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2017年4月 4日 (火)

後楽園ホール・4月3日

 

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「お前、強かったなあ。」 「いやあ、あんたこそ。」

 

 

 

“用心棒” と “椿三十郎” は三船敏郎主演の黒澤明監督のモノクロ映画で、

其々1954年と1961年に公開されたんだけど、

自分が初めて見たのはそのずっと後なんだけど、

その後も何回か見直してて、先週も続けて見る機会があったんだわ。

 

三船敏郎は長い台詞が得意とは言えないどっちかっていうと不器用な俳優で、

普段も機知に富んだ会話の出来る人ではなかったんだけど、

スクリーンの中での存在感はやっぱり圧倒的なんだよね。

 

黒澤組が作る映画はまずカメラワークが抜群だし、音楽もいつも素晴らしくて、

無駄なショットが少なくて中弛みのないストーリー展開も魅力なんだよね。

 

黒澤組の俳優には三船敏郎の他、仲代達也、東野栄次郎、山田五十鈴、

志村喬、加藤大介、小林桂樹、平田明彦、団令子達がいたんだけど、

加山雄三や田中邦衛もここから育ったんだし、

ジェリー藤尾とかジャイアント馬場ら畑違いの連中も巧いこと使いこなしてて、

映画を見る人達の色んな興味を刺激したんだわ。

 

 

 

ホールに入って暫くしてから一力ジムの鈴木マネジャーと色々話したんだけど、

自分が知る限り彼は関東圏でボクシングの試合を一番沢山見てる人で、

女子プロ戦は勿論、U15含めてアマチュアボクシングまで手を拡げてるし、

マッチメイカー的な視点も織り込んでるもんで自分とは少し違って独特なんだわ。

 

で、勅使河原弘晶さんと一緒に居たこの日デビューの中村由樹君の事も知ってて、

4人で軽い会話を交わして始まり始まり……。

 

 

昨日は協会主催による2017年度東日本新人王トーナメントの予選初日。

(他に2試合だけが4月1日の帝拳興行に組み込まれてたんだけどね。)

この日は当初全部で14試合組まれてたんだけど、

14試合目のSL級の藤崎光志君×らいす林君の試合が、

藤崎君の棄権で流れてしまって全13試合だったんだわ。

 

自分的優勝候補が11人も出場してたんだけど、正直全体に雑な試合が多くて、

小粒よりはマシなのかも知れないけど、それにしても大粒過ぎだったなあ……。

 

 

 

① 諸岡直樹君(白井具志堅)×新冨凌君(JBS)……Mm

3勝(2KO)4敗(2KO)の24歳・千葉県と、2勝1敗の19歳・東京都。

 

新冨君はAグループの優勝候補の一人。

 

<1R>

お互い、まずまず水準以上のパフォーマンスが出来てて、

とてもテキパキしたやり取りが続いて、

ボディブローが巧かった新冨君が全体の手数では優位に立ってたんだけど、

手数的に若干見劣りしてた諸岡君の方が顔面へのショットの正確さで勝ってたし、

場繋ぎ系のジャブが実に良かったんだわ。

それに比べると新冨君は少し雑に振り過ぎる傾向が強かったんだわ。

 

<2R>

新冨君は殆どジャブとかストレート系を打たなかったんだけど、

接近戦での思いっ切りの頑張りでポイントバック。

 

<3R>

諸岡君の早いジャブもまだまだ健在だったんだけど、

そこから右への繋がりにスムースさを欠くようになって、

あと一発あと一発を踏ん張ってた新冨君の方が優勢だったかなあ。

 

<4R>

プレスは相変わらず新冨君のまま最後の手数勝負ってことで、

1分20秒、まずは諸岡君の右ストレートが見栄え良くヒットして新冨君が鼻血。

 

残り1分からはその新冨君の手数が落ちて諸岡君のヒットが目立ったままで、

このラウンドは新冨君のあと一発あと一発が見られないまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38で若干諸岡君優勢だったんだけど結局、

39-38×2、39-38ってことで諸岡君の2-0勝ちだったんだわ。

 

諸岡君は次は6月15日に高田勇仁君となんだけど、

これも五分五分の試合になるんじゃないかなあ。

 

