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2017年12月

2017年12月24日 (日)

後楽園ホール・12月23日

 

Img_0072

“我も我も……。”

 

 

 

昨日の後楽園ホールは自分的な仕事納めって感じの

全日本新人王決定戦全12試合だったんだけど、

去年よりチケットのハケが良くて指定席はソールドアウトだったし、

立ち見もかなりの混雑だったんだわ。

 

試合前に何人かと勝敗予測を披露し合って始まり始まり……。

 

 

 

① 赤羽根烈君(宇都宮金田)×井上夕雅君(尼崎亀谷)

                           ………Mm 4R

2勝(1KO)0敗のサウスポー、18歳・栃木県と、5勝0敗1分の18歳・兵庫県。

 

赤羽根君の勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

序盤から赤羽根君が好戦的にハードヒットを目指して、

まずはそこそこ強烈な左ボディを打ち込んでいったんだけど、

それにしても二人共、ジャブが少な過ぎるいきなり系に偏ってたなあ。

 

赤羽根君の攻勢のままに終わるかなあって思われた残り14秒、

井上君の右ストレートが綺麗にヒットしてたし、

残り4秒でのまたもやの右で井上君が挽回ポイントゲット。

 

赤羽根君も中盤に右フックで井上君の左目上をヒットカットさせてたけど、

全体にムキなって粗っぽくなり過ぎてた印象が強かったんだわ。

 

<2R>

顔面のダメージは井上君の方だったんだけど、

大きく振り過ぎることなく的確で鋭いショートブローが抜群で、

赤羽根君が大きく振り過ぎる間隙を縫ってのカウンターショットが目立ってたなあ。

 

井上君は細かい捨てパンチで誘いながら、

赤羽根君の打ち出しにキッチリ合わせ打つのが巧かったし、

赤羽根君は井上君が右ストレートを上に打ってくるかボディを攻めてくるか、

見極めきれてないようだったし、

打ち終わりがルーズになってしまうところを狙われてたんだわ。

 

<3R>

赤羽根君としてはダウンゲットしない限り勝ちが無くなってきた展開だったんだけど、

動きに全く劣化のない相手に強く正確に当て込むのは難しそうで、

そもそもショートブローの連打が巧くないのが致命的で、

接近戦では圧倒的な手数不足を露呈してしまったんだわ。

 

<4R>

劣勢な赤羽根君も最後まで気持ちを強く保ってたんだけど、

左を大きくヒットさせる可能性が見えて来なくなって、

相変わらず井上君の正確なコツコツショットが優勢のままで、

同じ18歳ながら赤羽根君のまだまだ子供っぽいボクシングだけが目立って、

井上君の試合巧者ぶりに感心させられるままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

39-37×3ってことで井上君の3-0判定勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 佐藤剛君(角海老)×長井佑聖君(市野)……LF 4R

4勝(1KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、21歳・東京都と、

3勝0敗のサウスポー、19歳・鹿児島県。

 

とにかく距離が全てじゃないかって思ってて、

長井君が巧く対応しそうな感じがしてたんだけどね……。

 

<1R>

最初のクリーンヒットは詰め詰めからの佐藤君の左ストレートで、

いきなりの被弾で長井君のリズムが壊れてしまったか、

そこからは佐藤君の更に詰め詰めからの左右連打が圧倒的で、

長井君はポジショニングも思うに任せなくなってしまって1分30秒、

南東ポスト前で最後は左ボディを強烈打ち込みされてしまってダウン。

 

何とかリスタートした長井君だったんだけど、ダメージは隠しおおせなくて、

勢い付いた佐藤君の猛追撃を交わせそうにないままだった残り52秒、

赤コーナーポストでの強連打に晒されて、そのまま崩れ落ちダウンしてしまって、

長井君としては全くらしさを発揮出来ないまま2分10秒、

佐藤君のレフェリーストップエンド勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 薮崎賢人君(セレス)×白石聖君(井岡)……F 5R

4勝(3KO)1敗1分のサウスポー、20歳・千葉県と、

5勝(2KO)0敗1分の21歳・愛媛県。

 

薮崎君は東日本の技能賞ボクサーなもんで何とかするんじゃないかって……。

 

<1R>

最初のヒットはプレスを効かせてた薮崎君の左ストレートだったんだけど、

徐々に白石君が巧さを発揮し始めて、

左手を長く使って距離を作りながら右ストレートをヒットヒット。

 

その後も自らの距離をキープしてた白石君が残り44秒、

強い右ストレートを打ち込んで薮崎君をふらつかせたんだわ。

 

<2R>

薮崎君としては何とかかき回したいところだったんだけど、

巧くあしらわれ続けてしまって、

左手が邪魔だなあって思ってる間に右ストレートを貰ってしまう場面が続いて、

流れを変えるのに窮してるままって感じだったんだわ。

 

<3R>

白石君としては変な色気を出しさえしなければこのまま行けそうな感じで、

どう戦って行くのかに迷いを漂わせたままの薮崎君を置き去りにしてて、

薮崎君がこのまま1ポイントづつロスする場面しか頭に浮かばなくなってしまって、

この後余程の事が起こらない限り白石君の勝ちが間違いなくなって、

薮崎君からは余程の事を起こそうとする気概が感じられなかったもんで一旦離席。

 

 

ってことで試合終了後にスコアを確認してみたら、

やっぱりあの後も余程の事は起こらなかったみたいで結局、

50-45×2、50-46ってことで白石君のパーフェクト3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 今川未来君(木更津GB)×松浦克貴君(岡崎)……SF 5R

7勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・千葉県と、

5勝(1KO)0敗の20歳・愛知県。

 

松浦君は中日本の技能賞ボクサーでSRSジムの吉謙トレがサポートしてたね。

ギリギリ今川君が押し勝つんじゃないかって……。

 

<1R>

リーチは若干松浦君優位だったんだけどジャブが生かし切れてない中、

最初のワンツーヒットは今川君の方で、

その後もかき回し系のボクシングで主導権を獲ってた残り34秒、

乱打戦からの右フックをヒットさせて松浦君をグラつかせたんだわ。

 

今川君はガチャガチャってしたところからがしぶとい一方、

松浦君は真面目一筋系でもう少し変化が欲しいところだったんだわ。

 

<2R>

松浦君の動きの硬さは改善されないままで、

返しのフック系の力強さで今川君が押し気味に進めてたんだけど、

松浦君も多少吹っ切れたか攻勢を強めていってたんだわ。

 

残り25秒からのショートラッシュは目立ってはいたんだけど今川君、

このラウンドは見過ぎる傾向が強くなって手数落ちが気になったんだよね。

 

<3R>

体の硬さが抜けない松浦君ではあったんだけど、

気持ちの強さは増してきたみたいで、

それにつれ若干今川君の気遅れ気味が目立っての中弛みだったんだわ。

 

<4R>

やる気が芽生えて行けそうな感じを強めた松浦君の元気が上回ってきて、

今川君はどこか痛めたのか、単純なスタミナ切れかの小康状態で、

何となくダラーッとやってるような感じしかしなくなって、松浦君の頑張り手数勝ち。

 

<5R>

飛ばしたモン勝ちだったんだけど、まず最初の仕掛けは松浦君で、

大きいのを貰ったらヤバそうになってきたのは今川君の方で、

やや松浦君優位のままに推移してた中盤までを過ぎた残り1分05秒、

その松浦君の右ストレートがいい当たりを見せて、

その後の2発の左フックも良かったし、

殆ど見せ場の無かった今川君に必死感で上回ったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は48-47で松浦君だったんだけど結局、

49-47、48-47×2ってことで自分とは逆で今川君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 富施郁哉君(ワタナベ)×徳山洋輝君(千里馬神戸)

                            ………B 5R

4勝0敗のサウスポー、19歳・茨城県と、5勝(1KO)0敗1分の26歳・兵庫県。

 

<1R>

突っ掛り系というかドサクサ紛れ狙いの徳山君が初っ端飛ばしていったんだけど、

1分前後からの一段落が解り易くて、

そこから一気に富施君が大きく巻き返していって1分14秒、

左ストレートのチョン打ちが巧いことヒットして、

そんなに効いたのかって感じで徳山君が北ロープに吹っ飛ばされてのダウン。

 

リスタート後の残り1分10秒にも左フックを引っ掛けられて、

徳山君が再度のダウンを喰らってしまったんだけど、

これはちょっとスリップっぽくて、被弾と足の絡まりの前後関係って感じだったね。

 

このまま終わってしまうのかと思われたんだけど、

ここは徳山君がなんとか踏ん張ってのラウンド終了ゴング。

 

<2R>

結局、徳山君は体ごと突っ込み系のボクサーってことで、

ひたすら乱暴なだけの偏りの強いパフォーマンスだけに終始してて、

7歳年下の19歳の富施君の方が圧倒的に冷静で、

ドサクサ系に巻き込まれない限り富施君の負けは有り得なくなってきたもんで、

一旦休憩タイムってことで……。

 

 

結局、この試合は4R2分51秒での決着で、

予想通り富施君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 飯見嵐君(ワタナベ)×下町俊貴君(Gツダ)……SB 5R

4勝(4KO)0敗の21歳・愛知県と、

6勝(3KO)1敗1分のサウスポー、21歳・大阪府。

 

飯見君は東日本のMVPだし、上背と圧倒的なリーチの相手ではあったんだけど、

持ち前の突進力で何とかするんじゃないかってね……。

 

<1R>

頭一個以上デカい相手に飯見君が如何に距離を詰めるかが全てだったんだけど、

下町君は飯見君のことを事前に相当研究してたみたいで、

西軍代表戦の時よりも更に技術を磨いてて、

飯見君の3~4倍の手数を駆使して、自らの距離を維持してたんだわ。

 

そんな中での1分過ぎ、まずはその下町君の左ストレートがヒットして、

飯見君も一気にムキになって攻め立てたんだけど、適度にあしらわれてしまって、

入り込む寸前に下町君にチョンチョンヒットを積み重ねられてたんだわ。

 

<2R>

結局、このラウンドも下町君の手数勝ちに終わりはしたんだけど、

まずは足を止め、ガードを下げさせようってことか飯見君の左ボディも強烈で、

いきなりの顔面ヒットには距離があり過ぎるもんでって感じだったんだわ。

 

<3R>

飯見君が更に飛ばしていって途中途中ではかなり貰ってはいたんだけど、

残り30秒での左フックがこのラウンド最大の有効ヒットで飯見君がポイントバック。

 

それでも下町君は長い腕をしてるのにショートブローがとっても巧かったし、

打ち出すタイミングとか当て勘の良さは代表戦の時以上だったなあ。

 

<4R>

スコア的に更に前掛かりに攻めざるを得なくなってた飯見君に対して開始38秒、

下町君がタイミングのいい左ストレートを当て込んでからの一気攻勢で、

その一発が明らかに飯見君にダメージを与えたのを確信しての一気攻めで、

そこからの飯見君は西ロープを背負わされて防戦一方で、

アッと思ったら左手をリングに付いてしまったんだわ。

 

その瞬間は角度的にレフェリーからは死角だったと思うんだけど、

自分からは1mほどの距離で、西ジャッジからはもっと近かったのに、

普通にスルーされてしまって、その後も連続攻撃を受けてしまった飯見君、

自分的にはタオルインもレフェレリーストップも遅きに失したように見えたんだけど、

ボッコボコにされた末のストップエンドで0分51秒、下町君のTKO勝ち。

 

もしもあの場面で一旦ダウンコールがされて、飯見君が一休み出来てたら、

何とか凌ぎ切れたかは解らないことなんだけど、

ことによったら少しばかり違った展開も有り得たって思ったけどね……。

 

それでもそのことが下町君の勝利に汚点を残すってことでは全く無くて、

ああいう戦い方が出来る痩身で手足の長いボクサーは実に魅力的だったんだわ。

 

 

 

⑦ 佐々木蓮君(ワタナベ)×高瀬衆斗君(蟹江)……Fe 5R

5勝(3KO)0敗のサウスポー、22歳・岩手県と、

4勝(1KO)0敗1分の21歳・愛知県。

 

またもや西軍は乱暴な突っ掛り系のイッセノセボクサーだったなあ。

 

実はこの日の佐々木君もしなやかさに欠ける左オンリーに近いボクシングで、

お互いに一接触して2発まで勝負のどっちも有り系の丁半賭博になってしまって、

そういうきっかけを作ったのは間違いなく高瀬君の方で、

そういうボクシングが勝つところは見たくないっていう気持ちが強くなって、

この試合は1Rで離席したんだけど結局、

4R0分45秒で佐々木君のTKO勝ちだったんだってね。

 

 

 

⑧ ジロリアン陸君(F赤羽)×森武蔵君(薬師寺)……SFe 5R

8勝(8KO)1敗(1KO)の29歳・宮城県と、

4勝(4KO)0敗のサウスポー、18歳・熊本県。

 

陸君は東日本の敢闘賞で森君は西軍のMVP。

 

一番期待してた試合だったんだけど、思ってた以上に単純で雑な試合内容で、

自分は3Rで切り上げてしまったんだよね。

 

陸君のリングガウンの右肩のところに白いハトのオモチャが乗ってて、

彼はマジシャンっていう肩書きも持ってるもんで

自分はそれが本物のハトになって飛び立つのかって一瞬思ったんだよね。

 

<1R>

ファーストコンタクトでのハードヒットは陸君の方で、

だからってことかそれ以降の森君はやたら慎重になっていって、

陸君の方も相手の踏み込みにひたすら合わせ打とうとしてるみたいで、

お互い巌流島みたいになってしまっての睨み合いの時間が長くなってしまって、

それは丁度居合抜きの試合のような瞬間一発勝負の様相だったんだわ。

 

残り1分07秒での右ストレートのヒットもあってまずは陸君がポイントゲット。

 

<2R>

森君は西軍代表戦の時のようなイメージとはかけ離れてて、

この日は飛び込みざまの一発勝負に終始してて、

お互いに無暗に先攻めするとヤバイって思ったか、やたら低調で……。

 

<3R>

陸君のガードの低いのが気になりだしたんだけど、

一方では森君の飛び込んで一発打ってお終いっていうのも面白くなくて、

やっぱりカウンターで打たれるのを警戒してたと思うんだけど、

まだまだ巌流島状態で、お互いの緊張感は半端じゃなかったとは思うんだけど、

ボクシングの出来上がりと言うか絵図ら的には平板過ぎで、

実はそれは一瞬の飛び込みのタイミングを計り合ってるだけな訳で、

会場の最前列でしか解らないようなボクシングはダメだと思ったなあ。

 

残り45秒のところで森君が陸君の後頭部をぶっ叩いてしまって、

森君には注意と陸君に暫しの休憩が与えられて再開された3秒後、

お互いの右が交差して森君の方のフックがヒットして、

足が絡まったのと同時だったんだけどとにかく陸君がダウンしてしまったんだわ。

 

やっぱり瞬間のスピード感では森君の方が大分上回ってて、

陸君も相手のそういう瞬発勝負に合わせていってしまったもんで、

そうなったら陸君の勝ち目はないだろうなあって思ったモンで連続離席。

 

 

結局、途中決着がないままの森君の3-0勝ちで、

スコアは50-44、49-45、49-46ってことだったんだわ。

 

 

 

⑨ 有岡康輔君(三迫)×小畑武尊君(D東保)……L 5R

6勝(5KO)3敗(2KO)の24歳・東京都と、

5勝(1KO)2敗(1KO)1分のサウスポー、19歳・大分県。

 

相手は難敵ではあるんだけど、何とか有岡君の競り勝ちを期待してたんだわ。

 

<1R>

小畑君のことは有岡君も映像を見てたと思うんだけど自分も見た通り、

この試合も距離を潰しての手数手数で相手の戦う気を削ぐ戦法で、

まずは押して押してのショートフックの嵐で、

有岡君も接近戦に果敢に挑んでいってたんだけど、

ストロークの大きさの違いが出てしまって小畑君が優勢優勢。

 

小畑君は被弾すると却って前へ出てくる強気のボクシングで、

残り17秒でのショート戦でも2発ほど直撃させて有岡君の足元をバタつかせて、

まずは余裕のポイントゲットってことで、

有岡君にはいきなり暗雲が立ち込めてきたんだわ。

 

<2R>

自らのボクシングを貫き通すっていう点では小畑君は頭抜けてて、

左右フックで相手を叩きまくって、一瞬のチャンスが到来したと判断するやいなや、

そこへ今度は左ストレートを強く打ち込むっていうのが得意技なんだよね。

 

これに対して有岡君もコノヤロコノヤロって感じのボディショットを連発していって、

小畑君のガードが一瞬下がったところに左右フックを打ち込んで、

その右がカウンター気味にヒットしてアレッ感じでダウンゲットしたんだわ。

 

やっぱりパンチ力自体は有岡君の方が圧倒的で、

多少ディフェンスは犠牲にしても打ち合う時は相打ち覚悟で行けって、

自分はそう思ってたんだけど、全くその通りの展開になっていったんだわ。

 

小畑君も何とか立ち上がってリスタートしたんだけど、

決着意志の固い有岡君が正確かつ非情な追い込みで、

そのまま一気に赤ポストまで追い立てながらの連打連打で残り1分14秒、

このラウンド2回目の豪快なダウンゲット。

 

ギリギリ立ち上がった小畑さんだったんだけど、

ファイティングポーズを取り切れないままテンカウントアウトってことで、

1分58秒、有岡さんのKO勝ちだったんだわ。

 

控室に戻る有岡さんとは勿論満面の笑みのグローブタッチだったんだけど、

横井トレのほっとした姿も中々印象的だったんだよね。

 

 

 

⑩ 木原宗孝君(帝拳)×マーカス・スミス君(平仲)……SL 4R

3勝(1KO)1敗の20歳・愛知県と、

4勝(4KO)0敗のサウスポー、32歳・アメリカ。

 

西軍の敢闘賞ボクサーのスミス君が力づくで圧倒するかって思ってたんだけどね。

 

何となんと、間近に試合を控えてる拳四朗さんと山中慎介さんが並んで観戦で、

そう言えば拳四朗さんはいつもそんな感じなんだよね。

 

<1R>

瞬間ワンツーと絡み合ってからの力ずくゴニョゴニョ命のスミス君に対して木原君、

返しの左フックが絶好調で、当たりは薄かったんだけど、

スミス君の効いてないですよおポーズが相変わらずウザかったなあ。

 

木原君は全く怖がることなくの先手先手で右も当たり出して、

残り10秒からのスミス君得意のゴニョゴニョ戦も巧いこと切り抜けてたね。

 

効いてないですよおポーズしてたスミス君は木原君の右フックで、

左目上をヒットカットしてたんだわ。

 

<2R>

スミス君が若干乱暴度を上げていったんだけど、

木原君の方も強い気持ちを支えにしてのまだ先攻先攻で、

スミス君は場面が悪くなると気持ちの悪いエヘラエヘラの笑い顔で、

こんなふざけた米兵上がりに好きにさせるな木原君、

一発ブチ倒してくれっていう思いが強くなっていったんだわ。

 

<3R~4R>

その後、木原君もいい場面を作りかけて、

自分の期待も叶えられそうだったんだけど、

何となんと、被弾によるダメージと言うよりは自分にはガス欠としか見えなくて、

ラウンドが進むにつれ劣化が進んでいってしまって、

折角先行したポイントをポロポロ取り戻されてしまっての試合終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38でそれでも優勢点は木原君だったんだけど結局、

木原君から見て39-37、38-39、38-38の1-1ドローで、

優勢点はスミス君としたジャッジがいたもんで西軍の勝ち。

 

 

 

⑪ 重田裕紀君(ワタナベ)×安達陸虎君(井岡弘樹)

                           ………W 5R

4勝(3KO)1敗のサウスポー、27歳・山口県と、8勝(5KO)0敗の19歳・滋賀県。

 

西軍の技能賞ボクサーの安達君が勝つんじゃないかってね。

 

<1R>

安達君は頭が小さいし、とってもバランスの取れたいい体躯をしてるんだけど、

何故だか中間距離が巧くなくて、距離が縮まった際の一気攻めだけなんだわ。

 

それを知ってか重田君、遠目からの右フックを大きく当て込んでたし、

左ストレートもいい感じで早くも安達君の顔面が赤くなってきたんだわ。

 

<2R>

重田君は前の手の使い方でゲームを組み立ててるような印象が強くて、

簡単には相手に踏み込みのタイミングを与えてなかったんだわ。

 

安達君はそこはかとないやり難さを感じてるようだったし、

ジャブも出さないままあくまで詰まったところでの馬力頼りのままで、

代表戦の際にはこんなに下手なボクサーのようには見えなかったんだけどなあ。

 

<3R>

安達君は全く先仕掛けが出来ずポイントの取りようもないままで、

こんなに密着戦オンリーのボクサーだとは思わなかったんだよね。

 

この辺に来ると重田君からは早くも余裕のようなモノが感じられてきて、

ジャブも良かったし、結構デタラメそうに見えた右特大フックも当たってたんだわ。

 

<4R>

どっかで吹っ切って飛ばさないとフルマーク負けしそうだった安達君、

余裕でちょっと集中が切れたような重田君が手数落ちしてきたところで、

やっとやっとの手数アップだったんだよね。

 

<5R>

安達君の今一感にも驚いてしまったんだけど、

ここに来ての重田君の劣化も信じ難いほどで、

1分過ぎからは相打ちになってもシンドそうだったし、

折角残り1分06秒で綺麗な左を当て込んだのにそこから飛ばせないままで、

元気さだけに関して言えば安達君の方が上回ってたんだよね。

 

ただ安達君の方も開始26秒にショートワンツーを直撃ヒットさせて、

一気に攻め立てようとはしてたんだけど思うに任せない動きで終わってたんだよね。

 

 

ってことで自分は48-47で重田君だったんだけど結局、

50-47、48-47×2ってことでやっぱり重田君の3-0勝ちだったね。

 

 

それにしてもこの試合で50-47っていうのは有り得ないって思ったんだけど、

このスコアを付けたのはこの日だけの為に地方から出張ってきたジャッジで、

そう言えばこの一つ前の試合でも39-37って、

東軍に甘過ぎる採点をしたのも別の出張ジャッジだったんだけど

そもそも彼らの目は信頼性に欠けるってことなのか、

呼んでくれた東京側に気を使ってのことなのか、

その何れにしてもやっぱりいい感じはしなかったんだよね。

 

 

 

⑫ 加藤収二君(中野サイトウ)×徳山純治君(真正)……M 4R

6勝(4KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・東京都と、

2勝0敗の34歳・兵庫県。

 

徳山君は今回出場メンバーの中での最年長。

 

この試合は元々加藤君の圧倒勝ちしか頭に浮かばなくて、

自分の興味の矛先はこの試合のレフェリーとジャッジに向けられてて、

レフェリーとジャッジ二人が地方からの出張だったんだよね。

 

 

加藤君が山ほどのジャブで徳山君の出鼻を挫きまくってたんだけど、

徳山君としては距離詰めてからのメチャ殴り左右フックオンリーで、

それもすべて万振りのまるで杭打機みたいだったもんで、

加藤君としてはとにかく簡単に貰ってしまわないことだったんだわ。

 

1R残り42秒のところで強引に入ろうとしてきた徳山君に対して加藤君、

左右のショートフックを連続直撃させて最初のダウンゲット。

 

徳山君には前詰めからの杭打ちショットの他には全くもう何もないもんで、

ひたすらそれに頼るしかないんだけど、

見てて如何にも単純過ぎて気の毒のなってしまうほどだったんだけど、

それでも気持ちの強さは半端じゃなくて、途中からは休み休みではあったんだけど、

やられそうなところから何度も立て直しての杭打ちショットだったんだわ。

 

最終4R、ヘバリそうなところから最後の気持ち攻めだったんだけど徳山君、

やっぱり加藤君にすっかり見切られてしまってて、

またもやの左を合わされてしまって大きく倒れ込んでしまったんだわ。

 

これでお終いかって思われたカウントナインで試合が再開されて、

自分にはタオルインの充分なタイミングだと思ったんだけど陣営が放置して、

そのやっとの立ち上がり方を見てたら後は残虐しかない訳で、

ここから逆転のKOショットでも期待してたのかってことで、

案の定、徳山君は最後は惨めな倒され方をしてしまって、

今度という今度はレフェリーも即のストップエンドでってことで2分30秒、

加藤君の余裕のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

リングを降りた直後の加藤君と良かったねグローブタッチしたんだけど、

汗ダラダラの中、嬉しそうだったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 有岡康輔君

② 下町俊貴君

③ 佐藤剛君

④ 井上夕雅君

⑤ 加藤収二君

 

 

 

自分は東軍の8勝4敗を予想してたんだけど結局、7勝5敗っていう結果で、

一見大差が無いようにも見えるけど、試合ごとの勝ち負け予想には外れが多くて、

予想通りの結果だったのは12試合中7試合だけだったんだよね。

 

 

ワタナベジムからは久し振りの新人王が、それも一挙に3人も誕生して、

ジムとしては勿論、全体でも新記録なんじゃないかと思ったら、

井上トレが以前輪島ジムでもあったんじゃないかって言ってて、

それでも20年以上振りのことなんだよね。

 

