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2018年6月15日 (金)

後楽園ホール・6/14

 

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“ジェリー&ペイスメイカーズ”

 

1960年代初頭、ビートルズとほぼ同じ時期に雨後の竹の子のように出てきた、

所謂リバプール・サウンズと呼ばれたバンドの一つで、

巻頭曲の “マージ―河のフェリー・ボート” が唯一のヒット曲だったなあ。

 

一番左側のボーカリストはちょっとかすれたいい声をしてたんだけど、

ギタリストとドラマーが普通過ぎてたし、

そもそも曲に恵まれなかったんだよなあ……。

 

当時シングル盤が330円だったもんで、

4曲入りで500円のEP盤はとってもお得だったんだよね。

 

 

 

昨日は当初5試合46Rが予定されてたんだけど、

第2試合が中止になったモンで4試合38Rってことで、

世界戦が決まった伊藤雅雪さんのことで、

団会長ちょっと話をしたりして始まり始まり……。

 

 

 

① 中村一輝君(伴流)×佐藤拓実君(KG大和)……60㎏ 4R

デビュー戦の31歳・東京都と、デビュー戦の22歳・神奈川県。

 

9歳の年齢差のあるデビュー同士だったんだけど、

開始ゴングが鳴るまでを比べたら、

中村君の方が圧倒的に気合の入った表情をしてたんだわ。

 

<1R>

10㎝近く上背優位な佐藤君が長いリーチを利しての先攻だったんだけど、

まだ自らの距離が解ってないようなムキな突っ込み過ぎが目立ってたその瞬間、

中村君がヒョイって感じで出した右チョンパンチがヒットして佐藤君がダウン。

 

開始僅か24秒のことだったんだけど、佐藤君がいきなりのピンチピンチで、

勿論中村君はリスタート後に一気の追撃だったんだけど、

きちんと当て切れないまま徐々に立て直した佐藤君が逆襲に転じて、

左ボディ4発ほどで息を吹き返していったんだわ。

 

それにしても二人共、緊張と恐怖心が裏返ったような破天荒さで、

それはそれで見てて面白かったんだけど、

其々の周辺は生きた心地がしなかったんじゃないかなあ。

 

ちゃんとしたジャブを打ち切れてなかった佐藤君は勿体無い感じが続いたんだけど、

スタミナ落ちが著しかった中村君とは攻守交代がハッキリしてきて、

残り40秒ほどからは中村君はほぼ防戦一方だったんだわ。

 

で、普通の採点では10-8で中村君だったんだろうけど、

自分としては9-8って感じだったんだよね。

 

<2R>

中村君は試合前の表情とはまるで違って困惑困惑って感じになってて、

却って佐藤君からは余裕のようなモノさえ漂ってきたんだわ。

 

スタミナ切れが明らかになった中村君、残り30秒からはシンドそうだったなあ。

 

<3R>

序盤は佐藤君が追う追う、中村君が逃げる逃げるの展開だったんだけど、

1分20秒辺りからは中村君も一念発起の打ち返しで、

佐藤君に鼻血を見舞ってたんだわ。

 

ただ、その中村君も長い時間は頑張り切れないで、

一段落後はメッキリしてしまったんだけど、

一方の佐藤君も随分簡単に中村君の右を貰ってて、

パンチ力は感じさせない二人だったんだけどそれなりに壮絶系だったんだわ。

 

<4R>

まずは佐藤君がラッシュを仕掛けていってのショートブローの嵐で、

相手に我慢の時間を延々強いてて、

もう少し強く打ち込めてたらデビュー戦KO勝ちも見えてたんだけど、

ここは中村君も根性の見せどころって感じで必死に耐えてたんだよね。

 

途中ストップも見えてたんだけど、中村君の手数が全く止まったって訳では無くて、

最後の30秒間は団会長の檄に押されて踏ん張り通してたんだわ。

 

 

ってことで自分は38-36で佐藤君だったんだけど結局、

38-37、38-38×2ってことで佐藤君の1-0ドローだったんだけどね。

 

 

 

② ドンドン・スルタン×海藤正晴さん(シュウ)……68㎏ 8R

20勝(11KO)23敗3分の39歳・フィリピンと、

6勝(2KO)2敗(1KO)のランク11位、サウスポー、29歳・山形県。

 

この試合はスルタンが体調を壊して体重を作れなかったみたいで、

一応日本には来てたんだけど中止ってことで、

海藤さんは井上岳志さんとスパーしてたね。

 

