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2018年11月 5日 (月)

後楽園ホール・11月4日

 

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“ビー・マイ・ベイビー”

 

1964年って、まあ随分昔の曲なんだけど、

ビートルズとかビーチボーイズが台頭してたアメリカでも、

まだこういう感じのポップ・ミュージックも併存してて、

日本でも弘田三枝子がカバーして結構な売り上げを上げてたんだわ。

 

中央の子がリード・ボーカルで、彼女の力量は歴史に名を残してるほどなんだけど、

横から見ると鼻から口にかけてのラインがちょっと今一だったんだよね。

 

 

 

昨日は東日本新人王の決勝戦で、全部で12試合が組まれてて、

棄権したボクサーが一人もいなくて、良かったヨカッタで、

いつものようにそれまでの経験試合数に応じて4回戦と5回戦だったんだけど、

12名の赤コーナー・ボクサーの内の8名が帝拳ジムとワタナベジムだったんだわ。

 

 

 

≪第75回 東日本新人王トーナメント決勝戦≫

 

 

① 岡田真虎君(JBS)×柴沼智樹君(KG大和)……Mm 5R

4勝(2KO)2敗1分のサウスポー、24歳・岡山県と、

7勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、32歳・神奈川県。

 

3~4㎝ほど身長優位な岡田君が虎の被り物で登場。

 

二人のリングシューズは全く同じモデルのナイキの蛍光イエローのハーフカットで、

やたら目立つソイツが目の前を交差してたんだわ。

 

<1R>

やっぱり前の手の使い方は柴沼君の方が圧倒的に巧かったんだけど、

どっちが希望したのかは解らなかったんだけど、

ラウンド中盤以降からは1~2発打ってはすぐ絡むっていう展開が延々で、

有効打を見極め難かったんだけど、大差が無かった中敢えて言えば柴沼君だな。

 

<2R>

中々見栄えのいい打ち合いにならなかったんだけど1分13秒、

岡田君の左フックがいい感じでヒットして、

その後もショートブローの強さに関しては岡田君の方に分があって、

このラウンドは最後まで岡田君の方が吹っ切れてる感じだったんだわ。

 

<3R>

いきなりの接近乱闘戦はボクシングらしさから遠ざかる一方で、

絡み合う前の一瞬のやり取りで終わってしまってたんだわ。

ってことで、自分的に一息入れるって感じで4Rをスルー。

 

<5R>

展開は殆ど変ってなかったもんで、ボヤーッと眺めながらの終了ゴング。

 

採点的には微妙なんじゃないかって思ってたらその通りで、

両陣営が息をひそめる中で発表されたスコアは、

48-47×2、48-48の2-0で、柴沼君がギリギリの2-0勝ちだったんだよね。

 

 

 

② 亀山大輝君(ワタナベ)×河野勇太君(SRS)……LF 4R

5勝(2KO)2敗1分のサウスポー、22歳・静岡県と、

3勝4敗(2KO)1分の25歳・東京都。

 

河野君はこの日唯一の負け越しファイナリストだったんだわ。

 

<1R>

中間距離で対峙した際にはそれ程の力量差は感じさせないんだけど、

一旦勢いが付いた時の亀山君の迫力はやっぱり圧倒的だったんだわ。

 

それでも河野君も気後れすることなく前の手の使い方に関してはほぼ対等で、

お互いの左顔面は同じように赤くなってたんだわ。

 

残り46秒のリングほぼ中央、少し詰まったやり取りがあった直後、

河野君が下がるところに亀山君の左ストレートがまともにヒットして、

河野君がダウンしてしまったんだわ。

 

実は河野君の1Rでのダウンはほぼ恒例化してて、

いつものようにスッと立ち上がって普通にリスタートしてたんだけど、

残り28秒にも同じような左ストレートを貰ってて、

河野君には亀山君の左ストレートがよく見えていないような感じだったんだよね。

 

