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2018年2月 9日 (金)

後楽園ホール・2月8日

 

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“MLBカフェ前”

 

左奥のブルーのラインがあるのが東京ドームの屋根部分で、

毎年この時期は水面に写るライトアップが綺麗なんだよね。

 

 

照明っていえば首都高のトンネルの中とか、

道路沿いの街灯がオレンジ色になったのはいつの頃からだったかなあ……。

 

昔は普通の水銀灯だったから急にオレンジ色になったのに驚いて、

当初はちょっと暗くて見難いような印象を持ったものなんだわ。

 

自分の家から見える首都高の街灯も勿論オレンジ色なんだけど、

点けたり消したりは周囲の明るさによって自動的に為されるのか、

それとも毎日誰か人の手に依るものなのかは不明なんだけど、

夜が明けて一定の明るさになると一斉に消えるし、

夕陽が落ちてそろそろかなあって思う頃に点灯するんだわ。

 

消灯は一瞬なんだけど点灯するのを見るのはちょっと興味深くて、

最初は普通の水銀灯のように薄青白い灯りから始まって、

そこに徐々に赤味が増していって、最後は完全なオレンジ色になるんだけど、

その過程を見るのは結構面白いんだよね。

 

 

 

昨日はダイヤモンド・グローブだったんだけど、

全体を仕切ってたのは “DANGAN” だったね。

 

渡辺会長と根本会長、柳光会長、小林会長、三迫会長、鳥海会長達に、

其々コンチワしてちょっと話をして始まり始まり……。

 

勿論この日はダブルメインが注目だったんだけど、

自分的には最初の5試合も興味深くて、

第1試合の0勝2敗同士の初勝利目指し組から始まって、

若いデビュー同士、勝ちも負けもKO決着の戦いが2試合も並んでたんだわ。

 

 

 

① 伊東洋一郎君(S根本)×堀井俊佑君(ワタナベ)……F 4R

0勝2敗の30歳・神奈川県と、0勝2敗(1KO)の23歳・秋田県。

 

聞いたところによると、専門学校の先生の伊東君はこれがラストファイトで、

仕事の関係で東京を離れるらしいんだよね。

 

<1R>

近いところでは伊東君の回転力が勝ってたから堀井君、

リーチを生かしてもうちょっと距離を取って、

当たらなくてもいいからまずジャブから組み立てた方がいいと思ったんだよね。

 

途中、そこそこ届きのいいワンツーを2発ほど放ってたんだけど堀井君、

すぐ自らの距離を見失ってたし、そもそも腰が浮き加減にもなってたんだわ。

 

<2R>

堀井君は距離感が改善されないまま、いつの間にか結構顔面が赤くなってきて、

下半身の安定感を欠いたまま何となくフワフワしたパフォーマンスで、

無防備なままに入り過ぎるのがとっても気になったんだけど、

一方の伊東君も精一杯の攻め込みの最中に、

フッと気が抜けるような瞬間が垣間見られたんだよね。

 

<3R>

またもや伊東君の攻勢で始まっていい感じで進めてた開始15秒、

堀井君が巧いことカウンターのタイミングで右フックをヒットさせて、

相手がクラッとしたのを見定めての一気追撃で、

伊東君は防御さえままならないまま直後に再度の右をまともに貰ってしまって、

一発昏倒ダウンしてしまって、その激しさの余り即のストップエンドで、

0分19秒、堀井君が大逆転TKO勝ちだったんだわ。

 

 

二人共、改善点を多く抱えたままの戦いだったんだけど、

興行の第1試合としては掴みはOKって感じだったんだわ。

 

 

 

② 原翔太君(高崎)×臼井春樹君(八王子中屋)……51.4㎏ 4R

0勝1敗(1KO)の22歳・群馬県と、デビュー戦の18歳・東京都。

 

<1R>

お互いに見過ぎの狙い過ぎで、ジャブを省略したようなボクシングだったんだけど、

結局、開始11秒での臼井君の右ストレートがラウンドポイントゲットの一発で、

臼井君は終始いいプレスは掛けてたんだけど、

最後まで右を打ちたがり過ぎてたんだよね。

 

