« 1月のベストボクシング | トップページ | 後楽園ホール・2月8日 »

2019年2月 7日 (木)

後楽園ホール・2月6日

 

14a2aea2140d47c7b91f4060e7e3783d

“レッツ・メイク・ア・メモリー”

 

本名がハリー・ロジャー・ウェブのクリフ・リチャードは今年78歳で、

冒頭の曲の他“サマー・ホリデイ” “オン・ザ・ビーチ” “ダイナマイト”

“コングラッチュレーションズ” “幸せの朝” “ヤング・ワン” って、

山ほどのヒット曲に恵まれてビートルズが登場する寸前まで、

イギリスの大スター歌手だったんだわ。

 

自分的にはバックバンドだったシャドウズのサウンドが好きだったんだけどね。

 

 

 

 

ホールに入ってすぐ鴻巣茂野ジムの大沢さんとコンチワコンチワして、

福本雄基さんのところでの息子さんのシューズの中敷の採寸作業を見てたら、

そばに引退した高見良佑さんもジム仲間の応援に一緒に来てたもんで、

自分的には長嶺克則さんと同じくらい残念だったよ的な話をしてたら、

そこに偶然長嶺さん本人もご無沙汰してますって感じの登場だったんだわ。

 

 

 

昨日は今週2回開催される“DANGAN”のオール4回戦シリーズの1日目で、

1試合が中止になって全部で12試合が組まれてたんだけど、

今年の新人王トーナメントに向けての大事な試合もあったんだよね。

 

 

 

 

① 丹羽祥平君(L玉熊)vs中村雅俊君(厚木ワタナベ)……LF

2勝4敗(1KO)2分の26歳・東京都と、2勝2敗(1KO)1分の30歳・北海道。

 

この試合は中村君の棄権で中止。

 

 

 

 

② 吉岡新君(マナベ)vs小稲直史君(川崎新田)……SB

デビュー戦の22歳・埼玉県と、デビュー戦の22歳・福井県。

 

吉岡君のセコンドには宮崎辰也君が付いてたんだけど、

長髪になってたもんで一瞬見間違ってしまったんだよね。

 

<1R>

22歳のデビュー同士だったんだけど、

比較的きちんとしてたのは小稲君の方で、

吉岡君は反応系に自信があるのかガードがとってもルーズだったんだわ。

 

で、吉岡君は大丈夫なのかなあって見てたんだけど、

やっぱり大丈夫じゃなくて開始すぐの38秒、

お互いの踏み込みざまの右の相打ちになりそうだったその刹那、

一瞬早く小稲君の右が大直撃して吉岡君が1発ダウンしてしまったんだわ。

 

 

リング中央で大きく倒れ込んでしまったその様子を見て、

レフェリーもノーカウントのストップエンドで42秒、小稲君のTKO勝ち。

 

 

 

 

③ 小坂和成君(S根本)vs松永拓也君(Reason)……B

0勝1敗の29歳・東京都と、0勝1敗の21歳・栃木県。

 

9歳差はあったけどお互いに初勝利を目指すってことで、

松永君には沼田康司さんがセコンドに付いてたね。

 

<1R>

全体に動きと流れがスムースだったのは松永君の方で、

小坂君はジャブにしろ右ショットにしろ少し決め打ちし過ぎで、

松永君の的確な上下の打ち分けの前に殆どいい所無しのままだったなあ。

 

<2R>

松永君は右をミスしても即左を返し打ってたし、

左のWフックをボディと顔面に打ち込んで抜群の見栄えだったんだわ。

 

1分前後に打たれ込んでから却って小坂君も吹っ切れたようで、

顔面を赤くしながらの反撃反撃で松永君に薄っすらと鼻血を見舞ってたね。

 

<3R>

前の回の中盤以降に若干受け身になってしまってた松永君の逆襲で、

右ショートアッパーを交えたコンビネーションがグッドグッドで、

今度は小坂君の方が激しく鼻血を出し始めてしまって、

手数落ちも目立ってたんだわ。

 

<4R>

松永君は連打の際にも最後まで軸が乱れるってことが無くて、

細かく強い打ち込みは小坂君を更に弱らせていって、

レフェリーはひたすら小坂君の状況を注視するようになっていったんだわ。

 

