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2019年2月15日 (金)

後楽園ホール・2月14日

 

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“ラ・ノヴィア”

 

トニー・ダララの最大のヒット曲で、

今はもう開催されてはいないんだろうけど、

イタリアのサンレモ音楽祭の優勝曲だったんだわ。

 

イタリア語の楽曲で歌詞を覚えたのは、

ジャンニ・モランディの“サンライト・ツイスト”とこの“ラ・ノヴィア。

 

ロック系のヴォーカリストならジョン・レノン、フレディ・マーキュリー、

マイク・ラブ、イアン・ギラン、ミック・ジャガーなんかが好きなんだけど、

朗々と歌い上げるソロ・ヴォーカリストなら、

フランク・シナトラも悪くないんだけど、

エンゲルト・フンパーディンクとかこのトニー・ダララが好きで、

カラオケでこんな風に歌えたら大抵の女子はイチコロろうなあって、

当時はそう思ってたもんなんだわ。

 

 

 

 

昨日の後楽園ホールは三迫ジムとDANGANの共催で、

今年8回目の現場ボクシングだったんだけど、

必ずしも6試合の全てがKO決着だったからって訳ではなくて、

今年最高のトータルとしてのボクシングを見ることが出来たし、

多分今年全体を通しても興行単位としてはベストになるんじゃないかって、

そう思えるような盛り上がりを見せたんだわ。

 

 

ホールに入ってすぐ三迫会長と久保マネにご挨拶して、

角海老ジムの浅野マネに岡田博喜さんの試合の事を詳しく聞かせて貰って、

リングでアップを終えた勅使河原弘晶さんと付き添ってた長嶺克則さん、

塚田祐介君、宮崎辰也君達とちょっと言葉を交わして始まり始まり………。

 

 

 

 

① 高畑里望さん(ドリーム)vs何チャラ・エルニノ

                 ………61㎏ 6R

14勝(5KO)8敗(2KO)5分のランク10位、39歳・茨城県と、

13勝(5KO)14敗(?KO)1分の29歳・インドネシア。

 

元々エルニノの相手は同じジムの東上剛士さんだったんだけど、

体調不良ってことで急遽高畑さんが代打ちすることになったんだよね。

 

<1R>

高畑さんの方が4〜5㎝デカくてリーチも圧倒してたなあ。

 

エルニノは細かい技術は持ち合わせてなくて、

詰め寄ったところでのドカン一発狙いに終始してた中、

高畑さんも細かいテクニックを売り物にしてるボクサーではないんだけど、

エルニノの大雑把さとは大きく差があったんだわ。

 

これはもう全く勝負になりそうになかったもんでいきなりの離席で……。

 

4Rに戻ってみたら状況に変わり無く単調なやり取りに終始してたんだけど、

エルニノの左目上がヒットカットされててドクターチェックが入ったんだわ。

 

ここはそのまま続行されて、エルニノも顔面を赤く染めながら踏ん張って、

倒される寸前になっても頑張り続けてたんだけど結局次の5R1分33秒、

再度のドクターチェックが入ったところでストップエンドだったんだわ。

 

 

 

 

② 有岡康輔さん(三迫)vsレオナルド・ドロニオ……L 6R

8勝(7KO)3敗(2KO)1分のランク11位、25歳・東京都と、

16勝(11KO) 15敗(4KO)3分の30歳・フィリピン。

 

有岡さんのセコンド陣は横井さん、鈴木さん、椎野さんってことで、

この日の相手は勝率的には今一なんだけどKO率の高さに危険を孕んでて、

過去には加藤善孝さんとかアクセル住吉さん達と戦ってて、

いずれも判定負けはしてるんだけど結構際どいスコアだったんだよね。

 

<1R>

ドロニオの前詰めからの左右フックはとってもパワフルで1分15秒、

有岡さんは覚悟していないところで右ストレートボディを激しく打ち込まれて、

一瞬効いてしまったような感じのまま下半身のシッカリ感を失ったんだわ。

 