<2R>

力み過ぎてた二人がどう変化していくか見てたんだけど、

前振りの無いいきなり一発狙い系のボクシングは改まらなくて、

お互い益々のイッセノセ系が強まっていった1分20秒、

いきり立ち過ぎてのガッツンバッティングで原君の方が左目上をカット出血。

 

 

ドクターチェック後即のストップエンドが決まって1分30秒での負傷引き分け。

 

 

 

③ 武藤澪士君(セレス)×杉山幸秀君(ワタナベ)……F 4R

デビュー戦の17歳・茨城県と、デビュー戦の21歳・福岡県。

 

<1R>

開始即の3秒、武藤君のいきなりの右フックから始まったんだけど、

デビュー戦ながらこの高校生ボクサーはとっても試合慣れしてて、

適度に力が抜けててポジショニングも抜群に良かったし、

ジャブ含めてパンチ出しがとってもスムースだったんだわ。

 

で、1分半を過ぎる頃には早くも杉山君の顔面が赤くなっていったんだけど、

武藤君の方は殆ど被弾がないまま繋ぎのパンチに優秀さを見せて、

杉山君としては打ち合いの際にもう少し意地張っての手数が必要だったんだわ。

 

<2R>

武藤君が中間距離も接近戦も巧くさばくことが出来てた一方、

杉山君はどちらかというと中間距離が得意ではないみたいで、

それならもっともっとの前詰めが要るところだったんだわ。

 

武藤君は時折ガードが下がってアゴが上がるようなところもあったんだけど、

相手に見栄えのいい打ち込みをさせないまま連続2ポイントゲットだったなあ。

 

<3R>

攻勢が目立ってた武藤君なんだけど、

意外と上下のコンビネーションとか返しのショットとかは今一打ち切れてなくて、

もう少し攻撃の幅を広げる必要を感じたんだけど、

杉山君はそれほど嫌らしく詰めて来なかったし、

頑張ってた最初の1分間が過ぎた後の一段落が解り易くて助かってたんだわ。

 

で、残り1分半からの再度の攻め込みで、

杉山君の左こめかみ辺りを腫らせてたんだよね。

 

<4R>

武藤君の動きには殆ど劣化が見られなかった中、

ここまで劣勢だった杉山君の今更の飛ばしも何となく無理そうで、

このままの流れで終わるのかなあって思ってた残り1分、

杉山君が気持ちを込めた最後の反攻を始めて、

武藤君のパンチが思いの外軽いのか、杉山君が打たれ強いのか、

ヒット数は武藤君、効き目は杉山君って感じのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37で武藤君だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで武藤君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

武藤君は中々のセンスを持ち合わせてるから、もっと腕力を付けて、

攻撃の幅を広げることが出来たらいいボクサーになると思ったなあ。

 

 

 

④ 吉村鉄也君(KG大和)×星大翔君(角海老)……W 4R

3勝(3KO)2敗(2KO)の26歳・神奈川県と、

1勝(1KO)1敗(1KO)の19歳・埼玉県。

 

お互いに勝ち負けの全てがKO決着っていう期待の一戦だったんだけどね……。

 

<1R>

吉村君は殆どジャブを打たないまま、とにかく詰めてからって、

そういう感じのボクシングから始めてたもんで、

終始若干のプレスは掛けられながらも星君のジャブが圧倒的で、

それが結構ストレート系のいい喰い込みを見せてたんだわ。

 

吉村君は結局、右ストレートの軽いのを一発だけだったなあ。

 

<2R>

今日はジャブは打たない、接近戦で勝負するって決めてたのか吉村君、

一瞬詰まったところでのパワー系のショートブローは見どころ十分だったんだけど、

そういう場面は稀にしか訪れなくて、またもや山ほどのジャブを貰ってしまって、

顔面もそこそこ赤くなってきて、そんなんで大丈夫なのかって感じだったんだわ。

 

で、星君は殆どジャブだけで2ラウンド連続のポイントゲットだったんだわ。

 

<3R>

吉村君の戦い方は片寄ったままだったけど、

星君としては勝利を固いモノにするには打てる時はもっと打っていくべきで、

キッチリ当て込む隙が見い出せなくても、グローブの上を叩くだけでもいいんだから、

まずはバランスのいい攻め込みと相手に打たせないリズムにするべきで、

って思ってたら残り50秒からこの試合初めての激しい打ち合いが始まって、

距離が縮まったところではやっぱり吉村君が水を得た魚って感じで、

残念ながら星君は明らかに打ち負けてしまってたんだわ。

 