 

 

② 椿英寿君(山龍)×岡田真虎君(JBS)……Mm

0勝1敗(1KO)のサウスポー、25歳・東京都と、

2勝(1KO)0敗のサウスポー、23歳・岡山県。

 

岡田君はBグループの優勝候補の一人で、

この日JBSがMm級に出場させた二人共が優勝候補なんだよね。

 

<1R>

手数としなやかさは椿君、力強さでは岡田君っていう図式だったんだけど、

開始38秒のところでの椿君の左ストレートが、

残り1分18秒での岡田君の返しの右フックでチャラにされて、

その後は大きな有効打が無かった中、

残り46秒での岡田君の左フックがポイントを決定づけたって感じだったなあ。

 

<2R>

そんならってことで椿君が攻勢を強めていったんだけど、

中々的確なヒッティングが叶わなかった中、

攻めてる感じを見せるのは岡田君の方が上手でまたもや踏ん張り勝ち。

 

ただその岡田君にしてもパワーは感じさせはするんだけど、

顔面への攻撃に限られてて単調過ぎる印象が免れなかったんだけどね。

 

<3R>

岡田君にとって椿君は少しやり難いリズムを持ってたんだけど、

もう少しスピード感が欲しかったのも事実な訳で、

得意技が見えて来ないまま徐々に岡田君の乱暴系にかき回されてしまって、

1分30秒頃からは消耗が著しくて、

あと少し岡田君が畳み掛ければ決着しそうなところまでいってしまったんだわ。

 

<4R>

大きくリカバリーを目指すほど椿君には体力と気力が備わってなかったみたいで、

手は出してたけど如何にも弱々しくて、

ラウンド開始当初からズーッと時間の問題を引きずったまま、

却って岡田君の不手際が目立つようになった1分49秒の南東ポスト前、

岡田君が左ストレートで追い込んでの連打でやっとのことストップエンド。

 

 

岡田君は次は6月15日に赤羽根烈君となんだけど、

プロ経験無しでもアマ7勝4敗っていうのは多分そこそこは強い筈で、

あまり力づくの単調な攻撃ばかりに終始してるとやられる可能性もあるんだよね。

 

 

それにしてもこの試合の負けた方のセコンドなんだけど、

まだやれるところで止められたってとっても怒ってたんだけど、

3ラウンドまでの全部を獲られた末の4Rのヘロヘロを目の当たりにして、

まだ逆転KOのチャンスがあるとでも思ってたのかそれとも、

ブッ倒れるまでやるのがボクシングだって思ってるのか、とにかく最低だったなあ。

 

 

 

③ 秋間瑞輝君(宮田)×幸田健太郎君(石川)……B

2勝(2KO)0敗の25歳・東京都と、2勝0敗の21歳・東京都。

 

バンタム級のAグループは人材が豊富で優劣付け難いんだけど、

秋間君はその代表だし幸田君もそれほど差は無い無敗対決。

 

<1R>

真面目な学生さんタイプの印象の秋間君と見比べると、

風貌だけなら幸田君が勝ちそうな感じだったんだけど、

秋間君のプレスは半端じゃなかったんだよね。

 

それでもジャブと右ストレートボディで先行したのは幸田君の方で、

これはいい勝負になりそうだって思ってた直後、

秋間君の強烈な左ボディが2発喰い込んだんだけど、

彼のパンチは如何にも重そうだったんだわ。

 

徐々に流れが移りつつあった残り31秒のリングほぼ中央、

秋間君のクロス気味の右ストレートが激しく直撃して幸田君がダウン。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど幸田君、

西ロープにもたれ掛ったままだったもんでカウント途中ストップのTKOエンド。

 

 

ってことで2分41秒、秋間君のTKO勝ちで、

6月13日の2回戦の相手はシードされた富施郁哉君なんだけど、

富施君はアマ17勝5敗のサウスポーだから激闘必至なんだわ。

 

秋間君は必ずしもテクニックのあるスピードスターではないんだけど、

当て勘がとってもいいし、とにかくあのパンチ力は魅力なんだよね。

 

 

 

