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2018年9月26日 (水)

後楽園ホール・9月25日

 

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“真っ直ぐ、とにかくキリッと……。”

 

 

 

ホールに出向く前に雨の中、銀座の伊東屋に寄って、

取り置いて貰ってた2019年用のダイアリーノートを受け取りに行ったんだわ。

通算11冊目になるんだけど、相変わらず真面目で頑固な物作りで……。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは最初の4回戦2試合以外は全て、

相手がタイ、フィリピン、タイ、タイ、インドネシアって、

知らないカタカナ・ボクサーばっかりで、何だかなあって感じが拭えなくて、

たまにはボクサーにも楽な試合をやらせて上げたいって、

そういうジム側の親心もあることはあるし、

ボクサーにとっては誰が相手であろうとガチであることに変わりは無いんだけど、

見る側にとってはガチになり切れない気持ちになってしまうのも事実なんだよね。

 

そういうのは最近の風潮であって、とにかく試合相手が見つからないってことで、

21日のブログにも書いたんだけど、

プロボクサー不足は深刻な場面を迎えつつあるような気がしてるんだよね。

 

 

ってことで昨日は最後まで真剣に見たのは3試合だけだったんだけど、

幸運なことにその3試合は心がときめくいい試合だったんだよね。

 

 

 

① 中村賢治君(オークラ)×宮田健志君(ミツキ)……SB 4R

1勝5敗(2KO)の32歳・北海道と、0勝7敗(1KO)の36歳・大阪府。

 

ワタナベジムの興行にこういう試合を持ち込むのは何故なのか、

先週の地方興行に3人も貸し出してるのにって感じのままの始まりで……。

 

中村君の4つ負け越しもシンドイけど、

引退間近の宮田君の勝ちナシの7連敗っていうのも結構壮絶なんだわ。

 

<1R>

中村君は赤コーナー・ボクサーだっていうのに、

トランクスもシューズもハイソックスも全てがブルーだったんだわ。

 

それでもその中村君の方がまだまだ形になってて、気持ちも出してて、

宮田君の方は殴り合うっていう事そのものが解っていないみたいだったんだわ。

 

ってことでいきなり勝負の行方が見えてきてしまったモンで1Rで離席したんだけど、

やっぱり宮田君は次の2R2分23秒にKO負けしてしまったんだよね。

 

 

 

② 内藤チサ君(鉄拳8)×郷司利也子君(川崎新田)

                       ………48.5㎏ 4R

1勝1敗の20歳・東京都と、3勝5敗(3KO)のサウスポー、36歳・神奈川県。

 

何かの拍子に内藤君のデビュー戦初勝利に立ち会って、

試合後の彼女のパフォーマンスに大笑いしてしまってからのファンで、

確か彼女は美大に通ってるアーティストの卵なんだけど、

2戦目を判定負けして以来1年4ヶ月振りのリングだったんだわ。

 

相手の郷司君は勿論初見だったんだけど、

とってもスタイルのいい美形でそれもサウスポーで、

自分は中学の頃から何故だかサウスポーの女子に対する憧れが強いんだよね。

 

<1R>

残念ながら美形の郷司君は攻める形が出来てなくて、

決して巧くは無いんだけど内藤君のガンガンの攻め攻めが目立ってて、

まずは圧倒的な手数差でファースト・ポイント・ゲット。

 

<2R>

郷司君は近距離で戦う術が身に付いてなくて、

遠くからチョン当てするのが精一杯で、

サークリングやクリンチに逃げる場面が多くなってきたんだわ。

 

相変わらず内藤君はキッチリはしていないんだけどガムシャラ手数だったなあ。

 

<3R>

内藤君は相当な手数頑張りのままだったんだけど、

一向に勢い落ちが見られなくて、今回はかなり鍛えてたみたいだったんだわ。

 

美形の郷司君の顔面の赤いが徐々に増していったんだよね。

 

<4R>

腰も腕振りもフワフワしたままだった郷司君だったんだけど、

最終ラウンドってことで残り1分を切った頃から必死の手数アップで、

強い気持ちを出していってたんだけど、

もう少し早い回からの仕掛けが欲しかったところで、結構残念なままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

40-36×3ってことでやっぱり内藤君の3-0完封勝ちだったんだわ。

 

内藤君は試合後の写真撮りでまたもやのパフォーマンスで、

この日は新たに見返り系のポーズも披露してたんだよね。

 

