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2017年8月 2日 (水)

後楽園ホール・8月1日

 

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「俺と勝負しようってかあああああーっ!」

 

 

 

昨日の後楽園ホールは東日本新人王トーナメントの準々決勝戦で、

キャンセルが1試合も無く全部で13試合あったんだわ。

 

 

4回戦の試合には経験の浅いレフェリーやジャッジが登場することが多くて、

彼らの実戦勉強の場として活用されるんだけど

ベテランと新人のレベルとの差がまだまだ大きくて、

4回戦で39-37と37-39っていう採点が普通に共存することも多いんだわ。

 

だから、レフェリーとジャッジの全てが新人にならないように配置されるんだけど、

昨日は全13試合のうち10試合がKO決着だったもんで、

スコア的なバラつきっていう点では目立つことは無かったんだけど、

途中ストップに関しては首を傾げるような試合が幾つもあったんだよね。

 

JBCは4回戦の試合に際しては殊更に早いストップを心掛けてるんだけど、

それでも余りに早いストップはボクシングとしてのゲーム性を著しく損なうもんで、

途中ストップの早い遅いに関して疑義があった試合は、

試合をレビューをしながら適宜、確認是正してるらしいんだけど、

昨日は遅過ぎるストップを反省したレフェリーがその後の試合では、

アレレレッてほど早い止め方をしてそのブレの大きさが半端じゃなかったんだわ。

 

止めるのも続行させるのもセコンドや観客の反応に依るものではなくて、

あくまで正当で公平な裁定者としての基準に従うべきだと思うんだけど、

そもそもレフェリー自らのスタンスがブレるっていうのは言語道断で、

身体と生活の多くを賭けてるボクサー達は堪ったものではないんだよね。

 

 

採点に関して最近ある人から聞いた話なんだけど、

本場アメリカでのバラつきも半端じゃないらしくて、

そもそも今や有効打第一主義そのものが崩れつつあるらしいし、

ボディブローに対する評価の低さも目立ってるんだってね。

なんてこと考えながら昨日の試合を振り返ってみるってことで……。

 

 

 

① 佐藤剛君(角海老)×大橋波月君(10COUNT)……LF

1勝1敗(1KO)1分のサウスポー、20歳・東京都と、

3勝(2KO)0敗の18歳・神奈川県。

 

大橋君はAグループ唯一の優勝候補なんだけどね……。

 

<1R>

どちらかと言うとちゃんと距離を取ってやりたい大橋君に対して佐藤君、

そんな事知るかあって感じの初っ端からのガンガン攻めで、

ファーストコンタクトだけの内容になってはしまったんだけど、

その勢いは明らかに大橋君を上回ってたんだわ。

 

大きな有効打が無かった中、佐藤君の攻め攻め勝ちだね。

 

<2R>

開始26秒、ガチャガチャッとなった直後に大橋君が倒れ込んでしまって、

一瞬佐藤君のダウンゲットかと思われたんだけど、これはスリップ。

 

それでもそれは佐藤君の押し押しの攻め攻めが要因だった訳で、

大橋君は佐藤君の左右ボディのフルショットにかなり悩まされてたんだわ。

 

今や完全に佐藤君のペースに巻き込まれてしまった大橋君、

距離を保つのを諦めてしまったかのように、

まずは佐藤君の突っ込み攻撃に対するディフェンスを優先してて、

その後の相手の一段落を狙ってたようだったんだけど、

ラウンド終盤に貰った左ボディが相当効いてたみたいで、

体を屈めるような仕草が増えていったんだよね。

 

<3R>

大橋君は展開を変えるような術を見い出せなかったようで、

決してめげてるようには見えなかったんだけど、

それでも佐藤君の最初の一発を簡単に貰い過ぎてしまってたんだわ。

 

