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2018年2月

2018年2月27日 (火)

後楽園ホール・2月26日

 

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“ブサ猫1”

 

 

 

つい最近の韓国の大学生に対するアンケートの話なんだけど、

彼らが敵国だと考えてる国の第1位が日本ってことで、

何と54%もの大学生がそう思ってるんだってさ。

 

北朝鮮を敵国と考えてる数値の21%と比較すると倍以上で、

日本がどれほどの戦後賠償や経済援助をしたのかとかは知らされないまま、

幼児期から受け続けた政府による洗脳教育は結局は気の毒の限りで、

慰安婦問題が解決しないのも無理ないんだよね。

 

ナチスドイツが欧州諸国やユダヤ人にしたことや、原爆を落としたアメリカを思う時、

慰安婦問題がことさら軽少だとは言わないけど、

みんな心の中に様々な思いを抱きながらも何らかの切り替えをしてきた訳で、

あんなに延々恨みつらみを重ね続けられると正直ウンザリしてしまうんだわ。

 

日本をそんな風に考えてる割には来日観光客の第2位は韓国人だし、

日本で暮らしてる韓国人の数が減る兆しもないっていうのが自分には解らなくて、

結局、カネと楽しみの為には魂を売るってことなのかなあ……。

 

 

 

ホールに入ってから齊藤裕太さんと田之岡条さん、和氣慎吾さんにコンチワして、

廊下でコクッと目配せ挨拶してくれたのは多分三代大訓さんで、

その後、石井会長や渡辺会長とちょっと話をさせて貰って始まり始まり……。

 

 

 

① 馬場裕一君(FLARE)×石垣芙季君(UNITED)

                          ………Mm 4R

0勝1敗の33歳・東京都と、デビュー戦の29歳・沖縄県。

 

馬場君は10年振りほどの試合らしいね。

石垣君の名前は “ふき” って読むんだってさ。

 

<1R>

一方は10年振りだし、もう一方はデビュー戦だったから仕方なかったんだけど、

二人共、必要以上の距離を置いてのパフォーマンスで、

それはまるでシャドウかエアボクシングのような感じでさえあって、

お互い、全くかすりもしないままが延々で、ポイントの振り分けようも無くて、

次も同じようだったら抗議の離席だなあって感じだったんだわ。

 

<2R>

其々の陣営から檄が飛んだか、二人共いきなりの飛ばし飛ばしで、

突然子供のケンカのような、どっちも有りの目まぐるしい展開が続いて、

最初は馬場君、次が石垣君、その次が馬場君でまたその次が石垣君って、

最後の方は二人共ヘロヘロになって打ち合ってたんだわ。

 

<3R>

二人の回復度が気になるところだったんだけど、

馬場君が徐々に疲れた時のサンドバッグ打ちみたいになってたのに対して、

石垣君の方が小さく鋭く腕が振れてたんだわ。

 

ただお互いにまだボディブローは習ってないような感じで、

片寄った攻撃に終始してて、この先の課題が見えてきたんだよね。

 

<4R>

馬場君がバランスを崩すようになって、

パンチも流れることが多くなっていったんだけど、頑張る気持ちは充分見せてて、

お互いにパンチ力が今一なもんで際限のない当てっこ競争が続いてたんだわ。

 

巧くも強くも無い同士ではあったんだけど、

踏ん張って頑張る気持ちは見てて充分心地良かったんだよね。

 

 

ってことで自分は39-37で石垣君だったんだけど結局、

39-38×2、38-39ってことで石垣君の2-1勝ちだったね。

 

 

 

② ワチュク・ナァツ君(マーベラス)×石田智裕君(協栄)

                            ………M 4R

1勝(1KO)0敗の20歳・埼玉県と、デビュー戦の22歳・熊本県。

 

<1R>

キッチリ体が出来てたのはナァツ君の方で、

石田君はナチュラルウェイトの様に見えたなあ。

 

その石田君がまずはシッカリジャブから組み立てての先手先手で、

ナァツ君の方はプレスを掛けながらも様子見に終始してたんだわ。

 

殆ど直撃されていないにもかかわらず石田君、

どういう訳か、やたら右手で顔を擦り擦りしながらだったんだけど、

ラウンド終盤にかけては相手の鋭い打ち出しに合わせ打つ度胸も見せてたね。

 

如何にもパワーの有りそうなナァツ君だったんだけど、

いきなり決めようとし過ぎる雑なボクシングが目立ってたんだよね。

 

<2R>

お互いに距離を取り切れず、ファーストコンタクトだけの勝負になっていって、

二人共、前には出るんだけど横とか後ろへの動きが全く出来ないままで、

結局はイッセノセの直後に絡まってお終いっていうのが延々で、

余りに単調で退屈してしまったもんで一旦休憩タイムってことで……。

 

 

結局、この試合はナァツ君から見て39-38、37-39、38-38ってことで、

1-1ドローだったんだよね。

 

 

 

③ ソンポン・何チャラ×稲嶺光紀君(ワタナベ)……LF 6R

8勝(3KO)3敗の18歳・タイと、デビュー戦のサウスポー、23歳・沖縄県。

 

この試合は渡辺会長と並んで観戦したんだけど、

稲嶺君は東洋大出身のB級デビュー戦ってことで……。

 

坊主頭の彼はブルー無地のトランクスにスポンサーシールも無かったし、

シューズも黒無地で、派手派手のデビューボクサーが多い中、

何だか応援したくなるようなとっても地味なイデタチだったんだわ。

 

彼の名前は “こうき” でも “みつき” でもなくて “ひろき” っていうんだわ。

 

<1R>

相手はやたら右を大きく乱暴に振ってくるタイボクサーで、

それは当たれば必殺って感じの勢いがあったんだけど、

冷静に見極めた稲嶺君は全く被弾することなく、

左ストレートボディを混ぜ込んだ見栄えのいいコンビネーションでポイントゲットして、

中々いい感じで進めてたんだけど残り30秒、

タイボクサーに右をかすめ打たれて左目尻を薄くヒットカットされてたんだわ。

 

<2R>

サイトーンジムの連中よりは元気に頑張るタイボクサーはメゲナイ大振りで、

一瞬危ないタイミングで稲嶺君の顔面近くをよぎることもあって、

どんな体勢からも大きく打振り込んできたんだけど残り1分17秒の稲嶺君、

相手の打ち終わりに綺麗に左ショートストレートを合わせ打ってダウンゲット。

 

結局そのまま10カウントアウトってことで1分55秒、

稲嶺君のKO勝ちだったんだけど、彼は最後までいいポジショニングを維持してたし、

変に力まず淡々と自らのするべき事をこなしたって感じだったね。

 

 

 

この後に富岡3兄弟の末っ子浩介君と田中教仁さん(三迫)との、

2分2ラウンドのスパーリングがあったんだけど、浩介君はこれが2度目で、

それほどジムの期待が大きいってことで……。

 

二人がスパーをするのはこれが初めてのことだったんだけど、

天真爛漫に気持ち良さそうにやってたのは浩介君の方で、

田中さんはどれくらいの力でやったらいいかの迷いがあったみたいで、

踏み込みにもいつものキレが無かったし、

ひたすら盛り立て役に徹してたみたいだったなあ。

 

 

 

④ 渡辺健一君(ドリーム)×田之岡条さん(小熊)……B 8R

6勝(4KO)3敗(2KO)1分の31歳・東京都と、

14勝(1KO)4敗(1KO)4分のランク12位、サウスポー、24歳・埼玉県。

 

田之岡さんのトランクスの右後ろには大きな “58” っていう数字が入ってて、

グレーの細いチェックの入った深い紫色に白く映えてたんだわ。

 

田之岡さんはその紫色のことをディープ・パープルだって言ってたんだけど、

“58” の数字の由来に関してはここではちょっと控えておくんだわ。

 

<1R>

お互い、直近の試合で1RKO負けしてるんだけど、

そのことを踏まえてより慎重に立ち上がったのは田之岡さんの方で、

渡辺君はいつものように積極的な前詰めからの右、右の打ち出しが鋭かったし、

一旦詰まったところでのガツガツ戦に気合を入れてたんだわ。

 

田之岡さんとしてはリーチを生かしながら、前々での処理が大前提で、

遠目からの引っ掛け気味の右フックや伸びのいい左ストレートを放ってたんだわ。

 

<2R>

この日の田之岡さんは若干気が立ってるような感じを漂わせてたんだけど、

それは2試合続けて不用意な被弾は絶対避けたいっていう気持ちの現れのようで、

終始、相手をあしらうような動きを続けてたんだわ。

 

渡辺君の方は田之岡さんの打ち終わりに右を合わせていったんだけど、

ひたすらの顔面狙いが解り易くて、中々綺麗に当て込み切れなかったんだけど、

残り43秒の離れ際、右アッパーをクリーンヒットさせて、

一瞬田之岡さんの足元をバタつかせたんだわ。

 

<3R>

渡辺君の攻め込みはパワフルではあるんだけど単調に過ぎるところがあって、

殆どボディを打っていかなかった中、田之岡さんが開始30秒から飛ばしていって、

それは渡辺君とは対照的にボディを起点としてのラッシュラッシュで、

ワンツーの感じも、返しの右フックもとっても見栄えが良かったんだよね。

 

<4R>

ここにきて流れは明らかに田之岡さんの方に移っていって、

1分18秒でのショートの左ストレートをキッチリ打ち込んだ後、

長短を細かくヒットヒットさせてたんだわ。

 

田之岡さんが手数で圧倒してた中、

渡辺君の攻めあぐみが目立ってたんだけど、

ただ、渡辺君の一発には形勢を一気に逆転する可能性をまだ秘めてたんだよね。

 

<5R>

必ずしも強くは無かったんだけど被弾を増やしていった渡辺君、

かなり顔面の赤味が増してきたんだけど、このラウンドは返しまで踏ん張って、

手数的には劣ってたんだけど有効ヒットが目立ってたんだわ。

 

元々ガード位置の低い田之岡さんは頭を突き出してしまう場面もあったし、

2Rに貰ったアッパーを警戒する余りかガードを内側に絞り過ぎてて、

フック系の打ち出しに余計なヒッチを要してて打ち遅れ気味でもあったんだわ。

 

<6R>

渡辺君は更に気持ちを込めていったんだけど、

先仕掛けし切れない場面が多くなってきて、

1分半頃からの田之岡さんの飛ばしに対応し切れてなかったし、

残り1分01秒でも左ストレートを激しく打ち込まれてしまってたんだわ。

 

で、6Rを終えての自分のスコアは58-56で田之岡さんがリード。

 

<7R>

常に先手を取ってたのは田之岡さんで、クリンチ際もシツコイ頑張りで、

終盤にかけては渡辺君もいい感じの左フックを当て込んではいたんだけど、

ガツガツ戦の中、渡辺君が左目上をヒットカットされてたんだわ。

 

<8R>

かなり飛ばさないと渡辺君の勝ちは見えそうになかったんだけど、

この回も最初の仕掛けは田之岡さんの方だったんだわ。

 

渡辺君は前の回あたりから長い時間は動き切れなくなりつつあったんだけど、

このラウンドも相変わらず手数では劣りはしたんだけど、

見栄えのいいショットを幾つか垣間見せたんだわ。

 

 

ってことで自分は77-75で田之岡さんだったんだけど結局、

78ー74、77-75、77-76ってことで田之岡さんの3-0勝ちだったね。

 

 

思い返してみればやっぱり渡辺君の攻撃は余りにも単調過ぎてて、

もう少し上下への打ち分けとか、パンチの緩急も欲しかったし、

踏ん張るべきところで頑張り切れてなかったんじゃないのかなあ……。

 

 

 

⑤ 齊藤裕太さん(花形)×岡本ナオヤさん(東拳)……SB 8R

10勝(7KO)8敗(1KO)3分のランク3位、30歳・神奈川県と、

12勝(6KO)6敗(2KO)1分のランク4位、30歳・三重県。

 

<1R>

ランキングも勝率もKO率もほぼ同じような30歳同士の一戦だったんだけど、

前の手の使い方は岡本さん、利き手は齋藤さんが優勢な序盤だったんだけど、

残り1分08秒、中間距離からの齋藤さんの右アッパーが見栄え良かったんだわ。

 

岡本さんは右の打ち終わりが甘くなるところを打ち込まれるケースが多くて、

最後はかなりいい形を見せることが出来たんだけど、

まずは齋藤さんが僅差ポイントゲットだったかなあ……。

 

<2R>

代わり番この軽い当て込みが繰り返されたんだけど、

このラウンドは岡本さんのヒット数が僅かに上回ってたなあ。

 

<3R>

お互いにいいタイミングで振れてたんだけど、

ほんのちょっとのところで当て切れない場面が続いて、

どちらが手数を頑張り切れるのかって感じだったなあ。

 

それにしても齋藤さんがいつもより若干雑な感じがしたんだよね。

 

<4R>

同じようなパターンのやり取りが続いて白黒付け難かったんだけど、

被弾した直後の打ち返しでは岡本さんの方が力強かったんだけど、

精度的には齋藤さんの方が勝ってて、

岡本さんの両目下の腫れが徐々に目立つようになったんだわ。

 

<5R>

まずは岡本さんの左、左の先攻が叶ったんだけど、

その後徐々に齋藤さんのプレスが勝っていって、

その押し返しが目立ったんだけど残り1分20秒、

岡本さんの右ストレートがポイントゲットを決定させたんだわ。

 

<6R>

お互いに一発で倒すタイプではないから辛抱のし合いって感じだったんだけど、

双方がそこそこ傷んできた残り30秒、

その消耗が目に付いたのは岡本さんだったなあ。

 

勝ちたい気持ちの強さが勝負を決めそうな展開になってきたんだけど、

岡本さんの打たれ方の形が悪かったもんで齊藤さんのポイント。

 

ってことで、6Rを終えての自分のスコアは58-56で齊藤さんだったんだよね。

 

<7R>

いよいよ齊藤さんの粘り強さが発揮される終盤に突入して、

残り20秒からは挽回目指してかなり飛ばしてたんだけど、

最初の2分までの軽いヒットの積み重ねで岡本さんがポイントゲット。

 

それにしても齊藤さんの攻撃は緩んでたと言うか、

何か中途半端だったんだよなあ。

 

<8R>

お互いに決め手を欠いたままの最後の気持ちと体力の見せ合いだったんだけど、

開始30秒までに右を2発ヒットさせた齊藤さんが一気の攻勢で、

岡本さんは自分から打ち合いを止めてしまうことが多かったし、

中盤以降は頭を下げて齊藤さんの攻め立てを凌ぐので一杯一杯のようで、

勢いを得た齋藤さんが残り1分15秒から更に一気一気で、

岡本さんも持ち前のトコトコ連打で対抗してたんだけど、

齋藤さんを上回るような有効打には繋ぎ切れないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は77-75で齋藤さんだったんだけど結局、

77-75、77-76、77-77ってことで岡本さんの2-0勝ちだったんだわ。

 

一発の中ヒットと5発の小ヒットとの軽重だと思うんだけど、

有効打第一主義の傾向が強いジャッジが77-77って判断したってことは、

元々とっても難しい採点だったのかも知れないね。

 

 

 

⑥ 富岡樹さん(REBOOT)×湯場海樹君(都城レオ)

             …………日本ユース L タイトル戦 8R

5勝(1KO)0敗のユース王者、ランク3位、20歳・埼玉県と、

3勝(2KO)0敗のサウスポー、19歳・宮崎県。

 

敢えて相手を倒しに行くのがそもそものボクシングだとすれば、

公表されてる富岡さんの信条には若干賛同し難い部分もあるんだけど、

ボクシングがローマ時代のグラデュエーターに端を発してるとは言え、

それはもう1,000年前後以上昔の事だった訳で、

ある部分ナンセンスの謗り(そしり)を免れ得ない訳でもあって、

彼には異なる美学があるのかも知れないんだよね。

 

ユース王座が設定されたことによって、

若手の有望ボクサー同士の一戦が沢山見られて自分的にはハッピーなんだけど、

正直、その豪華なベルトほどの価値があるとは思ってなくて、

ファイトマネーには上乗せがあるのかなあって感じなんだよね。

 

<追記>

その後、あるユースチャンピオンからの連絡が届いて、

ファイトマネーの上乗せは無いってことで……。

 

 

事前の予想では多分湯場君は富岡君に一蹴されてしまうんじゃないかってことで、

才能は充分あると思うけど、東洋人相手の3連勝は殆ど無価値の経験不足で、

粕谷雄一郎さんや白鳥大珠君を下してる富岡さんの方が実力は明白なんだよね。

 

リングに登場した湯場君は親父さん譲りの真っ白なガウンをまとってて、

それは鳥の羽を模したようなヒラヒラのとってもゴージャズなモノだったんだけど昔々、

ゲイバーのショータイムで見掛けたそれとソックリだったんだよね。

 

<1R>

自分的にはお互いに “樹” の名前を賭けた一戦っていう設定だったんだけど、

やっぱり湯場君の方が5~6㎝ほど上背があったしフレーム的にもデカくて、

序盤、富岡君にはかなりの圧力を感じさせたんじゃないかなあ……。

 

湯場君の一瞬の左ストレートは親父さんの面影を彷彿させつつ、

必殺感を孕んでたんだけど、最初っからそんなに簡単には当てさせてはくれなくて、

隙間隙間を突く技量ではやっぱり富岡君の方が相当上回ってて、

基本的には下がりながらではあったんだけど、

薄いヒットの積み重ねで富岡君がほぼ余裕のポイントゲットだったんだわ。

 

<2R>

湯場君の伸びのいい左ストレートがいつ当たるのかって見てたんだけど、

当て勘と共に避け勘も優秀で目のいい富岡君相手には中々それが叶わなくて、

徐々に湯場君の苛立ちが目に付くようになっていったんだわ。

 

