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2018年6月21日 (木)

ディファ有明・6/20

 

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“恋のダイヤモンドリング”

 

“ゲイリー&プレイボーイズ” の殆ど唯一のヒット曲で、

ハッピー・サウンドの典型のような曲だったなあ。

 

リーダーはドラマーのゲイリーだったんだけど、

彼は往年の喜劇役者ジェリー・ルイスの息子なんだよね。

 

 

 

昨日はバンコクで高橋竜平さんと松永宏信さんが試合をしてて、

松永さんはTKO勝ちして、高橋さんも敵地での3-0勝ちってことで、

高橋さんはIBFのパンパシフィックタイトルをゲットしたってね。

 

 

ディファ有明は収容1,200席ほどで後楽園ホールの半分ほどで、

その分リングも多少狭いんだけど、

通路スペースはユッタリ作ってあって雰囲気もとってもいいんだよね。

 

ここに来るのはホントに久し振りで、

小堀佑介さんがホセ・アルファロに一度倒された後大逆転KO勝ちして、

狂熱のWBAチャンピオンベルトをゲットしたのが2008年だったから、

10年振りだったんだけど、今月末で閉館するらしいね。

 

ここは南北方向に座席が伸びてて、

東西側は数列の椅子席のすぐ後ろに壁があるんだけど、

そこに寄り掛かって見るのが一番見易くて、

今回はあるボクサーから最前列の席を買わせて貰ったんだけど、

結局は東西の壁に寄り掛かりながらの観戦だったんだわ。

 

入場して本多ジムの美形の姐さん達とちょっと話をして始まり始まり……。

 

 

 

① 川崎元君(京浜川崎)×赤羽根烈君(ワタナベ)……F 4R

3勝(2KO)4敗のサウスポー、25歳・神奈川県と、

3勝(2KO)1敗のサウスポー、19歳・栃木県。

 

<1R>

足元のシッカリ感は赤羽根君の方が圧倒的で、

刺激的なヒッティングは無かったんだけど力強さは充分感じさせてたね。

 

川崎君の方も途中で右目上をバッティングカットしてたんだけど、

力づくの戦いでは負けないって感じの奮闘ではあったけどね。

 

<2R>

お互いに何となく腰高のまま1~2発打っては組み合うって展開が続いて、

出入りや左右への動きの見られない正面激突系だったなあ。

 

赤羽根君の一番いいショットは左ボディだね。

 

<3R>

お互いにそこそこ力は込めてたんだけど、

相手にダメージを与えるようには打ててないままで、

効きにくい距離での効果の上げ難いもつれ合いに終始してたんだわ。

 

<4R>

この日の赤羽根君はムキになって詰め過ぎで、

彼はもっと鋭い出入りとか左右への動きが出来る筈なんだけど、

押し負けてはいけないっていう気持ちが強過ぎだったんじゃないかなあ。

 

手数的には負けてなかった川崎君だったんだけど、

ヒットの正確性で劣ってしまって、

残り30秒からの被弾が目立ってしまってたんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

39-37×2、39-38ってことでやっぱり赤羽根君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

② スゥ・シャオタオ×濱田力君(本多)……Fe 6R

5勝(2KO)1敗の21歳・中国と、7勝(6KO)1敗(1分)の22歳・千葉県。

 

<1R>

スゥは殆ど全くジャブを出さないままで、

相手の隙を狙っていきなりの一発狙いに終始してたんだけど、

それでも残り1分までに右フックを2発ほど打ち込んでたんだわ。

 

上背優位な濱田君は序盤はリーチを利してのジャブがヒットヒットして、

上々のスタートを切ったように見えたんだけど、

その右フックを貰ってから急に噛み合いが悪くなってプレスを掛けられ続けてたし、

相打ちの左フックでも明らかに打ち負けしてたんだわ。

 

<2R>

自信を得たようなスゥは益々のガンガンで、

気後れしたか、ダメージが残ったままだったのか濱田君が出遅れてしまって、

相手から仕掛けられた殴り合いに何となく付き合わされてしまってた1分過ぎ、

左右フックの打ち合いの際にまともに右フックを貰ってしまってダウン。

 

濱田君は赤コーナー近くのロープから後ろ向きに半身を出してしまって、

舞い上がったようなスゥが背中を見せてた濱田君に何度も殴り掛かって、

リスタート後に当然のように減点を喰らってたんだけどね……。

 

