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2017年8月31日 (木)

後楽園ホール・8月30日

 

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“校庭”

 

近所の小学校の校庭なんだけど、

夏休み中にペイントの再塗装をしてたのがやっと完成して、

途中で10日間ほど雨続きで作業が出来なかったもんで、

新学期に間に合うのかって他人事ながら気になってたんだけど何とかね……。

 

それにしても自分らが子供の頃は、

校庭っていうのは土の地面が剥き出しだったもんなんだけど、

今の時代、殆どの小学校の校庭はペイント塗装されてて、

運動会やイベントごとに石灰の白線を引く手間が省けるし、

強風の日でも近所に土埃を吹き散らかさないからってことなのかなあ……。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは7試合の全てが赤コーナー勝利だったんだけど、

この日招聘された東南アジア人ボクサーは全てインドネシアばかりで、

その弱さはタイボクサーにも劣らないことで有名だから、

殆ど結果が知れてる試合が多くて、

自分の中でガチの試合は3試合だけだったんだよね。

 

 

 

① 保田克也君(大橋)×レネ・何チャラ……SL 6R

デビュー戦のサウスポー、25歳・茨城県と、

6勝(3KO)3敗1分の国内8位、?歳・インドネシア。

 

保田君はアマ76戦64勝ってことで、

まともな相手を見つけることは難しかったんだろうけど、

東南アジア人相手にチャンチャンって2勝して目出度くA級ボクサーって、

そういう簡単過ぎる仕組みはどうなのかって思わないでもないんだよね。

 

だから同じようなアマ出身のB級ボクサーを探せないかってことなんだけど、

相手もチャンチャンの2連勝を目指してることが多いから実現し難いし、

そもそもプロボクサーの漸減傾向も大きく影響してるんだよね。

 

デビューボクサーにはそれなりの応援団が付いてて、

彼らはそのボクサーの圧倒的な勝ち方に大騒ぎするんだけど、

一般観客はひたすら白けてしまうだけなんだわ。

 

<1R>

登場したインドネシア人ボクサーはリングコールの前に、

いきなりシューズの紐を締め直させられてただらしなさだったんだけど、

これがもう初っ端から全くやる気を見せない超ヘタクソで、

開始ゴング10秒後にはほぼ結果が見えてきてしまったんだわ。

 

ってことで、ボディブローと左フックを一発づつ喰らったところで、

南東ポストに寄り掛かりながらヘナヘナって座り込んでしまって、

大変良くできましたって感じのテンカウントアウト負け。

 

 

1分02秒の早業に応援者達は大喜びで次の試合にも来てくれそうで、

それはそれで興行としてはOKなのかも知れないんだけどね。

 

 

 

② 中嶋一輝君(大橋)×レスヌ・何チャラ……B 6R

1勝(1KO)0敗のサウスポー、24歳・奈良県と、

6勝(3KO)3敗1分の国内7位、?歳・インドネシア。

 

インドネシアの国内ランキングなんていうものは韓国と同じでスッカスカで、

言うなればどうにでもなるってことで信頼性は全くのゼロなんだよね。

 

中嶋君もアマ87戦72勝っていう戦績で勝率83%は保田君と変わりなくて、

これはもう片手でも勝てそうな感じだったんだけど、

登場してきたインドネシア人は保田君の相手よりも更に酷くて、

ゴングが鳴って2~3秒でクソの役にも立ちそうになかったんだけど案の定、

開始僅か26秒でのテンカウント敗け。

 

前の試合は南東ポストだったもんで今度は北西ポストでってことで決着して、

インドネシア人は腹を押さえながら七転八倒してたもんで、

会場係員も担架を用意したんだけど、

本人は一人でスタスタ帰って行ってお笑い以外の何物でもなかったんだわ。

 

それでも中嶋君としてはこれで晴れてA級ボクサー入りってことで……。

 

それにしても思い出すのは清水智信さんで、

調整試合で下手クソタイボクサーを相手にした試合で、

1R3分間全く右手を使わないで左手一本で処理する練習をしてて、

彼なりにテーマを持って試合をしてたことが実に印象的だったんだけど、

仕方なくヘボを相手にせざるを得ない場合でも、

ただのサンドバック打ちと変わらない内容に終わらせない工夫が欲しいよね。

 

