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2017年7月 4日 (火)

後楽園ホール・7月3日

 

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“カップ猫”

 

 

 

後楽園ホール周辺に設置されてる分別ゴミ箱の表示がちょっと面白くて、

燃えるゴミの例に新聞、紙コップ、一般紙ゴミの他に“馬券” っていうのがあって、

近くにオフトとかウィンズがある独特の立地からなんだろうけど、

お前ら、どうせ当たらないハズレ馬券ばかりだろって言ってるみたいなんだわ。

 

 

 

最近勢いを増しつつあるジムっていうと、

石川、本多、伴流、KG大和なんかが頭に浮かぶんだけど、

昨日はそのうち石川ジムと本多ジムからの出場があったんだわ。

 

ホールへのエレベーター前に立ってたのはクドゥラ金子君で、

コクッと挨拶してくれたもんで、ケガのこととか次の試合の事なんか話したんだわ。

 

 

昨日は1試合がキャンセルになって全部で6試合だったんだけど、

ファイナル以外は全て年齢差の大きい対戦ばかりで、

其々9歳差、8歳差、10歳差、13歳差、9歳差もあったんだわ。

それと赤青コーナーがパンフでは逆になってたのが2試合もあってね……。

 

 

 

① 渡辺悠矢君(W日立)×箕輪正拡君(鹿島灘)……60㎏ 4R

デビュー戦の32歳・茨城県と、デビュー戦の23歳・茨城県。

 

<1R>

茨城県出身同士のデビュー戦だったんだけど、

二人共、いきなり狂熱のパフォーマンスで、

渡辺君はボクシングっていうより単なる殴り合いにやって来たような感じで、

ジャブ無し2発までのブン殴り系は余り精度が良くなかったし、

途中のサウスポーチェンジは意味不明で単なる無駄だったなあ。

 

箕輪君の方はまだ体が作れ切れてない感じが強かったんだけど、

剛腕に対して怯むことなく懸命な手数で微妙だったけどポイントゲットだね。

 

<2R>

渡辺君はあくまで一発剛腕系を目指してるみたいで、

右手が疲れるとサウスポーチェンジするみたいだったんだわ。

 

上下含めて色々使い分けてたのは箕輪君の方だったんだけど、

どことなく膝が緩み始めてはいたんだけど、

それでもこの回は渡辺君の有効ヒットが目立ってたね。

 

<3R>

攻撃の多様性っていう点では相変わらず箕輪君が勝ってたんだけど、

一方ではディフェンスに対する意識が大きく欠けてて、

貰わなくていいパンチを山ほど喰らってたんだわ。

 

ディフェンスに関しては渡辺君のルーズさも見逃し難いほどで、

二人共、まずは防御の練習が課題だと思ったなあ。

 

<4R>

お互い、かなり息が上がってきたんだけど、

気持ちの強さは最後まで維持できてて、

技術的には全く見るべきところはなかったんだけど、

それでも頑張る気持ちは充分見せてたんだわ。

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-38×2、37-40ってことで渡辺君の2-1勝ちで、

自分のスコア含めて評価がバラケたんだけど、

いくらなんでも37-40っていうのは信じ難かったなあ。

 

 

少しばかり居心地が良くなかったもんで移動したら、

鈴木マネと宮崎辰也君、それに石川元希さんが並んでたんだけど、

絵図ら的に凄い感じだったなあ。

 

この後自分の席は鈴木マネに譲って、

自分はこの日も長野マネの隣に座らせて貰ったんだわ。

 

 

 

② 増田大輝君(グワップ協栄)×高野健太郎君(船橋D)

                              ………F 4R

デビュー戦の23歳・千葉県と、0勝2敗(1KO)の31歳・千葉県。

 

宮崎辰也君に教えて貰ったんだけど、

高野君の2敗の相手は長嶺克則さんと角本達治君って強豪で、

2011年、2013年だったからこれが4年半ぶりの試合なんだってね。

 

“グワップ“ の意味は解らないんだけど、何だかゲロップかゲロッパみたいだなあ。

 

<1R>

二人共まあまあの動きを見せてたし、

デビュー戦の増田君も形は出来てたんだけど、

当て勘的には高野君だったかなあ。

 

<2R>

もう少し積極的に攻められないかって思ってた増田君だったんだけど、

開始1分、右ストレートと右フックを連続ヒットさせてから勢いを増していって、

早くも高野君の左顔面を赤く腫らせていって、

このラウンドは手数ヒット数共に高野君を上回ったんだわ。

 

<3R>

増田君はすっかり感じを掴んだみたいで、

高野君もいいタイミングで打ち返してはいたんだけどあくまで単発で、

もっと大きく変えていかないと増田君の好きにされそうな感じだなあ。

 

その増田君は全体のバランスもいいしディフェンスの意識も高いし、

後は連続攻撃の中にボディショットを組み込むことが出来るようになれば、

先々はかなり強くなりそうな印象を受けたんだよね。

 

<4R>

高野君が単調な攻めから脱却出来なかったままだったもんで、

増田君優勢は揺るがなかったんだけど、

最後まで諦めることがなかった高野君の踏ん張りには好感を持ったんだよね。

 

