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2018年2月 4日 (日)

後楽園ホール・2月3日

 

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「こうしてると気が休まるもんで……。」

 

 

 

昨日は一力ジムの小林会長とお久し振りで、

デニーズで色々世間話をした後にホール入り。

 

先月大阪の試合で見事な逆転KO勝ちして、

SB級の8位をゲットした相川学己さん(三迫)にオメデトゴザイマスを伝えた後、

長野さん(帝拳)、久保さん(三迫)、谷さん(協会)って、

業界の三女傑に適当にからかわれて始まり始まり……。

 

 

 

① 大島滉平君(三迫)×脇山貴継君(ワタナベ)……LF 4R

1勝5敗1分の23歳・福岡県と、1勝3敗(1KO)の19歳・福岡県。

 

負け越し同士で福岡県出身同士の対決。

 

<1R>

二人共、そこそこのスピードは維持してたんだけど、

あと半歩ほどの踏み込みが浅いせいか、お互い軽い突っ突き合いに終始してて、

まずは慎重な立ち上がりだったんだわ。

 

中盤以降、脇山君がプレスを強めていった中、

最初のワンツーを外した直後の大島君の被弾が目立ってきたなあ。

 

<2R>

二人共、この階級の割には2発目までで終わってしまうことが多くて、

あと一発あと一発の頑張りが足りてなくて、

ジャブの精度が上がりつつあった脇山君の手数負けが勿体なかったなあ。

 

<3R>

大島君が右で攻撃を終えることが多かった中、

1分半頃から脇山君の左右ボディ攻めが目覚ましくて、

展開に変化があるかと思ったんだけど、その後は行ったり来たりで、

残り30秒からもお互いに特別のアピールが出来なくて、

ポイントを振るのが難しかったんだけど、僅かな手数差で大島君かなあ……。

 

<4R>

どっちにも勝利が有り得た最終ラウンドだったんだけど、

脇山君は最初の1分間を過ぎるとメッキリ動きが悪くなって、

口を空いてハァーハァーし始めて、

ここは一気に大島君のチャンス到来の場面だったんだけど、

残念ながら大島君の方も消耗が進んでしまってたみたいで、

飛ばし切れず追い込み切れないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-38×2、38-38ってことで辛うじて脇山君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 遠藤健太君(帝拳)×何チャラ・何チャラ……SL 4R

デビュー戦のサウスポー、33歳・大阪府と、7勝(2KO)5敗1分の28歳・タイ。

 

33歳の遠藤君はB級デビューでもないのにタイボクサー相手で、

どういうことか瀬端さんに確かめたらメキシコで試合してたってことで、

6勝(6KO)1敗だったってことで……。

 

 

遠藤君は如何にも鍛え上げた頑丈そうな体躯をしてて、

登場した相手のタイボクサーの緩んだ身体と比較すると格段の見栄えを誇ってて、

こりゃあっと言う間のエンディングだろうなとしか思えなかったんだけど、

タイボクサーっていうのは殆どが倒されにやって来るって、

そういう事が遠藤君には事前に伝わってなかったみたいだったんだわ。

 

で、恐ろしいほど慎重な立ち上がりをしてるのが自分には間抜けにしか見えなくて、

2Rに入っても殆ど同じようなタルイとしか言いようのないパフォーマンスのままで、

特にこれといった技を見せるでもなく結局は左ストレート一本のボクサーのようで、

相手は倒され待ちだっていうのに、そのままフルラウンドやろうとしてるかのようで、

とっても我慢ができなくなってしまったもんで仕方なくの退席だったんだわ。

 

 

「何やってんだ!」 「外国人を呼んでカネが懸かってるんだぞ!」 って、

この後セコンドから檄を飛ばされたか遠藤君、

次の3R2分35秒でのTKO勝ちだったらしいね。

 

 

 

③ 中村駿介君(帝拳)×高橋克俊君(reason)……65㎏ 6R

5勝(4KO)2敗(2KO)1分の25歳・東京都と、

6勝(2KO)5敗(1KO)2分の33歳・東京都。

 

高橋君は5年振りに復帰した以降は1勝0敗2分けって負け無しの頑張り屋で、

この日は洪さんがチーフに付いてて、

自分の横には森拓也君が座って終始大声援を送ってたんだわ。

 

<1R>

高橋君がガードを固めて詰め寄るところを中村君、

長めで鋭いジャブで対応してたんだけど、ちょっとやり難そうにもしてて、

どちらが自分の距離をモノにするかって感じだったんだけど、

詰め寄ってからの高橋君も攻め込み遅れが目立ってて、

僅差ではあったんだけど、中村君のジャブの有効度が高かったんだわ。

 