 

 

③ 中山佳祐さん(ワタナベ)×何チャラ・セーントーン

                          ………SF 8R

10勝(4KO)3敗(1KO)2分のランク6位、サウスポー、30歳・佐賀県と、

5勝(5KO)3敗の28歳・タイ。

 

中山さんにとっては3月のOPBF戦に敗れてからの復帰戦で、

温情のマッチメイクに負ける訳も筈も無く結局、

2R0分31秒でのテンカウントKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 宇津木秀君(ワタナベ)×イボル・何チャラ……SFe 8R

2勝(1KO)0敗の24歳・埼玉県と、11勝(5KO)3敗1分の26歳・フィリピン。

 

この試合は何となんと相手のフィリピン・ボクサーが来日さえしないままで、

初めっから無茶なマッチメイクだったってことなのかなあ……。

 

 

 

この後に藤本京太郎さんのOPBF戦が組まれてたんだけど、

B級デビューボクサーの試合の前にされてて、

他ジムの興行にしろ、試合の格を考えるとどうかと思った訳で、

どうせなら10月1日の角海老興行のメインにするべきじゃないかって思った訳で、

良く解らないことが多いんだわ。

 

どっちににしてもあまり真面目に見るつもりは無かったもんで、

バルコニーから眺め見してたら、知り合いの学者さんが寄ってくれて、

彼は前日の木村翔さんと田中恒成さんの試合を見に名古屋に行ってて、

その時のパンフレットをお土産に頂いたんだわ。

 

自分は名古屋とか大阪での試合判定をあまり信用してないんだけど、

この日に限っては他の試合の判定を含めて極めて妥当だったって言ってたなあ。

 

 

結局、この試合は6R終了時点で相手が棄権してしまったモンで、

藤本さんが余裕のTKO勝ちしたんだけど、そもそもこの日の相手のタイボクサーは、

3~5年前位に松本晋太郎さんや清田祐三さんにKO負けしてるボクサーで、

その時は何チャラ・シットサイトーンって名乗ってたんだけど、

この日はまるで違った名前での登場で、以前は桃太郎だったんだけど、

今日は金太郎ってことでって言われたような感じだったんだよね。

 

学者さんと色々話しながらの眺め見だったんだけど、

思ったのは藤本さんは多分とっても真面目な人柄なんだろうなってことで、

その人柄がよく反映されたような正統派系のボクシングをしてたんだわ。

 

ただ、打ち終わりの腕引きをもっと早くすべきじゃないかと思ったし、

利き腕をフェイクに使うとか、身体の傾け方とか動きにもう少し遊びがあった方が、

パフォーマンス全体に拡がりが出そうな感じがしたんだよね。

 

 

 

⑥ 重岡銀次朗君(ワタナベ)×何チャラ・ヨッブン……Mm 6R

デビュー戦のサウスポー、18歳・熊本県、4勝(4KO)0敗の21歳・タイ。

 

重岡君の高校アマ戦績が56勝1敗っていうのは実にとっても驚異的な数字で、

これじゃあ今の世の中では対戦者が殊更見つけ難いってことで、

無敗の4戦4勝4KO勝ちのタイボクサーっていうのがイメージ出来なかったんだけど、

久し振りの頑張り屋タイボクサーだったもんでそこそこ見応えがあったんだわ。

 

重岡君のセコンドは石原さん、小口さん、高橋さんの山盛り三人組。

 

<1R>

ヨッブンは何となく日本人っぽいボクシングをしてたんだけど、

特に左フックを振り出すタイミングがとっても良かったんだよね。

 

ただ、重岡君も相手の鋭い腕振りをモノともせず攻撃的なプレスで、

正確な上下の鋭い打ち分けでまずは軽くポイントゲット。

 

<2R>

ヨッブンは更に荒々しさをアップさせていったんだけど、

重岡君が最初の1分過ぎまでに左ショットを3発ヒットさせて大きく先攻して、

安定感のある下半身を土台にした鋭い腕振りがとっても素晴らしかったんだわ。

 

ヨッブンの方も全く怯むことなくいきなりパワー系の突っ掛けを繰り返してて、

ガチャッとなった時の危険度の高さを見せ付けてたんだわ。

 

