« 後楽園ホール・12月12日 | トップページ | 長嶺克則さん……。 »

2018年12月14日 (金)

後楽園ホール・12月13日

 

B79f3933ca3f4aa7a0c93bb2b1e13217

“アンチェインド・メロディ”

 

デミ・ムーアが主演した映画“ゴースト”のラストシーンに使われてた曲で、

これ以上ないほどの印象を残してたんだよね。

 

ライチャス・ブラザーズはとっても歌唱力のあるデュオで、

他にも“ふられた気持ち”とか“引き潮”なんかが聴きモノなんだけど、

発売当初は“ライタウス・ブラザーズ”って表示してたのが面白いね。

 

 

 

 

ホールに入って瀬端ママとお嬢さんにご挨拶して、三迫ジムの久保マネと、

賢祐さんの奥様と三迫プロの大奥様にもコンチワして、

RK蒲田ジムの柳光会長の奥様に頑張ってねって伝えて、

2日連続ホールの本多ジムの美佐子マネにヤアヤアして始まりってことで、

昨日は女性の方々との触れ合いが多かったんだわ。

 

 

 

① 土屋諒太君(角海老)vs中塚貴大君(JBS)……Fe 4R

1勝0敗の23歳・和歌山県と、0勝1敗の19歳・東京都。

 

お互いのデビュー戦の結果が納得し難いってことでダイレクト再戦。

 

<1R>

前戦の試合のことを反省して対策を練ってきたのは中塚君の方だったようで、

いきなり激しく大きく仕掛けていったんだわ。

 

一瞬立ち遅れた土屋君は受け身に立たされたまま明らかに打ち負けてて、

終始攻め遅れて完全に手数負けしてたんだわ。

 

<2R>

土屋君が立て直せるかだったんだけど、近い所では優勢だったけど、

まだまだ簡単に相手の右を貰い過ぎてたし、打たれ方の形が悪かったなあ。

 

細かい打ち合いの中で中塚君も鼻血だったんだけど、

色白の土屋君の顔面の赤味の方が目立ってて、

形勢的な挽回はまだまだって感じだったんだわ。

 

<3R>

ペースは完全に相手方に握られてるんだから土屋君、

爆発的な手数アップとか戦い方と考え方を改めないとマズイんだけど、

中々思うに任せないままプレスは却って中塚君の方だったし、

一瞬いい場面を作りかけたんだけど押し切れないまま、

髪の毛をバッサバッサさせられて見栄えも良くなかったなあ。

 

<4R>

心を決めて倒しに行かないと負けが目前だったんだけど土屋君、

前後不覚になる程には殴りまくれなくて、必死の手数は却って中塚君の方で、

土屋君からは徐々に体のシッカリ感が失われていって結局、

全くいいところ無しのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は40ー36だったんだけど結局、

40−37、39−37、39−38の3−0で中塚君の雪辱勝ち。

 

 

 

 

② 矢代明博君(日東)vs中村賢治君(オークラ)……SB 4R

2勝4敗(2KO)2分のサウスポー、24歳・東京都と、

2勝(1KO)5敗(2KO)の33歳・北海道。

 

年齢差はあるんだけど、何とか負け数を埋めたい同士だったんだよね。

 

<1R>

中村君は後ろ足体重が過ぎてて体も右に傾け過ぎで、

右ショットが届き難い割にいきなりその右で打ち掛かっていってたんだわ。

 

で、遠い所から無理に伸びて右を出すところを狙われて、

矢代君の左ストレートを貰うことが多かったんだわ。

 

<2R>

矢代君としては距離さえ維持できれば問題無さそうだったんだけど、

徐々に中村君の必死前詰めが功を奏し始めて展開が大きく動いていって、

矢代君は遠目から精度の悪い左ストレートを一発打つだけに終わってて、

返しの左を打つ間も無く嫌がらせを受けてるかのようだったんだわ。

 

二人共、ジャブ無しの実に粗雑なボクシングになってしまったもんで、

一旦休憩タイムを取って戻って見たら結局あのままだったみたいで、

逆転系の39ー37×3で中村君の勝ちだったね。

 

 

 

 

③ 富岡哲也君(REBOOT)vs何チャラ・何チャラ(六島)

                   ………LF 8R

5勝(5KO)3敗(3KO)の23歳・埼玉県と、

8勝(5KO)4敗(2KO)1分の22歳・フィリピン。

 

折角の富岡君の復帰戦だったいうのに、

相手方ジムの不始末でいきなり只のスパーリングになってしまって、

リングに上がってちゃんと詫びろとしか思えないほど腹が立ったんだよね。

 