<2R>

第1試合と比べて全く絡み合うことが無いスッキリしたボクシングが続いて、

河野君も真っ正面から馬力勝負に応じていって、

それにつれ徐々に接近戦に移行していったんだけど、

河野君は強く打ち込むタイミングを計りかねてるようなところがあった中、

残り1分16秒にやっとのことで右をヒットさせることが出来てたんだわ。

 

終盤に掛けての亀山君の攻め込みが一段落すると共に、

河野君は再度の踏ん張りを見せたんだけど、

ポイントを取り戻すってところまでは難しかったんだよね。

 

<3R>

プレスを掛けてるのは河野君の方で、

亀山君はサークリングしながらのヒット&アウェイに徹し始めたんだわ。

 

河野君は連続的にヒットさせることが中々叶わなかったんだけど、

亀山君の方も河野君の左ボディを嫌がる素振りを見せ始めて、

下がり気味のことが多くなってきてたし、結構休みたがってる風でもあったんだわ。

 

それでもそれでも、折々のヒッティングの形の良さはやっぱり亀山君だったなあ。

 

インターバルでは青コーナーの中島トレと、

赤コーナーの井上トレのアドバイスの声が大きく交差してたんだわ。

 

<4R>

お互いに最後の意地の見せ合いって感じで、

やっぱり亀山君の方が攻めてる感じを出すのが巧くて、

河野君は打ち返しのタイミングが良くないままで、

打たれ強い所は充分に見せてたんだけど、

相手にダメージを与え切るまでには至らないままに終了ゴング。

 

 

ってことで自分は40-35だったんだけど結局、

39-36×3ってことで亀山君の3-0勝ちだったんだけど、

圧倒大差って感じはしなくて、僅かなところの積み重ねの差だったんだよね。

 

 

試合後、暫くしてロビーでSRSジムの坂本会長とロビーでバッタリだったもんで、

河野君の話をしてたらそこに中島トレと河野君本人が合流して、

あれこれ話しを続けたんだけど、開けっぴろげで明るい性格の吉謙さんが、

自身のデビューの頃の話も披露したんだけど、

河野君は終始笑顔で吉謙さんや自分の話を聞いてたんだよね。

 

 

 

③ 太田憲人君(ワタナベ)×荒川竜平君(中野サイトウ)

                            ………F 5R

4勝(1KO)0敗のサウスポー、29歳・東京都と、

5勝(2KO)2敗(2KO)1分のサウスポー、29歳・宮崎県。

 

<1R>

迫力を感じさせる太田君のプレスから始まったんだけど、

全体に体が硬い印象が抜けなかった中、

看護師ボクサーの荒川君がしなやかに対応してた開始1分08秒の南ロープ前、

その荒川君の左ストレートがタイミングよくヒットして、

太田君が後ろ向きに転んでしまったんだわ。

 

ダメージ無くリスタートした太田君だったんだけど、

挽回を目指したせいか、大振りの傾向がより強くなってしまってたんだわ。

 

4回戦で最初のラウンドでダウンゲットすると、

残りの3ラウンドの中で最低1ラウンドゲットすれば勝てる訳で、

荒川君には大きな余裕が生まれたんだよね。

 

<2R>

太田君が大きく決めようとし過ぎてた開始即の15秒、

荒川君が左フックをクロス気味に当て込んで、

更に追撃の左を打ち重ねて2度目のダウンゲット。

 

何とかリスタートは出来たんだけど太田君は効かされたままで、

ジャブでもよろけるようになってしまってて、必死に打ち返してはいたんだけど、

足元がポクポクしてて更に危険度が高かまっていったんだけどそれでも太田君、

残りの2分30秒間以上を膝をガクガクさせながら凌ぎ切ったんだわ。

 

<3R>

太田君の下半身は言う事を聞かなくなったままで、

ここが決め所って一気に攻め込んだ荒川君の前にはひとたまりも無くて、

開始すぐの15秒、連打から返し打った左フックを綺麗なタイミングでヒット。

 

