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2017年3月

2017年3月30日 (木)

4月のボクシング

 

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“起立!”

 

 

 

3月は明日31日にボクシングがあって、

すぐ翌日の4月1日に4月ボクシングが始まるもんで、

3月のベストボクシングを書く前に4月のボクシングスケジュールってことで、

3月度ランキングも来週ってことで……。

 

自分は今のところ4月は後楽園ホールでの8ボクシングを予定してるんだけど、

関西方面もやっとこさのシーズンインみたいだね。

 

ただ、あちらの方は殆どが週末開催主体で、

各プロモーターが競って興行をブチ込んでるもんでやたら日程が被りまくって、       

ジム付きやボクサーに付いてるポーターだけを確保すればいいって感じで、

関西には一般のボクシングファンっていうものが存在し難い構造になってて、

OPBF戦で30,000円っていうのも常軌を逸してるとしか言いようが無いんだわ。

 

 

 

≪4月度ボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・4月 1日………(後楽園)

五十嵐俊幸×ミゲール・カルタヘナ、正木脩也×江藤伸悟、

永野祐樹×鈴木義行、福永亮次×垣永嘉信、梶颯。

 

 

・4月 2日………(静岡)

青木クリスチャーノ×佐藤矩彰、櫻井孝樹×市川大樹。

 

 

・4月 3日………(後楽園) 東日本新人王トーナメント予選

新冨凌×諸岡直樹、岡田真虎×椿英寿、秋間瑞輝×幸田健太郎、

荒木侑也×布施慎太朗、矢斬佑季×中村由樹、太田魁星×高島裕樹、

松澤拳×上林直樹、川渕大地×垣松武志、菅野智宏。

 

 

・4月 9日………(大阪)

谷口将隆×小西伶弥。

 

 

・4月10日………(後楽園)

内藤律樹×市川祐輔、中川公弘×中川兼玄、木村隼人、勅使河原弘晶。

 

 

・4月11日………(後楽園)

興法裕二×青山功、上田有吾×中根一斗。

 

 

・4月13日………(後楽園)

伊藤雅雪×ローレンゾ・ビラヌエバ、加藤善孝×吉野修一郎、

小原佳太、益田健太郎。

 

 

・4月17日………(後楽園)

有川稔男×坂本大輔、柳達也×中嶋龍成。

 

 

・4月21日………(後楽園)

永田大士×デスティノ・ジャパン、嶋崎俊×富岡樹、岩井大×斉藤正樹、

相川学巳×藤岡飛雄馬、富岡達也×成塚亮。

 

 

・4月21日………(大阪)

堀川謙一×久田哲也。

 

 

・4月23日………(大阪)

坂晃典×林翔太。

 

 

・4月23日………(神戸)

吉開右京×ジラフ神田。

 

 

・4月25日………(後楽園)

斉藤幸伸丸×井上岳志、塚田祐介×高畑里望、京口紘人。

 

 

 

≪4月ボクシング期待度ベスト20≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 斉藤幸伸丸×井上岳志

② 堀川謙一×久田哲也

③ 谷口将隆×小西伶弥

④ 正木侑也×江藤伸悟

⑤ 加藤善孝×吉野修一郎

⑥ 内藤律樹×市川祐輔

⑦ 坂晃典×林翔太

⑧ 伊藤雅雪×ローレンゾ・ビラヌエバ

⑨ 五十嵐俊幸×ミゲール・カルタヘナ

⑩ 岩井大×斉藤正樹

⑪ 塚田祐介×高畑里望

⑫ 中川公弘×中川兼玄

⑬ 嶋崎俊×富岡樹

⑭ 上田有吾×中根一斗

⑮ 富岡達也×成塚亮

⑯ 柳達也×中嶋龍成

⑰ 興法裕二×青山功

⑱ 福永亮次×垣永嘉信

⑲ 青木クリスチャーノ×佐藤矩彰

⑳ 有川稔男×坂本大輔 ?

 

 

ビッグネームの相手が良く知らないボクサーだと、

どうしても高い期待度にはならないんだよね。

 

2017年3月29日 (水)

後楽園ホール・3月28日

 

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“反復横跳びってことで……。”

 

 

 

CSの通販番組なんかで後ろのヒナ壇に群れてるオバサン達、

商品が紹介される度に拍手したりワァーッとか声を上げるのが役目なんだけど、

それはまるで韓国の葬式での泣き屋のようでもあるんだけど、

殆どが揃いも揃ってブスのバカ面ばかりなもんで笑ってしまうんだわ。

 

 

 

70歳の記念ライブってことで、

エリック・クラプトンの2015年のイギリスコンサートを見たんだけど、

スティーブ・ガッドとかネイサン・イーストとか懐かしいメンバーもいて、

アンコールの際にはアンディ・フェアウェザーローも出てたんだけど、

キーボードを2台にしてセカンドギタリストは居なかったし、

2名の女性がボーカルサポートしててそもそものシンプルさを欠いてたし、

クラプトンは何だか手抜きだったし、まあ年齢も年齢だしってことで、

それでもまだ最近のローリング・ストーンズよりは遥かにマシだったんだけど、

やっぱり2001年の武道館コンサートが彼のベストパフォーマンスなんだわ。

 

それにしてもベースから始まってキーボードやドラムセットの全てがヤマハで、

元々はバイクとピアノのメーカーなのに凄いよなあ……。

 

 

 

ホールに入ったら京口紘人さんと谷口将隆さんが一緒に来てて、

この日は2人のワタナベボクサーの為に井上トレーナーのサポートだったんだわ。

 

鴻巣茂野ジムの会長と松村さん、泉さんに御挨拶して、

セミファイナルに出場する石田凌太君と宮田会長とちょっと話をして、

いよいよ試合開始だったんだけど、最終試合は見てないもんで悪しからずです。

 

 

 

① 桑島理樹君(鉄拳8)×アンディ・アツシ君(宮田)……LF 4R

デビュー戦の23歳・東京都と、0勝1敗の26歳・岩手県。

 

<1R>

二人共、まだ巧くはないんだけど気持ちの溢れた戦いがいきなりで、

ラウンド全体を通じてプレス勝ちしてたのはアツシ君だったんだけど、

弱いながらもパンチの的確性では桑島君の方が上回ってたもんで、

アツシ君の方が先に顔面が赤くなってたんだわ。

 

<2R>

開始54秒、詰めてからの左ボディからの右フックでアツシ君がダウンゲット。

 

リスタート後のアツシ君は初勝利目指してそれこそ狂熱のラッシュだったんだけど、

気持ちが空回りしてしまったような粗っぽさでキッチリ当て切ることが出来なくて、

1分半を過ぎる頃には桑島君も回復してしまって、

とっても惜しいKO勝ちのチャンスを逃してしまったんだわ。

 

<3R>

試合全体を通じて桑島君が時折打ってた右アッパーはまだまだ未完成で、

どう見ても無駄で危険なパンチだったんだけど、

打たれ込んでもヘタレない気持ちの強さはアツシ君を上回ってて、

開始53秒に右ストレートを直撃させてアツシ君を揺らがせて、

相手に傾きかけた流れを取り戻して相手側周辺から、

「アツシ、 疲れてる場合じゃねえぞ!」 って檄を飛ばさせてたんだわ。

 

それにしても二人の疲労度は殆ど極致に達してて、

最後はお互い、撫でるようにしか打ててなかったんだわ。

 

<4R>

自分の中では丁度イーブンの最終ラウンドで、

それこそ根性の見せ合いになったやったり取ったりだったんだけど、

徐々にアツシ君の消耗負けが明らかになってきて、

陣営もタオル投入のタイミングを見計るまでになってきたんだけど、

そのままヘタレ込みそうになったところからアツシ君も頑張り直すもんだから、

その機会を先き延ばしせざるを得ずのままの残り4秒、

赤コーナーポストに押し込まれたところでギリギリの頑張りの糸が切れて、

アツシ君がガクッとなったところでレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

アツシ君は失神したまま担架搬出されたんだけど、

セコンドは彼の名前を呼び続けて、「アツシ、ごめんな、止めるの遅くてごめんな。」

って必死に声を掛けてたのを聞いて何だか胸が締め付けられそうだったんだわ。

 

通りすがった塚田祐介さんに桑島君のオメデトを伝えた頃、

そのアツシ君は救急車で慈恵医大に緊急搬送されてたんだよね。

 

この日、宮田会長はランカー挑戦の大事なセミファイナルを控えてたんだけど、

勿論の同行で実はこの後石田凌太君は会長不在のままの試合開始だったんだわ。

 

事態は良くない方向なのかって心配してたら試合途中で会長が戻って来て、

驚いたことにアツシ君も一緒にいて、

敗けはしたんだけどみんな笑顔で良かったヨカッタだったんだよね。

 

 

 

この後の3試合は色んな事情があってどうしても勝たせたいマッチメイクで、

B級ボクサーのデビュー戦、B級デビューボクサーの初勝利、

それに故障明けのほぼ1年振りってことで……。

 

 

② 何チャラ・パーサク×三代大訓君(ワタナベ)……SFe 6R

8勝(2KO)2敗の19歳・タイと、デビュー戦の22歳・島根県。

 

三代(みしろ)君は中央大ボクシング部の元主将で、

今月上旬のプロテスト受験の際には既にこの日のデビューが決まってたんだわ。

 

この日は美柑君の出場もあったし、とっても珍しい島根県2人出場だったんだわ。

 

<1R>

三代君はジャブが半端じゃないっていうのはすぐに解ったんだけど、

穏やかな感覚のデビュー戦ではなかったような力みが目立って、

もう少しユックリやればいいのにいきなりのフル回転で、

残り1分23秒、ボディ連打からの最後も左ボディでダウンゲット。

 

リスタート後の三代君がもっと色々試すところを見たかったんだけど、

そのままの流れでまたもやのボディラッシュで残り52秒、

南東ポスト前でまたもやのダウンゲットで、結局そのままカウントアウト。

ってことで2分11秒、三代君のあっと言う間のデビューKO勝ちだったんだわさ。

 

 

 

③ 何チャラ・チェンマイ×篠塚辰樹君(ワタナベ)……Fe 6R

7勝(3KO)4敗の18歳・タイと、0勝1敗の18歳・茨城県。

 

<1R>

相手はこれで同じ階級かっていうほど小さくひ弱そうなタイボクサーで、

これならってことで篠塚君が初っ端から飛ばし飛ばしで、

途中余りに振り回し過ぎて相手の頭をブン殴って一瞬拳を傷めた感じで、

顔をしかめてやってたんだけど、左手一本でも充分大丈夫そうで残り1分22秒、

少し回復したような右手も使ってのワンツースリーでダウンゲット。

 

リスタート後の残り1秒、終了ゴングと重なったような感じの左ボディがヒットして、

お約束通りにタイボクサーが倒れ込んだところが直前の試合と同じ南東ポストで、

同じようにそのまま10カウントアウトで3分09秒、篠塚君のKO勝ち。

 

 

 

④ サンチャラ・サイトーン×高見良祐君(鴻巣茂野)……L 6R

8勝(3KO)2敗の21歳・タイと、8勝(7KO)2敗(2KO)の23歳・埼玉県。

 

試合前にちょっとだけ高見君と話をしたんだけど、

故障明けのほぼ1年振りの試合ってことで大塚隆太さんと一緒観戦。

 

<1R>

勝ちたい気持ちに逸るのは解るけど高見君、

最初っからのその距離はどう見ても彼本来のそれでは無かったし、

ジャブ省略のいきなり系はちょっと粗雑過ぎとしか見えなくて、

終始圧倒はしてたんだけど、それは相手がタイボクサーだったからな訳で、

まずは適正な距離をキープしてキッチリジャブから組み立てるべきじゃないかって、

シミジミそう思ったんだけどね……。

 

<2R>

ショボイ相手は一瞬でなぎ倒すに限るっていう考え方もある訳で、

高見君も解った上でのなぎ倒し作戦だったかも知れなくて、

更に前詰めしつつの開始22秒の赤コーナー前、

いきなりの左フックで豪快なダウンゲット。

 

何とか立ち上がったタイボクサーに対して高見君、

近過ぎる距離のままだったけど全く手を緩めることなくの追撃で、

0分45秒に右、左、右をブチ当てて再度のダウンゲット。

 

トロトロ立ち上がりはしたんだけどタイボクサー、

既に全くやる気を見せないままのこれまた10カウントアウトで、

0分59秒、高見君の復帰戦が完成したんだけど、

タイボクサーは3人連続して南東ポスト前でのエンディングで、

まるで事前にそう決めてたみたいだったんだわ。

 

 

 

⑤ 川名北斗君(白井具志堅)×バーニング石井君(関門J)

                            ………L 8R

6勝(5KO)2敗(2KO)の22歳・栃木県と、

7勝(2KO)4敗(3KO)1分の31歳・大分県。

 

2連勝中の川名君が2連敗中の石井君を圧倒してしまうんじゃないかって、

そういう風に事前には思ってたんだけどね。

どういう訳か石井君の方のセコンドには射場さんが手伝ってたんだわ。

 

<1R>

年齢差も大きいんだけど二人のスピード感には随分差があったし、

ジャブのクオリティーでも圧倒してた川名君が押し押しで、

山ほどのジャブを貰ってしまった石井君が早くも顔面を赤くしてたんだわ。

 

川名君はボディブローを混ぜ込んだコンビネーションも抜群だったし、

この時はそんなに長い時間は掛からないで終わりそうな感じさえあったんだわ。

 

<2R>

石井君も意を決したように打ち合いを挑んでいったんだけど、

どうしても単発のワンツーに終始しがちで、川名君に右アッパーを2発、

左フックを1発を強く打ち込まれてからは益々顔面が腫れてきて、

懸命な手数を頑張ってはいたんだけど、如何にも効き目が薄そうだったんだわ。

 

<3R>

思いの他の石井君の踏ん張りにジレてきたか川名君、

このラウンドはキリッとした感じが失せつつあって、

攻撃がポキポキ途切れるのが目立ってきて、

繋ぎのパンチが打ててないところに細かいのを貰うようになってきたんだわ。

 

<4R>

この回の最初の打ち込みも石井君だったんだけど、

それ以降は気持ちを立て直したかのような川名君の手数アップが目立ってたなあ。

 

徐々に膝の動きが硬くなってきた石井君だったんだけど、

その彼も残り30秒からは必死のラッシュで若干混沌としてきた中、

有効打の数ってことになると川名君じゃなかったかなあ……。

 

<5R>

川名君の強いボディショットを良く耐えた石井君が粘り返して、

それまで手数を駆使してた川名君に打ち疲れのようなものが漂い始めて、

消耗っていう点では石井君も差が無くて、お互い意地の踏ん張り合いだったなあ。

 

<6R>

石井君は正直、テクニック面では見るべき所は少なかったんだけど、

気持ち溢れるパフォーマンスっていう点では川名君を上回ってて、

お互いが休み休みになってきた中、最後の頑張りはいつも石井君で、

このラウンドも明らかに手数勝ちしてたんだわ。

 

<7R>

お互い、相手のパンチに慣れてきたこともあって簡単には倒れそうになくて、

石井君は顔面は相当傷んでたんだけど、動きそのものの劣化は少なくて、

相手に一方的に打たせない努力を維持し続けて、

このラウンドも連続手数勝ちしてたんだわ。

 

<8R>

試合序盤は一方的にやられてしまうんじゃないかって思われた石井君、

ここに至っての終盤3ラウンドの踏ん張りはちょっと想像を超えてて、

川名君の攻撃時間が短くなる一方だったのに比較してまだまだ元気元気で、

ポジションチェンジからの左右フックなんて打ち込んでたんだわ。

 

顔面の傷みが進んでたのは石井君ではあったんだけど、

動きの劣化は川名君の方に著しくて、

ここも石井君が優勢なままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分のスコアは76-76の丁度イーブンだったんだけど結局、

77-75、75-78、76-76ってことで1-1ドローだったんだわ。

 

 

 

⑥ 長濱陸さん(白井具志堅)×美柑英男君(渥美)……SW 8R

6勝(2KO)0敗1分の6位、25歳・沖縄県と、

7勝(2KO)11敗(2KO)1分の32歳・鳥取県。

 

この試合が始まる時に堀川謙一さんが隣に座ってきて、

WBOの地域タイトルゲットの事とか5月の日本タイトル戦の話をしたんだけど、

この日は以前付き合いのあった渥美ジムというか美柑君の応援ってことで……。

 

長濱さんは無敗のままだし、一方の美柑君は現在4連敗中だし、

堀川さんには申し訳なかったんだけど、殆ど勝ち目は無いってことで……。

 

<1R>

ファースト・コンタクトを見た堀川さんは殆ど即、二人の力量差が解ったみたいで、

相手の出方構わずいきなり強烈ヒッティングで始めた長濱さんは開始55秒、

左ボディから右ストレートを連続で打ち込んで、

美柑君は危うくリングに手を着いてしまうところだったんだわ。

 

この日は長濱さんはとにかく左ボディが抜群で、

プレスを掛け続けられてた美柑君もどこかでいいところを見せないとなあ、

って思ってた残り17秒の北ロープ前、またもや長濱さんの怒涛の攻め込みで、

左、右、左の最後のフックで美柑君から豪快なダウンゲット。

 

<2R>

美柑君のショットは如何にも自信無さそうで、

それを見切った長濱さんには何の脅威も与えなかったみたいで、

終盤に差し掛かって強いワンツーを貰ってしまってからはそれこそメッキリで、

著しくガードが下がり始めてたし、打ち終わりもルーズになって、

一段と終末感が高まってしまったんだわ。

 

<3R>

流れを変えようとする努力も虚しく美柑君、

前の回のダメージを回復し切れないまま左ボディを効かされてしまって、

そこからは一気にサンドバッグ状態になってしまっての長濱君のフリー打撃で、

ここからの挽回は無論、立ってるのも無理そうだってことで0分36秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

⑦ 荒木貴裕さん(極東)×石田凌太君(宮田)……59㎏ 8R

9勝(4KO)6敗(2KO)のランク10位、29歳・三重県と、

7勝(5KO)1敗(1KO)の21歳・東京都。

 

この試合がこの日の自分的なメインイベントで、

堀川さんも引き続いての一緒観戦だったんだけど、

実にシンドイ打撃戦だったもんで見てるだけで疲れたって言ってたんだわ。

 

<1R>

上背とリーチでは石田君が優位だったんだけど、

とにかく二人共、初っ端からやる気満々の激しい当たりを見せてたんだわ。

 

石田君が強振してきた打ち終わりに荒木さんもキッチリ右を合わせてて、

距離は届き切れてなかったんだけどタイミングは合ってたんだよね。

 

石田君は明らかにムキになってて振り過ぎてはいたんだけど、

それでも勢い勝ちは明らかで余裕のポイントゲットだったんだわ。

 

<2R>

石田君は前の回に続いて若さに任せての手数手数で、

もっとタイトに振った方がいいって思ったんだけど、

まだまだ距離を把握し切れてないような荒木さんには有効で、

荒木さんにはどう攻めるかについての迷いがあったみたいだったんだわ。

 

<3R>

相手の猛攻を頭を下げて凌ごうとする荒木さんに対して石田君、

この辺は巧かったんだけど、打ち下ろしの右ストレートが抜群で、

必ずしもその全てを当て切ってた訳ではないんだけど、

頭を下げる背の低い相手の頭の上をショットが空転するってことがなくて、

少なくとも大きな攻勢を取ってることをアピールし続けたんだわ。

 

何となく勢いの差が手数差になりつつあって、

荒木さんがこの展開をどう打開するのかって……。

 

<4R>

この回の初っ端のヒットは荒木さんの右ストレートだったんだけど、

その後は攻め込まれる場面が多くて印象的にも良くなくて、

カウンターのタイミングを狙え切れないまま荒木さんの防戦時間が長くなって、

とにかく石田君、止まない手数が圧倒的で、

このまま最後まで持つのかって感じさえあったんだわ。

 

<5R>

若干打ち疲れと打たれ疲れの戦いの様相を呈してきたんだけど、

隙間が沢山あるように見えた相手に荒木さんも巧いこと突けなくて、

お互い、一発づつ強い右を交換した後の残り1分からの攻防は、

やっぱり石田君の右を起点にした攻撃の方が効果的だったんだわ。

 

<6R>

頑張れる時間が徐々に短くなってきた荒木さん、

残り1分19秒での連続攻撃は久し振りの見せ場だったんだけど、

それを凌いだ石田君の反攻に最後はポイントバックされてしまったんだわ。

 

<7R>

開始即の3秒、意表を突いた荒木さんのいきなりの右がダイレクトヒットして、

かなりの直撃度だったんだけど、この時の石田君の反応が実に素晴らしくて、

一瞬に頭を右に引いてその衝撃を弱まらせてて、                        

もし前掛かりの体勢のままだったらダウン劇も有り得たような状況で、

この日の石田君の調子の良さを象徴してたんだわ。

 

その後の石田君はボディショットで立て直して山ほどの小ヒットで挽回挽回で、

微妙なところまで戻したんだけど、自分は荒木さんの最初のショットを評価。

 

<8R>

持ってるモノの大部分を前の回までに使い尽くした感じの荒木さん、

若干気の抜けたような立ち上がりをしたところを石田君に狙われてしまって、

いきなりのワンツースリーフックを貰ってしまってリング中央でダウン。

 

開始早々の僅か22秒のところだったもんで荒木さんはいきなりお先真っ暗で、

リスタート後の石田君の鬼追撃には耐え切れそうになくて、

強烈なボディブローを貰ってとっても辛そうではあったんだけど、

それでもその後の1分間の必死の踏ん張り踏ん張りは感動的でさえあって、

更に20秒間を凌いだ残り1分、石田君もランク取りに当然必死な訳で、

ここに来てのあと1分間はシンドそうだなあって見てた1分53秒、

数発のショットを防ぐのもままならなくなったのを見計られてのストップエンド。

 

 

それにしても荒木さんはよくまあ最後まで踏ん張ってたってことで、

試合後少し経ってから話をしたんだけど、

福崎トレーナーもギリギリまでやったって納得してたんだよね。

 

荒木さんとはいつ頃から挨拶を交わすようになったか覚えてないんだけど、

自分の感想を真面目に聞いてくれて最後は丁寧に頭を下げてくれたんだわ。

 

一方の石田君は当然の如く満面の笑みで弾けてたんだけど、

試合中何度か相手をオチョクルような仕草をしてたのは自分的にはダメな訳で、

そういう感じに徹するって言うなら仕方ないんだけど、

自分より強いヤツは幾らでもいるんだっていう謙虚さは忘れない方がいいんだわ。

 

 

自分が荒木さんと話す直前まで東上剛司さんが彼と話してたんだけど、

二人は戦ったことが無い筈だし、出身県も違うからどういうことなのかなあ。

 

その東上さんはそのすぐ後、堀川さんと仲良さそうにしてたもんで事情を聞いたら、

二人は京都の端っこと大阪の端っこってごく近くに住んでたみたいで、

言わばガキの頃からの知り合いなんだってさ、色々面白いよなあ……。

 

 

 

⑧ 江藤光喜さん(白井具志堅)×何チャラ・ベンサラー

                          ………SF 8R

19勝(14KO)4敗(1KO)1分のWBC7位、29歳・沖縄県と、

10勝(2KO)5敗1分の20歳・タイ。

 

この試合は江藤さんが当然の如く2RTKO勝ちしたんだけど、

相手のタイボクサーは2年ほど前にも見たことのあるポッキー系ボクサーで、

それはまるでアンガールズのように頼りなく箸のようにか細いヤツで、

その信じ難いほどの細さは一見の価値はあるんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 石田凌太君

② 荒木貴裕さん、長濱陸さん

③ バーニング石井君

 

 

 

この日もそうだったんだけど、

実は4月1日も協会のイベントとボクシング興行とが重なってて、

勿論、色々止むを得ないスケジュールの都合もあるんだろうけど、

自分のジムのデビューボクサーの試合を見逃さざるを得なかったり、

興味深々だったカードに立ち会えないことも有りうる訳で、

全くの他人事ではあるんだけど自分の経験からすると、

その手の日時調整は慎重を期さないと、

そこから無用な誤解を招いてしまうってこともある訳で……。

 

 

 

2017年3月28日 (火)

後楽園ホール・3月27日

 

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「実家に帰らせていただきます。」

 

 

 

東北地方の人の発音はやっぱり何だかつい微笑んでしまうことが多くて、

自分には “医師” “椅子” “S” の三つを聞き分けることができないんだわ。

 

 

 

“World War Z” っていうのは2013年のブラッド・ピット主演のアメリカ映画で、

原因不明のウィルスが蔓延して地球規模で人間がゾンビ化してしまうって設定で、

特にどうってことないんだけど、ついつい見てしまったなあ……。

 

 

 

今週は4ボクシングもあって嬉しいようなシンドイような、

自分としてはMAX週3で収めて貰うと有り難いんだけどね。

 

大橋ジムの試合パンフレットには元々ボクサーの年齢表記は無かったっけ?