残り1分が近くなった頃、左ストレートボディをきっかけに湯場君、

相手が下がったところをここだなって見極めたか一気の詰め寄りで、

それはちょっと雑と言うか乱暴過ぎに見えた突っ込みだったんだけど、

避け切れなかった富岡君と激しくガッツンバッティングしてしまったんだわ。

 

途端に湯場君の右目上が大きくカット出血しての即のドクターチェック、

そのまま即のストップエンドだったんだよね。

 

 

ってことで1分58秒、負傷ドローってことで富岡君の初防衛だったんだけど、

湯場君の応援に九州から駆け付けて来た人達は大きく溜息のガッカリガッカリ。

 

これはもう再戦するしかないと思うんだけど、

試合後の其々の陣営のコメントは途方も無くかけ離れたモノで、

どちらの感想の方が正しいのか判断に迷うほどだったんだよね。

 

 

 

⑦ 山下賢哉さん(白井具志堅)×木村隼人さん(ワタナベ)

                            ………SF 8R

12勝(9KO)3敗(2KO)のランク5位、21歳・東京都と、

26勝(17KO)10敗(3KO)のランク6位、28歳・神奈川県。

 

最近の二人の試合を思い返す範囲では山下さんの勢いの方が圧倒的で、

ここのところの木村さんの戦い方には今一感が漂ってて、

中川健太さんやレネ・ダッケルとの試合の負け方には納得し難いモノがあって、

そろそろボクシングに飽きてしまったのかって思わせるモノがあったもんで、

移籍してからの山下さんのモチベーションの高さも思いやって、

山下さんの勝利を予想してたんだわ。

 

そういう背景に思いを馳せつつ、実は木村さんは前日計量を1回目ミスしてて、

こりゃもう絶望的なんじゃないかっていう思いでいたんだけど、

“進撃の巨人” での入場はとってもカッコ良かったんだわ。

 

<1R>

ランク5位と6位の対決はマジ以外の何物でもなかったんだけど、

心配してた木村さんの動きは全く普通で、っていうより直近の試合より余程キレてて、

いつもは最初に飛ばしがちの山下さんを抑え込んで、

コンビネーションの最後を右ボディで締めるっていう攻撃を2回繰り返してたんだわ。

 

木村さんは何がどうしたって感じの常に先手先手の柔らかい動きが出来てて、

山下さんに見てる時間を長く強いてたんだわ。

 

<2R>

軽いクラスの割には打撃力のある二人に目が離せなくて、

1Rに後れを取った山下さんがプレスを強めていっての左右フックをヒット。

 

更に残り1分10秒、山下さんがこの日最初のラッシュ攻撃で、

途中、木村さんも負けずの反撃を見せてたんだけど、

攻撃に掛けてた時間の長さは山下さんの方だったなあ。

 

<3R>

まずは山下さんが前の回から引き続いての飛ばし飛ばしで、

直後から1分過ぎまで壮烈なボディ合戦が続いたんだけど、

やっぱり密着戦となると山下さんの回転力の方が勝ってて、

その右ショートアッパーもかなり有効に機能してたんだわ。

 

残り1分10秒から山下さんが再度の接近ラッシュを掛けていって、

その一段落を待って木村さんが逆襲していって、

そりゃもう目まぐるしいい展開だったし、膨大な手数で、

そんなんでお互い、どこまで持つのかって感じだったんだよね。

 

<4R>

今度は木村さんが先に仕掛けていったんだけど、

一段落後の山下さんの反撃の方が見栄えが良くて、

残り40秒からの山場も山下さんが征してポイントゲット。

 

木村さんのラスト15秒からの大逆襲も大いに見所があったんだけど、

それ以前の山下さんの攻撃の方が優勢だったんだよね。

 

ってことで試合の半分を終えたところでの自分のポイントは、

微妙な39-37で山下さんだったんだよね。

 

<5R>

いきなり接近戦の我慢比べに突入していって、

意地の張り合いが延々続いたんだけど、

このラウンドは木村さんの頑張り勝ちって感じだったんだよね。

 

それにしてもこの日の木村さんは最近にない踏ん張りで、

自分の中では何だか別人のような印象だったんだよね。

 

<6R>

ここまで相当振り合ってるのに二人共、まだまだシッカリ感を残してたんだけど、

1分10秒、木村さんの左右ボディショットが強烈な喰い込みを見せて、

これで途端に山下さんの勢いがガックン落ちて、

残り1分頃からの追撃ラッシュを喰らった山下さんは更に落ち込んでしまって、

残り26秒に思わずスリップダウンしてしまったんだけど、

それはその直前のボディのドカ打ちがかなり効いて前にのめったんだよね。

 

ラウンド終了ゴングが鳴ってコーナーに戻る山下さんの消耗は著しくて、

相当のヘバリは明らかで左目周辺も内出血させてたんだよね。

 

<7R>

特にボディに受けた大きなダメージは短時間では抜け切らないもので、

案の定、山下さんは如何にも辛そうな動きに終始してて、

10秒を過ぎる頃には既に危ない危ないで、

ボディを守れば傷んだ顔面を殴られるし殆ど万事休すで、

20秒にはまたもや思わず系のスリップダウンをしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートはしたんだけど山下さん、

すっかり気持ちが萎えてしまったところでの木村さんの猛追は如何にも厳しくて、

根性で立ってはいたんだけど、レフェリーはその少し前から止め時を窺ってて、

反撃ままならず危険な状態になってしまった0分39秒の南ロープ前、

ついにレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

何度も言うけどこの日の木村さんは明らかに最近の彼とは全くの別人で、

以前なら諦めてしまいそうなところからの踏ん張り打ち返しは実に見事だったし、

ボディブローに活路を求めてからの作戦が大成功を収めたんだよね。

 

 

やっぱりちゃんとしたボディブローを打てないと絶対上へは行けないんだよなって、

そう思いながら廊下を歩いてたら医務室に向かう木村さんとバッタリで、

自分が山下さんの勝利を予想してたのを彼は知ってたみたいで、

どうだって感じでニヤリとしたんだよね。

 

 

誰の応援だか知らないんだけど、比嘉大吾さんがホールに来てて、

大きなスーツケースをゴロゴロさせてのアメリカ帰りだったと思うんだけど、

やっぱりあっちでは中南米のボクサーと間違われたんだってさ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 木村隼人さん

② 田之岡条さん

③ 富岡樹さん

 

 

 

セミファイナルの前だったかなあ、1月度の月間賞の表彰式があって、

新鋭賞の該当はナシってことで、

内藤律樹さん(MVP)と三代大訓さん(敢闘賞)だったんだけど、

二人共ノータイではあったんだけど、

立ち姿がとっても綺麗で服装のセンスも抜群だったんだよね。

2018年2月25日 (日)

2月度ランキング

 

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「猫の手も借りたいんだけど……。」

 

 

 

カナダにジェフ・ヒーリーっていうブルース・ギタリストがいて、

彼も辻井伸行と同様盲目なんだけど、

ギターの他、トランペットも吹けるし、ヴォーカルもこなすんだよね。

 

彼はガンガン系ではなくて、どちらかというとユッタリした癒し系で、

超テクではないんだけど、心地良くブルースを聴かせてくれるんだよね。

 

 

 

2月度のランキングは1月30日から2月21日までの試合を対象に、

2月23日に発表されたんだけど、

2月は試合数がとっても少なかったから、全体に微動って感じなんだわ。

 

 

 

≪世界チャンピオン≫

山中竜也さん(獲得)、京口紘人さん(1)、田口良一さん(WBA7、IBF獲得)、

拳四朗さん(2)、比嘉大吾さん(2)、木村翔さん(1)、井上尚弥さん(7)、

岩佐亮祐さん(獲得)、尾川堅一さん(獲得)、村田諒太さん(獲得)、

ホルヘ・リナレス(WBA3、WBCダイヤモンド)の計11名、ベルト13本。

 

2月4日、比嘉さんがモイセス・フエンテスに1RKO勝ちして2度目の防衛。

 

試合をしたのは比嘉さん一人だったんだけど、

どういう訳かJBCのランキング表の表記が間違ってて、

木村さんは防衛戦をしてないことになってたし、

井上さんの防衛回数も6回って1回分減ってたんだよね。

 

 

 

≪OPBFチャンピオン≫

小浦翼さん(1)、中山佳祐さん(1)、マーク・ジョン・ヤップ(2)、大竹秀典さん(2)、

清水聡さん(1)、中谷正義さん(8)、内藤律樹さん(獲得)、井上岳志さん(獲得)、

秋山泰幸さん(獲得)、藤本京太郎さん(2)の計10名。

 

この中で試合をしたボクサーがいないもんで1月の記録のまま。

 

 

 

≪WBO APチャンピオン≫

坂本真宏さん(獲得)、向井寛史さん(獲得)、勅使河原弘晶さん(1)、

伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(1)、岡田博喜さん(獲得)、小原佳太さん(1)、

井上岳志さん(獲得)、秋山泰幸さん(獲得)、藤本京太郎さん(1)の計10名。

 

この中で2月度に試合をしたのは勅使河原さん一人で、

2月8日、ジェイソン・カノイに3-0勝ちして初防衛。

 

 

 

≪日本ランキング≫

 

【ミニマム級】……空位。

2月8日にフィリピンボクサーに3-0勝ちした谷口将隆さんが、

松井謙太さんと入れ替わって4位にアップ。

異動はそれだけで空き3名分も変わらず。

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(2)

全く異動ナシで空き3名分もそのままなんだけど、

8位の塚田直人さんがツカダ絆人って改名してるね。

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(2)

2月7日、タイで0-3負けした望月直樹さんが4位から6位にダウン。

9ヶ月間試合をしていない藤北誠也さんが6位からのランクアウト。

 

 

【スーパーフライ級】……空位。

15名キッチリ埋まってるんだけど、全くの異動ナシ。

 

 

【バンタム級】……空位。

2月18日にノーランカーに3-0勝ちした澤田京介さんが、

坂本英生さんと入れ替わって12位にアップ。

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1)

ここも15名分キッチリ埋まってるけど、全く不変。

 

 

【フェザー級】……大橋建典さん(獲得)

8ヵ月間試合から遠のいてる竹中良さんが7位からのランクアウト。

空いたスペースに以前不幸な押し出され方をした木村吉光さんが、

久し振りのランクインで14位。

 

10位だった荒谷龍人さんが天笠尚さんと入れ替わって9位にアップ。

 

 

【スーパーフェザー級】……末吉大さん(1)

末吉さんは2月3日、大里拳さんとのタイトル戦に8RKO勝ちして初防衛。

敗れた大里さんは1位から4位にダウンして、

代わって東上剛司さんが2位から1位にアップ。

 

2月11日にフィリピンボクサーに1RKO負けした中谷有利さんが、

7位から10位にダウン。

 

空き1名分は変わらず。

 

 

【ライト級】……吉野修一郎さん(1)

吉野さんは2月8日、斉藤正樹さんとのタイトル戦に1RKO勝ちして初防衛。

敗れた斉藤さんは1位から6位にダウン。

 

2月3日にロシアンボクサーに7RKO勝ちしたハリケーン風太さんが、

5位から2位にアップ。

 

9ヶ月間試合をしていない石川元希さんが6位からのランク落ち。

 

2月4日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした小田翔夢さんが、

10位にランクインして、空き4名分は変わらず。

 

 

【スーパーライト級】……細川バレンタインさん(獲得)

15名全員全く試合をしていないのでそのまま。

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(3)

藤中周作さんが尹文鉉さんと入れ替わって4位にアップ。

2月10日にコリアンボクサーに10RKO負けした佐藤矩彰さんが、

11位からのランクアウト。

 

ってことで空き1名分増えて3名分。

 

 

【スーパーウェルター級】……空位。

8名のみのランキングなんだけど全く異動ナシで、

空きが7名分もあるんだわ。

こんな状態で更にランキングを増やそうっていうのは全くナンセンスだよね。

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

2月20日、成田永生さんに3RKO勝ちした佐々木左之介さんが4位にランク。

敗れた成田さんは3位から7位にダウン。

 

 

 

≪保留選手リスト≫

福原辰弥さん、原隆二さん、小西伶弥さん、八重樫東さん、田中恒成さん、

河野公平さん、江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、帝里木下さん、

船井龍一さん、山中慎介さん、大森将平さん、益田健太郎さん、赤穂亮さん、

小國以載さん、亀田和毅さん、松本亮さん、和氣慎吾さん、久保隼さん、

細野悟さん、大沢宏晋さん、ゼネシス・セルバニア、西谷和宏さん、近藤明広さん、

亀海喜寛さん、野中悠樹さんの計27名。

 

先月まで記載のあった五十嵐俊幸さんの名前が消えてるね。

2018年2月23日 (金)

3月のボクシング

 

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「き、君、誰……?」 

 

 

 

“ゆずクン” の4回転と、

ファン・マヌエル・マルケスがパッキャオを倒した時の右のカウンターとでは、

どっちが凄いんだろうね。

 

 

 

3月のボクシングは1日から始まるんだけど、

2月末のスケジュールが立て込んでるもんで、

少し早目ではあるんだけど3月ボクシングの予定。

今のところ8ボクシングを予定してるんだわ。

 

 

 

≪3月のボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・3月 1日(水)……(両国国技館)

山中慎介×ルイス・ネリ、 岩佐亮祐×エルネスト・サウロン、

粟生隆寛×ガマリエル・ディアス、田中公士×青山功。

 

 

・3月 2日(金)……(後楽園)

阿部麗也×渡部大介、荒谷龍人×大坪タツヤ、高橋竜平×小山哲也、近藤明広。

 

 

・3月 3日(土)……(カルッツかわさき)

長嶺克則×黒田雅之、西田光×竹迫司登、古橋岳也×掃部真志、

坂本尚志×及川唯、デシエルト長池×高梨直人。

 

 

・3月 3日(土)……(後楽園)

戸部洋平×長井一、大野兼資×多田雅、堀池雄大×藤岡飛雄馬、

伊藤雅雪、豊嶋亮太。

 

 

・3月13日(火)……(後楽園)

中山佳祐×ジェイアール・ラクィネル、細川忍×福山和徹、藤井貴博×寺田達弥、

大竹秀典。

 

 

・3月18日(日)……(神戸)

山中竜也×モイセス・カジェロス、小西伶弥×カルロス・カニザレス。

 

 

・3月23日(金)……(後楽園)

永田大士×稲垣孝、太田輝×大平真史、中川健太。

 

 

・3月26日(月)……(後楽園)

八重樫東、清水聡。

 

 

・3月27日(火)……(後楽園)

久我勇作×小坂遼、大森将平×コーチ義人、石田凌太×川渕大地、

田村亮一×上岡泰。

 

 

 

≪3月ボクシング期待度ベスト20≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 山中慎介×ルイス・ネリ

② 長嶺克則×黒田雅之

③ 粟生隆寛×ガマリエル・ディアス

④ 久我勇作×小坂遼

⑤ 西田光×竹迫司登

⑥ 中山佳祐×ジェイアール・ラクィネル

⑦ 阿部麗也×渡部大介

⑧ 戸部洋平×長井一

⑨ 永田大士×稲垣孝

⑩ 岩佐亮祐×エルネスト・サウロン

⑪ 大森将平×コーチ義人

⑫ 大野兼資×多田唯

⑬ 荒谷龍人×大坪タツヤ

⑭ 細川忍×福山和徹

⑮ 石田凌太×川渕大地

⑯ 太田輝×大平真史

⑰ 古橋岳也×掃部真志

⑱ 坂本尚志×及川唯

⑲ 田村亮一×上岡泰

⑳ 藤井貴博×寺田達弥

2018年2月21日 (水)

後楽園ホール・2月20日

 

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「落書きされてしまって……。」

 

 

 

自分の心の狭さを思い知らされるようで、

競争相手のミスをひたすら願うようなスポーツは嫌いで、

だから体操と同様、フィギュアスケートも全く見ないし、

思い返してみれば元々対戦型のスポーツにしか興味が湧かないんだよね。

 

それと、全く別々の国家なのに統一チームで競技に参加するっていうのは、

そもそもインチキ以外の何物でもないと思ってたし、

南北統一旗なんてものは欺瞞に満ちたその最たるもので、

座布団デブが自ら政権を投げ出す訳もなく、

韓国が北の配下になる心づもりでもあるのかってことで、

スポーツとか芸能で国家間の融和に僅かな望みを繋ぐっていう考え方は、

余りにも安直というか悠長過ぎてるとしか思えないもんで、

今回の冬季五輪は全くのスルーなんだよね。

 

 

 

坂本会長や小林会長、団会長ご夫妻、三迫ジム御一党様、有吉会長、渡辺会長、

それに一生会長達にコンチワコンチワして、

その後帝拳の長野マネと業務連絡を交わして始まり始まり……。

 

 

この日のパンフレットにはボクサーの生年月日の記載はあったんだけど、

年齢が書かれてなかったし、其々の戦績にはKO勝ちとKO負けの記載も無くて、

それは何らかの意図があったのかも知れないんだけど、

自分には今一感が強かったんだよね。

 

 

 

① 一條武蔵君(W日立)×鳥羽修平君(銚子)……53㎏ 4R

1勝(1KO)2敗(1KO)の34歳・福島県と、1勝0敗の23歳・千葉県。

 

<1R>

年齢差の大きい一戦だったんだけど、二人共とっても戦闘的で、

だから一方では若干ディフェンスを置き去りにした危険な殴り合いに終始してたね。

 

<2R>

若い鳥羽君の勢いが勝ってきて、中盤までいい感じをキープしてたんだけど、

残り27秒、一條君の左フックが綺麗にヒットして、

直後にまたもやの左をストレート気味に打ち込んで逆転系のダウンゲット。

 

それほどのダメージを引きずることなく、鳥羽君も再開できたんだけど、

やっぱり慌てた気持ちが動きの劣化を招いてたみたいだったなあ。

 

