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2017年11月21日 (火)

後楽園ホール・11月20日

 

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“明日を見つめて……。”

 

 

 

やたら動き回る安手のロック・ギタリストが多い中、

動きの少ないギタリストの代表は何と言ってもリッチー・ブラックモアで、

次がエリック・クラプトン、3番目がブライアン・メイだと思うんだけど、どお?

 

 

 

中8日振りの後楽園ホールは懐かしい人とヤアヤアして、

比嘉大吾さんと山下賢哉さんと笑顔の挨拶を交わして、

鴻巣茂野ジムの面々とコンチワして始まり始まり……。

 

 

 

① 近藤哲哉君(横田S)×小出太一君(鴻巣茂野)

                        ………58㎏ 4R

デビュー戦の20歳・神奈川県と、デビュー戦の23歳・埼玉県。

 

<1R>

小出君はガードを固めながら接近してからが勝負所みたいだったんだけど、

近藤君が意外に巧いこと対応して小出君が打ち出す前にヒットヒットしてて、

最初の1分半を優勢のまま小さく鋭く腕が振れてたんだわ。

 

小出君には 「ガード! ボディ! 小さく振れっ!」 って、

セコンドから色々の指示が飛んでたんだけど、殆ど耳に届いてないようで、

残り1分からはそこそこ盛り返しはしたんだけど、

ラウンドトータルでのヒット数ではやっぱり近藤君で、

特に左フックが印象的だったんだわ。

 

<2R>

近藤君は前の回に飛ばし過ぎたか若干の打ち疲れが見えてきて、

小出君が左右ボディを頑張るにつれ勢いを失いつつあったんだけど、

小出君の方もそこを一気呵成にってところまではいかなくて、

結局後半の挽回でまたもや近藤君の手数勝ちだったなあ。

 

<3R>

序盤の頑張りが印象的だったのは近藤君の方で、

小出君の顔面の傷みが目立ってきたんだわ。

 

懸命に前詰めする小出君だったんだけど、

打ち出しのタイミングが遅くて中々主導権が取り切れないままで、

残り1分からは近藤君と同じようにヘバリが浮き出てきてしまってたんだわ。

 

<4R>

最終回ってことで小出君も初っ端から力を振り絞っての奮闘奮闘で、

1分26秒には大きく右ストレートをヒットさせて明らかなポイントゲット。

 

中盤以降の二人はそれこそヘロヘロの夢遊病患者のようだったんだけど、

その一生懸命さは充分伝わってきたんだわ。

 

 

ってことで自分は有効打と手数を重視して39-37で近藤君だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38って2-0で小出君の2-0勝ちだったんだわ。

 

「4回戦の場合だと、とにかく前に出てる方が評価されるんじゃないですか。」

って試合後に大塚隆太さんが言ってたんだけどね……。

 

 

この日デビューの小出君のチーフセコンドには泉トレが付いてたんだけど、

もしかするとチーフは初めてかも知れなくて、そのせいか余り声も出てなくて、

デビューボクサーと同じようにガチガチに緊張してたなあ……。

 

 

 

② 徳永篤君(船橋D)×甲斐龍八君(元気)……52.8㎏ 4R

1勝1敗(1KO)の26歳・東京都と、1勝0敗の17歳・東京都。

 

甲斐君はジャスト2000年生まれっていう、

滅多にお目に掛かれない貴重なボクサーで、

1000年生まれはとっくに存在してないし、

次は西暦3000年まで待たなくてはならないんだからね。

 

<1R>

激しくもキッチリしたボクシングをする二人で、

特に甲斐君の返しの左フックがグッドグッドなスタートだったんだわ。

 

6:4で甲斐君が優勢なままだった残り50秒、

徳永君の右ストレートがかなりのハードヒットで、

そこからの徳永君の一気追撃が抜かりなくて残り39秒の北西ポスト前、

右から左ってフックを連続ヒットさせて手際のいいダウンゲット。

 

甲斐君のダメージが気になるところだったんだけど、

ごく普通にリスタート出来てたね。

 

<2R>

立て直した甲斐君が最初の30秒間に右フックを2発当て込んで、

すっかり流れを取り戻した1分34秒、

体を寄せ合った後の離れ際に左フックを強烈ヒットさせて、

心構えの出来てなかった感じの徳永君がまともに貰ってしまってダウン。

 