松永君陣営としてはTKO決着が欲しいところだったんだけど、

小坂君はとってもシンドそうなところを必死に堪えてたし、

一方の松永君にも若干の打ち疲れが見えてきてそのまま試合終了ゴング。

 

 

ってことで自分は40ー36だったんだけど結局、

40ー36、40ー37、39ー37ってことで松永君の圧倒3−0勝ちだったね。

 

 

 

 

④ 瀬下雄介君(協栄)vs田中将大君(川崎新田)……Mm

デビュー戦の27歳・群馬県と、デビュー戦の29歳・東京都。

 

アラサーのデビュー同士だったんだけど、

瀬下君には三垣龍次さんがセコンドに付いてたね。

 

田中君はコミッション・ドクターをしてる医者ボクサーなんだわ。

 

<1R>

ちょっとか細い瀬下君に対して田中君がいきなり乱暴な仕掛けで開始僅か3秒、

右のファーストショットで東ロープ前で激しくダウンゲット。

 

状況が掴めないままにリスタートした瀬下君に対して田中君、

またもや凶暴に殴りかかってのラッシュラッシュで開始23秒、

今度は東ロープに瀬下君を殴り飛ばして2度目のダウンゲット。

 

またもやの激しい倒れ方を見てレフェリーは今度はノーカウントストップで、

田中君が25秒でのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

瀬下君には気持ちと体の準備が出来ないうちの突発的な出来事で、

やっぱり外科系のドクターは内科系より荒っぽいんだよね。

 

 

 

 

⑤ 小林英明君(郡山)vs石森憲士朗君(RK蒲田)……SB

デビュー戦の32歳・福島県と、デビュー戦の22歳・東京都。

 

10歳差のデビュー同士の一戦。

 

<1R>

石森君は一つ前の田中君のように開始ゴングと同時に元気な仕掛けで、

ジャブを省略した乱暴な打ち掛かりで先攻していったんだわ。

 

小林君もガードを固めながら打ち込みのタイミングを図ってたんだけどた、

右フック一本槍って感じで多少片寄りの強い戦い方をしてたんだわ。

 

最初の狂乱が一段落した石森君は残り1分からは細かい攻め込みをしてて、

冷静な自分を取り戻していった感じだったんだよね。

 

<2R>

感じを掴んだのは明らかに石森君の方で、

小林君の方が却って若くて粗っぽいボクシングになっていって、

単純な攻め込みに固執するようになって、

マッシュルームカットの髪の毛をバッサバサさせてたんだわ。

 

<3R>

小林君が更に馬力アップさせていったんだけどあくまで力づく過ぎてたし、

石森君が踏み込んで来るところに合わせようとし過ぎるのも分かり易くて、

石森君を戸惑わせるまでにはいって無かったんだよね。

 

石森君はバランスを崩すことなくシッカリ打ててたし、

残り40秒にも右フックや2発の右ボディを効果的に打ち込んでたんだわ。

 

<4R>

石森君はどっちかっていうとアマっぽいとこがあって派手さは無いんだけど、

あくまで冷静な試合運びは安心して見ていられたし、

ここまでの毎ラウンドも残り30秒からのアピールもシッカリしてたんだよね。

 

 

ってことで自分は40−36だったんだけど結局、

40ー36、40ー37、39ー37ってことで石森君の圧倒3−0勝ちで、

あれって思ったら第2試合のスコアと全く同じだったんだよね。

 

 

 

 

⑥ 吉村望君(花形)vs佐々木捷君(宮田)……Fe

デビュー戦のサウスポー、24歳・山口県と、デビュー戦の24歳・東京都。

またもや同い年のデビュー同士の一戦。

 

<1R>

頭半分デカイ佐々木君の方がフィジカルの強さもバックに大きな仕掛けで、

ラウンド中盤まで吉村君を躊躇させ続けてたんだわ。

 

力づくで押し込まれそうだった吉村君だったんだけど、

1分半を過ぎる頃には少し慣れてきたみたいで、

相手の打ち終わりを狙えそうな感じも出てきたんだよね。

 

