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2018年1月 1日 (月)

大田区総合体育館・12月31日

 

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「あ、明けましておめでとうございますです。」

 

 

 

12月30日の横浜文化体育会館では2つの世界戦が組まれてたんだけど、

自分的には緩いカードだったもんでテレビ観戦で済ませたんだけど、

その感想は明日以降に回して、今日は12月31日の大田区総合体育館。

 

試合が進むにつれ徐々に観客席が埋まっていったんだけど、

それでも内山高志さんがエントリーしてた2016年までとは空席数が違ってて、

正しく巨星墜つっていう感じだったんだよね。

 

 

ワタナベジムのスタッフに聞いたら大晦日の世界戦ボクシングは2011年からで、

これで7回目っていうんだからワタナベジムも大したモンなんだよね。

 

 

試合開始の1時間ほど前に入場させて貰ったもんで、

沢山の関係者達と話をさせて貰って色々予想を交換しながら始まり始まり……。

 

 

 

① 谷口将隆さん(ワタナベ)×何チャラ・何チャラ……51㎏ 8R

8勝(6KO)2敗の23歳・兵庫県と、7勝(1KO)4敗の21歳・タイ。

 

第1試合にいきなり谷口さんっていうのも世界戦ならではだったんだけど、

相手として登場してきたタイボクサーは正しくヘタレの極みで、

最初っから腰が引け気味で恐々やってて、

谷口さんにとっては練習相手にもならないって感じだったんだわ。

 

片手でも勝てそうな相手だったもんで予定通りの1R離席だったんだけど結局、

3R1分56秒で勿論谷口さんのTKO勝ちだったね。

 

 

 

② 和氣慎吾さん(FLARE)×何チャラ・サイトーン……SB 8R

22勝(14KO)5敗2分の30歳・岡山県と、10勝(5KO)7敗の22歳・タイ。

 

第2試合は更に力量差のある試合だったもんで当然横目で見ながらで、

和氣さんとしてもあっと言う間に終わらせることも出来そうだったんだけど、

時間稼ぎに手抜きをするのも限界に達したような感じで、

3R1分40秒でのTKO決着で、

自分的には左手一本でやって欲しいところでもあったんだけど、

半端にやってたら自らのボクシングを崩してしまうってこともあるから仕方ないよね。

 

 

それにしてもこういう形で登場するタイボクサー達は、

自らの役割を事前にキッチリ言い含められてるのか、

本国での試合でもこんなことをしてるのかって首を傾げてしまうんだよね。

 

 

10countジムの村越マネジャーが自分の相手をしてくれたんだけど、

この日は3回ほど電車を乗り継いでの来場ってことでエライんだよなあ。

 

 

 

③ 松本晋太郎さん(ワタナベ)×何チャラ・何チャラ……LH 6R

13勝(9KO)5敗の32歳・新潟県と、7勝(1KO)3敗の26歳・タイ。

 

何となくナチュラル体重に見える同士の一戦だったんだけど、

この日登場したタイボクサーの中では一番まともで、

少なくとも戦う姿勢だけは見せてたんだよね。

 

ただ二人の力の差は時間が進むにつれて明白になってしまって結局、

2R1分51秒までしか持たなかったんだけどね。

 

こういうタイボクサー相手の試合を見せられる度にその刺激の無さにはガッカリで、

今のところ必要悪のようなモノなのかも知れないんだけど、

無名でも普通の日本人A級ボクサーを何とか相手に選べないのかってことで……。

 

 

 

④ 山口康裕君(根本)×半澤拓也君(郡山)……60㎏ 4R

デビュー戦の27歳・石川県と、デビュー戦の26歳・福島県。

 

<1R>

フレーム的には山口君の方が優位だったんだけど、

初っ端から吹っ切れて手数を上げていったのは半澤君の方だったんだわ。

 

最初の1分間は半澤君が7:3くらいの手数差で圧倒してたんだけど、

お互いに右フックを1発づつヒットさせた直後、

それほどの当たりには見えなかったんだけど半澤君の返しの左フックがヒットして、

アレッて感じで山口君がダウンしてしまったんだわ。

 