その後残り1分20秒辺りから有岡さんが顔面を赤くするようにもなって、

先行きに暗雲が立ち込めてきたんだけど、

残り45秒から気持ちを立て直しての大逆襲で上下を畳み掛けて、

相手の右目上をヒットカットさせてたし、

残り5秒でのショートの右フックも中々の当たりだったんだよね。

 

<2R>

ドロニオは特別の技を持ってるようには見えなかったんだけど、

とにかく彼が頼りにしてる右には常に必殺感が宿ってたんだけど、

この回に入って有岡さんの返しの左フックの距離とタイミングが合ってきて、

前の回に多少飛ばし過ぎたのかドロニオの勢いが若干落ちてきたんだわ。

 

ここから有岡さんが盛り返すのかって思ってた残り1分21秒のリング中央、

有岡さんが無警戒の無いままにドロニオの正面に立ってしまったその瞬間、

狙い澄ましたようなドロニオの右ストレートがヒット、

直撃されてしまった有岡さんがその場にクニャッと倒れ込んでしまったんだわ。

 

リスタート後の有岡さんは如何にもシンドそうで危なそうだったんだけど、

ドロニオの追撃が甘く雑だったのに助けられた形で徐々に回復して、

残り20秒からは大きく逆襲するまでに立ち直ったんだわ。

 

その後お互いが左フックの相打ちで共にヨロケてた終了ゴング寸前、

ドロニアの右フックがまたもやハードヒットして有岡さんが大きく揺らいで、

少しでも時間が残ってたら多分ここで終わってたのを何とか救われたんだわ。

 

<2R>

ここまでお互いにかなりの直撃ヒットを交換し合ってたんだけど、

より回復度が気になったのは勿論有岡さんの方だったんだけど、

ドロニアの方も一気に攻め立てられなくての代わり番子で、

1発被弾する度に交互にヨレてたんだわ。

 

ただ、体力的には有岡さんの方が勝ってたような見る見るの回復で、

1分20秒辺りからは大きく主導権を取り戻して、

小気味のいいショート連打を重ねていってドロニアを弱らせていったんだわ。

 

で、打ち返せないままにドロニアがズルズル下がらされて、

ヨロケながら青コーナー近くまで押し込まれたその直後、

何となんとドロニアがいきなり背を向けてしまっての試合放棄。

 

ってことで2分18秒、有岡さんの大逆転系のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

自分の中で有岡さんは2Rまでに3ポイントのハンデを負ってて、

持ち前のフィジカルと気持ちの強さで見事にひっくり返したんだけど、

身内の人達やジムサイドにとっては全くヒヤヒヤの出来事だったんだよね。

 

 

試合後暫くして横井トレが「またいつものような試合になってしまった。」

って言ってたんだけど、単なる観客にとっては実にスリリングだったんだわ。

 

 

 

 

③ アラン・バレスピンvs木村吉光さん(具志堅)……131P 8R

12勝(9KO)3敗(2KO)の国内王者でOPBF13位、24歳・フィリピンと、

10勝(5KO)1敗のランク8位、22歳・香川県。

 

<1R>

いいプレスで始めてたのはバレスピンの方で、

ガードも優秀で流石の勝率とKO率だったんだよね。

 

お互いに警戒感が解けないまま手数の少ない立ち上がりだったんだけど、

先制ジャブと鋭いワンツーが印象的だったバレスピンがまずはポイントゲット。

 

<2R>

殆ど対等のやり取りが続いて勝負の行方に固唾を呑んでたんだけど1分5秒、

リング中央での一瞬の出来事だったんだけど、

それまではワンツーのスピード自体には差が無かったけど、

精度はバレスピンの方だなあって見てたところだったんだけど、

ワンツーからの木村さんの左ボディブローが速射砲のように喰い込んで、

それはバレスピンが全く予期してなかった、

そういうタイミングでの強烈な左ボディブローだったみたいで、

バレスピンが1発悶絶ダウンしてしまったんだわ。

 

