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2017年7月 1日 (土)

後楽園ホール・6月30日

 

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“狂い咲き”

 

まだ冬の寒風の最中に開花する狂い咲きもあるんだけど、

もうとっくに花期を終えて剪定した後にこうして花を開く狂い咲きもあるんだわ。

 

花の狂い咲きは時に微笑ましいこともあるんだけど、

頂けないのは政治家たちの精神の弛んだ狂い咲きで

最近の安倍相周辺とか自民党議員たちの不始末は見逃し難いんだわ。

 

「奢(おご)るる者は久しからず。」 っていうのは源平盛衰記の中にある記述で、

一時的に隆盛を誇っても基本的な謙虚さに欠ける者の世は長続きし得なくて、

すぐに没落の憂き目に遭うっていう格言のようなもので、

今の自民党が前回の総選挙で獲得した圧倒的な数のみを力として、

強引な国会運営を繰り返してることや、

綱紀に欠けた数々のテイタラクを象徴的に揶揄してる感じなんだわ。

 

森友学園や加計学園絡みの安倍首相の人間的ないかがわしさとか、

棒読み答弁しかできない稲田防衛相の都議選絡みのバカ丸出し発言とか、

豊田ヒステリー女史のまるで発狂したかのようなパワハラ騒ぎに続いて、

無能そのものの彼女らを必死に擁護する菅官房長官とか細田総務会長とかは、

まるで弱みでも握られてるのかのようなんだよね。

 

ってのが昨日までで今度は新規に下村元文科相の献金疑惑浮上ってことで、

彼は比較的信用出来るんじゃないかって自分は思ってたから驚いたんだけど、

安倍首相が絡んだ加計学園からの200万円の寄付を11か所に小分けにして、

政治資金規正法を逃れた所謂闇献金らしいんだよね。

 

こんな風潮は週末の都議選にも大きく影響を及ぼしそうで、

競馬の結果と共に中々興味深いんだわ。

 

 

 

昨日のホール周辺の人の群れは普通じゃなくて、

何かの宗教の全国大会かと思わせるほどだったんだけど、

ドームではミスチルのコンサートだったんだよね。

 

 

ホールに入って長嶺克則さんとか柳光会長と奥様、一力ジムの鈴木マネ、

それから武田航君とか奥村トレたちと話をして始まり始まりで、

赤コーナー(左側表記)は全て角海老ボクサーだったんだわ。

 

 

① 星大翔君×らいす林君(青木)……SL 4R

1勝(1KO)0敗の19歳・埼玉県と、

3勝(2KO)2敗(2KO)1分の29歳・北海道。

 

この試合は東日本新人王トーナメント戦として組まれてたんだけど、

林君の棄権で中止になってしまって自分にとっては痛恨だったんだわ。

 

で、星君は同じジムの三船世翔君とスパーしたんだけど、

中止がかなり前に決まったせいか、体のキレが今一だったなあ……。

 

 

 

② 山内涼太君×何チャラ・セートジム……F 6R

デビュー戦の22歳・大阪府と、9勝(4KO)4敗の25歳・タイ。

 

東農大出身の山内君のB級デビュー戦で楽しみにしてたんだけど、

彼はふくらはぎがキッチリしてたし、

過度になってない程よいウェイトトレーニングをしてるような実にいい体をしてて、

多少しなやかさに欠けたようなところはあったんだけど力強い動きが出来てたし、

スタンスとか構えとかも申し分なかったんだよね。

 

彼は届きのいいとっても鋭いジャブを打つんだけど、

打ち出しの瞬間に右ガードが顔面から離れるようなところが気になったんだけど、

それも時間が経つにつれ改善されてたし、

相手との技量差もあったんだけど、目立つような弱点は見当たらなかったなあ。

 

ワンツーのリズムとか左ボディのタイミングも抜群だったし、

早い段階でガチの戦いが見たいところでもあったんだけど結局、

2R2分27秒、2回目のダウンゲットがそのまま10カウントアウトってことで……。

 

 

 

③ 松本竜也君×木野田俊翔君(小田原)……56㎏ 6R

7勝(2KO)3敗(1KO)の22歳・福島県と、5勝(1KO)3敗の22歳・神奈川県。

 