 

 

① 加藤収二君(中野サイトウ)×小倉大樹君(横浜光)

                           ………M 4R

3勝(2KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、26歳・東京都と、

1勝(1KO)0敗の20歳・神奈川県。

 

<1R>

素質は十分に感じさせるんだけど小倉君、

デビュー戦を1RKO勝ちしたままの勢いだけの乱暴なスタイルで、

殆ど距離の感覚を持ってないし、そもそもまだジャブも身に付いてないみたいで、

そういう相手のスタイルに巻き込まれてしまった様な加藤君もそれは同じで、

お互い利き腕一発勝負って感じの雑々な展開になってしまったんだわ。

 

それでも試合経験の差か加藤君の方が多少のディフェンス感覚を備えてて、

このままだと加藤君かなあって思ってた残り1分06秒、

左ストレートをブチ当てて小倉君をグラッとさせてたんだわ。

 

<2R>

やっぱり小倉君は若干のダメージを残したままのように突っ立ち気味で、

ラウンド開始直後から余りにも簡単に加藤君の左を貰うようになってしまって、

それはもうポコポコポコポコって感じの末期的症状で、

小倉君の反撃が止んで一方的な展開になったところの0分54秒、

リングほぼ中央のところでレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

実はこの二人は9月26日に東日本新人王トーナメントで対戦する事になってて、

とっても珍しい事前対戦練習だったんだけど、

半年後までに小倉君が色々改善出来てるかが楽しみなんだよねって、

そういうようなことを試合後ちょっと風邪気味の石井会長と話したんだよね。

 

 

 

② 平岡アンディ君(大橋)×山口祥吾君(唯心)……L 8R

8勝(5KO)0敗の20歳・神奈川県と、10勝(5KO)2敗1分の23歳・静岡県。

 

この試合は平岡君の体調不良って事で前日計量直前に中止が決まって、

5月ごろに再度仕切り直すって取り決めをしたらしいんだけど、

優秀なテクニックを持ってる平岡君なんだけど、

色んなひ弱さを感じざるを得ない勿体無いボクサーなんだよね。

 

 

 

③ クウエ・ピーター君大橋)×細川バレンタインさん(角海老)

                          ………SL 8R

9勝(5KO)8敗(2KO)2分の28歳・ガーナと、

20勝(9KO)6敗(2KO)3分のランク13位、35歳・宮崎県。

 

色々あっての細川さんの移籍初戦で、

もし彼が岡田博喜さんとの試合のように出来れば殆ど問題ないって、

そう思ってたんだけどね……。

 

<1R>

ピーター君はほぼいつも通りだったんだけど、

細川さんは開始ゴング直後から明らかに力が入り過ぎで、

それは期待に応えたいってことでまあまあ当然ではあったんだけど、

柔らかさとかしなやかさとは対極の動きに終始してたんだわ。

 

それでも残り1分23秒、強引な右フックを起点にしての細川さんの一気攻勢で、

残り29秒の西ロープ前、再度の右フックでピーター君からダウンゲット。

 

リスタート後、次のラウンドには決着付けそうなままの終了ゴングだったんだけど、

そこからのピーター君の踏ん張りも大したモンだったんだけど、

自分にはそれよりはそれ以降の細川さんの不手際さというか、

テイタラクとさえ言っていいような不甲斐なさの方が印象的だったんだよね。

 

ピーター君はああ見えてそれ程戦闘的なボクサーではなくて、

相手を倒しに行くというよりは倒れされないことを主眼にしてるようなボクサーで、

だから細川さんの強気ボクシングが空回りすることも多くて、

ポイント負けしてるピーター君は必死挽回に行かないし、

そんな相手を細川さんも徐々に持て余して却って被弾を増やしてしまって

試合終盤近くには疲れて行き切れなくなった感じのトロトロで……。

 

結局、78-73、78-75、77-74って事で細川さんが3-0勝ちしたんだけど、

3R以降は殆ど遠目からしか見てなかったんだけど、

あんな感じだと細川さん、岡田さんとの試合でキャリアを終えてた方が、

余程みんなの胸に残るボクサーで終わってたのになあって感じだったんだよね。

 

 

 

④ 岡田誠一さん(大橋)×山田健太郎君(全日本P)

                         ………60㎏ 8R

19勝(11KO)6敗(4KO)1分の33歳・神奈川県と、

8勝(6KO)7敗(2KO)1分の32歳・新潟県。

 

この試合は結局、79-73×2、79-74ってことで、

岡田さんが大差判定勝ちしたんだけどね……。

 

<1R~2R>

岡田さんはいつもの通り、試合序盤は一見やる気の無さそうなスロースタートで、

そこに付け込んだ山田君の強気のパフォーマンスが目立ちに目立って、

元チャンプの岡田さんは年齢的な衰えさえ感じさせたんだわ。

 

<3R>

ところがようやくエンジンがかかったような岡田さんが徐々に動き出して、

ラウンド後半の左ボディからは明らかに様相が一変して、

お互いの左顔面を比較するとまだ岡田さんの方が傷みは進んでたんだけど、

ストロークの小さなショットを力強く打ちこむテクニックで圧倒し始めたんだわ。

 

<5R>

前の回に相当打たれ込んでた山田君の消耗が浮き出てきて、

中間距離でさえ強く打てなくなってて、

そもそも二人のボディブローのレベルがまるで違ってたんだよね。

 

二人が共通して今一だったのはカウンターのタイミングを全く狙えてなかった事で、

特に山田君にとっては試合の流れを取り戻すのが難しくなったんだわ。

 

<6R>

山田君は仕掛けきれず飛ばし切れずのままで、

ラウンド中盤以降は同じくらいの手数を頑張ってはいたんだけど、

岡田さんはパンチの緩急でレベルの違うところを見せ付けて、

山田君の打たれ方の形の悪さだけが目立ってきたんだわ。

 

<7R>

強く前詰めされて突っ立たされる場面が多くなった山田君、

密着戦で岡田さんの叩くようなショートフックに晒されまくって、

左顔面がかなり赤く腫れてきてダメージの深さが見えてきたんだわ。

 

岡田さんの方も左目が塞がり加減になってきたんだけど、

これは試合序盤でのバッティングが主たる原因だったんだよね。

 

<8R>

山田君は殺気を孕んだ強いパンチが打てなくなってたんだけど、

一方の岡田さんにしても圧倒しまくって決着を付けるところまでは行かなくて、

勿論ポイントゲットは間違いのないところではあったんだけど、

何となくズルズルした感じのまま終了ゴング。

 

自分的には78-74だったんだけど結局、

79-73×2、79-74ってことで見たまんま岡田さんの余裕3-0勝ち。

 

 

 

⑤ 原隆二さん(大橋)×金沢晃佑君(大鵬)……LF 8R

21勝(12KO)2敗(2KO)のWBO2位、IBF4位、WBC6位、WBA11、

26歳・静岡県と、

14勝(7KO)6敗(1KO)4分の24歳・大阪府。

 

勝てば金沢君、ゴッソリの世界ランクをゲットする可能性もある訳で、

あくまで調整試合の原さんとは別次元のモチベーションだったんだよね。

 

<1R>

4~5㎝ほどデカイ相手に原さんがいつものような強めのプレスで、

金沢君も水準の動きは出来てたんだけど若干腰高のように見えたんだよね。

 

<2R>

金沢君は頭の位置がいつも同じところにあるような危険な感じがしてたんだけど、

1分20秒辺りから原さんが少し本気を出して腕振りの鋭さを増していった途端、

二人のスピード差も歴然としてきて金沢君の被弾が増えていったんだわ。

 

凶暴になった時の原さんはやっぱり流石で、

いきなりの左フックを何発か喰らった後の金沢君の右顔面が腫れてきたんだわ。

 

<3R>

とっても真面目で理に叶った動きを続けてた金沢君だったんだけど、

たまにはヤンチャ系を混ぜ込んだ方が効果的じゃないかって見てたんだけど、

開始1分半までに丁寧で細かい手数で優位に立って、

残り40秒からの原さんが仕掛け直しに出てきた場面でも、

互角に近くて実に勇敢に打ち合ってたんだわ。

 

<4R>

感じを掴んだのは金沢君の方だったみたいな先仕掛けで、

立ち遅れた原さんがショートワンツーを喰らってのいきなり鼻血で、

この辺りから原さんの動きの悪さというか突然の消耗が見えてきて、

下がる一方の防戦一方になってしまって、そのメッキリ感に場内も騒然としてきて、

その後終盤にかけて反撃したんだけど直後に攻め返されてたんだよね。

 

ってことで自分のスコアはここまでで丁度イーブンだったんだわ。

 

<5R>

原さんとほぼ対等の戦いが出来てた金澤君が自信を得ての却って前詰めで、

原さんの方は長い時間動き切れずにまるでヘバッてしまったかのようで、

顔面の傷み方も今や金沢君を遥かに超えてて、

殆どいいところナシのままだったんだわ。

 

<6R>

場内のそこここがザワザワしてきたラウンド序盤、

開始20秒からまたもや原さんが金沢君の連打に晒されてしまって、

明らかに効いたままダメそうな感じさえ漂ってきたんだわ。

 

金沢君に試合後の反省があるとすれば正にここからの数秒間で、

これは行けるぞって気を良くした彼が少し舞い上がったような攻め込みで、

そりゃあの場面、KO決着も見えてたから仕方ないところもあったんだけど、

もう少し様子を見ながらで充分だったのに無理に行き過ぎた感があって、

原さんを東ロープに追い詰めての一気呵成だった1分40秒、

原さんが手負いの獅子の如く、というよりもう殆どヤケクソだったと思うんだけど、

思いっ切り振り回した右フックが金沢君を直撃してしまったんだわ。

 

一発いいのを当てると何故か突然息を吹き返すのがボクサーの常な訳で、

そこからの原さんはそれこそそれまでとは全くの別人の如くで、

今度は逆に金沢君にロープを背負わせたままのラッシュラッシュで、

金沢君は最初の右フックが効いたまま無抵抗ボクサーになってしまって、

最後は相手方赤コーナーポストに押し込まれたところで、

原さんの強烈右フックを貰ってしまったところでストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで1分52秒、原さんの大逆転の劇的TKO劇だったんだけど、

正直二人共、反省すべき点が山ほどじゃないかって思ったなあ。

 

 

 

⑥ 井上浩樹さん(大橋)×藤田光良さん(鹿児島)……SL 8R

6勝(5KO)0敗のランク12位、サウスポー、23歳・神奈川県と、

10勝(3KO)2敗(1KO)のランク14位、サウスポー、26歳・熊本県。

 

ワタナベジムの松山真虎さんが来てて、

誰の応援なのって尋ねたら藤田さんは鹿児島時代の彼の戦友ってことで、

この日はヘルプセコンドを務めてたんだわ。

 

 

自分は藤田さんがもっとジャブを使って井上さんを困らせるかと思ってたんだけど、

井上さんのシンプルな組み立ての力づくに付き合ってしまってて、

これじゃあとても敵う訳ないって試合序盤から思ったんだよね。

 

井上さんはフォローの無い左ショット一本槍だったんだけど、

どっちかって言うと接近戦狙いに見えた藤田さんも、

そこから飛ばしきれない中途半端なままで、

それほどパンチ力のない藤田さんがどういう戦い方をしたいのか見えて来なくて、

4R残り1分からの密着戦で井上さんから左ショートアッパーを、

それも怒涛の6連発ほど貰っていきなり鼻血してからはそれこそメッキリで、

残り18秒、今度は左フックをまともに貰ってしまってからは一気にダメそうで、

10:8.5ほどもの大差が付いてしまった次のラウンドで終わりそうだったんだわ。

 

ダメージを回復し切れないままの5Rの藤田さんは初っ端から時間の問題で、

井上さんがどういうストップの仕方をするかがポイントになってきたんだけど、

相変わらず力づくってところだけが目立ってしまって、

パンチの強弱とかコンビネーションからはほど遠かったし、

カウンターで倒すっていう意識さえ無かったみたいな最後まで力づくだったんだわ。

 

結局5R2分25秒、誰が見ても藤田さんは既に無理そうで、

井上さんにしてみればキッチリ倒し切ってしまいたいところだったんだろうけど、

一方的に打たれるままになってしまった藤田さんに対して、

レフェリーがもう止めようねストップエンドだったんだよね。

 

ただ自分には実に大味な試合にしか見えなくて、

藤田さんは井上さんのことを事前に少しでも調べたのかってことだったし、

井上さんにしてもデビューからの力づく系の戦い方が変わってなかったんだよね。

 

彼は将来的にはもっと色んな技を見せてくれそうな予感があるから、

それこそ長い目でってことで……。

 

 

 

⑦ 松本亮さん(大橋)×坂本英生さん(フジタ)……56㎏ 10R

18勝(16KO)1敗(1KO)のランク4位、23歳・神奈川県と、

17勝(5KO)3敗(1KO)3分のランク11位、31歳・佐賀県。

 

<1R>

やっぱり松本さんの方が3~4㎝ほど上背優位だったし、

懐も深くてリーチも圧倒優勢で、そのせいかプレスにも自信が満ちてたんだわ。

 

坂本さんの方は若干低めに構えて応じてたんだけど、

圧倒的な迫力の松本さんは以前のように中途半端じゃなくて、

開始1分29秒に左右フックから更に右フックを打ち込んだその3秒後、

坂本さんが目線を切って屈み加減になったところに強烈左フックを打ち込んで、

ほぼリング中央だったんだけど、1分33秒にいきなりのダウンゲット。

 

何とかリスタートはしたんだけど鼻血出しながらの坂本さんのダメージは明らかで、

そこからの松本さんの手際の良さはそれこそ実に圧巻の限りで、

顔面ムチャ殴りに行きそうなところをまずは冷静なボディブローを打ち込んで、

南ロープ際で体を折ってガードが下がった坂本さんに決着の右ストレートで、

直撃されてしまった坂本さんが力なく崩れ落ちてしまったんだわ。

 

ダメージが抜けてないところでの大きな被弾だったもんで、

レフェリーもカウントすることなくの即のストップエンドだったんだわ。

 

 

結局1分57秒での早々の決着だったんだけど、

松本さんにとっては2年以上振り、9試合振りの日本人ボクサー相手で、

それまで訳の解らない連中を倒しまくってた時は、

ホントに強いのかって思ってたんだけど彼は多分ホントに強いボクサーなんだわ。

 

それと彼はもしかしたらスーパーバンタムの方がいいかも知れなくて、

スムースに動けてたし、打撃力も増してたんじゃないのかなあ。

 

 

 

坂本さんとは1年以上前だったかなあ、

確か最強後楽園で益田健太郎さんにTKO負けした後、

すぐ後ろの席で一人でその後の試合を観戦してた時に話をしたことがあって、

たった5分ほどのことだったもんで覚えてる筈はないって思ってたもんで、

医務室からの帰り道にすれ違った際にも黙ってたんだけど、

彼の方から話し掛けてくれて、何と自分の事を覚えてくれてたみたいで、

「何も出来ませんでした。何が当たったのかも解りませんでした。」 って、

殆ど傷のないスッキリした顔で言ったんだわ。

 

風邪を引いてはいけない状況だったもんで勿論長話は出来なくて、

それでも自分の感想を少し伝えたんだけどね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 松本亮さん

② 特にナシ

③ 特にナシ

 

 

 

全部の試合が終わった後、一息入れてたところにボクサーが二人。

 

彼らは女性にも男性にも好かれる性格と体型をしてる割にはカネがないもんで、

1万円くれたらでどんな不細工とでも付き合うっていう下世話な話しになって、

相手が男だったらどうなの?って聞いたら、

「50万円戴けたら……。」 ってまるでバカ丸出しだったんだけど、

間に入ってポン引きみたいなことをやったら結構稼げそうだね。 

 

 

 

それにしても3月競馬も前月から引き続いての全外れで、

これで1月21日から57レース連続スカってことなんだわ。                  

それでも1月8日の大儲けのお蔭でまだまだ余裕があって、

通算76レースに参加しての回収率は506%もあるんだけどね。

 

 

 

2017年3月25日 (土)

日記 (3/25)

 

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「黒猫のタンゴと申しやす。」

 

 

 

昨日、モダンジャズを流しながら音声を消して高校野球を見てたら、

不来方高校っていうのが出場してて、

何て読むのかって思ったら “コズカタ” ってことで、

何だか漢文読みの変わった校名だったんだわ。

 

そう言えば正式な学校名を知る直前には一瞬、

“フウライボウ” ってヤンキー読みしてしてしまったんだけど、

幾らなんでも “風来坊高校” なんでアニメじゃあるまいしね……。

 

彼らは何かの特別枠出場ってことで、案の定の弱小高校で、

結局3-12で負けてしまったんだけど、部員が10人しかいないもんで、

16安打されたピッチャーは交代要員がないまま165球も投げさせられてたし、

野手達の送返球もやたら山なりで全体に中学レベルにしか見えなかったん だけど、

そういうレベルのチームを出場させる意味って何なんだろうなあ……。

 

 

 

イギリスのEU離脱の元々のきっかけはアラブ系移民の大量流入に関して、

ドイツやフランスの方針と袂(たもと)を分かったことだったんだけど、

アメリカの移民に対する方針も無制限の流入を阻止する方向に転換しつつあって、

元々は移民によって築かれた国だったんだけど、

200年も代を継いでアメリカ生まれの人達が大多数を占めるに至って、

自らの生活を脅かす可能性を排除したがるのは解らないでもないんだよね。

 

海外のそういう状況を今は他人事として眺めてるけど、

もし例えば中国や朝鮮半島から際限なく移民が流入して来る状況を想像すると、

自分でも穏やかではいられそうにないのも正直なところで、

そういう意味では自分は昔からどちらかと言うと国粋主義系なんだけど、

それでも日本会議の連中のようなタイトな右翼ではなくて、

緩い左翼系路線の朝日新聞と同じくらいに緩い、

右翼系のノンセクトラディカルだと思ってるんだわ。

 

宗教でも思想でも極端に走ると本末転倒の結果を招く訳で、

本来は人類全体に公平にもたらされるべき筈の生きる上での幸福感とか、

経済的安定感の追及が特定の集団の利益訴求だけに偏ってしまって、

自らの勢力拡大の過程で本来の思想の根幹さえ見失ってしまうんじゃないのかな。

 

古今東西、世界で勃発した政治、軍事、経済紛争っていうのは、

常に自らが属する利益集団の勢力を維持拡大することを第一義としてて、

主義、思想を超えた人類の自由平等あるいは、

公平正義等を実現する為のものではなかったことは明らかで、

自らが属する組織集団を維持拡大する為には、

マフィアが縄張りを維持拡大しようとする発想と同じモノが必要なんだよね。

 

 

 

安倍首相夫妻が籠池一家とコンタクトを取ったのもそれがきっかけで、

自らの味方を増やそうとする余り、レベルの低い連中とも付き合ってしまって、

結局最後は内部紛争を引き起こしてしまったって感じなんだよね。

 

誰が事実に背いたことを言ってるのか、

国会での与野党の証人喚問の手緩さといったら呆れるばかりで、

こんなにトロ臭くて日本はホントに大丈夫なのかって思ってしまったんだわ。

 

 

 

自分の利益しか考えてないっていう点ではボクシング業界も同じであって、

そもそもはボクサーあってのジムやボクシングだと思うんだけど、

そのボクサー達から搾取することだけに奔走してるジム経営者も多くて、

それはもう信じられないほど数が多くて、

JBCも協会も彼らを守り切れてないのも実に悲しい現実な訳で、

自分は今、そのうちの最悪に近いジムと正面から対峙してるんだけど、

そういう悪徳ジムの後ろ盾になってるジムもあるし、サポートしてる後援者さえいて、

連中はホントにそのジムの諸々の悪行の実態を知っての上かってことで……。

 

ことファイトマネーに関しては、

誰もが知ってるような首都圏大手ジムでのインチキは当然皆無なんだけど、

元より日本の280ジムの全てを調べた訳ではないんだけど、

決められたファイトマネーをボクサーに支払ってないジムが山ほどある中、

真面目にキッチリやってる小さなジムが存在してるのも事実なんだよね。

 

そんな中のあるジムの方針はそれはもう感動的なほどボクサーに優しくて、

色々一段落したら詳しいことを書いてみるつもりなんだけど、

世の中、悪党ばかりじゃないんだなってシミジミしてしまったんだよね。

 

 

 

2017年3月23日 (木)

後楽園ホール・3月22日

 

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梅が咲きました。

 

 

 

4~5年前のエジプトでの話なんだけど、

プロサッカーの試合でサポーター同士のケンカがあって、

結果74人が死亡した事件があったんだけど、

最近、ホームサポーター達の中の首謀者10人に死刑判決が下されたんだわ。

 

他39人に5年から15年の懲役刑が課せられたんだけど、

連中は事前に刃物を用意してたってことで、その悪質さが裁かれたんだけど、

因縁の試合だったのかも知れないんだけど、サッカー観戦に刃物持参って……。

 

 

 

昨日の後楽園ボクシングはタイトル戦にも勿論期待感があったんだけど、

4連敗中の2人と3連敗中のボクサーの勝敗の行方が気になって気になって、

成り行きによっては彼らの見納めになってしまうかも知れないって、

個人的にはそういう緊張感も満々だったんだよね。

 

 

 

① 白鳥光芳君(T&T)×鈴木拓也君(レイS)……50㎏ 4R

3勝(2KO)2敗1分のサウスポー・29歳・神奈川県と、

3勝(2KO)2敗1分の23歳・東京都。

 

右と左の違いと年齢差はあるんだけど、KO率含めて全く同じ戦績の二人。

 

<1R>

まず先に仕掛けて行ったのは鈴木君で、

気持ちが整ってなかったような白鳥君は完全に立ち遅れてしまって、

いい場面を作るどころか腕振り自体も自信無さ気だったんだわ。

 

鈴木君も終始振りがデカ過ぎてたから、

白鳥君はその打ち終わりを狙ってるのかとも思ったんだけど、

そうでもないみたいなまま明らかに勢い敗けしたまま終了ゴング。

 

 

技術が無いなら気持ちを見せるっていう最低限のレベルにも達してなくて、

こりゃ勝負あったなってことでここで一旦休憩タイム。

 

 

