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2017年8月13日 (日)

PLANET 9 (1)

 

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≪JBC≫

 

JCB(日本信販)と間違い易いんだけど、

JBCはジャパン・ボクシング・コミッションってことで、

日本のプロボクシング界全般を仕切ってる一般財団法人なんだけど、

自分が考えるにJBCはアマチュア・ボクシングは管轄してないんだから、

JPBC(ジャパン・プロボクシング・コミッション)とする方が、

正当じゃないかって思ってるんだよね。

 

JBCは東京を本部にしてて日本プロボクシング協会と同じように

全国に関西と中部、西部それと何故か北海道に其々事務局を置いてて、

プロボクシングそのものと試合全般を管理運営してるんだわ。

 

管轄する広範な業務に対処するために、

各種の委員会が適宜開催されることになってて、

ランキング、選手権、渉外、苦情処理、健康管理、審判、倫理、資格審査、

サポート、総務財務の10種の委員会がそれで、

更に全国4つの事務局をくくる形で本部に統括本部長職が設けられてるんだわ。

 

自分は他の地区の事務局に関する事情は全く知らないから、

これから書くことはあくまで本部事務局に関することに限られるんだけど、

現在のJBCの最大の問題点は統括本部長職が空席の中、

本部事務局長が二人存在してるっていう異常事態なんだよね。

 

自分は揶揄を込めて事務局長Aと事務局長Bって呼んでるんだけど、

Aには一人の部下もいなくて、全ての職員はBに付いてるっていう現実の中、

もしAとBが同等の権利と義務を有してるとすれば、

日常業務を遂行する上での各員のストレスは如何ばかりかと思うし、

重要な事案について適切な判断と決定が為されるのかって疑問にも思う訳で、

JBCの内部抗争の行方とか落としどころが見えて来ない現在、

重要な案件に関する種々の見解は後日覆されてしまう危惧さえある訳だし、

自らの保身に汲々とする余り、プロボクシング界の将来あるべき姿の探求とか、

不当な扱いをされ続けてるボクサー達の処遇改善等は殆ど期待し得ず、

そういう事態を陰でほくそ笑んでる悪徳ジムの会長達と変わることが無く、

その日暮らしのホームレスとの違いを見い出すのが難しいとさえ言えるんだわ。

 

そもそもJBCの役員は東京ドームの役員、即ち読売の息の掛かった人達の他、

弁護士や医者達も混じってるし、

協会からも渡辺日本協会長や中部日本協会長も加わってるんだけど、

AとBとの内部抗争が最高裁までいった尋常ではない時間と経費の無駄使いを

役員である弁護士が何故阻止出来なかったのかって首を傾げる訳で、

あんな事案が最高裁で覆される筈がないっていうのはほぼ常識な訳で結局、

JBCの役員っていうのも単なる飾り物なんだなって思ったんだよね。

 

JBCはそれ以前にも亀田ジム問題とか健保金管理に関する疑惑だとか、

チャンとした組織では考え難いような様々の事案を抱えることが多くて、

組織としての機能不全が顕著だったんだけど、

その体質が改善される前にまた今回の二人事務局長問題ってことで、

JBCは最早組織としての体を為していないとさえ自分には思えるんだわ。

 

 

自分は業界の人間ではなくて色々な関わりが無いからこそ、

無責任なことも言える立場にあるっていうのは承知してるけど、

フリーな立場だからこそ業界の人達が言いたくても言えない事が言えるのも、

また一つの事実だと思ってるんだよね。

 

フリーな立場からといってもスタンス的には圧倒的にボクサーサイドにあって、

今もこれからも自分の発言は常にボクサー第一主義に基づくものであって、

その点だけは再度明確にしておきたいんだわ。

 

だから、所謂大人の理論で反論するであろう旧態然としたジム経営者達を含めて、

JBCや協会の無作為で安泰を感じてきた人達の意見とは絶対相容れない訳で、

その点では全くの孤軍奮闘にしか過ぎないんだけどね……。

 

 

 

結局、<PLNET 9> の1回目の最大の論点は、

最早自浄能力を欠いた組織だっていうことをJBC自体が構成職員自身が、

其々自覚してるのかってことで、自覚してても改善手段に窮してるってことなら、

最終的な手段として外圧に頼るしかないってことでもあるんだわ。

 