<2R>

高橋君が詰め詰め追い追いはするんだけど中々有効打に繋げられなかった中、

中村君の左右ボディが鋭く喰い込んだ直後、

思わず高橋君が腰を折ったところを目がけて中村君が強烈な打ち下ろしで、

その右のショートフックが高橋君の左こめかみに直撃してダウンゲット。

 

開始57秒のところだったもんで残り時間は充分過ぎるほど残ってて、

これは高橋君もシンドイだろうなあっていうリスタートだったんだけど、

ここからの高橋君の踏ん張りが尋常じゃなくて、

必ずしも中村君の追撃が甘かった訳でも無かった中、

気合を入れ直しての挽回挽回を目指して攻め返してたんだわ。

 

<3R>

いつの間にか高橋君の得意の距離になっての延々の接近戦に移っていって、

高橋君は殆ど劣化を見せることなく持ち前のしつこさを全開にさせていったんだわ。

 

高橋君の頑張り手数は中村君を上回るものがあったんだけど、

ただ、一発一発の威力っていうことになると力の差は明らかで、

残念ながらポイントを取り返すってところまでは至ってなかったんだわ。

 

<4R>

必ずしも巧さは感じさせなかったんだけど高橋君、

序盤の1分間を間断のない手数で圧倒してるうちに、

驚いたことにいつの間にか中村君の動きが極端に鈍ってきて、

下半身のバランスを大きく崩す場面も増えてきて、

雑な単発大振りで凌ごうとするまでに追い込まれてしまったんだわ。

 

思いもしなかった高橋君の逆転大攻勢に場内も大盛り上がりで、

この時は中村君もかなり危ないところまで追い込まれてしまったんだけど、

あと一息のところで高橋君にも消耗の色が濃くなってしまって、

残り30秒からはお互いに休み休みになってしまったんだわ。

 

<5R>

自信を深めた高橋君の前詰めに対して中村君、

今やジャブで対応できる段階を過ぎてしまって疲労感も抜けてなくて、

前の回からの危ない状況を引きずってたんだけど、

一方の高橋君の方も手数は踏ん張ってたんだけど強くは打ち込めてなくて、

ポイント的にはどうしてもダウンゲットが欲しいところだったんだけど無理そうで、

って見てた1分35秒頃だったかなあ。

 

中村君がいきなり最後の飛ばしを掛けていって、

それは持ってる力の全てをここで出してしまおうっていう感じの渾身の飛ばしで、

高橋君も何とか凌ぎ切ろうと必死だったんだけど、

ここでは中村君の頑張りが高橋君の踏ん張りを粉砕してしまって、

腰を屈めて防戦一方になってしまったところの1分51秒、

高橋君陣営からタオルが投げ込まれてのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後暫くして中村君と行き合ったもんでちょっと話をしたんだけど、

4Rのあの場面はホントにヤバかったみたいだったんだわ。

それでも最後の気持ちと体力を振り絞った飛ばしは立派だったんだよね。

 

 

 

④ 波田大和君(帝拳)×坂田尚樹君(ワタナベ)……SFe 6R

4勝(4KO)1敗のサウスポー、21歳・埼玉県と、

4勝(3KO)1敗1分の33歳・福岡県。

 

坂田君はこの日3人目の33歳ボクサーで、

3人目の福岡県ボクサーでもあったんだわ。

 

<1R>

一瞬の踏み込みの鋭さはやっぱり波田君の方が圧倒的で、

坂田君には若干の気後れがあったか、

ジャブ含めて殆ど正確なヒッティングが叶ってなかったんだわ。

 

ラウンドが終了するまでに波田君は2発の左ストレートを当て込んでたんだけど、

この日の彼はパンチが交差することを全く怖がってなくて、

相打ちになっても自分のパンチの方が破壊力があるって、

そういう自信に裏付けられてるようなパフォーマンスをしてたんだわ。

 

1Rが終わった頃、渡辺会長が用事先から駆け付けて自分の隣に座って、

「どんな感じ?」 って聞いてきたもんで、

「若干苦戦してます。」 って答えたんだよね。

 

<2R>

波田君は実はとっても目のいいボクサーだと思ってて、

だから坂田君のパンチを必要以上に下がって避けるっていうことが無くて、

即の打ち返しに繋げることが出来てたんだわ。

 

徐々に波田君のプレスが強くなっていった中、

坂田君も吹っ切ったように伸びのいい右ストレートを放ってたんだけど、

その後のフォローパンチに対する配慮が不足してたし、

引き足の鋭い相手に対して二次三次の踏み込みが欲しいところでもあったんだわ。

 

