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2017年8月 5日 (土)

後楽園ホール・8月4日

 

Img_1185

「どうしてこんな格好をさせられるのかなあ……。」

 

 

 

3日発売の週刊文春に日本ボクシング連盟(アマチュア)の件が掲載されてて、

会長親子による連盟の私物化が暴露されてたんだけど、

そんな事は関係者の殆どが既に知ってる事で、

自分にとっても今更って感じだったなあ。

 

この後も続報が出るらしいんだけど、

告発者や文春側は最終的な落としどころを何処に置いてるのか、

単なる私怨や私憤に終わってしまうことなく、

斉藤由貴のW不倫と同様の扱いの単なるスキャンダルにしてしまうことなく、

っていうのが自分の強い思いなんだけど、

そもそも週刊誌への告発が最善の方法だったのかって考える訳で、

それをきっかけにした裏の作戦をシッカリ立ててるのかってことで、

実効性の高い正当な手段を取り尽くした上でのことなのかってことであって……。                                                          

 

冬でも白いスーツにサングラス姿の連盟会長は自分の肌には全く合わなくて、

申し訳ないけどその風貌は田舎ヤクザの組長にしか見えないし、

その横柄な態度は勘違いの甚だしい政治家と変わりなくて、

東京での世界戦の際に見掛けると不快感以外の何物でもなかったんだよね。                                                          

 

改革や改善を目指して何かを仕掛ける場合には、

単なるスキャンダルで終わらせないような綿密な裏付けと組み立てが

必要なんだけど今回の告発者には何かプランがあるのか、

それともこれをきっかけに官憲が動くことを期待してるのか……。

 

 

 

ホールに入ってすぐコンチワって声を掛けられたら近藤康弘さんで、

少し前まで戸高ジムのトレーナーをしてた元角海老ボクサーなんだけど、

現役の時の忘れられない彼のエピソードって言えば間違いなく例のあれで、

亀海喜寛さんとの試合の際にレフェリーを殴り倒した一件で、

クリンチを分けようとしたサラサスが余りに不注意だったのが原因だったんだけど、

近藤さんにとってはボクサー人生の中での至高のカウンターショットで、

直撃されたサラサスは憐れ担架搬出されたんだけど、

近藤さんが言うにはあれから10年経ったってことで、

その上、8月4日がその日だったんだわさ。

 

 

 

① 杉山雄太君(船橋D)×三原陽太君(戸高)

                       ………50.2㎏ 4R

デビュー戦の27歳・千葉県と、デビュー戦の23歳・神奈川県。

 

<1R>

ケンカ腰の三原君のいきなりの飛ばし飛ばしに杉山君が勢い敗けで、

逃げまくるのに精一杯のまま1分半過ぎには勝負の行方が見えてしまって、

たまに打ち返すパンチにも力が込め切れてないもんで一旦離席ってことで……。

 

 

その後も杉山君には気持ちとスタミナの両方が欠けてたと言わざるを得なくて、

デビューするのがまだ早過ぎたとしか思えないままの結局3R、

三原君のドッカンワンツーを喰らってしまってダウンしてしまって、

何とか立ち上がりはしたんだけど試合続行はとっても無理そうだってことで、

途中でカウントがストップされて2分28秒、三原君のTKO勝ち。

 

ただ、自分には三原君も時間が掛かり過ぎに見えたけどね……。

 

 

 

② 原翔太君(高崎)×佐藤州平君(極東)……F 4R

デビュー戦の22歳・群馬県と、デビュー戦の19歳・秋田県。

 

<1R>

若いデビュー戦同士はいきなりハードヒットの競い合いで、

お互いに出会い頭系になってしまって危ない危ないだったんだけど、

相対的な勢いは佐藤君が勝っててラウンド半ばまでを優勢に進めてたんだけど、

中盤過ぎからは原君も盛り返していったんだわ。

 

