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2017年8月20日 (日)

PLANET 9 (3)

 

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≪ファイトマネー≫

 

 

あくまで男子プロボクサーのファイトマネーに限っての話なんだけどそもそも、

肝心のボクサー達が自らの正当なファイトマネーの金額を知らないというか、

ジムから知らされてない場合や意図的に隠されてる場合がとっても多いんだよね。

 

「ボクシングはカネじゃないんだから。」 なんていうまるで石器時代のような、

詭弁というか嘘ぶいた物言いでウヤムヤにしたまま、

出稽古を禁止してるようなジムの殆ど全部はアウトであって、

まともなファイトマネーを支払ってない搾取系のジムだってことが、

外部に漏れるのを極度に恐れてのことなんだけど、

規程されたファイトマネーが高過ぎる、マネージメント料が安過ぎるって、

正面切って反論するジムが皆無の中、搾取系ジムの会長達は、

まともに払ってない事をひたすら隠す実に情けない毎日を過ごしてるんだわ。

 

 

今、プロを目指してる練習生がまず一番に心しておくべきことは、

そのジムが搾取系なのかそうではないのかをハッキリ見極めるべきってことで、

現住所とか仕事の関係で身近なジムで練習してるとしても、

そのジムでプロテストを受けるかについては慎重の上にも慎重な判断が必要で、

先輩達やジム会長からファイトマネーとマネージメント料及び、

最終的な手取り額に関する正確な情報を得ておくべきなんだよね。

 

こと練習生のジム移籍に関しては何の拘束も規制も無いんだけど、

(それでも中には練習生の移籍に関しても協会に文句を言うジム輩もいるし、

そのジム輩をサポートする協会理事さえいるんだけどね。)

一旦そのジムでプロテストを受けてライセンスを取得したとなると、

その後何かの事情が生じて移籍しようとすると膨大な障壁が待ってる訳で、

移籍や移籍金に関しては何の規定もないのをいいことに、

ジム側から実に法外な移籍金を要求されたり、

あくまで移籍届にサインをしないままそのボクサーを潰してしまうっていう、

底意地の悪い目に遭わされたりするんだよね。

 

 

では、今日の本論であるボクサーのファイトマネーに関して書くんだけど、

自分は全国4地区の規程ファイトマネー額の全てを把握してる訳ではないんだけど、

多分東日本におけるそれが基準になってると思うから、

以下はそれに基づいて書いていきますね。

 

 

 

【ボクサーに対するファイトマネー一覧】

 

☆ 4回戦……………  60,000円

☆ 6回戦……………100,000円

☆ 8回戦以上………150,000円

 

更に……。

☆ 9位~15位のランカー………200,000円

☆ 5位~8位のランカー……… 300,000円

☆ 2位~4位のランカー……… 400,000円

☆ 1位のランカー……………… 500,000円

 

更に更に……。

☆ 日本、OPBFチャンピオン………1,000,000円

 

*世界戦に限りチャンピオン、挑戦者共にプロモーターが決定する。 

*日本とOPBFの両方にランクされてる場合は上位を選択する。

*どういう訳か関西では4回戦のファイトマネーだけが安くて5万円なんだわ。

 

 

 

ボクサー各位は上記の金額について改めて確認しておく必要があるんだけど、

このことさえ知らないボクサーが特に地方ジムにはとっても多いんだよね。

 

改めて言うまでも無く表示の数値はあくまで現金ベースの金額であって、

プロモーターの都合によってはチケットで支給されることも多くて、

その場合には現金の2倍の額面のチケットが支給されることになってるんだわ。

 

そのことは協会の会則の何処にも記載がないんだけど、

過去の理事会の議事録にはあるって聞いたこともあるんだけど、

そもそも長い間そういう慣習になってるんだよね。

 

また、主催地ではない地域から出張参戦するボクサーに関しては、

当地でのチケット販売は難しいだろうっていう配慮から

現金支給が原則になってるんだよね。

 

 

そもそも現金に代わるチケット支給については、

法律的根拠とか解釈に関する疑問を残したままであって、

有価証券とは認めにくいチケットで代払いするっていうことはつまり、

代物弁済を自ら認めることに通じてるんじゃないかと思う訳で要するに、

現金が不足してる家電メーカーが給料の代わりに、

電気釜やCDプレーヤーを従業員に支給するのと同じじゃないのかってことで、

協会としてはこの点に関する理論武装がまずは必須だと思ってて、

一番最初の取っ掛かりのところでのこの不鮮明さというか曖昧さが、

ファイトマネーの支払いに関するトラブル全ての出発点だと思ってるんだよね。

 