そもそも、部下の全員がそっぽを向いてるような会社に出勤するっていうのは、

全く共感を感じない上司に形だけ仕える為に出勤するっていうのは、

自分にはとっても耐えられそうにない状況であり、

精神衛生上これ以上ないほど不健全であって、

其々は日常の些事な業務に気を紛らせるしかないんだろうけど、

結果的にはお互いに最低限の仕事しかしなくなってしまう訳で、

業界の為には特にボクサー達の為には何の役にも立ちそうにないんだわ。

 

 

JBCのルールブックを全文丹念に読み込んだ人は少ないと思うんだけど、

必ずしも毎年更新されるものではなくて改定事項があるごとの発行なんだけど、

2010年の発行責任者は事務局長Aで、2016年のモノは事務局長Bで、

この二つを比べ読むと2016年の方が大分読み易い配列になってるんだわ。

 

ただ、2016年の改定事項の中に自分には絶対納得し難い項目があって、

2010年版ではマネージメント料はファイトマネーの33.3%だったものが、

2016年版では試合報酬の33.3%に変更改定されてたことで、

(2010年版の81頁、2016年版の101頁参照。)

勿論この変更はJBCが単独で行ったモノではなく、

協会との話し合いの中で決定されたものだと思うんだけど、

いつ誰と誰が話し合ってどういう評決が為されたかは不明であって、

日本有数の大手ジムを含めて数多くのボクシングジムの会長達も知らなくて、

何らのサポート組織も持たないボクサー達には勿論事前に何の相談さえもなくて、

自らの金儲けに一心不乱な大人達が勝手に決めてしまったことなんだわ。

 

同じ33.3%といってもファイトマネーのそれと試合報酬のそれとは

大きな違いがある訳で、前者の場合だとマネージメント料は、

決められたファイトマネーの33.3%だけだったものが、

(C級ボクサーの場合だと現金換算で6万円の内の19.980円。)

去年の改定だとそのボクサーが試合をすることによって得ることが出来た例えば、

プロモーターからの各種の報奨金(KO賞とかトーナメント賞金)や、

協会からの月間賞の他、ファンからの激励賞の内の33.3%は勿論、

極論すれば送られた花束の3分の1までも、

ジム側が堂々と獲れるってことになる訳で、

元々規程のファイトマネーさえ支払ってないジムを更に優遇してる訳で、

JBCはその独立性を失ってコミッションとしての良心は何処に行ったのかって事で、

協会との邪悪な持ちつ持たれつが過ぎると思ってるんだよね。

 

元々JBCのルールブックっていうのは60年ほど前の太平洋戦争後、

確かアメリカのフロリダ州ルールをそのまま持ち込んだものが基礎になってて、

だからジムとボクサーの契約書からボクサーのジム移籍届に至るまで、

当初の契約の主体はジムのマネジャーだったんだけど、

主体者をジム会長に訂正せず実体にそぐわないまま現在まで延々の放置で、

トラブル絡みの移籍の際には別にジム会長のサインも求められるっていう

矛盾というか不都合さえも平気で抱えたままで、

ボクサーの取り分をいとも簡単に削ってしまう片棒を担ぐっていうのに、

こんな簡単なことさえ改定できないのかって思ってしまうんだわ。

 

更に言えばそもそもJBCはジムとボクサーとの所属契約を民法上、

雇用契約と捉えているのか一般業務委託契約と判断してるのか、

或いは別種の契約としてるのかってことで、

この点の位置付けが甚だ不明瞭なもんで法律もボクサーを守り切れてなくて、

ファイトマネーや移籍に関してボクサーが意を決して訴訟を起こしたとしても、

裁判所としては未払い分ファイトマネーを移籍金とチャラにするっていう、

ボクサーにとっては実に情けないゼロ和解の道しか残されてないんだわ。

(ファイトマネーと移籍金の実態については後日別稿。)

 

結局、協会メンバー達のジム都合だけのボクシングをキッチリ仕切れてない

JBCの現在に至るまでの膨大な不作為と無策が諸悪の根源とさえ言えるんだわ。

 

 

 

今日書いたことやこれから書こうとすることに関しては、

「あんたは発言力があるんだから自重してよ。」 とか、

「そんな事してるとあんたもボクシングが見られなくなっちゃうよ。」 とか、

大人達から既に色々言われてるんだけど、

今回 <PLANET 9> に関するブログだけはコメント欄を開放して、

賛否や異論反論を募ってみるつもりで、

場合によっては自分の考え違いの修正にも役立てたいって思ってるんで、

何卒ヨロシクです。

 

