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2018年2月 2日 (金)

後楽園ホール・2月1日

 

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「左フックの拳の返しはこういう感じでさあ……。」

 

 

 

昨日のオール4回戦は元々13試合が組まれてたんだけど、

2試合が中止になって全部で11試合で、

その内の8試合がKO決着だったもんでテキパキした進行だったね。

 

 

試合が始まる前に偶然、2日前に試合を終えたばかりの諏訪佑君とバッタリで、

流れで二人で反省会をしたんだけど、結構中身の濃い話が出来たんだよね。

 

 

 

① 中安魁星君(角海老)×向山太尊君(ハッピー)……Fe 4R

デビュー戦のスイッチ、21歳・秋田県と、デビュー戦の19歳・神奈川県。

 

ハッピーボックスっていうのは初めて聞く名前のジムで、

横浜の保土ヶ谷にあるらしいんだけど、

向山君はそこの第一号のプロボクサーなんだよね。

 

<1R>

強気同士の気合の入った戦いだったんだけど、

まだ実力が伴ってないままの向山君はかなりカッコ付け過ぎてた中、

瞬間の大殴りに全てを賭けてたみたいで、

ちゃんとしたジャブからの組み立てを指示されてた中安君とは対照的だったなあ。

 

ただ中安君も相手の方が7~8㎝も上背があったせいか、

終始伸び上り気味というか、腰が浮いてしまってるような危うさだったけどね。

それでも手数、ヒット数共に中安君が優勢なままラウンド終了ゴング。

 

<2R>

この試合は角海老ジムの鈴木会長と並んで観戦したんだけど、

会長も小堀トレや奥村トレもやたら 「低く! 低く!」 を連発してたし、

とにかく鋭いジャブでリズムを掴むような指示を出しまくってたんだわ。

 

中安君の腰高はやっぱり改善されないままだったんだけど、

丁寧な攻撃は明らかに相手より勝ってて、

向山君の左頬が目に見えて腫れていったんだわ。

 

お互いが左目下をヒットカットされてしまった残り1分から向山君の消耗が目立って、

最初は勢いが良かった腕振りが徐々にタルくなってしまってたなあ。

 

<3R>

向山君の左目が塞がるにつれ中安君の攻撃に元気さが増していって、

最初の1分間のジャブジャブで向山君がのけ反る場面が目立ってたんだけど、

その中安君の途中途中のサウスポーチェンジはスムースさに欠けてたし、

元々足元の安定感が欠けてるところでの危ない試みにしか見えなかったなあ。

 

1分30秒過ぎから再度の中安君の攻勢が一段落した残り52秒、

向山君の左目の視界に関してドクターチェックが入ったんだわ。

 

特別のことなくリスタートはしたんだけど、如何にも終焉が近そうで、

向山君の大振りは若干ヤケクソ気味のように見えてしまったなあ。

 

<4R>

サブインスペクターも終始心配そうな仕草をしてた最終ラウンドだったんだけど、

向山君の左目は塞がりが進む一方で開始38秒、

中安君が一気に向山君を南ロープに追い込んで、

左、左、右って当て込んだところでレフェリーが割って入ってのストップエンド。

 

 

 

② 松澤佳範君(川崎新田)×岡田大樹君(F原田)……SW 4R

デビュー戦の34歳・三重県と、デビュー戦の28歳・神奈川県。

 

<1R>

岡田君の方がシッカリしたいい体をしてたんだけど、

全体の動きがギクシャクしてスピード感に欠けてたし、

そもそもジャブも自信無さそうな打ち出しだったんだわ。

 

34歳の松澤君も巧くは無かったんだけど少なくとも吹っ切れた動きが出来てて、

手数とヒット数で圧倒し続けて基礎が全く違うってところを見せ付けてたんだよね。

 

 

ってことでこれはもう既に勝負あったってことで離席したんだけど、

すぐ後の2R1分57秒、やっぱり松澤君のTKO勝ちだったってね。

 

 