結局バレスピンは歯を食いしばり表情を歪めたままのテンカウントアウトで、

1分17秒での木村さんのKO勝ちだったんだわ。

 

 

おざなりじゃ無いボディブローは単なる上下打ち分けのパンチで終わらない、

必殺のショットになるってことでもあったんだわ。

 

 

 

 

④ 中山佳祐さん(ワタナベ)vs阪下優友さん(角海老)

                ………51.5kg 8R

11勝(5KO)3敗(1KO)2分のランク4位、サウスポー、30歳・佐賀県と、

16勝(11KO)8敗(3KO)3分のランク8位、27歳・愛知県。

 

自分の右には角海老の専務とアオキ・クリスチャーノさん、中川麦茶さん、

左隣には眞吾会長と前原太尊さん、山内涼太君が並んで応援観戦。

 

中山さんの方は井上さん、小口さん、それに高橋さんって、

ほぼ最強のセコンド布陣だったんだけど、

阪下さんの方も今回から洪さんがチーフトレを担当してて、

サブには石原さんと奥村さんが控えてたんだよね。

 

<1R>

アレッ?といきなり思ったのは阪下さんの構え方の変化で、

以前よりグローブをアップライトにさせて上体も少し右に傾けてたんだよね。

 

試合序盤はその広くなった阪下さんのボディスペースを狙って中山さんが、

左右のストレートボディを打ち込んでたもんでちょっとアレレで、

機先を制されたような感じだったし、サウスポーもやり難くそうにしてて、

残り30秒からは右ストレートを何発かヒットさせてはいたんだけど、

中山さんの逆ワンツーが大きく目立ってたんだよね。

 

<2R>

阪下さんが少しプレスを効かせ始めたんだけど、

中山さんの一瞬の畳み掛けは相変わらずとっても見栄えが良くて、

KO率では阪下さんに劣るものの勝率の優秀さを見せ付けてたんだわ。

 

ただ阪下さんも残り1分から反転攻勢に出て、

左ボディ、右ストレートを的確に当て始めて一方的にさせないまま、

残り3秒でも先々の可能性を孕んだ右を放ってたんだわ。

 

<3R>

阪下さんのプレスが更に強まるにつれ、

中山さんの顔面も赤味を増していったんだけど、

阪下さんの左顔面の傷みの方が進んでのこのラウンドは後手後手で、

中山さんのパンチのシッカリ感がやたら印象的だったんだわ。

 

それでも阪下さん、ここのところずっとラスト30秒間では負けてなくて、

ポイントを取り戻すまでには至って無かったけど、

気持ちの強さは十分に見せてたんだよね。

 

<4R>

やっぱり序盤はこの回も中山さんだなあって見てた開始30秒、

右ショットをきっかけに阪下さんが一気の飛ばしで、

相打ちなら決して負けないパンチ力を全面にしての勝負勝負で、

陣営からも行け行けの大声援が飛びまくってた南ロープ前、

3〜4発を立て続けにヒットさせて中山さんからダウンゲットしたんだわ。

 

リスタート後の中山さんは明らかに効かされたままで、

阪下さんもこの機を逃すような緩いボクサーでは無い一気の追い込みで、

中山さんは防御もままならないまま嵐のような強打に晒されてしまって、

リスタートした場所から殆ど動けないままだったんだけど1分11秒、

見かねたレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

この日の阪下さんは正しく心機一転が出来てたし、

ブレイブ・ハートの持ち主だったんだよね。

 

 

 

 

⑤ 堀川謙一さん(三迫)vs戸高逹さん(L玉熊)

     ………日本 フライ級王座決定戦 10R

 

38勝(12KO) 15敗(3KO)1分のランク1位、38歳・京都府と、

9勝(3KO)2敗(1KO)4分のランク2位、29歳・東京都。

 