<4R>

吉村君は更に攻勢を強めていった中、

何だか星君の踏ん張りが効かなくなってきて、スタミナの劣化も目立ってきて、

最初の1分半までを明らかに攻め負けしたままで終わってしまったんだわ。

 

星君は更にガードが緩んできたところに被弾を重ねていって、

相手の鼻血を見た吉村君が益々元気になっての攻め攻めだったんだわ。

 

星君は体力負けと気持ち負けが一気に襲ってきてしまったみたいで、

結果的には手数負け打たれ負けのままの終了ゴングだったんだよね。

 

 

ってことで、お互いにラウンドごとの戦い方のバランスが極端過ぎて、

前半の2ラウンドは星君で、後半の2ラウンドは吉村君って代わり番こで、

自分は38-38だったんだけどジャッジ3人も全く同じスコアで、

それはもう誰が見てもイーブン以外有り得なかったんだよね。

 

 

試合後暫くして片渕会長と試合レビューしてたところに吉村君も合流して、

3人で半笑いしながらの反省会だったんだよね。

 

 

いつもの階級を上げてのこの日の一戦だった星君、

ジャブが期待した以上の効果を上げ切れなかったのはそのせいだったのかって、

確かめてみたかったんだけど、試合後に通路で行き合った際に、

何となく聞けないままにお互いに苦笑いだったんだよね。

 

 

 

⑤ 小嶋夏生君(石神井S)×石川春樹君(RK蒲田)……SB 4R

3勝(3KO)1敗(1KO)の25歳・新潟県と、2勝(2KO)0敗の18歳・東京都。

 

これも全試合KO決着同士ってことで……。

 

自分のすぐ隣には川崎真琴さんが座って一緒観戦だったんだわ。

 

小嶋君のトランクスはごく普通の無地だったんだけど、

石川君のトランクスには合計15個ものスポンサーシールが貼ってあったなあ。

 

<1R>

上背のある小嶋君の前詰めから始まったんだけど、

一瞬のスピード感では石川君の方が圧倒的で、

早めの左手の対応が抜群だったんだわ。

 

小嶋君の力強さも半端じゃなくて、とってもレベルの高い4回戦だったんだけど、

それでも流れとしては石川君が押しつつあった残り1分12秒、

気持ち良さそうに追い込んでた石川君に対して小嶋君、

そこそこ力のこもった右ストレートを綺麗に打ち込んで逆襲のダウンゲット。

 

川崎さんも自分も、石川君がかなり効かされたっていう同じ判断で、

何とかリスタートはしたんだけどどう見ても危ないままだったんだわ。

 

勿論小嶋君はここぞの追撃で、

石川君はチョン打ちされるだけでヨロッとしながらも、

気合入れた攻め返しを見せて小嶋君を赤コーナーに押し込んでいったんだけど、

そこでの相手のチョン打ちの方がエンディングパンチになりそうな感じで、

って見てた残り9秒、思いの外鋭く振り出した石川君の右ショートフックがヒット、

アレレレーって感じで何となんと小嶋君の方が倒れ込んでしまったんだわ。

 

それは川崎さんと自分が石川君のストップ負けを予感してた直後のことで、

青コーナー全員がひっくり返ってしまうほどの出来事だったんだわ。

 

<2R>

ラウンド終了間際のダウンだったもんで、

明らかにダメージが抜けてないままの小嶋君だったんだけど、

実は石川君の方も回復し切れてないままのラウンド開始ゴングで、

二人は前の回の激闘を更にヒートアップさせて手に汗握る展開に突入していって、

お互いの回復度がとっても気になったんだけど、

やっぱり終了間際でのダウンの方がシンドかったみたいで開始17秒、

石川君が右、右ってフック系の連続打ち込みに成功して2度目のダウンゲット。

 

残り時間は山ほどあるし、ここは石川君が一気攻めかなって見てたんだけど、

小嶋君の踏ん張りも半端じゃなくて、回転力では負けてたんだけど、

合間合間を縫ってた右ストレートにはまだ必殺感が漂ってたんだわ。

 

