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2018年10月13日 (土)

後楽園ホール・10月12日

 

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「ずっと、こうしていようね。」 ってか……。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは7試合が組まれてた内の6試合が、

来年のチャンピオンカーニバルの挑戦者決定戦だったんだけど、

1試合組まれてた4回戦のことがパンフレットに全く記載が無かったのが気の毒で、

如何にも急に差し込まれたって感じだったんだけど、

全部の試合が終わった時間がほぼ10時だったことと併せ考えると、

無理矢理に差し込む必要も無かったんじゃないかって印象が強かったんだよね。

 

 

会場前のホール前広場に三迫ジムボクサー達が集まってて、

吉野修一郎さんとか中川兼玄君、長谷川守里君、相川学己君達と、

前日の永田大士さんの試合のミニ・レビューなんかしながら入場入場。

 

 

 

① 谷口彪賀君(中屋)×大塔武君(横浜光)……SL 4R

デビュー戦のサウスポー、21歳・鹿児島県と、1勝(1KO)1敗の22歳・愛媛県。

 

<1R>

アマ8戦の谷口君はやっぱり形にはなってたんだけど、

取り敢えずは様子見ってことか、最初のショットは大塔君の右ストレートで、

谷口君は残り50秒ほどになってから初めて左ストレートを打ち出してたんだわ。

 

二人共、狙い過ぎの前振り不足のままだったんだけど、

序盤の手数の差で辛うじて大塔君かなあ……。

 

<2R>

最初の30秒は大塔君が左右のショートフックと右ストレートで先攻してたんだけど、

1分20秒頃、バッティングして大塔君が右目を押さえてとっても痛そうにしてて、

レフェリーが時計と止めさせて彼に一休みを与えたんだけど、

一応ドクターに診て貰うことになって、それから結構時間を要して結局、

1分18秒、そのまま負傷ストップになってしまってドローエンドだったんだわ。

 

 

 

② 堀川謙一さん(三迫)×板垣幸司さん(広島三栄)

          ………日本 LF級王座挑戦者決定戦 8R

37勝(11KO)15敗(3KO)1敗のランク1位、38歳・京都府と、

18勝(7KO)12敗(3KO)3分のランク2位、35歳・広島県。

 

試合前、前日に悔しい悔しい判定負けをした永田大士さんが、

まだ左目下に青黒い痣を残したまま堀川さんの応援に駆け付けて来て、

勝ち試合ではなかったのに、傷んだままだったのに、それはとっても立派で、

彼らの結束の強さを知らされる思いだったんだよね。

 

その堀川さんには加藤トレと椎野トレの他、田中教仁さんが付いてたんだわ。

 

<1R>

二人共、最初の2分間は自らのリズムとタイミングを確認したり、

相手との間合いをチェックすることに費やしてたんだけど、

基本的なプレスは堀川さんの方で、

お互いに僅かな触れ合いをしてたに過ぎないんだけど、

敢えて敢えて言えば堀川さんだったかなあ……。

 

それにしても板垣さんのところのセコンドは毎度毎度だらしなくて、

セコンド・アウトが実にルーズで、タイやインドネシア以下だったなあ。

 

<2R>

リーチは板垣さんの方が若干優位なもんで、

堀川さんとしてはあと4~5㎝ほどの踏み込みが必要な感じが続いてて、

まだまだ本気は出して無いって感じだったんだけど、

基本的なプレスはしっかりしてたね。

 

お互いに右ショットはまだまだ封印してて、左の争いって感じだったんだわ。

 

<3R>

堀川さんが相手のジャブをかいくぐってのボディショットに重点を置き始めて、

板垣さんはロープ沿いにサークリングしながらの迎え打ちに徹してて、

そっちの方が結構功を奏して、堀川さんの顔面の赤味が増していったんだわ。

 

それでも老練な二人の独特の試合運びは自分にはまだまだ刺激的ではなくて、

この試合は圧倒的に堀川さんプッシュだったもんで、

自分と堀川さんに気合の入れ直しって感じで席移動。

 

