« 女子ボクサーランキング | トップページ | 後楽園ホール・5月16日 »

2017年5月16日 (火)

後楽園ホール・5月15日

 

Img_1119

“闘い終わって日が暮れて……。”

 

 

 

先週末は香港やイギリス、それに鹿児島で、

知り合いのボクサー達5人が其々の奮闘だったんだけど、

香港で渡邊卓也さんと木村翔さんが3R、2RKO勝ちした以外は残念残念で、

同じ香港の会場で松山真虎さんはほぼフルマークの0-3負けしてしまったし、

鹿児島では楽々のランクゲットだと思ってた田中教仁君は際どい0-2負け、

イギリスの村中優さんも、これは大差の0-3負けしてしまったんだよね。

 

田中さんの試合を現場観戦してた人の話を聞いたんだけど、

やっぱり九州はことボクシングに関してはまだまだ未開の地で、

もともとまともなファイトマネーを支払ってるジムはとっても少ないし、

ジャッジも地元ベッタリの上、運営自体のズサンさも目を覆うばかりってことで、

本気でやりたいボクサーは一日も早く上京すべきだと思うんだよね。

 

 

 

昨日は中6日振りのボクシングだったんだけど、今週は5ボクシングもあって、

そのうち後楽園では3ボクシングが開催されるんだけど、

その全てが “DANGAN” で、一週間に3興行っていうのは新記録な訳で、

古澤さんも苦笑してたし、お手伝いの人もテンテコ舞いなんだよね。

 

 

この日のポスターは自分的には久し振りの秀逸モノで、

ブラウンのモノトーン系にランカー以上の8人の顔写真の表情が極上で、

其々山ほどの試合中のショットの中からグローブで顔が隠されてなくて、

なおかついい表情をしたモノを選び出すのは膨大な作業だったろうなってことで、

こういう気合が入った誠実さに溢れるポスターを見るのも一つの楽しみなんだわさ。

 

 

ホール1Fのエレベーターホールで声を掛けられて振り返ったら小浦翼さんで、

周りには親父さんはじめ一族の方々が集ってて、

そのすぐ後に宮崎辰也君に付き添われた長嶺克則さんが、

メインイベンターとしてはとっても早い時間の会場入りで、

その後ホールに入ってKG大和の片渕会長とコンチワして、

三迫ジムの加藤トレと椎野トレと一緒に居た藤北誠也さんと田中公士君、

マナベジムの真部会長、三迫会長、渡辺会長、柳光会長達に御挨拶して……。

 

 

第1試合の前にB級のプロテストがあって、

既に試合が決まってるRK蒲田の練習生が高林良幸君とスパーしたんだけど、

大学ボクシング部の主将ってことで流石のパフォーマンスだったなあ。

 

 

 

① 足立良太君(RK蒲田)×山口裕也君(高崎)……LF 4R

デビュー戦の31歳・京都府と、デビュー戦の29歳・群馬県。

 

二人共、比較的年齢のいったデビューボクサーだったんだけど、

ボクシングスタイルは随分違ってたんだよね。

 

<1R>

足立君は見るからに真面目真面目の正統派ボクサーだったんだけど、

山口君の方は初めっから両手を下げてのピョンピョンボクシングで、

瞬発力を生かした鋭い出入りを繰り返してのハッキリした当て逃げ系で、

踏み込み加減を掴みかねてた足立君が苦戦してたんだわ。

 

山口君としては巧いこと捌いてるっていう意識だったと思うけど、

カッコ付け過ぎの相手を舐めたような感じが自分的にはノーサンキューで、

真面目で不器用でさえあった足立君が負けるところも見たくなかったもんで、

山口君が1ポイント取ったところで離席したんだわ。

 

 

暫くして4Rに戻ってみたら足立君が思いの外の奮闘で、

山口君の方は1Rの面影を失ってたというか何だかガス欠みたいで、

さてどんな判定なのかって耳を澄ませてたら、

40-36、39-37×2ってことで何となんと、足立君の3-0勝ちだったんだわ。

 

ってことは足立君2R以降はすっかり相手を封じたってことで、

頑張ってねって試合前に声を掛けた割には最後まで見てなくてゴメンゴメン。

 

 

 

② 中山祐太君(勝又)×田中公士君(三迫)……F 4R

1勝0敗1分の21歳・東京都と、

2勝(1KO)2敗(2KO)のサウスポー、25歳・大阪府。

 