 

 

③ 太田啓介君(L玉熊)×名雪貴久君(船橋D)……60㎏ 8R

9勝(2KO)11敗(2KO)の33歳・神奈川県と、

11勝(2KO)14敗(7KO)の30歳・千葉県。

 

この日のガチの試合の一つ目。

 

正直に言うとこの二人の試合を最後まで見届けた記憶は全く無いんだけど、

負け越しボクサー同士の意地のぶつかり合いだったことは事実だったんだわ。

 

太田君は現在4連敗中だし名雪君は6連敗中って、

とってもシンドイ戦績同士なんだけど

太田君の4連敗の相手は野口将志さん、粕谷雄一郎さん、関豪介さん、

中嶋龍成君だし、名雪君の連敗の相手は一場仁志さん、後藤俊光君、

小山拓見君、中野和也君、荒木貴裕君、袴田浩祐君って、

お互いそこそこのメンバーを相手にしてのこの結果なんだよね。

 

<1R>

お互い、まずはエアボクシングのように始めてて、

徐々にマスボクシングに発展させていったんだけど、

長い間見てきたから解るんだけど、

上背とリーチで優位な名雪君がこの日は思ってた以上に不調で、

太田君の方が軽快な動きをしてて、プレスを掛けながらの先攻が目立ってたね。

 

名雪君は腕振りそのものがタルかったし、

接近戦で肘を畳んで打つことが出来ずに太田君の攻勢を許してたなあ。

 

お互いに相手にダメージを与えるようには打ててなくて、

やったり取ったりの当てっこ競争になっていったんだけど、

太田君の優勢を名雪君が覆せるのかなって思いながら1Rで一旦離席。

 

 

その後は遠目から見たり見なかったりだったんだけど、

やっぱり名雪君の出来が良くなくて、

ストロークが大きくなるところを太田君に狙い打たれるのが改善できないままで、

被弾が増えるまま5Rには足元が覚束なくなってきたし、

顔面もかなり赤くなってきたんだよね。

 

太田君が最初の元気を維持したままだった6R、

名雪君の反応が更に鈍ってきて防戦一方になってしまったのを見計られて、

6R2分03秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後にこれで7連敗の名雪君が一人ロビーの片隅にいたもんで、

ちょっと話をしたんだけど、驚いたことに彼は自分の事を知ってて、

自分は彼のことを褒めた記憶がなかったから、

そうなると彼は自分のことを快く思っていないことは明らかだったんだけど、

それでも自分の中にちょっとした思いがあったもんで敢えて話を続けたんだけど、

彼は自分の言いたいことを解ってくれたみたいで、

そういうことなんだわ、名雪君……。

 

 

 

それにしても記者席に座ってたあの二人、

ボクサーが南ロープに寄って来る度に、

汗が飛んで来るのをパンフで避けてて、

そんな小汚い安っぽい服でも汚れるのが嫌なのかって事だったし、

それでもお前らは記者なのかって事でもあったし、

幼稚園の運動会でも取材してろってことでもあって、

結局ヤツラはカネ払わないで観戦してるだけなんだよね。

 

 

 

④ 翁長吾央さん(大橋)×ジョン・何チャラ……54㎏ 8R

27勝(18KO)3敗(1KO)3分のランク1位、サウスポー、37歳・沖縄県と、

17勝(8KO)14敗1分の国内3位の?歳・インドネシア。

 

この試合も間違いなく早い回で終わりそうな取り組みで、

翁長さんにとってはランキングキープの為に必要な、

自分にとっても謂わば必要悪のような試合で、

結局3Rになってしまったのはなるべく引き延ばせって、

陣営から試合進行上の指示があったと思われた訳で……。

 

 

この試合のインドネシア人は前の二人よりはまだマシだったんだけど、

1Rの残り1分には力を使い果たしたか、自らの役目は終えたと判断したか、

いきなりトロトロにまってしまって、それ以降は翁長さんの方が困ってしまって、

何だか軽いスパーリングをこなしてるような感じだったんだよね。

 