試合前にすれ違った戸高さんがコンチワって会釈してくれたもんで、

両方共良く知ってるからなあって伝えたんだけど、

その戸高さんには莫大な数の応援団が詰めかけてたんだわ。

 

堀川さんは京都からの単身赴任ボクサーなもんで、

サポーターの数では負けてたけど、3.6倍ものキャリア差で対抗したんだわ。

 

<1R>

元気なプレスは戸高さんだったんだけど、

堀川さんのクリンチ際の巧みさは流石に一流だったし、

詰めることは詰めてたんだけど戸高さんも先手を取り切れないままで、

ショットの鋭さもいつも程ではないような感じだったんだわ。

 

<2R>

堀川さんの丁寧な上下打ち分けが目立ってた中、

戸高さんは顔面攻撃に執着し過ぎだったし、

中間距離から有効な攻めが出来てなかった分、

接近しての力づくボクシングがやたら目に付いたんだよね。

 

堀川さんは徐々に感じを掴んでいって、

あくまで軽かったんだけど正確なショットを数多く積み重ねてたんだわ。

 

<3R>

ボディブローを忘れたかのような戸高さんがそれでも更にゴリゴリ詰めで、

何とか何とかって密着フィジカル戦に持ち込もうとしてたんだけど、

堀川さんの体の寄せ方とそこからの離れ方がとにかくもう抜群で、

戸高さんにとって如何ともし難い状況が続いたんだわ。

 

堀川さんのパンチは必ずしもハードでは無かったんだけど、

当たりの綺麗さで圧倒してていつの間にか戸高さんが薄っすら鼻血。

 

<4R>

いつの間にか堀川さんも紅潮してきたんだけど、これはいつものことで、

必ずしも被弾と顔面の紅潮は正比例してないんだよね。

 

戸高さんは繋ぎのジャブが正確に打てないままミスパンチが多くなってきて、

まだまだエネルギッシュに飛ばしてはいたんだけど、

そんな感じで後半バテないのかって思われるほどだったんだわ。

 

<5R>

堀川さんのテクニックと戸高さんのパワーっていう図式が完全に固まって、

堀川さんが七色のコンビネーションを披露して、

右ショートアッパーも巧みに混ぜ込んでたのに対して戸高さん、

正直過ぎるというか、もう少し攻撃の変化とか工夫が欲しいところだったね。

 

相打ち上等で打ちかかかって来る相手に対して堀川さん、

あくまで冷静な対応が出来てたんじゃないかなあ。

 

 

ってことで5Rを終えての自分のスコアは49ー46だったんだけど、

発表されたものは49ー46×2、48ー48ってことで、

勿論堀川さんの2−0リードだったんだけど、

前に出てればそれだけでフェイバーを与えるっていうジャッジが混じってたね。

 

<6R>

途中スコアを聞いて更に先鋭化していったのは勿論戸高さんの方で、

1分18秒での左ボディは一瞬堀川さんの腰を引かせたんだよね。

 

少しばかり可能性を見い出したような感じだった戸高さんは、

山ほどのパンチを空振っても一向に勢いが落ちることが無くて、

その点では堀川さんにとって大いに脅威ではあったんだけど、

直撃させないテクニックと相手の合間隙間を突く攻め込みは実に見事で、

戸高さんはやり手ババアにあしらわれてる童貞君のようだったんだわ。

 

<7R>

このままだと残り全ラウンドをポイントゲットするか、

どこかで倒し切らないと戸高さんの勝ちは無くなってきて、

彼の体力と頑張る気持ちの強さは少しも衰えを見せてなかったんだけど、

攻めの工夫は足りないままで、そんなに右にばかりに頼らないで、

たまには右で誘って逆ワンツーの左フックを仕掛けるとか、

相手の打ち終わりを目がめて力を溜めた一気攻めをしてみるとか………。

 