この試合だけが東日本新人王トーナメント予選だったんだけど、

多くの人は中山君優勢だって言ってたんだけどね。

宮田ジムの石田凌太さんと上田有吾君と一緒観戦。

 

<1R>

田中君が中々いいスタート切ってて、左ストレートが素直に伸びてたし、

相手の反撃を素早い引き足でやり過ごしてたんだよね。

 

中山君はサウスポーが不得意のような感じが続いてて、

残り30秒からはやっと踏ん切りがついたみたいで動きが良くなったんだけど、

それでも利き腕で攻撃を終えることが多くて、

きちんとフォローまで行き届いてた田中君の方が見栄えが良かったなあ。

 

<2R>

中山君のワンツーはとっても美しいんだけど、

打ち出しのタイミングに固執し過ぎるところがあって、

もっと臨機応変な攻撃が欲しいところだったんだわ。

 

<3R>

ここからのギアアップが勝敗を決める局面だったんだけど、

まず飛ばしていったのは中山君で、

直後に田中君もそれに応じての激しい打ち合いに突入したんだけど、

何となく田中君の腕振りに力がこもってなくて、

パンチの力強さには随分差が出てきてしまったんだわ。

 

中山君は密着系のボディブローにも見せ場を作って、

最後は僅差だったんだけど中山君ポイントだったなあ。

 

<4R>

いきなりの手数戦から始まってそれが1分半まで続いて、

ほぼイーブンからの攻撃反撃の繰り返しが延々で、

行ったり来たりが最後まで続いて判断が難しかったんだけど、

ラスト1分からの頑張り手数は中山君だったんじゃないかなあ。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-37、39-38×2ってことで田中君の3-0勝ちで2回戦進出。

 

田中君は次、7月25日に石渡剛君と対戦するんだけど、

その石渡君はBグループの優勝候補の一人なんだよね。

 

 

 

③ スミス健人君(勝又)×大阪匠君(川崎新田)……SB 4R

0勝1敗(1KO)の22歳・東京都と、1勝4敗(3KO)の27歳・北海道。

 

健人君の初戦TKO負けの相手は矢斬佑季君で、

矢斬君の勝ち方が衝撃的だったもんで新人王候補に選んだんだけど、

その彼も1回戦で中村由樹君に0-3負けしてしまって、

この階級の若手の力関係が中々固まらないんだよね。

 

<1R>

健人君はまずは冷静に実にカッチリした立ち上がりを見せて、

残念ながら大阪君は反応の悪さと対応の遅さが目立ってたんだわ。

 

相手の見極めが済んだ健人君が1分15秒からいきなりの飛ばし飛ばしで、

対応の遅れた大阪君は一気に追い込まれてしまったというか、

いきなり危ない感が漂ってのほぼ一方的な展開で、

反撃はおろかディフェンス面も心もとなくなってしまったところで、

2分07秒だったんだけどレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

この試合の前に大阪君の応援に来てた古橋岳也さんが挨拶してくれて、

試合後には健人君の応援だった若松竜太君が久し振りってことだったんだけど、

若松君は現役続行の決断をしたらしいんだわ。

 

 

 

④ 粟田祐之さん(KG大和)×鈴木貴彦君(横浜光)

                         ………SFe 6R

8勝(3KO)3敗(1KO)のランク15位、サウスポー、26歳・神奈川県と、

6勝(4KO)2敗(2KO)の21歳・神奈川県。

 

この試合に負けたら粟田さんは即ランク落ちするし、

鈴木君は勝てばほぼランカーになれる訳で、

お互いのモチベーションに全く不足の無いグッドなマッチメイクだったんだわ。

 

<1R>

いつものように若干のイカリ肩からの粟田さんの左ストレートがグッドグッドで、

かなり長い距離から真っ直ぐ飛んで来るもんで鈴木君は少し面食らってて、

その反撃も単発に終わってて効果を上げ切れないままだったんだわ。

 

<2R>

鈴木君にとってはシツコイ前詰めからの手数勝負狙いだったんだけど、

先手が取り切れてないまま、粟田さんにタイミングを自由にさせてたんだわ。

 

それでも鈴木君、終盤にかけては力込めての腕振りが叶うようになってきて、

特にボディブローはポイントになるほどだったんだけど、

それでもラウンドトータルのヒット数ではまだ粟田さんが優勢だったんだわ。

 

