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2017年4月11日 (火)

後楽園ホール・4月10日

 

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「何だ? あれ!」

「お前、見て来い!」

「いや、お前が行け!」

 

 

 

朝早い時間帯にすぐ近くの川にカモがやって来るんだけど、

今朝はつがいのヒドリガモのそばから何故だか一羽のバンが離れなくて、

バンは普通3~4羽の群れを作る以外は単独行動が多いんだけどなあ……。

 

 

 

ホールに入って自分の席に着く前の通路で、

アレッと思ったら久し振りの和氣慎吾さんで、

目が合ったら例の人懐こい笑顔を見せてくれたもんで、

思わずハグしたんだけど驚いてしまったなあ、

約1年振りくらいだったんだけど彼、体のどこにも全く緩みが無かったんだよね。

 

色々あったその間もちゃんと鍛えてたってことで、

他人を介して自分はそこそこ詳しい事情は聞いてたけど、

4月1日付けでFLARE山上ジムへの移籍が叶って、

6月か7月頃に再起する彼を見られそうなんだわ。

 

 

勝だろうって予想してたボクサー達は全て勝利したんだけど、

その内容っていうことになると正直今一の試合が多かったんだわ。

 

 

 

① 柿島和規君(川崎新田)×岡田信之介君(スターロード)

                          ………Mm 4R

2勝7敗(4KO)のサウスポー、26歳・静岡県と、

2勝(1KO)7敗(2KO)2分の35歳・東京都。

 

負け越しが5つある同士のそこそこ過酷な戦いだったんだけどね。

 

<1R>

巧くはなかったんだけど勝ちたい気持ちに溢れた二人だったんだけど、

パンチは弱いながらもタイミングとポジショニングで上回ってたのは柿島君で、

多分フルラウンドになるんだろうとは思ったんだけど、

勝負的には柿島君で決まりなんじゃないかってことで一旦離席。

 

4Rの戻りがてらに一力ジムの鈴木マネにその後の様子を確かめたら、

柿島君が優勢のままってことでスコア発表に耳を澄ませてたら、

39-37×2、39-38ってことでやっぱり柿島君の3-0勝ちだったんだわ。

 

その柿島君、実はデビュー2連勝後の現在7連敗中ってことで、

なんとこれがほぼ4年振りの勝利ってことだったもんで、

その喜び方が半端じゃなくてこちらにも彼の気持ちが伝わってきたなあ。

 

 

 

② 柳沼直道君(EBISU)×荒川拓朗君(Jスポーツ)

                           ………SB 4R

0勝2敗(1KO)の24歳・北海道と、0勝1敗の29歳・栃木県。

 

初勝利目指し組の対決。

柳沼君には柴田明雄さんがセコンド付いてたね。

 

<1R>

荒川君の方がプレスが強かったんだけど肩がガチガチに固まってて、

スムースさに欠けてた中、柳沼君のジャブがいい感じだったなあ。

 

打ち出しのきっかけを掴みかねてるって感じだった荒川君に対して柳沼君、

ほぼ1年振りの試合ではあったんだけど吹っ切れた動きが出来てて、

荒川君も残り1分前後から手数を上げてはいたんだけど、

まだまだ硬さが抜けなくて柳沼君が優勢のままラウンド終了ゴング。

 

<2R>

お互いの気合が整ったか勝負は一気に激化していったんだけど、

柴田さんの檄も功を奏したか終始柳沼君が優勢のままだった1分11秒、

荒川君が何気に前詰めしたその瞬間に柳沼君の右ストレートが直撃して、

それがまあ実にタイミングのいいカウンターヒットだったもんで荒川君、

リングほぼ中央で一発昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

 

その倒れ方が余りに激しかったもんでレフェリーもカウント途中のストップで、

1分17秒、柳沼君のTKO勝ちだったんだけど、

試合後暫くして行き会った加山会長も嬉しそうにしてたなあ。

 

 

 

③ 中川公弘君(ヨネクラ)×中川兼玄君(三迫)……Fe 6R

5勝(3KO)2敗1分の25歳・秋田県と、4勝(3KO)3敗(2KO)の21歳・大阪府。

 

“きみひろ” と “かねひろ” ってまるで兄弟対決のようだったんだけど、

二人共良く知ってるボクサーで期待してたんだけど、正直ハズレだったんだわ。

 

<1R>

初っ端からリズミカルに体を柔らかく使えてたのは公弘君の方で、

クリーンな当たりは少なかったんだけどそれでも手数で上回り続けたんだわ。

 

兼玄君も途中でクロス気味の右ストレートを打ち込んではいたんだけど、

少しばかり右に頼り過ぎる傾向が強くて、

公弘君の多彩なパンチの方がかなり見栄えが良かったんだよね。

 