<4R>

相手を倒さない限り大橋君の勝ち目は遠のくばかりだったんだけど、

打って離れる打って離れるが出来ない以上明るい見通しは立て難くて、

それまで貰ってたボディブローも彼をかなり消耗させてたみたいで、

開始1分からは佐藤君に攻め込まれるまま西ロープを背にしたまま約20秒間、

全く反撃できないまま一方的な攻撃に晒されてしまったんだわ。

 

自分がもう止めてもいいんじゃないかって思った時、

レフェリーはまだボクサー達から不自然なほどの距離を置いてて、

オイオイオイ、もっと近くで見なければダメでしょって殆ど怒りに近くて結局、

彼が判断を下したのは1分21秒だった訳で、

陣営からのタオル投入とほぼ同時に慌てて駆け寄ってのストップストップで、

大橋君には本来は絶対に回避すべき余計なダメージさえも与えてしまって、

勝利者インタビューが始まっても大橋君はリングの端で大の字のままで、

優勝候補を倒した折角の佐藤君の殊勲にも水を差してしまったんだわ。

 

 

このレフェリーは少し前にデビューした際には、

止めるような素振りで割って入りそうにしてそこから一旦身を引いたことがあって、

それでもまだ早過ぎるストップを仕掛けたことがあったんだけど、

この日はその反動が出たって言わざるを得ないほどの超遅過ぎで、

そしてこの後の担当試合ではそのまた反動が出てしまっての、

早過ぎるほどのストップってもう舞い上がってたとしか言いようが無くて、

暫く謹慎というか勉強のし直しが必要じゃないかって強く強く思ったんだよね。

 

 

 

自分のこの日の憤懣はレフェリーに対してだけに留まらなくて、

昨日も何の関係からかこの間のデブカメラマンが来てて、

リングサイドでブヨブヨの体を見せられるだけでも不快なのに、

半パン姿の上に汚いケツの割れ目をはみ出させながらのそれもサンダル履きで、

実はコイツはプロボクサー上がりなもんで、

昨日は流石にそのジム関係者に一言伝えたんだけど、

今度またそういう事を繰り返したら自分は断固排除するつもりでいるんだけど、

そもそもJBCはリングサイドのカメラマン達の管理をどうしてるのかって事で、

ライセンスカードも持たず腕章もしてない何処の誰だかも解らない連中を

野放しにしてる理由を聞きたいんだわ。

 

 

 

② 堤アキラ君(帝拳)×池上渉君(郡山)……B

3勝(2KO)3敗(1KO)1分の25歳・東京都と、3勝(2KO)2敗の27歳・福島県。

 

堤君はBグループの優勝候補の一人なんだけど、

池上君の勝ちを予想する人もいたんだよね。

 

<1R>

序盤の池上君は思ってたほどには攻め込んで行かなくて、

ここは堤君が先行するチャンスだったんだけど、

やっぱり慎重というか若干弱気のところも垣間見せてしまって、

中々スムースな腕振りに繋がらなくて、

お互いに低調な立ち上がりではあったんだけど、

結局は池上君の少しばかりの手数勝ちって感じだったなあ。

 

<2R>

開始19秒、堤君が何気に出した左フックの打ち終わりに合せて池上君、

キッチリ右フックを被せ打ってリング中央で綺麗なダウンゲット。

 

倒す気満々でリスタートした池上君だったんだけど、

正確さを欠いたショットが続いてしまって仕留めきれないままで、

ラウンド半分が過ぎる頃には堤君も回復挽回を開始してたんだわ。

 

ただ堤君は左右フックがオープン気味になってることが多かったんだよね。

 

<3R>

大きく一発決めない限り相手との手数差が埋められない堤君だったんだけど、

そもそも池上君に距離を作らされて終始窮屈そうな展開で、

頑張りが有効打に繋げられてなかったなあ。

 

赤コーナーサイドで 「アッパー! アッパー!」 ってがなり通してた外国人、

堤君の応援かと思ったらこの後のザッパ君のサポートメンバーに過ぎず、

適当に居合わせて適当にがなってただけの只の迷惑外人だったね。

 

