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2018年10月12日 (金)

後楽園ホール・10月11日

 

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「遠い所をわざわざどうも……。」

 

 

 

先週からMLBの地区シリーズが始まってて、

ナ・リーグではドジャーズが決勝戦に進出したんだけど、

相手のブレーブスとの第1戦の際の話なんだけど、

ピンチの場面でブレーブスのピッチャーがポケットから写真を取り出してね、

それ家族写真ってことなんだけど、いちいちそれを見つめるのがウザくてね。

 

で、結局、案の定というか何度目かのピンチの際にまたもや、

家族写真を見つめた直後に決定的な3ランホームランを打たれてしまって、

あれじゃあ家族の立場がないだろうなあってつくづく思ったね。

 

 

 

充実したメニューの後楽園ホールはやっぱり人が多くて、

ボクサーや関係者達で溢れてたんだわ。

 

で、試合開始前のロビーも大賑わいだったんだけど、

そこに細川バレンタインさんが現れると場は更に盛り上がる訳で、

どういう訳か小浦翼さんといきなりのじゃれ合い大会で、

和氣慎吾さんが目で挨拶してくれて、

この間の試合に関して木村翔さんと瀬端さんがレビューをしてて、

クリスチャーノ青木さんが奥村トレと色々偵察に来てて始まり始まり……。

 

 

 

① 平野伸君(青木)×野口貴彦君(オークラ)……SB 4R

2勝1敗(1KO)の26歳・岩手県と、2勝3敗(1KO)1分の27歳・東京都。

 

<1R>

いきなりの接近戦が延々だったんだけど、

一つ一つのショットの力強さは木村翔さんがセコンドに付いてた平野君が優勢で、

野口君の方も止まらない手数で頑張ってて、典型的な気持ち戦だったんだわ。

 

<2R>

前の回から続いてこれが3回目の注意ってことで、

頭からの突っ込み過ぎが目立ってた野口君がヘッドバッティングで1点減点。

 

頭から行く作戦を封印された野口君には徐々に戦いようが無くなっていって、

平野君の左ボディを嫌がる素振りも目立ってきて苦戦苦戦。

 

 

こりゃもうどうしようもないなあって感じだったもんで一旦離席したんだけど、

案の定、次の3R0分48秒で平野君がTKO勝ちしたんだわ。

 

 

 

② 小林孝彦君(10count)×高橋克俊君(Reason押上)

                           ………SL 4R

7勝(5KO)3敗(3KO)の22歳・埼玉県と、

7勝(2KO)6敗(2KO)2分の34歳・東京都。

 

これが多分1年振りの小林君は以前のイメージのままの登場で、

誕生日が10日違いで丸々12歳年上の高橋君と対決。

 

自分的には小林君が優勢だと思ってたんだけど、

その高橋君は7月に出田裕一君に判定勝ちしてるんだよね。

 

<1R>

高橋君はジャブを打ちながら詰めて行ってからって感じのボクシングで、

フレームとリーチで優位な小林君の懐をひたすら目指してたんだわ。

 

一方の小林君は先は長いし久し振りでもあるってことか、

高橋君の出方を見極めながらのユックリスタートで、

相手が入って来るところに右を合わせようとすることが多かったんだわ。

 

最初のクリーンヒットは残り59秒での高橋君の左ボディだったんだけど、

残り12秒、衝撃のエンディングが突然訪れて、東ロープ前だったんだけど、

小林君が右アッパーを狭い所をかいくぐって絶妙にネジ上げヒットさせて、

直撃を喰らってしまった高橋君が一発昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

タイムキーパーがワンツーって数えたところで、レフェリーが殆ど即のストップエンドで、

2分52秒、小林君の圧倒的なTKO勝ちだったんだわ。

 

 

自分や観客達、それに多分高橋君も、

小林君が攻勢に転じるのはもっと先だと思ってたと思うからホント、

びっくりしたっていうのが素直な感想だったんだよね。

 

 

 

③ ヘス・ハン×高見良祐さん(鴻巣茂野)……L 8R

5勝(1KO)1敗1分の25歳・ロシアと、

12勝(11KO)2敗(2KO)のランク10位、25歳・埼玉県。

 

登場してきたハンは見た目はモンゴル系で、

高見さんの応援に来てた大塚隆太さんは彼は韓国のランカーだって言ってたし、

何だかよく解らない経歴と風貌のイケメン・ボクサーだったんだけどね。

 