その原君が優位を保ったまま終わりそうだった残り8秒、

佐藤君の左フックが綺麗にヒットして原君がダウンしてしまったんだわ。

 

立ち上がったところでの終了ゴングで命拾いした原君だったんだけど、

コーナーに戻る際の足取りはかなりシンドそうだったんだわ。

 

佐藤君の方もラウンド終盤近くでに右目尻をバッティングカットしてたね。

 

<2R>

終盤近くでのダウンだった原君の回復が今一ってことで佐藤君、

ゴングと同時のラッシュラッシュで開始僅か12秒、

押し出すようなストレートだったんだけどワンツースリーの3連発で、

下がり気味だった原君に直撃させてこの試合2度目のダウンゲット。

 

何とかリスタートした原君だったんだけど、

決着を付けに更に勢いを増した佐藤君の前にはひとたまりも無くて39秒、

右ストレートをまともに貰ってしまってまたもやのダウン。

 

ここで止めるかと思ったんだけど立ち上がってきた様子を見て再々スタートで、

それでもやっぱり既に止め時は来てたって事で、

直後にワンツーを打ち出されたところで0分56秒のストップエンドだったんだわ。

 

 

 

③ 高瀬亘君(鴻巣茂野)×加藤広大君(戸高)……Fe 4R

1勝2敗の21歳・埼玉県と、2勝(1KO)1敗1分の27歳・福岡県。

 

高瀬君にとってはほぼ1年振りの試合だったんだけど、

どう見ても松村マネの方が強そうなんだよね。

 

<1R>

いいプレスは掛けてたんだけど高瀬君、

どう見ても一瞬の踏み込みの素早さとかワンツーの鋭さは相手の方が勝ってて、

全体のテンポも遅いし、いきなりとってもヤバそうな雰囲気が漂ってたんだわ。

 

ただラウンド中盤から終盤にかけては高瀬君のボディブローがグッドグッドで、

巧いこと上へは繋げられてなかったんだけど、

それでも残り20秒での左右ボディはとっても強烈で、

加藤君の表情と体の動きに大きな影響を与えてたんだわ。

 

<2R>

アレレッてほど加藤君の勢いが止まってしまって手数落ちも目に見えて、

相変わらず早くはないんだけど高瀬君の重そうなパンチが際立ってきて、

形勢は明らかに逆転してしまったんだわ。

 

このまま高瀬君が頑張り通すことが出来ればっていう条件ではあったんだけど、

彼の勝ち目が薄くながら見えてきたんだよね。

 

<3R>

これじゃあダメだって加藤君が立て直していったんだけど、

スピード的には今一の高瀬君も変わらずの真面目な頑張り手数で、

丁寧で正確なショットでヒットポイントを稼いでいったんだわ。

 

お互いに簡単に貰い過ぎるところがあって、

特に打ち終わりが雑になってしまってたんだけど、

相手のパンチの威力不足に助けられてたって感じもあったね。

 

<4R>

高瀬君が勝利を確保する為には、加藤君が敗戦を避けるには、

このラウンドの頑張りこそが決め手になるってことはお互い解ってたみたいで、

まずは加藤君がコツコツ手数作戦を徹底していったんだけど、

途中途中での見栄えの良くない被弾が多かったんだよね。

 

で、決して早くは無い高瀬君が2分間をやや優勢に進めてたんだけど、

残り1分からも勢いが落ちなくて、それは試合開始当初と変わらないほどで、

ブランク中の1年間を無為に過ごしてた訳じゃないって感じを見せてて、

今や劣化が著しく打ち出しも明らかに弱まってきた加藤君を大きく凌いで、

かなりの差を付けたままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで高瀬君の2-0勝ちだったんだわ。

 

この日の高瀬君のサポートには翌日に試合を控えてる大塚隆太さん以外、

茂野会長や松村マネは無論、小澤剛さんや泉トレ、高見良祐君達が総出で、

試合後の自分の間抜けな感想を笑顔笑顔で嬉しそうに聞いてくれたんだわ。

 

