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2018年2月21日 (水)

後楽園ホール・2月20日

 

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「落書きされてしまって……。」

 

 

 

自分の心の狭さを思い知らされるようで、

競争相手のミスをひたすら願うようなスポーツは嫌いで、

だから体操と同様、フィギュアスケートも全く見ないし、

思い返してみれば元々対戦型のスポーツにしか興味が湧かないんだよね。

 

それと、全く別々の国家なのに統一チームで競技に参加するっていうのは、

そもそもインチキ以外の何物でもないと思ってたし、

南北統一旗なんてものは欺瞞に満ちたその最たるもので、

座布団デブが自ら政権を投げ出す訳もなく、

韓国が北の配下になる心づもりでもあるのかってことで、

スポーツとか芸能で国家間の融和に僅かな望みを繋ぐっていう考え方は、

余りにも安直というか悠長過ぎてるとしか思えないもんで、

今回の冬季五輪は全くのスルーなんだよね。

 

 

 

坂本会長や小林会長、団会長ご夫妻、三迫ジム御一党様、有吉会長、渡辺会長、

それに一生会長達にコンチワコンチワして、

その後帝拳の長野マネと業務連絡を交わして始まり始まり……。

 

 

この日のパンフレットにはボクサーの生年月日の記載はあったんだけど、

年齢が書かれてなかったし、其々の戦績にはKO勝ちとKO負けの記載も無くて、

それは何らかの意図があったのかも知れないんだけど、

自分には今一感が強かったんだよね。

 

 

 

① 一條武蔵君(W日立)×鳥羽修平君(銚子)……53㎏ 4R

1勝(1KO)2敗(1KO)の34歳・福島県と、1勝0敗の23歳・千葉県。

 

<1R>

年齢差の大きい一戦だったんだけど、二人共とっても戦闘的で、

だから一方では若干ディフェンスを置き去りにした危険な殴り合いに終始してたね。

 

<2R>

若い鳥羽君の勢いが勝ってきて、中盤までいい感じをキープしてたんだけど、

残り27秒、一條君の左フックが綺麗にヒットして、

直後にまたもやの左をストレート気味に打ち込んで逆転系のダウンゲット。

 

それほどのダメージを引きずることなく、鳥羽君も再開できたんだけど、

やっぱり慌てた気持ちが動きの劣化を招いてたみたいだったなあ。

 

<3R>

鳥羽君は充分なリーチを生かせないまま戦い方も不鮮明で、

そもそも当て勘も良くないのが災いしてて、ジャブもシッカリしてきて、

短いところからの右ショートが目覚ましくなってきた一條君とは差が開いていって、

試合の流れが固まってきたような感じだったんだわ。

 

<4R>

開始1分04秒、それまで劣勢だった鳥羽君の右ストレートがヒットして、

思わず一條君がユラッとしてしまって、更に鳥羽君が追撃していったんだけど、

そこを踏ん張った一條君が直後に大きく盛り返して、

いつの間にか鳥羽君は口の中を切ったか鼻血か顔面を血に染めてたんだわ。

 

顔を真っ赤にしながら鳥羽君も気持ちを込めて攻め立ててたんだけど、

相手にダメージを与えるようには打ち切れてなかった2分35秒のリング中央、

一條君の右フックをまともに貰ってしまって西ロープにヨロケてしまったところで、

それまでの被弾も考慮されてのストップエンドだったんだわ。

 

 

これで二人は丁度イーブン戦績同士になったんだけど、

少し時間を置いて、勝ち越しを掛けて再戦するっていうのはどうかなあ……。

 

 

 

② 緒方初音君(協栄)×丹羽祥平君(L玉熊)……F 4R

1勝1敗(1KO)の20歳・千葉県と、1勝4敗(1KO)1分の25歳・東京都。

 

<1R>

一つ一つのパンチのキレは丹羽君の方だったんだけど、

詰め寄ったところでのシツコサは緒方君ってことで、

結局手数と有効ヒット数の争いってことで自分的には丹羽君だったなあ。

 

