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2017年11月30日 (木)

後楽園ホール・11月29日

 

Img_0056

“花田少年史”

 

自動車事故で頭を打って髪の毛を失ったのと交換に、

幽霊が見えるようになった少年っていう設定に多少の無理があるんだけど、

アニメの世界では多少の無理は普通のことであって、

時代的には昭和の風景や生活を背景にしてるのも興味深いし、

ストーリーが人間味に溢れてるもんで結構楽しみにしてるんだわ。

テーマソングにバックストリート・ボーイズを使ってるのも面白過ぎなんだわ。

 

 

 

今年もその季節が巡って来たってことか、

朝方の神田川にはオナガガモが8羽ばかりが浮かんでたんだわ。

 

 

 

試合メニューで興味を惹いたのは2試合ほどしかなかったんだけど、

男気溢れた激しい試合の連続でとってもお得な興行だったんだわ。

 

F赤羽の古里トレとはお久しぶりってことで、

宇津見義広君とか伴流ジムの団会長とヤアヤアして、

10COUNTジムの鳥海会長と村越マネとジャレ合って始まり始まり……。

 

 

この日のパンフにはボクサーの年齢とか出身地が全く記載されてなかったし、

柳達也さんがアルファジム所属で、内川大輔君は勝又ジム所属って、

二人の伴流ボクサーが大きく間違えられててノーチェックなのかってことで正直、

ボクサーに対する配慮が色々欠けてる感じがしたんだよね。

 

 

 

① 王家拓見君(T&T)×馬場リュウジ君(横田S)……SW 4R

1勝(1KO)0敗1分の21歳・神奈川県と、

2勝(1KO)3敗(2KO)のサウスポー、24歳・東京都。

 

<1R>

見てる方にとっては単純に面白かったんだけど、

二人共、普通では考えられないほど粗っぽくて、

ディフェンスを置き去りにしたままの殴る殴るで、

どっちか当たったモン勝ちっていうまるで運命勝負の雑々だったんだわ。

 

って見てたら1分過ぎ、王家君の左フックが突然大直撃して馬場君がダウン。

 

その倒れ方の余りの激しさにレフェリーが即のストップエンドで、

1分15秒、王家君のTKO勝ち。

 

 

 

② 恵謙真君(T&T)×田中和泉君(10count)……SB 4R

1勝1敗の23歳・神奈川県と、1勝(1KO)0敗の21歳・神奈川県。

 

どういう訳か田中君の登場が遅れてたなあ……。

 

<1R>

中々好戦的な二人だったんだけど、

逞しくて色黒の大学生の田中君の方がいい感じのスタートを切ったんだけど、

恵君も即の対応でいきなり激しいやり取りに突入して、

お互い、とっても危険なタイミングで打ち込んだり打ち込まれたりしてたんだけど、

ムキになり過ぎのところがあってディフェンスが置き去りになってたんだわ。

 

二人共、ファーストコンタクトでの接触ざまの勝負に終始し過ぎてて、

もっと流れの中からの攻撃が欲しいところではあったんだけど、

そんな中でも徐々に田中君の攻勢の方が目覚ましくなって、

ヒットヒットを重ねていってまずは優勢なままラウンド終了ゴング。

 

<2R>

気持ちが逸り過ぎる傾向が強い田中君の方にも落とし穴がありそうで、

行けると思った時のやみくもな気持ちが危険な被弾を招いてしまって、

前振りが無く見極めやすい恵君の思いっ切りの左右フックが当たってたんだわ。

 

セコンドからの指示に従って途中からジャブを出すようになって、

田中君がパフォーマンスに余裕を見せつつあったんだけど、

恵君の返しの左フックには十分な必殺感がこもってて、

攻撃が一段落した際に田中君のガードが下がるところを狙ってたんだわ。

 

<3R>

田中君は前詰めしながら攻め込む際に上体だけが先に行き過ぎる傾向があって、

相打ちでのフック系に活路を求めてた恵君にもまだチャンスがありそうで、

田中君陣営にとってもまだまだ予断を許さなかったんだわ。

 

ただ、プレスを掛けられて簡単に下がってしまう相手を前にして田中君、

攻撃のきっかけを自由にさせて貰ってたようなところがあって、1分33秒、

赤コーナー近くの南ロープに恵君を追い詰めたその瞬間、

ここぞって感じで右ストレートをキッチリ打ち込んだんだわ。

 

まともに貰ってしまった恵君は思いっ切り頭を跳ね上げられてしまって、

そのままロープにもたれかかるようにして大きくダウンしてしまったんだわ。

 