 

個人的に感慨深かったのは、元ヨネクラジムボクサー達の活躍で、

ワタナベジムの重田裕紀君は町田トレと、三迫ジムの有岡康輔君は横井トレと、

其々共に大喜びで見てて何となく心の中がホッコリしたんだよね。

 

 

今回の全日本新人王決定戦では東軍西軍代表をゲットするにあたって、

其々の代表戦を不戦勝したボクサーが全部で4名いたんだけど、

東軍1名、西軍3名の全員が敗退してしまったんだよね。

 

 

それとやっぱり大阪から出張って来る客のマナーは相変わらず最悪で、

イラつくことが多いから全日本だけは来年からテレビにしようかなあ……。

2017年12月20日 (水)

後楽園ホール・12月19日

 

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“猫ウサギというか、ウサギ猫というか……。”

 

 

 

先週本人から聞いてはいたんだけど、

鴻巣茂野ジムの大塚隆太さんが引退なんだわ。

 

彼はキラッキラ輝きながらあっと言う間にチャンピオンに登り詰めるっていう、

そういうタイプのボクサーではなくて、、必殺系の倒し屋でもなくて、

気の利いた話が沢山出来るっていう性格でもなくて、

リング上のパフォーマンスを含めてどっちかって言うと地味な印象だったんだけど、

いつどんな試合でも、勝っても負けても常に全力出しのボクサーで、

実は自分、派手な倒し屋よりも地味な頑張り屋の方が好きなところもあって、

密かに贔屓にしてたんだよね。

 

32歳の彼の16勝(6KO)10敗(5KO)3分って通算戦績も奥ゆかしいというか、

じっと眺めてると何だかとってもバランスの取れた数字な訳で、

ランク落ちしたから止めるんじゃないってあの時は明言してたんだけど、

それは本心なのかホールで会うことがあったら聞いてみようと思ってるんだわ。

 

 

 

昨日は今年最後のジム興行の角海老ボクシングで、

赤コーナー(左側)は全員角海老ボクサーってことで……。

 

元々外国人相手の試合が多かったし、

楽しみにしてた二つの試合の相手がウェイトを作れなかったこともあって、

それ程期待しないままの観戦だったんだけど、

これがまあ実にとっても気持ちのいい帰り道だったんだわ。

 

 

 

① 吉田裕也君×渡辺想君(ワタナベ)……SFe 4R

デビュー戦の29歳・埼玉県と、デビュー戦の18歳・千葉県。

 

11歳差のデビュー同士は良く似た体躯と風貌をしてたんだけどね……。

 

<1R>

二人共、結構慎重な立ち上がりをしてて、

ジャブの差し合いは大差なかったんだけど、プレスは若干吉田君だったね。

 

ジャッジは多分イーブンにしたと思うほどの微差だったんだけど、

かなり強引なマストってことで自分は10-9で吉田君。

 

<2R>

勝負はあっと言う間に決着してしまって、

もっと攻めろって言われたか吉田君が積極的に出ていったその瞬間、

右ストレートの打ち終わりに渡部君がキッチリ右フックを合わせ打ったんだわ。

 

余りのタイミングだったもんで吉田君がその場に一発前のめりダウンしてしまって、

当たりも倒れ方も激しかったもんで、レフェリーが即のストップエンドで0分20秒、

渡部君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

吉田君が積極的に攻めようとしてた事には何の非も無かったんだけど、

少しばかり無防備に行き過ぎたって感じだったなあ。

 

 

 

② 加藤剛君×大村和也君(新日本木村)……L 4R

デビュー戦の20歳・茨城県と、デビュー戦の23歳・東京都。

 

加藤君は4戦、大村君には12戦のアマ経験のある共にデビュー戦。

 

<1R>

加藤君はちゃんとしたジャブから組み立てようとしてたんだけど、

おどけキャラみたいな大村君がいきなりの乱闘仕掛けで、

とてもアマ経験者のように見えなかったんだわ。

 

で、開始すぐの20秒、右を突っ突いた後の大村君の左フックが激突、

図らずも加藤君がいきなりダウンを喰らってしまったんだわ。

 

リスタート後は二人共、まるで気が触れたようなメチャ殴り合いに突入して、

どっちも有りの危険な展開が繰り広げられたんだけど、

一見、強引な左右フックオンリーのように見えた大村君が上下への工夫打ち分けで、

加藤君の立て直しを阻止し続けてたんだわ。

 

ただ余りに全力で振り過ぎたせいか大村君、残り30秒からは休み休みで、

打たれたダメージを回復し切れなかった加藤君と一緒にハァーハァーしてたね。

 

<2R>

お互いの危険な万振り系ボクシングは改まることがなくて、

当たったモン勝ちの状況に変わりなくて、まるで丁半賭博のようだったんだわ。

 

それでも徐々に大村君の前詰めの方が流れを作り始めて、

左右フックのドカ打ちが、特にボディへのそれが効果を見せ始めての押せ押せで、

開始1分09秒、最後はやっぱりその左ボディだったんだけど、

加藤君を北西ポストに追い込んだところで強烈に喰い込ませてダウンゲット。

 

加藤君も何とか立ち上がったんだけど、ゲロ吐きそうなほどシンドそうで、

続行できそうにないままのテンカウントアウトで1分20秒、

大村君のKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 武田航君×何チャラ・何チャラ……SB 6R

11勝(5KO)1敗1分のサウスポー、23歳・神奈川県と、

7勝(2KO)4敗の18歳・タイ。

 

<1R>

武田君も細いんだけど相手のタイボクサーはもっと細くてひ弱そうで、

これなら武田君が楽々KO決着だなって見てたんだよね。

 

終始武田君の攻勢が続いたんだけど効果的なヒッティングに繋がらなくて、

そもそも相手の何チャラボクサーが攻めて来ないんだよなあ。

 

ソイツは遠目から右ストレートを打ちたがってたんだけど、

やたら体を伸ばして打ってくるもんで、

そのうち武田君がその打ち終わりに合せて左フックを被せ打つって、

そう見てたんだけどね……。

 

<2R~3R>

そもそも戦う気があるのかっていう相手も相手だったんだけど、

武田君の方も距離が掴めないまま何となくダラダラ感が漂ってきて、

リング上からは全く緊迫感が伝わって来なかったんだよなあ。

 

<4R>

この程度の相手を倒し切れないようでは問題だなあって見てたんだけど、

倒れるきっかけを求めてたような感じの相手に武田君、

いつものキレからは程遠いタルイ動きで、

打って来ない相手にやりようがなかったところもあったんだけど、

それならそれでもそういう相手を倒し切る気概を見せて欲しかったところで、

例えば2ポイントビハインドしてて、残り3Rでダウンゲットしないと勝てないって、

そういうシチュエーションを自らに課しての設定戦に挑むべきところだったんだわ。

 

 

このままダラダラになってしまうような予想しか浮かばなかったもんで、

この試合は北席で松本竜也君と並んで観戦してたんだけど、

ここで離席ってことで、武田君の試合で初めてじゃなかったかなあ……。

 

ってことで結局、60-54×3のパーフェクト3-0だったんだけどね。

 

 

 

④ 中川勇太さん×マークイル・サルバーニャ……SB 8R

21勝(12KO)5敗(1KO)1分のランク4位、28歳・滋賀県と、

16勝(7KO)4敗の20歳・フィリピン。

 

<1R~2R>

サルバーニャは元々そうなのか、引き気味のカウンター狙いで、

殆ど待ち姿勢のまま中川さんの打ち終わりのタイミングを計ってたんだわ。

 

中川さんは最初っから殆ど余裕余裕で、

相手の瞬間的な飛ばしも見極めたうえでのプレスプレスだったもんで、

自分の中では3Rか4Rくらいの決着を予想したんだよね。

 

 

結局、その決着は4R1分04秒で、最後は強烈な左ボディだったんだけど、

覚悟してなかったところでまともに貰ってしまったサルバーニャ、

西ロープ前でしゃがみ込みダウンしてしまって、そのままテンカウントアウト。

 

 

 

⑤ 今野裕介さん×丸木和也さん(天熊丸木)……W 8R

11勝(5KO)4敗(1KO)のSL5位、28歳・神奈川県と、

20勝(13KO)5敗(1KO)のW9位、29歳・熊本県。

 

丸木さんの計量ミスはこれで2回目らしくて、

何とか当日計量でのエントリーが出来たんだけど、

例えこの試合に勝ってもランキングは多分剥奪されそうで、

だから自分は彼のモチベーションには大きな疑問を持ってて、

見るに堪えない試合さえ予測の中に入れてたんだけど、

丸木さんは男らしく持ってるモノを全部出して結構立派に頑張ったんだわ。

 

<1R>

今野さんの実に感じのいいジャブから始まったんだけど、

最初のクリーンヒットは丸木さんのカウンターの右からのワンツーでまずは先手。

 

ただ残り1分10秒、今野さんのクロス気味の右ストレートの方が激烈で、

一瞬体が揺らいだ丸木さんを今野さんが見逃さない一気攻めで、

途中丸木さんも鋭いショットを放ってはいたんだけど今野さん、

左右ボディの中にショートアッパーも混ぜ込んでのグッドコンビネーションで、

そのままの勢いで残り10秒からも飛ばしまくってのラウンド終了ゴング。

 

<2R>

前の回にかなり追い込まれた丸木さんの回復度合いが気になったんだけど、

明らかなダメージを引きずりながら丸木さんも踏ん張って打ち返してたんだわ。

 

前のラウンドの終盤にかけて飛ばしまくった今野さんの方も急がず騒がずで、

丁寧に左ボディを打ち込みながらタイミングとリズムの再確認だったなあ。

 

<3R>

前の回から引き続いて今野さんの手数が落ちてきたところで丸木さん、

開始15秒のところで綺麗なワンツーをヒットしてその後も、

今一だった今野さんを前に本来の動きを戻しつつあったような感じだったね。

 

<4R>

一休みを終えたって感じで今野さんが再度の積極攻めの先手先手で、

対応の遅れた丸木さんが反撃ならないままほぼ一方的な展開で、

今野さんは冷静で手際のいい上下打ち分けがとっても見栄えが良くて、

この回は丸木さんの被弾が一挙に何倍増かしてしまって、

よくまあ耐えたよなあっていう感想は抱かせたんだけど、

それでも10:8.5ほどもの大差が付いてしまったんだわ。

 

<5R>

丸木さんは必殺の右を狙ってるような感じではあったんだけど、

今野さんのジャブだけで頭が跳ね上げられバランスを崩すようになって、

気が付けば顔面も随分傷んできてたんだわ。

 

そろそろエンディングが近いなあって見てた残り40秒からはほぼ一方的で、

何とか何とかって踏ん張ってた丸木さんもいよいよ力が尽きてきて、

こりゃ危ないなあって思ってた途端のレフェリーストップエンドが2分39秒で、

今野さんの圧倒的なTKO勝ちだったんだよね。

 

 

丸木さんの応援団が大きな太鼓を3個も持ち込もうとしてたのにも驚いたんだけど、

丸木さんサイドが誰もタオルインを準備してなかったのにはもっと驚いたなあ。

 

 

丸木さんはベストコンディションでは無かったみたいだったんだけど、

それでも攻撃の幅は元々狭いと言わざるを得なくて、

多少スピードアップ出来たとしてもやっぱり今野さんに圧倒されてたと思ったなあ。

 

 

それでも結構な激闘の様に見えたし、今野さんもかなり被弾してた筈なのに、

試合後の彼の顔面は殆ど全く傷んでなくて、

少しばかり相手の右を貰い過ぎてたとは言え、

自分にはとってもいい試合に見えたし、彼自身も満足の笑みを見せてたんだよね。

 

 

 

⑥ 山内涼太君×レスター・アブタン……F 6R

1勝(1KO)0敗の22歳・大阪府と、

12勝(6KO)7敗(2KO)3分の国内王者、OPBF6位、26歳・フィリピン。

 

山内君はとっても有望なボクサーであることは間違いないんだけど、

それでもまだ1戦しかしてないっていうのに、 

22戦ものキャリアのあるOPBFのハイランカーを相手に選ぶジムも、

それを受けた本人も相当大したモンなんだわ。

 

この試合に勝つことができれば山内君はA級昇格と共に、

日本とOPBFの両方のランキングを同時にゲット出来るってことで……。

 

<1R>

ガッシリ体躯のアブタンに対して、色白痩身の山内君の方が10㎝近く背が高くて、

こうなると戦い方が極端系になりがちなんだよなあって見てたら、

やっぱりアブタンは基本、一気突っ込みからの左右フック命っていうスタイルで、

それでも一瞬のスピード感とパワーはそこそこだったんだわ。

 

相手は常に山内君の体勢が整う前に突っ掛けて来たもんで、

序盤の山内君はちょっと戸惑い気味のように見えたんだけど、

ラウンド半分が過ぎる頃には相手の動きの大体を把握したようで、

この辺りもプロ経験が少ない割に大したもんだよなあって思う点なんだけど、

鋭いコンビネーションからの左ボディを激しくヒットさせてたんだわ。

 

アブタンの方はあくまで雑ではあったんだけど、

終始ガンガンの万振りなもんでそれなりに危険度は高かったんだけどね。

 

<2R>

ペースが落ち着かないまま山内君の右目下も薄赤くなってきて、

やたら頭から突っ込み打ちしてくる相手にはカウンターも狙い難くて、

山内君はどうするのかって見てたら切り口はやっぱり左ボディで、

残り1分30秒でのそれは明らかにアブタンの動きに躊躇を生じさせ、

手応えを感じた山内君が途端の一気の攻め込みで、

強連打に晒されたアブタンは東ロープに逃げるように絡まって大きく体勢を崩して、

レフェリーは迷うことなくロープダウンを宣言。

 

再開後のアブタンは挽回する余裕が全く無いままで、

見計らった山内君が更に更にの鬼追撃で、

北ロープから北西ポストまで一気にアブタンを追い込んで、

最後のフルボッコって感じだったんだけど、ここは時間が無くての終了ゴング。

 

この一連の攻め込みの起点はやっぱり山内君の左ボディだったんだよね。

 

<3R>

前の回に飛ばした山内君が相手の回復度を見ながらのユックリスタートで、

アブタンの方が挽回フルスロットルって感じだったんだわ。

 

で、1分20秒、そこそこの右ストレートを当て込んでたんだけど後が続かず、

その10秒後の相打ちの際に手応えを掴んだような山内君がまたもやの速攻で、

その後は再度アブタンの巻き返しが目立ってたんだけど、

山内君の手が止まると途端にアブタンの抜かりない攻め込みで、

それも例の頭からの突っ込みが伴うもんで、

山内君の集中が切れて苛立つんじゃないかって心配になるほどだったんだわ。

 

<4R>

アブタンの戦法は比較的限られてるもんで、

山内君も徐々に見切りつつあったんだけど、

それでもここに至ってアブタンもかなり回復してるような動きに戻ってきて、

開始55秒と1分03秒に右ストレートをヒットさせてたんだわ。

 

徐々に山内君が先行力を奪われていって、このままだとアブタンポイントだなあって、

そう見てた残り56秒の西ロープ前、山内君が右のショートストレートをヒット、

前掛かりだったところを直撃されたアブタンが一発ダウンしてしまったんだわ。

 

ダウンっていうのはタイミングなんだなあってつくづく思わされて、

それまで折角頑張り直してたアブタンだったんだけど、

何とかリスタートはしたんだけど体力と気力の両方を急に削がれてしまったようで、

そこからは山内君のこの日何度目かの一気攻めに晒されるままになってしまって、

最後は西ロープに詰められ体が前かがみになってしまったところでストップエンド。

 

ってことで2分26秒で山内君のTKO勝ちだったんだけど、

必ずしもやり易い相手ではなかったのに冷静で力強い対処だったなあ。

 

 

山内君は薄っすら自分のことを知ってくれてるみたいで、

間近で喜びの笑顔を見せてくれたんだよね。

 

とにかくこれで山内君は3戦目で日本とOPBFのいきなりハイランカーになる訳で

フライ級も面白くなりそうなんだわ。

 

 

 

メインイベントの前のお互いの国歌交換の中で、

日本側は現役バリバリの女性オペラ歌手によるアカペラの “君が代” 独唱で、

これがまあミスワールドコンテスト出場経験のある美形だったんだけど、

やっぱり本物の歌い手っていうのは声量とか伸びや響きが全く違う訳で、

こういう国家斉唱の中では今までで一番の大拍手だったんだよね。

 

試合後に偶然、彼女の帰るところに行き合ったもんで、

素直な感想を伝えたら美形の彼女はとっても喜んでたんだけど、

その彼女はつい最近角海老ジムの鈴木会長と偶然の場で知り合って、

あのさあって感じで頼まれて気軽に応じてくれたんだってさ。

 

 

 

⑦ 岡田博喜さん×ジェイソン・パガラ

         ………WBO AP SL級王座決定戦 12R 

16勝(11KO)0敗のIBF7位、WBO9位、WBC11位の27歳・東京都と、

40勝(25KO)2敗1分のWBO8位の29歳・フィリピン。

 

この試合の相手もウェイトミスして当日計量してのやっとこさだったんだけど、

岡田さんが勝利した場合だけベルトゲットってことで、

パガラにしてみれば例え勝っても何もご褒美がない試合ってことで、

ちゃんとした試合になるのかって心配されたんだけどね……。

 

<1R>

開始ゴング直後、パガラはいきなりよそ見をしながらの左フックを打ってきて、

中々油断ならないところを見せたんだけど、岡田さんは冷静な対処だったね。

 

プレスとジャブは岡田さんが圧倒してて、フェイントからの左フックも抜群で、

開始直後はサウスポーだったパガラはいきなりオーソドックスにチェンジして、

その後も最後までそのチェンジを繰り返してたんだけど、

そのどれにも岡田さんは最後まで惑わされるってことが全く無かったんだよね。

 

パガラは力づくだけではない結構素早いコンビネーションも備えてて、

残り20秒に切れのいい右フックを当て込んでたんだけど、

ラウンド全体を通して見れば岡田さんの優位は揺るぎなかったんだわ。

 

<2R>

パガラには特別気を付けなければいけないような危険なパンチは見当たらなくて、

唯一瞬間に打ち込んで来るワンツーだけには要注意って感じだったんだわ。

 

岡田さんのジャブはまるで左ストレートのような鋭い喰い込みを見せてて、

常にパガラに安易な踏み込みを許さなかったんだよね。

 

<3R>

山ほどのジャブを浴びたパガラの顔面が早くも赤くなってきて、

イライラしながらスイッチを繰り返してるような印象で、

このラウンドは左フックを一発ヒットさせてはいたんだけど、

踏み込み鋭く左ボディから右ストレート、

逆の右ストレートから左ボディを放ってた岡田さんの方が圧倒見栄え勝ち。

 

<4R>

パガラが戦い方を若干変えてきて、

このラウンドは最初っからボディ狙いに絞ってたみたいで、

左ボディ2発から始まってひたすらの左右ボディに活路を求めてたみたいなんだわ。

 

その全部を被弾した訳でも無く、全てを防いでもいなかったんだけど岡田さん、

相手がバランスを崩したり、打ち終わりに体が流れるところを的確にヒットヒット。

 

<5R>

開始25秒、岡田さんのジャブの打ち終わりにパガラが右フックをヒット、

綺麗に貰ってしまった岡田さんだったんだけど、

ここからが岡田さんが岡田さんであることの証明で、

1発貰うと倍返し以上の強烈反撃で4~5発を連続的に打ち込んでたんだわ。

 

多少の逆上が混ざっての飛ばしだったと思うんだけど、

その様子を見た陣営からは 「岡田、まだ、まだ!」 って声が大きく上がって、

もう少し相手を弱らせてから行けっていう指示が飛んでたんだよね。

 

一気に飛ばしかけた岡田さんが一瞬緩めた後、

それでも火が付いたような攻撃は止まらなくて、

残り21秒からの左ショートアッパー3連発に気持ちが現れてたんだよね。

 

このラウンド、パガラは右目上をヒットカットされてたし、

コーナーに戻った様子を見たら薄っすら鼻血も流してたんだわ。

 

<6R>

本人が行くって言ったのか、セコンドに行けって言われたのか、

岡田さんは初っ端から決着モードのガンガンで攻めで、

これと言って新たな武器も見出し難いパガラはいきなりの手詰まりだったんだわ。

 

本気になった時の岡田さんは実にとっても半端なボクサーではなくて、

彼のことを半端じゃないなって最初に思ったのはそのデビュー戦で、

相手の右ショットを体をずらせながら交わしざまに打った右ストレートが驚愕で、

その一発でKO勝ちしたその試合の印象が消えないままなんだよね。

 

岡田さんは勢いのままパガラを一気に赤コーナーに追い込んで、

見計らったようなショートブローを強く打ち込んでいって、

ディフェンスに専念せざるを得なくなってたパガラをほぼ一方的に攻め立てて、

左フックかアッパーを打ち込んだ瞬間にパガラがいきなり背を向けてしまって、

これはちょっと前の大橋建典さんのケースと同じで、

レフェリーもあの時と同じ福地レフェリーだったんだもんで、

回り込んで右フック一発かあって瞬間に思ったんだけど、

一瞬の間があってレフェリーがパガラに確認して彼の棄権が決まったんだわ。

 

ってことで0分59秒、終わってみれば岡田さんの超余裕のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

試合後の岡田さんは沢山の人に囲まれてて話をする機会がなかったんだけど、

相手がそこそこ頑張ってくれたもんでいい試合になったって鈴木会長が言ってて、

それは自分も全くの同意見で、自ジムボクサーの勝ち負けとは別に、

興行主は色々大変なんだよね。

 

 

 

その後通路で偶然に細川バレンタインさんとバッタリして、

次のデスティノ・ジャパンとの試合の事に話が及んだんだけど、

自分と彼の考え方は全く一致してて驚いたっていうか、

彼もよく相手を見てるんだなあって感心してしまったんだよね。

 

 

そう言えば先週ロシアへ出張ってビッグゲームに挑んで、

残念ながらTKO負けしてしまった渡部あきのりさんも会場に来てたもんで、

ケガの具合を見せて貰ったんだけど、

サングラスを外した目の周辺は大分良くなってたんだよね。

 

 

 

全部の試合が終わってホール1階のエレベーターホールで人待ちしてたら、

如何にも実直な勤め人っていう感じの人が寄って来て、

一瞬誰だか思い出せなかったんだけど、岡田さんの親父さんで、

久し振りだったもんで失礼してしまったんだけど正しく岡田さんの親父さんで、

二人でちょっとばかり試合のレビューをしたんだけど、

この日の岡田さんのパフォーマンスには親父さんも充分納得してたんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 岡田博喜さん

② 今野裕介さん

③ 山内涼太君

2017年12月17日 (日)

2017年 全日本新人王予想

 

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“予想外の逆襲”

 

 

 

盲目の天才ピアニスト辻井伸行のことは多くの人が知ってると思うけど、

常に共演者達さえ驚愕するほどのパフォーマンスを見せるんだけど、

普段自分は積極的にクラシック音楽を聴くことは無いんだけど、

番組表に彼の名前を見つけるとつい録画してしまうんだわ。

 

彼がコンサートのアンコールに応えて弾くことが多いのが、

フランツ・リストの “ラ・カンパネラ” なんだけど、これはもう何度聞いても鳥肌モノで、

バカでかい手をしたピアニストでもあったリストが、

あんたら程度ならこの曲を楽譜通りには弾きこなせないだろうって、

上から目線で作ったのが “ラ・カンパネラ” で、

超絶テクニックを求められるピアノ曲の頂点って言われてるんだけど、

それを盲目の彼が完璧に弾きこなしてしまうもんで、

オーケストラの連中が驚きの表情で彼の手の動きを覗き込んで見てたんだわ。

機会があったら是非一度ご覧あれってことで……。

 

 

 

2017年度の全日本新人王決定戦は来週の23日に開催されるんだけど、

ちょっと前に西軍の代表決定戦の試合DVDを頂いてたもんで、

いつものよく外れる勝敗予想ってことで……。

 

 

これは東軍の場合も同じなんだけど、

少なくとも10年前よりはかなりレベルが下がってると言わざるを得なくて、

JBCや協会がボクサーの待遇改善をおざなりにしてきたことに大きく由来するって、

自分は強く思ってるんだけどね。

 

 

 

≪2017年度 全日本新人王決定戦勝敗予想≫

*左側が東軍で右側が西軍代表ボクサー。

*相手棄権による代表獲得は東軍が1名で西軍が3名。

 

 

① 赤羽根烈君(宇都宮金田)×井上夕雅君(尼崎亀谷)

                          ………Mm 4R

2勝(1KO)0敗のサウスポー、18歳・栃木県と、

5勝0敗1分の18歳・兵庫県。

 

井上君は構えがシッカリしてるしジャブやボディブローが巧いし、

中間距離からのワンツーも鋭いんだけど、

接近した際のショートブローの回転力は今一感が強くて、

打ち合いになるとガードが下がり過ぎる傾向が強かったんだよね。

 