<4R>

堀川さんの持ち前のガムシャラ前掛かりはまだまだで、

しつこくて鋭い動きとはまだまだ程遠くて、

「序盤はユックリやって後半勝負だから……。」 って三迫会長が言ってた通りで、

板垣さんもそれほど綺麗なヒッティングでは無かったんだけど、

それでもこのままだと板垣さんのポイントになりそうだなあって思ってた残り15秒、

堀川さんがタイミングのいい軽打を連発して、挽回ポイントゲット。

 

それでもまだ自分のスコアでは38-38だったんだわ。

 

<5R>

流れが徐々変わり始めたのはやっぱり前の回のからで、

どういう訳か、KO率的には優位な板垣さんの結構多彩なパンチが、

それほどの効果を上げ切れてなかった中、地味ではあったんだけど、

堀川さんの気持ちのこもったボディブローの方が相手を困らせてたんだよね。

 

<6R>

もう少し早めにギアアップした方が余程楽だと思うんだけど堀川さん、

こういうのが彼の戦い方なのか、顔を赤くしてからが本領発揮ってことで、

いよいよ豆タンクぶりを全開にさせて、左ボディを上に繋げて快調快調。

 

それにしても板垣さんはボディブローを嫌がる様子が露骨過ぎてきたなあ。

 

<7R>

板垣さんのパンチが何となく腰が入って無いような感じになってきて、

今や赤鬼豆タンクと化した堀川さんが益々の飛ばしで、

この分だとこれで3ラウンド連続でポイントゲットだなって思ってた残り51秒、

堀川さんが赤コーナー近くの東ロープ際に相手を追い込んだところだったんだけど、

またボディを打たれるかって思わず板垣さんがガードを下げたその瞬間、

堀川さんの渾身の右フックがドッカン直撃したんだわ。

 

大きく顔面を張り飛ばされた板垣さんはそこからは防戦一方で、

打たれるままの状態が続いたもんで、

見かねたレフェリーが我慢し切れず割って入ってストップエンド。

 

 

ってことで2分14秒、堀川さんの実に見事なTKO勝ちだったんだけど、

それにしても試合序盤はハラハラさせられた訳で、

どこか体調でも悪いのかって思ったぜよ。

 

 

前日の永田大士さんはボディブローを打ち切れなかったことで、

ほぼ手が届いてた勝ちをみすみす逃したって未だに自分は思ってるんだけど、

この日の堀川さんはそのボディブローで見事に活路を開いたんだよね。

 

 

次の試合が始まるまでフラッとしてたら、

拳四朗さんが帝拳の長野マネと並んで座ってたもんで挨拶したんだわ。

 

長野さんに 「丁度いい背丈同士ですねえ。」 って言ったら、

「何言ってんのよ、ひ孫よ。」 ってパンフで頭を叩(は)かれてしまったなあ。

 

 

 

③ ユータ松尾さん(ワールドS)×レイ・オライス(FLARE)

           ………日本 SF級王座挑戦者決定戦 8R

14勝(7KO)3敗1分のランク1位、29歳・青森県と、

20勝(5KO)17敗(7KO)2分のランク2位、サウスポー、34歳・フィリピン。

 

<1R>

やっぱり松尾さんがフルガードでまずは距離を潰そうってことで、

ガリゴリにじり寄っていって、当然オライスが引き気味にしながらの始まりで、

それでも下がりながらの中で巧いこと左ストレートを2発ヒットさせてたんだわ。

 

で、最初の1分間をオライスが優位に進めてたんだけど、

その後の彼はこんな感じだったっけ?ってほど口を開くのが早くて、

白いマウスピースを丸見えにさせながらだったんだわ。

 

それでも技巧的にはオライスの方が一歩先んじてて、

ボディブローを混ぜ込んだコンビネーションの巧みさでまずは余裕のポイントゲット。

 