そこそこ強烈なヒッティングだったもんで徳永君の回復度が気になったんだけど、

前の回の甲斐君と同様、意外なほど普通にリスタートしてたんだわ。

 

その後、残り50秒から右を交互に当て合って、

まだまだ予断を許さない展開だったんだわ。

 

<3R>

より消耗が進んでるのは徳永君のように見えたんだけど、

開始直後から攻勢をかけていったのはその徳永君の方で、

それに応じた甲斐君との間でいきなり激しい打撃戦が始まって、

それほど大差無く進んでた開始36秒、

甲斐君の右フック系が強く連続ヒットして徳永君がダウンしてしまったんだわ。

 

まだやれそうな感じがしないでもなかったんだけど、

レフェリーは危険な倒れ方だったと判断したみたいで、

ほぼ即のストップエンドで0分37秒、甲斐君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 辻本将人君(東拳)×緒方初音君(協栄)……F 4R

2勝(1KO)0敗の26歳・埼玉県と、0勝1敗(1KO)の20歳・千葉県。

 

<1R>

二人共、そこそこいいセンスはしてたんだけど手数少な過ぎの低調な立ち上がりで、

残り1分05秒での辻本君の左フックも良かったんだけど、

常にプレスを掛け続けてた緒方君の右フックの方が有効度が高かったんだわ。

 

<2R>

辻本君も少しばかり前向きにはなってきたんだけど、

それでもお互い、4回戦の割には見てる時間が長過ぎなんだわ。

 

ラウンド序盤の緒方君の右フックも見栄えが良かったんだけど、

緒方君の2発に3発を返してた辻本君の手数を評価。

 

<3R>

辻本君からは吹っ切れた感じが漂ってきて、

開始1分まで甲乙付け難い拮抗状態を続けた後、

密着戦では緒方君のショートブローが目立ってたんだけど、

直後の反撃とか、ボディブローの強さで辻本君のポイントだったなあ。

 

<4R>

正しく勝負ラウンドだったんだけど、お互いに全く緩むことなく、

最後の30秒間も互角の飛ばし合いを見せたんだけど、

残り1分15秒での辻本君の左ボディが強烈で、

それ以降は緒方君が下がらされる場面が多くなっていったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37で辻本君のだったんだけど、ジャッジの見方は真逆で、

39-37、39-38×2ってことで緒方君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 小林和優君(RK蒲田)×市川大樹君(駿河男児)……L 8R

8勝(5KO)7敗(1KO)1分の34歳・長野県と、

9勝(7KO)3敗(2KO)のOPBF13位、22歳・静岡県。

 

<1R>

お互いに繊細な組み立てから始める方ではなくて、

いきなり必殺系の左右フック主体で勝負しててほぼ互角だった残り20秒、

市川君の左フックが鋭くヒットしてまずは1ポイントゲット。

 

<2R>

二人共、ジャブ抜きの1~2発の瞬間勝負に拘り過ぎのままだったんだけど、

残り1分20秒、クリンチ際に小林君の右ストレートがハードヒットして、

若干突っ立ち気味でガードも固くない市川君なもんで、

1発大きく貰うと危険そうな雰囲気が漂ってきたんだよね。

 

<3R>

市川君の再度のプレスプレスから始まって、

いい右フックも放ってたんだけど、その後の左のフォローが明らかに遅くて、

とにかく右を決め打ちし過ぎで勿体無い感じさえしたんだよね。

 

残り1分25秒での再度の右ヒットでポイントゲットを固めはしたんだけど、

それでも繋ぎのパンチが少な過ぎて相手のタイミングを許してたんだよね。

 

<4R>

市川君はいい攻撃をしてる時に限って、

それと交換に大きくガードが緩んでしまう傾向が強くて、

却って小林君の小ヒットの餌食になること多かったなあ。

 

このラウンドこのまま小林君が取るかって思われた残り10秒、

立て直しての反撃がとっても効果的で大きく挽回挽回。

 

<5R>

お互いの左目上がそこそこ傷んできて、

ってことは相手の右を貰ってしまった結果なんだけど、

特に小林君のダメージが気になり始めたんだよね。

 

