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2018年9月15日 (土)

後楽園ホール・9月14日

 

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“ミスター・ベースマン”

 

1963年、ジョニー・シンバルが18歳の時のヒット曲。

病死か事故死かは知らないんだけど、確か48歳で亡くなってしまったんだよね。

 

 

 

雨が降るって聞いてたんだけど、傘は全く不要だったし、

過ごしやすい気温が実に心地良かったんだよね。

 

 

昨日はあるジムの会長さんの御厚意でとってもいい席を手配して貰ったんだわ。

 

試合前、入江翔太君とか中野敬太君、荒谷龍人さん達、

KG大和ジムのボクサー達と挨拶を交わして、

その少し前に渡久地辰優君と話しをして、嶋崎俊君ともヤアヤアして始まり……。

 

 

 

① 安藤暢文君(高崎)×入江翔太君(KG大和)……W 6R

4勝(2KO)7敗(3KO)1分のサウスポー、29歳・長野県と、

4勝(2KO)6敗(5KO)の31歳・神奈川県。

 

安藤君の名前は “まさふみ” ってちょっと読みにくいんだよね。

 

お互いに何とか負け越し数を減らしたい同士の一戦。

 

<1R>

入江君のプレスから始まったんだけど、そこからの先制に繋げられない中、

安藤君の力強い打ち出しが目立ってたんだわ。

 

その安藤君の先制はかなり大仕掛けというか雑だったもんで、

入江君も対応し切れないってことは無かったんだけど、

それでも相手の先攻を簡単に許してしまって見栄えが良くなかったんだわ。

 

<2R>

接近戦に賭けてたのか、入江君のジャブは中途半端にタルくて、

若干勢い負けの手数負けが続いて、このままではシンドそうで、

被弾数の差で早くも顔面が赤くなっていったんだわ。

 

その入江君も終盤にかけてやっと攻勢度を上げていったんだけど、

安藤君の手数を上回るまでにはいってなくて、

相手のスタミナ落ちに期待するかのような展開だったんだよね。

 

<3R>

流れを変えるべく、入江君がガンガン度を上げていって、

安藤君からはそれを嫌がる素振りが見て取れたんだけど、

1分40秒からはそれまで押され気味だった安藤君が手数アップの反撃で、

その後は入江君の再反撃を挟んでの拮抗状態が続いたんだけど、

残り1分からの頑張りは入江君の気持ちの方が勝ってたんじゃないかなあ。

 

<4R>

相変わらず入江君がプレスを効かせてたんだけど、

まだまだ相手を見過ぎる傾向が強かった開始50秒頃、

二人が大きくバッティングして入江君が左目上をカットしてしまって、

直後のドクターチェックを経て即のストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37で安藤君だったんだけど結局、

40-37×2、39-38ってことでやっぱり安藤君の3-0勝ちだったんだわ。

 

安藤君は必ずしも巧いボクサーではないんだけど、

この日は気迫の手数勝ちって感じだったなあ。

 

 

 

② 渡久地辰優君(一力)×戸高達君(L玉熊)……F 6R

7勝(5KO)3敗2分の21歳・東京都と、

8勝(3KO)2敗(1KO)4分のランク5位、28歳・東京都。

 

渡久地君の名前は “たつひろ” 戸高君は “さとる” って読むんだわ。

 

<1R>

初っ端からいきなり飛ばしていったのは戸高君の方で、

早い仕掛けからの上下打ち分けがグッドグッドで、

フォローパンチへの配慮も充分だったなあ。

 

渡久地君はいきなり後れを取ってしまった様な立ち上がりで、

相手のボディ連打で効かされてしまったようなところもあったし、

残り40秒からはロープを背負わされる場面が多かったんだわ。

 