 

時間が出来たもんでフラフラしてたら、

例の嘘つき安田大サーカスが破門されたジムの興行に顔を出してて、

遠慮も配慮も全く出来ないサイコパスの真骨頂で、ある意味流石だったんだわ。

 

 

 

③ 船井龍一さん(ワタナベ)×ワルリト・パレナス(森岡)

          ………WBO AP SF級 タイトル戦 12R

29勝(20KO)7敗(3KO)のWBO AP1位、32歳・東京都と、

26勝(23KO)7敗(5KO)1分のWBO AP3位、34歳・フィリピン。

 

パレナスっていうのは5~6年前まで勝又ジムにいたウォーズ・カツマタなんだけど、

3年前にそっと名前を変えてたから移籍金は免れたのかなあ……。

 

初めてウォーズ・カツマタを見た時にはその迫力に驚いたモノなんだけど、

結局はパワー系から脱し切れないままで自分的な評価を下げてたんだけどね。

 

自分の隣には御無沙汰してた山川豊さんがヤアヤアってことで……。

 

<1R>

久し振りに見るパレナスはやっぱり威圧感があったしジャブも早かったなあ。

 

開始1分06秒、最初の仕掛けはそのパレナスで、

ジャブからのワンツーフックをボディに鋭く打ち込んでたんだわ。

 

ジャブのヒット率そのものは船井さんが優勢だったんだけど、

パレナスのパワーボクシングの方が見栄えが良くて、

その後も残り58秒に船井さんの打ち終わりに右フックを合わせ打ってて、

その時は船井さんの身体が一瞬揺らいでしまってたんだわ。

 

<2R>

まだまだ様子見に近かった船井さんとしては、

相手の右の打ち終わりに合わせ打つっていうのはリスクが大き過ぎて、

攻撃の糸口と言うか、自らのボクシングの切り口を探してるって感じだったんだわ。

 

それでもこのラウンドも船井さんのジャブは良く届いてて、

パレナスの顔面を薄赤くしていってたんだけどね。

 

<3R>

パレナスは以前の通り細かいコンビネーションが打てないまま、

最初の1~2発を大きく当てたい当てたいが全てだったんだけど、

それでもその力づく系は間違って喰らっても致命的になりそうなほどだったんだわ。

 

ただそのパレナスなんだけど残り32秒での船井さんの左ボディは超嫌がってて、

貰った途端、変にニヤニヤして思わず態度と表情に出てしまってたんだよね。

(効いてなくて嫌でもないなら何のリアクションもしないのが普通だからね。)

 

隣の山川さんもウォーズ・カツマタの事は良く知ってて、

ボディブローを嫌がるってことを憶えてたんだよね。

 

ただ、折角いい感じで進めつつあった船井さんだったんだけど、

残り4秒のところでパレナスに形のいい右を貰ってしまってたんだよなあ。

 

<4R>

パレナスは前振りも小技も省いたいきなりのパワー系のままだったんだけど、

力強いプレスは船井さんの逆襲を阻止し続けてたんだよね。

 

船井さんのヒットはまだ薄いままではあったんだけど、

彼はああ見えて意外なほどのハードパンチの持ち主で、

見た目以上に相手にダメージを与えるから期待はまだ十分残ってたんだよね。

 

中盤過ぎ、船井さんの左ボディにパレナスがまたもやの薄笑いで、

そのボディブローが活路になりそうな感じが漂ってきたんだけどね。

 

<5R>

パレナスはこのままでいいと思うし、これ以上は何もない訳で、

問題は船井さんがこれからどうするってことだったんだけど、

徐々にギアアップしていく作戦だったか、

このラウンドは船井さんの軽ヒットの積み重ねが相手を上回ってたんだわ。

 

<6R>

最初の1分半はほぼ互角だったんだけど、

直後に船井さんの左ボディからの右フックが綺麗にヒットして、

直撃されたパレナスが一瞬クラッと身体を泳がせてしまって、

それ以降簡単にバランスを崩すようになってしまって船井さん優勢優勢。

 

ただ、その船井さんも右目上をヒットカット、左目上をバッティングカットって、

顔面をかなり傷めてしまったんだわ。

 

<7R>

流れを変えられそうになったパレナスが初っ端から飛ばしていって、

突っ込みパフォーマンスで船井さんがまたもやのバッティングでドクターチェック。

 