ってことで自分は39-37で増田君だったんだけど結局、

39-38×2、38-38ってことで増田君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 村越成君(土浦)×内田勇気君(KG大和)……48.3㎏ 4R

 

この試合は内田君のケガで流れてしまったんだわ。

 

 

 

④ 桜井康弘君(L玉熊)×木橋拓也君(上滝)……F 6R

7勝22敗(4KO)のサウスポー、36歳・埼玉県と、

4勝(2KO)4敗(2KO)の26歳・東京都。

 

現在6連敗中の桜井君の対戦相手は福本雄基さん、新井雄大さん、

阪下優友さん、奥本貴之さん、守屋和明君、コーヤ佐藤君って強豪だったし、

その半端じゃない通算負け越しの相手の中には横山隆司君、山口隼人さん、

中釜兵武さん、小野心さん、林徹麿さん、大嶽正史さん達がいたんだよね。

 

その桜井君も来年の2月には定年なもんで、

その前に何とか一つ勝って引退したいってことでことで……。

 

 

桜井君と同様、木橋君の戦いぶりも実はとっても地味なもんで、

試合展開は思ってた通りの小規模のやったり取ったりが延々で、

こりゃどっちも有りだなあって見てたんだけど、

この試合だけは3人のジャッジの見解も酷似した小規模差で結局、

58-57×2、57-58の2-1で桜井君の判定勝ち。

 

 

3年振りの勝ち星ってことで桜井さん、

これで心を置き残すなくリタイア出来るってことでオメデトでした。

 

 

 

⑤ 上野太一君(石川)×横山渉君(厚木ワタナベ)……SB 6R

4勝(2KO)2敗の19歳・山梨県と、4勝(3KO)6敗(4KO)1分の32歳・山形県。

 

<1R>

上背とリーチ優位の上野君だったんだけどラウンド序盤はジャブが手緩くて、

ガード固めて詰めてくる相手の自由にさせがちで、

そこからの横山君の攻め込みが甘かったから助かってたけど、

もっとジャブを鋭く突くべきだったし、

それに続くショットももっと内側から打つべきだと思ったんだよね。

 

ポイントを取られるっていうことは無かったんだけど、

上野君の出だしもそれほどキレがあるとも思えなかったんだよね。

 

<2R>

中盤からグッドグッドなボディブローが出るようになってから上野君、

大分改善されつつあって、ショート戦でのヒット数でも目立つようになったんだわ。

 

<3R>

横山君も若干シツコサを強めていったんだけど、

相手に嫌な感じを与えるまでには至ってなくて、

距離を縮めたところからの仕掛けがまだまだ遅いんだわ。

 

<4R>

そうこうするうちにそこそこ打たれ込んでしまった横山君、

顔面が赤く腫れてきたんだけどメンタル面はまだまだ大丈夫みたいで、

ラウンド中盤以降は上野君をコーナーに追い詰める場面も増えていって、

距離を維持できなくなってきた上野君に戸惑いさえ見えてきて、

腕振り自体も少し緩んできたような感じだったんだわ。

 

<5R>

前の回での落ち目傾向が気になったんだけど、

このラウンドは初っ端から上野君の立て直しが実に見事で、

ジャブで距離をキープしつつ相手のタイミングで打ち込ませてなかったし、

ショート連打を打ち込んだ直後に体を入れ替えて相手の反撃を交わしつつ、

そこから再度の攻め込みって感じで常に横山君を圧倒してたんだわ。

 

<6R>

飛ばし切るタイミングを失ったままの横山君に対して上野君、

やり易いとは言えない相手を巧くあしらえるようになっての安心安心で、

まだまだ腕振りが鋭かった横山君からの直撃は貰いそうになかったんだわ。

 

横山君からはもう少し芸の幅を拡げる必要を感じたなあ。

 

ってことで自分は59-55だったんだけど結局、

59-55×2、57-58ってことで勿論上野君の2-1勝ちだったんだけど、

それにしても57-58っていうのは如何にも納得し難くて、

取り敢えず前に出ればポイントを上げるっていうのは古くて安易過ぎなんだわ。

 

 

 

⑥ 山口拓也君(W日立)×阪田壮亮(本多)……66㎏ 6R

3勝(2KO)7敗(2KO)2分の31歳・茨城県と、

4勝(2KO)3敗(3KO)1分の22歳・千葉県。

 

山口君が登場すると何となくいつも色物的なボクシングになってしまうんだけど、

それはそれで結構観客を湧かせるんだよね。

 

相手の阪田君は船橋ドラゴンジムからの移籍初戦で、

だから今は一力ジムで元同僚の野口将志さんも応援に来てたんだけど、

2年弱ぶりの試合はウェイト調整に苦しんで、

10日で10㎏の減量を達成したってことで、

凄いなあとは思ったけど同時にちゃんと力を出し切れるのかってことで……。

 

この試合、結果的には60-54、59-55、58-56ってことで、

ある意味当然の如く阪田さんが3-0勝ちしたんだけど、

やっぱり阪田君にしてはいい出来だったは言えず、

余りにもぎこちない山口君の頑張りの方に観客の思いは移ってしまったんだわ。

 

