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2017年8月

2017年8月31日 (木)

後楽園ホール・8月30日

 

Img_1226_2

“校庭”

 

近所の小学校の校庭なんだけど、

夏休み中にペイントの再塗装をしてたのがやっと完成して、

途中で10日間ほど雨続きで作業が出来なかったもんで、

新学期に間に合うのかって他人事ながら気になってたんだけど何とかね……。

 

それにしても自分らが子供の頃は、

校庭っていうのは土の地面が剥き出しだったもんなんだけど、

今の時代、殆どの小学校の校庭はペイント塗装されてて、

運動会やイベントごとに石灰の白線を引く手間が省けるし、

強風の日でも近所に土埃を吹き散らかさないからってことなのかなあ……。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは7試合の全てが赤コーナー勝利だったんだけど、

この日招聘された東南アジア人ボクサーは全てインドネシアばかりで、

その弱さはタイボクサーにも劣らないことで有名だから、

殆ど結果が知れてる試合が多くて、

自分の中でガチの試合は3試合だけだったんだよね。

 

 

 

① 保田克也君(大橋)×レネ・何チャラ……SL 6R

デビュー戦のサウスポー、25歳・茨城県と、

6勝(3KO)3敗1分の国内8位、?歳・インドネシア。

 

保田君はアマ76戦64勝ってことで、

まともな相手を見つけることは難しかったんだろうけど、

東南アジア人相手にチャンチャンって2勝して目出度くA級ボクサーって、

そういう簡単過ぎる仕組みはどうなのかって思わないでもないんだよね。

 

だから同じようなアマ出身のB級ボクサーを探せないかってことなんだけど、

相手もチャンチャンの2連勝を目指してることが多いから実現し難いし、

そもそもプロボクサーの漸減傾向も大きく影響してるんだよね。

 

デビューボクサーにはそれなりの応援団が付いてて、

彼らはそのボクサーの圧倒的な勝ち方に大騒ぎするんだけど、

一般観客はひたすら白けてしまうだけなんだわ。

 

<1R>

登場したインドネシア人ボクサーはリングコールの前に、

いきなりシューズの紐を締め直させられてただらしなさだったんだけど、

これがもう初っ端から全くやる気を見せない超ヘタクソで、

開始ゴング10秒後にはほぼ結果が見えてきてしまったんだわ。

 

ってことで、ボディブローと左フックを一発づつ喰らったところで、

南東ポストに寄り掛かりながらヘナヘナって座り込んでしまって、

大変良くできましたって感じのテンカウントアウト負け。

 

 

1分02秒の早業に応援者達は大喜びで次の試合にも来てくれそうで、

それはそれで興行としてはOKなのかも知れないんだけどね。

 

 

 

② 中嶋一輝君(大橋)×レスヌ・何チャラ……B 6R

1勝(1KO)0敗のサウスポー、24歳・奈良県と、

6勝(3KO)3敗1分の国内7位、?歳・インドネシア。

 

インドネシアの国内ランキングなんていうものは韓国と同じでスッカスカで、

言うなればどうにでもなるってことで信頼性は全くのゼロなんだよね。

 

中嶋君もアマ87戦72勝っていう戦績で勝率83%は保田君と変わりなくて、

これはもう片手でも勝てそうな感じだったんだけど、

登場してきたインドネシア人は保田君の相手よりも更に酷くて、

ゴングが鳴って2~3秒でクソの役にも立ちそうになかったんだけど案の定、

開始僅か26秒でのテンカウント敗け。

 

前の試合は南東ポストだったもんで今度は北西ポストでってことで決着して、

インドネシア人は腹を押さえながら七転八倒してたもんで、

会場係員も担架を用意したんだけど、

本人は一人でスタスタ帰って行ってお笑い以外の何物でもなかったんだわ。

 

それでも中嶋君としてはこれで晴れてA級ボクサー入りってことで……。

 

それにしても思い出すのは清水智信さんで、

調整試合で下手クソタイボクサーを相手にした試合で、

1R3分間全く右手を使わないで左手一本で処理する練習をしてて、

彼なりにテーマを持って試合をしてたことが実に印象的だったんだけど、

仕方なくヘボを相手にせざるを得ない場合でも、

ただのサンドバック打ちと変わらない内容に終わらせない工夫が欲しいよね。

 

 

 

③ 太田啓介君(L玉熊)×名雪貴久君(船橋D)……60㎏ 8R

9勝(2KO)11敗(2KO)の33歳・神奈川県と、

11勝(2KO)14敗(7KO)の30歳・千葉県。

 

この日のガチの試合の一つ目。

 

正直に言うとこの二人の試合を最後まで見届けた記憶は全く無いんだけど、

負け越しボクサー同士の意地のぶつかり合いだったことは事実だったんだわ。

 

太田君は現在4連敗中だし名雪君は6連敗中って、

とってもシンドイ戦績同士なんだけど

太田君の4連敗の相手は野口将志さん、粕谷雄一郎さん、関豪介さん、

中嶋龍成君だし、名雪君の連敗の相手は一場仁志さん、後藤俊光君、

小山拓見君、中野和也君、荒木貴裕君、袴田浩祐君って、

お互いそこそこのメンバーを相手にしてのこの結果なんだよね。

 

<1R>

お互い、まずはエアボクシングのように始めてて、

徐々にマスボクシングに発展させていったんだけど、

長い間見てきたから解るんだけど、

上背とリーチで優位な名雪君がこの日は思ってた以上に不調で、

太田君の方が軽快な動きをしてて、プレスを掛けながらの先攻が目立ってたね。

 

名雪君は腕振りそのものがタルかったし、

接近戦で肘を畳んで打つことが出来ずに太田君の攻勢を許してたなあ。

 

お互いに相手にダメージを与えるようには打ててなくて、

やったり取ったりの当てっこ競争になっていったんだけど、

太田君の優勢を名雪君が覆せるのかなって思いながら1Rで一旦離席。

 

 

その後は遠目から見たり見なかったりだったんだけど、

やっぱり名雪君の出来が良くなくて、

ストロークが大きくなるところを太田君に狙い打たれるのが改善できないままで、

被弾が増えるまま5Rには足元が覚束なくなってきたし、

顔面もかなり赤くなってきたんだよね。

 

太田君が最初の元気を維持したままだった6R、

名雪君の反応が更に鈍ってきて防戦一方になってしまったのを見計られて、

6R2分03秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後にこれで7連敗の名雪君が一人ロビーの片隅にいたもんで、

ちょっと話をしたんだけど、驚いたことに彼は自分の事を知ってて、

自分は彼のことを褒めた記憶がなかったから、

そうなると彼は自分のことを快く思っていないことは明らかだったんだけど、

それでも自分の中にちょっとした思いがあったもんで敢えて話を続けたんだけど、

彼は自分の言いたいことを解ってくれたみたいで、

そういうことなんだわ、名雪君……。

 

 

 

それにしても記者席に座ってたあの二人、

ボクサーが南ロープに寄って来る度に、

汗が飛んで来るのをパンフで避けてて、

そんな小汚い安っぽい服でも汚れるのが嫌なのかって事だったし、

それでもお前らは記者なのかって事でもあったし、

幼稚園の運動会でも取材してろってことでもあって、

結局ヤツラはカネ払わないで観戦してるだけなんだよね。

 

 

 

④ 翁長吾央さん(大橋)×ジョン・何チャラ……54㎏ 8R

27勝(18KO)3敗(1KO)3分のランク1位、サウスポー、37歳・沖縄県と、

17勝(8KO)14敗1分の国内3位の?歳・インドネシア。

 

この試合も間違いなく早い回で終わりそうな取り組みで、

翁長さんにとってはランキングキープの為に必要な、

自分にとっても謂わば必要悪のような試合で、

結局3Rになってしまったのはなるべく引き延ばせって、

陣営から試合進行上の指示があったと思われた訳で……。

 

 

この試合のインドネシア人は前の二人よりはまだマシだったんだけど、

1Rの残り1分には力を使い果たしたか、自らの役目は終えたと判断したか、

いきなりトロトロにまってしまって、それ以降は翁長さんの方が困ってしまって、

何だか軽いスパーリングをこなしてるような感じだったんだよね。

 

2Rに入るとインドネシア人はもう全く手を出さなくなって、

それはまるでガードポジションの練習をしてるみたいだったんだけど、

翁長さんが敢えて攻め立てなかったもんで試合は3Rに入ったんだわ。

 

もうこれ以上引き延ばすのは如何にも不自然だって感じで結局2分52秒、

レフェリーが割って入ってのTKOエンドだったんだけど、

インドネシア人はひたすらそれを待ち焦がれてたんだわ。

 

 

第4試合終了までに要した時間は丁度1時間だったなあ。

 

 

 

⑤ 井上浩樹さん(大橋)×青木クリスチャーノさん(駿河)

                           ………SL 8R

8勝(7KO)0敗のランク3位、サウスポー、25歳・神奈川県と、

11勝(7KO)6敗(2KO)2分のランク8位、28歳・静岡県。

 

この一戦がガチの試合の二つ目で、

自分は見てないんだけど井上さんの前回の試合は動きが今一って聞いてて、

そこに至るまでもそれほど強いボクサー相手ではなかったもんで、

青木さんが粘っこく戦えば可能性があるって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

お互い、ごく普通の動きから始めてたんだけど、

フレームのデカイ井上さんは青木君には懐がとっても深く見えてたみたいで、

踏み込み切れないまま終始井上さんの距離でやらされてたんだよね。

 

井上さんにとって青木さんは特にやり難い相手ではなかったみたいで、

相手の動きを見切りつつあった中、大きなクリーンヒットは無かったものの、

左ショットをボディストレートと顔面へのフックで打ち分けて軽くポイントゲット。

 

 

青木さんとしてはこの先、どれだけ二次三次の踏み込みが出来るかって、

そういうところだったんだけどどういう訳か青木さん、2R開始ゴングで出て来れず、

結局腰を痛めてしまったって事でそのまま棄権エンドになってしまったんだわ。

 

ってことで2R0分07秒、松本さんのTKOに勝ちだったんだけど、

実はこの試合の裏には黒い話がうごめいてて、

試合に至る前までのその色々を自分は後で聞かされて、

ここにはとっても書けないことがそこにはあって、

試合後にグータッチを交わした際の青木さんの涙目がそれを語ってたんだよね。

 

 

 

⑥ 松本亮さん(大橋)×ジェイソン・何チャラ……56㎏ 8R

20勝(18KO)1敗(1KO)のWBO13位、WBC14位、23歳・神奈川県と、

27勝(18KO)22敗2分の国内1位、?歳・インドネシア。

 

この戦績のインドネシア人が松本さんに勝てる筈も無く、

ってことで半身で見てたらやっぱりその通りで、

1Rの1分半を過ぎたらとっても互角の試合にはなりそうになくて、

ってことで席を外したんだわさ。

 

セミファイナルの開始が7時20分っていうのは如何にも早過ぎで、

ってことで松本さんも引き伸ばしに伸ばしたんだろうけど、

結局5R1分36秒での決着だったんだわ。

 

 

 

⑦ 井上拓真さん(大橋)×久高寛之さん(仲里)

                     ………53.5㎏ 10R

8勝(2KO)0敗のWBC9位、WBA11位、IBF15位の21歳・神奈川県と、

25勝(11KO)16敗(2KO)1分の国内2位、32歳・大阪府。

 

久高さんは要するに3勝2敗ペースのボクサーで、

テクニックはあるんだけど井上さんのスピードに対応できるのかって事で、

名字の読み方を変更するっていうのも意味が解らなくて……。

 

<1R>

お互いにこなれた感じでスタートしてたんだけど、

まずは井上さんがスピード感に溢れたプレスを掛けていっての先攻で、

久高さんは重厚さは感じさせたんだけどスピード感で後れを取ってたんだわ。

 

大きなヒットは無かったんだけど、それでも残り40秒での左フックと、

その前の強いワンツーショットの多さでまずは井上さんがポイントゲット。

 

<2R>

井上さんの方が攻撃のバリエーションが豊富で、

それと比較すると久高さんは実にオーソドックスな仕掛けに終始してて、

ここまでのところで一番いいショットは右ストレートボディだったんだわ。

 

この回の中盤から久高さんがプレスを掛け返すようになってきてたね。

 

<3R>

開始22秒でやっとやっと久高さんの右クロスがヒットして、

そこから徐々に久高さんの動きが良くなっていって、

スッと踏み込む時もあったし、軽くフェイントをかましてからのこともあって、

動きにダイナミック感が増していったんだわ。

 

<4R>

久高さんの右ストレートボディは試合終盤に向けて効果を発揮しそうで、

若干勢いを出し切れなくなってきた井上さんが受けに回ることが多くなって、

久高さんは更にプレスを強めて手数もアップさせていったんだわ。

 

<5R>

お互いの顔面の傷み方には差が無かったんだけど、

井上さんは折角一発当てたところからの追撃不足が目立ってたし、

この回は左ボディ2発も目立ってはいたんだけど攻撃の単調さも著しくて、

それでも終了ゴング少し前までは優勢に推移してたんだけど、

残り7秒での右ストレートをきっかけにしての久高さんの攻め込みは流石で、

自分の中では久高さんが逆転ポイントゲットだったんだわ。

 

<6R>

井上さんの一発一発のパンチの形は実に美しいんだけど、

攻撃全体の組み立て方に工夫が感じられなくて、

久高さんの巧さが井上さんの若さを上回ってる感じさえして、

中盤での中々見応えのある接近戦を久高さんに征された以降、

井上さんは若干リズムを崩されてやり難そうにしてたんだわ。

 

<7R>

井上さんの左フックと久高さんの右フックが交互にヒットしたんだけど、

相対的に井上さんの手数が落ちてきて、

打ち合いのきっかけを作ってたのは常に久高さんだったし、

キチンとジャブを当て込んでたのもその久高さんだったんだわ。

 

<8R>

プレスは常に久高さんってすっかり固まったままだったんだけど0分40秒、

井上さんがワンツーを激しくヒットさせてからの一気一気で、

一連の攻撃で久高さんの左目上をヒットカット出血させたんだわ。

 

久高さんが大きく反撃できないままだった1分27秒にドクターチェックが入って、

流血と続行が心配されたんだけどとにかくのリスタートで、

一息入れることが出来た久高さんの飛ばし返しが際立ってて、

残り半分に限っての打ち合いに関しては明らかに打ち勝ってたんだよね。

 

<9R>

久高さんは止血が思うに任せないままだったんだけど、

1分15秒からラッシュしたのはその久高さんの方で、

残り1分18秒でも右ストレートを見栄え良く打ち込んでたんだわ。

 

このラウンドは手数的にも井上さんが後れを取ってたなあ。

 

<10R>

お互いの陣営がここまでのスコアをどう考えてるのか気にはなったけど、

取り敢えずは微妙だろうって判断したか、二人共いきなりの大殴り大会で、

ここでは井上さんも下がらずに受けて立ってたんだけど、

最初の1分間は久高さんが僅かに優勢で、

その後井上さんも盛り返したんだけど、

残り1分からの最後の殴り合いになると久高さんの方が回転力で勝ってたし、

ショットの正確性でも井上さんを上回ってたんだわ。

 

 

ってことで自分は僅差ながら久高さんの96-94だったんけど結局、

98-92、98-93、97-94ってことで井上さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

自分にはアレーッ?て感じが拭えなくて、

あれで98-92かあって驚いてしまったんだけど、

久高さんの地元でやれば全く逆になりそうだねってある人も言ってたんだわ。

 

主催ジムのメインイベンターであったことと、

世界ランク保有者ってことで井上さんに2ポイントほどのフェイバーを与えて、

久高さんのボディショットは全く有効性が無いって、

そういうことにすればそのスコアも全く考えられないことではないんだけど、

一方では自分の目が節穴だったかも知れなくて、

そしてこういう事が重なれば自分の引退が近いってことでもあるんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 久高寛之さん

② 井上拓真さん

③ 太田啓介君

 

 

 

複雑な自分の心の内を察してか、

今日は朝から雨がショボ降ってるんだわ。

 

 

2017年8月27日 (日)

PLANET 9 (4)

 

Img_1211

 

 

 

≪悪徳系ジムの悪行の色々……。≫

 

前稿でファイトマネーに関する基本的な仕組みを書いたんだけど、

世の中にはその基本を順守しないジムが沢山あって、っていうより、

ちゃんと規程通りのファイトマネーを支払ってるジムの方が圧倒的に少なくて、

自分の中では日本の西半分のジムは殆どがアウトじゃないかと思ってるんだわ。

 

勿論東日本にも彼らを凌ぐほどの超悪徳系も存在するんだけど、

そろそろいい加減に改めないとプロボクサーが減る一方で、

実際最近のマッチメイクの困難さは尋常じゃないほどで、

10年もしたら多くのジムが閑古鳥状態になるだろうし、

テレビ放映される世界タイトル戦以外は存在し得なくて、

一般のボクシング興行は成り立たなくなってしまいそうで、

結局は自分で自分の首を絞めつつあるのと全く変わりないんだわ。

 

そもそもジム経営っていうのは公益事業でもなんでも無いんだから、

悲惨な経営をしてるジムは一日も早く転廃業した方がみんなの幸せな訳で、

ボクサーにしわ寄せしながら悪行を続けてると死後は完璧に地獄行きだし、

生きてるうちにもそのうち必ず天罰が下るって素朴に思ってるんだよね。

 

 

今日は悪徳ジム系の悪行の数々について、

自分が聞き知ってる範囲ではあるんだけど箇条書きで書いてみるね。

 

 

☆ ファイトマネーの取り分は追加チケット分も含めて30%だけで、

ボクサーが売り上げた総額の70%をジムに獲られた。

→A級ボクサーの場合、無償で受け取れる筈の30万円分のチケットのうち

21万円分をかすめ取ってる。

 

 

☆ ボクサーが本来無償で受け取れる筈のファイトマネー相当額のチケットも

追加分チケットと合算して全て額面の80%~90%で買い取らされた。

→追加分のチケットからも10%~20%ほどをかすめ取ってて、

合計の買い取り請求金額の中から現金でファイトマネーを支払った形にしてる。

 

 

☆ 試合をする度に会長の交通費2,000円と1,500円のバンデージ代を

ファイトマネーから差し引かれた。

 

 

☆ スパーでケガをして試合を棄権せざるを得なくなったC級ボクサーから、

会長に対する慰謝料も込みってことで20万円を脅し取った。

(普通はC級のペナルティはファイトマネー相当額の6万円なんだけど、

自分はその時の領収書を確認してるんだけど、これは明白な恐喝罪だね。)

 

 

☆ デビュー戦から15試合分の全部に関して1円のファイトマネーも支払わず、

合計300万円以上を踏み倒した。

 

 

☆ 最初の日本タイトル戦のファイトマネーは全くのゼロで、

初防衛戦の際に5万円だけ貰った。(通常は100万円)

 

 

☆ そろそろ引退しようかと思ってるボクサーに対しては、

OPBFタイトル戦のファイトマネーを20万円しか支払わない。(通常は100万円。)

 

 

☆ 3回のOPBFタイトル戦で合計600万円以上のチケットを捌いたが、

色々ゴタクを並べられて合計50万円ほどしか貰えなかった。

 

 

☆ A級、B、C級の区別も無くファイトマネーは一律12,000円/Rで、

それも全てチケット払いが前提でそれは要するに、

1ラウンド当たり現金換算で6,000円のファイトマネーってことで、

4回戦なら24,000円、6回戦で36,000円、8回戦でも4,8000円ってことで、

まさか嘘だと思うだろうけど、何なら○○ジムに確認して欲しいところなんだけど、     

この地区では他にも15,000円/Rとか20,000円/Rとか色々あって、

コミッションとか協会のルールなんてまるでシカトの無法状態なんだよね。

 

 

☆ 試合をする気がないのに勝手にマッチメイクされてしまって改めて断ったら、

練習はしなくていいからとにかく体重だけ合わせろ、

で、当日は1~2発喰らったところで倒れろ、

そしたら俺がタオルを入れてやるからって八百長試合を強要された。                                                            

 

☆ 試合を断ったらお前が自分でプロモーターに直接話せって言われて、

話をしたら代わりにタイ人を呼ぶから90万円払えって言われた。                                                            

 

☆ 世界戦を組んでやったんだからファイトマネーゼロは当然だし、

掛かった費用を取り戻すまでは延々のゼロファイトマネーだってさ。

 

 

☆ デビュー戦から膨大なチケットをノルマとして課せられて、

C級なのに40万円分のチケットを押し付けられた。

 

 

☆ ノルマとして与えたチケットを完売出来ない場合には

不足分をそのボクサーに対する貸金として、

次回次々回の試合の際に精算させようと仕組むんだけど、

次回次々回にもチケットノルマを課せられるもんで精算は延々で、

ボクサーはまるで多重債務者のようにされてしまうんだわ。

 

 

☆ 個人的な応援者が支給したトーナメントの優勝プレゼントの50万円の内、

40万円以上を抜き獲られた。

 

 

☆ 追加分のチケット代はコミッションに納めることになってるからと称して、

会長夫人が全額を搾取した。

 

 

☆ ジム会長の親族の損保外務員に強引に車の保険を変えさせられた。

 

☆ ジム会長の親族に無理矢理新興宗教に入れさせられた。                                                            

 

☆ 2ヶ月後のデビュー戦に関して会長から打診を受けその場ではOKしたが、

一晩考えてやっぱりまだ自信がなかったもんで翌日に断ったら、

違約金として8万円獲られた。

 

 

☆ 休会届を出してるのに登録料だと言われて月々2,000円を獲られた。

 

 

☆ ランカーになった時点で月謝を免除されたが、

ノーランカーに戻ったら免除されてた期間の月謝をまとめて請求された。

 

 

☆ チケット代に消費税を乗せられて請求された。                                                        

 

☆ ジムから仕事先を紹介されたことでファイトマネーの誤魔化しを正当化された。                                                          

 

☆ 別なジムに移ったら今までと同じくらいのチケットを捌いたのにも関わらず、

手取り分が2倍から3倍に増えた。                                                             

 

☆ スパーリングに呼ばれて行って相手方ジムから謝礼を貰ったんだが、

3分の1を所属ジムに獲られてしまった。                                                               

 

☆ マスコミの取材があって謝礼が出たんだけど、

ジムに振り込まれたまま本人には1円も渡らなかった。

 

 

☆ テレビから出演料が出た筈なんだけどなあ……。               

 

 

 

 

もっと色々あって忘れてしまったモノも多いんだけど、

それでも悪徳ジムの悪徳さは充分伝わったんじゃないかと思うんだけど、

悪徳ジム系はとかく悪徳系同士でつるむことが多いから、

よく見てると悪徳系の人脈が透けて見えてくるんだよね、

 

悪徳系ジムで育ったボクサーが自らジム経営に乗り出した際には、

悪徳系を引き継ぐケースが多くてその系譜が見えてくるんだけど、

自らが酷い目に遭わされたからきちんとしようと思うケースは皆無で、

現役時代に搾取された分を取り戻そうとするみたいなんだよね。

 

その他、ちゃんとしたジムで育った筈なのに悪徳系に染まってしまって、

一門から破門されてしまったような情けないケースもあるんだわ。

 

 

ボクサーの悲惨さは少なからず伝わったかと思うんだけど、

一方ではボクサーの方が勘違いしてるケースも多くて、

ジムとの間に無用な誤解やトラブルを生じてる場合もあって、

特にマスコミ系からの謝礼等に関しては、

別途のマネージメント契約が必要だと思ってるんだよね。

 

 

悪徳ジムの悪徳さの羅列で気が滅入ってしまうんだけど、

世の中には普通にちゃんとした、或いはとっても温かいジムも勿論あって……、                                                             

① 規程通りのファイトマネーは当然きちんと支払う。

② 他ジムへの移籍に際してはその理由に関わらず移籍金を一切取らない。

③ 自腹を切って移籍してきたボクサーには負担額分の月謝を免除する。

④ マスコミ系とかスパー相手からの謝礼等は全額をボクサーの収入にする。

⑤ ファイトマネーを現金払いにするかチケットにするかをボクサーに選択させる。

⑥ 他ジム興行の場合の追加チケットに関しては一切マージンを乗せない。 

⑦ 追加分チケットが順調に捌けてるかどうかを試合の10日前に確認して、

   苦戦してる場合ならジムが後援者に販売協力を依頼する。 

 