協会の顧問弁護士がこの点に関してどういう見解を持ってるのかって事で、

そもそも現金払いじゃないこと自体が許せないっていうジムもあるんだよね。

 

 

上記に規定されたファイトマネー額の確認の次は、

其々のボクサーの手取り額に関する具体的な計算に入るんだけど、

まず控除されるのが33.3%のマネージメント料と2%の健保金であって、

その他8回戦以上だと2,000円の月間賞協賛金、

(後楽園ホールで試合をする東日本のボクサーのみで、

タイトル戦の場合には3,000円。)

それから10.21%の源泉徴収税額(4回戦は源泉控除ナシ)が控除されるんだわ。

 

ってことでボクサーの最終的な取り分は一体どういう事になるかって言うと、

便宜上、ここではランカーではない東日本所属の普通のA級ボクサーが、

後楽園ホールで試合をした場合の現金払いとチケット支給の場合との違いを

書いてみるね。(なお追加チケットに関しては別稿。)

 

 

(A) 現金支給の場合

<収入>

・現金;150,000円

 

<支出>

・50,000円(マネージメント料)

・3,000円(健保金)

・2,000円(月間賞協賛金)

・10,210円(源泉徴収税額)

→【150,000円-50000円(基礎控除)】×0.1021

 

*最初の原稿ではこの部分に若干の間違いが有りまして、

あるジムの方に正確な情報を戴きましたので訂正させて頂きました。

尚、基礎控除額はファイトマネーが幾らであっても50,000円なのです。

 

* <収入150,000円>-<支出65,210円>=84,790円

 

 

(B) チケット支給の場合

<収入>

・チケット額面総額;300,000円

 

<支出>

同上

 

* <収入300,000円>-<支出65,210円>=234,790円

 

 

(A)と(B)とを比較するとチケット支給の場合の方が、

2.8倍ほども手取り額が多いんだけど、

これはボクサー自身がチケットを額面額で完売したことを前提にしてるし、

現金支給の場合だとチケット販売の手間が不要ってことも併慮すべきで、

一概にどっちがいいって言えないところもあって、

だからジムによっては(A)と(B)のどちらかを選択させるところもあるんだよね。

 

また、同じチケット払いの場合でも、

チケットの3分の1をマネージメント料として控除するジムもあって、

その場合にはボクサーの取り分の計算はチケット20万円分からスタートする訳で、

最終的な受取額は184,790円になるんだよね。

 

そしてジムが控除した10万円分のチケットはそのまま一般に販売すれば、

ジム側は本来のマネージメント料の倍額をゲットできることになる訳だし、

5掛け~8掛けで追加分チケットとしてボクサーに買い戻させれば、

5万円~8万円をマネージメント料として受領するこが出来るんだわ。

チケット払いに伴うこの程度の応用問題は、

次稿で例に挙げる数多の悪徳系搾取ジムの所業と比較すると、

まだまだ可愛い部類なんだけどそれでも、

ファイトマネーの支払いとマネージメント料の関係について、

曖昧なままに放置し過ぎてるのは大問題だって思ってるんだよね。

 

 

いずれにしてもファイトマネーとマネージメント料に関しては、

試合ごとにキッチリした明細書を発行しないジムは明白な搾取系なんだけど、

たとえ明細書は発行しても意図的にとっても解り難い構造にしてたり、

会長の交通費や1,500円ものバンデージ代を別欄請求してるケースもあるし、

真偽さえ疑わしいスパーリング経費等を差し引いたり、

源泉徴収しておきながら源泉徴収票をボクサーに渡さないっていう、

所得税法違反組も混じってるんだわ。

 

 

ファイトマネーにしろマネージメント料にしろ、

定められた金額は其々最低の金額であり、最高の控除率なんだけど、

どれだけボクサーからかすめ取ってやろうかって腐心してるジムが多い一方、

ファイトマネーを規程以上に支払ってたり、

規程以下のマネージメント料しか取ってないジムも厳然として存在してるんだわ。

 

ファイトマネーとマネージメント料に関しては、

ジムによってその違いは天空とドブほどもの差があって、

現役を10年続けててタイトルを獲得したことのあるボクサーなら、

貯金額が1,000万円っていう単位で違ってきて、

その差額分はジム会長の高級車に化けてたり、

酒や女遊び、パチンコ代なんかに消えてしまってるんだよね。

 

 

ファイトマネーに関する数々のジムの悪行については、

次稿にまとめてみるけど、悲惨な話しになると思うなあ……。

 