4R中盤に戻ってみたらブリーチした白鳥君の髪の毛が血に染まってて、

あるジムの会長に 「どんな感じですか?」 って聞いたら、

「その後赤コーナーが結構頑張って悪くてもイーブンじゃないかなあ。」 って、

あれれれって感じの答えが返ってきて、発表スコアを聞いてたら、

39-37×2、39-38ってことで何となんと白鳥君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

白鳥君に付いてた血は実は相手の返り血だったみたいで、

周囲の人達には面白い試合を見逃したなってからかわれてしまったんだわ。

 

試合後少し経ってから本木会長と白鳥君が一緒のところに行き合ったもんで、

見てなかった事を平謝りしたんだけど白鳥君は薄々自分の事を知ってるみたいで、

スロースターターぶりは本人も自覚してるところだったんだわ。

 

 

 

② 氏原文男君(F赤羽)×山口拓也君(W日立)……60㎏ 6R

4勝(3KO)6敗(2KO)の30歳・高知県と、

3勝(2KO)6敗(1KO)2分の31歳・茨城県。

 

相手は岩原慶君、永田翔君×2、正木脩也君っていう強豪達ばかりだったけど、

氏原君は現在4連敗中で、この試合に負けたら流石に……って、

見てた自分も試合前から緊張感に満ちてたんだわ。

 

一方の山口君も大きく負け越してはいるんだけど、

前回は1RTKO勝ちして3連敗を払拭して気合が入るところだったんだよね。

 

<1R>

氏原君よりガタイの太い山口君が思ってた通りのブルドーザーボクシングで、

とにかく前詰めからのブン回し系だったんだけど、

氏原君は大きく被弾することなく正確な当て込みで終始優勢を保ってたんだわ。

 

このまま氏原君のポイントゲットで終わると思われた残り7秒、

大きく振り出した右フックがヒットして山口君が逆転ポイントゲット。

 

<2R>

気を良くした山口君が更にゴリゴリ度を上げていったんだけど、

氏原君も焦って巻き込まれることなくの奮闘だったラウンド中盤、

一瞬の距離が出来たその瞬間を氏原君が見逃さなくて、

とっても効果的なワンツーを連続ヒットさせて、

山口君の左目上を大きくヒットカットさせたんだわ。

 

被弾してしまった山口君も怯むことなくの即の反撃だったんだけど、

それでもやっぱり細かいショットの正確性で氏原君が上回り続けたんだわ。

 

<3R>

お互いに重量感はあるんだけどスピード不足が拭えない中、

山口君の体勢とパンチが流れてしまうのが目立ってきて、

大きな仕掛けがアダになって更に被弾を増やしてしまってた開始33秒、

山口君のカット傷にドクターチェックが入ってそのまま即のストップエンド。

 

 

ってことで正式には0分35秒、氏原君のTKO勝ちだったんだけど、

彼にとってはほぼ1年半ぶりの勝ち星ってことで、

試合後暫くして古里トレーナーと会った時の喜び方も半端じゃなかったんだわ。

 

 

 

③ 新座宏君(F赤羽)×窪田晃則君(SRS)……Fe 6R

4勝(2KO)2敗(1KO)の35歳・埼玉県と、

4勝(2KO)2敗のサウスポー、29歳・岐阜県。

 

この試合の二人も勝ち負け数が全く同じ同士の一戦。

 

この試合に関しては勝敗の行方はセコンドの果たす役割が大きいと思うって、

試合前にSRSジムの坂本会長に話してたんだけどね……。

 

<1R>

同じような体型の細身の二人は確かこれが初の6回戦だったんだけど、

お互いに、もう少し距離の感覚が欲しいところで、

力の入り難い距離での迫力に欠ける絡み合いに終始してたんだけど、

残り58秒、窪田君の左の打ち終わりに新座君が右を当て込んで、

全体を通して殆ど目立った有効打が無かった中で唯一のアピールだったね。

 

<2R>

お互いに、中間距離では殆ど攻め手を欠いたままで、

正しくセコンドが勝たせるような試合になってしまったんだけど、

二人共、接近戦でも突っ突くような弱々しいパンチしか打ててなかったんだけど、

辛うじてこのラウンドは窪田君が手数勝ちしたんだわ。

 

 

お互いに冷静な距離感を失ったままだったし、

一方では無我夢中さも欲しかったところでもあって、

自分が求めてるボクシングとちょっとかけ離れてしまったもんで一旦離席。

 

 

結局、59-55、58-56、58-57って結構散らばったんだけど、

それでも窪田君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 土屋浄司君(F赤羽)×関根翔馬君(ワタナベ)……SL 6R

5勝(5KO)4敗(3KO)2分の23歳・東京都と、

3勝(1KO)4敗(2KO)2分の30歳・東京都。

 

<1R>

最初の1分間、関根君はガードを固めたまま詰め詰めしてたんだけど、

その間殆ど手を出さないまま、土屋君の方が下がりながらもよく手が出てて、

殆どがグローブの上からではあったんだけど、とにかく攻勢を取ってたんだわ。

 

接近しないと手を出さない関根君は上体が硬く固まってしまったみたいで、

スムースな腕振りからは程遠いし、このままではポイントの取りようが無くて……。

 

<2R>

フルガードしてる時は絶対打って来ないって土屋君が見切ったみたいで、

1Rと殆ど変わらない状況が続いたんだけど、

1分15秒、関根君の左フックがやっとのことのヒットだったんだけど、

もう少し小さなストロークで早く打てないのかなあって感じでもあったんだわ。

 

一方の土屋君もいきなり口を開き始めて疲れたのかって雰囲気が漂ってきて、

そう言えば何となく強く打ち切れなくなってきたんだわ。

 

<3R>

関根君にも可能性が見えてきて更にゴリゴリ度を上げていって、

そこそこのボディブローを打ってたんだけど、

ラウンドトータルの印象では辛うじて土屋君の手数が上回ってると思ったなあ。

 

<4R>

関根君の強い前詰めはまだまだ健在で、

度々相手をコーナーに追い込むんだけど、そこからの手遅れが目立って、

土屋君も必ずしも正確なヒットには繋げられなかったんだけど、

それでも関根君の手数の少なさと比べるとまだ優位を保ってたんだよね。

 

<5R>

このままだとズルズル負けが見えてきてしまいそうな関根君、

どこかで弾けないとマズイと思ってたんだけど、

彼の希望する密着戦になった際でも肘を畳んで角度を工夫しながら、

粘り強く小ヒットを捻じ込んでたのは終始土屋君だったんだわ。

 

<6R>

顔面の傷みは関根君の方が進んでて、特に右目下の腫れが目立ってきて、

ここにきて今更逆転のビッグパンチも望めそうにもなくて、

ってことで一旦離席したんだけど結局、

59-56×2、58-56ってことでやっぱり土屋君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

⑤ 戸高達君(L玉熊)×太田輝君(五代)……50㎏ 8R

5勝(1KO)1敗1分の27歳・東京都と、6勝(2KO)6敗(3KO)の21歳・兵庫県。

 

太田君はここんとこ3連敗中で、テキパキしたいいボクシングはするんだけど、

決定力に欠けるところがあるし、打たれ込むと簡単にヘタレてしまうところもあって、

まだまだ若いんだけど、この先も続ける為には違うところも見せる必要もあって、

優秀な勝率の相手にどれだけ出来るかが試される試合だったんだわ。

 

<1R>

相手が様子見加減の中、まずは太田君が鋭くて正確なジャブジャブで先攻して、

中々いい立ち上がりだったんだけど、くれぐれも調子に乗り過ぎないことで、

打ち終わりを狙われないように集中が必要なんだよね。

 

若干前振り無しのいきなり系ではあったんだけど戸高君、

残り10秒からのハードヒットには中々の迫力があったんだわ。

 

微妙なスコアだったんだけど、ラウンド中盤過ぎまでのヒット数で太田君かなあ。

 

<2R>

中盤までは太田君の頑張り手数勝ちで、

右アッパーを混ぜ込んだコンビネーションがとっても見栄えが良かったんだけど、

残り1分28秒の南東ポスト近く、戸高君が連打の最後の右フックをヒットさせて、

若干押しこむようなフォローで太田君からダウンゲット。

 

この一発で太田君は左目上をヒットカットしてしまったんだけど、

大きくダメージを引きずることないリスタートが出来てて、

その後は却って手数で上回ってたんだけど、どうも当たりが軽かったんだよね。

 

<3R>

一つ一つのショットの力強さに差が見えるようになって、

カウンターを狙い切れてない太田君にはシンドイ展開になりつつあったんだわ。

 

<4R>

踏ん切りを付けたか太田君が一気の飛ばしで、

それに応じた戸高君との間でいきなりの激闘激闘が始まって、

太田君は正面から受け止め過ぎじゃないかって思ったんだけど、

リング中央南東寄りのところで太田君の右ストレートがヒットして、

若干頭も当たってたような感じが無くもなかったんだけど、

とにかく戸高君の左目上を大きくヒットカット出血させたんだわ。

 

<5R>

太田君のカット傷からの出血はとっくに治まってたんだけど、

戸高君のそれは止まりそうになくて、

だから戸高君はストップ負けにならないようにっていきなりの飛ばし飛ばしで、

太田君も正面からそれに応じての血みどろ戦が始まって、

残り52秒で戸高君のカット傷にドクターチェックが入った後は更に激化して、

二人共、そんなんであと3ラウンド分持つのかって程の正しく死闘だったんだわ。

 

<6R>

驚くべきことに二人はまだまだ元気満々で、

お互いの目の色には何の迷いがないような凶暴な真剣さに溢れてて、

場内からは惜しみない拍手が鳴ってた中、

流石に戸高君の出血は続行し難い状況にまで進展してしまって、

開始32秒、再度のドクターチェック後即のストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

あの傷の中、ストップされるより先に相手を倒すことに全力出ししてた戸高君は、

それこそ本物のボクサーって感じのパフォーマンスだったし、

死にもの狂いの反撃をしてた太田君も絶賛モノでとっても感動したんだよね。

 

 

正式には0分33秒で太田君のTKO勝ちだったんだけど、

この先もこの二人のボクサーは見逃さない方がいいって思ったなあ。

 

 

戸高君は薄っすら自分のことを知ってたみたいで、

自分の感想を真面目に聞いてくれたんだけど、

太田君の方もそれこそ満面の笑みで1年半ぶりの勝利に弾けてて、

控室への帰り道、血だらけのまま両手を拡げて抱き付かんばかりで、

申し訳なかったんだけど自分、危ういところだったんだわ。

 

 

 

⑥ 稲垣孝君(F赤羽)×垂水稔朗君(協栄)……W 8R

18勝(8KO)14敗(5KO)2分の31歳・東京都と、

5勝(3KO)3敗(1KO)3分の23歳・愛媛県。

 

現在日本人ボクサーには4連敗中の稲垣君は仮にも元ランカーだし、

3倍ほどの試合キャリアもあるってことで迷いはしたんだけど、

稲垣君が何とか勝つんじゃないかっていうのが事前の予想だったんだけど、

試合が近づくにつれその予想が大きく揺らぎつつあって、だから、

試合前にちょっとだけ話をしたのは垂水君の方で……。

 

<1R>

二人のジャブには随分とクオリティー差があって、

垂水君はそこから戦い方の全般をしっかり組み立ててた一方、

稲垣君はジャブには次の右を振る為の単なる前振りの役目しか与えてなくて、

垂水君は距離キープのジャブから次のショットへの繋がりもスムースで、

リズム感を掴んだみたいで残り30秒からのショートブローでも圧倒してたんだわ。

 

<2R>

稲垣君は得意のいきなりガァーッと力づくで仕掛け始めてたんだけど、

開始43秒、垂水君は相手のその大きな仕掛け終わりに綺麗に右を合わせて、

ショートストレートだったんだけど抜群のタイミングだったんだわ。

 

稲垣君は更に距離を詰めてガチャガチャさせていったんだけど、

有効ヒットの殆どは垂水君だったんだよね。

 

垂水君にはもっとボディブローが欲しいところでもあったし、

もう少し巧いこと足を使えるといいのにとか、

ショートの打ち合いの際にはもっと前傾した方がいいのにとも思ったんだけどね。

 

<3R>

開始38秒、垂水君の右フックがここまでで一番のクリーンヒットを見せて、

稲垣君の足元を明らかにバタつかせたんだわ。

 

垂水君は残り55秒でも右ストレートを綺麗に打ち込んでたし、

焦りが浮き出てきた稲垣君はやたら雑な大振りが目立ってきたんだよね。

 

<4R>

密着戦になった際に稲垣君のシツコサに負けないことだって思ってたのが、

その密着戦で延々シツコク打ち込んでたのは垂水君の方で、

接近戦でも常に先攻されてしまってる稲垣君は正に暗中模索って感じで、

今更中間距離でやり直すっていうのも危険度が高過ぎるしなあ……。

 

<5R>

開始23秒、お互いがイッセノセで右を振りかざした際、

大きくバッティングして垂水君が眉間をカットしたみたいでドクターチェック。

 

大事にならずにリスタートしてからは何だか垂水君の左が当たりまくって、

稲垣君はダメージを悟られることのないように踏ん張ってはいたんだけど、

得意の密着戦でもゴリゴリし切れず、腕振りにも鋭さがなくなりつつあって、

明るい見通しを見つけ難い状況になってしまったんだわ。

 

<6R>

ラウンドが進むにつれ稲垣君からは以前の面影が薄れていって、

繋ぎのジャブさえ打てなくなったまま、力を溜めて一瞬の間を狙って、

エイヤッて一発大きく振りかざすだけになってしまってて、

元々一発必殺系ではないから大逆転KOっていうのも予想し難くて、

このラウンドは垂水君の山ほどのジャブで頭を跳ね上げられまくってたんだわ。

 

垂水君は全く手数落ちの兆候も無かったし、

猛牛系の相手に対してもフィジカル負けしそうにもなかったし、

ってことで最早勝負あったってことで離席したんだけど、

後でスコアを確かめたら79-73、79-74、77-75ってことで、

勿論垂水さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

最後までキッチリ見てた訳ではないから言い切れないんだけど、

77-75っていうスコアにはちょっと首を傾げた訳で、

そういえばこのレフェリーは最近、こういう事が多くて、

つまり他のジャッジとかけ離れたスコアリングをすることが目立ってて、

先週もその前にも理解し難いイーブン裁定をしたことがあって、

ちょっと前までは自分と近いことの方が多かったもんでとっても不思議なんだよね。

 

 

自分が相手の勝ちだって事前予想してたのを知ってか知らずでか、

試合後の垂水君は気持ちよくグローブタッチしてくれたんだわさ。

 

垂水君の応援には天笠尚さんとか宮崎辰也君も来てたんだけど、

瀬藤幹人さんも久し振りの後楽園ホールだったんだわ。

 

 

メインの試合の前に村中優さんの世界挑戦に関するお披露目があったんだけど、

それが終わった後に彼が声を掛けてくれて、色々頑張ってねってことで……。

 

 

 

⑦ 中川健太さん(レイS)×船井龍一さん(ワタナベ)

               ………日本 SF タイトル戦 10R

13勝(9KO)2敗1分のチャンピオン、サウスポー、31歳・東京都と、

26勝(18KO)7敗(3KO)のランク1位、31歳・東京都。

 

この試合も迷った末中川さんの勢い勝じゃないかって予想だったんだけど……。

 

殆どの人は知ってると思うけど、この二人は高校の同級生で、

二人でその高校にボクシング部を作った仲であった訳で、

1年遅れでプロデビューした中川さんは一旦身を引いた後、

その後の船井さんの活躍を目にして再度チャレンジってことで、

だから二人の試合数には倍ほどもの差があるんだよね。

 

でもその少ない試合数の中川さんの方が先にチャンピオンになって、

船井さんの心は揺れに揺れた訳で、ケガも多かった12年目な訳で、

そういうのは何だかアニメのストーリーみたいな訳で……。

 

二人を知ってる自分としては少し離れた所に移って、

一人静かに試合の行方を見守るしかなかったんだよね。

 

試合開始前のボクサー紹介の際には船井さんへの声援の方が大きかったね。

 

<1R>

中川さんはかなりの倒し屋なんだけど、それは単に一発屋ってことではなくて、

長くて届きのいい必殺系の左ストレートを素早いコンビネーションに混ぜ込んで、

それを相手を眩惑させるようなフットワークの中に潜ませるもんで、

中々攻撃を見極めさせない魔術師系なんだよね。

 

っていうような動きを予想してたんだけど、少なくとも試合の立ち上がり、

中川さんはいつもの魔術師系は封印してたみたいで、

まずはごく普通のボクサーで始めてた中、船井さんはいつも通りで、

相手から一発だけ左ストレートを薄く貰ってはいたけど、

その他、ジャブの届きと精度で上回ってたし、

有効性はそれほどではなかったけど、それでも数発の右ヒットでポイントゲット。

 

終盤、バッティングがあって中川さんの眉間が薄くカットしてたね。

 

<2R>

慎重というか二人共、まだまだ其々のリズム感を確認しながら、

相手との間合いと踏み込みのタイミングを計り合うことに長い時間を使ってて、

そろそろかなって思い始めてた残り1分08秒、

船井さんの被せ打つような左フックが直撃して、

一瞬中川さんが大きくヨロケてしまったんだわ。

 

そこに至るまでは中川さんの素軽いフットワークが目立ってたんだけど、

この日の中川さんにはいつもの迫力が無いなあって思ってたところで、

船井さんの無駄の無い動きの方に安定感を感じてたんだけどね。

 

<3R>

若干攻勢を強めていった中川さんがまずは左ストレートを当て込んで、

さあどうなるって見てたら船井さんは思いの外見てる時間が長くて、

殆ど目ぼしい攻撃をしないままだったんだわ。

 

<4R>

船井さんの消極的なところが目に付き始めて、

カウンター狙いにしても極端過ぎじゃないかって、結果的には後手後手で、

慎重なのか変な遠慮があるのかって思いも湧いてきてた残り35秒、

お互いのパンチが一瞬交錯した刹那、中川さんが大きく弾き飛ばされて、

それは必ずしも直撃パンチの効果ではなかったと思ったんだけど、

それでも見た目の印象的には大いに船井さんに味方したんだわ。

 

<5R>

いつどちらが飛ばすのか、大きく仕掛けるのかって感じだったんだけど、

タイトルが懸かってればそう無暗にいけないことも解る訳で、

何かが起こる前の静けさのようでもあって、

これだけの強打者同士の試合が平穏に終わる筈がない訳で、

それでもお互い、まだ単発のやり取りに終始してて、

ボディブローのコンビネーションさえ見せてくれなかったんだわ。

 

試合の半分を終えたところでの中間採点は49-46×2、47-48ってことで、

これまた何てとっ散らかったスコアなんだってことだったんだけど、

とにかく船井さんの2-1リードってことだったんだわ。

ちなみに自分は48-47で船井さんだったんだけどね。

 

<6R>

中間スコアを聞いて飛ばすのは中川さんだなって思ってたんだけど、

元気を得た船井さんの方が初っ端からの積極策で、

まずは中川さんをロープ際に追い詰めてのボディラッシュで

勿論その際中川さんも打ち返してたんだけど、

右ショートフックの殆どがオープン気味だったし、

接近戦でのフィジカル競争では船井さんが圧倒してたんだわ。

 

距離を含めて中川さんの若干中途半端な戦い方が続いた中、

残り30秒、ショート戦の精度と強さでは敵わないと思ったか、

何と中川さんが自分から下がってたんだよね。

 

<7R>

気が付けば顔面のダメージは中川さんの方が進んでて、

赤味も腫れもかなり目立つようになってきて、

気が付けばいつもの溌剌さというか迫力の微塵も感じられなくて、

全くいいところを見せられないままだった残り1分04秒だったんだわ。

 

それ程の強打には見えなかったんだけど船井さんの右ストレートがヒットして、

一瞬怯んだ感じの中川さんに対して船井さんがここぞの一気ラッシュで、

そのまま西ロープに追い込んでのボディラッシュを上に繋げて、

一気に決着が付いてしまいつつあったのが残り16秒、

そこからまたもや同じような攻撃の末の残り9秒、

最後は再々目の右ストレートだったんだけど、

中川さんが右方向へ逃れようとしたところに大直撃で、

堪らず中川さんが赤コーナーの真ん前で倒れ込んでしまったんだわ。

 

中川さんは反射的に立ち上がろうとロープを掴んだんだけど、

踏ん張り切れず再度崩れ落ちてしまってカウントが進む中、

ついに陣営からタオルが投げ込まれてストップエンドで2分59秒、

船井さんのKO勝ちだったんだけど、ほぼカウントアウトだったんだよね。

 

 

思い返して見ればフィニッシュの右ショットのもっと前の右で、

既に決着は付いてた訳なんだけど、仲間のボクサー達から聞いてた通り、

船井さんはナチュラルのスーパー・ハードパンチャーだったんだわ。

 

 

控え室に戻る船井さんとグータッチしたんだけど、

アドレナリンの噴出がまだ納まってなかったみたいで、

そりゃもうエライ勢いで弾き飛ばされてしまったんだわ。

 

船井さんの応援には福原力也さん、佐藤洋輝さん、久我勇作さん、金城智哉さん、

河野公平さん、麻生興一さん、荒川仁人さん、京口紘人さん、木村隼人さんって、

沢山の現役や元ボクサー達が集結して大騒ぎだったんだけど、

大川泰弘さんも 「俺が止めてからワタナベジムに風が吹いてきたぜ。」 って、

カッカッカッて笑ってたんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 船井龍一さん 

② 太田輝君と戸高達君

③ 垂水稔朗君、氏原文男君

 

 

 

途中でパソコンがフリーズしてしまったし、

例の籠池氏の証人喚問を見てたりもして遅くなってしまって悪しからずです。

 

 

 

2017年3月20日 (月)

クアドラス、ゴンサレス、ゴロフキン。

 

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左がゴンサレス、右がクアドラスだった筈が……。

 

 

 

この冬初めてエアコンを使わないほど今朝は暖かくて桜の開花も間近だね。

 

 

 

録画しておいた昨日の4試合分の “エキサイトマッチ” を一気見したんだけど、

解説は浜田さんと村田さんだけで十分じゃないのかなあ……。

 

 

 

☆ カルロス・クアドラス×ダビド・カルモナ……SF 10R

34勝(26KO)1敗1分の28歳・メキシコと、

20勝(8KO)3敗5分の25歳・メキシコ。

 

カルモナは井上尚弥さんの拳を傷めさせるほどの頑丈な体をしてて、

そこそこ力強く振る割には思いの外KO率が低いんだけど、

その分十分な打たれ強さを備えてるんだよね。

 

クアドラスの方は相変わらず動きの速いロボコップみたいな感じなんだけど、

女性受けする為には背中の吹き出物を何とかした方がよくて、

誰かが “プロアクティブ” を紹介して上げるといいんだわ。

 

 

この試合を経てゴンサレス×シーサケット戦の勝者と戦うことが決まってる、

正しく世界前哨戦のクアドラスが普通に勝つんだろうなあって見てたんだけど、

この日のカルモナはディフェンスがグッドグッドで攻撃もタイトで粘り強くて、

終始クアドラスを困らせ続けてたんだわ。

 

ただ、残念ながらカルモナにはここぞの決定力が欠けてたもんで、

クアドラスを追い込み切るまではいかなくて、

結局は97-93×2、96-94ってことでクアドラスの3-0勝ちだったんだけど、

勝ったクアドラスもそんなんでこの先大丈夫なのかあって感じだったんだわ。

 

クアドラスは大きく攻め込む時に腕が体からかなり離れて雑々だったし、

打ち終わりの際の頭の位置がとっても危なっかしかったんだわ。

 

それでもチャンスと見ればガンガン振りに行く彼は魅力的ではあったんだけど、

5Rに左ボディを効かされてしまってからは色んな躊躇が見えてきて、

それ以降、自信を持ったカルモナのストロークを大きく強くさせてもいたんだわ。

 

