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2017年5月

2017年5月24日 (水)

村田諒太さんのこと……。

 

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“村田さん……。”

 

 

 

年に何回かアポも取らずに帝拳ジムにお邪魔することがあって大抵の場合、

本田会長はおられないことが多いんだけど、

長野マネが 「あら、何しに来たの?」 って迎えてくれるんだよね。

 

そういった際に村田諒太さんの練習に偶然遭遇することもあって、

田中トレとのミットのド迫力に驚かされてしまったこともあったんだわ。

 

ただ、村田さんとはコンチワを交わすだけで話をしたことはないし、

ジム関係者に確認を取った訳でもないので20日の試合とその後に関して、

これから書くことはあくまで自分の推測にしか過ぎないってことで……。

 

 

そもそもアメリカのボクシングファンっていうのは、

ウェルター級以上の重いクラスの試合こそがボクシングだって、

そういう風に思い込んでるフシがあって、

それは何故かというと観客数のことなんだよね。

 

彼の地では大きな会場に2万人、3万人っていうのも珍しいことではないんだけど、

自分も10年以上前に1万人弱の武道館の2階席の最前列で、

長谷川穂積さんがウィラポンに勝った試合を見たことがあるんだけど、

感覚的にはリングは10㎝四方くらいにしか見えなかったしその中の2人は、

まるで小エビが跳ねてるような感じでさえあったんだよね。

 

それが2万人以上ってことになると後方からは細かい動きは殆ど見えない筈で、

軽中量級の素早いやり取りともなるとまるで見極めきれない訳でもあって、

だからアメリカでは遠距離からでも充分見えるような、

重量級の動きの大きな試合が特に好まれるんだと思うんだよね。

 

結果、重量級の試合はアメリカが市場を独占するまでに至った訳で、

だからこそ重量級のタイトル戦が海外に持ち出されること自体、

もしかしたら余り好ましく思ってないんじゃないかってね……。

 

そんな環境の中でミドル級の世界戦を日本に持ち込むっていうのは、

それは実に想像を超えるほど大変だったと推測する訳で、

金メダリストを絶対に世界王者にする為の繊細なマッチメイクを実現すべく、

膨大な時間と労力、それに多額の資金を必要としたと思う訳で……。

 

そんな事情を知ってた村田さんは、

だからこそ試合序盤の入り方が極端に慎重だったんだろうし、

ポイント的に優位だって判断してからも更に慎重になったんじゃないかって、

そういう風にあの日のパフォーマンスを推測する訳で、

倒しに行けば倒せたかも知れなかったけど、

敢えてのリスクは張らないって決めてたんじゃないかとも思う訳でそれは同時に、

試合をサポートしてたスタッフ陣の見解にも沿ってたんじゃないかって、

そういう風に感じたんだよね。

 

 

再戦再戦ってメンドーサ会長が言ってるようだけど、

彼は一つの試合で倍の承認料を稼ぐ格好の機会としか考えてない訳で、

実際には再度の興行を組み立てるまでの作業はまたもや想像を超える訳で、

これまでのWBAの数々の手法にも疑問が消えないままだし、

だからそんなに簡単にWBAに頭を下げるっていう状況でもないし、

安易な提訴にも躊躇せざるを得ないんじゃないかって思ってるんだよね。

 

勿論、個々の交渉ごとの見えない部分について、

部外者があれこれ詮索するのはある意味ナンセンスではあるんだけど、

試合後、客席に向かって深々を頭を下げる村田さんの姿をテレビで見てたら、

自分の頭の中には色々なことが巡ってしまったんだわ。

 

 

 

という風に考えてたのは実は20日の晩から22日までで、

村田さんの試合のTV視聴率が平均17.8%(瞬間最高23.2%)だったって、

そう発表されてから頭の中は再度回り回って、

こりゃ間違いなく再戦だなっていう考えに強く傾いていったんだわ。

 

記録された視聴率はフジテレビとしては今年の第3位ってことで、

それは多分期待以上の大きな数字だったと推測する訳で、

不当判定からの大逆襲っていうシナリオも、

何となく高倉健の任侠映画を彷彿とさせるところがあって、

更なる盛り上がりさえ期待できるんだわ。

 

今や村田さんは間違いなく手放し難いコンテンツとして認知された訳で、

フジテレビも電通もスポンサーの獲得に自信を深めただろうから、

資金的な裏付けは既に終わってるのと同然だし、

その上、WBAはどうぞ再戦して下さいって頭を下げて来てるんだし、

ってことで帝拳ジムとしては新たにマッチメイクする手間が省け、

資金的な見通しもついたってことになるし、

金メダリストと視聴者に納得のいくウップン晴らしを再度提供できるってことで、

一気に再戦に傾いていくんじゃないのかあ。

 

20日の試合会場では村田さんの試合が始まるまで、

二つの世界戦が行われてた時間帯にも関わらず売店の行列が止まなくて、

彼の集客能力は自分が考えてた以上だった訳で、

村田さんワンネームの帝拳ジム単独興行でも充分成立しうると思うんだわ。

(何だったら、当日はアンダーカードを一切排除しての1試合オンリーで、

7時開場、8時試合開始ってことで……。)

 

 

再戦が実現することになったら勿論、

買収疑惑が拭えない究極偏見モウロク系の例の2人のジャッジには、

二度と日本の土を踏ませないっていう約束を取り付けるべきだと思うけどね。

 

 

 

2017年5月23日 (火)

TVボクシング

 

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“井上尚弥さん”

 

 

 

やっぱり21日は有明コロシアムに出張る気にはなれなくて、

20日の田中恒成さんの試合と一緒に昨日まとめ見したんだわ。

 

今年の夏初めてのエアコンで涼みながら、

試合前のセレモニーとかインターバルも飛ばし見してとっても効率的だったし、

テレビボクシングもそれはそれで快適なんだよね。

 

相変わらずテレビ局はひたすら生中継に拘ってて、

だから現場観戦者は山ほどの間抜けな時間を過ごすことを強いられる訳で、

予備カードに回された試合のボクサーやジムスタッフも対応が大変で、

そもそも予備カードって、なんて失礼な呼び方をするのかってことで……。

自分はディレイ放送にすることに何の不具合も感じてなくて、

結果を知らずに観戦したい人はネットを絶てばいい訳だし、

どんな興行でも常に第1試合から見たいって思ってるんだよね。

 

チケットを捌くことを疎かにして余りにテレビに依存し過ぎた結果、

極度に衰退してしまった韓国ボクシングのようにならないようにって、

ひたすら祈るばかりなんだけどね……。

 

 

さてさて、まずは20日の田中恒成さんの防衛戦から……。

 

 

☆ 田中恒成さん(畑中)×アンヘル・アコスタ

           ………WBO LF タイトル戦 12R

8勝(5KO)0敗のチャンピオン、21歳・岐阜県と、

16勝(16KO)0敗のランク1位、26歳・プエルトリコ。

 

アコスタの戦績はこの階級としては半端じゃないものがあるもんで、

そりゃ田中さんが強いのは間違いないんだけど、ホントに大丈夫かってことで……。

 

田中さんは黒のウィニングだったんだけど、アコスタは白のエバーラストで、

何となくWOWOW風だったんだけど、

レフェリーがトランプに似てたのが可笑しかったなあ。

 

 

試合は最終ラウンドまで進んで結局、

117-110×2、116-111ってことで田中さんが3-0勝ちしたんだけど、

二人の試合は全く退屈することなくとっても面白かったんだわ。

 

1Rからそれほど様子見することなくまずアコスタが仕掛けていって、

田中さんのスピードとアコスタのパワーっていう図式がすぐに出来上がったんだわ。

 

4Rの田中さんの左ボディもとっても良かったんだけど、

3Rのアコスタの力強い攻勢が実に印象的で、

その左フックに込められた必殺感には実に迫力があったんだわ。

 

5Rの半ばに田中さんの右ショートアッパーが直撃して、

直後に左、右もフォローしてアコスタからダウンゲット。

 

アコスタも怯むことなくの反撃で6R~8Rにかけては嵐のような左右フックで、

田中さんもやり過ごす為に防戦一方になる場面も幾度かあったんだよね。

 

その合間を縫って田中さんも更にプレスを強め左のトリプルなんか見せてたし、

8R終盤には強烈な左ボディを2発打ち込んで、

アコスタの動きを明らかに一段落させてたんだわ。

 

その後はアコスタの顔面打ちと田中さんのボディ攻めのせめぎ合いだったんだけど、

徐々にアコスタは腕振りが緩んでいったし自らクリンチにいってたんだわ。

 

それでもアコスタ、気持ちがメゲそうなところから何度も踏ん張り直して、

最終ラウンドまで歯を喰いしばっての手数だったなあ。

 

 

この日の田中さんは左右への鋭い動きに特別のモノを見せなかった代わりに、

変幻自在な左右ボディを駆使して、大きく相手を消耗させてたんだけど、

自分的にはもっともっと強くなる可能性を感じたんだよね。

 

 

ここからは21日(日)の有明コロシアムってことで……。

 

テレビではセミファイナルとメインしか放映されなかったんだけど、

元々は出張るつもりだったもんでそれ以外の試合も結果だけを付記。

 

 

☆ 岸部久地君(宮田)×中島彬君(KTT)……B 4R

1勝(1KO)2敗(1KO)の19歳・秋田県と、0勝2敗(1KO)の21歳・福岡県。

 

2R2分29秒で岸部君がTKO勝ち。

 

 

 

☆ 清田亨君(大橋)×大保龍球君(神奈川渥美)……4R

4勝(3KO)1敗の22歳・熊本県と、1勝(1KO)0敗の21歳・沖縄県。

 

清田君は新人王トーナメントの初戦まで間があるから調整試合ってことで、

殆ど圧倒してしまうんじゃないかって思ってたんだけど、

以外に僅差で39-37、39-38×2ってことで清田君のギリギリ3-0勝ち。

 

 

 

☆ 平岡アンディ君(大橋)×山口祥吾君(唯心)……SL 8R

8勝(5KO)0敗のサウスポー、20歳・神奈川県と、

10勝(5KO)2敗1分の23歳・静岡県。

 

3月に対戦する筈だったのが平岡君の不手際で流れてしまって、

この日が仕切り直しの一戦ってことで、

多分平岡君が圧勝するだろうって思ってたんだけど、

予想通り、6R1分39秒にTKO勝ちしたね。

 

 

 

☆ 細野悟さん(大橋)×野口将志さん(一力)……SFe 8R

32勝(21KO)3敗1分のIBF10位、33歳・福島県と、

12勝(6KO)6敗(5KO)1分の国内7位、スイッチ、28歳・山口県。

 

野口さんは船橋Dからの移籍初戦で、

気分一新でいい結果を出すんじゃないかって思ってたんだけど、

珍しく初っ端から飛ばした細野さんに一蹴されてしまったみたいで、

細野さんは殆ど相手に何もさせないまま1R2分16秒にTKO勝ちしたってね。

 

細野さんはそれ程強く打ってる感じでは無かったんだけど、

一発一発のパンチの重さと硬さが半端じゃなかったらしいね。

 

 

 

☆ 松本亮さん(大橋)×ヘンドリック・何チャラ……56.5㎏ 8R

19勝(17KO)1敗(1KO)のランク2位、23歳・神奈川県と、

戦績も年齢も不明なインドネシアンボクサー。

 

これはもう最初から結果の知れたマッチメイクで、

当然のように2R1分35秒に松本さんがTKO勝ち。

 

 

 

☆ 清水聡君(大橋)×山本拓哉君(エディT)……Fe 8R

2勝(2KO)0敗のサウスポー、31歳・岡山県と、

9勝(4KO)5敗(2KO)の28歳・東京都。

 

相手は7倍ものキャリアを誇ってたんだけど、

清水君の苦戦は全く考えられなくて、

その通りの結果で1R1分49秒、清水さんのTKO勝ち。

 

 

 

どういう試合順だったのかは知らないんだけど、

ここまでの6試合、全部で40ラウンド分が組まれてたんだけど、

半分以下の16ラウンドで決着が付いてしまって、

八重樫東さんと井上尚弥さんの試合の開始時間はフィックスされてたんだろうから、

結局観客が延々待たされて売店だけが儲けるっていう、

まるで地獄絵図の状況だったんじゃなかったのかなあ……。

 

 

 

☆ 八重樫東さん(大橋)×ミラン・メリンド

             ………IBF LF タイトル戦 12R 

25勝(13KO)5敗(2KO)のチャンピオン、34歳・岩手県と、

35勝(12KO)2敗の暫定王者、29歳・フィリピン。

 

井上さんは大丈夫だと思うけど、

メリンドは巧いボクサーだから危険度が高いってある人に話してたんだけどね。

 

<1R>

田中恒成さんの試合と違ってこの試合は二人共、

慎重に間合いとタイミングを計ってたんだけど、

自分には八重樫さんの動きにいつものキレが感じられなくて、

何となくモサッというかユッタリした印象が強かったんだわ。

 

ノニト・ドネアというか若干田中要にも風貌が似てたメリンド、

カッチリはしてたんだけど自分から仕掛ける方ではなくて、

攻撃のきっかけを八重樫さんの打ち出しに合わせてたんだわ。

 

1分30秒のファーストコンタクトがいきなり衝撃の場面になってしまって、

ショートレンジで振り合った瞬間、メリンドの左フックがヒットして、

それほどのクリーンヒットには見えずグローブが縦方向というか、

若干オープン気味に八重樫さんの右こめかみに当たったんだけど、

直後の右のフォローの前に八重樫さん、脆くもダウンを喰らってしまったんだわ。

 

大きくダメージを与えるようなパンチには見えなかったんだけど、

リスタート後の八重樫さんはちょっと中途半端な立て直しで、

挽回に行くようでもあったし回復に時間を使うようでもあったんだわ。

 

そんな感じでほぼ20秒ほどが経過した残り1分02秒、

メリンドのアッパー気味の左フックが喰い込んで八重樫さんが2度目のダウン。

 

再開後、3度目のダウンを喰らったのは左右ボディを攻められたちょっと後で、

左ガードが下がり気味だったところの残り23秒だったんだわ。

 

メリンドが狙い澄ましたって感じの思いっ切りの真っ直ぐを打ち込んで八重樫さん、

ダメージの抜けてなかったところを後ろ向きに吹っ飛ばされてしまって、

本人もレフェリーも続行は無理だって判断してのストップ負け。

 

 

まさかの八重樫さんの1RTKO負けはテレビ局にとってもパニックで、

メインイベントの開始時間まで50分以上もあった筈で、

だからテレビでは前日の有明コロシアムの試合映像が延々で、

現場観戦に集まってた人達は気の毒だったなあ……。

 

 

 

☆ 井上尚弥さん(大橋)×リカルド・ロドリゲス

            ………WBO SF タイトル戦 12R

12勝(10KO)0敗のチャンピオン、24歳・神奈川県と、

16勝(5KO)3敗のランク2位、27歳・メキシコ。

 

リカルド・ロドリゲスは如何にもそっち方面の風貌をしてるんだけど、

名前の響きもそれらしくてとってもカッコいいんだわ。

 

<1R>

最初の仕掛けは自信に満ちた動きからの井上さんで、

その後、ロドリゲスの方も力強い左右ボディブローを披露してたんだわ。

 

やっぱり井上さんはディフェンスがとっても良かったし、

攻め込む時のタイミングも抜群の上、絶対中途半端には打ってなくて、

そのジャブの素早さからロドリゲスも逃れ切れなくて、

それがまるでストレートのように飛んで来るもんでダメージを残す程だったんだわ。

 

ロドリゲスは開始40秒ほどのところで見せたように接近戦狙いみたいだったけど、

入ろうとするところに井上さんに正確な左フック、左アッパーを見舞われてたなあ。

 

<2R>

このラウンドの残り57秒、井上さんがいきなりサウスポーチェンジして、

自分は彼のそういうところを初めて見たもんで驚いてしまったんだけど、

ロドリゲスも意表を突かれてしまったみたいで、

左ストレートを2発続けざまに打ち込まれてしまってたんだわ。

 

相変わらずロドリゲスは近寄ってのドカ打ちに狙いを絞ってて、

まずまずいい感じの動きは出来てたけど中々願いが叶わなかったんだよね。

 

それにしてもジャッジの1人、何となくジャバ・ザ・ハットみたいだったなあ。

 

<3R>

井上さんは既にほぼ余裕の試合進行で、

ロドリゲスの強振にはまだ気合が入ってて危険は去ってなかったけど、

井上さんには相手がパンチを打ち出すタイミングとか軌道が見えてるみたいで、

井上さんは巧いし強いよなあって気楽に見てればよくなった開始36秒、

ワンツースリー目の左フックをカウンターヒットさせて実に華麗なダウンゲット。

 

何とかリスタートしたロドリゲスに対して井上さん、

勿論抜かり無く手際のいいそして落ち着いた精度の高い追撃で

ほぼ20秒後にまたもやの左フックを思いっ切り打ち込んで2度目のダウンゲット。

 

倒れ込んだロドリゲスは顔をしかめて如何にもシンドそうで、

何とか立ち上がろうとしてリングロープを掴もうとしたんだけど掴み切れず、

そのまま腰が砕けて大きく体勢を崩してしまってその間にテンカウントアウト。

 

 

ってことで1分08秒、井上さんがKO勝ちで5度目の防衛だったんだけど、

今の軽量級で井上さんを困らせるようなボクサーって居るのかなあ……。

 

 

 

 

【村木田渾身競馬】

21日は有明行きを断念して競馬に専念したんだけど、

競馬の神様がそのことを歓迎してくれたみたいで……。

 

20日(土)に参加した2レースは全くかすりもしなかったんだけど、

21日(日)はメゲズに5レースにトライしてみたんだわ。

 

出走頭数が少なかった京都はスルーして、

東京で2レース、新潟で3レースに参加したんだけど、

そのうち東京の参加2レースで配当ゲットしたんだわ。

 

【東京10R】

<3連単>……⑯→①⑤⑦⑬→⑥⑦⑭⑱

<ワイド流し>……⑫~⑥⑦⑭⑯⑱

 

結果; ⑫→⑭→⑱ってことでワイド2点ゲットで10,730円也。

(⑫を軸にした3連複流し5点にしてたら52,540円になってたんだけど、

これまたあくまでタラレバの世界なんだよね。)

 

 

【東京11R】

<3連単>……②→①⑦⑬⑯→③⑥⑭⑯

<ワイド流し>……⑰~②③⑥⑭⑯

 

結果; ②→①→⑯ってことで3連単ゲットで20,130円也。

 

 

土日で7レースに参加しての回収率は220%ってことで、

5月競馬はあと一週残ってるんだけど、まずは月間勝ち越しを決めたんだわ。

 

 

 

2017年5月21日 (日)

有明コロシアム・5月20日

 

 

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“有明コロシアム”

 

 

 

会場に入ってすぐ本田会長と長野マネ、それに三迫ジムの久保マネに御挨拶して、

自分の席を確認した後、何人かの知り合いのボクサーとコンチワして……。

 

 

 

① 工藤晴基君(三迫)×松本健一君(石川)……SB 4R

デビュー戦の18歳・東京都と、1勝(1KO)0敗の24歳・北海道。

 