④ 布施慎太朗君(白井具志堅)×荒木侑也(本多)……B

1勝(1KO)1敗(1KO)の21歳・神奈川県と、

2勝(2KO)1敗(1KO)29歳・千葉県。

 

勝ちも負けもKO決着同士の一戦だったんだけど、

荒木君はAグループの優勝候補の一人で、

本多会長と並んでの観戦だったんだわ。

 

<1R>

開始20秒での鋭い届きのいいジャブで感じを掴んだ荒木君が、

更に2発目のジャブを当て込んだ直後、布施君の顔が妙に歪んで、

自分はそのジャブがそんなに効いてしまったのかって一瞬思ったんだけど、

突然インスペクターがレフェリーに一言伝えて、

アレッて見やると布施君の左肩の骨が変に出っ張ってて、

明らかに肩脱臼ってことで一旦ストップタイム。

 

ドクターとの会話が続いた後、戻りそうになくてそのままストップエンド。

 

ってことで0分48秒、荒木君のTKO勝ちだったんだけど、

富施君には元々脱臼癖があるみたいで、

それほど強いパンチが当たったようには見えなかったんだけど、

ギックリ腰と同じで脱臼っていうのも何かの拍子に起こるらしいんだわ。

 

 

荒木君は次は7月1日にアマ18勝9敗の猛者鈴木敬祥君となんだけど、

この試合も見逃せない一戦なんだよね。

 

 

 

⑤ 久高魁脩君(大橋)×熊谷聖也君(新日本仙台)……SB

1勝(1KO)0敗のサウスポー、21歳・沖縄県と、2勝1敗の25歳・宮城県。

 

<1R>

利き腕のストレートは久高君の方が圧倒的だったんだけど、

接近してからの熊谷君の頑張りにも自信が溢れたんだわ。

 

若干熊谷君をあしらうかのようにしてた久高君が残り45秒に左をヒットさせて、

どっちつかずのラウンドをモノにしてたんだけど、

その久高君にしてもキッチリ感は乏しくで雑だったなあ。

 

<2R>

決着を付けてしまおうって感じでいきなり久高君が飛ばしていって、

連打を浴びた熊谷君が鼻血を見舞われて体を揺らがせてたんだわ。

 

ただ久高君の方にも長い時間を飛ばしまくる体力は無かったみたいで、

残り1分からはかなりグズグズになってしまってたんだわ。

 

<3R>

ポイントイーブンのここからが大事なラウンドだったんだけど、

久高君には何となく手抜き系のひ弱な面が見え隠れしてきて、

休み休みしか攻められなくなってきた一方、

真面目で頑固な熊谷君なガツゴツボクシングが勢いを復活させてきて、

ラウンド終盤には久高君、ボディを相当効かされてしまったんだわ。

 

<4R>

久高君には最早戦う気力も体力も失せてしまったかのようで、

呆気ないほど簡単に西ロープに追い詰められてしまってのワンツー被弾で、

顎を跳ね上げられてからは更にメッキリしてしまっての戦意喪失で、

見かねたレフェリーが割って入って1分53秒、熊谷君のTKO勝ち。

 

 

熊谷君は次は6月15日、初戦を勝ち上がった三尾谷昴希君となんだけど、

三尾谷君の逃げ足の速さが熊谷君に通用するか否かなんだよね。

 

 

 

⑥ 佐々木蓮君(ワタナベ)×脇田雄一君(石橋)……Fe

1勝(1KO)0敗のサウスポー、22歳・岩手県と、1勝0敗の33歳・鹿児島県。

 

ここも無敗対決なんだけど年齢差の大きい対戦だったんだわ。

 

<1R>

脇田君のイッセノセ系ボクシングは如何にも解り易過ぎで、

一方の佐々木君にしても利き腕に頼り過ぎるところがあったんだけど、

接近してからの巧さでは佐々木君がほぼ圧倒してて、

何となく佐々木君の勝ちが見えてきてしまったモンで一旦休憩タイム。

 

 

結局この試合は3R2分19秒に思ってた通り佐々木君がTKO勝ちしたんだけど、

勝負としては最後の連打のずっと前のボディブローが決定的だったんだわ。

 

 

