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2017年5月 5日 (金)

クリチコとか……。

 

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“クリチコ轟沈”

 

 

 

GWといっても自分は普段と変わりない毎日で、

次のボクシングまで中4日あるもんで録画三昧ってことで、

“まんが日本史” とか “団地ともお” “進撃の巨人” のまとめ見した後、

“エキサイトマッチ” を11試合分を一気に見たんだわ。

 

 

 

☆ ウラディミール・クリチコ×アンソニー・ジョシュア……H 

64勝(53KO)4敗のウクライナと、18勝(18KO)9敗のイギリス。

 

まだ試合するのかクリチコ、どうせまた余裕勝ちなんだろうなあ、

ジョシュアは18戦18KO勝ちのIBFチャンプではあるけど

クリチコは次元が違うからなあって思ってたんだけど、

敗けるときはホントあっけないもんなんだよね。

 

そう言えばカシアス・クレイもマイク・タイソンもその時が来て負けた訳で、

41歳っていう年齢はもう無理が出来ないってことなのかも知れないね。

その点からすると、最早戦う相手がいなくなったって、

全勝のまま絶頂期に潔く引退したロッキー・マルシアーノは尊敬に値するんだわ。

 

 

206㎝と208㎝の殴り合いっていうのはやっぱり違う世界の出来事で、

クリチコのリーチの長さも相変わらず異常なほどだったんだけど、

太ももの太さが半端じゃなかったジョシュアも出入りの鋭さと、

シッカリした足元の踏ん張りからのスピード・ショットに可能性を秘めてたんだわ。

 

3R以降両者のスピードの差と手数差がどんどん目立っていって、

クリチコのカウンター・ショットのタイミングの遅さに驚いてしまったんだわ。

 

これならいけそうだって判断したかジョシュアが5Rにスパートしたら、

クリチコは殆ど反応できないまま開始28秒に直前の左フックが効いてダウン。

 

リスタートしたクリチコは左目上をヒットカットしてしまったんだけど、

ここを一気に攻め立てるのかって思われたジョシュアが思いの外のシンミリで、

驚くべきことに1分過ぎにはハァーハァーのトロトロになってしまって、

折角のチャンスの時間帯をクリチコの回復に費やしてしまって、          

その後残り1分以降はヘロヘロの中、被弾を繰り返して逆に危なかったんだわ。

 

次の6R、九死に一生を得たようなクリチコが先行先攻で、

明らかに回復し切れてないジョシュアを攻め立てて開始1分10秒、

右ストレートを大きく一発ヒットさせて挽回のダウンゲット。

 

再開後のクリチコはあと一発直撃させれば決着が付けられそうだったんだけど、

これも思いの外鬼追撃って感じにならないまま、

相手の回復に一役買ってるような正直テイタラクだったんだわ。

 

7Rから先は二人共チンタラペースを克服できないままのズルズルで、

それでもまあ基本的にはクリチコのペースのように見えた11R、

ジョシュアの右ショート・ストレートがカウンター気味に綺麗にヒットして、

明らかに効いてしまったクリチコは逃げるのに精一杯だったんだけど、

直後の1分12秒、右アッパーからの一気攻めでクリチコが2度目のダウン。

 

何とかリスタートしたクリチコだったんだけど、殆ど反攻できないままで、

これほど相手が劣化したらジョシュアもディフェンス無視で攻め込める訳で、

残り1分14秒、ドギツイ左フックをブチ当ててジョシュアが3度目のダウンゲット。

 

ボクサーの本能で立ち上がってリスタートしたクリチコだったんだけど、

ここからなら自分でも勝てそうなほど終焉時間が迫ってて、

ドカドカ滅多打ちされて止められそうなところから左側に崩れ落ちてエンド。

 

ジョシュアが強かったっていうよりクリチコが弱くなってってことで……。

 

 

 