<3R>

まずは鈴木君が見栄えのいい左フックを当て込んだんだけど、

直後の粟田さんの左、左の方が有効度は高くて、

鈴木君は早くも鼻血を出し始めたんだわ。

 

このまま粟田さんのペースになるのかって思われた中盤以降、

鈴木君が気持ちと体勢を立て直しての頑張り踏ん張りで、

粟田さんは幾度もコーナーに追い込まれる場面を作ってしまって、

少し流れが変わりつつあったんだよね。

 

<4R>

1分20秒、粟田さんの左ストレートがカウンターヒットしたんだけど、

自分には粟田さんはその左に固執し過ぎのように見えて、

それが攻撃の幅を削いでしまってるような感じがしたんだよね。

 

鈴木君のプレスからの先手は中々有効打に繋がらなかったんだけど、

それでも残り20秒からのフック系のワンツーは挽回の余地を充分見せてたなあ。

 

多少スコアに迷うところではあったんだけど、

中盤までの強くは無かったけど見栄えのいい左ストレートでやっぱり粟田さんかなあ。

 

<5R>

開始1分03秒の青コーナー前、鈴木君の右が綺麗にヒットして、

それをきっかけにお互いが一気に飛ばしていって、

いつの間にか粟田さんも鼻血を見舞われてて残り30秒からは、

お互いに親の仇でも取に行くような力を込めた激闘激闘で、

甲乙付け難かったんだけど、序盤の右ストレートで鈴木君ポイント。

 

<6R>

微妙なスコアを自覚した二人の最後のアピール合戦だったんだけど、

最初の1分半はほぼイーブンだったんだけど、

若干疲れが見えてきた鈴木君が徐々に打ち終わりが甘くなってきて、

形の良くない打たれ方をするようになってきたんだけど、

攻勢を取ってた粟田さんの方も残り時間を気にするようになったから、

彼も相当消耗が進んでたみたいだったんだわ。

 

 

ってことで微妙なままの終了ゴングで自分は58-56だったんだけど結局、

59-56、58-57、57-57ってことで粟田さんが僅差の2-0勝ち。

 

 

鈴木君はランク取りに行ってた割には飛ばし不足だったし、

そもそももう少し攻撃の幅を拡げる必要があるように思ったし、

粟田さんにしても、もう少し色々出来る筈のボクサーで、

この日は左ストレートに頼り過ぎで攻撃が単調だったし、

簡単に詰められてしまってたのも反省だと思ったなあ。

 

 

この後の3試合に登場したランカー達の相手は何チャラ・何チャラ系だったもんで、

其々1Rだけ見て、これなら大丈夫だってことで殆どフリータイムだったんだわさ。

 

 

 

⑤ 小浦翼さん(E&Jカシアス)×何チャラ・ヨンジム

                         ………Mm 6R

9勝(6KO)0敗のランク8位、22歳・神奈川県と、

11勝(4KO)10敗分の24歳・タイ。

 

小浦さんはリングインした時の立ち姿とかがとっても見栄えが良くて、

その自信に満ちた様子に他のランカー達がビビッてるんだと思うね、多分。

結局小浦さんが2R0分25秒でTKO勝ち。

 

 

 

⑥ 何チャラ・トップチーム×小野心さん(ワタナベ)

                         ………48㎏ 6R

8勝(2KO)4敗の33歳・タイと、

19勝(3KO)8敗(3KO)3分のランク1位、サウスポー、34歳・神奈川県。

 

小野心さんは最初っから倒すボクシングをする人じゃないんだけど、

流石にこの程度の相手ならってことで、4R2分13秒のTKO勝ち。

 

 

 

⑦ 何チャラ・コンパトム×藤北誠也さん(三迫)

                       ………51.5㎏ 8R

12勝(3KO)10敗2分の20歳・タイと、

10勝(3KO)3敗のランク2位、29歳・鹿児島県。

 

藤北さんは明らかに最初っから倒しにいってて、

だから当然の如く、3R1分16秒でのTKO勝ちだったね。

 

 

 

残り2試合ってことで、自分の中でのセミファイナルとメインの順番が、

実際の順番と一致した珍しいケースでもあったんだよね。

 

 

 

⑧ 田之岡条さん(小熊)×長井一さん(ワタナベ)……SF 8R

13勝(1KO)3敗4分のランク5位、サウスポー、23歳・埼玉県と、

14勝(4KO)8敗(4KO)2分のランク7位、33歳・千葉県。

 