<3R>

鳥羽君は充分なリーチを生かせないまま戦い方も不鮮明で、

そもそも当て勘も良くないのが災いしてて、ジャブもシッカリしてきて、

短いところからの右ショートが目覚ましくなってきた一條君とは差が開いていって、

試合の流れが固まってきたような感じだったんだわ。

 

<4R>

開始1分04秒、それまで劣勢だった鳥羽君の右ストレートがヒットして、

思わず一條君がユラッとしてしまって、更に鳥羽君が追撃していったんだけど、

そこを踏ん張った一條君が直後に大きく盛り返して、

いつの間にか鳥羽君は口の中を切ったか鼻血か顔面を血に染めてたんだわ。

 

顔を真っ赤にしながら鳥羽君も気持ちを込めて攻め立ててたんだけど、

相手にダメージを与えるようには打ち切れてなかった2分35秒のリング中央、

一條君の右フックをまともに貰ってしまって西ロープにヨロケてしまったところで、

それまでの被弾も考慮されてのストップエンドだったんだわ。

 

 

これで二人は丁度イーブン戦績同士になったんだけど、

少し時間を置いて、勝ち越しを掛けて再戦するっていうのはどうかなあ……。

 

 

 

② 緒方初音君(協栄)×丹羽祥平君(L玉熊)……F 4R

1勝1敗(1KO)の20歳・千葉県と、1勝4敗(1KO)1分の25歳・東京都。

 

<1R>

一つ一つのパンチのキレは丹羽君の方だったんだけど、

詰め寄ったところでのシツコサは緒方君ってことで、

結局手数と有効ヒット数の争いってことで自分的には丹羽君だったなあ。

 

<2R>

緒方君は中々の右フックを打つんだけど、その殆どがいきなり過ぎで、

もう少し前振りを見せていかないと簡単にはヒット出来ないんだけど、

丹羽君の方も押しこまれた時の手数負けが目立って見栄えが悪かったんだわ。

 

やや緒方君優位で進んでた残り54秒、

それまで攻め込まれ続けてた丹羽君がカウンター気味に右フックをヒット、

アレレーッて感じで緒方君が横倒れダウンしてしまったんだわ。

 

殆どダメージ無いままにリスタート出来たんだけど緒方君、

余りに攻め一方に傾き過ぎてたその瞬間をやられたね。

 

<3R>

緒方君が入って来る前の丹羽君のジャブが当たりまくってたんだけど、

いざ決めのワンツーとなると余りに素直過ぎてたし、精度も良くなかったなあ。

 

緒方君も残り30秒からはそこそこ盛り返したんだけど、

それまでは意識的に距離を取り出した丹羽君のペースだったね。

 

ただ二人共、返しのショットに対する意識に欠けてて、

攻め全体が単調に過ぎてたと言わざるを得なかったんだわ。

 

<4R>

お互いに印象的なパンチを打ち切れないまま、距離は再度縮まって、

丹羽君は再び不本意な距離での不本意な戦い方を強いられてて、

丹羽君がコノヤロコノヤロって感じで攻め立ててたんだけど、

大きな有効打には繋げられず、ポイントの振り分けに悩むところだったんだけど、

常に押し込んでたってことで緒方君がギリギリのポイントゲットだったかなあ。

 

 

ってことで自分は39-37で丹羽君だったんだけど結局、

40-35、39-37、37-38ってことで丹羽君の2-1勝ちだったんだわ。

 

これはまあ何とバラケたスコアなんだってことで、

38-37で緒方君の勝ちだって判断したジャッジは、

2Rでダウンしたのが丹羽君の方だって勘違いしたんじゃないのかなあ。

 

ダウン喰らった以外の3ラウンド分の全部が緒方君だっていうことはつまり、

前に出た方が勝ち、下がった方が負けって、

そういうゲームなのかボクシングはってことで……。

 

 

 

③ 河野勇太君(SRS)×中山祐太君(勝又)……LF 4R

2勝3敗(2KO)の25歳・東京都と、3勝(2KO)1敗1分の22歳・東京都。

 

<1R>

4~5㎝ほど上背優位な中山君が意外に中間距離を大事にしてなくて、

詰まったところでの高速左右フックを主武器にしてたんだわ。

 

打ち合いのきっかけは常に河野君が作ってて、ジャブの届きも良かったんだけど、

そこからの迫力が今一で怖さを感じさせ切れてなかったんだよね。

 

 

お互いの持ってるモノの全てを1Rに見せてたって感じがして、

多分このまま中山君が判定勝ちするイメージしか浮かばなかったもんで、

そっと席を外したんだけど案の定、

39-37×3で中山君の3-0勝ちだったんだよね。

 

 

基礎的な部分では河野君、間違いなくそこそこのモノを持ってると思うんだけど、

攻撃の緩急が不十分で、行く時にはもっとガンガン攻め込まないとね。

 

 

 

④ 田島滉太君(一力)×石田凌基君(沼津石川)……SB 4R

デビュー戦のサウスポー、18歳・千葉県と、デビュー戦の20歳・静岡県。

 

この試合は赤コーナーに移って、小林会長と近藤明広さんと並んで観戦。

近藤さんに彼自身のデビュー戦のことを聞いてみたんだけど、

相手が中々見つからなくて、2勝7敗のサウスポーだったんだってさ。

 

<1R>

二人共、結構瞬発力のあるデビュー同士だったんだけど、

田島君の左ボディからの右フックの攻め込みが目覚ましくて、

いきなり石田君の右顔面が赤く腫れていったんだわ。

 

勢いが付いた時の田島君は見る者をワクワクさせたんだけど、

一方ではボディ攻めに拘泥する余りか顔面のガードが空き気味で、

そこを狙われる危険性も孕んでたんだよね。

 

<2R>

デビュー戦だから仕方ない部分もあったんだけど田島君、

もう少し右手で遊べるようになると攻撃の幅が拡がりそうなんだけどなあ。

 

その田島君の左フックはまだまだヒッチがデカ過ぎるんだけど、

威力的には充分のようで、警戒感を強めた感じの石田君の手数が落ちてきて、

一発狙いに戦法を変更していったようだったんだわ。

 

<3R>

お互いに狙い過ぎの単発に終始しそうな雰囲気が漂ってきた開始36秒、

田島君のワンツーが薄くヒットして、足元のバランスを崩した石田君がダウン、

って思ったらジャッジはスリップっていう裁定だったんだわ。

 

だけどそれはお互いの身体が絡まった拍子の倒れ込みでは決してなくて、

足の送りがスムースではなかったところでの被弾が原因の倒れ込みだった訳で、

パンチの威力だけではなかったにしろ通常はダウン裁定が下される、

そういう場面に見えたんだけど、田島君が石田君の足でも踏んでたのかなあ……。

 

一旦距離を取ったリスタートはまずは田島君が激しく攻め立てていって、

それは多分、直前のスリップ劇での打ち込みに自信を持っての事のように見えて、

まるで決着を付けに行くかのような全力飛ばしだったんだわ。

 

荒々しくはあったんだけど残念ながら有効ヒットを重ねられないままだった田島君、

ついに一段落せざるを得なくなってしまった残り1分36秒、

それまで耐えに耐えてその時を待ってた石田君の逆襲が始まったんだわ。

 

力を使い尽くした感の強い田島君は相手の猛攻を凌ぐので手一杯になってしまって、

それはもう明らかなガス欠としか見えなくて、

そこからのほぼ1分間を石田君が攻めまくってて、

そろそろかなあってレフェリーが止め時を窺うような感じになっていって最後、

右ストレートを打ち込まれて南ロープに下がったところでストップエンド。

 

 

ってことで2分27秒、石田君のTKO勝ちだったんだよね。

 

田島君、ボディを起点とした攻め込みはとってもいい感じではあったんだけど、

それに固執する余り自らの顔面を危険に晒してしまう事が多かったのを反省して、

右手の使い方とスタミナ配分について再度鍛え直して、またおいでね。

 

 

 

⑤ 為田真生君(W日立)×舟津純君(伴流)……W 4R

1勝5敗(1KO)2分の32歳・東京都と、2勝(1KO)3敗(2KO)の24歳・東京都。

 

<1R>

お互いにフットワークを省略した振り込み系ボクシングだったんだけど、

それほど大差のない接近戦の中、若干のヒット数の差で舟津君かなあ。

 

<2R>

プレスもジャブも為田君だったんだけど、

基本的には我慢比べのショート戦が延々で、

カウンター狙いも見えて来ないまま代わり番この振り合いだった残り51秒、

為田君が攻め込んでいったところに舟津君が右フックとガッツンヒットして、         

思わず膝カックンしてしまった為田君が右手と右膝を着いてしまってダウン。

 

それほどのダメージには見えなかったんだけど為田君、

リスタート後以降は打たれた時の体の流れ方が大きくなっていったんだわ。

 

舟津君にはもう少し効率のいい追撃が欲しかったところで、

惜しくもTKO勝ちを逃してしまったって感じだったんだよね。

 

<3R>

シンドそうだった為田君の方が挽回目指しての前詰めからの必死手数で、

何だか舟津君の休み休みの方が目立ってきたんだよね。

 

<4R>

更に為田君が詰める詰めるで、舟津君は明らかに受けに回り始めて、

密着戦の中、お互いに山ほどの右ショートアッパーを打ってたんだけど、

目立った効果を上げ切れず、舟津君より余計にもがいてた為田君の粘り勝ち。

 

 

ってことで自分は38-37で舟津君だったんだけど結局、

39-36、39-37、38-37ってことで舟津君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 斉藤歩志君(川崎新田)×中島剛君(勝又)……Fe 4R

1勝1敗(1KO)の22歳・秋田県と、1勝1敗(1KO)の34歳・福岡県。

 

<1R~2R>

表情を含めた見た目から構えた時の姿とかパンチの打ち出し方とか、

とにかく中島君の見栄えは圧倒的だったんだけど、

もう少し柔らかいコンビネーションが打てればいいのにとか、

もっと若い頃からボクシングを始めてたら良かったのにとか色々思ったんだわ。

 

対する斉藤君の方は如何にも逞しい感じの相手に若干気後れ気味のようで、

吹っ切れた攻撃を仕掛け切れなかったんだよね。

 

<3R>

このラウンドに入ると明らかに斉藤君の動きに劣化が見られてきて、

ガス欠したか著しくパワーダウンしてしまったんだわ。

 

以降は殆ど中島君が余裕のパフォーマンスで結局、

残り12秒、中島君のカウンター気味の右ショートが綺麗にヒットして、

斉藤君が前のめりに倒れ込んでしまったんだわ。

 

レフェリーのカウント直後に陣営からタオルが投げ入れられて2分49秒、

中島君のKO勝ちってことで……。

 

 

この後トイレで10日ほど後の3月3日に試合を控えてる古橋岳也さんとバッタリで、

“カルッツ川崎” のカルッツの意味を聞いたら全く知らないって言ってたなあ。

 

 

 

⑦ 小久保聡君(三迫)×戸高達君(L玉熊)……F 6R

4勝7敗(1KO)3分のサウスポー、34歳・埼玉県と、

6勝(2KO)2敗(1KO)4分の28歳・東京都。

 

この試合も赤コーナーに移動して三迫会長と並んでの観戦だったんだよね。

 

戸高君には粉川拓也さんとか石田凌太さん、松澤拳君それに

山本智哉君って宮田ジム組のボクサー達が固まって応援してたんだわ。

 

<1R>

小久保君は接近してからの手数命のボクサーなんだけど、

立ち上がりは明らかに出負けしてて、若干のアピールは垣間見えたんだけど、

戸高君の力強いショットの方が大きく目立ってたんだわ。

 

<2R>

戸高君のプレスが強くて小久保君、

何とか逃れようとはしてたんだけど戸高君の追込み方が巧くて、

中々思うにまませないまま被弾数を増やしてしまったんだわ。

 

攻めてる感じも実際のヒット数も明らかに戸高君優勢のままだったなあ。

 

<3R>

戸高君の攻撃は相変わらず確信に満ちてて、

小久保君は得意の密着戦でも打ち負けしつつあって、

最初の仕掛けは常に戸高君の方だったし、

一つ一つのショットの力強さも残念ながら比較になってなかったんだわ。

 

残り28秒、戸高君のローブローに小久保君に1分間の休憩が与えられたんだけど、

再開後の小久保君は更に遠慮がちの打ち出しになっていったんだよね。

 

<4R>

前の回までのポイントは全部取られてしまって、

自分には小久保君の情けない負け方が目に浮かんできて、

勿論彼はチャンピオン街道まっしぐらのボクサーではないんだけど、

同時にこんなはずのボクサーでもない訳で、

一体今日はどうしたんだろうって考えてたところ、

この回は初っ端から小久保君の逆襲が始まったんだわ。

 

戸高君の左右ボディを貰って辛そうにしながらもそれこそ持ち前の必死手数で、

相変わらず有効ポイントになりそうなショットは少なかったんだけど、

それでも顔面を赤くしながらも必死の頑張りで、

山のような手数で戸高君を困らせ続けたんだわ。

 

<5R>

やっと彼らしくなってきたって三迫会長と言葉を交わしたんだけど、

気が付けばいつの間にはプレスをかけてるのは小久保君に代わってて、

シツコイ前詰めからのトコトコ連打が絶好調で、

ここに来て消耗してきたのは明らかに戸高君の方で、

打っても打ってもメゲナイ相手に疲れてしまったかのようだったんだわ。

 

アレッて思ったらいきなりの感じで小久保君の左目下が大きく腫れてきて、

それはそれまでの累積被弾のせいなのか、この回に強烈に喰らったってことか、

はたまたバッティング系なのか判別し難かったんだけど、

発表されたものは戸高君のヒッティングってことだったんだわ。

 

<6R>

ここからが小久保君の本領発揮ってところで、

逆に光明が差して来たのは試合中盤から下降気味だった戸高君の方で、

相手のケガを見るとボクサーは急に元気を取り戻すんだよね。

 

視界が心配された中、この回もプレスはやっぱり小久保君だったんだけど、

左目下の腫れが見る間に腫れ上がっていった開始42秒、

戸高君の右ストレートがヒットした後、57秒に今度は小久保君が左をヒットさせて、

ほぼ互角だった1分05秒にドクターチェックが入ったんだわ。

 

何とかリスタートはしたんだけど如何にもストップが近くて結局、

1分44秒にレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後の小久保君はそんなんで電車に乗れるのかって程の傷み方で、

「何とか簡易眼帯みたいなもので……。」 って言ってたんだけど、

「今日は仕掛けが遅過ぎで、4Rからじゃなくて3Rから飛ばすべきだったよ。」

ってそう感想を伝えたら、例の笑顔で 「そうですよねえ。」 って返してきたんだわ。

 

この日は全部で10試合が組まれてて、

だからパンフレットには20人のボクサーの顔写真が載ってるんだけど、

小久保君だけがメチャ笑顔で、ホントそんな感じだったんだよね。

 

⑧ 山口拓也君(W日立)×長谷川慎之介君(青木)……L 6R

3勝(2KO)9敗(3KO)2分の32歳・茨城県と、

4勝(3KO)2敗1分のサウスポー、25歳・栃木県。

 

山口君はそのトリッキーさと最後の最後まで頑張るひたむきな姿勢が、

とっても印象深かったんだけど、最近の彼は既に明らかに限界に達してて、

危険な感じしかしないことが多いもんで、この試合は敢えてスルーしたんだけど、

結局やっぱり3R0分23秒でのTKO負けだったみたいだね。

 

 

 

⑨ 渡久地辰優君(一力)×阿部義樹君(元気)……LF 6R

7勝(5KO)2敗1分の20歳・東京都と、

5勝(1KO)6敗(1KO)4分の31歳・宮城県。

 

渡久地君の移籍のいきさつはシッカリ耳に届いてて、

何とか勝たせて上げたいって思ってたんだけど結局、

58-56.57-57×2ってことで残念ながら1-0ドローに終わったんだわ。

 

実は1Rの渡久地君の動きを見てたらダメそうなのがすぐに知れて、

やたら慎重になって見過ぎるまま相手の自由にさせ過ぎで、

それはこの日だけの特別の事だったのか、

これまで受けた指導が要するに今一だったせいなのかは解らないんだけど、

彼からはそこそこの素質は感じるから、

新しいトレーナーに鍛え直して貰って、沢山出稽古して復活してねってことで……。

 

 

 

メインイベントの前の八王子中屋ジムの淵上誠さんの引退式があったんだわ。

 

初めて彼を見た時の衝撃はそこそこのモノで、

それはまるで “暗殺教室” に出てくる殺先生(ころせんせい)のようで、

やたら長い腕をグニャングニャンさせる大ダコのように見えたもんだったんだわ。

 

ゴッツイ表情とは対照的なとても丁寧で優しい話し方をするボクサーだったし、

相手に対する気遣いが人一倍って感じだったんだよね。

 

以前の筒井マネもリング上に立ってた中、

一生会長の親父さんと淵上さんのスピーチも、とてもキッチリした挨拶で、

其々最後は思いが胸にこみ上げたようで声が震えてたんだよね。

 

松原さんのテンカウントゴングもいい感じの切ない間で響いてたんだけど、

最後の最後、須藤アナの渾身のリングコールには思わず胸が詰まったんだわ。

 

淵上さんの全試合写真とデータが記載された記念ポスターが出来てて、

それを一生会長から頂いたんだよね。

 

 

 

⑩ 佐々木左之介君(ワタナベ)×成田永生さん(八王子中屋)

                          ………M 8R

11勝(5KO)6敗(4KO)の30歳・神奈川県と、

12勝(6KO)5敗(3KO)のランク3位、27歳・青森県。

 

お互いにほぼ2勝1敗ペースで、KO勝ち率、KO負け率共に、

似通ったボクサーなんだけど、格下相手とは言え3連勝中の成田さんと、

格上相手とは言え6連敗中の試合間隔の空いた二人の対決ってことになれば、

どうしても勢いのある方の勝利を予想してしまうんだよね。

 