2Rに入るとインドネシア人はもう全く手を出さなくなって、

それはまるでガードポジションの練習をしてるみたいだったんだけど、

翁長さんが敢えて攻め立てなかったもんで試合は3Rに入ったんだわ。

 

もうこれ以上引き延ばすのは如何にも不自然だって感じで結局2分52秒、

レフェリーが割って入ってのTKOエンドだったんだけど、

インドネシア人はひたすらそれを待ち焦がれてたんだわ。

 

 

第4試合終了までに要した時間は丁度1時間だったなあ。

 

 

 

⑤ 井上浩樹さん(大橋)×青木クリスチャーノさん(駿河)

                           ………SL 8R

8勝(7KO)0敗のランク3位、サウスポー、25歳・神奈川県と、

11勝(7KO)6敗(2KO)2分のランク8位、28歳・静岡県。

 

この一戦がガチの試合の二つ目で、

自分は見てないんだけど井上さんの前回の試合は動きが今一って聞いてて、

そこに至るまでもそれほど強いボクサー相手ではなかったもんで、

青木さんが粘っこく戦えば可能性があるって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

お互い、ごく普通の動きから始めてたんだけど、

フレームのデカイ井上さんは青木君には懐がとっても深く見えてたみたいで、

踏み込み切れないまま終始井上さんの距離でやらされてたんだよね。

 

井上さんにとって青木さんは特にやり難い相手ではなかったみたいで、

相手の動きを見切りつつあった中、大きなクリーンヒットは無かったものの、

左ショットをボディストレートと顔面へのフックで打ち分けて軽くポイントゲット。

 

 

青木さんとしてはこの先、どれだけ二次三次の踏み込みが出来るかって、

そういうところだったんだけどどういう訳か青木さん、2R開始ゴングで出て来れず、

結局腰を痛めてしまったって事でそのまま棄権エンドになってしまったんだわ。

 

ってことで2R0分07秒、松本さんのTKOに勝ちだったんだけど、

実はこの試合の裏には黒い話がうごめいてて、

試合に至る前までのその色々を自分は後で聞かされて、

ここにはとっても書けないことがそこにはあって、

試合後にグータッチを交わした際の青木さんの涙目がそれを語ってたんだよね。

 

 

 

⑥ 松本亮さん(大橋)×ジェイソン・何チャラ……56㎏ 8R

20勝(18KO)1敗(1KO)のWBO13位、WBC14位、23歳・神奈川県と、

27勝(18KO)22敗2分の国内1位、?歳・インドネシア。

 

この戦績のインドネシア人が松本さんに勝てる筈も無く、

ってことで半身で見てたらやっぱりその通りで、

1Rの1分半を過ぎたらとっても互角の試合にはなりそうになくて、

ってことで席を外したんだわさ。

 

セミファイナルの開始が7時20分っていうのは如何にも早過ぎで、

ってことで松本さんも引き伸ばしに伸ばしたんだろうけど、

結局5R1分36秒での決着だったんだわ。

 

 

 

⑦ 井上拓真さん(大橋)×久高寛之さん(仲里)

                     ………53.5㎏ 10R

8勝(2KO)0敗のWBC9位、WBA11位、IBF15位の21歳・神奈川県と、

25勝(11KO)16敗(2KO)1分の国内2位、32歳・大阪府。

 

久高さんは要するに3勝2敗ペースのボクサーで、

テクニックはあるんだけど井上さんのスピードに対応できるのかって事で、

名字の読み方を変更するっていうのも意味が解らなくて……。

 

<1R>

お互いにこなれた感じでスタートしてたんだけど、

まずは井上さんがスピード感に溢れたプレスを掛けていっての先攻で、

久高さんは重厚さは感じさせたんだけどスピード感で後れを取ってたんだわ。

 

大きなヒットは無かったんだけど、それでも残り40秒での左フックと、

その前の強いワンツーショットの多さでまずは井上さんがポイントゲット。

 

<2R>

井上さんの方が攻撃のバリエーションが豊富で、

それと比較すると久高さんは実にオーソドックスな仕掛けに終始してて、

ここまでのところで一番いいショットは右ストレートボディだったんだわ。

 