それとそもそも体の柔軟性とかスピード感にも欠けてて、

振ってる割にはパンチ力そのものはそれほど強くは無かったんだわ。

 

赤羽根君のことは2試合しか見てないんだけど、

全ての面で水準以上だったしとっても鮮烈な印象を感じたもんで、

ここは赤羽根君の勝利を期待する予想なんだよね。

 

 

 

② 佐藤剛君(角海老)×長井佑聖君(市野)……LF 4R

4勝(1KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、21歳・東京都と、

3勝0敗のサウスポー、19歳・鹿児島県。

 

長井君は中々迫力あるボクシングをするしスピード感も充分だし、

前の手の使い方がとっても巧くて特に右フックは強烈なんだわ。

 

中間距離からのいきなりの左ストレートも威力十分なんだけど、

あくまで中間距離でやりたがる傾向が強いっていう感じだったんだわ。

 

持ち前のガンガン前詰めが叶ったら佐藤君の可能性も高くなると思うんだけど、

ここは長井君の試合巧者ぶりの方が優位なんじゃないかなあ。

 

 

 

③ 薮崎賢人君(セレス)×白石聖君(井岡)……F 5R

4勝(3KO)1敗1分のサウスポー、20歳・千葉県と、

5勝(2KO)0敗1分の21歳・愛媛県。

 

白石君は上背もリーチもあるんだけど、自分の距離を維持するのが巧くなくて、

接近戦も巧くなかったし、全体に雑な印象が強かったんだよね。

 

薮崎君は東軍の技能賞ボクサーでもあるし、

ここはほぼ余裕で勝ってしまうんじゃないかなあ。

 

 

 

④ 今川未来君(木更津GB)×松浦克貴君(岡崎)……SF 5R

7勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・千葉県と、

5勝(1KO)0敗の21歳・愛知県。

 

松浦君は相手棄権による代表なもんで映像チェック不能なんだけど、

自分は戦績的にも棄権した諏訪亮君の方を予想してたんだけどね。

 

今川君はそこそこの強敵達を退けてきての代表獲得なもんで、

相手のことを知らないままなんだけど、今川君の勝利を期待。

 

 

 

⑤ 富施郁哉君(ワタナベ)×徳山洋輝君(千里馬神戸)……B 5R

4勝0敗のサウスポー、19歳・茨城県と、5勝(1KO)0敗1分の26歳・兵庫県。

 

徳山君は中間距離では殆ど何もせず、鋭く踏み込んでから勝負するタイプで、

たまにサウスポーチェンジもするんだけど、全体に大雑把なボクシングで、

余りスタミナも無さそうだったんだわ。

 

富施君も必ずしも飛び抜けたボクサーではないんだけど、

丁寧なパフォーマンスを心掛ければ勝ち目が見えてくるんじゃないかなあ。

 

 

 

⑥ 飯見嵐君(ワタナベ)×下町俊貴君(Gツダ)……SB 5R

4勝(4KO)0敗の21歳・愛知県と、

6勝(3KO)1敗1分のサウスポー、21歳・大阪府。

 

179㎝もの身長が武器であり、ある意味ハンデでもある下町君、

全てのショットのストロークがデカいんだけど、

それでも思いの外ショートブローが巧くていい当て勘をしてるんだよね。

 

飯見君としては自らの距離をどう作るかと思うんだけど、

下町君はフットワークはそれ程のことはないもんで、

それほど苦労しないで踏み込みざまの強烈な左右フックが打てそうで、

東軍MVPをゲットしたその必殺力で圧倒してしまうんじゃないかなあ。

 

 

 

⑦ 佐々木蓮君(ワタナベ)×高瀬衆斗君(蟹江)……Fe 5R

5勝(3KO)0敗のサウスポー、22歳・岩手県と、

4勝(1KO)0敗1分の21歳・愛知県。

 

高瀬君も相手棄権による西軍代表ボクサーで、

戦績だけから判断すると佐々木君が優勢なんだけどね。

 

 

 

⑧ ジロリアン陸君(F赤羽)×森武蔵君(薬師寺)……SFe 5R

8勝(8KO)1敗の29歳・宮城県と、

4勝(4KO)0敗のサウスポー、18歳・熊本県。

 

ハードパンチャー同士で今回一番の好カードなんだよね。

 

森君は前捌きの巧いスピードスターだし、

ショートブローも鋭い上に抜群の距離感を持った逸材で、

ポジショニングがいいからディフェンス感もいいし、

ワンツーもいきなりの左ストレートの威力も新人王レベルを超えてて、

西軍のMVPっていうのも納得できるし、

自分には既に日本ランカークラスのように見えたんだわ。

 

陸君も東軍敢闘賞ボクサーであって冷静で老練な試合運びをするんだけど、

攻防の総合力とスピードっていう点で森君の方が優勢だと思うんだわ。

 

 

 

⑨ 有岡康輔君(三迫)×小畑武尊君(D東保)……L 5R

6勝(5KO)3敗(2KO)の24歳・東京都と、

5勝(1KO)2敗(1KO)1分のサウスポー、19歳・大分県。

 

小畑君はナチュラルウェイトのように見えたんだけど、

とっても体を柔らかく使えてて、怖くはないんだけど老獪系のボクシングで、

力を抜いて沢山打って相手の嫌気を誘うようなスタイルなんだわ。

 

ただ結構ガードを緩めたまま打って来るし、打たれ強くも無さそうなもんで、

有岡君としては内側内側からショートのストレート系で攻め込めば大丈夫そうで、

時にはディフェンスを犠牲にする覚悟で強打に行くべきだと思うんだよね。

 

とにかく密着手数戦に巻き込まれないってことを条件に有岡君の勝ちを予想。

 

 

 

⑩ 木原宗孝君(帝拳)×マーカス・ミラー君(平仲)……SL 4R

3勝(1KO)1敗の20歳・愛知県と、

4勝(4KO)0敗のサウスポー、32歳・アメリカ。

 

ミラー君は西軍敢闘賞ボクサーで見た目は凄いんだけど、

ちょっと当てられただけで、効いてませんよポーズするのがウザかったなあ。

 

それでもこの階級にしては軽快なフットワークを駆使したし、

踏み込みのタイミングも抜群でプレスも強かったなあ。

 

コンビブローで倒すって感じではないところに木原君の勝ち目もあるんだけど、

遠目からの左ストレートボディを打たせるとペースを握られそうで、

緩急に富んだ攻撃でミラー君が勝ちそうだなあ。

 

 

 

⑪ 重田裕紀君(ワタナベ)×安達陸虎君(井岡弘樹)……W 5R

4勝(3KO)1敗のサウスポー、27歳・山口県と、8勝(5KO)0敗の19歳・滋賀県。

 

安達君は西軍技能賞ボクサーで、

結構慎重なんだけどスピードがあったし、とってもいい左フックを打つんだわ。

 

その左フックをボディから顔面からダブルで打ち込む技量もあったし、

ゆったりしたところから攻撃に移る際のスピードの緩急が抜群だったなあ。

 

重田君の方もここまでかなりの激闘を経ての進出なもんで、

かなりの粘り強さを発揮するだろうけど、若干安達君優位じゃないかなあ。

 

 

 

⑫ 加藤収二君(中野サイトウ)×徳山純治君(真正)……M 4R

6勝(4KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・東京都と、

2勝0敗の24歳・兵庫県。

 

徳山君は相手棄権による西軍代表なんだけど、

棄権した相手の高橋大毅君の戦績の方が凄まじくて、

4勝(4KO)2敗(2KO)っていうボクサーで是非見たかったんだわ。

 

ってことで、戦績と決定力からしてここでは若干加藤君が優勢じゃないかなあ。

 

 

 

ってことで全12試合分の勝敗予想を終えたんだけど、

双方に4名の戦わないままの代表ボクサーが混じってるし、

そもそも西軍ボクサーは全員初見なもんで、ある意味予想も無理矢理なんだけど、

取り敢えずは結局東軍の8勝4敗ってことになったんだけど、

贔屓目に見てるところもあるからね……。

2017年12月15日 (金)

後楽園ホール・12月14日

 

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「ウギャギャー!」

 

 

 

ローリング・ストーンズのキース・リチャーズは今は往時の面影が全く無いけど、

デビュー当時はジョージ・ハリスンやエリック・クラプトンとは多少毛色が違ってて、

チャック・ベリーやボー・ディドリーの影響を受けた素敵なギタリストだったんだよね。

 

 

 

今年もあと2週間ばかりで……、

年末までに済ませておかなければいけないことも結構沢山あるんだけど、

今年のボクシングも昨日を入れてあと4回で、

後楽園ボクシングは3回を残すまでになったんだわ。

 

拳四朗さんとか麻生興一さん達にコンチワして、

小原佳太さんと頑張ってねグータッチして始まり始まり……。

 

 

 

① 鷹箸哲也君(新日本木村)×KCプラチャンダ(角海老)

                             ………B 4R

0勝1敗のサウスポー、35歳・栃木県と、0勝2敗(2KO)の22歳・ネパール。

 

プラチャンダ君は貴重なネパール人ボクサーで、

中々のイケメンなんだけど変なところに力が入り過ぎてて、

この試合に勝たないと相当追い込まれてしまうって自分的に思ってたんだわ。

 

<1R>

やっぱりこの日もプラチャンダ君は力み過ぎてたんだけど、

相手が警戒して手出しが鈍ってたところに先手先手の仕掛けが出来てて、

鷹箸君の左ストレートの直後の右ストレートが巧いことヒットして、

一瞬鷹箸君をヨロケさせたんだわ。

 

鷹箸君は基本的にイッセノセボクシングに終始してたんだけど、

プラチャンダ君も打ちに行く際に著しくガードが下がってしまう癖があって、

腕振りは迫力あるんだけど一方では大きな危険も内在してたんだわ。

 

<2R>

もう少し力を抜いてスムースな回転を目指したら大きく脱皮しそうなプラチャンダ君、

まだまだ偶然の攻防に左右されてたんだけど、ケレンミのない万振りは圧倒的で、

残り22秒に右アッパーをヒットさせてからはそれこそ一気一気で、

そこからの豪連打で鷹箸君をそのまま赤コーナーに追い込んでドカドカフック、

堪え切れずに鷹箸君がグシャッて感じで座り込んだところでストップエンド。

 

ってことで2分51秒、プラチャンダ君の首の皮が繋がったようなTKO初勝利。

 

 

 

② 外村大貴君(ワタナベ)×平田タカユキ君(石川)

                         ………Mm 4R

デビュー戦の24歳・滋賀県と、0勝2敗(2KO)の30歳・群馬県。

 

<1R>

お互いに慎重というか何となく恐々やってる感じの入りだったんだけど1分21秒、

まずは平田君のクロス気味の右ストレートがヒット。

 

外村君はディフェンスにかかりっきりのようなパフォーマンスで、

中々攻撃姿勢に移れないような感じだったなあ。

 

お互いに技量的にはまだまだで、

そうなると戦う気持ちと勝ちたい気持ちの強さの見せ合いってことで……。

 

<2R>

平田君の方は元々ユッタリしてるタイプらしかったんだけど、

外村君は若い割には弾ける感じに欠けてる印象が強いんだよなあ。

 

どっちもどっちのグズグズ戦に突入したもんで一旦席移動して、

渡辺会長の隣に座らせて戴いての継続観戦だったんだけど、

状況的には変わることないままの終了ゴング。

 

こりゃ殆どイーブンだなあって思ってたら結局、

外村君から見ての39-37、38-39、38-38ってことで1-1イーブンだったね。

 

 

 

③ 田中教仁君(三迫)×市川雅之君(角海老)……Mm 8R

15勝(8KO)6敗の32歳・東京都と、

7勝(2KO)4敗(1KO)1分の27歳・東京都。

 

今この階級には4名分の空きがあるから、

この戦績の対戦なら勝った方がランクインする可能性が高いんだよね。

 

<1R>

3~4㎝ほど上背優位な市川君がちょっと見過ぎる傾向が強くて、

そりゃ8回戦だから4回戦のように最初っから飛ばす理由は無いんだけど、

それにしても手数が少な過ぎで、

大きなやり取りが無かった中では田中君のジャブが有効ポイントだったんだわ。

 

<2R>

二人共、徐々に温まってきたか市川君のジャブも目立つようになって、

お互いに素早いコンビネーションも垣間見せたんだけど、

まだまだ印象的なヒットに繋がらず、僅かな手数差で今度は市川君がゲット。

 

<3R>

残り1分までの右ストレート2発で田中君が盛り返したんだけど、

まだまだ二人共、本気になってないような感じだったなあ。

 

<4R>

開始20秒、クリンチ際の市川君の右ショート2発がいい感じで、

その後も右フックを当て込んで優勢に進めてたんだけど、

田中君の左ボディ3発も中々の威力で挽回挽回。

 

<5R>

開始56秒、追い足が鋭くなった田中君が踏み込みざまの右ストレートを一閃、

オットットットって感じで3~4歩後ろに弾かれた市川君、

最後は踏ん張り切れずそのまま南ロープ前で尻餅ダウンしてしまったんだわ。

 

リスタート後の田中君は勿論当然の猛追撃だったんだけど、

それほど大きなダメージではなかったみたいで市川君は普通に凌いでたね。

 

<6R>

田中君は殴り合い上等って感じの若い頃の勢いのあるボクシングに戻ってて、

残り50秒での右ストレートからの左フックが実に見栄えのいいヒッティングで、

それまでは市川君のストレート系の攻め込みの方が優勢を保ってたんだけど、

見事な挽回ポイントゲットだったんだわ。

 

ってことで、ここまでの自分のスコアは58-55で田中君が3ポイントリード。

 

<7R>

っていうことは市川君としては残り2ラウンドで倒しにかからないとダメな訳で、

そこそこ気合を込めて攻め込んでいってたんだけど1分16秒、

距離が詰まったところでの打ち合いの際に頭が下がってしまって、

そこを田中君が見逃さなくて右ショートフックを綺麗に落ち下したんだわ。

 

直撃されてしまった市川君はその場に崩れ落ちてしまって2回目のダウン。

 

ここも何とか立ち上がった市川君だったんだけど、

リスタート後の反応は今度は如何にも危ういままで、

田中君の再度の鬼追撃は交わせそうにないままだった1分55秒、

逆転ダウンゲットはおろか続行も危険になってしまったところでストップエンド。

 

 

この日の田中君は序盤は少し控え目だったけど、

チャンスと判断した時の飛ばしは素晴らしくて、

こういう勝ち方なら十分ランクインに相当するって思ったんだよね。

 

 

 

④ 堀川謙一さん(三迫)×何チャラ・カイチョン……50㎏ 8R

33勝(7KO)15敗(3KO)1分のランク2位、37歳・京都府と、

10勝(3KO)2敗の22歳・タイ。

 

リングへの花道で偶然堀川さんとすれ違って、

お互い、ヤアヤアって感じだったんだけど、

試合自体は全く見てなかったんだよね実は……。

 

 

試合直後の田中教仁さんと話してたら直ぐに終わってしまって、

1R3分06秒で堀川さんのKO勝ちだったんだってね。

 

 

 

⑤ 水藤翔太君(とよはし)×高見良祐君(鴻巣茂野)……L 8R

11勝(1KO)7敗(1KO)1分の29歳・愛知県と、

10勝(9KO)2敗(2KO)の24歳・埼玉県。

 

高見君陣営は対戦相手のことをとっても警戒してたんだけど、

自分は高見君の圧勝を殆ど信じてたんだよね。

 

勝率58%でKO率5%の中部地区ボクサーに、

勝率83%でKO率75%の関東ボクサーが負ける訳がないんだよね。

 

いまL級にも空きが5名分あるから、お互いチャンスチャンスで、

この試合でいい勝ち方をすれば間違いなくランクインだと思うんだけどね。

自分の隣に大塚隆太さんと泉トレが並んで観戦。

 

<1R>

水藤君はとってもガッチリした体躯をしてKO率の低さが信じられないほどで、

接近してのショットはとってもパワフルだったんだよね。

 

基本的には高見君はもう少し距離をとってやるべきだとは思ったんだけど

コンビネーションからの左ボディ3発で主導権を握ったって感じで、

残り10秒には右ショートストレートを直撃させて、

水藤君の両膝を大きくカックンとさせてたんだわ。

 

<2R>

水藤君は中間距離では殆ど何もしてこない片寄りの強いボクサーで、

それを頭に入れておけば全く怖さを感じさせなくて、

開始50秒、高見君の返しの左フックがこのラウンド最初のクリーンヒット。

 

それ以降も左ボディから右フック、逆の右フックから左ボディが連続ヒットヒットして、

早くも水藤君の顔面が赤く染まり始めたんだわ。

 

<3R>

このままじゃマズイって感じで水藤君が詰め詰めラッシュだったんだけど、

スピード的にも不足してたもんでそれ程の脅威にもならなくて、

少し八方塞になってきた水藤君の気持ちが萎えているようにさえ見えて、

このラウンドも高見君の左ボディが厳しく喰い込んでたんだわ。

 

終盤近く、お互いに大きくバッティングしてしまって、

二人共、右目上をカットしてしまったんだけど、

高見君の傷はヒットカットって発表されたんだけど、それは多分間違いで、

試合後に高見君に確認したらバッティングだったって言ってたし、              

それにそもそも、水藤君のパンチにはそれほど鋭いキレは無かったからね。

 

<4R>

それまで落ち込み気味だった水藤君だったんだけど、

高見君のヒットカット傷(って発表された)からの出血に一挙に元気を取り戻して、

そこを攻めまくって傷を悪化させれば逆転TKO勝ちも見えてくるから当然で、

右顔面を血に染めた高見君に陣営は一瞬暗い予想も出てきたようで、

何とかあと1ラウンドが過ぎて欲しいって感じだったんだわ。

 

ラウンド序盤、元気を取り戻したかのように見えた水藤君だったんだけど、

中盤以降はメッキリで、既にその時点までに相当ダメージを負ってたみたいで、

特にボディブローをとっても嫌がってたんだよね。

 

<5R>

ここで負傷ストップになっても試合としては成立する訳で、

早く終わりたいのか、先々まで考えるのか、お互いの陣営の思惑が交錯する中、

まず前詰めを頑張ったのは水藤君だったんだけど最初の1分間も持たず、

すぐさま高見君が反転攻勢に移ってからは殆どタジタジで、

残り1分28秒に左フックで大きくヨレてからは正に一方的になってしまったんだわ。

 

そこからは高見君がいつどう決着するのかだけになってしまった2分25秒、

南ロープ前でボコボコにされてしまったところで陣営からのタオルインでエンド。

 

 

高見君はまだまだ自らの距離を維持し切れないようなところがあって、

相手の出方によっては男気丸出しになり過ぎるところもあるんだけど、

不利を背負いながらもこういう勝ち方が出来るっていうのは大きな成果で、

充分ランクインに値するって思ったんだよね。

 

一番背の低い茂野会長が一番喜んでたみたいだったなあ……。

 

 

 

⑥ 麻生興一さん(三迫)×細川バレンタインさん(角海老)

                ………日本 SL タイトル戦 10R

22勝(15KO)7敗(4KO)1分のチャンピオン、31歳・大分県と、

21勝(9KO)6敗(2K0)3分のランク6位、36歳・宮崎県。

 

麻生さんも細川さんも移籍を経験してるボクサーなんだけど、

其々人柄が抜群らしくて一方は三迫ジムとワタナベジムのボクサー達が、

もう一方は角海老ジムと宮田ジムのボクサー達が入り乱れての応援だったんだわ。

 

麻生さんのチーフセコンドは椎野トレなんだけど、

細川さんには奥村トレがチーフとして初参戦だったんだわ。

 

二人の勝率は大差ないんだけどKO率は50%と30%だし、

試合展開がどうなろうと長くなった時の粘り強さが半端じゃないもんで、

自分は麻生さんが優勢だって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

10㎝の身長差は麻生さんが低く構えることで殆ど差が無くなってて、

まずは麻生さんがガードを固めて前詰めしようとするところ、

相手の手出しの一瞬前の細川さんのジャブが鋭く伸びてたんだわ。

 

左右ボディショットを含めて細川さんのまずは手数勝ちで、

麻生さんは勝負はまだまだ先と読んでるような慎重な立ち上がりだったんだわ。

 

<2R>

まだ麻生さんはガードしてる時間が長かったんだけど、

細川さんは敢えて隙間を狙ってるようにも見えなくて、

取り敢えずグローブの上からでもいいかあって感じのガンガンショットで、

それは少し振り過ぎじゃないのかって思うほどだったんだわ。

 

<3R>

直撃されまくってた訳ではないけど麻生さんの顔面がかなり赤く腫れてきて、

ガードの上からでも細川さんのフルショットが相当気合入ってたんだよね。

 

麻生さんの方が若干詰め詰めを厳しくし始めて、

この回初めてキレのいい右ストレートを打ち込んでたんだけど、

細川さんの方も1発撃たれると3~4発打ち返すっていう負けず嫌い系で、

お互い、引かずのままついにガッツンバッティングしてしまって、

麻生さんが左目上から出血。

 

麻生さんがかなり盛り返してはきたんだけど、

それでもまだ手数ヒット数共に細川さんが優位に立ってたんだわ。

 

<4R>

それにしてもこの日の麻生さんは攻め方が多少単調な感じが拭えなかったし、

安易な前詰めとクリンチが目立ち始めてて、

細川さんの方が上下打ち分けにも工夫してるように見えたんだよね。

 

細川さんもガチャガチャ戦は望むところがない訳でも無くて、

お互い体ごと頭ごと激しくぶつかり合う場面が増えてきたんだけど、

この回、細川さんの方にだけバッティングで1点減点が課せられたんだけど、

これはちょっと唐突って感じを拭えなかったけどね。

 

<5R>

麻生さんが更にくっ付きガチャガチャ戦を挑んでいって、

細川さんが嫌気を差さないか心配されたんだけど、

案の定、麻生さんがショートブローでポイントを稼ぎ始めて、

いつものように試合中盤以降のしぶとさを発揮し始めたんだわ。

 

細川さんも残り51秒、かなり強い右フックを放ってたんだけど、

疲れを知らない麻生さんのショートのコンビネーションが試合を動かし始めたんだわ。

 

それでも自分はここまでで48-46で細川さんだったんだけど、

発表された中間スコアは細川さんから見て、48-46、47-48、47-47って事で、

三者三様の1-1ドローだったんだわ。

 

チャンピオンに対する若干のフェイバーを考慮すると、

これはほぼ妥当な範囲内ではあったんだけど、

ここでドローだとここから先のことを考えると細川さんにはシンドクなるなって、

この時自分は考えてたんだけどね……。

 

<6R>

最初の1分間は麻生さんの右ストレートが目立ってたんだけど、

直後の1分15秒での細川さんの右の方が当たりが鋭くて、

その一発で麻生さんは少し効いてしまったような感じがしたんだわ。

 

<7R>

開始すぐの5秒での細川さんの右、右が連続直撃して、

麻生さんはいきなり足元のシッカリ感が心配されるようになったんだわ。

 

その後はジャブを貰っても、グローブの上から叩かれても麻生さん、

バランスを崩してヨレルことが多くなったんだわ。

 

<8R>

気を取り直して麻生さんが飛ばしていったんだけど、

それでも珍しくフィジカル負けが目についてきて、

最初の1分間にお互いが右を一発づつ交換した後は、

麻生さんの体全体が緩み始めてるように感じたし、

パンチのシッカリ感では細川さんの方が圧倒的で、

いつもは終盤の動きに劣化が見られる彼の踏ん張りが印象的だったんだわ。

 

<9R>

詰める詰めるからのショートブローで始めた麻生さん、

それでも肝心の精度が落ちてきてそれほどの効果を上げられなかったんだけど、

一息入れた1分30秒からは更なる攻勢で、小ヒットヒットで、

目立ったヒッティングが無かった細川さんを久し振りにポイントアウト。

 

<10R>

麻生さんはダラダラ、細川さんもヘロヘロになってしまってて、

今更KOパンチが見られそうになかったんだけど、

それでもまだ細川さんがカウンターのタイミングで右を打ってたんだよね。

 

残り1分からはそれこそ死闘に近くて、場内もワァーワァーだったんだわ。

 

 

ってことで自分は96-93で細川さんだったんだけど結局、

96-95、95-94×2ってことで細川さんの3-0辛勝だったんだわ。

 

 

細川さんは医務室への通路で、「ちょー、嬉しい!」 って大声上げて、

そこらじゅうの人達と喜び合ってたけど、

2週間前の大橋建典さんといい角海老ジムは連続のベルトゲットってことで……。

 

 

この日、細川さんの応援に青木クリスチャーノさんが奥様と来てて、

これがまあとっても可愛らしい奥様だったんだけど、

それにしても試合後の青木さんの喜び方が半端じゃなくて、

まるで自分が試合に勝ったかのようだったんだわ。

 

 