この試合は見極めにくい展開が続いての6R負傷判定に持ち込まれて、

自分は58-56だったんだけど結局、58-56、58-57×2ってことで、

田之岡さんの3-0勝ちだったんだけど、

長井さん本人も陣営周辺も負けてるとは思ってなかったみたいだったんだわ。

 

田之岡さんがクリンチばかりしてたっていう非難が多かったんだけど、

右ストレートを打ちながら頭から突っ込んでくる相手にどう対応するかっていうと、

田中恒成さんのようにスパスパッとサイドステップして交わし切れないとなると、

それはもうクリンチ受け止めするしかない訳で、

突進する姿だけでポイントを貰えるってことは今では期待し得なくて、

解り難いヒッティングより解り易いヒットにポイントが行くのは至極当然のことで、

自分はこの試合、全く正当なジャッジだったと思ったんだよね。

 

最終的にはバッティングで終わってしまったんだけど、

自分はもっと早い段階で有り得たとも思ってて、

その点では田之岡さんの頭の位置への配慮がとっても良かったんだよね。

 

 

 

⑨ 長嶺克則さん(マナベ)×富岡哲也君(REBOOT)

                           ………F 8R

13勝(9KO)1敗(1KO)のランク9位、26歳・沖縄県と、

5勝(5KO)1敗(1KO)の21歳・埼玉県。

 

長井一さんの試合からの流れで、

自分のすぐ隣に谷口将隆さんと京口紘人さんが並んで一緒観戦。

 

<1R>

試合直後、控室に戻る長嶺さんが最初に口にしたのは、

「凄いプレッシャーでした、緊張しました。」 って言葉だったんだけど、

1Rの入りはとってもそういう風には見えなくて、

とにかくまずは慎重な立ち上がりをっていう感じは伝わってきたんだけど、

開始直後の長嶺さんはメインイベンターであることの自覚と、

ランク1位を死守することにかなりプレッシャーを感じてたらしいんだわ。

 

この日の相手の富岡君はまだ7戦目とは言え半端な若者ではなくて、

失うモノが無くて差し違える覚悟を持ったハードパンチャーだったんだよね。

 

試合後に富岡君が言ってたんだけど、

とにかく前に出続けることだっていうのを常に実践しつつ、

強敵に対峙した姿には全く気後れしたところが無かったし、

腕振りにも何の迷いも見せてなかったんだわ。

 

 

このラウンド、富岡君が右フックを1発、長嶺さんが左フックを2発ヒットさせてて、

長嶺さんの有効度の方が高かったんだけど、

まずは左フックの強打から始めたところが長嶺さんの優秀な点で、

まだ見ぬ右ショットの強さを相手に充分警戒せしめた効果は充分だったんだわ。

 

<2R>

早くも富岡君の動きを見極めたか長嶺さんが軽やかにして自由に動き出して、

若干左右への動きに難のある富岡君を横からも攻め立て始めて、

残り5秒の南ロープ前、逆ワンツーからの最後は右のロングフックを直撃させて、

富岡君から過激なダウンゲット。

 

<3R>

ラウンド終盤でのダウンゲットだったもんで長嶺さん、

相手が回復するする前に決着付けようとするが如くのいきなりの飛ばし飛ばしで、

ウワァ、そろそろ危ない危ないなあって思ってた1分20秒、

富岡君が信じ難い飛ばし返しで左右フックを連続振り込みの反転攻勢で、

と思ったらその直後に長嶺さんのカウンターが強烈ヒットしてって、

目まぐるしく形勢が変わっていったんだわ。

 

富岡君は一発は貰うことはあったんだけど連続被弾は必死に避けてて、

打ち終わりの頭の位置に対する気の配り方も21歳には見えなかったんだけど、

この回は終盤にかけての長嶺さんの本気攻めは流石にシンドかったみたいで、

10:8.5ほどもの大差が付いてしまったんだけど、

それでもよく踏ん張ったなあっていう印象を見てる人達に強く抱かせたんだよね。

 

<4R>

リカバリーが心配された富岡君だったんだけどこの回、

初っ端から一気攻めしていったのはその富岡君の方で、

前の回終盤にかけて飛ばした長嶺さんが休み加減に始めたところを見計らって、

実に彼らしい攻撃を仕掛けて行ったんだけど開始1分07秒、

またもや打ち終わりに左フックを合された直後に富岡君、

長嶺さんの右フックを側頭部に貰ってしまってこの試合2度目のダウン。

 