昨日はこの後も結構面白いカードが幾つか組まれてたんだけど、

早めの帰り支度で翌日の試合に備えるってことで一斉に引き上げたんだわ。

 

 

 

④ 櫛部好充君(K&W)×石澤開君(M・T)……LF 4R

6勝(1KO)3敗(1KO)2分のサウスポー、33歳・北海道と、

1勝(1KO)0敗の20歳・神奈川県。

 

櫛部君がほぼ10年振りの試合ってこともあって、

B級デビューした石澤君もこの日は4回戦ってことで……。

 

<1R>

石澤君はそもそもサウスポーを全く苦にしないみたいだったし、

相手の出方を見定めるっていう作業を省略しての自信満々で、

いきなりスピード感に溢れたパワフルボクシングを展開していって、

手数ヒット数共に終始櫛部君を圧倒しまくってたんだわ。

 

石澤君の力強いパンチはとっても多彩で、左ボディ、左アッパーそれに、

右ストレートを巧みに組み合わせて櫛部君を翻弄してたんだわ。

 

一方の櫛部君もまあまあ水準以上の動きは出来てたんだけど、

石澤君の方が一枚も二枚も上手だったんだよね。

 

<2R>

石澤君のテキパキ感は半端じゃなくて開始41秒、

打ち下ろし気味の左フックで櫛部君がガクッとなった瞬間を見逃さなくて、

そこから一気の追い込みをかけた北西ポスト前、

叩きつけるような逆ワンツーストレートを直撃ヒットさせたんだわ。

 

まともに貰ってしまった櫛部君は激しく前のめりバッタンダウンしてしまって、

余りに激しい倒れ方だったもんでレフェリーの即のストップエンドで0分44秒、

石澤君が実に手際のいい強烈なTKO勝ちで、

起き上がれなかった櫛部君が担架搬出されたんだわ。

 

 

石澤君はアマ40戦ほどの経験があるんだけど、

実にプロ向きのパフォーマンスをするボクサーで、

マッチメイクさえ整えばそんなに遠くない内にランカーになると思うなあ。

 

 

 

⑤ 崎山大介君(花形)×須田瑠希也君(戸高)……SL 4R

デビュー戦の24歳・神奈川県と、デビュー戦の18歳・東京都。

 

この試合は崎山君のケガ棄権で中止だったんだわ。

 

 

 

⑥ 越川孝紀君(セレス)×何チャラ・アンポン……68㎏ 8R

4勝(2KO)1敗の26歳・千葉県と、9勝(4KO)4敗1分の20歳・タイ。

 

この試合は初めっから見るつもりが無かったもんでブラブラしてて、

3R頃から見るとはなしに見てたんだけど二人共、雑々の極致だったなあ。

 

結局は4R1分17秒、越川君がTKO勝ちしたんだけど、

SW級だとしても動き全体が緩かったし、ディフェンスも甘々だったんだわ。

 

 

 

⑦ 太田輝君(五代)×ガンバレ将太さん(戸高)……F 8R

7勝(3KO)6敗(3KO)の22歳・兵庫県と、

14勝(2KO)6敗(3KO)2分のランク12位、33歳・東京都。

 

試合直前の太田君とグローブタッチしたんだけど、

会えば彼と言葉を交わすようになったのは何年か前、

彼が誰かのヘルプセコンドをした時が最初だったんだっけ?