第2試合から3試合続けてタイ、タイ、韓国ってカタカナボクサーが続いてたもんで、

第5試合の拳四朗さんからにしようかなあとも考えたんだけど、

日本人の若手同士が第1試合だったもんで3時半には入場してたんだわ。

 

<1R>

開始すぐの15秒か20秒、デビュー戦だった工藤君の右フックがヒットして、

松本君がオットット、オットットって大きく体を揺らがせてしまって、

こりゃ倒れるかなあって思ったところからの奇跡的な踏ん張りだったんだわ。

 

それでも松本君がかなり効いた感じを残したままだったもんで、

時間はタップリ残されてるし、どっちにしろやられそうだなあって見てたんだけど、

工藤君の追撃も今一ではあったんだけど、松本君の立て直しが尋常じゃなくて、

コノヤロ、コノヤロの手数を復活させて、

それほど強いパンチでは無かったんだけど、

最後は工藤君の右目上をヒットカットさせつつ頑張り通して終了ゴング。

 

<2R>

前の回の終盤近くからの接近乱打戦が更に続いて、

お互いの手数が半端じゃなかったもんで、

最後まで持つのかって心配になったほどで、

どちらかがクリーンヒットすれば終わりそうな危険な展開の中の40秒過ぎ、

松本君のワンツーがまともにヒットして、工藤君がダウンしてしまったんだわ。

 

赤コーナーのすぐ前で倒れ込んでしまった工藤君、

消耗してた上に両足が平行になってしまった瞬間の直撃被弾だったもんで、

何とか立ち上がりはしたんだけどリスタート出来るまでには至らず、

そのままテンカウントが数え上げられて1分02秒、松本君の逆転KO勝ち。

 

 

世界戦の前座試合でもあったし、石川ジムからは粕谷雄一郎さんとか、

大野太一君、熊澤祥大君、橋口雄斗君、大野俊人君達も応援に来てて、

試合後暫くしてロビーで大勢並んで集合写真を撮ってたんだけど、

何となくタイトル戦に勝ったような雰囲気だったんだわ。

 

松本君はこれで2戦2勝2KO勝ちではあるんだけど、

実はそれほどの強豪とは言い難くて、

打ち合いに夢中になり過ぎてガードが疎かになることが多いし、

一発一発をもっとシッカリ大事に打つことを意識した方がいいんじゃないかなあ。

 

それにしても大きく攻め込まれたところからの逆転劇は見てて気持ちいいね。

 

 

この後の2試合は全く見てなかったもんで結果だけってことで……。

 

 

② 大湾硫斗君(白井具志堅)×何チャラ・バタニー……53㎏ 4R

デビュー戦の19歳・沖縄県・と、10勝(3KO)7敗の22歳・タイ。

 

案の定、2R0分20秒で大湾君のTKO勝ち。

 

 

 

③ 千葉開君(横浜光)×何チャラ・サイトーン……B 6R

4勝(4KO)0敗の24歳・沖縄県と、8勝(3KO)2敗の19歳・タイ。

 

これまた案の定、3R2分22秒で千葉君のTKO勝ち。

 

 

 

④ ディラン・シャラ×ジュン・イルソプ……SW 6R

12勝(3KO)0敗の23歳・フランスと、5勝(5KO)2敗の25歳・韓国。

 

どうしてこんな試合が組まれたかっていうと、

村田諒太さんの相手がフランス人なもんで詰め込まれたんじゃないかなあ。

 

知らない外国人同士の6回戦なんて全く興味が無かったんだけど、

見るとはなしに見てたらシャラっていうのが実にとってもいいボクサーで、

綺麗に当て込んでる割にはKO率が低いのが不思議な感じがしたんだけど、

相手が距離感の良くないショートレンジ一辺倒のボクサーだったもんで、

やりたい事の殆どが出来たみたいで、中々のパフォーマンスだったんだわ。

 

シャラは攻撃と防御のバランスが取れたとっても美しいボクシングをしてたし、

パンチの種類も豊富だったし緩急とかも素晴らしかったし、

ヨーロッパボクサーに有りがちなポイントゲットだけを目指すタイプでもなくて、

グラデュエイターとして期待される役割を十分果たしてたんだよね。

 

 

結局、コリアンボクサーは殆ど一発も有効打が打てないまま、

3Rにこの試合3度目のダウンを喰らってしまったところで1分17秒、

陣営からもタオルが投げ入れられてのKOエンドだったんだわ。

 

 

 

それにしても一つの試合が終わる度に20分ほども休憩タイムにはダレる訳で、

売店は鬼の行列だったし、そんなにオシッコも出ないし、

仕方なくタバコだったんだけど、灰皿が少なくて酷いことになってたんだわ。

 

 

 

⑤ ガニガン・ロペス×拳四朗さん(BMB)

            ………WBC LF タイトル戦 12R

28勝(17KO)6敗(1KO)のチャンピオン、サウスポー、35歳・メキシコと、

9勝(5KO)0敗のランク4位、25歳・京都府。

 

試合前のボクサーが観客席をブラついたり、

応援者達に挨拶し回るのは自分のジンクス的には絶対アウトなんだけど、

この日の拳四朗さんはやたらスタッフに引き回されてたんだよね。

 

試合前のボクサーはとにかくひたすら集中するべきで、

挨拶に来るのを暗に強要するような後援者はクソとしか言いようが無いし、

それを強いるようなスタッフはアホとしか言いようがないんだわ。

 

 

試合前がそうだったからってことが勿論全てではなかったんだけど、

正直この日の拳四朗さんは自分が今まで見た中では最低だったし、

相手のロペスにしてもそれでも世界チャンピオンかっていうテイタラクで、

最後まで単純な攻撃の繰り返しで、どこかで何か出すかと思ったら何も出なくて、

実に引き出しの数の少ないごく普通のボクサーにしか見えなかったんだわ。

 

そんなに大したことのない相手に対して拳四朗さん、

4Rを終えての中間スコアは39-37×2、38-38ってことで(自分は39-37)、

8R終了時点では77-75×3(自分は78-74)ってことで、

比較的公平なジャッジだなあって思いながらだったんだけど、

そこから大きく決着に行くかと思われた9R以降が全くダメダメだったんだわ。

 

最終ラウンドだけは吹っ切れたように打ち合っていたけど、

その手前までは手数不足のアピール不足が甚だしくて、

守りに入ったとも思えなかったんだけど、

最後の4Rは自分は39-37でロペスだったんだけど、(だから115-113)

3人のジャッジ達もほぼ同じような見解で、

1人が自分と同じ39-37でロペスにしたんだけど、

残りの2人がギリギリ38-38にしてくれたお蔭で結局、

115-113×2、114-114ってことで拳四朗さんが2-0の辛勝。

 

 

オメデトには間違いないんだけど正しく薄氷の勝利であって、

長嶺克則さんなら倒せたんじゃないかってそう思ったほどで、

ホントの拳四朗さんは絶対こんなモノでは無い筈なんだよね。

 

 

 

⑥ ファン・エルナンデス×比嘉大吾さん(白井具志堅)

             ………WBC F タイトル戦 12R

34勝(25KO)2敗(1KO)のチャンピオン、30歳・メキシコと、

12勝(12KO)0敗のランク1位、21歳・沖縄県。

 

それにしてもメキシコ国歌っていうのは、

一旦終わりそうなところからまた始まるって感じなんだよね。

 

3月に試合したばかりのエルナンデスは多分なんだけど、

こんなにすぐ試合をするとは思ってなくて、

タイトルゲットはタイだったもんで初防衛戦は自国でって思ってた筈で、

暫くはユックリしたいって思ってて練習もまともにしてないままで、

それを金に釣られて仕方なくって感じだったもんで、

だからウェイト調整にも失敗したんだと思うんだよね。

 

あと200gくらいなら2度目の計量までに何とか出来るのが普通なんだけど、

それまでにかなり追い込んでたせいか、たった15分でギブアップしたんだよね。

ただ、そんな事情はそっちの話で比嘉さんはあくまで比嘉さんらしくってことで……。

 

<1R>

二人共、黄色のレイジェスだったんだけど、

前日計量をミスしてタイトルを剥奪された割にはエルナンデスも結構動けてて、

プレスは終始比嘉さんだったんだけど、エルナンデスはやたらのスイッチで、

フットワークを駆使しつつ時折のワンツーもそこそこスピードがあったんだわ。

 

<2R>

残り56秒のところで比嘉さん、相手の打ち終わりに左ショートをキッチリ合わせて、

場内大歓声の中、いきなり衝撃のダウンゲット。

 

リスタート後のエルナンデスはそれほどのダメージは抱えてなかったもんで、

比嘉さんの方も無理に追い立てるってことはなかったんだよね。

 

<3R~4R>

いつの間にか比嘉さんの右目周辺も少し腫れてきたんだけど、

それほどのクリーンヒットを貰ってるっていう印象は無かったんだよね。

 

エルナンデスは比嘉さんの高めのガードを攻略し切れず、

グローブの上を叩くことに終始してそれ以上には仕掛けて行かなくて、

やっぱり無暗に攻め込んで2Rのようなカウンターを貰うのを警戒してたようで、

お互い、目立った有効打は無かったんだけど終始の攻勢で比嘉さんだね。

 

4R終了時点での自分のスコアは38-37で比嘉さんだったんだけど、

正式には38-37×2、37-38で、エルナンデスの2-1リードだったんだわ。

 

<5R>

スコアを確認した上でのことか比嘉さんがまずは積極攻勢で開始すぐの22秒、

鋭い踏み込みからの左フックでエルナンデスからこの試合2度目のダウンゲット。

 

再開後のエルナンデスはごく普通にやってて、

簡単に倒れてしまうけど回復力が凄いなあって感じだったんだけど、

直後の比嘉さんの左右のボディフックは相当効いたみたいで、

スリップって裁定だったんだけど思わず片膝を着いてしまうほどだったんだわ。

 

<6R>

エルナンデスの攻防がハッキリしてきて、

防御姿勢を取った時には全く打ち返して来ないもんで比嘉さん、

殆ど安心しての右アッパーボディで開始24秒に3度目のダウンゲット。

 

残り時間がタップリあった中、試合としては実質ここで既に終わってて、

っていうより前の回のボディフックが全てだった訳で、

その後残り52秒には右アッパーから左ボディで4度目のダウン。

 

そして更に残り30秒ではまた倒れてまた立ってきて、

比嘉さんのパンチはそこそこ重い筈なのに倒れる度に立ってくるもんで、

レフェリーとしても止めようがなくて困ってるみたいで、

こういうシーンはいつぞやの田口良一さんを彷彿とさせるものがあるねって、

隣の瀬端さんとも話してたんだけど、

最後の最後残り5秒前後のところでドコドコ喰らってまたダウンして、

これで合計6度目のダウンで、この回だけでも4回目ってことで、

流石にレフェリーも立ち上がってくる前のストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで2分58秒、比嘉さんのTKO勝ちでの初戴冠だったんだわ。

 

それにしても最後のラウンドをエルナンデスが終了ゴングまで凌いだら、

そのスコアはどうなるかって事が気にかかる訳で、

一つのラウンドで4回ダウンした場合のスコアってことなんだけど、

それはもう想像を超える訳で、10-5ってことでいいのかなあ……。

 

 

 

⑦ アッサン・エンダム×村田諒太さん(帝拳)

           ………WBA M 王座決定戦 12R

35勝(21KO)2敗のランク1位、33歳・フランス(カメルーン)と、

12勝(9KO)0敗のランク2位、31歳・奈良県。

 

自分はこれまで何回もこの会場に来たことがあるんだけど、

昨日ほど売店が大混雑して列の途切れが無かったことは初めてで、

信じられないことに拳四朗さんや比嘉さんの試合の最中でも変わらなくて、

もっと売店の規模を増やすべきだとも思ったけど、

それよりも何よりも観客の8割ほどは村田さんを見に来てるってことで……。

 

 

自分、実はとっても気分を害してしまってこの試合は11Rで帰ってしまって、

改めてスコアを確認するまでも無い大差としか思えなくて、

4Rにダウンを喰らってからはそれでも世界戦を戦ってるつもりかエンダム、

っていう感じが8R以降ずーっと抜けなくて、

クルクルクルクル、ロープ脇を延々右回りに回り続けて、

お前は中山競馬の出走馬かって感じしかしなかったんだわ。

 

エンダムはポンポンジャブだけは出して、戦ってる素振りを装い続けてたんだけど、

その90%以上は村田さんのグローブを叩いてただけだったんだけど、

一方ではその村田さんに対しても不満は拭えなかったんだよね実は……。

 

 

まず第1ラウンドが終わった時だったんだけど、

後ろから一力ジムの鈴木マネがポンポンって肩を叩いてきて、

「今のラウンド、村田選手は幾つ手を出したと思います?」 って聞いてきて、

自分は 「ジャブ含めても多分4回。」 って答えたんだけど、

鈴木マネは 「3回!」 って明確に答えたんだわ。

 

1Rをそんな感じで始めた村田さんは3Rまで驚くほど手数が少なくて、

元々そういう作戦だったのかも知れないんだけど、

外国人ジャッジには何て消極的なボクサーなんだろうかって、

そういう印象がこの時点で定着してしまったんじゃないかって思い返すんだよね。

 

村田さんが最後まで一度もユラッとすることが無かった中、

エルナンデスは8R以降も幾度も何度も体を泳がせてたんだから、

どこかのラウンドで敢えて倒しに行くような姿勢を見せて欲しかった訳で、

終盤にかけてはメリーゴーラウンドの中心に居続けてるような感じが強くて、

自分の周囲もストレスが溜まる一方だったんだわ。

 

 

正直こういう試合を最後まで見せられるのは自分的には殆ど屈辱に近くて、

だから抗議の意味も含めて11Rが終わったところで離席して、

エンダムのヘタレ野郎、負けてるのにそんなボクシングをするかってことで……。

 

アフリカ生まれのヨーロピアンボクサーには往々にしてあんな感じのが多くて、

やっぱり自分の中では違うフィールドのボクサーってことで、

当て逃げチョンチョンボクシング至上主義者としか思えなかったんだよね。

 

 

帰りの電車の中で確認した結果は自分的には驚愕以外の何物でもなくて、

そもそもWBAの試合役員はWBCより信頼できないことが多くて、

っていうよりこの日の連中は時差ボケだったのか前日の夜遊びが過ぎたのか、

半分居眠りしながらだったもんで取り敢えず手が動いてる方にポイントを振ったか、

或いはジャッジ2人が事前に買収でもされてたとしか考えられなかったんだわ。

 

自分が最後までその場に残ってたら間違いなくパンフレットを投げ込んでた筈で、

終了後の会場では多少の暴動でも起こったのかなあ……。

 

 

2人のジャッジが116-111、115-112だって言ってるのに、

残りの1人が110-117ってしてる時点で既に異常と言わざるを得ず、

でも多分5Rまでのスコアには大きなバラつきが無かった筈で、

47-47って判断した自分とそれほどかけ離れてたとは思わないんだよね。

 

で、それ以降残りの7ラウンド分について計算してみたら、

2人のジャッジは1つか2つのラウンド以外は全てエンダムに振ってて、

残り1人が7ラウンド分全てを村田さんにポイントを振ってたことになるんだわ。

 

つまり7ラウンドのうち5~6ラウンドも全く真逆のスコアが共存してたってことで、

こうなるとボクサーは一体何を頼りに試合をすればいいのかってことだし、

見る方としても何を基準にすればいいか戸惑うばかりで、

やっぱり2人のジャッジはモウロクしてたか時差ボケだったのか買収されてたか、

買収された究極のモウロク系の時差ボケだったのか、

それとも実はISのゲリラだったのか、

サイバーテロを仕掛けてる連中から派遣されたヤツらなのか、

更には北朝鮮のスパイだったのかとか、

そんなことしか頭に浮かばなかったんだよね。

 

色々つらつら考えるにやっぱりWBAっていうのは4団体の中で最悪だね。

 

 

結局最後に回されてしまって見ることが無かった予備カードの結果は……。

 

<予備1>

松田烈君(reason)×柴田洸弥君(高崎)……48㎏ 4R

1勝1敗(1KO)の19歳・東京都と、1勝0敗の19歳・群馬県。

 

3R1分57秒、松田君のTKO勝ち。

 

 

 

<予備2>

吉野ムサシ君(八王子中屋)×岸井宗之君(協栄山神)

        ………SF 4R

2勝3敗(1KO)の24歳・山梨県と、

3勝(2KO)7敗(3KO)1分の30歳・神奈川県。

 

40-36、40-37、39-37ってことで吉野君のほぼ圧倒の3-0勝ち。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 比嘉大吾さん

② ディラン・シャラ

③ 松本健一君

 

 

 

ホントは今日も有明コロシアムに行くつもりで、

3万円のチケットも手元にあるんだけど、

昨日あんな目に遭わされてしまってスッカリ気力が失せてしまったモンで、

欠席して競馬の予想に全力注入ってことで……。

 

 

 

2017年5月20日 (土)

後楽園ホール・5月19日

 

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“デビュー戦勝利の内藤チサ君”

 

 

写真は内藤君が去年6月の試合に2-0デビュー勝ちした時のモノで、

ボクモバから拝借したんだけど、その時の喜び方が尋常じゃなくて、

よくまあこんなポーズがいきなり出来るなあってタマゲテしまったんだわさ。

 

余りのことだったもんで思わず塚田祐介さん経由でサインして貰ったんだけど、

今でもそれが唯一の女子ボクサーのサインなんだよね。

 

その後、権会長にその後のことを聞いたら、

彼女はあの試合に満足して一段落してるってことだったんだけど、
 
何を思い直したかこの日、約1年振りの実戦だったんだよね。
 
とにかく内藤君と権会長に頑張ってねを伝えて始まり始まり……。
 
 

☆ 内藤チサ君(鉄拳8)×鈴木菜々江君(シュウ)……LF 4R

1勝0敗の19歳・東京都と、3勝(1KO)2敗(1KO)の25歳・千葉県。
 
応援団の数は内藤君の方が多かったんだけどね……。
 
 
<1R>
 
内藤君は初っ端からテキパキ動けてたんだけど、
 
フック系のパンチが強く巧く打ててなかったし、
 
打ち出す瞬間と打ち終わりの際にガードが緩んでしまってたんだわ。
 
一方の鈴木君は一見してパンチが重そうだったし、
 
基本的なフィジカルの強さが目立ってたなあ。
 
 
<2R>
 
強い当たりを見せ始めた鈴木君の返しの左フックに比較して、
 
鈴木君のストレートは数は頑張ってはいたんだけど、
 
押し出すような、突っ突くような感じで若干の弱々しさが拭えなかったんだわ。
 
 
<3R>
 
残り1分20秒、内藤君の右ストレートがカウンターヒットしたんだけど、
 
その前後の被弾が目立って中々ポイントを取るまでには至らなくて、
 
常に気持ちの強さは見せてたんだけど、
 
それがパフォーマンスに生かし切れてなくて空回ってた感じだったなあ。
 
 
<4R>
 
押され気味ではありながら内藤君はまだまだ元気に動けてたんだけど、
 
一旦密着戦ともなるとやっぱり鈴木君のフィジカルの強さが圧倒してて、
 
迫力はそれほど無かったんだけど終始軸がシッカリしてたし、
 
最後の最後まで左手が右手と同じくらい強く打ててたんだよね。
 
ってことで自分は39-37だったんだけど結局、
 
ジャッジ3人も同じ感想だったみたいで、39-37×3で鈴木君の3-0勝ち。
 
 
 