とにかく①が大前提なんだけど、ジムの大小を問わず、

②~⑦の幾つかを或いはその全部を充足するジムもあるんだよね。

 

 

ボクサーにとっては悪徳ジムにはめられてしまうか、

ちゃんとしたジムに所属するかではそれこそ天国とドブほどもの差がある訳で、

以前にも書いたけど今練習してるジムでそのままプロテストを受けるか否か、

っていう点に関してはくれぐれも慎重であるべきなんだよね。

 

 

次回はボクサーのジム移籍に関する事を書いてみるね。

 

 

 

ところで今日の世界タイトル戦なんだけど、

ちゃんとファイトマネーが支払われるのかなあ……。

 

 

メイウェザーの試合はアリと猪木がやってたおふざけ色物系と同じで、

金儲けの為の茶番以外の何物でもないから勿論見るつもりはないけど、

亀海喜寛さんとミゲール・コットの試合は必見だよね。

 

 

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2017年8月24日 (木)

後楽園ホール・8月23日

 

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“虹”

 

ちょっと前の雨上がりの夕暮れの虹で、

右半分が撮れてないんだけど余り見た記憶がないほどの半円形だったんだわ。

 

 

 

観戦記の前に高校野球のことをちょっとね……。

 

準決勝に残りそうな高校は西日本では広陵と大阪桐蔭、

東日本では花咲徳栄と東海大菅生じゃないかって思ってたら殆どその通りで、

ただ天理が大阪桐蔭に代わっての準決勝進出で、

最終的には広陵と東海大菅生とで決勝戦じゃないかって思ってたのが、

結局は広陵対花咲徳栄ってことで、

昨日の決勝戦は花咲徳栄が埼玉県勢で初めての優勝だったんだわ。

 

世間では通算ホームランとか打点の新記録が生まれたって大騒ぎなんだけど、

しっかり見たというより流し見ではあったんだけど、

それでもほぼ全試合を見た自分の感想からすると、

あれは飛び過ぎるボールのせいじゃないかって思ってて、

同じ回の表裏で満塁ホームランが出るなんて尋常じゃないし、

ゴルフでも飛び過ぎるボールの登場で従来のゴルフが無茶苦茶になるって事で、

現在はボールの反発係数に制限が為されてるんだけど、

それと同じでプロ野球でも何年か前にそういう問題がクローズアップされて、

結局元に戻されたっていうことを薄っすら記憶してるんだけどね。

 

飛び過ぎボールの他に気が付いた点を幾つかを挙げてみると……。

 

☆ 投手がフォークやチェンジアップ等の変化球に頼り過ぎる。

☆ 変化球が多い分キャッチャーのパスボールがやたら多い。

☆ 相対的に内野手が下手。

☆ ピンチに際してヘラヘラ笑いながらの投手が多かった。

☆ ワン&オンリーの絶体的エースがいるチームより

   複数の中エース級を抱えたチームの方が勝ち残る率が高い。

☆ 投手にしろ打者にしろ将来プロで活躍しそうな選手がとっても少なかった。

 

それにしても大差が付き過ぎて途中から興味を失ってしまった試合が多かったし、

出場チーム全体のレベルの低さは近年稀に見るほどだったなあ。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは23日の続きって感じで、

ユース王座の準決勝戦と決勝戦が5試合組まれてて、

テクニック的には圧倒的に前日を上回ってる試合が幾つかあって大満足。

 

 

① 龍神佳輝君(ワタナベ)×山西隆廣君(新日本木村)……L 4R

2勝3敗1分の21歳・山口県と、2勝(1KO)5敗(2KO)の26歳・東京都。

 

<1R>

フレームのデカイ龍神君が力勝負を優勢のまま進めてたんだけど、

それでもお互い1~2発打ってはすぐに組み付くっていうのが多くて、

それが延々だったもんで仕方なく一旦の休憩タイム。

 

 

後で確かめたら2Rに龍神君がダウンゲットしての

39-36、39-37、38-38ってことで随分バラけての2-0ってことで、

龍神君の判定勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 山本祥吾君(ワタナベ)×泉谷貴史君(越谷634)……L 4R

1勝2敗(1KO)の25歳・茨城県と、1勝(1KO)1敗(1KO)の26歳・東京都。

 

<1R>

泉谷君はいかにも肩をいからせ過ぎでスムースな腕の回転が出来てなくて、

リラックスした感じの山本君の動きの方がこなれてて、

1分01秒に右クロスをヒットさせて泉谷君をグラッとさせた途端の一気攻めで、

そのまま泉谷君を南ロープに追い詰めたところで右ストレートを大直撃。

 

堪らず泉谷君が倒れ込んだところで即のストップエンドで、

1分04秒、山本君のTKO勝ちだったんだけど、

ジャブから右への繋がりがとってもスムースだったのが勝因だと思うんだけど、

それにしても山本君、2015年に17歳でデビューして、

今年25歳ってパンフに書かれてたんだけど、そんなことないよね。

 

 

これ以降の5試合は日本ユース王座の準決勝戦と決定戦だったんだわ。

 

 

③ 大野俊人君(石川)×小林孝彦君(10 COUNT)

                         ………SL 6R

5勝(5KO)1敗(1KO)の21歳・東京都と、

6勝(5KO)2敗(2KO)の21歳・埼玉県。

 

この試合は準決勝戦で、自分は大野君の勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

開始11秒での小林君の左フックがこの試合の最初のクリーンヒットで、

大野君も25秒に右のクロスを当て込んでのお返しヒットだったんだわ。

 

小林君がリーチで優位な中、大野君が若干プレスを効かせていったんだけど、

大野君の攻め込みは前振りが少な過ぎのいきなり系に終始してて、

何となく小林君に捌かれてるって感じが続いてたんだわ。

 

大野君が大きく狙い過ぎてた中、1分25秒での小林君の右クロスが効果的で、

その後も残り7秒での右ショートアッパーでポイントゲットを明確にしてたなあ。

 

<2R>

大野君のいきなり系がことごとく外されると共に、

足を使っての小林君の当て逃げ系が流れを作っていったんだけど、

自分にはこの日の小林君の戦い方はらしくないとしか言えなくて、

ハードパンチャー対決を敢えて避けたポイントボクシングって決めてたみたいで、

とにかく勝ちに徹すればそういう戦い方もチームとしては充分有りなんだろうけど、

単なる観戦者にとっては全く面白くない展開になっていった訳で、

空回りを続ける大野君が歯がゆくなったまま一旦休憩タイムゲットだったんだわ。

 

 

そのままラウンドが進むごとに1ポイントづつ失ってしまいそうだった大野君、

どんな感じになったのかって5R途中に戻ってみたら、

小林君が緩んだところを右目周辺を腫らせた大野君が必死追撃してるところで、

何と小林君はまるで別人のようにそこらじゅうを逃げ回ってたんだよね。

 

<6R>

大野君が激しく追い立てまくって、小林君が逃げ回ってたんだけど、

その小林君はやたらゴロンゴロン転んで余程休みたいのかって感じで、

最後の方はもう立ってるのがやっとって感じで、

逃げまくって体を屈めてただけで殆ど何も出来ないままだったんだわ。

 

このラウンドは自分には10-8ほどもの大差を感じたもんで、

最終スコアがとっても気になったんだけど結局、

58-56、58-57、57-57ってことで小林君の2-0勝ちってことで、

仕留め切れなかった大野君はつくづくの痛恨だったんだわ。

 

 

 

④ 吉開右京君(島袋)×平岡アンディ君(大橋)……SL 6R

5勝(4KO)1敗の20歳・沖縄県と、

9勝(6KO)0敗のサウスポー、21歳・神奈川県。

 

この試合も準決勝戦で、

外園隼人さんに似た風貌の吉開君を陰ながら応援してたんだけどね……。

平岡君は21歳なったと思うんだけどパンフでは20歳になってたね。

 

<1R>

平岡君の方がフレーム的に大分余裕があったんだけど、

吉開君は何ら怯むことなくまずは開始24秒に右クロスをクリーンヒット。

 

一瞬揺らいだ平岡君、いつもなら序盤にいいのを貰ってしまうと、

それほどハートの強くないところを見せて警戒気味になってしまうんだけど、

この日のっていうか最近の彼はジムを変わった効果も伴ってか、

すぐに立て直して一転攻勢を仕掛けていったんだわ。

 

それでもこのままだと吉開君のポイントだなあって思ってた残り36秒、

青コーナー近くでグイッと踏み込んでの強烈なフックを左、右って打ち込んで、

体勢を崩したままロープに飛ばされてしまった吉開君からダウンゲット。

 

<2R>

相手が打ち込んでくる瞬間に合わせる平岡君のショートブローが抜群で、

そのタイミングといい当て勘といいもう惚れ惚れモンだったんだわ。

 

すっかり相手のリズムとタイミングを把握した感じの平岡君、

残り22秒のリング中央でまたもや実に華麗なカウンターヒットで、

右ショートフックを貰ってしまった吉開君が体を捻じるようにして2回目のダウン。

 

<3R>

相当なダメージを負ってた筈の吉開君もまだまだ諦めてはいなくて、

再度ジャブから立て直していったんだけど開始41秒、

殆ど赤コーナー前だったんだけど、平岡君がまたまたのカウンターショットで、

今度は左ストレートが渾身の当たりだったもんで吉開君、

一発失神系の仰向けバッタンダウンしてしまったんだわ。

 

余りに激しい倒れ方だったもんでレフェリーも即のストップエンドで、

0分46秒、圧倒的な力量差で平岡君のTKO勝だったんだわ。

 

 

ってことで、この階級の決勝戦は小林孝彦君×平岡アンディ君になったんだけど、

小林君は今日よりもっともっと走りまくらないと瞬殺されてしまいそうだなあ。

 

一方の吉開君なんだけど、強いメンバーとのスパーとか対戦を増やせば、

もっともっと伸びるんじゃないかって自分は思ったんだけどね。

 

 

 

⑤ 武田航君(角海老)×中村祐斗君(市野)……B 8R

10勝(4KO)1敗1分のサウスポー、23歳・神奈川県と、

7勝(6KO)3敗の20歳・三重県。

 

この試合は決勝戦だったんだけど、

中村君は初見のボクサーで、そのKO率は脅威だったんだけどね……。

 

<1R>

中村君はジャブ省略系のいきなり強めのワンツーボクサーで、

そういうスタイルだっていうのはすぐに解って、

実はそれだけでしかないっていうのもすぐに解って、

巧さがそれに伴ってないところに武田君の勝ち目が見えてきたんだよね。

 

ってことでまずは武田君のジャブが意外に簡単に2発連続ヒットして、

そのジャブはその後もほぼ当て放題って感じで、

中村君には全く見えてなかったみたいで、

で、残り1分を過ぎると中村君の顔面はそこそこ赤くなっていったんだわ。

 

中村君はひたすら顔面狙いのワンツーオンリーではあるんだけど、

その全てを必殺系で打ってくるから武田君、くれぐれも要注意なんだよね。

 

<2R>

武田君には一発の威力はないんだけど積み重ねればダメージを与えられる訳で、

ひたすらそれを信じて細かい手数の集積を目指してたんだけど、

相変わらず相手はガァーッと突っ込みながらブンブン振ってきて、

明らかにガチャガチャの乱闘系を希望してるみたいだったんだわ。

 

ジャブ無しの相手っていうのは武田君にとっては有り難いことこの上なくて、

一見危険度に満ちた振り回しも見極めれば実に単調な訳で、

ラウンド半分が過ぎた頃、中村君の突っ込みを左に交わしたその直後、

タイミングのいい右フックをヒットさせてリングほぼ中央で華麗なダウンゲット。

 

それ程のダメージを引きずることなくのリスタートだったんだけど中村君、

その後も武田君の左ストレートをまともに貰うことが多くて、

体の動きにそれほどの劣化は見られなかったんだけど、

それでも顔面はかなりイビツになってきたんだわ。

 

<3R>

不用意な一発さえ貰わなければっていう条件付きではあったんだけど、

ほぼ武田君の勝ち目が見えてきたんだけど、

不用意な一発を貰ってしまうってこともボクシングではしょっちゅう起こる訳で、

全くポイントを取り切れてない中村君もまだまだ元気満々で、

武田君も集中を切らす訳には行かなかったんだわ。

 

それにしても中村君、いつまで経っても初回のままで、

そんな右をいきなり大きく振り出していっても当たるもんじゃなくて、

全く当たらないから焦るのかも知れないんだけどとにかく粗くて雑々のままで、       

そうこうしてる間に武田君のジャブを左ストレートを当てられ放題だったなあ。

 

<4R~5R>

気持ちとフィジカルの強さは驚異的な中村君だったんだけど、

技術的なことは余り教わってないような勿体無さで、

攻撃に際しての工夫の無さは信じられないほどだったし、

相変わらず顎が上がったところでの被弾が納まらなくて、

頭をガックンガックンさせる打たれ方の形が悪過ぎだったんだよね。

 

武田君も4Rに左目上をバッティングカットしての一段落だったんだけど、

中村君としてはまぐれでもいいからどこかでブチ当てて倒さない限り、

勝ち目は無くなりつつあったんだわ。

 

見栄えが良かったのは武田君のボディブローからの繋ぎの顔面ヒットと、

5R終了ゴング直前の左ストレートだったなあ。

 

<6R>

中村君としてはどこかで圧倒的に飛ばさないといけないんだけど、

最初っからずっと一本調子でメリハリも効いてなかったんだけど、

武田君の方もここに来て打ち疲れのようなものが垣間見えてきて、

特に打ち終わりが雑というか緩みつつあったんだわ。

 

<7R>

元気っていう点では中村君の方が勝るようになってきて、

武田君としては変な無理をせず適当にあしらった方がいいような感じで、

ラウンド開始直後からの30秒間を相手の自由にさせ過ぎてたんだけど、

1分40秒辺りでの打ち合いで大きく挽回して、

残り1分、手数の落ちた中村君を更に攻め立てたんだけど、

中村君の踏ん張りもホント半端じゃなかったんだよね。

 

<8R>

無駄なイッセノセを避けながら武田君にはパーフェクト勝ちが見えてきて、

強めの左ボディから最終ラウンドを始めたんだけど、

ここに来ていきなり消耗が目立ってきた中村君は殆ど反撃に移れないままで、

それならってことで攻勢を強めた武田君が手抜きの無い一気の追い込みで、

最後は中村君を南ロープに押し付けてのワンツーをヒットさせて、

体勢が緩んでしまったところでレフェリーがもう止めようねストップしたんだわ。

 

 

倒せるタイミングを逃さなかった武田君が1分48秒でのTKO勝ちで、

周囲で見てた他ジムの会長達も彼は逞しくなったよねって言ってたんだわ。

 

 

 

⑥ 石田凌太さん(宮田)×水野拓哉さん(松田)……SB 8R

8勝(6KO)1敗(1KO)のSFe級11位、21歳・東京都と、

11勝(11KO)1敗1分のSB級13位、22歳・愛知県。

 

この試合も決勝戦だったんだけど、

普段二人が所属する階級には二つもの差があって、

つまりリミットでは3.6㎏も違うクラス同士の戦いってことで、

自分はひたすら石田さんの減量の影響を心配したんだよね。

 

<1R>

やっぱりフレーム的には石田さんの方が圧倒してて、

ラウンド序盤は水野さんの方に遠慮というか警戒感が強かったんだよね。

 

基本的なプレスは石田さんで、スピードは水野さんだったんだけど、

二人共同じようなボクシングスタイルだったんだわ。

 

石田さんは実にいい左フックで先攻してて、

水野さんは基本的にはイッセノセの単純系で、

特別の小技も持ち合わせて無さそうだったんだわ。

 

<2R>

コンビネーションブローも上下の打ち分けに関しても

水野さんには特に見るべきものが無くて返しの左に対する意識も希薄で、

接近してのボディブローの他は右一本頼りって感じだったんだよね。

 

石田さんにも特別の有効打は無かったんだけど、

攻勢点で僅かなポイント差をゲットしたんじゃないかなあ。

 

<3R>

こんな感じなら石田さんの楽勝じゃないかなあって見てたら、

このラウンドの初っ端から体寄せ合っての揉み合いになった途端、

水野さんが水を得た魚のように元気なっていって、

これまた僅かではあったんだけどこのラウンドは水野さんポイントだったなあ。

 

<4R>

お互いに膠着状態っていうかマンネリ系になってしまって、

きっかけになるパンチが欲しいところだったし、

攻め方の工夫が求められたんだけど、流され始めたのは石田さんの方で、

相手の土俵の密着ボディ戦で消耗してしまったみたいで、

全体の腕振り自体もかなり鈍くなってきたんだわ。

 

こりゃこのまま押し流されてしまいそうだな、

やっぱり石田さんには減量が過酷過ぎだったとしか思えず、

普段ならこんなことは無いのになあって思いながらの離席だったんだわ。

 

 

その後も場内はリング上のやり取りに大騒ぎで、

ただ乱暴なだけの前後不覚の殴り合いに大盛り上がりだったんだけど、

自分には石田さんの不出来が拮抗した試合にしてしまったとしか思えず、

残念ながら、まるで他人事のような感覚から抜け出せなかったんだよね。

 

 

ってことで発表されたスコアが77-75×2、76-77の2-1で、

水野さんの僅差判定勝ちっていうのもそんなもんかなあって感じだったんだわ。

 

 

地元判定が著しいって聞かされてる中日本の人達に、

東日本は結構ちゃんとしてるってところを見せられたのだけが良かったね。

 

 

 

⑦ 中谷潤人さん(M・T)×ユーリ阿久井政悟さん(倉敷守安)

                          ………F 8R

12勝(9KO)0敗のF級14位、サウスポー、19歳・三重県と、

11勝(7KO)0敗1分のLF九4位の21歳・岡山県。

 

<1R>

阿久井さんは相手の中間距離からの強打を警戒してのシッカリガードで、

何とか詰め寄って打ち込むチャンスを窺ってたんだけど、

スタンスが広い割にはショートブローも巧い中谷さんは全てにおいて万全で、

残り4秒には綺麗な左ストレートを狭いところに打ち込んでたんだわ。

 

中谷さんは右手を前に置いて好きな距離をキープしようとするんだけど、

だからって接近戦が不得意って訳では決してなくて、

一旦詰まったところでのショートブローの迫力も実に半端じゃないんだよね。

 

<2R>

お互いの前の足が交差することが多くなってきて、

いよいよの接近戦が始まりつつあったんだけど、

二人共極上に近いディフェンス能力を備えてるもんで、

中々簡単にはクリーンヒットをさせて貰えなかったんだけど、

残り1分08秒、中谷さんの鋭い左ストレートが小気味よくヒットして、

思わず阿久井さんがユラッとしてまったんだわ。

 

それにしても密着しての中谷さんのショートアッパーは誰に教わったのかって程で、

右も左も体を傾けながら2~3発も連続打ちするもんで惚れ惚れだったんだわ。

 

<3R>

総体としての手数は阿久井さんも劣ってはいなかったんだけど、

狭いところを正確に当て切る能力としては比較になってなくて、

特に例のショートアッパーは常に圧巻圧巻で、

フックを打たれるのを嫌って阿久井さんが左右顔面を固めるところを

その両肘の間を通すように鋭く打ち上げてたんだよね。

 

<4R>

開始1分過ぎから中谷さんのショートラッシュが続いたんだけど、

その後は一旦離れて距離を作ったところから長い強めのワンツーを打ち込んで、

すぐ詰めてショートラッシュしてまた離れて長い距離の打ち込みって、

相手にとってはパンチの強弱と距離の遠近の両方で攻め立てられる訳で、

阿久井さんとしては手の施しようが無いって感じになってしまって、

残り8秒からは防戦一方のまま相当追い込まれてしまったんだわ。

 

<5R>

阿久井さんも踏ん張って折々のボディブローには渾身の力を込めてたんだけど、

それだけで相手を倒し切るのはタイボクサーでない限り殆ど無理な訳で、

そこから有効な顔面ヒットに繋げ切れないままのことが続いてて、

どうしてもポイントを取り切るところまではいかなかったんだよね。

 

<6R>

まだまだ阿久井さんもいいショットを垣間見せてたんだけど、

そこからの一連の打ち合いが一段落してみれば明らかな打ち負けで終わってて、

残り1分半頃からは体の揺らぎが目立つようになってきたんだわ。

 

八方手を尽くしはしたけど万事休すって感じになってしまった阿久井さん、

最後はディフェンス姿勢を固めたまま南ロープに押し付けられてしまって、

フィニッシュに入ろうとした中谷さんとの間にレフェリーが割って入って2分01秒、

中谷さんの圧倒的なTKO勝ちだったんだわ。

 

 

敗れた阿久井さんに通路で 「お疲れさん。」 って声を掛けたら、

物凄くサバサバしてるような感じだったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 中谷潤人さん

② 平岡アンディ君

③ 武田航君

 

 

 

“PLANET 9” のファイトマネーの件に関しては、

結構沢山のコメントが入ってたんだけど、

「○○ジムをぶっ潰して下さい。」

「××ジムを調査して下さい。」

「△△ジムはどうしようもないです。」 的なモノが多くて、

要するに根拠不明の単なる中傷の域を出てなかったり、

どこがどういう風におかしいのかが説明されてなかったりして、

公開するのを控えたもんで悪しからずです。

 

 

2017年8月23日 (水)

後楽園ホール・8月22日

 

Img_1221_2

“ハト”

 

ちょっと前から一羽のハトがバルコニーにやって来るようになって、

ソイツはとっても人懐っこくて飛んで来た最初の日からこんな具合で、

自分が鉢植えに水やりをするのを何処かで見計らってるみたいなんだよね。

 

周囲を糞で汚したり仲間を連れてくるようになったら、

色々面倒だから止めるつもりなんだけどいつも一羽で糞も残さないから、

ちょっと続けてみるかってことで……。

 

 

昨日の後楽園ホールは満員ってほどでは無かったんだけど、

自分的にはワクワクのカード満載だったんだよね。

 

 

① 中山祐太君(勝又)×脇山貴継君(ワタナベ)……50㎏ 4R

1勝1敗1分の21歳・東京都と、1勝2敗の18歳・福岡県。

 

<1R>

初っ端からガンガンの二人だったんだけど、

1分が過ぎる頃には中山君の振り回しが一段落して、

距離をキープしながらジャブで誤魔化すようなボクシングに移行していって、

そこからが脇山君が飛ばしまくるチャンスだったんだけど、

接近戦でも手を出し切れてなくてツライ展開が続いたんだわ。

 

間欠泉的ではあったんだけど中山君のキレのいいショットの見栄えが抜群で、

脇山君の行くような行かないような中途半端さが目立ってしまったんだわ。

 

 

ってことで勝負の行方が見えてしまったモンで一旦休憩タイムで、

結局この試合は3R2分11秒で中山君のTKO勝ちだったんだわ。

 

第2試合も結果が透けて見えてたもんで休憩タイムを更に延長。

 

 

② 何チャラ・ポスワン×上岡泰君(元気)……SB 8R

23勝(6KO)12敗の33歳・タイと、

9勝(5KO)4敗(1KO)2分のサウスポー、25歳・埼玉県。

 

上岡君は中川勇太さんに判定負けして以来2年弱ぶりの試合だから、

気持ち良く復帰させる為のマッチメイクで、

当然の如く2R1分50秒で普通に勝ってたね。

 

 

 

ここからの4試合は日本ユースの初代王座の決定戦で、

色んな人に聞いてもどちらかが圧倒的に有利って答えが返って来なくて、

自分の事前予想も半分が外れてしまったんだよね。

8人の内7人が会えば挨拶を交わす知り合い達ばかりだったもんで、

ワクワクしながらも複雑な気持ちでの観戦だったんだよね。

 

 