<2R>

兼玄君の方が常にプレスをかけてたんだけど、

折角詰めてたのにそこからが甘くて接近戦でも手数負けが目立ってて、

陣営周辺からのアドバイスにも応えきれてないような状況が続いたんだわ。

 

<3R>

兼玄君はとってもいいワンツーやショートフックを打つんだけど、

残念ながら殆どの場合フォローの左が打ててなくて単調ではあったんだけど、

それでもこのラウンドはその兼玄君の右ストレートの活躍が目立ってたんだわ。

 

若干待ち気味の時間が増えていったもんで公弘君、

カウンターでも狙ってるのかとも思ったんだけどそうでもなくて、

結局はかなり中途半端な3分間を過ごしてたんだわ。

 

<4R>

残り20秒には中々の右フックを当て込んでたんだけど公弘君、

全体のバランスが悪くなって足元のシッカリ感も失われつつあって、

敢えてリスクを負ってカウンターを狙いに行くでもなく、

全体の手数的にも見劣りするようになってきたんだわ。

 

とっても微妙ではあったんだけど、ここまでの自分のスコアは丁度イーブン。

 

<5R>

だからここから踏ん張った方が勝つっていう展開だったんだけど、

公弘君には相手をかき分けるように攻め込む姿勢に欠けてたし、

相変わらず兼玄君は右手一本ボクシングが改善されないままで、

お互いにあと一発あと一発を頑張る気概にも欠けてて、

残り30秒になってもまだ見過ぎてたんだよなあ。

 

<6R>

ガムシャラな頑張りこそが必要だったんだけど、

兼玄君が先に行けない中、ボディブローを含めて僅かに公弘君が手数勝ちで、

お互い、印象的なパンチが無かった中での勝負の分かれ目だったかなあ。

 

 

ってことで自分は58-56で公弘君だったんだけど結局、

58-56、58-57、56-58ってことで公弘君の2-1勝ちだったんだわ。

 

比較的バラけた採点ではあったんだけど、

見方によってはそれも有りだろうなってどっちつかずの試合だったんだよね。

自分の中では二人共、大反省すべきだって思ったけどね……。

 

 

 

④ 坂井祥吾君(久米川木内)×渡部哲也君(青木)……Fe 6R

4勝(2KO)4敗(1KO)2分の28歳・東京都と、デビュー戦の25歳・福島県。

 

最近のB級デビューボクサーは既にスポンサーが付いてることが多いんだけど、

渡部君はとっても地味なイデタチで何となく好感が持てたんだけどね。

 

<1R>

11戦目とデビューボクサーの戦いは殆ど大差ない感じで、

渡部君のジャブはそこそこ流石だったんだけど、

上体が巧く使えてなかったし相手に正対し過ぎる傾向が強かったんだわ。

 

<2R>

坂井君は乱暴に仕掛けて行って渡部君のリズムを壊そうとしてたんだけど、

早くも二人共、腰が浮いてきてしまってたし、

密着戦になると渡部君はひたすら貝の如くガードオンリーになってしまって、

スリルの無いこと甚だしかったなあ。

 

<3R>

渡部君がペースを上げるんじゃないかって思ってたら全く変わりなくて、

いつの間にか顔面の傷みも坂井君より進んでて、

ラウンド中盤には早くも二人共バタバタで、

何だかすっかり今一系のB級戦になってしまったもんでここで一旦の休憩タイム。

 

 

結局59-55、58-56、58-57ってことで渡部君の3-0勝ちだったけどね。

 

 

 

⑤ 山口卓也君(JBS)×河野洋佑君(新日本木村)……Fe 8R

10勝(8KO)10敗(2KO)の30歳・東京都と、

10勝(4KO)6敗(1KO)2分の28歳・宮崎県。

 

山口君には当たれば倒し切るパワーはあるんだけど、

河野君に細かく対応されたら勝ち目は薄いんじゃないかって思ってたんだけど、

1Rは思ってた通りの展開で、山口君は接近戦は相当頑張るんだけど、

そこを巧く捌かれると他の手立てが無いって感じだったもんで連続の離席。

 

 

長引きそうだったもんで5Rに戻ってみたらいきなり劇的なエンディングで、

残り14秒のリングほぼ中央、グイッと踏み込んだところからの綺麗なワンツーで、

河野君が山口君から一発ダウンゲットしたんだわ。

 

山口君がグシャッと潰れ込んでしまった様子を見てレフェリーが即のストップで、

2分49秒、河野君のTKO勝ちだったんだけど、

KO勝ちは2年振りでそれも2連敗中を脱するいい勝ちだったね。

 

 

 