 

③ 松下一君(東拳)×冨山剋駿君(S根本)……62㎏ 4R

デビュー戦の25歳・高知県と、デビュー戦の27歳・静岡県。

 

<1R>

冨山君はガード固めて詰め寄ってからガツガツやりたがる典型で、

攻撃体勢に移るまでに時間が掛かり過ぎだった一方、

5㎝ほど背の高い松下君はとってもゆったりしたいい構えをしてて、

ガードが低くかったのは若干気にはなったんだけど、

それで自由な腕振りが叶ってるような感じだったんだわ。

 

冨山君は自分の距離になる前の被弾が増えていって、

残り30秒になると顔面がかなり赤くなってきて、

最後は左眉辺りをヒットカットされてたんだわ。

 

<2R>

冨山君の戦法を貫く為にはかなりのシツコサと頑張りが要るんだけど、

何だかリーチ差だけの試合になってきた1分32秒、

冨山君の右フックと松下君の左フックが重なり相打ちになった瞬間、

冨山君が弾かれてダウンしてしまったんだわ。

 

ちょっとしたタイミングだけのダウンだったもんで殆どダメージは無く、

リスタート後の冨山君も懸命な前詰めを見せたんだけど、

最後までそこから印象的なヒットに繋ぎきれないままラウンド終了ゴング。

 

 

ってことで、この試合も二人の力量差がハッキリしてしまったもんで……。

結局次の3R1分33秒で松下君がTKO勝ちしたってね。

 

 

 

④ 太田魁星君(E&Jカシアス)×小出太一君(鴻巣茂野)

                            ………Fe 4R

0勝2敗(1KO)の19歳・京都府と、1勝0敗の23歳・埼玉県。

 

太田君は第一試合の中安君に続いてこの日二人目の魁星君で、

魁(さきがけ)の星ってことで、まるでアニメの主人公か相撲取りのようなんだわ。

 

一方の小出君には大塚隆太さんとか高見良祐さん達が応援に駆け付けてたね。

 

<1R>

小出君は踏み込みはかなり雑なんだけど先制には十分で、

最初の10秒間に右ストレート3発の打ち込みに成功してたんだわ。

 

泉トレも大分セコンド慣れしてきたみたいで、この日は随分声が出てたなあ。

 

小出君はパンチの形もそれほど綺麗ではなかったんだけど、

それでも必死必死の手数で気持ちを溢れさせてたんだわ。

 

太田君も終盤にかけては上手に立ち回るようになったんだけど、

キンキンに染めた長めの金髪が事あるごとにバッサバサ揺れてしまって、

ほんの少し当たっただけでも見栄えの良くない印象を与えてしまってたんだわ。

 

<2R>

小出君の前詰めがそこそこ厳しかったもんで太田君、

自分の打ち易いところで打たせて貰えず不完全な燃焼だったんだけど、

どっちもどっちもの残り30秒からは、相手の大きい振り終わりを狙えるようになって、

小出君が頭を下げてしまう場面が多くなっていったんだわ。

 

<3R>

一つ一つのショットの形は圧倒的に太田君の方が綺麗だったんだけど、

相変わらず小出君の前詰めに思うようにさせて貰えず、

そのうち徐々に疲れてしまったか相手に巻き込まれてのグダグダ戦で、

ペースは何となく小出君の方に移っていったんだわ。

 

お互いに巧くは無い同士ではあったんだけど、

頑張る気持ちと勝負の行方は気になる一戦だったんだよね。

 

<4R>

お互いに力を振り絞ってのガチャガチャ系最終ラウンドだったんだけど、

パンチのシッカリ感はやっぱり太田君の方で、

小出君はそれを数で補ってるって感じだったんだわ。

 

 

とっても難しい採点だったことは間違いなくて、

自分は39-37で太田君だったんだけど結局、

39-37、37-39、38-38って理想的な1-1ドローだったんだわ。

 

 