 

③ 石井龍誠君(伴流)×三瓶数馬君(協栄)……SFe 8R

7勝(4KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・東京都と、

12勝(4KO)4敗(3KO)のサウスポー、22歳・埼玉県。

 

サウスポー同士のこの一戦は距離が全てじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

初っ端いい感じでスタートしてたのは石井君で、

三瓶君はリーチで優位な石井君の右手をとっても邪魔そうにしてたんだけど、

1分過ぎからは三瓶君の前詰めの方が効果を発揮し始めて、

途端に感じを掴んだみたいでショート連打で大きく攻勢に転じてたんだわ。

 

石井君が上体を振って回避しようとしてた中、

この日の三瓶君の的確なヒットヒットは目覚ましくて、

接近戦ではどうしても打ち負けてしまう石井君を終盤まで圧倒してたんだよね。

 

<2R>

開始28秒の左ストレートで展開を変えられそうだった石井君だったんだけど、

その後は単発に終始してしまって流れを奪い返すまでには至らず、

残り1分からはロープを背にしてしまう場面が目立ってきて、

残り8秒にも中々の逆ワンツーも見せてはいたんだけど、

ラウンドトータルでは三瓶君の山ほどの小ヒットの方が上回ってたんだわ。

 

<3R>

たまに打ち出すショットはかなり力感に溢れてはいたんだけど石井君、

何となく休み休みっていう感じが拭えないまま、

必ずしもキレは無いんだけどやっぱり三瓶君のコツコツ上下打ち分けが優勢で、

石井君はこんなもんじゃないと思うけどなあ……。

 

<4R>

このままなのか石井君、どっかで飛ばせないのか石井君、

相手の打ち疲れ待ちなのか石井君って感じが続いたんだけど、

このラウンドは残り5秒での左ストレートのハードヒットで初めてのポイントゲット。

 

<5R>

それでもやっぱり石井君の手数不足が目立ったままで、

いつの間にか顔面もかなり腫れてきてるし、

ハードな被弾は無かったんだけど相変わらず攻め込まれる場面が多いままで、

見栄えが良くないなあって思ってた残り6秒、

一気の挽回攻勢で三瓶君の左目上をヒットカットさせたんだわ。

 

<6R>

大きな展開が無かったままの終盤残り58秒から、

このラウンドも終盤にかけての石井君の踏ん張りが印象深くて、

何となんと石井君が3連続ポイントゲットでジャスト・イーブンに戻したんだわ。

 

三瓶君はラウンド序盤から中盤過ぎまでをリードしながら、

最後にひっくり返されてしまうっていうパターンが連続してたんだよね。

 

<7R>

残り2ラウンド、ホントの勝負はここからで、

これまでの通り三瓶君が残り1分までを優勢に進めてて、

石井君は後半頑張るっていう展開が予想されたんだけど、

このラウンドは三瓶君も終盤まで緩めることなくの奮闘で、

そのまま優勢ポイントをゲット。

 

接近激闘戦の中、石井君が右目上をバッティングカットしてたんだわ。

 

<8R>

まずは三瓶君の手数が目立ってたんだけど1分30秒、

バッティング傷で三瓶君がドクターチェックされた後からは狂熱のリスタートで、

石井君も必殺系で振りにいってたんだけど、

三瓶君の方も最後まで手数を落とすことなく踏ん張り通してたんだわ。

 

 

ってことで自分は77-75で三瓶君だったんだけど結局、

78-75、77-76、76-76ってことで三瓶君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

三瓶君の折々のボディブローはお互いに顔面へのクリーンヒットがない中では

やっぱり有効な攻勢って感じだったんだよね。

 

 

初めて見るユースタイトルのベルトは想像してた以上に立派で、

自分には日本タイトルのベルトよりカッコよく見えたんだわ。

 

 

試合後、暫くして近くに三瓶君が近くに来たもんで握手握手だったんだけど、

やっぱり石井君の強打は半端じゃなかったみたいで、

彼の顔面はかなり傷んでたんだけど、それでもとっても嬉しそうだったなあ。

 

 

 

④ 富岡樹君(REBOOT)×粕谷雄一郎さん(石川)……L 8R

3勝(1KO)0敗の20歳・埼玉県と、

9勝(1KO)1敗1分のランク7位、20歳・東京都。

 

この試合からだったかなあ、

この間京都でノーランカー相手に3-0勝ちした堀川謙一さんと、

大塚隆太さんと一緒観戦だったんだけど、

堀川さんはその試合内容に関して満足してるって感じじゃなかったんだよね。

 

<1R>

富岡君の好不調はその左手の使い方とフットワークに現れるんだけど、

この日の彼は実に絶好調に近くて、相手との距離を保ちながらのジャブジャブで、

1分08秒には左フックが小気味よくヒットしてたし、

このラウンドは左手一本でポイントをゲットしてたんだわ。

 

<2R>

粕谷さんはプレスかけながら重厚感に満ちてたんだけど、

スピード感は富岡君が圧倒してて、

細かく素早いヒットヒットで粕谷さんの顔面が徐々に薄赤くなり始めたんだわ。

 

<3R>

ラウンド序盤、粕谷さんがタイミングのいい左フックを返し打ってたんだけど、

踏み込みが甘かったせいか当たりが薄くて、                      

それ以降は攻めあぐんでることが多くて中々いい場面が作れなかったなあ。

 

 

実はこれ以降のラウンドは自分には正直とっても退屈で、

富岡君はあくまでアマチュアっぽいパフォーマンスに終始してて、

そりゃ打たれないままポイントを拾っていく技術は大したもんだったんだけど、

チャンスと見たら倒しに行くっていう過激さとは最後まで程遠かったし、

粕谷さんにしても最後まで一本調子のままで、

足の速い相手に二次三次の踏み込み攻め込みが出来てなかったし、

パンチの緩急とか打ち出しの工夫とかとも縁遠くて、

たまには体勢を崩すほど大きく振り込んでもいいんじゃないかとも思ったし、

要するに二人共、4Rから8Rまでずっと同じ感じのままだったんだよね。

 

 

ってことで自分は真面目にスコアを付けてなかったんだけど結局、

77-75、77-76、76-77ってことで富岡君の2-1勝ちだったんだけど、

自分の中では著しく消化不良だったもんで、

どこかで二人のガチの再戦を見たいって思ってるんだよね。

 

 

 

⑤ 溜田剛士君(ヨネクラ)×小坂烈君(真正)……Fe 8R

13勝(11KO)3敗(1KO)2分の23歳・長野県と、

7勝(3KO)2敗の19歳・広島県。

 

溜田君は既に大橋ジムへの移籍が決まってるんだけど、

この日は最後のヨネクラジムボクサーとしての登場で、

二人のヨネクラジムのトレーナーに混じってその大橋会長もセコンドに入ってて、

溜田君としては気合が入らない訳が無かったんだよね。

 

小坂君の事は堀川さんから色々教えて貰ったんだけど、

自分も今年5月の試合を見てる筈なんだけど強い印象は無かったんだよね。

 

<1R>

上背もリーチも優位な相手を前にして溜田君が何のためらいもないスタートで、

若干様子見で始めてた小坂君を初っ端から押しまくってて

数発の左フックをヒットヒットさせた後の残り1分13秒の西ロープ前、

右ストレートを綺麗にヒットさせて幸先のいいダウンゲット。

 

って思われたら何とスリップ裁定だったんだけど、

直撃を受けた小坂君が溜田君にもたれるように倒れ込んだ訳で、

あれは明確なダウンだったと思ったなあ。

 

それでも小坂君はダメージを感じさせないリスタートしてたのは立派で、

その後も残り28秒にも強烈な左フックを貰ってたんだけど、

メゲナイ態度はこの後の可能性を感じさせたんだわ。

 

<2R>

前の回若干出遅れてしまった小坂君が立て直しを図って、

最初っから正面から歯向かっていって、

身体面の頑強さと気の強さを全面に出していったんだけど、

溜田君の方は上体を巧く使っていつもよりディフェンスにも配慮してた中、

力強いショットを実にスムースに上下に打ち分けて優位を保ってたんだわ。

 

<3R>

小坂君は角度のいい右フックには繋げられて無かったんだけど、

それでも体を左に傾けた所からの左ボディが実に素晴らしくて、

余り貰い過ぎると先々で溜田君の障害になりそうなほどだったんだわ。

 

って見てた残り43秒、小坂君を東ロープに詰めた瞬間、

溜田君のいきなりの左フックが強烈ヒットで、

それが当たった時、バシッともバスンとも違ったパキャッて感じの軽い音がして、

それはまるでペットボトルをブッ潰したような音だったんだけど、

アレッて思った瞬間に小坂君が座り込んで片手を着いてしまったんだわ。

 

何とかリスタートした小坂君だったんだけど、

堀川さんと大塚さんは目をやられてたってすぐに気が付いて、

それでも頑張り通した小坂君を賞賛してたんだよね。

 

ただ終了ゴング後、レフェリーが小坂君サイドにすぐに寄って行って、

即の棄権が決まったんだわ。

 

ってことで3R終了時点での溜田君のTKO勝ちになったんだけど、

後でドクターに確かめたら思ってた通り小坂君は眼窩底骨折で、

モノや人が何重にも見えるって言ってたんだってさ。

 

残念な結果にはなってしまったんだけど小坂君、

自分が思ってた以上のパフォーマーだったから、

また是非見てみたいって思ったなあ。

 

 

試合後、ヨネクラジムへのテンカウントがあったんだけど、

一発目がスカ当たりで、全くもうって感じだったんだけど、

リング上には久し振りのクレージー・キムさんとかもズラッと並んで、

真ん中にベルトを巻いて立ってた溜田君が世界戦の勝者みたいだったんだわ。

 

 

 

⑥ 田ノ岡条さん(小熊)×山下賢哉さん(白井具志堅)

                          ………SF 8R

14勝(1KO)3敗4分のランク3位、サウスポー、23歳・埼玉県と、

10勝(7KO)3敗(2KO)のランク9位、21歳・東京都。

 

山下さんはジムを移ったばかりだし、

そもそもこの日の相手は2年半前に0-3負けして、

今やランク3位まで登り詰める足掛かりを与えてしまった痛恨の相手な訳で、

リベンジに対する気持ちは尋常じゃないって推測してたんだよね。

 

一方の田之岡さんもそりゃパンチ力自慢ではないんだけど、

このところ距離と攻撃の緩急の上達度が半端じゃなくて、

勢いだけで突っ込んで行くと山下さんも再度痛い目に遭わされそうなんだわ。

 

<1R>

上背で5㎝ほど優位な田之岡さんが適度な距離を維持しながらスタートして、

ガードを固めながら山下さんが踏み込みのチャンスを窺うっていう図式で、

若干田之岡さんの方が巧く処理出来てるなあって思ってた開始45秒だったんだわ。

 

何気に出したような感じの田之岡さんの左ショットをやり過ごしたその瞬間、

山下さんの大きく踏み込みながらの右ストレートが大直撃して、

それは丁度田之岡さんの下顎から首の付け根辺りに喰い込んで、

それ一発で田之岡さんが赤コーナー前で昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

これはちょっと無理そうだなあって感じの倒れ方で、

田之岡さんも一旦体を横向きにしながら何とか立ち上がろうとはしたんだけど、

下半身に全く力が入らないままのレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

ってことで、0分52秒での衝撃的なエンディングだったんだけど、

グローブタッチした時の山下さんの喜び方はホント半端じゃなかったんだよね。

 

 

田之岡さんとしては戦いが始まってすぐの事だったし、

必ずしも打ち負けた訳ではなくて、

今回はリベンジに燃える相手の気合に負けたって感じだったかなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 山下賢哉さん

② 溜田剛士君

③ 三瓶数馬君

 

 

 

 

 

2017年8月20日 (日)

PLANET 9 (3)

 

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≪ファイトマネー≫

 

 

あくまで男子プロボクサーのファイトマネーに限っての話なんだけどそもそも、

肝心のボクサー達が自らの正当なファイトマネーの金額を知らないというか、

ジムから知らされてない場合や意図的に隠されてる場合がとっても多いんだよね。

 

「ボクシングはカネじゃないんだから。」 なんていうまるで石器時代のような、

詭弁というか嘘ぶいた物言いでウヤムヤにしたまま、

出稽古を禁止してるようなジムの殆ど全部はアウトであって、

まともなファイトマネーを支払ってない搾取系のジムだってことが、

外部に漏れるのを極度に恐れてのことなんだけど、

規程されたファイトマネーが高過ぎる、マネージメント料が安過ぎるって、

正面切って反論するジムが皆無の中、搾取系ジムの会長達は、

まともに払ってない事をひたすら隠す実に情けない毎日を過ごしてるんだわ。

 

 

今、プロを目指してる練習生がまず一番に心しておくべきことは、

そのジムが搾取系なのかそうではないのかをハッキリ見極めるべきってことで、

現住所とか仕事の関係で身近なジムで練習してるとしても、

そのジムでプロテストを受けるかについては慎重の上にも慎重な判断が必要で、

先輩達やジム会長からファイトマネーとマネージメント料及び、

最終的な手取り額に関する正確な情報を得ておくべきなんだよね。

 

こと練習生のジム移籍に関しては何の拘束も規制も無いんだけど、

(それでも中には練習生の移籍に関しても協会に文句を言うジム輩もいるし、

そのジム輩をサポートする協会理事さえいるんだけどね。)

一旦そのジムでプロテストを受けてライセンスを取得したとなると、

その後何かの事情が生じて移籍しようとすると膨大な障壁が待ってる訳で、

移籍や移籍金に関しては何の規定もないのをいいことに、

ジム側から実に法外な移籍金を要求されたり、

あくまで移籍届にサインをしないままそのボクサーを潰してしまうっていう、

底意地の悪い目に遭わされたりするんだよね。

 

 

では、今日の本論であるボクサーのファイトマネーに関して書くんだけど、

自分は全国4地区の規程ファイトマネー額の全てを把握してる訳ではないんだけど、

多分東日本におけるそれが基準になってると思うから、

以下はそれに基づいて書いていきますね。

 

 

 

【ボクサーに対するファイトマネー一覧】

 

☆ 4回戦……………  60,000円

☆ 6回戦……………100,000円

☆ 8回戦以上………150,000円

 

更に……。

☆ 9位~15位のランカー………200,000円

☆ 5位~8位のランカー……… 300,000円

☆ 2位~4位のランカー……… 400,000円

☆ 1位のランカー……………… 500,000円

 

更に更に……。

☆ 日本、OPBFチャンピオン………1,000,000円

 

*世界戦に限りチャンピオン、挑戦者共にプロモーターが決定する。 

*日本とOPBFの両方にランクされてる場合は上位を選択する。

*どういう訳か関西では4回戦のファイトマネーだけが安くて5万円なんだわ。

 

 

 

ボクサー各位は上記の金額について改めて確認しておく必要があるんだけど、

このことさえ知らないボクサーが特に地方ジムにはとっても多いんだよね。

 

改めて言うまでも無く表示の数値はあくまで現金ベースの金額であって、

プロモーターの都合によってはチケットで支給されることも多くて、

その場合には現金の2倍の額面のチケットが支給されることになってるんだわ。

 

そのことは協会の会則の何処にも記載がないんだけど、

過去の理事会の議事録にはあるって聞いたこともあるんだけど、

そもそも長い間そういう慣習になってるんだよね。

 

また、主催地ではない地域から出張参戦するボクサーに関しては、

当地でのチケット販売は難しいだろうっていう配慮から

現金支給が原則になってるんだよね。

 

 

そもそも現金に代わるチケット支給については、

法律的根拠とか解釈に関する疑問を残したままであって、

有価証券とは認めにくいチケットで代払いするっていうことはつまり、

代物弁済を自ら認めることに通じてるんじゃないかと思う訳で要するに、

現金が不足してる家電メーカーが給料の代わりに、

電気釜やCDプレーヤーを従業員に支給するのと同じじゃないのかってことで、

協会としてはこの点に関する理論武装がまずは必須だと思ってて、

一番最初の取っ掛かりのところでのこの不鮮明さというか曖昧さが、

ファイトマネーの支払いに関するトラブル全ての出発点だと思ってるんだよね。

 

協会の顧問弁護士がこの点に関してどういう見解を持ってるのかって事で、

そもそも現金払いじゃないこと自体が許せないっていうジムもあるんだよね。

 

 

上記に規定されたファイトマネー額の確認の次は、

其々のボクサーの手取り額に関する具体的な計算に入るんだけど、

まず控除されるのが33.3%のマネージメント料と2%の健保金であって、

その他8回戦以上だと2,000円の月間賞協賛金、

(後楽園ホールで試合をする東日本のボクサーのみで、

タイトル戦の場合には3,000円。)

それから10.21%の源泉徴収税額(4回戦は源泉控除ナシ)が控除されるんだわ。

 

ってことでボクサーの最終的な取り分は一体どういう事になるかって言うと、

便宜上、ここではランカーではない東日本所属の普通のA級ボクサーが、

後楽園ホールで試合をした場合の現金払いとチケット支給の場合との違いを

書いてみるね。(なお追加チケットに関しては別稿。)

 

 

(A) 現金支給の場合

<収入>

・現金;150,000円

 

<支出>

・50,000円(マネージメント料)

・3,000円(健保金)

・2,000円(月間賞協賛金)

・10,210円(源泉徴収税額)

→【150,000円-50000円(基礎控除)】×0.1021

 

*最初の原稿ではこの部分に若干の間違いが有りまして、

あるジムの方に正確な情報を戴きましたので訂正させて頂きました。

尚、基礎控除額はファイトマネーが幾らであっても50,000円なのです。

 

* <収入150,000円>-<支出65,210円>=84,790円

 

 

(B) チケット支給の場合

<収入>

・チケット額面総額;300,000円

 

<支出>

同上

 

* <収入300,000円>-<支出65,210円>=234,790円

 

 

(A)と(B)とを比較するとチケット支給の場合の方が、

2.8倍ほども手取り額が多いんだけど、

これはボクサー自身がチケットを額面額で完売したことを前提にしてるし、

現金支給の場合だとチケット販売の手間が不要ってことも併慮すべきで、

一概にどっちがいいって言えないところもあって、

だからジムによっては(A)と(B)のどちらかを選択させるところもあるんだよね。

 

また、同じチケット払いの場合でも、

チケットの3分の1をマネージメント料として控除するジムもあって、

その場合にはボクサーの取り分の計算はチケット20万円分からスタートする訳で、

最終的な受取額は184,790円になるんだよね。

 

そしてジムが控除した10万円分のチケットはそのまま一般に販売すれば、

ジム側は本来のマネージメント料の倍額をゲットできることになる訳だし、

5掛け~8掛けで追加分チケットとしてボクサーに買い戻させれば、

5万円~8万円をマネージメント料として受領するこが出来るんだわ。

チケット払いに伴うこの程度の応用問題は、

次稿で例に挙げる数多の悪徳系搾取ジムの所業と比較すると、

まだまだ可愛い部類なんだけどそれでも、

ファイトマネーの支払いとマネージメント料の関係について、

曖昧なままに放置し過ぎてるのは大問題だって思ってるんだよね。

 

 

いずれにしてもファイトマネーとマネージメント料に関しては、

試合ごとにキッチリした明細書を発行しないジムは明白な搾取系なんだけど、

たとえ明細書は発行しても意図的にとっても解り難い構造にしてたり、

会長の交通費や1,500円ものバンデージ代を別欄請求してるケースもあるし、

真偽さえ疑わしいスパーリング経費等を差し引いたり、

源泉徴収しておきながら源泉徴収票をボクサーに渡さないっていう、

所得税法違反組も混じってるんだわ。

 

 

ファイトマネーにしろマネージメント料にしろ、

定められた金額は其々最低の金額であり、最高の控除率なんだけど、

どれだけボクサーからかすめ取ってやろうかって腐心してるジムが多い一方、

ファイトマネーを規程以上に支払ってたり、

規程以下のマネージメント料しか取ってないジムも厳然として存在してるんだわ。

 

ファイトマネーとマネージメント料に関しては、

ジムによってその違いは天空とドブほどもの差があって、

現役を10年続けててタイトルを獲得したことのあるボクサーなら、

貯金額が1,000万円っていう単位で違ってきて、

その差額分はジム会長の高級車に化けてたり、

酒や女遊び、パチンコ代なんかに消えてしまってるんだよね。

 

 

ファイトマネーに関する数々のジムの悪行については、

次稿にまとめてみるけど、悲惨な話しになると思うなあ……。

 

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2017年8月17日 (木)

PLANET 9 (2)

 

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本題に入る前に……。

 

【山中慎介さんのこと……。】

もし山中さんが敗けるならああいう感じしか無いって自分は思ってて、

近接系の超ガンガンボクサーに主導権を獲られて、

早い回に決着されるっていう最悪のパターンになってしまったんだわ。

 

中間距離での差し合いに終始すれば山中さんの土俵だったんだけど、

ルイス・ネリはジャブ抜きの接近乱打戦一本狙いで、

山中さんは早い回の決着を目指した余りか、

相手の戦い方を簡単に受け容れ過ぎたんじゃなかったのかなあ。

 

山中さんがショートブローが巧くないとは言わないけど、

その回転力と爆発力っていう点ではネリの方が圧倒的だったし、

常に頭の位置に留意してたネリに比べて山中さん、

初回からディフェンスが多少甘かった感じもしたんだよね。

 

4Rでのタオルインに関しては自分には特別の違和感は無くて、

残り50秒以上も残してた山中さんには凌ぎ切れそうになかったし、

レフェリーの我慢もギリギリのところのように見えてたし、

あんなにバタバタした山中さんを見るのは初めてでストップの直前、

相手の左フックを貰った時の顔面の吹っ飛ばされ方も尋常じゃなかったし……。

 

ただ陣営内ではタオルインに関して見解が分かれたってことなもんで、

出し切って敗けたのではないボクサーに対しては、

本田会長は安易な引退を許さないから、

そりゃ勿論山中さん自身の思いもあるだろうけどね……。

 

自分としてはこの日の山中さんは戦い方を間違えたに過ぎなくて、

2R終了ゴング寸前の左フックのダメージを多少ながら引きずってたネリに対して、

山中さんが3Rの初っ端から飛ばさなかったのが不思議だったし、

4Rは逆にムキになって行き過ぎただけだと思ってて、

あの場面、このままだと止められそうだって思ったら、

敢えて自分から手を着いてのダウンも有りだったと思う訳で、

いずれにしてもだから、何とか再度立て直して欲しいって思ってるんだけどね……。

 

 

 

 

≪日本ボクシング協会≫

JBCと同様この名称も自分は正しくないと思ってて、

“日本プロボクシング協会” ってするのが妥当だと思ってるんだよね。

(英語表記ではJPBAってなってるんだけどね……。)

 

自分が目を通したのは “東日本ボクシング協会” の会則・会規なんだけど、

東日本の理事や相談役が全日本の役員を兼ねてることが多いから、

基本的には全日本にも共通してると思ってるから、

これから書くことは “日本プロボクシング協会” に関するってことで……。

 

 

協会の会則には協会は各ジムオーナー達の連合組織ってことになってて、

各理事は新人王トーナメント運営やチャンピオンカーニバル担当、月間賞、

プロモーター委員会、女子ボクシング、社会貢献、U-15、名義問題等々を

担当してるんだけど、その他は健保金管理とか財務、広報の部門があるだけで、

JBCルールと同様、ジムとボクサーの関係には全く触れてなくて、

だからジムとボクサーとの間に発生したファイトマネーの支払いや

移籍に関する各種のトラブルの受け皿にもなり得てなくて、

ボクサーにとっては相談の道が全く閉ざされてるんだよね。

 

協会には適宜苦情処理委員会というものが設けられるんだけど、

それはあくまで名義貸し問題等ジム同士のトラブルに限ってのことで、

ジムとボクサー間のトラブルはジム内で解決してくれっていうのが基本スタンスで、

だからジム側のやり放題が増長してるっていうのが現状なんだよね。

 

 