それにしても佐々木君の6連敗の相手っていうのが凄くて、

新藤寛之さん、松永宏信さん、前原太尊さん、下川原雄大さん、胡朋宏さん、

それにあの湯場忠志さんってキラ星達がズラーっと並んでるんだよね。

 

<1R>

正直、もう引退してしまってたと自分は勝手に解釈してたんだけど、

これが1年3ヶ月振りの試合になる佐々木君は、

試合開始ゴングが鳴った途端からの全力出しで、

もしこの試合に負けたらホントの引退だって、彼自身が決めてかのようで、

気合の入り方が尋常じゃなかったんだわ。

 

初っ端から突っ掛り気味だった佐々木君はバッティングも辞さずって感じで、

2度の軽い接触を経た残り51秒、かなり遠くまで聞こえたほどの大ブツカリで、

お互いに少しばかりの休憩タイム。

 

再開後、成田さんも相手の突っ掛けに正面から応じていったんだけど、

残り15秒の北ロープ前、切迫した中で佐々木君の右アッパーがヒットして、

必ずしも大当たりってほどではなかったんだけど、成田さんがダウン。

 

<2R>

自分は相手のスタミナ落ちを待ちながら成田さんがユックリやるのかって、

試合前にはそう予想してて勝負どころはもっと先だと思ってたんだけど、

目の前のリングはとってもそんな状況ではなくて、

早めの決着勝負を目指してた佐々木君に成田さんが巻き込まれてる感じで、

フィジカル負けの気合い負けが目立ってたんだよね。

 

成田さんとしてはまずはボディ攻めじゃないかって思ってたんだけど、

佐々木君の荒々しさを受け止めるのに精一杯って感じが続いたんだけど、

残り22秒、やっとやっとの左ボディが抜群の喰い込みを見せて、

一瞬佐々木君をたじろがせた感じだったんだよね。

 

<3R>

きっかけを掴んだ時の佐々木君の勢いは実に凄まじくて、

成田さんも気持ち負けしないように懸命に歯向かってたんだけど、

自分としてはもっともっと佐々木君に振らせてスタミナを削って、

ポイントを取り返すべくの一気攻めは6R~7R辺りにすべきじゃないかって、

この時点ではまだそんな事を考えてたんだよね。

 

ただ佐々木君の怒涛の攻め込みはとても軽くは受け流せそうになくて、

意を決した成田さんも真正面からの打ち合いに応じていって、

お互いの重く危険なパンチの交錯が続いてた残り1分08秒の北ロープ前、

佐々木君の思いっ切りの右フックが直撃して成田さんがダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど成田さん、

最初のダウンとは比較にならないほどダメージが深くて、

意識と身体が回復しないままに佐々木君の猛追撃に晒されてしまって、

再開直後の2分10秒にレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後の佐々木君のスピーチは、

ちょっと過剰に弾け過ぎてた感がないでもなかったんだけど、

それだけ彼には思い詰めてたモノがあったんだろうってことで……。

 

一方の成田さんに関しては、やっぱり戦い方を間違ったとしか思えなかったんだけど、

それだけ佐々木君の思いの方が強烈だったってことなんだろうなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 佐々木左之介君

② 中島剛君

③ 石田凌基君

 

 

 

次のボクシングまでは中5日あるんだけど、そこからが相当ハードで色々悩んだ末、

28日は出田裕一君×クウエ・ピーター君の試合には立ち合いたかったんだけど、

他のメニューが薄いもんで松本亮さんの世界戦はテレビ観戦することに決めて、

結局来週は26日(月)が後楽園、1日(水)が国技館、2日(金)が後楽園で、

3日(土)は川崎から後楽園のハシゴ観戦ってことで……。

 

自分は連続6日の現場観戦の経験はあるんだけど、

1日に2興行っていうのは初めてなんだよね。

2018年2月19日 (月)

みなさんへ……。

 

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“公正取引委員会は……、”

 

霞が関の官庁街の20階建てほどの合同庁舎の中にあって、

検察庁も入ってるもんで入館がとっても厳しいんだよね。

 

公取委っていうのは内閣府の外局の一つで、

内閣総理大臣所轄の合議制の行政委員会なんだけど、

これは自分だけの思いなのかも知れないんだけど、

独立性と公正性の点で実に信頼できる組織で、

日本国内における不公正な取引に目を光らせてるんだよね。

 

 

 

先日書いた “告知!” にはコメント数は少なかったんだけど、

とっても沢山の人達が訪れてくれて、

毎日1,000人ほどの訪問者があったんだよね。

(アクセス数ではなくて訪問者数ってこと……。)

 

該当のジムにおけるボクサー達のトラブルは10年ほど前からほぼ衆知の事実で、

今回双方の主張が白日の下に晒される訳で、

それに関して司法がどういう判断と処断を下すのかは途方も無く重要であって、

すべからく業界関係者はその行方について注視するべきだって思ってるんだわ。

 

口頭弁論の日程が近くなったら再度の告知をするってことで、

原告も被告も、はたまた自分さえも首を洗って待つ覚悟なんだよね。                     

 

 

さて明日は中11日振りのボクシングってことで……。

2018年2月11日 (日)

告知!

 

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“千葉地方裁判所”

(左側が原告席、右側が被告席)

 

 

 

「彼を助けて上げることはできないだろうか。」 って2年前に聞かされた事案は、

あるボクサーとその所属ジムとの間のトラブルだったんだけど、

最終的には訴訟という形を取らざるを得なくなってしまったんだよね。

 

その後千葉地裁における1年以上に亘る7~8回ほどの和解交渉も全く実らず、

で、裁判官が和解不調、非公開の段階を終えたと判断して、

以下の通り今回、いよいよ公開の法廷に持ち込まれるに至ったんだわ。

 

そもそもの争点や、これまでの和解交渉の経緯を具体的に記述することは、

事の性格上ここでは敢えて控えるけど、

証拠調べや本人尋問からから始まる法廷は誰もが自由に傍聴が可能だから、

ボクサーに対するファイトマネーの支払いと、

移籍に関する今回の請求事案がどのように審理され、

どのような審判が下るのかを是非見極めたいと切実に思ってるんだよね。

 

この際のいい機会だからボクサーやジム経営者は無論のこと、

日本プロボクシング協会や日本ボクシングコミッションの方々、

更にはボクシングマスコミに携わってる人達や一般のボクシングファンの方々も、

今回の裁判の行方を注視して戴ければと思ってるんだわ。

 

狭い狭いボクシング村の中での表には出し難い色々の案件や、

ボクサーに対する処遇が改善されないままに放置されてきた状況に対して、

司法がどういう判断を下すのかとっても重要だと思ってるんだよね。

 

当日の法廷には傍聴席が60席ほど用意されてるし、

勿論普段着でOKだし、審理中の法廷の出入りも自由だから、

裁判なんていうのは滅多に見る機会がないからっていう興味本位でも、

話しの種にするくらいの動機でもいいから是非にもの御参集ってことで、

今のところ当日は首都圏ではボクシングの試合も前日計量の予定もないし、

時間の都合を付けられる人は是非傍聴してみて下さいな。

 

テレビで放映される試合だけがボクシングではないと自分は思ってるし、

新聞や雑誌に注目されてるボクサーだけがボクサーじゃないとも思ってて、

世界チャンピオンが11名もいる中、プロボクサーの数が毎年減る一方なのは、

必ずしも少子化傾向がもたらしてるのではなくて、

ファイトマネーと移籍に関するボクサーの処遇が悪化してる一方だからであって、

関係者もファンもそのことから目を逸らすべきではないと思ってるんだよね。

 

 

直前になったら再度の告知を致しますが、

今回の裁判の結果がもしもボクサーに寄り添ったモノでなかった場合には以降、

自分はボクシングからは一切足を洗うつもりでいるんだよね。

 

尚、今回は1週間ほどコメント欄を開放しますので、

何かしらの御意見がある方は是非どうぞってことで……。

 

 

 

≪記≫

 

・日時……4月18日(水) 開廷午後1時15分

                (2時間45分ほどを予定。)

 

・場所……千葉地方裁判所 601号法廷

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2018年2月 9日 (金)

後楽園ホール・2月8日

 

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“MLBカフェ前”

 

左奥のブルーのラインがあるのが東京ドームの屋根部分で、

毎年この時期は水面に写るライトアップが綺麗なんだよね。

 

 

照明っていえば首都高のトンネルの中とか、

道路沿いの街灯がオレンジ色になったのはいつの頃からだったかなあ……。

 

昔は普通の水銀灯だったから急にオレンジ色になったのに驚いて、

当初はちょっと暗くて見難いような印象を持ったものなんだわ。

 

自分の家から見える首都高の街灯も勿論オレンジ色なんだけど、

点けたり消したりは周囲の明るさによって自動的に為されるのか、

それとも毎日誰か人の手に依るものなのかは不明なんだけど、

夜が明けて一定の明るさになると一斉に消えるし、

夕陽が落ちてそろそろかなあって思う頃に点灯するんだわ。

 

消灯は一瞬なんだけど点灯するのを見るのはちょっと興味深くて、

最初は普通の水銀灯のように薄青白い灯りから始まって、

そこに徐々に赤味が増していって、最後は完全なオレンジ色になるんだけど、

その過程を見るのは結構面白いんだよね。

 

 

 

昨日はダイヤモンド・グローブだったんだけど、

全体を仕切ってたのは “DANGAN” だったね。

 

渡辺会長と根本会長、柳光会長、小林会長、三迫会長、鳥海会長達に、

其々コンチワしてちょっと話をして始まり始まり……。

 

勿論この日はダブルメインが注目だったんだけど、

自分的には最初の5試合も興味深くて、

第1試合の0勝2敗同士の初勝利目指し組から始まって、

若いデビュー同士、勝ちも負けもKO決着の戦いが2試合も並んでたんだわ。

 

 

 

① 伊東洋一郎君(S根本)×堀井俊佑君(ワタナベ)……F 4R

0勝2敗の30歳・神奈川県と、0勝2敗(1KO)の23歳・秋田県。

 

聞いたところによると、専門学校の先生の伊東君はこれがラストファイトで、

仕事の関係で東京を離れるらしいんだよね。

 

<1R>

近いところでは伊東君の回転力が勝ってたから堀井君、

リーチを生かしてもうちょっと距離を取って、

当たらなくてもいいからまずジャブから組み立てた方がいいと思ったんだよね。

 

途中、そこそこ届きのいいワンツーを2発ほど放ってたんだけど堀井君、

すぐ自らの距離を見失ってたし、そもそも腰が浮き加減にもなってたんだわ。

 

<2R>

堀井君は距離感が改善されないまま、いつの間にか結構顔面が赤くなってきて、

下半身の安定感を欠いたまま何となくフワフワしたパフォーマンスで、

無防備なままに入り過ぎるのがとっても気になったんだけど、

一方の伊東君も精一杯の攻め込みの最中に、

フッと気が抜けるような瞬間が垣間見られたんだよね。

 

<3R>

またもや伊東君の攻勢で始まっていい感じで進めてた開始15秒、

堀井君が巧いことカウンターのタイミングで右フックをヒットさせて、

相手がクラッとしたのを見定めての一気追撃で、

伊東君は防御さえままならないまま直後に再度の右をまともに貰ってしまって、

一発昏倒ダウンしてしまって、その激しさの余り即のストップエンドで、

0分19秒、堀井君が大逆転TKO勝ちだったんだわ。

 

 

二人共、改善点を多く抱えたままの戦いだったんだけど、

興行の第1試合としては掴みはOKって感じだったんだわ。

 

 

 

② 原翔太君(高崎)×臼井春樹君(八王子中屋)……51.4㎏ 4R

0勝1敗(1KO)の22歳・群馬県と、デビュー戦の18歳・東京都。

 

<1R>

お互いに見過ぎの狙い過ぎで、ジャブを省略したようなボクシングだったんだけど、

結局、開始11秒での臼井君の右ストレートがラウンドポイントゲットの一発で、

臼井君は終始いいプレスは掛けてたんだけど、

最後まで右を打ちたがり過ぎてたんだよね。

 

<2R>

力み過ぎてた二人がどう変化していくか見てたんだけど、

前振りの無いいきなり一発狙い系のボクシングは改まらなくて、

お互い益々のイッセノセ系が強まっていった1分20秒、

いきり立ち過ぎてのガッツンバッティングで原君の方が左目上をカット出血。

 

 

ドクターチェック後即のストップエンドが決まって1分30秒での負傷引き分け。

 

 

 

③ 武藤澪士君(セレス)×杉山幸秀君(ワタナベ)……F 4R

デビュー戦の17歳・茨城県と、デビュー戦の21歳・福岡県。

 

<1R>

開始即の3秒、武藤君のいきなりの右フックから始まったんだけど、

デビュー戦ながらこの高校生ボクサーはとっても試合慣れしてて、

適度に力が抜けててポジショニングも抜群に良かったし、

ジャブ含めてパンチ出しがとってもスムースだったんだわ。

 

で、1分半を過ぎる頃には早くも杉山君の顔面が赤くなっていったんだけど、

武藤君の方は殆ど被弾がないまま繋ぎのパンチに優秀さを見せて、

杉山君としては打ち合いの際にもう少し意地張っての手数が必要だったんだわ。

 

<2R>

武藤君が中間距離も接近戦も巧くさばくことが出来てた一方、

杉山君はどちらかというと中間距離が得意ではないみたいで、

それならもっともっとの前詰めが要るところだったんだわ。

 

武藤君は時折ガードが下がってアゴが上がるようなところもあったんだけど、

相手に見栄えのいい打ち込みをさせないまま連続2ポイントゲットだったなあ。

 

<3R>

攻勢が目立ってた武藤君なんだけど、

意外と上下のコンビネーションとか返しのショットとかは今一打ち切れてなくて、

もう少し攻撃の幅を広げる必要を感じたんだけど、

杉山君はそれほど嫌らしく詰めて来なかったし、

頑張ってた最初の1分間が過ぎた後の一段落が解り易くて助かってたんだわ。

 

で、残り1分半からの再度の攻め込みで、

杉山君の左こめかみ辺りを腫らせてたんだよね。

 

<4R>

武藤君の動きには殆ど劣化が見られなかった中、

ここまで劣勢だった杉山君の今更の飛ばしも何となく無理そうで、

このままの流れで終わるのかなあって思ってた残り1分、

杉山君が気持ちを込めた最後の反攻を始めて、

武藤君のパンチが思いの外軽いのか、杉山君が打たれ強いのか、

ヒット数は武藤君、効き目は杉山君って感じのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37で武藤君だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで武藤君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

武藤君は中々のセンスを持ち合わせてるから、もっと腕力を付けて、

攻撃の幅を広げることが出来たらいいボクサーになると思ったなあ。

 

 

 

④ 吉村鉄也君(KG大和)×星大翔君(角海老)……W 4R

3勝(3KO)2敗(2KO)の26歳・神奈川県と、

1勝(1KO)1敗(1KO)の19歳・埼玉県。

 

お互いに勝ち負けの全てがKO決着っていう期待の一戦だったんだけどね……。

 

<1R>

吉村君は殆どジャブを打たないまま、とにかく詰めてからって、

そういう感じのボクシングから始めてたもんで、

終始若干のプレスは掛けられながらも星君のジャブが圧倒的で、

それが結構ストレート系のいい喰い込みを見せてたんだわ。

 

吉村君は結局、右ストレートの軽いのを一発だけだったなあ。

 

<2R>

今日はジャブは打たない、接近戦で勝負するって決めてたのか吉村君、

一瞬詰まったところでのパワー系のショートブローは見どころ十分だったんだけど、

そういう場面は稀にしか訪れなくて、またもや山ほどのジャブを貰ってしまって、

顔面もそこそこ赤くなってきて、そんなんで大丈夫なのかって感じだったんだわ。

 

で、星君は殆どジャブだけで2ラウンド連続のポイントゲットだったんだわ。

 

<3R>

吉村君の戦い方は片寄ったままだったけど、

星君としては勝利を固いモノにするには打てる時はもっと打っていくべきで、

キッチリ当て込む隙が見い出せなくても、グローブの上を叩くだけでもいいんだから、

まずはバランスのいい攻め込みと相手に打たせないリズムにするべきで、

って思ってたら残り50秒からこの試合初めての激しい打ち合いが始まって、

距離が縮まったところではやっぱり吉村君が水を得た魚って感じで、

残念ながら星君は明らかに打ち負けてしまってたんだわ。

 

<4R>

吉村君は更に攻勢を強めていった中、

何だか星君の踏ん張りが効かなくなってきて、スタミナの劣化も目立ってきて、

最初の1分半までを明らかに攻め負けしたままで終わってしまったんだわ。

 

星君は更にガードが緩んできたところに被弾を重ねていって、

相手の鼻血を見た吉村君が益々元気になっての攻め攻めだったんだわ。

 

星君は体力負けと気持ち負けが一気に襲ってきてしまったみたいで、

結果的には手数負け打たれ負けのままの終了ゴングだったんだよね。

 

 

ってことで、お互いにラウンドごとの戦い方のバランスが極端過ぎて、

前半の2ラウンドは星君で、後半の2ラウンドは吉村君って代わり番こで、

自分は38-38だったんだけどジャッジ3人も全く同じスコアで、

それはもう誰が見てもイーブン以外有り得なかったんだよね。

 

 

試合後暫くして片渕会長と試合レビューしてたところに吉村君も合流して、

3人で半笑いしながらの反省会だったんだよね。

 

 

いつもの階級を上げてのこの日の一戦だった星君、

ジャブが期待した以上の効果を上げ切れなかったのはそのせいだったのかって、

確かめてみたかったんだけど、試合後に通路で行き合った際に、

何となく聞けないままにお互いに苦笑いだったんだよね。

 