細川さんもとっても頑張ったんだけど、この日大変だったのは奥村トレも同じで、

彼はまだ半年のキャリアしかないんだけど、

会長や他のトレーナーのサポートを受けながらこの日が初めてのチーフセコンドで、

始めてのチーフがタイトル戦ってことで心臓バクバクだったみたいね。

 

自分が見てたら彼はラウンド中そこそこデカイ声が出てたし、

指示も的確で細川さんも素直にそれに従ってる感じだったんだよね。

 

奥村トレは毎日朝4時半に寮のメンバーを駆り出してのランニングに付き添って、

細川さんもそれにずっと付き合ったって聞いてたから、

この日に見せてたスタミナやフィジカルの強さの所以(ゆえん)を知ったんだわ。

 

 

 

⑦ 小原佳太さん(三迫)×藤中周作さん(金子)

          ………WBO AP W タイトル戦 12R

18勝(16KO)2敗(2KO)1分のチャンピオン、31歳・岩手県と、

16勝(11KO)7敗(3KO)2分のランク5位、31歳・宮崎県。

 

小原さんのチーフセコンドは加藤さんだったんだね。

 

自分の隣には藤中大和兄ちゃんと藤井貴博君、

それに大竹秀典さんが並んで応援観戦だったんだわ。

 

全てが過去のデータ通りにいくとは思ってないんだけどそれでも、

勝率86%でKO率76%と勝率64%でKO率44%っていうデータ差と、

試合の進め方の巧みさっていう点では小原さんの方が一枚以上上手なんだよね。

 

<1R>

プレスが強かったのは小原さんの方だったもんで、

藤中さんとしてはそこから先手を打たれる前に先攻め先攻めってことで、

ジャブを散らしてボディにも打ち分けて中々いい立ち上がりだったんだわ。

 

小原さんの方は相手の大きな仕掛けの全体に配慮しながら、

相手が入って来るタイミングを見極めて間合いを計ってるみたいだったんだわ。

 

<2R>

藤中さんは細かいコンビネーションではなくあくまで大仕掛けだったんだけど、

まだまだ小原さんの対応が遅れ気味で有効ヒットが見られなかったんだわ。

 

お互いに顔面へのヒッティングが無かった中、

藤中さんのボディショットが攻撃らしい攻撃だったんだよね。

 

<3R>

いつものように多少ユックリ目の小原さんもそろそろの時間帯だったんだけど、

やり難いって思ってるのか振らせて疲れさす作戦なのか、まだまだ手数不足で、

チョン当ての数でまたもや藤中さんがポイントゲットだったんだわ。

 

少し違う視界から見たくなったもんで大竹さんに席を譲って北側に移動。

 

<4R>

前の回までで一番良かった小原さんのショットは左ボディで、

このラウンドも序盤は藤中さんの左右のショートフックが目立ってたし、

崩れた体勢からの大きな振り出しが小原さんを迷わせてるような感じだったんだわ。

 

なんだか攻めあぐんでるというかとにかく見過ぎてるような印象だった小原さん、

やっとやっとやっと残り30秒から一気に変身しての飛ばし飛ばしで、

峻烈な左ボディブローからの右フックを強烈打ち込みだったんだわ。

 

<5R>

やっと本気を出したか小原さんの確信に満ちた動きがまるで別人で、

開始40秒の南ロープ前、右ストレートを一閃して鮮烈な尻餅ダウンゲット。

 

リスタート後の藤中さんは明らかにダメージを残したままで、

サークリングしながらひたすら回復に努めてたんだけど、

自らバランスを崩して転んでしまうほどで、

ついに最後は青ポストに追い込まれてのフィニッシュタイムの到来で、

小原さんは変に無駄打ちすることなく正確無比なドッカン打ち込みで、

右ストレートをまともに貰ってしまった藤中さんが崩れ落ちると同時のストップで、

それよりコンマ何秒か陣営からのタオルインが早かったってことで、

2分19秒でのKO決着だったんだわ。

 

 

小原さんの冷静な試合運びだけが目立った一戦だったんだけど、

それでも3Rまでの小原さんの戦い方はちょっと予想外で、

どこか体調が悪いのかって思ったほどだったんだよね。

 

彼は元々立ち上がりから飛ばしていく方ではないんだけど、

正確な当て勘と強烈なパンチ力を持ってるような相手だと、

ああいう序盤の展開は危険なんじゃないのかなあ。

それでも勝負どころでの一気呵成には目覚ましいモノがあったね、やっぱり。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 細川バレンタインさん

② 小原佳太さん

③ 田中教仁君、高見良祐君

2017年12月12日 (火)

後楽園ホール・12月11日

 

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“体育座り”

 

 

 

一昨日の日曜日、奥さんと東武動物公園に行ったんだわ。

これで確か3~4回目なんだけど、広大な敷地は散歩に相応しいし、

ここでしか見られない動物達も興味深いんだけど、

一番気に入ってるのは人混みに疲れるって事が全く無いことなんだよね。

 

 

 

可能性は半々かなあって思ってた尾川堅一さんが一発合格で、

116-112、115-113、112-116の2-1勝ちってことで、

初めての挑戦をそれも敵地でのベルトゲットっていうのは大したモンだなあ。

 

テビン・ファーマーっていうボクサーは全く知らないし、

試合そのものもまだ見てないんだけど、

116-112と112-116っていう真逆のスコアが併存するのもよくあることで、

3人のジャッジのうち元々片寄ってるのが1人入ってたり、

いつもはちゃんとしてるのにその日に限ってたまたま変な採点をしてしまう、

っていうようなことも普通にあることだからね。

 

 

 

内山高志さんは現役の頃からホールに頻繁に来る人ではなくて、

例え来ても色んな人達に囲まれることが多かったから、

ここ何年かは目が合っても挨拶を交わす程度だったんだけど、

昨日は忙しそうにしてた中でほんの一瞬話をする機会があって、

来年からのことなんかを聞かせて貰ったんだよね。

 

 

 

昨日は第5試合に仁平宗忍君と上野太一君の試合が組まれてて、

相当楽しみにしてたんだけど、仁平君の拳のケガで中止になってしまったんだわ。

その宗忍君の他、昨日のホールには沢山のワタナベボクサー達が、

船井龍一さんの応援に駆け付けてたんだわ。

 

 

 

① 泉谷貴史君(越谷634)×山西隆廣君(新日本木村)

                            ………L 4R

1勝(1KO)2敗(2KO)の26歳・東京都と、

2勝(1KO)6敗(2KO)の26歳・東京都。

 

<1R>

小さく鋭く振れてたのは圧倒的に山西君の方で、

泉谷君は全てのショットのヒッチがデカ過ぎで実に粗っぽかったんだわ。

 

山西君としては相手の大振りさえ見極めて、

不用意な一発被弾さえ注意してれば大丈夫そうで、

ボディブローにも配慮しながら手数を頑張ってたなあ。

 

<2R>

泉谷君は相変わらずの大振りが改まらず空振って自ら体勢を崩すことが多くて、

その振り終わりを山西君が狙えれば簡単そうだったんだけど、

ドカン一発には警戒感を解けないみたいだったんだわ。

 

<3R>

フレーム的には優位な泉谷君だったんだけど、

山西君に詰められるとすぐにのけ反って腰が伸びてしまって見栄えが悪かったし、

攻撃面でも同じリズムの左右フック連打を繰り返してるだけだったなあ。

 

<4R>

お互いに巧くは無いんだけど、気持ちは充分に見せてて、

気が付けば山西君の左目下もかなり腫れてきたんだわ。

 

山西君としては無理に相手のリズムに合わせる必要はない訳で、

もう少しテンポが上がらないものかなあって思ってたら、

残り1分からは自分のリズムを取り戻してヒット率を上げていってたんだわ。

 

 

ってことで自分は40-36で山西君だったんだけど結局、

40-36×2、39-37ってことでやっぱり山西君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

第2試合は女子戦だったもんで一旦離席して、

宮田ジムのスタッフやボクサー達と挨拶交わしたりしてね……。

 

 

 

③ 高橋秀治君(宮田)×かべりーん祐耶君(駿河男児)

                            ………SF 6R

7勝(2KO)13敗(2KO)の35歳・東京都と、

4勝(4KO)4敗(2KO)2分の26歳・静岡県。

 

隣に座ったジム生らしき青年に “かべりーん” の由来を聞いてみたら、

ポルトガル語で “後ろ髪” っていう意味らしいんだわ。

 

高橋君ももう35歳だし、あと2年でイーブン戦績にするには極めて難関なんだけど、

それにしてもよく頑張るんだよなあ……。

 

<1R>

かべりーん君の方が10㎝くらい身長が高くて懐も随分深いもんで、

高橋君としてはどれだけ詰め切れるかってことだったんだけど、

密着してのシツコサの片りんを見せてたんだわ。

 

かべーりん君としてはあくまで遠目からの攻め込みが必要な訳で、

戦い方に大きな違いのある二人の先陣争いだったんだけど、

お互いにガードが緩いところがあるから交互の被弾を繰り返してたんだけど、

残り1分からは高橋君の手数落ちに恵まれたかべーりん君が優勢を保ってて、

右ストレート系をヒットヒットだったんだわ。

 

<2R>

高橋君のクロス気味の右フックが当たり出して、

かべーりん君としてはもっと力を抜いて肩の回転の方に配慮すべきで、

ショート戦での見劣り感が強くなってきたんだわ。

 

<3R~4R>

距離の潰れた若干グズグズ系になっていって、それは正しく高橋君の土俵であって、

接近戦となるといきなり不器用になってしまうかべーりん君としては、

もっと足を使うかジャブを打ちまくるかしないとなあ……。

 

<5R>

かべーりん君の左ガードが緩過ぎるのか、

高橋君の打ち出しの角度がいいせいかとにかく、

高橋君の右フックが見栄え良くヒットヒットを重ねて、

高橋君もかなりハァーハァーしてきたんだけど、

かべーりん君のスタミナがかなり怪しくなって腕振りも鈍くなってきたんだわ。

 

相手が仕掛けて来る前の積極手数で高橋君がとってもいい感じだったなあ。

 

<6R>

お互いにバテてきて効果的なヒッティングを期待し難くなった中、

最後の踏ん張り戦にもそれ程の迫力も出し切れなくなったままの終了ゴング。

 

距離が取り切れなくなった以降は全てのラウンドを高橋君がゲットってことで、

ヒットされた際のかべーりん君の形の悪さもあって、

自分は58-56で高橋君だったんだけど結局、

58-56×2、58-57ってことでやっぱり高橋君の頑張り3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 何チャラ・何チャラ×稲元純平君(熊谷コサカ)……B 6R

8勝(3KO)3敗2分の21歳・タイと、デビュー戦の19歳・埼玉県。

 

稲本君のデビュー戦には沢山の友人達が駆け付けてたんだけど、

鴻巣茂野ジムの松村マネとか大塚隆太君も応援に来てたんだわ。

 

13戦のキャリアのある相手にデビュー戦っていうのはどうかと思ったんだけど、

それならそれで余程ダメなタイボクサーってことなんだろうなってことで……。

 

<1R>

登場したタイボクサーは誰でも勝てそうなほど如何にもひ弱そうで、

最初の二振りでそのダメさ加減に折り紙が付いたって感じだったんだけど、

相手がどうであろうと肝心なのは稲元君の動きな訳で……。

 

途中のサウスポーチェンジは本来のモノなのかは知らないんだけど、

この階級にしても太い軸をしたシッカリ感が一番の特徴で、

強いプレスから繰り出すパンチには実に力がこもってて、

この日は何だか力み過ぎのようにも見えたんだけど、

当然のように終始圧倒してた0分54秒、右ストレート一閃してのダウンゲット。

 

稲元君は殆ど可能性のないリスタートをしたタイボクサーを滅多打ちして、

最後は南東ポスト前で連打からの再度の右ストレートを強烈ヒットさせて、

2回目のダウンを喰らわせてテンカウントが数え終わったのが1分30秒。

 

 

稲元君がホントに強いのかどうかの判断に関しては、

そこそこの日本人ボクサーとの対戦後に委ねわれるんだけど、

とってもいいボクサーのように見えたけどね……。

 

 

 

⑤ 粉川拓也さん(宮田)×藤本直人君(新日本木村)

                          ………53㎏ 8R

28勝(13KO)5敗のランク3位、32歳・東京都と、

9勝(4KO)7敗1分の26歳・福岡県。

 

これが1年振りの試合になる藤本君としては相手がハード過ぎで、

粉川さんのここ5戦は4勝1敗で藤本君は2勝3敗でもあるし、

ボッコボコにされてしまうんじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

最初のクリーンヒットは相打ち直後の藤本君の右ストレートで、

この日の彼は中々気合が入ってたんだわ。

 

藤本君はこの後も粉川さんの左フックを脅威と感じてたと思うんだけど、

打ち合いになった最後の締めに怖がることなく右フックを振ってたんだわ。

 

<2R>

久し振りの藤本君は何となく以前よりも強く変身してて、

全く臆したり怯むことなく自信を持っての腕振りで、

却って粉川君の方に警戒心を抱かせたようだったんだわ。

 

それでもこのラウンドは2発の右ストレートで粉川君がポイントゲット。

 

<3R>

勝負は一気に激化して流石に粉川さん、相手の自由にはさせなかったんだけど、

それでも自らも効果的に攻め切れてなくて、

ここに来てプレスは却って藤本君だったんだわ。

 

中盤までの若干の劣勢を後半で取り戻してここも僅かに粉川さんポイント。

 

<4R>

粉川さんが圧倒してしまうんじゃないかって思ってたのが思わぬ苦戦で、

顔面を赤くしてるのは却ってその粉川さんの方で、

相変わらず4発目くらいの藤本君の右フックの可能性が充分見えてたんだわ。

 

ただ藤本君、終盤にかけて手数落ちと共にヒット率の低下が目立ってたなあ。

 

<5R>

お互いのボディブローがほぼ対等の中、

粉川さんの左フックと藤本君の右フックの戦いっていう図式に変わりなくて、

このままラウンド終了までもつれそうだったんだけど、

最後は粉川さんの左フックと見栄えのいいコンビネーションが優勢だったね。

 

<6R>

見せ方が圧倒巧かったのは粉川さんの方だったんだけど、

藤本君の真面目なヒッティングの方を評価。

 

このラウンドを終えての自分のスコアは58-56で粉川さんだったね。

 

<7R>

藤本君は動きそのものの劣化も見受けられずまだまだ行けそうで、

ショートフックの連打の際にナックルが返り切らず、

少しパタパタしてきた粉川さんの方が飛ばし切れないままで、

残り1分27秒での藤本君の左フックがこの回最大のクリーンヒットだったんだわ。

 

<8R>

ポイントは大きく離れてはいないって自覚の下、お互い最初っから飛ばして、

1分半までは藤本君が右2発で先制したんだけど、

残り40秒からの激戦は明らかに粉川さんが征しててそのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は77-75で粉川さんだったんだけど結局、

78-74、77-75、77-76ってことでやっぱり粉川さんの3-0勝ち。

 

 

ただ、この日の粉川さんは必ずしもベストとは思えなくて、

そう言えば彼は2013年のサイトーンジムボクサーと対戦した時以来丸4年間、

実はKO勝ちに恵まれてなくて、そろそろ勢いで戦うボクサーからの脱皮が必須で、

老獪さに磨きをかける時期に達したのかも知れなくて、

その辺の見極めが付きかねてることが、

中途半端なパフォーマンスに繋がったんじゃないかって思ったんだけどね。

 

 

藤本君は以前の彼とは全くイメージが違ってて、

こんなに気持ちの強いボクサーだったとは思わなくて、

試合後に少し話したんだけど、吹っ切れたいい顔をしてたんだよね。

 

 

 

⑥ 翁長吾央さん(大橋)×久高寛之さん(仲里)

            ………日本 SF級 挑戦者決定戦 8R

28勝(19KO)3敗(1KO)3分のランク1位、サウスポー、37歳・沖縄県と、

25勝(11KO)17敗(2KO)1分のランク2位、32歳・大阪府。

 

タイトル挑戦権を賭けた一戦だったもんで、

お互いに力が入ったと思うんだけど、入り過ぎだったんだわ。

 

ここ5戦の戦績は翁長さんが3勝1敗1分で、久高さんが1勝4敗なんだけど、

実は自分はそこはかとなく久高さんが勝つんじゃないかって思ってたんだよね。

 

<1R>

フレームもリーチも翁長さんの方が優位だったんだけど、

最初の有効ショットは久高さんの右のショートストレートで、

久高さんは相手より常に先に手を出すって決めてたみたいだったんだわ。

 

その後二人のやり取りは中間距離より接近してからが激しくなっていって、

クリンチ際の主導権争いが半端じゃなくて残り11秒、

翁長さんがあびせ倒すように絡まって二人が大きくスリップダウン。

 

その際にバッティングしたみたいで翁長さんの前頭部から出血して、

即のドクターチェックだったんだわ。

 

<2R>

大事に至らずに入れた第2ラウンドは初っ端から翁長さんの踏み込みが鋭くなって、

開始1分05秒、左ストレートが初めて有効ヒット。

 

勢いを得た翁長さんと挽回目指す久高さんは益々前掛かりになっていって、

更なるバッティングが心配され通しだったんだけど案の定の残り1分18秒、

ガッツンバッティングは即のドクターチェックで翁長さんは左目上、

久高さんも前頭部からの出血を診察されてたんだわ。

 

お互いに気合が先走りして、引いて交わすってことを敢えてしないで、

少しでも引いたら負けてしまうっていう観念に取りつかれてたようだったんだわ。

 

<3R>

密着ガチャガチャ戦でシツコイ攻めをしてたのは翁長さんの方で、

その後も軽いバッティングを繰り返す中、久高さんの集中が切れつつあるようで、

このままだと徐々に翁長さんのペースになりそうだったんだわ。

 

残り1分から久高さんが気持ちを立て直したかのような強烈ボディラッシュで、

翁長さんは南東ポスト近くで体を屈めて横向きになってしまって、

それは苦しかった為なのか、単にスタンスの関係だったのか、

良く解らなかったんだけど見た目の印象的には明らかに良くない訳で、

って思ったとたんの残り47秒、またもやも強バッティングで、

もういい加減にしてよって感じで負傷ストップエンドだったんだわ。

 

 

公式データでは勿論ドローなんだけど、

この試合は挑戦者決定戦なもんで優勢点をつけるってことで、

自分は3Rまでを算入して29-28で久高さんだったんだけど結局、

ジャッジ3人は共に3Rを採点対象に加えてなくて、

久高さんから見て20-18、19-19×2だったんだけど、

イーブンとしたジャッジの2人共が久高さん優勢って判断したんだわ。

 

 

それにしてもお互い、35戦目と44戦目なんだから、

頭をぶつけ合わないようもう少し工夫をしないとダメだと思ったなあ。

 

 

 

⑦ 船井龍一さん(ワタナベ)×川口勝太さん(堺東ミツキ)

              ………日本 SF級 タイトル戦 10R

28勝(19KO)7敗(3KO)のチャンピオン、32歳・東京都と、

21勝(9KO)8敗(3KO)1分のランク15位、33歳・長崎県。

 

船井さんとしてはランク15位でこの戦績の相手に負ける訳にはいかないよね。

 

船井さん陣営はかなり相手を警戒してたんだけど、

自分は8:2で船井さんが勝つと思うって公言してて、

川口さんはここ2年、そりゃそこそこのレベルの相手と試合をしてるんだけど、

その全てが外国人相手の殴る殴るだけのパフォーマンスが多くて、

船井さんのようにハードヒッターでありながら、

一方では実に繊細で丁寧なボクサーには慣れてないからって思ってたからね。

 

その船井さんには高橋トレと小口トレ、それに梅津トレが付いてたんだわ。

 

<1R>

ジャブの数に差は無かったんだけど、精度的にはやっぱり船井さんで、

川口さんは左でかき回すようにして一気に踏み込んでの右を打ちたい打ちたいで、

それに拘ってるのがすぐ解って、結構解り易いボクシングをするんだわ。

 

船井さんの踏み込みには緩急があって、それによって相手の反応を見てるようで、

間合いとタイミングを計りながらそこそこ余裕の入りだったんだわ。

 

川口さんの方はパワフルではあったんだけど、

肝心の右ショットへの繋がりがシンプル過ぎる印象だったんだわ。

 

<2R>

川口さんは元々きちんとしたジャブから組み立てる方でも、

丁寧に上下を打ち分けるタイプでもないらしくて、

勢いを付けてのワンツースリーに限定される攻め込みだったなあ。

 

ただ、ラウンド中盤のカウンター気味の右ストレートには危険を孕んでて、

浅いヒッティングだったから全く大事には至らなかったんだけど、

船井さんも相手を見切ったような雑な攻め込みは重々避けるべきだよね。

 

1Rに続いて船井さん優勢のままラウンド終了ゴングかって思ってた残り6秒、

ほぼリング中央の所で船井さんの右ストレートが一閃大直撃。

 

川口さんも前掛かりなってたところだったもんで見事にカウンターヒットして、

そんなに綺麗なタイミングで当たるかって程の直撃で、

ガックン膝を折った川口さんは思わず右膝を着いてしまいそうになって、

自分にはマットとは1~2㎝ほど猶予があるように見えたんだけど、

試合後に知ったんだけど実はあの時、川口さんは膝を着いてたってことで、

最前列で見てた自分が気が付かなかったほどそれは一瞬の事だったんだわ。

 

とにかく続行のまま何とか踏みとどまった川口さんに対して船井さん、

当然勿論当たり前の鬼追撃で、そこから一気の右、右を強烈打ち込みで、

ダメージを残したままの川口さんは全くひとまたりもなくて、

最後のショットはまるでブザービーターだったんだけど、

川口さんは前のめりになってうつ伏せバッタンダウンしてしまったんだわ。

 

うつ伏せダウンは珍しいんだけど、立ち上がれそうにないことには変わりなくて、

何とか立ち上がりはしたんだけど誰が見ても続行は無理そうで結局、

3分09秒での船井さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

その鮮やかな手際に赤コーナーサイドは大騒ぎで、

久し振りの渡辺奥様も大喜びだったし、

「僕もああいう風にやりたいなあ……。」 って仁人さんも言ってたんだよね。

 

先週から負傷判定が多くてストレスが溜まってたところだったもんで、

実にとっても清々しい気持ちでの帰宅だったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 船井龍一さん

② 藤本直人君

③ 稲本純平君

2017年12月 9日 (土)

後楽園ホール・12月8日

 

Img_0068

「合成写真じゃないんだけどね……。」

 

 

 

サツキの水やりは春と秋は1日1回、夏は朝と夕の2回なんだけど、

冬に入ると状況を見ながら2~3日に1回になるんだよね。

 

 

 

昨日の後楽園ボクシングは第5試合までは敢えて見なかったもんで、

リポートはたった3試合分ですので悪しからずです。

 

 

ホールのロビーで久し振りの近藤康弘さんとバッタリで、

この日は彼が以前トレーナーをやってた戸高ジムのデビューボクサーの応援で、

そのボクサーが小学生の頃からの付き合いなんだってさ。                                                            

18歳のそのボクサーは大差の3-0で勝つことが出来たんだけど、

まだ現役高校生の彼は美形の顔面に全くかすり傷さえないままで、

週明けの教室に登場したら男子からは畏敬の目で見られて、

女子にキャーキャー言わるんだろうなあって羨ましかったんだわ。                                                            

 

 

ホールに入ってすぐ岩佐亮祐さんと目が合って、

彼とは仲良しではないんだけど、コクッと頷いてくれたもんで、

「あのさあ……、」 って感じで話し掛けて、

世界戦に勝った時にご褒美にプレゼントされた外国製のスーパーカーについて、

どんな感じ? とか見てる周囲の期待を裏切らないような走りしてるの? とか、

色々聞いてみたんだけど、彼自身は至って真面目走行みたいなんだわ。

まだ首都高を飛ばしたこともないから、燃費もリッター3㎞ほどなんだってさ。

 

流石に世界チャンピオンの周囲には人だかりが絶えることが無くて、

一緒写真やらサインやら色々忙しそうにしてたなあ。

 

 

 

⑥ 太田輝さん(五代)×ガンバレ将太さん(戸高)……F 8R

8勝(4KO)6敗(3KO)のランク13位、22歳・兵庫県と、

14勝(2KO)7敗(4KO)2分のランク14位、34歳・東京都。

 

太田さんにとってはランクゲット直後の試合にしてはハードマッチだったんだけど、

そのランキングは8月に将太さんにTKO勝ちして奪ったモノで、

だからこのダイレクトリマッチは事前に設定されてたみたいなんだわ。

 

太田さんの方は多分いつも通りの水準はキープすると思うから、

この試合はひとえに将太さんが悪過ぎた前回以上のパフォーマンスが出来るかで、

この順位の対決だと負けた方がランク落ちの憂き目に遭いそうなんだよね。

 

<1R>

相手に先手を取られないようにって感じでまずは将太さんの積極手数だったし、

距離に関しても詰められないように細心の注意を払ってたみたいだったんだわ。

 