小林君は7敗してるんだけどKO負けは1回しかなくて、

武骨な頑張り屋はその打たれ強さを大きな売り物にしてるんだよね。

 

それにしてもお互い、もう少し山場の作り方を意識した方がいいのになあ……。

 

<6R>

市川君が自分から流れをブツブツ切ってるような感じがしてきた中、

開始30秒までに小林君の右フックが2発ヒットして、

1分30秒からも更に攻勢を強めて渾身の右フックを振るっていったんだわ。

 

残り51秒、その小林君がまたもやの右を2発ヒットさせた後の残り28秒、

強烈な右フックを当て込んだ途端、踏ん張り切れなかった市川君が膝カックンで、

思わず大きく膝を折りながら一瞬堪えたんだけど、

直後に一瞬右グローブを着いてしまってダウン。

 

って自分も周囲をそう判断したんだけど何とレフェリーはそのままスルーで、

レフェリーがそう判断したんならって感じで、

目の前で見てた西側ジャッジもインスペクターもシカトしたままだったんだわ。

 

そんなら倒し切ってしまおうって飛ばした小林君、

市川君を赤コーナーに追い込んで追撃ラッシュだったんだけど、

市川君が必死に凌いでラウンド終了ゴング。

 

<7R>

前の回の終盤に飛ばしまくった小林君は一休みスタートで、

それに乗じて市川君先手攻めだったんだけど明らかに勢いに欠けてきてて、

中盤以降の小林君のジャブと右ストレートで大きく巻き返されてしまったんだわ。

 

ただその小林君にしても左目が塞がりそうなほどに腫れてきたんだけどね。

 

<8R>

市川君は最後の詰め詰めだったんだけど、大きな効果を上げられないままで、

1分過ぎからは小林君がラッシュラッシュで印象点をゲットして、

その後市川君も右ショートアッパーでほぼ互角に戻したんだけど、

お互い、ハァーハァー、ヘロヘロで体が緩んでパンチが流れてた中、

ラスト10秒からは市川君の印象が悪過ぎたまま終了ゴング。

 

 

自分は6Rは小林君のダウンゲットで計算したから77-75だったんだけど、

結局、78-75、77-76、76-77ってことで小林君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

試合後暫くして柳光会長に6Rのダウン云々に関して話を聞いたんだけど、

中々興味深い答が返ってきたんだよね。

 

試合直後、柳光会長の奥様が目に涙を一杯浮かばせてたんだけど、

この試合に敗けたらほぼ終わりだっていう小林君の最後の頑張りに、

大きく心を動かされたみたいだったんだわ。

 

 

小林君の勝利は2011年以来実に6年振りで、その間に6連敗したんだけど、

その相手は稲垣孝さん、川瀬昭二さん、中澤将信さん、徳永幸大さん、

中野和也さん、山田智也さんって強豪ばかりだったんだよね。

 

小林君と自分はお互いに顔見知りだったもんで、

行き合えば薄っすらと挨拶を交わしてたんだけど、

試合に負けても言葉を掛ける間柄ではなかったんもんで、

これといった会話を交わさないままの6年間だったんだけど、

昨日は偶然通路でバッタリした時に思わずハグっぽくなってしまったんだわ。

いかにも不器用な34歳が12年かかってOPBFランクをゲットしたんだよね。

 

 

 

⑤ 掃部真志君(ワールドS)×上岡泰君(元気)……Fe 8R

6勝(4KO)2敗1分の23歳・広島県と、

10勝(6KO)4敗(1KO)2分のサウスポー、25歳・埼玉県。

 

<1R>

前の手で遊べるのは圧倒的に上岡君なもんで、

掃部君のいきなり過ぎ、大きく振り過ぎが泣きを見そうだったんだけど、

ショットの総数、ヒット数共に掃部君が押し切ってしまったんだわ。

 

<2R>

真っ直ぐな力強さとしなやかな対応力の戦いだったんだけど、

この日の上岡君の左ストレートは何故か素直過ぎてたし、

頭の位置に対する配慮が全く出来てなかったんだわ。

 

その上岡君、ラウンド終了間際でのバッティングで眩暈がしたみたいで、

自コーナーに戻る際にかなりフラフラしてたんだわ。

 