⑥ トンクラー・何チャラ×木村隼人さん(ワタナベ)……SF 8R

7勝(3KO)1敗の17歳・タイと、

25勝(16KO)9敗(3KO)のランク3位、27歳・神奈川県。

 

木村さんがどういう勝ち方をするかがポイントだったんだけど、

相手のタイボクサーが先週までのサイトーンジムの連中とは違って、

そこそこ踏ん張ったもんでそれなりに見甲斐があったんだわ。

 

<1R>

トンクラーは小さい体をしてたんだけど中々小回りの利いた動きをしてて、

この顔はどこかで見たことあるなあって思ったら木村さんと同じワタナベジムの

仁平宗忍君に似てたんだわ。

 

トンクラーも大きく見劣りしないほどのコンビネーションを打ってたんだけど、

個々のパンチ力ではやっぱり木村さんが圧倒してて、

時に左ボディから始めたり、左ボディで終わったり色々見栄え良かったなあ。

 

<2R>

木村さんのボディから顔面への左ダブルフックが快調快調だったし、

この回から更にプレスを強めて全体のペースもアップしていってたんだわ。

 

一方のトンクラーも巧くはなかったんだけどそこそこ勇敢で、

木村さんの打ち終わり目がけて懸命な打ち込みだったんだわ。

 

<3R>

トンクラーは自らのポコチンの位置に納得できてなかったのか、

ラウンドを開始する度に必ず股間に手をやってたんだけど単なる癖なのかなあ。

 

残り47秒でのトンクラーのワンツーはこの試合一番のハードヒットで、

その前後は大体木村さんが支配してたんだけど、

当たりの強さは抜き出てたもんでトンクラーがポイントゲットだったんだわ。

 

<4R>

木村さんの左右ボディはそこそこの喰い込みを見せ続けてたんだけど、

それでもトンクラーがよく耐えてるなあって見てたんだけど、

ラウンド中盤以降はメッキリ感が募ってきて、そろそろ時間の問題化してきて、

たまにこれでもかって力込めて大きく振り出してはいたんだけど、

正確さが伴っていなくて、ホントにそろそろだったんだわ。

 

一方の木村さんにしても仕留め頃だっていう意識が強過ぎたか、

やたらの大振りが目立って精度的には今一だったけどね。

 

<5R>

開始早々の6秒、いきなり飛ばした木村さんにトンクラーはひとたまりも無くて、

あっと言う間に東ロープに詰められてしまっての連続被弾で、

この時の木村さんはとっても鋭くコンパクトな腕振りが出来てて、

自分からは縦位置だったもんで左右ショートの内の何が致命的だったのか、

見極めることは出来なかったんだけど、一瞬でトンクラーがダウン。

 

 

それまでのダメージもかなりのものだったし倒れ方もシンドそうだったもんで、

0分12秒、レフェリーも即のストップエンドだったんだわ。

 

 

 

⑦ ジュニー・サロガオール×勅使河原弘晶さん(輪島S)

                           ………Fe 8R 

11勝(11KO)9敗(1KO)4分のOPBF15位、23歳・フィリピンと、

12勝(6KO)2敗2分のランク12位、26歳・ 群馬県。

 

ジュニーは勝率は大したこと無いんだけどKO勝ち数の多さは見逃せなくて、

雑に近寄ってドカン一発を貰うことのないようにってね……。

 

勅使河原さんの周囲にはいつものメンバー達が揃ってて、

松本亮さんや長嶺克則さん、宮崎辰也君、加藤港君、嶋崎俊君、塚田祐介さん。

 

そのうち長嶺さんと塚田さんが前回と同様、登場の際の引き立て役を買って出て、

敢えてそんなことをやる必要はないっていうのに、

みんなサービス精神に溢れてるっていうか、みんなに喜んで貰いたいらしくて、

前回は桃太郎だったんだけど今回は何やら仮面舞踏会風の登場で、

勅使河原さんはトップロープを飛び越してのリングインを試みたんだけど、

何と足を引っ掛けてしまってバタバタ転げそうになってしまったんだわ。

 

それも仕込みかってことで掴みはOKだったんだけど勅使河原君、

この後も前方宙返りなんかしてたんだけど、

ああいったことで足首を傷めることもあるから自分は絶対反対で、

イデタチの工夫までで収めて欲しいモノなんだわさ。

 

自分のすぐ前と横に邪魔が入ったモンで渋々の席移動だったなあ。

 

<1R>

開始ゴングの前にジュニーがグローブテープ直しで間抜けな時間を過ごして、

この時点でダメジムのダメボクサーってことが既に確定してたんだけど、

ジュニーからは思ってたほどの怖さは感じられなくて、

そもそも全然スピードが無かったし、テクニックの片りんも感じられなくて、

開始1分、勅使河原さんの左右フックでいきなりユラッとしてたんだわ。

 