<2R>

相変わらず戸高君が元気満々の手数で、

やっとエンジンが掛かったような渡久地君も正面から応じていって、

正に根性の接近戦が始まって、渡久地君も鋭い上下打ち分けを見せてたんだけど、

やっぱり僅かな手数差で戸高君が連続ポイントゲット。

 

<3R>

パンチ力そのものは渡久地君の方が上回ってるんだけど、

それを持たない戸高君が自らを知ってるボクシングを全開させて、

途切れの無い手数で渡久地君を追い込んでたんだけど、

渡久地君も腕振りの鋭さを失ってなくて、多少混沌としていったんだわ。

 

<4R>

この日の戸高君の手数は驚異的なレベルで、

吹っ切れた感じの渡久地君も延々の我慢比べを挑んでいったんだけど、

やっぱり戸高君の無限速射砲の方が印象的だったんだわ。

 

ことディフェンスに関しては渡久地君は正面に立ち過ぎのまま、

頭の位置に対する配慮にも欠けてたもんで、

形の悪い打たれ方をすることが多かったんだよね。

 

ってことで勝負あった感じだったもんで一旦離席して、

それからは遠目に見てたんだけど、

ラウンドが進むにつれ、渡久地君の打たれ方の形の悪さが更に目立っていって、

この日はそれ程のスタミナ落ちは見せてなかったんだけど、

課題が見えての終了ゴングだったんだわ。

 

 

結局、59-55、58-56、57-57ってことで、

何だこりゃあって感じのバラバラスコアではあったんだけど、

とにかく戸高君が頑張り2-0勝ちだったんだよね。

 

 

渡久地君もまだまだ若いし、バランスとか腕振りとかとってもいいモノを持ってるから、

欠点の一つ一つを自覚して潰していけばまだまだ伸びる余地がある筈なんだわ。

 

 

 

③ 嶋崎俊君(輪島S)×中野敬太君(KG大和)……SB 8R

8勝(3KO)10敗(3KO)1分の27歳・埼玉県と、

14勝(4KO)13敗(1KO)6分の33歳・福岡県。

 

中野君は勝ち負け拮抗した戦績や引き分けの多さが目立つんだけど、

これまでの対戦相手のレベルが半端じゃないことに依る訳で、

現在3連敗中ではあるんだけど、向上心の強さは実に立派なんだわ。

 

嶋崎君も2連敗中で、何かきっかけを掴めば違ってくるって思ってるんだけどね。

 

<1R>

フレームのデカイ嶋崎君の方がいい感じジャブから仕掛けていって、

中野君の方は若干様子見から始めてたんだわ。

 

中盤過ぎからは中野君の動きにもスムースが増していったんだけど、

嶋崎君は相手のジャブに右を強めに合せようとしてたんだわ。

 

それがちょっとばかり露骨過ぎじゃないかって思ってた残り12秒、

西ロープ近くで中野君が右ストレートを一閃、

一瞬上体を左に傾けた瞬間の打ち出しが大直撃して、

大きくバランスを崩した嶋崎君がユラッと大きく膝を割ってしまい、

一度はここを必死に踏ん張ったんだけど残り9秒、

中野君の追い込みも甘くなくて追撃のワンツーを貰ってしまってダウン。

 

何とか立ち上がったところでラウンド終了ゴングだったんだわ。

 

<2R>

ラウンド終盤でのダウンは回復がままならないままのスタートを強いる訳で、

嶋崎君としてはダメージを残したままの開始ゴングで、

いきなり手抜かりの無い中野君の鬼追撃に晒されてしまったんだわ。

 

で、開始25秒、またもやの右ストレートを大きく効かせた直後、

これ以上ない様なタイミングで中野君が左フックを打ち込んだんだわ。

 

まともに貰ってしまった嶋崎君は大きく失神昏倒ダウンしてしまって、

レフェリーも即のストップエンドだったんだけど、

嶋崎君は立ち上がってリングを降りるまでかなりの時間を要してしまったんだわ。

 

 