試合中盤、流れがカルモナに移り加減になった後、

相手の決定力不足に助けながらも盛り返したのは流石だったんだけど、

それでも96-94が妥当じゃないかと思われるほどの接近スコアで、

1ラウンド分の行ったり来たりほどの差しかなかったんだよね。

 

 

最初っから接近ガツゴツ戦で行くのか、アウトボクシングに徹するのか、

クアドラスはその緩急を目指してたのかも知れないんだけど、

何だか中途半端な戦い方をしてたような印象が強く残ったんだわ。

 

 

 

☆ ローマン・ゴンサレス×シーサケット・ソールンビサイ

46勝(38KO)0敗の29歳・ニカラグアと、

41勝(38KO)4敗1分のサウスポー、30歳・タイ。

 

シーサケットはクアドラスに負けた後14連勝中(13KO)ってことなんだけど、

ゴンサレスはそのクアドラスに勝ってるから、やっぱり最強はゴンサレスってことで、

っていう目で見てたんだけど、これがまあ……。

 

1Rは見てて好ましい中間距離から始まったんだけど、

ゴンサレスはシーサケットの左があまり良く見えてないようなところがあって、

最初にクリーンヒットを貰ってしまってから何だか調子が今一のようで、

残り40秒辺りで右フックをボディに貰ってしまってダウンしてしまったんだわ。

 

ちょっとバランスを崩してたところでもあったし、頭も当たってたんだけど、

とにかく弾かれたように吹っ飛ばされてしまったんだわ。

 

気を良くしたシーサケットがそこから益々ガツゴツ度を強めていって、

それにつれゴンサレスがディフェンスに時間を割くことが多くなって、

2Rにバッティングで右目上をカット出血してからは、

表情というか目の色に戸惑いのようなモノが浮いてるように感じたんだよね。

 

それ以降は距離を潰した接近戦が延々だったんだけど、

より力強く振れてたのはシーサケットの方で、

この日のゴンサレスの腕振りには終始若干のタルさが付きまとってたんだわ。

 

それでもゴンサレスは中盤以降はかなり盛り返していって、

6Rには一瞬倒せそうな雰囲気も見せたんだけど、

またもやのバッティングで水を差されたような感じで、

右顔面が血だらけになってしまったんだわ。

 

何度目かの注意を受けた後だったもんでシーサケットが1点減点で、

結局こういうのが勝敗を分けるんだよなあって見てたら、

ゴンサレスの方も流血が目に入るのか飛ばし切るってところまでは行かなくて、

相当貰いながらも全く怯まず即の反撃を繰り返すシーサケットのヒット率が高くて、

何となく負傷ストップを期待してたような感じも見受けられたゴンサレスを圧倒して、

試合終盤にかけて再度ポイントバックしたって感じだったんだよね。

 

 

ってことで自分には114-112×2、113-113の2-0っていうスコアは、

シーサケットの僅差判定勝ちっていうのはとっても妥当だと思ったんだよね。

 

 

どんなに強いボクサーでも相手得意の距離と戦い方に引き込まれてしまうと、

苦戦を免れないってことで、この試合に限って言えば、

シーサケットが巧い戦い方をしたってことで……。

 

 

 

☆ ゲンナディ・ゴロフキン×ダニエル・ジェイコブス

36勝(33KO)0敗の34歳・カザフスタンと、

32勝(29KO)1敗の?歳・アメリカ。

 

ジェイコブスもこの戦績のWBAの王者だし、そんなに簡単ではないと思うんだけど、

結局はゴロフキンがなぎ倒してしまうんじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

長身で手足の長いジェイコブスはやたら懐が深かったし、

スピードのある長短と上下を巧みに組み合わせてくるハードヒッターで、

ゴロフキンと言えども安易に入って行くと危ない感じが初っ端から満々で、

力づくでいけない分若干手をこまねく様な感じの序盤だったんだわ。

 

基本的な力量差が少ない相手だと流石のゴロフキンも苦戦するのかってことで、

結局は4R、相手をロープに詰めたところで右を2発ヒットさせて、

ジェイコブスからダウンゲットしたのが勝敗の分かれ目だった訳で、

115-112×2、114-113の3-0勝ちはしたんだけど、

スコアが発表されるまでの時間は結構ハラハラだったんだわ。

 

 

やたら強い相手を前にして一体何を武器にして戦うかってことに関しては、

ジェイコブスの方が上回ってたと思ったんだけど、

そのジェイコブスにしても巧く戦ったとは言え、

ゴロフキンを圧倒しまくる場面は作れてなかったんだよね。                                                    

ってことは苦戦したとはいえ、やっぱりゴロフキンが強かったってことで……。

 

 

 

番組の一番最初にライト級の10回戦をやってたんだけど、

ライアン・マーティンっていうボクサーがやたら凄くてね。

 

彼、8RTKO勝ちしてこれで18勝(10KO)0敗なんだけど、

デカイ体をしてるのに実にタイトなボクシングをしてて、

長いリーチを利した戦い方だけじゃなくて、ショートブローもとっても巧みで、

必ずしも一発屋ではなくて徐々に相手を弱らせるような戦い方をするんだけど、

ストレートとフック系、上下、長短の打ち分けがもう惚れ惚れモノだったんだわ。

 

ディフェンスも抜群なもんで彼を一発で倒し切るのも難しそうで、

今WBCのアメリカ大陸チャンピオンって地域タイトルフォルダーなんだけど、

長い時間をかけることなくメインイベンターになりそうなんだわ。

 

 

 

明日はあるボクサーの活動の手助けをするんだけど、

それが最終的に彼の救いにならなければ自分はボクシングから身を引くって、

そういう覚悟というか心構えで臨むつもりなんだわ。

 

 

 

2017年3月18日 (土)

後楽園ホール・3月17日

 

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「ハーイ、先生、その問題僕解けま~す。」

 

 

 

朝食後の食器洗いは自分の役目で、

二人暮らしだから大したことはなくて、

お湯を使うまでも無くてチャチャッと水で洗ってるんだけど、

その水の冷たさが随分違ってきて、春が近いことを知らされるんだわ。

 

 

 

渡世の義理や人に誠を欠く人間は何処にでもいるものなんだけど、

身近でそういうのと出会うと元々スルー出来ない性分で、

相手の悪質度によるんだけど、今関わってる相手は抹殺に相当するもんで、

そいつを追い詰めるべく色々と画策中ってことで……。

 

 

 

① 若原義敬君(協栄)×デシエルト長池君(青木)

                        ………Mm 8R

8勝(4KO)6敗(3KO)の35歳・兵庫県と、

8勝(1KO)2敗1分の30歳・東京都。

 

若原君はキャリア12年、長池君は2年って随分経験差はあるんだけど、

二人共、技を見せるタイプではなくて気持ちを見せるタイプのボクサーで、

フルラウンドになるのは必至なんだけど飽きさせないんだよね。

それにしても入場曲の段取りがちょっと間抜けだったなあ。

 

<1R>

予想通り迫力には欠けるんだけど、30男の頑張り合いで、

距離を潰した打ち合いはまずは若原君が手数で圧倒して、

終了ゴング寸前に長池君も中々いい右ストレートを打ち込んでたんだけど、

中盤過ぎに鼻血を見舞わせるほどの手数差で若原君が先行ポイントゲット。

 

<2R>

一から出直しってことで長池君も飛ばしていって、

最初の1分間は手数的にはほぼイーブンだったんだけど、

当たりの正確さでは若原君優位に推移してて、

その後、長池君のボディショットが見栄えが良かったんだけど、

顔面への打撃の精度はやっぱり若原君だったなあ。

 

<3R>

お互い、一方的にさせない踏ん張り合いで、

追い込まれそうになったところからの必死の盛り返しに気持ちが溢れてて、

気が付けばいつの間にか若原君の顔面もそこそこ赤くなってきたんだわ。

 

<4R>

延々の接近戦の割には二人共、全くクリンチの無い綺麗な戦い方をしてて、

今更画期的な戦法は出て来ないんだけど、一方では全く劣化も見せてなくて、

試合序盤にペースを獲られかけた長池君の挽回が際立ってこれでイーブン。

 

<5R>

体力と気力の削り合いの中、若干の手数差で若原君が盛り返し。

 

<6R>

長池君の鼻血も止まり切らなかったんだけど、

若原君は両目横の腫れも目立ってきて、ついに右目上をヒットカットされたんだわ。

 

ラウンド半ばでのその若原君の一段落の際に長池君も攻め切れなくて、

ちょっと混沌としてきた中、それでも残り30秒からのヒットヒットで長池君。

 

<7R>

ポイントの振り分けが難しいラウンドが続いてたんだけど、

このラウンドも序盤は長池君、1分半からは若原君って感じだったんだけど、

残り1分からの頑張りで僅かながら長池君かなあ……。

 

<8R>

二人に相手を揺らがせるパンチを期待するのが難しくなってきて、

そうなるとやっぱり手数勝負しかなくなる訳で、

それはお互いに解ってたような歯喰いしばっての最後の踏ん張り合いで、

長池君も左目上を薄くヒットカットされてたんだけど、

ラウンド全体を振り返ってみれば長池君の打数勝ちだったかなあ……。

 

 

ってことで自分は77-75で長池君だったんだけど結局、

77-75、77-76、76-77ってことで長池君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

あるボクサーの彼女さんにコンニチワって挨拶されたんだけど、

すぐには思い出せなくて、「えーと……。」 ってドギマギしてたら、

もう4回も顔を合わせてるってことで、

ボクサーと一緒に居たところで話した記憶が徐々に戻ってきたんだけど、

そういう時は自分、やっぱりボクサーとの話の方に集中してるせいか、

結果的に周囲の人達に失礼をしてしまうことが多いみたいなんだよね。

 

 

 

② コーヤ佐藤君(伴流)×藤井貴博君(金子)……SF 8R

8勝(2KO)4敗1分の27歳・岩手県と、

9勝(3KO)5敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・東京都。

 

二人は丁度1年前に対戦してて、その時は僅差の2-1で藤井君が辛勝して、

今回は佐藤君のリベンジマッチだったんだけど、

正直、刺激的な内容だったとは言い難くて、

二人共、自分が思ってた以前のイメージとは随分かけ離れてしまって、

何だかとっても大雑把なボクシングになってしまってたんだわ。

 

佐藤君が大きく振り込んできたもんで、藤井君も巻き込まれてしまった感じで、

お互いにペースを取り切れないまま勝敗の分かれ目は6Rだったんだわ。

 

残り1分24秒辺りのことだったんだけど、

佐藤君の大きく振り込んだ左フックがヒットして、

その振り終わりが若干押すような感じではあったんだけど、

とにかく当たったことは間違いのないところで、

足元を踏ん張り切れなかった藤井君が横倒れしてしまってダウン。

 

結局この試合は最終ラウンドまでいっての77-75、76-75×2ってことで、

佐藤君の3-0勝ちだったから、あのダウン劇さえなければ引き分けだった訳で、

終盤にかけては藤井君も鬼の追撃を垣間見せてたんだけど、

佐藤君の方が真っ向勝負を避けてるような感じさえ漂わせてたもんで、

劇的場面までには至らずのままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

試合全体を振り返ってみれば中々見栄えのいい左を当ててた佐藤君も、

頭を下げながらのことが多かったせいか、

そこからのフォローパンチが出てなくて単発に終わってたし、

藤井君の方ももっと直線的な鋭い踏み込みが出来る筈だって思ったし、

内側内側からの連続追撃もいつもほどのことは無かったんだよね。

 

 

この試合が終わった後、偶然二人と話す機会があって、

そんなような感想を伝えたんだけど、

いずれにしてもこれで1勝1敗な訳で次は決着をつけるべきなんだわ。

 

 

 

③ 秋山泰幸さん(ヨネクラ)×細川チャーリー忍君(金子)

                            ………M 8R

10勝(8KO)7敗(3KO)1分のランク3位、37歳・神奈川県と、

6勝(5KO)2敗の32歳・宮崎県。

 

秋山さんはランカーだから定年延長に関しては配慮されると思うんだけど、

事前の情報を色々集めたところでは、

この試合に負けたら止めるっていう話が伝わって来てたんだわ。

 

バレンタインの弟でもあるし細川君、

ここをひと踏ん張りすれば憧れのハイランカーも夢じゃなくて、

そうなれば年末にはタイトル戦も挑めそうでもある訳で、

ってことでそのモチベーションは半端じゃなかったと思ってたんだけど、

自分が4Rで離席してしまったほどの実に残念なテイタラクさで、

見かけ倒しの肉体が却って寂しく写るほどだったんだわ。

 

一緒に見てたボクサーが細川君は力が入り過ぎじゃないかって言ってたほど、

1Rの入りは気持ちが充実してたようだったんだけど、

自分が見ててそれは明らかに振り過ぎで、

3Rに左目上をヒットカットされてからのメッキリさは尋常じゃなくて、

やたら傷を気にしながらの距離置きボクシングに終始してたんだわ。

 

4R以降の細川君はスタミナ切れで休んでるのか、

それともビビッてしまって戦い切れてないのか、

やたらリングをグルグル回って、それはまるでメリーゴーラウンドのようであって、

一体どうやってポイントを取るつもりなのかっていう展開が延々で、

キッチリ詰め切れない秋山さんの方にも大いに問題はあったんだけど、

足の速さだけは人並み以上の細川君に追い付ける筈も無くて、

最前列で見てた人は首が痛くなる一方じゃなかったのかなあ。

 

 

細川さんは拳でも痛めたか、どこか骨でも折ってしまったんじゃないかって

そう思いながらの4Rまでの観戦だったんだけど間違いなく心は折れてたんだわさ。

 

 

ブラブラ歩きまわって何人かの人と話した後、判定結果を聞いてたら、

77-75×2、76-76ってことで秋山さんの2-0勝ちだったんだけどね。

 

 

 

④ 尹文鉉さん(ドリーム)×藤中周作さん(金子)……W 8R

17勝(4KO)4敗3分のランク3位、33歳・栃木県と、

15勝(10KO)6敗(3KO)2分のランク5位、30歳・宮崎県。

 

OPBF戦の大竹さんの相手の事は全く知らないもんで、

この試合が自分的メインイベントってことで……。

 

<1R>

腕の長さは尹さんで、太さは藤中さんってそのままのボクシングで、

藤中さんがいきなり力任せに大きく振りかぶる中、

尹さんは細かく差し込んで正確なヒッティングに心掛けてたんだわ。

 

<2R>

藤中さんは最初の1~2発だけで勝負し過ぎで、

大きく振り込んだのをフェイクに使って次のショットを狙えないのかってことで、

仕掛けを控えてるような尹さんのショットの正確さばかりが目立ってたんだわ。

 

で、初めに顔面を赤くしてたのは藤中さんの方だったんだけど、

1分半過ぎからの接近戦では本領発揮しての重い左右フックを上下に散らして、

尹さんも終盤にかけては角度のいいボディブローを打ち込んでたんだけど、

それでもこの時の鬼ラッシュで藤中さんがポイントバック。

ただ藤中さん、もう少し上体を柔らかく使えるといいんだけどなあ……。

 

<3R>

この辺りからの二人はお互い長いラウンドを見据えての動きではなくなって、

直面した殴り合いを如何に征するかの瞬間全力噴出系になっていって、

まずは藤中さんが最初の30秒間を飛ばして一段落した後、

尹さんが大きく逆襲をかけていって、再度藤中さんが盛り返すっていう展開で、

目まぐるしい中、弱みを見せたらお終いだっていう気持ちに溢れてたんだわ。

 

お互いの一段落の中でそれがより解り易かったのは藤中さんの方で、

残り30秒から尹さんに手数で圧倒されながらも、

残り7秒からの反撃はそりゃ凄まじかったんだけど、

若干手打ちになってたし、足元も踏ん張り切れてなかったんだよね。

 

<4R>

どこかで一発剛腕を叩き込めばそれでOKっていうボクシングは、

その通りではあるし、藤中さんにはその力量もあるんだけど、

余りにも前振りの無いいきなり系では見切られ易い訳で、

もう少し硬軟というか緩急が要ると思ったんだけどなあ。

 

序盤に山を作り加減だった藤中さんは残り1分からは消耗が目立ってきて、

そりゃ全てのショットをあれだけ万振りしてれば疲れはしてくる訳で、

そこのところを尹さんに突かれて強烈な左ボディを喰らってたなあ。

 

尹さんのボディブローは藤中さんより遥かに上質で、

フック系よりアッパーに近い角度の喰い込み方をしてて、

もしそれを外しても少なくとも胸の強打は叶ってるって感じだったんだわ。

 

藤中さんが相当弱ってしまった一番の原因は、

この尹さんの左ボディブローだったことに間違いなくて、

それを効かされたところから立ち直るのはとっても難しいんだけど、

危ない危ないってところから藤中さんの必死の反撃はやっぱり流石のランカーで、

まだまだ可能性のあるところも見せてたんだわ。

 

<5R>

お互いに消耗系の打撃戦になっていって、

タイミングのいいパンチを強く打てる状況ではなくなったんだけど、

攻防のバランスが良くてディフェンスがシッカリしてた尹さんが直撃を避けてて、

途中、藤中さんも歯を喰いしばって左フックを6連打してたんだけど、

その後の尹さんの左ボディの方が圧倒的に効果的だったんだわ。

 

<6R>

お互いに前掛かりになることが更に多くなってきた開始34秒、

大きくバッティングして尹さんの右目上がカット出血。

 

すぐにドクターチェックが入ったんだけど、

これがまあ如何にも経験の浅いインターンみたいなドクターで、

あれだけ延々判断を待たされたことは今までなくて、

ついにインスペクターがまだ大丈夫だって続行を催促するほどで……。

 

その際ニュートラルコーナーでスタンばってた藤中さんが、

「あと1回!」 って声出してたんだけど、

リスタート後に飛ばしまくるって決めてたのは明らかにその藤中さんの方で、

この日一番のラッシュラッシュで1分40秒までを圧倒しまくったんだわ。

 

それでもやっぱり藤中さんの消耗は火急の問題だったような一段落で、

休み休みしないと飛ばせなくなった相手に対して尹さんが見計らった様な反撃で、

藤中さんはもうハァーハァーで、残り32秒からは体を屈めるようになって、

この時は勝負あったかと思われるほど打ち込まれてしまったんだわ。

 

やっぱりボディブローが一番辛そうだったんだけど、

この時の藤中さんの踏ん張りは見てて感動的でさえあったんだわ。

 

<7R>

ただ、勝負の流れとしては如何ともし難くて、

一休み後は飛ばしてた藤中さんだったんだけどこの回は大人しいままで、

まだ休憩が要るのかって感じがしたんだけど残り55秒、

またしても二人が大きくバッティングしてしまったんだわ。

 

元々の古傷が多い尹さんが今度は左目上をカット出血してしまって、

2回目のドクターチェックが入ったんだけど、

周囲で見てた人達はもう止め時なんじゃないかっていう判断で一致してて、

正直、自分も藤中さんの挽回反撃も前の回で尽きてたような感じがしてたし、

ってことで残り1分弱のところで負傷ストップエンドだったんだわ。

 

 

自分は68-65だったんだけど結局、69-64、68-65、67-67ってことで、

尹さんの2-0勝ちだったんだけど、これで67-67かあって感じが拭えなくて、

そう判断したレフェリーは実は先週の試合でも同じようなイーブン判定があって、

自分は少し首を傾げてしまったんだけど、難しいもんだよなあ……。

 

 

試合後暫くしてすれ違った尹さんは例のように冷静で淡々としてて、

笑顔だけを交わしたんだけど、藤中さんの方はやたら元気が良くて、

「ボロカスに書いてください。」 って言ってたんだわ。

 

そうなんだわ藤中さん、貴方はもう30歳のオヤジなんだし、

もう少し頭を使えないのかってことなんだけど、

それでも貴方の全く迷いのない一本気のムチャ殴りと、

最後の最後まで踏ん張り切る気持ちの強さは魅力でもあるんだよね。

 

 

 

⑤ 大竹秀典さん(金子)×ジェルビルト・ゴメラ

             ………OPBF SB タイトル戦 12R

27勝(12KO)2敗3分のOPBF1位、35歳・福島県と、

12勝(6KO)1敗のOPBF2位、サウスポー、24歳・フィリピン。

 

相手のゴメラは全く知らないボクサーだったんだけど、

無理矢理に階級を上げたような小さな体をしてたんだよね。

 

<1R~2R>

ゴメラの方が初っ端から吹っ切ったような先仕掛けで、

小さいながらそこそこパワフルだったし、

ロングショットだけじゃなくて狭いところも意外に強く打てて、

若干様子見スタートの大竹さんを圧倒するような感じさえあって、

左ストレートのヒットが目立ってたし、左アッパーにも可能性を見せてたんだわ。

 

<3R>

2ポイントを先行された大竹さんだったんだけど、

徐々にエンジンが温まってきたみたいで動きがスムースになった残り37秒、

ゴメラを西ロープ際に詰めたところでこの日最初の怒涛の攻め込みで、

一瞬対応の遅れたゴメラに左右ボディ連打を最後は右ストレートに繋げて、

綺麗なタイミングでのダウンゲットだったんだわ。

 

<4R>

感じを掴んだ大竹さんが攻勢度を上げていって、

ゴメラもめげずに頑張ってたんだけど下がらされる場面が増えていったんだわ。

 

ってことでここまでの中間採点はジャッジ3人全員が38-37だったんだわ。

 

<5R>

残り1分、左ボディをきっかけに大竹さんが一気の大攻勢だったんだけど、

2度目のダウンかって思わせたところからのゴメラの必死踏ん張りは立派で、

最後の最後で強烈なボディブローを打ち返してたんだけど、

あれは結構効いてたんじゃないかなあ、大竹さん。

 

<6R>

1分05秒から大竹さんがまたもやのボディラッシュだったんだけど、

その後残り1分15秒、大竹さんの右ボディでゴメラが明らかに弱ってしまって、

南東ポストに追い込まれて最後は右ストレートだったんだけど、

この時はホントに危なくて、体を揺らがせたゴメラが辛うじて凌いだんだわ。

 

<7R>

大竹さんの右ストレートを警戒するあまりか左アッパーが出なくなって、

前にも出難くなってしまったゴメラにはポイントの取りようがなくなってしまって、

大竹さんの方には全く劣化の兆しさえ見えないもんで八方塞なんだわ。

 

<8R>

それにしても大竹さん、若干ガチャついた中で見栄えのいいのを当てるのが巧くて、

元々接近戦で力を発揮しそうだったゴメラだったんだけど、

かなり消耗が進んでしまったかその接近戦を生かしきれなくなってたんだわ。

 

 

ってことで自分のここまでのスコアは78-73だったんだけど、

発表されたものは78-73、77-74、76-75って、

いずれにしても大竹さんの3-0リードだったんだけど、

外国人ジャッジが入ってたもんでこんなもんかってことで、

そこそこのKO率のゴメラでもこの先正確に当て切るのは難しそうで、

途中KO決着か大差判定で大竹さんの勝利は疑いのないところだったもんで、

自分はここで帰宅したんだわ。

 

で、後でチェックしてみたら結局116-111、115-112×2って事で、

大竹さんの3-0勝ちではあったんだけど、

自分の予想してたスコアとはずいぶん違ってて、その後の大竹さん、

残りの4ラウンド分はほぼイーブンに近い戦いになってしまったみたいだね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 尹文鉉さん

② デシエルト長池君

③ 特にナシ

 

 

 

2017年3月16日 (木)

日記 (3/16)

 

Img_1061

“花粉情報” 

 

この時期、毎日の天気予報の最後には花粉情報が絵図で示されて、

“少ない” ~ “非常に多い” までの4段階が色別に表示されるんだけど、

昨日の晩の予報のように画面全体が真っ赤になってるとそれを見ただけで、

目の淵が痒くなりそうになるんだよね。

 