<1R>

高見さんの方が5~6㎝ほど上背があったんだけど、

ハンは突っ立ち気味のアドレスからのいきなりの左右ショートブローがかなり鋭くて、

高見さんも冷静に対応してはいたんだけど、

積極プレスの割には手を出し難そうにしてたんだわ。

 

ハンは実にタイミングのいいジャブを持ってたし、

素早いワンツーの他、いきなりの左フックとか色々搭載武器も豊富で、

高見さんにとっては決してやり易い相手では無かったんだわ。

 

<2R>

ハンはあくまで遠くからやりたがってたし、倒し屋ではないポイント系ボクサーで、

たまにサウスポーチェンジも見せながら相手を困惑させたがるパフォーマンスで、

それならって感じの高見さんも強気のいい攻めを垣間見せてたんだけど、

あしらわれてるって感じが嫌だったのか、やたら倒してやるって感じが剥き出しで、

全ての攻めが右ショットで終わるような力づくで若干雑な攻撃に終始してたんだわ。

 

<3R>

当たりはしなかったんだけど、ハンの右アッパーの角度がとっても良くて、

雑な入り方をすると高見さんも無事では済みそうにない感じがしたんだよね。

 

その高見さんはよく詰めて良く打ち出してはいたんだけど、

その殆どが一次的な踏み込みと攻撃に終わってしまってて、

少しのけ反りながら下がる相手に二次三次の追撃が欲しいところだったんだわ。

 

高見さんがシツコク攻め切れてなかった中、

ハンは下がりながら、サークリングしながら細かく正確に狙えてたんだよね。

 

ただ、このままハンのラウンドになってしまうかと思われた残り11秒、

高見さんの左フックが直撃して一瞬ハンがバタついて、

明らかにダメージを負わせたってことで高見さんが一気の追撃で、

その後は雑にならないとってもいい攻めで終えることが出来たんだわ。

 

<4R>

接近乱打系はヤバいって思ったか、ハンは更にアウトボクシングに徹し始めて、

無理な先攻を避けてひたすらのカウンター狙いに転じたみたいだったんだわ。

そういう戦法を徹底されると高見さんの出番は自ずと少なくなる訳で……。

 

ってことで、自分のここまでのスコアは39-37でハンだったんだよね。

 

<5R>

高見さんにはやっぱり二次三次の畳み掛けと執拗なボディブローが必要で、

どうするのかなあって見てたら、このラウンドから突然、

高見さんの右ストレートと左フックが良く当たり始めて、

それほどの大直撃ではなかったんだけど、

高見さんが何となくリズムを掴み始めて、ハンの気持ちを抑えつつあったんだわ。

 

<6R>

今や流れは大きく高見さんに移りつつあって、

それじゃあって感じでハンも足を止めての打ち合いに挑んできたんだけど、

感じを掴んだような高見さんの攻撃の方が目立ってて、

1分10秒からの工夫に富んだボディワークからのショートのコンビネーションとか、

残り35秒、高見さんの左右ボディにハンが右を合わせに来たところを、

逆に左フックを合わせ返したところなんか実にとっても美しくて、                

ハンの表情には明らかに疲労の色が滲んできたんだわ。

 

それでも実は自分のスコアとしてはこれでやっとイーブンで、

残り2ラウンド分の二人のパフォーマンスでどっちにも有りだったんだよね。

 

<7R>

その割にはハンの試合態度はとっても消極的で、

そんなんで勝つ気があるのか、何しに日本にやって来たのかって感じで、

自分にはおざなりのジャブで繋いでるだけにしか見えなくて、

覇気を失った外国人の情けなさを丸出しにしてたんだよね。

 

 

こうなりゃ最早高見さんの勝ちが決まってしまったと同様だったもんで、

フザケンナっていう気持ちも湧き上がっての抗議の離席だったんだわ。

 

 

ハンはあれだけの巧さを持っていながら、

パンチ力が無かったのは残念だったんだけど、

それより何よりも殴り合いをするんだっていう気持ちになり切れてない、

実に中途半端な只の多国籍系のあんちゃんだったんだよね。

 

 

結局、79-73、78-75、77-76ってことで勿論、

高見さんの3-0勝ちで、自分的には77-75が妥当だと思ったんだけど、

それにしても評価し難い試合の場合だと1ポイント差から6ポイント差まで、

もう殆どバラバラになってしまうんだっていう怖さを感じたんだよね。

 