<4R>

お互いに最後の飛ばし合いだったんだけど、

堤君が打ち終わりに見栄え悪くカウンターヒットされることが多くて、

残り30秒にはマウスピースも飛ばされてたし、

最後までヘバるってことは無かったんだけど有効ヒットがないまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-36で池上君だったんだけど結局、

39-36×2、38-37ってことで勿論池上君の3-0勝ちだったんだけど、

ダウンが無ければイーブンだっていう38-37は理解し難かったなあ。

 

 

 

③ ザッパトウキョウ君(P渡久地)×飯見嵐君(ワタナベ)……SB

3勝(1KO)2敗(2KO)の31歳・ドミニカと、1勝(1KO)0敗の21歳・愛知県。

 

1勝しかしてないんだけど飯見君はAグループ唯一の優勝候補なんだわ。

 

<1R>

中南米出身のザッパ君は一見強そうに見えるんだけど、

実はそれほどのこともない典型的な待ちボクサーで、

自ら攻め込むことの少ないカウンター狙い一本なんだけど、

飯見君陣営はそのことを十分解ってたみたいだったね。

 

で、その飯見君の圧倒的な先仕掛けから始まって勢いで押しまくって、

こりゃ意外に早い決着かなって思ってた残り1分17秒、

それまでディフェンス主体だったザッパ君が左ストレートをヒョイって出して、

それがものの見事なカウンターショットになって、

意表を突かれたようにな感じで飯見君がダウンしてしまったんだわ。

 

すっかり味をしめたようなザッパ君は益々カウンター一本絞りだったんだけど、

殆どダメージを引きずることなくリスタートした飯見君は立て直しての攻め攻めで、

ダウン後も全ての時間を支配してて、

自分の中ではザッパ君のせいぜい9:8って感じだったんだわ。

 

<2R>

ザッパ君のフック系は実に大雑把で、それでザッパかって感じさえしてきて、

このラウンドは初っ端から手数が飯見君の5分の1ほどにも満たなかったし、

特にボディブローに対するザッパ君の抵抗力は著しく弱いようで、

一気に別人化してしまっての1分50秒、

赤コーナーに押し込められて3連発目の左アッパーを貰ったところで、

多少早いかとも思われたんだけど、あれだけ無抵抗主義者のようになったら、

それはそれで仕方ないかなあって感じのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

④ 大場竜君(ジャパンS)×大内俊太朗君(KG大和)……SB

2勝(2KO)2敗の22歳・東京都と、

3勝(1KO)3敗(2KO)1分の24歳・神奈川県。

 

通算の勝ち越しとトーナメントの勝ち上がりの両方を賭けた大事な一戦で……。

 

<1R>

大場君陣営からは初っ端から山ほどの指示が飛びまくってて、

あれでは自分で考えるボクサーが育ちにくいんじゃないかと思われるほどで、

まあ4回戦のうちは仕方ないかあって感じで見てたんだけど、

まずは大内君のプレスの方が効いてたなあ。

 

ただ二人共、体全体にしなやかさが欠けててパンチの効きが悪そうだったし、

被弾の際も必要以上のダメージを受けそうだったんだよね。

 

<2R>

基本的には良く似たボクシングスタイルだったんだけど、

この回は序盤から大場君が手数を上げていって、

そこから延々のショート戦に突入してお互いの気持ち勝負って感じだったんだわ。

 

手数は上げたけど常に下がりながらの大場君は見栄えは良くなかったし、

上下の効果的な打ち分けっていう点でも優勢だったのは大内君だったんだわ。

 

<3R>

流れは大きく大内君に傾いたなあって見てたんだけど、

その大内君はバッティングで右目上をカットしてから若干動きが悪くなって、

それを見抜いたか大場君が開始1分に右アッパーを綺麗にヒットさせたんだわ。

 

一瞬大内君が怯んだのをまたもや大場君が見逃さない一気攻めで、

メッキリになってしまった大内君を圧倒的に攻め立てまくって、

最後は大内君を北西ポスト近くに釘づけにしてのストップエンドで、

1分22秒、大場君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 濱田力君(本多)×小嶋夏生君(石神井S)……SB