折々の飛ばしは却って堀川さんより迫力があったんだけど、

正確性を犠牲にして力に頼り過ぎる傾向が強まっていったんだわ。

 

<8R>

ミスショットと被弾が多い割には戸高さんの動き自体は落ちてなくて、

その点では立派だなあってつくづく思ったんだけど1分15秒、

その戸高さんの打ち終わりに堀川さんが大きく左フックをヒット。

 

その途端、戸高さんの動きが急にメッキリしてしまっての手数落ちで、

攻め時を見誤らなかった堀川さんが一気の攻め立てで、

戸高さんはコーナーに追い詰めての乱れ打ちに遭ってしまったんだわ。

 

 

このラウンドは10:8.5ほどもの大差が付いてしまったんだけど、

コーナーに戻った戸高さんは右目の不調を訴えて、

右目眼底骨折の疑いもあるってことでここでいきなりのストップエンドで、

8R終了時点での堀川さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

1分15秒でのあの左フックたった1発が招いたエンディングだったんだけど、

ボクシングっていうのは怖いよなあってつくづく思ったんだわ。

 

 

 

 

⑥ 勅使河原弘晶さん(輪島S)vs入口裕貴さん(エスペランサ)

   ………OPBF スーパーバンタム級 タイトル戦 12R

18勝(11KO)2敗2分のチャンピオン、28歳・群馬県と、

9勝(4KO)2敗(1KO)1分のランク7位、21歳・兵庫県。

 

入口さんは勅使河原さんの半分のキャリアしかないんだけど、

過去に大嶋剣心君や中嶋孝文君、それに高橋竜平さんにも勝ってて、

とにかく後楽園ホールでは3戦3勝なんだよね。

 

勅使河原さんはこの日も長嶺克則さんと塚田祐介君に扮装をこらせて、

自らも花咲か爺さんのような出で立ちで、

相手側のセコンド周辺の口をあんぐりとさせてたんだわ。

 

この試合は輪島会長と瀬端さんに挟まれての観戦ってことで………。

 

<1R>

二人で決めてたかのように初っ端からガチの殴り合いが始まって、

お互いの返しの左フックには恐ろしいほどの殺気が漂ってたんだわ。

 

入口さんは相変わらずガード位置の低い勅使河原さんを狙ってたんだけど、

映像で見ている以上に勅使河原さんの反応が良かったみたいで、

思いが届けられなかった中、勅使河原さんのジャブの届きが良くて、

ほぼ10ー10に近かったんだけど辛うじて勅使河原さんがポイントゲット。

 

<2R>

入口さんもあくまで強気でプレスも徐々に強めていって、

打てるポジションのギリギリまでパンチを繰り出してたんだけど、

最初のクリーンヒットは1分20秒での勅使河原さんの右フックだったんだわ。

 

お互いに相手の打ち終わりに危険なパンチを合わせていってたんだけど、

よりタイミングが合ってたのは勅使河原さんの方で、

カウンター気味のショットに混ぜ込んでのジャブがストレート並みの当りで、

それをドカドカ貰うようになってしまって入口さんが鼻血。

 

このラウンドはそのまま勅使河原さんが飛ばしまくって、

残り20秒からのラッシュラッシュで更に入口さんを傷め付けて、

10:8.5ほどもの大差を付けてしまったんだわ。

 

<3R>

入口さんの回復がままならないようなら早々のKO決着も見えつつあって、

その動向が気になったんだけど、やっぱりままならなかったようで、

下がり下がりする場面がいきなりで、

勅使河原さんは左手をジャブの他にアッパーに使い始めて、

更に入口さんを困惑させていったんだわ。

 

入口さんは手数落ちが目立ってショットも緩くなってきて、

いよいよフィニッシュが近くなってきたなって思われたところで、

最初に気がついたのは瀬端さんだったんだけど、

急に勅使河原さんが右手を使うのを控え始めたんだわ。

 

