« 2017年8月 | トップページ

2017年9月

2017年9月23日 (土)

後楽園ホール・9月22日

 

Img_0007

“赤トンボ”

 

正式には “アキアカネ” っていうらしいんだけど、

自分らは子供の頃から “赤トンボ” だったね。

この写真は台風一過の18日に飛んで来たものなんだけど、

右側の羽根が夕陽に反射してとっても綺麗だったんだわ。

 

 

 

21日のホールは考えがあってスルーしたんだけど、

個人的には中川健太さんとか岡崎祐也さん、

それに氏家文男君達を応援してて、

夜に確認してみたら、中川さんは余裕の1RKO勝ちで、

氏家君も判定勝ちして立て直しに成功したんだけど、

岡崎さんは意外なほどの大差が付いてしまっての0-3負けだったね。

 

岡崎さんに勝った稲垣君は確か日本人ボクサーに勝ったのは4年振りで、

同時にそのくらい振りのランカー復帰なんだよね。

 

自分の中ではピークを過ぎた感じだった稲垣さんなんだけど、

諦めない姿は何だか嬉しいよね。

 

 

 

昨日は川崎新田ジムの興行だったんだけど、

赤コーナーは全員新田ボクサーが並んでて中々壮観だったんだわ。

 

この日は全7試合の中にFe級の試合が4試合もあってその比較が面白かったし、

川崎新田×T&Tの試合が3試合続けて組まれてて対抗戦の様相もあって、

色々興味が尽きなかったんだよね。

 

 

新田会長や何人かのスタッフの人達に御挨拶した後、

西田光さんや古橋岳也さん、それに日野僚さん達とちょっと話をして、

黒田雅之さんとも会釈を交わして始まり始まり……。

 

 

 

① 安倍将太君×菊地元基君(協栄山神)……F 4R

デビュー戦のサウスポー、21歳・神奈川県と、デビュー戦の19歳・神奈川県。

 

<1R>

デビュー同士の二人は肌の白い同士でもあったんだけど、

上背とリーチでは優位な安倍君はどう見てももっともっとのジャブが要るところで、

一旦距離が詰まったところでは菊地君の回転力に圧倒されてたんだわ。

 

安倍君のセコンドからは 「近い! 近い!」 ってアドバイスが飛んでたんだけど、

思うに任せないまま明らかに戦い方を間違ってる感じだったなあ。

 

二人は危険な打たれ方を交互に繰り返してたんだけど、

菊地君の方が少しだけヒット数が多かったかなあ。

 

<2R>

やっぱり安倍君は基本的に距離を間違ってるとしか言いようがなくて、

菊地君が標準的な体力を備えてるなら徐々にペースを取られるのは明らかで、

ってことで勝負の行方が見えてきてしまったモンで一旦離席して、

東側板席へ異動したんだわ。

 

 

異動先のすぐ近くにT&Tの本木会長と倉本和史君がいたもんでコンチワして、

本木会長とはこの後の第2試合から3試合連続で新田ジム対決で、

それもオールFe級ですよねって言ったら、

どうなりますかねえってその時は若干不安混じりだったんだよね。                                                      

 

その横に宮崎辰也君が来てて、その後の晴太君の話なんかしたんだよね。

 

 

第1試合のその後は人と話をしながら遠目にボヤーッと見てたんだけど、

案の定菊地君が押し切る展開が続いて、

安倍君が最後まで持ちそうにない感じだったんだけど、

デビュー戦の菊地君もペースに配慮し切れてなかったみたいで4R、

相手がヘロヘロになってるのに行き切れないままの終了ゴング。

 

ってことで40-36、40-37、39-37ってことで菊地君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

② 稲森卓也君×浅井大毅君(T&T)……Fe 4R

デビュー戦の26歳・東京都と、0勝1敗の24歳・愛知県。

 

<1R>

初っ端から吹っ切れてたのは稲森君の方で中々グッドなプレスを掛けてたし、

詰めてからの連打でも一歩二歩浅井君をリードしてて、

浅井君からは戦い方に迷ってるような印象を受けたんだよね。

 

<2R>

浅井君も意を決したって感じで積極的な打ち合いを挑んでいって、

お互いに危ないパンチのやり取りが続いたんだけど、

徐々に形勢が浅井君の方に傾きつつあった中の開始40秒、

その浅井君のワンツーの方が直撃して稲森君がダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど稲森君、明らかにダメージを引きずったままで、

初勝利を目指して飛ばしていった浅井君の勢いを止めきれなくて、

防戦一方のまま気持ちと体力が尽きてしまったところでレフェリーストップエンド。

 

ってことで1分01秒、浅井君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 斉藤歩志君×室田拡夢君(T&T)……Fe 4R

1勝0敗の22歳・秋田県と、1勝(1KO)2敗(2KO)の21歳・群馬県。

 

<1R>

辰吉丈一郎似の室田君の方がフレーム的に優位だったんだけど、

それにしても二人共、ガード無視で無暗に振り過ぎの危ない危ないで、

随分乱暴な戦い方をするなあって見てたんだわ。

 

序盤を優位に進めてた室田君が斉藤君の右ストレートを貰ってからメッキリで、

相手の消耗を見た斉藤君が勿論一気一気の逆襲で、

こりゃ斉藤君が押し切るかなあって思われた1分27秒、

斉藤君の打ち終わりに室田君が連打をカウンター気味にヒットさせた直後、

多分斉藤君は覚悟してしてなかったんだと思うけど、

室田君の左(右?)ボディが強烈な喰い込みを見せて斉藤君が一発ダウン。

 

心構えが出来てないところでのボディブローは正に地獄って感じで、

斉藤君は苦痛に顔を歪めながらリングをのたうってたんだけど、

1分38秒、そのままテンカウントアウトだったんだわ。

 

これで室田君もイーブン戦績に戻したってことで……。

 

 

 

④ 上村峻亮君×諸橋一将君(T&T)……Fe 4R

0勝0敗2分のサウスポー、26歳・神奈川県と、

1勝0敗1分のサウスポー、29歳・北海道。

 

<1R>

上村君はパワーが有りそうだったんだけど明らかな後ろ足体重で、

だから打ち出しがワンテンポ遅れてたし、パンチの届きも今一不十分で、

諸橋君の方も相手を警戒する余りか踏み込み不足だったなあ。

 

お互いに見栄えのいいヒッティングが叶わないままで、

このまま第1ラウンドが終了するかと思われた残り9秒、

上村君が何気に3~4歩下がったその瞬間、

諸橋君が鋭い踏み込みからの左、右を連続追い打ちヒットヒットで、

直撃された上村君が南ロープ近くでダウンしてしまったんだわ。

 

<2R>

ラウンド開始ゴングがスカ当たりだった中、

前の回、立ち上がったところで終了ゴングだった上村君は、

明らかに回復し切れてなくて、挽回に頑張ろうとはしてたんだけど、

気力と体力が思うようにならなかったみたいで、

直ぐにクリンチしようとする仕草を何度も繰り返してたんだわ。

 

そういうのを目の前にしたら諸橋君、勿論益々元気元気になる訳で、

1分過ぎて上村君の消耗が進んで抵抗力が著しく落ちてきた中、

諸橋君のショートブローが2~3発続けざまに直撃して、

ついに力尽きた上村君が崩れ落ちるようにしてダウン。

 

見計らって見かねたレフェリーが即のストップエンドで、

1分29秒、諸橋君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

ってことで川崎新田とT&TとのFe級対決3連戦は、

何となんとT&Tジム側の全勝全KO勝ちってことになったんだけど、

試合後の本木会長は笑顔笑顔ではあったけど特別舞い上がる事はなくて、

その結果はどっちにも起こり得た試合内容だったってことを、

自分と同じように感じてたのかも知れなかったんだわ。

 

 

次の試合が始まる前に高梨さんの応援に来てた斉藤正樹さんとバッタリで、

もしかしたら彼を怒らせるかも知れないようなことも言ったんだけど、

斉藤さんは太っ腹で笑い飛ばしてくれたんだよね。

 

 

 

⑤ 桜井昌幸君×高梨直人君(10COUNT)……50㎏ 6R

3勝11敗3分の27歳・神奈川県と、

4勝(3KO)11敗(2KO)2分の33歳・神奈川県。

 

二人は将来的にこの大きな負け分をチャラにすることが出来るのか、

少なくともチャンピオンロードを進むのはどう考えても有り得そうにないことで、

そのことは多分お互いに充分認識してるんだろうけど、

それなら何故二人はボクシングなんて危険に満ちたスポーツを続けるのか……。

 

そういう事はそもそも部外者があれこれ詮索することではないんだろうけど、

自分はいつもとっても気になるんだよね。

 

きっと彼らには彼らなりのボクシングがあると思う訳で、

何とかA級にっていう思いがこの日の二人にはあるんじゃないかと思う訳で、

それはランカーになりたい、チャンピオンになりたいっていう、

他のボクサー達の思いとは違うけど質的には何ら変わる事のない、

ある意味とっても崇高な思いと同じなんだと思うんだよね。

後はただ彼らが決して巧くはないけどその気持ちを見せてくれるかってことで……。

 

<1R>

頭半分ほどデカイ高梨君がユッタリスタートしてた中、

桜井君がテキパキ鋭い動きが出来てて、

さあどう対応するのか高梨君って感じだったんだけど、

ラウンド半分が過ぎた頃から高梨君もスイッチを入れたみたいで、

徐々にプレスを強めていったんだわ。

 

高梨君もきちんとジャブから組み立てる方ではないもんで、

余り距離を詰め過ぎると却って桜井君の的になり易くなって危険なんだけど、

この日の桜井君は最初の1分間を過ぎる頃には何故だかメッキリ感が募って、

その後、高梨君の右を貰ってからは一気に防戦主体になってしまって、

打ち出す手数が極端に減ってしまったんだわ。

 

<2R>

このまま前の回のパターンで固まってしまうと桜井君の勝ち目は無くなる訳で、

何とか挽回のきっかけを掴みたいところだったんだけどままならなくて、

後は高梨君が調子に乗り過ぎて雑な攻めの間隙を縫われて、

不用意な一発さえ貰わなければって感じになってしまったんだわ。

 

<3R>

開始直後から既に桜井君はヘロヘロ状態で、

彼は11敗もしてるけどKO負けは一つもない程の打たれ強さを備えてるんだけど、

一体どこのどのパンチでダメージを負ってしまったのか、

そもそもこの日は大きく体調を崩してたんじゃないのかって感じだったんだわ。

 

開始30秒過ぎからは既に時間の問題化してしまって、

ほぼ一方的に打ち込まれるまま、桜井君は殆ど何の反撃も出来ないままで、

残り1分からはタオルインすべきじゃないかっていう状態になってしまって、

元々桜井君は一発大逆転系のパンチを持ってる訳でもないし、

止め時を見誤って大事に至る前に止めるべきだってイライラだったんだわ。

 

結局最後の最後の残り8秒、桜井君が自コーナーポストに追い込まれてしまって、

高梨君がフィニッシュに入ろうとしたところでストップエンド。

 

ってことで2分52秒、高梨君のTKO勝ちだったんだけど、

彼にとってはほぼ4年振りの勝利ってことで……。

 

 

試合後に鳥海会長とも話したんだけど、少し前の斉藤正樹さんといい、

所謂多敗ボクサーが気持ちの強いいい試合を見せてくれたんだわ。

 

 

それはそうと川崎新田ジム、ここまで5連敗は如何にも拙くて、

この後の2試合は絶対負ける訳にはいかなったんだけど、

古橋さんと西田さんには勝ち方を問われることにもなったんだよね。

 

 

 

⑥ 古橋岳也さん×高林良幸君(RK蒲田)……Fe 8R

19勝(9KO)8敗(1KO)1分のランク13位、29歳・神奈川県と、

9勝(4KO)8敗(3KO)のサウスポー、28歳・北海道。

 

試合をしてない時の古橋さんは無上の笑顔を武器に備えた好漢で、

誰でも友達になってしまいそうな雰囲気を持ってるんだけど、

そんな彼でも一時期ちょっと落ち込んだようなことがあって、

自分は彼が辞めてしまいそうな雰囲気を感じたもんで、

「2試合続けて情けない負け方をしない限り止めてはダメだよ。」 って、

今でも彼に言ってるんだよね。

 

この日の相手の高林君はここ5戦の戦績が1勝4敗で、

4敗の相手は関西を含めたランカーばかりだったんだけど、

とにかく最近はホールで試合をすることが無くて、

韓国、奈良、新宿フェイス、和歌山、北海道ってまるで演歌歌手の巡業のようで、

実に3年振りのホール登場だったんだわ。

 

<1R>

基本的には2勝1敗ペースと1勝1敗ペースとの戦いだったんだけど、

高林君が若干様子見で始めてた中、

古橋さんはいつもの通り、相手構わずまずは自分が動いてみるって感じで、

上背優位な相手に積極プレスプレスだったし、

かならずしも正確に当たなくてもいいからって感じで、

グローブの上からでも積極的に打ちに行って打撃のリズムを計ってたんだわ。

 

古橋さんが手を出してる時には高林君はディフェンスに専念してて、

コーナーやロープに詰まると更にその傾向が強まって印象が良くなくて、

カウンターを狙ってる素振りも見えて来なかったんだわ。

 

高林君の方がパンチが重いんだからフェイクや単なる脅しでもいいから、

もっと恐ろしげな見せパンチを打つべきじゃないかと思ったなあ。

 

終盤になってやっと高林君の左ストレートがカウンターヒットしてたけど、

ラウンドトータルとしてはリカバリーするほどでは無かったんだよね。

 

<2R>

久し振りに見る高林君は自分が持ってたイメージとはかなり違ってて、

もう少し凶暴性があったんじゃないかって思うほど穏やかなボクシングで、

攻撃も単発に終始してて、このラウンドの最後の左アッパーは良かったんだけど、

その前後の攻防で古橋君に帳消しにされてたんだよね。

 

古橋さんがボディブローを多用するにつれ攻撃のリズムが良くなって、

攻め幅の広さも見てる方には彼の余裕さえ感じさせ始めた一方、

高林君は一切ボディショットを混ぜ込まないままだったんだわ。

 

<3R>

古橋さんの右ストレートの多くはキッチリガードしてたんだけど高林君、

ディフェンスポジションを取り続けてるのはやっぱり印象が悪くて、

終始ロープを背負わせられながら手数も落ちる一方だったんだわ。

 

全く先攻めが出来ないままカウンターショットも不十分で、

残り8秒にはそこそこいい場面も作ったんだけど、

やっぱり単発攻めの単発ショットに終わってしまってたんだわ。

 

<4R>

高林君にはまだまだショットの力強さは充分に残ってて、

いつの間には古橋さんの顔面も赤くなりつつあったんだけど、

どう見ても高林さんが攻めてる時間は短過ぎで、

もう少し波状的な攻め立てが出来ないもんかなあ……。

 

ただこの回は手数的には追い付かなかったものの、

こと有効打ってことになれば高林君がポイント優位だったんだわ。

 

<5R>

単発ではあったけど高林君のショットにはまだ力がこもってて、

当たれば必殺系の雰囲気もあったんだけど、

単発で当てさせてくれるほど古橋さんは生温くないから、

もっと連打の中で当てることを考えるべきだと思ったし、

少なくともどこかで弾けないと勝ち目が遠のくばかりなんだよね。

 

前のラウンドに引き続いてこの回も残り1分から密着系になって、

その場面になると高林君の頑張りも目立つようになったんだけど、

中間距離で攻め切れないのを埋め合わせるまでにはいってなくて、

コーナーに戻る高林君の左目下の傷みが目立ってたんだわ。

 

<6R>

高林君としては残りのラウンドを全てポイントアウトするか、

どこかでダウンゲットしない限り負けだと思ったんだけど、

まだまだ余力を残したままなのが勿体ない限りで、

ガードしてる時間の長さがもどかしかったんだよね。

 

必ずしも全てを当ててた訳ではなかったんだけど古橋さん、

相手とはほぼ同年齢にも関わらず、常に攻めてる感じを演出し続けて、

その老獪さで圧倒してたんだわ。

 

<7R>

古橋さんはこれまでのペースを維持さえしてればいい訳で、

相変わらずボディショットを巧みに混ぜ込みながらのコンビネーションが美しくて、

こうなったら高林君としては半分ヤケクソでもいいからガンガンいくべきなんだけど、

ランク取りのモチベーションがあっても頑張り切れないのかって程単調で、

最後まで顔面狙いに終始してて、打ってくるパターンと軌道を見切られてしまって、

有効ヒットが殆ど叶わないままだったんだけど、彼ってこんなもんだったかなあ。

 

<8R>

大差のポイントリードだったから適当に流してればいいのに古橋さん、

そんな余裕は無かったですって試合後に言ってたんだけど、

開始少し経ってからバッティングで傷んだのはその古橋さんだったんだけど、

それをきっかけに高林君が飛ばすかと思ったら、

リスタート後の勢いが良かったのは傷んでた古橋さんの方だったんだわ。

 

彼はそこから最後の最後まで手抜きが無くて、ラスト30秒も飛ばし負けしてなくて、

ってことで自分のスコアを計算してみたら79-73だったんだけど結局、

80-72、79-73、79-74ってことで勿論古橋さんの圧倒3-0勝ちだったね。

 

 

医務室からの帰り道に古橋さんの顔を見たらそこそこ赤くはなってたけど、

少しの擦り傷があっただけで翌日の腫れに繋がるような傷み方はしてなくて、

それ程の直撃は貰ってなかったみたいだったなあ。                                                        

 

トレーナーさんが一緒に居るところで少し話しをしたんだけど、

取り敢えず一仕事終えたって感じの清々しさに溢れてたんだよね。

 

 

柳光会長の奥様と久し振りのコンチワで、

以前はやたら大人しくて人見知り系だったシンちゃんもあっちこっち駆け回ってて、

かなり激しく転んでたのにグッと我慢の男の子になってたんだよね。

 

 

 

⑦ 西田光さん×ウィチアン・何チャラ……73㎏ 8R

16勝(7KO)8敗1分のM級チャンピオン、30歳・新潟県と、

9勝(3KO)5敗の20歳・タイ。

 

本来はM級のタイトル戦の筈だったんだけど、

福山和敬さんが棄権してしまったもんで急遽のノンタイトル戦だったんだわ。

 

元々殆ど期待感の薄い試合だったもんで見ないで帰ろうかなとも思ったんだけど、

昨日はドームでは何のイベントも無かったし、まだ8時半前だったし、

ってことで試合前にもう一度西田さんと話をして試合開始を待ったんだわ。

 