余りの直撃だったし、倒れ方も激しかったもんでレフェリーも即のストップエンドで、

正式には1分35秒での田中君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 中島剛君(勝又)×山本ライアン君(ワタナベ)……Fe 4R

0勝1敗(1KO)の34歳・福岡県と、0勝1敗の24歳・東京都。

 

後楽園初登場の山本君は正式には山本・ライアン・ジョシュアっていって、

中野区生まれのフィリピン系なんだけど、

中島君の方も外国人の血が混じってるような風貌だったんだわ。

 

お互いに0勝1敗同士の初勝利目指し組だったんだけど、

中島君は3年前に岩原慶さんにKO負けして以来3年振りってことで……。

 

<1R>

まだ2戦目の二人だったんだけどそこそこレベルが高かったし、

とってもパワフルでスリル満々のボクシングを展開してたんだけど、

基本的なプレスは常に中島君の方だったんだわ。

 

下がり気味だった山本君も左手の使い方は上回ってたもんで、

何とか自分の距離を維持しようと工夫してたんだけど、

一旦詰まったところでの中島君の右フックのパワーも凄かったなあ。

 

<2R>

中島君も自分の距離を充分把握してて、

その距離にならないと打っていかなくて、

それはそれで効率的ではあったんだけど、

もう少し手前から仕掛ける戦い方も混ぜ込むといいのになあって見てたんだけど、

一旦彼の距離になった際に打ち出すパンチは実にそれこそ七色で、

多種多様なパンチを無理なく組み合わせてとっても見栄えが良かったんだわ。

 

山本君の方は常に下がり下がりのままたまにいい右フックも見せてたんだけど、

ボディブローまでフォローする余裕は無かったなあ。

 

<3R>

隣で見てた渡辺会長が中島君はアマ経験あるの? って聞いてきたんだけど、

それほど中島君は動き全体がシッカリしててスムースで冷静な戦い方をしてて、

もっと行けそうなのに自分で攻めを切り上げてしまう山本君との差が拡がって、

いいワンツーを持ってるんだけど、先手を取られる場面が多くなるにつれ、

劣勢が明白になってしまったんだよね。

 

気が付けば山本君の顔面がかなり傷んできたんだよなあ。

 

<4R>

ガンガンの先攻めが必要だった山本君が最初の1分間を優勢に進めて、

少なくとも負けはナシにしようって意志を感じさせたんだけど、

軸のシッカリした中島君の馬力系のショットが押し返すにつれ、

山本君は徐々にショートブローのタイト感を失っていったし、

返しのパンチのタイミングもずれ始めてたんだよね。

 

残り1分からの最後の飛ばしも圧倒的に中島君の方で、

全く疲れを見せない動きから多彩なコンビネーションと手数を見せ付けたんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37で中島君だったんだけど結局、

39-37×3ってことで全員が納得の中島君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

一旦距離が縮まった時の中島君はそれこそ多彩なショートブローの鬼なんだけど、

そこに至る前に遠目で対応されるとシンドイことも予想される訳で、

もっと若い頃にデビューしてたら相当のボクサーになってたんじゃないかとか、

色々な思いが廻ったんだけどとにかく中島君はいいボクサーだったんだわ。

 

 

 

④ 内川大輔君(伴流)×大西裕太君(横田S)……59.5㎏ 4R

3勝(1KO)3敗1分の30歳・佐賀県と、

3勝(3KO)5敗(2KO)の33歳・神奈川県。

 

<1R>

二人共、B級昇格を賭けてたんだけど全体にガキゴキした動きに終始してて、

代わり番この被弾を繰り返しもしてたんだけど、

残り1分10秒からの大西君の攻勢を前にして内川君、

対応遅れが目立ってきて、何となく遠慮がちにやってる感じがしてきたし、

そもそも相手を困らせ警戒させるような手数に足りてなくて、

これはちょっとシンドそうだなってことで一旦休憩タイム。

 

 

結局、この試合は1Rの印象のままだったみたいで3R1分01秒、

大西君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 中山祐太君(勝又)×大橋波月君(10count)……LF 4R

2勝(1KO)1敗1分の22歳・東京都と、

3勝(2KO)1敗(1KO)の19歳・神奈川県。

 

これはもう圧倒的に大橋君の勝利を予想してたんだけどね……。

 

<1R>

大橋君と比べて序盤の中山君の動きは何となく自信無さ気で、

密着してからもシツコイ大橋君を前にして、

攻め込むタイミングを見計らってるうちに被弾を重ねてしまってたんだわ。

 

殆どやられっ放しだった中山君だったんだけど、

それでも時折打ち出してたフック系には要注意って感じだったね。

 

