« 日記 (12/8) | トップページ | 後楽園ホール・12月13日 »

2018年12月13日 (木)

後楽園ホール・12月12日

 

828e438798744458bccc03ad6b558cc4

“タイム・イズ・オン・マイ・サイド”

 

ローリング・ストーンズはブライアン・ジョーンズがいた頃が最高で、

B面の“コングラッチュレイションズ”もよく聴いたものなんだわ。

 

ビートルズにほんのちょっと遅れてデビューしたストーンズは、

ハッピー系のリバプール・サウンズとは少し違ったロンドン・サウンドで、

ブルージーな曲と音作りに特徴を見せてたんだよね。

 

 

 

 

三迫会長から9日のタイでの竹中良さんの試合に絡んで、

日本とは違う彼の地のボクシング事情を色々聞かせて貰って面白かったなあ。

 

その後、本多ジムのクドゥラ金子さんと林大雅君にコンチワして、

美佐子マネと話してたら興法裕二君も入ってきて、

北海道から本多ジムに入ったばっかりの坂本君とも挨拶を交わして、

有岡康輔さんとちょっと話をして始まり始まり……。

 

 

昨日は第3試合からの観戦ってことで……。

 

 

 

山口崇晶君(宇都宮)vs目黒聖也君(セレス)……SF 4R

デビュー戦の23歳・栃木県と、

1勝(1KO)0敗のサウスポー、19歳・福島県。

 

<1R>

二人共、いきなり殆どノーガードのままのフルショットの殴り合いで、

こりゃ最後までは行きそうにないなあって感じだったんだけど、

1分半を過ぎる頃からは二人の力量差が如実になって来て、

山口君の危ない感がどんどん増していったんだわ。

 

目黒君は序盤の狂乱を徐々に冷静に収めていって、

左ストレートをカウンターのタイミングで強烈に打ち込んでたなあ。

 

<2R>

開始10秒、お互いのワンツーが交差した刹那、

目黒君の正確なヒッティングを見計らったところで、

多少早いかなあとも思ったんだけど、レフェリーが割って入ってジ・エンド。

 

山口君はデビュー戦だし、前の回の終盤での大きな被弾を配慮したみたいで、

まあまあ適切な判断だったと思ったね。

 

 

 

 

佐々木悠登君(ワタナベ)vs須田瑠希也君(戸高)vs

                  ………62kg 4R

2勝(1KO)3敗(1KO)1分のサウスポー、24歳・岩手県と、

1勝1敗のサウスポー、19歳・東京都。

 

<1R>

全体に動きが大きく緩慢な佐々木君に対して須田君、

小さく鋭い腕振りで初っ端から圧倒してて、

開始1分で勝負アリって感じだったもんで一旦の休憩タイム。

 

結局、40ー36、39ー37×2ってことでやっぱり須田君の3−0勝ちだったね。

 

 

 

 

内田勇気君(KG大和)vs須藤大介君(三迫……LF 6R

6勝(1KO)5敗(1KO)の25歳・神奈川県と、

5勝6敗(2KO)3分の23歳・埼玉県。

 

<1R>

いい感じの詰めから始めてたのは須藤君だったんだけど、

内田君も手数負けする事なくとっても好戦的だったんだわ。

 

お互いに一発の決定力には欠ける同士でその上、

年齢と勝ち負けが拮抗した同士の正確な当てっこになっていったんだわ。

 

基本的には中間距離では内田君が、接近戦では須藤君が其々優勢で、

お互いに山のような手数の頑張り競争に突入していったんだわ。

 

<2R>

内田君が1ラウンドの手数を108発ほどにアップさせていったんだけど、

須藤君がそれを上回る120発ほども放ってて、そりゃもう大変な状態で、

互いの有効打が見極め難くなっていったんだわ。

 

<3R>

内田君の方が意識的に距離を取ろうと頑張って、

ヒット数的には大差無かったんだけど、中間距離での見栄えの良さで内田君。

 

<4R>

相変らず手数の頑張り合いが続いてた中、

内田君の上体が流れ始めて足元の踏ん張りにも若干の差が見えてきたんだわ。

 

<5R>

開始26秒、ガッツンバッティングで須藤君の左目上をドクターがチェック。

 