それにしても太田君の髪の毛は改善の余地が有りそうで、

かすり被弾でもバッサバサしてしまってたからどこかのラウンドで、

ジャッジの誰かの1ポイントが小出君に渡ってしまったかも知れないね。

 

 

 

⑤ ビバリー塚田君(ワタナベ)×荒木侑也君(本多)……B 4R

2勝(1KO)1敗1分のサウスポー、29歳・鹿児島県と、

3勝(3KO)2敗(1KO)の30歳・千葉県。

 

この試合は荒木君の棄権で中止になってしまったんだけど、

彼がジムの車でスパーに行く途中、交差点で赤信号停車してたところに、

後続の車にノーブレーキ追突されてしまっての事故ケガによるもので、

実にとっても気の毒だったんだよね。

 

 

 

⑥ 橋本拓君(アルファ)×山口修斗君(八王子中屋)

                           ………SF 4R

1勝(1KO)1敗の23歳・神奈川県と、1勝2敗(1KO)の24歳・長崎県。

 

<1R>

背の低い山口君の方がまずは力強い先制攻撃で一気に飛ばして、

二次三次の踏み込みも鋭かったし、橋本君が置いてきぼりを喰らったんだわ。

 

橋本君は打ち合いのきっかけを相手に求め過ぎだったし、

あと一発あと一発を頑張る気持ちでも後れを取ってたんだよね。

 

山口君が優勢なままの残り28秒、

お互いの左フックが出会い頭の相打ちになった瞬間、

オットットットて感じで橋本君が思わず右手をリングに着いてしまってダウン。

 

殆どダメージを残すことなく再開できたんだけど橋本君、

気持ちが整ってないままの第1ラウンドって感じだったなあ。

 

<2R>

明白なクリーンヒットは無かったし、

最初のショットが大き過ぎるきらいはあったんだけど山口君、

常に攻めてる感じは充分出し続けてたんだわ。

 

一方の橋本君は動きの基本的な部分は優秀なんだけど、

まだ見てる時間が長過ぎたし先手を取り切れないままのことが多かったなあ。

 

<3R>

途中で山口君の盛り返しはあったものの橋本君、

この回は気持ちを立て直したかのような積極攻撃がやっと実って、

1分過ぎに右ストレートを綺麗に当て込んでたし、

残り1分からの飛ばしで十分なポイントゲットだったんだわ。

 

<4R>

それほどには見えなかったんだけど、いきなり山口君が左目のドクターチェック。

 

難なくスタートはした後は二人共、まだ余力を残してたまま一気の激闘で、

パンチのコンビネーションとしては山口君の見栄えが良かったんだけど、

力のこもった印象的なショットは橋本君の方に多かったんだよね。

 

残り1分からは更に激闘度を増していったんだけど、

最後の最後まで手を止めることなく橋本君が打って打っての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-37で山口君だったんだけど結局、

39-36、38-37×2ってことでやっぱり山口君の3-0勝ちだったんだわ。

 

橋本君としては1R、2Rを相手の自由にさせ過ぎた事が悔やまれるんだよね。

 

 

 

⑦ 長田庄一郎君(ワタナベ)×藤崎光志君(M・T)……L 4R

2勝0敗の19歳・山梨県と、2勝(1KO)0敗1分の28歳・神奈川県。

 

藤崎君の応援に中谷潤人さんも来てたんだけど、

何となく彼らしくて少し遠目から観戦してたんだけど、

「チワッ!」 って横に座って来たのは星野晃規さんで、

試合中何度も気合の入った声を送ってたんだよね。

 

ワタナベジム所属なのに長田君は全く自分の記憶ないボクサーで……。

 

<1R>

落ち着いてユッタリした構えの長田君は動き始めると予想以上に早くて開始17秒、

シュンシュンって感じの快速ワンツーをいきなりの直撃ヒットさせて、

青ポスト前で衝撃的なダウンゲットだったんだわ。

 