直撃された太田君は大きくよろけてグニャッと倒れ込んでしまって、

途端にレフェリーも即のストップエンドで、殆ど同時に陣営からもタオルイン。

 

ってことで0分16秒で荒川君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 若木忍君(畠山)×碇瑠偉君(厚木ワタナベ)……SF 4R

2勝(2KO)1敗1分の32歳・北海道と、4勝0敗2分の19歳・神奈川県。

 

若木君は今回唯一の地方からの出張ボクサーだし、

試合をするごとに強く巧くなってるもんで押し押しだったんだよね。

 

<1R>

13歳も年齢が上の若木君がまずは粗っぽい仕掛けで碇君を脅したんだけど、

やっぱり彼は比嘉大吾さんに似てるんだよなあ。

 

若木君のその右のドカ打ちとか左右ボディブローの勢いが飛び抜けてたもんで、

碇君としては若干警戒気味のスタートを切らざるを得ず、気後れ感も目立ってた中、

結局10:8.5ほどものポイント差が付いてしまったんだわ。

 

<2R>

またもや若木君が激しく先制していったんだけど、

意を決したか碇君も正面切った密着戦を挑んで打ち合っていったんだわ。

 

1分10秒、右ストレートボディを3発ほど打った直後に若木君が一気にラッシュで、

碇君も気持ちを強く保って抵抗してたんだけど、

一連の打ち合いの中で右目上をヒットカットされてしまってたんだわ。

 

<3R>

中間距離での碇君のパフォーマンスは今一感が抜けなかったんだけど、

開始30秒からの密着ボディ合戦では結構強い打ち出しで、

ほぼ拮抗してたんだけど、途中の若木君の右フックで鼻血に見舞われてたなあ。

 

それでも残り35秒からの渾身の交互の連打交換では堂々の立ち回りで、

あと一歩でポイントゲットってところまで巻き返してたんだよね。

 

<4R>

いきなり死闘系の接近戦から始まって、

碇君としては相手からダウンゲットしない限り勝ち目が無かった中での奮闘で、

懸命の手数だったんだけど、残念ながら正確性に欠けたままだったんだわ。

 

残り1分からの最後の気持ち戦もやっぱり若木君の方が目立ってて、

碇君は終了ゴングが近づくにつれ足元の踏ん張りが効かなくなって、

身体全体も緩んできてしまってたんだわ。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

3人のジャッジも同じような感想だったみたいな40ー36×3で、

北海道ボクサーの若木君のパーフェクト3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ ビバリー塚田君(ワタナベ)×石川春樹君(RK蒲田)

                              ………B 4R

3勝(2KO)1敗2分のサウスポー、30歳・鹿児島県と、

5勝(5KO)0敗の19歳・東京都。

 

<1R>

塚田君のゴリゴリ前詰めと石川君のサークリングから始まったんだけど、

塚田君は相手の1.5倍程もデカイ頭ごと突っ込む癖が改善されてなくて、

中間距離からの左ストレートを頭ごと打ち込んでいってたんだわ。

 

身体もデカイいんだから塚田君、もう少し距離を置いて戦えるといいんだけど、

とにかく戦法に極端な偏りがあるもんで、

石川君としては普通の場合とは違う別の配慮が必要になるんだよね。

 

<2R>

石川君のセコンドからは、「左ストレートに気を付けろ!」 じゃなくて、

「頭に気を付けろ!」 って指示が飛びまくってた中、

自分としては石川君はもっとヒット&アウェイに徹した方がいいと思った訳で、

相手の前詰めガチャガチャ・ドサクサ戦法に付き合い過ぎだったんだよね。

 

そういう展開は塚田君としては大喜びな訳で、

まるで嫌がらせの様に密着左右フックの連打連打ってことで、

それは必ずしも有効打って訳では無かったんだけど、

取り敢えず攻めてる感じは出せてたし、ペースさえ取り戻したんだわ。

 