試合後、控室に戻る途中でグローブタッチした内藤君は、
 
悔しさを溢れさせてべーべー泣いてたんだけど、
 
獲られた3つのラウンドの内、一個でも頑張り切れれば負けはなかった訳で、
 
もしまだ続けるのであれば、あれだけのスタミナはとっても貴重なんだから、
 
あとは少し数は減っても一つ一つのパンチをもっと大事に強く打つこと、
 
特にフック系のパンチを練習することなんじゃないのかなあ……。
 
 
 
この日、内藤君の応援にはジム仲間の塚田祐介さんも来てたんだけど、
 
自分も彼女の応援だったことを喜んでくれて、御礼を言われたんだよね。
 
 
 
目的が済んだもんで、じゃあ帰るかってことで出口に向かったら、
 
渡辺会長の奥様が受付席に座ってたもんで御挨拶したら、
 
「うちの女子高生のデビュー戦を見ていってよ。」 って言われたんだわ。
 
 
で、第2試合だったもんでまたホールの中に戻って、
 
どんな子なのかなあって見てたんだけど、
 
これがまあとっても優秀なボクサーで、そもそも気持ちがとっても強かったし、
 
上半身と下半身のバランスとかフットワークが抜群だったし、
 
軸のシッカリした左右の腕振りにも十分力が込められてたし、
 
試合終盤にはカウンターのタイミングでも打ててたんだよね。
 
 
結局、その鈴木なな子君は40-36×3のフルマーク勝ちしたんだけど、
 
半端な男子のデビューボクサーを遥かに上回るレベルだった、
 
っていうようなことを渡辺会長の奥様に伝えたんだけどね。
 
 
 
昨日は自分にとって初めてのレディスボクシングだったんだけど、
 
まるで女風呂に迷い込んでしまったかのように何となく落ち着けなかったし、
 
6~7人の人から 「珍しいねえ、何しに来たの?」 って言われてしまったんだわ。
 
それにしても同じ鈴木姓の菜々江となな子が連続出場だったんだよね。
 
 
 
 
自分の家からは2回乗り換えで45分ほど掛かるんだけど、
 
今日と明日は有明コロシアムボクシングなんだわ。
 
 
 
 
 
 
【村木田渾身競馬】
 
先週のヴィクトリアマイルのことなんだけどね、
 
ミッキークイーンのオッズが3倍を切るのはハッキリしてたもんで、
 
こりゃスルーだよなあって思ってたんだけど、
 
浜中より優秀な成績の騎手が他に5人もいたし、
 
ちょっとトライしてみるかってことで、
 
軸をどっちにするかM・デムーロとルメールとで迷ったんだけど結局、
 
ルメールってことで……。
 
 
 
<3連単>……15点
 
⑤→⑥⑧⑪⑭→②④⑦⑧
 
 
<ワイド流し>……5点
 
⑩~②④⑤⑦⑧
 
 
結果は ⑤→⑩→③ だったから3連単頭の⑤は正解だったんだけど、
 
2着、3着は大きく外してしまったんだわ。
 
ただ、幸運にも蛯名からのワイド流しの⑩~⑤が的中して8,380円也。
 
 
馬単(73,750円)にしておけばとか馬連(42,710円)だったらとか、
 
色々悩ましいところではあるんだけどそれはあくまで結果論で、
 
買い目を拡げ過ぎるのは長いスパンではトータル回収率を悪くするばかりで、
 
勿論、手持ち資金との兼ね合いもあるんだけど、
 
この辺りの点数が限界だと思ってるんだよね。
 
 
それにしても3着の幸Jは最近いいところに喰い込んで来るんだよなあ。
 
 
4月末時点の成績に限って言えば、この2ヶ月で調子を上げてるのは、                                                      
秋山、四位、岩田、和田、吉田隼、坂井、丹内で、
 
逆に調子を落としてるのは北村宏、藤岡佑、鮫島駿、藤岡康、丸田なんだよね。
 
 
以前にも書いたように自分の騎手評価は獲得賞金額ではなくて、
 
あくまで3着内比率の数値なんだけど、4月末時点でのトップ10は、
 
M・デムーロ→ルメール→川田→武豊→戸崎
 
→福永→浜中→田辺→北村友→秋山っていう順番で、
 
彼らの3着内比率は53.1%~29.3%の幅の中に納まってて、
 
特にM・デムーロなんかは2レースに1レースの割で3着内に入賞してるんだわ。
 
 
自分としては3着内率30%以上の騎手を軸に据えたいと思ってるんだよね。                                                               
ちなみに幸Jは23.9%だし、忘れた頃に大きく穴をあける太宰Jは12.3%で、
 
軸にはし難いんだけどたまに配慮する必要がありそうなんだわ。
 
 
 
ちなみに今日の勝負レースは二つで以下のような買い目ってことで……。
 
【東京10R】
 
<3連単>……②→⑥⑫⑬⑯→⑤⑦⑬⑭
 
<ワイド流し>……⑨~②⑤⑦⑬⑭
 
 
【新潟11R】
 
<3連単>……⑥→③⑪⑭⑮→①⑩⑫⑮
 
<ワイド流し>……⑧~①⑥⑩⑫⑮
 
 
 
 

2017年5月17日 (水)

後楽園ホール・5月16日

 

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“手乗り猫”

 

 

 

前の日に試合を終えたばかりで目の上に若干の傷跡を残した長嶺克則さんが

ジムの後輩の工藤優雅君の応援に来てたもんで、

試合の際に自分が感じたことを確かめてみたんだけど、

そんなに間違ってはなかったみたいだったんだわ。

 

 

三迫ジムの賢祐マネのYURI奥様から素敵なノートブックを頂いた後、

リングでアップしてた山下賢哉さんに声掛けて始まり始まり……。

 

 

昨日は第4試合までが東日本新人王トーナメント予選だったんだけど、

その4試合全部がKO決着だったんだわ。

 

 

 

① 福島晋之祐君(八王子中屋)×池上渉君(郡山)……B 4R

1勝(1KO)0敗1分の35歳・埼玉県と、2勝(1KO)2敗の27歳・福島県。

 

<1R>

福島君はそもそも手出しが遅かったし、

一旦打ち合いとなった際の回転力不足も目立ってたんだけど残り1分04秒、

相打ちになった瞬間、池上君を弾き飛ばすような感じでダウンゲット。

 

ただ、リスタート後一気に飛ばしていったのはダウンを喰らった池上君の方で、

その後福島君は左目上を大きくヒットカットされてしまってのやられ放題で、

自分的には9-8って感じのラウンドだったんだわ。

 

<2R>

福島君は相変わらず見過ぎの手数不足が改善されないままで、

池上君もそれほどの強豪ではないんだけど、

相手の攻撃が緩いもんで何となく楽々とやってる感じだったんだけど、

結局2分47秒、福島君がボコボコッと連続打ち込みされてフラッとしてしまって、

これはちょっとヤバイなってことで即のストップエンド。

 

 

池上君の次の試合は8月1日、相手は堤アキラ君なんだけど、

この階級のBグループは元々メンバーの濃度が少しばかり薄いから、

3勝3敗1分の堤君でもかなりの強豪なんだよね。

 

 

 

② 松崎喜巳君(K&W)×林慶太君(10count)……SFe 4R

0勝1敗の20歳・埼玉県と、0勝1敗(1KO)の19歳・東京都。

 

<1R>

二人共、元気満々ではあったんだけど立ち上がりから明らかに慌て過ぎで、

開始49秒、それまでいい感じで攻め立てた林君だったんだけど、

松崎君の左フックをまともに貰って思わず膝カックンの危ない危ないで、

一発当てたところで舞い上がってムチャ攻めした結果だったんだわ。

 

松崎君も無防備なまま相当打たれ込んでたんだけど、

林君の方がより大きなダメージを引きずったままで、

残り45秒でもまたもやの左フックを貰ってしまってたんだわ。

 

林君は立ち姿がとっても見栄えがいいんだけど、

アマ経験がある割にはパフォーマンス全体が雑で特にディフェンスが今一で、

もう少し落ち着いて試合が出来るようになるといいのになあ。

 

<2R>

セコンドからのアドバイスで林君、

何とか左ジャブから立て直そうと懸命に頑張ってて、

まだまだ危なそうな感じを引きずったままではあったんだけど、

それでも必死の立て直しからの連続攻撃で挽回ポイントゲット。

 

松崎君は動きに初心者の雰囲気が抜けてなかったんだけど、

大きく打ち込まれてユラッとしてからの踏ん張りが尋常じゃなくて、

多少喰らってもモノともしない気持ちの強さと体力は凄かったんだわ。

 

それにしても林君、まだまだガードが低過ぎだよ。

 

<3R>

松崎君はホントに頑張るボクサーで鼻血出しながらも必死懸命で、

残り53秒に林君に右ストレートのキツイのを貰って、

ガックリ腰を落としてしまったところでも踏み止まって、

相当なダメージを負いながら残り50秒間を踏ん張り通したんだわ。

 

<4R>

多少余裕が出てきた感じの林君がボディブローやアッパーも駆使するようになって、

それでも松崎君は最後の接近乱打戦に挑んでいっての奮闘奮闘で、

今や細かい打ち分けが出来つつあった林君のパンチを掻い潜って、

残り1分からは気合込めての反転攻勢だったんだわ。

 

ただ、松崎君のここまでの累積ダメージもやっぱり半端じゃなかったみたいで、

長い時間を飛ばし切れなくて明らかに腕振りが緩くなってしまった残り10秒、

林君が見栄えのいいショットを2発打ち込んだところで、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

2R以降修正してからは林君、大分落ち着きを取り戻したみたいだったけど、

それでもやっぱりまだ各所に穴があるのは間違いのないところで、

次の相手の江澤宏之君はBグループの優勝候補の一人だから、

これから2ヶ月の間に更なる改善が望まれるって感じだったなあ。

 

 

 

③ 山口修斗君(八王子中屋)×荒川竜平君(中野サイトウ)

                          ………F 4R

1勝1敗の23歳・長崎県と、2勝(1KO)0敗1分のサウスポー、27歳・宮崎県。

 

荒川君はこの階級Aグループ唯一の優勝候補なんだけど(勿論自分的な)、

ホントに間違いないのかをシッカリ見極める試合だったんだわ。

 

<1R>

山口君は荒川君の左が殆ど見えてなかったみたいで、

開始12秒、25秒、31秒って立て続けに左ストレートを貰ってしまってて、

山口君なりに勢いを付けて詰め寄ろうとはしてたんだけど、

その後もその入り際に左ストレートや右フックの被弾が目立ってたんだわ。

 

それからは突破口を見出し難くなってしまったようで、

残り41秒には更に大きくヒットされてしまって鼻血に見舞われてしまって、

二人の力量差を露骨に見せられる思いだったなあ。

 

<2R>

開始直後、傷みの酷い山口君にドクターチェックが入って、

鼻骨骨折の疑いが強いっていうことでそのまま即のストップエンドで、

07秒、荒川君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

荒川君は次は7月25日、相手はシードの稲葉直樹君なんだけど、

パンチ力はあるんだけど穴も多いもんでまず問題ないんじゃないかなあ。

 

 

 

④ 高原亮君(オサム)×内藤未来君(E&Jカシアス)……L 4R

1勝1敗1分の28歳・埼玉県と、2勝(1KO)0敗のサウスポー、24歳・神奈川県。

 

内藤君はBグループ唯一の優勝候補だからね……。

自分の横には内藤会長と律樹さん、それに小浦翼さんが並んで応援で、

石川元希さんも激励に寄って来てたね。

 

<1R>

高原君はホントに全く前振りナシの右一本狙いが露骨なボクサーで、

ひたすらカウンターのタイミングで待ってる相手はそりゃやり易い筈はなく、

内藤君も行くに行けずというかまずは慎重慎重な立ち上がりで、

小さく薄い当たりしか叶わなかったんだけど、

それでも殆ど何にもしなかった高原君よりはマシのまずは1ポイントゲット。

 

<2R>

試合展開は全く変わらず、薄くて軽かったけどそれでもヒットは内藤君のままで、

高原君はあくまでどこかで一発ドカンに拘ったままだったんだわ。

 

どういう風に試合が動くのか、内藤君が待ち切れずに仕掛けて行って結果、

高原君の罠にかかってしまう可能性も残されてたんだよね。

 

いきなり試合が動いていきなりの結末が訪れたのは残り48秒のところで、

シュシュッと内藤君が仕掛けて行って、高原君がバックステップして凌いで、

そういうのはここまで何回も繰り返されたんだけど、

この時の内藤君の追込みはそれで終わらなくてそのまま一気の詰め詰めで、

南ロープの中ほどから東ロープ中間まで斜めにおよそ4m程にも及んで、

思わず高原君がのけ反ったところに何となんと内藤君、

今まで見たことのない右アッパーを強烈ブチ込みで、

それ一発でガッシリガタイの高原君が昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

相当な倒れ方で高原君が立ち上がる気配が薄かったもんでレフェリー、

途中でカウントをストップしての2分22秒でのTKOエンドだったんだわ。

 

余りに劇的なエンディングだったもんで自分の周囲は大変な騒ぎだったなあ。

 

 

内藤君の次の試合は7月25日、橘ジョージ君が相手で、

アマ10勝4敗、プロ4勝2敗の強豪ではあるんだけど、

デビュー当初は動きがモッソリした感じだった内藤君だったんだけど、

試合を重ねるごとにキレが良くなってきてるから一押しなんだよね。

 

 

それにしても2R2分22秒っていう数字は自分にはとっても貴重で、

こういう風に同じ数字が並ぶのはあとは1R1分11秒と、

11R1分11秒しかない訳で、内藤君のラッキーナンバーは2ってことで……。

 

 

 

⑤ 矢部龍征君(花形)×小林孝彦君(10COUNT)……SL 6R

4勝(3KO)2敗(1KO)1分の21歳・神奈川県と、

5勝(5KO)2敗(2KO)の21歳・埼玉県。

 

前後をトーナメントに挟まれた少し奇異な感じがした6回戦だったんだけど、

お互いに同じようなリズム感とタイミングを持ってるハードヒッターなんだよね。

 

それにしても花形ジムには最近木村章司さんの姿が無いんだよね。

 

<1R>

それまでは矢部君の攻勢の方が目立ってたんだけど残り40秒、

小林君のジャブがストレート系でカウンターヒットして流れを変えて、

このままポイントゲットかと思ったら最後残り3秒のところで、

矢部君の右ストレートが綺麗な当たりを見せてポイントを取戻してたね。

 

<2R>

二人共、相手を警戒してのことか慎重の上の仕掛け不足の手数不足で、

1分10秒にワンツーフックを貰ってしまった小林君も即の挽回を目指さなくて、

届きにくい距離から打ってるから力強いショットになって無かったし、

二人共、パンチを交わしたところから打ちたいっていうのが見え見えで、

ビビッてるのか単なる手抜きなのか、緊張感さえ伝わり難くて、

お互いの攻め手が全く見えて来なかったんだわ。

 

ってことで余りに退屈だったもんで一旦離席ってことで……。

 

 

4Rの終盤、小林君があわやってところまで相手を追い込んだんだけど、

それも元々はカウンターショットがきっかけで、

彼はもっと色々出来る筈のボクサーだから、

先仕掛けとカウンターを巧いこと混ぜ込んだり、

右で決めようとするかの如くから実は左フックを狙ったりとか、

見せて欲しいところだったんだよね。

 

5Rに入ったらまたもや二人共、パッタリ手数が止まってしまって、

微妙なスコアの中、もう残りが少なくなってるっていうのに必死感が感じられず、

ダメだなこりゃって感じの再度の離席だったんだわさ。

 

 

聞くともなしに聞いたスコアは結局、59-56、58-57、57-57ってことで、

如何にも散らばったどっちつかずのもので、小林君がやっとの2-0勝ち。

 

 

この後の5試合がユース王座決定トーナメントの準決勝戦だったんだわ。

 

 

 

⑥ 小坂烈君(真正)×佐川遼君(三迫)……Fe 6R

6勝(2KO)2敗の19歳・広島県と1勝(1KO)0敗の23歳・青森県。

 

小坂君は尾道出身の三兄弟の三男坊ってことで、

だから山下会長もセコンドを兄弟達に任せてるって三迫会長に聞いたんだわ。

 

<1R>

この日がB級2戦目の佐川君がいいリズムのスタートを切ってて、

上下の打ち分けも良かったし、カウンターのタイミングも狙えてたんだわ。

 

小坂君は中間距離ではそれほどの怖さを感じさせなかったんだけど、

一旦距離が縮まり加減になると途端にショットが力強くなるタイプで、

要するにお互い、距離の取り方がポイントになりそうだったんだわ。

 

そういう考え方は佐川君陣営も同じだったみたいで、

距離を取れっていうアドバイスが飛んでたんだけどね……。

 

<2R>

前の回余裕の1ポイントゲットに気を良くし過ぎたか佐川君、

開始1分20秒、若干安易に相手の距離に付き合ってしまった途端、

小坂君のここぞの左右フックから右アッパーをまともに貰ってしまったんだわ。

 

一連の被弾で明らかに効かされてしまった佐川君は残り1分11秒、

回復がままならないところに更に強烈な右ストレートを打ち込まれてしまってダウン。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど佐川君、如何にもダメージが大きくて、

レフェリーが途中でカウントストップしての1分59秒、小坂君が見事なTKO勝ち。

 

 

それほど打たれ強くはないって聞いてた佐川君は、

明らかに戦い方を間違ったとしか言えなかったんだけど、

訪れた最初のチャンスを見逃さなかった小坂君がやっぱり優秀だったんだわ。

 

 

小坂君の決勝の相手は溜田剛士君で、これはもう激戦必至の好カードなんだけど、

小坂君タイプは溜田君の大好物なもんで溜田君の優勝を期待するんだわ。

 

 

 

⑦ 永田翔君(アベ)×石井龍誠君(伴流)……SFe 6R

7勝(2KO)2敗(1KO)の22歳・長崎県と、

6勝(4KO)3敗(1KO)のサウスポー、20歳・東京都。

 

石井君は去年12月の試合で右腕をケガしてからの復帰戦で、

諦めない永田君との延々の手数戦が予想されたんだわ。

 

<1R>

残り1分、石井君の左ストレートが綺麗に炸裂ヒットして、

永田君の腰がガックリ落ちて思わず両手をバタつかせてしまってダウン。

 

ってことだったんだけど、実はこの時永田君のグローブはリングに着いてなくて、

レフェリーは微妙な場面の裁定に関してジャッジに確認する事もしなかったし、

唯一再判断を求め裁定を覆す権利を持ってるスーパーバイザーは、

いつものように手元の書類に目を落としてたんだよね。

 

<2R>

永田君は体の動き自体は悪くなかったんだけど、

的を絞らせない様にするその動きがスムースな打ち出しを却って阻害してた様で、

殆どクリーンに当て切れないまま開始51秒には連続被弾してしまったんだわ。

 

自信を深めた石井君の方も余りに左に頼り過ぎで、

それを見せパンチに使って左フックを本命打ちするところも見たかったなあ。

 