<2R>

佐々木君がロスの多い大振りが目立ってた中、

間合いを把握しつつあった吉村君が流れを取り戻しつつあって、

接近戦ではまだまだ手を余してしまうようなところもあったんだけど、

残り45秒からのヒットヒットで大きく展開を動かしていったんだわ。

 

<3R>

お互いにいきり立ち過ぎるところが抜けなかったもんで、

終始危ない状況が続いたんだけど開始1分3秒、

左フックの2連射で吉村君が佐々木君を大きく揺らがせて、

そのまま一気の追い込みでダウンゲット。

 

カウントナインで何とかリスタートした佐々木君だったんだけど、

明らかに大きなダメージを負ったままで、

勢いを増した吉村君の猛攻を防ぐべくもなく、

そのまま一気に南東ポストに押し込まれてしまって大きく2〜3発被弾して、

グラッと体が揺らいでしまったところで陣営からのタオル投入と、

レフェリーのストップコールがほぼ同時で1分32秒、

吉村君のデビュー戦TKO勝ちだったんだわ。

 

 

佐々木君はちょっと力づくで雑にやり過ぎだったなあ………。

 

 

 

 

⑦ 岩井祥來君(小熊)vs山本蓮真君(RK蒲田)……Mm

0勝0敗1分の24歳・長野県と、0勝2敗のサウスポー、21歳・三重県。

 

初勝利目指し組の一戦。

 

<1R>

開始27秒に山本君が右フックで岩井君を一瞬ユラッとさせたんだけど、

その後のプレスは常に岩井君の方だったなあ。

 

それにしても二人共、この階級にしては前振り不足の決め打ちし過ぎで、

お互いにそこそこ鋭いショットを持ってるんだけど全ていきなり過ぎで、

まるで居合抜きの試合のようだったんだわ。

 

<2R>

どっちかが手数アップするんだろうなって思ってたらずっとそのままで、

相変わらず一発勝負のような感じのままで二人共、

そこそこの身体能力が有りそうなのに勿体ない限りで、

何処かの何かが間違ってる感じが抜けないままで、

残り30秒からも中途半端なままだったもんで一旦休憩タイムってことで……。

 

 

後で確かめてみたら39ー37、39−38×2ってことで山本君の3−0勝ち。

 

 

 

 

⑧ 小津諒弥君(ワタナベ)vs久保春平君(宮田)……B

0勝1敗(1KO)の23歳・三重県と、デビュー戦の21歳・鹿児島県。

 

<1R>

開始いきなりの17秒、ガツガツってなったところだったんだけど、

久保君の右が薄くヒットした途端、小津君が一瞬バランスを崩してしまって、

思わず左手がリングマットにかすってしまってダウン。

 

再開後、小津君も普通に立て直しての反撃開始だったんだけど、

残り50秒からも目立ってたのは久保君の方で、

左フック、右ストレートを見栄え良くヒットさせてたんだわ。

 

ただ、その久保君もまだまだ荒っぽいところが払拭出来なくて、

もう少し丁寧に細かい攻撃が出来ると随分違って来ると思ったんだわ。

 

<2R>

このラウンドも先手を取ったのは久保君の方で、

小津君は両肘を絞り過ぎる傾向が強いもんでフック系の打ち出しが遅れて、

強い打ち込みに関しても今一のままのことが多かったんだわ。

 

同じようなショットでも効き目の差が目立ってきてたし、

打たれ方が派手だったこともあってか下半身のバランスを崩すようになって、

小津君はかなり追い込まれつつあったんだわ。

 

<3R>

小津君はそれでもめげずに歯向かっていったんだけど、

如何にも当たりが薄いまままで、返しの左ショットにも精彩を欠いたままで、

大きく挽回するに至らないまま、残り12秒でも打ち負けてたんだよね。

 

<4R>

相手を倒さない限り小津君の勝ち目が無くなったんだけど、

気持ちは折れて無さそうではあったんだけど、

一息も入れないで打ち続けることはとっても無理そうで、

必殺系の腕振りも出来ないままで試合終了ゴング。

 

 

久保君はデビュー戦の割りには最後まで手数落ちすることも無く、

最後までシッカリ感を維持出来てたんだわ。

 

 

