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2018年11月29日 (木)

後楽園ホール・11月28日

 

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“サファリーズ”

 

アメリカの5人組のインストバンドで、サックスが入っていたのが特徴で、

その構成は少し後の “デイヴ・クラーク・ファイヴ” に通じてるんだけど、

それにしても、“サーファリス” は無いだろうって思ってたなあ……。

 

B面の “ワイプ・アウト” の方が有名になって後年、

“ヴェンチャーズ” の来日公演の際には、

休憩前1部のエンディングに使ってたんだわ。

 

自分がエレキギターのグリッサンド奏法に度肝を抜かれたのは、

そのヴェンチャーズの “パイプライン” が最初だったんだけど、

それは元々サファリーズが開発したのか、シャンティズだったのか、

それともディック・デイルだったのか、誰か知ってる人はいないかなあ……。

 

 

 

 

昨日は試合開始前にある方と大事な話をしてたもんで、

会場入りした時には第2試合が終わったところだったんだわ。

 

 

 

① 濱野秀平君(E&Jカシアス)× 濱道亮太君(オークラ)

                    ………SL 4R

2勝(1KO)5敗(3KO)の26歳・神奈川県と、

0勝2敗の(2KO)の35歳・北海道。

 

3R0分49秒で浜野君のTKO勝ち。

 

 

 

 

② カリエンテ子安君(E&Jカシアス)× 中村駿君(横浜光)

                     ………L 4R   

1勝(1KO)0敗の28歳・神奈川県と、

1勝(1KO)0敗の22歳・山口県。

 

39ー37、39ー38、38ー38で子安君の2−0勝ち。

 

 

 

第3試合は女子戦だったもんで、

この後観戦した5試合は全て日中対抗戦だったんだわ。

 

 

 

④ ジャン・バンシン× 木村天汰郎君(駿河男児)……B 4R

1勝(1KO)0敗1分の25歳・中国と、デビュー戦の19歳・静岡県。

 

<1R>

二人共、雑々だったんだけど木村君の方がまだちゃんとしてて、

ジャンは溜め打ちというか単発フック系のぶん回しオンリーで、

ジャブもボディブローも殆ど打たないままだったんだわ。

 

<2R>

1分18秒、木村君のワンツーでジャンが思わず膝カックン。

 

ジャンは中間距離も接近戦も中途半端なままだったなあ。

 

<3R>

木村君としては不用意な一発さえ貰わなければほぼ大丈夫って感じで、

相手の圧倒的な手数不足を前にして余裕のようなものも漂ってきて、

それに伴って、ジャンが何をやりたいのか、

どこで頑張るのかが全く見えて来なくなってしまったんだわ。

 

<4R>

流石にジャンも前に出て手数を上げていったんだけど、

直ぐに元の木阿弥でボディブローもまだ習っていないようなままで、

で、余裕満々の木村君はふざけたパフォーマンスも混ぜ込み始めて、

いっそのこと倒しに行くべきだったんだけど、彼もまた中途半端で、

ボーッとした相手にメイウェザーを気取ってるような感じだったんだわ。

 

結局殆ど試合になってなくて、全員一致の40−36×3だったんだよね。

 

 

 

 

⑤ ポン・シャン× 村地翼君(駿河男児)……SF 6R

3勝(2KO)5敗の29歳・中国と、2勝(2KO)0敗の21歳・兵庫県。

 

<1R>

ポンはやたらクロス気味に右フックをぶん回してくる乱暴者で、

突貫突っ込みからのそれを得意にしてるみたいで、

一発直撃を喰らうと危険度が高かったんだけど、

ジャブ無し前振り無しに終始してたもんで見切られ易かったんだよね。

 

相打ち上等ボクシングは場内の中国人ファンを盛り上げてたんだけど、

そう簡単に当たるもんじゃないんだよなあ……。

 

ポンもやっぱりジャブもボディブローも省略したボクシングなんだよなあ。

 

<2R>

そんなんらってことか、ポンが更に勢いを増していって、

ガッチャガチャさせる中で一発振り込む作戦を取り始めて、

村地君の方もそれをまともに受け止めていったもんで、

リング上はとっても雑な展開になってしまったんだわ。

 