<3R>

石川君が距離を取ったいい感じで始めてたんだけど、

1分を過ぎると元の木阿弥で、何となく戦い方をミスしてるようで、

相手のやりたいようにした中で倒したいっていう気持ちが強かったのかなあ。

 

密着戦オンリー仕様の相手に対して相変わらず石川君、

見栄えの良くない戦い方を続けてたんだよね。

 

<4R>

どっちも有りの最終ラウンドはまずは塚田君のドサクサ系が攻め込んで、

アレレッて感じで一気に石川君を赤コーナー近くの東ロープに追い込んで、

一気にガンガンのドカ打ちを始めたその瞬間の1分04秒、

追い込まれた方の石川君がショートのワンツーを繰り出して、

その左フックが見事にカウンターヒットして、アレレッて感じで塚田君がダウン。

 

リスタート後の塚田君も必死の抵抗を見せてた残り半分以上、

塚田君の頭はここからがホントに危険な領域に入る訳で、

誰でも状況が悪化するにつれ無意識に頭を下げての突っ込みが増す訳で、

準決勝戦でも追い込まれた状況下でのバッティングが原因でのドローだったもんで、

自分としてはもうハラハラだったんだよね。

 

 

お互いにとって危険な時間が無事に過ぎての終了ゴングで、

自分は39-36だったんだけど結局、

39ー36×2、38-38ってことで石川君の2-0勝ちだったんだけど、

38-38っていうスコアにはちょっと首を傾げた訳で、

石川君の取ったポイントはダウンゲット分だけで、後1ラウンドはイーブンで、

残った2ラウンド分は塚田君のポイントってことになるんだけど、

ひたすら前詰めしてガンガンやればポイントになるっていうのはなあ……。

 

 

 

⑥ 三尾谷昴希君(帝拳)×小川将太君(UNITED)……SB 4R

4勝1敗1分のサウスポー、21歳・栃木県と、

1勝(1KO)1敗(1KO)1分の21歳・東京都。

 

この試合は殆ど真面目に見てなくて、たまに遠目から眺めてたんだけど、

三尾谷君は全くいつも通りのメリーゴーラウンド系ボクシングに徹してて、

これがまだ4戦目で経験の浅い小川君にはとっても対応し難かったんだよね。

 

自分はメイウェザーのボクシングが好きではないんだけど、

それは単に三尾谷君と思想や主義が違うってことだけで……。

 

 

結局、やっぱり三尾谷君が勝ったんだけど何だか中途半端な2-1で、

39-37、39-38、37-39だったんだよね。

 

 

 

⑦ 峯田光君(帝拳)×中村由樹君(輪島S)……Fe 5R

4勝(2KO)0敗の22歳・鹿児島県と、4勝(3KO)1敗の20歳・東京都。

 

この日一番の注目試合だっていうのはみんな一致してたみたいだったんだけど、

見方を変えれば、他に目立った対戦が少なかったとも言える訳で、

全体的なレベル低下傾向はちょっと目を覆うばかりなんだけどね……。

 

<1R>

最初の1分間は二人共、相手との間合いと自らのリズムチェックに使ってて、

相変わらず中村君は若干ガードの位置が低いけどなあ、

峯田君は若干硬いかなあって思いながら見てたんだよね。

 

試合序盤から中盤にかけては峯田君の予想外なほど落ち着いた動きが印象的で、

経験を積むにつれ乱暴さを削ぎ落しつつあるって感じだったんだよね。

 

中村君も動きが柔軟だったし、左の届きもいい感じを見せてたんだけど、

峯田君の一瞬のワンツーにも必殺感が満ち満ちてたんだわ。

 

それほど大きなやり取りが無いままだった残り25秒のリング中央、

これは誰にも確かめてない自分だけの解釈なんだけど、

中村君が自らのフットワークに一瞬意識が向いてしまったその瞬間と、

峯田君が右ストレートを打ち出した瞬間が一致してしまったせいだと思ったんだけど、

とにかく峯田君のその右ストレートが実に素直に真っ直ぐにヒットして、

直撃を喰らってしまった中村君が一発ダウンしてしまったんだわ。

 