 

試合後に茂野会長とかマネジャーさん達と少し話したんだけど、

高見さん本人も含めて、みんな一様に優(すぐ)れない表情をしてたんだけど、

自分としては5Rの中盤以降から立て直したっていう点では、

まあまあっていう感想だったんだけどね。

 

 

 

結局、最後の試合しか見るつもりないオッサン二人連れがズーッと煩くてさあ、

酒飲みながらデカイ声で仕事や世間話を延々止めないもんで、

渋々の席移動でそれからは転々と彷徨いながらの観戦だったんだよね。

 

 

 

④ 荒木哲君(斉藤S)×大湾硫斗君(具志堅)……B 8R

11勝(2KO)1敗1分の23歳・岡山県と、

5勝(3KO)0敗の20歳・沖縄県。

 

大湾君がパワーで押し切ってしまうって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

初見の荒木君は結構な捌き上手って感じだったんだけど、

開始30秒からの大湾君の力のこもった攻撃以外は殆ど何も無かったもんで……。

 

<2R>

最初の1分間は荒木君の右ストレートと大湾君のフック系のワンツーがほぼ互角で、

こりゃ以外にいい勝負になりそうな感じが漂ってきたんだけど、

余裕が出てきたのは荒木君の方で、

反応に自信が持てたのか、左手を下げ始めて、

その左手でいきなり上下を打ち分けて大湾君を翻弄し始めたんだわ。

 

<3R>

大湾君は若さを露呈し始めて、パワー頼り以外には何もない様な感じになって、

真っ正直さが裏目に出始めて、頭を動かさないまま相手の右を貰う事が多くなって、

早くも左顔面を赤くし始めたんだよね。

 

お互いに特別大きなヒットは無かったもんで、

どちらかにするとなると荒木君かなあって感じだったんだよね。

 

<4R>

お互いの工夫不足が目立ち始めたんだけど、

そんな中でも細かく正確に当て続けてたのは圧倒的に荒木君の方で、

大湾君の方はどう戦っていいのかさえ解らなくなってしまってたようで、

山場の作り方なんか別の遠い世界の話って感じで、

混乱と戸惑いの真っ只中に置かれてるような感じで、

セコンドはどういうアドバイスを授けてたのかって首を傾げてしまったんだよね。

 

荒木君はKO率は低いっていう自らのボクシングを良く知ってる感じで、

年齢はそう変わらないんだけど、大湾君を子ども扱いしてて、

こりゃ勝負あったなあって感じだったもんでここでお終い。

 

 

結局、78-74、78-75、77-75ってことで荒木君の3-0勝ちで、

大湾君としてはもう一度自分のボクシングを一から組み立て直すってことで……。

 

 

 

⑤ 勅使河原弘晶さん(輪島S)×グレン・サンミギット

            ………OPBF SB級王座決定戦 12R

17勝(10KO)2敗2分のOPBF5位、28歳・群馬県と、

21勝(11KO)3敗(1KO)のOPBF9位、29歳・フィリピン。

 

少し早くホールに着いたもんで駐車場の車を眺めてたら、

黒のショートワゴンが入ってきて、助手席から 「村木田さ~ん。」 って声がして、

ヘンな仮面を付けたまま降りてきたのは宮崎辰也君で、

勅使河原弘晶さんと長嶺克則さん、塚田祐介君達の到来だったんだわ。

 

彼らの仮面舞踏会風の入場アピールをサミンギットが不思議そうに眺めてて、

セコンドと何やら話しながらの始まり始まりだったんだけど、

この日の相手のサミンギットは勝率もKO率もそこそこで、

数字的には油断ならなかったんだよね。

 

<1R>

一回りフレームのデカイ勅使河原さんに対してサミンギット、

これしかないって感じの突っ込み打ちだったんだけど、

それがどうしたって感じの勅使河原さんが余裕の終始プレスで、

何だかサミンギットが呑まれてるような感じだったんだよね。

 

勅使河原さんがサミンギットのタイミングを把握した感じだった残り1分01秒、

相手が若干安易に踏み込んできたところに右ストレートを合わせ打ちヒットさせて、

北ロープ前でいきなりのダウンゲットだったんだわ。

 