☆ ルーク・キャンベル×ダルレイス・ぺレス

               ………WBA L 挑戦者決定戦

16勝(13KO)1敗のランク2位、サウスポー、イギリスと、

33歳(21KO)2敗2分けの元WBAチャンプ、コロンビア。

 

勝った方の挑戦を受けるってことで、

リングサイドでリナレスが観戦してたんだけど一人ぽっちだったなあ。

 

1R~3Rまではお互いにとっても慎重で大きな展開が無かったんだけど、

プレスとかショットそのものも強さはペレスだったなあ。

 

試合が動いたのは4R、キャンベルの長い左フックがカウンターヒットしてからで、

ペレスは中々自分の距離に出来ないまま捌かれてるって感じが抜けなくて、

試合序盤のこう着状態に戻ってしまったんだわ。

 

7R、ペレスが追い込まれボクサーが良く見せる来い、来いポーズを取り始めて、

8R、キャンベルの左ストレートをまともに喰らってヨロッとしてしまって、

ただ、キャンベルも冒険してまでは攻め込まなくて、

折角手の内にしつつある挑戦権を失いたくないって感じの若干タラタラで、

って見てたら9Rに入ってペレスが左手の具合が良くないってギブアップ。

 

何れが挑戦者になったとしてもリナレスには何の問題もないって感じだったね。

 

 

 

☆ デビッド・ヘイ×トニー・ベリー

28勝(26KO)2敗の36歳。イギリスと、

28勝(18KO)2敗1分の34歳・イギリス。

 

お互いに見た目がみっともない出っ腹同士で、

ヘイはパンツを上げ過ぎたバカボンのようだったし、

ベリーのトランクスは相撲取りのまわしみたいだったんだわ。

 

二人共初っ端から乱暴の限りのボクシングになってしまってて、

スタミナがあってのことではなかったもんで6Rにはお互いダラダラだったなあ。

 

7Rに入ると既にヘイはヘロヘロになってたんだけど、

ベリューにしても締まりのない攻め込みなってたもんで決め切れなくて、

それでもまあヘイの方が劣化する一方だったもんで余裕の展開で、

ついに11R、ヘイがロープの外に吹っ飛ばされてしまって、

やっとのことでリングに戻ったところで陣営からのタオルインでTKO負け。

 

全く以前の面影さえなくて落ちぶれるっていうのは、

どこの世界の人間でも見てて気の毒になるばかりなんだよね。

 

 

 

☆ ギャビン・マクドネル×レイ・バルガス

                ………WBC SB 王座決定戦

16勝(4KO)0敗2分のランク2位、イギリスと、

28勝(22KO)0敗のランク1位、メキシコ。

 

バルガスの方が10㎝ほども上背優位で、

中間距離から長いリーチを利しての強い上下で終始相手を圧倒してて、

マクドネルの方はアマっぽい感じの抜けない迫力不足のままだったなあ。

 

試合終盤まで大体がバルガスのペースで進んでて、

マクドネルは余程沢山当て込まないと勝ち目が見えて来ない感じだったんだけど、

10R以降バルガスの勢いがメッキリ落ちて、

ポイント勝ちを確信したみっともない逃げ逃げ作戦みたいでもあったんだけど、

たまに振り出してたパンチがタルタルになってたところを見ると、

明らかにガス欠だったようなんだわ。

 

結局はバルガスの逃げ切りが叶って2-0勝ちしたんだけど、

この程度なら長期戦を意識して巧く戦えば小國以載さんなら勝てそうだったね。

 

 

 

☆ ナワポーン・ソールンビサイ×ファン・エルナンデス

                   ………WBC F 王座決定戦

36勝(28KO)0敗のランク1位、タイと、

33勝(24KO)2敗のランク2位、メキシコ。

 

ソールンビサイは日本に出稼ぎに来るタイボクサー達とはやっぱり違ってて、

強いプレスから威圧に満ちた強打を狙ってたんだけど、

動きとしてはエルナンデスの方が一枚上手で、

やたらポジションチェンジとスイッチを繰り返すもんで、

ソールンビサイが的を絞り切れないままの状況が続いたんだわ。

 