力量差を見せ付けて1R~2Rで決着付けるってのも悪くはないんだけど、

色々試せる折角の実戦チャンスなんだから活用しない手はない訳で、

ってことで、事前にある提案をしたんだけど、

それは彼自身が考えていたことと同じだったみたいで、

1R~2Rは敢えて安易に右手を使わないで、

左手だけでどれだけのことが出来るかを実戦の中で試してたみたいだったんだわ。

 

例え調整試合であってもその試合に対する臨み方如何で、

次の試合への大きな参考になることも多いし、

より有益なモノにするかは本人次第なんだよね。

 

ってことで西田さんはジャブをどれだけ鋭く正確に打てるかに集中してたし、

左ボディブローも丁寧に角度を見極めながら打ってたみたいだったんだわ。

 

右を解禁した感じの3Rはちょっと距離が近過ぎるんじゃないかとも思ったけど、

接近戦の中での右ショートアッパーを組み合わせたコンビネーションが抜群で、

相手をロープ際に追い込んで強烈な左ボディでロープダウンゲット。

 

結局、次の4R0分33秒でのTKO決着だったんだけど、

勝負としては前の回で既に終わってて、

戦意喪失した相手とのこれ以上の戦いは西田さんには無用以外の何物でもないし、

他に試すことも無くなってしまったもんで、

2~3発をボディに打ち込んだ後、顔面にフックを繋げてヨロケさせたところで、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

西田さんは中々いい感じで4ラウンドを消化したと思うんだけど、

少し気になったのは接近戦の際にガードをしないままに幾つか貰ってたことで、

相手は適当に打ってたから殆ど問題無かったけど、

ショートフックを必殺系に打っ来る相手だとヤバイタイミングだったと思う訳で、

その辺は修正しておくべきじゃないかって思ったんだよね。

 

 

それにしても相手のタイボクサーのイデタチがみすぼらしくて、

練習用でもあんなセコイトランクスを履いてるボクサーは日本にはいなくて、

セコンドはもう少しちゃんとしたトランクスを用意してやれって思ったなあ。

 

 

セミとファイナルで勝利を挙げることが出来て、

それまでは気が気じゃなかっただろう新田会長も一息入れたかなって、

お疲れさんでしたって声を掛けたら、

会長は応援に来てくれたジムサポーターやボクサーの応援団に対してるように、

実に恥ずかしい試合を沢山してしまいましたって感じの事を言ってて、

会場のみんなに謝るような感じさえあったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 古橋岳也さん

② 西田光さん

③ 高梨直人君

 

 

 

試合前の西田光さんから聞いた話を今思い出したんだけど、

彼がまだ4回戦だった頃のことなんだけど、

西田君は立ち姿がいいし、パンチ力を付ければいいボクサーになると思うなあ、

っていうような事を自分がブログに書いたことがあるんだってさ。

 

もう7~8年ほど前のことで自分には全く記憶にないんだけどね。

2017年9月19日 (火)

PLANET 9 (7ー完)

 

Img_1211

 

 

 

≪契約解除≫

 

 

搾取系悪徳ジムの存在は何も中日本、西日本、西部日本に限ったことではなくて、

東日本にも数多くあるんだけど、いずれにしても、

悪徳系っていう噂は意外なほど早く伝わっていくもので、

そういう意味ではボクサー仲間の情報網は信頼度が高いしかつ迅速で、

噂になってるジムはプロボクサーの数が減る一方なんだよね。

 

東日本における悪徳系ジムの代表格級は千葉県にあって、

そこには一応12人のプロがいるような体裁になってるんだけど、

実際はこの1年間に試合をしたボクサーはB級とC級が1人づつだけだし、

つい最近耳にした東京西地区にあるこれまた超ド級の悪徳系ジムも、

10名が所属してるようになってるけどB級1人、C級2人の3人しかいないんだわ。

 

こういう悪徳系ジムは放っておけばそのうちプロが一人もいなくなって、

地元の体操教室みたいな形でしか生き残る道が無いんだけど、

現在所属してるプロボクサーにとっては気の毒この上なくて、

何とか抜け出す為の手段について以前にも書いたんだけど、

裁判や警察沙汰にする前に、あるいはそれとは別に、

とっても有効であろうと思われる手段について今回は書いてみるね。                                                           

 

実はこの方法はつい数年前までは殆ど機能してなくて、

協会のメンバーやボクサーさえ正確には知らないんじゃないかなあ……。

 

 

2016年(最新)版JBCルールブックの97頁に、

第7章 “契約” っていう括りがあって、

その第2節に “マネージメント契約” っていう項目があって、

それは通算では第120条の4項にあたるんだけど(98頁)……、

 

契約期間を経過しても、双方の当事者から異議の申し出がない場合、

そのマネージメント契約は自動的に(従前の契約期間をもって)

更新されたものとみなす。

 

っていう記載があって、

勿論これはボクサーの1年ごとのライセンス更新の話ではなくて、

ボクサーとジムとの所属契約(マネージメント契約)に関することであって、

その3年間の契約期間の更新について書かれてるんだけど重要なのは、

“双方の当事者からの異議の申し出がない場合” っていう箇所で、

それはつまり、当事者の一方から異議の申し出があって、

その異議が信憑性と合理性の高いものであって、

当該契約を継続、更新することが正当ではないとJBCが判断した場合には

その契約自体を解除することができるっていう解釈が成り立つんだよね。

 

更にその異議の申し立ては必ずしも契約期間の満了を待たなくてもよくて、

契約期間中のいつでも可能だっていう解釈も同時に成立するんだわ。

 

その点に関する見解についてはコミッションも知り合いの弁護士も一致してて、

もし契約解除が相当だってことになれば移籍金の問題は全く生じないし、

そもそも移籍届さえ不要でボクサーは自由にジムを移れるんだわ。

 

 

勿論、コミッションとしては契約解除に関する問題が発生した際には、

ジム側とボクサーの双方から詳しい事情を聴取することになるから、

ボクサー側としても言った言わないだけではなくて、

なるべく書類や録音による記録を残しておくことが重要になるんだよね。

 

 

要するに、ジムとのマネージメント契約を解除する為にはボクサーとしては、

ジムやマネジャーがその責務を果たしてないことを立証する必要があるんだけど、

そもそものマネジャーの責務とマネージメント料に関して書いてみると……。

 

<マネジャーの責務……JBCルールブック第123条 100頁>

① 契約ボクサーに適切なトレーニング施設を用意すること。          

② 契約ボクサーのトレーニングを監督すること。                        

③ 契約ボクサーの健康を管理すること。                             

④ 契約ボクサーの収入を確保するために、相当数の試合に出場させること。     

⑤ 契約ボクサーが試合に出場するとき及び試合報酬を受け取る時は立ち会う事。    

⑥ 契約ボクサーが負傷または疾病の場合には、

試合の前々日までにプロモーター及びJBCに対して報告すること。

⑦ 契約ボクサーに本ルールその他JBCの定める諸規則及び

日本の法令を遵守させ、その監督をすること。

 

 

<マネージメント料等……JBCルールブック第124条 100頁>

① マネージャーはボクサーとの契約により、

試合報酬の一部をマネージメント料として取得することができる。

ただし、マネージャーの取得するマネージメント料は、

試合報酬の33.3%を超えてはならない。

② 前項の試合報酬にはボクサーが試合以外の活動により得た報酬は含まれない。

③ マネージャーはボクサーとの間の特約により、

第1項に定めるマネージメント料以外の報酬を受け取ることができる。

ただし、マネジャーは当該特約について事前にボクサーとの間で書面を作成した上、

その写しをJBCに届け出なければならない。

 

 

上記に記載されてるマネジャーの責務が果たされてない場合や、

ファイトマネーがキチンと支払われていないような場合には、

ボクサーは改善に関してJBCに調整を願い出ることができる訳で、

もしどうしてもそのジムから移籍したいような場合には、

所属ジムとの契約を解除出来るかの可能性をJBCに問い合わせるべきで、

もし解除条件に相当すると判断された場合には、

上記にも書いたように一切の移籍金も発生しないし、

移籍届さえ必要ないことになるんだよね。

 

悪徳ジムから苛められ搾取されるだけではなくて要するに、

ボクサーにはリング上以外にも戦う場面が用意されてるってことなんだわ。

 

 

“PLANET 9” シリーズは今回で一応完結するんだけど、

個々のボクサーのトラブルに関しては引き続きフォローしていくつもりだし、

自分にも役に立つ場面があったら微力を尽くすつもりでもあるんだよね。

 

| コメント (12)

2017年9月18日 (月)

エキサイトマッチ・9月17日 

 

Img_0003

“その後のカブトムシ……”

 

家のバルコニーにカブトムシが紛れ込んでから1ヶ月以上が経つんだけど、

彼はその後も元気元気で……。

 

 

 

台風18号のせいで避難勧告やら避難指示を受けたり、

停電になってしまった九州や四国の人達にとっては、

WOWOWどころじゃなかったと思うけど、大丈夫だったですかあ……。

 

 

 

17日10時からのエキサイトマッチはSB級の北米タイトル戦から始まったんだけど、

胡散臭いのが解説に混じってたもんでいつものように音声オフで見たんだけど、

カバジェロ対デラホーヤって名前だけは凄かったけど、

大竹秀典さんや久我勇作さんでも充分そうな感じだったなあ。

 

 

 

☆ ラファエル・リベラ×ジョセフ・ディアス

      ………WBC Fe タイトル挑戦者決定戦 10R

25勝(16KO)0敗2分1NCの23歳・メキシコと、

24勝(13KO)0敗のWBC2位、サウスポー、24歳・アメリカ。

 

元々のディアスの相手がケガ棄権してしまったもんで急遽、

リベラが呼ばれたんだけどノーランカーでも即挑戦者決定戦に出れるんだね。

 

<1R~2R>

リーチもプレスも初っ端からディアスが優勢優勢で、

一旦詰まったところでのリベラのショートブローの回転力も凄かったけど、

中間距離では随分シンドそうな感じだったなあ。

 

<3R~4R>

ディアスはガードがシッカリしてるからリベラとしては、

打ち終わりを狙いたいところだったんだけど中々仕掛けきれてなかったし、

一方のディアスも結構慎重というか見過ぎることが多かったし、

一旦攻め込んでも仕掛け自体が大きくて単調のままだったんだわ。

 

 

それにしてもこの試合でもジャッジが観客の視界の邪魔をしてて、

リングエプロンに両手を着いて立ったまま身振り素振りが鬱陶しくて、

リングロープの2段目の上に頭が出てたもんで、

リングサイドで試合の行方を見つめてたO・デラホーヤも見難そうにしてて、

ああいうのをよく許してるもんだなあって思ったね。

 

<5R~6R>

基本的には二人共、相手待ち系のボクシングになってしまったもんで、

華々しさ的には今一感が強くて、そもそも長い距離が不得意なリベラは、

もっと詰め詰めガンガンが要るところだったのに平々凡々のままで、

もしかしたら急なピンチヒッターとしての役割を言い含められていたのか、

最初っから勝つつもりが無いような戦いぶりだったんだわさ。

 

<7R~10R>

ディアスはあくまで負けないボクシングを徹底してて、

この後もう1試合くらいできそうなほど力を余したまま、

元々KO率も54%ほどしかないポイントゲットボクシングだったなあ。

 

それまで山ほど貰ってたボディブローが効いてしまったか、

リベラは9Rにはスッカリ緩んでしまったんだけど、

そういう相手をディアスが倒し切れないというか

敢えて倒しに行ってないようなお上品ボクシングで、

こんな感じだとゲイリー・ラッセルにはとっても敵わないんじゃないかなあ。                                                           

 

結局大差でディアスが3-0勝ちしたんだけど、

二人共1Rから殆ど同じようなペースの単調さがこの上なくて、

大きく展開が動くってことも全く無かったもんで、場内は静まったままだったなあ。

 

 

 

☆ ゲンナディ・ゴロフキン×サウル・アルバレス

        ………WBA、WBC、IBF M タイトル戦 12R

37勝(33KO)0敗の統一チャンピオン、35歳・カザフスタンと、

49勝(34KO)1敗1分の27歳・メキシコ。

 

ゴロフキンはこれが20回目の世界戦で、アルバレスは12戦目だってね。

 

ゴロフキンは35歳っていう年齢の割にはとっても前向きで、

今できることの限界まで頑張ってたし、見せ方の巧さも抜群だったんだわ。

 

一方、この日のアルバレスは自分の中では最低に近くて、

やっぱり彼は自分のことを怖がってない相手にはメッキリになる傾向が強くて、

それはまるでメイウェザー戦の時のようだったんだわ。

 

アルバレスはブルーにゴールドの差し色が入ってるウィニングで、

ゴロフキンはゴールドのグラントだったね。

 

<1R>

まずはゴロフキンの左から右のチョン打ちから始まったんだけど、

残り1分12秒、ゴロフキンの右フックをかいくぐってアルバレスが左ボディで、

これがまあとっても美しいショットだったんだわ。

 

<2R>

当たりは薄かったけどアルバレスの上下がヒットして、

ラウンド終盤近くではまたしても相手の右を交わしざまの左ボディがヒット。

ただ、アメリカではボディブローの評価は日本より低いんだよね。

 

<3R>

残り30秒からはボディブローを軸にアルバレスも飛ばしたんだけど、

飛び込みざまに放ってた2発の左フックとか、

詰めて小さく数を打ち始めたゴロフキンが優勢だったね。

 

<4R>

このラウンド以降、アルバレスがロープを背にすることが多くなったんだけど、

敢えてそこから逃れようとはしてなくて、カウンターを狙ってたのかなあ。

 

<5R>

アルバレスの腕振りは力強かったんだけど、如何にも単発に終始してて、

繋ぎのパンチを省略し過ぎてたし、そもそも絶対的に手数が少なかったんだわ。

 

<6R>

やっぱりアルバレスはロープを背にすることが多くて、

必ずしも大きく被弾はしてなかったんだけど、

それにしても見栄えが良くなかったんだわ。

 

半分を終えたところでの自分のスコアは56-54でゴロフキンだったね。

 

<7R>

相変わらずゴロフキンのプレスが強かったし、何となく気持ち良さそうにやってて、

チョンチョン、ツンツン当てられてたアルバレスはストレスが溜まってるみたいで、

これで5連続ポイントロスだったんだわ。

 

<8R>

アルバレスは全体に覇気が感じられなくて、

攻め込みも一次的で淡泊なモノで終わってしまうことが多くて、

有効打としては一発も無かったんだけど攻めてる感じはゴロフキンだったなあ。

 

<9R>

このままじゃヤバイと思ったかアルバレスが最初の30秒を飛ばしたんだけど、

一段落も解り易くてゴロフキンの即の反撃にチャラにされてしまってたんだわ。

 

その後のアルバレスの右フックも評価できるんだけど、

沢山の手数で終始攻勢を取り続けたゴロフキンが優勢かなあ。

 

いずれにしても被弾した直後のゴロフキンの攻め返しが目立ってたし、

攻めてる印象を与えるのがとっても巧かったんだよね。

 

<10R>

最初の30秒間での打ち合いはアルバレスの有効ヒットが目立って、

ゴロフキンの左膝が一瞬緩んでポクポクしてしまって、

その瞬間が正しくアルバレスの鬼追撃のタイミングだったんだけど、

前に出て手数手数だったのは却ってゴロフキンの方だったんだわ。

 

<11R>

ゴロフキンが追い立てる追い立てるで……。

 

<12R>

アルバレスの方が最初の1分間を飛ばしたんだけど、

1分半過ぎからは二人の消耗の方が目立ってきて大きな展開がないまま、

こりゃアルバレスの勝ちはないよなあって思いながらの終了ゴング。

 

 

改めて計算してみたらやっぱり116-112でゴロフキンだったんだけど、

発表されたスコアはゴロフキンからみて、

110-118、115-113、114-114ってことで1-1ドローだったんだわ。

 

アレーッ?って思ったのは110-118っていうスコアで、

そう言えばこの試合のジャッジの中に女性が一人混じってたんだけど、

かなり前にもメイウェザーの試合だったかに女性ジャッジが混じって、

その女性がとんでもないスコアを付けたことがあったんだけど、

今回の彼女がそのスコアを付けた張本人だったのかは確かめてないけど、

いずれにしてもちょっと考えられない配点だったんだわ。

 

この試合を見て114-114は充分有り得るだろうし、

有効打と手数の微妙な判断差からすると逆の113-115も法外ではないけど、

110-118っていうのは不快以外の何物でもなくて、

WBCからの回し者かデラホーヤのお抱えジャッジなのかって感じだったんだわ。

 

 

ただ、ジャッジに対する不快感を別にしても、

アルバレスのデキの悪さというか気持でも後れを取ってたことが心外で、

これで3億円かあ(ちなみにゴロフキンは5億円らしいね。)……って、

シミジミしてしまったんだよね。

 

 

2017年9月15日 (金)

テレビボクシング (9/13)

 

Img_1233

“またもやの180度虹”

 

絶妙な色合いの夕暮れ空の中にまたもやの半円形の虹で、

自然にはとっても敵わないなあってつくづく思ってしまったんだわ。

 

 

 

13日はホールから早めに帰って録画を見たんだけど、

CMとかプロモーション系の無用なモノをカットして見ると早い早いで、

当日の前座はタイボクサーばっかりだったから、

多分現場は試合間隔がダラダラ空いてやりきれなかったんじゃないかなあ……。

 

 

和氣慎吾さんの試合は全く放映されなかったんだけど、

思ってたより時間が掛かってギリギリ8RでのKO勝ちだったんだけど、

とにかくWBA7位に勝つことが出来たから何とか世界ランクをゲットしたね。

 

 

 

☆ 田中恒成さん(畑中)×パランポン・フレッシュマート

                           ………WBO LF タイトル戦 12R

9勝(5KO)0敗のチャンピオン、22歳・岐阜県と、

24勝(10KO)7敗のランク13位、32歳・タイ。

 

パランポンはWBAは3位なんだけど、

戦績的には3勝1敗ペースの平凡な感じがしてたし、

年齢差も10歳あるしってことで、田中さんが圧勝するって思ってたんだけどね。

 

<1R>

肌の色の違いもあってかフレーム的には田中さんの方がかなりデカくて、

中間距離からの当て勘を調整して始めてたんだけど、

パランポンも中々鋭い腕振りをしてて、その必殺系右ショットには危険が満ちてて、

残り15秒での彼のワンツーはとっても衝撃的だったんだわ。

 