ってことで、0分27秒での中野君の衝撃的なTKO勝ちだったんだけど、

試合直後の中野君は汗まみれの中、色々コメントしてくれたんだわ。                                                            

 

嶋崎君の試合にはいつも駆け付けてきた勅使河原弘晶さんがこの日は居なくて、

「シュン君!」 っていう甲高い掛け声が無かったことが影響したかなあ……。

 

 

 

④ 中嶋孝文君(T&H)×入口裕貴君(エスぺランサ)……Fe 8R

29勝(13KO)10敗(3KO)1分の34歳・青森県と、

8勝(4KO)2敗(1KO)の21歳・兵庫県。

 

試合開始前、入口君のところの女性のサポーターが、

もう何年か振りだったのに、「コンチワ、ヨロシクです。」 って声を掛けてくれたんだわ。

 

入口君は元々はSB級だったのにB級の試合に挑んで、

その際に計量をパスできなくて、その後そこそこ悲惨な目に遭っての復帰戦で、

この日は余裕を持ってのFe級戦だったんだけど、

いきなりの相手が中嶋孝文君って、実にハードな挑戦だったんだよね。

 

<1R>

フレーム的には入口君の方がデカくて、

元々B級とかSB級は無理なんじゃないかって思うほどの体躯だったんだわ。

 

その入口君は今回はきっちり仕上げてきたみたいだったし、

気持ちも吹っ切れてるような初っ端からの仕掛けで、

積極プレスから鋭いジャブを打って出て、左のトリプルなんかも打ってたんだわ。

 

ただ、余りに調子に乗って振り過ぎると合間合間を中嶋君に狙われそうで、

一旦詰まったところでの中嶋君のショートのコンビネーションも鋭かったんだよね。

 

それにしても、入口君の気合の入り方は半端じゃなくて、

終盤での右ストレートでハッキリポイントゲット。

 

<2R>

代わり番こに強い上下打ち分けを見せた頃から徐々に二人の間隔が狭まって、

いつの間にか中嶋君の距離になっていったんだけど、

顔面の赤さは中嶋君の方が進んでたんだわ。

 

残り1分、特に残り30秒からの小ヒットの積み上げで中嶋君がポイントバック。

 

<3R>

まずは入口君の詰め詰め先攻から始まったんだけど、

入口君は多少の被弾は覚悟の上って感じの強気の攻め攻めだったんだわ。

 

中嶋君も残り30秒からの巻き返しを見せて、

ラウンド終盤でアピールする彼の巧さは相変わらずだったんだけど、

ラウンドトータルとしてはやっぱり若干入口君だったなあ。

 

<4R>

まずは中嶋君が激しくドライブを掛けていったんだけど開始19秒、

入口君が形勢挽回の左フックを大きくヒット。

 

一瞬体勢を崩した中嶋君に対して今度は入口君が激しく反撃のドライブで、

中嶋君は鼻血を出しながら下がって凌いでたんだけど、

相打ちしても如何にもシンドそうだったんだわ。

 

残り1分、入口君からも打ち疲れに伴う消耗が見えてきたんだけど、

中嶋君の方も休みながらの反撃しか出来てなかったんだよね。

 

<5R~6R>

一旦劣勢になったところからの中嶋君の頑張りこそが彼の真骨頂な訳で、

却って相手を追い立ててたのは中嶋君の方だったんだけど、

各ラウンドとも、最後までは飛ばし切れず彼にも消耗が訪れてるようで、

お互いに相手が頑張り切れない時間帯を攻め合うって感じが続いたんだわ。

 

<7R>

入口君が相手の踏み込みを阻止すべく、良く手を出し続けてたんだけど、

中嶋君の方は最初の1分半を休み加減に費やしてたんだわ。

 

残り1分からは例の如く中嶋君が飛ばしていって、

左フックで入口君の顎を跳ね上げたんだけど、

入口君もそれを跳ね返すべく飛ばし返してラウンド終了ゴング。

 