<3R~4R>

永田君はそこそこ強い腕振りは出来てたんだけど正確に当て切れないままで、

4Rの残り1分10秒にはまたもや強烈な3発ほどを直撃されてて、

石井君の右腕はケガの影響を全く残してなかったんだわ。

 

それにしても永田君、あれだけ打たれ込んでたのに全くへこたれなくて、

まだまだ、まだまだって感じで不器用なんだけど真面目なボクシングだったなあ。

 

<5R~6R>

永田君としてはここまで追い込まれると後はもうダウンゲットしかなくて、

今更ペトペト、ポイントを取りに行くようなことをしてても焼け石に水な訳で、

もうこうなったら開き直って刺し違える気になって突っ込むべきだったんだけど、

そこが彼の真面目なところでもあって、そういう乱暴が出来ないままだったんだわ。

 

永田君にとっては良く耐え抜いたっていう結果だけは残ったんだけど、

ああいう窮地をどう打開するかについては別の考え方も必要だと思ったなあ。

 

 

結局、60-53×3ってことで、ある意味気持ちいいほどのパーフェクトスコアで、

勝った石井君の決勝の相手は同じサウスポーの三瓶数馬君なんだけど、

基本的には距離の奪い合いになると思ってて、

石井君の左ストレートと三瓶君の右フックの戦いになるんじゃないかなあ。

 

 

試合後暫くして、永田君と阿部会長?が一緒のところを偶然にすれ違って、

自分は二人と話したことが全く無かったんだけど、

目が合った阿部会長?が 「どうでした?」 って感じでいきなり話し掛けてきて、

自分のところのボクサーがパーフェクト負けてしまった直後、

気分が良かろう筈のないところだったもんでちょっと驚いてしまったんだけど、

取り敢えず上に書いたようなことを思いつくまま感想として伝えたんだけど、

やっぱり永田君は見た目通りでとっても真面目に聞いてくれたんだわ。

 

 

 

⑧ 山下賢哉さん(白井具志堅)×岩井尚斗君(森岡)

                           ………SF 6R

9勝(6KO)3敗(2KO)のランク11位、20歳・東京都と、

3勝(1KO)1敗の19歳・兵庫県。

 

山下さんはどう見ても一力ジムの鈴木マネの子分にしか見えないんだけど、

実は和氣慎吾さんの舎弟なんだよね。

 

その山下さんは和氣さんと同じジムに移るかと思ってたら違ってて、

その辺りの事情はまた別の機会にってことで、

ジムも変わった上で半年振りの彼がちゃんと動けるのか心配してたんだけど、

実はこの日の山下さんは以前よりテキパキ感が増してたし、

より丁寧なボクシングをしてたもんで驚いてしまったんだわ。

 

勝ちはカタカナボクサー相手だけっていうそんな安直な戦績の相手に、

山下さんは絶対絶対負ける訳にはいかなかったんだよね。

 

<1R>

岩井君も熱闘上等のボクサーみたいで、

プレスをかけられながらも時折見せる攻撃には気合がこもってて、

トータルの手数では山下さんを上回ってたんだけど、

当たりのハードさではやっぱり山下さんが優位だったし、

やたらメチャ打ちすることなくディフェンスへの配慮も別人のようだったんだわ。

 

<2R>

常に下がり気味ではあったんだけど岩井君、

折々の攻め込みは力強かったし回転力もそこそこあったんだけど、

1分12秒辺りからの山下さんの執念のドカ打ちラッシュは迫力満点だったんだわ。

 

その後岩井君も立て直して一転挽回反攻を見せてたんだけど、

残り36秒、もつれたところからの山下さんのショートワンツーが直撃して、

殆ど赤コーナーの前だったんだけど、岩井君がダウン。

 

ああいうもつれ合った展開になったらそれこそ山下さんの土俵なんだよなあ。

 

<3R>

岩井君が距離を維持して再度立て直せるのかって思ってたんだけど、

開始15秒からはお互いに体を寄せ合って気持ちを見せ合う密着殴り合いで、

岩井君も想像以上に踏ん張ってたんだけど、

的確な総ヒット数を比べるとやっぱり山下さんの優勢は動かし難かったんだわ。

 

<4R>

岩井君の頑張る気持ちとスタミナは見るべきものがあって、

膝をガクガクさせながらも奮闘してたんだけど、

この日の山下さんほどにはディフェンス感覚が備わってないみたいで、

余りにも大規模な被弾が目立ち始めて、そろそろかなあった思ってた1分過ぎ、

見るに見かねたって感じでレフェリーが割って入ってのストップエンド。

 

 

ってことで1分56秒、山下さんのTKO勝ちだったんだけど、

久し振りの割には却って以前よりちゃんと動けてたし、

ディフェンス含めてボクシング全体のクオリティーも向上してて、

彼は色々な思いや不安を抱えてのリングじゃなかったと思ってたもんで、

まずは良かったヨカッタってことで……。

 

決勝戦の相手の田之岡条さんとのリングトークはとっても面白かったんだけど、

彼はもう2年前の彼ではないから田之岡さんも余程締めていかないと……。

 

試合直後、山下さんとグローブタッチしてたら和氣慎吾さんも傍にいて、

「ホント、気が気じゃなかったですよお。」 って言ってたんだわ。

 

 

 

⑨ 中谷潤人さん(M・T)×工藤優雅君(マナベ)……F 6R

11勝(9KO)0敗のランク15位、サウスポー、29歳・三重県と、

6勝(1KO)2敗2分の23歳・青森県。

 

正直に言うと残念ながら工藤君は3Rくらいまでの内に倒されてしまうって、

そういう予想をしてたんだけど、彼は前日に田之岡条さんと戦った

長井一さん以上のパフォーマンスを見せたんだわ。

 

<1R>

上背もリーチも優位の上、抜群のKO率を誇る無敗の相手に対して工藤君、

初っ端から実に吹っ切れた戦いを挑んでいって、

中谷君の外しざまを敢えて狙っていく勇気は大したもんで、

ポイントを取るまでには至らなくて、薄い左ストレートと軽いボディブローで、

中谷さんにポイントを拾われてしまったんだけど常に男を見せてたんだわ。

 

<2R>

工藤君は相手に的を絞らせないいい動きをしてたんだけど、

流石の中谷さんはソロソロッとプレスを強めていって、

左ストレートが当たる距離を密かに作りつつあったんだわ。

 

それにしても工藤君、有効ヒット的には今一だったんだけど、

度胸を据えたような試合態度で、合わせ打ってたその左フックの一発でも、

ホントに一発でも当てたら大きく展開を動かす可能性も秘めてたんだわ。

 

<3R>

お互いの利き腕が危険な交差をし始めるようになって、

工藤君としてはそこからのガチャガチャ戦に持ち込みたいところだったんだけど、

やっぱりここも流石で中谷さんはあくまで冷静だったんだわ。

 

って見てた残り49秒、お互いの体とパンチが交錯したその刹那、

工藤君の左フックがかすり当たりした瞬間に中谷さんのバランスが崩れて、

被弾ダメージではなくてあくまで足元の乱れではあったんだけど、

それでもとにかく工藤君が中谷さんから驚愕のダウンゲットだったんだわ。

 

これで自分のスコアは丁度イーブンになったんだわ。

 

<4R>

今度は中谷さんが立て直す場面で、間違いなくのギアアップで、

大きくフェイントをかけて出来た隙間を正確に突き始めてたし、

顔面でもボディでもいいからとにかく当たれって感じの左アッパーが抜群で、

体を屈めがちの工藤君に対してはとっても有効なパンチになっていったんだわ。

 

ただ工藤君も残り1分20秒からの密着ショート戦は実に巧くこなしてて、

中谷さんも肘を上手に畳んで打ち込んではいたんだけど、

こういう場面こそが勝負場面だって感じでより強くより正確に当て込んでたんだわ。

 

<5R>

中谷さんは更に本気出しで、利き腕をミスした際の返しの右が極上だったし、

相手が入って来る瞬間に合わせ打つ左アッパーが益々冴えわたってきて、

大きな顔面ヒットが無い中では十分な有効打になる訳で、

実際工藤君もそこそこシンドそうな感じになってきたんだわ。

 

中谷さんは前の回の教訓から接近し過ぎるのを何とか避けようとしてて、

だから工藤君は再び届き難いことが多くなっていったんだけど、

それでも常に勇敢だったし突っ込む姿勢にも常に節度が保たれてて、

無様なバッティングっていう事態にはならなかったんだわ。

 

ってことでまたもや自分のスコアはイーブンになってたんだわ。

 

<6R>

ってことで自分の中ではホントに最後の勝負ってことで、

気持ちと手数の見せ合いの中、最初の1分半までは中谷さんがやや優勢で、

工藤君は終始相手に決定打を許しはしなかったんだけど、

一方では自らも決定打が打てないままだったのも事実で、

特に前の回での中谷さんの左アッパーのボディブローが効いてきたみたいで、

消耗が進んでたのは明らかに工藤君の方で、

終盤は見た目に解るほど反応が鈍ってきてしまってたんだわ。

 

 

結局、それほどの大事には至らずのままの終了ゴングで、

自分は57-56で中谷さんだったんだけど、

58-55×2、57-57ってことで中谷さんの2-0勝ちだったんだよね。

 

 

この後、帰り際の工藤君とバッタリしたもんで、

自分の感想を伝えたんだけど何かの参考になったかなあ。

 

 

 

⑩ ユーリ阿久井政悟さん(倉敷守安)×大保龍斗君(横浜さくら)

                           ………F 6R

10勝(6KO)0敗1分のLF5位、21歳・岡山県と、

9勝(2KO)3敗1分の22歳・神奈川県。

 

阿久井さんは後楽園ホールでは過去に2度戦ってて、

2015年には全日本新人王の決勝戦で細谷大希君に3-0、

2016年には大野兼資さんにKO勝ちって全勝なんだけど、

敗けたどちらもが自分が密かに贔屓にしてたボクサーなもんで、

今回は是非大保君に仇討願いたいっていうのが試合前の素直な気持ちで……。

 

<1R>

阿久井さんを見てて最初に感じたのはそのガードのシッカリ感で、

高いKO率を誇る無敗の若いボクサーにしては実に丁寧な防御をするんだよね。

 

彼の決着パンチは殆どが右ショットみたいなんだけど、

それを有効に発動する為の左手の使い方がもう抜群で、

自分は初っ端から元気よく仕掛けてた大保君より、

阿久井さんの動きの方に目が行きっ放しだったんだわ。

 

1分30秒、エンディングは突然訪れて、

チョイ詰めしたところで阿久井さんが大保君のグローブをチョン打ちしたその直後、

阿久井さんの必殺の右ストレートが抜群のタイミングで飛んでいって、

大保君としてはチョン打ちされた時点で直後に何かが飛んで来ると思うべきで、

そしてこういう場面は大野兼資さんが倒された時と良く似てて、

顔面を真っ直ぐ打ち抜かれて大直撃してしまったんだわ。

 

まともに被弾してしまった大保さんは南ロープ前で一発昏倒ダウンしてしまって、

余りに激しい倒され方だったもんでレフェリーも即のストップエンドで1分33秒、

良過ぎるほどの手際の良さで阿久井さんがTKO勝ち。

 

 

大野さんがやられてしまったケースと全く同じ1R決着で、

だからこそ立ち上がりから余りいきり立ったらダメだって思ってたのになあ……。

 

阿久井さんの決勝戦の相手は一つ前の試合の勝者の中谷さんなんだけど、

サウスポー相手となると若干様相も違ってくると思うし、

中谷さんの方はこの日の相手よりやり易いって思ってるんじゃないかなあ。

 

 

 

阿久井さんとは勿論全く面識がなかったんだけど、

どうしてもちょっと話がしたかったもんで、

色んな人達がはけた後に初めましてってことで……。

 

驚いたことに阿久井さんは薄っすらこのブログのことを知ってくれてて、

自己紹介もしなかったのにどうしてバレてしまったのかを尋ねたら、

話し方と文章がとっても似てるもんで、ひょっとしたらって思ったってことで、

却って握手なんか求められてしまって赤面の至りだったんだよね。

 

この無敗同士の阿久井さんと中谷さんとではどっちが強いのかって、

帰りがてらに延々考えてたんだけど、

これまで戦ってきたメンバーは阿久井さんの方が明らかにハードなんだけど、

その阿久井さんはサウスポーが得意ではないみたいだし、

あれだけ奮闘した工藤君の為にもやっぱり中谷さんに勝って欲しいかなあ……。

 

ってことで阿久井さん、ゴメン、また8月に会おうね。

 

 

 

【本日のベスト6ボクサー】

① ユーリ阿久井政悟さん

② 内藤未来君

③ 工藤優雅君

④ 山下賢哉さん

⑤ 小坂烈君

⑥ 荒川竜平君

 

 

 

昨日は全10試合の中で自分的なアップセットは結局1試合もなかったんだよね。

 

 

 

2017年5月16日 (火)

後楽園ホール・5月15日

 

Img_1119

“闘い終わって日が暮れて……。”

 

 

 

先週末は香港やイギリス、それに鹿児島で、

知り合いのボクサー達5人が其々の奮闘だったんだけど、

香港で渡邊卓也さんと木村翔さんが3R、2RKO勝ちした以外は残念残念で、

同じ香港の会場で松山真虎さんはほぼフルマークの0-3負けしてしまったし、

鹿児島では楽々のランクゲットだと思ってた田中教仁君は際どい0-2負け、

イギリスの村中優さんも、これは大差の0-3負けしてしまったんだよね。

 

田中さんの試合を現場観戦してた人の話を聞いたんだけど、

やっぱり九州はことボクシングに関してはまだまだ未開の地で、

もともとまともなファイトマネーを支払ってるジムはとっても少ないし、

ジャッジも地元ベッタリの上、運営自体のズサンさも目を覆うばかりってことで、

本気でやりたいボクサーは一日も早く上京すべきだと思うんだよね。

 

 

 

昨日は中6日振りのボクシングだったんだけど、今週は5ボクシングもあって、

そのうち後楽園では3ボクシングが開催されるんだけど、

その全てが “DANGAN” で、一週間に3興行っていうのは新記録な訳で、

古澤さんも苦笑してたし、お手伝いの人もテンテコ舞いなんだよね。

 

 

この日のポスターは自分的には久し振りの秀逸モノで、

ブラウンのモノトーン系にランカー以上の8人の顔写真の表情が極上で、

其々山ほどの試合中のショットの中からグローブで顔が隠されてなくて、

なおかついい表情をしたモノを選び出すのは膨大な作業だったろうなってことで、

こういう気合が入った誠実さに溢れるポスターを見るのも一つの楽しみなんだわさ。

 

 

ホール1Fのエレベーターホールで声を掛けられて振り返ったら小浦翼さんで、

周りには親父さんはじめ一族の方々が集ってて、

そのすぐ後に宮崎辰也君に付き添われた長嶺克則さんが、

メインイベンターとしてはとっても早い時間の会場入りで、

その後ホールに入ってKG大和の片渕会長とコンチワして、

三迫ジムの加藤トレと椎野トレと一緒に居た藤北誠也さんと田中公士君、

マナベジムの真部会長、三迫会長、渡辺会長、柳光会長達に御挨拶して……。

 

 

第1試合の前にB級のプロテストがあって、

既に試合が決まってるRK蒲田の練習生が高林良幸君とスパーしたんだけど、

大学ボクシング部の主将ってことで流石のパフォーマンスだったなあ。

 

 

 

① 足立良太君(RK蒲田)×山口裕也君(高崎)……LF 4R

デビュー戦の31歳・京都府と、デビュー戦の29歳・群馬県。

 

二人共、比較的年齢のいったデビューボクサーだったんだけど、

ボクシングスタイルは随分違ってたんだよね。

 

<1R>

足立君は見るからに真面目真面目の正統派ボクサーだったんだけど、

山口君の方は初めっから両手を下げてのピョンピョンボクシングで、

瞬発力を生かした鋭い出入りを繰り返してのハッキリした当て逃げ系で、

踏み込み加減を掴みかねてた足立君が苦戦してたんだわ。

 

山口君としては巧いこと捌いてるっていう意識だったと思うけど、

カッコ付け過ぎの相手を舐めたような感じが自分的にはノーサンキューで、

真面目で不器用でさえあった足立君が負けるところも見たくなかったもんで、

山口君が1ポイント取ったところで離席したんだわ。

 

 

暫くして4Rに戻ってみたら足立君が思いの外の奮闘で、

山口君の方は1Rの面影を失ってたというか何だかガス欠みたいで、

さてどんな判定なのかって耳を澄ませてたら、

40-36、39-37×2ってことで何となんと、足立君の3-0勝ちだったんだわ。

 

ってことは足立君2R以降はすっかり相手を封じたってことで、

頑張ってねって試合前に声を掛けた割には最後まで見てなくてゴメンゴメン。

 

 

 

② 中山祐太君(勝又)×田中公士君(三迫)……F 4R

1勝0敗1分の21歳・東京都と、

2勝(1KO)2敗(2KO)のサウスポー、25歳・大阪府。

 

この試合だけが東日本新人王トーナメント予選だったんだけど、

多くの人は中山君優勢だって言ってたんだけどね。

宮田ジムの石田凌太さんと上田有吾君と一緒観戦。

 

<1R>

田中君が中々いいスタート切ってて、左ストレートが素直に伸びてたし、

相手の反撃を素早い引き足でやり過ごしてたんだよね。

 

中山君はサウスポーが不得意のような感じが続いてて、

残り30秒からはやっと踏ん切りがついたみたいで動きが良くなったんだけど、

それでも利き腕で攻撃を終えることが多くて、

きちんとフォローまで行き届いてた田中君の方が見栄えが良かったなあ。

 

<2R>

中山君のワンツーはとっても美しいんだけど、

打ち出しのタイミングに固執し過ぎるところがあって、

もっと臨機応変な攻撃が欲しいところだったんだわ。

 

<3R>

ここからのギアアップが勝敗を決める局面だったんだけど、

まず飛ばしていったのは中山君で、

直後に田中君もそれに応じての激しい打ち合いに突入したんだけど、

何となく田中君の腕振りに力がこもってなくて、

パンチの力強さには随分差が出てきてしまったんだわ。

 

中山君は密着系のボディブローにも見せ場を作って、

最後は僅差だったんだけど中山君ポイントだったなあ。

 

<4R>

いきなりの手数戦から始まってそれが1分半まで続いて、

ほぼイーブンからの攻撃反撃の繰り返しが延々で、

行ったり来たりが最後まで続いて判断が難しかったんだけど、

ラスト1分からの頑張り手数は中山君だったんじゃないかなあ。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-37、39-38×2ってことで田中君の3-0勝ちで2回戦進出。

 

田中君は次、7月25日に石渡剛君と対戦するんだけど、

その石渡君はBグループの優勝候補の一人なんだよね。

 

 

 

③ スミス健人君(勝又)×大阪匠君(川崎新田)……SB 4R

0勝1敗(1KO)の22歳・東京都と、1勝4敗(3KO)の27歳・北海道。

 

健人君の初戦TKO負けの相手は矢斬佑季君で、

矢斬君の勝ち方が衝撃的だったもんで新人王候補に選んだんだけど、

その彼も1回戦で中村由樹君に0-3負けしてしまって、

この階級の若手の力関係が中々固まらないんだよね。

 