フットワーク含めてまだ動きがこなれてなかったところでのそれは一発で、

まともに貰ってしまった田中さんがいきなり驚愕のダウン。

 

<2R>

それほどのダメージを引きずることなく立て直した田中さんが細かく反撃して、

大きく当て込んで決着付けようとしてたパランポンの間隙を縫って、

まずは2ポイントロス分を確実にリカバリーしようとしてるみたいだったんだわ。

 

<3R>

田中さんは体質的に顔面が腫れやすいみたいで、

それは八重樫東さんを彷彿とさせたんだけど、

1Rに貰った右のせいで左顔面がそこそこ腫れだして、

パランポンを気持ち良くさせてしまうようで心配されたんだよね。

 

やたら強気でケレンミなく振って来てたパランポンに対して田中さん、

徐々に距離感に磨きがかかっていったし、出入りの素早さと左右への動きで、

これ以降は相手の右強打を貰うってことが殆ど無かったんだよね。

 

作戦通りか田中さん、ここできっちりイーブンに戻したんだわ。

 

<4R>

相変わらずパランポンは無暗なほど飛ばしていったんだけど、

田中さんは相手のショットの殆どを見切ることができたみたいで、

アッパーやボディブローを混ぜ込んでのショートのコンビネーションが抜群で、

細かく早い沢山の的確なショットでポイントを奪っていったんだわ。

 

<5R>

田中さんの強烈な左ボディをパランポンが明らかに嫌がるようになって、

彼には別の新たな攻撃手段を持ってるようにも見えなくて、

この辺りから形勢は大きく田中さんに傾いていったんだわ。

 

<6R>

ちょっとした被弾での田中さんの右目上のカット出血も目立ってきて、

こっちの方の行方が新たに心配され始めたんだよね。

 

<7R>

動きには全く劣化は見られなかったんだけど、

顔面の傷み方は田中さんの方が酷くて、

パランポンはことあるごとにその傷の部分を狙ってたみたいだったなあ。

 

<8R>

ボディブローによるダメージが半端じゃなくなったかパランポン、

前傾を深めガードも下がりつつあって、

田中さんとしては狙い所が増えていったんだけど、

1分過ぎに何となく手数が落ちたところにパランポンが逆襲してたんだわ。

 

それでも残り1分からは田中さんが持ち直しての反撃反撃で、

残り4秒でのワンツースリー目の左フックが大きくハードヒット。

 

<9R>

かなり勢いが落ちてきたパランポンに対して田中さん、

開始45秒に綺麗なワンツーをヒットさせて見事なダウンゲット。

 

何とかリスタートしたパランポンだったんだけど、

残り時間が2分もある中ではとっても凌ぎ切れそうになくて、

彼なりにそこそこ踏ん張ってはいたんだけど1分27秒、

田中さんの一気鬼追込みの前に如何ともし難く、

経緯を見てたレフェリーがついに割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

初回にダウンを喰らってしまったところから4Rまでの巻き返しは実に見事で、

全く慌てることのない田中さんの冷静な組み立ては圧倒的で、

序盤にハンデを負ってしまったところからの立て直しはこうあるべきだって感じで、

それは同じ日の後楽園ホールでの岩原慶君を彷彿とさせもしたんだよね。

 

 

 

☆ 小國以載さん(角海老)×岩佐亮祐さん(セレス)

              ………IBF SB タイトル戦 12R

19勝(7KO)1敗(1KO)1分のチャンピオン、29歳・兵庫県と、

23勝(15KO)2敗(2KO)のランク3位、27歳・千葉県。

 

<1R>

いきなり感じたのはこの日の小國さんの動きの悪さで、

殆ど体のキレっていうものが感じられなかったしパンチもタルくて、

岩佐さんはいつも通りだったんだろうけど小國さんとの対比で、

パフォーマンス全体に物凄くキレがあるように感じたんだよね。

 

岩佐さんの左は最初っからタイミングもスピードも極上で、

小國さんがそれに対抗してたのは右ストレートボディだけだなあって、

そう思ってた残り36秒だったなあ、

岩佐さんの左ストレートがこれ以上ない直撃ヒットで小國さんがいきなりダウン。

 

<2R>

小國さんの右より岩佐さんの左の方が圧倒的に早くて、

小國さんの右ストレートは何だか押し出してるような感じさえあったんだわ。

 

1分20秒、岩佐さんの左ストレートが薄くヒットしたんだけど、

どうやら小國さんには岩佐さんの左が殆ど見えてなかったみたいで、

それを避ける動作をすることが出来ないまま簡単に被弾してて、

それは岩佐さんのノーモーション系の左が優秀だったこともあったんだけど、

そもそも小國さんがサウスポーを不得意としてる事も災いしてたみたいで、

左に回れば解消できるっていうレベルではなかったんだよね。

 

岩佐さんは色んなタイミングでカウンターが打てる技能を垣間見せながら、

今や動き全体に自信が満ちてきて、またもやまたもやの残り25秒、

結構いとも簡単に左ストレートを貰ってしまって仰向けになって2度目のダウン。

 

明らかにダメージを負ったままリスタートした小國さんは最早相当ヤバそうで、

何とか次のラウンドに繋げたい、ここで負けたら簡単過ぎだろってところ、

残り6秒にまたしてもまたしてもまたしてものまるで判で押したように、

左ストレートを貰ってしまってこの試合3度目のダウンは尻餅。

何とか立ち上がったところでラウンド終了ゴング。

 

<3R>

前の回の終了ゴング寸前でのダウンだったもんで、

小國さんの回復が思いやられて、っていうより、

もうこのラウンドで終わってしまうんじゃないかってこの時は思ってたんだよね。

そんな中での小國さんはそれこそ男の踏ん張りで、

消耗が明白な中での必死頑張りはちょっと感動的で……。

<4R>

少し様子を見ようって判断したような岩佐さんを前にして、

小國さんはまだまだ頑張る頑張るで、若干持て余した岩佐さんが、

後頭部を抑えながら打撃を加えたって事で減点されたんだけど、

減点されるほどのことは無かったと思ったけどね。

 

それにしてもこの日の小國さん、

グスマン戦では有効に機能してた左ボディを殆ど封じ込んでたんだけどやっぱり、

サウスポーへの左ボディは的としての面積が少な過ぎだったからかなあ……。

 

<5R>

何となんと、ここに来て却ってプレスを掛け返してるのは小國さんの方で、

岩佐さんの攻め込みが少し緩んできたんだわ。

 

小國さんは決着されてしまいそうなところから3ラウンド分も踏ん張ったんだよね。

 

<6R>

ただ、岩佐さんの左を無分別なほど喰らってしまうっていう状況は改善されなくて、

小國さんは敢えてそれを避けようとはしていないような感じさえあって、

顔面の傷みは酷くなる一方だったんだけど、

1分過ぎに口の中を切ったか鼻を激しくやられたか出血が極端に酷くなって、

岩佐さんの黄色いグローブを鮮血で赤く染めるまでになってしまったんだわ。

 

こりゃ酷いなあって見てたら残り45秒、ついにドクターチェックが入って、

その最中にもボタボタボタボタ血がしたたり落ちてて、

誰がどう見てもの止め時で2分16秒、岩佐さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

小國さんが体のあちこちに変調をきたしてたのは知ってて、

だからああいう負け方をして即引退表明したのも充分理解出来たんだけど、

一方ではそういうもの全てを抱えての試合だっていうのは、

どのボクサーにも共通してる訳で……。

 

 

自分の手元に試合後の食事会の写真が届いて、

それを見ると小國さんの右顔面はかなり傷んだままだったんだけど、

眞吾会長や正臣さん、厚正さん、阿部トレ、小堀トレ、シャーの他、

岡田博喜さんや藤本京太郎さん達に囲まれてのお疲れさん会だったんだけど、

本人含めてみんないい笑顔をしてたんだよね。

 

彼は以前は実にとっても不遇だったというか、

搾取されまくってた典型的な関西系の気の毒ボクサーだったんだけど移籍後、

ボクサー人生の最後を正当に処遇されたのが自分的にも実に嬉しくて、

それも世界チャンプまで登り詰めることが出来たってことで、

是非いい思い出だけを記憶に残して貰いたいって思ってるんだよね。

 

 

 

それにしても北朝鮮なんだけど、どう対処したらいいと思う?                                                           

座布団を乗せたような珍妙なヘアスタイルのあのクソデブ、

それだけ見ても普通の神経じゃないことが知れるんだけど、

要するに刃物をチラつかせてカネ出せって言ってるのと変わりなくて、

21世紀になって核実験をした唯一の国で時代遅れの恥ずかしい国家な訳で、

端っこの方でこそこそ静かにしてろって感じなんだよなあ。

 

日本を海に沈めてやるだの、アメリカを焦土にしてやるだの言いたい放題で、

まるでガキのケンカのお前の母ちゃん出べそレベルなんだけど、

それ本気で言ってるのかクソデブって感じなんだけど結局は、

国内向けのプロパガンダとか乞食外交にしか過ぎないんだろうけどね。

 

面倒臭いからアメリカにB1爆撃機での絨毯爆撃をお願いしたいくらいなんだけど、

ただ、そうなるとヤケクソでありったけのミサイルと核爆弾を

こっちにも飛ばしまくることも充分考えられるし、

膨大な数の難民が韓国やら中国に流入するだろうし、

この際ってことで日本にも船で流れ着こうとする人数も半端じゃないだろうし、

それも更に面倒臭いなってことで……。

 

2017年9月14日 (木)

後楽園ホール・9月13日

 

Img_1189

「母の愛っていうテーマですかあ……。」

 

 

 

昨日の大阪の試合は後楽園ホールを見た後に録画をチェックするってことで、

それぞれ小國以載さん、田中恒成さん、

それに和氣慎吾さんの勝利希望だったんだけど、

感想については明日にでも書こうと思ってるんだわ。

 

 

 

最近たまに首が痛くなることがあるもんで病院に行ったら、

何枚もレントゲンを撮られたんだけど、ヘルニアかなって心配してたんだけど、

ただの老化現象と運動不足だって言われて拍子抜けだったなあ。

 

 

 

昨日は最後の試合を見る前に帰ったモンで悪しからずです……。

 

 

① アンドリュー・エバネス君(青木)×頼政和法君(L玉熊)

                             ………F 4R

2勝(2KO)1敗(1KO)の32歳・フィリピンと、 

2勝(2KO)4敗(1KO)1分の25歳・東京都。

 

<1R~2R>

お互いに凶暴でもなくテクニシャンでも無かったし、

この階級にしては水準を遥かに下回る手数は退屈退屈の限りで、

頼政君は頭半分ほど優位な上背を生かし切れず、

エバネス君の方もデビュー7年で3戦しかしてない中途半端さが丸見えで、

お互い20Rくらいやるつもりのようなトロトロさだったんだわ。

 

2Rに入っても殆ど変化がなかったもんで一旦離席したんだけど、

3Rからは少しはやる気になったみたいだったんだけど、

4回戦ボクサーが最初の2ラウンド分を無為に使ったら絶対ダメな訳で、

結局、39-38×2、38-38でエバネス君が2-0勝ちしたんだけどね……。

 

 

 

昨日も来てたね、例のベレー帽のオッサン、

どの試合でもやたら騒ぎ立てて意味不明な有頂天さではしゃぐんだけど、

彼は元ボクサーで、気の毒にもパンチドランカーなんだよなあって、

ある人が言ってたんだよね。

 

 

 

② 緒方初音君(協栄)×渡部一誠君(渡嘉敷)……51.5㎏ 4R

0勝1敗(1KO)の20歳・千葉県と、0勝1敗の28歳・東京都。

 

緒方君はこの日が20歳の誕生日だったんだけど、

残念ながら渡部君が計量後に体調を壊してしまって棄権してしまったんだわ。

 

 

 

③ 袴田浩祐君(上滝)×荒木貴裕君(極東)……SFe 8R

7勝(1KO)11敗(4KO)2分の30歳・静岡県と、

9勝(4KO)7敗(3KO)の30歳・三重県。

 

お互い30歳の微妙な戦績のA級で、

どこかで一皮剝けて弾けるんじゃないかって見てるんだけどね……。

 

<1R>

荒木君の左がとってもいい感じだった以外は特になくて、

1Rを見た限りでは二人共、新しいテーマを抱えてるようには見えなかったなあ。

 

<2R>

荒木君は元々それほど打たれ強くはないのに、

上体というか頭の位置に対する配慮がこの日も足りてなかったし、

一つ一つのショットの鋭さは圧倒してたけど全てがフルショットで、

パンチの緩急っていう点でもこの日も今一だったんだよね。

 

<2R>

残り20秒、荒木君の打ち下ろし気味の右ストレートが綺麗にヒットして、

袴田君の左目の上を一発カット出血させてたんだわ。

 

<3R>

袴田君はあれだけリーチがあるのに終始ジャブが打ち切れないままで、

またしても勿体ない動きから脱し切れてなくて、

相手の攻撃をきっかけにし過ぎだと思うんだけどなあ。

 

開始1分弱で袴田君のカット傷にドクターチェックが入って、

もしこれが原因でストップされたら袴田君はTKO負けになるってことで、

リスタート後の袴田君が一気必死に攻勢をかけていったんだけど、

それを意外に簡単に受け止めてしまった荒木君も何とか凌いでの終了ゴング。

 

<4R>

それはガード専用かってほど袴田君の左手は機能しないままだったし、

荒木君の攻め込みも単調なままで、

彼はいいバランスをしてるしパンチの形とか勢いもとってもいいんだけど、

攻撃の組み立てがシンプル過ぎて中々思うような直撃が叶わなくて、

彼の左フックはかなり強烈だからたまには逆ワンツーがいいと思うし、

右をフェイクに使う攻撃パターンも編み出したらいいのになあ……。

 

<5R>

二人共、ボディブローをないがしろにしがちだったし、

カウンターのタイミングを狙い切れないままで、

お互い20戦前後の戦績を誇りながら同じパターンから抜け切れなくて、

もう少し色々工夫が必要じゃないかって思ったし、

行くような行かないような中途半端なパフォーマンスに終始してたなあ……。

 

 

ってことでここで切り上げたんだけど結局、

80-73、78-74、78-75ってことで荒木君の3-0勝ちだったんだけど、

幾らなんでもフルマークは無いんじゃないかってことで、

自分が見てた5Rまでの中でも3Rか5Rは袴田君のポイントなんじゃないかなあ。

 

 

 

④ サイトーンⅠ号×福永亮次さん(宮田)……SF 8R

10勝(5KO)5敗の21歳・タイと、

9勝(9KO)2敗(1KO)のランク15位、サウスポー、31歳・大阪府。

 

2勝1敗ペースのサイトーンジムに福永さんが苦戦するはずも無く、

ってことで全く見てなかったんだけど、

やっぱり2R1分36秒での福永さんのTKO勝ちだったってね。

 

 

 

⑤ 瀧倫至君(駿河男児)×斉藤正樹さん(10COUNT)

                          ………SFe 8R

6勝(1KO)5敗(1KO)1分のサウスポー、24歳・静岡県と、

13勝(4KO)12敗(1KO)6分のランク7位、32歳・神奈川県。

 

個々のボクサーには何の責任も無くて申し訳なかったんだけど、

この試合は自分的な抗議の意味も込めての距離を置いての中途半端観戦で、

陰ながらは斉藤さんを応援してたんだわ。

 

 

斉藤さんは1Rに幸先のいいダウンをゲットして、

今日こそ手際よく決着するかって思わせた所からまたもやの優しさを発揮して、

4Rにはあわや倒されてしまいそうなほど追い込まれて周囲をハラハラさせて、

流石13勝12敗の苦労人ランカーってことだったんだけど、

それでも次の5R、相手の累積ダメージとガス欠に乗じてのラッシュラッシュで、

相手の戦意を喪失せしめての2分49秒でのストップ勝ちだったんだわ。

 

 

実に目まぐるしい展開に鳥海会長や村越マネ、トレーナー達の

疲労感とか脱力感は半端じゃなかったんだけど、

自分的には斉藤さんのようなランカーにも親近感を抱いてるんだよね。

 

 

 

南席に本多ジムの美佐子マネがおられたもんで色々話をして、

斜め前に座ってたのが岩原君の奥様だって教えて貰ったんだけど、

彼女が抱っこしてた男の子がこちらを振り返ったら、

これがまあ岩原君にまるでそっくり君だったもんで、

思わず奥様に声を掛けてしまったんだわ。

 

とっても目力の強い1歳ちょっとくらいの男の子で、

「オジサンはね、君のパパが勝つんじゃないかって思ってるんだよ。」 って言ったら、

強い眼差しをしながら 「当たり前じゃん。」 って感じの表情をしてたんだわ。

 

 

 

⑥ 粟田祐之さん(KG大和)×岩原慶(本多)……SFe 8R

9勝(3KO)3敗(1KO)のランク12位、サウスポー、26歳・神奈川県と、

7勝(3KO)4敗(1KO)のサウスポー、27歳・埼玉県。

 

とっても興味深いサウスポー対決で、

勿論この日の自分的なメインイベントだったんだよね。

 

<1R>

やっぱりリーチは粟田さんが優位だったんだけど、

身長差は思ってたほどではなかったんだわ。

 

まあまあ互角の序盤が過ぎた開始30秒、

岩原君が何気に出したジャブに合わせて粟田さんが鋭く左ストレートを合わせて、

それがドンピシャのカウンターのタイミングで直撃して岩原君が衝撃ダウン。

 

すぐ目の前での相当な直撃度だったもんで岩原君の回復度が心配されて、

リスタート後まだ2分以上も時間が残されていて更に心配されたんだけど、

岩原君のダメージはそれほどのことではなかったみたいで、

即、立て直して終了ゴングまでほぼ互角のまま踏ん張り通してたんだわ。

 

<2R>

残り42秒にまたもや粟田さんの左ストレートがカウンターヒットして、

それまでの岩原君の小さい積み重ねをチャラにされてしまってたんだわ。

 

岩原君は強気にそこそこ詰めてはいたんだけど、

近い所での頑張りが今一足りてなかった感じだったんだわ。

 

<3R>

細かく攻めて大きく取り返されるっていう展開が続いた岩原君、

このラウンドは残り40秒からのショート攻勢で感じを掴み始めたみたいで、

粟田さんの顔面もそこそこ赤くなっていったんだよね。

 

自分の横には本多会長が座ってたんだけど、

多くを語らないままセコンド陣に任せてたなあ。

 

<4R>

相手の左のカウンターが徐々に見えてきたか岩原君、

この辺りから殆ど直撃されることがなくなって、

左右への動きと頭の位置に対する工夫が功を奏しつつあったんだわ。

 