<2R>

緒方君は中々の右フックを打つんだけど、その殆どがいきなり過ぎで、

もう少し前振りを見せていかないと簡単にはヒット出来ないんだけど、

丹羽君の方も押しこまれた時の手数負けが目立って見栄えが悪かったんだわ。

 

やや緒方君優位で進んでた残り54秒、

それまで攻め込まれ続けてた丹羽君がカウンター気味に右フックをヒット、

アレレーッて感じで緒方君が横倒れダウンしてしまったんだわ。

 

殆どダメージ無いままにリスタート出来たんだけど緒方君、

余りに攻め一方に傾き過ぎてたその瞬間をやられたね。

 

<3R>

緒方君が入って来る前の丹羽君のジャブが当たりまくってたんだけど、

いざ決めのワンツーとなると余りに素直過ぎてたし、精度も良くなかったなあ。

 

緒方君も残り30秒からはそこそこ盛り返したんだけど、

それまでは意識的に距離を取り出した丹羽君のペースだったね。

 

ただ二人共、返しのショットに対する意識に欠けてて、

攻め全体が単調に過ぎてたと言わざるを得なかったんだわ。

 

<4R>

お互いに印象的なパンチを打ち切れないまま、距離は再度縮まって、

丹羽君は再び不本意な距離での不本意な戦い方を強いられてて、

丹羽君がコノヤロコノヤロって感じで攻め立ててたんだけど、

大きな有効打には繋げられず、ポイントの振り分けに悩むところだったんだけど、

常に押し込んでたってことで緒方君がギリギリのポイントゲットだったかなあ。

 

 

ってことで自分は39-37で丹羽君だったんだけど結局、

40-35、39-37、37-38ってことで丹羽君の2-1勝ちだったんだわ。

 

これはまあ何とバラケたスコアなんだってことで、

38-37で緒方君の勝ちだって判断したジャッジは、

2Rでダウンしたのが丹羽君の方だって勘違いしたんじゃないのかなあ。

 

ダウン喰らった以外の3ラウンド分の全部が緒方君だっていうことはつまり、

前に出た方が勝ち、下がった方が負けって、

そういうゲームなのかボクシングはってことで……。

 

 

 

③ 河野勇太君(SRS)×中山祐太君(勝又)……LF 4R

2勝3敗(2KO)の25歳・東京都と、3勝(2KO)1敗1分の22歳・東京都。

 

<1R>

4~5㎝ほど上背優位な中山君が意外に中間距離を大事にしてなくて、

詰まったところでの高速左右フックを主武器にしてたんだわ。

 

打ち合いのきっかけは常に河野君が作ってて、ジャブの届きも良かったんだけど、

そこからの迫力が今一で怖さを感じさせ切れてなかったんだよね。

 

 

お互いの持ってるモノの全てを1Rに見せてたって感じがして、

多分このまま中山君が判定勝ちするイメージしか浮かばなかったもんで、

そっと席を外したんだけど案の定、

39-37×3で中山君の3-0勝ちだったんだよね。

 

 

基礎的な部分では河野君、間違いなくそこそこのモノを持ってると思うんだけど、

攻撃の緩急が不十分で、行く時にはもっとガンガン攻め込まないとね。

 

 

 

④ 田島滉太君(一力)×石田凌基君(沼津石川)……SB 4R

デビュー戦のサウスポー、18歳・千葉県と、デビュー戦の20歳・静岡県。

 

この試合は赤コーナーに移って、小林会長と近藤明広さんと並んで観戦。

近藤さんに彼自身のデビュー戦のことを聞いてみたんだけど、

相手が中々見つからなくて、2勝7敗のサウスポーだったんだってさ。

 

<1R>

二人共、結構瞬発力のあるデビュー同士だったんだけど、

田島君の左ボディからの右フックの攻め込みが目覚ましくて、

いきなり石田君の右顔面が赤く腫れていったんだわ。

 

勢いが付いた時の田島君は見る者をワクワクさせたんだけど、

一方ではボディ攻めに拘泥する余りか顔面のガードが空き気味で、

そこを狙われる危険性も孕んでたんだよね。

 