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コメント

先日このお金の話をMジムの二代目T会長とRジムのY会長が選手にはファイトマネーの33パーセントだけをジムに払うべきでチケット等の売り上げは選手のもの。ボクサーファーストにすべきだと語ってたのを見かけました。

自分の所属してたジムはファイトマネーは33パーセントを引かれた金額。チケットは八割ジムに収めて二割は選手のもの。枚数次第では三割選手のもの。

それでも他のジムに比べたら優良なジムだと思ってましたがT会長やY会長のジムはそんなにいい条件なの?(聞き耳立ててたので真偽わわかりませんが笑。)


ただ他の協会傘下のジムは自分のいたジムのようにしてる(もっと酷いとこもありますけど)、だからボクサーファーストにしようと声をあげても通らないと話してたのを覚えてます。

たしかにボクサーファーストにするほうが理想です。でも現在のジム制度の中でそれを行えばジム単位の興行はできるジムが5つくらいではないでしょうか?

そうすると個人的にボクサーファーストとゆう考えにするならボクサーは個人的にプロモーターやマネージメントしてくれる人間を探して契約するのがいいと思いますが日本でそこにたどり着くまであと何年かかりますかね。

酷いジムはいくらでもありますがT会長やY会長みたいな人間もいるからそうゆう考えが業界に浸透してくれればいいとは思いますが。


各ジムの台所事情は様々ですがこの二人以外にも同じような考えを持っているジム会長がいるなら名乗り出て頂きたいです。

投稿: 某関係者 | 2017年8月13日 (日) 18時34分

☆ 某関係者さんへ。
                                     
ファイトマネーに関してはもう少し後に書こうと思ってますので、
ここで詳しい事情を色々書くのは控えますけど、
仰る通り、貴方が所属してたジムは所謂まともなジムだと思いますね。
                                          
全国には今280ほどの協会加盟ジムがあるんですけど、
規程通りのファイトマネーを支払ってるジムは多く見積もっても、
30~50ジムくらいのものではないかって自分は思ってまして、
灰色から真っ黒に至るまでその悪質さは放置されてるのが不思議なほどなんですわ。
                                         
特に中部以西九州に至るジムの中で、
規程通りのファイトマネーの支払いをしてるジムの挙手を自分も求めたいほどで、
バカバカしくて止めてしまうボクサーが増加する一方なもんで、
マッチメイクの難しさは以前の比ではないし、
新人王トーナメントのエントリー数も減る一方だし、
そもそも練習生やプロテストの受験者数も激減一途なんですよね。
                                         
大人達の無責任極まりない放置の結果であって、
ボクサーをバカにするのもいい加減にしろってことなんですわ。


投稿: 村木田一歩 | 2017年8月14日 (月) 08時02分

はじめまして。いつもブログを拝見しております。
ボクサーの処遇を取り上げて頂きありがとうございます。

ボクシングの競技人口や人気が減少しているのを感じ、ボクサーの処遇改善が重要な対策と感じていました。

課題はたくさんあると思いますが、第一はボクサーのジム移籍が容易になることだと考えています。

普段の観戦レポートも楽しみにしておりますが、
こちらの話題ももっと取り上げて頂きたいと思っています。よろしくお願いいたします。

投稿: 元ボクサー現在ボクシングファン | 2017年8月14日 (月) 19時14分

☆ 元ボクサー現在ボクシングファンさんへ。
                                          
世界チャンプが11名もいるのに今何故プロボクシングが低迷してるかっていうと、
ボクシングを続けるのをバカバカしいと思ってるボクサー達が
増えてる結果だと思ってまして、
日頃の努力や負傷のリスクと報酬とが釣り合っていないっていうか、
多くのジムが決められた報酬さえ払わず、
それも半分以下っていうジムもざらにあるってことを
沢山のボクサー達が知り始めつつあるからだと思ってるんですわ。
                                        
それはJBCや協会が野放図なまでにジム数を増やしてしまった結果な訳であって、
ファイトマネー不払いや移籍金に関しても何らのガイドラインも設けていないまま
放置し続けたことによる自然の成り行きなんですよね。
                                         
抜群の運動神経を持ちながら野球やサッカーの道へ進まず、
敢えてボクシングを選択するような若者は
モノ好きとしか言われないようになりつつあるんですよね。
                                            
抜本的な問題を解決するのはまだ多くの時間を要しますので、
緊急避難的にはジム移籍に関する規定を明確にすることが必要かも知れませんね。
      

投稿: 村木田一歩 | 2017年8月15日 (火) 08時30分

村木田さんのブログいつも楽しく拝見させて頂いてます。
私も元ボクサーですが、ブログを読んでいて思うことは、「自分は良いジムにいたんだなぁ」と思います。8月いっぱいでそのジムは閉鎖になりますが…
最近は年々小さくなっていく新人王トーナメントを見ると寂しい気持ちになります。