チーフセコンドからのアドバイスは細かい攻防の指示っていうよりは、

動き方の工夫、戦い方のテーマを思い出させる点に絞られてて、

ああ打てこう守れっていうその場限りの付け焼刃的なものではなかったのが、

岩原君には相応しかったのかも知れなかったんだわ。

 

岩原君は左ショートアッパーを混ぜ込んだコンビネーションが抜群だったし、

この回も残り1分を切ったところからの攻め込みラッシュが印象的で、

細かく沢山当てられてしまった粟田さんが鼻血。

 

で、試合の半分が終わったところでの自分の採点は、

1Rと2Rを取られた岩原君が3R4Rを連取して1P差に縮めたんだわ。

 

<5R>

いつどのパンチが粟田さんにダメージを与えたのかは解らなかったんだけど、

累積的に消耗させられたのは間違いのないところで、

このラウンドの立ち上がりから粟田さんは大分緩んでしまってて、

最初の1分半を岩原君の自由にさせてしまったんだわ。

 

それでも粟田さんも残り1分からは気持ちを取り直しての反撃で、

このまま優位に終われるかって思われた残り30秒、

またもや岩原君の再度の踏ん張り直しが目立って目立って、

派手なヒッティングは無かったものの地道なヒットヒットを重ねてたんだわ。

 

ってことで自分のスコアは丁度イーブンてことで、

あと3ラウンド分、どちらが征するかってことだったんだけど、

流れとしてはかなり岩原君に傾いてたのは間違いなかったんだよね。

 

<6R>

粟田さんの消耗は隠しおおせないほどになってしまって、

打ち合うのを途中で止めて自分からクリンチにいって休みたがってたし、

1分過ぎには時計を見やるようになってきてたし、

残り50秒での相打ちで後ろに飛ばされたのはその粟田さんだったんだわ。

 

気を見て取った岩原君が残り30秒から一気の飛ばし攻勢で、

そう言えば岩原君はここまで毎ラウンド、ラスト30秒を飛ばしまくってて、

印象的なラウンドにするよう頑張ってて、

次のラウンドの序盤の粟田さんの飛ばしも封じ込めてたんだよね。

 

この回もそんな感じで終わるのかって思われた残り15秒、

防戦一方で殆ど反撃が叶わなくなってしまったのを見計らって2分45秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

粟田さんはロープに詰められたままほぼ一方的になりつつあったんだけど、

粟田さんは仮にも日本ランカーなんだから、

あの場面、一旦スタンディングダウン(ロープダウン)を取って様子を見るって、

そういう手立てもあったんじゃなかったとも思ったんだけどね。

 

それにしても粟田さんは普段はもっと踏ん張れるボクサーだと思ってたんだけど、

今回はダウンを喰らったところからの岩原君の冷静な立て直しと、

強い気持ちが実に見事な逆転TKO勝ちを呼び込んだってことで……。

 

岩原君は今月のランキング発表で12位前後にランク入りが確実ってことで、

試合直後に本多会長やトレーナーさん、それにクドゥラ金子君達と、

飛び上がりながら笑顔笑顔の握手とかハイタッチだったんだけど、

美佐子マネは何だか涙ぐんでたんだよね。

 

通路を戻る際に場所を移して西側板席にいた岩原君の奥様と目が合って、

それでまたハイタッチだったんだけど、

抱っこされてた息子君もグイッと腕を伸ばしてハイタッチしてきて、

あんな小さくてもパパの頑張りが解ったみたいだったんだわ。

 

 

 

⑦ 江藤光喜さん(白井具志堅)×サイトーンⅡ号

                       ………53㎏ 8R

20勝(15KO)4敗(1KO)1敗のWBC5位、WBO11位、29歳・沖縄県と、

7勝(2KO)4敗2分の18歳・タイ。

 

この試合は元々見るつもりがなかったもんで、

結果は帰ってから確認するってことで、

大阪でのテレビボクシングを見る為に帰宅したんだよね。

 

結局、サイトーン系ボクサーが珍しく3Rまで頑張ったらしくて、

1分55秒での江藤さんのTKO決着だったんだってね。

 

 

 

【本日のベスト2ボクサー】

① 岩原慶君

② 斉藤正樹さん                                                    

2017年9月12日 (火)

PLANET 9 (6)

 

Img_1211

 

 

 

≪ボクシングマスコミ≫

 

CNNは嘘ニュースばっかりだってトランプ大統領は言ってたけど、

自分は必ずしもそういう風には思っていないけど、

それでもマスコミが常に正義の味方だとも思ってなくて、

時の勢力に逆らい切れなかった太平洋戦争当時の日本や、

今の中国やロシア、シリア、北朝鮮なんかのマスコミはそれこそ政権ベッタリで、

結局は権力側の広報機関でしかないんだよね。

 

実は今の日本の一般マスコミにも手かせ足かせが色々働いてて、

例えばテレビ業界に限ってみても、

国会で予算を通して貰う為にもNHKは政権与党をないがしろにできないし、

民放はスポンサーとか売れっ子タレントやコンテンツの供給元には逆らえなくて、

特に民放の偏向報道や自主規制にはたまに呆れてしまうことがあるんだよね。

 

 

知らない人の方が多いと思うんだけど2ヶ月ほど前、

芸能プロダクションと所属タレントとの間で結ばれた契約が、

独占禁止法に触れている恐れがあるってことで、

公正取引委員会が調査に入ったことがあったんだけど、

それをニュースとして放送したのはNHKとテレビ朝日の2局だけだったんだよね。

 

日テレとTBS、フジTV、テレ東がその件に一切触れなかったのには理由があって、

4つのテレビ局の母体は其々読売、毎日、産経、日経っていう新聞社であって、

更に其々が系列のスポーツ紙や週刊誌を抱えてる訳でもあるし、

テレビの視聴率を稼いで新聞や雑誌類の部数を伸ばす為の重要なコンテンツや、

タレントを供給してくれる芸能プロダクションの機嫌を損ねるのは拙いってことで、

彼らが望まないような系統のニュースは流せないってことで、

敢えて自己封じをしてしまったんだよね。

 

ことほど左様に放送局から流される情報類には

何らかのフィルターが掛かってる場合も多くて、

無分別に信用すると判断を誤ってしまう可能性もあるんだわ。

 

 

初めから闇の部分に背を向けてる業界マスコミの筆頭はスポーツ界で、

何でもかんでも書きまくったらすぐに取材対象を失ってしまうだろうから、

止むを得ない点もあるんだろうけど、

個々の案件が社会問題化しない限りは常に提灯記事に終始してるんだよね。

 

そのスポーツ界の中でもボクシングマスコミは更にその傾向が強くて、

ジムやボクサーは媒体に取り上げて貰うべく愛想よく振る舞ってはいるけど、

記事そのものは深い分析と示唆からは程遠い上っかすりの常套句に溢れてるし、

担当者からは如何にも斜陽スポーツ担当だっていう貧乏臭さが漂ってて、

小汚い服装とだらしない体つきは彼らのやる気の無さを表してるんだよね。

 

で、結局は誰が書いても同じような体裁の提灯記事と、

誰が撮っても変わりのない写真に溢れてる訳で、

ジムやボクサーに媚を売りながらの付きまとい以外の何物でもないんだよね。

 

 

彼らは第三者の中ではジムやボクサー達に一番近いところに位置していて、

その関係の不健全性や不明朗なカネの動きも聞き知り見知ってる筈なのに、

何とかしようとか何かの力になればとは全く思わないみたいで、

相手が悪党と知りながらもニヤニヤしながら媚を売ってるのが現状なんだわ。

 

ずっと以前、そういう彼らに対して、

「あんたらはウンコに集(たか)るハエと同じなんだわ。」 って、

言ってやったことがあったんだけど、

突っ掛って来るかと思ったら、ヘラヘラ誤魔化し笑いに終始してて、

彼らなりの言い分があるなら何か言ってみろって感じだったんだよね。

 

業界の闇の部分に目を瞑りつつ、ぶら下がり仕事を続けるっていうのは、

実にまあ心が捻じれるだろうなあって同情しない訳でもないけど、

ボクシング界の為に何らかのムーブメントを仕掛けられないのかってことで、

彼らが今インタビューしてるそのボクサーの試合報酬が、

規程を遥かに下回ってるっていう事実を知ってるのか知らないのか、

それとも単に知らない素振りをしてるだけなのか……。

 

 

世界戦とか日本タイトル戦だけがボクシングではなくて、

エキサイトマッチに登場するボクサーだけがボクサーではない訳で、

そういう輝かしい試合、輝かしいボクサーだけを追いかけるんじゃなくて、

ボクシング界を上っかすりに撫でるだけじゃなくて、

業界全体の活性化と個々のボクサーの地位向上の為に、

ペンを使うべきなんじゃないかって強く思ってるんだけどね。

 

| コメント (7)

2017年9月11日 (月)

エキサイトマッチ (9/10)

 

Img_1231

“ホワイトカラー”

 

一番好きな海外ドラマかなあ……。

 

FBI知的犯罪捜査班の話なんだけど、

ストーリー展開がテキパキしてるし、登場人物のキャラ設定が抜群の上、

会話のセンスが極上だし、みんなお洒落だし、いいところに住んでるし、

ストーリーを追う以外にも色々興味が尽きないんだけど、

また再放送が始まったんだよね。

 

 

 

昨日のWOWOWは昼11時からの生中継を見ることができたんだけど、

井上さんは余裕で勝つだろうと思ってて、クアドラスの苦戦も予想してたんだけど、

やっぱり自分的なメインイベントはシーサケットとゴンサレスで、

これはもうとっても予測し難かったんだけど、

それでもゴンサレスに勝って欲しいなあって思いながらだったんだけどね……。

 

 

☆ カルロス・クアドラス×ファン・フランシスコ・エストラーダ

             ………WBC SF 挑戦者決定戦 12R

36勝(27KO)1敗1分のランク2位、29歳・メキシコと、

35勝(25KO)2敗のランク3位、27歳・メキシコ。

 

勝った方がシーサケット×ゴンサレスの勝者に挑戦できるってことで、

お互いに力が入ったと思うんだけど、自分には期待外れ感の方が大きくて、

微妙な中での最終回でもまだ二人共、飛ばしまくってるようには見えず、

後楽園ホールでの普通のA級ボクサーの必死感の方が余程気持ちがこもってて、

一体お互いにスコアをどう考えてるのかって思ったんだよね。

 

クアドラスは元々色んなパターンのボクシングが出来るんだけど、

この日の彼は終始中途半端感が拭えなくて、

距離を取ってアウトボクシングするでもなく、

接近戦で的確で鋭いショートブローを連発するでもなく、

何だかパタパタパタパタ、団扇を振ってるような威力に欠けるショットが多くて、

相手にダメージを与え切るまでにはいってなかったんだよね。

 

一方のエストラーダにしても10Rに折角ダウンゲットしたっていうのに、

残り2分近く時間が残ってるっていうのに半端半端な追撃で、

結局は相手の回復を助けてしまってたとしか言いようがなかったんだよね。

 

もう少し行けないもんかっていう不満をエストラーダに感じ始めたのは7R頃からで、

打ち終わりのクアドラスが極端にガードが甘くなったところに、

右ストレートをヒットさせて体勢を崩したっていうのに変な放置をしてて、

幾らでも狙い目はあったと思うんだけど、殆ど全くボディブローは打たないし、

とにかくもう少し手数をアップできないのかって思いっ放しだったんだわ。

 

この日のクアドラスは調子が悪かったのか基本的なリズム感が良くなくて、

それは頻繁に繰り返してた意味不明のサウスポーチェンジにも現れてたし、

倒しに行くような素振りを最後まで見せることがなくて、

スピード感そのものは維持してたけど9Rには何だかフワフワしてきて、

手数で誤魔化してるって感じが拭えなくなって、

結局、10Rのダウンに繋がっていったんだわ。

 

11R、余裕で勝ってると思ってか足元がバタバタしてたクアドラスを前にして、

エストラーダはまたもや思いの外大人しい攻め立てで、

やっぱり50%を割るKO率の低さが彼を自重させてたみたいだったなあ。

 

 

ってことで自分は114-113でぎりぎりエストラーダだったんだけど、

発表されたスコアは同じ114-113×3でクアドラスの3-0勝ちってことで、

まあそれも有り得るなあって思ってたらすぐ後に大ドンデン返しで、

114-113×3でエストラーダの3-0勝ちにひっくり返ったんだわ。

 

発表までの計算にやけに手間取るなあとは思ってたんだけど、

リングアナの単なるケアレスミスだったのか、

インスペクターのチェックミスだったのか、

とにかく滅多にお目に掛かれないシーンだったね。

 

日本の場合だと計算し終えて戻ってきたシートを

レフェリーとリングアナの二人で確認した上で発表するんだけど、

あっちではどういう風にやってるのかなあ……。

 

 

 

☆ 井上尚弥さん(大橋)×アントニオ・二エベス

            ………WBO SF タイトル戦 12R

13勝(11KO)0敗のチャンピオン、24歳・神奈川県と、

17勝(9KO)1敗2分のランク7位、30歳・アメリカ。

 

リングアナは井上さんの名前をコールするのに

「イネオヤー。」 って言ってるように聞こえたなあ……。

 

結局、二エベスっていうのは細川バレンタインさんとは大分違ってて、

窓口業務からそのまま試合場に来たような単なる銀行員ボクサーに過ぎなくて、

リスク張って殴り合ってケガをするのを嫌がってただけだったなあ。

 

井上さんが極上のハードヒッターだっていうのはネットで知ってたみたいで、

1Rに左ボディ、左フック、右ストレートって3連射されてからは必死ガード専念で、

常に腰を引いたままのフルガードは見てて情けないほどで、

もしかしたら井上さんの打ち疲れを待ってるのかって思ったんだよね。

 

相手が危険なタイミングで打ち返して来ないもんだから、

井上さんは自分のリズムで見栄えのいい攻め込みに専念出来てて、

そりゃ二エベスは打ち込む所が無いほどのフルガードだったから、

有効ヒットは少なかったんだけど、グローブの上を叩いてたショットも強くて

そのうち徐々に二エベスの顔面が赤くなっていって、

タイミングのいい上下打ち分けの中からのボディが当たり出して、

3Rは初っ端から飛ばすようになって圧倒しまくってたんだわ。

 

殴り返さなければ勝てないのに二エベスはヘタレ銀行員ボクシングのままで、

5Rの残り1分25秒に左ボディを喰らってしまってタイボクサーのようにダウン。

 

勿論井上さんは一気追撃したんだけど、

逃げまくる二エベスを捕まえ切れず次のラウンドへ……。

 

6R、二エベスは全く戦意を喪失してしまったみたいで、

いつどうやって倒すのかが井上さんの直近の課題になっていって、

10:8.5程もの大差がついての終了ゴング。

 

結局、ヘタレ二エベスは最後までヘタレのままシオシオ顔でギブアップで、

早いとこ銀行に戻ってカネ勘定でもしてろって感じだったんだよね。

 

 

戦績だけでは信用できないっていうのはどこでも同じみたいで、

弱い相手を選んで戦績上げてランキングを上げても何の意味も無いって、

そういう感想を改めて強く抱いたんだけど、

一方では井上さんがそれだけ強かったってことでもあって、

右拳もすっかり回復してるようだったのが自分的には嬉しかったね。

 

 

二エベスを見ててシミジミ思い出したんだけど、

あのエドウィン・バレロに血みどろになって向かっていった本望信人さんも、

それに嶋田雄大さんもとってもカッコ良かったんだよなあ……。

 

 

 

☆ シーサケット・ソールンビサイ×ローマン・ゴンサレス

              ………WBC SF タイトル戦 12R

43勝(39KO)4敗1分のチャンピオン、30歳・タイと、

46勝(38KO)1敗のランク1位、30歳・ニカラグア。

 

四捨五入するとKO率81%同士の一戦。

リングアナは “ゴンザレス” って発音してたけどどっちが正解なんだろね。

そう言えば昔、アメリカのパット・ブーンっていう歌手も、

“スピーディ・ゴンザレス” って歌ってたんだよね。

 

放送では控室のゴンサレスの表情が硬かったって言ってたけど、

開始ゴングが鳴った途端に感じたのは、

ゴンサレスの動きが以前とは絶対違ってたってことで、

キビキビ感というかテキパキ感のようなものが全く感じられなかったんだよね。

 

ちょっとしたバッティングにも神経質なほど嫌な顔をしてたし、

動き全体にダルーンとした感じが拭えなくて、

シーサケットのシッカリ感の方に圧倒的な力強さを感じたんだよね。

 

それでもシーサケットの方が大きくリードするってところまではいってなくて、

だからそのうちゴンサレスの強打もヒットするんじゃないかって見てた4R、

直前に放ったシーサケットの右ボディも効いたと思ってた開始25秒、

二人のショートブローが危険な交差を見せたその刹那、

お互いが振り出した右ショットのうちシーサケットの方が一瞬早くヒットして、

それが強烈なカウンターのタイミングで直撃してしまったもんで、

ゴンサレスが衝撃の一発ダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートしたゴンサレスも必死のリカバリーだったんだけど、

シーサケットの追撃は実に冷静だった上にタイト感と自信に満ちてたし、

ここで決着するっていう意志も固かったみたいで、

リスタートしてから30秒ほどが過ぎた辺りでまたもや同じタイミングで、

それはまるでデジャブのような返しの右フックだったんだけど、

これこそサウスポーの右フックだって感じがまたもやのハードヒットで、

多分ダメージを払拭できてないところだったもんで、

堪らずゴンサレスが昏倒仰向けダウンしてしまって1分18秒、

その倒れ方が余りに激しかったもんでそのまま即のストップエンドだったんだわ。

 

あのゴンザレスがっていう衝撃が強かったせいもあってか、

レフェリーもスタッフ達もすぐに立ち上がらせない方がいいって判断して、

だからゴンサレスはとっても悲しそうな表情をして空(くう)を見やってたんだわ。

 

 

必ずしもベストには見えなかったゴンサレスだったんだけど、

それでも正面切っての殴り合いで張り倒されてしまったのは明白な事実な訳で、

復帰できるのかなあって思ってしまったんだよね。

 

 

試合中に気になったのは田中繊大トレーナーのポジションで、

位置的にはチーフセコンドだったけど、

隣のオッサンがやたらガナッてたんだけど、

どういう役割分担になってたのかなあってことなんだよね。

 

 

それとこれはいつも思うことなんだけど、こういう試合にあたって、

わざわざ引き分け予想投票をする人の気が全く知れなくて、

単なる受け狙いなのかも知れないけど、とにかく友達にはなり得ないなあ……。

 