<3R>

激しさを増した序盤の打ち合いは波田君が優位に運んでたんだけど、

開始30秒、坂田君の右ストレートが綺麗にヒットして一瞬、

波田君の体をユラッと泳がせたんだわ。

 

ただその直後、坂田君の追撃の前に大きく仕掛け返したのは波田君の方で、

すぐにポイントを取り返そうとするその姿勢が彼のリズムを格段に改善していって、

途中途中でのショートレンジでの打ち合いはお互いに危険極まりなかったんだけど、

坂田君の方が被弾が多かったなあって見てた残り13秒、

波田君が巧いこと上下に打ち分けたその直後のリングほぼ中央、

それ程の万振りには見えなかったんだけど、

左ストレートがタイミングよくヒットして坂田君がダウンしてしまったんだわ。

 

坂田君も何とか何とかって感じで立ち上がったんだけど、

それまでのダメージが蓄積されたところでの一発被弾だったせいか、

ファイティングポーズを取る前に足元がふらついてしまって、

そのままヨロヨロって北ロープへ倒れ込んでしまって、

勿論即のストップエンドで2分57秒、波田君の手際のいいTKO勝ちだったんだわ。

 

 

波田君に付いてたチーフセコンドは中村君の試合に続いてカルロス・リナレスで、

彼が役目を終えて奥さんやお子さんと一緒にいたところでコンチワして、

この日の二人の出来に関して色々聞かせて貰ったんだけど、

流暢とはまだ程遠いんだけど、それでも一生懸命に説明してくれたんだよね。

 

 

 

⑤ 神谷治昭君(帝拳)×何チャラ・何チャラ……55㎏ 8R

7勝(3KO)0敗の27歳・兵庫県と、8勝(2KO)4敗の22歳・タイ。

 

2R2分02秒で神谷君のTKO勝ち。

 

 

 

⑥ 永野祐樹さん(帝拳)×何チャラ・何チャラ……W 8R

12勝(9KO)2敗(1KO)のランク6位、サウスポー、28歳・熊本県と、

12勝(2KO)7敗1分の30歳・タイ。

 

2R3分00秒で永野さんのKO勝ち。

 

 

 

神谷君と永野さんの試合は全く見てなかったんだけど、

其々の相手のタイボクサーは国内ランカーだったらしいんだけど、

それでも初めっから両手を使ったらこんなもんでしょって感じで……。

 

 

 

⑦ 末吉大さん(帝拳)×大里拳さん(大鵬)

             ………日本 SFe タイトル戦 10R

16勝(10KO)1敗のチャンピオン、27歳・東京都と、

13勝(4KO)1敗(1KO)1分のランク1位、23歳・大阪府。

 

末吉さんは日本タイトルの他にもWBOやらOPBFやらのランク持ちだから、

大里さんのモチベーションは半端じゃないと思ったんだけど、

一方の大里さんには日本ランク以外は皆無なんだよなあ……。

 

この日の関西からの応援団はいつもより余程上品な人達が多かったんだわ。

 

<1R>

初めて見る大里さんの軽いプレスから始まったんだけど、

ラウンド通じてのジャブの数は7:3くらいで当たりも末吉さんが圧倒してて、

大里さんはショートブローも早くなかったし、

そもそも相手にきっかけを求めたカウンター狙い一本のボクサーだったんだわ。

 

末吉さんは取り敢えずのジャブで点数を稼ぎながら1分30秒、

相手の右の打ち終わりに右フックを被せ打って余裕のファーストポイントゲット。

 

<2R>

大里さんは怖さを感じさせるようなボクサーでは全く無くて、

相手待ちのままいつまで経っても自分からは行かないで、

先き攻めとカウンター狙いとを組み合わせるでもなく、

末吉さんのジャブにひたすら右ストレートに合わせようとしてるだけだったんだわ。

 

要するに大里さんは全く面白味に欠けるボクシングに終始してて、

こんな消極的なボクシングにもファンが付くのかって思ったし、

こんなレベルでどうしてランク1位なのかって首を傾げてしまったんだよね。

 

大里さんっていうのはホントにいつもこんなもんなのかなあ、

ってことでちょっとバカバカしくなってしまったもんでいきなりの離席だったんだよね。

で、次のラウンド以降は席を変えて反対側からの観戦だったんだよね。

 

<3R>

自分には大里さんがビビってるとしか見えなくて、

末吉さんは片手でも勝てそうな感じがしてきた残り53秒、

相手を軽く見た時に末吉さんによく見られる現象だったんだけど、

その少し前からガードが更に低くなって、

相手のパンチをブロックではなくスウェイバックで避けようとしてたその最中、

南ロープ際でもう下がる余地が無かったのにブロックのポーズも取らないまま、

末吉さんは大里さんの払うような右ストレートを貰ってダウンしてしまったんだわ。

 