<2R>

デビュー戦だから仕方ない部分もあったんだけど田島君、

もう少し右手で遊べるようになると攻撃の幅が拡がりそうなんだけどなあ。

 

その田島君の左フックはまだまだヒッチがデカ過ぎるんだけど、

威力的には充分のようで、警戒感を強めた感じの石田君の手数が落ちてきて、

一発狙いに戦法を変更していったようだったんだわ。

 

<3R>

お互いに狙い過ぎの単発に終始しそうな雰囲気が漂ってきた開始36秒、

田島君のワンツーが薄くヒットして、足元のバランスを崩した石田君がダウン、

って思ったらジャッジはスリップっていう裁定だったんだわ。

 

だけどそれはお互いの身体が絡まった拍子の倒れ込みでは決してなくて、

足の送りがスムースではなかったところでの被弾が原因の倒れ込みだった訳で、

パンチの威力だけではなかったにしろ通常はダウン裁定が下される、

そういう場面に見えたんだけど、田島君が石田君の足でも踏んでたのかなあ……。

 

一旦距離を取ったリスタートはまずは田島君が激しく攻め立てていって、

それは多分、直前のスリップ劇での打ち込みに自信を持っての事のように見えて、

まるで決着を付けに行くかのような全力飛ばしだったんだわ。

 

荒々しくはあったんだけど残念ながら有効ヒットを重ねられないままだった田島君、

ついに一段落せざるを得なくなってしまった残り1分36秒、

それまで耐えに耐えてその時を待ってた石田君の逆襲が始まったんだわ。

 

力を使い尽くした感の強い田島君は相手の猛攻を凌ぐので手一杯になってしまって、

それはもう明らかなガス欠としか見えなくて、

そこからのほぼ1分間を石田君が攻めまくってて、

そろそろかなあってレフェリーが止め時を窺うような感じになっていって最後、

右ストレートを打ち込まれて南ロープに下がったところでストップエンド。

 

 

ってことで2分27秒、石田君のTKO勝ちだったんだよね。

 

田島君、ボディを起点とした攻め込みはとってもいい感じではあったんだけど、

それに固執する余り自らの顔面を危険に晒してしまう事が多かったのを反省して、

右手の使い方とスタミナ配分について再度鍛え直して、またおいでね。

 

 

 

⑤ 為田真生君(W日立)×舟津純君(伴流)……W 4R

1勝5敗(1KO)2分の32歳・東京都と、2勝(1KO)3敗(2KO)の24歳・東京都。

 

<1R>

お互いにフットワークを省略した振り込み系ボクシングだったんだけど、

それほど大差のない接近戦の中、若干のヒット数の差で舟津君かなあ。

 

<2R>

プレスもジャブも為田君だったんだけど、

基本的には我慢比べのショート戦が延々で、

カウンター狙いも見えて来ないまま代わり番この振り合いだった残り51秒、

為田君が攻め込んでいったところに舟津君が右フックとガッツンヒットして、         

思わず膝カックンしてしまった為田君が右手と右膝を着いてしまってダウン。

 

それほどのダメージには見えなかったんだけど為田君、

リスタート後以降は打たれた時の体の流れ方が大きくなっていったんだわ。

 

舟津君にはもう少し効率のいい追撃が欲しかったところで、

惜しくもTKO勝ちを逃してしまったって感じだったんだよね。

 

<3R>

シンドそうだった為田君の方が挽回目指しての前詰めからの必死手数で、

何だか舟津君の休み休みの方が目立ってきたんだよね。

 

<4R>

更に為田君が詰める詰めるで、舟津君は明らかに受けに回り始めて、

密着戦の中、お互いに山ほどの右ショートアッパーを打ってたんだけど、

目立った効果を上げ切れず、舟津君より余計にもがいてた為田君の粘り勝ち。

 

 

ってことで自分は38-37で舟津君だったんだけど結局、

39-36、39-37、38-37ってことで舟津君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 斉藤歩志君(川崎新田)×中島剛君(勝又)……Fe 4R

1勝1敗(1KO)の22歳・秋田県と、1勝1敗(1KO)の34歳・福岡県。

 