リスタート後はお互い更に激化していって、

ストップ前に何とかポイントを稼ごうと飛ばしまくって案の定、

1分02秒に再度のバッティングで須藤君に再度のドクターチェックが入って、

直後に内田君の右目上にもチェックが入ったんだけど、

こっちの方が酷いって事で即のストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

ってことで自分は49−47で須藤君だったんだけど結局1分1秒の負傷判定で、

50ー46、49−47、48ー48ってことで須藤君が3−0勝ちだったんだわ。

 

 

ポイントの判断の難しい試合ではあったんだけど、

もう少し正確で丁寧な判断が要るんじゃないかって思ったけどね。

 

 

 

⑥ 浅原あきひろ君(駿河男児)vs阪田壮亮君(本多)

                    ……M 8R

7勝(1KO)5敗2分のサウスポー、30歳・静岡県と、

6勝(2KO)5敗(3KO)1分の24歳・千葉県。

 

リングに登場した浅原君はウェスト周りが緩々のダボダボで、

全く減量しないままのナチュラリストのようだったんだわ。

 

<1R>

その浅原君は結構いい感じの左ストレートを打つんだけど、

右手の使い方に大きな難点があって、ちょっと勿体無い感じだったんだわ。

 

阪田君の方はいつものようにユッタリした立ち上がりだったもんで、

この回は僅かながら浅原君の手数勝ちだったかなあ。

 

<2R>

浅原君は強くは打たないけど真面目に手数を頑張るボクサーなんだけど、

阪田君も1分過ぎにワンツーを打ち込んでから調子を上げていって、

さあこれからってところで1分24秒、大きくバッティングしてしまって、

阪田君が眉間右寄りをカットしてしまったんだわ。

 

ドクターチェックを経てリスタートしてからは阪田君が飛ばしていって、

後半は浅原君も盛り返してはいたんだけど中盤までの有効ヒットで阪田君。

 

<3R>

浅原君の左ストレートが何だか置きに行くような感じになっていって、

一方の阪田君の左フックとかショートアッパーの見栄えが良かったんだわ。

 

<4R>

折々のキッチリ感は阪田君の方が上回ってたんだけど、

それにしても二人共、早くも消耗が浮き上がって来てたなあ。

 

<5R>

ダラダラ感が増していった中、浅原君の踏ん張りが目立ってたんだけど、

お互いにそこそこの感じで当て合っても相手を揺らがせるまでには至らずで、

何だかただ漠然と打ってる感じしかしなくなって来たんだわ。

 

 

ずっと以前、内山高志さんと話した際に教えて貰ったんだけど、

大事なのは拳の何処で殴るかについて神経を使うべきだってことで、

それはつまり4つの山の何処で殴るかってことを意識すべきってことで、

そうすることでまずはオープンブローが防げると思うし、

漫然と打つよりは遥かに効果的な打ち込みに繋げられるって思ったんだよね。

 

その点からするとこの試合の二人はミドル級だっていうのに、

一つも相手を揺らがせることが出来ないまま漫然と打ってるような感じで、

それはパンチ力があるか無いかっていう問題より、

打ち方自体が良く無いとしか思えなくて、

そもそもグローブの握りが甘いんじゃないかって感じたんだよね。

 

 

このラウンド以降はダラダラの進行に飽きが生じてしまって、

飛ばし切ればダウンゲットも有り得たのに阪田君の一段落が歯痒かったし、

浅原君もやたらブルブル揺れてた腹回りしか目に入らなくなってしまったなあ。

 

 

結局この試合は80ー72、78−74、78−75って事で阪田君の3−0完勝。

 

 

 

 

⑦ 粟田祐之君(KG大和)vs三瓶数馬さん(協栄)

                 ………SFe 8R

11勝(4KO)5敗(2KO)のサウスポー、27歳・神奈川県と、

15勝(6KO)5敗(4KO)のサウスポー、ランク12位、23歳・埼玉県。

 

<1R>

ラウンド中盤以降に試合の行方がいきなり決まってしまったような様相で、

粟田君が簡単に詰められて三瓶さんのショートブローに晒される展開で、

相手がそういう戦い方をするのは知ってる筈なのに粟田君、

早めの鋭いジャブを使い切れず、フットワークも不十分なままだったんだわ。

 

<2R>

残り1分10秒、一気に距離を潰した三瓶さんが恐怖のショートラッシュで、

連打を浴びまくった粟田君が相当追い込まれてしまったんだわ。

 

粟田君はそれでも終盤近くに立て直して一瞬いい場面も作ってたんだけど、

強く打ち返そうとしてか全体的にストロークがデカ過ぎだったし、

パンチも流れてしまうことが多くて大きな効果を上げ切れてなかったんだわ。

 