ってことで自分は40ー35だったんだけど結局、

40ー35×3ってことでやっぱり久保君のパーフェクト3−0勝ちだったね。

 

 

 

 

⑨ 瀧野貴之君(郡山)vs加藤剛君(角海老)……60.5kg

0勝3敗(1KO)1分の36歳・北海道と、0勝2敗(2KO)の21歳・茨城県。

 

瀧野君としては引退前に何とか1勝をって感じだったんだけど、

加藤君にしてもひたすら初勝利が欲しいところだったんだよね。

 

凄いね、二人の年齢差は15もあったんだわ。

 

<1R>

3〜4㎝ほど上背があってリーチも優位な加藤君が遠目からの組み立てで、

まずはって感じのジャブを的確にヒットさせてたんだわ。

 

瀧野君はとにかく詰め寄ってからの左右フック一本狙いのようだったけど、

加藤君がフットワークで距離をキープし続けてたもんで、

瀧野君は終始打ち出しのきっかけとタイミングを掴み兼ねてたし、

左手を巧く使えてなかった分の手数不足が目立ってたんだわ。

 

<2R>

瀧野君のシンプルで若干強引な詰め詰めには変わりが無くて、

もう少し入り方に工夫が欲しいところのままだったなあ。

 

加藤君はそういう相手の動きをおおよそ見切ったようで、

クリーンヒットは少なかったんだけどほぼ余裕の動きをしてたんだわ。

 

<3R>

相手に詰め寄られても加藤君は巧いことショートブローを駆使してたし、

ジャブ系と左ボディには自信を持ちつつあるようだったんだわ。

 

ここで左のWフックが打てると更にいい感じになるところだったんだけど、

巧くは無いながらも瀧野君も必死の抵抗を見せてたんだよね。

 

余程のことがない限り加藤君の負けは無さそうになってきたんだけど、

瀧野君も自らのボクシングを頑なまでに押し通して譲るところがなくて、

加藤君の嫌気を誘いつつ残り40秒には右フックを2発ヒットさせて、

一矢報いたところで試合終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39−37で加藤君だったんだけど結局、

40−36、39−38、38ー38の2−0で加藤君の判定勝ちだったんだわ。

 

 

このスコアが発表される前に珍しくも須藤リングアナがミスしてしまって、

一旦ドローコールしてしまったもんで、

リングアウト寸前の瀧野君を慌てて引き止める場面があったんだよね。

 

 

 

試合後暫く経ってからその瀧野君が自分のところに寄ってくれて、

一瞬誰だか分からなかったんだけど、試合のことを色々と話したんだわ。

 

0勝4敗(1KO)1分でついに1度も勝ちに恵まれなかったボクサーが、

わざわざ話をしに来てくれてちょっと感動的でさえあったんだよね。

 

 

 

 

⑩ 渡辺顯也君(小熊)vs小出太一君(鴻巣茂野)……Fe

1勝(1KO)4敗(3KO)のサウスポー、28歳・福島県と、

1勝1敗1分の24歳・埼玉県。

 

聴き慣れた声だったもんで振り返ったら先ほどの大沢さんのほか、

小出君の応援に来てた大塚隆太さんとか小澤剛さん達が座ってたんだわ。

 

<1R>

積極的な前詰めから先手を取ったのは小出君だったんだけど二人共、

随分近い距離で戦ってていきなり体力の削り合いみたいになっていって、

1分過ぎには早くも渡辺君の顔面が赤くなって来たんだわ。

 

ただ1分半過ぎにはお互いに何だかタルそうになってきて、

決め手に欠けるような展開になっていったんだよね。

 

残り25秒での渡辺君の2発の左ストレートと、

それまでの小出君の手数とで迷うところだったんだけど、

ここは僅差で小出君だったかなあ………。

 

<2R>

小出君がいとも簡単に渡辺君の左ストレートを貰うようになってきて、

途端に下半身のシッカリ感を失いつつあって、

ボヤーッと相手の正面に立ってしまうことが多くなってきたんだわ。

 

ただ、1分半過ぎからよりシンドそうにしてたのは渡辺君の方で、

いつの間にか薄っすらと鼻血に見舞われてたし、

一方ではどっちもヘバッてどっちもやられそうな感じがしてきて、

お互いにフルラウンドを頑張り切れそうに無くなって来たんだよね。

 