距離を維持するのが上手くないのか村地君、

それとも敢えて相手の土俵で勝負してやるって思ったのか、

ポイントを取られるってことは無かったんだけど、

ちょっと自分のイメージとは違ってたんだよね。

 

<3R>

いつの間にか村地君もポンと同じような戦い方になってしまって、

無駄な左右フックを簡単に貰うようになってしまって、

意外なほどの消耗さえ見えてきて、終盤は腕振りもタルクなっていって、

負けるとは思えなかったけど、飽きてしまったもんで休憩タイムゲット。

 

結局、5R0分58秒で村地君がTKO勝ちしたんだけどね……。

 

 

 

 

⑥ スー・バオション× 湯場海樹君(ワタナベ)……L 6R

2勝(1KO)0敗1分の中国と、

3勝(2KO)0敗1分のサウスポー、19歳・宮崎県。

 

湯場君の移籍初戦ってことで……。

 

<1R>

背中越しに見る湯場君の左ストレートはやっぱり親父さんとそっくりで、

6〜7㎝ほど優位な上背とリーチを生かしてたんだけど、

相手のスーの方もこの日の中国ボクサーの中では、

初めてちゃんとしたジャブを打ってたんだよね。

 

ただこのスーも攻撃のパターンは実にシンプルで、

ワンツーはまともだったんだけど、スリー目以降はバランスを崩してたし、

そもそも踏み込みは甘いし、殆ど何の技術も持ち合わせてなくて、

湯場君としては最初のショットにさえ注意していれば良かったんだよね。

 

<2R>

スーはとにかくデカイのを当てたい当てたいばっかりだったもんで、

湯場君としてはその雑な打ち終わりに合わせ打てばいいのに、

カウンターのタイミングがずれたままだよなあって思ってた残り21秒、

待ちかねたそのカウンターの左ショートストレートが実に綺麗にヒットして、

瞬間にスーが四つん這いダウンしてしまったんだわ。

 

リスタート後に湯場君も追撃したんだけど、

ここはスーが踏ん張ってのラウンド終了ゴング。

 

<3R>

スーは既に全部出し切ってたみたいで、特に新しい展開も見せず、

湯場君の方も何だか中休みしてるようなまったり感に包まれてきて、

相手はボディワークだけは優秀だったもんで狙いが絞り切れないみたいで、

湯場君もいきなり迫力に欠けてきてしまったんだよね。

 

<4R>

残り1分10秒、詰めたところで湯場君のショートのワンツーがヒットして、

スーが大きく揺らいだのが唯一の有効ヒットだったかなあ。

 

<5R>

そろそろ仕留めるべきところに差し掛かってきたんだけど湯場君、

相変わらず当てにくそうにしてて、繋ぎのボクシングも出来てなくて、

一方、相変わらずスーの当て勘も目を覆うばかりだったもんで、

タルくなってしまったもんでいったん離席したんだわ。

 

 

結局ズルズル最終ラウンドまで行ってしまっての60−53×3ってことで、

勿論湯場君のパーフェクト3−0勝ちだったんだけどね。

 

湯場君としては移籍初戦ってことで、慎重を期したのかも知れないけど、

余りに刺激の少ない試合で期待外れ感が強かったんだよね。

 

 

通路でReasonの古澤さんとバッタリしたもんで、

一人くらい勝たせないと日中国交に支障をきたすんじゃないかって伝えたら、

彼は例の穏やかな感じで苦笑してたんだわ。

 

 

 

⑦ ウェイ・シェンチェン×  若林駿君(K&W)……Fe 8R

13勝(1KO)6敗1分の24歳・中国と、

8勝(1KO)3敗(1KO)の27歳・東京都。

 

ウェイっていうのは元WBCのアジアチャンピオンで、

OPBF9位なんだってね。

 

二人共、KO率が低いもんで延々の8回戦かって思ってたんだけどね。

 

<1R>

ウェイは全体的にまあまあだったんだけど、

やたら振り回したがるのはこの日の他の中国ボクサー達と同じで、

倒し屋でもないのに何であんなにぶん回すかなあって感じだったんだわ。

 