<2R~3R>

松尾さんの元々のガタイの強さもあったし、オライスもハードヒッターではないもんで、

多少の直撃を貰ったくらいでは松尾さんは全く揺らぎもせず、

徐々にフィジカルのぶつかり合いになるにつれ、

松尾さんの頑張り勝ちの方が目立ってきたんだわ。

 

<4R>

開始直後の11秒の南ロープ前、

松尾さんの力強いワンツーからの返しの左フックが直撃してオライスがダウン。

 

尻餅を付いてしまったオライスも何とか普通に立ち上がってリスタートしたんだけど、

残り時間は余りにタップリ残されていたし、

火が付いた松尾さんの勢いを止められそうにも無くて、

一旦は持ち直しそうにも見えたんだけど、

こりゃ持ちこたえられそうにないかなあって見えてきた残り1分27秒、

今度は西ロープに詰められたところだったんだけど、

松尾さんの渾身の右ボディが強烈な喰い込みを見せて、

耐え切れずオライスが思わず左膝着いてしまって2度目のダウン。

 

そろそろエンディングだなって会場のみんなが思ってた再リスタート直後、

仕留めにかかって詰めていった松尾さんの顎に、

オライスの正に決死の右アッパーが一撃大ヒットしたんだわ。

 

アレレーッて感じで松尾さんはまるで立ったままダウンを喰らったみたいになって、

一瞬、衝撃の実に衝撃のオライスの逆転KO勝ちさえ見えてきて、

そりゃもう勿論場内は大騒ぎになってしまったんだけど残念ながら、

1ラウンドに2度のダウンを喰らったオライスにも多くの力は残されてなくて、

千載一遇のチャンスを取り逃がしてしまったままラウンド終了ゴング。

 

で、この回の自分的なスコアは松尾さんの9-7って感じだったんだよね。

 

<5R>

お互いのダメージに関してはやっぱりオライスの方が深刻で、

立て直した松尾さんが初っ端から飛ばしていって、

残り1分ちょっとのところの南ロープ前だったなあ。

 

反応が鈍ってきたオライスに松尾さんが右ストレートを思いっ切りの打ち込みで、

オライスが3度目のダウンを喰らってしまったんだわ。

 

何とか起き上がろうとはしてたんだけどオライス、

もう精も根も尽き果てたって感じで、カウントが進む中、

ついに陣営からタオルが投げ込まれて2分15秒でのKOエンドだったんだわ。

 

 

松尾さんが自らのボクシングに強い自信を持ってたのが良く解ったんだけど、

一方のオライスなんだけど、あんなに簡単に貰うボクサーではないと思ってて、

ハァーハァーするのもとっても早かったし、体調面で何かあったのかなあ……。

 

 

 

④ 中川麦茶さん(角海老)×岡本ナオヤさん(東拳)

          ………日本 SB級王座挑戦者決定戦 8R

23勝(14KO)5敗(1KO)1分のランク1位、29歳・福島県と、

13勝(6KO)6敗(2KO)1分のランク2位、30歳・三重県。

 

<1R>

太いガタイの岡本さんに対してプレスを掛けてたのは中川さんで、

鋭いジャブの届きも良かったし、右のフォローも効いてたんだわ。

 

で、2分を過ぎる頃には元々腫れ易い岡本さんの顔面が赤くなってきて、

中川さんのスピードとキレが岡本さんのパワー系を凌駕してたんだよね。

 

<2R>

岡本さんは上体を振って中川さんのジャブを回避しようとしてたんだけど、

残り1分02秒には中川さんの左右のストレートを出会い頭に貰ってしまって、

3mほど吹っ飛ばされてロープに引っ掛かって危ないところだったんだわ。

 

岡本さんは何とか乱打戦に持ち込もうとしたんだけど、

巧いこと中川さんに交わされて被弾を増やしていってたなあ。

 

<3R>

技と力の対決っていう図式が固まってきたと思われたんだけど、

気を取り直したような岡本さんが更に乱暴度をアップさせていって、

何とかガチャガチャにさせたいって感じの必死の前詰めと手数で、

このラウンドは中川さんの3倍ほども手数を擁して、

結局最後までその力づくを押し通してしまったんだわ。

 