 

 

⑤ 小嶋夏生君(石神井S)×石川春樹君(RK蒲田)……SB 4R

3勝(3KO)1敗(1KO)の25歳・新潟県と、2勝(2KO)0敗の18歳・東京都。

 

これも全試合KO決着同士ってことで……。

 

自分のすぐ隣には川崎真琴さんが座って一緒観戦だったんだわ。

 

小嶋君のトランクスはごく普通の無地だったんだけど、

石川君のトランクスには合計15個ものスポンサーシールが貼ってあったなあ。

 

<1R>

上背のある小嶋君の前詰めから始まったんだけど、

一瞬のスピード感では石川君の方が圧倒的で、

早めの左手の対応が抜群だったんだわ。

 

小嶋君の力強さも半端じゃなくて、とってもレベルの高い4回戦だったんだけど、

それでも流れとしては石川君が押しつつあった残り1分12秒、

気持ち良さそうに追い込んでた石川君に対して小嶋君、

そこそこ力のこもった右ストレートを綺麗に打ち込んで逆襲のダウンゲット。

 

川崎さんも自分も、石川君がかなり効かされたっていう同じ判断で、

何とかリスタートはしたんだけどどう見ても危ないままだったんだわ。

 

勿論小嶋君はここぞの追撃で、

石川君はチョン打ちされるだけでヨロッとしながらも、

気合入れた攻め返しを見せて小嶋君を赤コーナーに押し込んでいったんだけど、

そこでの相手のチョン打ちの方がエンディングパンチになりそうな感じで、

って見てた残り9秒、思いの外鋭く振り出した石川君の右ショートフックがヒット、

アレレレーって感じで何となんと小嶋君の方が倒れ込んでしまったんだわ。

 

それは川崎さんと自分が石川君のストップ負けを予感してた直後のことで、

青コーナー全員がひっくり返ってしまうほどの出来事だったんだわ。

 

<2R>

ラウンド終了間際のダウンだったもんで、

明らかにダメージが抜けてないままの小嶋君だったんだけど、

実は石川君の方も回復し切れてないままのラウンド開始ゴングで、

二人は前の回の激闘を更にヒートアップさせて手に汗握る展開に突入していって、

お互いの回復度がとっても気になったんだけど、

やっぱり終了間際でのダウンの方がシンドかったみたいで開始17秒、

石川君が右、右ってフック系の連続打ち込みに成功して2度目のダウンゲット。

 

残り時間は山ほどあるし、ここは石川君が一気攻めかなって見てたんだけど、

小嶋君の踏ん張りも半端じゃなくて、回転力では負けてたんだけど、

合間合間を縫ってた右ストレートにはまだ必殺感が漂ってたんだわ。

 

<3R>

お互いに判定は有り得ないって感じの真正面勝負だったんだけど、

若干余裕が出てきた感のある石川君のコンビブローの勢いと見栄えが良くて、

殆どボディを打って来ない小嶋君とは好対照だった残り39秒、

強めの左フックで小嶋君がバランスを崩すのを見計らっての一気一気で、

連続技からの最後は右フックだったんだけど、

ロープが無かったら弾き倒してしまったほどの衝撃を与えて、

小嶋君の頭が大きく跳ね上げられたところでレフェリーストップだったんだわ。

 

 

ってことで2分25秒、石川君のTKO勝ちだったんだけど、

攻撃のリズムはかなリ違うんだけど二人共、とっても前向きないいボクサーで、

ディフェンスを改善すればまだまだ伸びそうな感じがしたんだよね。

 

 

 

⑥ レイマーク・タダイ×谷口将隆さん(ワタナベ)……LF 8R

8勝(4KO)3敗1分の23歳・フィリピンと、

9勝(7KO)2敗のランク5位、サウスポー、24歳・兵庫県。

 

試合前の谷口さんと頑張ってねグローブタッチして、

その後は遠目から見たり見なかったりだったんだけど、

最初はいい感じで始めてた谷口さんだったんだけど、

ラウンドが進むにつれ気持ちがどこか他に行ってしまったかのように緩んで、

結局、6R2分16秒、バッティングで谷口さんの頭が傷付いてしまって、

ドクターチェック後即の負傷ストップでの判定決着。

 

 

結局、60-54×2、59-55の圧倒3-0勝ちではあったんだけど、

本人も観客サイドも若干消化不良気味だったんじゃないかなあ。

 

 

 

角海老ジムでのコーチ義人君とのスパー帰りの田之岡条さんとロビーでバッタリで、

ちょっと立ち話をしてたらそこに久し振りの佐藤拓茂さんともね……。

 

 

 

⑦ 勅使河原弘晶さん(輪島S)×ジェイソン・カノイ

             ………WBO AP タイトル戦 12R

15勝(9KO)2敗2分のチャンピオン、WBO5位、27歳・群馬県と、

27勝(19KO)7敗2分のランク7位、27歳・フィリピン。

 

勅使河原さんの試合はいつもその登場場面に最初の見せ場があるんだけど、

この日も宮崎達也君、加藤港君、塚田祐介君、中村由樹君それに、

長嶺克則さん達を引き連れての騎馬戦というかお神輿仕立てで、

美空ひばりの “お祭りマンボ” をバックにしてのリングインで、

青コーナーのカノイがちょっと呆然としたような表情でそれを眺めたんだよね。

 

カノイは勅使河原さんより頭1個ほど背が低いズングリ系で、

ちょっと見、角海老ジムの奥村トレを彷彿させたんだわ。

 

<1R>

倍ほどの試合キャリアのある元世界ランカーの歴戦士カノイは流石の流石で、

最初っから飛ばすことなくまずは相手の出方を確かめるような慎重さで、

勅使河原さんの方もそれに付き合ったかのような確かめ合いだったんだけど、

最初のヒットはカノイの方で残り1分25秒、右を薄くヒットさせたんだわ。

 

カノイはその後の残り40秒にも更に右を当て込んで、

これは大きくオーバーハンド気味に被せ打っていっての直撃で、

勅使河原さんは明らかに一瞬効いてしまったんだわ。

 

カノイは勅使河原さんが常に先制してくるところを待ち受けて、

その打ち終わりに右を狙い打ってたんだわ。

 

相手はかなり背が低いもんで、いつもとは違うところからパンチが飛んで来るし、

いつもとは違う角度で打ち込む必要があったもんで勅使河原さん、

ラウンド序盤はその調整に困ってるようでもあったし、

それは試合終盤になってもアジャストし切れてないようなところがあったんだよね。

 

<2R>

勅使河原さんは徐々に相手の右フックのタイミングを見極めつつあって、

大きな被弾は殆どないまま残り27秒にワンツーをクリーンヒットさせて、

直後の左フックも中々の打ち込みで何とか自らを取り戻していったんだわ。

 

ただ、勅使河原さんとしてはもう少しジャブを多用すべきじゃないかって、

隣で一緒に見てた三迫会長とも話してたんだけどね。

 

それでも中小の被弾を重ねてカノイの左目周辺の腫れが目立ってきたんだわ。

 

<3R>

勅使河原さんは元々目と間がいいから、カノイの右フックは今や警戒外で、

その軌道をほぼ見切りつつあったみたいだったんだわ。

 

このラウンドも開始54秒での右ヒットで勅使河原さんが連続ポイントゲット。

 

<4R>

勅使河原さんが流れを掴みつつあって攻勢度を上げていったんだけど、

カノイの方もいよいよ全力打ちって感じの強振強振で開始1分半まで、

特に思いっ切りの左右ボディショットで勅使河原さんを追い込んでたんだわ。

 

万振りを続けたカノイが残り30秒からは一段落したんだけど、

そこを見越して勅使河原さんが攻め返すってことにはならなくて、

何だかカノイのボディブローがシンドかったみたいだったんだわ。

 

ってことで自分の中ではこれでイーブンになったんだわ。

 

<5R>

開始52秒、右を当て込んだカノイが一気の飛ばしで、

それはまるでここを勝負どころと判断したかのような攻め込みで、

その辺の勝負勘は流石だったんだけど勅使河原さんも相手の好きはさせなくて、

意地の攻め返しで、いつの間にかカノイの息が上がり始めたんだよね。

 

結局、勅使河原さんの攻め返しの方がポイント性が高かったんだけど、

それでもカノイはショートアッパー含めて色んな角度で打ち出せる能力を持ってて、

短躯ではあるんだけど、その分下半身と軸が実にシッカリしたボクサーで、

生来の打たれ強さも相まってか、

これまで36戦してKO負けはおろか一度もダウンしたことがないんだって、

三迫会長から教えて貰ったんだけど、

持ち前のテクニックとそのタフネスぶりを評価されて、

井上尚弥さんのスパーリングパートナーとして重宝されてるんだってね。

 

<6R>

二人共、前の回に振り過ぎたせいか明らかに休み休みから始まって、

お互いに取り敢えずこのラウンドの前半は休もうねって、

まるでそういう協定が出来てたかのようだったんだわ。

 

お互いにダラダラと2分間を浪費した残り1分、

さてどうなるかって見てたら飛ばしていったのは勅使河原さんの方で、

まずは残り40秒に右ストレートを2発ヒットさせて、

その後に綺麗に左ボディを打ち込んだんだわ。

 

そのタイミングでのボディは予想してなかったみたいでカノイ、

ダメージを隠し切れないまま右グローブでベルト付近をさすってたんだわ。

 

<7R>

勅使河原さんにしろカノイにとっても、勅使河原さんの左ボディが鍵になってきて、

自信を深めた勅使河原さんがまずは先制攻撃だったんだけど、

短躯のカノンの左ボディのスペースは極端に狭いし、

そこを右肘でカバーしても右顔面がフリーになる訳でもなくて、

勅使河原さんとしてはガードを大きく動かす必要があったんだけど、

そうこうしてるうちに頑張り屋のカノイの逆襲が始まって、

色々混ぜ込んだショートブローで勅使河原さんを困らせてポイントバック。

 

<8R>

やってる当人同士にも観客席にも膠着感というか若干のマンネリが漂って来て、

大きな攻め込みも大きな被弾もないままに終始して、またもやの中弛みで、

少しばかりのショットの正確性でギリギリ勅使河原さんがポイントゲット。

 

<9R>

カノイは被弾しても全く怯むことがなかったし、

一瞬たりとも体を揺らがすってことがないタフの上のタフで、

一方的にはさせない試合運びも流石で、

それはまるでジャッジのポイントの配分にまで配慮してるかのようで、

ラウンドの終盤近くに頑張ってる感を出すのがとっても巧かったんだよね。

 

<10R>

カノイの右のショートアッパーにはまだまだ必殺感が宿ってたし、

疲れが見え隠れしてきた勅使河原さんは反応が鈍くなるにつれ、

試合序盤に貰った右フックも避け切れなくなってて、

最初の1分間で背負わされたハンデを取り戻すべくの反撃もないままで、

明らかな手数負けをしたままのラウンド終了ゴングだったんだわ。

 

<11R>

このままじゃマズイって感じで勅使河原さんが初っ端から飛ばしたんだけど、

開始1分以降、左フック3発と右フック1発を当て込んだのはカノイの方で、

残り1分辺りでのバッティングで勅使河原さんが右目上をカットしてからは、

勅使河原さんの倒したい倒したいっていう気持ちが余りに目立ってきて、

大きく振り過ぎて背の低いカノイの頭の上を空転することが多くなって、

残り15秒には却って見栄えのいい右ストレートを打ち込まれてしまったんだわ。

 

ってことで終盤にかけて勅使河原さんが2連続ポイントロスで、

自分のスコアでは僅か1ポイント差にまで縮まってしまって、

この日はタイ人ジャッジが2人混じってたし、

勝敗の行方はいきなり混沌としてきてしまったんだよね。

 

<12R>

大体殆どのボクサーは最終ラウンドは飛ばす訳で、

特にスコアが読み切れない場合はその傾向が更に強くなるものなんだけど案の定、

勅使河原さんの若干焦りが混じったメチャ振りから始まって、

今更小さく鋭くも有り得ないんだけど、かなりブン回しての立ち上がりで、

一段落した後が心配だなあって見てたんだけど、

実はカノイの方も相当消耗してたみたいで逆襲し切れず結局、

1分20秒での勅使河原さんの右ストレートがポイントを分けるショットになって、

そのまま若干ダラーッとした感じのエンディングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は115-113だったんだけど結局、

116-112、115-113×2ってことで勅使河原さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後の勅使河原さんは沢山のサポーター達に囲まれてて、

話しをする機会がなくて、お互いに目で挨拶を交わしたんだよね。

 

 

 

⑧ 吉野修一郎さん(三迫)×斉藤正樹さん(10count)

              ………日本 L タイトル戦 10R

6勝(4KO)0敗のチャンピオン、26歳・栃木県と、

14勝(5KO)12敗(1KO)6分の32歳・神奈川県。

 

自分の横にはいつものように村越マネが座って、

「この試合どうです?」 って感じだったもんで、

最初っから無理に打ち合わないで3R~4Rまでを気を付けて長引かせれば、

必ずしもチャンスが無い訳でもないんじゃないかって答えたんだけどね……。

 

勝率とKO率では敵わないけど、斉藤さんには5倍もの試合キャリアがあるし、

元々とっても打たれ強いところもあるから、

長い試合に持ち込めればっていう条件ではあったんだけどね。

 

<1R>

守らなければならない立場と失うモノはない立場との違いがいきなりハッキリで、

まずはユックリ相手の出方を見ようとしてた吉野さんに対して斉藤さん、

想像以上の先仕掛けで、それは一瞬吉野さんを当惑さえさせて、

山ほどの応援団の声援を背にしての積極的なジャブジャブからの右ストレートで、

今日は気合が入ってるなあって見てた開始35秒のリングほぼ中央、

吉野さんがクロス気味に打った右ストレートが直撃ヒット。

 

吉野さんは最初の1発で斉藤さんから衝撃のダウンゲットだったんだわ。

 

何とか立ち上がった斉藤さんだったんだけど、

ダメージを残したままのリスタートだったのは明らかで、

残り時間は2分以上もあるし、凌げるのかが最大のテーマになってきて、

陣営からはアドバイスが飛んでたんだけど斉藤さんの耳には届いてたのか……。

 

倒し慣れてる吉野さんはいつものようにとっても冷静な追撃で、

相手の動きを見極めながらの冷酷な打ち込みで、

レフェリーも終始斉藤さんの目を覗き込むような仕草を続けてたんだわ。

 

その後の2分近くを何とか必死に凌いでた斉藤さんだったんだけど、

危ない危ないの被弾を繰り返して、腰が伸びたまま後退する場面の連続で、

そろそろ止めど時かなあって見てた2分36秒、

北ロープに詰められ大きく右を打ち込まれてしまったところでストップエンド。

 

自分はレフェリーだけしか見てなかったんだけど、

直後に陣営からもタオルが投げ入れられたらしいね。

 

 

意表を突いた先制攻撃は何か考えがあってのことだったと思う訳で、

もっとユックリ組み立てるべきだったって思うのは部外者の感想なんだよね。

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 吉野修一郎さん

② 石川春樹君

③ 武藤澪士君

④ 勅使河原弘晶さん

⑤ 小嶋夏生君

2018年2月 7日 (水)

1月度ランキング

 

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“花屋さんから頂いたクロッカスの新種”

 

なんだけど、無事に咲くかなあ……。

 

 

 

ミャンマーは古くから生粋の仏教国で、

だからイスラム系のロヒンギャは元々異教徒の少数民族なんだけど、

ここのところ仏教徒からの迫害が激しくなったってことで、

どんどん難民化して周辺諸国に流入して国際問題化してるんだよね。

 

今、世界で起きてる宗教闘争の殆どは貧しい国で勃発してて、

満たされない人間達は安易に敵を作りたがるっていう典型あって、

国連も動き出してるんだけど、以前はロヒンギャの支持を受けてた

アウンサウン・スーチーが沈黙してるのが自分には全く理解できないんだわ。

 

未だに続いてる中東のユダヤとイスラムの紛争も同様なんだけど、

その地域に利権を求めた他国が彼らの対立を表面化顕著化させてることが多くて、

仏教徒とロヒンギャとの対立に関しても、

太平洋戦争前後にイギリスや日本がその一方を取り込んだことに由来してて、

その時に植え付けられた怨念を延々と交換し合ってるんだよね。

 

 

 

1月度は例年試合の枯れ時期なもんで、そもそもの異動がとっても少なくて、

世界戦とOPBF戦が其々1試合だけだったし、

1試合組まれてた日本タイトル戦も流れてしまったんだよね。

 

 

 

≪世界チャンピオン≫

山中竜也さん(獲得)、京口紘人さん(1)、田口良一さん(WBA7、IBF獲得)、

拳四朗さん(2)、比嘉大吾さん(1)、木村翔さん(1)、井上尚弥さん(7)、

岩佐亮祐さん(獲得)、尾川堅一さん(獲得)、村田諒太さん(獲得)、

ホルヘ・リナレス(WBA3、WBCダイヤモンド)の計11名、ベルト13本。

 

リナレスは1月27日、ランク15位を相手に楽々の3-0勝ち。

 

 

 

≪OPBFチャンピオン≫

小浦翼さん(1)、中山佳祐さん(1)、マーク・ジョン・ヤップ(3)、

大竹秀典さん(2)、清水聡さん(1)、中谷正義さん(8)、内藤律樹さん(獲得)、

井上岳志さん(獲得)、秋山泰幸さん(獲得)、藤本京太郎さん(2)の計10名。

 

1月13日、内藤さんが王座決定戦でジェフリー・アリエンザに9RKO勝ちして、

タイトルゲット。

 

 

 

≪WBO APチャンピオン≫

坂本真宏さん(獲得)、向井寛史さん(獲得)、勅使河原弘晶さん(獲得)、

伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(1)、岡田博喜さん(獲得)、小原佳太さん(1)、

井上岳志さん(獲得)、秋山泰幸さん(獲得)、藤本京太郎さん(1)の計10名。

 