ってことで協会っていうのは要するに仲良しクラブの延長のような組織であって、

その不完全な側面だけを強調してみると、

ボクサーに背を向けた欺瞞に満ちた搾取的な集団と言えなくも無いんだわ。

 

 

今、協会の中には法人化する動きがあるんだけど、

そんな論議は自分には言語道断としか思えず、

ジムオーナー達が新たな利益の確保を画策してるだけとしか思えず、

そんな事よりもっと先にやる事があるんじゃないのかって強く思うんだよね。

 

 

そんな協会の体質というか現状を何とか改善したいと思ってる役員や

会員達も勿論少なくはないんだけど、

協会が定めたファイトマネーを支払ってない理事の数も多くて、

理事でさえそんな状況なんだから一般会員なら更に推して知るべしであって、

ほぼ無法状態に近いモノがあるんだよね。

(ファイトマネーの支払い状況に関しては後日詳述するけどね……。)

 

 

ボクシングの試合では興行ごとに協会事務局から “興行明細表” が発行されて、

そこにはプロモーター費や健保金、月間賞協賛金等が記されてるんだけど、

その計算基準額として出場ボクサー達のファイトマネーも記載されてるから、

自分が思う将来的なあるべき姿としては、

各出場ジムはそれに準じたファイトマネーを支払ったことを証明する手段、

即ちボクサーの領収書提出を義務づけるべきだと思ってるんだよね。

 

 

他のプロスポーツと違ってプロボクサーは選手寿命が極端に短いこともあって、

所謂選手会のような組織が馴染めないところがあることを逆手に取って、

目に余るようなジム側の横暴がまかり通ってることも多いから、

将来的には協会の中にジムとボクサー間のトラブルだけを管轄する

第三者委員会のようなものを設置する必要も感じてて、

勿論協会員はその委員には就任できないってことが前提だけどね……。

 

 

ジム設立から協会加盟の何から何までを借金だらけで始めたジムなんて、

間違って入会してしまったボクサーや練習生が不幸になるだけなんだけど、

協会員の中には月々13,000円ほどの会費を滞納してるジムさえあって、

協会は早く払って下さいって督促するだけなんだけど、

ボクサーの月謝代ほどの金額に窮してるジムの存在の意味は何処にあるのか、

そんなジム名を公表しない協会はどれだけ甘々なのかって呆れてしまうんだよね。

 

協会が身内に甘い単なる仲良しクラブにしか過ぎないと思ってしまう理由は、

会員達の背徳行為や世間一般では業務上横領と疑われる事案をスルーしたり、

海外での刑事事件を全くの不問にして目を瞑ったり、

ファイトマネーの支払いや移籍金の件で、

ジム側の出鱈目を放置し続けてるケースが余りに多いからで、

ボクサーが暴力沙汰含めた不始末を起こした際には、

異常なほどの早さと厳しさで処断されるのと比較すると、

そのバランス感覚の欠如は大きく公平性を欠いてるとしか思えないんだよね。

 

 

その他、自分が常日頃不思議に思ってることは、

協会長が変わっても昔からの理事達が相変わらず居座ってるってことで、

中には興行権さえ持ってるのか不明なジムも混じってることで、

普通総理大臣が変われば内閣総辞職だと思うんだけど、

プロボクサーがほんの数人しかいないのにも関わらず、

相変わらずそこそこの発言力を持ってるのは不思議の上の大不思議で、

会長が総員の選挙で選ばれるのなら、こういう人達の発言力が強いままだから、

旧態然は改善されないままだと思うんだよね。

 

 

 

色々書いてきたんだけど必ずしも充分書き切れたとは言えなくて、

若干とっ散らかり気味にもなってしまったんだけど、

それでも一番言いたいことはやっぱりボクサー第一主義に関することで、

彼らの不満と疑問に対する相談窓口として、

協会の中に第三者委員会を早急に設置すべきだってことなんだわ。

 

このまま受け皿を作らないで放置すれば、

そのうちにボクサー達はまどろっこい訴訟手続きなんかスルーして、

労働基準法違反だとか職業選択の自由剥奪、不公正な取引関係じゃないのか、

強要罪、恐喝罪、詐欺罪じゃないのかって、

いきなり所轄官庁や警察署に助けを求める事態が起こるのは必然で、

事実一部では既にそういう動きが始まってるんだよね。

 

今ここで何とか対処しないとホントに10年後にプロボクシングは消滅してるって、

自分は心底思ってるんだよね。

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2017年8月13日 (日)

PLANET 9 (1)

 

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≪JBC≫

 

JCB(日本信販)と間違い易いんだけど、

JBCはジャパン・ボクシング・コミッションってことで、

日本のプロボクシング界全般を仕切ってる一般財団法人なんだけど、

自分が考えるにJBCはアマチュア・ボクシングは管轄してないんだから、

JPBC(ジャパン・プロボクシング・コミッション)とする方が、

正当じゃないかって思ってるんだよね。

 

JBCは東京を本部にしてて日本プロボクシング協会と同じように

全国に関西と中部、西部それと何故か北海道に其々事務局を置いてて、

プロボクシングそのものと試合全般を管理運営してるんだわ。

 

管轄する広範な業務に対処するために、

各種の委員会が適宜開催されることになってて、

ランキング、選手権、渉外、苦情処理、健康管理、審判、倫理、資格審査、

サポート、総務財務の10種の委員会がそれで、

更に全国4つの事務局をくくる形で本部に統括本部長職が設けられてるんだわ。

 

自分は他の地区の事務局に関する事情は全く知らないから、

これから書くことはあくまで本部事務局に関することに限られるんだけど、

現在のJBCの最大の問題点は統括本部長職が空席の中、

本部事務局長が二人存在してるっていう異常事態なんだよね。

 

自分は揶揄を込めて事務局長Aと事務局長Bって呼んでるんだけど、

Aには一人の部下もいなくて、全ての職員はBに付いてるっていう現実の中、

もしAとBが同等の権利と義務を有してるとすれば、

日常業務を遂行する上での各員のストレスは如何ばかりかと思うし、

重要な事案について適切な判断と決定が為されるのかって疑問にも思う訳で、

JBCの内部抗争の行方とか落としどころが見えて来ない現在、

重要な案件に関する種々の見解は後日覆されてしまう危惧さえある訳だし、

自らの保身に汲々とする余り、プロボクシング界の将来あるべき姿の探求とか、

不当な扱いをされ続けてるボクサー達の処遇改善等は殆ど期待し得ず、

そういう事態を陰でほくそ笑んでる悪徳ジムの会長達と変わることが無く、

その日暮らしのホームレスとの違いを見い出すのが難しいとさえ言えるんだわ。

 

そもそもJBCの役員は東京ドームの役員、即ち読売の息の掛かった人達の他、

弁護士や医者達も混じってるし、

協会からも渡辺日本協会長や中部日本協会長も加わってるんだけど、

AとBとの内部抗争が最高裁までいった尋常ではない時間と経費の無駄使いを

役員である弁護士が何故阻止出来なかったのかって首を傾げる訳で、

あんな事案が最高裁で覆される筈がないっていうのはほぼ常識な訳で結局、

JBCの役員っていうのも単なる飾り物なんだなって思ったんだよね。

 

JBCはそれ以前にも亀田ジム問題とか健保金管理に関する疑惑だとか、

チャンとした組織では考え難いような様々の事案を抱えることが多くて、

組織としての機能不全が顕著だったんだけど、

その体質が改善される前にまた今回の二人事務局長問題ってことで、

JBCは最早組織としての体を為していないとさえ自分には思えるんだわ。

 

 

自分は業界の人間ではなくて色々な関わりが無いからこそ、

無責任なことも言える立場にあるっていうのは承知してるけど、

フリーな立場だからこそ業界の人達が言いたくても言えない事が言えるのも、

また一つの事実だと思ってるんだよね。

 

フリーな立場からといってもスタンス的には圧倒的にボクサーサイドにあって、

今もこれからも自分の発言は常にボクサー第一主義に基づくものであって、

その点だけは再度明確にしておきたいんだわ。

 

だから、所謂大人の理論で反論するであろう旧態然としたジム経営者達を含めて、

JBCや協会の無作為で安泰を感じてきた人達の意見とは絶対相容れない訳で、

その点では全くの孤軍奮闘にしか過ぎないんだけどね……。

 

 

 

結局、<PLNET 9> の1回目の最大の論点は、

最早自浄能力を欠いた組織だっていうことをJBC自体が構成職員自身が、

其々自覚してるのかってことで、自覚してても改善手段に窮してるってことなら、

最終的な手段として外圧に頼るしかないってことでもあるんだわ。

 

そもそも、部下の全員がそっぽを向いてるような会社に出勤するっていうのは、

全く共感を感じない上司に形だけ仕える為に出勤するっていうのは、

自分にはとっても耐えられそうにない状況であり、

精神衛生上これ以上ないほど不健全であって、

其々は日常の些事な業務に気を紛らせるしかないんだろうけど、

結果的にはお互いに最低限の仕事しかしなくなってしまう訳で、

業界の為には特にボクサー達の為には何の役にも立ちそうにないんだわ。

 

 

JBCのルールブックを全文丹念に読み込んだ人は少ないと思うんだけど、

必ずしも毎年更新されるものではなくて改定事項があるごとの発行なんだけど、

2010年の発行責任者は事務局長Aで、2016年のモノは事務局長Bで、

この二つを比べ読むと2016年の方が大分読み易い配列になってるんだわ。

 

ただ、2016年の改定事項の中に自分には絶対納得し難い項目があって、

2010年版ではマネージメント料はファイトマネーの33.3%だったものが、

2016年版では試合報酬の33.3%に変更改定されてたことで、

(2010年版の81頁、2016年版の101頁参照。)

勿論この変更はJBCが単独で行ったモノではなく、

協会との話し合いの中で決定されたものだと思うんだけど、

いつ誰と誰が話し合ってどういう評決が為されたかは不明であって、

日本有数の大手ジムを含めて数多くのボクシングジムの会長達も知らなくて、

何らのサポート組織も持たないボクサー達には勿論事前に何の相談さえもなくて、

自らの金儲けに一心不乱な大人達が勝手に決めてしまったことなんだわ。

 

同じ33.3%といってもファイトマネーのそれと試合報酬のそれとは

大きな違いがある訳で、前者の場合だとマネージメント料は、

決められたファイトマネーの33.3%だけだったものが、

(C級ボクサーの場合だと現金換算で6万円の内の19.980円。)

去年の改定だとそのボクサーが試合をすることによって得ることが出来た例えば、

プロモーターからの各種の報奨金(KO賞とかトーナメント賞金)や、

協会からの月間賞の他、ファンからの激励賞の内の33.3%は勿論、

極論すれば送られた花束の3分の1までも、

ジム側が堂々と獲れるってことになる訳で、

元々規程のファイトマネーさえ支払ってないジムを更に優遇してる訳で、

JBCはその独立性を失ってコミッションとしての良心は何処に行ったのかって事で、

協会との邪悪な持ちつ持たれつが過ぎると思ってるんだよね。

 

元々JBCのルールブックっていうのは60年ほど前の太平洋戦争後、

確かアメリカのフロリダ州ルールをそのまま持ち込んだものが基礎になってて、

だからジムとボクサーの契約書からボクサーのジム移籍届に至るまで、

当初の契約の主体はジムのマネジャーだったんだけど、

主体者をジム会長に訂正せず実体にそぐわないまま現在まで延々の放置で、

トラブル絡みの移籍の際には別にジム会長のサインも求められるっていう

矛盾というか不都合さえも平気で抱えたままで、

ボクサーの取り分をいとも簡単に削ってしまう片棒を担ぐっていうのに、

こんな簡単なことさえ改定できないのかって思ってしまうんだわ。

 

更に言えばそもそもJBCはジムとボクサーとの所属契約を民法上、

雇用契約と捉えているのか一般業務委託契約と判断してるのか、

或いは別種の契約としてるのかってことで、

この点の位置付けが甚だ不明瞭なもんで法律もボクサーを守り切れてなくて、

ファイトマネーや移籍に関してボクサーが意を決して訴訟を起こしたとしても、

裁判所としては未払い分ファイトマネーを移籍金とチャラにするっていう、

ボクサーにとっては実に情けないゼロ和解の道しか残されてないんだわ。

(ファイトマネーと移籍金の実態については後日別稿。)

 

結局、協会メンバー達のジム都合だけのボクシングをキッチリ仕切れてない

JBCの現在に至るまでの膨大な不作為と無策が諸悪の根源とさえ言えるんだわ。

 

 

 

今日書いたことやこれから書こうとすることに関しては、

「あんたは発言力があるんだから自重してよ。」 とか、

「そんな事してるとあんたもボクシングが見られなくなっちゃうよ。」 とか、

大人達から既に色々言われてるんだけど、

今回 <PLANET 9> に関するブログだけはコメント欄を開放して、

賛否や異論反論を募ってみるつもりで、

場合によっては自分の考え違いの修正にも役立てたいって思ってるんで、

何卒ヨロシクです。

 

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2017年8月11日 (金)

後楽園ホール・8月10日

 

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“ハニー・メイプルナッツ”

 

カシューナッツやアーモンド、クルミ、マカダミアナッツ、ぺカンナッツ等を

ハチミツとメイプルシロップでコーティングしたもので3,000円ほどもするもんで、

エイヤッて自作したのを元の瓶に入れてみたんだわ。

 

ハチミツやメイプルシロップを多過ぎないようにするのがポイントで、

フライパンの火は弱目にしてシロップが無くなるまでかき混ぜながら熱して、

出来上がったら即冷蔵庫で冷やすのがいいようなんだわ。

 

何も参考にしない自己流だから最初は2回連続で失敗してしまったんだけど、

今回はそこそこの満足度で、

次はナッツのツルツル感というかテカリ感を増すのが課題なんだよね。

 

 

 

昨日は “ダイヤモンド・グローブ” だったもんでいつものように、

赤青コーナーが逆だったんだけど、最終試合では赤青を逆にしたり、

途中の試合でも同じジムが赤になったり青になったり面倒だったなあ……。

 

 

 

① 内山大志君(ワールドS)×保坂倫之君(稲毛)……SFe 4R

デビュー戦の24歳・大阪府と、デビュー戦の32歳・千葉県。

 

<1R>

まるで事前に二人で打ち合わせでもしてたかのように、

開始ゴング直後からガードを固めて頭寄せ合ってのゴニョゴニョ戦で、

それがもう延々だったもんでいきなりの休憩タイムで、

リング上は殴ってもいいレスリングって感じだったんだわ。

 

後で結果を確かめたら39-37×2、38-38ってことで内山君の2-0勝ち。

 

 

 

② 何チャラ・トーゴー×大湾硫斗君(白井具志堅)……6R

8勝(3KO)2敗2分の20歳・タイと、1勝(1KO)0敗の19歳・沖縄県。

 

大湾君は強いんだろうとは思うんだけどデビューから2連続タイボクサー相手で、

ってことはやっぱり自分としてはスルーしかなくて、

いつか日本人と試合するときに真面目に見るつもりなんだわ。

 

ってことで当然の如く大湾君の1R1分11秒って1揃いのKO勝ちで、

B級デビューしての2連勝でこれでA級昇格ってことで……。

 

 

 

③ 掃部真志君(ワールドS)×中川公弘君(ヨネクラ)

                         ………Fe 6R

5勝(4KO)2敗1分の23歳・広島県と、6勝(3KO)2敗1分の25歳・秋田県。

 

掃部君は8戦してるんだけど見覚えが無いなあって思ったら、

この試合が移籍初戦だったんだわ。

 

<1R>

掃部君は打ち出しのタイミングがとっても良かったし、

返しのショットもシッカリ打ててたんだわ。

大きな差が無かった中、若干のヒット差でまずは掃部君がポイントゲット。

 

<2R>

この日の中川君は何だか腰がフワフワして安定感に欠けてて、

ジャブとボディブローはそこそこだったんだけど、

決めショットの殆どの当たりが薄かったなあ。

 

上下に打ち分けてた左右フックの印象が良くて掃部君が連続ポイントゲット。

 

<3R>

力のこもった掃部君のパンチを直撃され続けて中川君、

顔面がかなり赤くなってきたんだわ。

 

その中川君は相変わらず最初の2発くらいまでで攻撃を終えてしまう事が多くて、

刺激的な有効ヒットに繋げられてなかったんだよね。

 

<4R>

これじゃあヤバいってことで中川君が立て直していって、

初っ端から飛ばしていって最初の30秒までの間に左フックを3発ヒット。

 

それがそこそこの直撃になった途端、掃部君が明らかにペースダウンして、

その後のショート戦でも掃部君の緩みが目立ってたんだわ。

 

その後はそれ程のハードヒットは無かったんだけど中川君、

山ほどの小ヒットを積み重ねて1ポイントバック。

 

<5R>

中川君のボディショットは掃部君を大いに嫌がらせて、

最初の1分間を優勢に推移させてたんだけど、

中川君にも打ち疲れが浮き出てきて二人共若干休み休みになってしまって、

その一段落は返す返すも中川君にとって惜しいほどの今一感で、

その後踏ん張った掃部君に挽回を許してしまったんだわ。

 

<6R>

ダウンゲットしない限り中川君の勝ち目は無かったんだけど、

掃部君の方が休みたがってたのに飛ばし切れないままで、

お互い残り1分からは最後の踏ん張りを見せてはいたんだけど、

中川君の消化不良感が強いままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58-56で掃部君だったんだけど結局、

58-56×2、58-57ってことでやっぱり掃部君の3-0勝ちだったんだわ。

 

自分の中では中川君のベストはまだ有岡康輔君とのスパーなんだよなあ……。

 

 

 

④ 中川兼玄君(三迫)×木村吉光さん(白井具志堅)……Fe 6R

4勝(3KO)4敗(2KO)の22歳・大阪府と、

7勝(3KO)0敗のランク15位、20歳・香川県。

 

これはもう木村さんが瞬殺というか圧倒してしまうって予想してたんだけどね。

 

<1R>

距離が詰まったところでの木村さんの馬力は尋常じゃないから兼玄君、

フットワークを駆使した上でのジャブが命綱だと思ってたんだけど、

木村さんが若干様子見で始めてた中、

兼玄君が中々の動きを見せながら吹っ切れた打ち出しを見せてて、

全く可能性が無い訳じゃないなって思わせたんだわ。

 

<2R>

木村さんは左肩から一気に突っ込みながらの右フックが得意技だから兼玄君、

くれぐれもの左ガードが肝要なんだけど、ちょっと緩いかなあ……。

 

それでもほぼ互角に戦えてた残り50秒、

兼玄君の右ショットの打ち終わりに木村さんが右ストレートを綺麗に合わせ打って、

直撃喰らった兼玄君が北ロープに飛ばされてしまってダウン。

 

リスタート後の木村さんは余りに力づくの一本調子だったし、

兼玄君もそれほどのダメージを引きずってなかったもんで、

そのまま何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

<3R>

決着を付けようと木村さんがガンガン攻め込んでいった中、

兼玄君もフットワークと左ガードに留意しながらの立て直しで、

相手に先手を取られる前の小ヒットの積み重ねで頑張る頑張るで、

残り7秒には木村さんに右ストレートをハードヒットされてはいたんだけど、

ほぼ互角の勝負を譲らなかったんだわ。

 

<4R>

最初の30秒を兼玄君の攻勢で終えた開始1分前、

相手の一段落をきっかけに木村さんが怒涛の進撃で、

ラウンド半分までを飛ばしまくって兼玄君を圧倒したんだわ。

 

やっぱり流れは木村さんかなあって見てた残り1分から今度は兼玄君の逆襲で、

残り35秒にはヒットヒットで木村さんを追い詰めてたし、

残り12秒での赤コーナー前ではショートのワンツーを連続ヒットさせて、

思わず木村さんの腰を揺るがせて膝カックンさせてたんだわ。

 

<5R>

兼玄君の顔面もかなり腫れてたんだけど、木村さんもかなり赤くなってて、

ラウンド開始当初のダメージは木村さんの方が大きかったように見えたんだけど、

兼玄君が飛ばし切れなかったことが幸いしての徐々にの回復で、

1分過ぎでの左フックとそこからのショートコンビがポイントを分けた訳で、

兼玄君としては間断のない攻め込みが欲しいところだったんだよね。

 

<6R>

お互い最後の勝負どころの踏ん張り合いで、

まず先攻したのは兼玄君の方だったんだけど、

1分過ぎからは木村さんに打撃のシッカリ感が戻ってきて、

最後は気持ちの差も垣間見せての終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は58-55だったんだけど結局、

59-54、59-55、58-55ってことで勿論木村さんの3-0勝ちだったんだけど、

たまにその弱気を表情に見せてしまうようなところもあったんだけど兼玄君、

今迄の試合から思うとこの日の頑張りは想像以上で、

簡単に粉砕されてしまいそうなところから一瞬は相手を追い込みさえもして、

残念ながらこの日の試合で一個負け越してはしまったんだけど、

A級勝ち越し目指して気持ちを強く保って練習練習なんだわ。

 

 

それにしても木村さんは新人王トーナメントの頃から殆ど進歩が見られなくて、

元々持ってるモノだけで試合をしてる感じが拭えなかったなあ……。

 

 

 

⑤ 何チャラ・サイトーン×吉野修一郎さん(三迫)……62㎏ 8R

9勝(3KO)3敗1分の20歳・タイと、

4勝(2KO)0敗のランク1位、25歳・栃木県。

 

サイトーンジム相手にランク1位の吉野さんが負ける筈も無く、

3Rまでに倒せなかったら失格だっていう課題を勝手に与えて、

自分は離席してブラブラしてたら勅使河原弘晶さんがいてね、

彼、10月12日にWBOのAPタイトル挑戦ってことで、

リング挨拶に来たってことだったんだわ。

 

 

この試合は結局というか思ってた通り、

2R0分30秒で勿論吉野さんのTKO勝ちだってね。

 

 

 

⑥ 井上岳志さん(ワールドS)×長濱陸さん(白井具志堅)

               ………日本 SW タイトル戦 10R

10勝(5KO)0敗1分のチャンピオン、27歳・東京都と、

7勝(3KO)0敗1分のランク1位、25歳・沖縄県。

 

長濱さんは当然青グローブだったんだけど、

トランクスもシューズも赤くて何となくチグハグな感じがしたんだよね。

 

<1R>

5㎝ほど身長が上回ってる長濱さんの方がプレスかけて始めてたんだけど、

余り詰め過ぎると井上さん得意の距離になってしまうから要注意で、

ホントはもっと間隔を開けた方がいいんじゃないのかなあ。

 

井上さんは頭とか左肩から突っ込んでの左右フック狙い一本だったね。

 

<2R>

先制のジャブが必要な長濱さんだったんだけど、

打つ前に打たれることが多かったし、

足が使える方ではないから距離キープも不十分で、

接近戦では出番が無いまま距離差だけの試合が固まってきたんだわ。

 

<3R>

長濱さんは自分が打てるタイミングを見計らい過ぎで結果、

待ち過ぎての手遅れ気味が目立ってしまって、

左顔面もそこそこ赤くなってきたんだわ。

 

 

長濱さんはこの後も殆ど手をこまねいてる時間帯が長くて、

そもそも戦い方が絶対間違ってるとしか思えなくて、

このままでいい訳が無かったんだけど全くの井上さんペースを崩せなくて、

展開を動かせないまま、結局は最後まで行きそうになかったもんで、

自分は6Rに席を外してしまったんだけど結局、

8R1分52秒で井上さんのTKO勝ちだったってね。

 

 

長濱さんも木村吉光君と同じで、元々持ってる才能だけのボクシングで、

どの相手とも同じような戦い方をしてる感じだし、

井上さんがどういうボクシングをするのかを全く調べてなかったみたいだったし、

そういう相手を選んでのスパーをしてきたのかって感じだったんだよね。

 

 

 

⑦ 小原佳太さん(三迫)×ナロン・ボーンチャン

           ………WBO AP W 王座決定戦 12R

17勝(15KO)2敗(2KO)1分のWBO AP1位、30歳・岩手県と、

26勝(21KO)2敗(1KO)のWBO AP5位、34歳・タイ。

 