それほどのダメージを残さないままにリスタートしたサミンギット、

その後は安易な先攻を避けてひたすらカウンター狙いに徹してたし、

一旦絡み合った時に暴れまくることに集中していったんだわ。

 

<2R>

サミンギットは膝の屈伸を多用しながら相手のパンチを回避して、

その上下動の中から機会を狙って左ストレートを打ち出す作戦だったんだけど、

勅使河原さんとしては雑にさえならなければ殆ど大丈夫そうで、

勢いに任せて無暗に殴り掛かるってこともない冷静そのものだったんだわ。

 

残り30秒からはお互いに間合いの計り合いで、

まるで一瞬を競う居合抜きの試合のようだったんだわ。

 

<3R>

サミンギットは顔を赤くしながら荒々しさを増していったんだけど、

返しの右を全く打って来ないもんで、

勅使河原さんとしては左ストレートだけを警戒していればいい訳で、

いつものように結構自由に振る舞い始めて、

例の煽るような右特大フックをブン回して、それを上下に打ち分けたり、

行きそうで行かなかったり、行かなそうで行ったりの変幻自在で、

相手を眩惑させながらの勅使河原ワールドを全開させていったんだわ。

 

相手の対応が今一のままだった残り27秒、勅使河原さんが右フックをヒットさせて、

それは見た目以上にサミンギットに深刻なダメージを与えたみたいで、

思わず足元をバタつかせてしまったのを見逃さない勅使河原さんの一気攻めで、

そのままダウンゲットかと思われたんだけど、サミンギットもここは必死の抵抗で、

懸命な打ち返しで凌ぎ切ったかと思われた残り4秒の南東ポスト前、

最後は多分左フックだったと思うけど強く当て込んで2度目のダウンゲット。

 

立ち上がるサミンギットの様子だと1度目よりダメージが深いのは明らかで、

左目上もヒットカットされてたし、やっと立ち上がったところでラウンド終了ゴング。

 

<4R>

当然の如く、サミンギットは休み休みのカウンター狙いを更に徹底させてきて、

一方の勅使河原さんは慌てて決着しに行くっていうようなこともなく、

色んなフェイントを駆使して様々なタイミングを試してるようだったんだよね。

 

大体勅使河原さんのペースで終わりそうだった残り7秒、

またもや仕掛けたのはその勅使河原さんだったんだけど、

お互いにとって危険の高い左右フックを力を込めて振りまくり始めて、

自分にはそれ程のリスクを張る必要はないんじゃないかって思うほどそれは激しくて、

ポイント的に大きく負けてるサミンギットに、

大きく逆転を狙える乾坤一擲の場を与えてたんだけど、

ただ、ここでも勅使河原さんが打ち負けることは無かったんだよね。

 

この場面のことを試合後に長嶺さん達に言ってみたら、

「そういうところが彼ですから……。」 って答えが戻ってきて、

勅使河原さん本人も 「相手のパンチは微妙に見えてましたから……。」 って、

普通に答えてたんだけど、そんなもんなのかなあ……。

 

ってことで発表された途中スコアは自分と全く同じで、40-34×3だったんだわ。

 

<5R>

サミンギットには大逆転KOしか勝ち目が無くなってきたんだけど、

引き出しの少ない彼の攻撃手段は今やすっかり見切られてしまったもんで、

そうなると勅使河原さんのこの試合の締め方に関心は移っていったんだよね。

 

この日、髪の毛を全体に詰め加減にしてきた勅使河原さんは、

普段より一味違う大人感を漂わせてたんだけど、

試合運びにも常に舞い上がったようなところが無くて、

この回かなあ次の回かなあって思ってた開始50秒過ぎの赤コーナー近く、

密着しそうなところで勅使河原さんの右アッパーが強烈な喰い込みで、

それは元々みぞおち狙いだったのが相手が屈んだせいでアゴに当たったのか、

サミンギットが右フックを返そうとしながら左に傾いたもんで左ボディにヒットしたのか、

その辺のところは良く解らなかったんだけど、

とにかくその右アッパー一発でサミンギットが苦しそうに倒れ込んでしまって、

そのままテンカウントアウトってこで1分10秒、勅使河原さんのKO勝ちだったんだわ。

 

 

サミンギットのカウントが進んでる途中で勅使河原さん、

早くも南東ポストに上って場内を煽ってたんだけど、

あれでもしサミンギットが立ち上がってたら、実にみっともなかったんだろうけど、

俺のあのパンチをまともに喰らったら立ち上がることは出来ないだろうって感じで、

実にまあカッコ良かったんだよね。

 