<8R>

中嶋君の方が少しばかり足元の踏ん張りが効かなくなってきてて、

余力的には入口君の方が優勢に見えて、

常に先手を取ってたのはその入口君だったんだわ。

 

ラウンド半分過ぎに中嶋君が手数をアップさせて、

入口君も遅れることなくそれに合わせていって、

優劣付け難いまま残り30秒にバッティングで中嶋君が左目上をカット。

 

その後も最後まで激闘が続いたんだけど、

お互いに決定的なタイミングでは当て切れずそのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は77-75で入口君だったんだけど結局、

78-75、77-76、76-76ってことで入口君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

入口君は自分の事を覚えてくれてて、嬉しそうにグローブタッチしたんだけど、

これから先もフェザー級でやるつもりみたいだったんだわ。

 

 

その後暫くして中嶋君とも話をしたんだけど、

負け試合だっていうのにベテランが自分とミニレビューをしてくれて、

そう言えば彼とはもう10年越しの知り合いで、

彼が東上剛司さんと一緒にいた地下鉄でバッタリして以来だもんなあ。

 

5歳くらいの彼の息子チャンは何だかとっても人懐こくて、

自分の手に掴まってきたもんで、一緒にそこら辺を一回りしたんだよね。

 

 

 

⑤ 本吉豊君(reason押上)×荒谷龍人君(KG大和)

                      ………58.5㎏ 8R

7勝(5KO)12敗(7KO)の30歳・東京都と、

11勝(3KO)7敗(3KO)1分のランク10位、30歳・神奈川県。

 

<1R>

荒谷さんの方が5㎝ほど上背があるし、リーチも圧倒してたもんで、

本吉君としては中間距離を捨てて、

瞬間の踏み込みからの一発勝負に賭けていたのか残り2秒、

一瞬を突いてワンツーをヒットさせたんだけど、

それ以外は殆ど手を出さず仕舞いで、荒谷さんがジャブだけでポイントゲット。

 

<2R>

本吉君はこのまま狙い澄まし続けるつもりのようで、

開始58秒、荒谷さんが右を打ち下ろしてファーストヒット。

 

二人共、ボディブローを封じ込んだ単調な顔面狙いで、

それでもまだまだ本吉君の手数不足が目立ったままで、

大きな有効ヒットがないままではあったんだけど、またもや荒谷さんかなあ……。                                                            

 

かなり退屈になってしまったもんで、一旦コーヒータイムってことで……。

 

本吉君は負け数も多いんだけど、7勝の内KO勝ちが5試合あるから、

荒谷さんとしては相手の一発さえ警戒すればほぼ大丈夫だろうって、

その後はモニター観戦だったんだけど、

この後の4R、本吉君が距離を潰しての右フックを強烈ヒットさせて、

一瞬荒谷さんが相当のところまで追い込まれてしまったんだけど、

この千載一遇のチャンスを本吉君が生かし切れなかったんだわ。

 

それですっかり気落ちしてしまったか本吉君、

また元の手数不足状態に戻ってしまって結局7R1分20秒、

荒谷さんの頑張り直しの前に屈してのTKO負けだったんだわ。

 

 

この後、女子戦が組まれてたもんで自分はこれで帰宅ってことで……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 入口裕貴君

② 中野敬太君

③ 戸高達君

 

 

 

ブログを書いてる途中でアメリカからメールが届いて、

岡田博喜さんがギリギリ2-1勝ちしたってことで、

最終ラウンドにダウンを喰らっての文字通り薄氷の勝利ってことで、

95-94×2、94-95だったんだってさ。

 

今回の試合に際して減量がいつもよりシンドイって聞いてたもんで、

自分としてはそのせいだと思いたいんだけど、

正確なところは彼らの帰国を待つことにするってことで、

それにしても今回の現地ジャッジはちゃんとしてて良かったなあ。

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