何とかリスタートした藤崎君だったんだけど、

目立ってたのは全く舞い上がる事のない長田君の実に落ち着いた追い込みで、

こんな巧いボクサーを知らなかったのかなあってその時は思ったんだよね。

 

何とか何とかって藤崎君も応戦してたんだけど、

中途半端な対応をすると一気にやられてしまいそうな感じだったんだわ。

 

<2R>

藤崎君は気持ち的に追い込まれてしまったような感じで、

打ち出すパンチに確信が持ててないような緩さが目に付いたんだよね。

 

それだけ長田君の威圧感が強かったんだとは思うんだけど、

それでも相手のパンチを引いて交わすだけでは更に追い込まれるだけで、

たまには藤崎君も意を決して相打ち覚悟で挑まないと劣勢が募るだけで、

ってことでこのラウンドで一旦離席したんだけど、

案の定、次の3R0分55秒で長田君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

長田君はもっと強い相手に対したら、もっと良さを発揮しそうなボクサーで、

試合後に小口トレに確かめてみたら、長田君はデビュー戦が北海道で、

2戦目が韓国ってことで3戦目のこの日が後楽園デビューってことで、

どうりで見たことが無かった訳さ。

 

 

 

⑧ 保坂倫之君(稲毛)×神田拓也君(SRS)……58㎏ 4R

0勝1敗の33歳・千葉県と、0勝0敗1分の26歳・石川県。

 

初勝利を目指してた同士だったんだけどね……。

 

<1R>

開始いきなりの22秒、相手の大きな右フックを貰って神田君がダウン。

 

その直前に右を効かせて相手をグラッとさせたのはその神田君の方で、

そこから一気に畳み掛けようとした途端の保坂君の逆襲ってことで、

行けると思ったその瞬間が一番危ないっていう見本のような展開だったんだわ。

 

二人共、ガキゴキ力み過ぎてる感じが強かったんだけど、

上体を柔らかく使い切れてない神田君の方が、

その後のジャブの突き合いで弾かれ下がらされる場面が多くて、

ダウンを喰らった一撃のダメージが抜け切れないようでもあったんだわ。

 

<2R>

終始保坂君がプレスをかけてた中、

神田君は腕引きが甘くなって一瞬ガードが緩むことが多くなってきたし、

そもそもプーハー、プーハー口で呼吸してるのがとっても苦しそうに見えてきて、

やっぱりダメージを引きずったままのようで1分23秒の赤コーナー前、

元気元気の保坂君がここは鋭い連続ワンツーで2度目のダウンゲット。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど、ダメージを重ねられて、

消耗が更に進んでると見られてそのままレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

で、1分39秒、保坂君のTKO勝ちだったんだけど、

途中途中では最初にダウンゲットした時の右フックに頼り過ぎて、

大きく振り回し過ぎだったのを何とか修正したって感じだったね。

 

 

 

⑨ 濱道亮太君(オークラ)×石澤一路君(オサム)

                         ………68㎏ 4R

デビュー戦の34歳・北海道と、

3勝(1KO)8敗(3KO)のサウスポー、30歳・埼玉県。

 

この日デビューの濱道君の相手の石澤君はこれが12戦目なんだけど、

デビューは2011年でこの日の試合が2年振りってことで……。

 

<1R>

高齢デビューと大幅負け越しボクサーの対決だったんだけど、

お互いに小技抜きの一発勝負系の実に雑々な展開で、

ファーストコンタクトの後の絡んでる時間がやけに長かったんだわ。

 

残り42秒、石澤君の左ストレートがヒットして濱道君がクラッとしてしまって、

そこからはほぼ一方的なまま濱道君は益々雑になってしまったんだわ。

 

試合経験の差はここでは歴然になってしまって、

濱道君に全く勝ち目が見えなくなってしまったモンで休憩タイムゲット。

 

やっぱり結局あのままだったみたいで4R0分36秒に石澤君がTKO勝ち。

 

 

 

⑩ 山本祥吾君(ワタナベ)×ポンポンタ君(八王子中屋)