その酷さ加減を体感すべく、マスク含めて一切の防備をせずに外出して、

様子を見てるんだけど、多少鼻がムズムズして目が薄っすら痒くなる程度で、

何だか今年は軽症で済みそうな感じなんだよね。

 

 

 

最近の北朝鮮はミサイルを発射して日本の排他的経済水域に落下させたり、

国のトップボスが自らの腹違いの兄を暗殺させたり、

中々の悪役ぶりというか前時代の未開部族集団みたいな行動に出てて、

それはまるで目立ちたがってやたら非行に走る中学生のようで、

一体彼らは何処に向かおうとしてるのか首を傾げてしまうんだけど、

抑え込まれ続けた人民達の我慢の限界はいずれはやって来る訳で、

遅かれ早かれの暴発は必至じゃないかって思ってるんだよね。

 

 

 

森友学園の国有地払下げ問題に端を発した政界を巻き込んでの色々トラブル、

元々右系思想の安倍首相とか稲田防衛相も毎日アタフタしてるんだけど、

稲田女史の軽さとか無能ぶりはホント呆れるばかりだよなあ……。

 

それにしても当の籠池(かごいけ)一家っていうのは夫婦のみならず、

息子や娘も揃いも揃ってガチガチの右翼思想の持ち主っていうのが驚きで、

真逆ではあるんだけど、ある意味北朝鮮の体制に通じる感じさえするんだけど、

マスコミに対する彼らの対応を見てたら如何にもIQが低そうでガードも甘くて、

あんな連中とコンタクトを取ってた官僚とか政治家にもガッカリなんだわ。

 

自分は右翼系の政治家も有りだとは思ってるけど、

昭和20年代以前に憧れを持ってるような単なる回顧系右翼思想では、

近代社会では多くの共感を得られる筈も無く、

もっと頭を使って新しい形というか思想や理論を構築すべきなのに、

安易というか頭悪過ぎなんだわ。                                                            

 

 

ちょっと前、重要な閣僚ポスト候補にことごとく固辞されてたんだけど、

アメリカのトランプ政権は最近どんな感じなんだろね。

 

色々超強気だった政策の実現性に揺るぎはないのかってことで、

移民流入阻止とかメキシコとの国境の壁の設置とか、日本の防衛費負担増だとか、

核兵器の増強だとか、元々自らが言い出した筈のグローバル主義なんだけど、

その終息が見てきたのかってことで……。

 

 

 

EUはイギリスの脱退で分裂の兆しが見え隠れしてきたし、

民主主義社会のそういう変動や退潮を好ましく思ってるのが中国だと思う訳で、

其々が自国の案件に目が奪われてる隙を狙って、

東シナ海での覇権拡大を画策してるんだよね。

 

 

 

色々と泣き寝入りさせられてるボクサー達の為に、

勿論自分の能力の限界はあるんだけど、

何とか何とか少しでも役に立てればって、

今日も踏ん張ってみるんだわ。

 

 

 

2017年3月14日 (火)

後楽園ホール・3月13日

 

 

Img_1047

“アクセス・マップ”

 

各都道府県のインターネット総利用者の中で、

このブログにアクセスしてくれたユーザー数の割合を算出して、

その地域全体の平均アクセス数より高いか低いかを色で示したもので、

赤に近いほどその比率が高いってことになるんだわ。

 

つまりこのブログは今月、東京都や福井県、長崎県で大人気の一方、

大分県、山口県、高知県、岡山県、岐阜県、石川県、茨城県等では不評で、

特に秋田県では平均を遥かに割るアクセス数しかないってことなんだわ。

 

 

 

昨日はどういう訳か試合パンフのボクサーの記載がいつもとは逆で、

つまり通常は左側記載が赤コーナーボクサーで、

右側が青コーナーボクサーなんだけど、それが全試合逆になってて、

何か新しい試みかとも思ったんだけど、自分には見難かったんだわ、正直。

 

それとボクサーのプロフィール表示の印字はもう少し太い方がいいし、

生年月日と同時に年齢を併記してある方がいいんだけどなあ……。

 

 

 

① 河本裕樹君(船橋D)×柴田洸弥君(高崎)……Mm 4R

デビュー戦の29歳・埼玉県と、デビュー戦の20歳・群馬県。

 

10歳ほど年齢差のあるデビュー同士で……。

 

<1R>

この階級なんだから二人共、もう少しスピードがあってもよかったし、

テクニックを披露し合うレベルではまだまだないんだから、

もっと溢れる闘争心が見たいところだったんだけどね……。

 

気持ちの持ちようも戦い方もとっても良く似た二人で、

結局は疲れた方が敗けるっていうような展開だったなあ。

 

 

ってことで、一旦離席して4Rに戻って最後のところを見てたんだけど、

お互い、相当グニャグニャになってしまってて、

殆ど効果的な打撃が叶ってはいなかったんだけど、

必死の手数で踏ん張り合ってたんだわ。

 

 

こりゃ多分、相当難しい判定になるだろなあって発表を聞いてたら、

39-38×2、38-39ってやっぱりハッキリした優劣が付け難かったみたいで、

それでも若い柴田君の2-1勝ちだったね。

 

 

 

本来は次の試合に出場する予定だった丸亀光君と廊下でバッタリで、

彼、天笠尚さんとのスパーで右足アキレス腱を断裂してしまったってことで、

スキーブーツのようなモノでガッチリ患部を固めた松葉杖姿で、

回復には2~3ヶ月は十分にかかるって言ってたんだわ。

 

 

 

② 名雪貴久君(船橋D)×袴田浩祐君(上滝)……SFe 8R

11勝(2KO)13敗(7KO)の29歳・千葉県と、

6勝(1KO)11敗(4KO)2分の30歳・静岡県。

 

名雪君は3年ほど前には相馬一哉君とか一場仁志君相手に連勝してて、

明るい将来さえ感じさせたんだけどその後、後藤俊光君、小山拓見君、

中野和也君、荒木貴裕君達を相手に現在4連敗中で、

そりゃ彼が戦ってきたメンバーは半端なA級ボクサーではなかったんだけど、

それでも負け試合を重ねるにつれ劣化というか自信の無さが目立ってきて、

この日は3連勝中で初の8回戦に挑む相手に正に存亡の危機だったんだわ。

 

正直、自分は袴田君の印象はそれほど強いモノが残ってなかったんだけど、

一力ジムの鈴木マネジャーは信じられないほど沢山のボクサーを知ってて、

年間の観戦試合数も自分よりかなり上回ってるからある意味当然なんだけど、

プロモーターとして試合を見るっていうことは実はそういう事なんだってことで、

そう言えば “DANGAN” の古澤さんのボクサーの見る目といい、

日本にも本来のプロモーターがいい感じで育ってて、

旧態然としたマッチメーカーの出番は殆ど無くなってしまったんだよね。

 

<1R~>

自分は試合を見る際にお互いの勝率と共にKO率にも着目してるんだけど、

この二人は合計43試合してるんだけどKO勝ちは3試合しかなくて、

ってことで試合展開は事前に予想された形で進行してて、

ハラハラドキドキしながら常に注視するっていう必要はなくて、

最近は手数が増えてきたって聞かされてた袴田君もそれほどのことはなくて、

単調なやり取りが繰り返されるのを何となくボヤーッと見てたんだわ。

 

4R頃になると名雪君が余りに簡単に相手の右を貰う場面が増えていって、

6Rになるとその弱り方が目立ってきて顔面の腫れ方にも差が出てきたんだわ。

 

まあ袴田君の方が終始優勢かなあって見てた8Rだったんだけど、

二人共、これから1Rを始めるような感じさえあって正直タルかったなあ。

 

お互いに若干休み休みで自分都合だけの攻撃を交互に繰り返してるだけで、

緊張感を持って敢えてカウンターを狙いに行くって感じでもなかったんだよね。

 

 

結局、78-75×2、77-76ってことでやっぱり袴田君の3-0勝ちだったんだけど、

それにしても袴田君、8個も負け越した3勝11敗ってところからのこれで4連勝で、

これはこれで大したモンなんだわ。

 

 

 

③ ジャンプ池尾君(関門J)×中嶋孝文君(T&H)……B 8R

6勝(4KO)4敗(3KO)2分の26歳・福岡県と、

26勝(11KO)9敗(3KO)1分の32歳・青森県。

 

控え通路の少し暗いところからコンチワってしてくれたのはリブートの射場さんで、

この日は池尾君のヘルプセコンドだったんだわ。

 

中嶋君はジョナタン・バァトに惜しい0-2負けした後、

坂晃典さんに衝撃の1RTKO負けしてしまってランキングを失ってしまって、

タイボクサー戦を経てのこれが再帰2戦目だったんだけど、

実は池尾君の方も2連敗後にタイボクサー戦で立て直してのこの日だったんだわ。

 

 

 

それまで気持ち良く観戦してたんだけど、すぐそばに嫌いな奴が座ってきたし、

近くの老いぼれがダミ声でやたら 「行けー!行けー!」 って煩いもんで席移動。

 

<1R>

普通にやれば中嶋君、殆ど問題ないんじゃないかって思ってたんだけど、

相手がどう出てくるボクサーか解らないもんで慎重に立ち上がったんだけど、

それほど積極的な相手ではないって見切ったか常にプレスかけての先仕掛けで、

簡単にペースを握ったって感じだったんだわ。

 

出だしから動きが硬めだった池尾君の方は明らかに手数が少な過ぎで、

合わせ打ってた左フックはかなり鋭かったんだけど、

若干気後れ気味の手遅れ気味だったんだよね。

 

<2R>

池尾君が若干ギアアップしたんだけどそれは同時に大きな危険も伴う訳で、

中嶋君がそもそもの格の違いを見せ付け始めて、

素早く力強い右ストレート、左ボディできっかけを掴んだ直後、

またもやの右ストレートに左アッパーをフォローして、最後は右を打ち下ろして、

開始44秒、リングほぼ中央で池尾君から実に見栄えのいいダウンゲット。

 

リスタート後の池尾君は中嶋君の一気攻勢を何とか凌いで、

ラウンド半分過ぎからは持ち直しての反転攻勢だったんだけど、

残念ながらラウンド終盤に進むにつれ足元のシッカリ感を失ってたなあ。

 

<3R>

それでも吹っ切れたか池尾君が積極プレスからの先手先手で、

少し休み加減のように見えた中嶋君を手数で押してたんだけど、

残り1分を切ってからの中嶋君の反転一気攻勢は凄まじくて、

池尾君を西ロープに追い詰めたところでフック系の上下打ち分けの強烈連打で、

南方向へ逃げたのを後追いしながら最後は右で相手の側頭部を横殴りで、

直撃された池尾君は足送りが出来ないまままるで一本棒のように、

青コーナー近くの南ロープに吹っ飛ばされてしまったんだわ。

 

残り44秒のところだったんだけど池尾君、

2度目のダウンにも気丈にリスタートしてたんだけど、

残念ながらエンディングが近くなった印象は拭えなかったんだよね。

 

それにしてもダウンに至るまでの中嶋君の上下打ち分けは実に圧巻で、

意表を突くボディショットとガードを下げさせておいての顔面攻撃の組み合わせで、

やっぱりコンビネーションショットの組み立て上、

どのタイミングでボディショットを混ぜ込むかが肝要なんだって思ったなあ。

 

<4R>

やっぱり既に池尾君は先攻めできる状態では無くなってて、

それならってことで中嶋君が自信に満ちた決着目指しての畳み掛けで、

最初の30秒間に右を単品で2発ヒットさせた後の開始42秒の南東ポスト前、

まるで教則本に出てるかのようなワンツーを直撃させて、

最後の右で池尾君から横倒しダウンゲット。

 

これで3回目の池尾君のダウンは全て倒れ方がかなり強烈だったせいか、

レフェリーは途端にノーカウントのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後の通路ですれ違った中嶋君は勿論の笑顔で、

ちょっと感想を伝えたらとっても嬉しそうにしてたんだわ。

 

 

 

次には女子戦が組まれてたもんで話し相手を探しにロビーに行ったんだけど、

誰もいなかったもんで試合場に戻って遠目に眺めてたんだけど、

これがまあ結構頑張る女子同士の8回戦で、

半端な男子の6回戦よりは余程動けて手数の踏ん張りも凄かったんだわ。

 

青コーナーボクサーの方が3~4割ほど手数が多かったんだけど、

見栄えのいい有効打が多かったのは赤コーナーボクサーの方で、

3~4ポイントほどの差があったかなあって思ってたら、

大体そんな感じだったみたいで78-74、78-75×2ってことだったんだわ。

 

 

自分は小学生の頃からどういう訳かサウスポーの女の子には弱くて、

それだけで恋に落ちそうになってしまうことが多かったんだけど、

赤コーナーボクサーはそのサウスポーの上戸彩系だったもんで、

ついつい最後まで見てしまって、周囲の関係者達にからかわれたんだわ。

 

 

 

⑤ 近藤明広さん(一力)×何チャラ・パトムパトン

                     ………63.6㎏ 8R

27勝(14KO)6敗1分のランク3位、31歳・埼玉県と、

33勝(20KO)5敗(4KO)1分の33歳・タイ。

 

<1R>

パンフ写真のパトムパトンは一瞬オスカー・デラホーヤに似てて、

明らかに巧くは無いんだけどパワフルな感じは伝わってきてたし、

意外に柔らかく上体を使うことができてたんだわ。

 

ただ全体のスピード感と前の手の使い方には大差があって、

早いラウンドで近藤さんが圧倒してしまいそうな予感がしたんだよね。

 

パトムパトンは結局右を大きく一発振り込んでただけだったんだわ。

 

<2R>

パトムパトンは少しばかり本気を出してきたみたいで、

大きく右を振り出す場面が多くなってきたんだけど、

相変わらずきちんとジャブが出せてない片寄ったボクシングに終始してて、

余裕を持って上下に打ち分けてた近藤さんの対等の相手には見えなくなって、

見た目のパワフルさは全くの見かけ倒しってことで……。

 

近藤さんのジャブだけでバランスを崩すようになってきたパトムパトン、

残り43秒の青コーナー前で右ストレートをまともに喰らってしまってダウン。

 

何とか立ち上がりはしたんだけどパトムパトン、

既に戦う気持ちはすっかり失せてしまったみたいで、

ってことで近藤さんが更に畳み込んでいった残り24秒、

同じような右ストレートを打ち込まれてしまって、

今度は立ち上がる努力さえしない2分47秒のテンカウントアウト負け。

 

 

 

WBOのAPチャンピオンでIBF3位、WBO8位、OPBF1位、国内3位って、

肩書き満載の近藤さんにとってこの日はあくまで調整試合ってことで、

虎視眈々とビッグマッチを待つって感じだったんだよね。

 

 

 

最後の試合は女子の世界戦だったんだけど、

二人共サウスポーではなかったもんで、

この日の自分のボクシングはここでお終いってことで……。

 

 

 

本日のベスト3ボクサー】

① 中嶋孝文君

② 近藤明広さん

③ 矢吹純君

 

 

 

昨日はホールインする前に近くのファミレスである人と待ち合わせて、

ボクシングジムの経営に関して色々話しを聞かせて貰ったんだわ。

 

このファミレス、ボクシングのある日には関係者に出会うことが多いんだけど、

この日も別テーブルでも違うジム関係者が3人で食事をしてたもんで、

そこでまた別の話で盛り上がったんだわ。

 

自分は業界関係者ではないんだけど、その割に毎年山ほど試合を見てるし、

知り合いのボクサーやジム関係者も多いせいか、

素人のオッサンの意見も結構真面目に聞いてくれてくれる人もいて、

こういう人達が業界をいい方向に導いてくれるといいのになあって、

つくづく思うんだよね。

 

 

 

2017年3月11日 (土)

後楽園ホール・3月10日

 

Img_1041

“伊勢太郎”

 

体長は計らなかったんだけど重さ1.5㎏の伊勢海老をゲット。

湿ったオガ屑満々の大きな段ボールで生きたまま運ばれてきて、

素手で触るのは危ないからって軍手まで附属してたんだわ。

 

着いた夕方には自分が捌いて刺身とバター焼きにして食べてしまったんだけど、

それまでガサゴソ音を立ててたもんで “伊勢太郎” って呼んでたんだわ。

 

自分はカニはいくら大きくても平気なんだけどエビの類は苦手で、

予想もしない時に突然尻尾をバチッと跳ねさせてビックリさせられるから、

それはガキの頃、川で釣ったアメリカザリガニで驚かされたのがトラウマで……。

 

それにしてもうちの奥さんがちょっと可笑しくて、

伊勢海老なんかに話し掛けてて、

で、可哀そうだからって殆ど食べなかったんだわ。

 

 

 

ホールに入って暫くしてREBOOTジムの富岡哲也君と浩介君とバッタリで、

今次男の達也君はフィリピンに出稽古修行に行ってるんだけど、

それにしても、哲也、達也ときて次は浩也かと思わせておいての浩介って、

ちょっと面白いんだけど、彼らの底抜けに近い明るさはいいよなあ……。

 

 

 

① 後藤吉人君(船橋D)×王家拓見君(T&T)……W 4R

デビュー戦の23歳・東京都と、デビュー戦の20歳・神奈川県。

 

<1R>

この階級のデビューボクサーにしては二人共比較的良く動けてて、

初っ端は後藤君の仕掛けが早かったんだけど

1分を過ぎる頃からは王家君の逆襲が始まっての均衡状態が続いて、

甲乙つけがたい中、若干王家君の精度の方が上回ってたかなあ。

 

<2R>

このラウンドも後藤君の仕掛けが早かったんだけど残り27秒、

王家君の右が綺麗にヒットして一瞬後藤君がグラッとした直後、

更に追い打ちの左右が続けざまに当たって後藤君、南ロープ前でダウン。

 

それほどのダメージを残すことなくリスタートしてたんだけど、

それにしてもダウンを喰らう前まではその後藤君の方が優勢だったんだよね。

 

<3R>

余程頑張り直さないと後藤君の勝ちは無い展開になってしまったんだけど、

残り50秒、右アッパー、右フックって連続ヒットが叶ってたんだけど後藤君、

既にかなり消耗が進んでたか、力込めきれずの勿体無いショットだったんだわ。

 

それにしても二人共、討ち終わりのディフェンス面に課題を残してたんだけど、

王家君の方は前の回のダウンゲットで気が緩んでしまってたか、

見てる場面が多くて相手に攻め込みの機会を与え過ぎだと思ったなあ。

 

<4R>

お互いに相手を殴り倒すようなパフォーマンスが出来るかってところで、

最後の勝負に気持ちを込めたスタートを切ったんだけど、

まだまだショート戦の打ち合いには慣れていないような感じで、

シッカリ打ち切れないまま後藤君が相手の右を喰らうことが多くなってきて、

その打たれ方の形が悪い場面が続き続きしてた残り10秒ほどのところ、

このラウンド4発~5発目の右を貰ってしまったところでストップエンド。

 

 

ってことで2分49秒、王家君のTKO勝ちではあったんだけど、

それでも試合中盤以降の休み休みのボクシングは改善しないとね。

 

っていうようなことを試合後暫くして本木会長と話したんだけど、

会長も苦笑いしてたっけなあ……。

 

 

 

② 白鳥大珠君(八王子中屋)×何チャラ・サイトーン……L 6R

6勝(3KO)2敗(2KO)のサウスポー、21歳・東京都と、

戦績年齢共不詳のタイ。

 

相手のタイボクサーのデータがパンフに記載されてないっていうことは、

それはつまり試合ギリギリになって対戦が決まったってことで……。

 

<1R>

まずは様子見でスタートした白鳥君、結局初回は左ストレート1発だけで、

返しの右フックの感じも中々良かったんだけど距離感は今一だったなあ。

 

相手のタイボクサーは強烈な腕振りはしてたんだけど明らかに振り過ぎで、

そんなのに直撃されるほど白鳥君は甘くはないんだわ。

 

<2R>

明らかに格下のボクサーにはどういう勝ち方をするかが大事であって、

白鳥君、厳しくだけじゃなくて丁寧に攻め立てることが出来るかって、

結構真面目に見てたんだけど中々いい感じのパフォーマンスで、

相手がタイミングを見計らってガァーッと大きく振り被って来るのを交わして、

残り48秒の西ロープ前、逆ワンツーで綺麗なダウンゲット。

 

面白かったのはタイボクサーのリスタートで、

まるで弾かれでもしたように瞬間で立ち上がってたんだわ。

 

それでもダメージ的には明らかで、見極めた白鳥君も全く果断が無くて、

残り28秒には左ストレートから右をフォローして2度目のダウンゲット。

 

このダウンに際してもタイボクサー、またもや瞬時に立ち上がって、

レフェリーは殆どカウントする間も無かったほどだったんだわ。

 

残り時間が少なくなった中、白鳥君がキッチリ仕留められるか、

この機会を逃すようなら問題だけどなあって見てたんだけど、

意を決したような一気攻勢の中のドカドカ連続打ちこみで

2分48秒、3度目のダウンをゲットしたところでのレフェリーストップエンドで、

結局タイボクサーは3度のダウン全てが西ロープ前だったんだよね。

 

 

この後白鳥君は最後の試合まで観戦してたみたいで、

メインが終わった後少しばかり話をする機会があったんだけど、

まるで一発も貰ってないような綺麗な顔付をしてたんだけど、

それでも口の中を軽く切ってしまったって言ってたんだわ。

 

 

 

③ 望月直樹君(横浜光)×中山佳祐君(ワタナベ)……F 8R

11勝(6KO)1敗のランク5位、23歳・神奈川県と、

8勝(4KO)2敗1分のサウスポー、28歳・佐賀県。

 

この試合はかなり注目してたんだけど、過去に戦った相手関係で、

自分は望月さんの方が優勢だと思ってたんだけどね……。

 

<1R>

中山君の方が5㎝ほど上背あるし、リーチ差もそれなりなもんで、

試合は多分こんな展開になるんじゃないかって思ってたままの進行で、

望月さんがどれだけ鋭く踏み込めるか、

そこからの鬼のショート連打をこの日も見せるのか如何だったんだわ。

 

だから自分的には中山君が沢山の右ジャブで牽制するっていうか、

望月さんに踏み込みのタイミングを与えないんじゃないかって思ってたんだけど、

見合ってる危険な時間が長過ぎじゃないかって思ったんだわ。

 

<2R>

望月さんはいつもの通りのプレス強めてからのかき回し戦法で、

途中中山君も左ストレートをヒットさせてはいたんだけど自信には満ちてなくて、

ショートブローの力強さで上回ってたような感じがしたんだわ。

 

<3R>

お互いに頭の位置に対する配慮の今一感が拭えなかったんだけど、

それでも攻撃時の吹っ切れ感は望月さんの方が上回ってて、

懐の深い相手に右ストレートボディなんか打ちこんでたんだわ。

中山君の方はこの階級にしては如何にも手数が少ないままだったなあ。

 

<4R>

やっぱり中山君の手数不足が目に付いてしまって、

少なくとも繋ぎの意味でももっともっとジャブが要るんじゃないかって……。

ってことで、4R終わっての自分のスコアは丁度イーブンだったんだわ。

 

<5R>

お互いに攻め方に工夫が無くてマンネリ状態に入ってしまって刺激無い無いで、

決定的差が見えて来ないままで微妙過ぎとしか言えなかったんだわ。

 

<6R>

いつの間にか望月さんの左目下が腫れだして、

それを見て元気を貰ったかのような中山君の攻勢が目立ってきて、

試合後に望月さんに確かめたらこのラウンド中盤に中山君の左が直撃して、

それは通常右顔面に当たることが多いんだけど左顔面への直撃で、

で、その辺りからの望月さんの休み休みが目に付き始めたんだわ。

 