それでも山口君はごく普通にリスタート出来て挽回挽回だった残り11秒、

右ショートフックからの一気反撃で最後に右のアッパー(フック?)を直撃させて、

今度は山口君が報復のダウンゲットしたんだわ。

 

それにしても二人共、打たれ弱過ぎるっていう印象が拭えなかったなあ。

 

<2R>

元気を取り戻した山口君が飛ばしていって、半澤君が窮地窮地だったんだけど、

1分過ぎに山口君が一段落したところから半澤君が反転攻勢で、

リング中央で左右フックを連続ヒットさせて2回目のダウンゲット。

 

お互いにデビュー戦だし、山口君はこれで2度目のダウンだし、

その倒れ方もそこそこ激しかったもんでレフェリーが即の決断ストップで、

1分11秒、半澤君のデビュー戦TKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

予備試合2試合を含めてここまで4試合26ラウンドが組まれてたんだけど、

案の定全部で10ラウンド分で終わってしまって、雑談時間が余りたくって結局、

売店だけが喜ぶような展開になってしまったんだわ。

 

 

自分の席のすぐ横にカシアスジムの内藤未来君が座ってきて、

そのすぐ後には小浦翼さんもやってきて、

それ以降は彼らの新鮮な感想を聞かせて貰いながらの観戦だったんだわ。

 

 

 

⑤ 京口紘人さん(ワタナベ)×カルロス・ブイトラゴ

             ………IBF Mm タイトル戦 12R

8勝(6KO)0敗のチャンピオン、24歳・大阪府と、

30勝(17KO)2敗1分1NCのランク3位、26歳・ニカラグア。

 

ブイトラゴは京口さんの4倍ものキャリアを誇る勝率88%の強豪で、

とにかく気合が入ってたんだわ。

 

京口さんもまだプロ9戦目の24歳で、時と場所、体調と精神状態によっては、

緊張や不調を垣間見せても仕方ないとも思ってるんだけども、

普段、キャッキャッしてる彼は一旦試合モードに入ると、

ホントに別の男に変身して誰も寄せ付けないようなところがあるんだよね。

 

<1R>

初っ端からプレスが強かったのは京口さんだったんだけど、

ブイトラゴは実にいいタイミングのジャブを打つボクサーで、

京口さんに簡単に2発目3発目を打たせない動きが出来てたんだわ。

 

ただ一旦打ち合いになった際の勢いと迫力は京口さんが圧倒してて、

とにかくコンビネーションからの左ボディが抜群の喰い込みで、

終盤には左のダブルフックをボディから上へ繋げる美しさも見せてたんだわ。

 

ブイトラゴも決して強くないボクサーではなかったんだけど、

終了ゴングが鳴った時には早くも顔面を赤くしてたんだよね。

 

 

インターバルで其々のコーナーにインスペクターが付いてたんだけど、

世界戦っていつもそうだったんだっけ?

 

<2R>

体がこなれてきた京口さんの動きが更にスピード感を増していって、

このラウンドは左右アッパーを混ぜ込み始めて攻撃の幅を拡げていって、

シッカリ感は相変わらずのブイトラゴだったんだけど、

的確に当て込む能力が足りてなくて、更に力量差が目立ちつつあったんだわ。

 

<3R>

ブイトラゴのいきなりの右ストレートはそれほど判別が難しそうでも無かったし、

そもそも殆どフェイントを駆使するタイプでもなかったみたいで、

京口さんの方がクイッとフェイントをかけての左ボディが絵の様に決まって、

ブイトラゴが明らかに嫌がる素振りを見せたんだわ。

 

それにしても京口さんの攻撃の幅の広さは見てる方が嬉しく楽しくなるほどで、

それにつれブイトラゴを困惑させつつあったんだわ。

 

<4R>

このラウンドは京口さんの右ストレートの当たりが印象的で、

勿論ブイトラゴもかなりの手数を頑張ってたんだけど、

印象的なパンチはごくごく少なくて、京口さんの猛撃だけが目立って、

結果的には前の回に続いて10:8.5ほどもの差が付いてしまったんだわ。

 