何とかリスタートした富岡君だったんだけど、正直殆どダメそうで、

いよいよ最後の決着が付けられつつあった残り47秒のその瞬間、

差し違える覚悟の富岡君の気持ちが噴出したか、

最後のショットを決めるべく一瞬、長嶺さんが緩んでしまったか、

富岡君が力強く振り放った左フックが直撃して長嶺さんがリング中央で昏倒ダウン。                                             

場内はもう大騒ぎのるつぼで殆どの人が何らかの声を上げてたんだわ。

 

一発で終わってしまうような当たり方では無かったから助かった長嶺さんと、

ダウンゲットで息を吹き返した富岡君の正に興奮の一騎打ちが始まって、

どっちもアリだった残り10秒、これは行けそうだと思ったその瞬間が、

そういう瞬間が実は一番危険な時間帯でもあるっていうのもまた真実で、

その直前に谷口さんも同じようなことを言ってたんだけど、

いい感じで追撃してた富岡君がモロカウンター喰らってしまって3度目のダウン。

 

<5R>

相当打たれ込んでた筈の富岡君の回復力は初めて見る彼の驚くべきところで、

絶対下がらないっていう信念をここでも貫いててまたもやの懸命なプレスだったし、

フェイントからの左フックとか右ストレートもここに来てまだまだ死んでなかったし、

その後、長嶺さんの反撃に遭ってここまで延々貰ってた左フックで、

右目上がまるでタンコブの様に腫れ上がってきたんだけど、

全く怯みが感じられない試合態度は殆ど感動モノだったんだわ。

 

<6R>

力を充填しながらの富岡君のショットにはまだ鋭さが失われてなかったんだけど、

流石に長い時間動き切れなくなってきた中、

長嶺さんの動きには劣化が全く見られなくて、

4Rでの不用意な被弾を反省した慎重な攻め立てには全く抜かりが無くて

30秒を過ぎると止め時をどうするかがレフェリーと陣営の明らかな課題になって、

もう止めてもいいよなあって感じだった1分03秒、

西ロープに追い込まれて大きく2発~3発貰ってしまったところで、

レフェリーストップと陣営からのタオルインがほぼ同時のTKO決着。

 

 

この日の長嶺さんはステップワークが以前とは少し違ってるような感じで、

巧く言えないんだけど何となくスタンスが狭かったし無駄を省くようになってたし、

上半身のリズム取りもそれほど大きくなくて、

いつでも素直な打ち出しが出来るようになってて、

スムースなジャブに繋がってたような感じだったんだわ。

 

彼の先攻めとカウンター狙いの組み合わせは見ててホントに美しくて、

相手が打って来ないところを見計らっては大きく攻め込んだり、

狭い隙間でも腕畳んでのショートフックをカウンターのタイミングで打ってたし、

それはもう谷口さん達が激賞してたんだけどそれと共に、

直撃を避けるためのボディワークとかグローブディフェンスも抜群だったんだわ。

 

 

試合後突然、「村木田さんですよね。」 って声を掛けられて、

応援グッズの片付けをしてた長嶺さんの親父さんだったんだけど、

ボクサーの身内の人達は試合の行方だけを見てればいいって訳じゃなくて、

応援に来てくれた人達に頭を下げなくちゃいけないし後片付けもね……。

 

 

自分は殆ど場合、負けたボクサーに話し掛けることはしないんだけど、

どれだけいい試合をしたかを富岡君に伝えたくて会いに行ったんだわ。

 

彼は自分が長嶺さん勝ちの予想をしてたことを知ってたみたいで、

「どうにかしてひっくり返したかったんですけど……。」 って言ってたんだけど、

それでもやる事はやり尽くしたって感じでく晴々してて、

達也君とか浩介君、それに樹君達の総領であることは充分証明したんだよね。

 

上下の打ち分けを含めてあともう少し攻撃の幅出しをして、

左右への動きの鋭さを増せばまたレベルアップした彼が見られると思ったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 長嶺克則さん

② 富岡哲也君

③ スミス健人君

 

 

 

朝からパソコンがダウンしてしまって2時間ほどを無駄にしてしまったモンで、

アップが遅くなってゴメンです。

勿論今日も後楽園ホールへ出陣するんだけど、

明日はパソコンの機嫌が直ってるといいんだけどなあ……。

 

 

 

 

« 女子ボクサーランキング | トップページ | 後楽園ホール・5月16日 »