攻め手の少ない木野田君に対して予想通り松本君は終始余裕の試合運びで、

まずは左手の使い方で圧倒しつつ左右のボディブローも良かったもんで、

強打を誇ってる訳でも無いのに右一本頼りの木野田君の出番がないままで、

こりゃもう松本君の決着の付け方だよなあって見てたんだけどね……。

 

その松本君なんだけど、打たれるのを嫌がり過ぎる余りか、

攻防が解り易過ぎというか攻めがブツブツ切れになってしまうことが多くて、

ラウンドの中での山場の作り方に対する意識が足りてなかったし、

一気に倒し切るっていう恐ろしさを相手に伝え切れてもいなくて、

見てる方にとっても正直何だかダラダラした6ラウンドだったんだよね。

 

相手が比較的大人しいタイプだから問題にはならなかったんだけど、

手を休めることなくガンガン攻め立ててくる相手だったら苦戦は免れそうになくて、

この先ランクゲットする為にはもう一皮むける必要を感じたんだけどね。

 

 

結局60-55、59-55、59-56で松本君の圧倒3-0勝ちだったんだけど、

最終回は木野田君の頑張りの方が目立ってたんだよね。

 

 

自分の席は渡辺会長に譲って、

この試合から帝拳ジムの長野マネの隣に座らせて貰いながらだったんだけど、

長野さんは一瞬の間にボクサーの力量を見計るのが流石だったし、

それが彼らの性格的な傾向にも及ぶもんで一緒にいて実に興味深いんだよね。

 

 

 

④ 土屋修平さん×水藤翔太君(とよはし)……L 8R

22勝(18KO)5敗(4KO)のランク5位、30歳・愛知県と、

11勝(1KO)6敗(1KO)1分の28歳・愛知県。

 

1Rの開始早々からこの日の土屋さんにはいつもの弾ける感じが無くて、

2勝1敗ペースでKO率の低い水藤君とほぼ対等に近くて、

それでも負けるって感じでは勿論無かったんだけど、

やっぱりそれでも自分の中の土屋さんとは程遠かったんだわ。

 

開始すぐの1R0分59秒、いきなりの左フックで相手を大きく揺らがせて、

大雑把なパフォーマンスながら結局は4R~5Rのうちに倒してしまうんだろうって、

そう思ってたんだけど結局延々の8ラウンドフルってことで、

78-74、77-75、77-76ってジャッジも戸惑うようなバラケ方で、

其々がこの日の土屋さんの出来に首を傾げながらだったような感じだったんだわ。

 

自分も途中何度か首を傾げながら席を外すことになってしまって、

水藤君の必死さに土屋さんが手こずってるのが歯がゆかったし、

西谷和宏さんにタイトルを奪われてからまだ吹っ切れてないのかって思ったし、

どこか体調を崩してるとしか思えなかったんだよね。

 

試合直後に眞吾会長と話したんだけど、

スパーも思わしくなくて心配してたってことだったんだけど、

その直後に土屋さんがリング上でいきなり引退を表明したんだわ。

 

それは突然の思い付きでは無さそうな冷静な話し方で、

そのことを事前にスタッフ達が知らされてたのかは知らないんだけど、

角海老ジムはボクサー生活を無理強いしないっていうのが流儀だから、

ショックは受けながらもみんなはごく自然に彼の決断を受け入れてたんだわ。

 

自分は医務室に向かう土屋さんと最後のグローブタッチをしながら、

「お疲れさん。」 って声を掛けたんだけど、彼は少し苦笑いしながらも、

意外なほど強く返してきて彼の気持ちを計り知る思いだったんだよね。

 

 

土屋さんは23歳でプロデビューしたんだけど当初はキックの癖が中々抜けなくて、

右足の位置とかが何となくぎこちなかったのを見事に克服して、

約8年かかって日本チャンプまで登り詰めて、

その男っぷりのいい戦い方で多くの若いボクサー達を惹き付けたんだわ。

 

彼がまだC級だった頃に内山高志さんにお願いして、

1Rでもいいから何とかスパーして貰えないかって頼んだことがあったんだけど、

内山さんは土屋さんのことを知ってて、「彼は伸びると思いますよ。」 って、

現役の世界チャンピオンが快く引き受けてくれたことがあったんだよね。

 

その時のスパーのことは今だに忘れられなくて、

1Rの間に内山さんの直撃を貰って3度もタイムが入ってしまって、

一緒に見てた渡辺会長が 「もう止めた方がいいよ。」 って言うのを土屋さん、

「こんなに面白いスパーは初めてです。」 ってニヤッと笑いながら続けたんだわさ。

 