リスタート後の1分17秒、パレナスのタイミングのいい右がヒットして船井さん、

思わずダウンかって思わせるほど大きく膝カックンしてしまったんだわ。

 

ここでの船井さんの踏ん張りはホントに大したもんで、

パレナスもかなりハァーハァーだったもんで助かったところもあったんだけど、

それはここまで真面目に打ってきたボディブローのお蔭だったんだよね。        

 

挽回健闘はしつつあったんだけど船井さん、

ここまでの自分のスコアは68-65でパレナスだったもんで、

残りあと5ラウンドの内少なくとも4ラウンド分を獲らないと勝てないって、

そういう勘定になる訳で……。

 

<8R>

パレナスの消耗も抜き差しならない感じがあったんだけど、

顔面の傷みは比較にならないほど船井さんの方が進行しての流血で、

パレナスのパンチがヒットカット傷の方を痛め付けての続行不能も有りえる訳で、

どうなるどうなるって手に汗を握りながら注視してたんだけど、

残り半分頃から実にいい感じになっていってのは船井さんの方で、

直前のボディブローをきっかけにしての右フックが大きくパレナスの顔面をよぎって、

その一発でパレナスの右目上がスパッと切れてしまったんだわ。

 

ここに至ってそれまでの攻守が完全に逆転していって、

パレナスが追い込まれる一方になりつつあって、

勢いを得た船井さんが攻める攻めるで、

残り19秒、またもやの右をショートで強く当て込んで、

そこからの4秒後に右、左フックを正確に見事に打ち込んでダウンゲット。

 

北西ポスト近くに四つん這いになってしまったパレナス、

脳震盪だけでは無くて腰から膝にかけてがすっかりダメになってしまったみたいで、

苦しさと悔しさで顔を歪めた中、カウントが進んでのテンカウントアウトだったんだわ。

 

ってことで2分50秒での船井さんのKO勝ちだったんだけど、       

その瞬間の山川さんの弾け方は実に半端じゃなくて、

「ボディーを攻めろ船井!」 「まだまだ先は長いぞ船井!」 って、

試合の初っ端からずっと送ってたアドバイスが見事にハマったんだよね。

 

 

試合後の船井さん陣営は勿論の大騒ぎだったんだけど、

そんな中でも高橋トレはいつものように結構物静かにしてて、

小口トレが 「今日は高橋が勝たせた。」 って言ってたんだわ。

 

 

 

④ 勅使河原弘晶さん(輪島S)×帝里木下さん(千里馬神戸)

          ………WBO AP B級 タイトル戦 12R

16勝(9KO)2敗2分のチャンピオン、28歳・群馬県と、

26勝(9KO)2敗(1KO)1分の同ランク4位、サウスポー、32歳・大阪府。

 

試合前に勅使河原さんにちょっと声掛けして、

応援に来てた長嶺克則さんと塚田祐介さんに、

この日のイデタチのことを聞いたんだけど、

マスク姿の勅使河原さんは中々いい感じだったんだわ。

 

帝里さんは中間距離を諦めてからの密着戦を得意にしてるっていうイメージがあって、

勅使河原さんとしては巻き込まれず嫌気刺さずにやれれば、

この1年は手温い外国人とばかり試合してる相手なら十分勝ちするって予想で……。

 

<1R>

二人は下半身のリズム感が大きく違ってたんだけど、

主導権を獲ってたのは勅使河原さんのプレスプレス方で、

帝里さんはいつものことか、やたら慎重のまま、

若干優位なリーチを生かし切れてなくて、

何だか勅使河原さんを怖がってるような感じさえしたんだよね。

 

そんな立ち上がりの帝里さんに対して勅使河原さんはそれならって感じで、

若干ラフな腕振りからの掻き回し戦法で威嚇していったんだわ。

 

結局、帝里さんは突っ突きチョンチョンジャブ4発ばかりで終わってて、

意識的に勅使河原さんを油断させてるのかっていう感じさえあったんだよね。

 

<2R>

帝里さんはちゃんと当て切る自信が無いと打ち出さないような感じのままで、

どう見ても踏ん切りの良くないまま勅使河原さんに巻き込まれてて、

巧くも無く気持ちも入ってない凡庸なボクサーにしか見えなかったんだよね。

 

積極的に打ち合ってこない相手を前に勅使河原さん、

色んな距離の詰め方をしてたし、

相手が打って来ないのを見計らって左右フックを大きくヒッチさせて、

それをボディか顔面に打っていくのか解らないように打ち込んでたんだわ。

 