若林君もハードヒッターではないんだから、

もっともっとの手数が要ると思ったんだけど、

二人共、とにかく手数不足が目立ってたんだよね。

 

このまま何も起こらずにラウンドが終わるのかって思われた残り10秒、

若林君の右ストレートがやっとこさヒットして、

直後にまたもやの右を重ね打ったところでラウンド終了ゴング。

 

これでハッキリとポイント差が付いたなって思ってたら突然、

試合役員がウェイのところに駆けつけて行って即のストップエンド。

 

アレレッて思ってたら、最後の右2発でウェイの鼻の骨が折れたってことで、

1R終了時点での若林君のTKO勝ちに終わったんだわ。

 

 

 

 

⑧ シュ・ダー× 宇津木秀君(ワタナベ)……SFe 8R

3勝(1KO)0敗1分の19歳・中国と、2勝(1KO)0敗の24歳・埼玉県。

 

<1R>

開始25秒、シュがこの日初めて見せた中国ボクサーの左ボディで、

これは中々の打ち込みだったんだわ。

 

シュはこの日登場した5人の中国ボクサーの中では一番勢いがあって、

何だか目付きさえ違ったものがあって、

強振してた左右フックには自信が満ち溢れてたんだわ。

 

若干面食らってしまったか、巻き込まれてしまったか宇津木君、

変な距離とタイミングでの雑な殴り合いに付き合わされてるような感じで、

危ない瞬間を交互に繰り返してたんだよね。

 

<2R>

こりゃただじゃ済みそうにないなあって思いながらの観戦で、

シュのKO勝ちも十分有り得そうで結構なハラハラだったんだけど、

開始1分07秒、互いに前掛かりになって右を打ち掛かっていったその瞬間、

宇津木君の右ストレートが鋭く強く一瞬早く直撃ヒットして、

シュが激しくダウンしてしまったんだわ。

 

相当な当たりだったもんで、シュの回復が気になったんだけど、

やっぱりリスタートは無理そうなままテンカウントが数え上げられて、

1分20秒での宇津木君のKO勝ちだったんだよね。

 

 

 

 

《中国ボクシング雑感》

この日出場した中国側の5人のボクサー達は戦い方がよく似てて、

構え方とかスタンスとかタイミング感だけでなくて、

ジャブをないがしろにしてたところとか、ボディブローを打たないところ、

一発ぶん回しにひたすら拘ってたところとか、クリンチの際の暴れ方とか、

5人が5人共、同じような傾向を示してて、

同じジム所属か同じトレーナーに習ってるような感じがしたんだよね。

 

3人がKO負け、判定負けの2人も結局1ポイントも取れないままで、

彼我のレベル差を痛感した次第だったんだよね。

 

 

それにしても中国人観客の盛り上がり方はちょっと変わってて、

当たろうと当たらなかろうと、とにかくガーッと突っ込みながら、

ブワーンと振り込むとやたら大喜びしてたんだよね。

 

客がそんな風だからボクサーとしてもそうせざるを得ないってことで、

それであんな粗っぽいぶん回しボクシングになってしまうのかなあ、

中国人にはボクシングよりプロレスの方が向いてるんじゃないか、

もっとショー的要素が多くてハデハデなのが向いてるんじゃないかって、

そう思ったんだよね。

 

 

 

相手側の全員がそんな感じだったもんで、

昨日はベストもワーストもないって感じだったんだよね。

 

 

 

すぐ近くの中国人達が煩過ぎだったもんでずっと席移動してたんだけど、

顔が艶々の薄ピンク色をして、まるで風呂上がりのような感じのM君が、

ちょっと遠慮がちな笑顔を浮かべながらそろっと寄ってくれて、

初めて言葉を交わしたんだけど、それは3年前の試合のことで……。

 

彼は大幅負け越しボクサーで、その試合も彼の負け試合だったんだけど、

彼の気持ちを汲み取ってくれたってことで感謝されてしまったんだよね。

 

正直、どういう書き方をしたのか自分には全く心当たりが無かったんだけど、

どういう文章になろうと自分の感じたことを常に忠実に書こうって、

今更ながらに確認したんだよね。

 

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