                             ………L 4R

2勝(1KO)2敗(1KO)の25歳・茨城県と、

3勝(3KO)2敗(1KO)の26歳・東京都。

 

ポンポンタ君は2年半振りの試合なもんで楽しみにしてたんだけど、

彼自身のケガによってこの試合は中止になってしまったんだわ。

 

 

 

⑪ 加藤成人君(厚木ワタナベ)×三嶋秀宜君(輪島S)

                           ………SB 4R

デビュー戦の27歳・神奈川県と、デビュー戦の19歳・東京都。

 

コンチワッスって挨拶してくれた嶋崎俊君が三嶋君のセコンドに付いて、

同じくコンチワって勅使河原弘晶さんが隣に座ってきて、

彼は中々強いですよって教えてくれたんだわ。

 

その三嶋君には沢山の応援団が付いてたし、

デビュー戦だっていうのにファンTシャツとかセコンドTシャツも作ってたんだわ。

 

<1R>

お互いに有効打は無かったんだけど、攻勢点は明らかに三嶋君だったね。

 

加藤君も水準に達してたボクサーだったんだけど、

多くの声援を受けてたまだ19歳の三嶋君は全く舞い上がることがなくて、

とっても綺麗な立ち姿をしてたし、力強いプレスからの打ち出しも適切で、

加藤君は中々警戒感が解けなかったみたいだったんだわ。

 

<2R>

踏ん切りを付けたか加藤君も前へ出始めてのショート連打を披露して、

そこそこ踏ん張りの効いたショットを打ってたんだわ。

 

ただ威力的には三嶋君の大き目の左フックがとっても印象的だったし、

鋭いワンツーも左右のボディフックも実に見栄えが良かったんだよね。

 

このラウンドは1Rより大きな差で三嶋君が連続ポイントゲット。

 

<3R>

たまに早めに目線を切ってしまうのが気にはなったんだけど加藤君、

左ショットが威力を増し始めて残り1分までをほぼ対等に打ち合ってたんだけど、

その加藤君が北ロープに三嶋君を追い込んだ残り30秒の次の瞬間、

スルッと右側へ体を入れ替えざまの三嶋君の左ボディが強烈な喰い込みで、

それは加藤君が覚悟と予想をしてなかったような打撃だったみたいで、

一瞬明らかに加藤君が腰を屈め動きが鈍くなってしまったんだわ。

 

自信を深めた三嶋君が更なる追撃にかかってた残り15秒、

またもやの左ボディから今度は顔面への左右フックに繋げて見事なダウンゲット。

 

思わず右膝を着いてしまった加藤君も必死に踏ん張って、

何とか立ち上がりはしたんだけど残念、そのままテンカウントアウトだったんだわ。

 

 

ってことで2分57秒での決着だったんだけど、

勅使河原さんが言ってた通り三嶋君は実にとっても巧くて強いボクサーで、

デビュー戦で体を入れ替えながら必殺系で左ボディを打てるボクサーなんか、

そう多くはいないと思うんだよね。

 

 

 

⑫ 西沢匠君(鎌ヶ谷)×林慶太君(10count)……Fe 4R

1勝2敗(2KO)の30歳・千葉県と、1勝(1KO)3敗(3KO)の20歳・東京都。

 

林君は沢山の花束を貰いながらのリングコールで、

二つ隣で小林孝彦君が懸命に林君にアドバイスを飛ばしてたんだけど、

自分にはとっても適切なモノに聞こえたんだよね。

 

10歳の年齢差はあったんだけど少し負け越してる同士の何とかしたい戦いで、

10countジムとしても年明け2連敗中を何とかしたい戦いでもあったんだわ。

 

林君はとってもいい構えをしてて、力みのないいいスイングをしてるし、

どうしてこれで勝てないかなあって思うんだけど、

実は全体的にフワッとした優しい感じが抜けなくて、

行くべきところで鋭く行き切れないっていうところも併せ持ってるんだよね。

 

