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2019年1月 1日 (火)

大晦日TVボクシングからの新年

 

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“ニエテスの右ショートアッパーと井岡さんのガード”

 

 

 

 

この時期東京の日の出は6時45分くらいなんだけど、

首都高の高架越しに朝日が差し込むのは大体7時頃で、

何となくバルコニーに出て何となく、今年もヨロシクねってことで……。

 

 

以前、上野のホームレスに正月はどんな感じ?って聞いた際、

「別にどうってこともねえなあ……。」って答えが返ってきたんだけど、

自分もこの年齢にもなると新年と言えども特にどうってこともなくて、

今年こそは……とかいったような思いや考えも浮かんで来ず、

ついにホームレスの心境に達しつつあるんだわ。

 

 

 

 

30日のトリプル世界戦に大きくガッカリさせられたまま、

2018年のボクシングが終わるのかと思ってたところ、

昨日31日のテレビ・ボクシングできっちり締めることが出来たんだわ。

 

 

 

 

☆ ヘッキー・ブドラーvs京口紘人さん(ワタナベ)

        ………WBA LF級タイトル戦 12R

32勝(10KO)3敗のスーパーチャンピオン、30歳・南アフリカと、

11勝(8KO)0敗のランク1位、25歳・大阪府。

 

ブドラーは去年5月田口良一さんに3−0勝して、

(田口さんは0ー3負けしたとは言え、僅か1ポイント差の113ー114×3。)

IBFとWBAのベルトをダブルゲットしたんだけど、

今回はIBFベルトを返上してのWBAタイトルだけで理由は不明なんだけど、

IBFの上位挑戦者の方が危険度が高かったのかなあ……。

 

写真を見ると京口さんはいつものオレンジのグローブだったんだけど、

テレビ画面では赤に近い色をしてたね。

ブドラーも同じウィニングだったんだけどこっちは黒。

 

<1R>

初っ端から動きがこなれてたのはブドラーの方だったんだけど、

何だかいきなり全部出しの余裕の無さのようなものを感じたんだけど、

それはまるで田口さんとの試合の時のように、

序盤でポイントを稼ごうとしてるかのようで、

右アッパーとかワンツースリーまでのストレートを見せまくってたんだわ。

 

<2R>

でもやっぱりブドラーのパンチの打ち方は何から何まで変で、

フック系は担ぐようだったし、ストレートはたわむような感じで、

体の動きと同様、何だか全体に無駄が多いように感じたんだよね。

 

ただ、それらが合わさると相手にタイミングを崩させてしまうというか、

パンチの軌道を見極め難くくさせてしまうようでもあったんだわ。

 

<3R>

京口さんがプレスを強めていった開始42秒、

強めの右ストレートを2発ヒットさせてからリズムを掴んでいって、

返しの左フックもとってもいい感じだったなあ。

 

<4R>

警戒を強めたブドラーが1Rのようにガンガン攻めて来なくなって、

いよいよ京口さんが主導権を握るかって思われたんだけど、

相手の手数落ちに合わせたような一旦の休憩タイムのようだったんだわ。

 

ってことで、ここまでの自分のスコアは38ー38。

 

<5R>

京口さんの打ち返しを嫌ってか大きな右フックを打つ際にブドラーが、

目線を切ってしまうことが多くなってきたんだけど、

相変わらず体をグニャグニャさせながら打ち込んでくるもんで、

京口さんも当てにくそうにしてたんだけど、

1発1発の当たりの強さとしては京口さんの方が圧倒的で、

いつの間にかブドラーの右目周辺の赤味が増してきて、

顔面全体の傷み方も比較にならなくなってきたんだわ。

 

特に露骨だったのは京口さんの左ボディを嫌がる様子で、

やたらベルトラインを気にするようになってきたんだよね。

 

<6R>

ブドラーはガチャガチャさせた中で攻めてる感じ、

頑張ってる感を出そうとしてるかのようだったんだけど、

またもやの左ボディとかアッパーでかなり痛めつけられてたんだわ。

 

<7R>

結局、京口さんの左ボディが大きく展開を動かしつつあって、

最初の1分半を優勢に組み立ててた残り1分からの攻勢も印象的で、

この回は手数有効打共に圧倒圧倒だったんだわ。

 

<8R>

ブドラーのピョンピョン・フットワークは今や完全に影を潜めてて、

左ボディを極端に嫌がって右肘が下がるところを狙われて、

それまで時折見せてた派手な右ショットも封じ込まれてしまって、

特に残り30秒での左ボディにはとってもシンドそうにしてたんだわ。

 

8Rを終えての自分のスコアは京口さんの77−75だったんだけど、

試合全体の流れは大きく京口さんに傾いていったんだわ。

 