<3R>

やっぱりこの日の粟田君は出来が良くなくて、

終始詰められっ放しのまま見栄えの良く無い打たれ方をしてたなあ。

 

<4R>

粟田君には持ち直しそうな兆候が見られず腰が引け始めて、

ジャブの出も悪くなって変な間を作ってしまうというか、

ふっと気が抜けるような瞬間も目立って来たんだわ。

 

粟田君は残り50秒からは大きく口を開いてハーハーし始めて、

最後は止められてしまいそうなところまで追い込まれてしまったんだわ。

 

<5R>

それまで山ほど貰い続けてたボディブローがいよいよ効いてきたみたいで、

粟田君がそれを明らかに嫌がる素振りも増えてきて、

ガードが下がるところへの顔面の被弾も防げなくなっていってたなあ。

 

残り15秒からはストップしてもいいような状態が続いて、

このラウンドは10:8.5ものほどの大差が付いてしまったんだわ。

 

 

結局この後ももう止めてもいいような状況が続いて、

自分の中では5Rを終えて粟田君はフルラウンド負けだったし、

一発逆転のショットも最早期待できそうになかったもんで、

陣営としては彼の健康と次の試合のことを考慮して、

早い段階のタオル投入が妥当じゃ無いかって思い続けてたんだけど、

結局7R0分17秒に左右のショートフックで顔面を跳ね上げられたとこで、

やっとやっとのレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

それにしてもこの日の三瓶さんは実に手際が良くて、

前回木村吉光さんに一瞬の手数負けを突かれたのを反省してか、

揺るぎない意志からの吹っ切れた戦い方が見てて心地良かったんだわ。

 

 

 

 

⑧ 大坪タツヤさん(T&T)vs河野洋佑君(新日本木村)

                   ………58kg 8R

12勝(4KO)9敗(1KO)1分のランク7位、29歳・神奈川県と、

13勝(7KO) 7敗(1KO)2分の30歳・宮崎県。

 

自分的にはこの試合がこの日のメインで、

勝率やKO率では劣るんだけど大坪さんの勝利を予想してたんだよね。

 

<1R>

二人共、実にキッチリしたボクシングをするよく似たタイプで、

まずは僅かながら河野君のプレスから始まったんだけど、

残り1分20秒からの接近戦は大坪さんのコンビネーションの方が勝ってて、

中間距離からの右のクロスで先行してた河野君を上回ってたんだわ。

 

<2R>

ジャブの差し合いに殺気がこもってきたんだけど、

残り55秒での右から返した大坪さんの左フックがグッドグッドで、

左ボディを含め何発かいいのを見せてた河野君だったんだけど、

近い所での大坪さんの早い回転の方がやっぱり見栄えが良かったんだよね。

 

<3R>

このラウンドは交互に綺麗なヒッティングを交換してて、

採点的にはとっても微妙だったんだけど、

河野君の腫れの方が目立ち始めたんだよね。

 

<4R>

二人の軸のしっかりしたボクシングには全く見てて惚れ惚れモノで、

あくまで相手に一方的に攻めさせない姿勢も交互に繰り返してて、

序盤は河野君の先攻めが印象的だったんだけど、

残り1分4秒での大坪さんの右ショットがそれを覆して、

残り30秒からもその右を何発か当て込んでて、

大坪さんはワンツーよりいきなりの右のヒット率が高かったんだわ。

 

<5R>

河野君の左のジャブやフック系が巻き返しのヒットヒットで、

特にそのジャブは徐々に勢いを増していって大坪さんの顔面を跳ね飛ばして、

この後の展開を動かしそうな予感さえあったんだよね。

 

流れを取られそうだった大坪さんも残り1分から大きく盛り返していって、

ヒットの正確性では河野君を圧してたんだわ。

 

お互いに打たれたらすぐ打ち返すっていう強い気持ちに溢れてたんだけど、

ただ二人共、残念ながらカウンターのタイミングを捉え切れておらず、

その辺がお互いのKO率の低さに現れているような感じだったんだわ。

 

<6R>

気持ちのこもったボディブロー合戦の直後の1分21秒にバッティング。

 

河野君の左目上にドクターチェックが入って再開されて即、

大坪さんが左右ボディから顔面へフックを繋げてグッド・ヒッティング。

 

その後河野君も懸命の打ち返しだったんだけど、

それにしても二人共、接近しても全く絡むってことが無かったし、

クリンチ離れも自発的で常にクリーンなままで実に素晴らしかったんだわ。

 