明らかにダメージを負ったままの中村君はリスタート後も危ないままで、

ガードもクリンチも思うに任せないままの時間帯が続いたんだけど、

残り10秒の拍子木の音がして残り5秒も切って、先々は解らないけど、

取り敢えずここは何とか凌げそうな感じがしてきた残り2秒の青コーナー前、

峯田君の右フックが全く優しさに欠ける直撃大ヒットで、

折角ここまで我慢してきた中村君の心と体を打ち砕いてしまったんだわ。

 

その瞬間、もう絶対無理でしょって自分は思ったんだけど、

レフェリーも止めなかったし、タオルを投入されないままに10秒間が過ぎて結局、

3分03秒での峯田君のテンカウントアウトKO勝ちだったんだよね。

 

 

 

⑧ 鯉淵健君(横浜光)×関島優作君(KG大和)……SFe 5R

4勝(3KO)1敗の22歳・神奈川県と、6勝(4KO)1敗の21歳・神奈川県。

 

二人共、現役大学生ボクサーで鯉淵君は日大、関島君は明大なんだよね。

 

<1R>

プレスからの先制攻撃は鯉淵君からで、この日はまるで突貫小僧のようで、

細かい技の見せ合いになると不利って判断してか、

いきなりの特大右フックとか、突っ込みからのまたもや右フック狙いって感じで、

ひたすら関島君のペースを乱したがってたんだわ。

 

鯉淵君のビッグパンチが最後まで不発に終わる中、

開始52秒での関島君の左フックがこのラウンドのベストショットで一瞬、

鯉淵君を揺らめかせたんだよね。

 

<2R>

鯉淵君は更に半端じゃない乱暴さを発揮し始めたんだけど、

ロスの多い動きだったもんで消耗が進むのも早くて、

終盤近くからは息を入れるのに忙しくて間欠泉的な粗暴さに変わっていったんだわ。

 

<3R>

荒っぽくて仕掛けの早い一連の鯉淵君の攻撃が一段落するところを見計らって、

関島君が打ち込む左フックがやたら当たり出して、

それにつれ右フックも当たり始めて、鯉淵君が左目上をヒットカットされてたんだわ。

 

鯉淵君は中間距離ではボディブローを打つってことが全く無くて、

詰まったところでのメチャ打ちに命を賭けてるって感じのままだったなあ。

 

<4R>

底知れないスタミナを頼りに鯉淵君が更に更にの乱闘系に変身していって、

何だか関島君が嫌気を差し始めたような感じで、

このラウンドはすっかり大人しくなってしまって、

鯉淵君の乱暴狼藉振りだけが目立ってたんだわ。

 

<5R>

スコアが微妙になりつつあった最終ラウンド、

前の回からの勢いそのままの鯉淵君がまるでブルドーザー化してしまって、

関島君としては相手が入って来る前に手を尽くしたいところだったんだけど、

状況が一変したのは開始1分過ぎの関島君の左ボディブローだったんだわ。

 

関島君はそれまでも折々に真面目に打ってはいたんだけど、

この場に及んで総仕上げのようなその左ボディが大きく鋭く喰い込んで、

それは正に鯉淵君が覚悟してないタイミングでの喰い込みだったようで、

その瞬間に鯉渕さんはいきなり別人になってしまったかのような弱り方だったんだわ。

 

鯉淵君はそこから延々の2分間弱、

よくぞ最後まで辿り着いたって感じの踏ん張りを見せたんだけど、

裏を返せばあれだけフラフラだった相手を倒し切れなかった関島君が不手際だった、

ってそう言えないことも無いままの終了ゴングだったんだよね。

 

 

ってことで自分は49-46だったんだけど結局、

48-47×3って思いの外のギリギリ勝ちで、

4R終了時点では38-38だったんだよね。

 