この日の中川さんの戦い方に首を傾げ始めたのはこの辺りからで、

1R~2Rのように普通に距離をキープするのが大前提なのに、

何故わざわざ相手の土俵に上るのかなあって不思議でならなかったんだわ。

 

<4R>

中川さんは自ら新境地を開拓するつもりのかってほど距離を取らなくて、

岡本さんの力任せの上の手数ボクシングにすっかり巻き込まれてしまって、

カウンターを打ち切れないほど空間を埋められてしまって、

元々ショートブローはそんなに巧くないのに敢えての密着戦の意味が不明で、

岡本さんを元気付かせる一方だったんだわ。

 

<5R>

中川さんは接近戦の際の凌ぎ方の見栄えがとっても悪くて、

すぐ頭を下げるもんで、何だかゴメンナサイを繰り返してるようだったんだわ。

 

ってことで、ここまでの自分のスコアは48-47で岡本さんだったんだよね。

 

<6R>

どこかで中川さんが本来の姿に戻すかって見てたんだけど、

一向にそんな感じにならないままで、

このラウンドは辛うじて打ち勝ってはいたんだけど、

自分的には彼が違うボクシングを強いられてるような感じだったんだよね。

 

<7R>

お互いにチャンピオンを目指すようなボクシングにはなってなくて、

激闘は激闘だったんだけど、それはちょっとヤケクソ系に見えなくも無くて、

一段落した後のダメージは中川さんの方が深刻で、

腕振りも実に頼りなくて力を込めきれてなかったんだよね。

 

ガッカリ感が大きくなったもんで、中川さんの頭を下げる癖のお蔭で、

岡本君が左目上をバッティングカットしたところで離席したんだけど、

その後も中川さんの悪い癖が直らないもんで、ついに減点を喰らってしまって、

残念ながらこれで中川さんの勝ちは無くなったなあって思って発表を聞いてたら、

67-65、67-66、67-67ってことで中川さんの2-0勝ちだったんだわ。

 

 

減点されるほど頭を下げてまで密着戦に挑んでた中川さんだったんだけど、

自分の意志だったのか、安易に付き合ったのか、強いられてしまったか、

いずれにしても途中から立て直す事も出来なかったのかなあって感じだったんだわ。

 

 

 

⑤ 大里拳さん(大鵬)×杉田聖さん(奈良)

         ………日本 SFe級王座挑戦者決定戦 8R

14勝(4KO)2敗(2KO)1分のランク1位、24歳・大阪府と、

14勝(9KO)5敗(2KO)1分のランク2位、28歳・大阪府。

 

<1R~2R>

見た目様子のいい同士で、一見シッカリしたボクシングをする同士でもあって、

パンチ力は杉田さんでコンビネーションの巧みさでは大里さんだったんだわ。

 

杉田さんからはカッチリした力強さを感じたんだけど何だか身体全体が硬くて、

大里さんもジャブはいいんだけど、右ショットからのフォローが今一で、

2月に末吉さんに一旦はダウンを喰らわせたほどのキレは無かったんだよね。

 

お互いに決め手を欠いたまま、多分このまま延々なんだろうなあって、

そんな感じしかしなかったもんで、一旦離席してそれからは遠目に見てたんだけど、

やたら右を貰うことが多かった杉田さんはラウンドが進んでも何の工夫もしなくて、

相手がそんな風なもんで、大里さんも敢えてって感じで流してるみたいで、

結局、実に単調なやり取りに終始してて、どのラウンドも同じに見えて、

ホント、ボディブローなんか習っていませんって感じの手抜き系でもあって、

本人達はどう思ってたか知らないけど、見る側にしてみれば、

詰まらないボクシングの見本みたいだったんだわ。

 

 

二人共いい体してるし、基礎はシッカリしてたから

鍛えればもっともっと強く巧くなると思うんだけどなあ……。

 