元々ここジムはボクサーにふざけたというか、

三流芸人か場末のプロレスラーのようなリングネームを付けて悦に入ってて、

きちんとしたファイトマネーで応えてるのかってことでもあるし、

そんなもんをチンタラ6ラウンドも見せられる客の立場も考えろってことで、

当然の如く観戦拒否ってことで哲也君も実に実に気の毒だったなあ。

 

この日は久し振りに宮崎辰也君がホールに来てたんだけど、

哲也君の応援だったんだからね……。

 

 

 

6R分の変な間が出来てしまったんだけど気を取り直して次って感じで……。

 

 

 

 

④ 小山内幹君(ワタナベ)vs田之岡条さん(小熊)……B 8R

2勝(1KO)2敗のサウスポー、25歳・青森県と、

15勝(1KO)5敗(1KO)のランク12位、サウスポー、25歳・埼玉県。

 

小山内君は勢いはあるんだけどまだまだ雑なボクシングで、

2勝はカタカナボクサー相手で、日本人ボクサーには2敗ってことで、

ここは田之岡さんが普通に勝つんじゃないかって思ってたんだけどね。

 

<1R>

アマ56勝17敗の小山内君なんだけど、実にらしくないボクシングで、

一瞬の隙を突いての一発ぶん回し系で決着させようとするスタイルで、

田之岡さんも油断すると相手の踏み込みの鋭さに圧倒されがちで、

事前にもう少し伸びのいいジャブが要るところだったんだわ。

 

それにしても田之岡さんがやり難そうな入りをしてたんだよね。

 

<2R>

小山内君の踏み込みは自信に満ちてて余りにも潔いいもんで、

田之岡さんの警戒感が中々解けなかったんだけど、

中盤過ぎには右フックも届き始めて、

相手の大仕掛な振り込みの見極めも出来つつあったんだわ。

 

やっぱり小山内君は前振りが少な過ぎるとしか思えなかったなあ。

 

<3R>

相手にきっかけを与えないことが大事だったんだけど田之岡さん、

先攻しきれないままのことが多くて、

直撃はされてなかったんだけど薄いヒットヒットを許してしまってたなあ。

 

<4R>

小山内君は相変わらず一発大振りが多かったんだけど、

それを空振った時の配慮はちゃんと出来てて、

とってもいいポジショニングで田之岡さんに打ち終わりを当てさせなくて、

田之岡さんのカウンターのタイミングをずらせまくってたんだわ。

 

腕振りの鋭さの違いは当たりの強さの違いになってくるもんで、

田之岡さんとしては正確なより多くのヒッティングが必要だったんだけど、

試合半分を終わったところまでは思うようにいってなかったんだよね。

 

<5R>

田之岡さんのジャブに小山内君が左を合わせる場面が増えていって、

大きなショットは無かったんだけど、二発ばかり印象的に当て込んでたね。

 

残り52秒でのバッティングで小山内君の方が左目上をカットしてしまって、

ドクターチェックを受けた後、ここが攻め時だと思ってたんだけど、

田之岡さんは勢い良く攻め切れず却って受け身のままだったんだよね。

 

<6R>

思い返してみれば田之岡さんは元々乱暴系には苦戦しがちで、

大きく展開を動かさなければいけなかったところを残念ながら……。

 

<7R>

田之岡さんも挽回目指して前掛かりになっていった残り1分24秒、

再度のバッティングで小山内君が別の箇所をカットして再チェック。

 

これを機に田之岡さんも更に圧力を掛けていっての手数手数で、

大きく挽回するには至らなかったんだけどギリギリのポイントゲット。

 

<8R>

田之岡さんが意を決しての攻め込みだったんだけど、

小山内君としてもそれは望むところって感じの対応で、

これがまだ5戦目だっていうのに体の動きも腕振りも劣化が見られないまま、

2箇所のカットで顔面を血に染めながらも最後まで戦い切ってたんだわ。

 

 

ってことで自分は77ー75だったんだけど結局、

79−74、78ー74、77−75ってことで小山内君の3−0勝ちだったんだわ。

 

 

田之岡さんは聡明な青年だから言わずもがなではあるんだけど、

この日は試合序盤の3Rまでの戦い方をミスしたのを修正できないままで、

元々劣勢を大きく一発逆転挽回するようなボクサーではないんだから、

もっと一つ一つのラウンドを大切にするべきじゃないかって思ったんだよね。

 

最初の3ラウンドを必ず2つゲットして、次の3ラウンドも何とか2つ取れば、

残り2ラウンドを取られても負けはない訳で、

5Rか6Rのうちの一つを必死に取りに行けば、

反対の77ー75も十分有り得た筈なんだけどなあ……。

 

 

 

 