<5R>

京口さんのパンチのヒット率が上がって、ブイトラゴが消耗してきたのは、

やっぱり1R後半からの左ボディに依るところが大きくて、

階級が軽くてもその重要性を今更ながら感じさせたんだよね。

 

ブイトラゴの様子を間近に見てた京口さんは、

これは倒せるなって意識し始めたのはこのラウンド辺りからだと思うんだけど、

更に更にって強振していくのを見たセコンドから、

「まだ早い! 力を入れるな!」 って声が飛んでたんだわ。

 

この回は終盤近くの左のダブルボディが秀逸で、

小浦さんも未来君も、この日の京口さんのパフォーマンスを絶賛してて、

キレッキレだなあって言ってたんだわ。

 

<6R>

大分形勢を悪くしていったブイトラゴだったんだけど、

大きく挽回するには至らなかったんだけど、

それでも気持ちを立て直しての手数アップで、

途中まで京口さんをかなり緊張させたんだわ。

 

その後、ブイトラゴの攻撃が一段落するのを見計らった京口さんが、

右ストレートと右アッパーを激烈に当て込んでからの一気攻めで、

相手をコーナーに押し込んでの連打連打を見舞わせて、

そろそろ危ないかと思わせたんだけど、

ここは男ブイトラゴも強い気持ちで打ち合ってたんだわ。

 

それでも4ラウンド続けて10:8.5ほどもの差が付いてしまったんだよね。

 

<7R>

まだ諦めた様子を見せないブイトラゴではあったんだけど、

通常の打撃戦の中からチャンスを窺うっていうのは無理そうだったし、

ここで1ポイントバックしてもそれこそ焼け石に水に過ぎないってことか、

ひたすらカウンターの右フック狙いに転じていったように見えたんだわ。

 

そしてその腕振りにはまだそこそこの威力が込められてたんだけど、

若干相打ち系になっても京口さんは少しも揺らぐことなく、

各ラウンドの終盤20秒~30秒をメリハリを付けた飛ばし方をしてて、

採点に関してジャッジ各員を迷わすことが全く無かったんだよね。

 

<8R>

ブイトラゴは顔面への被弾よりもボディのダメージがとっても辛そうで、

意を決した右フックも著しく的確性を欠くに至って、

いよいよ万策尽き果てたって感じの気持ちの弱り方を見せ始めてきて、

本格的なエンディングが近いことを観客に知らしめてきたんだわ。

 

そんならってことで京口さん、攻撃に更に飛び抜けた明朗闊達さを交えつつ、

相手の空いてるところを冷静に見極めての上下への強連打で、

ついにブイトラゴをコーナーに追い詰め〆の連続打ち込みだったんだわ。

打ち返す体力と気力が失せてしまったことをレフェリーがジックリ確認して、

2分28秒でのレフェリーストップエンドだったんだけど、

自分には京口さんが今までで一番強い勝ち方をしたように見えたんだよね。

 

それと京口さんは各ラウンドの終盤ごとに飛ばしてたのにも関わらず、

次のラウンドの入りっ鼻に一休みすることが全く無かったことも驚異的で、

普段から鬼の練習してたんだろなあって思ったんだよね。

 

 

 

⑥ 木村翔さん(青木)×五十嵐俊幸さん(帝拳)

               ………WBO F タイトル戦 12R

15勝(8KO)1敗2分のチャンピオン、29歳・埼玉県と、

23勝(12KO)2敗3分のランク1位、33歳・秋田県。

 

木村さんが戦ったゾウシミンは既にピークを過ぎてたし、

そもそもリーチが長くて懐の深いサウスポーは不得意じゃないかって思ってたし、

4年以上振りの世界戦は五十嵐さんにとって待ちに待ったものであって、

もしこの試合に負けるようなことになれば即引退するんじゃないかって、

その気持ちの充実と瀬戸際感は半端なモノじゃないだろうから、

木村さんのことは昔からよく知ってはいるんだけど、

ここは五十嵐さんの粘り強い判定勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

上背とリーチ差は予想通りで、最初のクリーンヒットはその五十嵐さんで、

ラウンド序盤に軽い左ストレートをカウンター気味に当て込んだんだわ。

 