<3R>

お互いに判定は有り得ないって感じの真正面勝負だったんだけど、

若干余裕が出てきた感のある石川君のコンビブローの勢いと見栄えが良くて、

殆どボディを打って来ない小嶋君とは好対照だった残り39秒、

強めの左フックで小嶋君がバランスを崩すのを見計らっての一気一気で、

連続技からの最後は右フックだったんだけど、

ロープが無かったら弾き倒してしまったほどの衝撃を与えて、

小嶋君の頭が大きく跳ね上げられたところでレフェリーストップだったんだわ。

 

 

ってことで2分25秒、石川君のTKO勝ちだったんだけど、

攻撃のリズムはかなリ違うんだけど二人共、とっても前向きないいボクサーで、

ディフェンスを改善すればまだまだ伸びそうな感じがしたんだよね。

 

 

 

⑥ レイマーク・タダイ×谷口将隆さん(ワタナベ)……LF 8R

8勝(4KO)3敗1分の23歳・フィリピンと、

9勝(7KO)2敗のランク5位、サウスポー、24歳・兵庫県。

 

試合前の谷口さんと頑張ってねグローブタッチして、

その後は遠目から見たり見なかったりだったんだけど、

最初はいい感じで始めてた谷口さんだったんだけど、

ラウンドが進むにつれ気持ちがどこか他に行ってしまったかのように緩んで、

結局、6R2分16秒、バッティングで谷口さんの頭が傷付いてしまって、

ドクターチェック後即の負傷ストップでの判定決着。

 

 

結局、60-54×2、59-55の圧倒3-0勝ちではあったんだけど、

本人も観客サイドも若干消化不良気味だったんじゃないかなあ。

 

 

 

角海老ジムでのコーチ義人君とのスパー帰りの田之岡条さんとロビーでバッタリで、

ちょっと立ち話をしてたらそこに久し振りの佐藤拓茂さんともね……。

 

 

 

⑦ 勅使河原弘晶さん(輪島S)×ジェイソン・カノイ

             ………WBO AP タイトル戦 12R

15勝(9KO)2敗2分のチャンピオン、WBO5位、27歳・群馬県と、

27勝(19KO)7敗2分のランク7位、27歳・フィリピン。

 

勅使河原さんの試合はいつもその登場場面に最初の見せ場があるんだけど、

この日も宮崎達也君、加藤港君、塚田祐介君、中村由樹君それに、

長嶺克則さん達を引き連れての騎馬戦というかお神輿仕立てで、

美空ひばりの “お祭りマンボ” をバックにしてのリングインで、

青コーナーのカノイがちょっと呆然としたような表情でそれを眺めたんだよね。

 

カノイは勅使河原さんより頭1個ほど背が低いズングリ系で、

ちょっと見、角海老ジムの奥村トレを彷彿させたんだわ。

 

<1R>

倍ほどの試合キャリアのある元世界ランカーの歴戦士カノイは流石の流石で、

最初っから飛ばすことなくまずは相手の出方を確かめるような慎重さで、

勅使河原さんの方もそれに付き合ったかのような確かめ合いだったんだけど、

最初のヒットはカノイの方で残り1分25秒、右を薄くヒットさせたんだわ。

 

カノイはその後の残り40秒にも更に右を当て込んで、

これは大きくオーバーハンド気味に被せ打っていっての直撃で、

勅使河原さんは明らかに一瞬効いてしまったんだわ。

 

カノイは勅使河原さんが常に先制してくるところを待ち受けて、

その打ち終わりに右を狙い打ってたんだわ。

 

相手はかなり背が低いもんで、いつもとは違うところからパンチが飛んで来るし、

いつもとは違う角度で打ち込む必要があったもんで勅使河原さん、

ラウンド序盤はその調整に困ってるようでもあったし、

それは試合終盤になってもアジャストし切れてないようなところがあったんだよね。

 

<2R>

勅使河原さんは徐々に相手の右フックのタイミングを見極めつつあって、

大きな被弾は殆どないまま残り27秒にワンツーをクリーンヒットさせて、

直後の左フックも中々の打ち込みで何とか自らを取り戻していったんだわ。

 

ただ、勅使河原さんとしてはもう少しジャブを多用すべきじゃないかって、

隣で一緒に見てた三迫会長とも話してたんだけどね。

 