 

試合後大分経ってフラッとしてたら帰り際の勅使河原さんとバッタリで、

長嶺克則さんと塚田祐介さん、それに加藤港君も一緒で、

帰りも勅使河原さんが運転するって聞いて誰か代わってやれよって思ったんだけど、

勅使河原さんは普通にアハハッて笑ってたんだわ。

 

普通にしてる長嶺さんはシュンとしたかなりの男前になってて驚いたんだけど、

そう言えば勅使河原さんの名前を弘昌って間違って指摘されてから、

もう7年ほどが経つんだよなあってシミジミしてしまったんだよね。

 

 

混んでた中、色々席を代わったにも関わらず杉田ダイスケさんが見つけてくれて、

次の試合が11月13日に決まったって知らせに来てくれたんだわ。

 

 

 

⑥ 内藤律樹さん(E&Jカシアス)×永田大士さん(三迫)

            ………OPBF SL級タイトル戦 12R

20勝(5KO)2敗のOPBFチャンピオン、サウスポー、27歳・神奈川県と、

11勝(5KO)1敗(1KO)のOPBF14位、サウスポー、28歳・宮崎県。

 

勿論両方とも良く知ってるボクサーで会えばコンチワするボクサーで、

とっても悩んだんだけど、ここは内藤さんのキャリア勝ちを予想したんだよね。

 

見た目の割にはそれ程KO率の高い同士ではないもんで、

延々の正確な当てっこ競争だったんだけどね……。

 

<1R>

開始ゴングと共にいきなり永田さんが突っ掛っていって、

距離を潰すことからが作戦だっていう感じだったんだわ。

 

若干受けて立ってしまった内藤さんはその後もちょっと困り加減に見えて、

永田さんの手数だけが目立って、常にきっかけは永田さんのままだったんだわ。

 

その内藤さんも中盤以降は細かいコンビネーションを合せていってたんだけど、

ポイント的にはまずは永田さんがファーストポイント・ゲット。

 

<2R>

開始18秒、この試合初めて内藤さんの左ストレートがクリーンヒットしたんだけど、

永田さんも1Rのペースというか戦い方をあくまで押し通すって感じの強気強気で、

内藤さんとしては大きなダメージを負わないまま、

勝負所を先に見据えながら、永田さんを疲れさせるって作戦みたいだったんだわ。

 

<3R>

永田さんのパワーに押され気味か、内藤さんはいつもの華麗な感じを出し切れなくて、

残り19秒に何とか左ストレートをヒットさせて大事な有効打をゲットして、

やっぱり距離をとったところからのワンツーで勝負したがってる感じだったんだわ。

 

<4R>

永田さんが殆どボディブローを打たない中、

徐々に内藤さんが感じを掴みつつあって、

お互いにそこそこ顔面を赤くしながらではあったんだけど、

それでも右ボディからの左ストレートの華麗さが心に沁みて内藤さんかなあ。

 

ってことでここまで自分は丁度38-38だったんだけど、

発表された中間スコアも全くの38-38×3ドローだったんだわ。

 

<5R>

お互いに一から出直し立て直しだったんだけど、

永田さんのガムシャラ前詰めからの手数が落ちてくると、

内藤さんがやり易くなるわけで、永田さん次第って感じだったんだけど、

北西ポストに追い込んで左右フックをヒットヒットさせてたのはその永田さんで、

内藤さんは永田さんの右ショットを簡単に貰い過ぎる印象が強かったんだよね。

 

そういうのはこの後何回もあって、

内藤さんは永田さんの右が殆ど見えてないんじゃないかって感じだったんだよね。                                                              

<6R>

永田さんが少しでも手を止めると内藤さんの攻め込みが目立つ訳で、

このラウンドは最後のクロス気味の左ストレートで内藤さんだったなあ。

 

それでも内藤さん、もう少し力を込めて打った方がいいかと……。

 

<7R>

お互いに主導権を獲れないまま単発系に終始してて、

どちらも波状的に攻め切れないままで、

攻撃の美しさで僅かに内藤さんかなあって感じだったんだわ。

 