残り1分のところまで将太さんの右ストレートが2発ばかりヒットして、

それ以上の当たりは太田さんに無かったから将太さんがギリギリ1ポイントゲット。

 

<2R>

太田さんとしては多少の被弾は覚悟の上で間隔を縮めないと何も始まらない訳で、

まだまだ将太さんの距離感と手数が優勢だったんだけど、

終盤近くなって太田さんも鋭い攻撃の片鱗を見せてたんだわ。

 

<3R>

開始40秒の将太さんの右ストレートから始まったんだけど、

決め気味のショットを外した後のフォローショットに対する心構えは太田さんで、

細かく鋭い動きで前回の様に将太さんを困惑させ始めてもいたんだよね。

 

残り1分10秒、お互い引かない二人がガッツンバッティングしてしまって、

将太さんが右目上をカット出血してしまってドクターチェック。

 

<4R>

展開は急を呈してきて早めにポイント優位に持ち込みたい思いは二人同じで、

特に太田さんが将太さんの追い立てる場面が増えていったんだけど、

残り1分20秒、将太さんのカット傷に2回目のドクターチェックが入ったんだわ。

 

何とか続行はされたんだけど先々長くは持ちそうになくて、

だからお互い更に更に飛ばしていったんだけど、

再開直後の将太さんの右ストレートが印象的で、

太田さんもメゲズにショート戦に持ち込んで綺麗なコンビネーションだったんだけど、

相対的な手数で若干の遅れを取ってしまったんだわ。

 

<5R>

正しく勝負のラウンドだったんだけど、殆ど何も起こらないままの開始30秒過ぎ、

出血の止まらない将太さんを見やってレフェリーがストップをかけて、

3回目のドクターチェックは案の定の負傷ストップエンドだったんだわ。

 

正直、太田さんが徐々に勢いを増していって、これからって感じだったもんで、

自分には将太さんが助かって、太田さんが悔しかったって、

そういう風に見えたんだけどね。

 

 

ってことで自分は48-47で将太さんだったんだけど結局、

49-46、49-47×2ってことで0分37秒、将太さんの3-0負傷判定勝ち。

 

 

この結果に納得がいかないってことか、

太田さん陣営のスタッフが客に聞こえるような悪態捨て台詞で、

その有様は如何にも昭和のボクシングジム風だったんだけど、

この試合を見て太田さんの勝ちを疑わないっていうのはどうかと思った訳で……。

 

 

 

⑦ 塚田直之さん君(セレス)×成塚亮君(ワタナベ)……LF 8R

8勝(3KO)3敗(1KO)4分のランク8位、29歳・群馬県と、

29歳・千葉県。8勝7敗(1KO)の26歳・埼玉県。

 

<1R>

トランクスに付いてたモールのせいもあってか、

初っ端からの成塚君の動きがとっても軽快で調子良さそうに見えたんだわ。

 

一方の塚田さんの方は無駄な動きが少なく、ジックリ相手見から始めてて、

最初の1分半は成塚君の手数が勝ってたんだけど、

彼の打ち終わりの頭の位置がとっても危ない感じもしたんだよね。

 

<2R>

クリンチ際の巧さは圧倒的に塚田さんで、

成塚君としてはリーチ差を生かしてもっともっとのジャブが必要で、

相手の距離にさせないことが大事だと思ったんだけど、

何となく中途半端なままに終わってたんだわ。

 

ただ、塚田さんの方も殆ど有効打的なものを打ち切れないままだったなあ。

 

<3R>

お互いにかなり力みが目立って、スムースでシャープな腕振りが出来てなくて、

気合が空回りしてるような感じが続いてた1分20秒、

それまでの二人のパフォーマンスからして充分有り得たガッツンバッティング。

 

成塚君が左目上をカットしてしまってドクターチェックを受けたんだけど、

同時に塚田さんも左目尻をカットしてしまってたんだわ。

 

<4R>

やっぱり成塚君はもっと手前手前で勝負するべきで、

ショートレンジでの打ち合いは塚田さんが征してたんだけど、

とにかく二人共、気持ちが逸るせいかやたらの突っ込み過ぎが目立ってきて、

ヒットのシッカリ感は塚田君だったんだけど、

何だかどっちもどっちものガキゴキし過ぎだよなあって思いながら一旦離席。

 

 

そしたらその直後の5R0分28秒での負傷ストップってことで、

49-47、48-48×2ってことで塚田君から見ての1-0ドローだったんだわ。

 

 

 

⑧ 岡本和泰さん(奈良)×デスティノ・ジャパン(P渡久地)

              ………日本 SL 挑戦者決定戦 8R

14勝(4KO)4敗(1KO)のランク2位、30歳・奈良県と、

23勝(21KO)3敗(1KO)2分のランク1位、33歳・ドミニカ。

 

見た目の強そう感は圧倒的にデスティノだったんだけど、

フレーム的には岡本さんが優位だったんだよね。

 

<1R>

二人共とっても慎重で、デスティノは上から目線の様子見スタートだったんだけど、

岡本さんがジャブの他は何もして来ないもんで、

まずは左ストレートをボディに数発打ち込んで、

残り53秒にも今度は右ストレートボディを放っていったんだわ。

 

これがこのラウンド唯一のヒットらしいヒットで、

中々鋭いジャブは打つんだけど岡本さん、そこからは何もしないで、

結局ジャブの為のジャブで終わってたんだよね。

 

<2R>

お互いに間合いとタイミングは見計り終えた訳だし、

ここからだなって見てたんだけど、まだまだ低調の域を脱してなくて、

そもそも岡本さんはKO率の高いボクサーではないんだから、

もっともっとの手数が要ると思うんだけどまるで超の付く倒し屋みたいだったなあ。

 

デスティノの左ジャブに合わせる岡本さんの右フックはことごとく遅れてたし、

元々手数の多いようにも見えなくて、どこでどう勝負するのか見えて来ないんだわ。

 

特別大きなショットもないまま、数発のかすりヒットの有無の差でデスティノ。

 

<3R>

最初の1分間でお互い1発づつの右を交換したんだけど、

その後はまだ体が温まってないような感じのトロトロで、

岡田さんが攻めらしい攻めを見せないまま、

残り1分からのデスティノの3発の右クロスと左フックがポイントを分けたね。

 

<4R>

開始53秒、デスティノの右ストレートがハードヒットして、

岡田さんが明らかにグラッとしてからは何となく岡田さんの勝ち目が見えて来なくて、

そのドッシリ感がただの鈍重さにしか見えなくなってしまって、

それはまるで50年ほど前の大映の “大魔神” のようだったんだわ。

 

デスティノの方も実は見た目ほどのことはなくて、

破壊的に超絶的に強いって感じからは程遠くて、

この場面を一気に攻め切れてなかったんだよね。

 

<5R>

前のラウンドの後半から更に極端に動きが悪くなった岡本さんは残り1分17秒、

ディスティノに左アッパーを直撃されてしまって西ロープ前でダウン。

 

何とかリスタートした岡本さんだったんだけど、この後は殆ど勝負になってなくて、

これで本気なのかってシミジミ思ってしまったんだよね。

 

<6R>

岡本さんはまだ同じようなことをやってて全く変化も工夫も感じられなくて、

ここまで全ラウンドを獲られてるけど一体どうするつもりなのかって感じで、

この位置まで登って来る中でちゃんと強いボクサーとやってないからで、

この程度なら彼より下位のランカーにもっと強いのが沢山いるんだわ。

 

岡本さんが殆ど連打が打てないワンツーオンリーだった中、

デスティノとしては手際よく決着させるのかと思ったらこちらも実はテイタラクで、

長い時間飛ばし切る程のスタミナは元々彼には備わってないらしくて、

対戦相手が長期戦で臨めば攻略は思いの外簡単そうで、

ちゃんとした練習をしてないんじゃないかって思ったんだよね。

 

ラウンド終盤はデスティノがヨレる場面も増えてきて二人共、

ちょっとだらしなさ過ぎだったもんでここで自分的ストップエンドだったんだわ。

 

 

 

帰宅して確認してみたら8R2分12秒で勿論デスティノのTKO勝ちだったんだけど、

時間が掛かり過ぎで、こんなんなら麻生興一さんには勿論のこと、

細川バレンタインさんにも勝てないんじゃないかなあって思ったんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

特にナシ

 

 

 

日本ラグビー協会に公正取引委員が調査に入ったっていう話は以前聞いてて、

どういうことなのかなあって思ってたんだけど、

つい最近ラグビー協会から選手の移籍に関して改善事項が発表されたんだわ。

 

それまでは移籍した選手は元の所属先の承諾が得られない限り、

1年間は試合に出場できないっていう決まりになってらしんだけど、

それはどうかっていう事で、移籍金規程を設けた上での移籍を前提に

出場停止期間の撤廃に向けて動き出したんだわ。

 

で、プロボクサーの移籍に関してはどうなるのかってことで……。

2017年12月 7日 (木)

後楽園ホール・12月6日

 

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「あんた達、お母さんを間違えてるよ。」

 

 

 

エリック・クラプトンはライブで “Cocaine” を演奏する際に、

何回 “Cocaine (コカイン)” って言うかというと15回なんだわ。

そのクラプトンはB・B・キングから一番影響を受けたと思ってるんだけどね。

 

 

 

トランプ大統領の娘夫婦はユダヤ教徒だし、

自身も本業(不動産業)の都合からして元々ユダヤ資本にへつらう傾向が強くて、

大統領選の際にもそのことを主張してたってこともあって、

今回イスラエルの首都をテルアビブからエルサレムへ移すことを認めて、

アメリカ大使館を移転させるって突然発表したんだわ。

 

朝鮮半島よりもっとややっこしくて火薬庫のような地にわざわざ火種を持ち込んで、

勿論イスラム諸国は無論のことEUからも即猛反対の声が上がったんだけど、

そもそも他国の首都に関して別の他国が云々するっていうのはどうなのかなあ……。

 

国家間の事案に関しても素人が首を傾げることが多いんだから、

一般社会や会社等の組織内にトラブルが絶えないっていうのも頷ける訳で、

だからプロボクシングの世界ではもっと当然ってことなのか……。

 

 

 

アレッと思ったら久し振りの大川泰弘さんで、

元同門の阿知和賢さんと昔からの知り合いの村中優さんの試合観戦ってことで、

泰駕(たいが)君と愛菜(いとな)ちゃんの話なんかで盛り上がったんだわ。

 

 

今日は本気でやるから見ててくれって感じの阿知和さんとコンチワして、

荒木貴裕さんともグローブタッチして始まり始まり……。

 

 

 

① 西沢匠君(鎌ヶ谷)×渡辺悠矢君(W日立)……SFe 4R

0勝2敗(2KO)の30歳・千葉県と、1勝0敗の33歳・茨城県。

 

<1R>

出だしの渡辺君のジャブとかストレート系はとってもいい感じだったんだけど、

直後の西沢君の圧倒的手数に一気に呑み込まれてしまったなあ。

 

ただその西沢君の山ほどの手数は殆どがパタパタフック系で、

そういうのは果たして有効打として認められるのかって思ったほどで、

右フックなんか空手チョップみたいなことが何回もあったんだわ。

 

雨あられのオープン系ショットに晒されて渡辺君は明らかな手数負けで、

たまのヒッティングも腰が入ってない中だったもんで威力も半減だったんだわ。

 

<2R>

こうなったら渡辺君としては一発一発に力を込めるよりも、

回転力で対抗する方が得策だったんだけどそういう練習は出来てないみたいで、

段々ジャイアント馬場みたいになっていった西沢君を崩し切れないままで、

西沢君の弱々しい10発に渡辺君が強めの一発を返すっていう展開のままで、

これはジャッジも苦労するだろうなあって思いながらの一旦休憩タイム。

 

 

この後4Rを遠目に見てたらリング上は更にグズグズになってて、

西沢君は撫でるようにしか打ててなかったし、

渡辺君の方の今一感も改善されないままの終了ゴングだったんだわ。

 

結局、39-38×2、38-38ってことで西沢君の2-0初勝利手数勝ちだったね。

 

 

 

② 増田大輝君(グワップ協栄)×濵上京武君(島袋)……F 4R

1勝0敗の23歳・千葉県と、0勝1敗2分の20歳・沖縄県。

 

T&Tの本木会長が濵上君のサポートセコンドを務めてたんだけど、

後で聞いたら師匠筋の関係らしいんだわ。

 

<1R>

3㎝ほど身長で勝ってた増田君がリーチを生かしてたしボディワークも優秀で、

濵上君を追い立てていったんだけど、中盤過ぎからは濵上君も逆襲で、

彼、軸がとってもシッカリしててそれが強打に繋がっていったんだけど、

それならって感じで増田君も細かく鋭く手数をアップさせていったんだわ。

 

<2R>

手数と強打のバランスはほぼ永遠のテーマだと思ってるんだけど、

リング上は徐々に濵上君の強振が増田君を圧倒するようになって、

これはもう第1Rのハンデを十分に取り戻しそうだなあって思ってた残り僅か1秒、

濵上君に追い込まれるまま南東ポストで棒立ちになってしまった増田君、

全く反攻ままならなくなってしまったところでレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

ってことで2分59秒、沖縄からやって来た濵上君が初勝利TKO勝ち。

 

 

 

③ 長岡大樹君(F赤羽)×磯部優樹君(角海老)……SB 4R

1勝1敗のサウスポー、34歳・埼玉県と、0勝2敗(1KO)の33歳・東京都。

 

<1R>

どちらも見過ぎる傾向が強かったんだけど特に磯部君の手数不足が目立ってて、

彼は何かとすぐ顎が上がってしまうし、スピードが無い割にはガード位置も低くて、

打ち終わりが雑になるところを簡単に狙われてたんだわ。

 

<2R>

お互いにパンチが届き切らないことが多くて、それはまるでマスのようで、

一体この先どうなるんだろうって困惑しながら見てたんだけど、

開始44秒、磯部君が入って来るところに長岡君の左ショートが綺麗にヒット。

 

その後は殆ど何事も起らなかったもんで、このラウンドもこれで勝負ありってことで、

4回戦だったいうのに二人共、早くも休み休みって感じになってしまって、

お互いに巧くなくて強くないのは解ってるけどそれならそれで、

もう少し気持ちを見せてくれって感じだったなあ。

 

 

ってことでここで一旦離席したんだけど結局、

40-36、40-37、39-37ってことでやっぱり長岡君の圧倒3-0勝ちだったね。

 

 

 

たまにホールに来る客の中に遠くから自分のことを呼び捨てにするヤツラがいて、

ソイツらはいつもベトベトくっ付いてる二人連れの多分ゲイ系の男達なんだけど、

基本的には恥ずかしがり屋の目立ちたがり屋っていう捻じれた性格の持ち主で、

自分を呼び付けにすると同じようにレフェリーも呼び捨てにするんだけど、

他人に聞こえるように一声上げると同時にそれを誤魔化すように下を向いて、

とっくに面が割れてるっていうのに恥ずかしいとは思わないのか、

それでもまだ目立ちたいのかそれともケンカを売ってるつもりなのか、あれでも。

 

 

 

④ 木橋拓也君(上滝)×阿部義樹君(元気)……50㎏ 6R

4勝(2KO)5敗(2KO)の26歳・東京都と、

5勝(1KO)6敗(1KO)2分の31歳・宮城県。

 

<1R>

1個の負け越しをチャラにしたい同士の一戦は初っ端から激してたんだけど、

開始20秒、出会い頭に阿部君の右ショートが当たっていきなり木橋君がダウン。

 

殆どダメージを残さないままのリスタートだったんだけど、

余り倒し慣れてない阿部君の方が若干舞い上がってしまったみたいで、

相手の様子を見極めないでムチャに攻め込むと却って危険なんだけどなあ……。

 

ショートブローのシッカリ感自体は木橋君の方が上回ってたんだけど、

残念ながら彼の当て勘は今一だったんだよね。

 

<2R>

もっとユックリ攻めればいいのにっていう阿部君に対する感想は変わりなくて、

やたら頭から突っ込み過ぎで開始47秒、案の定のバッティングで、

木橋君が眉間をカットしてしまってドクターチェック。

 

瞬間に場内の時計を見やったらやっぱりいつものように直ぐには止まらなくて、

そのまま10秒近くも経過していったんだけど、

それはタイムキーパーの本来の時間管理とは別に、

場内時計はリングアナが作動させてるから発生する事態なんだけどね。

 

 

リスタート後はお互い、更に距離が取れなくなってのガツガツで、

こりゃ長いことないんじゃないかなあって思ってた残り1分12秒、

2度目のドクターチェックが入って即の負傷ストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

勿論ドローになったんだけど、返す返すも残念だったのは阿部君の方で、

折角の2ポイントリードだったのを余りに突っ掛って、

頭から行きり過ぎてのこの結果だったんだよね。

 

 

[追記]

っていうのは実は大間違いでして、知り合いから電話が入りまして、

1Rにダウンゲットしたのは阿部君ではなくて木橋君だったって事で……。

 

大体のイメージを掴んで思い浮かべながら書いたんだけど、

いつもとは赤と青が逆に見える場所で見てたせいか、

こんなテイタラクになってしまいました。

 

何も無かったかのように最初から書き直してもいいんですが、

如何にいい加減だったかを自省する為にこのままにしておき、

お二人には心からお詫びする次第です。

 

ダウン劇の後阿部君がやたら前掛かりになって飛ばしていったのは、

ですから追撃しようとしてのことではなく、

ひたすらの挽回を目指した結果だった訳で、

返す返すも残念だったのは木橋君の方だったんですよね。 


 

 

 

⑤ 高梨直人君(10count)×内田勇気君(KG大和)……LF 6R

5勝(4KO)11敗(2KO)2分の33歳・神奈川県と、

4勝4敗(1KO)の24歳・神奈川県。

 

内田君としては何とか勝ち越したくて、

ただ大きく負け越してる高梨君にも強烈なパンチがあるからね……。

 

<1R>

やっぱり高梨君の弱点は改善されないままで、

強く打とうとする余りかパンチが大回りするというか外側外側からで、

そこのところを内田君に内側から細かく鋭く打ち込まれてたんだわ。

 

それでも頑張る高梨君は更にプレスを強め手数アップしていったんだけど、

彼の打つショートフック系はまるで水泳のクロールのような動きになってたなあ。

 

<2R>

この感じだと高梨君が内田君にジリジリ押し切られそうなイメージしか沸かなくて、

またもやの一旦離席だったんだけど、暫く色んな人と色んな話をしてて、

戻ったら6R、高梨君がリング上で仰向けになって担架搬出されるとこで、

スタッフ達が励ましの声を掛けながら自分の横を通り過ぎたんだけど、

この後大事を取って病院へ直行したんだけど大丈夫だったかなあ……。

 

 

 

⑥ 山中章弘君(F赤羽)×佐宗緋月君(T&T)……LF 6R

7勝(3KO)5敗(1KO)1分の30歳・東京都と、

6勝(2KO)5敗1分の22歳・神奈川県。

 

<1R>

プレスは山中君だったんだけど先仕掛けは佐宗君のことの方が多くて、

それでもお互いに攻防の水準が高くてやっとちゃんとした試合らしくなったんだわ。

 

全体の手数ヒット数に大差は無かったんだけど、

当たりの強さで佐宗君が優勢だったなあ。

 

<2R>

キチンと見てないと採点が難しいやり取りが続いてたんだけど、

残り30秒からのハードヒットの連続でまたもや佐宗君がラウンドポイントゲット。

 

お互いの力量と戦績に有意差は無いんだけど、

徐々に佐宗君の方が試合を支配しつつあって、

やっと以前の彼のイメージに戻ったっていう感じがしたんだよね。

 

<3R>

山中君が若干プレスを強めていったんだけど、

佐宗君が山中君の出鼻を挫き、打ち終わりにも正確に打ち込んでて、

山中君も全くメゲズずに攻め返してたんだけど有効ヒット的には今一で、

残り1分からのショート戦も佐宗君はコンビネーションが実に巧みで、

右ショートアッパーを組み込んでとっても見栄えが良かったんだよね。

 

<4R>

勿論、山中君の方も簡単には諦めなくて、

ラウンドの残り半分をどうするかってところで再度の頑張り直しで、

自らの攻撃を最終的にクリンチで終えることが多かったのが今一だったんだけど、

それでも残り1分弱までは充分にらしさを発揮してたんだよね。

 

お互いに一発必殺系ではないもんで、やっぱり正確な当てっこ競争なんだよね。

 

<5R>

最初の30秒間を佐宗君が飛ばしまくって一気に過熱化していったんだけど、

当てられ方の形が悪かったのは山中君の方で、

大きく挽回しようといきなりの右強振が目立ち始めた山中君に対して佐宗君、

あくまできちんとしたジャブから組み立てようとする姿勢が見えてたね。

 

かなりの激闘が続いたんだけど、二人共まだスタミナは大丈夫そうだったなあ。

 

<6R>

山中君も詰めてはいたんだけど攻撃のパターンが単調になってしまって、

左フックをボディに2連発させた直後そのまま顔面に繋ぐっていう、

佐宗君のトリプルフックが圧倒的見栄えだったんだけど、

そこからの一気攻めに繋げて山中君を相当弱らせたんだわ。

 

一息入ってからの攻勢もまたもや佐宗君で一気のガンガンで、

そのまま赤コーナーポストに追い込んでの左右連打を打ち込んでいったんだわ。

 

そこに至る前に既にかなり消耗してた山中君はついに踏ん張り切れず、

背中をコーナーポストに押し付けられたままになってしまった1分20秒、

見極めたレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

それにしてもこの日の佐宗君は久し振りの佐宗君だったんだよね。

 

 

 

⑦ 氏原文男君(F赤羽)×荒木貴裕さん(極東)……SFe 8R

6勝(4KO)6敗(2KO)の31歳・高知県と、、

10勝(4KO)7敗(3KO)のランク13位、30歳・三重県。

 

氏原君にとっては必死のランク取りだし、

荒木さんとしても敗ければランク落ちが間違いないところで、

どちらの力量が上なのかと同時にどちらの気持ちの方が強いのかって事で……。

 

それにしても荒木さんには沢山の応援団が付いてるんだよなあ。

 

<1R>

氏原君の左肘を使ってのリズムの取り方は一種独特で、

一瞬相手を戸惑わせながら上体ごとの一気の踏み込み突っ込みで、

そこからの左右フックの強振が直撃すれば誰でも倒れるほどなんだわ。

 

荒木さんは相手の戦い方を充分承知してたみたいで、

入って来る前に正確で強いジャブを放ってたし、

残り35秒には強烈な右フックを氏原さんのボディの真ん中に打ち込んでたんだわ。

 

<2R>

氏原君の剛腕一直線が目立ってきて、まあ元々彼にはそれしかないんだけど、

経験を積んで徐々に上級者を相手にするに至って、

殆ど前説ナシに振り込んでも中々当たらなくなるのもある意味道理な訳で、

もう少し色々な工夫も混ぜ込まないと当てさせてくれないんだよね。

 

残り56秒になって氏原君、やっと左フックをいい感じで当ててはいたんだけど、

全体としてはポイントを取り切るっていうところまではまだまだで、

荒木さんの細かい技に翻弄されてるって感じだったんだよね。

 

<3R>

氏原君のゴリゴリ詰めに荒木さんが嫌気を差さないかだけが焦点になってきて、

キッチリ見てたんだけど荒木さんはまだまだ気持ちを保ってて、

最初の1分間での数発の右フックがまたもやのポイントゲッターだったんだわ。

 

氏原君の方は多少の被弾は覚悟の上の重戦車戦略だったんだけど、

折角詰めてもそこからのショートブローが雑過ぎてて、

特に決めの右フックが荒木さんの上か後ろの空気を斬ることが多かったんだわ。

 

一方の荒木さんの方も相手との距離を確保する為には、

もっともっとのフックワークの方がジャブより有効そうに見えたんだけどね。

 

<4R>

もっと相手のボディを攻めるっていうアイデアはどうなのって思ったんだけど、

相変わらず氏原君は顔面攻撃に拘ってたし、

1~2発で決めようとしないで、たまには軽い回転で打ってみればとか、

色々考えたんだけど単調な印象が拭えなかったんだよなあ。

 

残り1分10秒、氏原君の右ストレートがヒットしたんだけどあくまで単発で、

却って荒木さんの時折のボディブローの喰い込みの方が目立ってたなあ。

 

<5R>

ブルドーザー氏原君の右にはまだまだ必殺感が宿ってて、

荒木さんとしても相打ち系で貰っても危険な状況はまだ続いてたんだよね。

 

アレッて感じで気が付いたのは徐々に荒木さんの振りがデカくなってきたことで、

振り負けないようにって強振して空振った際に体勢を崩してしまってたんだわ。

 

<6R>

1分14秒、1Rに続いて体がもつれた際に氏原君が荒木さんを投げてしまって、

それは中々強打が叶わない氏原君のイライラ感の噴出だったと思うんだけど、

いずれにしてもレスリング行為ってことで1点減点を喰らってしまったんだわ。

 