一気に試合が決まってしまったのは3Rで、

左アッパー一発でソールンビサイが一瞬揺らいでしまって、

それを見逃さなかったエルナンデスが一気攻め込みでダウンゲット。

 

何とかリスタートしたんだけどソールンビサイ、

反攻するまではとっても無理そうで、打たれっ放しの状況から脱せなくて、

それじゃあ仕方ないねって感じのストプエンドだったんだけど、

エルナンデスの動きは誰にとってもやり難いんだろうなあ。

 

 

 

☆ エリクソン・ルビン×ホルヘ・コタ

                ………WBC SW 挑戦者決定戦

17勝(12KO)0敗のランク4位、サウスポー、21歳・アメリカと、

25勝(22KO)1敗のランク7位、スイッチ、29歳・メキシコ。

 

コタは1年7ヶ月ぶりの試合ってことだったんだけど、

それだけ間隔が空いてるのにランク7位を維持できるのかなあ……。

それとそのコタは右膝に大きなサポーターをしてたんだけど、

ああいうのは日本ではダメじゃなかったっけ?

 

2R途中からコタがサウスポーにチェンジしてからは、

ルビンに多少のやり難さが見え隠れしてたんだけど、

それでもルビンのスピードが試合全体を支配してて、

3Rには早くもコタの可能性が萎んでいったんだわ。

 

4R、早くて伸びのいいルビンの左ストレートが直撃してコタがダウン。

たった一発で腰からドッスン倒れ込んでしまったんだけど、

ルビンの左は一瞬見難い角度からだったもんで防ぎようがなかったんだわ。

 

何とか立ち上がったコタだったんだけど、

続行は無理だってことでレフェリーストップエンドだったんだけど、

それにしてもルビンは派手さは無いんだけど、

実にキッチリしたいいボクシングをするんだわ。

 

 

 

☆ キース・サーマン×ダニー・ガルシア

             ………WBA、WBC W 王座統一戦

27勝(22KO)0敗1NCのWBAチャンピオン、28歳・アメリカと、

33勝(19KO)0敗のWBCチャンピオン、28歳・アメリカ。

 

小さなデビッド・ヘイと大きなレオ・サンタクルスの戦いって感じだったんだけど、

サーマンが初っ端からガンガン飛ばしていって、

ガルシアもそれに応えて相手の打ち終わりにフルショットしてたんだけど、

この日のガルシアはイメージ程の動きが出来てなくて、

返しのパンチのタイミングに遅れることが多かったんだわ。

 

お互いのハンマー系のパンチの迫力は半端じゃなかったんだけど、

サーマンの右のバカ振り系にガルシアが合わせるって流れが決まってしまって、

基本的にはガルシアに待ちボクシングの形が出来上がってしまったんだわ。

 

3Rまでを飛ばし過ぎたか二人共、4R~5Rが休憩タイムだったみたいで、

6R終盤に再度飛ばしていったのはサーマンの方で、

ガルシアは見過ぎのまま終始先手を取り切れないままだったんだわ。

 

そのガルシアはローブローなんかでレフェリーの注意を受けると、

露骨に嫌な顔をしてて、巧いこと試合が運べない鬱憤が出てたんだよね。

 

お互い、ほんの一瞬のフェイントミスとかポジション取りが勝負を決めそうで、

緊張感を持って見てたんだけど、ラウンドが進むにつれダルダルになってしまって、

ガルシアは相手の動きに翻弄されたまま二次三次の踏み込みができないまま、

全体のリズム感とか攻防の緩急を欠いて単調としか言いようが無かったし、

一方のサーマンにしても敢えて勝負に行かないって感じがして、

最後は手抜きのままの終了ゴングだったんだわ。

 