 

この日の相手は名うての熱闘粘闘型のボクサーなんだけど、

これを勝てば太田君も夢の日本ランカーってことで……。

 

この試合から角海老ジムの奥村トレと並んでの観戦で、

ラウンドごとにお互いのスコアを比べ合ったんだけど、

8ラウンド分のスコアをどうしたら手早く計算出来るかを話したんだけど、

解ってくれたかなあ……。

 

<1R>

太田君は打つのに夢中になってついついディフェンスが疎かになることが多くて、

そこを相手に見抜かれるとツライんだけど、

この日の将太さんは元々そういうのがとっても巧くて、

必ずしも手数負けはしてなかったんだけど太田君、

折々のクリーンヒットはやっぱり将太さんだったなあ。

 

<2R>

将太さんはパンチ力は無いんだけどその分ポイントの取り方に長けてて、

ショート戦でも左右アッパーを混ぜ込んで細かく正確に打ち込んでたんだけど、

残り57秒に太田君が将太さんのマウスピースを飛ばしてから展開が変わって、

太田君に懸命の右フックからの連続攻撃の有効性が高かったんだわ。

 

余談なんだけどこの試合のレフェリーは初めから何となく集中に欠けてて、

将太さんのマウスピースが飛ばされたことに気付かなかったし、

試合前に其々のマウスピースの色なんかを確認してる筈なのに、

逆のセコンドに渡しに行って、違うよって言われて自ら半笑いしてたし、

最後のラウンドの一つ前には絶対ドクターチェックが要るところも省いてたんだわ。

 

<3R>

ラウンド最初の30秒間は将太さんのヒットヒットが目立ってて、

太田君が余りにも簡単に右ストレートを貰い過ぎてたんだけど、

そこからの挽回奮起には元気が漲ってて、

いつものように口汚いセコンドから罵倒されながらで、

それは自分には単なる一般客からの野次のようにしか聞こえなかったんだけど、

とにかく太田君のそこからの頑張りで流れが相手に移ることを阻止してたんだわ。

 

激しいショート戦でお互いが左目上をバッティングカットしてたなあ。

 

<4R>

太田君の逆ワンツーがいきなりのヒットヒットした直後、

ガッツンバッティングで将太さんの右目上が大きくカット出血してドクターチェック。

 

リスタート直後、まずは将太さんが飛ばし返していったんだけど、

それでも太田君の方が鋭く正確なショットを放ってて、

残り30秒からの接近戦も明らかに征してたんだよね。

 

<5R>

立て直し挽回を図る将太さんが腕振りにより力を込めていったんだけど、

長続き出来ないまま引く押されるが多くなって見栄えとしては良くないまま、

手数落ちが目立ってきた中、残り45秒からは太田君にラッシュに晒されて、

将太さんも必死に抵抗はしたんだけどまたもやポイントを取られてたんだわ。

 

<6R>

ここに来て二人の勢いの差がかなりハッキリしてきてそれは、

顔面ヒットだけではなくそれまでの左ボディの積み重ね効果だと思ったんだけど、

ポイント的にもかなり太田君優勢だった中、

あと残り3ラウンドのお互いの戦い方が問われる場面だったんだけど、

劣勢を自覚してか将太さんも辛抱強く踏ん張ってて、

この辺からの頑張り直しが彼の真骨頂でもある訳で、

このラウンドは太田君が右目上をヒットカットされてたんだわ。

 

<7R>

始めの1分半までのショート戦はほぼ互角の展開だったんだけど、

将太さんの右目上のカット傷は一度ドクターチェックを入れるべきほどで、

放置し続けたレフェリーに首を傾げてしまったんだよね。

 

お互いにとって正にここからが勝負どころだった残り1分、

クリーンヒットはさほどでも無かったんだけど、

圧倒的な攻勢を見せてたのは太田君の方だったなあ。

 

最終ラウンドを前にした自分のスコアは68-65で、

太田君には無理をしない3分間、将太さんには一発奮起が求められたんだわ。

 

<8R>

流石に将太さんもシンドイところから最後の必死手数だったんだけど、

ここに来てまだ余裕を感じさせてた太田君の上下打ち分けの方が効果的で、

開始30秒過ぎからはその太田君の怒涛の追い込みが目立って、

最後は赤コーナーに近い東ロープ際の0分59秒、

ロープを背に将太さんの体が伸び切ってしまったところでストップエンド。

 