リスタート後は明らかに氏原君の気持ちが切れての劣化が目立って、

荒木さんの方からはかなりの余裕が感じられるようになったんだよね。

 

 

ってことで自分はここで切り上げたんだけど結局、

79-71、78-72×2ってことで圧倒差で荒木さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後の荒木さんと少しばかり話をする機会があって、

彼のフットワークに関する感想を伝えたんだけど、

圧力が半端じゃない相手にまずまずの好パフォーマンスだったのは間違いないね。

 

 

次の試合は全く見てなかったんだけど、

元々の相手がいつの間にかサイトージムボクサーに変わってて、

これなら中川健太さんなら2Rまでだなって思ってたら、

3Rまでかかってしまったみたいだね。

 

 

 

F赤羽ジムにはお名前は存じ上げないんだけど、

行き合えば挨拶を交わすトレーナーさんが何人かいるんだけど、

そのうちのお一人が、「やっとホールに来られるようになりました。」 って、

車椅子の青年を紹介してくれて、それまでは全く気が付かなかったんだけど、

何とその青年は約1年半ほど前の試合で大ケガをした横山拓成君その人で、

彼の回復に関しては人づてには聞いてたんだけど、

久し振りに見る彼はまだ自由にならない部分があるようだったんだけど、

「頑張り過ぎないようにしてユックリユックリね。」 みたいな言葉を掛けて、

最後に握手したんだけど彼の手は柔らかくて温かかったなあ……。

 

 

 

⑨ 村中優さん(F赤羽)×阿知和賢さん(ワタナベ)

                       ………53㎏ 8R

25勝(8KO)3敗1分のランク6位、32歳・鹿児島県と、

11勝(4KO)12敗(1KO)5分のランク10位、31歳・神奈川県。

 

この日のF赤羽ジムはボクサー4人出しだったんだけど、

殆どが古里さんがチーフセコンドだったんだけど、勿論この試合もね。

彼は50歳前後だと思うんだけど、厳つい感じがする割にとっても人懐っこいし、

風貌からしても女性にもてると思うなあ……。

 

<1R>

なんてことを考えながらの初っ端だったんだけど、

立ち上がりの阿知和さんはとっても調子が良さそうで、

彼はいつも気持ちでボクシングする典型なんだけど、

この日は強くて巧いボクサーに見えたんだよね。

 

一方の村中さんは必ずしもベストのようには見えなかったんだけど、

それでもそこそこの試合をして結果を出すタイプなんだよね。

 

リーチ優位な阿知和さんが先手ジャブからの右への繋がりがスムースだったし、

ショート戦も対等以上のまま繋ぎのパンチにも充分な配慮が出来てたんだわ。

 

殆どいいところナシのままだった村中さんだったんだけど残り24秒のリング中央、

お互いのパンチが危険な交差を見せたその刹那、

村中さんの返しの左フックが大直撃して阿知和さんが一発ダウン。

 

何とかリスタートした阿知和さんだったんだけどダメージは明らかで、

腕振りが極端に鈍くなって危険な状態が続いたんだけど、

残り10秒ちょっとのところを何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

<2R>

村中さんがまずは丁寧なボディブローを打ち込んでいった中、

阿知和さんの回復度が気になったんだけど30秒過ぎには大丈夫になって、

体を傾けながらの右ショートフックが抜群の効力を発揮し始めたんだわ。

 

残り20秒からはかなりの消耗が見えて心配されたんだけど阿知和さん、

その前の残り40秒からのラッシュラッシュは圧巻で、

村中さんに西ロープを背負わせての渾身のヒットヒットだったんだよね。

 

<3R>

開始18秒、自分にはちょっと見え難かったガッツンバッティングだったんだけど、

それはレフェリーからも死角だったみたいで、

一瞬村中さんが背中を向けてしまったんだけど、

レフェリーのコールがないままの試合続行中だったのは間違いなくて、

で、歩み寄った阿知和さんが軽くフック系を一発ヒット。

 

この時、もし阿知和さんが遠慮しないで思いっ切り打ち込んでたら、

それは先週の大橋建典さん×坂晃典さんの試合の再現だったんだけど、

多分、阿知和さんにはバッティングだったのが解ってたんだろうね。

 

慌てたレフェリーが直後に試合を止めてジャッジ達に確認してたけどね。

 

残り1分15秒からはこれこそ激闘ってシーンが始まって、

阿知和さんの右ガードが下がり気味になるところに村中さんが左フックをヒット。

 

阿知和さんは1Rでのダウンの原因になったパンチをほぼ同じところに貰って、

明らかに効いてしまったんだけど、そこから必死の立て直しで、

またもや危ないところを切り抜けたんだけど、

実は村中さんの追撃も甘かったと言わざるを得なくて、

特に右フックの精度が極端に悪かったんだよね。

 

<4R>

お互いに顔面の傷みが進んできたんだけど村中さんの方がより顕著で、

今やすっかり回復なった阿知和さんの先攻力が初っ端から目立ってて、

ワンツーも鋭かったしアッパー含めたショートブローも強く打ててたし、

開始50秒のことろでの右ストレートも抜群だったんだわ。

 

相手の精度の高い攻撃に村中さんが結構貰ってしまう場面が目立って、

それでも気持ちで挽回を目指していったもんでお互いに更にガードが緩くなって、

実にとっても危険な殴り合いが続いたんだわ。

 

残り30秒からはお互いに交互に残り時間を確認しながらの奮戦だったなあ。

 

<6R>

二人共いきなりの飛ばしで、それはお互いにスコアが接近してると思っての事で、

一気にひたすらの接近激闘に突入していって、

流石に村中さんは連続してのクリーンヒットを許さなかったんだけど、

いつの間にか阿知和さんは残り時間が迫ってもヘバリを見せることが無くなって、

このラウンドは甲乙付け難かった残り30秒からも手数落ちしてなかったんだわ。

 

<7R>

最初の30秒間は阿知和さんの飛ばしが印象的で、

次の30秒間の中で10秒ほど阿知和さんがサウスポーチェンジしたんだけど、

それは村中さんを北ロープに追い込み連打した際、

最初の打ち込みの時のスタンスの関係で、他に意図は無かったと思ったけど、      

それでも若干村中さんの意表を突いたようで何発かヒットヒットさせたんだわ。

 

それにしてもこの日の村中さんの右フックはまるで空砲のまま、

いつの間にか鼻血も見舞わられてしまってたし、

残り30秒からもアピールし切れてなかったんだよなあ。

 

隣の渡辺会長からスコアがどうなってるか聞かれたもんで計算してみたら、

何となんと自分のスコアは66-66ってことだったんだわ。

 

<8R>

勿論、二人共飛ばしまくった最終回だったんだけど、

最初の30秒間はまたしても阿知和君の先手からのヒットヒットで、

陣営からは 「倒せ!倒せ!」 の声が飛んでたんだわ。

 

村中さんも相手の空いてるところと打ち終わりを狙って打っていったんだけど、

やっぱりこの日の右フックが悪過ぎでいっそのこと、

阿知和さんの右ガードが緩みがちになるところを左フック主体に攻めればって、

そんな感じがしないでもなかったんだよね。

 

村中さんが大きく攻勢を取る場面が訪れないまま、

阿知和さんは1分20秒から2分まで村中さんをロープからコーナーへと詰め寄せて、

充分な攻勢を見せ続けたんだわ。

 

村中さんは残り1分になってもムチャ攻めしていかないまま、

残り30秒からは優劣付け難い最後の壮絶系になっての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は76-75で阿知和さんだったんだけど、

発表されたスコアは76-75×3ってことで全く同じスコアではあったんだけど、

コールされた勝者は村中さんだったんだわ。

 

 

興行主とハイランカーへの若干の配慮があり得ることを考慮すれば、

これはまあまあ納得の範囲内ってことで、

どこかの一つのラウンドの評価が行ったり来たりすればこうなるんだよね。

 

 

 

医務室からの帰り道での村中さんの第一声は 「お久し振りです。」 で、

その後、少し後ろ向きな事を言ってたんだけど、

一休みしてユックリ考えることなんだわ。

 

 

阿知和さんの応援には久し振りの冨山浩之介さんも来てたんだけど、

控室での阿知和さんからはやるべき事はやったって感じが漂ってて、

勝者が敗者のようなコメントを残してたのが全てで、

この日の阿知和さんは村中さんの決めの右フックをことごとく交わしてて、

それは上体の動きが抜群だったからであったし、

1Rに大きなダメージを負ってしまったところからの驚異の踏ん張り直しだったし、

とにかくあんなに打ちまくったのに最後まで保ってたスタミナは大したもんで、

どういう練習をしてたのかを聞いたんだけど、なる程ねだったんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

① 阿知和賢さん 

② 佐宗緋月君

③ 荒木貴裕さん

2017年12月 6日 (水)

11月度ランキング

 

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「ランク落ちしてしまったんだわ、トホホ……。」

 

 

 

ランキングっていえば今、業界の中でランカーを増やして活性化しようってことで、

A級で1勝すればその対象にして、16位以下のランクを与えようって流れがあって、

多分中小ジム辺りからの発案じゃないかと思うんだけど、

そうするとこによってボクサーの参加意識やモチベーションを上げようって、

そういうことらしいんだけど、お察しの通り自分は大反対で、

ボクサーのモチベーションを上げて練習生を増やそうっていうなら、

それはまずちゃんとファイトマネーを支払う事から始めるべきだと思うんだよね。

 

16位以下のランカーなんて大手ジムも全く必要性を感じてないと思うんだけど、

アラカサマに反対すると大手ジムの横暴だとか、小さなジムを苛めるなとか、

いつもそういう泣き言が聞こえてくるもんで、呆れて放置って感じなんだよね。

 

そもそも今の15位までっていうのも多過ぎで、

以前の10位以内に戻すべきだって自分は思ってて、

現在13階級に32名分もの空きがあるのに一体どうしようというのかって事で、

A級1勝の順位を誰がどうやって決めるのかって事でもあるし、

毎月のランキング委員会はそれこそ徹夜仕事になってしまいそうなんだわ。

 

少子化傾向以上にボクサー数が減ってる事由が他にある事を認めないで、

見当ハズレな施策を繰り返してると、益々の底なし沼だと思うんだよね。

 

 

 

≪11月度ランキング≫

11月のランキングは10月31日~11月29日までの試合を対象にして、

12月1日に発表されたんだけど、ちょっと遅れてしまって……。

 

 

【世界チャンピオン】

山中竜也さん(獲得)、京口紘人さん(獲得)、田口良一さん(6)、拳四朗さん(1)、

井岡一翔さん(5)、比嘉大吾さん(1)、木村翔さん(獲得)、井上尚弥さん(6)、

岩佐亮祐さん(獲得)、ホルヘ・リナレス(WBA2、WBCダイヤモンド)、

村田諒太さん(獲得)の計12名。

 

田中恒成さんが返上して保留選手リスト入り。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

小浦翼さん(1)、中山佳祐さん(1)、マーク・ジョン・ヤップ(1)、大竹秀典さん(2)、

清水聡さん(獲得)、中谷正義さん(8)、井上岳志さん(獲得)、太尊康輝さん(2)、

藤本京太郎さん(2)の計9名。

 

小浦さんは11月11日、谷口将隆さんとのタイトル戦に2-0勝ちして初防衛。

井上さんは11月10日に何チャラ・シットサイトーンに8RKO勝ちして王座ゲット。

 

 

 

【WBO APチャンピオン】

勅使河原弘晶さん(獲得)、伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(1)、

小原佳太さん(獲得)、井上岳志さん(獲得)、藤本京太郎さん(1)の計6名。

 

近藤明広さんは世界戦の為王座返上したんだわ。

井上さんはOPBFとのダブルタイトルゲット。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……小西伶弥さん(1)

小浦翼さんとのタイトル戦に敗れた谷口将隆さんは4位から5位にダウンして、

11月5日に春口直也さんに2-0勝ちした加納陸さんが変わって4位にアップ。

加納さんに敗れた春口さんは榮拓海さんと入れ替わって7位にダウン。

 

高橋悠斗さんが2試合連続いい勝ちをしたってことで9位にランクイン。

 

若干試合から遠ざかってる大平剛さんが8位から10位にダウン。

空が1名分減って4名分。

 

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(2)

久田さんは11月17日、上久保タケルさんとのタイトル戦で4RKO勝ちして2防衛。

敗れた上久保さんは5位から9位へダウン。

 

10位だった小坂駿さんがF級に転級したもんで空き1名増えて4名分。

 

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(2)

黒田さんは11月10日、松山真虎さんに7RKO勝ちして2防衛。

敗れた松山さんは6位から9位にダウン。

 

試合間隔の差か粉川拓也さんと藤北誠也さんが3位と4位を入れ替わってるね。

 

11月26日に小坂駿さんに判定負けした堀陽太さんが7位から10位にダウン。

勝利した小坂さんはLF級から転入して6位にランキング。

 

5位だったユータ松尾さんがSF級に転出。

 

上位ランカーのランクダウンや転出があったもんで、

11月6日、タイボクサーに1RKO勝ちした望月直樹さんが8位から5位にアップ。

中谷潤人さんも9位から7位に、阪下優友さんも10位から8位に自然アップ。

 

15位だった村井貴裕さんが8月の試合を棄権したまま引退ランクアウト?

 

 

 

【スーパーフライ級】……船井龍一さん(1)

11月20日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした山下賢哉さんが3個上がって5位。

 

11月10日にノーランカーに2RKO勝ちしたユータ松尾さんは転入しての8位。

 

ってことでギリギリ15位だった大塚隆太さんが押し出された形でのランクアウト。

 

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(1)

11月5日にフィリピンボクサーに3-0勝ちした清瀬天太さんが2個上がって8位。

 

11月19日、ノーランカーに3-0勝ちした澤田京介さんは、

入口裕貴さんと入れ替わって13位にアップ。

 

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1)

11月4日に中川勇太さんに2-1勝ちした石本康隆さんが2位から1位にアップして、

敗れた中川さんは1位から4位にダウン。

 

11月11日、フィリピンボクサーに3-0勝ちした田村亮一さんは、

藤原陽介さんと入れ替わって6位にアップ。

 

Fe級の14位だった臼井欽士郎さんが転入して同じ14位にランク。

ってことで空き1名分が埋まったね。

 

 

 

【フェザー級】……坂晃典さん(獲得)

岩井大さんが林翔太さんと入れ替わって3位にアップ。

 

11月6日に野口将志さんに8RKO勝ちした河野洋佑さんが13位にランクイン。

敗れた野口さんはL級9位からのランク落ち。

 

11月20日、フィリピンボクサーに1RKO勝ちした木村吉光さんは15位のまま。

 

 

 

【スーパーフェザー級】……末吉大さん(獲得)

11月11日に白鳥大珠君に3-0勝ちした富岡樹さんが、

高畑里望さんと入れ替わって5位にアップ。

 

11月4日、小澤有毅君に3-0勝ちした石田凌太さんは、

一個アップして9位にランキング。

 

11月22日に石井龍輝君に5RKO勝ちした三瓶数馬さんも一個アップの10位。

 

二人に越された岩原慶さんが2個下がっての11位。

空き2名分は変わらず。

 

 

 

【ライト級】……吉野修一郎さん(獲得)

11月19日、佐々木基樹さんに2-0勝ちしたアクセル住吉さんは2位のままで、

敗れた佐々木さんは12位からのランク落ち。

 

11月29日にノーランカーに5RKO勝ちした柳達也さんは3位のまま。

 

11月4日にOPBFランカーに4RKO勝ちした斉藤一貴さんが10位に初ランク。

 

7位だった土屋修平さんと8位だった加藤善孝さんが引退ランクアウトして、

9位だった野口将志さんと12位だった佐々木さんがランク落ちしたもんで、

ここは一気に3名分の空が発生して5名分もあるんだわ。

 

 

 

【スーパーライト級】……麻生興一さん(1)

11月28日に韓国ボクサーに3-0勝ちした永田大士さんが、

今野裕介さんと入れ替わって4位にアップ。

 

11月11日、小林孝彦君に5RKO勝ちした平岡アンディさんが、

岡崎祐也さんと入れ替わって14位にアップ。

 

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(2)

有川さんは11月7日、暫定王者だった坂本大輔さんとの統一戦で、

5RKO勝ちして2防衛、敗れた坂本さんは4位にダウンランキング。

 

11月22日にノーランカーに3RKO勝ちした垂水稔朗さんは7位のままだけど、

坂本さんが4位に降りてきたことを考えると1個アップに相当してて、

他のランカー達は其々一個筒ランクダウン。

 

空は1名分減って2名分。

 

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志さん(1)

井上さんは日本タイトルを1防衛のままベルトが3個になったんだよね。

 

11月22日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした長濱陸さんは1個アップの3位。

 

11月11日、コブラ諏訪さんに3RKO勝ちした新藤寛之さんは1位のままで、

敗れた諏訪さんは2位から4位にダウン。

 

11月4日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした9位だった渡部あきのりさんは、

試合から遠ざかってる4人のボクサーを飛び越えて一気に5位にアップ。

 

ここの空き6名分は変わらず。

 

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

11月4日に福本祥馬さんに1RKO勝ちした竹迫司登さんが2位から1位にアップ。

敗れた福本さんは1位から最下位の5位にダウン。

 

異動はそれだけで9名分の空きも変わらず。

 

 

 

【保留選手】

福原辰也さん、原隆二さん、八重樫東さん、田中恒成さん、河野公平さん、

五十嵐俊幸さん、江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、帝里木下さん、

山中慎介さん、大森将平さん、益田健太郎さん、小國以載さん、亀田和毅さん、

松本亮さん、和氣慎吾さん、久保隼さん、細野悟さん、大沢宏晋さん、

カシミ・セルバニア、尾川堅一さん、西谷和宏さん、岡田博喜さん、近藤明広さん、

亀海喜寛さん、野中悠樹さんの計27名。

 

田中恒成さんと近藤明広さんが新規参入して現在の枠だとあと一人分だけ。

 

福原さんは11月25日のWBCのタイトル戦に0ー3負け。

大沢さんは11月5日にインドネシアボクサーに3-0勝ち。

近藤さんは11月4日、IBFのタイトル戦に0-3負け。

 

2017年12月 5日 (火)

後楽園ホール・12月4日

 

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「……ってことは僕は養子に出されるんですかあ?」

 

 

 

マイケル・ジャクソンと郷ひろみのルーツは、

どう考えてもジェームズ・ブラウンだと思うんだけど、

そのまたルーツは実はエルビス・プレスリーだと思ってるんだけどね。

 

 

 

昨日のボクシングは初めの4試合は女子戦だったもんで、

第5試合からのリポートってことで……。

 

 

昨日は小熊ジムから2名出場だったもんで田之岡条さんも来てて、

ボクシングのこととかスニーカーのことなんか色々話したんだわ。

彼は普段は笑顔笑顔の青年なんだけど、

ことボクシングの話になるといきなり目付きが違ってきて、

自分の話しも真面目に聞いてくれたし、次の試合のことなんかもね……。

 

この日の彼の服装ならオレンジのアディダスより、

黒の革靴の方がもっとカッコ良かったんじゃないかなあって思ったんだけど、

全体の色合いの中でのアクセントとしては正解なのかも知れないね。

 

 

この日は同門から女子ボクサーがデビューするってことで、

嶋崎俊君が奥様と応援に来てて、初めはそんなつもりはなかったんだけど、

何だか色々語ってしまってちょっと申し訳なかったなあ……。

 

 

 

⑤ 渡辺顕哉君(小熊)×今井朝日君(T&T)……SFe 4R

1勝(1KO)1敗のサウスポー、27歳・福島県と、

1勝1敗のサウスポー、23歳・青森県。

 

<1R>

1勝1敗のサウスポー同士だったんだけど、

一回りデカイ渡辺君の動きがちょっと頼りないというか、

まるでロボコップのようにガキゴキしてたんだわ。

 

最初のクリーンヒットは今井君の左ストレートだったんだけど、

それでも渡辺君は火が付かなくて、少し突っ立ち気味の中、

ガードが外側に緩むところを今井君に内側からヒットヒットされてたんだわ。

 

渡辺君は攻撃のきっかけを掴みかねたまま先手を取られ過ぎで、

全体としての手数も今井君の8:2ほどだったんだわ。

 

<2R>

渡辺君の変わり身は期待し難くて、

危うい構えからヌーッて感じで無防備に入って行くもんで危ない危ないで、

どこか体調が良くないのか全くキリッとしたところがなくて結果、

随分打たれてしまって早くも顔面が相当赤くなってきて、

スピード的にも今井君に付いていけなくなってしまって何となく万事休す。

 

 

ってことでこのラウンドで離席したんだけどやっぱり結局、

40-37、39-37、39-38ってことで今井君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 来山悠一君(花形)×角田知浩君(川崎新田)……60㎏ 4R

3勝(3KO)5敗(4KO)1分の31歳・神奈川県と、

2勝5敗(3KO)のサウスポー、31歳・東京都。

 

<1R>

少しづつ負け越してる31歳同士だったんだけど、

頭半分以上デカい角田君のリーチの長さと懐の深さが半端じゃなくて、

来山君は攻め込むきっかけを見出しかねたままだったなあ。

 

角田君もそれほど腕振りが鋭い方ではなくて、ショート戦では腕を余してたんだけど、

距離に対する意識は高くて、結果的にそれがポイントを分けたんだわ。

 

<2R>

角田君の3発目はとってもルーズで危うかったんだけど、

来山君の前詰めが甘いもんで大助かりって感じで、

来山君としてはどこかで吹っ切ってガンガン行くべきだったんだけど、

いつの間にか顔面を赤くしてしまって右目尻をヒットカットされてしまったし、

展開というか勝負の行方がハッキリしてしまったモンで一旦休憩タイム。

 

 

ってことで結局、4R2分28秒、バッティングしての負傷ストップだったんだけど、

40-37、39-37、39-38ってことで、角田君の3-0勝ちだったんだけど、

それにしてもスコアのバラケ方が前の試合と全く同じだったんだわ。

 

 

 

⑦ コウジ神南君(ワタナベ)×鈴木陸斗君(船橋D)……SB 4R

1勝(1KO)2敗の31歳・福島県と、0勝1敗1分の18歳・千葉県。

 

<1R>

開始直後の2秒、鈴木君がスタートのグローブタッチをしようとしたその瞬間、

神南君がそれに構うことなくいきなりの右フックを強振していって、

体勢が整ってなかった鈴木君がまともに直撃されてしまって一発ダウン。

 

鈴木君の不注意が全てであって、神南君は何の反則も犯して無くて、

試合前のレフェリーからの注意の際にグローブタッチは済んでたんだけど、

それは解っていながらそれでも何となく自分の中ではシックリしなくて、

それは1日の大橋建典さんのパフォーマンスとは明らかに違ってた訳で、

鈴木君がリスタートしたところで一旦離席したんだわ。

 

 

結局この試合は1R2分14秒で神南君のTKO勝ちだってね、やっぱり。

 

 

 

⑧ 豊田和也君(小熊)×小松裕道君(相模原)……SFe 4R

1勝(1KO)3敗(1KO)の28歳・埼玉県と、

1勝(1KO)3敗(2KO)1分の24歳・神奈川県。

 

2年ほど前かなあ、奥さんと川越に遊びに行った際に、

フラッと小熊ジムに寄ってみたら中途半端な時間帯だったもんで、

小熊会長の他にはボクサーが一人しかいなくて、

その時黙々と練習してたのが豊田君だったんだよね。

 

<1R>

1勝3敗同士の一戦は小松君の方が僅かに上背で勝ってて、

積極的な前詰めを仕掛けて行ったんだけど、

結構落ち着いてた豊田君が相手より先手先手を心掛けてたんだわ。

 

ただ、ショット自体のタイト感は小松君の方が圧倒してたし、

残念ながら豊田君は軸のシッカリ感が欠如してて、

決め打ちする度に体が流れてたし、返しのパンチを鋭く振り切れてなかったんだわ。

 

試合序盤はまあまあだった豊田君だったんだけど、

徐々に小松君のシッカリ感に後れを取るようになってきた残り1分02秒、

意を決したような小松君のラッシュラッシュの前に、

北ロープに詰められながらほぼ一方的になってしまって、

これはもうやられてしまうんじゃないかってほど追い込まれてしまったんだわ。

 

小松君の大攻勢が一段落した後の豊田君は顔面をかなり赤くしてたし、

消耗の度合いも半端じゃなかったんだわ。

 

このラウンドは何とか凌いでも次は危ないなあって見てた残り8秒、

何となんと、エイッて感じで何となくデタラメ気味に振り出した豊田君の右フック、

それが前掛かりになってた小松君の顔面を大直撃して、

アラララーッて感じで小松君から一発昏倒ダウンをゲットしてしまったんだわ。

 

大きく仰向けに倒れてしまった様子を見計らったレフェリーが殆ど即のストップで、

2分56秒、驚愕の大逆転ショットで豊田君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

豊田君は3分間だけはとにかく驚くほど頑張る川越のウルトラマン、

っていう噂はホントだったんだわ。

 

 

 