<3R>

二人共、既にハアーハアーで足元バタバタのパタパタ戦になっていって、

其々のショートフックは著しくオープン気味だったんだわ。

 

お互いに何だか夢遊病者のようになって来たんだけど、

残り1分5秒での左右のショートフックが決め手でこのラウンドは渡辺君。

 

小出君も気を取り直しての反攻で、

終了ゴング寸前に相手のマウスピースを飛ばしてたけどね。

 

<4R>

初っ端からのトコトコ戦は小出君が優位に進めてたんだけど、

一段落した途端にまたもや左ストレートを貰ってしまって、

そこからはお互いの右と左のショートが代り番こだったんだけど、

ラウンド半分頃から渡辺君の消耗の方が目立って来て、

すぐに頭を下げてしまって小出君に押し込まれる場面が多くなって、

最後は例の左ストレートもヘナヘナになってしまっての試合終了ゴング。

 

 

ってことで自分は僅差の39−37で小出君だったんだけど結局、

39ー38、38ー39、38ー38ってことで三者三様のドローだったんだわ。

 

 

 

お互いにスタミナ不足が目立ってて、

殴ることよりまずは走り込みじゃないかなあって思ったんだけどね。

 

 

 

 

⑪ 石垣芙季君(UNITED)vs山本智哉君(角海老)……Mm

2勝(1KO)0敗の30歳・沖縄県と、2勝(1KO)2敗(1KO)の21歳・東京都。

 

この日一番気になってたのはこの試合で、

移籍初戦の山本君がちゃんと出来るのかってことだったんだわ。

 

<1R>

9歳差はあるんだけど連勝中の石垣君も勢いのある仕掛けで、

お互いに強気同士の激しい立ち上がりだったんだわ。

 

より近くでやりたがってたのは石垣君の方だったんだけど、

山本君は冷静に距離を維持して遠目のジャブが実に的確だったし、

一旦詰まったところでも回転力の鋭さで圧倒してたんだわ。

 

<2R>

開始すぐの18秒に山本君が返しの左フックがヒット、

思わず石垣君の体が揺らいだんだわ。

 

石垣君が更に強気を前面にしガンガン来るところに山本君、

迎撃が的確で細かいところを早く正確に狙えてたんだわ。

 

山本君は打ち終わりが若干ルーズになって、

頭の位置が危険なままのことも多かったんだけど、

石垣君が意識的に狙って来なかったもんで助かってて、

残り30秒からの最後のパフォーマンスも実に小気味が良くて、

角度とストロークに配慮したショートのコンビネーションが抜群だったね。

 

<3R>

開始20秒でのバッティングで山本君が右目上を大きくカット、

すぐにドクターチェックが入ったんだけど、難なくのリスタートで、

それでもこの回を終えない限り途中ストップはドローになってしまう訳で、

見てる方は何とか何とかっていう感じだったんだよね。

 

相変わらず山本君の返しの左フックは絶好調だったし、

ワンツーからの左ボディも指示通りに出せてたし、

後は手負い度の上がった相手の渾身の一発さえ貰わなければって、

そういう感じだったんだけど石垣君は腕振りの鋭さを失いつつあったもんで、

何だか大丈夫そうに推移してたんだよね。

 

<4R>

この日の山本君は以前と比較すると格段と力強くなってたし、

高い集中を保ちつつ練習の成果を如何なく発揮してたんだわ。

 

一方の石垣君も一発逆転を狙っての強振を諦めてなくて、

またもや山本君の頭の位置の高さが気になったんだけど、

最後まで飛ばし切れるほどのスタミナは石垣君には残ってなかったみたいで、

それは彼の必死の形相に現れてて徐々に頭が下がり始めて、

ショットの正確さと勢いを失ってしまっての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は40ー36だったんだけど結局、

40−36、39ー37×2ってことで山本君のほぼ完勝だったんだよね。

 

 

 

山本君ことはデビューから見てて、

2連勝した時の生きの良さがとっても印象的だったんだけど、

その後は詰まらなそうに試合をしてるような感じがしての2連敗だったけど、

ジムを変え新しいトレーナーの下で何だか生き返ったようだったんだよね。

 