<7R>

望月さんの方がプレスをかけられる場面が増えていって、

ただそこからの中山君のショットも有効打とは言い難くて、

残り42秒での左ストレートが唯一若干目立ったって程度だったんだわ。

 

それにしても望月さんのしつこいショートブロー連打はまだまだ不発のままで、

かなり消耗した中、彼の爆発は期待し難い感じにもなってきたんだわ。

                                                      <8R>       

お互いかなり微妙なスコアだと自覚してたんじゃないかっていう最終ラウンドで、

流石に必死感に溢れた入りだったんだけど開始21秒、

正面切っての打ち合いを決心した二人のパンチが交錯し合ったその瞬間、

それはもうある意味運不運が支配してたとしか言いようが無かったんだけど、

中山君の返しの右フックが絶妙なタイミングでヒットして望月さんがダウン。

 

ここに来てのダウンはそれこそ致命的ではあったんだけど、

リスタートした望月さんが挽回のダウン取り返しを目指してきた中、

これでほぼ勝利を確実にしたって判断したか中山君サイドのセコンドからは、

「無理に行くな! カウンターだけ狙ってろ!」 って声が飛びまくってて、

そりゃそうなんだわこのまま終了ゴングを迎えれば、

夢のシングルランカーゲットだからそりゃ必死のアドバイスだったんだわ。

 

3分ほど時間を戻して思い出して見れば8R開始前の中山君のセコンド陣、

多分スコアが均衡してたって判断してたんだろうと思うけど、

戦法のことなんかじゃなくて、ひたすら中山君の気持ちを高めるべく、

激しい檄を飛ばしまくってたんだよね。

 

 

終了ゴングが鳴った時、やっぱり自分のスコアも最終回のダウンが決定的で、

77-74だったんだけど結局、78-73、77-75、76-76ってことで、

中山君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

試合後大分経って敗けた望月さんがたった一人で氷嚢を当ててたもんで、

傷跡を見せて貰いながら色々話をしたんだよね。

 

 

 

④ エンゲルバード・モラルデ×栗原慶太君(一力)……B 8R

9勝(6KO)4敗の24歳・フィリピンと、

8勝(7KO)4敗(2KO)の24歳・東京都。

 

以前は若干ひ弱なイメージさえあった栗原君の最近の充実ぶりは著しくて、

小林会長と並んで観戦したんだわ。

この試合も白鳥大珠君の試合と同じような感覚で見てたんだけどね……。

 

<1R>

背は低いけどかなりパワフルなモラルデを前に栗原君、

少し力み過ぎな感じでスタートしたんだけど開始33秒のリングほぼ中央、

それまでも強振してた右フックが見事な一閃ヒットでモラルデが一発ダウン。

 

致命的なダメージを負うことなくリスタートしたモラルデ、

相変わらず腕振りはラフなままだったんだけど、

それでも栗原君の打ち終わりを狙うタイミングはまだまだ合ってて、

かなり危険な殴り合いムードの中の残り僅か4秒、

決着は次のラウンドかと思わせた僅か残り4秒の東ロープ前、

栗原君の右ストレートからの左ボディが強烈な喰い込みを見せて、

一瞬の間を置いてモラルデがしゃがみ込みダウンしてしまったんだわ。

 

そのシンドさの様子を見計らったレフェリーがノーカウントのストップエンドコールで、

2分59秒、栗原君の実に手際のいいTKO勝ちだったんだけど、

あの最後のコンビネーションは絶品だったなあ。

 

 

 

⑤ 天笠尚さん(山上)×臼井欽士郎さん(横浜光)

                        ………56.8㎏ 8R

31勝(20KO)6敗(1KO)2分のランク2位、31歳・群馬県と、

27勝(11KO)4敗(1KO)のランク7位、37歳・宮崎県。

 

昨日一番期待してた試合で、頭一個ほどもの上背差があるし、

リーチも大差だし、年齢差もある中で、

臼井さんがどれだけのパフォーマンスが出来るかってことで……。

 

<1R>

お互いに全く有効打が無かった中、手数主体の攻勢は臼井さんで、

天笠さんがちゃんとジャブが打てるのかがポイントだって見てたんだけど、

自分的には中途半端にしか見えなかったんだよね。

 

 

自分のすぐ前に見掛けたことがないカメラマンが来てて、

180㎝、90㎏は充分にありそうなタトゥーだらけのスキンヘッドだったんだけど、

その彼がまあ抜群のカメラワークをしててデカイ体が全く邪魔にならなくて、

ちょっと驚いてしまったモンでちょっと話し掛けたら、

普段からリングサイドで格闘技を撮ってるってことだったんだわ。

 

名古屋辺りから出張って来て入場券も買わずの不正入場で、

あっちこっち写真配りまくってそれを免罪符にしての明らかな不正入場の老いぼれ、

如何にも老い先が短そうだからってみんなから親切を受けてるのをいいことに、

ヨボヨボのくせにリングサイドを動きまくるもんだから、

自分に怒鳴り倒された例の白髪頭の老いぼれとはエライ違いだったんだわ。

 

<2R>

天笠さんは何となく中間距離で捌けないままの半端半端のままで、

やり難そうにしてるというか、あまり練習してないような感じさえして、

残り31秒、臼井さんに左フックを大きく打ち込まれてたし、

残り19秒にも右フックを貰ってたんだわ。

 

<3R>

どういう試合をしようとしてるのかが全く見えて来ない天笠さん、

例の若干ぎこちないようなフットワークからのいつものぎごちない、

それでも強烈なパンチとは程遠い只のぎこちないパンチに終始してたんだわ。

 

それでも残り43秒、ワンツーフックにその片鱗を見せてたんだけど、

良かったのはそこだけで全体を振り返ればこのラウンドも臼井さんだったなあ。

 

<4R>

流石にこのままじゃマズイって思ったか天笠さんがプレスを強めての手数アップで、

残り45秒からは長いショットが当たり始めたんだけど、

まだまだ怖さを感じさせるってレベルには達してなかったんだよね。

 

実はこの時点で自分、一瞬離席しようっかって頭をよぎったんだけど、

あともう1ラウンドだけ見てみようかってことで……。

 

<5R>

それでも何となく巻き返しそうな感じが漂ってきた天笠さんを前にして臼井さん、

ラウンド開始から大きく仕掛けていって流れを持って来ようとしたその瞬間、

踏み込んだところに天笠さんの左フック貰ってしまって、

それはほんの少しだけかすった程度だったんだけど、

足元のバランスを崩したところでもあったもんで開始41秒、臼井さんがダウン。

 

殆ど全くダメージないままの再開でいきなり左フックを当て込んだんだけど、

少し本気を出し始めたかのような天笠さんも右ストレートを当て返したんだわ。

 

その後の小康状態を経た残り39秒、臼井さんが一気の逆襲で、

北ロープ際に天笠さんを追い詰めたところで強烈な左フックを2連射で、

最初のがボディ、次に顔面って相当強烈な打ち込みだったんだわ。

 

ってことで、ダウン劇はあったんだけど10-8.5くらいの印象だったんだわ。

ってことで、自分のここまでのスコアは丁度イーブンだったんだよね。

 

<6R>

ダウンゲットで気を良くした天笠さんが一気に攻め立てるのかと思ってたら、

前の回の終盤での被弾に臆したかのような慎重慎重で、

それはまた試合開始当初に戻ってしまったかのようで、

臼井さんの手数だけが目立ってたんだわ。

 

天笠さんは例の肘を余しながらの恐怖のショート連打はついに見せなかったし、

クリンチ状態では臼井さんのショートフックを何度も簡単に貰ってたし、

途中途中での被弾の際には、如何にも何でもないですよお的に両手を広げてて、

それはもう明らかな被弾を自らが白状してるようなもので……。

 

<7R>

二人の顔面の傷み方には大差は無くて、まだまだ致命的ヒットに欠けてて、

お互い、何となく飛ばし切れてないというか吹っ切れないままで、

徐々に何となくの倦怠感がリング上を覆いつつあって、

自分には特に天笠さんの天笠さんらしくないところが我慢し難くなってしまって、

ラストラウンドを残すだけの試合場から離れたんだわ。

 

モニターで見てた8Rは天笠さんが優勢だったんだけど、

それでも比較的解り易い天笠さんの1ポイント負け試合だなって感じで、

発表されたスコアを聞いてたら、77-74、77-76、76-76ってことで、

そうかやっぱり臼井さんの2-0勝ちだったかって書き留めてたら、

勝者は天笠さんってことで周囲は利害関係の無い人達までザワザワしてたんだわ。

 

どちらの関係者からも苛立ちやら戸惑いみたいものを感じたんだけど、

それでも臼井さんは結果を出し切れなかったこと自体を謙虚に反省してたなあ。

 

 

 

次の試合は元々見るつもりがなかったもんでブラブラしてたんだけど、

チンタラ長過ぎだったせいもあって、思いの外沢山の時間が出来て、

色んなジム関係者の人達ととっても有意義な話が出来たんだわ。

 

一段落したところでまたもやブラブラしてたら、

今まで話をしたこともない下田昭文さんが突然声を掛けてきて、

自分は彼が自分の事を知ってるとは思ってなかったし、

そもそも余程の事がない限り自分は誰彼なく話し掛けることは控えてるもんで、

彼が 「俺、引退しました。」 って真っ直ぐに話し掛けてきたもんで殆ど驚愕で、

そのことは既に知ってたし、今後の為に通信教育を始めたことも知ってたんだけど、

とにかく彼が話し掛けてくれたことに腰を抜かさんばかりだったんだけど、

風貌から受ける印象とは違って実にとっても人懐こい人だったんだわ。

 

二人で少しばかり昔話的な会話をしてるところに臼井さんがやって来て、

臼井さんも下田さんと話したことがなかったみたいだったんだけど、

「とても好きなボクサーだったんです。」 って年下相手に敬語交じりで……。

こういう出会いに触れるっていうのは何か嬉しいよね。

 

 

 

⑦ 赤穂亮さん(横浜光)×田中裕士(畑中)

                ………日本 B タイトル戦 10R

29勝(19KO)2敗(1KO)2分のランク1位、30歳・栃木県と、

19勝(13KO)1敗(1KO)3分のランク2位、25歳・愛知県。

 

田中さんは良績の上にKO率も高いんだけど、

これまでの対戦相手のクオリティー差は歴然で、

赤穂さんが中盤過ぎに粉砕してしまうんじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

田中さんは額にシワを寄せながら目を見開くような表情をしてて、、

それは赤穂さんの動きを見極めようとするかのようでもあったんだけど、

自分にはそれほど気持ちの強いタイプではないって感じが強かったんだよね。

 

赤穂さんは先回の勅使河原弘晶さんとの試合の反省に基づいてか、

あの際は出遅れて序盤の4ラウンド分を丸々獲られてしまってたんだけど、

その反省に基づいてか初っ端からかなりの赤鬼ラッシュだったんだわ。

 

あの風貌で大きく振り回されたら相手は半端無く恐ろしい訳であって田中さん、

残り30秒からの赤穂さんのドカ攻めに早くも為す術ないって感じだったなあ。

 

<2R>

まだまだ田中さんには赤穂さんの動きが見極めきれてないみたいで、

その打ちこみの派手さに戸惑ってたみたいだったんだけど、

赤穂さんは左ボディも絶妙に交えながら単純フッカーだけではないところも見せて、

終始田中さんを圧倒してたとしか言いようが無かったんだわ。

 

このラウンドも見せ場作りがシッカリしてた赤穂さん、

残り僅か5秒ほどしかなかったんだけどボディから上へ繋げて、

またもやのドカ打ちで田中さんの出番を封じ続けたんだわ。

 

<3R>

田中さんのいいのは僅かにジャブだけで、そこから右へは繋げられてなくて、

ジャブの為のジャブに終わってしまってるのが赤穂さんにも見切られたみたいで、

殆ど警戒感さえ持たれてなかったみたいだったんだわ。

 

開始30秒、赤穂さんは真っ直ぐ入るし、田中さんはすぐに頭を下げるしで、

いきなり大きくバッティングして赤穂さんに休みが入ったんだけど、

二人はこの後も何度もヘッドバッティングを繰り返してたんだわ。

 

序盤の1分半過ぎまでは田中さんが細かく正確に対応してたんだけど、

赤穂さんが意決して攻め立てると展開が一気に変わってしまって、

左右フックのド迫力に田中さんは凌ぐので一杯一杯になってしまってて、

一体どうやってポイントを取るつもりなのか、赤穂さんの打ち疲れ待ちなのかって、

そんな感じしか伝わって来なくなってしまったんだわ。

 

赤穂さんの打ちこみはとにかく派手な音を立てまくってたんだけど、

正直、その音の割には相手を弱らせてなかったのも事実で、

それは田中さんが打たれ強いっていうよりも、

赤穂さんのパンチがオープン気味のことが多かったせいじゃなかったのかなあ。

 

<4R>

開始23秒、この試合初めて田中さんのパンチがまともにヒットして、

赤穂さんの打ち終わりに右をカウンターヒットさせて可能性を見せたんだけど、

直後の追撃が叶わなくて、反対に赤穂さんの強烈ボディ3発にチャラにされて、

終盤になるにつれ追い込まれ感を募らされた上の残り5秒、

西ロープを背負わされて激しく打ち込まれて最後はかなり消耗してたんだわ。

 

<5R>

田中さんはすぐに頭を下げるから赤穂さん、2発目以降はもっと下を狙うべきで、

頭上を大きく空転する場面も増えていったんだけど、

そこのところを敢えて狙うっていう技量までは田中さんには無かったみたいで、

まだ赤穂さんの打ち疲れ待ちなのかって……。

 

田中さんが打たれ強いのか、赤穂さんのパンチが雑なのかの命題がまたしてもで、

残り20秒からの赤穂さんのメッタ打ちを経ても田中さんは立ってたもんなあ。

 

 

ってことでここまでの自分のスコアは50-45だったんだけど、

発表された中間スコアは49-46×3ってことで勿論赤穂さんの圧倒3-0。

 

ってことは残り5ラウンドの全ラウンドでポイントゲットしないと、

田中さんの勝ちは無いんだけど、通常そういう展開は殆ど有り得なくて、

だから田中さんとしてはどこかでのダウンゲットを目指すような試合が必要で、

っていう視点で見てたんだけどね……。

 

<6R>

少なくとも後半の出だしだけでもそういう兆しを見たかったんだけど、

残念ながら田中さん自身も陣営も共にそういう意識が無かったみたいで、

今さらペトペトジャブなんか当ててる場合なんかじゃないいんじゃないか、

応援団もそんな軟弱系のジャブ当てただけで拍手なんかしてないで、

「バカヤロ、倒さなきゃ勝てないだろが!」 くらいの檄を飛ばすかと思ってたら、

わざわざ名古屋から出張ってきた割には余りにも優し過ぎる対応で、

ハッキリ言って青コーナー側の人達の全員がこの試合の意味が解ってなくて、

まるで習い事の発表会にでも立ち合ってるかのようにしか見えなくて、

自分は他人事ながら徐々に苛立ちの方が勝ってしまって、

田中さんが勝負に行かない以上激しい打ち合いも起こり得ず、

激しい決着が訪れる訳も無く、ここで撤退を決めたんだわ。

 

 

薄っすらモニターを見ながらの結果は98-92×2、98-93ってことで、

要するに後半も同じようなスコアが繰り返されたに過ぎなかったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 赤穂亮さん

② 中山佳祐君

③ 栗原慶太君、白鳥大珠君

 

 

 

昨日はドームの野球終わりとホールの試合終了とが重なってしまったモンで、

11時近くまでブラブラしてしまって、お蔭で色んな人と話すことは出来たんだけど、

家に帰るのが遅くなってしまっての遅い夕食で、

寝るのも遅くなっての当然の朝寝坊でブログアップも遅れてしまいましたとさ。

 

 

 

2017年3月 9日 (木)

東日本新人王の行方

 

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「She's Loves You Yeah Yeah Yeah Yeah ~!」

 

 

 

2007年に79歳で亡くなった作家の城山三郎が好きだったのが、

“静かに行くものは健やかに行く、健やかに行くものは遠くまで行く”

っていう言葉で、イタリアの経済学者のものなんだけど要するに、

気持ちを穏やかに保って生活すれば心身共に健全な毎日が過ごせるし、

毎日を健全に過ごすことができれば長生きをすることが出来て、

結果的には遠くへも行くことができるし、物事を極めることもできるって、

そういう事じゃないかって自分は思ってるんだけどね……。

 

 

 

2017年度の東日本新人王トーナメントは1ヶ月後の4月3日から始まるもんで、

現時点での自分的優勝候補について検討してみたんだわ。

 

これがプロデビューっていうボクサーも結構混じってるもんで予想は難しいし、

あくまで素人考えに過ぎないんだけどね……。

 

 

ここのところ新人王トーナメントの参加者数は減少化傾向がハッキリしてて、

プロボクシングの斜陽化を示す一つの兆候でもあるって思ってるんだけどそれは、

業界の無策というか諸問題の放置が大きく影響してるとしか言えないんだわ。

 

今、チャンピオンベルトの供給元が4団体もあるせいで世界王者が9名もいて、

世の中の人達はキラキラ輝いた世界戦ばかりに目を向けがちになるんだけど、

業界を底辺や足元で支える普通の4回戦ボクサーの増加こそが重要であって、

このまま安易に無思慮状態を続けると結局、日本のプロボクシングっていうのは、

アマ転身のB級プロからだけっていうパターンになってしまいそうなんだわ。

 

ボクシングをやろうとるする若者が減ってきたのは業界の不作為に原因してて、

ここまで殆ど野放図なまでに増やしてしまった協会加盟ジムの中から、

まずはひたすら悪徳系のあそこのAジム、ここのBジムを筆頭に、

規定のファイトマネーから67%以上ものマネジメント料を抜き取ってるような、

そういうアコギな搾取系ジムは即刻除名処分にすべきで、

協会はファイトマネーの支払い明細を提出させるべきじゃないかと思うほどで、

この業界の自分さえ良ければのルーズさは際立ってて、

そういう話が伝わっていけば若い連中が集まって来るはずがないんだよね。

 

自分の寿命が尽きるのと日本のプロボクシングの命運が尽きるのと、

一体どっちが先かって感じさえするんだけど、こんな状況の中、

それでも健気に頑張ってるボクサー達は現実にいる訳で……。

 

ってことで2015年に204名だったエントリー数が2016年は156名って、

24%も減って、今年はそこからまた15%減の132名なんだわ。

 

 

 

≪2017年度 東日本新人王トーナメント優勝者予想≫

*各階級の横の数字はエントリーボクサー数、その後の( )内は昨年の参加数。

トーナメント表の左側の山をAグループ、右側の山をBグループと仮決め。

 

 

【ミニマム級】……9名 (9名)

Aグループからは和田優麻君と新冨凌君、

Bグループからは岡田真虎君と伊佐春輔を優勝候補に選んだんだけど、

Bグループのアマ出身でデビュー待ちの赤羽根烈君も気になってて、

7勝4敗っていうアマ戦績はかなりの良績だからね……。

 

 

【ライトフライ級】……9名 (6名)

ここはAグループの大橋波月君とBグループの安藤教祐君の一騎打ちって予想で、

Bグループのアマ出身の山本智哉君と亀山大輝君が次の候補かなあ。

 

 

【フライ級】……12名 (11名)

Aグループでは荒川竜平君、Bクループでは石井優平君と石渡剛君。

それとBグループのアマ経験豊富な薮﨑賢人君と田中公士君も有力なんだわ。

 

 

【スーパーフライ級】……10名 (13名)

ここはAグループの住田愛斗君とBグループの小笠原梢太君の一騎打ちを期待。                                                          

 

 

【バンタム級】……12名 (10名)

この階級には逸材が揃っててAグループの富施郁哉君、秋間瑞輝君、

荒木侑也君、鈴木敬祥君、Bグループの堤アキラ君、義元得拳って、

計6名もの候補がいるんだわ。

 

 

【スーパーバンタム級】……13名 (18名)

Aグループの飯見嵐君、Bグループの黒﨑雪仁君、濱田力君だと思うなあ。

 

 

【フェザー級】……16名 (26名)

去年より大幅にエントリー数を減らした階級なんだけど、ここも結構激戦区で、

Aグループでは白石将晃君、矢斬佑季君、中村由樹君、太田魁星君、

Bグループでは松澤拳君、清田亨君達が優勝候補なんだわ。

 

 

【スーパーフェザー級】……16名 (20名)

Aグループでは今井健裕君、川渕大地君、坂田尚樹君、

Bグループでは菅野智宏君、ジロリアン陸君、江澤宏之君が優勝候補。

 

 

【ライト級】……12名 (15名)

Aグループでは有岡康輔君、平岩貴志君、高田朋城君、

Bグループでは周而立君と内藤未来君。

 

 

【スーパーライト級】……9名 (14名)

Aグループの星大翔君と大場翔君、

Bグループでは木原宗孝君と赤岩俊君が優勝候補。

 

 

【ウェルター級】……10名 (9名)

Aグループの春田智也君とBグループの中村俊介君の一騎打ちじゃないかなあ。

 

 

【ミドル級】……4名 (5名)

ここも一騎打ち予想で、Aグループの優しんご君とBグループの加藤収二君。

 

 

 

今年はエントリー数も大分減ったんだけど正直、

去年と比べて相対的に小粒感が否めないし、飛び抜けた逸材も少ないんだわ。

 

去年は富岡達也君、中谷潤人君、福永亮次君、木村吉光君、大野俊人君、

豊嶋亮太君達が最初っから期待感で輝いてたんだけど、

今年は全体を見渡して華のある圧倒的優勝候補が少なくて今の時点では、

濱田力君(SB級)、星大翔君(SL級)、中村俊介君(W級)の僅か3人だけで、

トーナメントが進むにつれて新しい原石の発見に期待してるんだわ。

 

 

 

2017年3月 7日 (火)

2月のベストボクシング

 

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「ひげ猫 ってことでポアロみたいでしょ。」

 

 

 

邦題の “ラスト・ナイト” からすると昨日の夜の事なのかって思うんだけど、

原題は “Last Knight” ってことで、要するに “最期の騎士” なんだわ。

 

モーガン・フリーマンとかクリーブ・オーエン、クリフ・カーティスが出てる

2015年のアメリカ映画なんだけど、

これがまあ正しく中世ヨーロッパ版の “忠臣蔵” で、中々面白かったんだわさ。

 

 

 

1月のボクシングは月末ギリギリの31日まであって、

翌日の1日から2月ボクシングが始まったもんで、

2月度のベストボクシングに関する記事が今頃になってしまったんだわ。

4興行しか見てないんだけど、それでもそこそこ充実したメニューだったんだわ。

 

 

 

≪2月度ボクシングのベスト10≫

*左側が勝者、( )内は事前期待度順位、敬称略。

 

① 京口紘人×アルマン・デラクルス (3)……3RKO

② 久我勇作×石本康隆 (2)……2RKO

③ 比嘉大吾×ディオネル・ディオコス (ー)……4RKO

④ 田中教仁×高橋悠斗 (7)……3RKO

⑤ 鈴木悠介×児玉堅 (10)……2RKO

⑥ 麻生興一×松山和樹 (1)……8RKO

⑦ 黒田雅之×ユータ松尾 (4)……3-0

⑧ 大野顕×鈴木英樹 (ー)……5RKO

⑨ 竹中良×荒谷龍人 (5)……4RKO

⑩ 末吉大×・アラン・バレスピン (ー)……3RKO

 

*事前期待度ベスト10内で選モレしたのは、阿部麗也×ジョー・ミサコ(6)、

星野晃規×小坂駿(8)、工藤優雅×山田大輔(9)の3試合なんだけど、

星野君の試合は迷った末結局見に行かなかったんだよね。

 