⑨ 佐々木悠登君(ワタナベ)×松本北斗君(REBOOT)

                            ………L 4R

1勝(1KO)1敗1分のサウスポー、23歳・岩手県と、2勝0敗の21歳・埼玉県。

 

<1R>

この試合がこの日の自分的なメインイベントで、

佐々木君もそこそこ鋭い動きが出来てたんだけど、

松本君の構えは一種独特で、後で聞いたら彼は空手出身ってことで頷けたんだけど、

前の手を普通より前目に保持して、右手は如何にもストレートを打ちそうな構えで、

開始18秒、その前置きした左手を柔らかく鋭くチョンチョンジャブに使った直後、

鋭く伸びる右ストレートを的確にヒットさせていきなりのダウンゲットだったんだわ。

 

佐々木君はそれほど大きなダメージを負うことなくリスタートできたんだけど、

その後も松本君の見栄えのいい構えは全く揺るぎないままだったし、

佐々木君の左ストレートの打ち終わりにキッチリ右フックを合わせてたし、

若いのに実に冷静なパフォーマンスで抜群の安定感だったんだわ。

 

勿論佐々木君も反撃しなかった訳では無かったんだけど、

その後も危ない被弾を積み重ねるに至って1分40秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

松本君が来年の新人王トーナメントに出場するなら優勝候補の筆頭って事で……。

 

 

 

⑩ 東上剛司さん(ドリーム)×何チャラ・何チャラ……60㎏ 6R

13勝(2KO)15敗(1KO)5分のランク2位、37歳・大阪府と、

7勝(3KO)5敗の19歳・タイ。

 

東上さんは丸14年のキャリアを誇るもう37歳なんだけど、

このブログを当初から読んでくれてる大事な固定客さんでもあるんだよね。

 

東上さんは通算では負け越してるんだけど、

それは安易な外国人との対戦を避けてきた結果でもあって、

33戦して2KO勝ちしかないんだけど、一方KO負けも1つしかなくて、

パンチ力では勝負できないボクサー達の指標的な存在なんだよね。

 

この日は初めての外国人相手の試合で、

名前が難し過ぎるタイ人だったんだけど、中々の小兵だったんだわ。

 

応援団の数も半端じゃなかった中、

藤原陽介さんがヘルプセコンドに付いて試合開始。

 

<1R>

相手のタイボクサーは随分背が低かったんだけど、

それが更に前傾を深くするもんで相手にするにはやり難いほど小さかったんだわ。

 

頭一個分以上の身長の違いに最初戸惑い気味だった東上さん、

間合いとタイミングを計りながら始めてたんだけど、

相手のタイボクサーはこれが得意技ですって感じの鋭い踏み込みざまの右フックで、

まだリズム感を掴みかねてた東上さんの左顔面をいきなり直撃したんだわ。

 

そのワンショットは試合後の東上さんの左目周辺に痣を残し、

後で聞いたんだけど一瞬モノが二重に見えてしまうほどのダメージだったんだよね。

 

タイボクサーがガードを固めて小さく丸まると打つところが無くなる程だったんだけど、

その一発被弾で火が付いた東上さんは猛然と挽回攻勢をかけていって、

取り敢えずって感じで空いてる所を探しながらのメッタ打ちだったんだわ。

 

で、残り1分24秒、数発の左右ボディから右フックをフォローしてダウンゲット。

 

この日のタイボクサーはサイトーンジムボクサーとは違う気丈なところを見せて、

リスタート後も果敢に東上さんに突っ掛っていったんだけど残り59秒の北ロープ前、

相手の一発強振右フックを見切ったような東上さんが更なる詰め詰めラッシュで、

顔面とボディを際限なく打たれ込んでしまったタイボクサーが2回目のダウン。

 

これで終わりかと思わせたサイトーンジムではないタイボクサー、

またもや必死の起き上がりで、でもそれは結局更にダメージを積まれただけで、

残り37秒、リスタート地点から遠くない北西ポストで3回目のダウンだったんだわ。

 

そろそろだよなあって見てたんだけどこのタイボクサー、

まるでアルマジロのように体を丸めて何とかやり過ごして凌ぎ切ったんだわ。

 

<2R>

試合当初と比較しても更に小さくなったタイボクサー相手に東上さん、

それはまるで子供を苛めてるような様相を呈してきて、

余りにいたぶるのも何だと思ったか東上さんは初っ端から一気のラッシュラッシュで、

またもやの北西ポストだったんだけど、

前の回の終わり頃から止め時を見計らってたレフェリーがついにのストップエンド。

 

ってことで0分45秒でのTKO勝ちだったんだけど10年振りのKO勝ちだってね。

 

こんな相手ではあったんだけど、イザッて時に東上さんがどれだけ飛ばせるのか、

っていうのだけを確かめてたんだけど、

それは自分が勝手に東上さんに与えてたテーマだったんだけど、

その東上さんはまだまだやれるってことを証明したんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

① 松本北斗君

② 東上剛司さん

③ 豊田和也君

 

2017年12月 4日 (月)

11月のベストボクシング

 

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「今日はな~んにもしたくない……。」

 

 

 

昨日は大阪で色々なタイトル戦があったんだけど、

気になってたのはOPBF、WBOAPのM級タイトル戦の行方で、

やっぱり太尊康輝さんの方が戦績や年齢的にも優勢だろうなあって、

そう思ってたんだけど、何となんと38歳の秋山泰幸さんが5RTKO勝ち。

 

秋山さんはヨネクラジムからワタナベジムへ移籍してのこれが初戦だった訳で、

色んな思いがあった上での集大成で、ホントにお目出度うございますなんだわ。

 

 

 

≪11月度ベストボクシング≫

*左側が勝者、( )内は事前期待度順位、敬称略。

 

① 平岡アンディ×小林孝彦 (16)……5RKO

② 三瓶数馬×石井龍輝 (18)……5RKO

③ 中山祐太×大橋波月 (ー)……3RKO

④ 黒田雅之×松山真虎 (10)……7RKO

⑤ 有川稔男×坂本大輔 (4)……5RKO

⑥ 石本康隆×中川勇太 (1)……2-1

⑦ 小林和優×市川大樹 (ー)……2-1

⑧ 小浦翼×谷口将隆 (2)……2-0

⑨ 竹迫司登×福本祥馬 (9)……1RKO

⑩ 垂水稔朗×竹内護 (15)……3RKO

⑪ ジロリアン陸×今井健裕 (14)……3RKO

⑫ 川西真央×高田朋城 (ー)……5RKO

⑬ 山下賢哉×エラリオ・セミジャーノ (ー)……1RKO 

⑭ 柳達也×土屋浄司 (ー)……5RKO

⑮ 甲斐龍八×徳永篤 (ー)……3RKO

⑯ 河野洋佑×野口将志 (13)……8RKO

⑰ 宇津見義広×若松竜太 (ー)……2RKO

⑱ 加藤収二×優しんご (17)……3RKO

⑲ 有岡康輔×内藤未来 (7)……5RKO

⑳ 富岡樹×白鳥大珠 (5)……3-0

 

(21) 斉藤一貴×アルビン・ラガンベイ (12)……4RKO

(22) 吉野ムサシ×本郷智史 (ー)……2RKO

(23) 薮崎賢人×荒川竜平 (21)……1RKO

(24) 市川皓啓×松本健一 (ー)……1RKO

(25) 富施郁哉×池上渉 (ー)……3-0

 

*事前期待度10位以内で選モレした試合は、

飯見嵐×濱田力(3)、井上岳志×何チャラ・サイトーン(6)、

佐々木蓮×清田亨(8)の3試合。

 

 

 

部屋の中の片付けが済まないまま、今週も3ボクシングってことで……。

 

2017年12月 3日 (日)

後楽園ホール・12月2日

 

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“キングダム”

 

朝鮮半島と同じように中国っていう国は、

時の権力集団がそれまでの全てを否定する歴史を繰り返してて、

基本的に伝統文化とかいうものが継承されない環境にあって、だから、

残ってる史実はこの時代まで遡らなくてはならなくて、所謂春秋戦国時代の話。

 

内容的に子供には難しいアニメだと思うんだけど、

二人の主人公のうちの一人が何事もガキ過ぎで若干疲れてしまうんだけど、

一応見始めたもんで最後まで頑張ってみるかってことで……。

 

 

 

昨日は午前中にソファーとスツール、テーブル、それに収納戸棚の搬入があって、

午後はリビングのレイアウトを考えながら過ごしてから後楽園に出動。

 

 

 

帝拳の長野マネとかドリームジムの三浦会長に御挨拶して、

梶君の親父さんともお久し振りってことで……。

 

必ずしも殆どの試合が判定決着だったからっていう訳ではないんだけど、

正直、昨日のボクシングは盛り上がりに欠けてて、

ホントはもっと出来る筈なのにっていうボクサーが多かったんだよね。

 

 

 

① 藍原伸太君(帝拳)×入稲福敬君(ドリーム)……SF 4R

1勝2敗(1KO)の24歳・千葉県と、2勝(1KO)2敗の24歳・沖縄県。

 

<1R>

藍原君はとっても素直でオーソドックスな構えをしてるんだけど、

相手の入稲福君は利き手の右手も前に置き加減の少し変わった構えで、

中間距離からの決めの右ショットが出遅れ加減になるんだけど、

元々近距離ヒッターなもんで余り大きな影響はないみたいだね。

 

リーチ差もあって、入稲福君としては遠目で対処されるとツライ訳で、

最初の1分間に藍原君の右ストレートをキッチリ2発貰ってたなあ。

 

<2R>

中々入稲福君の活躍の場面が訪れなかったんだけど残り1分20秒、

やっとこさって感じで左右フックをハードヒットすることができて、

そこからそこそこ追い込んだんだけど、その前後の被弾の方が深刻だったんだわ。

 

<3R>

距離が縮まるにつれ入稲福君のショートブローが元気を回復していって、

多分返しのショットを考えてないせいだと思うんだけど、

右ストレートを打つ際に上体が伸びたままになる癖のある藍原君を攻め立てて、

最後も盛り返しはしたんだけど入稲福君、

残り1分16秒で強烈な右フックを貰ってバタついてしまったのが致命的で、

とにかく入稲福君、見栄えの良くない打たれ方が多過ぎだったんだわ。

 

<4R>

まず藍原君が飛ばしていって、入稲福君もすぐに応じていっての乱打戦で、

ただお互い、強いパンチの持ち主ではないもんで大きくダメージを与え切れなくて、

決定的な場面は訪れないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37で藍原君だったんだけど結局、

3人のジャッジも全く同じ感想だったみたいで39-37×3で藍原君の3-0勝ち。

 

ただ勝った藍原君の方にもまだまだ改善の余地を残してて、

二人共、基本的にどういうボクシングをしたいのかをハッキリさせるべきだなあ。

 

 

 

② 舟山大樹君(帝拳)×堤箸弘幸君(宮田)……SB 6R

5勝(2KO)3敗1分のサウスポー、24歳・静岡県と、

7勝(1KO)9敗(3KO)2分の31歳・東京都。

 

この試合は舟山君がガッツン決着してしまうんじゃないかって思ってたんだけど、

堤箸君が思いの外踏ん張ったんだよね。

舟山君にはカルロスがチーフセコンドとして付いてたね。

 

<1R>

ユッタリした舟山君と上体チャカチャカの堤箸君とではリズム感が違ってたんだけど、

力強さではやっぱり舟山君が終始上回ってたんだわ。

 

堤箸君は相手の左ストレートに右フックを合わせようとしてたんだけど、

それが若干イッセノセのタイミングになってしまったもんでいきなり大きくバッティング。

 

右目上から出血しながらの堤箸君の頑張りだったんだけど、

お互いに目ぼしいヒッティングが無かった中、

鋭い左ストレートボディでまずは舟山君がポイントゲット。

 

<2R>

腕振りはそこそこ鋭かったんだけど舟山君、当て勘が今一だったんだけど、

残り1分14秒に左ストレートを当て込んでからは一気一気で、

堤箸君を青コーナーに追い詰めて決着目指したパフォーマンスだったんだわ。

 

堤箸君も勿論歯向かう素振りを見せてその危機を逃れたんだけど、

それでもかなりの被弾のせいか、下半身のシッカリ感が落ちてきたんだわ。

 

<3R>

初っ端から攻勢をかけた堤君、左ボディにいいモノを見せたんだけど、

中々大きな有効打に繋げられないままだった残り30秒、

舟山君の一気の反転攻勢に晒されてしまって、

良く耐えたっていう評価に留まってしまってたんだわ。

 

<4R>

まだまだ頑張る堤箸君が詰め詰めのガンガンだったんだけど、

1分23秒辺りから舟山君の立て直し逆襲に遭ってしまって、

ここも良く踏ん張っっていう印象に留まってたんだよね。

 

それにしても舟山君のフルショットも思いの外効果が薄くて、

大きく相手を弱らせるには至らないまま残り40秒からは乱暴で危険なイッセノセで、

ちょっと大雑把な展開になってきたんだわ。

 

<5R>

堤箸君は右目上からの出血が止まらないままだったんだけど、

まるで何かが乗り移ったかのような頑張りだったなあ。

 

<6R>

決定的場面を作り切れないままお互いにハァーハァーで、

小さなバッティングを繰り返しながら微妙なままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58-56だったんだけど結局、

59-55、58-56、58-57ってことで舟山君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 永田翔君(アベ)×坂本尚志君(青木)……SFe 8R

7勝(2KO)4敗(1分)の22歳・長崎県と、

7勝(2KO)8敗(3KO)の36歳・福井県。

 

坂本君とは行き合えば何となく話をする関係なんだけど、

彼は巧くはないんだけどホントにボクシングが好きなんだよなあ。

 

東大出の弁護士なんだから将来を見据えてさあって思わないでもないんだけど、

その坂本君も来年が定年で何とかイーブン戦績で終わりたいところなんだよね。

 

 

この試合は2Rまで見たんだけど、

坂本さんはいつもの通りのことが出来てたんだけど、

永田君のデキがとっても良くなくて、

二人は殆ど同じリズムの中での単調で起伏の少ないマンネリ系に突入してしまって、

それが延々続いてしまいそうだったもんでここは一旦休憩タイムゲット。

 

 

後で結果をチェックしたら79-75、78-74、78-75ってことで、

それでもそこそこの差で永田君が3-0勝ちしてたんだわ。

 

 

 

④ 佐々木洵樹さん(帝拳)×ウィー・カンポス……Fe 8R

18勝(7KO)3敗のランク10位、サウスポー、26歳・北海道と、

7勝(4KO)2敗2分の国内13位、21歳・フィリピン。

 

カンポスは色白で顔付きも何だか日本人っぽかったんだわ。

 

席移動を繰り返した結果、自分の右には渡辺会長、左には粟生隆寛さん、

その隣は長野マネ(その後はホルヘ・リナレス)って豪華シートでの観戦。

 

<1R>

カンポスは見た目通りの真っ当なフィリピンボクサーで、

第1Rらしく簡単なやり取りが繰り返された残り43秒、

そのカンポスの右ストレートがそこそこのハードヒットで、

佐々木さんは大きく顎を跳ね上げられてしまったんだわ。

 

右命って感じで力を込めて振り回して来たカンポスに対して佐々木さん、

その後を見栄えのいい反撃で締めくくってはいたんだけど、

ケレンミのないカンポスのフルショットには大きな危険を孕んでたんだよね。

 

<2R>

基本的には佐々木さんがプレスを掛け続けてた中での残り1分25秒、

カンポスのいきなりの右ストレートがまたもやの直撃だったんだけど、

佐々木さんも直後に左フックをテンプルに叩き込んで、

そのから意表を突いた左ストレートボディを打ち込んだんだわ。

 

カンポスは左フックよりそのボディブローの方が効いてしまったみたいで、

この後の勝負ポイントになりそうなショットだったんだよね。

 

<3R>

佐々木さんが中々いい感じを掴み始めたんだけど、

前の回の終盤にボディで弱らされたカンポスも元気を回復してきてほぼ互角。

 

<4R>

お互いに引かないままガッツンバッティングしてしまって、

佐々木さんの方が左目上をカットしてしまってドクターチェック。

 

そこそこ深そうな傷に心配を残したままのリスタートで、

案の定カンポスはその傷を目がけての必殺系で右ショットを増産していったもんで、

その右ストレートの打ち終わりに左フックを被せ打てないもんかって、

隣の粟生さんに聞いてみたら 「彼なら十分出来ます。」 ってことだったんだわ。

 

<5R>

佐々木さんの右フックのヒット率が上がっていったんだけど、

どれだけ直撃してもカンポスは全く怯まなかったし、

顔面はかなり紅潮してたんだけど動きの劣化も見られなかったんだよね。

 

残り36秒でも再度佐々木さんの右フックがヒットして、

ポイント的にはほぼ余裕が出来てきたんだけど、

倒し切るっていうイメージは湧いてこなかったなあ。

 

<6R>

何だか佐々木さん、相手の大きなストロークのフルショットに慣らされてしまったか、

いつもはもう少し小さく鋭い回転力も売り物なんだけど、

この日はやたら大雑把になってしまってる印象が拭えなくて、

カンポスが相打ち上等って感じで振り込んで来るのに一緒に付き合ってて、

間違ってもし直撃されれば一巻の終わりなんだけどなあ……。

 

<7R>

それにしてもカンポスのフィジカルの強さとか豊富なスタミナは驚異的でさえあって、

流石にここまで来ると長い時間は飛ばし切れなくなっては来たんだけど、

同じタイミングでのイッセノセにはまだまだ危険な感じが満々で、

佐々木さんとしては若干上への攻撃を手控えても、

ボディを攻めるべきだって密かに思ってたんだけどどうなのかなあ……。

 

<8R>

最後の飛ばし合いの中、若干カンポスの休み休みが見えてきて、

佐々木さんはそれ程の消耗を感じさせなかったんだけど、

それでもお互いのやり取りには甲乙付け難いものがあったんだわ。

 

で、殆どのジャッジが10-10にしそうだったんだけど残り18秒、

佐々木さんの渾身の左フックが綺麗にヒットして、

多分ジャッジ達は自信を持って佐々木さんの10-9にしたんじゃないかなあ。

 

 

ってことでスコア的には佐々木さんの勝利は疑うべくも無かったんだけど、

79-73ってした割には自分的には残尿感のようなモノが残ったんだよね。

 

結局、79-73、78-75×2ってことで佐々木さんの圧倒3-0勝ちだったんだけど、

医務室から出てきた佐々木さんは左目の上と下に大きなカット傷を抱えてたんだわ。

 

縫合するかは3日後くらいに判断するって言われたって彼は言ってたけど、

超タフな相手に最後まで全く劣化することなく戦い切ったの立派だったね。

 

少し後になって西尾トレとも少し話したんだけど、

やっぱり第1Rの最初の被弾はヤバかったみたいだったなあ。

 

 

 

⑤ 梶颯さん(帝拳)×ジュン・プラゾ……SF 8R

8勝(7KO)0敗のランク11位、20歳・神奈川県と、

7勝(6KO)3敗(2KO)3分のOPBF15位、25歳・フィリピン。

 

<1R>

梶さんの方が3~4㎝ほど上背がありそうだったんだけど、

彼が前傾姿勢を取るとほぼ変わらない感じだったね。

 

相手のプラゾはとっても綺麗な構えをしてたんだけど、

KO勝ち数が示すように実にパワフルな腕振りをしてたんだわ。

 

残り1分13秒辺りからお互いの危険なパンチが交差し始めたんだけど、

交わして交わしてからの梶さんの打ち込みは殊の外美しくて、

そのまま相手を赤ポスト前に追い込んだ残り1分02秒、

上体を左に傾けながらの右ストレートを直撃ヒットさせて幸先のいいダウンゲット。

 

勿論梶さんはリスタート後は一気の追撃だったんだけど、

実はプラゾはそれ程ダメージを負ってなかったような冷静な対応で、

梶さんとしてもまた一から始めるっていう意識で良かったんだけどね。

 

<2R>

プラゾは梶さんの瞬間的な踏み込みがとっても危険だと判断したみたいで、

自由に踏み込ませないようにジャブのタイミングと数に工夫を見せ始めて、

左チョンチョンチョンから右ストレートって攻撃が新たな活路のようで、

それ程のハード被弾のようには見えなかったんだけど、

梶さんは続けざまに上下に貰ってしまって、

残り40秒からはダメージを感じさせるようになってしまったんだわ。

 

後で思い返して見ればこのラウンドが鍵だった訳で、

そう言えば梶さんは今まであれほど打たれ込まれたことは無かったし、

だからダメージを受けてからの回復っていうのも未経験だったんだよね。

 

<3R>

プラゾが調子を上げていく中、梶さんとしてはどう立て直すかだったんだけど、

先手を取り切れないまましつこい密着戦に巻き込まれてしまってたし、

プラゾは上下所構わずやたら振り込んできてたし、

梶さんが打ち終わりがルーズになるところを狙われもしてたんだわ。

 

多分本人も経験したことがないほどの追い込まれ方を見せられて、

大丈夫なのか、乗り越えられるのかって自分も混迷混乱で、

彼が負けるとしたら今日がその日なのかも知れないって思ったほどだったんだわ。

 

<4R>

前の回までにイーブンに戻されたのは間違いのないところであって、

梶さん陣営も静まり気味だったんだけど、

幸運なことにプラゾも打ち疲れてしまったか、目に見えての手数落ちで、

お互い、休み休みの展開に移っていったんだわ。

 

梶さんもまだまだ本来の姿を取り戻し切れなくて、

もう少し緩急で打つべきところをやたら力んでの雑な単発に終始してて、

お互いに決め手を欠いたまま若干だらしない流れになってしまったんだわ。

 

このままだとスコアの付けようがないなあって思いながらだったんだけど、

残り30秒からの攻勢で何とか梶さんがポイントをもぎ取ったって感じだったんだわ。

 

<5R>

ふと見ると梶さんの右膝が何だかポクポクしてるような感じで、

折角前の回の終盤に流れを掴みかけてたのに目立った攻撃が出来てなくて、

そうなるとプラゾのチョンチョンジャブがポイントさらってしまいそうだったんだわ。

 

<6R>

梶さんの動きからは中々打開策が見えて来なかったんだけど、

プラゾの方もちょっとなあって感じの小康状態が続いてて、

リングサイドの粟生さんからは 「足!足!足!」 って大声のアドバイスが飛んで、

そうなんだわ、行き詰ったところから脱却するには何らかのきっかけが必要で、

それは、ああ打て、こう防げでは必ずしもなくて、

フットワークの改善からの気分転換なんかが有効なのかも知れないんだわ。

 

こういう局面で梶さんはどうするのか、どうすることも出来ないのか……。

 

<7R>

開始17秒での右フックでプラゾが元気モリモリになって、

梶さんの方は体力面だけではないくて精神的にも反撃する体勢が整ってなくて、

何となく試合を続けてるっていう感じしか伝わって来なかったんだわ。

 

ここまでの自分のスコアを改めて計算してみたら、

自分は若干梶さんの方を厳しく見てたせいもあってか何となんと66-66ってことで、

正しく次が最後の勝負ラウンドになったんだよね。

 

<8R>

実はプラゾの方も相当消耗してたみたいで、

開始1分、梶さんの右ストレートがヒットしてからは驚くほどのメッキリで、

更にワンツー、右って貰ってしまってからは信じ難いほど劣化してしまって、

いきなり梶さんが倒し切ってしまいそうな展開になってきたんだわ。

 

それなら梶さんのここからのテーマは倒しに行って倒せるのかってことに移って、

自分の気持ちが通じたか梶さんは最後の渾身の飛ばしで、

残り1分からはヘロヘロになってしまったプラゾを倒すのにあと一歩まで迫って、

場内の沸き上がり方も半端じゃなかったんだけど、

逃げまくるって決めたプラゾに正確に当てるのは実はとっても難しくて、

頭を下げてグルグル逃げ廻って、すぐクリンチして離れなくて、

っていう相手は最早ボクサーでは無くなってる訳で、

まあいいや、この辺で勘弁してやるかっていう心境だったんだよね。

 

それにしても正直ここまで来るのに時間が掛かり過ぎで、

やっぱり最初の方に書いたように、そもそも打たれ慣れていなかったこと、

だから回復に思いの外手間取ってしまったっていうことなんじゃないかなあ……。

 

 

自分のスコアはだからギリギリの76-75だったんだけど結局、

77-74、76-74、77-75ってことで梶さんのまあまあの3-0勝ちだったね。

 

 

それにしても76-74っていうのは自分の計算に合わないんだけど、

最終ラウンドをダウンに相当するって判断して10-8にしたのかなあ……。

 

そういう考え方を野放図に取り入れるとやたらの10-8が多発する訳で、

ダウンしたかしないかの区別は厳然としておくべきだと思うんだけどなあ。

 

 

 

⑥ マキシ・ジェニナー×清水優人さん(木更津GB)……SW 8R

戦績・年齢不詳インドネシアンと、

11勝(4KO)3敗2分のランク8位、29歳・千葉県。

 