将太さんはまだ出来るっていう仕草を見せたんだけど、

それはTKO負けだけは嫌だっていう気持ちの表れだったのか、

そもそも一発大逆転パンチを備えていない彼には勝ちは有り得ない訳で……。

 

 

将太さんはほぼいつも通りには出来てたと思うんだけど、

太田君の方が最近にない極上のパフォーマンスだったってことで、

控室に戻る彼と満面の笑みでオメデトのグローブタッチをしたんだよね。

 

 

 

⑧ 青山功君(セレス)×星野晃規君(M・T)……51.5㎏ 8R

9勝(2KO)5敗(1KO)1分のサウスポー、28歳・千葉県と、

13勝(9KO)7敗(3KO)1分のランク2位、29歳・神奈川県。

 

事前予想では星野さんが圧倒的な勝ち方をするんじゃないかってね……。

 

<1R>

上背、リーチ共に若干優位な青山君の方が動きのテンポが良かったし、

星野さんの間合いではない感じで始まってたし、

左手を巧いこと使って星野さんの踏み込みのタイミングを外してたんだわ。

 

ラウンドの半分が過ぎる頃、距離を見定めたような星野さんが攻勢に転じて、

さあ始まるかって思った残り45秒、

青山君の右ストレートが最初のクリーンヒットを見せて大きくポイントゲット。

 

ところがところが、このまま終わるかと思った残り8秒の青コーナー前、

星野さん得意の左フックがいきなり炸裂して青山君が一発ダウン。

 

立ち上がったところで終了ゴングだったんだけど、

いい感じの右を当て込んでやる気を見せ過ぎたかなあ、青山君。

 

<2R>

殆どダメージを残すことなくスタートした青山君だったんだけど、

ふと気が付いたらトランクスの後ろのベルトラインから小物がブラブラしてて、

よく見たらどこかのお守りで、

暫くして気が付いたレフェリーにトランクスの中に入れて貰ってたんだけど、

後で思い返して見ればこの辺りから流れが青山君に徐々に傾いていって、

圧倒しきってしまうかに見えてた星野君の動きを封じていってたんだけど、

お守り効果ってこと……?

 

<3R>

開始56秒、青山君の右ストレートがこの日一番のハードヒットで、

大きな手応えを感じた青山君が一気ラッシュラッシュで、

星野さんはこの被弾の回復に1分以上を要してしまったんだわ。

 

<4R>

青山君が果敢にも危険度の高いショート戦に挑んでいって、

大きく感じを掴んだのは間違いないようだったんだわ。

一見ダメージから全快した感じの星野さんだったんだけど、

それでもいつものように相手に恐怖感を与えるようには出来てなくて、

一旦距離が生じた際にはまるでメイウェザーのように左手を低く構えてたんだけど、

やたら青山君の右ストレートを貰いまくってたんだわ。

 

<5R>

星野さんは見てて何だかマッタリしてしまってて、

勢いっていう点では青山君の方が明らかに勝ってて、

後はその右ストレートを攻撃の中にどう組み込ませるかってことだったんだけど、

攻撃に手間取ってる間に星野さんが1分15秒、激しく左フックをヒットさせて、

その後の喰い込みのいい左ボディで3ラウンド振りのポイントゲットだったんだわ。

 

<6R>

やっぱりこの日の星野さんは基本的に良くなくて、

っていうか3R以降に貰いまくってた右ストレートのダメージが蓄積されてたか、

何だかとってもやり難そうにさえしてて、

得意の鬼攻めを封印され続けて、またもや半端なポイントロスだったなあ。

 

<7R>

吹っ切れた腕振りが出来てショートブローもいい感じだったのは青山君で、

この調子なら最後まで押し切れそうだなあって見てた1分02秒、

星野さんの右ストレートが印象的なヒットを見せたんだわ。

 

ただ、そこからの星野さんはいつものような鬼追撃に移れず、

攻め時だっていうのに行き切れないまま自分を苛立たせたんだわ。

 