 

 

【本日のベスト6ボクサー】

① シーサケット・ソールンビサイ

② 井上尚弥さん

③ ファン・フランシスコ・エストラーダ

④ カルロス・クアドラス

⑤ ローマン・ゴンサレス

⑥ アントニオ・二エベス

 

 

2017年9月 7日 (木)

PLANET 9 (5)

 

Img_1211

 

 

 

≪移籍と移籍金について≫

 

 

(1) 移籍と移籍金の実態

JBCのルールブックのどこを調べても、

協会規約のどこにも移籍や移籍金のことが書かれた条項は皆無で、

だから常に移籍にまつわるトラブルの種が尽きない訳で、

それに嫌気を差して辞めていくボクサーの数も半端じゃないんだわ。

 

JBCにしろ協会にしろ、定められたファイトマネーの支払いと、

移籍や移籍金に関する罰則付きの規則を一日も早く確立する必要がある訳で、

このまま無為に放置し続けると、そのうち業界そのものが自己崩壊してしまうか、

強烈な外圧がかかって好まざるガラガラポンの憂き目にあってしまうんだわ。

 

その昔、50~60年ほど前のプロボクシングの黎明期の頃、

聞いた話だとボクサーがジムを移籍する際に必要だった金額は、

そのボクサーの1試合分のファイトマネー相当額だったらしいんだけど、           

その後、商品としてのボクサーの価値が増すにつれ、

若干から膨大、法外な色を付けるっていう悪習が定着してるんだわ。

 

ことほど左様に移籍や移籍金に関しては何の歯止めが無いもんで、

場合によっては在籍ジム側のやりたい放題がまかり通ってて、

普通のA級ボクサーに200万も300万も要求するジムも稀ではなくて、

感情的なもつれがあるケースでは2,000万、3,000万円っていうのもあるし、

そもそも移籍届けにサインしないっていう底意地の悪いジムも多いんだよね。

 

 

 

(2) 移籍希望のきっかけ

そもそもボクサーがジム移籍を希望するに至ったケースには色々あって……、

 

☆ 勤務先が変わった。

☆ 事情があって引っ越さざるを得なくなった。

☆ トレーナーを変えたい。

☆ 練習環境を変えたい。

☆ ちゃんとしたマッチメイクをしてくれない。

☆ ちゃんとしたファイトマネーを支払って貰えない。

☆ ジムの会長やマネジャーとの人間関係が崩れた。

 

等々が一般的なんだけど、

何にしても日々ストレスを抱えながらの練習では上達のしようもなくて、

精神衛生上も不健康この上ないんだよね。

 

そこのジムには居たくないっていう気持ちが芽生えたら後戻りはし難くて、

それは男女間に生じた不和と変わることがなくて、

余程の事が無い限り関係の修復はほぼ不可能だと思うんだよね。

 

所属ジム側からは育てた恩を忘れたのかとか、

簡単に移籍を認めたらジム経営が成り立たないって声がすぐ上がるんだけど、

育ててくれたっていう恩は毎月の月謝や、

試合ごとのマネジメント料の中に込々で返してるんだし、

そもそも魅力のないジムに閑古鳥が鳴くのは至極当然のことだと思うんだよね。

 

 

 

(3) ファイトマネーと移籍及び移籍金に関するジムのパターン

そのパターンには四つが考えられる訳で・・・・・・、

 

① 規程のファイトマネーも支払うし移籍金も取らない。

② 規程のファイトマネーは支払うが妥当な移籍金も取る。

③ 規程のファイトマネーは支払わないが移籍は自由。

④ 規程のファイトマネーも支払わず移籍金もボッタくる。

 

①は必ずしも都内の大手ジムに限られた話ではなくて、

経営者の考え方次第で小規模のジムでもちゃんとしたジムは幾らでもあって、

プロを目指す練習生は色んな情報を幅広く集める必要があるんだわ。

 

ファイトマネーにまつわる悪徳系ジムは移籍に関する場面でも大活躍で、

約束されたファイトマネーを支払ってこなくて、

200万、300万、あるいはそれ以上の不払い分があるにも関わらず、

全く臆面も無く更に200万、300万もの移籍金を吹っ掛けるケースも珍しくなくて、

これはもうボッタクリバーと殆ど変わりないんだよね。

 

そういう風にしないと潰れてしまうっていうのなら、

いっそのこと潰してしまった方がみんなの幸せになる訳で、

それによってジムの数が半分になろうと3分の1以下になろうと、

同門対決を避ける方策は幾らでも考えられる訳で、

極論すれば日本には30~50ほどのジムで十分なんじゃないのかなあ……。

 

ジムの加盟金や会費でJBCや協会が食えなくなるっていうなら、

適正規模まで縮小すればいい訳だし……。

 

 

 

(4) 将来に向けての移籍金のあり方

諸般の事情を鑑みて自分は必ずしも移籍金ゼロを主張するものではなくて、

ファイトマネーと同様に予め妥当な金額を設定するべきだと思ってて、

それは其々のボクサーのファイトマネーを基準にするのが解り易くて、

これは殆どジャストアイデアなんだけど、

基準ファイトマネー相当額からその2倍額ほどが、

適当じゃないかって思ってるんだけど、どうかなあ……。

勿論、そのジムが規程通りのファイトマネーを支払ってることが前提だけどね。

 

追加分チケットを200枚、300枚も捌くボクサーと、

数10枚しかオーダーしないボクサーとではジムに対する貢献度が違うから、

同じ扱いをするのは納得できないっていうジムもあろうかと思うんだけど、

それを言い出したらキリがないからどこかで一線を引く必要があるんだわ。

 

 

 

(5) 移籍に関するトラブルの解決法

ファイトマネーの支払いや移籍や移籍金の問題にしろ殆どが無法状態なもんで、

それらに関するトラブルは延々絶えなくて、特に前述した④の場合なんかだと、

ボクサーは日々孤独な戦いを強いられてるんだけど、

我慢の限界を感じたらやっぱり移籍に向けて動くしかないんだよね。

 

碌なファイトマネーを支払ってこなかったにも関わらず、

その上更に法外な移籍金をジム側が要求してきたような場合には

幾つかの対処方法があって……、

 

 

① 改めてジム側と交渉する。

不払い分のファイトマネーと移籍金とをチャラにすることを条件に、

移籍届けにサインをするように求める。

もし応じてくれないなら別の手段を考えると伝える。

 

 

② 契約解除に相当するかをJBCに検討して貰う。

実情をコミッションに報告して、

それがジムとの契約の解除条件に相当するか判断して貰い、

契約解除に相当すると判断されたら移籍届も移籍金も一切不要なんだわ。

 

この点に関してはJBCルールブックの第7章第2節第120条に記載があって

(2016年版のルールブックだと98頁)、そもそも、

ジムとボクサーとのマネジメント契約は3年ごとに自動更新されるんだけど、

3年ごとの契約満了時点に限らず契約期間中であっても、

双方の内のどちらかに異議がある場合には、

その契約を解除することが出来る余地を残してるんだよね。

 

契約解除の条件は様々あって、必ずしもファイトマネー不払いだけじゃなくて、

お互いの信頼関係が大きく損なわれることがあったり、

知らないままにそこのジムでプロになる契約を結ばされたり、

特別レッスンとして月5万円も別請求されたり、

極端なパワハラを受けたり、

断ってるのに無理矢理試合を組み込まれたり、

ケガで棄権せざるを得なかった場合にC級なのに20万円も恐喝されたり、

八百長気味の試合を強要されたような場合等は充分な理由になると思うね。

 

 

③ 訴訟を起こす。

これは段取りと経費が掛かり(弁護士への着手金が40~50万円)、

JBCや協会の移籍に関する規約が全く不鮮明なこともあって、

裁判所が判断し切れないことも多くて、

不払い分ファイトマネーと移籍金をチャラにするゼロ和解がせいぜいで、

それでもそれを蹴って月賦でもいいからカネをよこせっていう悪党もいるんだわ。

 

そうなったらもう和解手続きを中止して判決を求めて公判に移行して、

その過程を晒して色んな関係者達に見て貰うっていう手段を取るしかないんだわ。

その場合、当該ボクサーも若干傷付くのを、若干長引くのを承知覚悟の上で、

こちらとしては相手方ジムの評判を極限にまで貶めてやるっていう考え方で……。

 

 

④ 警察沙汰にすると脅す。

(a) 八百長試合を強要されたような場合なら地元の警察署に相談する。                                                          

(b) これはかなり荒療治で禁じ手に近いモノがあるんだけど、

ジム側を罵倒しまくって怒らせて相手に一発殴らせて、

大ケガをしないように若干スリップアウェイしながらのアザくらいに留めて、

そのまま医者に行って診断書を書いて貰って、その足でジムに戻って、

暴行罪で訴えるって脅し返して、移籍金ナシで移籍届にサインさせるって、

そういう方法なんだけど、実はこれはかなり有効で○○方式って言うんだわ。

 

 

 

上記の①~③についてはそれまでの不払いを証明する書類が必要で、

例えばファイトマネーの支払い明細が手元にあることが前提になるんだよね。

 

元々それを発行してないジムっていうのは基本的にその時点でアウトなジムで、

ジム側の悪行をボクサーが書類的に証明し得ない場合も多くて、

いい加減なこともそのいい加減さを徹底すれば、

いい加減さそのものを隠ぺいできるって皮肉な事実でもあるんだよね。

 

 

それでも、誰も助けてくれなくても全くやりようがないってことではなくて、

自らが置かれた状況を冷静に分析して、

①~④までを順に段取りするか、また他の方策があるか熟慮だね。

 

 

試合することをOKしてないのに勝手に試合を組まれて、

練習はしなくてもいいからとにかく体重だけ合わせろ、

で、試合当日は1~2発ほど喰らったら倒れろ、

そしたら俺がすぐタオルを入れてやるからって言われたもんで、

改めて断ったらプロモーターのところへ行って謝って来いって言われて、

電話したらそのプロモーターから90万円払えって言われて、

代わりにタイボクサーを呼ばなくちゃいけないし、チケットのこともあるしって、

結局50万円をふんだくられたH君、

その支払いは移籍金込みってことになったのかなあ……。

| コメント (10)

2017年9月 5日 (火)

8月度ランキング

 

Img_1230

“グラント・グリーン”

 

一番黒っぽいジャズ・ギタリストって言えば自分的にはこの人で、

それ程のテクニックは感じさせないんだけど重量感が凄いんだわ。

彼のベスト・アルバムは “アイドル・モーメント” だね、やっぱり……。

 

 

 

8月度のランキングは7月26日~8月30日までの試合を対象に

9月1日に発表されたんだけど、

女子ボクサーを別括り別紙にして出来たスペースに、

新たにWBOのAPチャンピオンが記載されるようになったんだわ。

 

後は隅っこに囲われてみそっかすみたいな扱いになってる、

日本タイトル挑戦保留選手リストを元の世界ランカーリスト(15位以内)に

戻せば一応一段落なんだけどね。

 

 

ただ日本ランキングに関しては最近、

A級で1勝すれば何らかのランキングを付与してくれっていう要求が出てて、

それは特に地方の弱小ジムからの要望みたいなんだけど、

結局はジムの宣伝に使って練習生募集の役に立てようっていう思惑か、

ボクサーに対する安っぽい媚び以外の何物でも無いって思ってて、

そんなスッカスカのランキング表を作ってどうしようっていうのか、

ランカーとしてのプライドが霧消して格が下がるだけだって思うんだけどね。

 

今のところ、ランク20位までを設定して12位くらいまでにタイトル挑戦権を

与えるっていう方向で調整されてるみたいなんだけど、

そんな小手先のことが業界の振興策にでもなるとでも思ってるのかなあ。

 

まずはちゃんとしたファイトマネーが支払われてるか、

全国のジムをチェックする事の方が余程先に実施すべきだと思ってて、

日本タイトル戦をやって5万円しか貰えないっていうなら、

プロボクサーを目指す若者は馬鹿だと思われても仕方なくて、

もうホントに腹が立つったらない訳で、

これじゃあもう新しいコミッションと新しい協会を作るしかないのかなあ……。

 

 

8月度のランキング表の世界王者の欄には何と12人もの名前が並んでで、

昔の2団体から4団体になったとはいえ、こんなことは空前絶後だと思うんだけど、

業界全体としての盛り上がり方は実に寂しい限りで、

ボクシングそのものが好きだっていう人を増やせなくて集め切れてなくて、

会場にはそのボクサーの個人的な取り巻きだけが、

そのボクサーだけを見に行くって感じなんだよね。

 

 

ランキング表には90人程の知り合いボクサーの名前が載ってるもんで、

彼らの為に今月も異動状況を書いておくって感じなんだよね。

 

 

≪8月度ランキング≫

 

【世界チャンピオン】

山中竜也さん(WBO獲得)、京口紘人さん(IBF獲得)、田口良一さん(WBA6)、

拳四朗さん(WBC獲得)、田中恒成さん(WBO1)、井岡一翔さん(WBA5)、

比嘉大吾さん(WBC獲得)、木村翔さん(WBO獲得)、井上尚弥さん(WBO5)、

久保隼さん(WBA獲得)、小國以載さん(IBF獲得)、

ホルヘ・リナレス(WBA1、WBC3)の計12名。

 

山中さんは7月27日のタイトル戦で福原辰弥さんに3-0勝ちして王座ゲット、

敗れた福原さんは保留選手リスト入り。

 

木村翔さんは7月28日のタイトル戦でゾウ・シミンに11RKO勝ちして王座ゲット。

 

山中慎介さんは8月15日にルイス・ネリに4RKO負けして、

一旦保留選手リスト入り。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

小浦翼さん(獲得)、中山佳祐さん(獲得)、マーク・ジョン・ヤップ(1)、

大竹秀典さん(1)、伊藤雅雪さん(3)、中谷正義さん(7)、太尊康輝さん(2)、

藤本京太郎さん(1)の計8名。

 

小浦さんが7月29日のタイトル戦に4RKO勝ちして王座ゲット。

 

太尊さんは7月30日にランク14位との防衛戦に3-0勝ちして防衛2度目。

 

 

 

【WBO AP チャンピオン】

伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(獲得)、近藤明広さん(獲得)、

小原佳太さん(獲得)、藤本京太郎さん(獲得)の計5名。

 

小原さんが8月10日、ナロン・ボーンチャンに2RKO勝ちして王座ゲット。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……小西伶弥さん(獲得)

松井健太さんが平井亮輝さんに入れ替わって2位にアップしてるんだけど、

これはこの二人が8月20日に試合する予定だったのが、

平井さんの棄権で流れてしまったことによるものだね多分。

 

7月30日にタイボクサーに1RKO勝ちした谷口将隆さんは4位のまま。

 

5位だった小浦翼さんはOPBF王者として転出。

 

8月2日にノーランカーに2-1勝ちした春口直也さんは自然アップの8位。

 

8月13日にインドネシアボクサーに3-0勝ちした冨田大樹さんも同じく10位。

 

空が1名分増えて4名分。

 

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(1)

久田さんは7月28日のタイトル戦で角谷敦志さんに3RKO勝ちして初防衛、

敗れた角谷さんは1位から4位にダウン。

 

代わって小野晃輝さんが1位に自然アップ。

 

8月23日、中谷潤人さんに6RKO負けしたユーリ阿久井政悟さんが

4位から7位にダウン。

 

ってことで8月15日にノーランカーに3-0勝ちした堀川謙一さんが

5位から3位にアップ。

 

8月6日に矢島大樹さんに1-2負けした戸谷彰宏さんは10位から

最下位の12位にダウンして矢島さんが11位にランクイン。

 

空きが1名分減って3名分。

 

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(1)

8月4日に青山功君に2-1勝ちした星野晃規さんは2位のまま。

 

8月23日、ユーリさんに6RKO勝ちした中谷潤人さんが14位から9位にアップ。

 

8月4日にガンバレ将太さんに8RKO勝ちした太田輝さんが13位にランクイン。

敗れた将太さんは12位から踏み止まっての14位なんだけど、

山下賢哉さんがSF級に転級したのと、

村井貴裕さんが試合棄権したことで助かったのかなあ……。

 

 

 

【スーパーフライ級】……船井龍一さん(1)

翁長吾央さんは8月30日にインドネシアボクサーに3RKO勝ちして1位を維持。

 

同じ日に井上拓真さんに0-3負けした久高寛之さんが、

そのまま2位に留まってる理由って何なのかなあ……。

 

それから8月23日に山下賢哉さんに1RKO負けした田之岡条さんが、

3位からいきなり11位にダウンしてるんだけど、

他の階級の異動状況と比較しても、これはどう考えても下げ過ぎだと思う訳で、

せいぜい8位か9位に留めるのが妥当じゃないかと思う訳で、

ランキング委員会が大きなジムに気を使ったとしか思えないんだよね。

 

田之岡さんに勝った山下賢哉さんがF級から転入して以前の9位から7位にランク。

 

7月30日にタイボクサーに5RKO勝ちした向井寛史さんは自然アップの6位。

 

8月30日にフィリピンボクサーに3RKO勝ちした川口勝太さんは13位のままで、

8月5日に若松竜太さんと0-0引き分けた大塚隆太さんが、

12位から14位にダウンしてしまったんだわ。

 

空きが1名分あったのが埋まったね。

 

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(1)

赤穂さんは8月5日の齋藤裕太さんとのタイトル戦に9RKO勝ちして初防衛。

敗れた齋藤さんは1位から4位にダウン。

 

代わって1位に自然アップしたのは菊地永太さん。

 

8月11日、坂本英生さんと1-1引き分けた川口裕さんは5位のままで、

勿論坂本さんも11位のまま。

 

8月6日にタイボクサーに3RKO勝ちした清瀬天太さんも10位のまま。

 

8月5日に高橋竜平さんに2-1勝ちした入口裕貴さんが12位にランクインして、

敗れた高橋さんが12位からのランクアウト。

 

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1)

久我さんは7月29日、田村亮一さんとタイトル戦に3-0勝ちして初防衛、

敗れた田村さんは5位から7位へ小規模ダウン。

 

8月23日に石田凌太さんに2-1勝ちした水野拓哉さんは2個上がって11位。

 

8月6日、タイボクサーに1RKO勝ちした上谷雄太さんは14位のまま。

 

 

 

【フェザー級】……坂晃典さん(獲得)

8月10日に中川兼玄君に3-0勝ちした木村吉光君は15位のまま。

ってことでこの階級は全く異動ナシ。

 

 