 

 

≪日本ランキング≫

 

【ミニマム級】……空位。

全く異動ナシで、空き3名分も変わらず。

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(2)。

ここも全く不変で、空き3名分も変わらず。

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(2)。

1月20日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした中谷潤人さんが、

7位から5位にアップして小坂駿さんと上下を入れ替わり。

 

若干試合から遠ざかってる藤北誠也さんが4位から6位にダウン。

空き2名分は変わらず。

 

 

【スーパーフライ級】……空位。

全く異動ナシ。

 

 

【バンタム級】……空位。

赤穂亮さんが1月20日のタイトル戦を棄権して王座剥奪。

 

鈴木悠介さんとの決定戦が決まった村中優さんが5位から2位にアップ。

 

1月12日、中野敬太さんとの試合に2-1辛勝した高橋竜也さんが、

清瀬天太さんと入れ替わって8位にアップ。

異動はそれだけ。

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1)。

1位だった石本康隆さんが潔く引退ランクアウトして、

出来たスペースに臼井欽士郎さんがカムバックランクインして14位。

 

 

【フェザー級】……大橋建典さん(獲得)。

渡邊卓也さんが試合枯れしてる竹中良さんと入れ替わって6位にアップ。

1月13日にコーチ義人君と1-1引き分けた日野遼さんは12位のまま。

 

 

【スーパーフェザー級】……末吉大さん(獲得)。

1月13日に正木脩也さんに3-0勝ちした三代大訓が4位にランクインして、

敗れた正木さんは3位から10位に大幅ダウン。

代わって3位にアップしたのは富岡樹さんなんだわ。

 

1月12日、タイボクサーに1RKO勝ちした粕谷雄一郎さんは8位のまま。

 

1月13日にOPBFタイトル戦で10RKO負けした小谷将寿さんが、

13位からのランク落ち。

で、空き1名分には変化ナシ。

 

 

【ライト級】……吉野修一郎さん(獲得)。

5位だった山田智也さんが引退ランクアウト。

 

ハリケーン風太さんが少し試合から遠ざかってる石川元希さんと入れ替わって、

5位にアップ。                                              

で、空き1名分が増えて4名分。

 

 

【スーパーライト級】……細川バレンタインさん(獲得)。

7位だった内藤律樹さんがOPBF王者に転出して、

出来たスペースに岡崎祐也さんがリランクされて14位。

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(2)。

1月12日にタイボクサーに1RKO勝ちした別府優樹さんは2位のまま。

 

1月20日、タイボクサーとの復帰戦に2RKO勝ちしたチャールズ・ベラミーも、

9位のままで、空き2名分も変わらず。

 

 

【スーパーウェルター級】……空位。

1月20日にタイボクサーに3RKO勝ちした松永宏信さんは6位のままで、

空き7名分も変わらず。

 

 

【ミドル級】……西田光(1)。

全く異動ナシで8名分の空きも変わらず。

 

 

 

≪日本タイトル保留選手リスト≫

福原辰弥さん、原隆二さん、小西伶弥さん、八重樫東さん、田中恒成さん、

河野公平さん、五十嵐俊幸さん、江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、

帝里木下さん、船井龍一さん、山中慎介さん、大森将平さん、益田健太郎さん、

赤穂亮さん、小國以載さん、亀田和毅さん、松本亮さん、和氣慎吾さん、

久保隼さん、細野悟さん、大沢宏晋さん、ゼネシス・セルバニア、西谷和宏さん、

近藤明広さん、亀海喜寛さん、野中悠樹さんの計28名。

 

今回この中で試合をしたボクサーは一人も居ないんだけど、

赤穂亮さんが新規転入者ってことなんだけど、

ここは日本タイトルには挑戦しませんっていう括りなんだけど、

ホントにそれでいいの? 丸木和也さんのJBC預かりとはどう違うの?

 

 

 

今日は横浜光ジムの望月直樹さんがタイで試合して、

明日は勅使河原弘晶さん×ジェイソン・カノイ、吉野修一郎さん×齋藤正樹さんで、

その翌日からは競馬が3連投なんだよね。

2018年2月 6日 (火)

比嘉さんと1月のベストボクシング

 

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“ソフトバンク光”

 

今までインターネットはJ-COMの附属サービスを利用してたんだけど、

元々J-COMは競争相手のいないことに乗じてか、

色んなサービス面で首を傾げるようなことが多いんだわ。

 

それは経営母体がJCNから変わった前後から著しくて、

セットトップボックスがパナソニックから中国ブランドの安物に代わった際にも、

外付けのハードディスクに録画しておいた映像を引き継ぐことが出来なかったし、

ことインターネットに関しても、速度が遅いままプロバイダーを勝手に変えて、

どうやったら利益を上げられるかだけに奔走するばかりで、

ユーザーを置き去りにするのも甚だしいんだよね。

 

で、去年の暮れにiPhoneの契約をauからソフトバンクに替えたついでに、

インターネットもソフトバンクの光に替えたんだわ。

 

以前100Mbpsだったのを今回1Gbpsにしたから数値上は10倍で、

ただ、必ずしも速度が10倍になったっていう訳でもないんだけど、

それでも明らかにサクサク度が違ってきたんだわ。

 

写真の左側の黒いボックスがNTTのモデムで、

右側の白いボックスがソフトバンクのルーターなんだけど、

NTTの光回線を借用するシステムになってるんだよね。

 

放送法の兼ね合いもあるのかも知れないんだけど、

いっそのことケーブルテレビも解禁して色んな会社に競争させたらどうかって、

そう思ってるんだけど、みんなはどう思ってるのかなあ……。

 

 

 

☆ 比嘉大吾さん(白井具志堅)×モイセス・フエンテス

              ………WBA F タイトル戦 12R

14勝(14KO)0敗のチャンピオン、22歳・沖縄県と、

25勝(14KO)4敗(2KO)1分のランク9位、32歳・メキシコ。

 

4日の沖縄での比嘉大吾さんの防衛戦は中々興味深くて、

上背とリーチがあって接近戦でも実に好戦的で、

なおかつオッパイのデカイ奥さんを連れて来た相手にどう戦うかってことで……。

 

 

<1R>

他のボクサーが見習うべきことはまずは比嘉さんの構え方で、

背の高いボクサーを相手にする際にも決して腰が伸び上らないことで、

ガードを固めながら相手との距離と出入りのタイミングを計りながら、

相手がどの距離、どのタイミングで打ってくるのかも同時に探ってたんだよね。

 

その作業中、比嘉さんの最初のジャブが届かなかった直後に、

フエンテスが左を薄くヒットさせて、開始12秒にも比嘉さんのジャブに合わせて、

右のショートフックをクロス気味ヒットさせたんだわ。

 

感じを掴んだかのようなフエンテスが更に攻勢に出たんだけど比嘉さん、

それ以降は更にガードに配慮することで直撃を避けることが出来てたんだわ。

 

ちょっと見のフエンテスは動き全体がしなやかとは言えず、

特に肩から首にかけてがとっても硬そうだったし、

ジャブを含めて一瞬のスピードはそれほどのことは無かったんだよね。

 

ただ、比嘉さんの頑張るジャブを打ち払うだけのパワーは充分持ってて、

その後1分前後には更にプレスを強めたところからの左右のロングボディで、

そのロングボディフックを10秒後にも繰り返してたんだわ。

 

その2回の一連の攻撃の間の1分05秒、比嘉さんも強烈な左ボディを打ち込んで、

意地の張り合いみたいなことになってたんだけど、

中間距離から鋭いジャブで組み立てて来るかと思ってたフエンテスが、

自分の方から近づいて来るもんで比嘉さんとしては何だか楽々だったんだよね。

 

それ以降のフエンテスはショートブローもそれほど目まぐるしいものでないまま、

その長い腕を武器として使うことが無くなって、

ボディショットの届きはそこそこだったんだけど、

顔面を狙って大きく振り出す右は全くフォローを考えていないようで、

空振って足元を乱してしまうほど雑に強振してたし、

パンチの軌道自体も比較的解り易くて、それほどの怖さは感じなかったんだよね。

 

で、短い時間で比嘉さんもいつも通りにやればいいってことを確認したようで、

リーチでハンデを負ってる比嘉さんの方が例の連続高速ジャブから組み立てて、

残り1分28秒、相手の大きな右の振り終わりに右から返した左を軽くヒット、

相手が空振ってバランスを崩したところだったもんで、

ほんのチョン打ちだったにも関わらず、フエンテスが少しヨロけたんだわ。

 

その10秒後の残り1分19秒、フエンテスが反転攻勢に出て、

そこからお互いに相手の顔面への危険なパンチを鋭く交差させてたんだけど、

一瞬早く比嘉さんの右フックがヒットしてフエンテスが大きく揺らいだんだわ。

 

一旦引いてその効き目を確認した比嘉さんがここが飛ばしどころだなって、

一気の追撃を掛けていって、フエンテスも必死に打ち返してたんだけど、

ムキになることなく比嘉さんが冷静な出入りを繰り返して、

打っては引き、打っては引きを3度ほど繰り返して相手のパンチをやり過ごしながら、

左ボディから右フック、右ストレートって強いパンチを上下に打ち分けてたんだわ。

 

それまでは前詰めを欠かさなかったフエンテスも今やそれさえも出来なくなって、

途中で貰ったボディブローが余程シンドかったか、

トランクスのベルト付近に手を触れて明らかに休みたがってたんだわ。

 

残り45秒、比嘉さんはまたもや鋭い右ストレートを放って一旦引いた直後、

相手がロープにもたれたままなのを確認してここで一気の踏み込みで、

ボディからアッパーって左をダブルでヒットさせて、

ガードが上がって出来たスペースに右ストレートボディを打ち込んだんだわ。

 

最後のその右ストレートボディがそんなに致命的だったのか、

その前の左のダブルが効いたのか、

そのまた前の右ストレートで既に効いてしまってたのか、

はたまたそれらの複合技ってことか、とにかくフエンテスは四つん這いになって、

苦しそうに自らマウスピースを吐き出してしまったんだわ。

 

それを確認したレフェリーがフエンテスが棄権したと判断してのストップエンドで、

2分31秒、比嘉さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

比嘉さんの最後のショットは右ストレートボディだったんだけど、

倒れ込む相手に更に殴り掛かりそうだったのを冷静に留まって、

一方苦しそうにしゃがみながら倒れ込んだフエンテスは、

立ち上がる前にマウスピースを吐き出してしまって、

それはカウントの他に更に時間を稼ごうとしての事だったのかも知れないんだけど、

レフェリーや一般観客には勝負を投げたとしか見えなかったんだよね。

 

試合後のフエンテスはその裁定に不満タラタラで、

呼吸が苦しかったからマウスピースを吐き出しただけだって言ってたけど、

マウスピースを外したって呼吸が楽になることはない訳で要するに、

そんなことは何の言い訳にもならない只の負け惜しみに過ぎなくて、

ああいうボディブローのダメージは簡単には拭いきれないものだから、

遅かれ早かれ粉砕されてしまってたのはほぼ間違いなくて、

デカオッパイの奥さんを連れてとっとと帰るがいいんだわって思ったね。

 

 

 

自分にとっての1月度のボクシングは僅か4ボクシングしかなくて、

30試合ちょっとの中からのベストも無いかとも思ったんだけど、

そんな中でもかなり刺激的な試合があったのも事実だったもんで……。

 

 

≪1月度ボクシングベスト8≫

*左側が勝者、( )内は事前期待度順位、敬称略。

 

① 三代大訓×正木脩也 (1)……3-0  

② 内藤律樹×ジェフリー・アリエンザ (4)……9RKO

③ 中谷潤人×ジェロニエル・ボレス (ー)……1RKO 

④ 大保龍斗×斎川卓也 (ー)……3-0

⑤ 高橋竜也×中野敬太 (5)……2-1

⑥ チャールズ・ベラミー×チャイラット・トーチラチャイ (ー)

                          ………2RKO

⑦ ブライアン・ロべターニャ×千葉開 (ー)……6RKO

⑧ 佐藤諄幸×栗原拓也 (ー)……4RKO

 

*事前期待度ベスト8以内で選モレした試合は、

コーチ義人×日野僚(2)、赤穂亮×鈴木悠介(3)→中止、諏訪佑×佐川遼(6)、

大嶋剣心×金澤宜明(7)、蒲山直輝×花森成吾(8)→中止。

 

中止になったのが2試合もあったし、

事前期待度もガッチャガチャになってしまったなあ……。

2018年2月 4日 (日)

後楽園ホール・2月3日

 

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「こうしてると気が休まるもんで……。」

 

 

 

昨日は一力ジムの小林会長とお久し振りで、

デニーズで色々世間話をした後にホール入り。

 

先月大阪の試合で見事な逆転KO勝ちして、

SB級の8位をゲットした相川学己さん(三迫)にオメデトゴザイマスを伝えた後、

長野さん(帝拳)、久保さん(三迫)、谷さん(協会)って、

業界の三女傑に適当にからかわれて始まり始まり……。

 

 

 

① 大島滉平君(三迫)×脇山貴継君(ワタナベ)……LF 4R

1勝5敗1分の23歳・福岡県と、1勝3敗(1KO)の19歳・福岡県。

 

負け越し同士で福岡県出身同士の対決。

 

<1R>

二人共、そこそこのスピードは維持してたんだけど、

あと半歩ほどの踏み込みが浅いせいか、お互い軽い突っ突き合いに終始してて、

まずは慎重な立ち上がりだったんだわ。

 

中盤以降、脇山君がプレスを強めていった中、

最初のワンツーを外した直後の大島君の被弾が目立ってきたなあ。

 

<2R>

二人共、この階級の割には2発目までで終わってしまうことが多くて、

あと一発あと一発の頑張りが足りてなくて、

ジャブの精度が上がりつつあった脇山君の手数負けが勿体なかったなあ。

 

<3R>

大島君が右で攻撃を終えることが多かった中、

1分半頃から脇山君の左右ボディ攻めが目覚ましくて、

展開に変化があるかと思ったんだけど、その後は行ったり来たりで、

残り30秒からもお互いに特別のアピールが出来なくて、

ポイントを振るのが難しかったんだけど、僅かな手数差で大島君かなあ……。

 

<4R>

どっちにも勝利が有り得た最終ラウンドだったんだけど、

脇山君は最初の1分間を過ぎるとメッキリ動きが悪くなって、

口を空いてハァーハァーし始めて、

ここは一気に大島君のチャンス到来の場面だったんだけど、

残念ながら大島君の方も消耗が進んでしまってたみたいで、

飛ばし切れず追い込み切れないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-38×2、38-38ってことで辛うじて脇山君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 遠藤健太君(帝拳)×何チャラ・何チャラ……SL 4R

デビュー戦のサウスポー、33歳・大阪府と、7勝(2KO)5敗1分の28歳・タイ。

 

33歳の遠藤君はB級デビューでもないのにタイボクサー相手で、

どういうことか瀬端さんに確かめたらメキシコで試合してたってことで、

6勝(6KO)1敗だったってことで……。

 

 

遠藤君は如何にも鍛え上げた頑丈そうな体躯をしてて、

登場した相手のタイボクサーの緩んだ身体と比較すると格段の見栄えを誇ってて、

こりゃあっと言う間のエンディングだろうなとしか思えなかったんだけど、

タイボクサーっていうのは殆どが倒されにやって来るって、

そういう事が遠藤君には事前に伝わってなかったみたいだったんだわ。

 

で、恐ろしいほど慎重な立ち上がりをしてるのが自分には間抜けにしか見えなくて、

2Rに入っても殆ど同じようなタルイとしか言いようのないパフォーマンスのままで、

特にこれといった技を見せるでもなく結局は左ストレート一本のボクサーのようで、

相手は倒され待ちだっていうのに、そのままフルラウンドやろうとしてるかのようで、

とっても我慢ができなくなってしまったもんで仕方なくの退席だったんだわ。

 

 

「何やってんだ!」 「外国人を呼んでカネが懸かってるんだぞ!」 って、

この後セコンドから檄を飛ばされたか遠藤君、

次の3R2分35秒でのTKO勝ちだったらしいね。

 

 

 

③ 中村駿介君(帝拳)×高橋克俊君(reason)……65㎏ 6R

5勝(4KO)2敗(2KO)1分の25歳・東京都と、

6勝(2KO)5敗(1KO)2分の33歳・東京都。

 

高橋君は5年振りに復帰した以降は1勝0敗2分けって負け無しの頑張り屋で、

この日は洪さんがチーフに付いてて、

自分の横には森拓也君が座って終始大声援を送ってたんだわ。

 

<1R>

高橋君がガードを固めて詰め寄るところを中村君、

長めで鋭いジャブで対応してたんだけど、ちょっとやり難そうにもしてて、

どちらが自分の距離をモノにするかって感じだったんだけど、

詰め寄ってからの高橋君も攻め込み遅れが目立ってて、

僅差ではあったんだけど、中村君のジャブの有効度が高かったんだわ。

 

<2R>

高橋君が詰め詰め追い追いはするんだけど中々有効打に繋げられなかった中、

中村君の左右ボディが鋭く喰い込んだ直後、

思わず高橋君が腰を折ったところを目がけて中村君が強烈な打ち下ろしで、

その右のショートフックが高橋君の左こめかみに直撃してダウンゲット。

 

開始57秒のところだったもんで残り時間は充分過ぎるほど残ってて、

これは高橋君もシンドイだろうなあっていうリスタートだったんだけど、

ここからの高橋君の踏ん張りが尋常じゃなくて、

必ずしも中村君の追撃が甘かった訳でも無かった中、

気合を入れ直しての挽回挽回を目指して攻め返してたんだわ。

 