明らかに効いたままの再開だった濱田君にスゥは減点も構わずの猛追撃で、

反撃出来ないままの濱田君を一方的に南ロープに追い詰めて、

最後は強烈な右ストレートを打ち込んで2回目のダウンゲット。

 

まともに貰ってしまった濱田君はロープの反動で大きく前にのめっての倒れ込みで、

その倒れ方が余りに酷かったもんでレフェリーも即のストップエンドで1分39秒、

荒っぽい激闘が実ったスゥのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

濱田君は暫くリングに横たわったままで、何とか自力で立ち上がりはしたんだけど、

両肩を支えられての退場だったんだわ。

 

 

スゥの戦い方からはテクニックの片りんも感じられなかったんだけど、

それでも気持ちと体力を前面に出してのパフォーマンスは観客受けする訳で、

濱田君は2試合連続して強打者の打たれ弱さを露呈してしまったんだよね。

 

 

 

③ ベルゲル・プトン×仲里周磨君(ナカザト)……SFe 8R

17勝(8KO)10敗(2KO)の国内7位、31歳・フィリピンと、

7勝(6KO)1敗1分の21歳・沖縄県。

 

<1R>

一回りフレームのデカイ仲里君がいい感じで始めてて、

距離をしっかり意識してたようだったんだけど1分過ぎだったかなあ、

プトンが鋭く踏み込んでの右フックを綺麗にヒットさせて、

それは丁度仲里君の打ち終わりに合せてたもんで、

一瞬仲里君の身体が揺らいでしまったんだわ。

 

そこからプトンは更にガンガンだったし、

仲里君の方も攻め負け打ち負けしないようにって引かない引かないだったもんで、

2分30秒、お互いが大きくガッツンバッティングしてしまって、

プトンの額、仲里君の左目上に其々ドクターチェックが入って、

何となんとそのままドクターストップになってしまったんだわ。

 

ってことで2分30秒での負傷ドローエンドってことで……。

 

 

 

④ ゾン・ユイジェ×長嶺克則さん(マナベ)……F 8R

11勝(6KO)7敗1分の22歳・中国と、

14勝(10KO)2敗(1KO)1分のランク5位、27歳・沖縄県。

 

これくらいの戦績の中国人相手なら5RくらいまでのKO勝ちだなって、

そういう感じで気楽に見てたんだけどね……。

 

ゾンっていうのはいきなりトボケタボクサーで、

長嶺さんの入場曲で登場してきてしまって場内の失笑を買ってたんだけど、

その時長嶺さんはどうしてたのかとっても不思議だったんだわ。

 

<1R>

ゾンはやんちゃ坊主って感じのとっても小柄なボクサーで、

圧倒的にリーチが足りてないもんで一気踏み込みからの万振り勝負で、

ジャブなんか完全に封印してたんだわ。

 

長嶺さんは冷静に対処してたんだけど、

接近したところでの相手の勢いは半端じゃなくて、

ワンワン言いながら思いっ切り振りまくってて、

まるでフルラウンドをやるつもりが無いみたいだったんだわ。

 

<2R>

相変わらずゾウは突貫豆タンクって感じだったんだけど、

長嶺さんのボディショットが徐々に効いてきたみたいで、

このラウンドが終わる頃には長嶺さん、相手の動きの見極めが出来たみたいで、

戦い方の方向性が見えてきたんだわ。

 

<3R>

突貫豆タンクが右フックを振り出す瞬間に合わせた長嶺さんの左ボディが美しくて、

その後も細かいコンビネーションでボクシングのクオリティの違いを見せ付けて、

すっかり長嶺さんのパターンに入りつつあって、

ゾンは力を溜めてからというか休み休みでしか打てなくなってきて、

予想通り5R位には決着出来そうな感じなってきたんだよね。

 

<4R>

そろそろヘコタレそうな感じもあったゾンがこの辺りから立て直していって、

結構しつこいボディ攻めを見せるようになったし、

テクニックは感じさせないものの気持ちの強さを前面に押し出してきたんだわ。

 

ポイントを取られるってことは無かったんだけど長嶺さん、

若干の手こずりが浮き出てきたんだよね。

 

<5R>

長嶺さんが時折サウスポーチェンジを見せ始めたのは、

気分転換の意味と手こずり感からくるものじゃないかって思ったんだけど、

一方では何となく拳を傷めたようにも見えて、

そう言えば一つ一つのパンチに込められたパワーはいつもの様ではなくて、

特に右手の打ち出しに迫力が感じられなかったんだよね。

 

