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2018年6月26日 (火)

知ってる事、思う事 (8)〜完

 

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“有り得なかった……!”

 

 

 

趣味ならいざ知らず、女子のプロボクシングなんて自分には考えられなくて、

多少恥ずかしながらもそういうのは今でも変わらなくて、

その上女性の試合役員っていうのはそれ以上に有り得なかったことで、

そういう偏見としか言えないような自分の頑なさには半ば呆れる訳で……。

 

何が言いたいのかっていうと、要するに時代は変わるってことで、

東日本でも近々に女性レフェリーが誕生しそうでもあるし、

この辺で日本のプロボクシング業界も新しい姿に脱皮すべきで、

戦後のドサクサの中で始まって50年も60年も引きずってきた悪習のいちいちを

そろそろ真剣になって改善すべきじゃないかって思うんだよね。

 

 

時代の変遷と社会の要望に対応し切れない業界や組織、風習というものは、

いずれジリ貧、自滅、崩壊、破滅、消滅の道を辿らざるを得ないのが世の常な訳で、

やらないよりはマシな程度の幾つかの振興策を講じる以前に、

もっと根本的な課題についての改善に力を注ぐべきだと思うんだよね。

 

 

一番解り易くて簡単なのは業界全体のガラガラポンで、

自分は毎年年末ジャンボに挑戦してるんだけど、

もし10億円が当たったらその金で新しいコミッションと協会を設立して、

其々1億円ほどの上納金を納めて世界4団体にも認可して貰おうって、

そんな破天荒なことをここ何年も考えてるんだよね。

 

自分が宝くじに当選するのと、外部からの改革圧力と、

自浄努力のうちのどれに期待するかは其々なんだけど、

もし自分が10億円を手にしたら新しいコミッションの下に、

ファイトマネーの支払いや移籍に関して以下の様に設定するけどなあ……。

 

 

 

【ファイトマネーの支払い】

☆ 現金払いではない場合にファイトマネーの代替として支給されるチケットは、

規程現金額の2倍の額面額とキッチリ規定する。

 

☆ ファイトマネーが規程通り厳正に支払われたことを証明すべく、

ファイトマネーの計算書は統一フォーマットとし、現金払い又はチケット払いの区別、

追加チケットの枚数と割引率、マネージメント料などを明確に記して、

最終的なボクサー及びジム側、プロモーター其々の受取額に関して、

関係者達の確認印を必須とすることにして、

その計算書をプロモーター、コミッション、協会、ジム、ボクサーの5者が共有する。

(プロモーターへ依頼した追加チケット分にジムが割引率操作することを禁ずる。)

 

☆ 源泉徴収税は協会が徴収して、源泉徴収票をボクサーに発行する。

(源泉税をネコババされないようにね。)

 

☆ ファイトマネーからバンデージ代やその他経費を徴収することを禁止する。

 

☆ 但し、完全型へ移行するまでに3年間の猶予期間を与え、

その間はジム側が支給されたファイトマネー相当額のチケットの3分の1相当額の

チケットをマネージメント料として差し引くことを許可する。

 

 

 

【移籍と移籍金】

移籍志望の動機っていうのは所属ジムの指導方針に納得がいかなくなったり、

人間関係が歪んできたことに嫌気を差したり、

ファイトマネーの支払いに不信感や大きな疑問を抱いたり、

仕事や家庭の事情で引っ越したり、

単純に練習環境を変えたいからとか色々あるんだけど、

とにかく気持ちが離れたジムに所属し続けることは精神的に甚だ不健康だし、

上達に向けてのモチベーションを著しく損ねるものだから、

一定のガイドラインの下にボクサーの移籍の自由度を拡大すべきなんだわ。

 

育て上げたボクサーに簡単に自由移籍を許したら、

経営が成り立たないってジム側は言うんだろうけど、

ボクサーだって月謝を支払ってきたことを考えると、

両者の関係は受験生と学習塾とのそれに近いものでもある訳で、

受験生が自らの意志で塾を変えることを防ぐ根拠は何処にも無いんだわ。

 

ただ、野放図な移籍を無制限に認めると業界としての収集もつかなくなるから、

まずは知らないうちの自動更新を排除することから始めて、

ボクサーとジムの双方は契約期間の満了にあたっては、

継続するか否かを相互に話し合うことを義務付けるべきなんだわ。

 