その佐々木君は次田中利弥君が相手なんだけど、

自分の中では若干田中君優勢なんじゃないかって思ってるんだけどね。

 

 

 

⑦ 矢斬佑季君(花形)×中村由樹君(輪島S)……Fe

1勝(1KO)0敗のサウスポー、25歳・埼玉県と、デビュー戦の18歳・東京都。

 

二人共、この階級Aグループの優勝候補なんだけど、

中村君はアマ14勝(4KO)6敗の戦績ってことで、

隣に勅使河原弘晶さんが座って始まり始まり……。

 

<1R>

初めてのプロリングなのに中村君はとってもいいプレスを掛けてたし、

二人共、キレのいい動きを見せながらのスリルに富んだ展開で、

互いに危険に満ち満ちたパンチをすんでのタイミングで交錯させてたんだけど、

全体のヒット数に大差が無かった中、有効度では中村君だったかなあ。

 

<2R>

矢斬君の左ストレートや右フックの被せ打ちにも必殺感が漂ってたんだけど、

中村君は全く怯むことなくの真っ向勝負で残り42秒、

相手の左の打ち終わりに右ショートを綺麗に合わせて、

この時は思わずヨロけた矢斬君が中村君に掴まってダウンを免れたほどで、

中村君が大きく流れを呼び込んでたんだよね。

 

<3R>

矢斬君は打ち終わりを狙われないように頭の位置に気遣ってたんだけど、

いざ相打ちになった際には中村君に打ち負けてしまうような感じで、

徐々に疲れが見えてきて腕振りの鋭さも失われつつあって、

足元がバタつくような場面も増えてきたんだわ。

 

<4R>

中村君の方に若干の一段落感が見えてきた中、

まずは矢斬君がパタパタ左右フックで先攻したんだけど、

最後の踏ん張りも長いこと続けられなくて、

残り1分からはヘバッてしまったことを見透かされないようにするのに一杯一杯で、

ここを飛ばせば中村君のTKO勝ちも見えてきたんだけど、

最後は彼も思うに任せなくなってしまっての終了ゴング。

 

 

直後に勅使河原さんにスコアを聞かれた時にはイーブンだって答えたんだけど、

後で見直してみたら4Rだけ矢斬君の39-37で中村君だったんだけど結局、

40-36、40-37、39-37でとにかく中村君の圧倒3-0勝ちだったんだわ。

 

中村君の次の相手はこのすぐ後の試合の勝者なんだよね。

 

 

 

⑧ 高島裕樹君(宮田)×太田魁星君(E&Jカシアス)……Fe

3勝(2KO)5敗(3KO)1分の30歳・佐賀県と、デビュー戦の18歳・京都府。

 

30歳と18歳の対戦だったんだけど、

太田君はアマ16勝(3KO)5敗ってかなりの優績なもんで、

この階級の優勝候補の一人に選んでたんだけどね。

 

その太田君の応援には小浦翼さんとか内藤未来君、鈴木鹿平君達が来てて、

離れた所で星大翔君も並んでて、内藤会長が横に座って始まり始まり……。

 

<1R>

お互いに明らかに力み過ぎだったんだけど、

始めの30秒間に右ストレートを2発当て込んでた太田君が先行して、

その後1分20秒での左フックも中々の当たりを見せてたんだけど、

それでもやっぱりデビュー戦のせいか若干舞い上がり気味だったし、

少ないパンチで一気に決めようとし過ぎで、

もう少し落ち着いてしなやかな流れが欲しいところだったんだわ。

 

高島君の方は乱暴さだけが目立って特にいいところはなかったなあ。

 

<2R>

太田君陣営からは 「ジャブから!ジャブから!」 って声が飛んでたんだけど、

相手の力づくのボクシングに巻き込まれてしまったような太田君、

冷静さを失った様な中で相手の返しの左フックをまともに貰ってしまったんだわ。

 

一発大きく当て込んだ高島君がそこから一気の大噴火で、

倒す気満々の丸太殴り系を全開にさせていったんだわ。

 

距離を取り直して体勢を整える余裕が無かったみたいな太田君、

あっと言う間に西ロープに追い込まれてしまっての連続被弾で、

防戦一方になってしまったところでレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで2分28秒、高島君のTKO勝ちだったんだけど、