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コメント

ファイトマネーの例など非常に分かりやすかったです。選手間でも「いくら儲かった?」なんて話も余りしなかったし、他のジムのそういった情報はまったく知らないのがほとんどと思います。
1つ村木田さんにお聴きしたいのですが、、

相手側の興業に呼ばれていわゆる「かませ」的なマッチメークの場合、相手側のジムが規定より多目のファイトマネーを提示してくることがあると思います。その場合、自分のジム側は規定のファイトマネーだけを選手に渡すのは当たり前ですか?一見は「チャンスを与えてる」みたいにも見えるけど、実はジムが儲かるために自分のジムの選手を差し出してる様にも感じます。
勝負の世界なんでそれもありかな。。とも思いますが、確か相手側の興業に乗り込むときはファイトマネーが多かった気もしたんで気になりました。
読みにくく分かりづらい文ですみません!

投稿: ダニーロメロ | 2017年8月23日 (水) 15時43分

☆ ダニー・ロメロさんへ。
                                           
規定されたファイトマネーというのはあくまでも最低ラインでありまして、
興行によってはプロモーターがそれ以上の金額を設定することがよくあります。
その場合でも設定されたファイトマネーの33%が
ジム側の取り分になることには変わりはないんですよね。

投稿: 村木田一歩 | 2017年8月24日 (木) 06時19分

村木田さん回答ありがとうございます。
分の悪いマッチメイクに挑戦する場合や、相手にチャンスを与える場合など、相手のジム側が提示してきた金額を選手に伝えて欲しいですね。自分はマネジャーとそんな話をした覚えがあります。ジムと選手の間に立つ「代理人」的な人がいないといけないのかなと感じます。

次のplanet9も楽しみにしています!

投稿: ダニーロメロ | 2017年8月24日 (木) 08時29分

疑問なんですが、公務員などファイトマネーを受け取れない選手の場合ジムが丸々貰えるでしょうか?
それともファイトマネーは選手に支払われた中から33%をジムが貰うので、選手がファイトマネーを受け取らなければジムにもお金は入ってこないのですか?
もし後者ならファイトマネーを受け取れない選手が試合をする度に経費だけかかってしまいますよね?

投稿: | 2017年8月24日 (木) 14時39分

はじめまして、いつも読まして頂いています。

現金支給の場合、選手が売ったチケット分のお金はどうなるのでしょうか?

投稿: パストくん | 2017年8月24日 (木) 21時29分

☆ 無名さんへ。
                                         
確かめた訳ではありませんが、
試合をするボクサーの一方が公務員であろうと無かろうと、
プロモーターとしては規程のファイトマネーを支払うことに変わりがないと思いますよ。
                                          
ただそのファイトマネーを受け取った側のジムの処理に関しては
色々考えられるんじゃないでしょうか。
                                        
① そのボクサーのファイトマネーのうちの手取り額分だけの月謝を免除する。
② 相当額分の豪華飯とかキャバクラを奢る。
③ 陰でそっと手渡す。
                                       
いずれの場合もジム側が33.3%のマネージメント料を控除した上でのことですので、
ボクサー側が別途負担する必要は勿論有り得ないと思いますね。

投稿: 村木田一歩 | 2017年8月25日 (金) 07時56分

☆ パストくんへ。
                                        
追加分チケットを販売した場合のボクサーの取り分に関しては
絶対的に決められたルールは有りませんで、
基本的にはプロモーターの思惑次第なんです。
                                     
プロモーターとしてはぴあや窓口で券面額で販売できるところを
ボクサーに回す訳ですから何らかのマージンを取るのは正当であって、
具体的には額面の50~80%でジムに渡してるようです。
                                        
割引率の差はそのボクサーが所属するジムがプロモーターを兼ねてるのか、
他のプロモーターの興行に参加するのか、
更にその興行の集客能力の高低等によって生じるんですよね。
                                     
更にまた、同じ自主興行であっても追加チケットの販売数によって
あらかじめ割引率を設定してるっていうケースもあるんですよね。
                                     
要するにボクサーが1万円のチケットを追加で販売した場合には
1枚当たり2,000円から5,000円の利益が出ることになるんですけど、
世間の悪徳系ジムの中には追加チケット分にも上乗せをして例えば、
1万円のチケットを7,000円でプロモーターから受け取ったのにも関わらず、
9,000円でボクサーに売りつけてるケースもあるもんで一概には言えないんですよ。

投稿: 村木田一歩 | 2017年8月25日 (金) 08時49分

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