5勝(5KO)0敗の21歳・千葉県と、3勝(3KO)0敗の24歳・新潟県。

 

新人王戦は年々エントリー数が減ってて、

それにつれて全体のクオリティの低下も否めないんだけど、

それでも圧倒的に優秀なボクサーは今年も何人かいて、

SL級の星大翔君(角海老)、W級の中村駿介君(帝拳)と共に、

濱田君は自分の中では絶対的優勝候補三羽烏の一人なんだよね。

 

<1R>

全勝全KO勝ちの無敗同士の一戦となると序盤はそういう風になりがちで、

お互い不用意な一発だけは避けたい避けたいの慎重な立ち上がりで、

それは普通の4回戦の第1ラウンドとはまるで趣が違ってたんだけど、

それでも4回戦の1ラウンド分を結果的には微妙に無駄使いしてしまって、

10-10を避けるべくのラスト30秒も無為に過ごしてたと言わざるを得なくて、

事情を知らない一般観客の興を失わせてたんだわ。

 

濱田君の方がフレーム的にも勝ってたしプレスも効かせてたし、

タイミングのいい左アッパーにより大きな可能性を感じさせたんだけどね。

 

東板席から声が飛んでて残り時間を知らせてたんだけど、

振り返るまでもなくその声は宮崎辰也君のモノで、

この日は濱田君の応援に駆け付けてたんだわ。

 

<2R>

緊張感は小嶋君の方により大きかったみたいで、

お互いの警戒感が解けきれない中、最初のきっかけを作ったのは濱田君で、

ストレートに近いジャブがいきなりビシビシ決まり出して、

小嶋君は明らかに立ち遅れてしまったんだわ。

 

濱田君も一気には行かなかったんだけど、

残り30秒からは圧倒差を付けるべくの攻勢攻勢で、

左右フックからの左ボディを力強く打ち込んでたんだわ。

 

<3R>

お互いにいよいよ本気になる時間帯というかラウンドで、

まずは前の回まで出遅れ気味だった小嶋君が仕掛けて行ったんだけど、

落ち着いて対処し終えた濱田君が開始45秒、

多分相手のグローブにも掛かってたと思うんだけど、

とにかく強烈な左フックを打ち込んだのをきっかけにしての一気一気で、

その最初の左フックで一瞬相手がたじろいだのが解ったんだと思うんだけど、

手抜きの無い手際のいい間髪を入れない実に見事な追い打ちで、

連続ヒットのうちどれが致命的だったかは解らなかったんだけど、

最後は右アッパーが喰い込んだところで、まだ少し早いかなとも思ったけど、

0分52秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後暫くして濱田君と言葉を交わして感想を伝えたんだけど、

彼は全くどこも傷んでなかったんだわ。

 

 

 

⑥ 白石将晃君(帝拳)×佐々木蓮君(ワタナベ)……Fe

3勝(2KO)1敗2分の26歳・長崎県と、

2勝(2KO)0敗の22歳・岩手県。

 

白石君はAグループの優勝候補の一人だったんだけどね……。

 

<1R>

佐々木君は例の如く遠目からの左ストレート狙い主体のボクシングなんだけど、

突っ込みガチャガチャ一筋の白石君にどう対応するかってところだったんだけど、

これがまあ何と粗っぽい試合かってことで、

ファーストコンタクトだけが延々だったもんで一旦休憩タイム。

 

3R半ばに戻って4R終了まで遠目に見てたら、

相変わらず白石君は帝拳ボクサーには珍しいほどの猛獣系のままだったし、

佐々木君もちゃんとしたジャブと返しの右ショットが足りないままで、

それでも打ち出してたパンチの有効性としては佐々木君の方が上で、

白石君はその元気をもっと違う方向に生かすべきだと思ったなあ。

 

 