<1R~2R>

表情を含めた見た目から構えた時の姿とかパンチの打ち出し方とか、

とにかく中島君の見栄えは圧倒的だったんだけど、

もう少し柔らかいコンビネーションが打てればいいのにとか、

もっと若い頃からボクシングを始めてたら良かったのにとか色々思ったんだわ。

 

対する斉藤君の方は如何にも逞しい感じの相手に若干気後れ気味のようで、

吹っ切れた攻撃を仕掛け切れなかったんだよね。

 

<3R>

このラウンドに入ると明らかに斉藤君の動きに劣化が見られてきて、

ガス欠したか著しくパワーダウンしてしまったんだわ。

 

以降は殆ど中島君が余裕のパフォーマンスで結局、

残り12秒、中島君のカウンター気味の右ショートが綺麗にヒットして、

斉藤君が前のめりに倒れ込んでしまったんだわ。

 

レフェリーのカウント直後に陣営からタオルが投げ入れられて2分49秒、

中島君のKO勝ちってことで……。

 

 

この後トイレで10日ほど後の3月3日に試合を控えてる古橋岳也さんとバッタリで、

“カルッツ川崎” のカルッツの意味を聞いたら全く知らないって言ってたなあ。

 

 

 

⑦ 小久保聡君(三迫)×戸高達君(L玉熊)……F 6R

4勝7敗(1KO)3分のサウスポー、34歳・埼玉県と、

6勝(2KO)2敗(1KO)4分の28歳・東京都。

 

この試合も赤コーナーに移動して三迫会長と並んでの観戦だったんだよね。

 

戸高君には粉川拓也さんとか石田凌太さん、松澤拳君それに

山本智哉君って宮田ジム組のボクサー達が固まって応援してたんだわ。

 

<1R>

小久保君は接近してからの手数命のボクサーなんだけど、

立ち上がりは明らかに出負けしてて、若干のアピールは垣間見えたんだけど、

戸高君の力強いショットの方が大きく目立ってたんだわ。

 

<2R>

戸高君のプレスが強くて小久保君、

何とか逃れようとはしてたんだけど戸高君の追込み方が巧くて、

中々思うにまませないまま被弾数を増やしてしまったんだわ。

 

攻めてる感じも実際のヒット数も明らかに戸高君優勢のままだったなあ。

 

<3R>

戸高君の攻撃は相変わらず確信に満ちてて、

小久保君は得意の密着戦でも打ち負けしつつあって、

最初の仕掛けは常に戸高君の方だったし、

一つ一つのショットの力強さも残念ながら比較になってなかったんだわ。

 

残り28秒、戸高君のローブローに小久保君に1分間の休憩が与えられたんだけど、

再開後の小久保君は更に遠慮がちの打ち出しになっていったんだよね。

 

<4R>

前の回までのポイントは全部取られてしまって、

自分には小久保君の情けない負け方が目に浮かんできて、

勿論彼はチャンピオン街道まっしぐらのボクサーではないんだけど、

同時にこんなはずのボクサーでもない訳で、

一体今日はどうしたんだろうって考えてたところ、

この回は初っ端から小久保君の逆襲が始まったんだわ。

 

戸高君の左右ボディを貰って辛そうにしながらもそれこそ持ち前の必死手数で、

相変わらず有効ポイントになりそうなショットは少なかったんだけど、

それでも顔面を赤くしながらも必死の頑張りで、

山のような手数で戸高君を困らせ続けたんだわ。

 

<5R>

やっと彼らしくなってきたって三迫会長と言葉を交わしたんだけど、

気が付けばいつの間にはプレスをかけてるのは小久保君に代わってて、

シツコイ前詰めからのトコトコ連打が絶好調で、

ここに来て消耗してきたのは明らかに戸高君の方で、

打っても打ってもメゲナイ相手に疲れてしまったかのようだったんだわ。

 

アレッて思ったらいきなりの感じで小久保君の左目下が大きく腫れてきて、

それはそれまでの累積被弾のせいなのか、この回に強烈に喰らったってことか、

はたまたバッティング系なのか判別し難かったんだけど、

発表されたものは戸高君のヒッティングってことだったんだわ。

 