太田君は明らかに自分のボクシングを忘れてしまってたんだよなあ……。

 

その高島君は次は7月25日に中村由樹君となんだけど、

ここはどう考えても中村君だと思うんだけどね。

 

 

 

⑨ 荻野圭介君(オークラ)×渡邊悟君(KG大和)……Fe

2勝(1KO)6敗(2KO)の36歳・東京都と、2勝(1KO)1敗の22歳・神奈川県。

 

これまた年齢差の大きい一戦だったんけど多分、

荻野君はこれに負けると引退って感じの3度目の挑戦だったんだわ。

 

<1R>

お互いに言えたことなんだけど、一体どの距離でやりたいのが解らなくて、

そもそもちゃんとしたジャブも打ててない状況だったんだけど、

全てが中途半端な感が否めなかった荻野君に対して渡邉君、

徐々に自分を取り戻したかのような動きが出来てきて、

ボディショットからリズムを掴んだような印象だったんだわ。

 

試合の流れがハッキリしてしまったもんでここでコーヒータイムを挟んだんだけど、

やっぱりあのままだったみたいで3R2分29秒、渡邊君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

渡邊君、次は6月15日に第2戦なんだけど、

どちらが勝ち上がってもこの日の相手よりは強いと思うから、

まずはきちんとしたジャブを身に付けることなんじゃないかなあ……。

 

 

 

⑩ 松澤拳君(宮田)×上林直樹君(石川)……Fe

3勝(3KO)1敗(1KO)のサウスポー、26歳・千葉県と、

1勝4敗(2KO)の27歳・大阪府。

 

松澤君はBグループの優勝候補の一人なんだけど、

この日は正直いい出来とは言い難かったんだけど、

相手の上林君の出来が更に良くなかったもんで助かったって感じだったなあ。

 

松澤君は相手の体ごとの力づく系ボクシングに随分困ってたような印象だったし、

途中からは何だかトロトロになってしまってたんだわ。

 

 

ってことで1Rしか見てなかったんだけど結局、

39-37、39-38×2の3-0で何とか勝ち上がったんだわ。

 

 

この階級のBグループには豪打の清田亨君が先に控えてるから松澤君、

そこまでは何とか辿り付いて欲しいモノなんだわ。

 

次の試合の納谷君の応援に来てた三浦仁君とジャレた後、

先日晴れて三迫ジムへの移籍が叶った堀川謙一さんが挨拶に寄ってくれて、

日本タイトル戦も近いってことで頑張ってね握手だったんだわ。

 

 

 

⑪ 遠藤勝則君(角海老)×納谷和希君(三迫)……SFe

2勝1敗(1KO)の25歳・山梨県と、1勝2敗(1KO)の26歳・大阪府。

 

自分の隣に貴志会長がドッカリ陣取って始まり始まり……。

 

<1R>

遠藤君は大胸筋を異常なほど鍛え上げたウェイトリフティング系で、

っていうことは中間距離を巧いことこなすタイプではなくて、

接近戦での激連打を得意とすることは明らかだったんだけど納谷君、

だから最初は意識的に距離を取ることに配慮すべきだったんだけど、

何だか相手の戦法にいきなり巻き込まれてしまったって感じだったんだわ。

 

戦い方を間違えてしまった様な納谷君は最初の密着ワンツーを被弾して、

ダメージを残したままの残り1分16秒の北西ポスト前で、

遠藤君から思いっ切りの右を貰ってしまって一発昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

あんな大胸筋でまともに打たれてしまっては被害は甚大な訳で納谷君、

そのままテンカウントアウトってことで1分55秒、遠藤君のKO勝ちだったんだわ。

 

 

遠藤君は次、6月に高木秀明君となんだけど、

今井健裕君と当たるまでは何となくその大胸筋で圧倒してしまいそうなんだわ。

 

 

 

⑫ 垣松武志君(山龍)×川渕大地君(川崎新田)……SFe

1勝1敗の26歳・大分県と、2勝(2KO)0敗の27歳・神奈川県。

 

川渕君はAグループの優勝候補の一人なんだわ。

 