<8R>

永田さんが詰める、内藤さんがサークリングで交わすっていう図式は変わらなくて、

永田さんの詰め切る場面が来るか来ないかだったんだけど残り1分09秒、

永田さんの左ストレートをまともに貰ってしまった内藤さんがいきなりバタバタで、

赤コーナーから北西ポストまでロープを伝いながら逃げまくって、

この時は内藤さんもかなりヤバくて、一瞬気持ちが切れた様子も窺えたんだけど、

残念ながら永田さんもそんなに長くは飛ばし切れなかったんだよね。

 

内藤さんがフルガード凌ぎをしてた中で永田さんも、

意識的にボディブローを打って、ガードを動かすべきだって思ったんだけどね。

 

ってことで自分はまたもやの76-76だったんだけど、

ジャッジの見解は微妙に割れてきての1-0内藤さんで、

77-75、76-76×2だったんだよね。

 

<9R>

ダメージを負ってた内藤さんと、打ち疲れ気味の永田さんの図式にもなってきて、

これまで8回戦までしか経験の無い永田さんにとっては、

ここからは正に未知のラウンドな訳でその行方に益々固唾を飲んだんだよね。

 

殆ど大差の無いラウンドのように見えたんだけど、

左ショットはストレートもフック系も内藤さんの方がクオリティが高かったんだわ。

 

で、86-85で内藤さん。

 

<10R>

開始1分03秒、自分には左フックの相打ちのように見えたんだけど、

リングほぼ中央で直撃を喰らったのは内藤さんの方で大きくダウン。

 

この時の場内の盛り上がり方は実に半端じゃなくて、

それほど打たれ強くは無い内藤さんもいよいよこれでお終いかって、

自分も思うほどの倒れ方だったんだよね。

 

何とか何とかって立ち上がった内藤さんに対して永田さん、

勿論ここが勝負どころだって鬼のような追撃で、

南東ポスト近くに内藤さんを追い込んで左、左、左を大連発で、

都合12発~13発打ち込んで諦めて倒れろ早く倒れろって感じだったんだわ。

 

ただこの時も永田さんはひたすらの顔面狙いで、

内藤さんのガッチリガードの上からのグローブ叩きに終わってて、

あの場面こそ左右フックをボディに欲しかったところだったんだよね。

 

既にかなり打ち疲れが進んでたところだったもんで、

2分間弱を飛ばし切るのは永田さんとしてもとっても無理そうで、

残念なことに仕方なくの一段落が訪れてしまって、

内藤さんを生き残らせてしまったんだよね。

 

若干間合いを取って息を整えてた二人は双方とも顔面がかなりボコボコになってて、

深手傷を負ったライオンと疲労困憊のトラって感じだったんだわ。

 

ってことで、自分の中では95-94で永田さんに勝負ポイントが移ったんだけど、

残り2ラウンドの動向次第で正にどっちも有りだったんだわ。

 

<11R>

休みを取りたがってるのはどっちだって見てたらどうやら永田さんの方みたいで、

内藤さんは足元に不安を漂わせてたけど、まだまだパンチの形がシッカリしてたし、

相手のタイミングを外して打ち込むことも出来てたんだよね。

 

一方の永田さんも懸命な踏ん張りを見せてたんだけど、

ショットの形が乱れてきてたし正確性も欠いてたんだよね。

 

それでもシンドそうな中での二人の歯を喰いしばっての必死感は、

実にとっても心を打つものがあったんだわ。

 

で、自分の中ではまたしても104-104のマッチイーブンに戻ったんだわ。

 

<12R>

よく言われる泣いても笑ってもの最終回だったんだけど、

消耗の極致の中での最後の死闘に際して最初に手を出していったのは永田さんで、

それはもう君はまだ頑張れるのかって程だったんだけど、

最初の1分半までの有効打は手数的には劣ってた内藤さんの方で、

それ以降は1発当てられると2発返すっていう根性打ちまで見せて、

残り30秒からも形の美しさを保ったまま、

最後はワンツーを仕上げのように打ち込んだところで終了ゴング。

 

 

ってことで自分は114-113で内藤さんだったんだけど結局、

114-113×2、113-114ってことで内藤さんの2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

こういう終わり方の試合っていうのは二人のどちらにも声を掛け難くて、

一人夜空にタバコの煙を吐いて帰宅したんだよね。

 

 

 

本日のベスト3ボクサー】

① 勅使河原弘晶さん

② 内藤律樹さん&永田大士さん

③ 小林孝彦君

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