⑤ 岩原慶君(本多)vs市川大樹君(駿河男児)……L 8R

9勝(4KO)5敗(2KO)のサウスポー、28歳・埼玉県と、

11勝(9KO)4敗(2KO)の23歳・静岡県。

 

本多ジムとしては岩原君のこの試合が今年の仕事納めだったんだよね。

 

勝率やKO率は市川君の方が上回ってはいるんだけど、

地方ジムボクサーの戦績は今一信頼に欠けるし、

これまでの対戦相手のレベルの違いでここは岩原君の圧勝を期待。

 

<1R>

市川君はどっちかっていうと一瞬の一発狙い系だったんだけど、

バランスがとっても悪くて打ち終わりに体勢を崩すことが多かったね。

 

岩原君はまずは慎重に相手の見極めから入って素直なジャブで先制してて、

市川君にはキッチリジャブから組み立てるっていう考えは無かったなあ。

 

<2R>

お互いに慎重というか仕掛けが遅かったんだけど、

いつまで経っても相手が攻めてこないもんで、

そんならってことで岩原君が左ストレートを打ち込み始めて、

何発が薄く当てた後の残り35秒には鋭いワンツーをヒットさせたんだけど、

かなり自信を持ってるような打ち込みだったんだよね。

 

<3R>

市川君は勝負はまだまだ先だと思ってたのか相変わらずの手数不足で、

折角出張って来た応援団も静まり返るばかりで、

詰めることは詰めるんだけど殆ど自分からは攻め込まないままで、

一体何をやりたいのか何しに来たのかやる気あるのかって感じだったんだわ。

 

で、何もしないうちにトントン突かれるばかりで、

いつの間にか顔面を赤くしていったんだけどホントに大丈夫なの?

 

<4R>

自分の中では岩原君の勝ちは揺るぎないものになってたんだけど、

この程度の相手に最終ラウンドまではあってはならないって見てた2分弱、

強烈な左フックで見事なダウンゲット。

 

何とか立ち上がって来たんだけど市川君は既にボクサーではなくなってて、

リスタート直後に岩原君の追撃の左ストレートを喰らって再度のダウン。

 

 

もうダメだねってレフェリーも即のストップエンドで、

1分55秒で岩原君のTKO勝ちだったんだけど正直、

市川君はランカーのレベルでは無かったんだよね。

 

 

 

 

⑥ 佐川遼さん(三迫)vs河村真吾さん(堺東ミツキ)

                   ………Fe 8R

5勝(3KO)1敗(1KO)のランク4位、24歳・青森県と、

15勝(8KO)5敗(3KO)1分のランク7位、サウスポー、28歳・大阪府。

 

河村さんの方が3倍以上のキャリアがあるんだけど、

やっぱり関西系ボクサーは信用し切れないところがあるんだよね。

 

<1R>

河村さんのジャブはクオリティが低くて、

やっぱりいきなり系の左ストレート一本攻めのような感じで、

開始56秒での佐川さんの右ストレートも見えてなかったみたいだったんだわ。

 

打ち終わりに合わせるタイミングも河村さんは大きくずれてて、

いきなり佐川さんの圧勝が見えて来たんだよね。

 

<2R>

プレスは掛けてたんだけどそこからの河村さんの手出しが遅れ気味で、

1分5秒には佐川さんが右ストレートを2連続打ち込みヒット。

 

早くも顔面を赤くしていった河村さんは攻撃のバリエーションが少なくて、

特にボディブローを全く打たないボクサーだったんだよね。

 

<3R>

何だか早くも佐川さんの楽勝が見えて来て、

力任せの割には河村さんからはパワーが感じられなかったし、

とにかく雑としか言いようがなくてテクニックとは程遠かったなあ。

 

申し訳ないけど、これまで簡単な相手とやり過ぎたって感じが拭えなくて、

自分にはA級とB級の戦いくらいにしか見えなかったんだよね。

 

こんなんでランク7位っていうのが全く信じられなくて、

このラウンド以降見てた6Rまでは毎回10:8.5ほどもの大差が付いて、

とっても見てられなくなったもんで離席してしまったんだよね。

 

 

すぐに終わってしまいそうだったんだけど、

佐川さんが意外に手間取ったっていうより、

ここは河村さんが勝負を投げずめげずに最後まで踏ん張ったってことで、

佐川さんはやっとやっとの8R2分40秒でのTKO勝ちだったんだわ。

 

判定まで持ち込まなかっていうことで辛うじて佐川さんが及第点ゲット。

 

 

 

 

この後ファイナルの前に特別スパーが組まれてて、

3分2ラウンドだったんだけど、これだけでも充分金を払う価値があって、

二人共、馴れ合いじゃなくて今の時点での全力を見せてくれたんだよね。

 

 

 