<1R>

若干突貫系のワンツーオンリーの垣松君だったんだけど、

突貫系の試合ってことならば川渕君も負けてなくて、

開始45秒での右の相打ちを経てお互い一気に狂熱化していったんだけど、

残り1分15秒での左ボディ2発でまずは川渕君がポイントゲット。

 

川渕君は残り40秒辺りで突然スイッチしてたんだけどあれは何なのかなあ。

とにかく二人共、スムースさには程遠いボキボキしたボクシングだったんだわ。

 

<2R>

二人共、粗っぽさだけが目立つ丸太殴り系ボクシングになってしまって、

何だか大昔のヘビー級の試合みたいになってしまって、

垣松君なんか 「ドリャアアーッ」 って唸りながらやってたし、

まあ二人共、こういう戦い方をしたいっていうなら個人の勝手な訳で、

他人がどうこう口を挟むことでもないんだけど、

いずれにしてもこういうボクシングが身に付いてしまうとお先は真っ暗な訳で……。

 

 

ってことで自分はここで退散したんだけど、

最終ラウンドまでいったっていうのがとっても不思議で結局、

40-35×3ってことで川渕君のパーフェクト3-0勝ちだったんだわ。

 

 

川渕君は次は6月15日に長谷川慎之介君となんだけど、

その次の坂田尚樹君との一戦が見ものだと思うなあ。

 

 

 

⑬ ジロリアン陸君(F赤羽)×菅野智宏君(ヨネクラ)……SFe

3勝(3KO)1敗(1KO)の28歳・福島県と、2勝(2KO)0敗の20歳・東京都。

 

オールKO決着同士でBグループの優勝候補同士がいきなりの激突。

 

<1R>

KO決着必死の一戦だったんだけど、頭の小さい菅野君が一見優位そうで、

そこそこいいプレスをかけていったんだけど、

最初のジャブの届きはジロリアン君の方が圧倒的で、

それ以降も菅野君のジャブをモノともしてなかったんだわ。

 

これと言った有効打が無い中ではジロリアン君のジャブは十分有力な訳で、

って見てた残り10秒前後、そのジロリアン君の右フックがヒットして明確ポイント。

 

それにしても二人共、ちょっとイキリ立ち過ぎじゃないのかなあ。

 

<2R>

やっぱりジャブのクオリティー差が大きくて、

そこから組み立てるジロリアン君の方が比較にならないほどスムースで、

前振りナシのいきなり系の菅野君との差が拡がるばかりで、

相変わらず一気に踏み込むタイミングを計り続けてた菅野君だったんだけど、

却って先に何度も右を貰ってしまってたし、

ヤケクソの様に振り回してた右特大フックは虚しく空転するばかりだったんだわ。

 

そりゃ直撃すれば一気にひっくり返すパワーは込められてたけど、

ああいうのは余程のことが無い限り当たるもんじゃないんだわ。

 

<3R>

一発ドカン系ボクシングから抜け出せないままの菅野君、

開始1分20秒に願っても無い相打ちの瞬間が訪れたんだけど、

まともに当て込んだのはジロリアン君の右フックで、

菅野君はマウスピースを2mも吹っ飛ばされてしまったんだわ。

 

そういうのは印象的にも良くなくて、

それ以降は却ってジロリアン君のプレスが目立っていったんだわ。

 

ラウンド終了後のインターバルの間、最後のラウンドを待ってたら、

突然のストップエンドってことで、

マウスピースを飛ばされた際に菅野君が顎の骨をやられてしまったみたいで、

菅野君の棄権ってことで3R終了時点でのジロリアン君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

ジロリアン君の次の試合は6月15日、角田知浩君が相手なんだけど、

この日くらいに冷静に戦えれば殆ど問題ないんじゃないかなあ。

 

それにしても、ヴェジェタリアン系とかの何かと思ってたんだけどジロリアン君、

単に “ラーメン二郎” のファンっていうだけなんだってね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 秋間瑞輝君

② 中村由樹君

③ ジロリアン陸君

 

 

 

次のボクシングまで中6日もあるんだけど、

3月のボクシングを見直して見たり、ランキングのことも書きますから、

時間のある人は覗きに来て下さいな。

 

 

 

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