結局この試合は79-73、79-74×2ってことで大里さんの3-0勝ち。

 

 

 

⑥ 井上浩樹さん(大橋)×マーカス・スミス(平仲)

          ………日本 SL級王座挑戦者決定戦 8R

11勝(10KO)0敗のランク1位、サウスポー、26歳・神奈川県と、

6勝(6KO)0敗1分のランク2位、サウスポー、33歳・アメリカ。

 

どっちが勝つにしてもKO決着が必至だと思ってたんだけどね。

 

この試合から角海老ジムの鈴木会長と渡部あきのりさんと一緒観戦で……。

 

<1R>

スミスの方が吹っ切れた感じでまずは積極前詰めで仕掛けてきたんだけど、

井上さんは華麗なフットワークで難なく交わして、

まずは挨拶代わりって感じで右フック1発と、左ストレート2発を軽くヒットヒット。

 

<2R>

スミスはラウンドの最初の1分間は絶対前詰めするって決めてたみたいで、

大きな歩幅でグイッて感じで距離を縮めてきたんだけど、

そこからの必中必殺系の左ストレートは簡単には当たりそうになくて、

井上さんの繋ぎの右ストレートボディの方がきちんと届いてたんだよね。

 

<3R>

開始50秒、スミスが身体をぶつけるようにして仕掛けていったんだけど、

井上さんはその左右フックに晒されることなく1分45秒に右フックをカウンターヒット。

 

直撃されたスミスは大きくよろめいてしまってロープまで飛ばされてしまって、

それ以降は井上さんのカウンターブローに対する警戒を深めてたなあ。

 

それにしても井上さんは鋭くフルショットしても全くバランスを崩すことが無くて、

その安定感には抜群のモノがあるんだよね。

 

<4R>

井上さんが軽い左ストレートをヒットさせて、

思わずスミスが顔を撫でる場面があったくらいだったかなあ。

 

<5R>

やっぱり初っ端はスミスが詰め詰めして来たんだけど、

1分を過ぎると自ら一段落させてたんだけど、

このラウンドでのやり取りにはそこそこの緊張感が有ったんだよね。

 

<6R>

この日の井上さんは自分には何だか緩急が多過ぎるっていうか、

それは慎重に試合を進めてたせいかも知れなかったんだけど、

ここも何だか休憩タイムって感じさえあったんだけど、

残り20秒から左右フックをきっかけに飛ばしていって残り12秒のリング中央、

最後は左ストレートを綺麗に打ち込んで結構鮮烈なダウンゲット。

 

スミスが何とか立ち上がったところがラウンド終了ゴングだったんだわ。

 

<7R>

ラウンド終盤でのダウンは回復し難いモノで、

案の定、スミスの膝は若干ポクポクした感じのままだったんだけど、

気丈にも先に手を出して序盤を頑張ってたのはスミスの方で、

ここは決め所じゃないかって思った自分は完全に肩透かしで、

隣で見てたあきのりさんは、

「相手にまだ余力があるって判断したんじゃないですか。」 って言ってたんだけど、

敢えて観客受けは狙わないってことなのかなあって自分は思ったんだよね。

 

<8R>

無理に行かない、安全策を取って次のタイトル戦に全てを賭けるって感じで、

井上さんはとっても控え目で、最早倒し切るのを諦めてるようで何と何と、

思いっ切りのボディブローを頑張ってたスミスのポイントだったんだわ。

 

 

ってことで自分は78-73だったんだけど結局、

78-73、77ー74、77-75ってことで勿論井上さんの3ー0勝ち。

 

 

鈴木会長もあきのりさんも、井上さんをじっくり見るのは初めてだったもんで、

どういうボクシングをするのか事前に少し話をしてたんだけど、

カウンターのタイミングを捉えるのが絶妙だったことや、

一瞬の左ストレートの鋭さには感心してたんだけど結局、

「慎重なボクサーだねえ。」 っていうのが二人の感想だったんだよね。

 