木村さんも全く臆したり怯んだりするところが全く無くて、

その感じは6回戦で戦ってた頃と全く変わりがなくて、

相手が誰であろうと自らを貫き通す男気ボクシングだったんだわ。

 

1Rからほぼ本気仕掛けの二人だったんだけど、

五十嵐さんが遠目から処理し切れるか、

木村さんが鋭い踏み込み踏み込みが出来るかに懸かってたんだけど、

中盤に右ストレートを返し打ってからの木村さんの方が勢いが良くて、

五十嵐さんは敢えて勝負を先延ばしにしてるような立ち上がりだったんだわ。

 

<2R>

常にプレスを掛け続けてた木村さんが開始35秒に右ストレートをヒットして、

そこから強気攻め込みで一気に乱打系に持ち込んでいったんだわ。

 

それは明らかに木村さんの主戦場であって、

五十嵐さんとしてはそれに巻き込まれないような工夫が必要だったんだけど、

中途半端な体勢と気持ちのままリズムを崩されそうになってたんだよね。

 

<3R>

五十嵐さんも左ストレートで応じたんだけど、

五十嵐さんの打ち終わりを狙った木村さんの2発の右ストレートの方が秀逸で、

五十嵐さんが左目上をヒットカットしてしまったんだわ。

 

彼は元々バッティングカットも多くて、

この試合も激化すればするほど途中負傷ストップの可能性も大きくて、

それほど目の上に弱点を抱えたボクサーなんだよね。

 

その後の正面切った打ち合いでも吹っ切れてたのは圧倒的に木村さんの方で、

五十嵐さんが殆どボディを攻めなかった中、

木村さんの4~5発のボディ連打がとっても目立ってたんだわ。

 

ここまでのところで残念ながら五十嵐さんは、

既に昔の彼では無いことが判明しつつあって、

一発被弾すればヤバイ結果を招く様なパンチは見出し難くて、

あの左ストレートは一体何処へ行ってしまったのかって感じだったんだわ。

 

<4R>

木村さんは相変わらず前後不覚の飛ばしようで、

そんな調子で最後まで持つのかって心配になって来るほどで、

ごく普通の大人しいボクシングを続けてる五十嵐さんの方に秘策が有りそうで、

返しも打たないまま木村さんの打ち疲れ待ちのようだったんだわ。

 

<5R~7R>

とにかく木村さんの手数手数は圧倒的で、

空いてるところを瞬間に見定めての上下の強打が目覚ましくて、

クリーンヒットするかどうかは時の運だっていう感じが何だか少年のようで、

きちんと当て切る確信がないと打ちに行かないような五十嵐さんとは実に対照的で、

いつまで経っても弾け切れない五十嵐さんが不思議でさえあったんだわ。

 

五十嵐さんはその後やっぱり右目上をバッティングカットしてしまって、

途端に顔面の傷みがいきなり進んで、

左目上からの出血もやたら気にするようになって、

著しく集中力を欠いていってしまったように見えたんだよね。

 

6R辺りでの打ち合いの中では木村さんも右目上をヒットカットされたんだけど、

五十嵐さんよりは大事に至らずごくごく普通にやってたんだけど、

それにしても残り5ラウンド分の体力は残ってるのかって感じだったんだわ。

 

 

7Rまでの自分のスコアをチェックしてみたら、

五十嵐さんがゲットしたラウンドはたった一つしかなくて、

他人事ながら途方に暮れてしまって、

一体彼はこの試合とどう折り合いを付けて、

どう決着させようとしてるのかさえも全く見えて来なかったんだよね。

 

<8R>

流石に木村さんも若干のヘバリを見せてきて、

大きく振ると足元のバランスを崩すようになってきて、

そこを五十嵐さんが攻め切れば逆転の目もあったんだろうけど、

実は五十嵐さんの方は木村さんより更に消耗が進んでて、

木村さんは立て直して再度の攻勢を取った時には交戦はおろか、

防戦もままならないまでに弱ってしまってて、

自分の周囲はそろそろのエンディングを感じ始めてたんだよね。

 