それでも中小の被弾を重ねてカノイの左目周辺の腫れが目立ってきたんだわ。

 

<3R>

勅使河原さんは元々目と間がいいから、カノイの右フックは今や警戒外で、

その軌道をほぼ見切りつつあったみたいだったんだわ。

 

このラウンドも開始54秒での右ヒットで勅使河原さんが連続ポイントゲット。

 

<4R>

勅使河原さんが流れを掴みつつあって攻勢度を上げていったんだけど、

カノイの方もいよいよ全力打ちって感じの強振強振で開始1分半まで、

特に思いっ切りの左右ボディショットで勅使河原さんを追い込んでたんだわ。

 

万振りを続けたカノイが残り30秒からは一段落したんだけど、

そこを見越して勅使河原さんが攻め返すってことにはならなくて、

何だかカノイのボディブローがシンドかったみたいだったんだわ。

 

ってことで自分の中ではこれでイーブンになったんだわ。

 

<5R>

開始52秒、右を当て込んだカノイが一気の飛ばしで、

それはまるでここを勝負どころと判断したかのような攻め込みで、

その辺の勝負勘は流石だったんだけど勅使河原さんも相手の好きはさせなくて、

意地の攻め返しで、いつの間にかカノイの息が上がり始めたんだよね。

 

結局、勅使河原さんの攻め返しの方がポイント性が高かったんだけど、

それでもカノイはショートアッパー含めて色んな角度で打ち出せる能力を持ってて、

短躯ではあるんだけど、その分下半身と軸が実にシッカリしたボクサーで、

生来の打たれ強さも相まってか、

これまで36戦してKO負けはおろか一度もダウンしたことがないんだって、

三迫会長から教えて貰ったんだけど、

持ち前のテクニックとそのタフネスぶりを評価されて、

井上尚弥さんのスパーリングパートナーとして重宝されてるんだってね。

 

<6R>

二人共、前の回に振り過ぎたせいか明らかに休み休みから始まって、

お互いに取り敢えずこのラウンドの前半は休もうねって、

まるでそういう協定が出来てたかのようだったんだわ。

 

お互いにダラダラと2分間を浪費した残り1分、

さてどうなるかって見てたら飛ばしていったのは勅使河原さんの方で、

まずは残り40秒に右ストレートを2発ヒットさせて、

その後に綺麗に左ボディを打ち込んだんだわ。

 

そのタイミングでのボディは予想してなかったみたいでカノイ、

ダメージを隠し切れないまま右グローブでベルト付近をさすってたんだわ。

 

<7R>

勅使河原さんにしろカノイにとっても、勅使河原さんの左ボディが鍵になってきて、

自信を深めた勅使河原さんがまずは先制攻撃だったんだけど、

短躯のカノンの左ボディのスペースは極端に狭いし、

そこを右肘でカバーしても右顔面がフリーになる訳でもなくて、

勅使河原さんとしてはガードを大きく動かす必要があったんだけど、

そうこうしてるうちに頑張り屋のカノイの逆襲が始まって、

色々混ぜ込んだショートブローで勅使河原さんを困らせてポイントバック。

 

<8R>

やってる当人同士にも観客席にも膠着感というか若干のマンネリが漂って来て、

大きな攻め込みも大きな被弾もないままに終始して、またもやの中弛みで、

少しばかりのショットの正確性でギリギリ勅使河原さんがポイントゲット。

 

<9R>

カノイは被弾しても全く怯むことがなかったし、

一瞬たりとも体を揺らがすってことがないタフの上のタフで、

一方的にはさせない試合運びも流石で、

それはまるでジャッジのポイントの配分にまで配慮してるかのようで、

ラウンドの終盤近くに頑張ってる感を出すのがとっても巧かったんだよね。

 

<10R>

カノイの右のショートアッパーにはまだまだ必殺感が宿ってたし、

疲れが見え隠れしてきた勅使河原さんは反応が鈍くなるにつれ、

試合序盤に貰った右フックも避け切れなくなってて、

最初の1分間で背負わされたハンデを取り戻すべくの反撃もないままで、

明らかな手数負けをしたままのラウンド終了ゴングだったんだわ。

 