 

【スーパーフェザー級】……空位。

尾川堅一さんが王座を返上して保留選手リスト入りしたんだけど、

すぐ下の1位には末吉大さんがいて、まさか同門対決っていう訳にもいかず、

こういう場合、OPBF以外の逃げ道の地域タイトルの充実は有り難いよね。

 

8月6日に永田翔君に3-0勝ちした大里拳さんが金子大樹さんと入れ替わって3位。

 

8月22日、粕谷雄一郎さんに2-1勝ちした富岡樹さんが8位にランクインして、

敗れた粕谷さんは7位から11位にダウン。

 

8月23日に水野拓哉さんに1-2負けした石田凌太さんが2個下がって14位。

 

8月23日、石井龍誠君に2-0勝ちした三瓶数馬さんが、

松下拳斗さんの引退ランクアウトにも恵まれて15位にランキング。

 

 

 

【ライト級】……空位。

西谷和宏さんが返上して保留選手リスト入り。

 

8月10日にタイボクサーに2RKO勝ちした吉野修一郎さんは当然1位のまま。

 

8月11日にノーランカーに1-1引き分けた前田紘希さんも13位のまま。

 

ここはそれだけ。

 

 

 

【スーパーライト級】……麻生興一さん(1)

8月6日、ノーランカーに5RKO勝ちしたデスティノ・ジャパンは勿論1位のまま。

 

8月13日にタイボクサーに4RKO負けしたっていうのに、

丸岡裕太さんは7位から10位への小規模ダウンで留まってて、

SF級の田之岡さんに対する処遇とは明らかに不公平感が強くて、

ランキング委員会の中に関西系を偏重するメンバーがいるのは間違いなくて、

そもそもタイボクサーにKO負けする確率っていうのは200分の1もなくて、

例の宮崎某以来じゃないのかなあ……。

 

前月まで1名分の空きがあったところに8月23日の試合で、

吉開右京君相手に豪快な3RKO勝ちした平岡アンディさんが15位に滑り込み。

 

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(正規)、坂本大輔さん(暫定)

8月11日。タイボクサーに2RKO勝ちした矢田良太さんは2位のまま。

後は全く異動ナシで4名分の空きも変わらず。

 

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志さん(1)

井上さんは8月10日、長濱陸さんとのタイトル戦に8RKO勝ちして初防衛。

敗れた長濱さんは1位から4位にダウンして代わって新藤寛之さんが1位にアップ。

 

5位だった細川貴之さんが引退ランクアウトしたもんで、

空きが1名分増えて6名分。

 

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

この階級は静まり返ったままの全く異動ナシで、空き9名分も変わらず。

 

協会は新しいプランでこの階級のランカーをどう埋めるつもりなのかなあ……。

 

 

 

【保留選手リスト】

福原辰也さん、原隆二さん、八重樫東さん、河野公平さん、五十嵐俊幸さん、

江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、村中優さん、帝里木下さん、

山中慎介さん、大森将平さん、益田健太郎さん、岩佐亮祐さん、亀田和毅さん、

松本亮さん、細野悟さん、大沢宏晋さん、カシミ・セルバニア、尾川堅一さん、

荒川仁人さん、西谷和宏さん、小原佳太さん、岡田博喜さん、近藤明広さん、

亀海喜寛さん、野中悠樹さん、村田諒太さんの計28名。

 

この欄は元々28名分のスペースしかなくて、

あと一人でも新規参入があればパンクするところで、

8月は4名の新規参入があったんだけど、

一方では偶然にも同じ4名の脱却者があったもんで何とか納まったんだよね。

 

新規参入ボクサーは福原さん、山中(慎)さん、尾川さん、西谷さんの4名で、

脱却組は山中竜也さん、木村翔さん、内山高志さん、三浦隆司さんの4名。

 

山中(竜)さんと木村さんは世界王者としての転出なんだけど、

内山さんと三浦さんは引退アウトってことで一時代が終わった感がシミジミで、

お疲れさん、色々胸をときめかせてくれてアリガトねって感じなんだよね。

 

以前からのリスト入りしてるボクサーで8月に試合をしたのは、

益田さんと松本亮さん、それに亀海さんの3人で、

益田さんは7月30日にマーク・ジョン・ヤップとのOPBFタイトル戦で4RKO負け、

松本さんは8月30日にインドネシアボクサーに5RKO勝ち、

亀海さんは7月26日にミゲール・コットに0-3負けっていう結果だったんだわ。

 

 

2017年9月 4日 (月)

8月のボクシングベスト20

 

Img_1228

“ジム・ホール”

 

1950~1960年代のモダンジャズのプレーヤーは黒人が多いんだけど、

比較的白人が目立つのはピアノとサックス、それにギターなんだよね。

 

ジム・ホールはコードバッキングのテクニックが抜群だし、

前面に出てガンガンやるウェス・モンゴメリー系のギタリストと少し毛色が違って、

音色も穏やかで丸い感じなもんでピアノとのインタープレイがベストで、

自分的にはビル・エヴァンスとのデュオ “アンダーカレント”がベストで、

ジャケットデザインもとっても印象的なんだよね。

 

 

 

≪8月度ボクシングのベスト20≫

*左側が勝者、( )内は事前期待度ランク、敬称略。

 

① 小原佳太×ナロン・ブーンチャン (4)……2RKO

② 中谷潤人×ユーリ・阿久井政悟 (14)……6RKO

③ 平岡アンディ×吉開右京 (7)……3RKO

④ 山下賢哉×田之岡条 (12)……1RKO

⑤ 濱田力×小嶋夏生 (20)……3RKO

⑥ 太田輝×ガンバレ将太 (23)……8RKO

⑦ 入口裕貴×高橋竜平 (15)……2-1

⑧ 井上拓真×久高寛之 (8)……3-0

⑨ 溜田剛士×小坂烈 (6)……3RKO

⑩ 武田航×中村祐斗 (22)……8RKO

⑪ 三瓶数馬×石井龍成 (18)……2-0

⑫ 木村吉光×中川兼玄 (ー)……3-0

⑬ 佐藤剛×大橋波月 (ー)……4RKO 

⑭ 赤穂亮×齋藤祐太 (3)……9RKO

⑮ 今井健裕×遠藤勝則 (ー)……3RKO

⑯ 石沢開×くしべ好充 (ー)……2RKO

⑰ 掃部真志×中川公弘 (28)……3-0

⑱ 平岩貴志×高田朋城 (29)……4RKO

⑲ ジロリアン陸×斉藤真之助 (ー)……1RKO

⑳  飯見嵐×ザッパトウキョウ (26)……2RKO

 

*事前期待度ベスト10内で選モレした試合は……。

ミゲール・コット×亀海喜寛(1)、山中慎介×ルイス・ネリ(2)、

井上浩樹×青木クリスチャーノ(5)、星野晃規×青山功(9)、

井上岳志×長濱陸(10)の計5試合。

 

*木村翔さんがゾウ・シミンに11RKO勝ちした試合は見てないもんでね……。

 

 

明日は8月度のランキングのことを書きますね。

 

 

 

2017年9月 3日 (日)

後楽園ホール・9月2日

 

Img_1227

“カップ猫”

 

 

 

珍しく天気予報が当たって、午前中の雨模様が午後には一転しての強い日差しで、

ドームコンサート待ちの人の列もまだまだ夏姿だったね。

 

少し離れたところをカツカツ歩いてる女性がいてね、

小さめの白いコットンレースのブラウスは肩に穴が開いてる最近の流行で、

ボトムは淡いブルーをしたシルクデニム調のユッタリした幅広パンツでね、

少し長めの髪を後ろでシュシュで結んでて、

背中をピンって伸ばしてカツカツッて感じでとっても颯爽と歩いてたんだわ。

 

 

ホールに入ってすぐ、瀬端さんの奥様と御嬢さん、

それと団会長の奥様と御嬢さんにそれぞれ御挨拶して、

愚にもつかない話をして笑われながら試合開始。

 

 

 

① 田中雅波君(北澤)×中島珠旗君(三迫)……Mm 4R

デビュー戦の30歳・神奈川県と、0勝3敗(1KO)の21歳・東京都。

 

幾らなんでも0勝の4連敗は流石に拙くて中島君、

相当のプレッシャーだったと思ったなあ。

 

この日は合宿帰りの小原佳太さんや永田大士さん、岩井大さん、鈴木悠介さん、

吉野修一郎さん、それに三浦仁君や長谷川守里君達もゴッソリ応援に来てて、

プレッシャーは更に強かったと思った訳で……。

 

<1R>

中島君はまずは良質なプレスで始めてたし、いいジャブを打ってたなあ。

 

4~5㎝上背優位な田中君はかなり肩に力が入り過ぎたいきなり系で、

そんなに大きく殴り掛かっても当たるもんじゃないんだよね。

 

中島君は右を打ちに行った時に左ガードがとっても甘くなるんだけど、

デビュー戦の田中君にはそこを狙うところまでの余裕が無かったし、

ラウンドを通して中島君に危機が迫るって場面が全く無くて、

彼の表情には今日は勝てそうだなっていう自信が徐々に浮き出てきてたんだわ。

 

<2R>

行けそうだって思った瞬間こそが危ないって自分は思ってるんだけど、

猛獣のように襲い掛かって来る田中君を適当にあしらおうとすると中島君、

接近戦命って感じの田中君に巻き込まれてしまうから、

常に距離の意識を保つことがとっても大切なんだわ。

 

田中君の一段落をきっかけに中島君が形のいい反撃を見せてて、

実にいい感じで攻め立ててたんだけど残り50秒、

アレッて感じで田中君のガッツン右ストレートを貰ってしまったんだわ。

 

この時中島君は一瞬クラッしてしまって、

折角積み上げてきたポイント獲得権を相手方に渡してしまったんだわ。

 

<3R>

若干田中君の息が上がってきた中、

中島君もすぐ頭を下げてしまういつもの悪い癖が出始めて、

それは基本的には怖がりなことの裏返しだと思うんだけど、

ジャブを出しながら下を向いて目線を切ってしまうのは最悪なんだよね。

 

で、このラウンドも前の回と全く同じようなパターンの再現で、

折角中島君がいい感じで始めてたのに開始45秒、

攻め込んでる最中に田中君の右フックを貰ってしまって、

またもやクラッとしてしまったんだわ。

 

で、今度こそって感じで田中君が一気に飛ばしていったんだけど、

終始手数では上回りながらも、

立て直した中島君に形の良くない打たれ方をされることが続いたんだよね。

 

それにしても中島君、一発貰うと途端にヘナッて感じになるのを改善しないとね。

 

<4R>

微妙なスコアでどちらにも勝つチャンスがあったんだけど、

最初の1分半を飛ばし切ったのは4連敗は絶対嫌だって感じの中島君で、

少し後ろの方からの小原佳太さんの応援アドバイスにも力が入ってたんだわ。

 

田中君も必死の踏ん張りではあったんだけど、

最後は試合経験の若干の差が出たみたいで、

お互いにハァーハァーの中、最後の最後まで手を止めなかったのは中島君で、

ヒットの正確さでも上回っての終了ゴング。

 

ってことで自分は39-37で中島君だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで中島君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

近くで見てた久保マネはとっても喜びながらも、

途中2度ほど中島君が大きく貰って揺らいでたもんで、

「心臓に悪いわあ。」 って言ってたなあ……。

 

 

 

② 辻本純平君(帝拳)×為田真生君(REBOOT)……SW 4R

0勝1敗(1KO)1分の23歳・長崎県と、1勝3敗(2KO)2分の31歳・東京都。

 

同じく初勝利目指し組の辻本君の登場で、

彼は風貌とか体付きだけなら相当なボクサーに見えるんだけど、

そもそもどういう風に体を使ったらいいのかとか、

どの距離でどういうパンチを打てばいいのかが今一解ってなくて、

つまりどういうボクシングがしたいのかが定まってないような感じなんだよね。

 

為田君のサポートに前日の試合でもセコンドに入ってた富岡哲也君が付いてて、

自分の隣に弟の達也君が座って声の限りで応援してたんだわ。

 

<1R>

為田君も含めて二人共、実はそれほど巧くないんだけど、

SW級ってことになるとやっぱりそれなりの迫力はあるんだよね。

 

この日も長いリーチを生かし切れてない辻本君が為田君のプレスに甘んじてて、

いきなりやり難い距離を強いられてしまってたんだよね。

 

辻本君としてはまずはシッカリしたジャブを身に付けるべきなんじゃないかなあ。

 

<2R>

自ら気持ちを立て直したか、セコンドに檄を飛ばされたか辻本君、

このラウンドは初っ端からの積極手数アップで、

立ち遅れてしまった為田君に右ストレートを続けざまにヒットヒットさせて、

先手を封じられた為田君は立て直せないままにポイントロス。

 

<3R>

辻本君は初勝利目指して飛ばし切れるのか、

為田君はまず気持ちを立て直さないとって感じだったんだけど、

ラウンド半分頃までは辻本君のストレート系のヒットが目立ってたんだけど、

その後はお互い代わり番こにハードヒットを交換してたんだわ。

 

それでも全体を通してキッチリしてたのは辻本君の方で、

為田君には消耗の進行が見え隠れしてたんだよね。

 

<4R>

スコアが拮抗してたのは充分理解してたみたいで、

二人共、力を振り絞って打ち合ってたんだけど決定的場面を作れなくて、

もう少し見栄えっていうものとか、ラウンドの終わりに飛ばしまくるとか、

要するに二人共アピール度に欠けたままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、39-37×2、38-38って事で、

その判断の差は多分4Rの評価で分かれたと思うんだけど、

いずれにして僅差で辻本君の2-0で初勝利だったんだわ。

 

 

 

③ 冨田真君(HEIWA)×細谷大希君(角海老)……LF 6R

5勝5敗2分のサウスポー、23歳。愛知県と、

4勝(1KO)1敗2分の22歳・東京都。

 

細谷君は9ヶ月振りの試合で、特に優績のB級は試合が組み難くて、

この日は中日本からの招聘ボクサーが相手なんだよね。

 

冨田君は久々登場の左右対称漢字名ボクサー。

 

<1R>

基本的なプレスは細谷君だったんだけど、お互い結構慎重な立ち上がりで、

警戒する余りかちょっと見過ぎじゃないのかって思ってた1分27秒、

北ロープ前で細谷君の右ショットからの返し打った左フックが直撃ヒット。

 

結果的には冨田君は殆どダメージを引きずることなくリスタートしたんだけど、

とにかく細谷君が大きくアドバンテージを取ってのダウンゲットだったんだわ。

 

<2R>

冨田君はひたすら近い所でやりたがるボクサーで、

一瞬の飛び込みからのガンガンショート狙い一本槍で、

細谷君としては相手が踏み込んで来る寸前を狙いたいところだったんだけど、

何となく冨田君の動きを把握できたみたいで、

早いジャブの他、いきなりの右ストレートの打ち込みが実に正確だったんだわ。

 

いずれにしても冨田君の攻撃は余りにも単調過ぎで、

もう少し遠目からの仕掛けも混ぜ込んでいかないと見切られるよなあ。

 

<3R>

細谷君にはある種の余裕が見えてきて、

それにつれ冨田君の左目下が腫れていったんだわ。

 

<4R>

細谷君としてはもう少し頭の位置に配慮すべきで、

それは被弾を回避し、バッティングを避ける意味でも大切なんだよね。

 

冨田君にしてみれば更なる詰め詰めしか無かったんだけど、

巧いこと捌いた細谷君の残り45秒からのヒットヒットでまたしてもポイントロス。

 

<5R>

これしかないって感じで冨田君がガンガン頭から突っ込んでくるようになって、

そこからコツコツ相手を嫌がらせるような攻撃をし続けて、

今度こそ流れを取り戻しそうな感じだったんだけど、

残り45秒からの細谷君の左ボディを起点にしての激しい攻め込みに晒されて、

結局またしても思いが叶わなかったんだわ。

 

<6R>

もう殆ど冨田君にはポイントを取りようが無くなってしまって、

一発に懸けようともパンチ力そのものが全くないもんで、

ついに全ての道が閉ざされてしまったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は60-53だったんだけど結局、

60-53、60-54、60-55の圧倒的スコアで細谷君の3-0勝ち。

 

 

この試合は角海老ジム側としては終始殆ど安心して見ていられた試合で、

すぐ近くにおられた鈴木会長もいつもの大声が全く不要だったんだよね。

 

いい試合をしたねって細谷君に声を掛けたら、「全然ダメです。」 って返してきて、

阿部トレも殆ど同じような答えだったんだけど、

それは必ずしも倒し切れなかったことに対する反省では多分無くて、

攻撃のコンビネーションのこととか、ディフェンスに関することだとか、

とにかく予めのテーマをこなし切れなかった事に対する反省のようで、

その何かについてのトレーナーとボクサーの見解が一緒だったのは頼もしくて、

多分細谷君はこの先もっともっと強くなるって思ったんだよね。

 

 

 

④ 堀池雄大君(帝拳)×澤田京介さん(JBS)……B 8R

12勝(3KO)5敗(2KO)3分の32歳・静岡県と、

7勝(4KO)2敗(1KO)1分のランク15位、29歳・北海道。

 

堀池君は2012年の全日本新人王だし、キャリアも倍違うんだけど、

最近の伸び悩みは根が深いみたいで、勝負の行方を予想するとすれば、

益々勢いが増すと同時に冷静なボクシングが身に付いてきた澤田さんだね。

 

<1R>

堀池君が若干プレスを掛けながら始めてたんだけど、

実際の仕掛けが早かったのは澤田さんで、

繋ぎのパンチを上手に使いながら自らのリズムを整えてたんだわ。

 

やっぱりこの日も堀池君は安易に決め打ちし過ぎる傾向が強かったなあ。

 

<2R>

堀池君のいきなりの粗っぽいイッセノセが目立ってた中、

澤田さんは常にきちんとしたジャブから組み立てて、

そこからとっても丁寧な展開を繰り広げて、

相手のシンプルボクシングを掻い潜ってポイントを拾いまくってたんだわ。

 

堀池君は途中から相手待ちボクシングに転換させて、

澤田さんが打ちこんで来るところに合わせ打とうとしてたんだけど、

そればっかりになってしまってまたもやシンプル系に突入してしまったんだわ。

 

あとはもう不用意な一発さえ貰わなければ澤田さんの勝ちは明白の明白で、

二人の間には思いの外のクオリティ差が出てきてしまったんだわ。

 