自分は途中を抜けてたから39-37×3っていうスコアが妥当がどうか、

判断はできなかったんだけど、とにかく佐々木君の3-0勝ちで、

珍しく3人のジャッジが揃ってたね。

 

 

 

⑦ 小林譲二君(勝又)×清田亨君(大橋)……Fe

3勝(3KO)2敗の21歳・東京都と、5勝(3KO)1敗の22歳・熊本県。

 

松澤拳君が脱落してしまった後、清田君はAグループの唯一の優勝候補なんだわ。

 

<1R>

清田君が圧倒すると思ってたんだけど、全くその通りで、

小林君は初っ端から明らかに気後れしてたみたいで、

自分から行けず、合わせ打つことも出来ず、萎縮してるような感じさえ漂ってて、

それを清田君にも見透かされてしまってのやられ放題で、

そんなに長い時間はかかりそうになかったんだわ。

 

<2R>

開始35秒、右ストレート、左フック、右ストレートって3連発だったんだけど、

小林君が連続被弾してしまってダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど小林君の戦意喪失は明らかで、

最後は北西ポスト近くで強烈左フックを喰らってブチ倒されてしまって0分52秒、

レフェリーも即のストップエンドだったなあ。

 

 

 

⑧ 遠藤勝則君(角海老)×今井健裕君(ワールドS)……SFe

4勝(1KO)1敗(1KO)の26歳・山梨県と、4勝(3KO)0敗の24歳・埼玉県。

 

今井君はAグループの優勝候補の一人なんだわ。

 

<1R>

お互いとっても元気のいい立ち上がりを見せてたんだけど、

遠藤君の方のヒット率が高くて、左右ボディと右アッパーが抜群で開始15秒、

思わず今井君がガクッとなってしまって番狂わせかと思わせたんだけど、

その後の10秒間を持ちこたえた今井君が逆襲のショート戦を挑んでいって、

遠藤君がボディを狙いにいって顔面が空いたところに

右フックを直撃させて逆襲のダウンゲット。

 

それは残り1分35秒のところだったんだけど、

リスタート後は遠藤君の方がそこから大きく反転攻勢していって、

今井君の追撃を凌ぎながら右ショートアッパーを鋭く打ち込み返して、

残り1分10秒にも右フックで今井君をガックンってさせてたし、

二転三転する激しい展開に場内は最高潮を盛り上がりを見せてて、

自分的には今井君の9-8って感じだったんだよね。

 

<2R>

初っ端からお互いに滅多打ち大作戦が始まって、

遠藤君も前後不覚って感じを受けるほどの大奮闘だったんだけど、

より正確なヒットを重ねてたのは明らかに今井君の方で、

遠藤君の消耗が目に見えてきて眉間からはバッティング出血してたし、

終盤は鼻血も見舞われてしまってまるで赤鬼か夜叉のようだったんだわ。

 

<3R>

それまで遠藤君の奮闘に次ぐ奮闘に巻き込まれ気味だった今井君、

ここに来てやっと冷静さを取り戻したか、しっかりディフェンスを立て直してたし、

大振りせず鋭く小さなパンチを色々組み合わせてたんだわ。

 

一方、激闘一筋の遠藤君は今更何も変えようも無く、

とにかく一発逆転のショットを目指してそれこそ血みどろの奮闘だったんだけど、

既に限界は越してた中、ついに力尽きたって感じで1分35秒、もういいよね、

よく頑張ったよって感じでレフェリーに抱き留められてのストップエンド。

 

 

 

⑨ 川渕大地君(川崎新田)×坂田尚樹君(ワタナベ)……SFe

3勝(2KO)0敗1分の28歳・神奈川県と、4勝(3KO)0敗1分の33歳・福岡県。

 

昨日の試合の中で優勝候補同士の一戦っていうのは自分の中に二つあって、

この組み合わせがその最初の試合だったんだわ。

 

<1R>

ハードパンチャー同士の一戦はお互いに実に強い打ち出しから始まって、

若干坂田君のムチャ振りが目立ったってたんだけど、

それでも上背とリーチを利してやや優勢に試合を進めてたんだわ。

 