で、土屋さんは左ボディブローの大事さを身をもって知ることになって、

絶対その後のキャリア作りの糧になったって自分は思ってるんだけど、

坂本大輔さんの応援に来てたその内山さんに最後の試合を間近に見て貰って、

やっぱり何かの因縁を感じてしまったんだよね。

 

土屋さんはリングから降りてすぐ、

角海老ジムの大会長と帝拳の長野さんの前に膝まづいて、

深々と頭を下げてたのがとっても印象的だったなあ。

 

 

 

⑤ 岡田博喜さん×ジェリッツ・チャベス……64㎏ 10R

15勝(11KO)0敗のWBO5位、IBF8位、OPBF4位、27歳・東京都と、

7勝(5KO)1敗2分のOPBF7位、28歳・フィリピン。

 

チャベスは若手フィリピンボクサーの上昇株でKO率も高いし、

岡田さんの持ってる世界ランキングが戦うモチベーションとしてはこの上なくて、

だから初っ端からのガンガン虫で、

試合序盤様子見から始めた岡田さんの戦う気持ちが心配されたんだけど、

2Rからはいつものシッカリボクシングで、ホントに彼は常に手抜きが無くて、

出来のブレがとっても少ないボクサーで、

ガードのシッカリしたチャベスに正確で鋭いジャブはまるでストレートのようで、

相手のグローブの隙間をキッチリ貫いてたんだよね。

 

チャベスからはそれ程の巧さは感じられなかったんだけど、

それでも狙い澄ました右一発には常に必殺感が漂ってて、

最後まで集中が求められたんだけど終わってみれば殆ど問題が無かったね。

 

1R1分25秒での相手の右フックには若干ヒヤッとさせられたんだけど、

2Rにアップしていった途端の0分21秒での右目上バッティングカットの方が

もっと行方が気になって結局、岡田さんは試合後に東大病院に向かうことになって、

縫合手術を受けたんだけど軽症で終わって良かったんだけどね。

 

それでも岡田さんのカット傷はそこそこ深かったみたいで、

試合中はその後も目に血が入るのを気にする素振りが目立ったんだけど、

パフォーマンスのクオリティが下がるまでには至らなくて、

繋ぎのジャブは最後まで圧倒的だったし、

緩急を効かせたコンビネーションブローにはやっぱり惚れ惚れだったし、

ボディブローを左フックと右ストレートで打ち分けて相手を混乱させてたんだわ。

 

相当打ち込まれてチャベスは3Rには顔面を既に赤く腫らすようになったんだけど、

彼の気持ちと打たれ強さは半端じゃなくて、

だから岡田さんはいい相手に恵まれたってことで、

自分は彼の色んな引き出しを見ることが出来たんだよね。

 

岡田さんは1秒間に4発ほどのコンビネーションブローを上下に打ち分けたり、

相手のグローブを叩いてガードを動かしたり、

左フックのトリプルヒットなんか含めてとってもいいモノを見せてくれて、

中盤以降はセコンドのアドバイスに冷静に応じる余裕もあったんだけど、

相手がヘタレタイボクサーとは段違いだったもんでホントに感謝感謝だったんだわ。

 

徐々にダメージを蓄積していって終盤は手数が落ちたチャベスだったんだけど、

それでも休み休みして力溜めてのショットには最後まで諦めの色は無くて、

接近した瞬間の強打狙いにシフトしていったんだわ。

 

そんな相手に対して岡田さん、常に冷静で前向きな対応が見てて心地良くて、

相手のタイミングで打たせないようなショットの散らばせ加減も抜群で、

終了ゴングまで全く動きが落ちなかったし、パンチのスピードも当初のままで、

精も根も尽き果てた彼の姿を見るのはまだまだ先のことなんだわ。

 

で結局、100-90、100-91、99-93ってことで、

勿論岡田さんの圧倒3-0勝ちだったんだけどね。

 

ヒョンなことから世界戦っていうのが多い中、

何とか彼を世界の場に出して上げたいって思ってるんだけど、

誰か何卒ヨロシクなんですわ。

 

 

 

⑥ 坂本大輔さん×川崎真琴さん(RK蒲田)

