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2018年9月27日 (木)

後楽園ホール・9月26日

 

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“どりゃああああああああー!”

 

 

 

ここのところの雨降りで空も地面も冷やされてしまったか、

初秋を飛ばしていきなり秋本番ってことか、

今日の東京は最高気温が20℃にも満たないってことで……。

 

 

 

昨日は元々相手が決まらないままの試合設定が多かったんだけど結局、

決まらないままになってしまった試合もあったし、

一方が棄権してしまった試合もあって、

最終的には全部で3試合ってほぼ空前絶後のスカスカ興行になってしまったんだわ。

 

ってことで途中途中の休憩タイムも半端じゃなかったし、

リングアナの須藤さんもいつもよりゆっくり目に喋ったり、

色々引っ張り作業が大変そうだったんだわ。

 

 

 

① 松土翼君(ワタナベ)×笠井鴨也君(金子)……L 6R

4勝(1KO)10敗(4KO)4分の33歳・東京都と、

4勝(3KO)7敗(4KO)1分の32歳・千葉県。

 

<1R>

30歳越えの負け越し同士の生き残り戦のような様相だったんだけど、

最初から体勢が整ってたのは笠井君の方で、

ジャブも鋭かったし、最初のクリーンヒットも彼の右クロスだったんだわ。

 

松土君は何だか気後れしたような立ち上がりで、

攻撃の組み立てに迷ってるような感じでもあったし、

たまの単発右ストレートだけでは苦戦を強いられそうな始め方だったんだわ。

 

<2R>

笠井君のジャブが減るにつれ松土君の出番が増えていって、

一方の笠井君も返しの左フックに対する意識を高めていって、

最初の1分半は松土君、そこからの30秒間は笠井君って、

目まぐるしく展開が変わったんだけど残り45秒、

笠井君の左フックが直撃して松土君の右目上がヒットカットされてドクター・チェック。

 

難なくリスタートして、最後までそれ程大差の無い打ち合いが続いて、

いつの間にか徐々に流れが松土君に傾きつつあったんだわ。

 

<3R>

笠井君はもう少し頭の位置に配慮した方がいいのになあって思いながらで、

いつの間にか結構顔面が赤くなってきて、

必ずしも強くも美しくも打ち込めてはいなかったんだけど、

松土君の頑張り手数の方が目立ってたんだわ。

 

<4R>

狭い所を肘を畳んで打ち込むのに長けてたのは松土君で、

この辺りから笠井君の打たれ方の形が悪くなっていったんだわ。

 

残り40秒からの接近頑張り合いも有効ヒットの数で松土君が優勢優勢。

 

<5R>

そう言えば二人共、ボディブローに対する配慮に欠けたままで、

徐々に疲れが浮き出てきて、それと共にディフェンスも緩み始めてきたんだけど、

笠井君の休み休みの方がやたら目に付いたんだよね。

 

<6R>

前の回までポイント的には大差の無い最終ラウンドで、

さあどうする二人共って見てたんだけど、

最初のクリーンヒットは相打ちの際の松土君の右フックで、

やっぱり笠井君の打たれ方の形の悪さがそのまま続いてたんだわ。

 

残り1分からは笠井君も体勢を立て直しての攻め返しで、

お互いに巧くは無い同士ではあったんだけど気持ちに溢れてたんだわ。

 

ほぼ互角の打ち合いが続いてた残り30秒、

松土君の右フックで笠井君がマウスピースを吹っ飛ばされてしまって、

右目上も大きくヒットカットされてしまってたんだわ。

 

 

ってことで自分は58-56で松土君だったんだけど結局、

58-56、57-58、57-57ってことで1-1ドローだったんだよね。

 

 

 

 杉田ダイスケ君(ワタナベ)×何チャラ・シーサ……Fe 8R

3勝(2KO)0敗の29歳・東京都と、2勝(2KO)1敗の19歳・タイ。

 

杉田君は以前は機動隊所属で今は普通の警察署勤めの警官で、

これがホントの “Police Box” ってことで……。

 

開場直後、リングでアップしてた杉田君とちょっと言葉を交わして、

殴り合いに夢中になり過ぎないようにって思いながらの観戦だったんだよね。

 

<1R>

10歳もの年齢差のある一戦だったんだけど、

タイ人より余程黒い肌をしてた杉田君は、

鍛え上げた体を誇示するかのようなキビキビした動きが出来てたんだわ。

 