って見てた開始1分20秒、川渕君がとっても冷静に小さく鋭く合わせ打って、

若干大きく振って坂田君のガードが緩むところを狙い打って瞬殺のダウンゲット。

 

リスタート後の川渕君は当然の如くの鬼追撃で、

回復し切れてない感じの坂田君を西ロープに追い詰めての一気一気で、

坂田君としてはここは何とか凌いでって感じのガードポジションだったんだけど、

川渕君が一発右フックを打ち込んだところで如何にも唐突過ぎるストップで、

そのレフェリーは第一試合で止めるのが遅過ぎたレフェリーだったんだよね。

 

自分より近くで見てたから違う状況が見えてたのかも知れないんだけど、

経験の浅いレフェリーが今回は逆に振れたって感じの方が強くて、

坂田君がここを凌いだらもっと面白い展開も有り得た訳で、

それほどグッタリしてたとも思えず拍子抜けしてしまったんだよね。

 

レフェリー自身が舞い上がって平常心を失ってしまったら絶対ダメな訳で、

判断に迷ったああいう場合には、

緊急避難的にスタンディングダウンを取ればいいんじゃないかって、

自分はそう思ってるんだけどね。

 

 

 

⑩ ジロリアン陸君(F赤羽)×齋藤眞之助君(石川)……SFe

5勝(5KO)1敗(1KO)の29歳・宮城県と、

2勝(2KO)1敗(1KO)の21歳・山梨県。

 

<1R>

勝ち負け共の全部がKO決着同士の如何にも危険な組み合わせだったんだけど、

フレーム的には勝ってたし、相手は名うてのブルファイターなんだから、

齋藤君は距離を置いて遠くから仕掛けるのかって思ってたんだけど、

1分10秒が過ぎた頃からは凄まじいほどの近距離殴り合いが始まって、

そうなればそれはもう完全に陸君が大好物な展開な訳で……。

 

ガツンガツンって感じで色々当てられてしまって齋藤君、

残り56秒、残り39秒って続けざまにダウンを喰らってしまって、

齋藤君も気丈に再々スタートして歯を喰いしばって奮闘したんだけど、

最後は強烈な右フックを貰って西ロープに吹っ飛ばされしまったところで、

2分47秒でのストップエンドだったんだわ。

 

 

売られたケンカからは逃げないって感じだった齋藤君、

男って言えば男だったんだけど、相手の懐に入り過ぎだったなあ……。

 

 

試合後暫くして陸君とすれ違った時に得意の土俵に持ち込んだねって伝えたら、

会心の表情をしてたんだわ。

 

 

 

⑪ 平岩貴志君(帝拳)×高田朋城君(ワールドS)……L

1勝(1KO)0敗の20歳・愛知県と、4勝(2KO)2敗(1KO)2分の23歳・青森県。

 

この試合が優勝候補同士が戦う2試合目だったんだよね。

2戦目と9戦目っていうのがどう出るのかとっても興味深かったんだよね。

 

<1R>

ラウンド終盤にはそれなりに納まってはいったんだけど、

序盤の平岩君は仕掛けも腕振りそのものもデカ過ぎで、

返しの左フックの質がいい高田君に狙われた感じだったんだわ。

 

<2R>

お互いパワフルではあるんだけどその分動きが硬い感じが抜けなくて、

どっちも危険度が高いなあって見てたんだけど残り35秒、

平岩君の右ストレートが初めてタイミングよくヒットして、

一瞬グラッとした高田君を一気追撃してまたもやの右を痛烈ヒットさせて、

吹っ飛ばされた高田君は北ロープに引っ掛かってしまってロープダウン宣告。

 

何とかリスタートした高田君はその後の危ないところを凌ぎ切ったんだわ。

 