そして、もしどちらか一方が契約の継続を望まないならば、

後は事務的な移籍手続きに移行するってことにするべきなんだわ。

 

その場合、現状では移籍金を発生させるのが妥当だと思うんだけど、

それもA級、B級、C級、及びランカーごとに予めその金額を設定しておいて、

移籍の話し合いが移籍金額で揉めて座礁してしまうことや、

移籍自体を認めずにそのボクサーを引退せしめることを防ぐべきだと思うんだわ。

 

具体的な移籍金額をどうするかが次の問題なんだけど、

基本的には規定されたファイトマネーを計算基礎にするべきだと思ってて、

昭和30年代は1試合分のファイトマネー相当額らしかったんだけど、

自分的にはその1.5倍額くらいが妥当ではないかって思ってるんだよね。

 

となるとC級は9万円、B級は15万円、A級は22万5,000円ってことになって、

ランカーなら10位で30万円、5位なら45万円、1位なら75万円、

そしてチャンピオンならば150万円ってことになるんだけど、

このように予め移籍金額を設定しておくと、

ボクサーも資金調達為のストレスがかなり軽減されると思うんだよね。

 

そして、移籍金の基準となるのはそれまでの最高ランクではなくて、

あくまでそのボクサーの現状ポジションであるべきだし、

ジムとの契約(現在は3年間)が更新もされず月謝も支払っていない場合には

次の契約更新の時期を待たずにすぐに移籍手続きに入れるものとすべきなんだわ。

 

 

ジムがプロモーターを兼務する場合だと、

追加チケットを大量に販売する所属ボクサーの存在はとっても貴重で、

ジム経営に寄与するところが大きいからそういうボクサーの移籍に関しては、

別の移籍金基準を設けるべきとの要望も聞こえてきそうなんだけど、

何事にも適切な一線を画すってことの方が重要なんだよね。

 

 

 

【その他】

☆ 試合棄権に伴うペナルティー(違約金)はファイトマネー相当額の現金とし、

その金額の半分をプロモーター、残り半分を相手ボクサーに支払うものとする。

(今揉めてるジムではあるC級ボクサーのケガ棄権に際して、

会長に対する慰謝料も含めろってことで20万円も恐喝してて、

ホントにこの嘘つき安田大サーカスのやる事はエゲツナイんだわ。)

 

☆ マネージメント料や追加チケットの支払いは前日計量から試合翌日までとする。

(同じ今揉めてるジムは5日~2週間も前の銀行振り込みを強要してたんだわ。)

 

 

 

以上のようなあるべき規約に基づく新しいコミッションの名称は “NCBC” って事で、

それはつまり “日本・ちゃんとした・ボクシング・コミッション” ってことで……。

 

 

 

今関わってる裁判の判決は7月11日に下されるんだけど正直、

自分の感想としてはボクサーにとっていい方向にはなりそうに無くて、

それは現在のJBCルールやボクシング協会の規約が余りに穴だらけというか、

ファイトマネーの支払いや移籍に関しては殆ど全くノー・ルールなもんで、

裁判官にとっても判断の拠り所が無いって言うのが実情で、

心証的にはボクサーに寄り添いつつも、

悪徳ジムに鉄槌を下すまでには至らないって感じなんだよね。

 

公判で自分の心に一番刺さったのは裁判長の、

本来ならば226,400円の手取りがあった筈のC級ボクサーが、

僅か86,400円しか手元に残らなかったケースに対して、

(他の殆どの試合の場合も搾取としか思えないような悪徳ぶりなんだけどね。)

「それでも結局は現金6万円以上を受け取れたんですよね。」 っていう発言で、

その瞬間にこりゃ負けたなって思ったんだよね。

 

 

ただ、2週間後の判決がそのボクサーにとって例え後ろ向きなものであっても、

自分としては最後のあがきを後二つばかりやってみるつもりなんだけど、

それでもラチが明きそうに無いような場合には以前にも書いたように、

この業界から完璧に足を洗うことに決めてるから、

数えてみると自分にとってはあと6ボクシングほどしか残されてなくて、

大事に大事に試合に臨みたいって思ってるんだよね。

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