<3R>

顔面がかなり赤くなってきたヨッブンだったんだけど、頑張る姿勢に変わりなくて、

お互いに激しいやり取りを続けてたんだけど開始1分弱、

重岡君が相手を東ロープに追い込んだところで激しく上下に激連打、

反撃できないままヨッブが右へ横逃げした直後の開始47秒の赤コーナーポスト前、

ここぞの追撃のタイミングで重岡君が左フックを当て込んでダウンゲット。

 

それまで勢いの良かったヨッブもリスタート後は飛ばし返せなくて、

一気に終焉が迫ってきた1分22秒、今度は南ロープ前だったんだけど、

重岡君が右ボディから左ストレートを綺麗に打ち込んで、

その最後のショットは若干縦位置だったもんで見え難くて、

顔面というよりみぞおちに喰い込んだように見えたんだけど、

とにかくヨッブンはそのまま倒れ込んでしまって、

その力無い様子を見て取ったレフェリーが即のストップエンドだったんだわ。

 

 

相手が相手だっただけに100%信じ切ることは出来ないんだけど、

京口さんが階級を上げた後のワタナベジムのMm級の後継者は多分彼になりそうで、

彼が日本人有力ボクサーと試合をする日が楽しみなんだよね。

 

 

 

⑦ 京口紘人さん(ワタナベ)×チボ・モナベサ……LF 10R

10勝(7KO)0敗のWBA2位、WBC2位、IBF5位の24歳・大阪府と、

18勝(8KO)0敗2分のWBA6位、WBC11位、WBO8位のサウスポー、

28歳・インドネシア。

 

京口さんのセコンドは井上さん、小口さん、高橋さんの3人組。

その京口さんのグローブはピカピカオレンジ色のウィニングの特別製だね。

 

<1R>

構えた時の背の高さはモナベサの方が2~3㎝ほど上回ってて、

ジャブの伸びも良かったんだけど、全体のスピード感はあくまで京口さんで、

終始効果的なプレスを掛けてたね。

 

ただ、モナベサの左ストレートも中々のタイミングだったんだよね。

 

<2R>

緊張感に満ちたやり取りが続いててた開始1分、

京口さんの左ボディが大きく鋭くモナベサの右脇腹に喰い込んで、

それ以降はお互いに頭を突け合っての密着戦が多かったんだけど、

二人の巧妙なボディブローは見応え十分だったんだわ。

 

この回も何とか京口さんが優勢だったんだけど、

その差は1Rより小さくなってたんだよね、

 

<3R>

京口さんを間近に見るのは1年振りだったせいかも知れないんだけど、

一階級上げた彼のパンチは以前より力強さが増したようにも見えて、

スピード感を落とさないままとってもいい感じを醸し出してたんだわ。

 

モナベサも真面目ないいボクシングをしてたんだけど、

攻撃のパターンはあくまでシンプルで、左ストレートも見切られつつあって、

ちょっと手詰まり感が見えてきた残り40秒の西ロープ前、

京口さんが右ストレートからの返しの左フックをカウンターヒットさせて、

実に綺麗なダウンゲット。

 

リスタート後の京口さんは手応えを感じたような鬼追撃で、

一気のエンディングを目指しての連続攻め立てだったんだけど、

モナベサの方も気持ちを保っての懸命な踏ん張り直しで、

何とか何とかって感じで、京口さんの畳み掛けを凌いだんだわ。

 

<4R>

前の回何とか凌ぎはしたんだけど序盤のモナベサは明らかに手数落ちしてて、

その後若干持ち直した感もあったんだけど開始1分20秒、

またもや京口さんの左フックが激当たりして2度目のダウンゲット。

 

ここも何とか立ち上がったモナベサが前の回以上の懸命な打ち返しで、

ここでの無理な追い込みは却って危険だって判断した井上トレから、

「リセットしろ、リセット!」 って大声が飛んで、京口さんが一旦引いたんだわ。

 

その後、一息入れた京口さんが最後の冷静な追い込みを掛けたて残り41秒、

ショート連打から組み合わせ打った左アッパーを直撃ヒットさせて、              

それまで大分効かされた後だったもんでモナベサも踏ん張り切れずのダウン。

 

このダウンが3回目だったし、すぐ前のダウンはカウントナインまでいってたし、

ってことでレフェリーも即のストップエンドで2分20秒、京口さんのTKO勝ち。

 

 

この日の京口さんはとにかく左ショットで決着させるって、

予めそう決めていたかのようだったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 京口紘人さん

② 重岡銀次朗君

③ 内藤チサ君

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