あと一息のところまで追い込んだ木村さんだったんだけど、

まだ十分な残り時間があったにもかかわらずハッキリした打ち疲れで、

そこからはお互いにハァーハァーのまま休み休みだったんだわ。

それでも10:8のスコアを付けたジャッジもいたんじゃないかなあ。

 

<9R>

前の回に振り過ぎた木村さんを前に五十嵐さんが最後のチャンスで、

ここは前に出て打ち合いしか無かったんだけど、

ヘロヘロになってしまった同士にはそれ程の有意差はなかったんだわ。

 

最後の力を振り絞るっていう根性レベルではやっぱり木村さんが上回ってて、

ここまでダメージを溜め込み続けてた五十嵐さんが極端にメッキリで、

自分には陣営がタオルを投げ入れるんじゃないかって思うほどで、

最後は2分34秒、木村さんは五十嵐さんをコーナーポストに追い込んで、

渾身の左右フックを振り放って五十嵐さんの頭が2回ばかり跳ね上げたところで、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

動きの派手さはいつも木村さんのままだったんだけど、

それがある時点で急にメッキリしてしまう印象がこれまで強かったんだけど、

あれだけ飛ばしまくることが出来たっていうのは自分には驚愕で、

彼自身どれだけスタミナ強化に努めたのかってことだったし、

一旦落ち気味になったところからの気持ちの立て直しも実に見事だったんだわ。

 

 

五十嵐さんに関して言えば残念ながらどういうボクシングがしたいのかが、

最後まで全く見えて来なくて、気持ちと体力の衰えをひしひしと感じたんだよね。

 

 

 

⑦ 田口良一さん(ワタナベ)×ミラン・メリンド

          ………WBA、IBFLF 王座統一戦 12R

26勝(12KO)2敗2分のWBAチャンピオン、31歳・東京都と、

37勝(13KO)2敗のIBFチャンピオン、29歳・フィリピン。

 

<1R>

10㎝近く上背優位な田口さんが初っ端からのプレスプレスだったんだけど、

メリンドの方もテキパキしたキレのいいボクシングで、

田口さんが相手の出方と距離、それにタイミングを見計ってた中、

気持ち良さそうにコンビネーションブローを放ってて、

特に左ボディには実にいいモノを見せてたんだわ。

 

<2R>

自分のタイミングがハマった時のメリンドの連打はとっても鋭くて、

一発屋っていうより連打で稼ぐっていうタイプのボクサーだったんだわ。

 

田口さんの方もこの試合初めて右ストレートをクリーンヒットさせてたけどね。

 

<3R>

まだまだアイドリング状態のように見えた田口さんに対してメリンド、

コンビネーションの美しさを誇ってたんだけど、

やっとエンジンを本格的にスタートさせたような田口さん、

左ボディで終えるコンビネーションを2セット連続させて優位を取り戻したんだわ。

 

それほど大きい傷ではなかったんだけど、メリンドが左目上をバッティングカット。

 

<4R>

瞬間的にスイッチを混ぜ込むメリンドは先攻されるのを嫌ってるみたいで、

田口さんが打ち出す前に何とか先に攻め込もうとしてる感じだったね。

 

大きく強くの田口さんと小さく沢山のメリンドっていう図式が見えてきて、

戦い方が異なる二人の主導権争いに眼が離せなかったんだわ。

 

<5R>

身長差が大きいせいか、お互い引かない性格のせいか、

バッティングが目立ち始めてメリンドがまたもやカットしてしまって、

今度は右目上から薄く出血。

 

その前後からメリンドは手数アップしての馬力勝負に賭けていっての結果であって、

田口さんとしては相手の出方の変化に対する順応が肝要になってきたんだわ。

 

<6R>

何だか二人共、ボディブローを嫌がる素振りが目立ってきて、

この辺の徹底が勝負のカギになりそうな感じになってきて、

田口さんの左ボディとメリンドの右ボディがひしめき合ってたんだよね。

 

それでも全体的なリズムと距離に関してはメリンドに傾いてるような印象で、

試合半分を終えたところでの自分の採点は丁度57-57だったんだわ。

 