<1R>

健人君はまずは冷静に実にカッチリした立ち上がりを見せて、

残念ながら大阪君は反応の悪さと対応の遅さが目立ってたんだわ。

 

相手の見極めが済んだ健人君が1分15秒からいきなりの飛ばし飛ばしで、

対応の遅れた大阪君は一気に追い込まれてしまったというか、

いきなり危ない感が漂ってのほぼ一方的な展開で、

反撃はおろかディフェンス面も心もとなくなってしまったところで、

2分07秒だったんだけどレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

この試合の前に大阪君の応援に来てた古橋岳也さんが挨拶してくれて、

試合後には健人君の応援だった若松竜太君が久し振りってことだったんだけど、

若松君は現役続行の決断をしたらしいんだわ。

 

 

 

④ 粟田祐之さん(KG大和)×鈴木貴彦君(横浜光)

                         ………SFe 6R

8勝(3KO)3敗(1KO)のランク15位、サウスポー、26歳・神奈川県と、

6勝(4KO)2敗(2KO)の21歳・神奈川県。

 

この試合に負けたら粟田さんは即ランク落ちするし、

鈴木君は勝てばほぼランカーになれる訳で、

お互いのモチベーションに全く不足の無いグッドなマッチメイクだったんだわ。

 

<1R>

いつものように若干のイカリ肩からの粟田さんの左ストレートがグッドグッドで、

かなり長い距離から真っ直ぐ飛んで来るもんで鈴木君は少し面食らってて、

その反撃も単発に終わってて効果を上げ切れないままだったんだわ。

 

<2R>

鈴木君にとってはシツコイ前詰めからの手数勝負狙いだったんだけど、

先手が取り切れてないまま、粟田さんにタイミングを自由にさせてたんだわ。

 

それでも鈴木君、終盤にかけては力込めての腕振りが叶うようになってきて、

特にボディブローはポイントになるほどだったんだけど、

それでもラウンドトータルのヒット数ではまだ粟田さんが優勢だったんだわ。

 

<3R>

まずは鈴木君が見栄えのいい左フックを当て込んだんだけど、

直後の粟田さんの左、左の方が有効度は高くて、

鈴木君は早くも鼻血を出し始めたんだわ。

 

このまま粟田さんのペースになるのかって思われた中盤以降、

鈴木君が気持ちと体勢を立て直しての頑張り踏ん張りで、

粟田さんは幾度もコーナーに追い込まれる場面を作ってしまって、

少し流れが変わりつつあったんだよね。

 

<4R>

1分20秒、粟田さんの左ストレートがカウンターヒットしたんだけど、

自分には粟田さんはその左に固執し過ぎのように見えて、

それが攻撃の幅を削いでしまってるような感じがしたんだよね。

 

鈴木君のプレスからの先手は中々有効打に繋がらなかったんだけど、

それでも残り20秒からのフック系のワンツーは挽回の余地を充分見せてたなあ。

 

多少スコアに迷うところではあったんだけど、

中盤までの強くは無かったけど見栄えのいい左ストレートでやっぱり粟田さんかなあ。

 

<5R>

開始1分03秒の青コーナー前、鈴木君の右が綺麗にヒットして、

それをきっかけにお互いが一気に飛ばしていって、

いつの間にか粟田さんも鼻血を見舞われてて残り30秒からは、

お互いに親の仇でも取に行くような力を込めた激闘激闘で、

甲乙付け難かったんだけど、序盤の右ストレートで鈴木君ポイント。

 

<6R>

微妙なスコアを自覚した二人の最後のアピール合戦だったんだけど、

最初の1分半はほぼイーブンだったんだけど、

若干疲れが見えてきた鈴木君が徐々に打ち終わりが甘くなってきて、

形の良くない打たれ方をするようになってきたんだけど、

攻勢を取ってた粟田さんの方も残り時間を気にするようになったから、

彼も相当消耗が進んでたみたいだったんだわ。

 

 

ってことで微妙なままの終了ゴングで自分は58-56だったんだけど結局、

59-56、58-57、57-57ってことで粟田さんが僅差の2-0勝ち。

 

 

鈴木君はランク取りに行ってた割には飛ばし不足だったし、

そもそももう少し攻撃の幅を拡げる必要があるように思ったし、

粟田さんにしても、もう少し色々出来る筈のボクサーで、

この日は左ストレートに頼り過ぎで攻撃が単調だったし、

簡単に詰められてしまってたのも反省だと思ったなあ。

 

 

この後の3試合に登場したランカー達の相手は何チャラ・何チャラ系だったもんで、

其々1Rだけ見て、これなら大丈夫だってことで殆どフリータイムだったんだわさ。

 

 

 

⑤ 小浦翼さん(E&Jカシアス)×何チャラ・ヨンジム

                         ………Mm 6R

9勝(6KO)0敗のランク8位、22歳・神奈川県と、

11勝(4KO)10敗分の24歳・タイ。

 

小浦さんはリングインした時の立ち姿とかがとっても見栄えが良くて、

その自信に満ちた様子に他のランカー達がビビッてるんだと思うね、多分。

結局小浦さんが2R0分25秒でTKO勝ち。

 

 

 

⑥ 何チャラ・トップチーム×小野心さん(ワタナベ)

                         ………48㎏ 6R

8勝(2KO)4敗の33歳・タイと、

19勝(3KO)8敗(3KO)3分のランク1位、サウスポー、34歳・神奈川県。

 

小野心さんは最初っから倒すボクシングをする人じゃないんだけど、

流石にこの程度の相手ならってことで、4R2分13秒のTKO勝ち。

 

 

 

⑦ 何チャラ・コンパトム×藤北誠也さん(三迫)

                       ………51.5㎏ 8R

12勝(3KO)10敗2分の20歳・タイと、

10勝(3KO)3敗のランク2位、29歳・鹿児島県。

 

藤北さんは明らかに最初っから倒しにいってて、

だから当然の如く、3R1分16秒でのTKO勝ちだったね。

 

 

 

残り2試合ってことで、自分の中でのセミファイナルとメインの順番が、

実際の順番と一致した珍しいケースでもあったんだよね。

 

 

 

⑧ 田之岡条さん(小熊)×長井一さん(ワタナベ)……SF 8R

13勝(1KO)3敗4分のランク5位、サウスポー、23歳・埼玉県と、

14勝(4KO)8敗(4KO)2分のランク7位、33歳・千葉県。

 

この試合は見極めにくい展開が続いての6R負傷判定に持ち込まれて、

自分は58-56だったんだけど結局、58-56、58-57×2ってことで、

田之岡さんの3-0勝ちだったんだけど、

長井さん本人も陣営周辺も負けてるとは思ってなかったみたいだったんだわ。

 

田之岡さんがクリンチばかりしてたっていう非難が多かったんだけど、

右ストレートを打ちながら頭から突っ込んでくる相手にどう対応するかっていうと、

田中恒成さんのようにスパスパッとサイドステップして交わし切れないとなると、

それはもうクリンチ受け止めするしかない訳で、

突進する姿だけでポイントを貰えるってことは今では期待し得なくて、

解り難いヒッティングより解り易いヒットにポイントが行くのは至極当然のことで、

自分はこの試合、全く正当なジャッジだったと思ったんだよね。

 

最終的にはバッティングで終わってしまったんだけど、

自分はもっと早い段階で有り得たとも思ってて、

その点では田之岡さんの頭の位置への配慮がとっても良かったんだよね。

 

 

 

⑨ 長嶺克則さん(マナベ)×富岡哲也君(REBOOT)

                           ………F 8R

13勝(9KO)1敗(1KO)のランク9位、26歳・沖縄県と、

5勝(5KO)1敗(1KO)の21歳・埼玉県。

 

長井一さんの試合からの流れで、

自分のすぐ隣に谷口将隆さんと京口紘人さんが並んで一緒観戦。

 

<1R>

試合直後、控室に戻る長嶺さんが最初に口にしたのは、

「凄いプレッシャーでした、緊張しました。」 って言葉だったんだけど、

1Rの入りはとってもそういう風には見えなくて、

とにかくまずは慎重な立ち上がりをっていう感じは伝わってきたんだけど、

開始直後の長嶺さんはメインイベンターであることの自覚と、

ランク1位を死守することにかなりプレッシャーを感じてたらしいんだわ。

 

この日の相手の富岡君はまだ7戦目とは言え半端な若者ではなくて、

失うモノが無くて差し違える覚悟を持ったハードパンチャーだったんだよね。

 

試合後に富岡君が言ってたんだけど、

とにかく前に出続けることだっていうのを常に実践しつつ、

強敵に対峙した姿には全く気後れしたところが無かったし、

腕振りにも何の迷いも見せてなかったんだわ。

 

 

このラウンド、富岡君が右フックを1発、長嶺さんが左フックを2発ヒットさせてて、

長嶺さんの有効度の方が高かったんだけど、

まずは左フックの強打から始めたところが長嶺さんの優秀な点で、

まだ見ぬ右ショットの強さを相手に充分警戒せしめた効果は充分だったんだわ。

 

<2R>

早くも富岡君の動きを見極めたか長嶺さんが軽やかにして自由に動き出して、

若干左右への動きに難のある富岡君を横からも攻め立て始めて、

残り5秒の南ロープ前、逆ワンツーからの最後は右のロングフックを直撃させて、

富岡君から過激なダウンゲット。

 

<3R>

ラウンド終盤でのダウンゲットだったもんで長嶺さん、

相手が回復するする前に決着付けようとするが如くのいきなりの飛ばし飛ばしで、

ウワァ、そろそろ危ない危ないなあって思ってた1分20秒、

富岡君が信じ難い飛ばし返しで左右フックを連続振り込みの反転攻勢で、

と思ったらその直後に長嶺さんのカウンターが強烈ヒットしてって、

目まぐるしく形勢が変わっていったんだわ。

 

富岡君は一発は貰うことはあったんだけど連続被弾は必死に避けてて、

打ち終わりの頭の位置に対する気の配り方も21歳には見えなかったんだけど、

この回は終盤にかけての長嶺さんの本気攻めは流石にシンドかったみたいで、

10:8.5ほどもの大差が付いてしまったんだけど、

それでもよく踏ん張ったなあっていう印象を見てる人達に強く抱かせたんだよね。

 

<4R>

リカバリーが心配された富岡君だったんだけどこの回、

初っ端から一気攻めしていったのはその富岡君の方で、

前の回終盤にかけて飛ばした長嶺さんが休み加減に始めたところを見計らって、

実に彼らしい攻撃を仕掛けて行ったんだけど開始1分07秒、

またもや打ち終わりに左フックを合された直後に富岡君、

長嶺さんの右フックを側頭部に貰ってしまってこの試合2度目のダウン。

 

何とかリスタートした富岡君だったんだけど、正直殆どダメそうで、

いよいよ最後の決着が付けられつつあった残り47秒のその瞬間、

差し違える覚悟の富岡君の気持ちが噴出したか、

最後のショットを決めるべく一瞬、長嶺さんが緩んでしまったか、

富岡君が力強く振り放った左フックが直撃して長嶺さんがリング中央で昏倒ダウン。                                             

場内はもう大騒ぎのるつぼで殆どの人が何らかの声を上げてたんだわ。

 

一発で終わってしまうような当たり方では無かったから助かった長嶺さんと、

ダウンゲットで息を吹き返した富岡君の正に興奮の一騎打ちが始まって、

どっちもアリだった残り10秒、これは行けそうだと思ったその瞬間が、

そういう瞬間が実は一番危険な時間帯でもあるっていうのもまた真実で、

その直前に谷口さんも同じようなことを言ってたんだけど、

いい感じで追撃してた富岡君がモロカウンター喰らってしまって3度目のダウン。

 

<5R>

相当打たれ込んでた筈の富岡君の回復力は初めて見る彼の驚くべきところで、

絶対下がらないっていう信念をここでも貫いててまたもやの懸命なプレスだったし、

フェイントからの左フックとか右ストレートもここに来てまだまだ死んでなかったし、

その後、長嶺さんの反撃に遭ってここまで延々貰ってた左フックで、

右目上がまるでタンコブの様に腫れ上がってきたんだけど、

全く怯みが感じられない試合態度は殆ど感動モノだったんだわ。

 

<6R>

力を充填しながらの富岡君のショットにはまだ鋭さが失われてなかったんだけど、

流石に長い時間動き切れなくなってきた中、

長嶺さんの動きには劣化が全く見られなくて、

4Rでの不用意な被弾を反省した慎重な攻め立てには全く抜かりが無くて

30秒を過ぎると止め時をどうするかがレフェリーと陣営の明らかな課題になって、

もう止めてもいいよなあって感じだった1分03秒、

西ロープに追い込まれて大きく2発~3発貰ってしまったところで、

レフェリーストップと陣営からのタオルインがほぼ同時のTKO決着。

 

 

この日の長嶺さんはステップワークが以前とは少し違ってるような感じで、

巧く言えないんだけど何となくスタンスが狭かったし無駄を省くようになってたし、

上半身のリズム取りもそれほど大きくなくて、

いつでも素直な打ち出しが出来るようになってて、

スムースなジャブに繋がってたような感じだったんだわ。

 

彼の先攻めとカウンター狙いの組み合わせは見ててホントに美しくて、

相手が打って来ないところを見計らっては大きく攻め込んだり、

狭い隙間でも腕畳んでのショートフックをカウンターのタイミングで打ってたし、

それはもう谷口さん達が激賞してたんだけどそれと共に、

直撃を避けるためのボディワークとかグローブディフェンスも抜群だったんだわ。

 

 

試合後突然、「村木田さんですよね。」 って声を掛けられて、

応援グッズの片付けをしてた長嶺さんの親父さんだったんだけど、

ボクサーの身内の人達は試合の行方だけを見てればいいって訳じゃなくて、

応援に来てくれた人達に頭を下げなくちゃいけないし後片付けもね……。

 

 

自分は殆ど場合、負けたボクサーに話し掛けることはしないんだけど、

どれだけいい試合をしたかを富岡君に伝えたくて会いに行ったんだわ。

 

彼は自分が長嶺さん勝ちの予想をしてたことを知ってたみたいで、

「どうにかしてひっくり返したかったんですけど……。」 って言ってたんだけど、

それでもやる事はやり尽くしたって感じでく晴々してて、

達也君とか浩介君、それに樹君達の総領であることは充分証明したんだよね。

 

上下の打ち分けを含めてあともう少し攻撃の幅出しをして、

左右への動きの鋭さを増せばまたレベルアップした彼が見られると思ったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 長嶺克則さん

② 富岡哲也君

③ スミス健人君

 

 

 

朝からパソコンがダウンしてしまって2時間ほどを無駄にしてしまったモンで、

アップが遅くなってゴメンです。

勿論今日も後楽園ホールへ出陣するんだけど、

明日はパソコンの機嫌が直ってるといいんだけどなあ……。

 

 

 

 

2017年5月11日 (木)

女子ボクサーランキング

 

Img_1115

「エッ? エーッ!」

 

少し前に黄色から茶色になったビル5階の後楽園ホール入口前のスペースには

様々な格闘技系の興行ポスターが貼ってあるんだけど、

いきなり目に入って来たのが女子プロレスのポスターのこの人で、

自分にはある関西のボクシングジムの会長にしか見えなかったんだわ。

 

 

 

つい最近、日本のプロボクシング界にとって画期的な出来事があって、

女子ボクサーの日本ランキングが発表されたんだわ。

 

長いことボクシング会場に通い詰めながらつらつら思うのは、

後楽園ホールにやって来る人達は大きく分けて3つに分類されるってことで、

一つはある特定のジムに付随してるサポーター達で、

二つ目は特定のボクサーを取り巻く個人的な繋がりに基づく観客達、

三つ目はマスコミ露出度が多いボクサーのフォロワーってことで、

自分のような純粋かつ単純な一般人としてのボクシングファンていうのは、

実はとっても少なくて、一興行当たり30人~40人程しかいない感じなんだわ。

 

 

ボクシング業界が女子ボクサーにスポットを当てるっていうのは、

彼女の個人的な繋がりに基づく観客を増員させる可能性を秘めてる訳で、

結果的には業界全体の集客力を増すことに貢献できるかも知れなくて、

ジム側にとっても肩書きボクサーを増やすことは練習生獲得に繋がって、

最終的にはトータルの集金力を増すことが出来るかも知れなくて、

より多くのボクサー達が規程通りのファイトマネーを受け取れるようになるっていう、

そういう夢のような可能性さえあるかも知れないんだよね。

 

ただ、例えデビュー戦でも1勝さえすればランクイン出来るっていう仕組みは、

男子ボクシングとは明らかに別のジャンルであることを示してて、

元々女子ボクサーの総数が少ないのに男子並みに15位まで設置してるのも、

ランキング自体がスカスカであることを白状してるようなものなんだよね。

 

男子ランキングも10位までで充分だったんだけど、

野放図なまでに15位までに広げ過ぎてしまった結果、

現在Mm~M級までの13階級で32名分もの空きが出来てしまってるし、

そもそもランカーとしての価値そのものが失われつつある中、

更に委細構わずそれ以下のA級ボクサーをもランク付けするべきだっていう、

もう考えられないほど自己中のジム関係者がいることにも驚く訳で、

日本バンタム級27位なんて肩書きとリングコールが欲しいのかって事で……。

 

そういう肩書き欲しさの傾向が女子ボクシングにも現れてる言わざるを得ず、

それはもう殆ど媚びに近いウケ狙いとしか思えず、

1勝すれば15位にランキングされるっていう大サービスは、

こと女子ボクシングの振興策だけに留めておくべきだし、

取り敢えずこれからは月間賞の選定はあくまで男女別々ってことで……。

 

 

男子を含めた業界全体の振興策はあくまで別の論点であって、

改善すべき点に関して目を瞑り、かつその点から目を逸らさせ、

殆ど枝葉に過ぎない変更に無駄な議論を尽くすのではなくて、

そもそもボクシングっていうのはジムの為にあるのではなくて、

ボクサーの為にあるんだってことを強く再確認すべきだと思うんだよね。

 

 

 

2017年5月 9日 (火)

後楽園ホール・5月8日

 

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“くっ、首が……。”

 

ホール近くドームホテルの脇道でトボトボ前を歩く見たまんまのホームレス。

あれって気が付いたら首から上が無くて、

こりゃ妖怪の類かってことで追い越しざまに横目で見てみたら、

彼の首は90度以上曲がってたんだわ。

路上に落ちてるかも知れない小銭を探す生活が長いもんで、

それでこんなことになってしまったのかも知れない職業病なんだわ。

 

毎週月曜日午前中、上野公園の西郷さんの銅像の近くに、

今でもボランティア医師団が出張ってるかは知らないけど、

一度見て貰った方がいいと思うけどなあ……。

 

 

 

昨日の角海老ボクシングは今まで経験したことないほどスッカスカのメニューで、

ランクキープの為とか、最後まで相手が見つからなかったからとか、

移籍2連敗はどうしても避けたいとか、それなりの理由はあったんだろうけど、

タイ、タイ、インドネシア相手の試合を3つも見続けるのは如何にもシンドくて、

ってことで昨日は最初の3試合が終わったところで帰宅したもんで、

第4試合以降の結果に関してはエビログ等をチェックして下さいな。

 