何とナント勅使河原さんは明らかに右手を痛めてしまったみたいで、

そこからの約2分間、勅使河原さんはほぼ左手一本のボクシングで、

入口さんとしては「あんたには両手は必要ない、左手一本で十分!」って、

最初はそう言われたような感じじゃ無かったかなあ………。

 

試合後すぐこの時のことを勅使河原さんに確認したんだけど、

実は第1Rで既に違和感を感じてたってことだったんだよね。

 

<4R>

やっぱり勅使河原さんは左手だけのボクシングのままで突然思い出したのは、

以前タイトル戦の最中に右拳を痛めてしまった内山高志さんのことで、

その時の相手は確か三浦隆司さんだったと思うんだけど苦労しながらも、

最後はその左で倒して勝った試合のことだったんだよね。

 

 

この辺りになると流石に入口さんも相手の事情を察知してたと思うんだけど、

それでも前の回までのダメージを払拭は仕切れてなかったみたいで、

突然チャンスが訪れたとはいえ大逆襲に転ずる事が出来ないままで、

ポイントを取り切れるようなパンチも出せて無かったんだよね。

 

 

4Rを終えての自分のスコアは40ー36だったんだけど、

発表されたものは40−36、39−37×2でやっぱり勅使河原さんの3−0。

 

<5R>

勅使河原さんの苦労は続くだろうし、

鍵は入口さんの回復具合一点に絞られてきたんだけど鼻血が止まらなくて、

鋭いことに変わりが無かった勅使河原さんのジャブに更に傷めつけられて、

今や顔中が血に染まり始めたんだわ。

 

 

面白かったのは大千トレからのアドバイスで、

「しっかりガードを下げろ!」って大声で怒鳴ってたんだよね。

 

セコンドがこういうアドバイスを飛ばすのを初めて聞いて、

もうやたら可笑しくて自分はひっくり返りそうだったんだわ。

 

<6R>

勅使河原さんが普通の攻撃が出来なかった分、

入口さんが徐々に回復したみたいで若干手数アップしてきたんだけど、

残念ながら試合開始当初の危険度レベルとはほど遠かったんだよね。

 

勅使河原さんとしもこれからどうするのかが直近のテーマになってきて、

このままズルズル進めても勝ちはほぼ揺るぎなかったんだけど、

例えば右をフェイクに使って左フックに重点を置いてみるとか、

左のダブルフックを試してもいいんじゃないかとかね………。

 

<7R>

入口さんの回復の限界が見えてきたと同時に勅使河原さん、

機会があれば右も使って決着を付けに行くって心を決めたみたいで、

残り1分15秒、それまで若干入口さんの攻勢が目立ってた中、

左フックをきっかけにしての一気一気で、ここでは右手もフルショットで、

入口さんをあわやってところまで大きく追い込み返して最後は、

入口さんがよく踏ん張ったところでのラウンド終了ゴングだったんだわ。

 

<8R>

勝負掛かりの勅使河原さんが初っ端からいきなり飛ばして行って、

最初の30秒間を攻めまくってたんだけど、

ここでも入口さんは必死に耐えて凌いでたんだわ。

 

ただ、勅使河原さんの一段落に合わせての即反撃はやっぱり無理そうで、

一休み入れて立て直した勅使河原さんの再度の追撃が始まったんだわ。

 

最早精魂尽き果てたような感じの入口さんは苦もなく追い込まれてしまって、

最後は南東ポストに押し込まれつつの滅多打ちに遭ってしまって1分56秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

勅使河原さんはこの試合に勝つことを条件に、

次に大きな試合が決まってたもんだからホントに何よりで、

後は右拳の怪我の具合がひたすら思いやられるんだけどね………。

 

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 勅使河原弘晶さん

② 阪下優友さん

③ 堀川謙一さん

④ 木村吉光さん

⑤ 有岡康輔さん

 

 

 

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