<6R>

ここからが小久保君の本領発揮ってところで、

逆に光明が差して来たのは試合中盤から下降気味だった戸高君の方で、

相手のケガを見るとボクサーは急に元気を取り戻すんだよね。

 

視界が心配された中、この回もプレスはやっぱり小久保君だったんだけど、

左目下の腫れが見る間に腫れ上がっていった開始42秒、

戸高君の右ストレートがヒットした後、57秒に今度は小久保君が左をヒットさせて、

ほぼ互角だった1分05秒にドクターチェックが入ったんだわ。

 

何とかリスタートはしたんだけど如何にもストップが近くて結局、

1分44秒にレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後の小久保君はそんなんで電車に乗れるのかって程の傷み方で、

「何とか簡易眼帯みたいなもので……。」 って言ってたんだけど、

「今日は仕掛けが遅過ぎで、4Rからじゃなくて3Rから飛ばすべきだったよ。」

ってそう感想を伝えたら、例の笑顔で 「そうですよねえ。」 って返してきたんだわ。

 

この日は全部で10試合が組まれてて、

だからパンフレットには20人のボクサーの顔写真が載ってるんだけど、

小久保君だけがメチャ笑顔で、ホントそんな感じだったんだよね。

 

⑧ 山口拓也君(W日立)×長谷川慎之介君(青木)……L 6R

3勝(2KO)9敗(3KO)2分の32歳・茨城県と、

4勝(3KO)2敗1分のサウスポー、25歳・栃木県。

 

山口君はそのトリッキーさと最後の最後まで頑張るひたむきな姿勢が、

とっても印象深かったんだけど、最近の彼は既に明らかに限界に達してて、

危険な感じしかしないことが多いもんで、この試合は敢えてスルーしたんだけど、

結局やっぱり3R0分23秒でのTKO負けだったみたいだね。

 

 

 

⑨ 渡久地辰優君(一力)×阿部義樹君(元気)……LF 6R

7勝(5KO)2敗1分の20歳・東京都と、

5勝(1KO)6敗(1KO)4分の31歳・宮城県。

 

渡久地君の移籍のいきさつはシッカリ耳に届いてて、

何とか勝たせて上げたいって思ってたんだけど結局、

58-56.57-57×2ってことで残念ながら1-0ドローに終わったんだわ。

 

実は1Rの渡久地君の動きを見てたらダメそうなのがすぐに知れて、

やたら慎重になって見過ぎるまま相手の自由にさせ過ぎで、

それはこの日だけの特別の事だったのか、

これまで受けた指導が要するに今一だったせいなのかは解らないんだけど、

彼からはそこそこの素質は感じるから、

新しいトレーナーに鍛え直して貰って、沢山出稽古して復活してねってことで……。

 

 

 

メインイベントの前の八王子中屋ジムの淵上誠さんの引退式があったんだわ。

 

初めて彼を見た時の衝撃はそこそこのモノで、

それはまるで “暗殺教室” に出てくる殺先生(ころせんせい)のようで、

やたら長い腕をグニャングニャンさせる大ダコのように見えたもんだったんだわ。

 

ゴッツイ表情とは対照的なとても丁寧で優しい話し方をするボクサーだったし、

相手に対する気遣いが人一倍って感じだったんだよね。

 

以前の筒井マネもリング上に立ってた中、

一生会長の親父さんと淵上さんのスピーチも、とてもキッチリした挨拶で、

其々最後は思いが胸にこみ上げたようで声が震えてたんだよね。

 

松原さんのテンカウントゴングもいい感じの切ない間で響いてたんだけど、

最後の最後、須藤アナの渾身のリングコールには思わず胸が詰まったんだわ。

 

淵上さんの全試合写真とデータが記載された記念ポスターが出来てて、

それを一生会長から頂いたんだよね。

 

 

 

⑩ 佐々木左之介君(ワタナベ)×成田永生さん(八王子中屋)

                          ………M 8R

11勝(5KO)6敗(4KO)の30歳・神奈川県と、

12勝(6KO)5敗(3KO)のランク3位、27歳・青森県。

 