相手の大きな右の振り出しに合わせ打つことは出来てなかったんだけど長嶺さん、

サウスポーチェンジしたところからの左ストレートが小気味よくヒットして、

一瞬ゾンがユラッとしてしまってたんだわ。

 

それ以降も長嶺さんのヒットヒットが圧倒的だったんだけど、

ゾンもヘタレ込むこともなく気丈に打ち返してたんだよね。

 

<6R>

ゾンはまだしっかりしたパンチを打ってたし、ガードも緩んでなくて、

長嶺さんは当てどころに困ってるような感じさえあって、

繋ぎのショート連打にも緩急を付けきれてないままだったんだわ。

 

<7R>

長嶺さんの打ち方の緩さが更に気になってきて、

このままではダウンゲットさえもままになりそうに無かったんだけど、

ここまで結構打たれ込んでたゾンの消耗がいきなり進んできたようで、

特にボディを打たれ続けたせいか足元が踏ん張り切れてないことが多くなって、

残り1分からはそれまでは無かったんだけど、自分からクリンチしてたんだわ。

 

ゾンは頑張れるところまでギリギリ頑張ってたって感じで、

その後は糸が切れたように戦う気持ちに身体が付いて行かなくなっていって、

ほぼ一方的に貰うばかりになってしまった2分45秒、

ついにレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

自分としては少し時間が掛かり過ぎたんじゃないかって思ったんだけど、

それでも徐々に相手の体力を削り削りした長嶺さんの作戦勝ちだったね。

 

 

 

⑤ カルロ・マガリ×三代大訓さん(ワタナベ)

          ………OPBF SFe級 タイトル戦 12R

23勝(12KO)9敗(3KO)3分のチャンピオン、31歳・フィリピンと、

5勝(2KO)0敗の日本ランク3位、OPBF11位の23歳・島根県。

 

パンフにはマガレになってたんだけどマガリって読むのが正しいんじゃないかなあ。

 

そのマガリは日本人ボクサーとの相性が抜群で、

ずっと昔は宮城竜太さんと笛木亮さん、最近では小谷将寿さん相手に3連勝中で、

それも全てKO勝ちしてて、まだまだ経験不足の三代さんにとっては超難敵で、

自分は若干恐る恐るって感じで三代さんの勝ちを予想してたんだよね。

 

<1R>

典型的なフィリピンファイターのマガリに対して三代さん、

頭半分ほどの上背とそれに伴うリーチを利してのジャブジャブが良かったんだけど、

中盤過ぎまではマガリの積極的な攻め込みの方が印象が強かったんだよね。

 

それでも終了ゴン寸前での三代さんの左フックがいい角度でヒットしてたし、

若干外側に向けた右膝の角度も抜群だったんだよね。

 

<2R>

接近してからのマガリの左右フックはやっぱり強烈で、

三代さんも左フックをボディから顔面にダブルに打ち分けて、

とっても見栄えが良かったんだけど、まだまだ様子見って感じだったんだよね。

 

<3R~4R>

パワフルではあるんだけどマガリの攻撃は単調な印象が免れなくて、

それを見極めつつあったような三代さんが積極策に転じて、

マガリの顔面を徐々に赤く腫れさせていったんだわ。

 

4Rを終わっての自分のスコアは39-37でギリギリ三代さんだったんだけど、

発表された中間スコアは38ー38×3ってことだったんだわ。

 

<5R>

一転にわかにかき曇ってきたのはお互いが中間スコアを確かめての結果で、

二人共一気にヒートアップしていったんだわ。

 

で、三代さんも敢えて距離を詰めての打ち合いを挑んでいったんだけど、

その距離は明らかにマガリの得意中の得意だったみたいで、

1分15秒辺りからの激闘での最初のクリーンヒットはもつれながらのマガリの右で、

その一発をキッチリ効かされてしまった三代さんにはいきなりの大ピンチ到来で、

勿論マガリはここぞの一気一気だったんだわ。

 

そこからの三代さんはそれこそ逃げる逃げるの一方で、

コーナーやロープに詰められるとすぐ頭を下げてそれはまるで、

「御免なさい、堪忍して下さい。」 って許しを乞ってるかのようで、

終了ゴングまでの1分半は本人は勿論、見てる方も生きた心地がしなかったんだわ。

 