<7R>

メリンドは益々先手を取りたがってたんだけど、

田口さんの本気はいつもこの辺りから全開な訳で、

再度プレスを強め始めて左ボディに活路を見出し始めたんだわ。

 

<8R>

メリンドに雑な大振りが目に付くようになって、

合間を突いた田口さんのショートブローのタイミングが絶妙だったし、

何だか急にジャブがストレートのように強くなってヒットヒットしてたんだわ。

 

メリンドの方は明らかに左フックを決定打にしたがってたなあ。

 

<9R>

経験豊富なメリンドは試合運びにも長けてて、

このラウンドは明らかにペースアップしてきて、

前掛かり勝負が続いた結果、田口さんが左側頭部をバッティングカット。

 

田口さんの出血で元気を貰ったかメリンドが更に攻勢を強めていって、

特段のクリーンヒットは無かったんだけど、それでも十分な攻勢点をゲット。

 

 

あと3ラウンドを残しての自分のスコアは86-85で、

辛うじて田口さんだったんだけど、まだまだ全く予断を許さなかったんだわ。

 

<10R>

メリンドは頭から突っ込み加減の詰め詰めボクシングを徹底してきた中、

密着戦で成果を上げてたのは却って田口さんの方で、

メリンドも必死の踏ん張りだったんだけど、

やっぱりここでも田口さんの左ボディは超の付くほどの有効打で、

これ以降メリンドが右肘で横っ腹をカバーする事が多くなったんだわ。

 

<11R>

勢いを得たのは前の回の終盤からの田口さんで、

メリンドは自ら距離を詰めてる割には密着戦を避けてすぐにクリンチ逃げで、

今回は甲乙付け難い消耗系ショート戦が続いて、

メリンドの踏ん張りで中盤以降にまで決着が伸ばされたんだけど、

最終的に打ち勝ったのはまたしても田口さんの方だったんだわ。

 

<12R>

結局、メリンドにはこれといった攻め方の工夫に乏しいことが知れてきて、

やっぱり八重樫東さんとの試合はあくまで出会い頭の交通事故ってことで、

攻撃に関しての引き出しの数は田口さんが圧倒し続けたんだよね。

 

田口さんはここに至ってもまだまだ色々七色のハードヒットで、

アッと思ったほどのアッパーを左右鋭く打ち込んだんだわ。

 

メリンドがよろめいた直後、田口さんが一気にフィニッシュ体勢に入った途端、

またしてものバッティングでメリンドがドクターチェック。

 

それは仕方のないことだったんだけどメリンドに休憩タイムが与えらえて、

最後の決着は見られなくなったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は116-112だったんだけど結局、

117-111×2、116-112ってことで勿論田口さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

この試合の3人のジャッジは全員外国人だったんだけど、

中間スコアの発表が無かったにも関わらず、

これだけ妥当で綺麗にバランスの取れた採点を見るのは久し振りだったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 田口良一さん

② 京口紘人さん

③ 木村翔さん

 

 

 

2017年の現場観戦は合計で95回で、去年は93回、2015年は99回ってことで、

2014年に丁度100回だった以降は連続の100回割れだったんだわ。

 

それ以前がずっと平均110回ほどだったのと比べると斜陽感が拭えなくて、

4団体になってから世界チャンプも激増してるんだけど、

プロボクサー数の減少化傾向には歯止めが出来てなくて、

それが結局はJBCや協会の不作為による結果だっていうのは明らかで、

心ある関係者達はその閉塞感に頭を悩ませてるんだけど、

其々の自浄作用が欠如してるっていうことも同時に自覚してるんだよね。

 

最早自浄作用が機能してないっていうことならば、

その次の手段としてはどうしても外圧に期待せざるを得ない訳で、

今年はそれがどういう実の結び方をするかに注目してるんだよね。

 

それは一点、ボクサーの処遇改善に関してで、

正当なファイトマネーを受け取ることを実現すること、

移籍に関してのガイドラインを設けることが今年中に叶わなければ、

プロボクシングの未来は絶望と闇黒しかないんだよね。

 

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