帝里さんはあくまで積極的な仕掛けをしないまま、

ひたすら相手の打ち終わりに合せようとするだけの単調な攻撃だったんだけど、

肝心の腕振りにも脅威を感じさせるものは全く無くて、

後は勅使河原さんが調子に乗り過ぎないことだけが気掛かりだったんだよね。

 

<3R>

それで本気なのかっていう感じが抜けないまま、

帝里さんの顔面が傷み始めてた開始45秒の北ロープ前、

直前に左ストレートを貰ってしまった勅使河原さんが激情したか、

一気に爆発しての左、右、右フックを連続ヒットさせて豪快なダウンゲット。

 

かなり効いたままのリスタートを見た勅使河原さんが勿論怒涛の追撃で、

雨あられのドカ打ちで決着を目指していったんだけど、

ここは帝里さんもガードを固めての必死凌ぎで、

ついに追加の直撃ヒットが叶わなかった勅使河原さんも明らかな打ち疲れで、

帝里さんがここだけは気持ちで凌ぎ切ったんだわ。

 

<4R>

前の回に3ラウンド分ほどもブン回した勅使河原さんの消耗が気になったんだけど、

開始ゴングの時に先に出ていったのはその勅使河原さんの方で、

自分としては少し休みながらユックリやればいいって思ってたんだけどね。

 

それを見計らったか帝里さんが得意の密着作戦に転じて、

そこにシツコサを全面に発揮し始めたんだわ。

 

<5R>

密着戦に活路を見い出しつつ元気を取り戻し加減だった帝里さんを前にして、

勅使河原さんはその時間帯を長くしないような動きが完璧で、

そういう相手には沢山のショートブローで対抗するよりは、

狙い澄ました一発に力を込めた方が有効じゃないかって思ってるし、

早いこと振りほどくことが大切だとも思ってるんだけど、

勅使河原さんは左ショートで渾身のボディブローを打ち込んでたし、

両肩の跳ね返しと両肘の押し返しで距離を作ってたんだよね。

 

しつこい密着狙いで絵図ら的に汚くなっていくと、

それは帝里さんの主戦場ってことになる訳で、

若干の心配も湧いてきた残り32秒の東ロープ前だったなあ……。

 

再度距離を取ることに成功した勅使河原さんの右フックが強烈にヒットして、

帝里さんの左目上が一瞬で大きくヒットカットされてしまったんだわ。

 

ダメージを負った帝里さんが南東ポスト方向へ逃げる中、

追い足鋭く勅使河原さんが速攻の詰め詰めからの連続ドカ打ちヒットさせたもんで、

帝里さんはあえなく力無く崩れ落ちてしまったんだわ。

 

何とか立ち上がった帝里さんだったんだけど、

ポストに寄り掛かったままの様子は如何にもシンドそうで、

カウントを数え終わるに至っても続行の姿勢が見られないまま10カウントアウト。

 

 

ってことで2分41秒で勅使河原さんのKO勝ちで、

周囲はその余りの気持ち良さに大きく沸き立ってたんだよね。

 

ただ、帝里さんはあれで全部出し切れたのかっていう思いが強く残って、

もうちょっとちゃんとした日本人ボクサーとの試合をしないとダメなんだよね。

 

関西方面はボクサーをないがしろにするすさんだジムが関東圏より多くて、

ボクサーが減る一方だから中々試合が組めないってことなのかなあ……。

 

ただ、この日の試合に限って言えば、

精神的にも技量的にも帝里さんは勅使河原さんの相手では全く無かったね。

 

 

 

⑤ 吉野修一郎さん(三迫)×前田絃希さん(Gツダ)

             ………日本 L級 タイトル戦 10R

7勝(5KO)0敗のチャンピオン、26歳・栃木県と、

6勝(2KO)2敗(1KO)1分のランク7位、25歳・兵庫県。

 

吉野さんにとってはランク7位相手の楽な試合だと思ってたんだけどね……。

 

<1R>

まずは前田さんのジャブが先行して、

吉野さんはユックリ様子見って感じのスタートだったんだけど、

残り10秒にフェイントからのワンツーを綺麗にヒットさせて相手を揺らがせて、

それまでの山ほどの前田さんのジャブをチャラにしてしまったんだわ。

 