<7R>

まずは河野君が先制していったんだけど、

それにしても二人の動きは一向に劣化を見せず手数落ちもないままで、

お互いに相手の気持ちと体力を削ぎ落とし合うような展開だったんだけど、

このラウンドは河野君が辛うじて制してたんじゃないかなあ。

 

<8R>

ホントに微妙な中での最終ラウンドは最初の1分間は河野君が優勢で、

多少緩みが見え始めた大坪さんが追い込まれ気味だったんだけど、

残り1分から巻き返しての行ったり来たりで、

ラスト30秒間の頑張りでギリギリ河野君かなあって所で終了ゴング。

 

 

ってことで自分は76ー76のイーブンだったんだけど結局、

77ー76×2、76ー76で大坪さんのギリギリ2−0勝ちだったんだわ。

 

ボクサーもジャッジもとってもいい仕事をしたって感じがしたんだよね。

 

 

こんなにいいボクシングをする二人が共に負け数が多いっていうのは、

一体どういう訳なんだって一緒に見てたあるジムのマネジャーに聞いたらね、

カウンターを打ち切れないままに追い込まれることが多いんじゃないかって

やっぱり自分と同じような意見が戻ってきたんだよね。

 

彼らのボクシングはC級やB級ボクサー達の手本になるような動きに満ちてて、

攻防のバランスとかスタミナ面とか参考になることが多くて、

これから先はカウンターだよカウンターってひたすら思ったんだよね。

 

 

 

 

⑨ ニワット・コンカンvs越川孝紀さん(セレス)

                   ………SW 8R

8勝(6KO)7敗(5KO)のサウスポー、33歳・タイと、

7勝(5KO)1敗のランク2位、28歳・千葉県。

 

コンカンっていうのは日本人御用達のボクサーで、

渡部あきのりさん、斉藤幸伸丸さんに続いて今年だけでもこれが3試合目で、

去年は井上岳志さん、何チャラ・ペタジーニ、大石豊さん、コブラ諏訪さん、

その前には西田光さんとも戦ってて、

以前はラーチャシー・シットサイトーンって名乗ってたんだわ。

 

<1R>

いきなり越川さんがボディラッシュから始めたんだけど、

ノラリクラリのコンカンを前にして少しばかりいきり立ち過ぎで、

何だか気持ちが空回りしてるような感じだったんだわ。

 

<2R>

コンカンの余り真剣にやってないような印象はいつもの通りで、

まだまだ勝負は先ですようって感じだったんだわ。

 

<3R>

普段ユッタリしたコンカンなんだけど、

いざっていう時のスピードアップと力の込め方は流石に元OPBF王者で、

中盤に鋭いショートカウンターを放って越川さんに鼻血を見舞ったんだわ。

 

コンカンは途中でオーソドックチェンジを交えながら、

誤魔化し系というか越川さんをあしらい始めてるようだったんだよね。

 

<4R>

無用な被弾が多いってことか越川さんは極度にガードを固め始めて、

そのまま詰め寄ってのショート戦に持ち込み始めたんだわ。

 

で、徐々にもつれることが多くなっていったんだけど、

顔面を赤く腫らせてるのは明らかに越川さんの方だった1分15秒、

ラビットパンチってことでコンカンが減点を喰らってたんだけど、

ちょっといきなり過ぎるような印象を受けたんだよね。

 

<5R>

中間距離では不利ってことか越川さんが更に接近戦を挑んでたんだけど、

鼻血は酷くなるし見栄え的にもいいところ無しって感じだったなあ。

 

ボクサーは激しい檄を飛ばされると頑張るのもいるし、

理論的に諭された方がいい方向に出る場合もあって色々なんだけど、

越川さんは前者の方みたいで、

陣営からは怒号とか罵声のようなモノが飛びまくってたんだよね。

 

ただリング上はひたすら出来上がりのよくない方向へ一直線で、

見てて元気が失われる一方だったもんで、後は殆ど真面目に見てなくて、

7R途中での帰宅したんだよね。

 

 

5Rまでの自分のスコアは47−47だったんだけど、

電車の中で確かめたら、79−73、77ー74、76ー75ってことで、

実にまあとっ散らかった3−0で越川君の勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 大坪タツヤさん、河野洋佑君

② 三瓶数馬さん

③ 須藤大介君

 

« 日記 (12/8) | トップページ | 後楽園ホール・12月13日 »