ってことは4Rあのままの勢いだったら鯉淵君の逆の48-47になってた訳で、

返す返すも関島君にとっては値千金の左ボディブローだったんだよね。

 

 

 

⑨ 山本祥吾君(ワタナベ)×橘ジョージ君(協栄)……L 5R

4勝(1KO)2敗(1KO)の26歳・茨城県と、5勝(1KO)3敗の23歳・新潟県。

 

<1R>

実に猛々しい感じのスタートを切った橘君がまずは強めのプレスを掛けていって、

開始僅か27秒に右ストレートをいきなり直撃ヒットさせて山本君がダウン。

 

何とかリスタートした山本君だったんだけど、

そこそこ効いたままの危ない危ないで、ダメかなあってところから懸命な踏ん張りで、

何となんとナント、2分間以上を凌ぎ通してしまったんだわ。

 

<2R>

あくまで山本君の回復度合いがポイントだったんだけど、

初っ端の彼は橘君に負けないほど力強い右を振り出してて、

一瞬、これなら大丈夫かなあって思わせたんだけど、

やっぱりダメージを完全には払拭できてなかったみたいで、開始31秒の東ロープ前、

今度は引っ掛けるような右フック系を貰ってしまって2度目のダウンだったんだわ。

 

懸命のリスタートだった山本君も必死の打ち返しではあったんだけど、

鋭さを欠いた弱々しいモノだったもんで、橘君を困らせてはいなかったんだよね。

 

それでもこのラウンドも残り2分以上を踏ん張り通したのは実に立派だったんだよね。

 

5回戦で最初の二つのラウンドで4ポイント失ってしまうとこれはもう殆ど絶望的で、

残りのラウンドで山本君が倒し返せるかが大きな課題になってきたんだけど、

まあまあちゃんと打ててはいたんだけど、充分なパワーを込め切れてなくて、

その期待は殆どし難かったもんで、一旦休憩タイムってことで……。

 

 

西板席の前の方に座ってたら、すぐ横の青年が声を掛けて来てくれて、

見覚えのある顔だったんだけど名前を思い出せなくて、

元協栄ジムのMm級かLF級のボクサーだった若原義敬さんで、

別にシカトしてても良かったのに、わざわざホントにアリガトだったんだよね。

 

 

結局、この試合はあれからも山本君が頑張って5Rまで掛かってしまって、

1分35秒に橘君がTKO勝ちしたんだけど、

結果的には1R0分27秒での橘君の右ストレートが全てであって、

それは二つ前の試合で中村由樹君が喰らった峯田君の右ストレートの場合と同じで、

二人共、必ずしも油断してた訳では無いんだろうけど、

立ち上がりの30秒~1分間はくれぐれも慎重にってことなんだよね。

 

 

 

そう言えばこの日は帝拳ジムとワタナベジムで合計8名のボクサーが参加してて、

それは総数の3分の1でもあって、そういう意味では壮観だったんだけど、

12名の赤コーナー・ボクサーの内の8名がそのどっちかのジム所属で、

帝拳VSワタナベの対戦は1試合も無かったんだよね。

 

 

 

⑩ 遠藤健太君(帝拳)×星大翔君(角海老)……SL 4R

2勝(1KO)0敗のサウスポー、32歳・大阪府と、

2勝(2KO)1敗(1KO)1分の20歳・埼玉県。

 

<1R>

イカツイ顔をした遠藤君は結構圧迫感があったし、

左ショットの必殺感も半端じゃなかったんだわ。

 

最初の1分15秒までに其々のストレートが1発づつ薄く浅くヒットしたんだけど、

遠藤君の左の威圧感が強いせいか、星君が中々行き切れなかったんだよね。

 

残りほんの4秒からがこのラウンド唯一激しい打ち合いだったんだけど、

この場面では星君の精度の方が上回ってたんだわ。

 