ボーンチャンはタトゥーだらけで褐色のとってもシッカリしたガタイをしてて、

首からふくらはぎまでかなり太い体躯をしてたんだわ。

 

ヨネクラジムから移った横井トレが小原さんのセコンドに付いてたね。

 

<1R>

KO率は小原さんと変わらないボーンチャンは如何にも如何にもで、

一発のパワーは半端じゃなさそうな雰囲気を漂わせての詰め詰めで、

ジャブを省略していきなりの左右フックを万振り強振してきたんだわ。

 

早くも見極めた小原さんが華麗なフットワークを駆使しつつ、

殆どストレートと言っていいってほどのジャブを放って踏み込みを阻止して、

まずは流れを掴んだんだけど、

歴戦士のボーンチャンもラウンド中盤以降には小原さんのジャブに合わせて、

度胸に溢れた右をクロス気味に合わせ打ってたんだわ。

 

<2R>

ジャブだけでそこそこ赤くなってきたボーンチャンに対して小原さん、

開始10秒のところで右アッパーを起点にしての左右フックをヒットヒット。

 

相打ち上等って感じでボーンチャンも怯むことなくのぶつかり合いで、

危険なパンチが交差し合った後の1分過ぎ、

小原さんがまたもやの右フックをアッパー気味にヒットさせて、

手応えを掴んだ途端の飛ばし飛ばしでワンツースリーを連続直撃で、

その攻撃の手際の良さは正しく惚れ惚れで、下半身の安定感も抜群だったし、

ショットの正確さはクールなヒットマンって感じだったんだわ。

 

小原さんはショットの殆どを無駄玉にすることなく極上の当て勘を見せながら、

ムキになって打ち掛かかってきたボーンチャンをいなし続けたんだわ。

 

一旦手応えを感じた時の小原さんの激攻めは比類が無くて、

残り58秒の東ロープ前、右フックをきっかけにこのラウンド3度目の鬼追撃で、

頑強そうなボーンチャンからついにのダウンをゲットしたんだわ。

 

何とかリスタートしたボーンチャンはサイトーンジムの連中とは違うところを見せて、

その後も小原さんの直撃を貰いながらも必死に踏ん張ってたんだけど、

最後は青ポストに押し込まれてしまってのフルボッコで、

逃げ道さえ失ってしまったところで2分43秒のTKOエンドだったんだわ。

 

格の違いっていうのはこういうことを言うんだよなあってシミジミ思ったんだけど、

そもそもこの日の小原さんのデキは自分の中では最上の部類で、

フットワークからポジショニング、上半身と下半身のバランスから始まって、

ショットのタイミングと緩急、その精度からディフェンスに至るまで、

とにかく全ての項目でフルマークだったんだよね。

 

 

中川兼玄君も長濱陸さんもこの日の小原さんの戦い方を十分研究して、

突っ込み突っ込みしてくる相手に対する勉強を重ねて、

キッチリ立て直して欲しいって強く思ったんだよね。

 

 

 

昨日は全7試合が組まれてた中で、白井具志堅と三迫、ワールドスポーツ、

それにタイのジムから其々3人づつ出場したんだけど、

白井具志堅と三迫が2勝1敗でワールドスポーツは3戦全勝ってことで、

勿論タイボクサーは全敗だったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 小原佳太さん

② 掃部真志君

③ 中川兼玄君 

 

 

 

≪番外≫ 

☆ パベル・マリコフ×金子大樹さん(横浜光)

          ………WBA A L級 タイトル戦10R

11勝(5KO)0敗の31歳・ロシアと、

26勝(18KO)5敗(1KO)3分の29歳・愛知県。

 

この試合は7月9日にロシアで行われたんだけど、

先日ある方からDVDを頂いたもんで遅まきながら……。

 

この程度の戦績の相手なら金子さんにとって殆ど問題ではない筈だったんだけど、

詳しいスコアは知らないんだけど結果としては金子さんが1-2負けしてしまって、

それなら明らかな地元判定にやられてしまったのかって思ってたんだけど、

DVDを見た自分のスコアは95-94の1ポイント差で金子さんだったから、

これくらいの僅差なら相手の逆勝ちも納得の範囲なんだよね。

 

この試合、金子さんはいきなり1Rにダウンを喰らってしまって、

右ストレートの打ち終わりに右ストレートを斜めに合わされてしまったんだけど、

殆どダメージを引きずることは無かったんだけど、

その後もディフェンスの悪さを突かれることが多過ぎだったんだわ。

 

ダウンを喰らった際に負った左目上のカット傷は最後まで持ったんだけど、

この日の金子さんの全体の動きは正直今一感が強くて、

中間からのロングショットの正確性が終始悪かったし、

攻撃の殆どが右ショットで終わってしまってたんだよね。

 

相手のマリコフは決して巧くはなく強くもなかったもんで、

自分にはひたすら金子さんの出来の悪さだけが印象に残ったんだわ。

 

入場の際、日の丸を持ってた三迫ジムの貴志会長が大声を飛ばしての声援で、

金子さんも尻上りに飛ばしていったんだけど中々決定打に繋がらず、

その点ではマリコフのディフェンス・テクニックは評価できたんだけど、

ラウンドが進むにつれマリコフのスタミナの無さが露呈してきたにも関わらず、

最後は逃げ切られてしまったって感じだったんだよね。

 

 

 

2017年8月 8日 (火)

PLANET 9 (序)

 

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“冥王星”

 

最新のNASA情報によると宇宙には2兆個ほどの銀河があるってことなんだけど、

自分達が属する天の川銀河はその中の一つである訳で、

その天の川銀河には2,000億個以上の恒星が存在してるんだけど、

その中の一つが太陽なんだよね。

 

自分らが子供の頃には恒星である太陽には9個の惑星があって、

太陽に近い順から “スイ、キン、チ、カ、モク、ド(ッ)、テン、カイ、メイ”

って憶えさせられたもんなんだけど、

最後の “メイ” である冥王星は今では太陽の惑星から除外されてて、

冥王星ほどの大きさのモノを含めておよそ1,000個程の小天体の集合ってことで、

2009年に突然 “準惑星” に格下げされてしまって、

だから現在では太陽の惑星は8個ってことになってるんだよね。

 

ところがところが、更に最近の研究によると太陽系の最外縁部、

冥王星の更に遠くに新たな惑星が存在してるって言われ始めたんだよね。

 

その存在はまだ立証されておらず勿論誰も見たことがないんだけど、

9個目の太陽惑星ってことで “PLANET 9 (プラネット・ナイン)”

って仮称されてるんだわ。

 

地球から冥王星までの距離は50億㎞ほどもあって、

1秒間で地球を7周半する光速でも5時間かかるし、

時速300㎞の新幹線なら1,900年もかかるほど遠くにあるんだけど、

“PLANET 9” は更にその遠方だから探査するのに膨大な時間を要するんだわ。

 

 

 

ってここまで書いてくると、久し振りの宇宙モノかって思われそうで、

ブログのこのタイトルも一見太陽の第9惑星に関するシリーズのように見えるけど、

実は宇宙に関して何か書くつもりは全く無くて、ここまではいわゆる前説であって、

プロボクシングに関する色々のことを適宜書いてみようと思ってのことなんだわ。

 

 

自分がプロボクシングに深く関わるようになったのはここ15年ほどのことで、

いつの間にか300人程のボクサーと40人程のジム会長それに、

コミッションや協会の役員さん達とも親しく言葉を交わすようになったんだけど、

そういう多くの人達との関係からもたらされた種々雑多な情報の中には、

自分の気持ちを落ち込ませる案件も驚くほど多くて、

この業界が抱えてる数多の矛盾と不都合の根深さは想像を超えてるんだわ。

 

60年間に亘って業界の体質を改善できない理由も実はそこにある訳であって、

自分なんかのような素人が入り込む余地は全く無いようにも思うし、

そもそも生意気だし不遜だと思わないでもないんだけどね……。

 

正直、ボクシング界の現状はある意味悲惨と言えなくも無くて、

本来あるべき姿とは余りにもかけ離れ過ぎてると思ってるんだけど、

数々の矛盾と不都合とを適宜排除していけば将来の見通しはきっと明るくなるし、

希望を持った若者達がもっと沢山集まるようになるんじゃないかとも思ってて、

そこに存在するかどうかは解らないんだけど、

自分なりの “PLANET 9” を探ってみようと思ってるんだよね。

 

 

自分はボクサーの処遇というか待遇改善こそがまずは第一義だと思ってて、

全てはそこから始まるって考えてるんだけど、

業界が抱えてる多くの矛盾とか組織的な不都合だとか、

コミッションや協会が設定してる各種の規程上の欠陥や不合理性等について、

全てをボクサー第一主義っていう観点から分析し直して、

ジムとボクサーとの間の契約の法的な位置づけや、

ボクサーの処遇に関する膨大な不誠実、圧迫、規程違反の数々について、

彼らを取り巻く大人達の都合だけで進められてきたこれまでを回顧して、

まずは各種の例を挙げて問題点を指摘しつつ、

ボクサーあってのジム、コミッション、協会だってことを

自分なりに再確認したいと思ってるんだわ。

 

もとより自分の誤解に基づく勘違いに陥るケースも有ると思うんだけど、

それは適宜周囲の人達に指摘して貰って修正しながらは当然のことで、

色々調査と考えを及ばせながら行動することによって、

自分なりの “PLANET 9” を探したいって思ってるんだよね。

 

 

試合観戦の合間を縫っての思いつくままになると思うんだけど、

1年間ほどをかけての完結を目指してるから、

心ある人は適宜読み続けて下さいな。

 

 

 

2017年8月 6日 (日)

後楽園ホール・8月5日

 

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「もうな~んにもやる気ないからね……。」

 

 

 

どうしても話しておきたい人との面談が押してしまったもんで、

昨日はホール入りが遅れてしまって第2試合の途中からだったんだけど、

それにしてもマライア・キャリーは絶対にステージに立つべきではなくて、

あれではまるでブタというかデブ専のコールガールと変わりなくて、

これまでのド派手な生活が祟って余程カネに困ってるとしか思えないんだわ。

 

 

 

① 神谷治昭君(帝拳)×何チャラ・サイトーンⅠ……B 6R

6勝(2KO)0敗の26歳・兵庫県と、8勝(3KO)1敗の21歳・タイ。

 

この試合は元々見るつもりはなかったんだけど、一応結果だけ書いておくと、

3R2分10秒で勿論神谷君のKO勝ちだったんだってさ。

 

この試合は一力ジムの鈴木マネがヘルプセコンドを務めたらしいんだけど、

なんだか安っぽい競輪選手みたいなストレッチTシャツを着てたなあ。

 

それにしてもサイトーンジムの連中で4Rまで立ってたボクサーっているのかなあ。

 

 

 

② 千葉開君(横浜光)×定常育郎君(T&T)……54㎏ 6R

5勝(5KO)0敗の24歳・沖縄県と、

6勝(2KO)1敗2分のサウスポー、19歳・神奈川県。

 

両方共とっても活きのいいボクシングをするんだけど、

若干千葉君の方が優勢じゃないかって思ってたんだけど、

見始めた5R半ばでは定常君がかなりの盛り上がりを見せてたんだけど、

終盤に掛けてはメッキリになってしまってたんだわ。

 

最終の6R、定常君が立て直して最初から飛ばしていったんだけど、

どうしても両腕が体から大きく離れることが多くて、

動きに無駄と隙が出来てしまうところを千葉君に狙われてしまってたんだわ。

 

千葉君は基本的に相手が良く見えてるって感じで、

ディフェンスにも有意差を見せ付けてたんだよね。

 

定常君も頑張り手数ではあったんだけど、

キッチリ当ててたのはやっぱり千葉君の方だったなあ。

 

スコア発表を聞いてたら60-53、60-54、59-55ってことで、

あらまあってほどの大差で千葉君の圧倒3-0勝ちだったんだけど、

隣にいた有澤会長に途中の状況を聞いたら、

定常君が初回にダウンを喰らってしまったってことだったんだけど、

そこから踏ん張って最後は千葉君の6連続KO勝ちを阻止したって事で……。

 

 

 

③ 大塚隆太さん(鴻巣茂野)×若松竜太君(勝又)……B 8R

16勝(6KO)10敗(5KO)2分のランク12位、31歳・埼玉県と、

9勝(6KO)12敗(8KO)の33歳・鹿児島県。

 

二人共、よく知ってるボクサーで、二人共が現役続行を迷った上の今回の試合で、

二人共が “リュウタ” で、若松君は2年以上振りだったんだわ。

 

<1R>

大塚さんの方が大きいと思ってたんだけど、二人共ほぼ同じガタイだったね。

 

若松君が若干様子見だった中、まずは大塚さんのジャブがグッドグッドで、

青コーナーサイドからは 「リュウタ、いいぞ、ガンバレ!」 って声が飛んでたけど、

両方とも “リュウタ” なんだわさ。

 

中盤からほぼ互角の展開になったんだけど、

一旦距離が詰まった時の若松君の左右フックには大きな危険を孕んでるから、

大塚さんとしてはまずは適度の距離キープが大事なんだよね。

 

若松君のフック系も薄く当たってはいたんだけど、

ラウンドを通して見れば大塚さんのジャブの方が目立ってたんだわ。

 

<2R>

体が温まったって感じで二人共動きが良くなってきた開始すぐの15秒、

前の回にもいい感じだった大塚さんの打ち上げ気味の左が出会い頭にヒットして、

バランス崩して足元乱れた若松君がタイミングダウンしてしまったんだわ。

 

殆どダメージを残さないままにリスタートした若松君、

2ポイントロスは痛いところではあったんだけど、まだまだ試合序盤ってことで、

左右ボディフックを中心に力強いパンチを繰り出していったんだわ。

 

それでも繋ぎのパンチの使い方で大塚さんの見栄えが良かったんだよね。

 

<3R>

基本的なパンチ力では若松君の方が勝ってるもんで、

大塚さんとしては相打ちが最も危険なパターンだと思ってたんだけど、

前の回までの劣勢を取り戻すべく若松君が攻撃度を上げていって、

右ストレートボディを起点にして左のトリプルフックを上下に打ち分けて、

あっと言う間に形勢を逆転させていったんだわ。

 

大塚さんは徐々に下がらされる場面が増えていって、

顔面もかなり赤く腫れてきたんだわ。

 

<4R>

中間距離を維持できなくなった大塚さんが手数勝負でも遅れを取るようになって、

特に若松君の左右のボディショットには悩まされたって感じだったんだわ。

 

<5R>

大塚さんがトリプルジャブで若松君を退けたんだけど、

そこから右のパンチを当て切れないままの一段落で、

若松君の即の反撃は途中、左フック5~6連発を伴ってのグッドグッドで、

残り1分には大塚さんもいいタイミングで右ストレートを当て込んでたんだけど、

ラウンドトータルでは若松君のポイントだったと思ったなあ。

 

ってことで自分のスコアでは若松君がイーブンに戻したんだよね。

 

<6R>

ここからの気持ちの持ち方が大事だよなあって思いながら見てたんだけど、

ラウンド半分頃までは思いの外二人共低調で、

その後の30秒間は若松君の手数が目立ってて、

大塚さんも終盤にかけて左右フックをヒットさせてたんだけど、

ラウンドを通して見返れば若松君が微妙なポイントゲットだったね。

 

それでも大塚さん、相手のボディブローの打ち出しに右フックを合わせ打ってて、

実はこのショットがこの後の展開を大きく左右させたと自分は思ってて、

若松君の強烈ボディをアームガードで逃れるのではなくて、

敢えてボディを犠牲にしながら相手の顔面を狙いにいった

大塚さんの判断が試合の流れを再度取り戻したんじゃないのかなあ……。

 

<7R>

ここまで来るとお互い、体力的に3分間を通して飛ばし切れないから、

どう見せ場を作るか、印象的な山場をどう演出するかに掛かって来たんだけど、

初めにそれを実践したのは若松君だったんだけど、

思いの外長続きできず、すぐに大塚さんの挽回ショットに晒されてしまったんだわ。

 

ただその大塚さんにしても一気の集中打ってところまでは頑張り切れず、

残り30秒からは二人共、腑抜けてしまったようだったんだわ。

 

<8R>

ホントの勝負の最終ラウンドだったんだけど、

ボディ攻めと顔面被弾とを等価交換してしまったような若松君も消耗が進んでて、

一方、最初の1分間を優勢に進めてた大塚さんも弾け切れず、

そこからは二人共、微妙なスコアが解ってるのかって感じの休み休みで、

お互い相手の一方的にはさせない工夫だけはしてたんだけど、

大きな動きの無いままのやったり取ったりが続いての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は76-75で大塚さんだったんだけど結局、

76-76×3ってことで最近の8回戦では珍しい0-0引き分けだったんだわ。

 

 

自分が勝手に思うだけなんだけど、二人共少し間を置いて再戦すべきで、

その時にはお互いの引退を賭けて決着するべきだと思ったんだよね。

 

 

 

④ 柳達也さん(伴流)×野口将志さん(一力)……60㎏ 8R

12勝(4KO)5敗(2KO)1分のランク11位、27歳・栃木県と、

12勝(6KO)7敗(6KO)1分のランク8位、27歳・山口県。

 

実はこの試合の直前にある筋から、

野口さんが左肋骨を痛めてるっていう話を聞いてたんだけど、

大概のボクサーは身体的にあるいは精神的に色々問題を抱えてる訳で、

リングに上がるのを決心した以上、それは言い訳にはならないんだよね。

 

<1R>

まずは野口さんの積極プレスから始まって、

後ろ足体重ながら遠目から届きのいい右ショットを放っていって、

当たりは薄かったんだけど徐々に柳さんの左顔面を赤くしてたんだわ。

 

ただ、一旦距離が詰まったところでの柳さんの勢いは半端じゃないから、

この先のお互いの距離争いがポイントになりそうだったんだわ。

 

<2R>

お互いに代わり番こにサウスポーチェンジを繰り返すようになったんだけど、

柳さんがどうしても綺麗に当て切れてなかった中、

野口さんのヒッティングの方を認めざるを得なくて、

残り25秒での野口さんの左フックがポイントだったんだわ。

 

ただ、野口さんの左腕はまるでメイウェザーのようで、

やっぱり相手の右ボディショットを嫌がってたのが見え見えだったね。

 

<3R>

柳さんが徐々に飛ばしていってクリンチの離れ際にらしさを発揮していって、

ヒット率も飛躍的に上がっていったんだわ。

 

野口さんもアッパーを混ぜ込んで反攻してたんだけど、

最後は柳さんの右ショートがカウンターヒットで帳消しにされてたんだわ。

 

<4R>

柳さんがサウスポースタイルを固めるようになると共に戦い方が決まってきて、

野口さんもそこそこ当て込んではいたんだけどハードヒットの殆どは柳さんで、

このラウンドの中盤以降から一気に試合の流れが変わっていって、

野口さんが見栄えの良くない被弾を重ねていったんだわ。

 

<5R>

開始28秒、野口さんが中間距離からの右ストレートで先行したんだけど、

その後一旦距離が縮まって柳さんが盛り返して、

1分過ぎに野口さんがまたもやの右ストレートを当て返していって、

主導権を争って目まぐるしいやり取りが続いたんだけど、

野口さんが再度意識的に距離を取り始めてたんだわ。

 

そのまま野口さんがペースを取り戻しつつあった残り1分、

柳さんが右フックを激しく当て込んで野口さんの左目上をヒットカット、

その途端に野口さんの動きがメッキリしてしまって、

明らかにポイントバックされてしまったんだわ。

 

<6R>

開始29秒に野口さんが右ストレートをヒットさせたんだけど、

その後も何回か薄く当てただけなのにいちいち右手を上げるようになってきて、

そのウザ過ぎる様子は彼がいい感じで進められてないことの裏返しというか、

少なくとも集中力が欠けてきたことの証な訳であってその後、

野口さんは右ボディを警戒して更に左手を下げるようになっていったんだよね。

 

<7R>

野口さんはたまの右ショット以外、明らかに力強さが欠けてきて、

他の全てのショットの打ち出しが弱々しくなっていった残り1分、

右の相打ちから柳さんが一気に飛ばしていって、

カウンターショットも狙いつつ圧倒的に攻め立てていったんだわ。

 

受けに回ってしまった野口さんの反攻は単調な単発に終始してて、

著しくキビキビさを失ってしまったんだわ。

 

 

ってことで明らかに勝負が終わってしまったモンで離席したんだけど結局、

78-74、78-75、77-75ってことでやっぱり柳さんの3-0勝ちだったね。

 

 

 

⑤ 高橋竜平さん(横浜光)×入口裕貴君(エスぺランサ)

                          ………SB 8R

11勝(3KO)2敗(1KO)1分のランク12位、27歳・新潟県と、

7勝(4KO)1敗(1KO)の20歳・兵庫県。

 

自分的にはこの試合がセミファイナルで1年ほど前、

入口君がとってもいい勝ち方をしたのが頭に残ってて、

この日の相手の高橋さんのことも良く知ってるし興味深々だったんだわ。

 

試合前に入口君のサポーターの姐さんが寄ってくれて、

彼女は去年の自分を覚えてくれたみたいで、

「どうぞ応援して下さい。」 って頼んできたんだけど、

そういう風に試合を見るつもりは最初っから無かったんだけどね。

 

<1R>

フレーム的に優位な入口君が初っ端から飛ばしてのテキパキ先攻で、

高橋君さんもすぐに対応していったんだけど、

入口君の特に左ボディはこの日も絶妙の喰い込みを見せてたんだわ。

 

密着してからのパフォーマンスは多分高橋さんの方が上だと思うから、

入口君としては常に距離を意識することが大事なんだよね。

 

お互いにそこそこの被弾を繰り返してたんだけど、

少しの差で入口君のポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

いきなり入口君が飛ばしていって、アッパーやボディショット含めて、

華麗な上下打ち分けを披露してたんだけど、

それは序盤からちょっと飛ばし過ぎじゃないかってほどの勢いがあって、

残り30秒ほどのところでの高橋さんのハードヒットも目立ってたんだけど、

左フックとアッパーをアクセントにした入口君の攻撃の方が有効だったんだわ。

 

<3R>

目が離せない手数戦になっていって、

まずは入口君が詰め詰めからの打つ打つで、

リズムを変えようとサウスポーチェンジした途端の高橋君に左フックを直撃。

 

それは高橋君にとって決定的な被弾では無かったんだけど、

この後のサウスポーチェンジを躊躇させるには十分だったんだわ。

 

このラウンドでの入口君の攻め込みの激しさはホントに半端じゃなかったんだわ。

 

<4R>

立て続けにポイントを取られた高橋さんは一体どうするのかってところで、

飛ばし疲れ、打ち疲れを見せない入口君への付け入る隙探しだったんだけど、

1分過ぎから吹っ切ったようにラッシュを仕掛けて行って、

それを凌いだ入口君の反撃には遭ったんだけど、

初めて優位に立ったままラウンドを終了したんだわ。

 

それにしても入口君の体を左に傾けた所からの左アッパー、

そこからフォローされる右フックの水平打ちは圧巻なんだよね。

 

<5R>

プレスは相変わらず入口君のままで、

いつの間にか高橋さんの顔面はかなりの腫れを見せてきたんだわ。

 

相手に一息を入れさせないタイミングでの入口君の攻め込みが目立って、

1分02秒での左アッパーからの右フックはまたもや強烈だったし、

高橋君に右を直撃された直後の攻め返しだった残り1分12秒からが更に凄くて、

右アッパーを起点にしての猛攻は殆ど高橋さんを倒し切りそうなほどで、

高橋さんは何度か入口君に掴まりながら凌いでたんだよね。

 

ただ、高橋さんも最後はその逞しさを見せて、

激しく逆襲を掛けていってたんだわ。

 

<6R>

インターバルを経ても高橋さんの累積ダメージは拭い難くて、

開始24秒に右フックでこのラウンド最初のクリーンヒットを放ってたんだけど、

その後は相手の周囲をサークリングすることが多くなって、

残り23秒には入口君の強烈左フックがそれまでを帳消しにしてしまって、

高橋さんも気持ちを込めた打ち返しを見せたんだけど、

下がりながらの場面でが多かったもんで有効性としては今一だったんだわ。

 