ってことで結局、116-112、115-113、113-115の2-1で、

サーマンの逃げ切り勝ちだったんだけど、

モウロクした若干出鱈目なジャッジが混じってたんだよね。

 

 

 

☆ イズアグベ・ウゴノー×ドミニク・ブリージール……H

17勝(14KO)0敗のWBO7位、ポーランドと、

17勝(15KO)1敗のWBO11位、アメリカ。

 

ブリージールの方が2回り以上デカかったんだけど、

二人の体重差は14.5㎏ってことで、

スピードとデカさの対決って感じだったんだわ。

 

2Rまではスピードの方が征しそうだったんだけど3R、

ブリージールの2発目の長い右ストレートが薄く当たった直後、

ウゴノーの右フックがお返しのヒットで、

そこからガチャガチャッとなったその刹那、ブリージールの左フックがヒットして、

試合序盤から優位に戦ってたウゴノーの方がドッスンダウンしてしまったんだわ。

 

ダメージを残したまま再開したウゴノーが危ない危ないのままで、

こりゃヤバそうだなあって見てた直後、今度はブリージールが大きく被弾して、

いきなり立場が入れ替わりそうだったんだけどウゴノーも疲れたままで、

残り1分からは二人共グズグズになってしまったんだわ。

 

4R、お互いの回復度に大差がなかった中、

一休み終えたウゴノーが一気の攻め攻めで、

右2発左1発を続けざまに貰ってしまったブリージールがダウン。

 

再開後の二人は打ち疲れとダメージ消耗の比べ合いって感じだったんだけど、

5R、意を決して攻め込んでいったのはブリージールの方で、

右フックを貰ってしまったウゴノーがこの試合2度目のダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけどウゴノー、

既にヘロヘロの無抵抗主義者になってしまって、

ブリージールの軽い右、左を喰らってリングアウトダウンしてしまってエンド。

 

二人共、強くも巧くもなかったんだけど、

一発のパンチで形勢が一気に逆転してしまうっていう面白さは充分だったなあ。

 

 

 

☆ トニー・ハリソン×ジャレット・ハード

             ………IBF SW 王座決定戦

24勝(20KO)1敗のランク2位、26歳・アメリカと、

19勝(13KO)0敗のランク3位、26歳・アメリカ。

 

ハードは上体を動かしながら積極プレスをかけていったんだけど二人共、

左手を下げた似たようなスタイルで特にハードの構え方は、

左肩を上げたショルダーブロックスタイルのL字ガードだったんだわ。

 

そのハードが若干ガチャガチャ攻め込んで来るのに対して、

ハリソンは素早く正確なストレート系でキッチリ当て込んでたんだわ。

 

手数的にはハードが優勢だったんだけど正確なヒット数はハリソンで、

5R、ハードが更に強引になってしったんだけど、6Rには勢いが落ちていって、

残り1分にハリソンにコンビネーションからの左ボディを貰ってしまって、

これはそこそこ効いてしまったみたいだったんだわ。

 

7R、ジャブの相打ちで効いてしまったのはハードだったんだけど、

その後逆襲して今度はハリソンが逃げ逃げ一方だったんだわ。

 

展開がクルクル変わる中、消耗が進んでいったのはハリソンの方で、

8Rに右がかすっただけでヨレるようになってしまって、

9R、右ショートをまともにヒットされてしまってついにダウン。

立ち上がった直後に自分からマウスピースを吐き出してしまったもんで、

戦意喪失と看做されてしまってのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

実はこの後2試合分に関するコメントを書いたんだけど吹っ飛んでしまって、

沢山書いたもんで疲れてしまって再チャレンジはご勘弁ってことで……。

ただ、自分の中ではデオンティ・ワイルダーがこの日一番のボクサーで、

右拳が完治したらアンソニー・ジョシュアも敵わないんじゃないかなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① デオンティ・ワイルダー

② エリクソン・ルビン

③  ジャレット・ハード

 

 

 

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