ってことで席を外したら通路近くで阿部麗也さんと一緒にいた

あるジムのマネジャーが 「次の回辺りでヤバイですね。」 って言ってたんだけど、

ホントにその通りになってしまって、

3R、澤田さんが一度ダウンゲットした後の1分46秒でのTKOエンドだったってね。

 

 

この試合の直後、大阪のボクサーが公務執行妨害で逮捕されたって聞かされて、

ちょっと前にも同じような事件があったけど、

元々あっちの方のジムはこういう低レベルのチンピラ系事件が多くて、

そろそろあのジムの会長もヤバイんじゃなかって情報もあるし、

悪徳系のいい加減なジムトップが多いことの証左みたいなものだと思ったなあ。

 

 

 

⑤ 藤原陽介さん(ドリーム)×中野敬太君(KG大和)

                          ………SB 8R

16勝(4KO)5敗(2KO)のランク9位、30歳・島根県と、

14勝(4KO)11敗(1KO)6分の32歳・福岡県。

 

この試合は藤原さんの粘り勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

お互いに持ち前の鋭いジャブから始めてて、

その後のワンツーは適度にヒットし合ってほぼ互角だったんだけど、

当たりの強さでは藤原さんの方が勝(まさ)ってて、

中野君の顔面が早くも赤くなってたんだわ。

 

それでも藤原さんにとっては中野君のリーチの長さと懐の深さは、

そこそこの障壁のようだったんだわ。

 

<2R>

スタンスを広く取って腰を引き気味にしたところからの中野君のショットは、

大きな効果を上げ切れなかったんだけど、

そうこうしてるうちに気が付けば藤原さんの顔面もそこそこ赤くなってて、

接近してのショートの回転力では藤原さんが上回ってたんだけど、

残り40秒での中野君の右ストレートもそこそこの当たりだったんだわ。

 

ただ惜しむらくは中野君のパンチは体が伸び切ったところでが多くて、

威力的にも今一の手打ち系に見えてしまったんだよね。

 

<3R>

お互いに必殺系ではないから細かい手数の当てっこ競争なんだけど、

中野君にはもう少しの上下打ち分けが欲しかったところで、

30秒過ぎからの藤原さんの手数アップの方が目立ってたし、

詰まったところでのヒッティングの見栄えも一歩先を行かれてたんだわ。

 

それでも残り1分20秒辺りでの中野君のショートコンビもとっても美しくて、

お互い、まだまだ予断を許さなかったんだよね。

 

<4R>

中野君が更に前詰めを厳しくしていったんだけど、

藤原君は左手の使い方が巧くて、踏み込みの自由を中野君に与えてなくて、

フック系のパンチを色んな角度で打ち込んでて見栄えが良かったんだよね。

 

中野君の打ち下ろし気味の右ストレートも精度が高かったんだけど、

そこから左の返しが打ててないことが多かったし、

右フックの軌道も見極めやすい角度のことが多かったんだよね。

 

<5R>

試合前半でポイント的に後れを取った中野君がどうするかってことで、

攻撃に変化を持たせるのか、スピードと手数をアップさせるのかって、

興味津々で見てたんだけど、この回は結構中野君が踏ん張って、

左ガードが下がることが多くなった藤原さんを最後まで緩めず攻め立てて、

途中で左目上をヒットカットされはしたんだけど、

大きな有効ヒットは無かったけど、明らかに手数勝ちしてたんだわ。

 

<6R>

少し消耗が見えてきた藤原さんに対して中野君が初っ端から攻め立てて、

距離を取りたがって引き気味になってた藤原さんを追い立て追い立てして、

1分30秒過ぎには多少の反撃は喰らってたけど、

最後まで手数落ちすることなく頑張り通してたんだわ。

 

<7R>

細かいやり取りに終始しててお互い、劇的場面はおろか山場さえ作れないままで、

優劣の付け難い展開で終わったんだけど、

ここを更に踏ん張れなかった中野君には痛恨で、

休みたがってた藤原さんの息を吹き返させてたんだよなあ。

 

<8R>

微妙なスコアの中での最終ラウンドは例の如く気持ちの見せ合いだったんだけど、

最後までしっかり打ってたのは中野君の方で、

藤原さんのパンチはその多くが流れるようになってしまってたんだわ。

 

ラウンド序盤の中野君の飛ばした分を1分30秒、

藤原さんの右ストレートがチャラにして、

残り1分からはそれこそ根性ボクシングって感じだったんだけど、

やっぱり最後までシッカリ感が残ってたのは中野君の方だったんだわ。

 

 

試合途中途中での中野君の打たれ方の形が悪かったことが影響してか、

自分のスコアは77-75で藤原さんだったんだけど結局、

77-75、77-76、76-76ってことで、

辛うじて藤原さんがランキングを死守したんだわ。

 

 

試合後大分経ってからこの後の試合を観戦してた中野君とバッタリで、

彼とユックリ言葉を交わしたことは今までなかったんだけど、

目が合った際に会釈してくれたもんでちょっと二人で反省会だったんだわ。

 

当てた時と当てられた際の見栄えっていう点と、距離に関して話したんだけど、

自分は見当を外してなかったかなあ……。

 

 

 

⑥ 中澤奨さん(大阪帝拳)×日野僚君(川崎新田)

                        ………Fe 8R

10勝(4KO)1敗(1KO)のランク11位、24歳・大阪府と、

10勝(6KO)1敗1分のサウスポー、26歳・神奈川県。

 

どういう訳か中澤さんは相当強いっていうイメージが自分の中に固まってて、

日野さんはシンドイんじゃないかって思ってたんだけど、

これがまあ中澤さんは結局全然巧くも強くも無くて、

ごく普通の不器用なA級ボクサー程度にしか見えなかったんだわ。

 

自分の隣に日野君の応援で古橋岳也さんが座ったんだけど、

彼の人懐っこい笑顔が自分は大好きなもんで、

色んなバカ話しをして遊んでいよいよ始まり始まり……。

 

<1R>

日野さんと戦ったボクサーがいつも言うのはそのやり難さで、

彼は人柄的にも独特のモノを持ってるんだけど、

それがボクシングにも出るみたいで、

明らかに他人とは違ったリズムとタイミングを持ってるんだけど、

中澤さんもいきなりそれを感じさせられたみたいだったなあ。

 

最初のヒットは中澤さんだったんだけど、

その後の1分27秒、日野君の被せ打ち右フックでチャラにされて、

残り1分からは巧妙な上下打ち分けに翻弄されてたみたいだったんだわ。

 

まだ始まったばかりだったんだけど中澤さんは攻めが単調過ぎてたね。

 

<2R>

開始55秒の南ロープ前、中澤さんが右を打ってきたところに日野さん、

またもやの右フックを被せ打って幸先のいいダウンゲット。

 

中澤さんがバランスを崩しての単なる両手着きだったもんでダメージは無くて、

「効いてないから気を付けろ!」 って声を飛ばしたのは横にいた古橋さんで、

その声に頷いた日野君が冷静なリスタートで、

残り54秒にも左ストレートを直撃させて大きく流れを掴んだんだわ。

 

中澤さんの顔面は既にかなり赤くなってたんだけど、

日野君陣営からは調子に乗って行くなって声が飛びまくってたんだわ。

 

<3R>

ひたすら当てたがってたのは中澤さんの方で、

それもタイミングを見計らっての飛び込みからの右一発だけに固執してて、

その他には全く何の引き出しも持ってない単純さで、

これで10勝1敗のランカーなのかって感じしかしなかったんだわ。

 

こうなれば日野君としてはクールに事を進めればいいだけで、

長い右手をアンコウのようにエサ寄せに使って誘って惑わしながら、

シュンって感じで鋭い左ストレートを打ち込んだり、

タイミングをずらせた右フックをブワーンって被せ打ったりしてればOKで、

自分の中では何となく勝負あったなあって感じだったんだよね。

 

 

勿論、日野君陣営としてはそんな余裕は全く無いって感じの必死必死で、

トレーナーはリングエプロンに手を掛けて登ってしまいそうな勢い丸出しで、

それを下から引き止めようとする女性スタッフが、

彼のスウェットをつまんで引っ張っるっていうやり取りが実にとっても可笑しくて、

この辺からしか数えてなかったんだけど、

彼女は試合終了までに実に23回もトレーナーの服を引っ張ってて、

最後の方では彼の足も掴んでたもんで自分は腹がよじれてしまったんだわ。

 

<4R>

中澤さんはムキになってガンガン行くんだけど、

基本的にはとってもやり難そうにしてたもんで、

日野さんとしてはジャブさえちゃんと出してればいいって感じで、

中澤さんは一つ一つのパンチはシッカリしてたんだけど、

一連の攻撃の中に巧いこと組み込むことが全く出来てなかったんだわ。

 

<5R>

力強くはあったんだけど中澤さんのガァーッって感じの突っ込みは解り易くて、

その一段落を待って開始32秒、日野さんの左ストレートがカウンターヒット。

 

自信を深めた日野さんのガードが緩み始めてて若干心配されたんだけど、

中澤さんはパンチをカウンターのタイミング打つことには全く興味がないみたいで、

ひたすら自分のタイミングだけでの腕振りを続けてて、

残り30秒からも特に飛ばしてくるってことも無かったんだよね。

 

<6R>

このラウンドの最初のクリーンヒットは中澤さんの右フックだったんだけど、

単発で終わってしまって、直後の密着戦は日野君に支配されたままで、

頑張る気持ちと体力は大したもんだったんだけど、

技術的に支えられたものではなく当て勘の悪さも目立ってきたんだよね。

 

<7R>

驚くほど簡単に日野君の左ストレートが当たるようになって、

中澤さんは反応的にも劣化が著しいみたいで、

見えてないのかって感じで貰い過ぎてたんだよね。

 

中澤さんは日野君の左ボディを明らかに嫌がるようになってきたし、

残り29秒からの日野さんの追い込みに殆ど危なそうになってしまったんだわ。

 

<8R>

日野君にしてみればランキングゲットがこの日の至上のテーマな訳で、

変な男気を発揮して相打ち覚悟の相手に付き合う必要は全く無い訳で……。

 

最早倒す以外に勝機の無い中澤さんだったんだけど、

思い返してみれば途中からスピードを上げるとか、

手数をアップするとかも無いままの一本調子の馬力だけだった訳で、

流石にここまでくれば日野君にも疲労の色が浮き出てきたんだけど、

中澤さんの方は戦意喪失してしまった感じで、

残り20秒からは緩みっぱなしだったんだわ。

 

 

ってことで、自分は79-72だったんだけど結局、

79-73、78-73、77-74ってことで日野君の圧倒3-0勝ちだったんだけど、

それにしても77-74は相手方に配慮し過ぎじゃないのかなあ……。

 

 

 

⑦ 伊藤雅雪さん(伴流)×グレン・エンテリナ

                     ………60.5㎏ 10R

21勝(10KO)1敗1分のOPBFチャンプ、WBO APチャンプ&、

WBO3位、IBF10位、WBC11位の26歳・東京都と、

11勝(8KO)2敗1分の国内5位、22歳・フィリピン。

 

伊藤さんの肩書は山盛りだなあ……。

 

どうせ伊藤さんにとっては軽い調整試合じゃないかって思ってたもんで、

いつでもすぐ帰れるように北側板席の端に寄り掛かって見始めたんだけどね……。

 

<1R>

エンテリナは戦績通りの如何にもって感じを漂わせてて、

軽くスタートした伊藤さんに最初に右フックを見舞わせていって、

勿論目のいい伊藤さんはそのパンチを逃がしてはいたんだけどヒットはヒットで、

その後もエンテリナは全てが必殺系の鋭く強い腕振りをしてて、

生半可な相手ではないことを見せ付けてたんだよね。

 

彼は手数を沢山出す方では無かったんだけど、

伊藤さんとしても相当心して掛からないと危ないんだよね。

 

これはとても中途半端な姿勢のままでは見れないってことで、

空いてる席を探して腰を下ろしてのジックリ観戦ってことで……。

 

<2R>

エンテリナは積極先攻めとキッチリカウンターの両方を混ぜ込んできて、

格上相手に全く臆することなく最初っから全部出しのフルスロットルで、

伊藤さんの山盛りの世界ランクを真剣に獲りに行ってて、

ダブルジャブも中々素早いとっても危険度の高いボクサーだったんだわ。

 

伊藤さんはそんな相手の動きとお互いの距離を見計らいながらだったんだけど、

一見すると何だか攻めあぐんでるような感じが無いこともなかったんだわ。

 

って見てた1分30秒、伊藤さんの最初のクリーンヒットは右ストレートで、

直撃されたエンテリナは一瞬体を揺らがせてしまったんだわ。

 

伊藤さんはこの後も残り47秒には右ショートフック、

直後の残り41秒には左フックって立て続けにヒットヒットさせてたんだわ。

 

<3R>

お互いの力量というか少なくともパンチ力に対する警戒感がそうさせてたか、

二人からは居合抜きの真剣勝負をしてるような感じさえ漂ってたんだわ。

 

エンテリナは一発喰らうと過激に打ち返していくんだけど、

この辺りに来ると伊藤さんは相手の動きを見極めたようなところがあって、

多少の被弾はしてたんだけど大きな直撃は回避してたし、

左のロングフックなんて新しいパンチも工夫してたんだわ。

 

<4R>

片方のカウンターショットが次の相手のカウンターと交差して、

とってもスリリングな展開が続いたんだけど、

伊藤さんのジャブが更に磨きがかかって相手の顔面に鋭く喰い込んで、

一旦フェイントをかけたところからのそれは相手も防ぎ難いようで、

困ったエンテリナは力を溜めての更なる凶暴ショットで対抗してたんだわ。

 

ラウンド終盤の残り13秒、伊藤さんの右ストレートがガッツンヒットして、

一瞬腰が砕けたエンテリナを勿論伊藤さんは見逃さなくての一気攻めで、

直後に更にワンツーを畳み掛けて西ロープ前で実に豪快なダウンゲット。

 

<5R>

そこそこの直撃度だったにも関わらず、エンテリナはまだ普通に出来てて、

彼の打たれ強さを知らされる思いだったんだけど、

伊藤さんも舞い上がらず再度の冷静な組み立て直しだったんだわ。

 

以前のように相手の打ち込みに対して必要以上にステップバックすることなく、

即の反撃に移れるような距離に留めてたのが自分的には彼の大進歩で成程なあ、

色々ちゃんと練習してたんだろうなあってつくづく思ったんだよね。

 

伊藤さんもいい感じでそこそこ当ててたんだけど、

このラウンドはエンテリナの強打の方を自分は評価したんだけどね。

 

<6R>

エンテリナの方も動きにそれほどの劣化が見られず、

お互いの残りの半分の戦い方が気になったんだけど、

伊藤さんはこのままでいいとして、問題はエンテリナの出方であって、

相変わらず危険度の高いパンチは伊藤さんに集中を求めてたんだわ。

 

って見てた開始58秒、伊藤さんのワンツーが激しくヒットしたんだわ。

 

エンテリナがグラッとなったところからのこの日の伊藤さんは実に物凄くて、

あんな強連打は自分も初めて見せて貰ったって感じで、

無駄のない鋭く的確なショットを相手に反撃する間を与えないほど打ちまくって、

それまでかなり踏ん張り続けてた打たれ強いエンテリナも如何ともし難くて、

耐えて耐えて耐えてたんだけど、ついに最後は西ロープにもたれ掛りながら、

倒れ込んでしまいそうになったところでのストップエンドだったんだわ。

 

 

1分32秒でのTKO勝ちだったんだけど、

今まで自分が見た彼の試合の中では間違いなく極上の最上に近くて、

新人王を争ってた頃のボクシングスタイルから完全に脱却したって、

そういう感じだったんだよね。

 

こういう試合を目の当たりにするとやたら嬉しくなってしまうもので、

それでなくともチャンチャンって感じで簡単に終わってしまうっていう

そういう予想からの嬉しい大誤算だったもんで、

スッと帰る気にもなれず、そのまま30分から40分も居残ってしまったんだわ。

 

伊藤さん本人と団会長とも色々話をしたんだけど、

控室の外にはインタビュー終わりを待って人が20人程も列を作ってて、

伊藤さんに祝福を伝え、握手して一緒に写真を撮って貰おうとしてたんだわ。

 

それらが一段落した後にはエンテリナの一行が訪ねてきて、

伊藤さんと何枚も記念写真を撮ってたんだけど、

みんな笑顔の中、一人エンテリナだけが微笑みを作れてなくて、

悔しさを溢れさせてたんだわ。

 

あんたはいい仕事をしたよって伝えたら、少しだけ笑顔を見せたんだけど、

顔面の傷み方は半端じゃなかったなあ。

 

団会長の奥さんと御嬢さんは二人で静かに廊下のベンチに座って、

ひたすら会長の帰り支度待ちをしてたんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 伊藤雅雪さん

② 日野僚君

③ 澤田京介さん

(次)中島珠旗君、辻本純兵君

 

 

*中島君も辻本君ももし昨日の試合で負けてたら、

其々0勝2敗1分と0勝4敗ってことになってしまった訳で、

この先ボクシングを続行するか流石に悩むところだったと思う訳で、

二人共巧くはないんだけどその頑張りは自分の心を打った訳で、

他人事ながら良かったヨカッタってことで……。

 

 

2017年9月 2日 (土)

後楽園ホール・9月1日

 

Img_1224

“爆笑シアターパコーン”

 

全ての色彩がベネトンの雑貨や玩具の様な色をした張り絵のようで、

一見嫌な感じさえするアニメなんだけど、

ストーリーの余りのナンセンスさと交わされる会話がバカ面白いんだわ。

 

 

 

昨日の “DANGAN” は久し振りに薄味のマッチメイクが多かったんだけど、

その分は11月に埋め合わせをしますって感じで、

11月11日の200回記念大会のメニューの豪華さは自分にとって圧倒的で……。

 

☆ 小浦翼×谷口将隆……OPBFタイトル戦

☆ 新藤寛之×コブラ諏訪……日本タイトル挑戦者決定戦

☆ 翁長吾央×久高寛之……日本タイトル挑戦者決定戦

☆ 富岡樹×白鳥大珠……日本ユースタイトルマッチ

☆ 平岡アンディ×小林孝彦……日本ユースタイトル決定戦

 

 

 

アイツはマネジャーライセンスを何チャラ・ジムからカネで買ったのは間違いなくて、

ライセンスカードを首から下げながらホールで酒を飲んだくれてたもんで以前、

思いっ切りドヤシテやったことがあるんだけど相変わらず、

他のジムのお気に入りのボクサー達にやたら飲み物なんか奢ってて、

そんなジムマネジャーがどこにいるのかってことで……。

 

 

 

