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2017年11月 5日 (日)

後楽園ホール・11月4日

 

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「俺の後に続けよ!」

 

 

 

昨日は角海老ボクシングだったもんで、

赤コーナー全員が角海老ボクサーだったんだけど、

最終試合は見ないで帰ったモンで悪しからずです。

 

セミファイナルに出場した石本康隆さんは勿論青コーナーだったもんで、

自分の席と帝拳ジムの席を交換したんだよね。

 

昨日は全部で6試合のうち日本人同士は2試合しか組まれてなくて、

そうなると普段はかなり空席が目立つんだけど驚きの殆ど満席で、

関係者に聞いたらチケットは完売ってことで、

出場ボクサー達が精一杯頑張ったらしいんだよね。

 

 

 

① 細谷大希君×ソンポン・何チャラ……LF 6R

5勝(1KO)1敗2分の22歳・東京都と、8勝(3KO)2敗の17歳・タイ。

 

優秀なB級ボクサーのマッチメイクは中々難しくて、

タイボクサー相手になってしまって残念残念。

 

<1R>

タイボクサーの最初の右ストレートを見たらダメなのが即判明してしまって、

細谷君もほぼ同時にそれを理解したみたいで、

余裕の動きから上下のコンビネーションを色々試してたみたいだったなあ。

 

ソンポンは現役の高校生ってことなんだけど、若さのかけらも感じられなくて、

残り1分を過ぎる頃にはすっかりビビってしまって手も出なくなってたなあ。

 

<2R>

力量差が著しかったから、いっそのこと細谷君は右手を使うのを封じて、

左手一本で色々操作をする練習をしてみればいいのにって思ったんだけど、

真面目にキッチリやったもんであっと言う間の決着で、

何度目かのフェイントからの右フックを綺麗にヒットさせてダウンゲット。

 

開始僅か30秒ほどのところだったんだけど、

ホントに効いたのか役目を終えたって勝手に判断してのことか、

タイボクサーが例のもう出来ませんポーズだったもんで仕方なくのストップエンドで、

0分38秒、細谷君のTKO勝ちだったね。

 

 

 

② 齋藤一貴君(角海老)×アルビン・ラガンベイ……L 8R

3勝(3KO)0敗の25歳・東京都と、

8勝(7KO)1敗のOPBF8位、国内9位の22歳・フィリピン。

 

ラガンベイのランキングには色々説があるんだけど何れにしても、

齋藤君が勝てばOPBFと日本ランクの両方をゲットできる可能性がある訳で、

勝率もKO率も優秀な若いフィリピンボクサー相手に踏ん張りの一戦なんだわ。

 

<1R>

やっぱり本気のフィリピンボクサーの迫力は全然違ってて、

デカイ体躯をしたラガンベイは初っ端から力づくの積極系で、

早い仕掛けをしてきた中、特に左フックが強烈だったんだわ。

 

齋藤君としては余り最初っから付き合うのは得策じゃないと思ったんだけど、

元々好戦的な彼は陣営からのアドバイスが聞こえてないのか無視してたのか、

全く怯むことなく真正面から打ち合っていって、

1分10秒には相手の強めの左フックを貰ってしまって一瞬危なかったんだわ。

 

その後立て直して齋藤君もガンガン攻め立てていったんだけど、

ラガンベイは一発喰らってもすぐ打ち返す負けん気の強さを見せてたんだわ。

 

自分的には齋藤君はもっと早く動ける筈だと思ってて、

左右へ鋭く動いたところからの攻撃が見たかったんだけどね。

 

<2R>

「もっと足を使え!」 「相手にもっと振らせろ!」 って陣営から声が飛ぶ中、

齋藤君のフットワークが若干改善されて、ジャブのヒット率も上がっていって、

それにつれ元々動きがスムースではないラガンベイのバランスが悪くなって、

やっと少し安心して見ていられるようになったんだわ。

 

<3R>

前の回明らかに劣勢を強いられたラガンベイが反転攻勢に出たんだけど、

元々スタミナ自慢ではないようでラウンド半分が過ぎる頃にはいきなりメッキリで、

残り1分を切ってから再度立て直しはしてたんだけど、

残り20秒からの齋藤君のラッシュラッシュに全てを持っていかれてしまって、

ラガンベイは北ロープに詰められたまま強烈なフック系を6~7発浴びてしまって、

かなり相当そこそこ一気に危ないところまで追い込まれてしまったんだわ。

 