           ………日本 W 暫定王座決定戦 10R

13勝(8KO)8敗(1KO)3分のランク1位、35歳・千葉県と、

9勝(2KO)4敗(1KO)1分のランク2位、33歳・広島県。

 

坂本さんの試合には大学時代絡みで内山高志さんとか、

八重樫東さん達も駆け付けててリングサイドに詰めてたんだよね。

 

この試合の1ヶ月ほど前だったかなあ、

勿論別々ではあったんだけど二人と話をする機会があって、

お互いここまで飛び抜けた上昇度を誇るボクサーでもなくて、

どっちかっていうと苦節の末のベルトゲットのチャンスであって、

千載一遇っていうのは多分こういうことを言うんだわってね……。

 

 

二人共、正直元々テクニックとかスピードを競い合うって感じでは無くて、

どっちかっていうと気持ちで試合をするボクサーなんだけど、

それでも細かいやり取りでは若干川崎さんが上回ってて、

坂本さんがどれだけ気持ちで勝負できるかっていうのがポイントだったんだわ。

 

試合開始当初、川崎さんのジャブが坂本さんの強引さの前に遮られてしまって、

その突貫小僧的な踏み込みを自由にしてしまったのが川崎さんの悲劇の始まりで、

坂本さんの大きなヒッチの左右フックの間隙狙って、

もっと内側内側からストレート系で攻めるのかと思ってたら、

途中から巻き込まれてしまったかのようなフック戦に付き合うことが多くなって、

入って来るところに合わせられないまま左右ボディフックが徐々に効いてきて、

飛ばすべきところで飛ばし切れないままに終わってしまったんだわ。

 

10ラウンドフルに戦った中での二人の最高最強だったパンチは、

実は4R0分19秒での川崎さんの左右フックで、

坂本さんはその前の2Rにも強烈な左右ボディ3発を打ち込んだ直後に、

川崎さんの返しの左フックを貰ってしまって右目上をヒットカット出血してたし、

だからこの4R、坂本さんが思わずヨレッとしてしまったその瞬間にこそ、

渾身の飛ばしを見せなくてはいけなかったところを実に手緩かったのが

返す返すも痛恨だった訳で……。

 

その後は坂本さんの左右ボディに戦う気持ちが徐々に削がれてしまったみたいで、

目覚ましいいアピールがないままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

5Rを終わっての中間採点は自分は48-47で坂本さんだったんだけど、

発表されたモノは坂本さんから見ての49ー46×2、47-48ってことで、

この時点ではまだまだ挽回の可能性が見えてたんだけど、

結局は97-93×2、97-94ってことで坂本さんのほぼ余裕勝ちだったんだわ。

(ちなみに自分は97-93だったけどね……。)

 

 

実力の拮抗した同士の対戦だとほんのちょっとしたことで差が付いてしまうって、

そういう見本のような試合だったと思う訳で、

そのほんのちょっとしたことっていうのはこの試合の場合、

勝ちたいっていう気持ちの強さの差じゃなかったかって思ったんだけどね。

 

 

試合中の坂本さんに対する八重樫さんの応援は実に半端じゃなくて、

試合後には坂本さんの奥様とも良かったヨカッタってしてて、

自分も初めて奥様と話をしたんだけど彼女は結構冷静に試合を見てたんだよね。

抱っこされてたのは多分下の子だと思うんだけど、

これがまあ坂本さんとソックリの顔してたし愛想も良かったなあ……。

 

 

一方の川崎君は控室で呆然自失って感じだったし、

柳光会長の残念がり方も尋常じゃなかったんだよね。

 

 

ミスチルのコンサート終わりの混雑を少しばかりやり過ごしての帰宅って事で……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 岡田博喜さん

② 坂本大輔さん

③ 山内涼太君

 

 

 

【村木田渾身競馬】

この4日間に3ボクシングと2競馬っていうハードスケジュールなんだけど、

今日の競馬は3開催場の其々のメインが狙い目で、

1600万下のレースが3レースあってその内の2レースがハンデ戦なんだもんで、

とっても見過ごすことが出来なくて以下3連単20点買いで勝負勝負なんだわ。

 

☆ 福島11R……③⑬→③⑨⑪⑬→①②③⑥

☆ 中京11R……①⑥→①④⑥⑬→①③⑪⑮

☆ 函館11R……①③→①③⑪⑮→①②⑧⑨

 

 

 

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