昨日は宮坂航君と住田愛斗君の試合を見に行ったんだけど、

ホールを出た時はまだ7時前だったんだわ。

 

最初の2試合は東日本新人王トーナメント予選だったんだけど、大会長と会長、

それから武田航君とか糸山良太君、坂本大輔さん達とコンチワして始まり始まり。

 

 

 

① 住田愛斗君(角海老)×花森成吾君(JBS)……SF 4R

2勝1敗の23歳・大阪府と、2勝1敗の19歳・東京都。

 

昨日は4回戦ボクサーにも入場曲が用意されてたんだけど、

この二人は今年の1月に対戦してて、

その時は住田君が3-0勝ちしててこれが直接再戦ってことで……。

 

<1R>

前回の反省を生かしてまずは花森君がいいジャブから始めてたんだけど、

スッと距離が詰まったその瞬間、住田君のショートワンツーが綺麗に当たって、

その直後更に右フックが大きくフォローヒットして、

それはまだ開始17秒でしかなかったんだけど、

ほぼリング中央のところで花森君がダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートした花森君だったんだけど、

その時には既に住田君は猛獣化してしまってたもんでいきなりシンドイシンドイで、

そこからはいつ止めるかっていうのがレフェリーの大きな役目になったんだわ。

 

もう少しクールな追撃が求められるほど、

住田君の腕振りはやたら大袈裟になっていったんだけど、

花森君の反撃がないままだったもんで殆どやり放題で、

2発目の大きな右フックがヒットしたところがストップエンドで、

0分46秒、住田君にとっては初めてのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

住田君は次、7月25日に屋根内譲太君と対戦するんだけど、

彼の多少の荒っぽさの方が多分屋根内君を圧倒するんじゃないかなあ……。

 

 

 

② 長岡舜也君(角海老)×小林昇太君(花形)……B 4R

2勝(1KO)5敗(4KO)の26歳・茨城県と、1勝0敗の25歳・神奈川県。

 

<1R>

お互いかなり慎重というかちょっと怖がり同士のようで、

最初の1分間を左ジャブの探り合いだけに使ってて、

長岡君がリーチ差の分だけほんの少しだけ優位に進めてたんだわ。

 

小林君の方はもっともっと踏み込みを何とかしないと、

何も始まらないって感じなんだよなあ。

 

<2R>

前の回と変わらず殆ど長岡君ペースだったんだけど、

残り9秒で小林君の右フックが大きくヒットして挽回ポイントゲット。

 

<3R~4R>

お互いにやたらの一段落が目に付き始めて、

ちょっとパンチを交差させるとその度に一休みというか仕切り直しが延々で、

それでも小林君が徐々に踏み込みのシツコサを増していって流れを変えていって、

それと比較して長岡君の工夫不足が目立ってたんだよね。

 

 

それほど真面目には見てなかったんだけど、

39-37で小林君かなあって思ってたら、

39-38、38-38×2ってことで小林君の1-0ドローだったんだけど、

優勢点2つ共が振られた長岡君が勝ち上がりだってさ。

 

長岡君は7月25日に義元得拳君と対戦するんだけど、

これはちょっと勝ち目が薄いんじゃないかなあ……。

 

 

 

③ 宮坂航君(角海老)×瓜生晃一君(博多協栄)……B 8R

10勝(2KO)4敗1分の28歳・東京都と、

7勝(4KO)3敗(1KO)1分の30歳・福岡県。

 

瓜生君は中々の好成績ではあるんだけど、

九州でのことなもんで宮坂君が一蹴してしまうんじゃないかってね……。

 

<1R>

結構スムースに先手を取ってたのは細身の瓜生君の方で、

宮坂君は相手の出方を確認することにまずは時間を使ってたんだわ。

 

明確なクリーンヒットが無かった中、若干の手数差で瓜生君だね。

 

<2R>

宮坂君が徐々にプレスを強めていったんだけど、

まだ先攻めするってところまではいってなかったし、

いつものキチンとした左ボディも封印したままだったんだわ。

 

そこそこのKO率にもかかわらず瓜生君の腕振りはそれ程鋭くはなくて、

こんな感じなら宮坂君が飛ばしたら全く問題無さそうだったんだわ。

 

<3R>

瓜生君は相変わらず手数は頑張ってたんだけど、

当たりそのものは薄いというか軽いとしか言わざるを得ない危険度の低いモノで、

そろそろ宮坂君の出番だと思ってたんだけど、中々ギアアップしなくて、

当たらなくてもいいからたまに大きく振り込んで脅かせばいいのになあ。

 

<4R>

宮坂君はこちらの期待には添わないトロトロのままで、

狙い過ぎというか、もう試合半分に差し掛かってるっていうのに、

見過ぎ見過ぎのペースを変え切れなくて退屈系に突入していって、

何となく肩に力が入り過ぎで動き全体や腕振りにスムースさが欠けてたなあ。

 

 

ってことで、5R~6Rは休憩タイムで7Rに戻ったんだけど、

まだそれほど激しいやり取りにはなってなくて、ボーッとしままの終了ゴング。

 

発表されたスコアは79-73、79-74、78-74ってことで、

宮坂君の殆ど圧倒3-0勝ちだったんだけど、

自分の中では4Rまででイーブンだったもんで、ちょっと驚いてしまって、

いい場面の全てを見逃してしまったのかなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 住田愛斗君

② 特にナシ

③ 特にナシ

 

 

 

2017年5月 7日 (日)

後楽園ホール・5月6日

 

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“サフィニア”

 

サフィニアはペチュニア系に属するんだけど、

植物の遺伝子組み換え実験にも使われてて、

“サフィニア” の名称はサントリーがパテント保有するオリジナルなんだわ。

去年ある人から頂いたものなんだけど、

真面目に世話をしてたら今年もまた花を付けたんだわ。

 

 

 

昨日はホールの入り口で奥村健太君とバッタリで、

彼、熊本のジムから角海老ジムに移籍しての初戦で大ケガしてしまって、

残念ながら現役を諦めざるを得なくなってしまったんだけど、

ジム側が彼の真面目さとか人柄の良さを評価して今回、

晴れてスタッフとして第二のボクシング人生を迎えることが出来たんだよね。

E

 

 

その後有岡康輔君ともヤアヤアってことで、

所属ジムの閉鎖とか移籍に関して色々とね……。

 

 

この日は横浜光ジムの興行だったし、川崎新田ジムからも出場者があって、

つい5日前に激闘を終えたばかり同士の胡朋宏さんと西田光さんも来てて、

一方はサングラスをかけてたし、もう一方は左目下をまだ赤黒くしてたんだわ。

 

 

昨日は元々は8試合が組まれてたんだけど、

ウェイトを作り切れなかったり、内臓の病気が発覚したり、

バイク事故を起こしてしまったボクサーがいたりして3試合も無くなってしまって、

全5試合だったんだけど、自分的には大いに堪能できたんだよね。

 

 

 

① 岡田靖弘君(横浜光)×豊田和也君(小熊)……Fe 4R

1勝(1KO)0敗の21歳・岡山県と、1勝(1KO)3敗(1KO)の28歳・埼玉県。

 

この試合は豊田君がウェイトを作り切れなかったみたいで中止になったんだけど、

豊田君、余り深刻になり過ぎずに素直に頭を下げて出直せばいいんだよ。

 

 

 

② 綱島亨平君(RK蒲田)×及川唯君(川崎新田)

                          ………59.5㎏ 6R

4勝(3KO)6敗(3KO)のサウスポー、33歳・東京都と、

4勝(1KO)3敗のサウスポー、24歳・北海道。

 

<1R>

ガードを固めて寄り寄りしてからの左右フック狙いの及川君に対して綱島君、

やっぱり腰高気味で対応してたのはちょっと拙くて、

前傾の足りないままの打ち出しなもんでショットを強く打ち切れてなかったなあ。

 

<2R>

及川君はもっとジャブが打てればなあって感じだったんだけど、

綱島君の手数落ちに助けられて終始プレスを効かせることが出来てて、

残り1分からは綱島君の逆襲に見舞われたんだけど、

細かいショットを重ね打って綱島君が鼻血。

 

<3R~4R>

綱島君は距離に対する意識に欠けたまま相手のペースに巻き込まれてしまって、

固まってしまった試合の流れを取り戻せないまま被弾が増えるばかりで、

ついに4R、見かねたセコンドサイドからのタオルインでストップエンド。

 

 

あと2秒ってところで終了ゴングだったもんで試合後に聞いてみたら、

それは解ってた上で判断したって言ってたんだよね。

 

 

 

この試合、すぐ横に実にチャラっこい女子高生達が並んで、

すぐ後ろのオッサン達が連れてきたみたいだったんだけど、

何か清潔な感じがしなくて無駄話の上の飲み食い三昧で、

とっても耐えられなくていきなり西板席へ緊急避難だったんだけど、

そこにテンカウントジムの村越マネがおられたもんで暫く並んで観戦。

 

 

 

③ 大嶋剣心君(帝拳)×吉松大樹君(協栄)……54.5㎏ 6R

1勝(1KO)1敗の21歳・青森県と、6勝(1KO)3敗の22歳・山梨県。

 

この試合は吉松君の体調不良というか何かの病気みたいで、

定かではないんだけど彼は以前もこんなことがあったんじゃなかったかなあ。

 

 

 

④ 利川聖隆君(横浜光)×上村優君(ドリーム)……L 6R

6勝(4KO)4敗(1KO)の20歳・神奈川県と、

7勝(3KO)4敗(2KO)1分の34歳・三重県。

 

<1R>

上村君は良く前詰めはするんだけど先手を取り切れてなくて、

フレーム的にも圧倒してた利川君に強いショットを打ち込まれることが多くて、

ガードは優秀だったんだけどそれだけではポイントにはならないんだよなあ。

 

利川君は若いのに実に丁寧なボクシングで上下の打ち分けも華麗で、

左ボディの角度なんか抜群だったなあ。

 

<2R~4R>

ペースは圧倒的に利川君っていうラウンドが続いて、

上村君も諦めずの前詰めは続けてたんだけど、

一旦接近したところでのスイッチが入り切らなくて中途半端な感じだったなあ。

 

<5R~6R>

始めての6回戦はそりゃ疲れるんだと思うけど利川君、

フットワークが使い切れなくなるにつれ上村君の出番が増えていって、

そうなるまでに時間が掛かり過ぎではあったんだけど上村君、

一気にやる気を見せていってガンガンの密着戦を仕掛けて行ったんだわ。

 

最後はお互い、とっても危険度の高いバカ振り合いになってしまったんだけど、

より鋭く腕が振れてたのは却って上村君の方だったんだよね。

 

 

それでも試合中盤過ぎまでの利川君の優位を覆すまでには至らなくて、

自分的には59-55だったんだけど結局、

59-55、58-56×2ってことで見た目通り利川君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

利川君には試合最後までのスタミナ、上村君にはもう少しの早仕掛けが、

其々求められる内容だったんだけどね。

 

 

気分を変えて今度は東板席に移動したら、

三迫ジムの三浦仁君が寄って来てくれてここからは最後まで並んで観戦。

とっても人懐こい彼はサインも実にそれっぽくて微笑ましいんだけど、

この日は利川君からチケットを購入したってことで……。

 

 

 

⑤ 豊嶋亮太さん(帝拳)×馬場一浩君(REBOOT)……W 6R

6勝(4KO)1敗1分のランク11位、21歳・福岡県と、

5勝(3KO)4敗(2KO)2分の24歳・東京都。

 

<1R>

少し前に角海老ジムからリブートジムへ移籍した馬場君なんだけど、

久し振りの彼は中々力強く進化してたんだけど、

最初のクリーンヒットは豊嶋さんの左フックだったんだわ。

 

その後残り1分20秒ではお互いの右フックが相打ちになったんだけど、

より効果的だったのはやっぱりパンチ力で上回ってる豊嶋さんの方だったんだわ。

 

馬場君も残り26秒、中々の右フックを当て込んでたんだけど、

ラウンド全体を通しては豊嶋さんがほぼ余裕のポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

馬場君に上下の打ち分けが不足してた中、

左ジャブの正確性と全体の手数でも豊嶋さんが優勢だったんだわ。

 

<3R>

二人の被弾の差は当然の如くお互いのダメージ差に現れてきて、

馬場君の顔面がかなり赤くなってきたんだわ。

 

<4R>

豊嶋さんが一段のギアアップをするにつれ二人の力量差は更に明白になって、

ショットの数と鋭さ正確さの全てで馬場君が圧倒されてしまって、

残り50秒の西ロープ際、返しの左フックで相手が揺らいだのを見て豊嶋さん、

嗅覚鋭く倒しどころと見計らっての一気攻めで、

南ロープに詰められた馬場君が連続被弾してついにダウン。

 

豊嶋さんにもたれ掛るように倒れ込んだ馬場君は見るからに相当なダメージで、

何とか何とかって立ち上がりはしたんだけど、

西ロープ前での左フックで既に効いてしまってたみたいで、

レフェリーも再開は無理だって判断して2分32秒、豊嶋さんのTKO勝ち。

 

 

豊嶋さんの1敗はおよそ2年前、

変則サウスポーのアウトボクシングに判定負けしたものなんだけど、

今なら十分な対応が出来るんじゃないかなあ……。

 

 

 

⑥ 松原陵君(帝拳)×ダウット・何チャラ……SF 6R

6勝(6KO)1敗の26歳・岐阜県と、戦績不明の22歳・タイ。

 

出稼ぎの絶好のチャンスだったのにこのタイボクサー、

来日直前にバイクで事故ってしまったってことで中止。

 

 

 

⑦ 佐々木基樹さん(帝拳)×石川元希君(M・T)……L 6R

42勝(26KO)10敗(3KO)1分のランク8位、41歳・東京都と、

8勝(5KO)1敗のサウスポー、24歳・アメリカ。

 

変則6回戦だったもんでロートルにも大いにチャンスはあったと思うんだけど、

ここは石川君に圧倒的に勝って欲しいっていうのが自分的願望だったんだわ。

上背は石川君の方がデカかったんだけど、相手は頭がデカかったんだわ。

 

<1R>

石川君は6倍ほどものキャリアのある相手に初っ端から全く臆することなく、

全く普段通りのパフォーマンスで始めることが出来てたんだわ。

 

6回戦っていうのは最初の3ラウンドの内、

少なくとも2つを取ることを目標にするべきだって思ってるんだけど、

開始45秒、素早いワンツーでまずは石川君がポイントゲットで、

佐々木さんは反応的に明らかに今一だったね。

 

<2R>

石川君のスピードに全く付いていけてなくて、

真っ当なやり取りでは敵わないと判断したか佐々木さん、

早くも例の両手ダラリからの一瞬飛び込み大作戦開始ってことだったんだけど、

やたら頭下げて突っ込んで来るもんで石川君、

くれぐれも注意が要るところだったんだけど、全く問題無さそうだったんだわ。

 

<3R>

少しでも打たれると例のヘラヘラ笑いを出し始めたっていうことは佐々木さん、

いいのを貰ってるっていう事を自ら白状してるのと同じな訳で、

そんな相手に対して石川君、その後も左ストレートをスットンスットン当て放題で、

相手は頭ごと突っ込んで一振りしてそれでお終いを繰り返してるもんで、

早くも勝負あったって感じが漂って来たんだわ。

 

佐々木さんはあんまりヘラヘラしてるもんで途中でマウスピースを飛ばされてたし、

残り15秒からはやられっ放しで全く見る影も無かったんだよね。

 

このラウンド、石川君が右目上をヒットカットされたってことだったんだけど、

自分には全くそういう風には見えなくて、

ガッチャガチャした際のバッティング以外考えられなかったんだよね。

 

試合後にそのことを石川君とレフェリーの両方に直接確認してみたんだけど、

思ってた通りお互いに全く違った答えが返ってきたんだよね。

 

<4R>

早くも足元の安定感が無くなってきた佐々木さんに対して石川君、

クリンチされないいように右へ抜けながらの左フックが抜群の抜群で、

1分38秒の左フックでは大きく佐々木さんをヨロつかせてたんだわ。

 

<5R>

佐々木さんは最早休み休みでしか動けなくなってしまってて、

余りの弱さとか情けなさを自ら恥じての照れを隠しながらみたいで、

終始石川君にやられっ放しでもうハァーハァーだったんだよね。

 

余程油断しない限り石川君の勝ちは揺るぎなくて後はもう、

相手の死んだふり作戦とかヘッドバッティングに注意してれば良かったんだけど、

右目上のカット傷からの流血が止まらないのだけが気掛かりで、

これ以上傷口を広げてストップされたらそれこそ元も子も無くなる訳で、

ヤケクソ系の無暗な殴り合いには絶対付き合わないことなんだよね。

 

<6R>

最終ラウンド、ダウンゲットしないと勝ち目のない佐々木さんは予想通り、

頭下げての最後のブンブン振り回しに賭けていって、

そういうのに付き合ったらダメだろって思ってた石川君もガチャガチャで、

それはまるで4回戦の無鉄砲な殴り合いに等しくて、

石川君にしてみればそこまで付き合うことは無かったんだけど、

そのことを試合後に石川君に聞いてみたら、

相手がああ来たらこっちも倒してやろうって思ったもんでって、

彼もまたグラデュエーターの一人ってことで……。

 

 

それでもまあまあとにかく何事も起こらずのままの終了ゴングで、

3Rの石川君のカットはバッティングって判断だったもんで、

自分は60-54だったんだけど結局、

59-55、58-56、58-57ってことでバラついてはいたんだけど、

とにかく石川君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

自分は元々佐々木さんの復帰には懐疑的だったんだけど、

流石に今回で彼自身も区切りを付けられるんじゃないのかなあ……。

 

 

リング上でのインタビューを終えて控室に戻る石川君は、

自分に気が付いてくれて左手を高く差し上げながら階段を下りてきたんだけど、

顔面には殆ど目立った傷みが無くて、オメデトの握手握手だったんだわ。

 

で、自分的には石川君は間違いなく5月度の月間新鋭賞だと思うんだけど、

それでもまた女子がタイトル戦に勝つとなるとそっちにいってしまうのか、

それとも敢闘賞辺りが犠牲になるのか、

とにかく別枠別枠しか考えられないんだけどなあ。

 

 

 

⑧ 金子大樹さん(横浜光)×東上剛司さん(ドリーム)

                       ………59.5㎏ 10R

25勝(17KO)5敗(1KO)3分のランク1位、28歳・愛知県と、

13勝(2KO)14敗5分のランク6位、36歳・大阪府。

 

東上さんが金子さんに勝利するのは難しいんじゃないかって思ってたんだけど、

その東上さんは以前に話した時に年齢的なこともあるし、

緩い対戦はしたくないって言ってたんだよね。

 

金子さんにもいつも通り沢山のサポーターが駆け付けてて、

数えられただけで応援ノボリが2種類で26本もあったんだわ。

 

<1R>

東上さんは金子さんに狙いを絞らせないようにって、

細かい動きを重ねて合間合間を丁寧に攻めてたんだけど、

やっぱり一発一発の迫力では金子さんが圧倒してたんだよね。

 

<2R>

金子さんは例の遊びの少ない超正統派ボクシングを全開で、

構え方とか足運び、上体と下半身のバランスなんかもう惚れ惚れで、

確信に満ちたパンチの打ち出しは正直東上さんを寄せ付けてなかったんだわ。

 