<2R>

相変わらず遠藤君は怖さを前面に出していったんだけど、

ジックリ見てると、戦い方は実にシンプルなんだよなあって見てた開始23秒、

まずは星君の右ストレートがヒットしたんだけど、

遠藤君の引っ掛けるような右フックも危ないタイミングを狙ってたんだわ。

 

お互いに打ち終わりが雑なもんで危険度が高いままだったんだけど、

遠藤君の振り込みが益々大きくなっていくにつれ、当て勘の悪さも露呈してきて、

早くも若干緩み始めたところに星君が再度の右ストレートをヒット。

 

<3R>

全てのショットが全力打ちで目一杯力を込め続けてたし、

被弾も無視できないほどになってきたせいか、遠藤君は徐々に赤鬼化していって、

何となくスタミナの問題も抱えてそうな感じも見えてきたんだけど、

ラウンド丁度半分頃からの打ち合いでは実に気持ちとパワーがこもってて、

星君は10:8.5程もの差が付くくらいに打ち込まれてしまって、

セコンド陣の息を止めさせてたんだわ。

 

危ない所をなんとかゴングで救われた星君だったんだけど、

これでスコア的にはとっても微妙になってきたんだわ。

 

<4R>

案の定、前の回に飛ばし過ぎた遠藤君は完全にオーバー・ペースのようで、

開始直後からもうハァハァーで、ゴングが鳴った9秒後の右ストレートでヘロヘロで、

星君としては中間距離からの強い打ち出しが要るとこというか、

強く当てることが出来れば即のストップエンドもすぐ目の前だったんだわ。

 

遠藤君は明らかに誤魔化し系に逃げて、例え相打ちしても怖くなくなってたから、

ここからだよ星君って力を入れて見てたんだけど、何となんとナント、

ここしか行くところが無いって言うのに、相手は既にフラ付いてるっていうのに、

それにそもそもスコアが微妙だっていうのに星君は見てる時間が異常なほど長くて、

ついに自分の苛立ちは頂点に達してしまったんだよね。

 

挙句の果てに残り30秒には相手の左フックをモロに貰っての終了ゴング。

 

 

それでも自分的には39-37で星君だったんだけど結局、

遠藤君から見ての39-38、37-39、38-38ってことで1ー1ドローで、

優勢点が遠藤君に振られたもんで星君はここでリタイアになったんだよね。

 

 

返す返すも自分はあの場面で行けなかった星君には納得がいかなくて、

どこか怪我でもしてたのかって思わないでも無かったんだけど、

学生さんの同好会のようなパフォーマンスが残念の極みだったんだよね。

 

 

 

⑪ 辻本純平君(帝拳)×西川宏次郎君(中屋)……W 4R

2勝(1KO)1敗(1KO)3分の24歳・長崎県と、4勝(1KO)0敗の30歳・愛知県。

 

頭一個ほどデカイ辻本君にとっても相手の西川君にとっても、

実にやり難い一戦になるんじゃないかって思ってたんだけどね。

 

<1R>

計り知れないほど懐の深い相手に西川君がどうやって踏み込むかが全てで、

西川君の右がどうしてもオーバーハンド気味になってしまうのは仕方なくて、

そのうち取り付いて何とかするんじゃないかって見てたんだけど、

この日の辻本君は距離感が抜群で、遠目からの対応だけじゃなくて、

西川君が入って来るところへのショートフックも実にいい感じだったんだわ。

 

西川君が対応に苦慮したままだった残り8秒の赤コーナー前、

一瞬の辻本君の右ロングフックが命中して西川君が一発ダウンしてしまって、

何とか立ち上がったところでラウンド終了ゴングだったんだわ。

 

<2R>

開始早々の10秒、回復出来てたかは解らないんだけど、

いきなり西川君が挽回目指して踏み込んで行ったその瞬間、

辻本君の右のショートブローが絶妙のタイミングでカウンターヒットして、

西川君は体を捻じるようにして倒れ込んでしまったんだわ。

 