ポイント的には圧倒的に大橋君優勢のままに推移してた残り20秒の西ロープ前、

勢いそのままの大橋君が強烈なワンツーをヒットさせて、

まともに右ストレートを貰ってしまった中島君がダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートして終了ゴングまで踏ん張った中島君だったんだけど、

この回は10:7.5ほどもの大差を付けられてしまったんだわ。

 

<2R>

早々決着の意志を固くしたか大橋君が初っ端から飛ばしていって、

まずは詰め詰めからのヒットヒットだったんだけど、

自分には彼が必要以上にムキになってるような印象が強くて、

「欲張るな!」 っていうセコンドのアドバイスは実に適切だと思ったんだよね。

 

初回には簡単に倒れてしまった中島君だったんだけど、

ここでの踏ん張りは想像を遥かに超えてて、

緩急の少ない大橋君のパンチに慣れたってこともあったんだろうけど、

とにかく全く気後れせず正面切ってのガンガンの打ち返しで、

自分にはまるで別人登場のように見えたんだけど、

場内の観客達を大いに沸かせたんだわ。

 

<3R>

これでもかって感じで大橋君が初っ端からブンブン振っていって、

最初に大きく貰ってしまった中山君だったんだけど、

ここでも危ないところで必死に耐えての即の大反撃で、

微妙に大橋君が優勢だった残り1分からが実にもう物凄かったんだわ。

 

10秒間近い極上の激闘を征したのは何とそれまで劣勢だった中山君の方で、

それは若干の幸運の女神の後ろ盾があった結果でもあったんだろうけど、

とにかくそこからの中山君はまるで神が宿ったかのような瞬発馬力を発揮して、

一気に大橋君を北西ポストに追い込んだ残り30秒、

勿論大橋君もそこそこ打ち返しはしてたんだけど、

続けざまに3~4発強く当て込んで大橋君を弱らせて、

最後は右ストレートのチョン打ちで大橋君から衝撃のダウンゲットだったんだわ。

 

ポストに背中をもたれさせながらしゃがみ込みダウンしてしまった大橋君、

何とか何とかって立ち上がってリスタートして、

半分意識が飛んでたんじゃないかって自分は思ったんだけど、

とにかく再度の殴り合いにノーガードで挑んでいってのそれは正しく激闘激闘で、

どちらにとっても危険を孕んだそれは実に野放図な殴り合いだったんだけど、

4~5秒続いてた中、激しく被弾してたのはやっぱり大橋君の方で、

最後は目を瞑ってメチャ振りするのを見たレフェリーがついに割って入って、

よく頑張ったね、もうこの辺にしようねって感じのストップエンドで、

2分53秒、中山君の大逆転系のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

中山君と話したことは一度も無かったし、

彼も自分のことは知らないと思ったんだけど、

ちょっと話がしたかったもんで声を掛けたら彼、とっても気安くて愛想も良くて、

相手のパンチはどうだったのとか色々聞いてたら、

そこに大橋君もやって来て、また色々話が拡がったんだけど、

大橋君はまた是非試合させて下さいって言ってたなあ……。

 

 

 

⑥ 若松竜太君(勝又)×宇津見義広君(ワタナベ)……B 8R

10勝(7KO)12敗(8KO)1分の33歳・鹿児島県と、

13勝(8KO)8敗(1KO)3分の33歳・東京都。

 

いつの頃からか二人とは行き合えば言葉を交わすようになって、

だから自分的には押し黙って見つめるしかない試合だったんだけど、

それでも敢えてっていう気持ちでは若松君の勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

立ち上がり、動きが硬かったのは若松君の方で、

宇津見君は初っ端から結構吹っ切れた動きをしてて、

体勢が整い切れてなかった若松君が受け身に立ってしまう場面が多かったんだわ。

 

若松君はもう少し時間がかかるかなあって見てた残り1分06秒、

宇津見君が追い込み鋭く南東ポスト前で強烈な左フックを一閃ヒット。

まともに貰ってしまった若松君は明らかに効いてしまって、

残り時間を凌ぐのがやっとやっとで、正直とっても危なかったんだわ。

 

<2R>

若松君の回復度が気になったんだけど思うに任せなかったみたいで、

勢い付いた宇津見君を阻止するべくの手立ても出せないまま追い込まれて、

開始29秒、ついに青コーナーに押し込まれてしまって連続被弾で、

最後は右ボディをまともに貰ってしまって堪らず左膝を着いてしまってダウン。

 