<3R>

いつの間にか高橋君の得意の距離になっての延々の接近戦に移っていって、

高橋君は殆ど劣化を見せることなく持ち前のしつこさを全開にさせていったんだわ。

 

高橋君の頑張り手数は中村君を上回るものがあったんだけど、

ただ、一発一発の威力っていうことになると力の差は明らかで、

残念ながらポイントを取り返すってところまでは至ってなかったんだわ。

 

<4R>

必ずしも巧さは感じさせなかったんだけど高橋君、

序盤の1分間を間断のない手数で圧倒してるうちに、

驚いたことにいつの間にか中村君の動きが極端に鈍ってきて、

下半身のバランスを大きく崩す場面も増えてきて、

雑な単発大振りで凌ごうとするまでに追い込まれてしまったんだわ。

 

思いもしなかった高橋君の逆転大攻勢に場内も大盛り上がりで、

この時は中村君もかなり危ないところまで追い込まれてしまったんだけど、

あと一息のところで高橋君にも消耗の色が濃くなってしまって、

残り30秒からはお互いに休み休みになってしまったんだわ。

 

<5R>

自信を深めた高橋君の前詰めに対して中村君、

今やジャブで対応できる段階を過ぎてしまって疲労感も抜けてなくて、

前の回からの危ない状況を引きずってたんだけど、

一方の高橋君の方も手数は踏ん張ってたんだけど強くは打ち込めてなくて、

ポイント的にはどうしてもダウンゲットが欲しいところだったんだけど無理そうで、

って見てた1分35秒頃だったかなあ。

 

中村君がいきなり最後の飛ばしを掛けていって、

それは持ってる力の全てをここで出してしまおうっていう感じの渾身の飛ばしで、

高橋君も何とか凌ぎ切ろうと必死だったんだけど、

ここでは中村君の頑張りが高橋君の踏ん張りを粉砕してしまって、

腰を屈めて防戦一方になってしまったところの1分51秒、

高橋君陣営からタオルが投げ込まれてのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後暫くして中村君と行き合ったもんでちょっと話をしたんだけど、

4Rのあの場面はホントにヤバかったみたいだったんだわ。

それでも最後の気持ちと体力を振り絞った飛ばしは立派だったんだよね。

 

 

 

④ 波田大和君(帝拳)×坂田尚樹君(ワタナベ)……SFe 6R

4勝(4KO)1敗のサウスポー、21歳・埼玉県と、

4勝(3KO)1敗1分の33歳・福岡県。

 

坂田君はこの日3人目の33歳ボクサーで、

3人目の福岡県ボクサーでもあったんだわ。

 

<1R>

一瞬の踏み込みの鋭さはやっぱり波田君の方が圧倒的で、

坂田君には若干の気後れがあったか、

ジャブ含めて殆ど正確なヒッティングが叶ってなかったんだわ。

 

ラウンドが終了するまでに波田君は2発の左ストレートを当て込んでたんだけど、

この日の彼はパンチが交差することを全く怖がってなくて、

相打ちになっても自分のパンチの方が破壊力があるって、

そういう自信に裏付けられてるようなパフォーマンスをしてたんだわ。

 

1Rが終わった頃、渡辺会長が用事先から駆け付けて自分の隣に座って、

「どんな感じ?」 って聞いてきたもんで、

「若干苦戦してます。」 って答えたんだよね。

 

<2R>

波田君は実はとっても目のいいボクサーだと思ってて、

だから坂田君のパンチを必要以上に下がって避けるっていうことが無くて、

即の打ち返しに繋げることが出来てたんだわ。

 

徐々に波田君のプレスが強くなっていった中、

坂田君も吹っ切ったように伸びのいい右ストレートを放ってたんだけど、

その後のフォローパンチに対する配慮が不足してたし、

引き足の鋭い相手に対して二次三次の踏み込みが欲しいところでもあったんだわ。

 

<3R>

激しさを増した序盤の打ち合いは波田君が優位に運んでたんだけど、

開始30秒、坂田君の右ストレートが綺麗にヒットして一瞬、

波田君の体をユラッと泳がせたんだわ。

 

ただその直後、坂田君の追撃の前に大きく仕掛け返したのは波田君の方で、

すぐにポイントを取り返そうとするその姿勢が彼のリズムを格段に改善していって、

途中途中でのショートレンジでの打ち合いはお互いに危険極まりなかったんだけど、

坂田君の方が被弾が多かったなあって見てた残り13秒、

波田君が巧いこと上下に打ち分けたその直後のリングほぼ中央、

それ程の万振りには見えなかったんだけど、

左ストレートがタイミングよくヒットして坂田君がダウンしてしまったんだわ。

 

坂田君も何とか何とかって感じで立ち上がったんだけど、

それまでのダメージが蓄積されたところでの一発被弾だったせいか、

ファイティングポーズを取る前に足元がふらついてしまって、

そのままヨロヨロって北ロープへ倒れ込んでしまって、

勿論即のストップエンドで2分57秒、波田君の手際のいいTKO勝ちだったんだわ。

 

 

波田君に付いてたチーフセコンドは中村君の試合に続いてカルロス・リナレスで、

彼が役目を終えて奥さんやお子さんと一緒にいたところでコンチワして、

この日の二人の出来に関して色々聞かせて貰ったんだけど、

流暢とはまだ程遠いんだけど、それでも一生懸命に説明してくれたんだよね。

 

 

 

⑤ 神谷治昭君(帝拳)×何チャラ・何チャラ……55㎏ 8R

7勝(3KO)0敗の27歳・兵庫県と、8勝(2KO)4敗の22歳・タイ。

 

2R2分02秒で神谷君のTKO勝ち。

 

 

 

⑥ 永野祐樹さん(帝拳)×何チャラ・何チャラ……W 8R

12勝(9KO)2敗(1KO)のランク6位、サウスポー、28歳・熊本県と、

12勝(2KO)7敗1分の30歳・タイ。

 

2R3分00秒で永野さんのKO勝ち。

 

 

 

神谷君と永野さんの試合は全く見てなかったんだけど、

其々の相手のタイボクサーは国内ランカーだったらしいんだけど、

それでも初めっから両手を使ったらこんなもんでしょって感じで……。

 

 

 

⑦ 末吉大さん(帝拳)×大里拳さん(大鵬)

             ………日本 SFe タイトル戦 10R

16勝(10KO)1敗のチャンピオン、27歳・東京都と、

13勝(4KO)1敗(1KO)1分のランク1位、23歳・大阪府。

 

末吉さんは日本タイトルの他にもWBOやらOPBFやらのランク持ちだから、

大里さんのモチベーションは半端じゃないと思ったんだけど、

一方の大里さんには日本ランク以外は皆無なんだよなあ……。

 

この日の関西からの応援団はいつもより余程上品な人達が多かったんだわ。

 

<1R>

初めて見る大里さんの軽いプレスから始まったんだけど、

ラウンド通じてのジャブの数は7:3くらいで当たりも末吉さんが圧倒してて、

大里さんはショートブローも早くなかったし、

そもそも相手にきっかけを求めたカウンター狙い一本のボクサーだったんだわ。

 

末吉さんは取り敢えずのジャブで点数を稼ぎながら1分30秒、

相手の右の打ち終わりに右フックを被せ打って余裕のファーストポイントゲット。

 

<2R>

大里さんは怖さを感じさせるようなボクサーでは全く無くて、

相手待ちのままいつまで経っても自分からは行かないで、

先き攻めとカウンター狙いとを組み合わせるでもなく、

末吉さんのジャブにひたすら右ストレートに合わせようとしてるだけだったんだわ。

 

要するに大里さんは全く面白味に欠けるボクシングに終始してて、

こんな消極的なボクシングにもファンが付くのかって思ったし、

こんなレベルでどうしてランク1位なのかって首を傾げてしまったんだよね。

 

大里さんっていうのはホントにいつもこんなもんなのかなあ、

ってことでちょっとバカバカしくなってしまったもんでいきなりの離席だったんだよね。

で、次のラウンド以降は席を変えて反対側からの観戦だったんだよね。

 

<3R>

自分には大里さんがビビってるとしか見えなくて、

末吉さんは片手でも勝てそうな感じがしてきた残り53秒、

相手を軽く見た時に末吉さんによく見られる現象だったんだけど、

その少し前からガードが更に低くなって、

相手のパンチをブロックではなくスウェイバックで避けようとしてたその最中、

南ロープ際でもう下がる余地が無かったのにブロックのポーズも取らないまま、

末吉さんは大里さんの払うような右ストレートを貰ってダウンしてしまったんだわ。

 

そのパンチの貰い方の甘さは正直呆気にとられてしまった程で、

まだ時間は充分残ってたし、大丈夫なのかあって心配して見てたんだけど、

大里さんの詰めが雑で手緩くて何とか助けて貰ったって感じだったんだわ。

 

とにかく、これでお互いイーブンの一からやり直しってことで……。

 

<4R>

気分を良くした大里さんが更に詰め詰めしてきた中、

末吉さんはやっぱり左ガードが低いままスウェイバックを多用してて、

だから危険度もそのままだったんだけど、

大里さんの攻め込みの甘さもそのままだったもんで大きな禍にならなくて、

残り40秒に右ストレートを一発貰った以外は優勢に進めてたんだけど、

大里さんがすぐに頭を下げてしまうこともあってか、

ショートブローでは手を余してしまうことも多かったんだよね。

 

大里さんとしては勢いを増す大きなチャンスだったんだけど、

普通のA級ボクサー以上には全く見えなくて、

何が何でもタイトルを獲るっていう気概が全く伝わって来なかったんだよね。

 

<5R>

大里さんは器用に上下を打ち分けるボクサーでもないし、

相変わらずバランスが悪くて遅い腕振りは怖さを感じさせなかったし、

結局3Rのダウンゲットは末吉さんの不手際だったってことになってきて、

正直、末吉さんも安易に下がり過ぎだとは思ったけど、

それでも所々で頑張りをアピールする才覚は上回ってて、

残り1分05秒から左ボディからの右フックを見栄え良く打ち込んでたんだわ。

 

大里さんの方は相変わらずボディブローを殆ど打って来ないんだよなあ……。

 

発表された中間スコアは全く自分と同じ48-46×3で、

勿論末吉さんの3-0だったんだわ。

 

<6R>

ダウンを一個獲ったもののそれ以外のラウンドは全て獲られてる大里さん、

いつまでも相手次第のカウンター戦法ばかりに頼ってもいられない訳で、

明白なポイントを敢えて自分から取りに行かないとダメだと思うんだけど、

いきなり突っ込みながら大きく振り回すなんていうのはまるでC級ボクサーで、

もう少し色々エサを撒かないと魚も掛からないと思うんだけどなあ。

 

末吉さんとしてはやり易くなる一方で、相手が雑になっていく中、

この回も残り5秒での右フックでポイントゲットを固めたんだわ。

 

<7R>

大里さんの腕振りが大きく雑になっていったもんで、

末吉さんの方が逆にカウンターを狙ってもいいんじゃないかって見てたんだけど、

その末吉さんも徐々にパンチが大きく雑になっていったんだよね。

 

開始37秒からの末吉さんのヒットヒット以降、大里さんの左目上が相当腫れてきて、

残り1分05秒、踏ん張って右ストレートを当て込んでたんだけどフォローがなくて、

その後は消耗が進んでしまったのか腕振り自体が随分タルくなってしまったんだわ。

 

<8R>

大里さんは更なるダウンをゲットしない限り勝ち目が無くなってきたし、

末吉さんにしてみれば、この程度の相手を倒せないっていうのは負けに等しくて、

って自分は腹の中で勝手に決め込んだんだけど、

開始20秒に大里君の左目上の腫れにドクターチェックが入った以降、

お互いのストロークは更に大きくなっていったんだわ。

 

その後の打ち合いを通して大里さんの気持ちも伝わってきたんだけど、

如何にもテクニック不足のままだった残り34秒のリングほぼ中央、

末吉さんの右が鋭くヒットした途端、大里さんの左目上が一瞬で大きくカット。

 

それはまるでナイフでえぐられたかのような真っ赤な鮮血を伴った大きな傷で、

即のドクターチェックの即のストップエンドで、

2分25秒、末吉さんの初防衛TKO勝ちだったんだわ。

 

 

末吉さんにも解決すべき課題が見えたんだけど、

大里さんの方はタイトル挑戦はまだまだ早過ぎたと言わざるを得なかったんだわ。

 

 

 

試合後に少しだけ長野マネと話をさせて貰ったんだけど、

自分の感想は概ね的を外して無くて、

ダウンを喰らったあの場面に対してはとっても厳しい見方をしてたんだわ。

 

ついでに波田君の事にも話が及んだんだけど、

中々興味深い話を聞かせて貰ったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 波田大和君

② 末吉大さん

③ 中村駿介君

2018年2月 2日 (金)

後楽園ホール・2月1日

 

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「左フックの拳の返しはこういう感じでさあ……。」

 

 

 

昨日のオール4回戦は元々13試合が組まれてたんだけど、

2試合が中止になって全部で11試合で、

その内の8試合がKO決着だったもんでテキパキした進行だったね。

 

 

試合が始まる前に偶然、2日前に試合を終えたばかりの諏訪佑君とバッタリで、

流れで二人で反省会をしたんだけど、結構中身の濃い話が出来たんだよね。

 

 

 

① 中安魁星君(角海老)×向山太尊君(ハッピー)……Fe 4R

デビュー戦のスイッチ、21歳・秋田県と、デビュー戦の19歳・神奈川県。

 

ハッピーボックスっていうのは初めて聞く名前のジムで、

横浜の保土ヶ谷にあるらしいんだけど、

向山君はそこの第一号のプロボクサーなんだよね。

 

<1R>

強気同士の気合の入った戦いだったんだけど、

まだ実力が伴ってないままの向山君はかなりカッコ付け過ぎてた中、

瞬間の大殴りに全てを賭けてたみたいで、

ちゃんとしたジャブからの組み立てを指示されてた中安君とは対照的だったなあ。

 

ただ中安君も相手の方が7~8㎝も上背があったせいか、

終始伸び上り気味というか、腰が浮いてしまってるような危うさだったけどね。

それでも手数、ヒット数共に中安君が優勢なままラウンド終了ゴング。

 

<2R>

この試合は角海老ジムの鈴木会長と並んで観戦したんだけど、

会長も小堀トレや奥村トレもやたら 「低く! 低く!」 を連発してたし、

とにかく鋭いジャブでリズムを掴むような指示を出しまくってたんだわ。

 

中安君の腰高はやっぱり改善されないままだったんだけど、

丁寧な攻撃は明らかに相手より勝ってて、

向山君の左頬が目に見えて腫れていったんだわ。

 

お互いが左目下をヒットカットされてしまった残り1分から向山君の消耗が目立って、

最初は勢いが良かった腕振りが徐々にタルくなってしまってたなあ。

 

<3R>

向山君の左目が塞がるにつれ中安君の攻撃に元気さが増していって、

最初の1分間のジャブジャブで向山君がのけ反る場面が目立ってたんだけど、

その中安君の途中途中のサウスポーチェンジはスムースさに欠けてたし、

元々足元の安定感が欠けてるところでの危ない試みにしか見えなかったなあ。

 

1分30秒過ぎから再度の中安君の攻勢が一段落した残り52秒、

向山君の左目の視界に関してドクターチェックが入ったんだわ。

 

特別のことなくリスタートはしたんだけど、如何にも終焉が近そうで、

向山君の大振りは若干ヤケクソ気味のように見えてしまったなあ。

 

<4R>

サブインスペクターも終始心配そうな仕草をしてた最終ラウンドだったんだけど、

向山君の左目は塞がりが進む一方で開始38秒、

中安君が一気に向山君を南ロープに追い込んで、

左、左、右って当て込んだところでレフェリーが割って入ってのストップエンド。

 

 

 

② 松澤佳範君(川崎新田)×岡田大樹君(F原田)……SW 4R

デビュー戦の34歳・三重県と、デビュー戦の28歳・神奈川県。

 

<1R>

岡田君の方がシッカリしたいい体をしてたんだけど、

全体の動きがギクシャクしてスピード感に欠けてたし、

そもそもジャブも自信無さそうな打ち出しだったんだわ。

 

34歳の松澤君も巧くは無かったんだけど少なくとも吹っ切れた動きが出来てて、

手数とヒット数で圧倒し続けて基礎が全く違うってところを見せ付けてたんだよね。

 

 

ってことでこれはもう既に勝負あったってことで離席したんだけど、

すぐ後の2R1分57秒、やっぱり松澤君のTKO勝ちだったってね。

 

 

 

③ 松下一君(東拳)×冨山剋駿君(S根本)……62㎏ 4R

デビュー戦の25歳・高知県と、デビュー戦の27歳・静岡県。

 

<1R>

冨山君はガード固めて詰め寄ってからガツガツやりたがる典型で、

攻撃体勢に移るまでに時間が掛かり過ぎだった一方、

5㎝ほど背の高い松下君はとってもゆったりしたいい構えをしてて、

ガードが低くかったのは若干気にはなったんだけど、

それで自由な腕振りが叶ってるような感じだったんだわ。

 

冨山君は自分の距離になる前の被弾が増えていって、

残り30秒になると顔面がかなり赤くなってきて、

最後は左眉辺りをヒットカットされてたんだわ。

 

<2R>

冨山君の戦法を貫く為にはかなりのシツコサと頑張りが要るんだけど、

何だかリーチ差だけの試合になってきた1分32秒、

冨山君の右フックと松下君の左フックが重なり相打ちになった瞬間、

冨山君が弾かれてダウンしてしまったんだわ。

 

ちょっとしたタイミングだけのダウンだったもんで殆どダメージは無く、

リスタート後の冨山君も懸命な前詰めを見せたんだけど、

最後までそこから印象的なヒットに繋ぎきれないままラウンド終了ゴング。

 

 