お互いにほぼ2勝1敗ペースで、KO勝ち率、KO負け率共に、

似通ったボクサーなんだけど、格下相手とは言え3連勝中の成田さんと、

格上相手とは言え6連敗中の試合間隔の空いた二人の対決ってことになれば、

どうしても勢いのある方の勝利を予想してしまうんだよね。

 

それにしても佐々木君の6連敗の相手っていうのが凄くて、

新藤寛之さん、松永宏信さん、前原太尊さん、下川原雄大さん、胡朋宏さん、

それにあの湯場忠志さんってキラ星達がズラーっと並んでるんだよね。

 

<1R>

正直、もう引退してしまってたと自分は勝手に解釈してたんだけど、

これが1年3ヶ月振りの試合になる佐々木君は、

試合開始ゴングが鳴った途端からの全力出しで、

もしこの試合に負けたらホントの引退だって、彼自身が決めてかのようで、

気合の入り方が尋常じゃなかったんだわ。

 

初っ端から突っ掛り気味だった佐々木君はバッティングも辞さずって感じで、

2度の軽い接触を経た残り51秒、かなり遠くまで聞こえたほどの大ブツカリで、

お互いに少しばかりの休憩タイム。

 

再開後、成田さんも相手の突っ掛けに正面から応じていったんだけど、

残り15秒の北ロープ前、切迫した中で佐々木君の右アッパーがヒットして、

必ずしも大当たりってほどではなかったんだけど、成田さんがダウン。

 

<2R>

自分は相手のスタミナ落ちを待ちながら成田さんがユックリやるのかって、

試合前にはそう予想してて勝負どころはもっと先だと思ってたんだけど、

目の前のリングはとってもそんな状況ではなくて、

早めの決着勝負を目指してた佐々木君に成田さんが巻き込まれてる感じで、

フィジカル負けの気合い負けが目立ってたんだよね。

 

成田さんとしてはまずはボディ攻めじゃないかって思ってたんだけど、

佐々木君の荒々しさを受け止めるのに精一杯って感じが続いたんだけど、

残り22秒、やっとやっとの左ボディが抜群の喰い込みを見せて、

一瞬佐々木君をたじろがせた感じだったんだよね。

 

<3R>

きっかけを掴んだ時の佐々木君の勢いは実に凄まじくて、

成田さんも気持ち負けしないように懸命に歯向かってたんだけど、

自分としてはもっともっと佐々木君に振らせてスタミナを削って、

ポイントを取り返すべくの一気攻めは6R~7R辺りにすべきじゃないかって、

この時点ではまだそんな事を考えてたんだよね。

 

ただ佐々木君の怒涛の攻め込みはとても軽くは受け流せそうになくて、

意を決した成田さんも真正面からの打ち合いに応じていって、

お互いの重く危険なパンチの交錯が続いてた残り1分08秒の北ロープ前、

佐々木君の思いっ切りの右フックが直撃して成田さんがダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど成田さん、

最初のダウンとは比較にならないほどダメージが深くて、

意識と身体が回復しないままに佐々木君の猛追撃に晒されてしまって、

再開直後の2分10秒にレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後の佐々木君のスピーチは、

ちょっと過剰に弾け過ぎてた感がないでもなかったんだけど、

それだけ彼には思い詰めてたモノがあったんだろうってことで……。

 

一方の成田さんに関しては、やっぱり戦い方を間違ったとしか思えなかったんだけど、

それだけ佐々木君の思いの方が強烈だったってことなんだろうなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 佐々木左之介君

② 中島剛君

③ 石田凌基君

 

 

 

次のボクシングまでは中5日あるんだけど、そこからが相当ハードで色々悩んだ末、

28日は出田裕一君×クウエ・ピーター君の試合には立ち合いたかったんだけど、

他のメニューが薄いもんで松本亮さんの世界戦はテレビ観戦することに決めて、

結局来週は26日(月)が後楽園、1日(水)が国技館、2日(金)が後楽園で、

3日(土)は川崎から後楽園のハシゴ観戦ってことで……。

 

自分は連続6日の現場観戦の経験はあるんだけど、

1日に2興行っていうのは初めてなんだよね。

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