 

勝者の10人は試合後に間近で様子を見てたり、言葉を交わしたんだけど、

そりゃみんないい顔の笑顔笑顔だったんだけど、

一番嬉しそうにしてたのは田中教仁君だったなあ……。

 

 

 

2017年3月 5日 (日)

後楽園ホール・3月4日

 

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「行きます! 開脚前転!」

 

 

 

“ガールズ&パンツァー” っていうアニメは女子高に茶道や華道と同じように、

“戦車道” っていうのがあるっていう設定からして奇想天外だし、

街中で戦車砲をブッ放すっていうのも有り得ないことだし、

直撃弾を受けて戦車が大破しても怪我人さえ出ないのも現実的ではないんだけど、

戦車そのものの描写が実に精微であるにとどまらず、

その動きがとってもリアルなもんで、兵器好きの自分としては堪らないんだよね。

戦車好きのアニメーターっていうのも中々いいんだわ。

 

“パンツァー” っていうのは第二次世界大戦中のドイツの戦車の名称なんだけど、

“パンサー” とか “パンター” とも呼んでるんだけどどれが正解なのかなあ。                                                            

 

 

この日出場の赤コーナーの6人は全員が角海老ボクサーで、

それも何処へ出しても恥ずかしくないメンバーをズラッと取り揃えたんだけど、

残念ながら青コーナーにはカタカナボクサーが多過ぎだったんだよね。

 

それでも先々の対戦を見据えてか、沢山のジム関係者やボクサー達が来てたね。

 

相手が格下でも其々が手抜きすることなくキッチリやれるかってことで……。

 

試合開始前、今や頭蓋骨に金属プレートを埋め込んで、

まるでロボコップの様に強化された奥村健太君が寄ってくれて、

術後の経緯には何らの問題も無いってことで、

「これで多少強く殴られても大丈夫ですから試合やりたいです。」

ってバカ言ってたんだわ。

 

 

 

① 斎藤一貴君×ジミー・ボルボン……L 8R

2勝(2KO)0敗の24歳・東京都と、

5勝(3KO)4敗3分の24歳フィリピン。

 

小堀佑介さんが担当してる斎藤君はこれが初の8回戦だったんだわ。

 

<1R>

ジャブの鋭さと威力でまずは斎藤君が圧倒して、

その後の左右フックで早くもボルボンの顔面が赤くなってたんだけど、

1分34秒、エイッて感じで振り出したボルボンの右ロングフックが大直撃。

 

思わず明らかに斎藤君の体がヨロッと揺らいでしまって、

回復ならないまま乱暴に攻め返した残り1分02秒のリング中央、

ボルボンの連打からの左フックを貰ってしまって、斉藤君が衝撃のダウン。

 

リスタート後のボルボンはここを一気のブンブン丸太殴りで、

いきなり危機到来の斎藤君にはシッカリした意識が戻ってないみたいで、

危うい場面の連続だったんだけど、とにかく粗かったボルボンに助けられたし、

休むことに専念しようってことだけは斎藤君の頭にあったみたいで、

何とか何とかって感じの危険な1分弱をギリギリで凌いだんだわ。

 

それにしても斎藤君、相手を舐めたかガードが緩すぎたんだわ。

 

<2R>

その後も斎藤君は相手も必死で打って来るってことを忘れがちで、

開始30秒までにヒットヒットで挽回はしてたしその後の左ボディも圧巻で、

残り1分からは殆ど一方的な展開を作ってはいたんだけど、

場面場面では危うさと紙一重っていう感じも残してたんだよね。

 

<3R>

前の回の終盤までに斎藤君はほぼ回復してたし、

ボルボンの消耗の方が目立ってきたんだけど、

それでもまだヘタレてるってところまではいってなくて、

たまの荒々しいショットのタイミングも合ってて危険を孕んでたんだわ。

 

斎藤君は基本的に上体の動きが硬くて、

頭が同じ位置にしたままのことが多いもんで的になり易いんだよなあ。

 

 

ってところで、やけに着込んで膨れ上がった老いぼれが隣に座ってきて、

酒飲みながら連れとワイワイ世間話を始めたり、

すぐ後ろの二人のガキが 「アイス買ってくれ。」 みたいに騒ぎ出したもんで、

うつむきながらの席移動だったんだわ。

 

<4R>

意識してたのか斎藤君、毎ラウンドのラスト30秒は印象的なパフォーマンスで、

この回はボルボンがギリギリ耐えてるって感じになってきて、

タイボクサーだったら多分、殆ど勝負を投げてただろうなあってほどだったね。

 

<5R>

態勢的に揺るぎは無くなりつつあったんだけど、

それでもちょっと今一に見えてきたのは斎藤君の攻撃面で、

そこそこ強いパンチは打ち続けてはいたんだけど緩急が不十分だったせいか、

ボルボンがパンチ慣れしてきてるみたいで、

若干効果が薄れつつあったことだったんだわ。

 

<6R>

ボルボンは明らかにスピードが落ちて顔面もかなり傷んできて、

そろそろ決着だなって見てた残り48秒の西ロープ前、

斎藤君が左右フックから最後は強烈な左ボディを打ちこんで綺麗なダウンゲット。

 

相当な消耗とダメージが進んだところでの喰い込みだったもんでボルボン、

そのまま立ち上がれなくて、2分24秒でのテンカウントアウト。

 

 

この日の斎藤君、相変わらずド迫力の攻撃力は見せてたんだけど、

一本調子に過ぎるところがあったし、ディフェンス面の課題も見えたんだよね。

 

 

久し振りのコーチ義人君がフラッと寄ってくれて、

彼、4月に6回戦で復帰するんだって言ってたなあ。

 

 

 

② 小池信伍君×何チャラ・オカムシー……SB 8R

9勝(5KO)2敗の26歳・山梨県と、10勝(3KO)6敗の34歳・タイ。

 

ちょっと前にも書いたけど、小池君の元々の相手は三迫ジムの三浦仁君で、

これはもうとっても注目のカードだったんだけど、

三浦君の練習中のケガ棄権があって止む無くのタイボクサーになったんだわ。

 

小池君はスピードとキレが身上のいい感じのボクサーなんだけどね……。

 

<1R>

34歳のタイボクサーは抜いたような入り方をしてたし、

変なタイミングで打ってくるしで、やり易いようなタイプではなくて、

やる気がないように下がり下がりしたところからいきなり右を振り出して、

小池君のリズムを壊そうとしてるかのようだったんだわ。

 

<2R>

この日の小池君は自分がイメージしてたほどの動きが出来てなくて、

そもそもスピード感が不足してるなあって見てた残り12秒、

相手の右の打ち終わりに合わせて小池君、

クロス気味の右フックを綺麗に当て込んで直撃喰らったオカムシーがダウン。

 

立ち上がったところが終了ゴングで決着は次に持ち越されたんだわ。

 

<3R>

相手はかなりダメージを引きずってるような感じだったし、

反撃してこないもんで小池君、初っ端からの一気攻勢だったんだけど、

フルショットの殆ど全てを正確に当て切るところまではいかないまま、

残り1分になる頃にはオカムシーも回復してたなあ。

 

<4R>

オカムシーは益々下がり下がりすることが多くなったんだけど、

緩急の無い若干単調な小池君のパンチに慣れてきたようで、

劣化が止まったような印象だったんだわ。

 

<5R>

オカムシーの方がやたら前詰めし始めたんだけど、

相変わらず有効ヒットに繋げられないままだったし、

小池君の方も前の回の一気飛ばしの一休みが必要だったみたいで、

何となく二人共、マンネリ化してしまったんだわ。

 

<6R>

さてさてこの後どんな展開になるのかなあって見てた1分過ぎ、

粗っぽく攻勢を強めたオカムシーに下がり加減になったその瞬間、

オカムシーの雑な右フックの追っかけ打ちを貰ってしまった途端の小池君、

左目上を大きくザックリ切り裂かれてしまっていきなりの大出血。

 

そんなにキレのあるパンチではなかったもんで、

直後に肘でも当たったのかとも思ったんだけど、とにかく即のドクターチェックで、

左顔面全体を覆うばかりの出血ってことでそのままドクターストップで1分35秒、

5R終了時点で自分的には49-45で圧倒優位だった小池君の残念TKO負け。

 

 

 

③ 武田航君×何チャラ・レックジム……B 8R

9勝(3KO)1敗1分のサウスポー、22歳・神奈川県と、

8勝(4KO)6敗の21歳・タイ。

 

<1R>

相手は一つ前の試合のオカムシーと同じで、

細かい組み立てをするタイプではないんだけど、

いきなりの右には十分なパワーが込められてたから武田君、

くれぐれも相手のタイミングでの強打を許さないことだったんだわ。

 

頭が小さいせいか武田君は肩幅が広く見えて、

その分ジャブの距離が長かったし、プレスも中々良かったね。

 

<2R>

相手のクルンシンは右を大きく当てるタイミングをひたすら狙ってる感じで、

無暗に行くと危険度が高いんだけど、武田君にももう少し遊びが必要で、

相手に雑な右を敢えて振らせてそこを左フックで狙いたいところで、

だからフェイント系の手の使い方で誘ってみたらどうなのかなあ……。

それと相手の右を警戒するあまりか左ボディを打ち難そうにもしてたんだよね。

 

<3R>

って思ってたら武田君の動きが良くなってきて開始36秒、

ボディブローを混ぜ込んだ攻め込みを左右のショートフックに繋げて、

最後は左だったと思うんだけど綺麗な直撃ヒットでダウンゲット。

 

フラッシュ系のダウンだったもんでクルンシンもすぐに立ち上がってたんだけど、

武田君はやっと感じを掴んだみたいだったんだよね。

 

<4R>

ちょっと臆してしまったかのようなクルンシンを完全に見切った武田君、

開始22秒の南ロープ前、左ストレートから右を返して2度目のダウンゲット。

 

この場面では最初のダウンよりはシンドそうに立ち上がったクルンシン、

既に戦意を喪失してしまったみたいで若さのかけらさえなくなってしまって、

こうなればもうぶちのめしてやってくれっていう思いを解ってくれたか武田君、

左、左ってストレートを連続打ち込みして最後は右までフォローして残り28秒、

南東ポスト近くでクルンシンを見事に倒し切ってしまったんだわ。

 

腰からドッサンって感じだったもんで、レフェリーは即のストップエンドで、

2分34秒のTKO劇だったんだけど、

試合後の武田君の顔は殆ど全く一つのかすり傷さえなくて、

二人でちょっと試合レビューをしたんだよね。

 

 

 

カワゴエパンチ系のあるジムのボクサーが、

「これ、どうぞ受け取って下さい。」 って、何やら包まれた小瓶をくれたんだけど、

それを使うと4人~5人の女の子でも充分相手ができる秘薬らしいんだわ。

 

 

 

④ 大橋建典さん×本吉豊君(reason)……Fe 8R

13勝(8KO)4敗(3KO)2分のランク10位、27歳・島根県と、

7勝(5KO)9敗(5KO)の29歳・東京都。

 

<1R>

威圧感の差でやっぱりプレスは大橋さんだったんだけど、

本吉君も細かいリズムを刻んで相手のタイミングにさせてなかったね。

 

最初のクリーンヒットはその本吉君の左フックで、

若干のフェイントからのそれがこの日の狙いのショットだったみたいで、

その後も残り1分ほどのところでもいい感じで当て込んでたんだわ。

 

大橋さんの方は少しゆっくり目の立ち上がりで、

右ストレートを薄く1発ヒットさせるにとどまってたんだわ。

 

<2R>

本吉君は近いところで大橋さんに強連打させないような動きが出来てて、

相手を見極めた試合運びにそこそこの工夫が見られて、

何となく徐々に気持ち良さそうにやってたんだわ。

 

って見てた残り1分04秒、グイッて踏み込んだところで大橋さん、

とっておきの左フックをブチ当てて本吉君から一発ダウンゲット。

 

何とかリスタートはしたんだけど本吉君、

この辺りからすぐに頭を下げて目線を切ってしまう悪い癖が出てきてしまって、

ダウンダメージは大したことは無かったと思うんだけど、

いきなり気後れ感のようなモノが目立ってきたんだよね。

 

<3R>

気を取り直した本吉君がまずは先制してしていったんだけど、

一段落した直後の開始30秒、大橋さんのまたもやの左が炸裂して

またもやまともに貰ってしまった本吉さんが西ロープ際でダウン。

 

ここも何とか立ち上がった本吉君ではあったんだけど、

今や金太郎さん状態になってしまった大橋さんのまさかりパンチを凌ぐ術も無く、

アレッて思ったら3発目の左フックを正確に当て込んで3度目のダウンゲット。

 

本吉君の続行は如何にも無理そうだったもんで即のストップエンドで、

0分58秒、大橋君の実に手際のいいTKO勝ちだったんだわ。

 

 

試合序盤、本吉君の工夫した左ショットも可能性を垣間見せたんだけど、

大橋君も同じように左フックを磨いてたみたいだったんだわ。

 

 

 

いつの間にか自分は何人かの知り合いに囲まれてて、

右には一力ジムの小林会長、左に鉄拳8ジムの権会長と塚田祐介さん、

すぐ前には長嶺克則さんと勅使河原弘晶さん達が控えてたんだわ。

 

その後、リング上での折々には其々が色々感想を聞かせてくれたし、

お互いにスコアを確認したり、若い3人はまるでコントみたいだったし権会長に、

「“黒子のバスケ” の緑間真太郎に似てるって言われたことありません?」

って聞いたらそもそも “黒子のバスケ” を知らないって言うもんで、

若い3人にも尋ねてみたら全員から知らないって言われたもんで大ビックリ。

 

更に彼らは “ハイキュー” や “DAYS” さえも全く知らないってことで、

全ては自分と奥さんだけのブームみたいだったんだわ。

 

塚田さんが怪しげな黒いニット帽にひげ面だったもんで、

サラサラ髪で少年のような風貌の権会長と立場が逆のように見えたなあ。

 

 

 

⑤ 岡田博喜さん×ロデル・ヴェンセスラオ……65㎏ 8R

14勝(10KO)0敗のランク2位、27歳・東京都と、

11勝(4KO)13敗1分の国内11位、23歳・フィリピン。

 

ロデルはおよそ2年前に小原佳太さんと試合してて、

その時はヒットカット傷が悪化して4RTKO負けしてるんだけど、

パワフルというよりかなり粗っぽいボクシングをする記憶が残ってたんだわ。

 

で、右斜め後ろにいた三迫会長に確かめたら、

打たれ強いけどスタミナが今一だからボディを攻めるといいと思うなあ、

って言ってたんだわ。

 

<1R>

相手がそういう風に出てきたから岡田さんもいきなりの激闘から始めてて、

思ってた通り、ロデルのショットには全て満々の力が込められてて、

一発でも直撃されたら一巻の終わり風だったんだけど、

そこは流石の岡田さん、それをすんでのところで交わしながら、

まずは実に美しいコンビネーションを披露したんだわ。

 

<2R>

ロデルは最初っから長いラウンドを戦うつもりはサラサラ無かったみたいで、

いきなりフルスロットルの飛ばす飛ばすで、

確かにフック系は粗かったんだけど、ストレート系は意外にキッチリ打ってて、

甘く見過ぎると不意打ちを喰らいそうでもあったんだよね。

 

一段落後の一休みは解り易かったんだけど、

1分半頃からの左右フックの強連打にはそこそこの迫力があったし、

ガードに対する配慮もまあまあ出来てたんだよね、ロデル。

 

<3R~4R>

超好戦的な相手に対して岡田さん、この日は実に冷静で、

敢えて短いラウンドで倒すっていうテーマは持ってなかったみたいで、

左右ボディの打ち込み角度を調整してみたり、

パンチの緩急にも色々配慮してるって感じだったんだわ。

 

<5R>

ここまで飛ばし過ぎたかロデル、ここは一休みラウンドって決めたか、

少しヘバッたように勢いのないままに推移してたんだけど、

岡田さんの方も何となく付き合ってるって感じで、

まるでお互いにアイコンタクトでそうしようって妥協したみたいだったんだわ。

 

<6R>

喪が明けたように飛ばしていったのはロデルの方で、

岡田さんをロープに詰めた途端、歯を喰いしばっての連打連打で、

それまでもそういう攻撃を得意そうにしてて、

若干乗り遅れた感のある岡田さんが一見かなり追い込まれたようだったんだけど、

自分は岡田さんは見た目の印象ほど打たれ弱いとは思ってなくて、

それほどの直撃を受けることなく防いでやり過ごしたんだわ。

 

一方、ロデルの方はもう力を使い果たしたって感じで、

最後残り23秒に西ロープにもたれた時、精一杯踏ん張ったけど、

俺はもうこれで一杯一杯ですわって感じで場内に笑いかけてたもんなあ。

 

<7R>

そろそろやりますかって感じで岡田さんが一転攻勢で、

開始48秒の東ロープ前、右ストレートからの左ボディを爆裂的に打ち込んで、

覚悟してなかったところでの被弾だったみたいなロデル、

ガクッとしゃがみ込んでしまって、

そりゃもう見ててとってもシンドそうなダウンだったんだわ。

 

息を整えて何とかリスタートしたロデルではあったんだけど、

もう既に決着が付いてて、岡田さんの猛追撃の前に為す術も無いロデル、

反撃する余裕さえなくディフェンスポジションを取ってたんだけど、

岡田さんにとって打ち返してこない相手はサンドバッグと同じ訳で、

3秒もしないうちにいとも簡単に再度のボディショットで2度目のダウンゲット。

 

ロデルはもうとってもダメそうな倒れ方だったもんで、

レフェリーも即のストップエンドで1分00秒、岡田さんのTKO勝ちだったね。

 

 

 

⑥ 土屋修平さん×西谷和宏さん(VADY)

              ………日本 L タイトル戦 10R

22勝(18KO)4敗(3KO)のチャンピオン、30歳・愛知県と、

16勝(8KO)4敗1分のランク1位、29歳・鳥取県。

 

<1R>

思ってたほど二人に身長差はなかったんだけど、

リーチは西谷さんの方がかなり優位で、

土屋さんの踏み込みを簡単に許さないようなタイミングのジャブが優秀で、

やっぱり土屋さんの威圧感は半端じゃなかったみたいだったんだけど、

試合序盤を十分コントロールしてるって感じだったんだわ。

 

<2R>

土屋さんがどういう入り方をするかがポイントだったんだけど、

西谷さんは事前に土屋さんの動きを相当研究したみたいで、

一旦ジャブで出した左手をそのまま前に置いたまま距離をキープして、

それに合わせようとする土屋さんのショットを巧いこと封じ込んでたんだわ。

 

<3R>

開始40秒、土屋さんがバランスを崩して西ロープに絡んだ瞬間、

西谷さんがそれを見逃さずの一気の攻め立てだったんだけど、

西谷さんはそこそこの左ボディも打ってたし、

普通のワンツーだけじゃなくて、いきなりの右も見せて、

変化のある攻撃を意識してたみたいだったんだわ。

 

残り25秒ほどからとっても危険度の高い左右フックが交差し合ってたんだけど、

ああいう場面で一瞬溜めてアッパーを打てる方が勝つんじゃないかって、

その時近くのボクサー達とも話したんだけどね……。

 

<4R>

西谷さんは相変わらず相手の距離とタイミングで打たせない工夫をしてて、

残り1分には突然のサウスポーチェンジからの左ボディが画期的で、

それ程の有効打は無かったんだけど、とにかく攻める姿勢を維持してて、

終了ゴングが鳴った時、土屋さんは鼻の右側をヒットカットされてたんだわ。

 

<5R>

顔面もそこそこ赤く腫れ始めた土屋さんの劣勢がかなり免れなかった開始59秒、

西谷さんが左手を巧く使って距離をコントロールしてたそのさなか、

土屋さんが瞬間に西谷さんを西ロープに追い込んで、

クロス気味の右ストレートを待ってましたの大直撃で、

それはまるで見てる自分達の方向に打ちこんで来るって感じだったんだけど、

実に衝撃的な西谷さんからの一発ダウンゲットだったんだわ。

 

リスタート直後の西谷さんは明らかに効いてる様子で、

土屋さんも勿論鬼の大追撃ではあったんだけど、

西谷さんの必死の防御も中々のモノで、

土屋さんは残り27秒での左ボディもかなり効かせてはいたんだけど、

再度のダウンを奪うまでには至らないままのラウンド終了ゴング。

 

ってことでここまでの自分の採点は47-47の丁度イーブンだったんだけど、

発表された3人のジャッジのスコアも全く同じ47-47×3だったんだわ。

 

<6R>

そう見せないように巧いこと繋ぎのパンチは打ってたけど、

西谷さんは明らかにまだ休みたがってたんだけど、

この回土屋さんにローブローで2回目の注意があって、

最初のは単に口頭注意だったんだけど、

この2回目には西谷さんに1分ほどの休憩タイムが与えられたんだわ。

 

後で思い返して見れば勝負の分かれ目は実はここだったんじゃないかって、

つまり西谷さんにとっては実に有り難い休憩タイムが与えられて、

一方の土屋さんは減点を恐れてボディブローを控えざるを得なくなって、

そういう展開のアヤが出来てしまったんじゃないかって……。

 

 

それにしても西谷さんは、常に頭の位置には気を付けてるみたいで、

右でも左でも打ち終わりに合されないように実に配慮が行き届いてたもんで、

土屋さんは的を絞り切れない、あるいは的を外すショットが多かったんだわ。

 

頭の位置でいうと土屋さんはキック出身ボクサーに有りがちな、

突っ立ち気味で頭の位置をあまり動かさない癖が抜けきらなくて、

だから西谷さんの頭下げての左右フックでも容易にヒットされてたんだわ。

 

<7R>

土屋さんの右のいいのが当たって主導権を獲ったかのように見えたんだけど、

残り50秒からの接近強打戦は西谷さんの方を評価するって周りでは言ってたね。

 

<8R>

開始59秒での土屋さんの左のダブルはここに来てまだまだ圧巻の勢いで、

ボディから顔面への完璧な打ち分けには周囲から絶賛の声さえ飛んでて、

中盤以降の西谷さんの盛り返しでもまだ足りてない感じだったんだけど、

残り47秒、お互い勝負を決めようかとするような接近強打戦が始まったんだわ。

 

それはまるで前の回の繰り返しのようだったんだけど、

ここで西谷さんがまたもやのサウスポーチェンジを見せて土屋さんを眩惑して、

北西ポストに追い込んだその瞬間、

ここで出るかあって感じの左アッパーが想像を超えた当たり方をして、

土屋さんはその一発で意識が飛んでしまった様な倒れ方をしてしまったんだわ。

 

土屋さんは何とか立ち上がってリスタートして、

残り30秒ほどを必死に耐えようとしてて、

自分的にはここを凌げばまたまたイーブンの残り2ラウンド勝負ってことで、

まだまだ可能性は残ってるって思いながら残り時間との戦いでもあって、

あと15秒、あと10秒って見てた残り9秒、

西谷さんの色々取り混ぜたショートブローのことごとくがヒットして、

最後は多分左フックじゃないかと思ったんだけど、

貰った瞬間に土屋さんがグズグズッと後方に倒れ込んでしまったんだわ。

 

その様を見たレフェリーはこれはもう無理だって途端に判断して2分52秒、

ノーカウントストップエンドして西谷さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

土屋さんは赤コーナーの殆ど真ん前で大の字に伸びてしまったまま、

2分間ほどは起き上がれなかったんだわ。

 

 

余りにも衝撃的なエンディングだったもんで、

自分の周囲は静かに呼吸するだけになってしまって声も出なかったんだよね。

 

 

暫くして試合後の帰り道、

2年ほど前に西谷さんに3-0勝ちしたことがある塚田祐介さんが、

長嶺さんとか勅使河原さんに色々絡まれてたっけなあ。

 

 

 

本日のベスト3ボクサー】

① 西谷和宏さん

② 岡田博喜さん

③ 大橋建典さん、武田航君

 

 

 

Tさんって凄いんだわ。

元々軽い持病があって定期的に健診に行ってるそうなんだけど、

ちょっと体調が悪いってことで予定より早めに病院に行ったら、

軽い狭心症だって診断されて即入院したのが今週の月曜日で、

カテーテル手術をしてその日一泊しただけで退院したんだってさ。

 

で、平気な顔をして昨日ホールに来てたんだけど、

Tさん、安静にしてなくてホントに大丈夫なのか?