ジェニナーはインドネシア人っていうことだけしか知らされてなくて、

国内3位ってことなんだけど、そんなのが清水さんに勝てる訳は全く無くて、

だから最初の方だけモニターでチラッと眺めやっただけだったんだよね。

 

そのジェニナーは膝から下と肘から先がとっても長くて、

見た目のカッコ良さは尋常じゃなかったんだけど、

ボクシングではそれを生かせないとなると単にひ弱に映ってしまうだけで、

案の定、あっと言う間の1R2分39秒でのKO決着だったね。

 

 

 

⑦ 荒川仁人さん(ワタナベ)×アドニス・アゲロ……62.5㎏ 10R

30勝(18KO)6敗1分のWBO4位、WBA15位、OPBF2位、

WBC APチャンピオンのサウスポー、35歳・東京都と、

28勝(19KO)16敗(3KO)2分の29歳・フィリピン。

 

アゲロっていうのは以前日本ランカーにTKO勝ちしたこともあったし、

無傷の11連勝中だった荒井翔さんに土を付けた因縁のボクサーで仁人さんは、

今はワタナベジムでトレーナーをやってるその荒井さんの仇討でもあるんだよね。

 

やっぱり仁人さんの人望は厚くて元ジムの同門だったチャールズ・ベラミーとか、

淵上誠さん、山口桂太さんとか、筒井さんまで応援に来てたんだわ。

 

<1R>

とっても太い体躯をしたアゲロはプレスも半端じゃなくて、

殆どジャブを打たないままひたすらの距離詰めで、

相手が射程内に入るや否や渾身の左右フック狙いなんだよね。

 

仁人さんは適度に下がり適度に回って距離と維持しながらのジャブジャブで、

相手が打って来ないと見るや軽いショットを心地良く積み重ねてたんだわ。

 

アゲロもこのままでは済まないと思うけど、

まずは仁人さんが余裕の立ち回りを見せたんだわ。

 

<2R>

アゲロは回転力を誇るボクサーではないんだけど、

サウスポーを全くモノともしないところがあって、

力込めての一発には多分仁人さん以上の破壊力を秘めてるもんで、

仁人さんにとっては序盤は特に距離が大事になってくるんだよね。

 

残り1分20秒、南ロープ前で仁人さんがこの日最初のフルクリーンヒットで、

一瞬アゲロの体が揺らぎ加減になったんだけど、

アゲロはとってもタフだから仁人さんとしては勝負に急ぎ過ぎることなく、

多少ユックリ時間をかけてっていう考え方も必要なんじゃないかなあ。

 

それにしてもアゲロ、一旦詰まったところでの勢いには恐ろしいモノがあるね。

 

<3R>

開始40秒、左フックを打った後、右アッパーから繋げた左ストレートが美しくて、

仁人さんが主導権を握ったようなリング上で、

アゲロが頑張る場面が中々訪れなかったんだけど、

イザっていう時には重戦車のような進撃で詰めてから左右ボディフックは強烈で、

意地を張ったようなボディ合戦はくれぐれも避けるべきなんだよね。

 

右フックを引っ掛け打ってそのまま右へ抜けざまに左フックを返し打つのは、

左ショットを放ってそのまま右へ抜けるだけよりは余程難しいと思うんだけど、

仁人さんは華麗で力強いフットワークでそれを見せてくれたんだわ。

 

<4R>

そこそこ打たれながらもアゲロには全く消耗の様子が見受けられず、

1分10秒からは力づくの攻勢で仁人さんを下がらせていったんだわ。

 

一段落後、仁人さんも反撃していってたし、

ラウンド終了ゴング寸前での左ストレートボディもとっても良かったんだけど、

ラウンド全体を通して見返るとアゲロの攻勢の方が効果的だったんだよね。

 

<5R>

最初の45秒間ではアゲロの右強烈ボディ2発が目立ってたんだけど、

長い時間は飛ばし切れないままだった残り1分、

仁人さんの左ストレート2発がお返しヒットして、

さあどうなるって見てたらアゲロ、若干相打ち覚悟で大きく振り始めたんだけど、

かなりの直撃を喰らってもユラッともしないんだわ。

 

試合半分が終わったところでの自分のスコアは仁人さんに厳しく見てたせいか、

勿論仁人さん優勢ではあったんだけど、それでも48-47だったんだよね。

 

<6R>

試合序盤はペースを取られたがここ2ラウンドばかりの攻め込みに自信持ったか、

アゲロの更なる強気強気が留まらず、意外に器用な左ショートも見せ始めて、

確かに仁人さんのボディ攻めは嫌がってたんだけど、

それが一段落した時の攻め返しは異常なほど頑張ってたんだわ。

 

<7R>

多少の被弾は覚悟の上って感じのアゲロは全くメゲナイ前詰めで、

顔面はかなり傷んできたんだけど心は全く傷んでないみたいで、

ここぞってところではウンウン言いながらのフルショットで、

安易に付き合うと仁人さんとは言えダメージを負わされそうで、

特にやっぱりアゲロの左右ボディショットはまだまだ健在だったんだわ。

 

<8R>

仁人さんはまるで猛牛を相手にしてるようになって、

どれだけ殴っても中々ダメージを与え切れず、苛立ってしまいそうだったんだけど、

1分過ぎからは再度足を使い直してのヒットヒットでポイントゲットしたんだわ。

 

それでもアゲロは打たれると更に前に出ていくタフさを前面出しにしてたもんで、

仁人さんとしても安易に真っ直ぐ下がると危険度は高い訳で、

陣営からもそのことに対するアドバイスが飛んでたんだよね。

 

<9R>

お互いにここまで来て、戦い方を大きく変えるって感じではなかったんだけど、

残り40秒からのアゲロの万振りボディ連打にはまだまだ迫力が失われてなくて、

仁人さんはそういう相手の連打の一段落を狙ってるような感じで、

見栄えのいいヒッティングを重ねてアゲロの眉間をヒットカットしてたんだわ。

 

<10R>

まず仁人さんが華麗なコンビネーションから始めて、

アゲロも最後の鬼詰めからのマサカリのようなボディショットで、

1分20秒からは更に攻勢を強めていってこの期に及んで、

右フックをボディ2連発から顔面へってトリプル技さえ見せてたんだわ。

 

アゲロの工夫に満ちた攻撃を見せられてポイントの行方を心配したんだけど、

残り1分、相手の一段落を見越した仁人さんの反撃の方が目覚ましくて、

このまま飛ばし切ってしまうのかのようにも見えたんだけど、

流石の仁人さんと言えどもそこまでの超人的なスタミナは期待し得なくて、

最後はアゲロの最後の踏ん張りと絡み合ったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は97-93で勿論仁人さんだったんだけど結局、

98-93、97-93×2ってことでやっぱり仁人さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合直後の仁人さんはあっちこっち擦り傷のようなものは多かったけど、

顔面が大きく腫れてたり、痣になってるってことはなくて、

顔面直撃を徹底的に避けることが出来た結果だったんだわ。

 

こんなに傷んでない仁人さんも実は久し振りなんだけど、

「色々タイミングを変えて打ったんですけど、タフでしたあ。」 って言ってたね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 荒川仁人さん

② 佐々木洵樹さん

③ 梶颯さん

 

2017年12月 2日 (土)

後楽園ホール・12月1日

 

Img_0055

“秘密結社・鷹の爪”

 

いつになっても地球を征服し切れない秘密結社っていう発想は、

どことなく “ケロロ軍曹” を彷彿とさせるんだけど、

左側にいる地球を守るヒーローも実に心許なくて、

だから結局、一般人にとっては全く何事も起こらないままに日々が過ぎるんだわ。

 

 

 

赤道直下の西アフリカに “マンドリル” っていう顔面が極彩色をした猿がいて、

通常数十頭の群れを作って生活してるんだけど、

群れの中の数匹のオスには順位が決まってて、

メスとの交尾の優先権が決まってるんだけどある日のこと、

外からやって来たオスがそれまでのボスを力づくで追い出してしまったんだわ。

 

ただその新ボスは全てが力づくなもんでメス達の評判がとっても悪くて、

いつも優しく接してくれる順位の低いオスの方が余程いいってことで団結して、

ついに乱暴な新ボスを群れから追い出してしまったんだわ。

 

基本的には力づくの社会でも余りに極端に走ると、

弱者達の怒りが爆発して革命が起こるってことで……。

 

 

 

一力ジムと横浜光ジムの会長に御挨拶して、

柳光会長と奥様とお子さんにコンチワして、

石川ジムの田中マネとか、一力の中村トレ、それに坂晃典さんにもね……。

 

 

 

① 山本蓮真君(RK蒲田)×田中雅波君(北澤)……Mm 4R

デビュー戦の19歳・三重県と、0勝1敗の30歳・神奈川県。

 

11歳差もあったんだけど二人共、金髪パツだったし見た目は良く似てたなあ。

 

<1R>

お互いに少ないパンチで決めようとし過ぎで、

Mm級だっていうのにまるで重量級のようなやり取りをしてたんだわ。

 

ガキゴキした展開は残り15秒から一転狂熱の殴り合いに突入していって、

元々は田中君の方が仕掛けていって始まったんだけど、

ショットの正確性は山本君の方が上回ってたなあ。

 

<2R>

まだまだ前振りの少な過ぎる二人は相変わらずの一発勝負に賭けてたみたいで、

ちょっと違うんじゃないかなあってう思いが拭い切れなくて、

徐々に徐々に自分にとっては退屈系になってしまったんだよね。

 

ってことで自分的には一旦気を緩めて、

そこからはボヤーッと眺めてたんだけど、

やっぱり基本的には山本君優位に推移してたんだけど、

4R残り59秒のリング中央での山本君、

やたら打ち気に逸ってガーッと攻め込もうとしたその刹那、

田中君の右ストレートをカウンター気味にまともに貰ってしまって尻餅ダウン。

 

リスタートしてから山本君も何とか何とかって反撃はしてたんだけど、

ダウン分を取り戻すまでには至らずそのまま終了ゴング。

 

 

それでもそれまでの3ラウンド分の蓄えがあったってことで、

自分は38-37でギリギリ山本君だったんだけど結局、

38-37×2、37-38ってことで田中君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 何チャラ・何チャラ×大野俊人君(石川)……SL 6R

12勝(5KO)タ5敗1分の19歳・タイと、5勝(5KO)2敗(1KO)の21歳・東京都。

 

<1R>

相手のタイボクサーはリングインの際にトップロープ越えを見せたんだけど、

何だか全体の仕草がそこはかとなくオカマっぽくて、

開始ゴングが鳴った途端、それは自分の中でほぼ確定的なものになって、

か細い体を弱々しくクネクネさせてたんだわ。

 

で、開始直後の7~8秒ほどのところで、

何だか知らないけどいきなりゴロンっと倒れ込んでしまって、

余りにバカバカしくなってしまったモンで即の離席だったんだけど、

案の定というか結局、1R1分01秒で大野君のTKO勝ちだったんだよね。

 

 

 

③ 中川祐君(T&H)×片桐秋彦君(川崎新田)……58㎏ 8R

6勝(2KO)2敗1分の24歳・東京都と、

17勝(8KO)9敗(1KO)2分の31歳・神奈川県。

 

片桐君は1年半ぶりの試合なんだけど、

後楽園ホールに限れば2年振りなんだよね。

 

片桐君の応援に来てた西田光さんとコンチワして、

すぐ近くに高畑里望さんが座ってたもんで、誰の応援に来たのかを尋ねたら、

中川君の応援だったんだわ。

 

<1R>      

片桐君の方が5㎝ほど身長が高かったしリーチも充分だったんだけど、

久し振りのせいか様子見してる時間が長くて、

まずは中山君の左ボディがいい喰い込みを見せて始まったんだわ。

 

仕掛け不足感が続いてた片桐君だったんだけど残り1分26秒、

ヒョイって感じで伸ばした右ストレートが綺麗にヒットして、

直撃された中山君が一瞬大きく揺らいでしまったんだわ。

 

しかししかししかし、一気に片桐君が追撃しようとしたその瞬間、

行けると思ったその瞬間こそが危険だっていう実に典型的な場面が訪れて、

10秒後の残り1分16秒、考えられないほどのジャストのタイミングで、

中山君の思いっ切りの右フックが片桐君を大直撃して一発ダウンゲット。

 

片桐君の倒れ込み方の激しさを見て、レフェリーがほぼ即のストップエンドで、

1分50秒、中山君の実に刺激的なTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 新座宏君(F赤羽)×臼井欽士郎さん(横浜光)

                       ………55.8㎏ 8R

6勝(4KO)3敗(1KO)の36歳・埼玉県と、

27勝(11KO)6敗(2KO)のランク14位、37歳・宮崎県。

 

来年に定年を迎える新座君はこの試合に勝ってランクゲットすれば、

もう少し長くボクシングを続けることが出来るし、

もし臼井さんが負けてしまうとこの順位だとランク落ちは必至で、

逆に引退を迫られてしまうっていう究極のサバイバル戦だったんだけど、

高い筈の二人のモチベーションはリング上からは感じられなくて、

残念ながらごくごく平凡な8回戦になってしまったんだよね。

 

元ドリームジムの佐藤克哉さんが確か東北から駆け付けて、

新座君の応援だったんだわ。

 

<1R>

やっぱりパンチの鋭さと全体のスピード感では臼井さんの方が勝ってて、

若干棒立ち気味の新座君はディフェンス面でも危うさを漂わせてたし、

攻撃に際しても2発目以降のフォローが遅れ気味の明らかに劣勢スタートで、

勝率だけでは推し量れないキャリア差が出てしまってたんだわ。

 

って見てた残り13秒、グイッと踏み込んだ臼井さんが大きく右フックをヒット、

直撃された新座君が早くもダウンしてしまったんだわ。

 

何とか立ち上がって終了ゴングに救われたんだけど新座君、

自コーナーに戻る際にふらついて北西ポストの方に歩きかけてたんだよなあ。

 

<2R>

ラウンド終盤でのダウンゲットだったもんで臼井さん、

一気に畳み掛けるかと思ったらラウンド序盤は詰め詰め鋭く、

左右ショートブローで追い込んでいったんだけど、

新座君の必死の立て直しの前に中々クリーンヒットが叶わず、

もう少し丁寧な上下の打ち分けが欲しかったところ狙い過ぎが祟ってたなあ。

 

<3R>

新座君は腰高が改善されないまま、腕振りもたわんできた中、

相変わらずテキパキ感では圧してた臼井さんではあったんだけど、

その攻撃の雑さ単調さはいつもの彼とは違うもののように見えたんだよね。

 

<4R~5R>

たまに変則的なショットを放ってはいたんだけど、

新座君からは強い気持ちがすっかり失せてしまったようだったし、

臼井さんの方もそこかしこに小気味良さは見せてはいたんだけど、

飛ばして圧倒し切るってほどではなくて、いきなりスリルに欠けてきてしまって、

何となく普通の8回戦にしか見えなくなってしまって、

試合前の自分の盛り上がり方とは大きくかけ離れてしまったもんでここで終了。

 

 

後で確かめたら結局、7R2分24秒で臼井君のTKO勝ちだったんだってさ。

 

 

 

⑤ ライアン・ルマカド×栗原慶太さん(一力)……B 8R

13勝(7KO)0敗3分のOPBF7位、IBF14位のサウスポー、25歳・フィリピンと、

9勝(8KO)5敗(3KO)のランク14位、24歳・東京都。

 

マッチメイクした時にはルマカドはOPBFの2位だったんだけど7位に落ちてて、

その代わりに世界ランクにエントリーしてたもんで、

栗原さんとしては行って来いっていうよりラッキーな試合になったんだよね。

 

実はこの日のルマカドは前日計量で1.2㎏のオーバーウェイトしてしまって、

日本の冬は調整が難しかったっていうようなことを試合後言ってたんだけど、

リカバリー含めて一体どれくらいのウェイトで試合してたのかなあ……。

 

いずれにしても今はグローブハンデ制度が廃止されてるもんで、

栗原さんはそのままを受け入れての一戦だったんだよね。

 

<1R>

栗原さんの方が20㎝ばかり上背で勝ってて、

ズングリ型のルマカドはやっぱり腰回りにかなりの余裕を感じさせたんだわ。

 

そんなルマカドだったんだけど、そこそこ反応のいい動きを見せてて、

後は距離の違いをどちらがどうするかだったんだけど、

相手を見極める為に多くの時間を使ってたルマカドに対して栗原さん、

初っ端から吹っ切れてたような中々力強いパフォーマンスだったんだわ。

 

ジャブの届きを確認してからは更に積極的な攻め込みだった1分10秒、

相手を南東ポストに追い込んだその瞬間、

実に鋭く伸びのいい右ストレートボディをズギューンって感じで大打ち込み。

 

瞬間腰を屈ませられたルマカドは明らかに効いてしまってたと思ったんだけど、

試合後に沼田トレに確認してみたらやっぱりこの時の右ストレートボディが、

相手の警戒感を強め、本来の動きを封じ込めたらしいんだよね。

 

<2R>

栗原さんの右の打ち終わりに合わせ打ってたルマカドの左アッパーは

それでもかなりの必殺感に満ちてて全く予断を許さなかったんだけど、

ノーモーション系の左ストレートは持ってないみたいだった中、

開始45秒に栗原さんの左フックが大きくヒット。

 

ルマカドはまだまだ全力を出し切って無いような感じで、

左アッパーの他にどんな武器を備えてるのか解らないままだったんだけど、

それほど脅威に感じるコンビネーションもないようだったんだわ。

 

今後の展開はどうなるのかなあって次のラウンドに思いを馳せてた残り1秒か2秒、

今度は赤コーナーに追い込んだところで栗原さん、

またもやまたもやの右ストレートボディを真っ直ぐの強烈打ち込みだったんだわ。

 

まるでバスケットボールのブザービーターみたいなそのショットを喰らったルマカド、

0.5秒ほどの間を置いてその場に崩れ落ちてしまって、

苦しそうに顔を歪めたままテンカウントが過ぎてしまったんだわ。

 

 

ってことで3分09秒での栗原さんの圧倒KO勝ちで、

直後にグータッチした小林会長も満面の笑みだったんだけど、

栗原さんの喜び方も半端じゃなかったんだわ。

 

それでも勝利者インタビューでの彼はとってもクールに試合を見返ってたし、

実はとっても頭のいいボクサーなんだなって思ったね。

 

実は2~3年前までの栗原さんはそれほど活躍しそうには見えなくて、

長い手足が却ってひ弱さを代弁してるようなパフォーマンスだったんだけど、

随分と成長したなあってつくづく思ったんだよね。

 

 

 

⑥ 坂晃典さん(仲里)×大橋建典(角海老)

              ………日本Fe タイトル戦 10R

16勝(13KO)3敗(1KO)のチャンピオン、25歳・大阪府と、

14勝(9KO)4敗(3KO)2分のランク7位、27歳・島根県。

 

典典の一騎討ちは正直8:2くらいで坂さん優勢じゃないかって思ってて、

坂さんの3敗は伊藤雅雪さん、浜名潤君、大沢宏晋さんって強豪揃いだし、

彼の試合を見るのは5回目なんだけど、何しろ攻防のバランスが抜群だからね。

 

リングサイドに古橋岳也さんと藤井貴博君が並んで観戦してたもんで、

話しを聞いたら二人は大学の先輩後輩なんだってさ。

 

 

<1R>

フレーム的には大橋さんの方が僅かに勝ってたんだけど、

体の逞しさっていう点では坂さんも決して負けてなかったし、

前の手の捌きの巧みさに関してはやっぱり大橋さんを圧倒してたんだわ。

 

それでも最初にアレッて気になったのは二人の距離で、

坂さんが思いの外近いところで始めてて、

それは大橋さんでも容易に届くような間合いだったんだよね。

 

お互いに気の強そうなやったり取ったりを繰り返してたんだけど、

残り40秒での右ボディ3発から左フックに繋げてた坂さんの攻撃は実に美しくて、

やっぱり巧さってことになると坂さんの方に一日の長があったんだよね。

 

<2R>

とっても厳しいやり取りが一段落した時、

早くも顔面をかなり赤くしてたのは大橋さんの方で、

まあ彼はいつも赤くなりやすいし、瞬きも多くなるからねって見てたんだけど、

それでも坂さんの動きがとっても洗練されてて、

攻撃のパターンを沢山見せてたし、

打ち終わりに簡単に合せられないような左手の使い方が見事で、

ここまでは坂さんの自信に満ちた動きだけが目立ってたんだよね。

 

<3R>

頭の位置に配慮してた坂さんも流石に3Rに入ると顔面も無事では済まなくて、

徐々に赤くなってきた中、まずは大橋さんの左ボディが綺麗に決まって、

直後に坂さんも気合のこもった反撃を見せて勝負が更に過熱していたんだけど、

1分20秒での大橋さんの左右ショートブローも中々のヒッティングで、

このまま初めてのポイントゲットかと思わせたんだけど、

残り10秒からの坂さんの右2発左2発がまたもやポイントをさらっていったんだわ。

 

<4R>

坂さんのKO率68%は大橋さんの45%を大きく上回ってるもんで、

同じ一発の被弾でも大橋さんの方のダメージの方が大きい筈なんだけど、

被弾数は減らせなかったものの大橋さんの劣化は目立ったモノではなくて、

坂さんの最初の猛攻が一段落した後の56秒からは一転のラッシュラッシュで、

密着してからの得意の嫌がらせも絶好調だったんだわ。

 

陣営からの「ボディ! ボディ!」 のアドバイスに渾身のフルショットで、

余りに飛ばしたもんで直後に坂さんの反撃を貰ってしまって、

多少疲労の色も見えてきて、このラウンドも微妙に坂さんかなあって、

そう思ってた残り7秒からの鬼飛ばしからのヒットヒットで堂々のポイントゲット。

 

それまで華麗なボディワークで大橋さんのパンチを交わしてた坂さんなんだけど、

そのウィービングやダグの巧さが祟ってしまったかのようで、

ガードを高くしてディフェンスする意識が欠けてるんじゃないかなあって思ったね。

 

<5R>

開始42秒、大橋さんの左フックが思いの外の直撃大ヒットで、

思わず坂さんがよろけてしまうっていう過激な展開から始まったんだけど、

その一発で坂さんの反応が一気に劣化したとは必ずしも思わなかったんだけど、

その後の大橋さんのジャブがポンポン無条件で当たりまくって、

坂さんは4発~5発もまともに貰ってしまって顔面を跳ね上げられてたんだわ。

 

それにつれそれまでのイマジネイティブな攻撃が一気に姿を消してしまって、

残り53秒には大橋さんの今度は右ストレートがまともにヒットして、

坂さんには目ぼしいヒッティングが見られなくなった残り30秒からは、

相手のダメージを見越したか大橋さんが一気のラッシュラッシュだったんだわ。

 

流れは大きく大橋さんに傾いていって、彼の先々の希望が見えてきて、

残り10秒の拍子木合図がいつものように聞こえてきたその瞬間、

何となんとナント、坂さんはそれを終了ゴングと勘違いしてしまったみたいで、

クルッと踵(きびす)を返して自コーナーへ戻っていったんだわ。

 

そりゃもうアレアレアレッてことで場内はてんてこ舞いだったんだけど、

一瞬呆気にとられた大橋さんは冷静に見極めて残り7秒のところで、

坂さんの右から前に回りざまに思いっ切りの右フックを叩き込んだんだわ。

 

無防備なところにあんなのをブチ込まれたら誰でも立ってられる訳は無くて、

坂さんはそのまま仰向け失神昏倒ダウンでピクリともしなかったんだわ。

 

レフェリーも当然の冷静なカウントで、3分06秒でのテンカウントアウトだったんだわ。

 

坂さんが暫く起き上がれなかった中、大橋さん陣営はこの上ない程の大騒ぎで、

自分も思わず沢山の人達とハグや握手をしてしまったんだわ。

 

 

坂さん陣営は試合直後にこの幕切れにクレームを付けたみたいなんだけど、

全く見当ハズレもいいところで、まともなスタッフなのかって首を傾げた訳で、

そもそもすぐ近くにいたあんたらが大声で坂さんに声を掛けなかったのかって事で、

掛けたけれども坂さんが反応しなかった言うならそれはつまり、

彼はその時点で既にかなり深いダメージを負ってたってことを認めるべきなんだよね。

 

近くにいた幾つかのジムの会長やボクサー達に尋ねてみても、

あそこで躊躇するようならボクサーなんか止めた方がいいってみんなが言ってて、

テクニック的には大いに後れを取ってたにも関わらず強い気持ちを維持して、

終始武骨に愚直に頑張り続けた大橋さんを讃えてて、

一力ジムの小林会長の御好意で最前列で並んで観戦させて貰ったんだけど、

実にまあ腰が抜けてしまうような驚愕のエンディングだったんだわ。

 

 

最終試合は女子戦だったもんで、小林会長に御挨拶して帰宅したんだけど、

丁度ドームコンサートの終わりと重なってしまったモンでエライ目に遭ったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 大橋建典さん

② 栗原慶太さん

③ 中川祐君

 

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