このラウンドの1分25秒、接近戦の最中に入口君のマウスピースが飛んで、

それを前日に続いてレフェリーが間違い戻しをしてたんだけど、

確かに縦位置だと見難かったかも知れないんだけど、

マウスピースの事前確認は省くようになったのかなあ……。

 

<7R>

そこそこ見栄えのいいパンチはあったんだけど高橋さん、

一発の決定力不足は否めなくて、だから元々手数勝負狙いなんだけど、

ここまでポイント的に追い込まれると、無いモノねだりになりそうなんだよね。

 

驚くべきは入口君のスタミナで、

試合開始当初と殆ど変らないスピードを保ってたし、

足元のシッカリ感も尋常じゃなかったんだよね。

 

ラウンド中盤過ぎのボディ合戦で更にダメージを重ねたのは高橋君の方で、

ラスト20秒からの入口君のラッシュラッシュには耐えられそうになかったんだけど、

何とか凌ぎ凌ぎしながら耐え切ったんだわ。

 

<8R>

ダウンゲットしない限り高橋さんの勝ちは無かったんだけど、

シンドそうにしながらも必死のヒッティングだった高橋さん、

当てても少しもグラッとさせられない打ち込みが続いてた残り1分40秒、

意を決したような入口君の最後の攻め込みに対処し切れなくなって、

極度に緩んでしまって体勢を立て直せないままの危ない危ないで結局、

ダウンだけは回避したのが高橋さんの最後のプライドって感じだったんだわ。

 

 

ってことで自分は78-74で入口君だったんだけど、

発表されたスコアは77-75×2、75-77ってことで入口君の2-1勝ち。

 

それにしてもこの試合を高橋さんの勝ちだっていう判断には同意しかねた訳で、

幾らランカーフェイバーがあるとしても2ラウンド分が全くの逆評価ってことで、

地元判定だって言われかねないんだわ。

 

 

試合後に例の姐さんと入口君本人と話したんだけど、

入口君の顔面が思いの外傷んでなかったのに驚いたんだけど、

いずれにしても対戦を避けられ続けてる関西から彼を救い出して、

東京でランカー達と対戦するのをこれからも見たいもんなんだわ。

 

 

 

⑥ 正木脩也さん(帝拳)×何チャラ・サイトーンⅡ……SFe 8R

7勝(3KO)0敗のランク8位、23歳・大阪府と、

8勝(2KO)1敗1分の17歳・タイ。

 

相手はサイトーン2号ってことで正木さんには3Rまでの決着がノルマだなって、

そう思ってたんだけど実は自分は全くこの試合を見てなかったんだよね。

 

後で聞いたら3R2分28秒で決着はさせたけど、

正木さんは途中でそこそこ危ない場面もあったってことだったんだわ。

 

いずれにしても3Rまでには倒れるっていうサイトーンジムの不文律は守られて

鈴木マネは実に貴重なタオルインの機会を2回も経験したんだわ。

 

 

 

⑦ 赤穂亮さん(横浜光)×齊藤裕太さん(花形)

             ………日本 B タイトル戦 10R

30勝(19KO)2敗(1KO)2分のチャンピオン、31歳・栃木県と、

10勝(7KO)7敗3分のランク1位、29歳・神奈川県。

 

勝ち試合でのKO率は高いんだけど、通算の勝率では正直平凡な齋藤さん、

暴れ赤鬼の前ではやっぱりシンドいんじゃないかっていう予想だったんだわ。

 

リングコールの際の声援は却って齋藤さんの方が大きかったんだけど、

いずれにしても頭のデカイ同士の一戦だったなあ。

 

<1R>

殆ど同じ体型の二人、まずはってことでジャブの差し合いから始めてて、

開始1分までをそうやって探り合ってたんだけど、

赤穂さんのジャブに齋藤さんが右を合わせていって試合が動き始めて、

こなれて来るにつれ赤穂さんの威力が見るからに増していって、

残り27秒での左右フックでまずは余裕のポイントゲットだったかなあ。

 

<2R>

齋藤さんとしては赤穂さんが完全に温まる前に先行しておきたかったんだけど、

ダブルジャブからの右ストレートで先制したのは赤穂さんの方で、

更に仕掛けの大きいパフォーマンスに移行させていったんだけど、

当たりは薄かったんだけど齊藤さんも印象的な打ち込みを見せて、

赤穂さんに一方的にさせないような強気の対応が出来てたんだわ。

 

赤穂さんの大きく打ち出すボディブローがローブロー気味になってしまって、

レフェリーから注意を受けてたんだけど、それは必ずしも意図的なモノではなくて、

斎藤さんの動きによってもたらされてしまうって感じだったんだよね。

 

<3R>

そろそろ赤穂さんが飛ばし始める時間帯だったんだけど開始1分10秒、

右フックを鋭くカウンターヒットさせたのは齋藤さんで、

思わずグラッとしたのを見逃さず齋藤さんが一気一気で、

そこからの二人はそれこそ我を忘れたかのように激しく振り合って、

お互いの危険なパンチが何回も交差し合ってたんだわ。

 

勿論危なかったのは赤穂さんの方だったんだけど、

その後は巧いことというか幸運にも齋藤さんの直撃を避けることが出来て、

何とか危機を脱して徐々に回復させてたんだよね。

 

<4R>

お互いの頭がぶつかるようになった残り1分06秒、

今度は赤穂さんの強烈は左フックがヒットして、

一瞬齋藤さんの動きが途切れたところを赤穂さんがラッシュラッシュで、

そこからの赤穂さんの例の丸太殴り系はそれこそ圧巻で、

齋藤さんがよくぞ耐えたって感じだったんだわ。

 

ってことで自分の中ではこれで丁度イーブンってことで……。

 

ここから先、齋藤さんにこれまで以上のパフォーマンスを期待するのは厳しくて、

一方の赤穂さんはまだまだこれまで以上の鬼攻撃の余地を残してるしってことで、

齋藤さんなりにここまでよく頑張ったよなあって、この時は思ってたんだよね。                                                            

<5R>

相手のタイミングで打ち込ませないように、

齋藤さんとしては細かいリズムを刻んで眼を眩ませる必要があったんだけど、

開始55秒、左ボディをきっかけにして赤穂さんがいきなりの一気飛ばしで、

そこからの約40秒間を殴りまくっていったんだわ。

 

齋藤さんは左目上をヒットカットされてしまったし、

こりゃ突然のエンディングかって思わせたのを齋藤さんが必死に踏ん張って、

って見てたら2Rに注意された赤穂さんのローブローが見逃し難いってことで、

一旦試合を止めたレフェリーが赤穂さんに減点宣告をしたんだわ。

 

振り返ってみればこの小休止が齋藤さんに味方したって感じの残り19秒、

丸太殴りの続きをしようとした赤穂さんに齋藤さんが左フックを直撃させて、

その一発で赤穂さんが西ロープにもつれるようにしてダウンしてしまったんだわ。

 

今度は赤穂さんが凌いで凌いでの終了ゴングだったんだけど、

このラウンドは正式には10-7で齋藤さんだったと思うんだけど、

超変則だって自覚してるんだけど自分的なスコアとしては、

ラウンド序盤の齋藤さんの被弾を考慮して9-7で齋藤さんにしたんだよね。

 

ってことでここまでの自分の通算スコアは47-45で齋藤さんだったんだけど、

発表されたモノは48-45×2、47-46ってことで、、

いずれにしてもジャッジ3人共が齋藤さんを支持したんだわ。

 

<6R>

ダメージはどっちに重く残ってるのかってところだったんだけど、

二人共、休み休みのショットは雑だったとしか言いようがなかったし、

ポイントを振り分けにくい低調なラウンドで、

残り20秒からの赤穂さんの攻勢を取るしかないなあって感じだったんだけど、

最後の最後の残り2秒での齋藤さんの右フックが評価を一発返ししたんだわ。

 

<7R>

自分の中で3ポイント劣勢の赤穂さんがどうするのかってことで、

要するに飛ばし返すより他ないんだけど、元気そうだったのは齋藤さんの方で、

赤穂さんが再度ジャブから立て直してた開始30秒、

瞬間的な相打ちでもよりダメージが深かったのは赤穂さんの方だったんだわ。

 

数ポイントのリードを大事に思ってか、

相手の打ち出しに合わせようとしてたのか、

意識的に行かないのか、それとも行けないのか、

この辺からの齋藤さんは慎重過ぎるように自分には映ったんだよね。

 

で、結局齋藤さんが最後まで控え目にしたもんで、

残り50秒からの赤穂さんの攻勢がポイントを決めたんだわ。

 

<8R>

残り3ラウンドで2ポイント差。

どっちにとってもどうにでもなるギリギリの中、

5Rに受けた齋藤さんのヒットカット傷からの出血が前の回から目立ってきて、

赤穂さんは意識的に右フックをそこに集中させてたようで1分09秒、

ついにドクターチェックが入ったんだわ。

 

この先、この傷の行方が勝負を決めそうな感じになってきたんだけど、

リスタート後の齊藤さんは如何にも見難そうにしてて、

赤穂さんの右フックを連続して被弾してたんだわ。

 

<9R>

残り2ラウンドで1ポイント差。

最初のクリーンヒットは齋藤さんのカウンター気味の左ジャブで、

前掛かりになってた赤穂さんを一瞬たじろがせてたんだけど、

驚くべきことにここからの齋藤さんは明らかに追撃不足の手数落ちで、

6Rまであれだけ頑張れたのに一体どうしたのかってことで、

気持ちが折れそうだった赤穂さんが立て直しつつあるのを前にして、

またもや一段落というか一休みしてしまったとしか言いようが無かったんだわ。

 

そうなれば赤穂さんの、もしこの試合に負けたら引退に追い込まれそうだっていう、

そういう悲壮感や必死感の方が相手を圧倒するのは当然な訳で、

結局は1分13秒、最後は齋藤さんをストップ負けに追い込んだんだけど、

全部出し切ってはいないようだった齋藤さんが甚だ残念過ぎた訳で、

最後の場面は倒されないことを重視するのではなくて、

無理してでも打ち合って倒しに行くべきだったって思ったんだけどね。

 

 

 

【本日のベスト2ボクサー】

① 入口裕貴君

② 赤穂亮さん

 

 

 

【村木田渾身競馬】

昨日の狙い馬は結局8着だったみたいで大外れ。

メゲずに今日も果敢な挑戦は続く訳で、

新潟11Rに参戦して⑪に頑張って来いってことで……。

 

 

 

2017年8月 5日 (土)

後楽園ホール・8月4日

 

Img_1185

「どうしてこんな格好をさせられるのかなあ……。」

 

 

 

3日発売の週刊文春に日本ボクシング連盟(アマチュア)の件が掲載されてて、

会長親子による連盟の私物化が暴露されてたんだけど、

そんな事は関係者の殆どが既に知ってる事で、

自分にとっても今更って感じだったなあ。

 

この後も続報が出るらしいんだけど、

告発者や文春側は最終的な落としどころを何処に置いてるのか、

単なる私怨や私憤に終わってしまうことなく、

斉藤由貴のW不倫と同様の扱いの単なるスキャンダルにしてしまうことなく、

っていうのが自分の強い思いなんだけど、

そもそも週刊誌への告発が最善の方法だったのかって考える訳で、

それをきっかけにした裏の作戦をシッカリ立ててるのかってことで、

実効性の高い正当な手段を取り尽くした上でのことなのかってことであって……。                                                          

 

冬でも白いスーツにサングラス姿の連盟会長は自分の肌には全く合わなくて、

申し訳ないけどその風貌は田舎ヤクザの組長にしか見えないし、

その横柄な態度は勘違いの甚だしい政治家と変わりなくて、

東京での世界戦の際に見掛けると不快感以外の何物でもなかったんだよね。                                                          

 

改革や改善を目指して何かを仕掛ける場合には、

単なるスキャンダルで終わらせないような綿密な裏付けと組み立てが

必要なんだけど今回の告発者には何かプランがあるのか、

それともこれをきっかけに官憲が動くことを期待してるのか……。

 

 

 

ホールに入ってすぐコンチワって声を掛けられたら近藤康弘さんで、

少し前まで戸高ジムのトレーナーをしてた元角海老ボクサーなんだけど、

現役の時の忘れられない彼のエピソードって言えば間違いなく例のあれで、

亀海喜寛さんとの試合の際にレフェリーを殴り倒した一件で、

クリンチを分けようとしたサラサスが余りに不注意だったのが原因だったんだけど、

近藤さんにとってはボクサー人生の中での至高のカウンターショットで、

直撃されたサラサスは憐れ担架搬出されたんだけど、

近藤さんが言うにはあれから10年経ったってことで、

その上、8月4日がその日だったんだわさ。

 

 

 

① 杉山雄太君(船橋D)×三原陽太君(戸高)

                       ………50.2㎏ 4R

デビュー戦の27歳・千葉県と、デビュー戦の23歳・神奈川県。

 

<1R>

ケンカ腰の三原君のいきなりの飛ばし飛ばしに杉山君が勢い敗けで、

逃げまくるのに精一杯のまま1分半過ぎには勝負の行方が見えてしまって、

たまに打ち返すパンチにも力が込め切れてないもんで一旦離席ってことで……。

 

 

その後も杉山君には気持ちとスタミナの両方が欠けてたと言わざるを得なくて、

デビューするのがまだ早過ぎたとしか思えないままの結局3R、

三原君のドッカンワンツーを喰らってしまってダウンしてしまって、

何とか立ち上がりはしたんだけど試合続行はとっても無理そうだってことで、

途中でカウントがストップされて2分28秒、三原君のTKO勝ち。

 

ただ、自分には三原君も時間が掛かり過ぎに見えたけどね……。

 

 

 

② 原翔太君(高崎)×佐藤州平君(極東)……F 4R

デビュー戦の22歳・群馬県と、デビュー戦の19歳・秋田県。

 

<1R>

若いデビュー戦同士はいきなりハードヒットの競い合いで、

お互いに出会い頭系になってしまって危ない危ないだったんだけど、

相対的な勢いは佐藤君が勝っててラウンド半ばまでを優勢に進めてたんだけど、

中盤過ぎからは原君も盛り返していったんだわ。

 

その原君が優位を保ったまま終わりそうだった残り8秒、

佐藤君の左フックが綺麗にヒットして原君がダウンしてしまったんだわ。

 

立ち上がったところでの終了ゴングで命拾いした原君だったんだけど、

コーナーに戻る際の足取りはかなりシンドそうだったんだわ。

 

佐藤君の方もラウンド終盤近くでに右目尻をバッティングカットしてたね。

 

<2R>

終盤近くでのダウンだった原君の回復が今一ってことで佐藤君、

ゴングと同時のラッシュラッシュで開始僅か12秒、

押し出すようなストレートだったんだけどワンツースリーの3連発で、

下がり気味だった原君に直撃させてこの試合2度目のダウンゲット。

 

何とかリスタートした原君だったんだけど、

決着を付けに更に勢いを増した佐藤君の前にはひとたまりも無くて39秒、

右ストレートをまともに貰ってしまってまたもやのダウン。

 

ここで止めるかと思ったんだけど立ち上がってきた様子を見て再々スタートで、

それでもやっぱり既に止め時は来てたって事で、

直後にワンツーを打ち出されたところで0分56秒のストップエンドだったんだわ。

 

 

 

③ 高瀬亘君(鴻巣茂野)×加藤広大君(戸高)……Fe 4R

1勝2敗の21歳・埼玉県と、2勝(1KO)1敗1分の27歳・福岡県。

 

高瀬君にとってはほぼ1年振りの試合だったんだけど、

どう見ても松村マネの方が強そうなんだよね。

 

<1R>

いいプレスは掛けてたんだけど高瀬君、

どう見ても一瞬の踏み込みの素早さとかワンツーの鋭さは相手の方が勝ってて、

全体のテンポも遅いし、いきなりとってもヤバそうな雰囲気が漂ってたんだわ。

 

ただラウンド中盤から終盤にかけては高瀬君のボディブローがグッドグッドで、

巧いこと上へは繋げられてなかったんだけど、

それでも残り20秒での左右ボディはとっても強烈で、

加藤君の表情と体の動きに大きな影響を与えてたんだわ。

 

<2R>

アレレッてほど加藤君の勢いが止まってしまって手数落ちも目に見えて、

相変わらず早くはないんだけど高瀬君の重そうなパンチが際立ってきて、

形勢は明らかに逆転してしまったんだわ。

 

このまま高瀬君が頑張り通すことが出来ればっていう条件ではあったんだけど、

彼の勝ち目が薄くながら見えてきたんだよね。

 

<3R>

これじゃあダメだって加藤君が立て直していったんだけど、

スピード的には今一の高瀬君も変わらずの真面目な頑張り手数で、

丁寧で正確なショットでヒットポイントを稼いでいったんだわ。

 

お互いに簡単に貰い過ぎるところがあって、

特に打ち終わりが雑になってしまってたんだけど、

相手のパンチの威力不足に助けられてたって感じもあったね。

 

<4R>

高瀬君が勝利を確保する為には、加藤君が敗戦を避けるには、

このラウンドの頑張りこそが決め手になるってことはお互い解ってたみたいで、

まずは加藤君がコツコツ手数作戦を徹底していったんだけど、

途中途中での見栄えの良くない被弾が多かったんだよね。

 

で、決して早くは無い高瀬君が2分間をやや優勢に進めてたんだけど、

残り1分からも勢いが落ちなくて、それは試合開始当初と変わらないほどで、

ブランク中の1年間を無為に過ごしてた訳じゃないって感じを見せてて、

今や劣化が著しく打ち出しも明らかに弱まってきた加藤君を大きく凌いで、

かなりの差を付けたままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで高瀬君の2-0勝ちだったんだわ。

 

この日の高瀬君のサポートには翌日に試合を控えてる大塚隆太さん以外、

茂野会長や松村マネは無論、小澤剛さんや泉トレ、高見良祐君達が総出で、

試合後の自分の間抜けな感想を笑顔笑顔で嬉しそうに聞いてくれたんだわ。

 

昨日はこの後も結構面白いカードが幾つか組まれてたんだけど、

早めの帰り支度で翌日の試合に備えるってことで一斉に引き上げたんだわ。

 

 

 

④ 櫛部好充君(K&W)×石澤開君(M・T)……LF 4R

6勝(1KO)3敗(1KO)2分のサウスポー、33歳・北海道と、

1勝(1KO)0敗の20歳・神奈川県。

 

櫛部君がほぼ10年振りの試合ってこともあって、

B級デビューした石澤君もこの日は4回戦ってことで……。

 

<1R>

石澤君はそもそもサウスポーを全く苦にしないみたいだったし、

相手の出方を見定めるっていう作業を省略しての自信満々で、

いきなりスピード感に溢れたパワフルボクシングを展開していって、

手数ヒット数共に終始櫛部君を圧倒しまくってたんだわ。

 

石澤君の力強いパンチはとっても多彩で、左ボディ、左アッパーそれに、

右ストレートを巧みに組み合わせて櫛部君を翻弄してたんだわ。

 

一方の櫛部君もまあまあ水準以上の動きは出来てたんだけど、

石澤君の方が一枚も二枚も上手だったんだよね。

 

<2R>

石澤君のテキパキ感は半端じゃなくて開始41秒、

打ち下ろし気味の左フックで櫛部君がガクッとなった瞬間を見逃さなくて、

そこから一気の追い込みをかけた北西ポスト前、

叩きつけるような逆ワンツーストレートを直撃ヒットさせたんだわ。

 

まともに貰ってしまった櫛部君は激しく前のめりバッタンダウンしてしまって、

余りに激しい倒れ方だったもんでレフェリーの即のストップエンドで0分44秒、

石澤君が実に手際のいい強烈なTKO勝ちで、

起き上がれなかった櫛部君が担架搬出されたんだわ。

 

 

石澤君はアマ40戦ほどの経験があるんだけど、

実にプロ向きのパフォーマンスをするボクサーで、

マッチメイクさえ整えばそんなに遠くない内にランカーになると思うなあ。

 

 

 

⑤ 崎山大介君(花形)×須田瑠希也君(戸高)……SL 4R

デビュー戦の24歳・神奈川県と、デビュー戦の18歳・東京都。

 

この試合は崎山君のケガ棄権で中止だったんだわ。

 

 

 

⑥ 越川孝紀君(セレス)×何チャラ・アンポン……68㎏ 8R

4勝(2KO)1敗の26歳・千葉県と、9勝(4KO)4敗1分の20歳・タイ。

 

この試合は初めっから見るつもりが無かったもんでブラブラしてて、

3R頃から見るとはなしに見てたんだけど二人共、雑々の極致だったなあ。

 

結局は4R1分17秒、越川君がTKO勝ちしたんだけど、

SW級だとしても動き全体が緩かったし、ディフェンスも甘々だったんだわ。

 

 

 

⑦ 太田輝君(五代)×ガンバレ将太さん(戸高)……F 8R

7勝(3KO)6敗(3KO)の22歳・兵庫県と、

14勝(2KO)6敗(3KO)2分のランク12位、33歳・東京都。

 

試合直前の太田君とグローブタッチしたんだけど、

会えば彼と言葉を交わすようになったのは何年か前、

彼が誰かのヘルプセコンドをした時が最初だったんだっけ?