<3R>

終始やり難そうにしてたのはサウスポーの上岡君の方で、

1分15秒、やっと左ストレートをクリーンヒットさせてたんだけど、

ショート戦では強いストレートが打ててなくて、

フック系のパンチのストロークも大き過ぎてたなあ。

 

<4R>

本来ならば上岡君はもっと色々動ける筈だし、攻撃もしつこいんだけど、

密着戦でも手を止めなかったのは掃部君の方で、

自身がアピールする場面が中々訪れない中、

この回は随分打たれ込んでしまって10:8.5ほどもの差が付いてしまったんだわ。

 

<5R>

上岡君が誤魔化し切れそうになくなった中の開始38秒、

掃部君の左ストレートボディが強烈な喰い込みで、

上岡君も左をフック系に当て込んではいたんだけど、

直後に2~3発返されてしまうっていう展開が続いたんだわ。

 

<6R>

気持ちを立て直して上岡君が踏ん張ったんだけど、

相手にダメージを与え切るところまではいかなくて、

陣営にしろ、見てる方にも打開策が浮かんで来なかったんだわ。

 

<7R>

アレレッて感じで急に掃部君の攻めあぐみが目立ったきて、

お互いに見栄えの良くない被弾を繰り返し始めて、

一挙に緩んだ試合になってしまったんだわ。

 

<8R>

それでもまだまだ上下打ち分けとか返しの返しとか、

色々な工夫を見せてたのは圧倒的の掃部君の方で、

上岡君はロープを背にしたり、コーナーに詰められることが多くて、

最後は掃部君もヘロヘロだったんだけど、辛うじてポイントはキープだね。

 

 

ってことで自分は78-74だったんだけど結局、

80-73、79-73、78-75で掃部君の3-0勝ちだったんだわ。

 

それにしてもこの日の上岡君はちょっと別人のようだったなあ。

 

 

 

⑥ 木村吉光さん(白井具志堅)×何チャラ・何チャラ……58㎏ 8R

8勝(3KO)0敗のランク15位、21歳・香川県と、

10勝(2KO)7敗の20歳・タイ。

 

木村さんの相手はグレン・メデュラっていうフィリピンボクサーだと思ってたら、

いつの間にか長い名前のタイボクサーに変わってて、

これはもう全く一見の価値さえないと思ってトイレへ行ってたら、

案の定、1R1分10秒で木村さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

次の第7試合は女子戦だったもんで、更に長い休憩タイムゲットってことで……。

 

 

 

⑧ 山下賢哉さん(白井具志堅)×エラニーノ・セミジャーノ

                        ………53.5㎏ 8R

11勝(8KO)3敗(2KO)のランク8位、21歳・東京都と、

15勝(5KO)7敗3分のOPBF7位の国内王者、サウスポー、26歳・フィリピン。

 

隣で一緒に観戦してた三迫会長が言ってたんだけど、

相手のフィリピンボクサーは正確にはエラニーノではなくて、

エラニオっていうんだってさ。

 

<1R>

エラニオはとってもバランスの取れた構え方をしてたし、

上体を巧いことしなやかに使いながら力みのないスムースな打ち出しをしてて、

こりゃ中々やりそうだなって見てたんだけど、開始56秒、

そのエラニオの右ショートアッパーが隙間を突いて軽くヒット。

 

多分その1発で火が付いたんだと思うんだけど山下さん、

それまでは比較的大人しい立ち上がりを見せてたんだけど一気に凶暴化して、

もう行くのかってほどの激しい飛ばしを見せていって、

その急変に対応できなかったエラニオをガンガン追い込んでいったんだわ。

 

一旦距離が詰まったところでのショート戦は流石のモノがあった山下さん、

ついに残り58秒、強烈なボディを左右って連続打ち込みでダウンゲット。

 

タイボクサーじゃあるまいし何とかリスタートするんじゃないかって見てたエラニオ、

歯を喰いしばって立ち上がりはしたんだけど、戦うポーズを取り切れず、

そのままコーナー近くのロープにもたれ掛ってテンカウントアウト。

 

 

ってことで2分12秒で山下さんが実に手際のいいKO勝ちだったんだわ。

それにしても最近の山下さんの迷いのない瞬発力は尋常じゃないんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 小林和優君

② 山下賢哉さん

③ 甲斐龍八君

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