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2017年8月23日 (水)

後楽園ホール・8月22日

 

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“ハト”

 

ちょっと前から一羽のハトがバルコニーにやって来るようになって、

ソイツはとっても人懐っこくて飛んで来た最初の日からこんな具合で、

自分が鉢植えに水やりをするのを何処かで見計らってるみたいなんだよね。

 

周囲を糞で汚したり仲間を連れてくるようになったら、

色々面倒だから止めるつもりなんだけどいつも一羽で糞も残さないから、

ちょっと続けてみるかってことで……。

 

 

昨日の後楽園ホールは満員ってほどでは無かったんだけど、

自分的にはワクワクのカード満載だったんだよね。

 

 

① 中山祐太君(勝又)×脇山貴継君(ワタナベ)……50㎏ 4R

1勝1敗1分の21歳・東京都と、1勝2敗の18歳・福岡県。

 

<1R>

初っ端からガンガンの二人だったんだけど、

1分が過ぎる頃には中山君の振り回しが一段落して、

距離をキープしながらジャブで誤魔化すようなボクシングに移行していって、

そこからが脇山君が飛ばしまくるチャンスだったんだけど、

接近戦でも手を出し切れてなくてツライ展開が続いたんだわ。

 

間欠泉的ではあったんだけど中山君のキレのいいショットの見栄えが抜群で、

脇山君の行くような行かないような中途半端さが目立ってしまったんだわ。

 

 

ってことで勝負の行方が見えてしまったモンで一旦休憩タイムで、

結局この試合は3R2分11秒で中山君のTKO勝ちだったんだわ。

 

第2試合も結果が透けて見えてたもんで休憩タイムを更に延長。

 

 

② 何チャラ・ポスワン×上岡泰君(元気)……SB 8R

23勝(6KO)12敗の33歳・タイと、

9勝(5KO)4敗(1KO)2分のサウスポー、25歳・埼玉県。

 

上岡君は中川勇太さんに判定負けして以来2年弱ぶりの試合だから、

気持ち良く復帰させる為のマッチメイクで、

当然の如く2R1分50秒で普通に勝ってたね。

 

 

 

ここからの4試合は日本ユースの初代王座の決定戦で、

色んな人に聞いてもどちらかが圧倒的に有利って答えが返って来なくて、

自分の事前予想も半分が外れてしまったんだよね。

8人の内7人が会えば挨拶を交わす知り合い達ばかりだったもんで、

ワクワクしながらも複雑な気持ちでの観戦だったんだよね。

 

 

 

③ 石井龍誠君(伴流)×三瓶数馬君(協栄)……SFe 8R

7勝(4KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・東京都と、

12勝(4KO)4敗(3KO)のサウスポー、22歳・埼玉県。

 

サウスポー同士のこの一戦は距離が全てじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

初っ端いい感じでスタートしてたのは石井君で、

三瓶君はリーチで優位な石井君の右手をとっても邪魔そうにしてたんだけど、

1分過ぎからは三瓶君の前詰めの方が効果を発揮し始めて、

途端に感じを掴んだみたいでショート連打で大きく攻勢に転じてたんだわ。

 

石井君が上体を振って回避しようとしてた中、

この日の三瓶君の的確なヒットヒットは目覚ましくて、

接近戦ではどうしても打ち負けてしまう石井君を終盤まで圧倒してたんだよね。

 

<2R>

開始28秒の左ストレートで展開を変えられそうだった石井君だったんだけど、

その後は単発に終始してしまって流れを奪い返すまでには至らず、

残り1分からはロープを背にしてしまう場面が目立ってきて、

残り8秒にも中々の逆ワンツーも見せてはいたんだけど、

ラウンドトータルでは三瓶君の山ほどの小ヒットの方が上回ってたんだわ。

 

<3R>

たまに打ち出すショットはかなり力感に溢れてはいたんだけど石井君、

何となく休み休みっていう感じが拭えないまま、

必ずしもキレは無いんだけどやっぱり三瓶君のコツコツ上下打ち分けが優勢で、

石井君はこんなもんじゃないと思うけどなあ……。

 

<4R>

このままなのか石井君、どっかで飛ばせないのか石井君、

相手の打ち疲れ待ちなのか石井君って感じが続いたんだけど、

このラウンドは残り5秒での左ストレートのハードヒットで初めてのポイントゲット。

 

<5R>

それでもやっぱり石井君の手数不足が目立ったままで、

いつの間にか顔面もかなり腫れてきてるし、

ハードな被弾は無かったんだけど相変わらず攻め込まれる場面が多いままで、

見栄えが良くないなあって思ってた残り6秒、

一気の挽回攻勢で三瓶君の左目上をヒットカットさせたんだわ。

 