 

この日の相手は名うての熱闘粘闘型のボクサーなんだけど、

これを勝てば太田君も夢の日本ランカーってことで……。

 

この試合から角海老ジムの奥村トレと並んでの観戦で、

ラウンドごとにお互いのスコアを比べ合ったんだけど、

8ラウンド分のスコアをどうしたら手早く計算出来るかを話したんだけど、

解ってくれたかなあ……。

 

<1R>

太田君は打つのに夢中になってついついディフェンスが疎かになることが多くて、

そこを相手に見抜かれるとツライんだけど、

この日の将太さんは元々そういうのがとっても巧くて、

必ずしも手数負けはしてなかったんだけど太田君、

折々のクリーンヒットはやっぱり将太さんだったなあ。

 

<2R>

将太さんはパンチ力は無いんだけどその分ポイントの取り方に長けてて、

ショート戦でも左右アッパーを混ぜ込んで細かく正確に打ち込んでたんだけど、

残り57秒に太田君が将太さんのマウスピースを飛ばしてから展開が変わって、

太田君に懸命の右フックからの連続攻撃の有効性が高かったんだわ。

 

余談なんだけどこの試合のレフェリーは初めから何となく集中に欠けてて、

将太さんのマウスピースが飛ばされたことに気付かなかったし、

試合前に其々のマウスピースの色なんかを確認してる筈なのに、

逆のセコンドに渡しに行って、違うよって言われて自ら半笑いしてたし、

最後のラウンドの一つ前には絶対ドクターチェックが要るところも省いてたんだわ。

 

<3R>

ラウンド最初の30秒間は将太さんのヒットヒットが目立ってて、

太田君が余りにも簡単に右ストレートを貰い過ぎてたんだけど、

そこからの挽回奮起には元気が漲ってて、

いつものように口汚いセコンドから罵倒されながらで、

それは自分には単なる一般客からの野次のようにしか聞こえなかったんだけど、

とにかく太田君のそこからの頑張りで流れが相手に移ることを阻止してたんだわ。

 

激しいショート戦でお互いが左目上をバッティングカットしてたなあ。

 

<4R>

太田君の逆ワンツーがいきなりのヒットヒットした直後、

ガッツンバッティングで将太さんの右目上が大きくカット出血してドクターチェック。

 

リスタート直後、まずは将太さんが飛ばし返していったんだけど、

それでも太田君の方が鋭く正確なショットを放ってて、

残り30秒からの接近戦も明らかに征してたんだよね。

 

<5R>

立て直し挽回を図る将太さんが腕振りにより力を込めていったんだけど、

長続き出来ないまま引く押されるが多くなって見栄えとしては良くないまま、

手数落ちが目立ってきた中、残り45秒からは太田君にラッシュに晒されて、

将太さんも必死に抵抗はしたんだけどまたもやポイントを取られてたんだわ。

 

<6R>

ここに来て二人の勢いの差がかなりハッキリしてきてそれは、

顔面ヒットだけではなくそれまでの左ボディの積み重ね効果だと思ったんだけど、

ポイント的にもかなり太田君優勢だった中、

あと残り3ラウンドのお互いの戦い方が問われる場面だったんだけど、

劣勢を自覚してか将太さんも辛抱強く踏ん張ってて、

この辺からの頑張り直しが彼の真骨頂でもある訳で、

このラウンドは太田君が右目上をヒットカットされてたんだわ。

 

<7R>

始めの1分半までのショート戦はほぼ互角の展開だったんだけど、

将太さんの右目上のカット傷は一度ドクターチェックを入れるべきほどで、

放置し続けたレフェリーに首を傾げてしまったんだよね。

 

お互いにとって正にここからが勝負どころだった残り1分、

クリーンヒットはさほどでも無かったんだけど、

圧倒的な攻勢を見せてたのは太田君の方だったなあ。

 

最終ラウンドを前にした自分のスコアは68-65で、

太田君には無理をしない3分間、将太さんには一発奮起が求められたんだわ。

 

<8R>

流石に将太さんもシンドイところから最後の必死手数だったんだけど、

ここに来てまだ余裕を感じさせてた太田君の上下打ち分けの方が効果的で、

開始30秒過ぎからはその太田君の怒涛の追い込みが目立って、

最後は赤コーナーに近い東ロープ際の0分59秒、

ロープを背に将太さんの体が伸び切ってしまったところでストップエンド。

 

将太さんはまだ出来るっていう仕草を見せたんだけど、

それはTKO負けだけは嫌だっていう気持ちの表れだったのか、

そもそも一発大逆転パンチを備えていない彼には勝ちは有り得ない訳で……。

 

 

将太さんはほぼいつも通りには出来てたと思うんだけど、

太田君の方が最近にない極上のパフォーマンスだったってことで、

控室に戻る彼と満面の笑みでオメデトのグローブタッチをしたんだよね。

 

 

 

⑧ 青山功君(セレス)×星野晃規君(M・T)……51.5㎏ 8R

9勝(2KO)5敗(1KO)1分のサウスポー、28歳・千葉県と、

13勝(9KO)7敗(3KO)1分のランク2位、29歳・神奈川県。

 

事前予想では星野さんが圧倒的な勝ち方をするんじゃないかってね……。

 

<1R>

上背、リーチ共に若干優位な青山君の方が動きのテンポが良かったし、

星野さんの間合いではない感じで始まってたし、

左手を巧いこと使って星野さんの踏み込みのタイミングを外してたんだわ。

 

ラウンドの半分が過ぎる頃、距離を見定めたような星野さんが攻勢に転じて、

さあ始まるかって思った残り45秒、

青山君の右ストレートが最初のクリーンヒットを見せて大きくポイントゲット。

 

ところがところが、このまま終わるかと思った残り8秒の青コーナー前、

星野さん得意の左フックがいきなり炸裂して青山君が一発ダウン。

 

立ち上がったところで終了ゴングだったんだけど、

いい感じの右を当て込んでやる気を見せ過ぎたかなあ、青山君。

 

<2R>

殆どダメージを残すことなくスタートした青山君だったんだけど、

ふと気が付いたらトランクスの後ろのベルトラインから小物がブラブラしてて、

よく見たらどこかのお守りで、

暫くして気が付いたレフェリーにトランクスの中に入れて貰ってたんだけど、

後で思い返して見ればこの辺りから流れが青山君に徐々に傾いていって、

圧倒しきってしまうかに見えてた星野君の動きを封じていってたんだけど、

お守り効果ってこと……?

 

<3R>

開始56秒、青山君の右ストレートがこの日一番のハードヒットで、

大きな手応えを感じた青山君が一気ラッシュラッシュで、

星野さんはこの被弾の回復に1分以上を要してしまったんだわ。

 

<4R>

青山君が果敢にも危険度の高いショート戦に挑んでいって、

大きく感じを掴んだのは間違いないようだったんだわ。

一見ダメージから全快した感じの星野さんだったんだけど、

それでもいつものように相手に恐怖感を与えるようには出来てなくて、

一旦距離が生じた際にはまるでメイウェザーのように左手を低く構えてたんだけど、

やたら青山君の右ストレートを貰いまくってたんだわ。

 

<5R>

星野さんは見てて何だかマッタリしてしまってて、

勢いっていう点では青山君の方が明らかに勝ってて、

後はその右ストレートを攻撃の中にどう組み込ませるかってことだったんだけど、

攻撃に手間取ってる間に星野さんが1分15秒、激しく左フックをヒットさせて、

その後の喰い込みのいい左ボディで3ラウンド振りのポイントゲットだったんだわ。

 

<6R>

やっぱりこの日の星野さんは基本的に良くなくて、

っていうか3R以降に貰いまくってた右ストレートのダメージが蓄積されてたか、

何だかとってもやり難そうにさえしてて、

得意の鬼攻めを封印され続けて、またもや半端なポイントロスだったなあ。

 

<7R>

吹っ切れた腕振りが出来てショートブローもいい感じだったのは青山君で、

この調子なら最後まで押し切れそうだなあって見てた1分02秒、

星野さんの右ストレートが印象的なヒットを見せたんだわ。

 

ただ、そこからの星野さんはいつものような鬼追撃に移れず、

攻め時だっていうのに行き切れないまま自分を苛立たせたんだわ。

 

その後却って青山君の逆襲踏ん張りに遭ってしまって、

ボディブローを嫌がる素振りが露骨だったんだけど

最終8Rを残しての自分のスコアは67-65でギリギリ星野さんだったけどね。

 

<8R>

微妙なスコアの中、まずは青山君の攻勢が目立って、

1分10秒に右ストレートを綺麗に当て込んでの一気攻めで、

星野さんの消耗が進む中、青山君にはまだ余力が充分に残ってる感じで、

星野さんの両目下が目に見えて腫れてやられっ放しだったんだわ。

 

青山君にとって甚だ残念で、星野さんにとってはこの上ない幸運だったことは、

実は青山君にはここぞのパンチ力に欠けてたことで、

彼に倒し切るパンチさえあったらTKO勝ちも充分有り得たって思われるほど、

星野さんの消耗が進んでたんだよね。

 

 

結局そのままの終了ゴングで自分は76-75で星野さんの辛勝だったんだけど、

発表されたモノは77-74、76-75、75-78ってことで、

この試合のジャッジは3人共がベテランだったんだけど、

それでもこれほどの割れ方をした2-1で、とにかくやっぱり星野さんの辛勝。

 

 

星野さんと自分の仲なもんで、医務室から戻る彼に自分は、

「ヘタクソ。」 って声を掛けたらデヘヘへッて感じで苦笑いしてて、

付き添ってた高城会長も 「ボロカスに書いて下さい。」 って、

同じように苦笑いしてたんだわ。

 

 

 

⑨ 中嶋龍成君(山龍)×デスティノ・ジャパン(P渡久地)

                          ………SL 8R

10勝(3KO)2敗(1KO)のサウスポー、22歳・秋田県と、

22勝(20KO)3敗(1KO)2分のランク1位、33歳・ドミニカ。

 

デスティノは今年4月に永田大士さんにKO勝ちしてランク入りしたんだけど、

あの日の永田さんは何だか吹っ切れてない中途半端さが目立ってたから、

彼がホントに強いのかは実はまだ不明なんだわ。

 

<1R>

全く気後れしてる様子が無かった中嶋君がほぼ互角に亘り合って、

相手も様子見ではあったんだけどまずは薄いヒットでポイントゲット。

 

デスティノは顔がとっても小さいから的を絞り難いとは思うんだけど、

必ずしも打たれ強くは無いアゴと頬をしてるんだよね。

 

<2R>

後で思い返せば勝負は既にここで付いてしまったと自分は思ってて、

開始46秒、それほどの倒し屋ではない中嶋君が気負い過ぎての大振りで、

左フックを大空振りした所にデスティノがキッチリ右を合わせていって、

一瞬グラッとしたところに更なる追撃で、ショート戦にも打ち負けてしまって、

この時はもう殆どダメかって思ったんだよね。

 

何とか凌いだ中島君だったんだけど残り1分15秒にも綺麗に当て込まれて、

思わず膝を緩ませてたんだよね。

 

<3R>

気持ちを立て直した中嶋君が却ってプレスを掛け返すようになったんだけど、

顔面が小さく、両腕の肘から先が長いデスティノはボディカバーも充分で、

中島君としては中々狙いどころが絞り切れなかったんだけど、

残り1分10秒、エイヤァーッて感じで飛び込み打った左ストレートが大直撃して、

デスティノを2mばかり吹っ飛ばしてのダウンゲットだったんだわ。

 

ただ、そのダウンはドスンって感じで倒し切った訳ではなくて、

バランスを崩したデスティノが思わず両手を着いたって感じだったんだけどね。

 

ただ、中嶋君はリスタート後から必要以上にムキになってしまっての一気一気で、

相手は殆どダメージを残してなかったんだから、

ここは余裕の2ポイントゲットで様子を見ながらが正解だと思ったんだけど、

中々応援する方の思うようには行かないもんなんだわ。

 

残り40秒、中島君が若干調子に乗り過ぎてたところに左フックが当たって、

直後から中嶋君が右目をシバシバさせるようになってしまって、

眼球近くを直撃されて一瞬右目の視界を失ったか、

はたまた眼窩底系を傷めたのかって見てた残り25秒、

その直前の右ストレートボディも大きく効いてたと思うんだけど、

返しの左フックをまともに貰ってしまって吹っ飛びダウンを喰らってしまったんだわ。

 

お互いに一個づつのダウンを交換し合ったんだけど、

ダメージを引きずってたのは比べるまで無く中嶋君の方だったんだわ。

 

<4R>

これ以降のラウンド展開を見てたらデスティノは必ずしも巧くも強くも無いって、

そういう思いを強くしたんだけど、取り敢えずのところは彼の攻勢が続いて、

1分25秒、強くプレスを掛けながらアッパー気味の右フックがヒットして、

中島君が体を揺らがせるところから始まったんだわ。

 

見てたら中嶋君、既にハッキリした意識は無かったみたいで、

右目のケガの痛さは意識が飛び加減になってたのが全身麻酔になってたみたいで、

(この事は試合後にドクターに確認したんだけどね。)

その後も軽いパンチで足元がバタついてたのを見ても終焉間近だったんだわ。

 

 

静かに行方を見つめてたら、意識を失いつつあった中嶋君が状況を解ってなくて、

咆哮を上げながら獣のように突っ掛っていって、

アレッて感じで例のドデカイ左右フックをまぐれ当たりさせて、

今度はデスティノがフラフラッとしてしまったんだわ。

 

二人の乱暴過ぎるやり取りはこの辺になると最高潮に達して、

場内の盛り上がり方はそれこそ尋常じゃなかったんだよね。

 

<5R>

デスティノは自分が思ってた以上に打たれ弱くて、

その意味では中嶋君の一発バカ振りパンチの可能性も残してたんだけど、

足元のカクカク感と右目の不具合は如何ともし難いところまできてしまって、

北ロープ前でガツガツになった打ち合いで打ち負けしたのを見計らって、

レフェリーが割って入ったのと陣営からタオルが投げ込まれたのがほぼ一緒で、

1分27秒、デスティノのTKO勝ちだったんだけど正直、

細川バレンタインさんでも勝てそうな感じだったんだよね。

 

 

 

帰りがドームの野球終わりと重なってしまったモンで、

混雑に巻き込まれるのは嫌だから時間潰しをしながら煙草を吸ってたら、

「今の試合、どう思いましたか村木田さん。」 って全く知らない人が二人、

多分山龍ジムの関係者だと思うんだけど、いきなり話し掛けてきて、

意表を突かれてしまったんだけど、正直に答えたんだけど、

二人共、結構真面目に聞いてくれたんだわ。

 

やっぱり中嶋君は眼窩底骨折の疑いが濃くてそのまま病院へ行ったんだわ。

 

 

 

<番外>

☆ ハラダ裕貴君(ハラダ)×宮崎辰也君(マナベ)……SL 8R

8勝(4KO)1敗のサウスポー、22歳・大阪府と、

8勝(8KO)9敗(6KO)1分の33歳・富山県。

 

7月28日の夜は木村翔さんの世界戦の結果と、

大阪での宮崎君の試合の行方が気になってたんだけど、

二人共が勝ったのが嬉しくて2時頃まで眠れなかったんだわ。

 

木村さんの試合はまだ見てないから今日は宮崎君のことを書くけど、

格上相手の試合が圧倒的に多いことを考えれば、

負け数は多いけど宮崎君の戦績は立派な向う傷のようなものなんだわ。

 

相手のハラダ君は全く知らないボクサーで、

これまで戦ってきた相手も3人のタイボクサーを除いても、

これまた全く知らないボクサーばかりなもんでその実力は全く不明なんだけど、

若いサウスポーってことが気になってたんだよね。

 

地元での試合にも関わらず入場に際してのハラダ君への声援が少なくて、

宮崎君のが同等以上の拍手を貰ってたんだわ。

 

東京より1段高いところにゲロッパがセットされてたね。

 

<1R>

右がピンク、左が黒のハイソックス姿で登場した宮崎君だったんだけど、

相手の方が4~5㎝ほど上背優位なサウスポーだったもんで、

そもそもパンチが届くのかが気になったし、

いつもより鋭い踏み込みが必要そうでもあったんだわ。

 

何となく元々の利き手は右のようなハラダ君は意外なほど慎重だったし、

いとも簡単に宮崎君からプレスをかけられてたんだわ。

 

お互いに間合いとタイミングを計りながら殆ど接触のない時間が続いたんだけど、

残り10秒からスピードアップしたハラダ君の攻勢が僅かなポイント差を作って、

宮崎君は一瞬の対応で遅れを取ってしまってたんだわ。

 

<2R>

前の回の終盤から感じを掴んだようなハラダ君が先手を取ったんだけど、、

鋭いジャブを持ってる訳ではなかったから、

宮崎君としては結構やり易そうな相手なんじゃないかって見てたら、

いきなり宮崎君の右フックからの左右ボディがヒットしてハラダ君がダウン。

 

リスタート後の宮崎君は勿論飛ばしていったんだけど、

それ程のダメージを負ってなかったハラダ君も懸命な応戦で、

追撃が空転してしまった宮崎君も中盤は打ち疲れてしまったようで、

ラウンド終盤は動きが雑になってパンチも流れてしまってたんだわ。

 

<3R>

お互いに改めての仕切り直しって感じで、

まずはハラダ君が左ショットをヒットヒットさせてたんだけど、

この日の宮崎君は必ずしも思い通りに動けてるって感じではなくて、

ハラダ君は決してキレのあるボクサーとは言えなかったから、

もっと相手を翻弄させることが出来た筈だったんだわ。

 

ハラダ君も相手のパンチ力を警戒してか攻撃が単発の単調のままで、

たまに貰ってた宮崎君のボディショットをとっても嫌がってるようだったんだわ。

 

<4R>

宮崎君の動きも少なくとも初回レベルには戻ってたんだけど、

ラウンド中盤までの手数はハラダ君が優勢のままで、

宮崎君には相手のアッパーが見え難かったみたいだったんだわ。

 

試合が進むにつれお互いに打ち終わりが雑になってたんだけど、

“来い!来い!” ってハラダ君が安っぽ過ぎる挑発ポーズを見せ始めたんだけど、

こういうポーズを見せるボクサーで強いのは殆どいないから、

何となく宮崎君の勝ちが見えてきたような気がしたんだよね。

 

<5R>

前の回、若干一休み気味だった宮崎君が初っ端から飛ばしていって、

それは結果的には動きの緩急っていう効果をもたらしたんだけど、

同時に打ち出すパンチの緩急がハラダ君には対応し難かったみたいで、

立ち遅れてしまったまま宮崎君の大きく力強い右フックを貰ってしまって、

それはヒットした時、バシンって大きな音も立ててたんだけど、

フォローの左が必要もないほどの一発ダウンだったんだわ。

 

ハラダ君はカウントファイブほどで立ち上がったんだけど、

何となんと陣営からいきなりのタオルインで0分41秒、宮崎君のKO勝ち。

 

 

それにしてもこの試合の終わり方は何となく不自然な感じで、

KO負けを宣告されたハラダ君の所に誰もサポートに飛んで行かなくて、

放置されたままのハラダ君は普通にコーナーに戻ってたんだよね。

 

リングを降りて帰って行く宮崎君の近くに見えたのは加藤港君だったかなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 太田輝君

② 石澤開君

③ 高瀬亘君

 

 

 

【村木田渾身競馬】

今日は新潟11Rに参加して④を狙うんだけどどう思います?

 

 

 

2017年8月 2日 (水)

後楽園ホール・8月1日

 

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「俺と勝負しようってかあああああーっ!」

 

 

 

昨日の後楽園ホールは東日本新人王トーナメントの準々決勝戦で、

キャンセルが1試合も無く全部で13試合あったんだわ。

 

 

4回戦の試合には経験の浅いレフェリーやジャッジが登場することが多くて、

彼らの実戦勉強の場として活用されるんだけど

ベテランと新人のレベルとの差がまだまだ大きくて、

4回戦で39-37と37-39っていう採点が普通に共存することも多いんだわ。

 

だから、レフェリーとジャッジの全てが新人にならないように配置されるんだけど、

昨日は全13試合のうち10試合がKO決着だったもんで、

スコア的なバラつきっていう点では目立つことは無かったんだけど、

途中ストップに関しては首を傾げるような試合が幾つもあったんだよね。

 

JBCは4回戦の試合に際しては殊更に早いストップを心掛けてるんだけど、

それでも余りに早いストップはボクシングとしてのゲーム性を著しく損なうもんで、

途中ストップの早い遅いに関して疑義があった試合は、

試合をレビューをしながら適宜、確認是正してるらしいんだけど、

昨日は遅過ぎるストップを反省したレフェリーがその後の試合では、

アレレレッてほど早い止め方をしてそのブレの大きさが半端じゃなかったんだわ。

 

止めるのも続行させるのもセコンドや観客の反応に依るものではなくて、

あくまで正当で公平な裁定者としての基準に従うべきだと思うんだけど、

そもそもレフェリー自らのスタンスがブレるっていうのは言語道断で、

身体と生活の多くを賭けてるボクサー達は堪ったものではないんだよね。

 

 

採点に関して最近ある人から聞いた話なんだけど、

本場アメリカでのバラつきも半端じゃないらしくて、

そもそも今や有効打第一主義そのものが崩れつつあるらしいし、

ボディブローに対する評価の低さも目立ってるんだってね。

なんてこと考えながら昨日の試合を振り返ってみるってことで……。

 

 

 

① 佐藤剛君(角海老)×大橋波月君(10COUNT)……LF

1勝1敗(1KO)1分のサウスポー、20歳・東京都と、

3勝(2KO)0敗の18歳・神奈川県。

 

大橋君はAグループ唯一の優勝候補なんだけどね……。

 

<1R>

どちらかと言うとちゃんと距離を取ってやりたい大橋君に対して佐藤君、

そんな事知るかあって感じの初っ端からのガンガン攻めで、

ファーストコンタクトだけの内容になってはしまったんだけど、

その勢いは明らかに大橋君を上回ってたんだわ。

 

大きな有効打が無かった中、佐藤君の攻め攻め勝ちだね。

 

<2R>

開始26秒、ガチャガチャッとなった直後に大橋君が倒れ込んでしまって、

一瞬佐藤君のダウンゲットかと思われたんだけど、これはスリップ。

 

それでもそれは佐藤君の押し押しの攻め攻めが要因だった訳で、

大橋君は佐藤君の左右ボディのフルショットにかなり悩まされてたんだわ。

 

今や完全に佐藤君のペースに巻き込まれてしまった大橋君、

距離を保つのを諦めてしまったかのように、

まずは佐藤君の突っ込み攻撃に対するディフェンスを優先してて、

その後の相手の一段落を狙ってたようだったんだけど、

ラウンド終盤に貰った左ボディが相当効いてたみたいで、

体を屈めるような仕草が増えていったんだよね。

 

<3R>

大橋君は展開を変えるような術を見い出せなかったようで、

決してめげてるようには見えなかったんだけど、

それでも佐藤君の最初の一発を簡単に貰い過ぎてしまってたんだわ。

 

<4R>

相手を倒さない限り大橋君の勝ち目は遠のくばかりだったんだけど、

打って離れる打って離れるが出来ない以上明るい見通しは立て難くて、

それまで貰ってたボディブローも彼をかなり消耗させてたみたいで、

開始1分からは佐藤君に攻め込まれるまま西ロープを背にしたまま約20秒間、

全く反撃できないまま一方的な攻撃に晒されてしまったんだわ。

 

自分がもう止めてもいいんじゃないかって思った時、

レフェリーはまだボクサー達から不自然なほどの距離を置いてて、

オイオイオイ、もっと近くで見なければダメでしょって殆ど怒りに近くて結局、

彼が判断を下したのは1分21秒だった訳で、

陣営からのタオル投入とほぼ同時に慌てて駆け寄ってのストップストップで、

大橋君には本来は絶対に回避すべき余計なダメージさえも与えてしまって、

勝利者インタビューが始まっても大橋君はリングの端で大の字のままで、

優勝候補を倒した折角の佐藤君の殊勲にも水を差してしまったんだわ。

 

 

このレフェリーは少し前にデビューした際には、

止めるような素振りで割って入りそうにしてそこから一旦身を引いたことがあって、

それでもまだ早過ぎるストップを仕掛けたことがあったんだけど、

この日はその反動が出たって言わざるを得ないほどの超遅過ぎで、

そしてこの後の担当試合ではそのまた反動が出てしまっての、

早過ぎるほどのストップってもう舞い上がってたとしか言いようが無くて、

暫く謹慎というか勉強のし直しが必要じゃないかって強く強く思ったんだよね。

 

 

 

自分のこの日の憤懣はレフェリーに対してだけに留まらなくて、

昨日も何の関係からかこの間のデブカメラマンが来てて、

リングサイドでブヨブヨの体を見せられるだけでも不快なのに、

半パン姿の上に汚いケツの割れ目をはみ出させながらのそれもサンダル履きで、

実はコイツはプロボクサー上がりなもんで、

昨日は流石にそのジム関係者に一言伝えたんだけど、

今度またそういう事を繰り返したら自分は断固排除するつもりでいるんだけど、

そもそもJBCはリングサイドのカメラマン達の管理をどうしてるのかって事で、

ライセンスカードも持たず腕章もしてない何処の誰だかも解らない連中を

野放しにしてる理由を聞きたいんだわ。

 

 

 

② 堤アキラ君(帝拳)×池上渉君(郡山)……B

3勝(2KO)3敗(1KO)1分の25歳・東京都と、3勝(2KO)2敗の27歳・福島県。

 

堤君はBグループの優勝候補の一人なんだけど、

池上君の勝ちを予想する人もいたんだよね。

 

<1R>

序盤の池上君は思ってたほどには攻め込んで行かなくて、

ここは堤君が先行するチャンスだったんだけど、

やっぱり慎重というか若干弱気のところも垣間見せてしまって、

中々スムースな腕振りに繋がらなくて、

お互いに低調な立ち上がりではあったんだけど、

結局は池上君の少しばかりの手数勝ちって感じだったなあ。

 

<2R>

開始19秒、堤君が何気に出した左フックの打ち終わりに合せて池上君、

キッチリ右フックを被せ打ってリング中央で綺麗なダウンゲット。

 

倒す気満々でリスタートした池上君だったんだけど、

正確さを欠いたショットが続いてしまって仕留めきれないままで、

ラウンド半分が過ぎる頃には堤君も回復挽回を開始してたんだわ。

 

ただ堤君は左右フックがオープン気味になってることが多かったんだよね。

 

<3R>

大きく一発決めない限り相手との手数差が埋められない堤君だったんだけど、

そもそも池上君に距離を作らされて終始窮屈そうな展開で、

頑張りが有効打に繋げられてなかったなあ。

 