そのパンチの貰い方の甘さは正直呆気にとられてしまった程で、

まだ時間は充分残ってたし、大丈夫なのかあって心配して見てたんだけど、

大里さんの詰めが雑で手緩くて何とか助けて貰ったって感じだったんだわ。

 

とにかく、これでお互いイーブンの一からやり直しってことで……。

 

<4R>

気分を良くした大里さんが更に詰め詰めしてきた中、

末吉さんはやっぱり左ガードが低いままスウェイバックを多用してて、

だから危険度もそのままだったんだけど、

大里さんの攻め込みの甘さもそのままだったもんで大きな禍にならなくて、

残り40秒に右ストレートを一発貰った以外は優勢に進めてたんだけど、

大里さんがすぐに頭を下げてしまうこともあってか、

ショートブローでは手を余してしまうことも多かったんだよね。

 

大里さんとしては勢いを増す大きなチャンスだったんだけど、

普通のA級ボクサー以上には全く見えなくて、

何が何でもタイトルを獲るっていう気概が全く伝わって来なかったんだよね。

 

<5R>

大里さんは器用に上下を打ち分けるボクサーでもないし、

相変わらずバランスが悪くて遅い腕振りは怖さを感じさせなかったし、

結局3Rのダウンゲットは末吉さんの不手際だったってことになってきて、

正直、末吉さんも安易に下がり過ぎだとは思ったけど、

それでも所々で頑張りをアピールする才覚は上回ってて、

残り1分05秒から左ボディからの右フックを見栄え良く打ち込んでたんだわ。

 

大里さんの方は相変わらずボディブローを殆ど打って来ないんだよなあ……。

 

発表された中間スコアは全く自分と同じ48-46×3で、

勿論末吉さんの3-0だったんだわ。

 

<6R>

ダウンを一個獲ったもののそれ以外のラウンドは全て獲られてる大里さん、

いつまでも相手次第のカウンター戦法ばかりに頼ってもいられない訳で、

明白なポイントを敢えて自分から取りに行かないとダメだと思うんだけど、

いきなり突っ込みながら大きく振り回すなんていうのはまるでC級ボクサーで、

もう少し色々エサを撒かないと魚も掛からないと思うんだけどなあ。

 

末吉さんとしてはやり易くなる一方で、相手が雑になっていく中、

この回も残り5秒での右フックでポイントゲットを固めたんだわ。

 

<7R>

大里さんの腕振りが大きく雑になっていったもんで、

末吉さんの方が逆にカウンターを狙ってもいいんじゃないかって見てたんだけど、

その末吉さんも徐々にパンチが大きく雑になっていったんだよね。

 

開始37秒からの末吉さんのヒットヒット以降、大里さんの左目上が相当腫れてきて、

残り1分05秒、踏ん張って右ストレートを当て込んでたんだけどフォローがなくて、

その後は消耗が進んでしまったのか腕振り自体が随分タルくなってしまったんだわ。

 

<8R>

大里さんは更なるダウンをゲットしない限り勝ち目が無くなってきたし、

末吉さんにしてみれば、この程度の相手を倒せないっていうのは負けに等しくて、

って自分は腹の中で勝手に決め込んだんだけど、

開始20秒に大里君の左目上の腫れにドクターチェックが入った以降、

お互いのストロークは更に大きくなっていったんだわ。

 

その後の打ち合いを通して大里さんの気持ちも伝わってきたんだけど、

如何にもテクニック不足のままだった残り34秒のリングほぼ中央、

末吉さんの右が鋭くヒットした途端、大里さんの左目上が一瞬で大きくカット。

 

それはまるでナイフでえぐられたかのような真っ赤な鮮血を伴った大きな傷で、

即のドクターチェックの即のストップエンドで、

2分25秒、末吉さんの初防衛TKO勝ちだったんだわ。

 

 

末吉さんにも解決すべき課題が見えたんだけど、

大里さんの方はタイトル挑戦はまだまだ早過ぎたと言わざるを得なかったんだわ。

 

 

 

試合後に少しだけ長野マネと話をさせて貰ったんだけど、

自分の感想は概ね的を外して無くて、

ダウンを喰らったあの場面に対してはとっても厳しい見方をしてたんだわ。

 

ついでに波田君の事にも話が及んだんだけど、

中々興味深い話を聞かせて貰ったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 波田大和君

② 末吉大さん

③ 中村駿介君

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