その後却って青山君の逆襲踏ん張りに遭ってしまって、

ボディブローを嫌がる素振りが露骨だったんだけど

最終8Rを残しての自分のスコアは67-65でギリギリ星野さんだったけどね。

 

<8R>

微妙なスコアの中、まずは青山君の攻勢が目立って、

1分10秒に右ストレートを綺麗に当て込んでの一気攻めで、

星野さんの消耗が進む中、青山君にはまだ余力が充分に残ってる感じで、

星野さんの両目下が目に見えて腫れてやられっ放しだったんだわ。

 

青山君にとって甚だ残念で、星野さんにとってはこの上ない幸運だったことは、

実は青山君にはここぞのパンチ力に欠けてたことで、

彼に倒し切るパンチさえあったらTKO勝ちも充分有り得たって思われるほど、

星野さんの消耗が進んでたんだよね。

 

 

結局そのままの終了ゴングで自分は76-75で星野さんの辛勝だったんだけど、

発表されたモノは77-74、76-75、75-78ってことで、

この試合のジャッジは3人共がベテランだったんだけど、

それでもこれほどの割れ方をした2-1で、とにかくやっぱり星野さんの辛勝。

 

 

星野さんと自分の仲なもんで、医務室から戻る彼に自分は、

「ヘタクソ。」 って声を掛けたらデヘヘへッて感じで苦笑いしてて、

付き添ってた高城会長も 「ボロカスに書いて下さい。」 って、

同じように苦笑いしてたんだわ。

 

 

 

⑨ 中嶋龍成君(山龍)×デスティノ・ジャパン(P渡久地)

                          ………SL 8R

10勝(3KO)2敗(1KO)のサウスポー、22歳・秋田県と、

22勝(20KO)3敗(1KO)2分のランク1位、33歳・ドミニカ。

 

デスティノは今年4月に永田大士さんにKO勝ちしてランク入りしたんだけど、

あの日の永田さんは何だか吹っ切れてない中途半端さが目立ってたから、

彼がホントに強いのかは実はまだ不明なんだわ。

 

<1R>

全く気後れしてる様子が無かった中嶋君がほぼ互角に亘り合って、

相手も様子見ではあったんだけどまずは薄いヒットでポイントゲット。

 

デスティノは顔がとっても小さいから的を絞り難いとは思うんだけど、

必ずしも打たれ強くは無いアゴと頬をしてるんだよね。

 

<2R>

後で思い返せば勝負は既にここで付いてしまったと自分は思ってて、

開始46秒、それほどの倒し屋ではない中嶋君が気負い過ぎての大振りで、

左フックを大空振りした所にデスティノがキッチリ右を合わせていって、

一瞬グラッとしたところに更なる追撃で、ショート戦にも打ち負けてしまって、

この時はもう殆どダメかって思ったんだよね。

 

何とか凌いだ中島君だったんだけど残り1分15秒にも綺麗に当て込まれて、

思わず膝を緩ませてたんだよね。

 

<3R>

気持ちを立て直した中嶋君が却ってプレスを掛け返すようになったんだけど、

顔面が小さく、両腕の肘から先が長いデスティノはボディカバーも充分で、

中島君としては中々狙いどころが絞り切れなかったんだけど、

残り1分10秒、エイヤァーッて感じで飛び込み打った左ストレートが大直撃して、

デスティノを2mばかり吹っ飛ばしてのダウンゲットだったんだわ。

 

ただ、そのダウンはドスンって感じで倒し切った訳ではなくて、

バランスを崩したデスティノが思わず両手を着いたって感じだったんだけどね。

 

ただ、中嶋君はリスタート後から必要以上にムキになってしまっての一気一気で、

相手は殆どダメージを残してなかったんだから、

ここは余裕の2ポイントゲットで様子を見ながらが正解だと思ったんだけど、

中々応援する方の思うようには行かないもんなんだわ。

 