<4R>

迫力はかなり落ちてきたんだけどそれでもラガンベイはタイボクサーではないから、

歯を喰いしばって最後の踏ん張りを見せたんだけど、

やっぱり3R終盤での被弾ダメージを拭いきれてないのは明らかで、

直ぐに齋藤君がペースを握っての一気一気だったんだけど、

特に残り25秒からが実に物凄かったんだわ。

 

ラガンベイを青コーナーに追い込んだところでまずは超強烈な右フックをヒット、

マウスピースをリング外に張り飛ばしてしまったんだけど、

一瞬後には雨あられの連続ヒットで最後はラガンベイを棒立ちにさせて、

止め時を見定めてたレフェリーが自信を持ってのストップエンドだったなあ。

 

ってことこで2分47秒、齋藤君の圧倒的TKO勝ちだったんだけど、

それでも自分的にはまだまだ60%ほどの満足感しかなくて、

彼の可能性はまだまだこんなもんじゃないんだよね。

 

 

 

③ 渡部あきのりさん×デニス・パドゥア……SW 8R

34勝(29KO)6敗(5KO)のOPBF3位、国内9位のサウスポー、32歳・埼玉県と、

11勝(6KO)12敗(9KO)2分のOPBF8位、国内王者、33歳・フィリピン。

 

相手は国内チャンピオンってことなんだけど、

戦績的にも年齢的にも渡部さんにとっては殆ど余裕じゃないかなあ……。

 

<1R>

比較的低く構えた渡部さんとパドゥアとの身長差は頭一個以上違ってたんだけど、

開始58秒での渡部さんの右とパドゥアの左の相打ちは大きく渡部さんで、

相変わらずの強打の一撃はフィリピンの大男にも充分な効果を発揮したんだわ。

 

明らかにガックンとしたパドゥアを渡部さんが優しく見逃す筈も無くの一気追撃で、

北ロープ前の1分03秒、パドゥアの右ストレートの打ち終わりにキッチリ合わせて、

斜め下からの左ボディが恐ろしいほどの喰い込みを見せて強烈なダウンゲット。

 

リスタートはおろか苦しくて立ち上がれそうにないままテンカウントが過ぎて、

1分13秒、渡部さんが実に手際のいいKO勝利だったんだわ。

 

 

 

ここまででまだ6時半で、少しばかりの休憩タイムが設けられて、

この後の2試合が最強挑戦者決定戦だったんだわ。

 

 

 

④ 福本祥馬さん×竹迫司登さん(Wスポーツ)……M 8R

11勝(9KO)1敗(1KO)のランク1位、26歳・千葉県と、

6勝(6KO)0敗のランク2位、26歳・大阪府。

 

無敗の竹迫さんよりは福本さんの方がキツイ日本人との対戦が多いから、

強敵ではあるんだけど何とか福本さんが勝つんじゃないかってね……。

 

<1R>

福本さんの方が7~8㎝ほど上背があるし、フレーム的にも圧倒してたんだけど、

開始ゴングが鳴った直後から二人の距離は明らかに竹迫さん向きのままで、

ファースト・コンタクトで福本さんのスイッチが入り過ぎたとしか言えなくて、

開始4~5秒以降から近い近いって心の声が叫び続けたんだわ。

 

ローブローに対して交互にレフェリーからの注意を受けた直後の1分22秒、

リング中央のやや西寄りのところだったんだけど、

竹迫さんの強烈な右ショートが福本さんの顎先に直撃クリーンヒット。

 

一発昏倒ダウンしてしまった福本さんはとっても起き上がれそうになくて、

結局1分30秒、カウントを途中ストップされてのTKOエンドだったんだわ。

 

 

近距離での打ち合いになったら回転力と鋭さではとっても敵わないのに福本さん、

どうしてああいう戦い方を選んでしまったのか首を傾げるばかりだったんだわ。

 

竹迫さんって、下の名前は “かずと” って読むんだよね。

 

 

 

⑤ 中川勇太さん×石本康隆さん(帝拳)……SB 8R

21勝(12KO)4敗(1KO)1分のランク1位、28歳・滋賀県と、

30勝(9KO)9敗(2KO)のランク2位、36歳・香川県。

 

中川さんが勝利すればタイトル挑戦権と共に石本さんのWBCランクを、

石本さんが勝てば挑戦権と共に中川さんのOPBFランキングを、

其々ゲット出来るってことで……。

 