相手のタイボクサーも結構ちゃんとしたボクシングをしてたんだけど、

1分を過ぎる頃から杉田君がプレスを強めるにつれ流れが固まっていって、

力強い回転の鋭さで圧倒していってたんだわ。

 

後は余りに攻撃に夢中になり過ぎて、

危険なタイミングで相手に右を打たせないように配慮することだけだったね。

 

<2R>

試合開始当初はそこそこ元気だったタイボクサーがメッキリしてきた開始56秒、

杉田君の右フックが相手の側頭部に激しくヒットして、

タイボクサーが北ロープの前で右膝を着いてしまってのダウン。

 

リスタート後の1分20秒にも杉田君がショート連打を効率よく打ち込んで、

タイボクサーがリング中央で再度の片膝着きダウン。

 

タイボクサーは再度立ち上がったんだけど、

その10秒ちょっと後に3回目のダウンを喰らってしまったところでストップエンド。

 

 

最初のダウンの直接のきっかけは右フックだったんだけど、

その直前の左右ボディが相当効いてたんじゃないかと思ったし、

打たれたボディが気になってガードが下がるところを狙ったって感じだったんだわ。

 

いずれにしてもこの日の杉田君は相手の動きを冷静に見極めた追撃が出来てて、

舞い上がるってことも皆無で、とってもいいパフォーマンスだったんだわ。

 

 

 

⑤ 秋山泰幸さん(ワタナベ)×細川チャーリー忍さん(金子)

      ………OPBF&WBO-AP ミドル級 タイトル戦 12R

12勝(9KO)7敗(3KO)1分のOPBF&WBO-APチャンピオン、38歳・神奈川県と、

10勝(9KO)3敗のOPBF11位、WBO-AP5位、34歳・宮崎県。

 

この二人は1年半前に一度対戦してて、

その時は秋山さんが日本ランク3位、細川さんが5位だったんだけど、

結果はどこかの1ラウンド分の評価の行ったり来たりの僅差の2-0で、

秋山さんが判定勝ちしたんだよね。

 

身長は秋山さん、肩幅は細川さんって感じの38歳と34歳なんだわ。

 

<1R>

ジャブの届きは余裕で秋山さんで、先手先手の仕掛けも出来てて、

細川さんは秋山さんの左ボディをやたら嫌がる素振りを見せてたんだわ。

 

その細川さんはラウンド最後まで踏み込み不足が目立ってたし、

早くも顔面がそこそこ赤くなってたんだわ。

 

<2R>

開始28秒、お互いの右ショートフックが相打ち系になったんだけど、

この時弾き飛ばされて大きくバランスを崩したのは秋山さんの方で、

ここから細川さんが一気攻めするかと思ったら思いの外の案外で、

彼はもっと先を見据えてるような感じだったんだよね。

 

細川さんは残り1分にもいい感じの左フックを当て込んでたね。

 

<3R>

何となく細川さんは休み休みしながら、相手の攻撃の合間を狙ってたみたいで、

立て直しての秋山さんのまたもやの先攻めが目立ってたんだわ。

細川さんの一段落を見越して残り50秒から秋山さんが飛ばし返していって、

細川さんはガードを固めながら腰引いて頭下げて見た目が悪かったんだよね。

 

<4R>

秋山さんはボディブローを軸にした組み立てをしてて、

いつの間にか細川さんの左目下が腫れてきたし、

下がり下がりすることも多くなっていったんだわ。

 

ボディブローが効いてきた為か、細川さんは足元のシッカリ感がなくなってきて、

打ち出すパンチも手打ちっぽくなってきて、ガードしてる時間が長過ぎてたんだわ。

 

ってことで自分のここまでのスコアは39-37で秋山さんだったんだけど、

発表された中間スコアは39-37×2、38-38ってことでやっぱり秋山さん。

 

<5R>

細川さんの左右フックはまるで泳いでて、

その他のショットも雑になる一方で、そもそもの手数不足も著しくて、

何だかもう相当ヘバってるようにも見えたんだよね。

 

<6R>

秋山さんの突っ突くようなジャブを嫌がりながらも、

珍しく細川さんが先仕掛けしていったんだけど、

中々大きなヒッティングに繋げられないまま、

残り1分からはまたもや手数負けが目立ってたんだわ。

 