残り40秒、中島君が若干調子に乗り過ぎてたところに左フックが当たって、

直後から中嶋君が右目をシバシバさせるようになってしまって、

眼球近くを直撃されて一瞬右目の視界を失ったか、

はたまた眼窩底系を傷めたのかって見てた残り25秒、

その直前の右ストレートボディも大きく効いてたと思うんだけど、

返しの左フックをまともに貰ってしまって吹っ飛びダウンを喰らってしまったんだわ。

 

お互いに一個づつのダウンを交換し合ったんだけど、

ダメージを引きずってたのは比べるまで無く中嶋君の方だったんだわ。

 

<4R>

これ以降のラウンド展開を見てたらデスティノは必ずしも巧くも強くも無いって、

そういう思いを強くしたんだけど、取り敢えずのところは彼の攻勢が続いて、

1分25秒、強くプレスを掛けながらアッパー気味の右フックがヒットして、

中島君が体を揺らがせるところから始まったんだわ。

 

見てたら中嶋君、既にハッキリした意識は無かったみたいで、

右目のケガの痛さは意識が飛び加減になってたのが全身麻酔になってたみたいで、

(この事は試合後にドクターに確認したんだけどね。)

その後も軽いパンチで足元がバタついてたのを見ても終焉間近だったんだわ。

 

 

静かに行方を見つめてたら、意識を失いつつあった中嶋君が状況を解ってなくて、

咆哮を上げながら獣のように突っ掛っていって、

アレッて感じで例のドデカイ左右フックをまぐれ当たりさせて、

今度はデスティノがフラフラッとしてしまったんだわ。

 

二人の乱暴過ぎるやり取りはこの辺になると最高潮に達して、

場内の盛り上がり方はそれこそ尋常じゃなかったんだよね。

 

<5R>

デスティノは自分が思ってた以上に打たれ弱くて、

その意味では中嶋君の一発バカ振りパンチの可能性も残してたんだけど、

足元のカクカク感と右目の不具合は如何ともし難いところまできてしまって、

北ロープ前でガツガツになった打ち合いで打ち負けしたのを見計らって、

レフェリーが割って入ったのと陣営からタオルが投げ込まれたのがほぼ一緒で、

1分27秒、デスティノのTKO勝ちだったんだけど正直、

細川バレンタインさんでも勝てそうな感じだったんだよね。

 

 

 

帰りがドームの野球終わりと重なってしまったモンで、

混雑に巻き込まれるのは嫌だから時間潰しをしながら煙草を吸ってたら、

「今の試合、どう思いましたか村木田さん。」 って全く知らない人が二人、

多分山龍ジムの関係者だと思うんだけど、いきなり話し掛けてきて、

意表を突かれてしまったんだけど、正直に答えたんだけど、

二人共、結構真面目に聞いてくれたんだわ。

 

やっぱり中嶋君は眼窩底骨折の疑いが濃くてそのまま病院へ行ったんだわ。

 

 

 

<番外>

☆ ハラダ裕貴君(ハラダ)×宮崎辰也君(マナベ)……SL 8R

8勝(4KO)1敗のサウスポー、22歳・大阪府と、

8勝(8KO)9敗(6KO)1分の33歳・富山県。

 

7月28日の夜は木村翔さんの世界戦の結果と、

大阪での宮崎君の試合の行方が気になってたんだけど、

二人共が勝ったのが嬉しくて2時頃まで眠れなかったんだわ。

 

木村さんの試合はまだ見てないから今日は宮崎君のことを書くけど、

格上相手の試合が圧倒的に多いことを考えれば、

負け数は多いけど宮崎君の戦績は立派な向う傷のようなものなんだわ。

 

相手のハラダ君は全く知らないボクサーで、

これまで戦ってきた相手も3人のタイボクサーを除いても、

これまた全く知らないボクサーばかりなもんでその実力は全く不明なんだけど、

若いサウスポーってことが気になってたんだよね。

 