ってことで、この試合も二人の力量差がハッキリしてしまったもんで……。

結局次の3R1分33秒で松下君がTKO勝ちしたってね。

 

 

 

④ 太田魁星君(E&Jカシアス)×小出太一君(鴻巣茂野)

                            ………Fe 4R

0勝2敗(1KO)の19歳・京都府と、1勝0敗の23歳・埼玉県。

 

太田君は第一試合の中安君に続いてこの日二人目の魁星君で、

魁(さきがけ)の星ってことで、まるでアニメの主人公か相撲取りのようなんだわ。

 

一方の小出君には大塚隆太さんとか高見良祐さん達が応援に駆け付けてたね。

 

<1R>

小出君は踏み込みはかなり雑なんだけど先制には十分で、

最初の10秒間に右ストレート3発の打ち込みに成功してたんだわ。

 

泉トレも大分セコンド慣れしてきたみたいで、この日は随分声が出てたなあ。

 

小出君はパンチの形もそれほど綺麗ではなかったんだけど、

それでも必死必死の手数で気持ちを溢れさせてたんだわ。

 

太田君も終盤にかけては上手に立ち回るようになったんだけど、

キンキンに染めた長めの金髪が事あるごとにバッサバサ揺れてしまって、

ほんの少し当たっただけでも見栄えの良くない印象を与えてしまってたんだわ。

 

<2R>

小出君の前詰めがそこそこ厳しかったもんで太田君、

自分の打ち易いところで打たせて貰えず不完全な燃焼だったんだけど、

どっちもどっちもの残り30秒からは、相手の大きい振り終わりを狙えるようになって、

小出君が頭を下げてしまう場面が多くなっていったんだわ。

 

<3R>

一つ一つのショットの形は圧倒的に太田君の方が綺麗だったんだけど、

相変わらず小出君の前詰めに思うようにさせて貰えず、

そのうち徐々に疲れてしまったか相手に巻き込まれてのグダグダ戦で、

ペースは何となく小出君の方に移っていったんだわ。

 

お互いに巧くは無い同士ではあったんだけど、

頑張る気持ちと勝負の行方は気になる一戦だったんだよね。

 

<4R>

お互いに力を振り絞ってのガチャガチャ系最終ラウンドだったんだけど、

パンチのシッカリ感はやっぱり太田君の方で、

小出君はそれを数で補ってるって感じだったんだわ。

 

 

とっても難しい採点だったことは間違いなくて、

自分は39-37で太田君だったんだけど結局、

39-37、37-39、38-38って理想的な1-1ドローだったんだわ。

 

 

それにしても太田君の髪の毛は改善の余地が有りそうで、

かすり被弾でもバッサバサしてしまってたからどこかのラウンドで、

ジャッジの誰かの1ポイントが小出君に渡ってしまったかも知れないね。

 

 

 

⑤ ビバリー塚田君(ワタナベ)×荒木侑也君(本多)……B 4R

2勝(1KO)1敗1分のサウスポー、29歳・鹿児島県と、

3勝(3KO)2敗(1KO)の30歳・千葉県。

 

この試合は荒木君の棄権で中止になってしまったんだけど、

彼がジムの車でスパーに行く途中、交差点で赤信号停車してたところに、

後続の車にノーブレーキ追突されてしまっての事故ケガによるもので、

実にとっても気の毒だったんだよね。

 

 

 

⑥ 橋本拓君(アルファ)×山口修斗君(八王子中屋)

                           ………SF 4R

1勝(1KO)1敗の23歳・神奈川県と、1勝2敗(1KO)の24歳・長崎県。

 

<1R>

背の低い山口君の方がまずは力強い先制攻撃で一気に飛ばして、

二次三次の踏み込みも鋭かったし、橋本君が置いてきぼりを喰らったんだわ。

 

橋本君は打ち合いのきっかけを相手に求め過ぎだったし、

あと一発あと一発を頑張る気持ちでも後れを取ってたんだよね。

 

山口君が優勢なままの残り28秒、

お互いの左フックが出会い頭の相打ちになった瞬間、

オットットットて感じで橋本君が思わず右手をリングに着いてしまってダウン。

 

殆どダメージを残すことなく再開できたんだけど橋本君、

気持ちが整ってないままの第1ラウンドって感じだったなあ。

 

<2R>

明白なクリーンヒットは無かったし、

最初のショットが大き過ぎるきらいはあったんだけど山口君、

常に攻めてる感じは充分出し続けてたんだわ。

 

一方の橋本君は動きの基本的な部分は優秀なんだけど、

まだ見てる時間が長過ぎたし先手を取り切れないままのことが多かったなあ。

 

<3R>

途中で山口君の盛り返しはあったものの橋本君、

この回は気持ちを立て直したかのような積極攻撃がやっと実って、

1分過ぎに右ストレートを綺麗に当て込んでたし、

残り1分からの飛ばしで十分なポイントゲットだったんだわ。

 

<4R>

それほどには見えなかったんだけど、いきなり山口君が左目のドクターチェック。

 

難なくスタートはした後は二人共、まだ余力を残してたまま一気の激闘で、

パンチのコンビネーションとしては山口君の見栄えが良かったんだけど、

力のこもった印象的なショットは橋本君の方に多かったんだよね。

 

残り1分からは更に激闘度を増していったんだけど、

最後の最後まで手を止めることなく橋本君が打って打っての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-37で山口君だったんだけど結局、

39-36、38-37×2ってことでやっぱり山口君の3-0勝ちだったんだわ。

 

橋本君としては1R、2Rを相手の自由にさせ過ぎた事が悔やまれるんだよね。

 

 

 

⑦ 長田庄一郎君(ワタナベ)×藤崎光志君(M・T)……L 4R

2勝0敗の19歳・山梨県と、2勝(1KO)0敗1分の28歳・神奈川県。

 

藤崎君の応援に中谷潤人さんも来てたんだけど、

何となく彼らしくて少し遠目から観戦してたんだけど、

「チワッ!」 って横に座って来たのは星野晃規さんで、

試合中何度も気合の入った声を送ってたんだよね。

 

ワタナベジム所属なのに長田君は全く自分の記憶ないボクサーで……。

 

<1R>

落ち着いてユッタリした構えの長田君は動き始めると予想以上に早くて開始17秒、

シュンシュンって感じの快速ワンツーをいきなりの直撃ヒットさせて、

青ポスト前で衝撃的なダウンゲットだったんだわ。

 

何とかリスタートした藤崎君だったんだけど、

目立ってたのは全く舞い上がる事のない長田君の実に落ち着いた追い込みで、

こんな巧いボクサーを知らなかったのかなあってその時は思ったんだよね。

 

何とか何とかって藤崎君も応戦してたんだけど、

中途半端な対応をすると一気にやられてしまいそうな感じだったんだわ。

 

<2R>

藤崎君は気持ち的に追い込まれてしまったような感じで、

打ち出すパンチに確信が持ててないような緩さが目に付いたんだよね。

 

それだけ長田君の威圧感が強かったんだとは思うんだけど、

それでも相手のパンチを引いて交わすだけでは更に追い込まれるだけで、

たまには藤崎君も意を決して相打ち覚悟で挑まないと劣勢が募るだけで、

ってことでこのラウンドで一旦離席したんだけど、

案の定、次の3R0分55秒で長田君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

長田君はもっと強い相手に対したら、もっと良さを発揮しそうなボクサーで、

試合後に小口トレに確かめてみたら、長田君はデビュー戦が北海道で、

2戦目が韓国ってことで3戦目のこの日が後楽園デビューってことで、

どうりで見たことが無かった訳さ。

 

 

 

⑧ 保坂倫之君(稲毛)×神田拓也君(SRS)……58㎏ 4R

0勝1敗の33歳・千葉県と、0勝0敗1分の26歳・石川県。

 

初勝利を目指してた同士だったんだけどね……。

 

<1R>

開始いきなりの22秒、相手の大きな右フックを貰って神田君がダウン。

 

その直前に右を効かせて相手をグラッとさせたのはその神田君の方で、

そこから一気に畳み掛けようとした途端の保坂君の逆襲ってことで、

行けると思ったその瞬間が一番危ないっていう見本のような展開だったんだわ。

 

二人共、ガキゴキ力み過ぎてる感じが強かったんだけど、

上体を柔らかく使い切れてない神田君の方が、

その後のジャブの突き合いで弾かれ下がらされる場面が多くて、

ダウンを喰らった一撃のダメージが抜け切れないようでもあったんだわ。

 

<2R>

終始保坂君がプレスをかけてた中、

神田君は腕引きが甘くなって一瞬ガードが緩むことが多くなってきたし、

そもそもプーハー、プーハー口で呼吸してるのがとっても苦しそうに見えてきて、

やっぱりダメージを引きずったままのようで1分23秒の赤コーナー前、

元気元気の保坂君がここは鋭い連続ワンツーで2度目のダウンゲット。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど、ダメージを重ねられて、

消耗が更に進んでると見られてそのままレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

で、1分39秒、保坂君のTKO勝ちだったんだけど、

途中途中では最初にダウンゲットした時の右フックに頼り過ぎて、

大きく振り回し過ぎだったのを何とか修正したって感じだったね。

 

 

 

⑨ 濱道亮太君(オークラ)×石澤一路君(オサム)

                         ………68㎏ 4R

デビュー戦の34歳・北海道と、

3勝(1KO)8敗(3KO)のサウスポー、30歳・埼玉県。

 

この日デビューの濱道君の相手の石澤君はこれが12戦目なんだけど、

デビューは2011年でこの日の試合が2年振りってことで……。

 

<1R>

高齢デビューと大幅負け越しボクサーの対決だったんだけど、

お互いに小技抜きの一発勝負系の実に雑々な展開で、

ファーストコンタクトの後の絡んでる時間がやけに長かったんだわ。

 

残り42秒、石澤君の左ストレートがヒットして濱道君がクラッとしてしまって、

そこからはほぼ一方的なまま濱道君は益々雑になってしまったんだわ。

 

試合経験の差はここでは歴然になってしまって、

濱道君に全く勝ち目が見えなくなってしまったモンで休憩タイムゲット。

 

やっぱり結局あのままだったみたいで4R0分36秒に石澤君がTKO勝ち。

 

 

 

⑩ 山本祥吾君(ワタナベ)×ポンポンタ君(八王子中屋)

                             ………L 4R

2勝(1KO)2敗(1KO)の25歳・茨城県と、

3勝(3KO)2敗(1KO)の26歳・東京都。

 

ポンポンタ君は2年半振りの試合なもんで楽しみにしてたんだけど、

彼自身のケガによってこの試合は中止になってしまったんだわ。

 

 

 

⑪ 加藤成人君(厚木ワタナベ)×三嶋秀宜君(輪島S)

                           ………SB 4R

デビュー戦の27歳・神奈川県と、デビュー戦の19歳・東京都。

 

コンチワッスって挨拶してくれた嶋崎俊君が三嶋君のセコンドに付いて、

同じくコンチワって勅使河原弘晶さんが隣に座ってきて、

彼は中々強いですよって教えてくれたんだわ。

 

その三嶋君には沢山の応援団が付いてたし、

デビュー戦だっていうのにファンTシャツとかセコンドTシャツも作ってたんだわ。

 

<1R>

お互いに有効打は無かったんだけど、攻勢点は明らかに三嶋君だったね。

 

加藤君も水準に達してたボクサーだったんだけど、

多くの声援を受けてたまだ19歳の三嶋君は全く舞い上がることがなくて、

とっても綺麗な立ち姿をしてたし、力強いプレスからの打ち出しも適切で、

加藤君は中々警戒感が解けなかったみたいだったんだわ。

 

<2R>

踏ん切りを付けたか加藤君も前へ出始めてのショート連打を披露して、

そこそこ踏ん張りの効いたショットを打ってたんだわ。

 

ただ威力的には三嶋君の大き目の左フックがとっても印象的だったし、

鋭いワンツーも左右のボディフックも実に見栄えが良かったんだよね。

 

このラウンドは1Rより大きな差で三嶋君が連続ポイントゲット。

 

<3R>

たまに早めに目線を切ってしまうのが気にはなったんだけど加藤君、

左ショットが威力を増し始めて残り1分までをほぼ対等に打ち合ってたんだけど、

その加藤君が北ロープに三嶋君を追い込んだ残り30秒の次の瞬間、

スルッと右側へ体を入れ替えざまの三嶋君の左ボディが強烈な喰い込みで、

それは加藤君が覚悟と予想をしてなかったような打撃だったみたいで、

一瞬明らかに加藤君が腰を屈め動きが鈍くなってしまったんだわ。

 

自信を深めた三嶋君が更なる追撃にかかってた残り15秒、

またもやの左ボディから今度は顔面への左右フックに繋げて見事なダウンゲット。

 

思わず右膝を着いてしまった加藤君も必死に踏ん張って、

何とか立ち上がりはしたんだけど残念、そのままテンカウントアウトだったんだわ。

 

 

ってことで2分57秒での決着だったんだけど、

勅使河原さんが言ってた通り三嶋君は実にとっても巧くて強いボクサーで、

デビュー戦で体を入れ替えながら必殺系で左ボディを打てるボクサーなんか、

そう多くはいないと思うんだよね。

 

 

 

⑫ 西沢匠君(鎌ヶ谷)×林慶太君(10count)……Fe 4R

1勝2敗(2KO)の30歳・千葉県と、1勝(1KO)3敗(3KO)の20歳・東京都。

 

林君は沢山の花束を貰いながらのリングコールで、

二つ隣で小林孝彦君が懸命に林君にアドバイスを飛ばしてたんだけど、

自分にはとっても適切なモノに聞こえたんだよね。

 

10歳の年齢差はあったんだけど少し負け越してる同士の何とかしたい戦いで、

10countジムとしても年明け2連敗中を何とかしたい戦いでもあったんだわ。

 

林君はとってもいい構えをしてて、力みのないいいスイングをしてるし、

どうしてこれで勝てないかなあって思うんだけど、

実は全体的にフワッとした優しい感じが抜けなくて、

行くべきところで鋭く行き切れないっていうところも併せ持ってるんだよね。

 

<1R>

例の如く西沢君は突っ立ち気味のまま、

一発一発には力を込めずその手数で相手に嫌気を差さすっていうスタイルで、

林君としては中途半端な距離で中途半端なことをしてるとヤバイ訳で、

詰めてガツゴツボディフックで行くのか、距離を取って長いパンチで勝負するのか、

その辺を明確にするべきだって見てたんだけど、

どうやら展開によってその両方を使い分けようとしてるみたいだったんだわ。

 

で、1分過ぎからはまずは左右のボディ連打をきっかけに一気の攻勢に転じて、

相手の詰め詰めトコトコ連打をかいくぐりながら何とかポイントゲットしたんだわ。

 

<2R>

林君に嫌気を差さすように西沢君も雨あられの手数だったんだけど、

その内のどれがヒットしても一挙に弱らせるようには打ててないもんで、

山ほどの被弾を浴びせるべく必死必死の手数ではあったんだけど残り51秒、

林君の力のこもった左フックをまともに貰ってしまって、大きく揺らいでしまって、

まあディフェンス意識は元々希薄なもんで仕方ないところでもあったんだけどね。

 

そこからの20秒間ほどはどこでストップがかかるかって時間帯で、

西沢君もよくまあ耐えたって感じではあったんだけど、

およそ4回ほど代わり番こに右ストレートや左フックを貰ってしまって、

その度に体を大きくのけ反らせて危ない危ないの連続で結局、

最後は北ロープに詰められたところでのストップエンドだったんだわ。

 

 

2分24秒に林君のTKO勝ちが宣せられた瞬間、

それは10countジムにとって今年の初勝利だったせいもあってか、

村越マネの狂喜乱舞は尋常じゃなくて、まるでタイトルをゲットしたかのようで、

自分まで嬉しくなってしまうほどだったんだよね。

 

 

 

⑬ 碇瑠偉(厚木ワタナベ)×甲斐龍八君(元気)……SF 4R

1勝0敗1分の18歳・神奈川県と、2勝(1KO)0敗の17歳・東京都。

 

<1R>

開始20秒、一旦打ち始めたら中々止まりそうにない甲斐君の連打から始まって、

その早さと強さにはちょっと稀なほどの勢いがあって、

碇君も巧いことやり過ごしたなあって思ったんだけど、

それでも一段落した後の碇君の右顔面は薄赤く腫れてたんだわ。

 

致命的な被弾は無かったものの碇君、

相手の一段落を待って反転攻勢に出るってことも特に無くて、

第1Rはそのまま甲斐君の優勢勝ちだったなあ。

 

<2R>

上背的には10㎝ほどものハンデを負ってた甲斐君だったんだけど、

実に軸のシッカリしたボクシングで、結構遠目遠目からの仕掛けが多くて、

出入りに関しては抜群の自信を持ってるみたいだったんだわ。

 

残り1分06秒、碇君が返しの左フックを綺麗にヒットさせて、

その後も右ボディからの左フックが見栄え良くて、

ポイントバックかって思わせた残り17秒、

若干両者が絡んだところでの甲斐君の右ショートフックが極上だったんだわ。

 

<3R~4R>

後半の2ラウンドは碇君が見事な連続取り戻しで結局、

自分のスコアは38ー38だったんだけど、

ちょっと不思議だったのは後半の2ラウンドの二人の戦い方の変化で、

近いところでやりたがるのは甲斐君の方だと思ってたらこれが真逆で、

リーチ優位な碇君の方が却ってガンガンの前詰めで、

詰められた甲斐君はすぐにクリンチ逃げする場面が多かったんだよね。

 

碇君は長い手を巧く畳んで狭いところを強く打ち込む能力に優れてて、

両肘が体から離れ過ぎるってことが全く無かったんだよね。

 

 

ってことで正式なスコアも38-38×3ってことで、

これはもう是非再戦希望ってことでもあって……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 三嶋秀宜君

② 長田庄一郎君

③ 碇瑠偉君

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