中川さんは先にリングインした石本さんと観客達を延々待たせて、

入場曲に選んだクラシックの第一楽章が終わりそうなほどだったんだわ。

 

勝率、KO率共に中川さんの方が優績なんだけど、

尋常ではない粘り強さを備えてる石本さんの勝ちを予想してたんだけどね……。

 

石本さんの担当トレーナーは西尾さんだったんだね。

 

<1R>

石本さんは相変わらず打ち込みのタイミングがとっても良かったんだけど、

1分27秒、中川さんのボディブローからの上への繋ぎが実にグッドグッドで、

その一連の攻撃で早くも石本さんの顔面がかなり赤くなってしまったんだわ。

 

その後は代わり番こにワンツーをヒットさせてたんだけど、

やっぱり中川さんの当たりの方が圧倒的にハードだったんだわ。

 

<2R>

この日の中川さんが集中力を感じさせた一方、

鼻血が目に入ったみたいでドクターチェックを受けた石本さんは少し緊張気味で、

リスタート後の中川さんの一気攻めにも一瞬対応が遅れてしまって、

その後必死のパフォーマンスを見せたんだけど、攻められ方の形が悪かったし、

グローブの上から叩かれても後ずさるようになってしまったんだわ。

 

ここまでの石本さんの劣勢は誰が見ても明らかで、

中川さんの勢いと比べると、遠くないラウンドでの決着さえ見えてきて、

遠目からも陣営周辺がバタバタしてたのが見て取れたんだよね。

 

<3R>

流れの変わり目が見えたのはこのラウンドの終盤からで、

変な余裕を見せないで集中してやれば何の問題も無さそうだった中川さん、

例のクオリティの高い左ボディは健在のままで、

残り1分20秒に右ストレートは貰ったもののすぐにヒットヒットで挽回して、

またもや優勢なままに終わるかと思われた残り45秒、

中川さんの一段落を見計らって石本さんが一気の鬼反撃で、

追い込まれたところからの持ち前の粘り強さを見せ付け始めたんだわ。

 

<4R>

残り15秒からの二人の飛ばし合いは稀に見るものがあったんだけど、

最初の2分間を仕切ってたのは中川さんだったし、

残り40秒での石本さんの挽回攻勢もそこそこだったんだけど、

ラウンドトータルで見れば中川さん優勢は動かし難かったんだわ。

 

ってことで半分を終えたところでの自分のスコアは39-37で中川さんだったね。

 

<5R>

このラウンド、まず先手を取ったのは石本さんで、

中盤には打ち疲れたか一段落してはしまったんだけど、

甲乙付け難かったままのラウンドをゲットすべく、残り40秒からも頑張り手数で、

格別の有効打は無かったんだけど攻めてる感じは充分出してたんだよね。

 

<6R>

中川さんが頑張ったのは1分30秒からの少しの間だけで、

後はガードポジションを取ってることが多くて見栄えが悪くて、

石本さんの鬼の形相がやたら目立って気持ちの強さを見せつけられる思いで、

8歳も年上の36歳だっていうのに、ここに来ての明らかな勢い勝ちで、

ついに57-57のイーブンに戻してしまったんだわ。

 

<7R>

今や阿修羅の如くになってしまった相手に対して中川さん、

上手く立ち回ろうとしたら絶対ヤバイ訳で、

石本さんは消耗してる中でも攻めてる感じを出すのがとっても巧いんだから、

ここは明確な優勢攻撃が欲しいところだったんだけど踏ん張り切れず、

諦めが良すぎるとしか思えない飛ばし切れなさだったんだわ。

 

残り50秒には中々刺激的なショート連打を見せた中川さんだったんだけど、

解り易い一段落後に石本さんの巻き返しに遭ってこのラウンドもポイントロス。

 

<8R>

お互いにセコンドアウトが遅くなってきた最終ラウンド。

 

まずは例によって石本さんが根性の先攻めだったんだけど、

中川さんはそれで全力なのかって感じの半端さで、

そこそこいいのを当てても後が続かず、気持ち的にも明らかに後れを取ってて、

鼻血を出しながらの石本さんが残り30秒からも頑張り通してたんだよね。

 

 

ってことで自分は77-75で石本さんだったんだけど結局、

77-76×2、76-77ってことで石本さんのギリギリ2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 石本康隆さん

② 齋藤一貴君

③ 竹迫司登さん

 

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