地元での試合にも関わらず入場に際してのハラダ君への声援が少なくて、

宮崎君のが同等以上の拍手を貰ってたんだわ。

 

東京より1段高いところにゲロッパがセットされてたね。

 

<1R>

右がピンク、左が黒のハイソックス姿で登場した宮崎君だったんだけど、

相手の方が4~5㎝ほど上背優位なサウスポーだったもんで、

そもそもパンチが届くのかが気になったし、

いつもより鋭い踏み込みが必要そうでもあったんだわ。

 

何となく元々の利き手は右のようなハラダ君は意外なほど慎重だったし、

いとも簡単に宮崎君からプレスをかけられてたんだわ。

 

お互いに間合いとタイミングを計りながら殆ど接触のない時間が続いたんだけど、

残り10秒からスピードアップしたハラダ君の攻勢が僅かなポイント差を作って、

宮崎君は一瞬の対応で遅れを取ってしまってたんだわ。

 

<2R>

前の回の終盤から感じを掴んだようなハラダ君が先手を取ったんだけど、、

鋭いジャブを持ってる訳ではなかったから、

宮崎君としては結構やり易そうな相手なんじゃないかって見てたら、

いきなり宮崎君の右フックからの左右ボディがヒットしてハラダ君がダウン。

 

リスタート後の宮崎君は勿論飛ばしていったんだけど、

それ程のダメージを負ってなかったハラダ君も懸命な応戦で、

追撃が空転してしまった宮崎君も中盤は打ち疲れてしまったようで、

ラウンド終盤は動きが雑になってパンチも流れてしまってたんだわ。

 

<3R>

お互いに改めての仕切り直しって感じで、

まずはハラダ君が左ショットをヒットヒットさせてたんだけど、

この日の宮崎君は必ずしも思い通りに動けてるって感じではなくて、

ハラダ君は決してキレのあるボクサーとは言えなかったから、

もっと相手を翻弄させることが出来た筈だったんだわ。

 

ハラダ君も相手のパンチ力を警戒してか攻撃が単発の単調のままで、

たまに貰ってた宮崎君のボディショットをとっても嫌がってるようだったんだわ。

 

<4R>

宮崎君の動きも少なくとも初回レベルには戻ってたんだけど、

ラウンド中盤までの手数はハラダ君が優勢のままで、

宮崎君には相手のアッパーが見え難かったみたいだったんだわ。

 

試合が進むにつれお互いに打ち終わりが雑になってたんだけど、

“来い!来い!” ってハラダ君が安っぽ過ぎる挑発ポーズを見せ始めたんだけど、

こういうポーズを見せるボクサーで強いのは殆どいないから、

何となく宮崎君の勝ちが見えてきたような気がしたんだよね。

 

<5R>

前の回、若干一休み気味だった宮崎君が初っ端から飛ばしていって、

それは結果的には動きの緩急っていう効果をもたらしたんだけど、

同時に打ち出すパンチの緩急がハラダ君には対応し難かったみたいで、

立ち遅れてしまったまま宮崎君の大きく力強い右フックを貰ってしまって、

それはヒットした時、バシンって大きな音も立ててたんだけど、

フォローの左が必要もないほどの一発ダウンだったんだわ。

 

ハラダ君はカウントファイブほどで立ち上がったんだけど、

何となんと陣営からいきなりのタオルインで0分41秒、宮崎君のKO勝ち。

 

 

それにしてもこの試合の終わり方は何となく不自然な感じで、

KO負けを宣告されたハラダ君の所に誰もサポートに飛んで行かなくて、

放置されたままのハラダ君は普通にコーナーに戻ってたんだよね。

 

リングを降りて帰って行く宮崎君の近くに見えたのは加藤港君だったかなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 太田輝君

② 石澤開君

③ 高瀬亘君

 

 

 

【村木田渾身競馬】

今日は新潟11Rに参加して④を狙うんだけどどう思います?

 

 

 

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