<3R>

何とか何とかって懸命さを見せ続けてた東上さんだったんだけど、

中々クリーンヒットに繋げられないまま、

相変わらず金子さんのカッチリボクシングの見栄えが良かったんだわ。

 

<4R>

東上さんは顔面をかなり赤くしていったんだけど、

ここから彼の本領が発揮される時間帯が始まるのが常で、

いつもの熱闘ボクシングの始まりで、

金子さんの一瞬の流れの淀みを狙ってはいたんだけど、

ヒットの的確性と強さで優位だった金子さんが東上さんの左まぶたをヒットカット。

 

<5R>

ホントにもうこの日の金子さんはそれこそ教則本に載せていいような動きで、

若い経験の浅いボクサー達は是非彼のビデオを見るべきだと思うほどで、

このラウンドの残り1分からは明らかに倒しに行ってるパフォーマンスで、

10:8.5ほどもの大差がついてしまったんだわ。

 

それだけの被弾を重ねながらの東上さんだったんだけど、

踏ん張る力は天性のものらしくて、大きくガクッとすることが無かったのは驚異で、

天は彼にパンチの強さは与えなかったけど、

代わりに打たれ強さを与えたって感じだったんだわ。

(試合後に東上さんと話した際、俺は必ずしもパンチ力がない訳ではないって、

否定してたんだけどね……。)

 

<6R~7R>

6Rの残り51秒に東上さんのカット傷にドクターチェックが入って、

まだ大丈夫ってことで再開されたんだけど、

このままだと止められるって飛ばし返していったのは根性の東上さんで、

まだまだ足元もガードもシッカリしてたし、

打ち出すパンチにも力がこもってたんだわ。

 

それでも残念ながら相手にダメージを与えるようなショットが叶わなかった中、

東上さんの攻撃が一段落したところを見計らった金子さんが一気攻めで、

北西ポストに東上さんを追い込んでキツイのを2~3発ほどヒットヒット。

 

決して東上さんが弱り切ってしまった訳ではなかったんだけど、

一方的になってしまってたしカット傷の悪化もそこそこだったみたいで、

7R1分53秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

東上さんにとっては初めてのTKO負けではあったんだけど、

それでも倒れないままってことで意地は通したんだよね。

 

それにしてもこの日の金子さんのカッチリ感はこれまでの最上だったんだけど、

遊びの少ないボクシングだったことも一方では事実だった訳で、

これからもっともっとレベルを上げていく為には、

相手の意表を突くような動きの工夫も要るんじゃないかなあ。

 

金子さんはあの内山高志さんにダウンを喰らわせたこともあって、

あのラウンド、残り時間がたっぷりあったら世界チャンプだったかも知れなくて、

自分はあの時のことが頭から離れることがないんだよね。

 

 

試合後の東上さんは見た目の傷み方に比べてダメージは少なくて、

普通に動き回ってて、応援に来てた堀川謙一さんとか荒木貴裕君とかとも

御礼の握手を交わしてたし、金子さんの奥様とも言葉を交わしてたんだわ。

 

その金子さんの奥様とは自分は初めましてだったんだけど、

瀬川トレーナーがボクシングブログを書いてる人だって紹介してくれたんだわ。

 

そういえば東上さんはこの日も4人の子供達を連れてきてたんだけど、

4人が4人共、パパの激闘姿はいつものことって感じで、

顔面を腫らせた絆創膏姿を見てもごく普通にしてたのが凄いって思ったなあ。

 

ずっと以前瀬藤幹人さんが顔面をボッコボコにされて試合を終えた際、

長男の子が沢山泣いてたのと比べるとエライ違いだったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 石川元希君

② 金子大樹さん

③ 豊嶋亮太さん

 

 

 

【村木田渾身競馬】

昨日は狙えるレースが全く無くてスルーしようかとも思ったんだけど、

500円で競馬新聞を買って何もしないのも何だなあって思い返して、

この辺が自分もダメなところなんだよなあって思いつつ、

とにかく東京12Rの単勝だけやってみようって、

Mデムーロか戸崎かで迷った末に戸崎で1点勝負したら5.8倍になったんだわ。

 

今日は東京11RのNHKマイルカップが荒れそうな予感がするもんで、

3連単と3連複を幅広く25点買いの暴挙に出るんだわ。

 

<3連単>

⑧→⑥⑦⑪⑭→②④⑪⑬

 

<3連複>

⑤ー②④⑧⑪⑬

 

 

 

2017年5月 5日 (金)

クリチコとか……。

 

Img_1110

“クリチコ轟沈”

 

 

 

GWといっても自分は普段と変わりない毎日で、

次のボクシングまで中4日あるもんで録画三昧ってことで、

“まんが日本史” とか “団地ともお” “進撃の巨人” のまとめ見した後、

“エキサイトマッチ” を11試合分を一気に見たんだわ。

 

 

 

☆ ウラディミール・クリチコ×アンソニー・ジョシュア……H 

64勝(53KO)4敗のウクライナと、18勝(18KO)9敗のイギリス。

 

まだ試合するのかクリチコ、どうせまた余裕勝ちなんだろうなあ、

ジョシュアは18戦18KO勝ちのIBFチャンプではあるけど

クリチコは次元が違うからなあって思ってたんだけど、

敗けるときはホントあっけないもんなんだよね。

 

そう言えばカシアス・クレイもマイク・タイソンもその時が来て負けた訳で、

41歳っていう年齢はもう無理が出来ないってことなのかも知れないね。

その点からすると、最早戦う相手がいなくなったって、

全勝のまま絶頂期に潔く引退したロッキー・マルシアーノは尊敬に値するんだわ。

 

 

206㎝と208㎝の殴り合いっていうのはやっぱり違う世界の出来事で、

クリチコのリーチの長さも相変わらず異常なほどだったんだけど、

太ももの太さが半端じゃなかったジョシュアも出入りの鋭さと、

シッカリした足元の踏ん張りからのスピード・ショットに可能性を秘めてたんだわ。

 

3R以降両者のスピードの差と手数差がどんどん目立っていって、

クリチコのカウンター・ショットのタイミングの遅さに驚いてしまったんだわ。

 

これならいけそうだって判断したかジョシュアが5Rにスパートしたら、

クリチコは殆ど反応できないまま開始28秒に直前の左フックが効いてダウン。

 

リスタートしたクリチコは左目上をヒットカットしてしまったんだけど、

ここを一気に攻め立てるのかって思われたジョシュアが思いの外のシンミリで、

驚くべきことに1分過ぎにはハァーハァーのトロトロになってしまって、

折角のチャンスの時間帯をクリチコの回復に費やしてしまって、          

その後残り1分以降はヘロヘロの中、被弾を繰り返して逆に危なかったんだわ。

 

次の6R、九死に一生を得たようなクリチコが先行先攻で、

明らかに回復し切れてないジョシュアを攻め立てて開始1分10秒、

右ストレートを大きく一発ヒットさせて挽回のダウンゲット。

 

再開後のクリチコはあと一発直撃させれば決着が付けられそうだったんだけど、

これも思いの外鬼追撃って感じにならないまま、

相手の回復に一役買ってるような正直テイタラクだったんだわ。

 

7Rから先は二人共チンタラペースを克服できないままのズルズルで、

それでもまあ基本的にはクリチコのペースのように見えた11R、

ジョシュアの右ショート・ストレートがカウンター気味に綺麗にヒットして、

明らかに効いてしまったクリチコは逃げるのに精一杯だったんだけど、

直後の1分12秒、右アッパーからの一気攻めでクリチコが2度目のダウン。

 

何とかリスタートしたクリチコだったんだけど、殆ど反攻できないままで、

これほど相手が劣化したらジョシュアもディフェンス無視で攻め込める訳で、

残り1分14秒、ドギツイ左フックをブチ当ててジョシュアが3度目のダウンゲット。

 

ボクサーの本能で立ち上がってリスタートしたクリチコだったんだけど、

ここからなら自分でも勝てそうなほど終焉時間が迫ってて、

ドカドカ滅多打ちされて止められそうなところから左側に崩れ落ちてエンド。

 

ジョシュアが強かったっていうよりクリチコが弱くなってってことで……。

 

 

 

☆ ルーク・キャンベル×ダルレイス・ぺレス

               ………WBA L 挑戦者決定戦

16勝(13KO)1敗のランク2位、サウスポー、イギリスと、

33歳(21KO)2敗2分けの元WBAチャンプ、コロンビア。

 

勝った方の挑戦を受けるってことで、

リングサイドでリナレスが観戦してたんだけど一人ぽっちだったなあ。

 

1R~3Rまではお互いにとっても慎重で大きな展開が無かったんだけど、

プレスとかショットそのものも強さはペレスだったなあ。

 

試合が動いたのは4R、キャンベルの長い左フックがカウンターヒットしてからで、

ペレスは中々自分の距離に出来ないまま捌かれてるって感じが抜けなくて、

試合序盤のこう着状態に戻ってしまったんだわ。

 

7R、ペレスが追い込まれボクサーが良く見せる来い、来いポーズを取り始めて、

8R、キャンベルの左ストレートをまともに喰らってヨロッとしてしまって、

ただ、キャンベルも冒険してまでは攻め込まなくて、

折角手の内にしつつある挑戦権を失いたくないって感じの若干タラタラで、

って見てたら9Rに入ってペレスが左手の具合が良くないってギブアップ。

 

何れが挑戦者になったとしてもリナレスには何の問題もないって感じだったね。

 

 

 

☆ デビッド・ヘイ×トニー・ベリー

28勝(26KO)2敗の36歳。イギリスと、

28勝(18KO)2敗1分の34歳・イギリス。

 

お互いに見た目がみっともない出っ腹同士で、

ヘイはパンツを上げ過ぎたバカボンのようだったし、

ベリーのトランクスは相撲取りのまわしみたいだったんだわ。

 

二人共初っ端から乱暴の限りのボクシングになってしまってて、

スタミナがあってのことではなかったもんで6Rにはお互いダラダラだったなあ。

 

7Rに入ると既にヘイはヘロヘロになってたんだけど、

ベリューにしても締まりのない攻め込みなってたもんで決め切れなくて、

それでもまあヘイの方が劣化する一方だったもんで余裕の展開で、

ついに11R、ヘイがロープの外に吹っ飛ばされてしまって、

やっとのことでリングに戻ったところで陣営からのタオルインでTKO負け。

 

全く以前の面影さえなくて落ちぶれるっていうのは、

どこの世界の人間でも見てて気の毒になるばかりなんだよね。

 

 

 

☆ ギャビン・マクドネル×レイ・バルガス

                ………WBC SB 王座決定戦

16勝(4KO)0敗2分のランク2位、イギリスと、

28勝(22KO)0敗のランク1位、メキシコ。

 

バルガスの方が10㎝ほども上背優位で、

中間距離から長いリーチを利しての強い上下で終始相手を圧倒してて、

マクドネルの方はアマっぽい感じの抜けない迫力不足のままだったなあ。

 

試合終盤まで大体がバルガスのペースで進んでて、

マクドネルは余程沢山当て込まないと勝ち目が見えて来ない感じだったんだけど、

10R以降バルガスの勢いがメッキリ落ちて、

ポイント勝ちを確信したみっともない逃げ逃げ作戦みたいでもあったんだけど、

たまに振り出してたパンチがタルタルになってたところを見ると、

明らかにガス欠だったようなんだわ。

 

結局はバルガスの逃げ切りが叶って2-0勝ちしたんだけど、

この程度なら長期戦を意識して巧く戦えば小國以載さんなら勝てそうだったね。

 

 

 

☆ ナワポーン・ソールンビサイ×ファン・エルナンデス

                   ………WBC F 王座決定戦

36勝(28KO)0敗のランク1位、タイと、

33勝(24KO)2敗のランク2位、メキシコ。

 

ソールンビサイは日本に出稼ぎに来るタイボクサー達とはやっぱり違ってて、

強いプレスから威圧に満ちた強打を狙ってたんだけど、

動きとしてはエルナンデスの方が一枚上手で、

やたらポジションチェンジとスイッチを繰り返すもんで、

ソールンビサイが的を絞り切れないままの状況が続いたんだわ。

 

一気に試合が決まってしまったのは3Rで、

左アッパー一発でソールンビサイが一瞬揺らいでしまって、

それを見逃さなかったエルナンデスが一気攻め込みでダウンゲット。

 

何とかリスタートしたんだけどソールンビサイ、

反攻するまではとっても無理そうで、打たれっ放しの状況から脱せなくて、

それじゃあ仕方ないねって感じのストプエンドだったんだけど、

エルナンデスの動きは誰にとってもやり難いんだろうなあ。

 

 

 

☆ エリクソン・ルビン×ホルヘ・コタ

                ………WBC SW 挑戦者決定戦

17勝(12KO)0敗のランク4位、サウスポー、21歳・アメリカと、

25勝(22KO)1敗のランク7位、スイッチ、29歳・メキシコ。

 

コタは1年7ヶ月ぶりの試合ってことだったんだけど、

それだけ間隔が空いてるのにランク7位を維持できるのかなあ……。

それとそのコタは右膝に大きなサポーターをしてたんだけど、

ああいうのは日本ではダメじゃなかったっけ?

 

2R途中からコタがサウスポーにチェンジしてからは、

ルビンに多少のやり難さが見え隠れしてたんだけど、

それでもルビンのスピードが試合全体を支配してて、

3Rには早くもコタの可能性が萎んでいったんだわ。

 

4R、早くて伸びのいいルビンの左ストレートが直撃してコタがダウン。

たった一発で腰からドッスン倒れ込んでしまったんだけど、

ルビンの左は一瞬見難い角度からだったもんで防ぎようがなかったんだわ。

 

何とか立ち上がったコタだったんだけど、

続行は無理だってことでレフェリーストップエンドだったんだけど、

それにしてもルビンは派手さは無いんだけど、

実にキッチリしたいいボクシングをするんだわ。

 

 

 

☆ キース・サーマン×ダニー・ガルシア

             ………WBA、WBC W 王座統一戦

27勝(22KO)0敗1NCのWBAチャンピオン、28歳・アメリカと、

33勝(19KO)0敗のWBCチャンピオン、28歳・アメリカ。

 

小さなデビッド・ヘイと大きなレオ・サンタクルスの戦いって感じだったんだけど、

サーマンが初っ端からガンガン飛ばしていって、

ガルシアもそれに応えて相手の打ち終わりにフルショットしてたんだけど、

この日のガルシアはイメージ程の動きが出来てなくて、

返しのパンチのタイミングに遅れることが多かったんだわ。

 

お互いのハンマー系のパンチの迫力は半端じゃなかったんだけど、

サーマンの右のバカ振り系にガルシアが合わせるって流れが決まってしまって、

基本的にはガルシアに待ちボクシングの形が出来上がってしまったんだわ。

 

3Rまでを飛ばし過ぎたか二人共、4R~5Rが休憩タイムだったみたいで、

6R終盤に再度飛ばしていったのはサーマンの方で、

ガルシアは見過ぎのまま終始先手を取り切れないままだったんだわ。

 

そのガルシアはローブローなんかでレフェリーの注意を受けると、

露骨に嫌な顔をしてて、巧いこと試合が運べない鬱憤が出てたんだよね。

 

お互い、ほんの一瞬のフェイントミスとかポジション取りが勝負を決めそうで、

緊張感を持って見てたんだけど、ラウンドが進むにつれダルダルになってしまって、

ガルシアは相手の動きに翻弄されたまま二次三次の踏み込みができないまま、

全体のリズム感とか攻防の緩急を欠いて単調としか言いようが無かったし、

一方のサーマンにしても敢えて勝負に行かないって感じがして、

最後は手抜きのままの終了ゴングだったんだわ。

 

ってことで結局、116-112、115-113、113-115の2-1で、

サーマンの逃げ切り勝ちだったんだけど、

モウロクした若干出鱈目なジャッジが混じってたんだよね。

 

 

 

☆ イズアグベ・ウゴノー×ドミニク・ブリージール……H

17勝(14KO)0敗のWBO7位、ポーランドと、

17勝(15KO)1敗のWBO11位、アメリカ。

 

ブリージールの方が2回り以上デカかったんだけど、

二人の体重差は14.5㎏ってことで、

スピードとデカさの対決って感じだったんだわ。

 

2Rまではスピードの方が征しそうだったんだけど3R、

ブリージールの2発目の長い右ストレートが薄く当たった直後、

ウゴノーの右フックがお返しのヒットで、

そこからガチャガチャッとなったその刹那、ブリージールの左フックがヒットして、

試合序盤から優位に戦ってたウゴノーの方がドッスンダウンしてしまったんだわ。

 

ダメージを残したまま再開したウゴノーが危ない危ないのままで、

こりゃヤバそうだなあって見てた直後、今度はブリージールが大きく被弾して、

いきなり立場が入れ替わりそうだったんだけどウゴノーも疲れたままで、

残り1分からは二人共グズグズになってしまったんだわ。

 

4R、お互いの回復度に大差がなかった中、

一休み終えたウゴノーが一気の攻め攻めで、

右2発左1発を続けざまに貰ってしまったブリージールがダウン。

 

再開後の二人は打ち疲れとダメージ消耗の比べ合いって感じだったんだけど、

5R、意を決して攻め込んでいったのはブリージールの方で、

右フックを貰ってしまったウゴノーがこの試合2度目のダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけどウゴノー、

既にヘロヘロの無抵抗主義者になってしまって、

ブリージールの軽い右、左を喰らってリングアウトダウンしてしまってエンド。

 

二人共、強くも巧くもなかったんだけど、

一発のパンチで形勢が一気に逆転してしまうっていう面白さは充分だったなあ。

 

 

 

☆ トニー・ハリソン×ジャレット・ハード

             ………IBF SW 王座決定戦

24勝(20KO)1敗のランク2位、26歳・アメリカと、

19勝(13KO)0敗のランク3位、26歳・アメリカ。

 

ハードは上体を動かしながら積極プレスをかけていったんだけど二人共、

左手を下げた似たようなスタイルで特にハードの構え方は、

左肩を上げたショルダーブロックスタイルのL字ガードだったんだわ。

 

そのハードが若干ガチャガチャ攻め込んで来るのに対して、

ハリソンは素早く正確なストレート系でキッチリ当て込んでたんだわ。

 

手数的にはハードが優勢だったんだけど正確なヒット数はハリソンで、

5R、ハードが更に強引になってしったんだけど、6Rには勢いが落ちていって、

残り1分にハリソンにコンビネーションからの左ボディを貰ってしまって、

これはそこそこ効いてしまったみたいだったんだわ。

 

7R、ジャブの相打ちで効いてしまったのはハードだったんだけど、

その後逆襲して今度はハリソンが逃げ逃げ一方だったんだわ。

 

展開がクルクル変わる中、消耗が進んでいったのはハリソンの方で、

8Rに右がかすっただけでヨレるようになってしまって、

9R、右ショートをまともにヒットされてしまってついにダウン。

立ち上がった直後に自分からマウスピースを吐き出してしまったもんで、

戦意喪失と看做されてしまってのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

実はこの後2試合分に関するコメントを書いたんだけど吹っ飛んでしまって、

沢山書いたもんで疲れてしまって再チャレンジはご勘弁ってことで……。

ただ、自分の中ではデオンティ・ワイルダーがこの日一番のボクサーで、

右拳が完治したらアンソニー・ジョシュアも敵わないんじゃないかなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① デオンティ・ワイルダー