赤コーナーサイドで 「アッパー! アッパー!」 ってがなり通してた外国人、

堤君の応援かと思ったらこの後のザッパ君のサポートメンバーに過ぎず、

適当に居合わせて適当にがなってただけの只の迷惑外人だったね。

 

<4R>

お互いに最後の飛ばし合いだったんだけど、

堤君が打ち終わりに見栄え悪くカウンターヒットされることが多くて、

残り30秒にはマウスピースも飛ばされてたし、

最後までヘバるってことは無かったんだけど有効ヒットがないまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-36で池上君だったんだけど結局、

39-36×2、38-37ってことで勿論池上君の3-0勝ちだったんだけど、

ダウンが無ければイーブンだっていう38-37は理解し難かったなあ。

 

 

 

③ ザッパトウキョウ君(P渡久地)×飯見嵐君(ワタナベ)……SB

3勝(1KO)2敗(2KO)の31歳・ドミニカと、1勝(1KO)0敗の21歳・愛知県。

 

1勝しかしてないんだけど飯見君はAグループ唯一の優勝候補なんだわ。

 

<1R>

中南米出身のザッパ君は一見強そうに見えるんだけど、

実はそれほどのこともない典型的な待ちボクサーで、

自ら攻め込むことの少ないカウンター狙い一本なんだけど、

飯見君陣営はそのことを十分解ってたみたいだったね。

 

で、その飯見君の圧倒的な先仕掛けから始まって勢いで押しまくって、

こりゃ意外に早い決着かなって思ってた残り1分17秒、

それまでディフェンス主体だったザッパ君が左ストレートをヒョイって出して、

それがものの見事なカウンターショットになって、

意表を突かれたようにな感じで飯見君がダウンしてしまったんだわ。

 

すっかり味をしめたようなザッパ君は益々カウンター一本絞りだったんだけど、

殆どダメージを引きずることなくリスタートした飯見君は立て直しての攻め攻めで、

ダウン後も全ての時間を支配してて、

自分の中ではザッパ君のせいぜい9:8って感じだったんだわ。

 

<2R>

ザッパ君のフック系は実に大雑把で、それでザッパかって感じさえしてきて、

このラウンドは初っ端から手数が飯見君の5分の1ほどにも満たなかったし、

特にボディブローに対するザッパ君の抵抗力は著しく弱いようで、

一気に別人化してしまっての1分50秒、

赤コーナーに押し込められて3連発目の左アッパーを貰ったところで、

多少早いかとも思われたんだけど、あれだけ無抵抗主義者のようになったら、

それはそれで仕方ないかなあって感じのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

④ 大場竜君(ジャパンS)×大内俊太朗君(KG大和)……SB

2勝(2KO)2敗の22歳・東京都と、

3勝(1KO)3敗(2KO)1分の24歳・神奈川県。

 

通算の勝ち越しとトーナメントの勝ち上がりの両方を賭けた大事な一戦で……。

 

<1R>

大場君陣営からは初っ端から山ほどの指示が飛びまくってて、

あれでは自分で考えるボクサーが育ちにくいんじゃないかと思われるほどで、

まあ4回戦のうちは仕方ないかあって感じで見てたんだけど、

まずは大内君のプレスの方が効いてたなあ。

 

ただ二人共、体全体にしなやかさが欠けててパンチの効きが悪そうだったし、

被弾の際も必要以上のダメージを受けそうだったんだよね。

 

<2R>

基本的には良く似たボクシングスタイルだったんだけど、

この回は序盤から大場君が手数を上げていって、

そこから延々のショート戦に突入してお互いの気持ち勝負って感じだったんだわ。

 

手数は上げたけど常に下がりながらの大場君は見栄えは良くなかったし、

上下の効果的な打ち分けっていう点でも優勢だったのは大内君だったんだわ。

 

<3R>

流れは大きく大内君に傾いたなあって見てたんだけど、

その大内君はバッティングで右目上をカットしてから若干動きが悪くなって、

それを見抜いたか大場君が開始1分に右アッパーを綺麗にヒットさせたんだわ。

 

一瞬大内君が怯んだのをまたもや大場君が見逃さない一気攻めで、

メッキリになってしまった大内君を圧倒的に攻め立てまくって、

最後は大内君を北西ポスト近くに釘づけにしてのストップエンドで、

1分22秒、大場君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 濱田力君(本多)×小嶋夏生君(石神井S)……SB

5勝(5KO)0敗の21歳・千葉県と、3勝(3KO)0敗の24歳・新潟県。

 

新人王戦は年々エントリー数が減ってて、

それにつれて全体のクオリティの低下も否めないんだけど、

それでも圧倒的に優秀なボクサーは今年も何人かいて、

SL級の星大翔君(角海老)、W級の中村駿介君(帝拳)と共に、

濱田君は自分の中では絶対的優勝候補三羽烏の一人なんだよね。

 

<1R>

全勝全KO勝ちの無敗同士の一戦となると序盤はそういう風になりがちで、

お互い不用意な一発だけは避けたい避けたいの慎重な立ち上がりで、

それは普通の4回戦の第1ラウンドとはまるで趣が違ってたんだけど、

それでも4回戦の1ラウンド分を結果的には微妙に無駄使いしてしまって、

10-10を避けるべくのラスト30秒も無為に過ごしてたと言わざるを得なくて、

事情を知らない一般観客の興を失わせてたんだわ。

 

濱田君の方がフレーム的にも勝ってたしプレスも効かせてたし、

タイミングのいい左アッパーにより大きな可能性を感じさせたんだけどね。

 

東板席から声が飛んでて残り時間を知らせてたんだけど、

振り返るまでもなくその声は宮崎辰也君のモノで、

この日は濱田君の応援に駆け付けてたんだわ。

 

<2R>

緊張感は小嶋君の方により大きかったみたいで、

お互いの警戒感が解けきれない中、最初のきっかけを作ったのは濱田君で、

ストレートに近いジャブがいきなりビシビシ決まり出して、

小嶋君は明らかに立ち遅れてしまったんだわ。

 

濱田君も一気には行かなかったんだけど、

残り30秒からは圧倒差を付けるべくの攻勢攻勢で、

左右フックからの左ボディを力強く打ち込んでたんだわ。

 

<3R>

お互いにいよいよ本気になる時間帯というかラウンドで、

まずは前の回まで出遅れ気味だった小嶋君が仕掛けて行ったんだけど、

落ち着いて対処し終えた濱田君が開始45秒、

多分相手のグローブにも掛かってたと思うんだけど、

とにかく強烈な左フックを打ち込んだのをきっかけにしての一気一気で、

その最初の左フックで一瞬相手がたじろいだのが解ったんだと思うんだけど、

手抜きの無い手際のいい間髪を入れない実に見事な追い打ちで、

連続ヒットのうちどれが致命的だったかは解らなかったんだけど、

最後は右アッパーが喰い込んだところで、まだ少し早いかなとも思ったけど、

0分52秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後暫くして濱田君と言葉を交わして感想を伝えたんだけど、

彼は全くどこも傷んでなかったんだわ。

 

 

 

⑥ 白石将晃君(帝拳)×佐々木蓮君(ワタナベ)……Fe

3勝(2KO)1敗2分の26歳・長崎県と、

2勝(2KO)0敗の22歳・岩手県。

 

白石君はAグループの優勝候補の一人だったんだけどね……。

 

<1R>

佐々木君は例の如く遠目からの左ストレート狙い主体のボクシングなんだけど、

突っ込みガチャガチャ一筋の白石君にどう対応するかってところだったんだけど、

これがまあ何と粗っぽい試合かってことで、

ファーストコンタクトだけが延々だったもんで一旦休憩タイム。

 

3R半ばに戻って4R終了まで遠目に見てたら、

相変わらず白石君は帝拳ボクサーには珍しいほどの猛獣系のままだったし、

佐々木君もちゃんとしたジャブと返しの右ショットが足りないままで、

それでも打ち出してたパンチの有効性としては佐々木君の方が上で、

白石君はその元気をもっと違う方向に生かすべきだと思ったなあ。

 

 

自分は途中を抜けてたから39-37×3っていうスコアが妥当がどうか、

判断はできなかったんだけど、とにかく佐々木君の3-0勝ちで、

珍しく3人のジャッジが揃ってたね。

 

 

 

⑦ 小林譲二君(勝又)×清田亨君(大橋)……Fe

3勝(3KO)2敗の21歳・東京都と、5勝(3KO)1敗の22歳・熊本県。

 

松澤拳君が脱落してしまった後、清田君はAグループの唯一の優勝候補なんだわ。

 

<1R>

清田君が圧倒すると思ってたんだけど、全くその通りで、

小林君は初っ端から明らかに気後れしてたみたいで、

自分から行けず、合わせ打つことも出来ず、萎縮してるような感じさえ漂ってて、

それを清田君にも見透かされてしまってのやられ放題で、

そんなに長い時間はかかりそうになかったんだわ。

 

<2R>

開始35秒、右ストレート、左フック、右ストレートって3連発だったんだけど、

小林君が連続被弾してしまってダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど小林君の戦意喪失は明らかで、

最後は北西ポスト近くで強烈左フックを喰らってブチ倒されてしまって0分52秒、

レフェリーも即のストップエンドだったなあ。

 

 

 

⑧ 遠藤勝則君(角海老)×今井健裕君(ワールドS)……SFe

4勝(1KO)1敗(1KO)の26歳・山梨県と、4勝(3KO)0敗の24歳・埼玉県。

 

今井君はAグループの優勝候補の一人なんだわ。

 

<1R>

お互いとっても元気のいい立ち上がりを見せてたんだけど、

遠藤君の方のヒット率が高くて、左右ボディと右アッパーが抜群で開始15秒、

思わず今井君がガクッとなってしまって番狂わせかと思わせたんだけど、

その後の10秒間を持ちこたえた今井君が逆襲のショート戦を挑んでいって、

遠藤君がボディを狙いにいって顔面が空いたところに

右フックを直撃させて逆襲のダウンゲット。

 

それは残り1分35秒のところだったんだけど、

リスタート後は遠藤君の方がそこから大きく反転攻勢していって、

今井君の追撃を凌ぎながら右ショートアッパーを鋭く打ち込み返して、

残り1分10秒にも右フックで今井君をガックンってさせてたし、

二転三転する激しい展開に場内は最高潮を盛り上がりを見せてて、

自分的には今井君の9-8って感じだったんだよね。

 

<2R>

初っ端からお互いに滅多打ち大作戦が始まって、

遠藤君も前後不覚って感じを受けるほどの大奮闘だったんだけど、

より正確なヒットを重ねてたのは明らかに今井君の方で、

遠藤君の消耗が目に見えてきて眉間からはバッティング出血してたし、

終盤は鼻血も見舞われてしまってまるで赤鬼か夜叉のようだったんだわ。

 

<3R>

それまで遠藤君の奮闘に次ぐ奮闘に巻き込まれ気味だった今井君、

ここに来てやっと冷静さを取り戻したか、しっかりディフェンスを立て直してたし、

大振りせず鋭く小さなパンチを色々組み合わせてたんだわ。

 

一方、激闘一筋の遠藤君は今更何も変えようも無く、

とにかく一発逆転のショットを目指してそれこそ血みどろの奮闘だったんだけど、

既に限界は越してた中、ついに力尽きたって感じで1分35秒、もういいよね、

よく頑張ったよって感じでレフェリーに抱き留められてのストップエンド。

 

 

 

⑨ 川渕大地君(川崎新田)×坂田尚樹君(ワタナベ)……SFe

3勝(2KO)0敗1分の28歳・神奈川県と、4勝(3KO)0敗1分の33歳・福岡県。

 

昨日の試合の中で優勝候補同士の一戦っていうのは自分の中に二つあって、

この組み合わせがその最初の試合だったんだわ。

 

<1R>

ハードパンチャー同士の一戦はお互いに実に強い打ち出しから始まって、

若干坂田君のムチャ振りが目立ったってたんだけど、

それでも上背とリーチを利してやや優勢に試合を進めてたんだわ。

 

って見てた開始1分20秒、川渕君がとっても冷静に小さく鋭く合わせ打って、

若干大きく振って坂田君のガードが緩むところを狙い打って瞬殺のダウンゲット。

 

リスタート後の川渕君は当然の如くの鬼追撃で、

回復し切れてない感じの坂田君を西ロープに追い詰めての一気一気で、

坂田君としてはここは何とか凌いでって感じのガードポジションだったんだけど、

川渕君が一発右フックを打ち込んだところで如何にも唐突過ぎるストップで、

そのレフェリーは第一試合で止めるのが遅過ぎたレフェリーだったんだよね。

 

自分より近くで見てたから違う状況が見えてたのかも知れないんだけど、

経験の浅いレフェリーが今回は逆に振れたって感じの方が強くて、

坂田君がここを凌いだらもっと面白い展開も有り得た訳で、

それほどグッタリしてたとも思えず拍子抜けしてしまったんだよね。

 

レフェリー自身が舞い上がって平常心を失ってしまったら絶対ダメな訳で、

判断に迷ったああいう場合には、

緊急避難的にスタンディングダウンを取ればいいんじゃないかって、

自分はそう思ってるんだけどね。

 

 

 

⑩ ジロリアン陸君(F赤羽)×齋藤眞之助君(石川)……SFe

5勝(5KO)1敗(1KO)の29歳・宮城県と、

2勝(2KO)1敗(1KO)の21歳・山梨県。

 

<1R>

勝ち負け共の全部がKO決着同士の如何にも危険な組み合わせだったんだけど、

フレーム的には勝ってたし、相手は名うてのブルファイターなんだから、

齋藤君は距離を置いて遠くから仕掛けるのかって思ってたんだけど、

1分10秒が過ぎた頃からは凄まじいほどの近距離殴り合いが始まって、

そうなればそれはもう完全に陸君が大好物な展開な訳で……。

 

ガツンガツンって感じで色々当てられてしまって齋藤君、

残り56秒、残り39秒って続けざまにダウンを喰らってしまって、

齋藤君も気丈に再々スタートして歯を喰いしばって奮闘したんだけど、

最後は強烈な右フックを貰って西ロープに吹っ飛ばされしまったところで、

2分47秒でのストップエンドだったんだわ。

 

 

売られたケンカからは逃げないって感じだった齋藤君、

男って言えば男だったんだけど、相手の懐に入り過ぎだったなあ……。

 

 

試合後暫くして陸君とすれ違った時に得意の土俵に持ち込んだねって伝えたら、

会心の表情をしてたんだわ。

 

 

 

⑪ 平岩貴志君(帝拳)×高田朋城君(ワールドS)……L

1勝(1KO)0敗の20歳・愛知県と、4勝(2KO)2敗(1KO)2分の23歳・青森県。

 

この試合が優勝候補同士が戦う2試合目だったんだよね。

2戦目と9戦目っていうのがどう出るのかとっても興味深かったんだよね。

 

<1R>

ラウンド終盤にはそれなりに納まってはいったんだけど、

序盤の平岩君は仕掛けも腕振りそのものもデカ過ぎで、

返しの左フックの質がいい高田君に狙われた感じだったんだわ。

 

<2R>

お互いパワフルではあるんだけどその分動きが硬い感じが抜けなくて、

どっちも危険度が高いなあって見てたんだけど残り35秒、

平岩君の右ストレートが初めてタイミングよくヒットして、

一瞬グラッとした高田君を一気追撃してまたもやの右を痛烈ヒットさせて、

吹っ飛ばされた高田君は北ロープに引っ掛かってしまってロープダウン宣告。

 

何とかリスタートした高田君はその後の危ないところを凌ぎ切ったんだわ。

 

<3R>

高田君の回復が気になる中、勿論平岩君は飛ばす飛ばすだったんだけど、

決定打に至らないままラウンド半分頃には高田君も自らを取り戻しつつあって、

全体のバランスは今一だったんだけど右アッパーを武器に攻め返してたんだわ。

 

平岩君としてはもう少し正確なヒッティングが望まれるところだったなあ。

 

<4R>

ダウンゲット出来れば高田君の逆転の勝ち目もまだまだ充分あって、

最後の粘りが期待された最終ラウンドだったんだけど、

ここまででかなりハードヒットされたダメージは拭い切れなかったみたいで、

先手を取りたかったところを逆に平岩君の激しい先制攻撃を受けてしまって、

開始ゴングが鳴って僅か18秒、

右ストレートを立て続けに2発打ちこまれてしまってその2発目で、

東ロープに吹っ飛ばされてしまったところでストップエンドだったんだわ。

 

 

 

⑫ 大村俊輔(ランド)×江黒央君(K&W)……W

1勝(1KO)1敗(1KO)のサウスポー、22歳・千葉県と、

1勝1敗(1KO)の28歳・群馬県。

 

二人共、何となくギクシャクしたボクシングで、

大村君はサウスポーの利点を生かし切れてなかったし、

江黒君のいかり肩は見てて少し不自然過ぎだったんだよね。

 

1Rに江黒君が右ストレートでダウンゲットしたもんで、

そんな感じで早めの決着かって見てたら、そこから延々のグズグズで、

そもそも二人共にスタミナが無さ過ぎで、

そんなに動いてないのに、そんなに腕も振ってないのに、

3R以降はまるで休み休みだったんだよね。

 

殆ど真面目に見てなかったから、

39-36、38-37×2っていうのが妥当なのか解らないんだけど、

とにかく江黒君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑬ 永田勝大君(新日本木村)×重田裕紀君(ワタナベ)……W

1勝2敗(1KO)の30歳・静岡県と、

1勝(1KO)1敗のサウスポー、26歳・山口県。

 

<1R>

初っ端から積極的にプレスを掛けていったのは重田君の方で、

開始35秒に見栄えのいい左ストレートをヒット。

 

一発貰って先手を取られた形の永田君は何だか急にシンミリしてしまって……。

 

<2R>

永田君は相手にきっかけを求め過ぎるボクシングが改善されてなくて、

接近戦狙いであるにも関わらず常に仕掛け遅れのままだったんだけど、

それにしても二人共、ボディブローは打たないままだったし、

重田君も返しの返しまでが欲しいところだったんだわ。

 

<3R>

ラウンド序盤、重田君のフットワークが疎かになるにつれ、

永田君の得意の距離になって密着頑張り戦が始まりそうだったんだけど、

その後再度重田君が思い直しての距離キープのヒット&アウェイで、

そうなると永田はまたもや攻め手を失ってしまった訳で、

重田君がキビキビした出入りの左右ショート連打で圧倒してた残り36秒、

リング中央で右、左、右のショートフックを続けざまに打ち込んでダウンゲット。

 

永田君がそのままテンカウントアウトってことで2分36秒、

手際の良さが際立ってた重田君のKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

13試合の中で自分が事前に勝敗予想してた試合は10試合あったんだけど、

その内4試合を外してしまったんだよね。

 

 

昨日の13試合26人のボクサー達は1位から26位までの順位を付けられそうで、

それだけ結構気を入れて見てたんだけど、

ベスト3以下を切り捨てるのも、ベスト5に絞るのも何となく忍びなくて……。

 

【本日のベスト7ボクサー】

① 濱田力君

② 佐藤剛君

③ 今井健裕君

④ 遠藤勝則君

⑤ 平岩貴志君

⑥ ジロリアン陸君

⑦ 飯見嵐君

 

 

 

昨日は帝拳の長野マネが隣に座らせてくれたんだけど、

登場したボクサーのことにしろ、試合内容に関してにしろ、

色々話を聞かせて貰うのが楽しくてさあ……。

自分は業界関係者ではないから役得なんだよね。

 

 

 

2017年8月 1日 (火)

8月のボクシング

 

Img_1186

「こうやって首を傾げると可愛いーって言われるもんでね……。」

 

 

 

用事があって昨日は昼から外出したんだけど、

ここのところ少し控え目だった気温がいきなり33℃ってことで、

何か異常に暑く感じたなあ……。

 

 

 

8月のボクシングは今日から始まって、

自分は7ボクシングを予定してるんだけど、

今月も中々中身が濃いんだよね。

 

 

 

≪8月のボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・8月 1日(火)……(後楽園) 東日本新人王トーナメント準々決勝戦

平岩貴志×高田朋城、ジロリアン陸×齋藤眞之助、坂田尚樹×川渕大地、

今井健裕×遠藤勝則、清田亨×小林譲二、白石将晃×佐々木蓮、

濱田力×小嶋夏生、飯見嵐×ザッパトウキョウ、堤アキラ×池上渉、

大橋波月×佐藤剛。

 

 

・8月 4日(金)……(後楽園)

ディスティノ・ジャパン×中嶋龍誠、星野晃規×青山功、太田輝×ガンバレ将太。

 

 

・8月 5日(土)……(後楽園)

赤穂亮×齊藤裕太、正木脩也×神谷治昭、高橋竜平×入口裕貴、

柳達也×野口将志、大塚隆太×若松竜太、千葉開×定常育郎。

 

 

・8月 6日(日)……(大阪)

永田翔×大里拳。

 

 

・8月10日(木)……(後楽園)

小原佳太×ナロン・ブーンチャン、井上岳志×長濱陸、

木村吉光×中川兼玄、中川公弘×掃部真志、吉野修一郎。

 

 

・8月11日(金)……(大阪)

坂本英生×川口裕。

 

 

・8月15日(火)……(京都)

山中慎介×ルイス・ネリー、堀川謙一×寺次有希。

 

 

・8月22日(火)……(後楽園) 日本ユース王座決定トーナメント

田之岡条×山下賢哉、溜田剛士×小坂烈、粕谷雄一郎×富岡樹、

三瓶数馬×石井龍成。

 

 

・8月23日(水)……(後楽園) 日本ユース王座決定トーナメント

武田航×中村裕斗、中谷潤人×ユーリ阿久井政悟、石田凌太×水野拓哉、

大野俊人×小林孝彦、平岡アンディ×吉開右京。

 

 

・8月26日(土)……(アメリカ)

亀海喜寛×ミゲール・コット、レイ・バルガス×ロニー・リオス。

 

 

・8月27日(日)……(熊本)

山中竜也×福原辰弥。

 

 

・8月30日(水)……(後楽園)

井上拓真×久高寛之、井上浩樹×青木クリスチャーノ、

松本亮、翁長吾央。

 

 

 

≪8月ボクシング期待度ベスト30≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 亀海喜寛×ミゲール・コット

② 山中慎介×ルイス・ネリー

③ 赤穂亮×齋藤裕太

④ 小原佳太×ナロン・ブーンチャン

⑤ 井上浩樹×青木クリスチャーノ

⑥ 溜田剛士×小坂烈

⑦ 平岡アンディ×吉開右京

⑧ 井上拓真×久高寛之

⑨ 星野晃則×青山功

⑩ 井上岳志×長濱陸

⑪ 粕谷雄一郎×富岡樹

⑫ 田ノ岡条×山下賢哉

⑬ 柳達也×野口将志

⑭ 中谷潤人×ユーリ阿久井政悟

⑮ 高橋竜平×入口裕貴

⑯ 大塚隆太×若松竜太

⑰ 石田凌太×水野拓哉

⑱ 三瓶数馬×石井龍誠

⑲ 千葉開×定常育郎

⑳ 濱田力×小嶋夏生

 

(21) ディスティノ・ジャパン×中嶋龍誠

(22) 武田航×中村裕斗

(23) 太田輝×ガンバレ将太

(24) 正木脩也×神谷治昭

(25) 坂田尚樹×川渕大地

(26) 飯見嵐×ザッパトウキョウ

(27) 大野俊人×小林孝彦

(28) 中川公弘×掃部真志

(29) 平岩貴志×高田朋城

(30) 堀川謙一×寺次有希

 

 

 

H君へ……。

物事を巧いこと運ぶには、

特にややっこしい問題に対処する際には、

慎重の上にも慎重であることが大事であって、

安易な気持ちで第三者を巻き込んではダメな訳で大いに反省すべきなんだわ。

ただ、踏み出した君の方向性に間違いはないからこれからも踏ん張ってね。

 

 

 

 

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