ここも何とか立ち上がろうとした西川君だったんだけど、

無理だって見極めたレフェリーが殆ど即のストップエンドだったんだわ。

 

 

で、0分14秒での辻本君の鮮やかなTKO勝ちだったんだけど、

この日の彼は以前のように大きな体躯を硬く不器用に持て余してなくて、

柔らかい動きの中から適度に力が抜けた鋭いパンチを打ってたんだよね。

 

 

 

⑫ ワチュク・ナァツ君(マーベラス)×石田智裕君(協栄)

                           ………M 4R

2勝(1KO)0敗1分の21歳・東京都と、1勝0敗2分の22歳・熊本県。

 

<1R>

フレーム的には石田君の方が一回りデカイもんで、

ナァツ君としては若干頭を下げながらの踏み込みになる訳で、

そこからの左右フックをきっかけにしたがってたんだわ。

 

一方の石田君は相手が入って来るところに如何に正確に合わせられるかで、

スピード感が勝ってる相手にかなり難しそうな印象だったんだよね。

 

それでも初回は石田君のヒットヒットの方が目立ってたんだよね。

 

<2R>

お互いに満足できるような有効打には恵まれず、

前の回と殆ど変らない展開が続いたんだけど、

このラウンドは僅かにナァツ君の頑張り勝ちって感じだったなあ。

 

<3R>

二人共、キッチリ当て合える距離では戦えておらず、

特に石田君の方が却って密着戦希望のようだったんだけど1分29秒、

ナァツ君の右フックが連続ヒットして、その2発目が石田君の右膝をカックンさせて、

そこからは休みたい休みたいが見えてきてしまって、

やたらのクリンチとホールディングが目立ってきたんだわ。

 

で、ラウンド終盤に掛けて石田君にホールディング減点が課せられたんだけど、

これは自分的には少しばかり唐突で、

今少しの事前注意があっても良かったんじゃないかって思ったんだよね。

 

<4R>

ナァツ君はアフリカ系ボクサーに良く見受けられるようなスタミナ劣化もなく、

石田君の方もハンドスピードの落ち込みは無かったんだけど、

やたらグローブで顔を撫でるようになってきて、

打たれた所が気になるみたいだったんだわ。

 

この階級の割には二人共、最後まで比較的キビキビ動けてたんだけど、

石田君には3Rでの2ポイントロスを取り戻すのがシンドイままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-36でナァツ君だったんだけど結局、

40-36、39-36、39-37ってことで勿論ナァツ君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

結局全12試合の勝敗予想の内、4試合も外してしまったんだわ。(⑦、⑨、⑩、⑪)

 

帝拳ジムの4名全員が東日本新人王っていうのも凄かったんだけど、

2名出しのKG大和ジムも苦労しながらの二人新人王っていうのもとっても立派で、

そう言えば阿部麗也さん一家が応援に来てる日は連続全勝なんだよね。

 

 

それにしても6時間ボクシングはやっぱり徐々にシンドクなる訳で、

12試合のうち半分が終わった辺りで休憩タイムを設けるべきで、

スタッフたちや通しで見てる人達には段々拷問に近くなってしまうんだよね。

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 峯田光君

② 若木忍君

③ 辻本純平君

④ 荒川竜平君

⑤ ワチュク・ナァツ君

 

 

 

【村木田渾身競馬】

結局、昨日の日曜競馬も全外れではあったんだけど、

東京7Rはとっても惜しくて、

2着か3着までに頑張れそうな穴馬として選択した馬が何と1着になってしまって、

そういう買い方はしてないもんで、3連単の300,410円は無論のこと、

39,980円の3連複も取り逃がしてしまったんだよね。

 

こういうケースは永遠のテーマで、

何故抑えに3連複を買わなかったってことなんだけどね……。

 

 

 

今日は午前中から午後に掛けて用事が二つもあったもんで、

記事のアップがこんなに遅れてしまってゴメンです。

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