<11R>

このままじゃマズイって感じで勅使河原さんが初っ端から飛ばしたんだけど、

開始1分以降、左フック3発と右フック1発を当て込んだのはカノイの方で、

残り1分辺りでのバッティングで勅使河原さんが右目上をカットしてからは、

勅使河原さんの倒したい倒したいっていう気持ちが余りに目立ってきて、

大きく振り過ぎて背の低いカノイの頭の上を空転することが多くなって、

残り15秒には却って見栄えのいい右ストレートを打ち込まれてしまったんだわ。

 

ってことで終盤にかけて勅使河原さんが2連続ポイントロスで、

自分のスコアでは僅か1ポイント差にまで縮まってしまって、

この日はタイ人ジャッジが2人混じってたし、

勝敗の行方はいきなり混沌としてきてしまったんだよね。

 

<12R>

大体殆どのボクサーは最終ラウンドは飛ばす訳で、

特にスコアが読み切れない場合はその傾向が更に強くなるものなんだけど案の定、

勅使河原さんの若干焦りが混じったメチャ振りから始まって、

今更小さく鋭くも有り得ないんだけど、かなりブン回しての立ち上がりで、

一段落した後が心配だなあって見てたんだけど、

実はカノイの方も相当消耗してたみたいで逆襲し切れず結局、

1分20秒での勅使河原さんの右ストレートがポイントを分けるショットになって、

そのまま若干ダラーッとした感じのエンディングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は115-113だったんだけど結局、

116-112、115-113×2ってことで勅使河原さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後の勅使河原さんは沢山のサポーター達に囲まれてて、

話しをする機会がなくて、お互いに目で挨拶を交わしたんだよね。

 

 

 

⑧ 吉野修一郎さん(三迫)×斉藤正樹さん(10count)

              ………日本 L タイトル戦 10R

6勝(4KO)0敗のチャンピオン、26歳・栃木県と、

14勝(5KO)12敗(1KO)6分の32歳・神奈川県。

 

自分の横にはいつものように村越マネが座って、

「この試合どうです?」 って感じだったもんで、

最初っから無理に打ち合わないで3R~4Rまでを気を付けて長引かせれば、

必ずしもチャンスが無い訳でもないんじゃないかって答えたんだけどね……。

 

勝率とKO率では敵わないけど、斉藤さんには5倍もの試合キャリアがあるし、

元々とっても打たれ強いところもあるから、

長い試合に持ち込めればっていう条件ではあったんだけどね。

 

<1R>

守らなければならない立場と失うモノはない立場との違いがいきなりハッキリで、

まずはユックリ相手の出方を見ようとしてた吉野さんに対して斉藤さん、

想像以上の先仕掛けで、それは一瞬吉野さんを当惑さえさせて、

山ほどの応援団の声援を背にしての積極的なジャブジャブからの右ストレートで、

今日は気合が入ってるなあって見てた開始35秒のリングほぼ中央、

吉野さんがクロス気味に打った右ストレートが直撃ヒット。

 

吉野さんは最初の1発で斉藤さんから衝撃のダウンゲットだったんだわ。

 

何とか立ち上がった斉藤さんだったんだけど、

ダメージを残したままのリスタートだったのは明らかで、

残り時間は2分以上もあるし、凌げるのかが最大のテーマになってきて、

陣営からはアドバイスが飛んでたんだけど斉藤さんの耳には届いてたのか……。

 

倒し慣れてる吉野さんはいつものようにとっても冷静な追撃で、

相手の動きを見極めながらの冷酷な打ち込みで、

レフェリーも終始斉藤さんの目を覗き込むような仕草を続けてたんだわ。

 

その後の2分近くを何とか必死に凌いでた斉藤さんだったんだけど、

危ない危ないの被弾を繰り返して、腰が伸びたまま後退する場面の連続で、

そろそろ止めど時かなあって見てた2分36秒、

北ロープに詰められ大きく右を打ち込まれてしまったところでストップエンド。

 

自分はレフェリーだけしか見てなかったんだけど、

直後に陣営からもタオルが投げ入れられたらしいね。

 

 

意表を突いた先制攻撃は何か考えがあってのことだったと思う訳で、

もっとユックリ組み立てるべきだったって思うのは部外者の感想なんだよね。

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 吉野修一郎さん

② 石川春樹君

③ 武藤澪士君

④ 勅使河原弘晶さん

⑤ 小嶋夏生君

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