⭐︎ 拳四朗さんvs京口紘人さん

1Rの序盤から積極的にプレスを掛けていったのは京口さんの方だったけど、

相手の攻め込み前に拳四朗さんが狭い所を差し込み打つのが極上で、

一瞬のコンビネーションの巧みさに場内は息を呑んで見つめてたんだわ。

 

2Rに入ってからはヘッドギア越しの京口さんの目付きの方が殺気に満ちてて、

井上トレのアドバイスに敏感な反応を見せながらの右フックがグッドグッドで、

クロス気味に力強く打ち込めてたんだわ。

 

ただ中盤過ぎからの拳四朗さんの巻き返しも流石の流石で、

実にスムースで力強く緩急を効かせたコンビネーションはそれこそ絶品で、

残り30秒からの最後の手数でも圧倒してたんだけど、

京口さんも最後の最後に例の右クロスフックを綺麗に打ち込んでたんだわ。

 

 

ってことで自分的には19ー19だったんだけど、

帰り際にすれ違った京口さんは「やられました、20−19です。」

って言ってたんだわ。

 

ただ、お互いの体がぶつかり合った際に、

相手を弾き飛ばしてたのは2回共1階級下だった京口さんの方だったから、

フィジカル面でもそこそこの自信になったんじゃないのかなあ。

 

何れにしてもボクシングっていうのもこのレベルの二人が戦うと、

もう殆ど神技って感じで、終わってのインタビューでも、

全く息が上がってる様子も無かったんだよね。

 

 

 

 

⑦ 吉野修一郎さん(三迫)vs小林和優さん(RK蒲田)

       ………日本 ライト級タイトル戦 10R

8勝(6KO)0敗のチャンピオン、27歳・栃木県と、

10勝(6KO)7敗(1KO)1分のランク11位、35歳・長野県。

 

誰もが知るように小林さんはこれまで実に苦労が多かったランカーで、

何度かの右拳の怪我やスランプを乗り越えてここまで登って来て、

もうすぐ定年のここに至って記念すべきタイトル初挑戦で、

多分これを最後の試合にするつもりだったんじゃないかなあ……。

 

試合前に柳光会長ともちょっとシミジミする話をしたんだよね。

 

久し振りに川村貢治さんが来てて、

「相手は強いの?」って聞いて来たもんで、

尋常の強さじゃないですって答えたんだけどね。

 

<1R>

上背的には小林さんだったんだけど、

やっぱり吉野さんの圧力は半端じゃなくて、

開始ゴング直後から小林さんはサークリング主体を強いられてたんだわ。

 

吉野さんはデビューの頃は一見単純な殴り屋のように見えたんだけど、

最近では柔軟な動きをする重戦車って感じで、

正面から見るとガードが徹底してて打ち所を見つけ難いんだよね。

 

小林さんも臆することなく残り27秒には左フックをヒットさせてて、

右手を痛めてた期間が長かったせいか左の使い方が上達したんだよね。

 

<2R>

吉野さんの詰め詰め、小林さんのサークリングに変わりなかったんだけど、

吉野さんの右フックはグローブの上からでも効きそうな重さを感じさせ、

小林さんもいいタイミングの左フックを打ち重ねてはいたんだけど、

有効性としてはやっぱり吉野さんの方だったんだわ。

 

小林さんとしては事前の思い通りの距離を維持してたんだけど残り15秒、

左フックの相打ちでユラッとさせられて右のフォローもかすられて、

下半身に明らかな緩みを見せてしまったんだわ。

 

<3R>

前の回を何とか凌いだ小林さんだったんだけど、

自分にはダメージを残したままのように見えてたんだけど、

この回最初の30秒間を打ち勝ってたのはその小林さんの方で、

吉野さんの顔面もかなり赤くなってたんだよね。

 

その後小林さんが一段落した1分30秒の南東ポスト近くだったなあ、

吉野さんの右ボディからの左フックが直撃して小林さんがいきなり窮地。

 

下がらされるところに吉野さんがここぞの左フックを一閃追撃ヒット、

まともに貰ってしまった小林さんが一発昏倒仰向け大の字ダウン。

 

その倒れ方が激しかったもんでレフェリーの即のストップエンドで、

ホールの係員も担架搬出の準備をしたんだけど、

小林さんは気丈に立ち上がってその後自力でリングを降りたんだわ。

 

 

小林さんは自分のすぐ前を通って控え室に戻って行ったんだけど、

自分は掛ける言葉と声を失ってしまって、

代わりに柳光会長の奥様と言葉を交わしたんだよね。

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 吉野修一郎さん

② 岩原慶君

③ 佐川遼さん

 

« 後楽園ホール・12月12日 | トップページ | 長嶺克則さん……。 »