この回の中盤から久高さんがプレスを掛け返すようになってきてたね。

 

<3R>

開始22秒でやっとやっと久高さんの右クロスがヒットして、

そこから徐々に久高さんの動きが良くなっていって、

スッと踏み込む時もあったし、軽くフェイントをかましてからのこともあって、

動きにダイナミック感が増していったんだわ。

 

<4R>

久高さんの右ストレートボディは試合終盤に向けて効果を発揮しそうで、

若干勢いを出し切れなくなってきた井上さんが受けに回ることが多くなって、

久高さんは更にプレスを強めて手数もアップさせていったんだわ。

 

<5R>

お互いの顔面の傷み方には差が無かったんだけど、

井上さんは折角一発当てたところからの追撃不足が目立ってたし、

この回は左ボディ2発も目立ってはいたんだけど攻撃の単調さも著しくて、

それでも終了ゴング少し前までは優勢に推移してたんだけど、

残り7秒での右ストレートをきっかけにしての久高さんの攻め込みは流石で、

自分の中では久高さんが逆転ポイントゲットだったんだわ。

 

<6R>

井上さんの一発一発のパンチの形は実に美しいんだけど、

攻撃全体の組み立て方に工夫が感じられなくて、

久高さんの巧さが井上さんの若さを上回ってる感じさえして、

中盤での中々見応えのある接近戦を久高さんに征された以降、

井上さんは若干リズムを崩されてやり難そうにしてたんだわ。

 

<7R>

井上さんの左フックと久高さんの右フックが交互にヒットしたんだけど、

相対的に井上さんの手数が落ちてきて、

打ち合いのきっかけを作ってたのは常に久高さんだったし、

キチンとジャブを当て込んでたのもその久高さんだったんだわ。

 

<8R>

プレスは常に久高さんってすっかり固まったままだったんだけど0分40秒、

井上さんがワンツーを激しくヒットさせてからの一気一気で、

一連の攻撃で久高さんの左目上をヒットカット出血させたんだわ。

 

久高さんが大きく反撃できないままだった1分27秒にドクターチェックが入って、

流血と続行が心配されたんだけどとにかくのリスタートで、

一息入れることが出来た久高さんの飛ばし返しが際立ってて、

残り半分に限っての打ち合いに関しては明らかに打ち勝ってたんだよね。

 

<9R>

久高さんは止血が思うに任せないままだったんだけど、

1分15秒からラッシュしたのはその久高さんの方で、

残り1分18秒でも右ストレートを見栄え良く打ち込んでたんだわ。

 

このラウンドは手数的にも井上さんが後れを取ってたなあ。

 

<10R>

お互いの陣営がここまでのスコアをどう考えてるのか気にはなったけど、

取り敢えずは微妙だろうって判断したか、二人共いきなりの大殴り大会で、

ここでは井上さんも下がらずに受けて立ってたんだけど、

最初の1分間は久高さんが僅かに優勢で、

その後井上さんも盛り返したんだけど、

残り1分からの最後の殴り合いになると久高さんの方が回転力で勝ってたし、

ショットの正確性でも井上さんを上回ってたんだわ。

 

 

ってことで自分は僅差ながら久高さんの96-94だったんけど結局、

98-92、98-93、97-94ってことで井上さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

自分にはアレーッ?て感じが拭えなくて、

あれで98-92かあって驚いてしまったんだけど、

久高さんの地元でやれば全く逆になりそうだねってある人も言ってたんだわ。

 

主催ジムのメインイベンターであったことと、

世界ランク保有者ってことで井上さんに2ポイントほどのフェイバーを与えて、

久高さんのボディショットは全く有効性が無いって、

そういうことにすればそのスコアも全く考えられないことではないんだけど、

一方では自分の目が節穴だったかも知れなくて、

そしてこういう事が重なれば自分の引退が近いってことでもあるんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 久高寛之さん

② 井上拓真さん

③ 太田啓介君

 

 

 

複雑な自分の心の内を察してか、

今日は朝から雨がショボ降ってるんだわ。

 

 

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