途中何度か倒れそうになって止められそうな感じも漂ってたんだけど、

この時の三代さんの必死凌ぎはホントに大したもんで、

10:8.5ほどもやられてしまったんだけど、何とか何とかって凌ぎ切ったんだわ。

 

<6R>

当面の大きな問題は三代さんの回復度であり、マガリの打ち疲れだったんだけど、

最初の1分半を優勢に進めてたのはやっぱりマガリの方で、

倒す気満々のパフォーマンスが続いたんだけど、

ラウンド終盤が近くなるにつれ彼の腕振りが極端に緩んできて、

前の回に倒し切るつもりで振りまくった疲れがどっと出て来たみたいだったんだわ。

 

<7R~8R>

ラウンドの最初1分~1分半は頑張るんだけどその後はメッキリって、

マガリのそういう傾向がハッキリするにつれ三代さんが元気を取り戻していって、

今ではスッカリ試合開始当初の動きを再現しつつあったんだけど、

欲を言えば三代さんにも攻撃の工夫が足りてなくて、

多くの攻撃が利き手の右ショットで終わってしまってて、

決め打ちした時の右を外した際の返しの左にまでは配慮出来てなかったんだよね。

 

ってことでお互い、若干イマジネーションに欠ける攻防が続いたんだけど、

三代さんが恐怖のパワー系を克服しつつあって、

だから自分は78-74で三代さんだったんだけど、

8Rまでの公式採点は77-75×2、76-76ってことで三代さんの2-0。

 

76-76としたジャッジはフィリピン側のナショナリズム系のようで、

この後最後まで自らの意地と役目を貫いてたんだわ。

 

<9R>

今やマガリは完全に休み休みで……。

 

<10R>

ここ3~4ラウンドのようにマガリは最初の1分間は踏ん張ってたんだけど、

その後はジャブを貰うだけでシンドそうにしてて、

そこからは三代さんが自らのペースで進めることが出来てて、

だから三代さんとしてはもう少し色々工夫して、

右をフェイクにして左フックを決め打ってみたり、

ショートブローに大きな緩急を付けてみたらどうなのかなあって……。

 

三代さんは軸のぶれないいいショットを打つんだけど、

軸がぶれないってことは一方では頭の位置が動かないことにも通じる訳で、

打ち終わりのディフェンス面に関してはまだまだ研究の余地があったし、

そもそもまだまだアマっぽいところが抜け切れてないって感じもしたんだよね。

 

そういう意味ではマガリのようなパワー系の乱暴者に慣れることはこれからで、

重ね重ね5Rは良く耐えたんだよね。

 

<11R~12R>

刺激的で決定的な場面は訪れないままではあったんだけど、

お互いに残された最後の力を振り絞っての頑張り合いだったんだわ。

 

大したモンだって思ったのは三代さんが最後まで身体のバランスを崩さなかった事で、

相手のマガリが空振る度に足元をバタ付かせていたのとは大違いで、

今まで8ラウンドを戦い抜いたことが1回しかないっていうのに、

しっかり鍛えてるんだなあって思いながら終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は116-112で三代さんだったんだけど結局、

115-113×2、113-115ってことで三代さんの2-1勝ちだったんだわ。

 

マガリの勝ちだって結論したのは勿論例のナショナリズム系ジャッジだったんだけど、

何かコソこそしてたなあ……。

 

いずれにしてもこれで三代さんは40万円プレーヤーから、

100万円ボクサーに見事昇格ってことで……。

(チケット払いベースだと80万円から200万円への大出世ってことで……。)

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 三代大訓君

② 長嶺克則さん

③ スゥ・シャオタオ

 

 

 

国としての中国や総体としての中国人は嫌いなんだけど、

中国人ボクサーは戦闘的でタフなもんで強い親近感を持ってて、

彼らはフィリピンボクサーに近い臭いがするし、

多分WOWOWボクサー達を目標としてるからだとも思ってるんだよね。

 

で、この日登場した2人の中国人ボクサーと1人のフィリピンボクサーは、

ボクシングが激しい殴り合いだっていう原点を知らしめてくれて、

様々なテクニック以前にまずはガンガン相手を殴り倒しに行くことだって、

自らの個性を強烈に固めまくって、ついに濱田力君は倒されてしまったし、

長嶺克則さんにしろ三代大訓さんもある意味苦戦を強いられてたし、

背丈で劣るボクサーの戦い方の一つの典型っていうモノも見せてくれたんだわ。

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