<9R>

1分10秒、京口さんの左アッパーが強烈に喰い込んだその瞬間、

ブドラーの腰が一瞬砕けてしまって、

それ以降は休みたい休みたいっていうのが露骨になってきて、

やたら鼻血を気にするようにもなってきて集中力が著しく落ちてきて、

今やブドラーはポイントの取れるようなボクシングになってなくて、

足元の安定感も失われつつあって終焉が近いことが見えてきたんだわ。

 

<10R>

京口さんのコンビネーションは益々キレを増していって、

ブドラーは気持ちが萎え体力的にも限界に来てるようだったんだわ。

 

ポイント的にはダウンを喰らわない限り京口さんの勝利が決定的で、

元々一発のパワーが無いブドラーとしては追い込まれる一方だったんだわ。

 

 

京口さんの通算97ー93で終わった10Rだったんだけど、

ブドラー陣営もこれ以上続行しても逆転は無理だって判断したか、

終了時点での妥当棄権ってことで京口さんのTKO勝ち。

 

流れを一気に取り戻したきっかけはやっぱり京口さんの左ボディで、

それを最初っから見せなかったことも大正解で、

相手の手の内を確認してからのギアアップってことでもあったんだよね。

 

 

 

 

☆ ドニー・ニエテスvs井岡一翔さん

     ………WBO SF級王座決定戦 12R

41勝(23KO)1敗5分のランク1位、36歳・フィリピンと、

23勝(13KO)1敗のランク3位、29歳・日本。

 

井岡さんの所属ジムは何処なの?

黒のエバーラスト同士で1敗同士でもあるんだわ。

 

 

井岡さんは2015年にレベコに僅差0−2負けしたんだけど、

ニエテスはどれだけ遡れば敗戦した試合に辿り着けるのかってことで、

15年のキャリアのうちこの14年は負けナシだし、

世界戦18戦で2分してるけど無敗なんだよね。

 

 

井岡さんは大きく見えたんだけど、何だか少し緩んでるように見えて、

動きに迫力は増してたけど少しばかりスピード感を失ってるようで、

一瞬のやり取りの中で終始ニエテスに遅れを取ってるような感じだったなあ。

 

ただ、二人の攻防の一体感からは特別のモノが感じられて、

実にレベルの高いパフォーマンスに最後まで見惚れてしまったんだわ。

 

特に36歳だっていうのにニエテスの動きが落ちなかったのが驚異的で、

勿論井岡さんの方も全く見劣りはしてなかったんだけど、

ニエテスの打ち込みの巧みさとか見せ方の巧さはホント惚れ惚れだったんだよね。

 

 

自分のスコアは115ー113でニエテスだったんだけど結局、

118ー110、116ー112、112−116ってことでニエテスの2−1勝ちで、

それ程の大差じゃないだろうって思ったと同時に、

井岡さんの勝ちっていうのも無いんじゃないかって思ったんだよね。

 

 

井岡さんも最後までクオリティが落ちることは無かったんだけど、

12ラウンドを通して思い返してみれば、

井岡さんは一方では一本調子だったって言わざるを得なくて、

ポイントの行方が読み難かったラウンドが多かった中で、

ペースやリズム、戦法に変化を付け切れないままだったんだよね。

 

それにしてもお互いに最後の最後まで派手に打たれるってことが全く無くて、

だから二人の顔面は殆ど傷みが見られないままで改めて言うけど、

二人のディフェンスの素晴らしさは感動的でさえもあって、

特にニエテスは井岡さんに最後まで左ボディを打たせないままで、

もしかしたらそれで井岡さんは攻撃のリズムを掴みかねたとも言えそうで、

なるほどなあって色々考えさせられてしまったんだよね。

 

 

 

とっても楽しいイヤーエンド・ボクシングを見ることが出来たんだけど、

その後録画見したRIZINのメイウェザーの一戦は、

40年ほど前のカシアス・クレイと猪木との茶番劇を彷彿させて、

極端な条件戦を強いた側の無理解も甚だしいって思ったんだけど、

全く興味のない格闘技と嫌いなメイウェザーを自分にも見させたってことで、

興行主は大成功ってことなんだろうけど、

“サスケ”の方が余程真剣味があったんだよね。

 

 

 

 

これから朝昼兼用で正月料理を食べて、

近所の神社へ形だけの初詣にでも行って、

明日は奥さんの家族が来るかも知れないし、

3日は息子の所へ初孫を見に行って、

4日には週末の競馬予想をして、

新年のボクシングは12日からなんだわ。

 

で、新年明けましておめでとうございますってことで………。

 

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