自分はこんな筈ではないんだけどなあって首を傾げるばかりだったんだわ。

 

 

 

⑦ 斉藤幸伸丸さん(アベ)×松永宏信さん(横浜光)

          ………日本 SW級王座挑戦者決定戦 8R

24勝(13KO)9敗(4KO)2分のランク1位、39歳・北海道と、

13勝(7KO)1敗(1KO)のランク2位、サウスポー、31歳・広島県。

 

ボクサーの定年延長の直接のきっかけを作ったのは斉藤さんで、

これが最後の試合になると思いながらの彼のパフォーマンスが、

関係者達の心を大きく動かしたのが3年前だったんだよね。

 

あきのりさんはこの試合の勝者と戦うことになるもんで、

更に身を乗り出してたし、その眼光の鋭さは半端じゃなかったんだわ。

 

<1R>

前の手の使い方に関しては二人共、甲乙付け難い程巧くて、

相手のタイミングで打たせないような工夫に満ちたやり取りが続いたんだけど、

それでも基本的な圧力は太い体躯をした松永さんの方が強くて、

段々彼の身体が大きく見えてくるような感じだったんだよね。

 

斉藤さんの左フックよりも、松永さんの軽い左ストレート2発の方が優勢だったね。

 

<2R>

この日の松永さんはいつも以上に調子がいいみたいで、

斉藤さんも薄く右ストレートをヒットさせてたんだけど、

直後の松永さんの厚味のある攻撃の方が僅かながら勝(まさ)ってたんだわ。

 

<3R>

開始21秒、松永さんが右ショットをジャブと言うよりはストレートに近い感じで、

それもカウンター気味にヒットさせて、斉藤さんを若干慌てさせたんだわ。

 

そこからの松永さんの攻め込みは更に厚味と怖さを増していって、

斉藤さんとしては隙間と合間を縫って鋭く打ち込みたいところだったんだけど、

主たる神経を防御に使わなくてはならない状況に追い込まれていったんだわ。

 

残り43秒に左ストレート、残り23秒にもほぼ同じ左ストレートって、

松永さんが立て続けにクリーンヒットを重ねてた残り15秒、

更にワンツーで攻め寄った直後に左フックを当て込んだんだわ。

 

またもや直撃を貰ってしまった斉藤さんは正にオットットットッて感じで、

後方に4歩~5歩も飛ばされてしまって、最後は堪え切れず、

北西ポスト近くのロープにブチ当たってそのまま座り込みダウンしてしまったんだわ。

 

何とか立ち上がったところでラウンド終了ゴングだったんだけど、

1分間のインターバルでの回復が心配されたんだよね。

 

<4R>

相手は元々カウンターボクサーではないもんで、

松永さんも安心しての攻め込みだったんだけど、

斉藤さんも意地の必死抵抗で、明らかに倒しに来てる相手にメゲナイメゲナイで、

中々気持ちのこもった反撃を見せてた残り18秒の北ロープ前、

斉藤さんの打ち終わりに合わせて最後は左からフォローした右フックだったんだけど、

これがもうこの日一番の直撃度で、瞬間に斉藤さんが倒れ込んでしまったんだわ。

 

続行はとっても無理そうだったもんで、レフェリーがストップするかと思ってたら、

斉藤さんもとっても気持ちの強いボクサーで、

ギリギリのところで立ち上がってきたのに驚いて、

それでも続けるのは無理だって見てたら、

ギリギリのところでのテンカウント・アウトだったんだわ。

 

 

ってことで、2分54秒での松永さんの実に手際のいいKO勝ちだったんだよね。

 

リングを降りた松永さんの顔面は全くと言っていいほど傷んでなくて、

とっても嬉しそうにしながらニッカニカでグローブタッチしてくれたんだわ。

 

 

 

結局、10時までかかってしまった最終試合だったんだけど、

スッキリした勝ち方を見せて貰って帰宅の足取りも軽かったんだよね。

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 松永宏信さん

② 堀川謙一さん

③ ユータ松尾さん

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