しかしそんな中で、世界に誇れる日本人ボクサーの活躍は一筋の光にも感じます。

村木田さんこれからも日本ボクシング界の現状を発信し続けて下さい。お願いします。

投稿: ダニーロメロ | 2017年8月15日 (火) 13時34分

☆ ダニーロメロさんへ。
                                        
貴方が所属してたジムが何故閉鎖してしまうのかがちょっと疑問で、
後継者がいないのかとか、業界の先行きを案じてのことなのかとか、
色々思いを巡らせたもんですが、
ちゃんとしたボクシングをするボクサーが多かったことで
自分の中での好感度は大きかったんですよね。
                                           
自分が書こうとしてることは業界の健全な発展の一助になれば、
なんていう高邁な考えに基づいたものなんかではありませんで、
不公平極まりないボクサーの処遇改善一点を目指してのことなんですよね。
ボクサーを取り巻く大人達がそのことに目を向けない限り
ボクシングに未来は無いって断言出来るって思ってるんですよね。

                                                   

投稿: 村木田一歩 | 2017年8月16日 (水) 08時50分

クソみたいなボロジムからキラめくチャンピオンが生まれる。そんなロマンをボクシングに求めるのは古い考えでしょうか。確立した制度で固める。そうしたら選手が確実に激減する。経済的にも大半の選手、ジムがついていけなくなる。小さなジムは淘汰され、大きなジムだけが生き残る。選手にも問題がある。片手間や思い出作りだけのボクサーはたくさんいる。それを契約で縛るのは逆に選手が損するケースだってある。でも現状は緩さ、間口の広さでなんとか成り立っている面もある。ボクシング業界を洗練させることに世間は興味ない。ガチの殴り合いにも大して興味ない。興味あるのは人であり、人のストーリー。ボクシングに限った話ではないが、世間の共感を得るストーリーを作れる人間だけが成功できる。それはボクシング業界の問題とは別の次元の話。できる人がボクシング業界に現ればボクシングの人気の底上げになる可能性がある。そしてその人がボクシング業界の問題に目を向け、カリスマ的な才能を発揮し、世論をも巻き込み、我の強いボクサー達をまとめ、選手会のようなものを作れば、何か良い方向に向かうかもしれません。

投稿: old fan | 2017年8月16日 (水) 22時44分

☆ old fanさんへ。
                                        
泪橋のたもとにあったジムは確かにボロジムではあったけど、
少なくともクソジムでは無かったって自分は思ってまして、
ボロジムとクソジムとでは天と地ほどもの違いがあるのではないでしょうか。
                                        
仰ることのいちいちは解らないでもないのですが、
残念ながら自分が賛同できる点は殆ど有りませんで、
制度を固めることがボクサーをも追い込むってことは決して有り得ませんで、
そこから脱落するジムを救済することに
社会的意味を見い出すことは全く出来ないのです。
                                      
世の中にはまだまだ小さいながら色々な努力を重ねて、
ボクサーに対して正当な扱いをしてるジムがある一方、
所謂大手ジムの中に悪質さを隠ぺいしてるジムも山ほどある訳で、
ことはジムの大小では決してないんですわ。
                                        
制度のいい加減さとか緩さが結果的に間口の広さに通じてると仰いますが、
ボクサーにだけ制度が大きく歪められてるのであって、その現実が知れ渡るにつれ、
プロボクサーを目指す若者が激減してるのが現状なんですわ。
                                          
テレビで放映される試合だけがボクシングだとは自分は思ってませんで、
極論すれば世界タイトル戦っていうのはある種の上澄みだと思ってまして、
それを底辺から支える多くのボクサー達の処遇改善が為されない限り、
ボクシングはB級デビューボクサーだけの為のスポーツになってしまうって
自分は思ってるんですよね。
                                        
ヒーローボクサーが選手会を立ち上げることが出来ればとも仰いますが、
次稿でも書きますがプロボクシングに選手会は絶対馴染みませんので、
それはもう全く非現実的な考えとしか言えないのですわ。

 

投稿: 村木田一歩 | 2017年8月17日 (木) 08時20分

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