幾度もいいのを当て込んでも一度もダウンゲット出来なかったのも、

いいのを打ち込んだ直後に猛追出来なかったのも、

自分には阪田君がベストじゃなかったからだって思う訳で、

トランクスとシューズのコーディネイトが抜群だったのが残念過ぎだったんだわ。

 

山口君はいつもの通り頭を下げながら突っ込み突っ込みして、

相手を見ないままの左右フックの空振りブラインドショットばかりで、

前傾姿勢と髪の毛の感じとか短いトランクスまで含めて、

最後はまるでキャリア末期の輪島功一さんみたいになってたんだけど、

膝をポクポクさせながらも踏ん張り通したんだよね。

 

阪田君はこんなモンじゃないと思うから、

次はまともなところを是非見せて貰いたいものなんだわ。

 

 

 

⑦ 高橋竜也さん(土浦)×ジェトロ・パブスタン

          ………WBO AP B 王座決定戦 12R

26勝(19KO)6敗(1KO)5分のAPランク4位、28歳・茨城県と、

28勝(9KO)4敗6分のAPランク2位、サウスポー、27歳・フィリピン。

 

“ジェトロ” っていうのは日本貿易振興機構ってことでもあるんだけど、

そのジェトロは中々のボクサーだったんだわ。

 

二人は年齢的にも戦績的にもとっても似たところがあって、

だから勝負の決め手はKO率の違いじゃないかって思ってたんだけどね。

 

<1R>

初っ端の動きを見る限りジェトロはかなりいいボクサーで、

立ち上がりに難のある高橋さんをほぼ圧倒しまくって、

上背もリーチもかなり劣勢なのにもかかわらず、

最初の1分でボッコボコにしてしまってたんだわ。

 

それにしても高橋さん、余りにも簡単に左を貰い過ぎてたし、

返しの右フックにさえ反応出来てなくて、

1~2発打っても3~4発も打ち返されてたし強烈ボディを何発も喰らってて、

10:8.5ほどもの大差を付けられてしまってたんだわ。

 

<2R>

高橋さんが組み立て直すにつれ距離が一気に縮まったんだけど、

いきなりのバッティングで高橋さんの方が左目上をカット出血。

 

その後スピードを上げた高橋さんはショート戦の際の体の入れ替えが抜群で、

先攻め度をアップしてショットの回転速度も上げていったんだわ。

 

<3R>

当て方が綺麗なのはジェトロの方だったんだけど、

残念ながらパンチ力が今一なのも明らかで、

だからずっと当て続けていなければ展開がキツクなる訳で、

手数が落ちた時こそ高橋さんが付け入る隙があると思うんだけど、

だからもう少しラウンドが進むのを待つのが無難なのかなあ。

 

<4R>

揉み合った際にシツコク頑張ってたのは却って高橋さんの方だったんだけど、

余りにガリゴリいってたせいか開始55秒、またしてものバッティングで、

またもや高橋さんが今度は右目上を大きくカットして流血。

 

ドクターチェックを経て再開されたんだけど、

高橋さんは元々こういうカット出血の多いボクサーで、

そういう癖はキャリアの浅い時に修正されるべきで、

頭の位置の逃がし方をちゃんと習ってなかったからだって、

そういう人もいるんだけど、どうなのかなあ……。

 

<5R>

残り1分21秒、高橋さんのカット傷に2回目のドクターチェックで、

この時点で自分は最後まで行きそうにない感じを持ったんだよね。

 

<6R>

いつもなら中盤以降目に見えてアップしていく高橋さんなんだけど、

両目上のバッティングカットに勢いを削がれてしまったか、

体は動いてたんだけど手数が却って落ちてしまってて、

残り1分18秒ではジェトロの左ストレートを貰ってユラッとしてたし、

その後の揉み合いでもジェトロの後塵を拝してたんだわ。

 

<7R>

高橋さんの右目上からの出血が酷くなって3回目のドクターチェックが入って、

開始すぐの38秒に負傷ストップエンドになってしまったんだわ。

 

ここで止められたら自分の中では高橋さんの勝ち目は無くて、

最後のラウンドを強引に採点して高橋さんに振ったとしても

まだ67-66でジェトロの勝ちだったんだけど結局、

67-65、67-66、67-67ってことでやっぱりジェトロの2-0勝ちだったんだわ。

 

 

近くで見てた人がジェトロはスタミナに弱点が有りそうだって言ってたんだけど、

自分もそういう感じを持ってたんだけど実際のところは解らなくて、

この日の高橋さんからは大きく挽回しそうな兆候は感じられなかったからね。

 

 

それにしても東京のジャッジはかなり信頼できるって今更ながら思った訳で、

67-67のイーブンとしたのは外国人ジャッジで、

二人の日本人ジャッジは共にジェトロの勝ちを支持してたからね。

 

ただ、67-65ってことになると8ポイントが動いてることになる訳で、

ってことは1Rを10:8って大差を付けて評価したのかなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① ジェトロ・パブスタン

② 上野太一君

③ 増田大輝君

 

 

 

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