<6R>

大きな展開が無かったままの終盤残り58秒から、

このラウンドも終盤にかけての石井君の踏ん張りが印象深くて、

何となんと石井君が3連続ポイントゲットでジャスト・イーブンに戻したんだわ。

 

三瓶君はラウンド序盤から中盤過ぎまでをリードしながら、

最後にひっくり返されてしまうっていうパターンが連続してたんだよね。

 

<7R>

残り2ラウンド、ホントの勝負はここからで、

これまでの通り三瓶君が残り1分までを優勢に進めてて、

石井君は後半頑張るっていう展開が予想されたんだけど、

このラウンドは三瓶君も終盤まで緩めることなくの奮闘で、

そのまま優勢ポイントをゲット。

 

接近激闘戦の中、石井君が右目上をバッティングカットしてたんだわ。

 

<8R>

まずは三瓶君の手数が目立ってたんだけど1分30秒、

バッティング傷で三瓶君がドクターチェックされた後からは狂熱のリスタートで、

石井君も必殺系で振りにいってたんだけど、

三瓶君の方も最後まで手数を落とすことなく踏ん張り通してたんだわ。

 

 

ってことで自分は77-75で三瓶君だったんだけど結局、

78-75、77-76、76-76ってことで三瓶君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

三瓶君の折々のボディブローはお互いに顔面へのクリーンヒットがない中では

やっぱり有効な攻勢って感じだったんだよね。

 

 

初めて見るユースタイトルのベルトは想像してた以上に立派で、

自分には日本タイトルのベルトよりカッコよく見えたんだわ。

 

 

試合後、暫くして近くに三瓶君が近くに来たもんで握手握手だったんだけど、

やっぱり石井君の強打は半端じゃなかったみたいで、

彼の顔面はかなり傷んでたんだけど、それでもとっても嬉しそうだったなあ。

 

 

 

④ 富岡樹君(REBOOT)×粕谷雄一郎さん(石川)……L 8R

3勝(1KO)0敗の20歳・埼玉県と、

9勝(1KO)1敗1分のランク7位、20歳・東京都。

 

この試合からだったかなあ、

この間京都でノーランカー相手に3-0勝ちした堀川謙一さんと、

大塚隆太さんと一緒観戦だったんだけど、

堀川さんはその試合内容に関して満足してるって感じじゃなかったんだよね。

 

<1R>

富岡君の好不調はその左手の使い方とフットワークに現れるんだけど、

この日の彼は実に絶好調に近くて、相手との距離を保ちながらのジャブジャブで、

1分08秒には左フックが小気味よくヒットしてたし、

このラウンドは左手一本でポイントをゲットしてたんだわ。

 

<2R>

粕谷さんはプレスかけながら重厚感に満ちてたんだけど、

スピード感は富岡君が圧倒してて、

細かく素早いヒットヒットで粕谷さんの顔面が徐々に薄赤くなり始めたんだわ。

 

<3R>

ラウンド序盤、粕谷さんがタイミングのいい左フックを返し打ってたんだけど、

踏み込みが甘かったせいか当たりが薄くて、                      

それ以降は攻めあぐんでることが多くて中々いい場面が作れなかったなあ。

 

 

実はこれ以降のラウンドは自分には正直とっても退屈で、

富岡君はあくまでアマチュアっぽいパフォーマンスに終始してて、

そりゃ打たれないままポイントを拾っていく技術は大したもんだったんだけど、

チャンスと見たら倒しに行くっていう過激さとは最後まで程遠かったし、

粕谷さんにしても最後まで一本調子のままで、

足の速い相手に二次三次の踏み込み攻め込みが出来てなかったし、

パンチの緩急とか打ち出しの工夫とかとも縁遠くて、

たまには体勢を崩すほど大きく振り込んでもいいんじゃないかとも思ったし、

要するに二人共、4Rから8Rまでずっと同じ感じのままだったんだよね。

 

 

ってことで自分は真面目にスコアを付けてなかったんだけど結局、

77-75、77-76、76-77ってことで富岡君の2-1勝ちだったんだけど、

自分の中では著しく消化不良だったもんで、

どこかで二人のガチの再戦を見たいって思ってるんだよね。

 

 

 

⑤ 溜田剛士君(ヨネクラ)×小坂烈君(真正)……Fe 8R

13勝(11KO)3敗(1KO)2分の23歳・長野県と、

7勝(3KO)2敗の19歳・広島県。

 

溜田君は既に大橋ジムへの移籍が決まってるんだけど、

この日は最後のヨネクラジムボクサーとしての登場で、

二人のヨネクラジムのトレーナーに混じってその大橋会長もセコンドに入ってて、

溜田君としては気合が入らない訳が無かったんだよね。

 

小坂君の事は堀川さんから色々教えて貰ったんだけど、

自分も今年5月の試合を見てる筈なんだけど強い印象は無かったんだよね。

 