何とか立ち上がって再開した若松君だったんだけど、

顔面とボディの両方にダメージを残したままのリスタートは如何にも辛くて、

今度は南ロープに詰められてしまっての再現VTRのような連続被弾で、

0分59秒、またもやの膝着きダウンを喰らってしまったんだわ。

 

2回のダウンを乗り越えて再度立て直すっていうのはとっても無理そうで、

若松君の終焉は目前になってしまって結局、1分24秒、

これ以上の続行を強いるのは危険っていうことでのストップエンドだったんだわ。

 

 

普段は伏し目がちで言葉数の少ない宇津見君なんだけど、

町田トレと共に移籍した初戦でもあるし、トレーナーの為にも頑張るって、

そういうのは有岡康輔君と横井トレとの関係を彷彿とさせるものがあって、

同じように移籍初戦を飾ることが出来てとってもハッピーだったんだわ。

 

試合直後の宇津見君は若干納得しかねてる様子も見せたんだけど、

100%の満足を得られる試合をするっていうのは望み過ぎで、

まずは移籍初勝利をシンプルに喜ぶべきだと思ったなあ。

 

 

敗けた若松君には敢えて近寄らないようにしてたんだけど、

試合後暫く経ってから彼の方から寄ってくれたもんでちょっと話をしたんだわ。

 

実は彼は心に辛いことを抱えたままのこの日のリングだったんだけど、

それを試合に敗けた言い訳にしないように気を付けながら話してて、

自分は彼を軽くハグして、「また、頑張れな。」 って伝えたんだよね。

 

 

 

⑦ 柳達也さん(伴流)×土屋浄司君(F赤羽)……L 8R

13勝(4KO)5敗(2KO)1分のランク3位、28歳・栃木県と、

7勝(5KO)4敗(3KO)2分の24歳・東京都。

 

柳さんはこの日が誕生日だったんだよね。

いつもは若干決め手に欠けるようなところのある柳さんなんだけど、

それでもこの日の試合は余裕だろうなってことで、

自分はかなり遠目からある関係者と言葉を交わしながら見てたんだけどね……。

 

 

元々スロースターター気味の柳さんに付き合って土屋君も慎重な立ち上がりで、

1Rは結局ジャブ交換主体に推移してて、

2Rに入ってやっと試合らしくなっていったんだけど、

最初のクリーンヒットは何と土屋君の方で、

右ストレートを直撃された柳さんが思わず大きくヨロけてしまったんだわ。

 

その後、粗っぽい土屋君の追撃をかいくぐった柳さんも左フックを報復ヒットさせて、

お互いに危険なパンチを意外に簡単に貰ってしまってたんだわ。

 

それでもやっと感じを掴み始めたような柳さんのプレスが効いてきて、

いよいよこれからだよねって見てた3R残り52秒、

若干遅れ気味に飛んで来た右をカウンターで喰らってしまって、

何となんとナント柳さんがダウンしてしまったんだわ。

 

残り時間が沢山あったもんでリスタート後の柳さんが心配されたんだけど、

それほど大きなダメージを残して無くて、

土屋君の追撃も粗っぽくて甘かったもんで何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

 

それにしても土屋君はちょっと不思議なボクサーで、

勝率はそれほどではない中、それでも7勝のうち5つがKO勝ちなんだけど、

それ程回転力のある方でもないし、

一つ一つのパンチも鋭いって感じでもないんだよね。

 

ただ見てて何となく解ったのは返しのパンチのタイミングが実に特徴的で、

ずれてるというか、ほんの少し遅れたタイミングで飛んで来るもんで、

相手は思わぬところで貰ってしまうって感じなんだよね。

 

 

ただ、柳さんも流石の歴戦士ってことで、

若干惑わされながらも徐々に自らの距離とリズムを取り戻していって、

本来の実力差を見せ付けていってからは比較的安心の安心だったんだよね。

 

元々体の動きに鋭さが無くてガードが緩い土屋君は打たれ方の形が悪くて、

5Rに入るとスタミナも削られてしまったようで、メッキリ手数も落ちてしまって、

万策尽きて被弾を増やすばかりなってしまった1分36秒、

もういいよねって感じが割って入ってのレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

自分はフルラウンドやって、柳さんがポイントを積み重ねる展開を読んでたんだけど、

この日は随分派手な試合をしたってことで周囲をハラハラさせまくってたもんで、

試合後の彼にそんなようなことを話したら、大きく苦笑いしてたんだわ。

 

 

この後は女子戦が組まれてたもんでこの日の自分のボクシングはこれでお終い。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 中山祐太君

② 柳達也さん

③ 宇津見義広君、中島剛君

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