② エリクソン・ルビン

③  ジャレット・ハード

 

 

 

2017年5月 2日 (火)

後楽園ホール・5月1日

 

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“ハチミツとクローバー”

 

羽海野(うみの)チカっていう作者はマスコミへの露出度は少ないんだけど、

人間的に中々面白い人らしいんだよね。

 

 

 

営団地下鉄日比谷線の上野駅のホームの湾曲度は半端じゃなくて、

駅員に聞いたら、当時の工法とか地下の状況としては仕方なかったって事で、

線路を挟んでの上下線ホームはまるで凸レンズと凹レンズのようなんだわ。

 

で、電車の車掌にとってはドアの開閉に際して安全が確認し難いってことで、

其々のホームの湾曲部の頂点近くに1名づつの駅員を配置してて、

自分が知る限り営団地下鉄でこの体勢を取ってるのは上野駅だけなんだよね。

 

 

 

フランス大統領選は極右の女性候補と保守系候補との決選投票が近いんだけど、

極右のルペン候補は演説の際常にメモに目をやりながらって感じで、

移民政策やEU離脱に関して煽ることは煽るんだけど、

その政策の思想的な裏付けに関してはシッカリ感が欠けてる印象なんだよね。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは赤青コーナーがいつもとは逆になってて、

やっぱり見難いと言わざるを得なかったんだわ。

 

 

試合前に3月度の月間賞に関して何人かの関係者と話したんだけど、

やっぱり女子は男子とは別のカテゴリーにすべきだっていう意見が殆どで、

どういう過程で選ばれたのか自体を疑問視する人さえいたんだよね。

 

女子からも月間賞向けの費用を集めてることに配慮した結果とも思うんだけど、

圧倒的な試合数の差とかボクサー自身や試合のクオリティ差とかを考えると、

どう考えても同一フィールドでの表彰は有り得ない訳で、

女子に関しては徴収する費用に格差を付けて、

半年に1度くらいで別枠で考えるべきだと思うんだよね。

 

 

 

① 小松裕道君(相模原)×栗原拓也君(10COUNT)

                         ………SFe 4R

1勝(1KO)3敗(2KO)の24歳・神奈川県と、0勝1敗(1KO)の18歳・神奈川県。

 

<1R~2R>

距離感と当て勘共に今一感の強い同士でどっちもどっちっていう展開で、

基本的には気合いと手数の競い合いだったんだわ。

 

<3R>

栗原君の方がショートブローの頑張り度で差を付けつつあって、

小松君は中間距離からの攻撃に限定されるって感じだったなあ。

 

お互い、負け試合の殆どがKO決着なもんで、

慎重にならざるを得なかったのかも知れないんだけど、

出来上がりとしては何となく吹っ切れてない同士みたいだったんだよね。

 

<4R>

勝負どころの最終ラウンドだったんだけど、お互いまだまだ飛ばしきれないままで、

それでもラスト30秒からの頑張りで栗原君がやや優勢で終えるかと思われた

残り10秒、小松君が右ストレートをヒットさせて大きく挽回して終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

ジャッジ3人も同じ見解だったみたいで38-38×3の0-0イーブンだったね。

 

 

 

② 日野僚君(川崎新田)×坂本尚志君(青木)

                       ………57.5㎏ 8R

9勝(5KO)1敗1分のサウスポー、26歳・神奈川県と、

7勝(2KO)7敗(2KO)の35歳・福井県。

 

<1R>

お互いに少し突っ掛り気味で始めてたんだけど開始55秒、

坂本君が無理な体勢から体を伸ばして突っ込み打ちするところに日野君、

薄っすら右フックを被せ打って南ロープ前でダウンゲット。

 

被弾した結果というよりは足送りが出来なくて体勢を崩した感じだったんだけど、

パンチもかすってはいたもんでこの裁定は仕方なかったかなあ。

 

少しのダメージを残すことなく再開出来た坂本君だったんだけど、

実のところ二人共、とっても雑なやり取りに終始してて、

中間距離からのファーストコンタクトだけの試合になってしまってたんだわ。

 

<2R>

日野君はとっても優秀なサウスポーだと思ってたんだけど、

この1年間4試合の相手の全てがカタカナボクサーだったせいか、

左ストレート一本頼りっていう雑なボクシングが身に付いてしまったみたいで、

細かいことを全て省いてしまっての大味なパフォーマンスに終始してたなあ。

 

それでも元々の力量差としては明白なもんで、

ここで一旦休憩タイムゲットってことで……。

 

 

この試合は結局6R、0分54秒の北西ポスト近く、

消耗し切ってしまった坂本君の反攻が止まってしまったところでストップエンド。

 

坂本君としては弁護士としての職務もいよいよ佳境に入るんだろうし、

ボクサーとしての定年も間近な中、

どうしても勝ち越してキャリアを終えたいところだったんだろうけどね……。

 

 

 

③ あぐーマサルさん(鉄拳8)×成田永生君(八王子中屋)

                           ………M 6R

6勝(2KO)1敗(1KO)1分のランク6位、36歳・神奈川県と、

11勝(6KO)5敗(3KO)の26歳・青森県。

 

あぐーさんはちょっと独特のリズムを持ってるから、

やり難いと感じるボクサーもいると思うんだけど、

自分的には成田君のスピードの方が圧倒するんじゃないかって思ってたんだわ。

 

<1R>

やっぱりあぐーさんの方が一回り体がデカかったんだけど、

成田君は気後れすることも無く積極プレスだったね。

 

最初のクリーンヒットはあぐーさんの方で、開始1分前後、

成田君が入って行くところにタイミングよく左フックを合わせ打ってたんだわ。

 

ただその後のあぐーさんはそれに味をしめてしまったか、

成田君の打ち終わりを狙うのを攻撃の主力にし過ぎる傾向が強まってしまって、

残り1分20秒、狙い切れないまま成田君の右フックと左ボディを貰ってたんだわ。

 

<2R>

あぐーさんはイッセノセ系の雑で解り易過ぎるボクシングになってしまって、

小さなコンビネーションブローでの成田君のヒットヒットが目立ってたなあ。

 

結局、あぐーさんはこのラウンドは終始攻勢を取り切れないままだったんだわ。

 

<3R>

残り1分まではあぐーさんの右、左フックが明らかなヒットポイントを稼いでて、

成田君も残り30秒からはそこそこ攻め返してたんだけど、

ひっくり返すまでには至ってなかったんだわ。

 

それにしてもあぐーさん、長いリーチを持ってるんだから、

手抜きをせずにもう少しジャブを打ってもいいのにって思ったけどなあ……。

 

<4R>

あぐーさんのプレスが目立っては来たんだけどやっぱり先攻めし切れてなくて、

全体のペースも上がり切らないままだった残り32秒、

成田君の右ショートフックがポイントを振り分ける決定打になってたんだわ。

 

<5R>

あぐーさんは詰めるけど先手が取れないまま、

成田君の丁寧な返しの手数がとっても印象的で、

あぐーさんの打ち出しが外側からのフック系に限られてた中、

内側内側から変化に富んだショートブローを打ち込んでたんだわ。

 

このままこの回も成田君がポイントゲットかと思われた残り30秒過ぎ、

あぐーさんがいきなり飛ばし返してのヒットヒットで見事なポイントバックだったなあ。

 

<6R>

ここからはあぐーさんにとっては全く未知のラウンドだった一方、

既に2年前から8回戦ボクサーの成田君には正にここからが勝負どころで、

自分の中では成田君が1ポイント優位の際どい最終ラウンドだったんだけど、

大きく展開が動いたのは開始すぐの33秒だったんだわ。

 

ほぼリング中央のところで成田君の右フックがあぐーさんのこめかみを直撃して、

それは丁度あぐーさんが気合を込めて前に踏み込んだ瞬間だったんだけど、

ガッツンって感じの大きく太い当たりで堪らずあぐーさんが膝着きダウン。

 

すぐ隣で見てた塚田祐介さんが思わずアチャーッて感じの声を上げて、

確かにここに来てのダウンは致命的なハンデになってしまったんだわ。

 

リスタート後のあぐーさんはそれでも気持ちを立て直しての懸命な奮闘奮闘で、

一気にカタを付けに行った成田君の思うようにはさせなかったんだけど、

挽回に至るようなショットを打ち切れないまま残り1分07秒には再度、

今度は右ストレートだったんだけどまたもやの直撃被弾で、

明らかに勝負あったって感じの終了ゴングだったんだわ。

 

 

で、自分のスコアは58-55だったんだけど結局、

60-53、59-54、59-55ってことで成田君の圧倒3-0勝ちだったんだわ。

ただ、3Rと5Rの両方共が成田君ポイントっていうのは少し理解し難かったなあ。

 

 

試合後大分経ってからその成田君と話したんだけど、

これでようやくのランクゲットってことでオメデトオメデトだったんだよね。

 

彼はここのところの5試合で3敗もしてるんだけど、

その相手っていうのがちょっと前までOPBF王者だった大石豊さんとか、

つい最近日本チャンプになった井上岳志さん、

それに当時はバリバリのランカーだったエルフェロス・ベガさんだった訳で、

楽な相手を選んでの好成績とは全くクオリティーが違うんだよね。

 

それにしても最後の最後には口を開いてシンドそうだったもんで聞いてみたら、

ホントにシンドかったみたいで両手がプルプル震えたって言ってたんだよね。

 

 

 

古橋さんとか西田さんの応援に宮崎辰也君も来てたんだけど、

この二人の他黒田雅之さんもそうなんだけど、

彼らは揃いも揃ってとっても人当たりが良くて決してエラぶらないから、

ボクサーの友人達とか応援する人がとっても多いんだわ。

 

 

 

④ 古橋岳也さん(川崎新田)×本田正二郎君(10COUNT)

                            ……SB 8R

18勝(8KO)8敗(1KO)1分のランク11位、29歳・神奈川県と、

6勝(4KO)8敗(6KO)の26歳・神奈川県。

 

試合開始直前、古橋さんとグローブタッチして始まり始まり……。

 

<1R>

半年ぶりの試合だった古橋さんはそこそこ吹っ切れてたみたいで、

初っ端からプレスを掛けながらも相手に的を絞らせないような、

つまり本田君の右ストレートを十分警戒してたような動きが出来てて、

若干戸惑い気味だった本田君の先手を封じてた開始直後の18秒、

北ロープ前に詰めたところで右ストレートを一発打ち込みで早速のダウンゲット。

 

気持ちと体勢の整わないままだった本田君もリスタート後は懸命に立て直して、

その後は終盤にかけて力強いワンツーを振り出してたね。

 

<2R>

本田君は威力のある右ストレートを持ってはいるんだけど、

上下打ち分けの中でそれを隠し打つってところまではいってないもんで、

どうしても見極められがちでちょっと勿体無いんだよなあ、

って見てた残り1分14秒の西ロープ前、

クリンチの離れ際が甘くなったところに古橋さんの左(右?)フックを喰らって、

これは油断してさえいなければ貰わないで済んだと思ったんだけど、

ショートブローだったんだけどまともに貰ってしまったもんで再度のダウンで、

この辺は古橋さんが倍ほどものキャリア差を見せ付けてたんだわ。

 

何とかリスタートした本田君ではあったんだけど、

残り11秒でも右ストレートを撃ち込まれてかなり危なそうになってしまったなあ。

 

<3R>

勝率の違い以前に二人にはこれまで戦ってきたメンバーにも大差があって、

それが露骨に出てしまった様な感じになってきて、

本田君も何とか何とかって打ち掛かるんだけどやっぱり右一本頼りが抜けなくて、

左の差し合いにも負けてたし、返しのショットにも確信がこもってなかったんだわ。

 

接近戦になると二人の力量差は更に明らかになってしまって、

あっと言う間に北西ポストに追い込まれてしまった直後、

古橋さんの渾身の左ボディが喰い込んで本田君が崩れ落ちてしまったんだわ。

 

テンカウントを数え終えそうになった時に陣営からもタオルインで、

1分50秒、古橋さんの実に手際と小気味のいいKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 何チャラ・ハイ×為田真生君(REBOOT)……W 4R

デビュー戦の24歳・ベトナムと、1勝2敗(1KO)1分の31歳・東京都。

 

日越親善ってことではあったんだけど正直、

こんなレベルの低い4回戦がセミファイナルっていうのはどうなの?

って感じが抜けなかったもんで全く見てなかったんだけど、

結局この試合はどっちもどっちの引き分けだったみたいだね。

 

 

 

さあ、いよいよメインイベントだなって自分の席に戻ってみたら、

そこにはある現役のOPBF王者がドカッと座ってて、

隣のオッサンと連れ立ってたみたいだったんだけど、

そもそもそのオッサンの席がそこだったのかも不明だった中、

ボックスシートのカバーが外れてるってことはその席の持ち主が来てるって事で、

そういうことに無頓着っていうのは老いぼれ業界関係者達と何ら変わりない訳で、

どいて貰おうかとも思ったんだけど、嫌いじゃないボクサーだったから放置して、

さてどこに座ろうかってウロついてたら大川泰弘さんが声を掛けてくれて、

何とかスペースがあったもんでそのまま隣に座らせて貰ったんだけど、

大川さんは勿論西田さんの応援だったんだよね。

 

 

 

⑥ 西田光さん(川崎新田)×胡朋宏さん(横浜光)

               ………日本 M 王座統一戦 10R

15勝(7KO)8敗1分の正規王者、29歳・新潟県と、

17勝(17KO)4敗(4KO)の暫定王者、28歳・兵庫県。

 

勝率とKO率の差だけじゃなくて、西田さんはケガ休み明け初戦だし、

最近のデキからいって胡さんが5R~6RでKO勝ちするんじゃないかって、

事前にはそういう予想をしてたんだけどね……。

 

<1R>

リング上の二人を見たら胡さんの方が一回りフレームがデカかったし、

その威圧感もホント、半端じゃなかったんだけど、

まずは小刻みなプレスをかけていってたのは西田さんの方で、

胡さんは思いの外慎重な立ち上がりを見せてたんだわ。

 

残り1分までは殆ど何も起こらなかったし、

終了ゴングが鳴ってもマスト判定に迷うところだったんだけど、

僅かな攻勢の差で西田さんのラウンドにしたんだけどね。

 

<2R>

二人のリズム感の違いが徐々にハッキリしてきた中、

胡さんがジャブを使い始めてラウンド中盤過ぎまでを優位に進めてたんだけど、

残り1分からのヒットヒットでこのラウンドも西田さんがゲット。

 

<3R>

密着してからのあと一発あと一発では西田さんが主導権を発揮してて、

1分20秒での左ボディもとっても鋭い喰い込みを見せてて、

胡さんの手が止まり加減になった途端のショート連打も効果的で、

中々胡さんの出る幕が訪れなかったんだわ。

 

<4R>

お互いにそこそこ顔面が赤くなってきた中、大きなやり取りは無かったんだけど、

残り1分13秒からの飛ばしでまたもや西田さんが優勢優勢で、

胡さんは長丁場を見据えてのことか、前後不覚に飛ばすってことが無いんだわ。

 

<5R>

いよいよってことか、まずは胡さんが最初の30秒間を飛ばしまくって、

1分間過ぎからは西田さんの反撃を喰らって右ショートからの一気攻めに遭って、

右目下を目立つほど腫れさせてしまったんだけど、

それでも胡さんがラウンド前半のポイントを守り抜いたって感じだったんだわ。

 

ってことで胡さんが一矢報いての自分は49-46だったんだけど、

発表された中間スコアは49-46、48-47×2ってことで西田さんの3-0。

 

<6R>

二人共フック系のパンチが多過ぎるような感じが強くしたんだけど、

1分25秒での激しい打ち合いは胡さんが明らかに優勢だったなあ。

 

<7R>

西田さんは相手が望むようなイッセノセ系の打ち合いを挑まなかったのが正解で、

常に冷静な試合運びが出来てて、ラスト30秒からをとても大事にしてたんだわ。

 

<8R>

開始1分、バッティングで二人共にドクターチェックが入ったんだけど、

それをきっかけに一瞬胡さんがリスタート後に飛ばしかけたんだけど、

大きな効果を得られないままこのラウンドも、

残り20秒からのラッシュで西田さんが光ってたんだわ。

 

胡さんは相変わらずフック系に固執してて、

ショート系でも振り幅が大きいもんで内側からすくい打ちされることが多くて、

もっとショートストレートとかショートアッパーを打つべきじゃないかって……。

 

<9R>

前のラウンドまで形勢不利だった胡さんがまずは仕掛けて行ったんだけど、

残り1分13秒から西田さんの再度の大逆襲に遭ってしまって、

お互いに大きくは当て切れてはいなかったんだけど、

どっちかにポイントを振るってことになると西田さんだったかなあ。

 

<10R>

最低限ダウンゲットしないと勝てそうにない胡さんが当然の飛ばしで、

左目下の腫れが進んで塞がりそうではあったんだけど、

とにかく最後の鬼打ちで勝負に対する気持ちを見せてたんだわ。

 

西田さんも体のデカイ相手とのフィジカル戦で消耗が進んでたのは明らかで、

渾身のパフォーマンスは見せてたんだけどギリギリのところだったんだよね。

 

それにしてもこの階級のボクサーが万振りの死闘に近い殴り合いで、

それはもう凄い迫力だったんだよね。

 

ってことで自分は96-94だったんだけど結局、

97-93、97-94、96-94ってことで西田さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

胡さんは17勝の全てがKO勝ちで、

一方の西田さんは8敗はしてるんだけど未だKO負けがないっていう、

どっちが凄いかっていうとどっちも凄いんだけど、

今回は胡さんのハードヒットを最後まで耐えた西田さんの勝ちってことで、

相手のパンチをブロックしたところからの即の打ち込みは巧かったなあって、

一緒に見てた大川さんが西田さんのことを褒めてたんだけど、

自分のような一般客はどう打ち込んだかに目が行きがちになるんだけど、

殴られた時の痛みを知ってるボクサーはディフェンスに注視することが多いし、

攻防っていうものを一体化して見てるんだよね。

 

 

試合を終えての医務室への行き帰りの胡さんは、

左目周辺を赤黒く腫れさせてはいたんだけど足取りはシッカリしてたの対して、

西田さんは控室に通じる階段を降りるに際しても右手を壁伝いにさせて、

左半身は新田会長に支えられてて、精根尽き果てたって感じだったんだわ。

 

自分に気が付いてくれたもんで、昔と比べるととっても巧くなったし、

よく頑張ったよねえってお互いの手の平を合わせながら伝えたら、

「新人の頃は……。」 ってちょっと訳の解らないことを言ってたんだわ。

 

いずれにしても出し切れたか出し切れなかったかの違いが出た試合だったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 西田光さん

② 古橋岳也さん

③ 成田永生君

 

 

 

【村木田渾身競馬】

4月は少し多めの合計42レースに参加して回収率は125%。

30日の天皇賞は配当的妙味を全く感じなかったもんでスルーしたんだけど、

前日29日の新潟12Rの3連単(24,460円)をゲットして何とか月次プラス収支。

1月からの通算では118レースに参加して回収率は309%ってことで……。

 

 

 

 

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