<1R>

上背もリーチも優位な相手を前にして溜田君が何のためらいもないスタートで、

若干様子見で始めてた小坂君を初っ端から押しまくってて

数発の左フックをヒットヒットさせた後の残り1分13秒の西ロープ前、

右ストレートを綺麗にヒットさせて幸先のいいダウンゲット。

 

って思われたら何とスリップ裁定だったんだけど、

直撃を受けた小坂君が溜田君にもたれるように倒れ込んだ訳で、

あれは明確なダウンだったと思ったなあ。

 

それでも小坂君はダメージを感じさせないリスタートしてたのは立派で、

その後も残り28秒にも強烈な左フックを貰ってたんだけど、

メゲナイ態度はこの後の可能性を感じさせたんだわ。

 

<2R>

前の回若干出遅れてしまった小坂君が立て直しを図って、

最初っから正面から歯向かっていって、

身体面の頑強さと気の強さを全面に出していったんだけど、

溜田君の方は上体を巧く使っていつもよりディフェンスにも配慮してた中、

力強いショットを実にスムースに上下に打ち分けて優位を保ってたんだわ。

 

<3R>

小坂君は角度のいい右フックには繋げられて無かったんだけど、

それでも体を左に傾けた所からの左ボディが実に素晴らしくて、

余り貰い過ぎると先々で溜田君の障害になりそうなほどだったんだわ。

 

って見てた残り43秒、小坂君を東ロープに詰めた瞬間、

溜田君のいきなりの左フックが強烈ヒットで、

それが当たった時、バシッともバスンとも違ったパキャッて感じの軽い音がして、

それはまるでペットボトルをブッ潰したような音だったんだけど、

アレッて思った瞬間に小坂君が座り込んで片手を着いてしまったんだわ。

 

何とかリスタートした小坂君だったんだけど、

堀川さんと大塚さんは目をやられてたってすぐに気が付いて、

それでも頑張り通した小坂君を賞賛してたんだよね。

 

ただ終了ゴング後、レフェリーが小坂君サイドにすぐに寄って行って、

即の棄権が決まったんだわ。

 

ってことで3R終了時点での溜田君のTKO勝ちになったんだけど、

後でドクターに確かめたら思ってた通り小坂君は眼窩底骨折で、

モノや人が何重にも見えるって言ってたんだってさ。

 

残念な結果にはなってしまったんだけど小坂君、

自分が思ってた以上のパフォーマーだったから、

また是非見てみたいって思ったなあ。

 

 

試合後、ヨネクラジムへのテンカウントがあったんだけど、

一発目がスカ当たりで、全くもうって感じだったんだけど、

リング上には久し振りのクレージー・キムさんとかもズラッと並んで、

真ん中にベルトを巻いて立ってた溜田君が世界戦の勝者みたいだったんだわ。

 

 

 

⑥ 田ノ岡条さん(小熊)×山下賢哉さん(白井具志堅)

                          ………SF 8R

14勝(1KO)3敗4分のランク3位、サウスポー、23歳・埼玉県と、

10勝(7KO)3敗(2KO)のランク9位、21歳・東京都。

 

山下さんはジムを移ったばかりだし、

そもそもこの日の相手は2年半前に0-3負けして、

今やランク3位まで登り詰める足掛かりを与えてしまった痛恨の相手な訳で、

リベンジに対する気持ちは尋常じゃないって推測してたんだよね。

 

一方の田之岡さんもそりゃパンチ力自慢ではないんだけど、

このところ距離と攻撃の緩急の上達度が半端じゃなくて、

勢いだけで突っ込んで行くと山下さんも再度痛い目に遭わされそうなんだわ。

 

<1R>

上背で5㎝ほど優位な田之岡さんが適度な距離を維持しながらスタートして、

ガードを固めながら山下さんが踏み込みのチャンスを窺うっていう図式で、

若干田之岡さんの方が巧く処理出来てるなあって思ってた開始45秒だったんだわ。

 

何気に出したような感じの田之岡さんの左ショットをやり過ごしたその瞬間、

山下さんの大きく踏み込みながらの右ストレートが大直撃して、

それは丁度田之岡さんの下顎から首の付け根辺りに喰い込んで、

それ一発で田之岡さんが赤コーナー前で昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

これはちょっと無理そうだなあって感じの倒れ方で、

田之岡さんも一旦体を横向きにしながら何とか立ち上がろうとはしたんだけど、

下半身に全く力が入らないままのレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

ってことで、0分52秒での衝撃的なエンディングだったんだけど、

グローブタッチした時の山下さんの喜び方はホント半端じゃなかったんだよね。

 

 

田之岡さんとしては戦いが始まってすぐの事だったし、

必ずしも打ち負けた訳ではなくて、

今回はリベンジに燃える相手の気合に負けたって感じだったかなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 山下賢哉さん

② 溜田剛士君

③ 三瓶数馬君

 

 

 

 

 

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