<2R>

吉野さんが若干ギアアップしてのいつもの力づくを発揮しつつあったんだけど、

顔面を赤くしてた前田さんの方が1分32秒に右ストレートを有効ヒット。

 

<3R>

打撃の力強さにかなりの違いが出てきた開始40秒、

吉野さんの左フック、右フックが見栄え良くヒット。

 

更に同じヒット数でも有効度で大きな差が出つつあった残り1秒弱の西ロープ前、

吉野さんの右、左、右が連続ヒットして前田さんがダウンしてしまったんだわ。

 

この時点では予想通り早めの決着で9時には帰れるかって思ってたんだけどね。

 

<4R>

前田さんも頑張り連打はするんだけど相手にダメージを与えるようには打ててなくて、

若干ひ弱なイメージも感じられるようになっていったんだけど、

攻撃面でのひ弱さは一方では気持ちの強さと打たれ強さに大きく花が咲いてて、

パンチ慣れしていったってこともあったんだろうけど、

意外なほどシッカリした姿勢を崩さなかったんだわ。

 

<5R>

今まで吉野さんにこれほど打たれ込んでメゲなかったボクサーは初めてで、

吉野さんは自身のパンチ力に疑問を持ち始めないかって思うほどで、

前田さんは相手の強打の合間合間には、

右ショートアッパーとかボディとか一生懸命だったし、

吉野さんの打ち終わりを冷静に狙えもしてたんだよね。

 

残念ながら有効ヒット的には勝負になっていなかったんだけど、

あくまで手数落ちしない前向きな姿勢にはとっても好感が持てたんだよね。

 

ってことでここまでの自分のスコアは49-45で勿論吉野さんだったんだけど、

発表されたモノも50-45、49-45×2ってことだったんだわ。

 

<6R>

前田さんにとっては少なくともダウンゲットが必要だったんだけど、

その優しいパンチでは如何にも難しそうなままだったんだわ。

 

それでもこのラウンドは必死の攻め攻めで何とかポイントバックしてて、

吉野さんの方が何だか中弛みというか、

攻撃が雑な右で終わってしまうことが多くなって、

ドッカン一発が効果を発揮し切れない時の工夫の足りなさを露呈してて、

中途半端な踏み込みからの薄い当たりに終始してたんだよね。

 

<7R>

相変わらず全く怖さは感じさせないんだけど前田さん、

諦めない気持ちの強さとスタミナには抜群のモノがあって、

全くヘコタレナイもんで吉野さんも対応に困ってるようなところもあって、

ついには自らの鼻っ柱を打ち砕かれてしまって鼻血を見舞われてたんだよね。

 

<8R>

このままのエンディングでは如何にもマズイって気が付いたか吉野さん、

このラウンドは気持ちを切り替えての畳み掛けで、

前田さんの方も更に予想外なほど耐えてたんだけど、

流石の前田さんもコーナーに戻る際の足元が少し覚束なかったんだよね。

 

<9R>

それにしても打たれ強い前田さんには呆れてしまうほどで、

もし彼にもう少しのパンチ力があれば展開は大きく変わってたと思うんだけど、

中々思うようにはならないんだよなあって見てた残り23秒の南東ポスト近く、

吉野さんの右ストレートをまともに貰ってしまって大きく後ずさりした直後、

前田さんは更に左をストレートのように踏み込み追い打ちされてしまってダウン。

 

ここまで気を張って踏ん張り続けてきた前田さんもついに糸が切れてしまったようで、

どう見てもリスタート出来そうにないままの10カウントアウトで2分49秒、

吉野さんのKO勝ちだったんだわ。

 

 

辛うじて形は作った吉野さんではあったんだけど、

自らのボクシングが通じ難くなった時の工夫が足りてなくて、

自分のタイミングでの単調なドカ打ち狙いに終始し過ぎてて、

もう少し相手の動きを見極めた上での攻撃が見たいところだったんだよね。

 

 

それでもこの日の興行に自分は何の異存も無くて唯一、

嘘つき安田大サーカスには気分を悪くしたんだけど、

3つのタイトル戦の全てがTKOじゃなくてKO決着っていうのは初めての経験で、

決着ラウンドは其々だったんだけど、

決着タイムが2分50秒、2分41秒、2分49秒っていうのも自分的に凄くて、

成程なあって感じで9時半過ぎにホールを後にしたんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 勅使河原弘晶さん

② 船井龍一さん

③ 吉野修一郎さん

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