旧ジム仲間が何人かで山本君の試合を近くで見てたんだけど、

強くなったって石田凌太君が褒めてたんだよね。

 

 

 

 

⑫ 冨山剋駿君(S根本)vs小西佑亮君(日東)……62kg

0勝2敗(2KO)の28歳・静岡県と、0勝2敗(1KO)の29歳・兵庫県。

 

同じ0勝2敗同士のアラサー対決。

 

<1R>

フレームで優位だったのは小西君で、

冨山君はそういう相手にあくまで近くでやりたがってて、

一旦詰まったところでのショート連打に迫力を見せてたんだわ。

 

小西君としてはもっともっとのジャブが要るところだったなあ。

 

<2R>

遠目からの左ボディで小西君がいい感じを見せ始めてたんだけど1分15秒、

冨山君が接近一気攻勢を掛けて行って、途端に小西君の顔面が紅潮。

 

その後小西君も反撃してたんだけど右で終わってしまうことが多かったなあ。

それでも残り1分からの再度の攻め返しでポイントを取り返したんだわ。

 

<3R>

流れがどっちに傾くか微妙なところだったんだけど、

開始40秒での打ち合いで冨山君が鼻血で、それをやたらに気にし始めて、

集中力が落ちたところを小西君に左トリプルなんか打ち込まれてしまって、

このラウンドは冨山君がガードポジションを取ってる時間が長かったんだわ。

 

冨山君は左目上に大きなヒットカット傷も負ってしまっての散々で、

そこからの流血が胸元に滴って赤く細い川のようになってたんだわ。

 

<4R>

開始すぐの9秒に冨山君のカット傷にドクターチェックが入っての再開で、

冨山君はストップされないようにって必死の抵抗を見せてたんだけど、

小西君も返り血で上体やトランクスを赤く染め始めるに至って、

レフェリーはひたすら冨山君の動向に目を凝らし始めて、

今やストップのタイミングを見図るに至った残り26秒、

メッキリ感が目立ってきたところでの最後の打ち合いが一段落したところで、

割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで2分34秒での小西君のTKO勝ちだったんだけど、

小西君はラウンドが進むにつれ冷静な試合運びが出来てたんだよね。

 

 

 

 

⑬ 小川将太君(UNITED)vs三嶋秀 君(輪島S)……54.5kg

1勝(1KO)2敗(1KO)1分の21歳・東京都と、

1勝(1KO)1敗の20歳・東京都。

 

<1R>

小気味のいいスタートを切ったのは三嶋くんの方だったんだけど、

終盤近くでの踏みこみざまの小川君の3〜4連発が見栄え良かったね。

 

<2R>

前の回の終盤に飛ばした小川君が若干ガス欠気味で、

それを見計らったような三嶋君が挽回の攻め返しで………。

 

<3R>

大きな被弾差は無かったんだけど消耗が進んでたのは三嶋君の方みたいで、

それが相手に分かり易く伝わってしまってたようなところもあって、

もう少し我慢強くしてないとマズイって思ったんだよね。

 

<4R>

お互いにかなり大まかになっていったんだけど、

流石に最後は意地の見せ合いってことでの奮闘奮闘だったんだけど、

最後の最後まで手を出してたのは小川君の方だったんだよね。

 

 

ってことで自分は38ー38に近い39−37で小川君だったんだけど結局、

39−37×2、38−38ってことで小川君の2−0勝ちだったんだよね。

 

 

 

 

昨日は主催者が試合のレイアウトに気を使ってくれて、

普通新人王トーナメントのようなオール4回戦の場合だと、

軽いクラスから重い階級に順に並べるのが通常なんだけど、

全階級をシャッフルさせてたもんで、

試合ごとに動きの変化があって飽きることが無かったんだよね。

 

それにしても昨日は赤コーナーと青とでは勝率に片寄りが大きくて、

全12試合のうち赤コーナーが勝った試合は2試合しか無かったんだわ。

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 山本智哉君

② 松永拓也君、石森憲士朗君

③ 小稲直史君、田中将大君

 

 

 

« 1月のベストボクシング | トップページ | 後楽園ホール・2月8日 »