大野俊人君と石田凌太さんとちょっと話をして、

其々と先回の試合の敗因を分析し合って始まり始まり……。

 

 

① 西沢匠君(鎌ヶ谷)×長谷川慎之介君(青木)……SFe 4R

0勝1敗(1KO)の30歳・千葉県と、1勝2敗1分のサウスポー、25歳・栃木県。

 

<1R>

そもそも西沢君は構え自体に大きく緩みが見受けられて、

彼より3~㎝ほど身長の小さい長谷川君に恐怖感を与え切れてなくて、

そのフック系のパタパタパンチの殆どがオープン気味だったんだよね。

 

お互いに出してる手数に大差は無かったんだけど、

西沢君のパンチの殆どは有効打とは認め難くて、

長谷川君としては内側内側からストレート系で攻めれば簡単そうんだわ。

それにしても西沢君陣営のセコンドワークはバッタバタてたなあ。

 

<2R>

長谷川君も距離感的には今一で、

もう少し離れてキチッと出来れば長い時間を要しないで決着しそうなんだけどね。

 

西沢君の方は試合が進むにつれ危ない度が増していってるなあ……。

 

<3R>

西沢君はジャイアント馬場みたいなスロー再生のような動きになってしまって、

致命的な被弾は無かったんだけど、

それでも体全体がガックンガックンのユラユラで、

こりゃもう止めた方がいいんじゃないかって思ってたら、

レフェリーも同じ感想だったみたいで0分59秒、

割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

② 川井稜君(石川)×河本裕樹君(船橋D)……LF 4R

デビュー戦の18歳・東京都と、0勝1敗の29歳・埼玉県。

 

<1R>

まずは河本君が突っ掛けていったんだけど、川井君が結構冷静に対処出来てて、

足元のシッカリした構えがとっても良かったし、

右手と左手のバランスもほぼ申し分なかったんだわ。

 

ただ、左ガードが甘くなるところに河本君の右を何発か貰ってしまってたし、

腕振りが大き過ぎるのがラウンド半分を経過しても改善されてなかったんだわ。

 

中盤以降は川井君のヒットも目立ってたんだけど、

有効打的には序盤の河本君の幾つかの右ストレートだと思ったなあ。

 

<2R>

ジャブを含めて左手の使い方は川井君の方が圧倒的に巧くて、

この回は不用意に相手の右を貰うことも少なくなって安定感が増したんだわ。

 

これは二人共に言えることだったんだけど、

殆どの攻撃が右手で終わってしまうことが多くて、

あと一発の左の返しが欲しいところだったんだよね。

 

中盤での手数戦を川井君が若さで大きく征した以降は、

河本君の消耗が目立っていったんだわ。

 

<3R>

開始すぐの10秒、河本君が立て直して飛ばしていったその瞬間、

その打ち終わりに川井君にカウンター気味に軽くかすり打たれてしまって、

それは丁度バランスを崩したところでもあったもんで、

アレッて感じで河本君がダウンしてしまったんだわ。

 

大きなダメージを残すことなくの再開だったんだけど、

決着を付けに行った川井君も、めげずに踏ん張った河本君も、

1分半過ぎには若干グダグダになってしまったんだわ。

 

その中で川井君が右目上をバッティングカットしてたなあ。

 

<4R>

お互いに最後の気持ちの見せ合いで、

河本君も時折大きく振り込んではいたんだけど、

攻め込んでた時間の多くは川井君が占めてて、

最後の最後まで足元のシッカリ感も保ってたんだよね。

 

 

ってことで自分は39-36だったんだけど結局、

40-35×3ってことで川井君の圧倒3-0勝ちで、

最近残念な敗戦が続いてた石川ジムもホッと一息なんだよね。

 

 

 

③ 三船世翔君(角海老)×松本北斗君(REBOOT)

                        ………62.5㎏ 4R

0勝1敗(1KO)1分の24歳・山形県と、1勝0敗の21歳・埼玉県。

 

三船君の名前 “世翔” っていうのは “せいか” って読むんだけど、

ふり仮名無しではとっても無理だなあ……。

 

大きなジムからの出場の場合には応援に来る仲間ボクサーの数で、

そのボクサーのジム内での立場を推し量ることができるんだけど、

三船君はジム内で仲間といい関係を持ててるみたいだったなあ。

 

<1R>

プレスを効かせてたのは三船君だったんだけど、

小気味よく先攻してたのは松本君の方だったし、

相手のタイミングで打たせない左手の使い方も巧かったなあ。

 

松本君はどういう距離とタイミングで打ちたいのかが解り難くて、

大柄な割には近いところでやりたがってるみたいだったんだわ。

 

結局、中々しっかりしたパフォーマンスを見せた松本君が余裕のポイントゲット。

 

<2R>

三船君の左はフワーッと出してるだけでジャブって感じとは程遠くて、

そこからの右ショットもままならないまま明るい見通しが付け難かったんだけど、

それでも真面目な前詰めだけは欠かさなかったもんで、

松本君にもやり難さが見え隠れし始めてきたんだわ。

 

<3R>

終始の接近戦は三船君が望んだ展開だったんだけど、

揉み合いの中、効果的なヒッティングには繋げ切れず、

全体として見ればやっぱり松本君が優勢のままだったんだわ。

 

<4R>

お互いに極端な劣化は見られなかったんだけど、

相手にダメージを与えるようには打ててなくて、

特に三船君にとってはダウンゲットが必須だったんだけど、

そこまで望むのはとっても無理そうなまま、

却って見栄えの良くない被弾を増やしていってたんだわ。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

40-37、39-37×2ってことで松本君の3-0勝ちだったんだよね。

 

 

試合後暫くして角海老ジムの鈴木会長が岡田博喜さんと帰るところに出くわして、

最近の大きな試合に関する感想を交換したんだけど、

岡田さんはこの日の三船君の試合内容について、

「こんなものじゃ無いんですけどねえ。」 って言ってたんだよね。

 

 

この後の試合は藤岡君の瞬殺が予想されたし、

第5試合と第6試合は女子戦だったもんで、一旦ホールを出て散歩。

 

途中でお子様連れの粉川拓也さんとか坂本尚志君、富岡哲也君とバッタリで、

其々挨拶を交わして少し立ち話してね……。

 

 

それにしても2Rにやられてしまったタイの女子ボクサーはとっても可愛くて、

ボクシングなんか止めてキャバクラにでも転職すればいいのにって思ったなあ。

 

 

 

④ 藤岡飛雄馬君(宮田)×サイカユⅠ号……53㎏ 8R

8勝5敗(2KO)1分のサウスポー、25歳・東京都と、

9勝(2KO)3敗の28歳・タイ。

 

全く見てなかったんだけど1R1分05秒で当然の如く藤岡君のTKO勝ちだってね。

 

 

 

⑦ 渡邉秀行君(郡山)×大保龍斗君(横浜さくら)……F 8R

8勝(6KO)9敗(4KO)3分のサウスポー、32歳・福島県と、

9勝(2KO)4敗(1KO)1分の22歳・神奈川県。

 

自分的にはこの試合がこの日のメインイベントだったんだけど、

強打の渡邉君は下手になってたし、

勝率の大保君は巧くなってなかったんだよね。

 

<1R>

やっとこさボクシングの試合らしくなって、

大保君の二次三次の踏み込みがグッドグッドで、

攻撃を一回で終わらせてないところに期待を持たせたんだよね。

 

最初受けに回ってた渡邉君も左ストレートのヒット率に可能性を見せて、

大保君の右ショットよりは精度が高かったんだよね。

 

<2R>

更にプレスを強めた大保君が1分過ぎ、右ストレートをきっかけに一気一気で、

その後、渡邉君の反撃に遭ってはいたんだけど派手さでは勝ってて、

渡邉君は大保君の右フックがボディに来るのか、

顔面を狙ってくるのかが見極め難かったみたいで、

引き気味の姿勢で突っ立ったままの手打ちのことが多かったんだわ。

 

渡邉君が左目上をバッティングカット。

 

<3R>

開始すぐの15秒からの激しい打ち合いは馬力では大保君だったんだけど、

渡邉君もそこそこ正確なヒッティングだったんだわ。

 

ただ、ラウンド半分が過ぎたとこでの大保君の2発の右ショットが有効性が高くて、

渡邉君としては若干のリスクを張りながらのカウンターショットが欲しいところで、

相手が大きく振りかぶって来るところに左ストレートを合わせられないかって事で、

その辺の踏ん切りの悪さが自分にはもどかしかったんだよね。

 

<4R>

それほど大きく目立ちはしなかったんだけど、

大保君にも渡邉君の細かいショットは当たってて、

元々色白の大保君の顔面がかなり赤くなってきたんだけど、

渡邉君のカット傷からの出血も止まらなくて益々激闘化していったんだわ。

 

大保君の攻撃の方が沢山のきっかけを作ってたんだけど、

一発当ててからの追撃が如何にも雑で中々大きな効果を上げられてなくて、

渡邉君の可能性をまだ十分残してたんだよね。

 

<5R>

大保君が大きく強く打って来るのに対して渡邉君は細かく多くで対応してて、

大保君の仕掛けが大きくなり過ぎるところを渡邉君が細かく突いてたんだわ。

 

<6R>

それにしても大保君、新人王を獲った時には将来どれだけ強くなるかって、

とっても楽しみしてたんだけど残念ながらその後成長の跡が見受けられなくて、

若さと勢いだけのボクシングは年齢と共に劣化するのは明らかで、

“Something New” を身に付けないと限界が近いと思うんだよね。

 

それでも中盤までの優勢をキープしてポイントはゲットしてて、

自分のスコアはここまでで丁度イーブンだったんだわ。

 

<7R>

お互いにスコアをどう判断したのかは知らないけど、

たまには渡邉君も必殺感を込めて振り込んでもいいんじゃないかと思った訳で、

ここに至ってもまだ左ストレートをカウンターのタイミングで狙えてなかったし、

以前のハードヒッターの面影を見い出すのも難しくなってきて、

ケガだけはしないようにって慎重にやってるような感じだったんだよなあ。

 

攻めの工夫が足りなかったのは大保君も同様で、

甲乙付け難く優劣も付け難かったんだけど、

それは拮抗した内容だったというよりはマンネリ以外の何物でもなかったんだわ。

 

渡邉君が右目上をヒットカットされてしまったもんで、ポイントは大保君だね。

 

<8R>

初っ端から一気に飛ばしていったのは大保君で、

渡邉君は最初の30秒間を守りに費やしてたんだわ。

 

お互いの距離が一気に詰まっていって、

大きな有効打が生じ難い展開になっていった中、

相変わらず振りが大きくて有効ヒットには繋がってなかったんだけど、

それでも終始攻めてる感じを出しまくってたのは大保君の方で、

残り30秒からも踏ん張り通してたもんで、

渡邉君には最後まで出番が無かったって感じんだったんだわ。

 

 

ってことで、自分は77-75だったんだけど結局

78ー74、77-75、77-76ってことで大保君の3ー0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後ブラブラしてた時にハッキリ記憶にない人が挨拶に寄ってくれて、

聞けば渡邉君のお兄さんってことで、そう言われればよく似た風貌をしてて、

問われるままに上に書いたような感想を伝えたんだけど、

お互いに長年彼を見てるもんで大きな誤差はなかったんだよね。

 

渡邉君、この先もボクシングを続けるつもりなら、負け越しで終わりたくないなら、

技術をどう磨くかってことではなくて、

試合に臨む際の気持ちを整理する必要があるって思うんだよね。

 

 

 

⑧ 内藤律樹さん(E&Jカシアス)×サイカユⅡ号……SL 8R

16勝(5KO)2敗のランク6位、サウスポー、26歳・神奈川県と、

10勝(3KO)5敗のサウスポー、22歳・タイ。

 

すぐにでも帰れる体勢で見てたんだけどね、

ヘアースタイルも階級も内藤さんはこのくらいがいいんじゃないのかなあ……。

 

<1R>

そもそもジャブのクオリティが全く違ってたんだけど、

それでもサイカユ2号は相当鋭く振ってくるもんで、そこそこの危険度だったんだわ。

 

こういう感じのボクサーを前にするときの内藤さんは、

まずは相手の動きを見極めることに時間を使うことが多いんだけど、

この日の内藤さんは相手構わず自分のボクシングをするって決めてたみたいで、

初っ端から勿体ぶることなくの全部出しだったんだわ。

 

<2R>

30秒を過ぎた頃からの内藤さんは更に積極的な仕掛けを波状的に重ねていって、

1分28秒の東ロープ前、まずは強烈な左ボディでダウンゲット。

 

更にリスタート後の残り1分04秒の青ポスト前、

ケレンミのないワンツーで2度目のダウンゲット。

 

何とか立ち上がったサイカユ2号だったんだけどそれだけで一杯一杯で、

決着意志の固い内藤さんの追撃は凌げそうになくて、

そのまま今度は南ロープ前だったんだけど、

内藤さんに渾身の右、左を連続ヒットされてしまってこの回3度目のダウン。

 

サイカユ2号はカウント7か8で上がったんだけど、

レフェリーが続行は無理って判断して、2分22秒で内藤さんのTKO勝ち。

 

 

内藤さんは次10月20日の後楽園ホールで、

WBCのアジアタイトルと、WBAのインターナショナルタイトルを奪うべく、

12勝(5KO)0敗1分の中国ボクサーと対戦するんだってさ。

 

 

それにしても2R2分22秒の決着ことで、

今日は自分も2枠の馬で勝負てみるかなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 内藤律樹さん

② 川井稜君

③ 松本北斗君

 

 

 

【村木田渾身競馬】

所謂夏競馬っていうのが何月から何月までかは定かではないんだけど、

とにかく7月と8月は全ハズレで終わったんだわ。

 

もともと夏競馬は不得意でここ5~6年は常にマイナス成績で、

知人の何人からも夏は休めばいいじゃんって言われ続けてるんだけど、

馬が走ってるのに知らん顔も出来ない訳で……。

 

ってことで、年初からの通算成績は全部で190レースに参加して、

回収率はそれでもまだ235%をキープしてて、

自分の買い方では2~3ヶ月のスカは特に驚くべきことでは無いんだよね。

 

 

2017年9月 1日 (金)

9月のボクシング

 

Img_1229

“バーニー・ケッセル”

 

モダンジャズ・ギタリストって言えばまずはウェス・モンゴメリーなんだけど、

B・ケッセルも大好きで、レイ・ブラウン、シェリー・マンと組んだ

“ポール・ウィナーズ” シリーズ3部作はとってもリラックスして聞けるし、

実に洗練された癒しの時間を過ごすことが出来るんだよね。

 

 

 

9月度のボクシングは今日から始まるもんで、

8月度のベストボクシングを選ぶ前に書いておくね。

 

 

≪9月度のボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・9月 1日(金)……(後楽園)

渡邉秀行×大保龍斗、内藤律樹、藤岡飛雄馬。

 

 

・9月 2日(土)……(後楽園)

中澤奨×日野僚、藤原陽介×中野敬太、澤田京介×堀池雄大、

細谷大希×冨田真、為田真生×辻本純平、伊藤雅雪。

 

 

・9月 3日(日)……(京都)

小野心×小西伶弥、中谷正義×ライアン・セルモナ、久保隼×ダニエル・ローマン。

 

 

・9月9日(土)……(アメリカ)

井上尚弥×アントニオ・ニエバス、ローマン・ゴンサレス×シーサケット・ルビンサイ、

カルロス・クアドラス×フランシスコ・エストラーダ。

 

 

・9月13日(水)……(大阪)

小國以載×岩佐亮祐、和氣慎吾×パノルンレック・何チャラ、

田中恒成×パランポール・何チャラ。

 

 

・9月13日(水)……(後楽園)

岩原慶×粟田祐之、荒木貴裕×袴田浩祐、江藤光喜、斉藤正樹、福永亮次。

 

 

・9月16日(土)……(アメリカ)

ゲンナディ・ゴロフキン×サウル・アルバレス。

 

 

・9月21日(木)……(後楽園)→欠席!!

 

 

・9月22日(金)……(後楽園)

西田光×福山和徹、古橋岳也×高林良幸。

 

 

・9月23日(日)……(アメリカ)

ホルヘ・リナレス×ルーク・キャンベル。

 

 

・9月25日(月)……(後楽園) 東日本新人王トーナメントⅠ

和田優麻×高田勇仁、荒川竜平×辻本将人、住田愛斗×若木忍、

富施郁哉×鈴木敬祥、飯見嵐×大場竜、中村由樹×佐々木蓮、

今井健裕×川渕大地、有岡康輔×平岩貴志、星大翔×土田佑一、

春田智也×江黒央、優しんご×小山田吉智。

 

 

・9月26日(火)……(後楽園) 東日本新人王トーナメントⅡ

赤羽根烈×伊佐春輔、義元得拳×池上渉、濱田力×三尾谷昴希、

清田亨×松浦大地、ジロリアン陸×江澤宏之、内藤未来×小堺健一郎、

赤岩俊×木原宗孝、加藤収二×小倉大樹、中村駿介×重田祐紀。

 

 

・9月29日(金)……(後楽園)

中嶋孝文×三浦仁、天笠尚、望月直樹、松本竜也。

 

 

 

≪9月度ボクシング期待度ベスト20≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 小國以載×岩佐亮祐

② 西田光×福山和徹

③ 中嶋孝文×三浦仁

④ 古橋岳也×高林良幸

⑤ 岩原慶×粟田祐之

⑥ 中澤奨×日野僚

⑦ 小野心×小西伶弥

⑧ 藤原陽介×中野敬太

⑨ 和氣慎吾×パノムンレック・何チャラ

⑩ 田中恒成×パランポール・何チャラ

⑪ 渡邉秀行×大保龍斗

⑫ 荒木貴裕×袴田浩祐

⑬ 澤田京介×堀池雄大

⑭ 星大翔×土田佑一

⑮ 濱田力×三尾谷昴希

⑯ 赤羽根烈×伊佐春輔

⑰ 中村駿介×重田祐紀

⑱ 中村由樹×佐々木蓮

⑲ 住田愛斗×若木忍

⑳ 富施郁哉×鈴木敬祥

 

 

≪海外の試合の期待度ベスト5≫ 

① ゲンナディ・ゴロフキン×サウル・アルバレス

② 井上尚弥×アントニオ・ニエバス

③ ローマン・ゴンサレス×シーサケット・ルビンサイ

④ ホルヘ・リナレス×ルーク・キャンベル

⑤ カルロス・クアドラス×ファン・フランシスコ・エストラーダ

 

 

« 2017年8月 | トップページ