それでも残り40秒からの細川さんは左フックを当て込んでから一気の攻め返しで、

秋山さんが危ない打たれ方をすることが続いたんだけど、

ここでの細川さんの追撃もまたもや今一感が強くて、

結果的には秋山さんを助けてしまってたんだよね。

 

何だか二人共、危なっかしい展開を交互に見せてて、

秋山さんの打たれ弱さも致命的なレベルを感じさせたんだけど、

ここぞの細川さんの攻め込みも終始中途半端な感を免れなかったんだよね。

 

<7R>

秋山さんの左ガードが甘くなるところを突いて、

細川さんが攻勢度をアップさせてたんだけど、やっぱり畳み掛け切れないままで、

お互いに半端半端なやり取りが交わされてたんだけど残り1分05秒、

激しくバッティングして秋山さんが右目上をカット出血してしまって、

ドクター・チェックが入ったんだわ。

 

リスタート後の残り50秒から秋山さんも頑張り返してたんだけど、

残り35秒からは細川さんが再度の反転攻勢で、

秋山さんは明らかに弱って来てるのを誤魔化し切れてなかったんだわ。

 

色々積み重ねられて効いてしまってるのは間違いないところだったんだけど、

細川さんの方も肝心なところで詰め切れないままだったなあ。

 

<8R>

前詰めしてるのはいつの間にか細川さんになってて、

左の相打ちでまたもや秋山さんが大きく揺らいでしまって、

この辺りからは苦し紛れのサウスポーチェンジを繰り返すようになったんだわ。

 

お互いに、もうハァーハァーになってて、

どちらかが強いパンチを直撃できれば片が付きそうな感じだったんだけど、

残り30秒からは細川さんもメッキリしてしまってたし、

秋山さんも相手にダメージを与えるようには打ててなかったんだよね。

 

ここまでの自分のスコアはちょうど76-76のイーブンだったんだけど、

77-75、76-76×2ってことで細川さんが逆転の1-0になってたんだわ。

 

<9R>

ここから頑張った方が勝ちになるんだけど、

ヘロヘロになりながらも飛ばしていったのは細川さんの方で、

秋山さんは身体が揺らぐことが多くなっていって、

一息も付けないまま弱る一方だったんだわ。

 

一方の細川さんにしてもシッカリ打ち切れてはいなかったんだけど、

気持ちの強さで押し切ってるって感じで、

秋山さんも負けずに手は出してたんだけど、

相手にダメージを与える感じとは程遠かったんだよね。

 

インターバルの間、ちょっと離れた所からでも石原トレの声が聞こえてきてたし、

心配そうにしてた陣営のスタッフ達の動きがやたら目に付き始めたんだわ。

 

<10R>

秋山さんも何とか何とかって感じで手を出してたんだけど、

軽いのでも一発貰うと途端にメッキリしてしまって、

それが細川さんに元気を与え続けてる源になってるって感じで、

開始30秒には北西ポストに詰められて山のようなショート連打を浴びてしまって、

その後右フックを2発連続ヒットさせて立て直すかのように見えたんだけど、

最後は毎度のように細川さんに押し返されてしまったんだわ。

 

<11R>

試合中盤まで、ボディブローに苦しめられてたのは細川さんだったんだけど、

それ以降は却って秋山さんの方が辛そうで、

そこを気にする余りか顔面のガードが疎かになるところを狙われてるようで、

この回は最初の30秒間を頑張るのが精一杯で、

その後、ちょっと貰っただけで大きくヨロめいてしまったんだわ。

 

またその後、残り30秒に再度踏ん張り直したんだけど、

それが一段落したところを細川さんに激しく攻め返されてしまって、

ズルズル下がらされて北ロープを背にしたところで、

右(左?)フックを払い打たれて、大きく頭を跳ね飛ばされたところで、

陣営からタオルが投げ入れられて、それはレフェリーがストップするのとほぼ同時で、

結局2分56秒、細川さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

秋山さんの打たれ弱さは驚くほどで、

結局は細川さんのスタミナ勝ちって感じだったんだけど、

元々この階級は層が薄くて、日本ランクも6位までしかエントリーが無くて、

この試合自体もクールに見れば実はレベル的には今一だったんだけど、

強くないながら、巧くもないながらも、

それでも互いの必死のやり取りは見応えがあったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 杉田ダイスケ君

② 細川チャーリー忍さん

③ 特にナシ

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