<1R>

例の如く西沢君は突っ立ち気味のまま、

一発一発には力を込めずその手数で相手に嫌気を差さすっていうスタイルで、

林君としては中途半端な距離で中途半端なことをしてるとヤバイ訳で、

詰めてガツゴツボディフックで行くのか、距離を取って長いパンチで勝負するのか、

その辺を明確にするべきだって見てたんだけど、

どうやら展開によってその両方を使い分けようとしてるみたいだったんだわ。

 

で、1分過ぎからはまずは左右のボディ連打をきっかけに一気の攻勢に転じて、

相手の詰め詰めトコトコ連打をかいくぐりながら何とかポイントゲットしたんだわ。

 

<2R>

林君に嫌気を差さすように西沢君も雨あられの手数だったんだけど、

その内のどれがヒットしても一挙に弱らせるようには打ててないもんで、

山ほどの被弾を浴びせるべく必死必死の手数ではあったんだけど残り51秒、

林君の力のこもった左フックをまともに貰ってしまって、大きく揺らいでしまって、

まあディフェンス意識は元々希薄なもんで仕方ないところでもあったんだけどね。

 

そこからの20秒間ほどはどこでストップがかかるかって時間帯で、

西沢君もよくまあ耐えたって感じではあったんだけど、

およそ4回ほど代わり番こに右ストレートや左フックを貰ってしまって、

その度に体を大きくのけ反らせて危ない危ないの連続で結局、

最後は北ロープに詰められたところでのストップエンドだったんだわ。

 

 

2分24秒に林君のTKO勝ちが宣せられた瞬間、

それは10countジムにとって今年の初勝利だったせいもあってか、

村越マネの狂喜乱舞は尋常じゃなくて、まるでタイトルをゲットしたかのようで、

自分まで嬉しくなってしまうほどだったんだよね。

 

 

 

⑬ 碇瑠偉(厚木ワタナベ)×甲斐龍八君(元気)……SF 4R

1勝0敗1分の18歳・神奈川県と、2勝(1KO)0敗の17歳・東京都。

 

<1R>

開始20秒、一旦打ち始めたら中々止まりそうにない甲斐君の連打から始まって、

その早さと強さにはちょっと稀なほどの勢いがあって、

碇君も巧いことやり過ごしたなあって思ったんだけど、

それでも一段落した後の碇君の右顔面は薄赤く腫れてたんだわ。

 

致命的な被弾は無かったものの碇君、

相手の一段落を待って反転攻勢に出るってことも特に無くて、

第1Rはそのまま甲斐君の優勢勝ちだったなあ。

 

<2R>

上背的には10㎝ほどものハンデを負ってた甲斐君だったんだけど、

実に軸のシッカリしたボクシングで、結構遠目遠目からの仕掛けが多くて、

出入りに関しては抜群の自信を持ってるみたいだったんだわ。

 

残り1分06秒、碇君が返しの左フックを綺麗にヒットさせて、

その後も右ボディからの左フックが見栄え良くて、

ポイントバックかって思わせた残り17秒、

若干両者が絡んだところでの甲斐君の右ショートフックが極上だったんだわ。

 

<3R~4R>

後半の2ラウンドは碇君が見事な連続取り戻しで結局、

自分のスコアは38ー38だったんだけど、

ちょっと不思議だったのは後半の2ラウンドの二人の戦い方の変化で、

近いところでやりたがるのは甲斐君の方だと思ってたらこれが真逆で、

リーチ優位な碇君の方が却ってガンガンの前詰めで、

詰められた甲斐君はすぐにクリンチ逃げする場面が多かったんだよね。

 

碇君は長い手を巧く畳んで狭いところを強く打ち込む能力に優れてて、

両肘が体から離れ過ぎるってことが全く無かったんだよね。

 

 

ってことで正式なスコアも38-38×3ってことで、

これはもう是非再戦希望ってことでもあって……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 三嶋秀宜君

② 長田庄一郎君

③ 碇瑠偉君

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