こりゃ簡単だわって気楽にやってた勅使河原さんが残り13秒から一気攻めで、

ジュニーを北西ポストに追い込んで左右連打をボッコボコで、

結局は時間切れだったんだけど、10:8.5程もの差が付いてしまったんだわ。

 

<2R>

この程度の相手に手間取ってはいられないってことで勅使河原さん、

初っ端から恐々やってたジュニーを明らかに見下しての殆どノーガードで、

前の回の終盤にあれほど振りまくってたのに全く打ち疲れを見せないまま、

今度は赤コーナーポストにキッチリ埋め込んでしまおうって感じで、

相手に沈み込ませる間も与えないって感じの高速連打で、

見かねたレフェリーがレスキューのように割って入ってストップエンド。

 

 

勅使河原さんは今日のところはまあまあこんなもんかって感じを漂わせながら、

応援に来てた人達とグローブタッチしながら揚々と引き揚げていったんだわ。

 

この日の勅使河原さんは階級を一個上げてのSB級だったんだけど、

もしかしたらこっちの方がいいかも知れないんだけど、

ブッチャケ、バンタム級より全体のレベル的には高いんだけどね。

 

 

 

⑧ 内藤律樹さん(E&Jカシアス)×中川祐輔さん(市野)

                            ………L 8R

15勝(5KO)2敗のランク4位、サウスポー、25歳・神奈川県と、

10勝(6KO)6敗(5KO)1分のランク8位、32歳・三重県。

 

二人共、SFe級のランカーなんだけどL級での一戦だったんだわ。

 

<1R>

いつものように若干手控え様子見スタートの内藤さんに対して中川さん、

立ち上がりから積極的で1分01秒に最初の右ストレートをヒットして、

その後1分30秒からも右左を当て込んでの一気攻めを見せたんだわ。

 

内藤さんも残り17秒に左ストレートをヒットさせてたんだけど、

ラウンド総体としては明らかに中川さんがポイントゲット。

 

青コーナーはいきなりヒートアップしてのお気楽な大騒ぎで、

例によって西日本方面ジムのセコンドワークはとってもルーズで、

試合中にやたら立ち上がるし、インターバル後も中々リングアウトしなくて、

レフェリーの催促が毎々なもんで傍にいてウザくなったもんで早めの席移動。

 

<2R>

中川君さんは一瞬の踏み込みのチャンスをひたすら狙ってて、

そこから一気の連打でカタを付けたがってたんだけど、

一方では彼のいきなりの右ストレートも内藤さんには見難かったようで、

もっと立ち位置に気を付けたほうがいいんじゃないかって思ったんだよね。

 

<3R>

早くもこりゃダメだなって思い始めたのはこのラウンドの中盤以降、

内藤さんにいいパンチを貰う度に中川さんが来い来いって、

安っぽいポーズをし始めてからで、打ちに行ってないのはあんたの方だろって事で、

見てて実にみっともなくてこっちが恥ずかしくなるほどで、

心の中で内藤さんに絶対的で圧倒的な勝ち切りを命じたんだわ。

 

 

結局、試合は最終ラウンドまでいってしまっての勿論内藤さんの3-0勝ちで、

ジャッジ3人と自分が揃いに揃っての79-73だったんだわ。

 

 

中川さんももう少しテクニックの磨きようがあると思ったんだけど、

陣営周辺からのアドバイスを聞いてた限りでは何となく無理そうだったし、

中々思うに任せなかったせいか5Rには明らかな頭突きさえ見せてたし、

ヤケクソ風に振り回すだけの単なるノーテクボクサーに過ぎなかったんだわ。

 

もうこうなれば倒し切ってしまってくれって感じで見てたんだけど、

内藤さんも若干不甲斐ないところがあって、

6R以降は倒すチャンスだらけだったのに叶えられなくて、

そりゃ圧倒的にポイントロスしてるっていうのに勝負に行かなくて、

亀の子ガードからたまにカウンターを狙ってくるだけの相手にはやりようが無くて、

ってことだったのかも知れなかったんだけど、

上下の打ち分けは教則本のように出来てたんだけど、

パンチに緩急を付けることが出来てなかったもんで、

相手がパンチ慣れしてしまったような感じもしたんだけどね。

 

 

試合終了後、弟の未来君も不満気にしてて、

律樹さん自身もちょっと恥ずかしそうにしてたんだけど、

内藤会長にも自分の感想を聞いて貰ったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 勅使河原弘晶さん

② 木村隼人さん

③ 内藤律樹さん、柳沼直道君

 

 

 

今日もホールへ行くんだけどシッカリ見る試合は限られてて、

上田有吾君×中根一斗君、興法裕二君×青山功君の2試合が目当てなんだわ。

 

 

 

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