<3R>

高田君の回復が気になる中、勿論平岩君は飛ばす飛ばすだったんだけど、

決定打に至らないままラウンド半分頃には高田君も自らを取り戻しつつあって、

全体のバランスは今一だったんだけど右アッパーを武器に攻め返してたんだわ。

 

平岩君としてはもう少し正確なヒッティングが望まれるところだったなあ。

 

<4R>

ダウンゲット出来れば高田君の逆転の勝ち目もまだまだ充分あって、

最後の粘りが期待された最終ラウンドだったんだけど、

ここまででかなりハードヒットされたダメージは拭い切れなかったみたいで、

先手を取りたかったところを逆に平岩君の激しい先制攻撃を受けてしまって、

開始ゴングが鳴って僅か18秒、

右ストレートを立て続けに2発打ちこまれてしまってその2発目で、

東ロープに吹っ飛ばされてしまったところでストップエンドだったんだわ。

 

 

 

⑫ 大村俊輔(ランド)×江黒央君(K&W)……W

1勝(1KO)1敗(1KO)のサウスポー、22歳・千葉県と、

1勝1敗(1KO)の28歳・群馬県。

 

二人共、何となくギクシャクしたボクシングで、

大村君はサウスポーの利点を生かし切れてなかったし、

江黒君のいかり肩は見てて少し不自然過ぎだったんだよね。

 

1Rに江黒君が右ストレートでダウンゲットしたもんで、

そんな感じで早めの決着かって見てたら、そこから延々のグズグズで、

そもそも二人共にスタミナが無さ過ぎで、

そんなに動いてないのに、そんなに腕も振ってないのに、

3R以降はまるで休み休みだったんだよね。

 

殆ど真面目に見てなかったから、

39-36、38-37×2っていうのが妥当なのか解らないんだけど、

とにかく江黒君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑬ 永田勝大君(新日本木村)×重田裕紀君(ワタナベ)……W

1勝2敗(1KO)の30歳・静岡県と、

1勝(1KO)1敗のサウスポー、26歳・山口県。

 

<1R>

初っ端から積極的にプレスを掛けていったのは重田君の方で、

開始35秒に見栄えのいい左ストレートをヒット。

 

一発貰って先手を取られた形の永田君は何だか急にシンミリしてしまって……。

 

<2R>

永田君は相手にきっかけを求め過ぎるボクシングが改善されてなくて、

接近戦狙いであるにも関わらず常に仕掛け遅れのままだったんだけど、

それにしても二人共、ボディブローは打たないままだったし、

重田君も返しの返しまでが欲しいところだったんだわ。

 

<3R>

ラウンド序盤、重田君のフットワークが疎かになるにつれ、

永田君の得意の距離になって密着頑張り戦が始まりそうだったんだけど、

その後再度重田君が思い直しての距離キープのヒット&アウェイで、

そうなると永田はまたもや攻め手を失ってしまった訳で、

重田君がキビキビした出入りの左右ショート連打で圧倒してた残り36秒、

リング中央で右、左、右のショートフックを続けざまに打ち込んでダウンゲット。

 

永田君がそのままテンカウントアウトってことで2分36秒、

手際の良さが際立ってた重田君のKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

13試合の中で自分が事前に勝敗予想してた試合は10試合あったんだけど、

その内4試合を外してしまったんだよね。

 

 

昨日の13試合26人のボクサー達は1位から26位までの順位を付けられそうで、

それだけ結構気を入れて見てたんだけど、

ベスト3以下を切り捨てるのも、ベスト5に絞るのも何となく忍びなくて……。

 

【本日のベスト7ボクサー】

① 濱田力君

② 佐藤剛君

③ 今井健裕君

④ 遠藤勝則君

⑤ 平岩貴志君

⑥ ジロリアン陸君

⑦ 飯見嵐君

 

 

 

昨日は帝拳の長野マネが隣に座らせてくれたんだけど、

登場したボクサーのことにしろ、試合内容に関してにしろ、

色々話を聞かせて貰うのが楽しくてさあ……。

自分は業界関係者ではないから役得なんだよね。

 

 

 

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