 

 

 

2017年3月 3日 (金)

両国国技館・3月2日

 

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“国技館とスカイツリー”

 

 

 

北朝鮮が国連合意を順守するってことで、

何年か前に “テロ支援国家” の指定から解除されたんだけど、

最近のミサイル発射とかマレーシアのジョンナム殺害事件を見据えて、

再度テロ支援国家に指定して制裁を強めようとする動きが始まったんだけど、

自分としては “テロ支援国家” ではなくして、

“テロ国家” そのものっていう指定する方が妥当だと思うんだけどね。

 

 

 

両国国技館には家から30分ほどで行けるんだけど、

そこで相撲を見たのは若貴が最後で、

ボクシングも思い出せないほど昔なんだけど、

ロビーで出会ったある人も沼田義明×小林弘戦以来だって言ってたなあ。

 

 

 

国技館のリングは大田区総合体育館よりも大分明るくて輝きがあって、

ある方のご厚意で自分は前にはカメラマンしかいない席だったんだよね。

 

 

 

① 脇山貴継君(ワタナベ)×山下裕太君(横浜光)……LF 4R

0勝1敗の18歳・福岡県と、1勝0敗のサウスポー、17歳・東京都。

 

<1R>

観客達の試合を見る心構えがまだ整ってない感じの中で始まって、

リング上の二人も何となく集中を欠いたようなボクシングだったんだけど、

それでも今一距離を掴み切れない脇山君の頑張りの方が目立ってたなあ。

 

充分なリーチがあるのに山下君はジャブを出し惜しみしてるっていうか、

相手が入り込んでくるところ、打って来るところにひたすら合わせたがって、

そりゃきちんとヒットすることが出来れば効果絶大なんだけど、

相手も簡単にそうはさせてくれない訳で、

もう少し先攻めを混ぜていかないと見切られてしまうと思ったんだけどなあ。

 

<2R>

山下君の動きと腕振りは水準以上の鋭さを備えてたもんで、

中々改善されないその片寄った攻め方は実に勿体ない限りで、

その単調さが続く限り勝ち目は薄くて、

そのまま脇山君に攻勢点を獲られてしまいそうだったもんで、一旦休憩タイム。

 

後で確かめたらやっぱり39-37×2、39-38ってことで、

山下君の3-0初勝利だってね。

 

 

 

② 岩佐亮祐さん(セレス)×グレン・メドゥラ……124P 8R

22勝(14KO)2敗(2KO)のIBF3位、サウスポー、27歳・千葉県と、

8勝(5KO)1敗1分の国内6位、21歳・フィリピン。

 

小國以載さんとの一戦を前に岩佐さんに冒険マッチは有り得なかったんだけど、

それでも相手はタイボクサーじゃない好成績の若手フィリピーナだったもんで、

どんなもんかって見てたんだけど、やっぱり相手になってなかったなあ。

 

メドゥラは終始アグレッシブでパワフルな腕振りを見せてたんだけど、

色んな所に隙があって、ってことは岩佐さんの大好物な訳で、

2R以降は殆ど勝負ならなくて結局3R2分55秒、岩佐さんのTKO勝ちだったね。

 

 

この試合を小國さんがリングサイドで観戦してて、

そのことを試合後のインタビューでリングアナが岩佐さんに伝えた途端、

そこらじゅうのカメラマンがガサーッと小國さんのところに集まってたんだわ。

 

岩佐さんはリング上から 「ケガを直して、余り練習しないうちに試合して下さい。」

ってユーモア交えて小國さんに話し掛けてたなあ。

 

 

一段落して小國さんの前からマスコミ連中が引き下がった後、

白髪頭の貧乏臭い身なりのクソデブが一人だけ居残って延々のインタビューで、

ソイツは座ってる小國君に立ったまま正しく上から目線の実に生意気な態度で、

既に次の試合が始まっているっていうのにまだまだ延々で、

そういうのはそもそも後ろの席の人の邪魔になるだろってことで、

そういうことにすら配慮が出来ないような超頭の悪い只のクソデブで、

自分はその時アリーナの後ろの壁にもたれて見てたんだけど、

あのまま近くにいたらパンフで頭をパシーンって叩いてたね、絶対。

 

 

 

③ 小林大地君(ワタナベ)×新屋叶多君(全日本P)……Fe 4R

デビュー戦の33歳・新潟県と、0勝1敗(1KO)のサウスポー、21歳・栃木県。

 

<1R>

高齢デビューの小林君が元気に詰め詰めしてたんだけど、

30秒ほど経った頃かなあ、若干ゴチャゴチャッてしたところだったんだけど、

新屋君の左をまともに貰ってしまってダウンしてしまったんだわ。

 

それほどのダメージを残すことなくリスタートした新屋君、

ダウンを喰らう以前よりも更に猛々しさを増して反撃していったんだけど、

途中途中で無防備なほど新屋君の左を貰い過ぎてしまって、

徐々に弱っていった中、最後は新屋君がトントントンのワンツースリーで、

そのまま小林君が為す術も無くコーナーに詰まってしまったところでストップエンド。

 

ってことで2分59秒ってギリギリのところで新屋君のTKO初勝利。

 

 

 

④ ブライアン・ビロリア×ルーベン・モントーヤ……114P 8R

36勝(22KO)5敗(2KO)2NCの36歳・アメリカと、

14勝(9KO)4敗(1KO)1分の31歳・メキシコ。

 

期待のビロリアだったんだけどね……。

 

<1R>

黒のウィニングで登場のビロリアはまだまだ全然やれそうなパフォーマンスで、

自らも攻めるし、相手の打ち出しや打ち終わりにもシッカリ合わせてるし、

とってもバランスのいい攻撃はちょっと惚れ惚れで、

この階級くらいのボクサー達はシッカリ見本にすべきじゃないかって程で……。

 

相手のパンチを交わす際にも大袈裟に飛びのいたり、大きく体をずらせるでもなく、

常に即の打ち返しのできるようなポジションを取ってたし、

相手の距離、タイミングでフルショットさせないような動きを欠かさなかったんだわ。

 

って感じで自分はひたすらビロリアの動きを追ってたんだけど、

ラウンドが進むにつれ、そりゃ相手のモントーヤの頑張りも立派だったんだけど、

ビロリアの劣化というか、誤魔化してやってる感じの方が強くなっていって、

ブランクとか年齢を感じさせるようになっていったんだわ。

 

4R以降はガッカリ感が大きくなってあんまりまともに見てなかったんだけど、

中盤のボディブローでスタミナも削られてしまったみたいで、

モントーヤの上下打ち分けを簡単に許してしまってたし、

そりゃ豊富なキャリアをベースに負けない試合はしてたけど普通過ぎで、

“ハワイアン・パンチ” は1R以外その面影さえなくてそんなら、

“カワゴエ・パンチ” とか “カメアリ・パンチ” っていうのも有りだろってことで……。

 

結局78-74、78-75、77-75ってことでビロリアが3-0勝ちしたんだけど、

折角帝拳ジムに拾って貰ったんだから、

ここはもっと気持ちを見せなければいけなかったんじゃないのか、

これが限界なのか、鍛え直せば輝きを取り戻せるのかとか……。

 

 

 

時間が出来てアリーナをブラブラしてたら、梶親子がまとまって座ってて、

ちょっとバカ話をしたんだけど、三男坊は長男の颯さんにソックリだったなあ。

帝拳の梶三兄弟っていうのはどうしてもREBOOTの富岡三兄弟と被るよね。

 

その後佐々木洵樹さんともちょっと話をして、粟生隆寛さんとコンチワして、

現役続行を決めた石本康隆さんとか伊藤雅雪さんともね……。

 

 

 

⑤ 尾川堅一さん(帝拳)×杉田聖さん(奈良)

             ………日本 SFe タイトル戦 10R

20勝(16KO)1敗(1KO)のチャンピオン、29歳・愛知県と、

12勝(7KO)3敗(2KO)1分のランク1位、27歳・大阪府。

 

残念ながらこの試合も大きく期待を外したんだわ。

 

杉田さんは1年ほど前の尾川さんとのタイトル戦の雪辱だったんだけど、

あの時はやたら右を貰ってしまって9Rに返しの左で倒されてしまったんだけど、

その前の右で全てが終わってた訳で、

だから当然この日は尾川さんの右を超警戒っていうのは解るんだけど、

警戒する余り全体の攻撃の手数が如何にも少な過ぎで、

とても復讐の殴り倒しに来たようには見えなかったんだよね。

 

一方の尾川さんにしても最近はエンジンの掛かりを遅くしてるというか、

まるで伊藤雅雪さんが逆行してるかのようで、解り難いかも知れないんだけど、

伊藤さんが新人王を獲った前後の慎重さを脱却しつつあるのに反して、

尾川さんは猛々しさを徐々に削いで確実性の高い域を目指してるみたいって事で、

それはそれで尾川さんの進歩なのかも知れなくて、

ジムとしての育成方針なのかも知れないんだけど、

単なる観戦者としてのワクワク感は減っていく一方なんだわ、正直。

 

これでタイトルマッチかっていう二人の低調さに耐えられないまま、

5R終了時点で発表された中間スコアは48-47×2、46-49ってことで、

尾川さんの2-1だったんだけど、なんかいきなりとっ散らかってたんだわ。

ちなみに自分は48-47で杉田さん優勢で、

どう考えても尾川さん優位には見えなかったんだけどね。

 

試合は盛り上がらないし、採点はバラバラだし、

いきなり興味が失せてしまってスゴスゴと離席してしまったもんで、

だから97-93、96-94、95-95で尾川さんの2-0勝ちっていうのが、

どれだけ妥当性があるのか全く解らないんだけど尾川さん、

10Rにあれだけ飛ばせるなら途中途中でもっと何とか出来なかったのか、

っていう気持ちが強かったなあ。

彼がキチンと飛ばしたら敵うボクサーはそうはいないと思うんだけどなあ。

 

 

 

⑥ 山中慎介さん(帝拳)×カルロス・カールソン

              ………WBC B タイトル戦 12R

26勝(18KO)0敗2分のチャンピオン、サウスポー、34歳・滋賀県と、

22勝(13KO)1敗のランク6位、26歳・メキシコ。

 

頼みます山中さん、

自分の心はビロリアと尾川さんにボロボロにされてしまったもんで、

何とかキッチリした試合を見せてくれて気持ち良く帰らせて下さいって、

ひたすら願ってたんだけど、山中さんクラスになるとやっぱり流石なんだわ。

 

負けた内山高志さんのボクシングにも気品っていうものを感じるんだけど、

この域まで到達したボクサーっていうのはやっぱり普通じゃなくて、

山中さんは普段それほどオーラを発する方ではなくて、

後楽園ホールでも人混みに紛れがちなんだけど、

リングに上がるとまるで別人の如くなんだよね。

 

この日の相手のカールソンの戦績は半端じゃなくて、

1敗はデビュー戦の時のモノでその後今まで何と22連勝中なんだってさ。

 

<1R>

カールソンは結構荒々しく仕掛けてくるタイプで、

ガタイの太さの通りのパワー系ボクサーだったんだけど、

織り込み済みだったか山中さん、実に落ち着いた立ち上がりで、

中盤以降、左ストレートを3発、意外なほど簡単に打ち込んでたんだわ。

 

コンビネーションで勝負するタイプではないカールソンにはそれが見えてなくて、

早くも自分には山中さんの勝ち方が浮かんで見えてきたんだよね。

 

<2R>

会場のモニターにはラウンドや時間表示が無かったもんで、

正確な時間は解らなかったんだけど大体開始20秒ほどのところだったかなあ、

打ち放った山中さんの左ストレートは明らかに効いてて、

その後の打ち合いの中でカールソンが左目下をヒットカット出血したんだわ。

 

<3R>

カールソンの攻め手にはそれほどの工夫は見られなかったんだけど、

それでもクリンチ際のシツコサには可能性を秘めてたし、

距離が縮まったところでの爆裂系左右フックも危険度が高かったんだわ。

 

終盤近く、相手の右の打ち終わりに合わせた山中さんの左ストレートボディが

とっても見栄え良く喰い込んでたのが印象的だったんだわ。

 

<4R>

ここまででダメージがあったのかカールソン、

足元の踏ん張りが効かなくなったようなスリップダウンが2回あって、

このラウンドは右フックを一発薄くヒットさせてはいたんだけど、

ラウンドトータルでは山中さんの優位は揺るがなかったんだわ。

 

で、ここまでの自分のスコアは40-36だったんだけど、

発表された中間スコアは40-36×2、39-37ってことで、

勿論山中さんの余裕3-0勝ちだったんだわ。

 

<5R>

盛り返す為にカールソンが前掛かりになってきたのが更に山中さんに幸いして、

開始すぐのリング中央、ガスッと詰まったところで山中さんの左が直撃して、

返しの右フックを待つまでも無くカールソンが倒れ込んでしまったんだわ。

 

普通にリスタートはしたんだけどカールソン、

そこからはロープを背負わされ続けて山中さんに連打を浴びせられたまま、

最後は左ストレートだったんだけどまともな被弾で2回目のダウン。

 

こりゃもうそろそろエンディングかなって思ってたカールソン、

簡単にダウンしてしまうんだけど何故だか異常に回復が早くて、

ガードを固め直してにじり寄りながらのヒットヒットで、

アレッて感じで山中さんがカールソンの右を2発も貰ってしまったその2発目で、

頭を大きく跳ね上げられてしまったモンで見てる方は大慌てだったんだわ。

 

そこからのカールソンはこの日一番ここ一番の起死回生って感じだったんだけど、

蓄積されたダメージも小さくなかったみたいで、

狂熱飛ばしって域までは行かなくて、山中さんが凌ぎ切ってしまったんだわ。

 

多分山中さん、あの場面、もう決着できるなって男気満開一気に行き過ぎで、

心の緩みが油断と隙を作ってしまったんじゃないのかなあ。

 

<6R>

こりゃ行けるかも知れないと思ったかカールソン、

さっきの山中さんのような感じの一気の攻め立てから始めて、

ブンブン荒々しさを満開にさせていったんだけど、その直後、

前掛かりになったところに山中さんがコノヤロコノヤロって感じで2発、

左ストレートを最後は打ち下ろすようにヒットさせてこれで3度目のダウンゲット。

 

どうやらこれで決着が付いたかって思われたところからカールソン、

余程脳が頑丈に出来てるのかゾンビか不死鳥の如くの再々々のリスタートで、

何とか何とかって感じで右の大きいのを振ってたんだわ。

 

その腕振りにはまだまだ必死感がこもってたもんで山中さん、

安易に真っ直ぐ下がるところに貰うとヤバイ訳で……。

 

<7R>

何度倒されても頑張り直すカールソンはまだまだ上体が動けてたんだけど、

開始直後、まずは綺麗な左ストレートを当て込んだ山中さん、

間髪置かずのワンツーを追撃ヒットさせて4回目のダウンゲット。

 

良く踏ん張った、もういいぞって感じだったカールソン、

若干朦朧としながらも何と何とここでも立ち上がって来て、

この辺りになると場内から大きく拍手が鳴ってたんだわ。

 

4回目になるリスタート後のカールソンは流石にもう限界みたいで、

最早反撃する気持ちと体力を持ち合わせてなかったのは明らかで、

1発も打ち出せないままショート連打からガードの間を左ストレートで打ち抜かれて、

精根尽き果てたように崩れ落ちてしまったところでレフェリーストップエンド。

0分57秒ってことだったね。

 

 

 

⑦ 二瓶竜弥君(郡山)×浅井大毅君(T&T)……SB 4R

デビュー戦の18歳・福島県と、デビュー戦の23歳・愛知県。

 

この日の開場直後、T&Tジムの本木会長に御挨拶したんだけど、

二つ目の予備カードだしメインの後になりそうなんだよなあって言ってて、

閑散となりつつある会場で最後にシミジミ見るのも悪くないって、

その時はそう思ってたんだけど、

山中さんの試合で心の中が実にスッキリしたところで帰りたくなって、

っていうより正直に言うともう1試合残してたことを忘れてしまったんだわ。

 

最終回の逆転ダウンゲットの決着だったらしいんだけど、

38-37×3ってことで二瓶君のデビュー勝ちだったってね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 山中慎介さん

② 特にナシ

③ 特にナシ

 

 

 

昨日はボクシングの前に秋葉原のヨドバシに寄って、

3つ持ってるG-SHOCKの正確な時刻合わせをして貰いにいったんだけど、

売り場で最初に出会ったオッサンに頼んだら、

自分と同じようなレベルのいじり方をしてたもんで、

「俺と同じレベルじゃないの?」 って聞いたら、

「実は私、シチズンなもんで……。」 なんてほざきやがって、

結局はカシオのブースまでの案内係だったんだけど、

3つのうちの1個がいつの間にか香港時間になってるって言われたなあ……。

 

 

 

2017年3月 1日 (水)

後楽園ホール・2月28日

 

Img_1023

「黒いタコのように見えるでしょうが……。」

 

 

 

森友学園っていう学校法人の新設小学校の建設用地買収に関して、

元々9億の価値がある国有地を僅か1億で払下げられたんだけど、

ディスカウント分は産廃土の処理費ってことだったんだけど、

そんな割引は必要なかったというか、

そういう処理は殆どしてなかったってことで問題になってるんだわ。

 

マスコミや国会で大きく騒がれてるのは、

不当な払下げではないかっていうことと共に

その新設小学校の名誉校長が安倍首相夫人になってたことと、

その学校法人の超右翼的教育方針に関してなんだよね。

 

付属幼稚園の運動会の際、園児たちに日の丸を掲げて入場させた上、

「安倍首相おめでとう、安保法制国会通過おめでとう。」 って言わせてみたり、

中国や韓国をあらかさまに非難する台詞を唱えさせたりしてて、

やっと右左くらいが解るようになった幼児に、

大人が一方的に偏りの強い宗教的、政治的な概念を押し付けるって、

そういうのにはまるで北朝鮮であるかのような気持ち悪さえ感じるんだよね。

 

 

 

中18日振りのボクシングに自分は少し舞い上がり気味だったんだけど、

久し振りに顔を合わす人達も同じような感じだったんだよね。

渡辺会長と新田会長、それに真部会長達とお話しして始まり始まり……。

 

 

 

① 伊藤洋一郎君(S根本)×二佐翔太君(花形)……50㎏ 4R

デビュー戦の29歳・神奈川県と、デビュー戦の24歳・岩手県。

 

デビュー同士だったんだけど、見た目の印象では、

二佐君の方が勝ちそうな印象だったね。

 

その二佐君の方のセコンドなんだけど、

この日は大平剛さんの世界戦の為に花形会長がタイへ出張ってたもんで、

何だか落ち着きを欠いた上の空だったみたいで、

試合中何度もインスペクターに色々注意されてたっけなあ……。

 

<1R>

二人共、まだまだって感じが強くて、

伊東君はやたら何でもかんでもブン回し過ぎだったし、

二佐君の方は両腕と足元のバランスが極端に悪かったんだわ。

 

<2R>

繋ぎのパンチが打てない分、伊東君の手数落ちが目立ってきて、

スタミナ的にも問題あるのかなあってほど下がる場面が増えていった残り47秒、

二佐君が左ボディからの右ストレートを綺麗にヒットさせてウンゲット。

 

 

聞いたことのある声だなあって思って振り返ってみたら、

すぐ後ろに河野公平さんが座ってたんだわ。

 

<3R>

二人共、更に雑というか動きが緩くなってしまったんだけど、

それでもまだ二佐君の方がマシかなあって感じだったね。

 

<4R>

ほぼ流れが決まったかなって見てたら、伊東君が気持ち立て直しての踏ん張りで、

開始55秒、タイミングのいい左フックで二佐君の頭を一瞬ガクッとさせて、

そこから一気の攻勢攻勢で、残り1分30秒からは二佐君の方がヤバくなって、

あと1ラウンド余計にあったらひっくり返ってたかも知れなかったんだけど、

そのまま無常の終了ゴングってことで……。

 

 

判定はとても解り易くてジャッジ3人と自分の数字が全く一緒で、

38-37×3で二佐君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

② 松坂拓哉君(石神井S)×海藤正春君(シュウ)……W 6R

6勝(6KO)4敗(3KO)のサウスポー、24歳・岩手県と、

4勝(1KO)1敗のサウスポー、28歳・山形県。

 

<1R>

二人共、とっても慎重な入りをしてたんだけど、

お互いに長い手で距離感を計り合ってた開始47秒の北ロープ前、

海藤君がキッチリ左を当て込んで松坂君から豪快なダウンゲット。

 

それ程の大事にならないままリスタートした松坂君、

凶暴な反撃に出たんだけど正確なヒッティングに繋げられないままの残り36秒、

青コーナーの前で実に危険なショート戦はまたもや海藤君に凱歌が上がって、

その場面はどっちにも有り得たほど際どかったんだけど、

とにかく海藤君のワンツースリーフォー目が直撃して、

一瞬の間を置いて松坂君がユラーッと前のめりダウンしてしまったんだわ。

 

様子を見てたレフェリーがカウント始める寸前にストップエンドで、

2分26秒、海藤君のTKO勝ち。

 

 

 

突然電話が入って、失敗しないゆで卵の作り方を教えてくれって、

以前ブログに書いたことの内容をある人が確認してきたんだけど、

40個も作るってことで、責任がデカイもんで事前にテストしてねってことで……。

 

 

 

③ 何チャラ・イミネント×湯場海樹君(都城レオ)……62㎏ 6R

9勝(4KO)7敗1敗の20歳・タイと、

デビュー戦のサウスポー、18歳・宮崎県。

 

18戦目のタイボクサー相手に湯場ジュニアのデビュー戦だったんだけど、

ちょっとした構え方に親父さんの面影を感じたね。

彼のトランクスには既に20個ほどの広告シールが貼ってあったね。

 

<1R>

湯場君の方が一回りデカくて、ホントに同じウェイトかって感じだったんだけど、

その湯場君、舞い上がることも無く初っ端から淡々とやってたんだけど、

逸材であることは間違いなくて、とにかく全体のバランスがとっても良くて、      

変に強振することもなかったし、ディフェンス感覚も一流だったなあ。

 

タイボクサーの方は前振りナシのいきなりの特大右フックが得意技みたいで、

ガチャガチャした時のパワーも感じさせたんだけど、

やってる事の雑さは目を覆うばかりで、

早くも勝負あったってことで1Rで離席したんだけど結局、

3R2分12秒、湯場君のTKO勝ちだったってね。

 

 

 

ブラブラしてた通路で三迫ジムの三浦仁君とバッタリで、

3月4日の小池信伍君との一戦をとっても楽しみにしてたんだけど、

スパーリングで肘と肘を強打してしまって左肘を骨折してしまって、

勿論試合は中止になって、患部の写真も見せて貰ったけど、

変に骨が飛び出てて周囲の皮膚も赤黒く変色してしまってたんだわ。

自分としては回復待っての再度のマッチメイクを強く希望なんだよね。

 

 

そう言えばボックスシートは年々減る一方なんだけど、

あれって気が付いたら以前放出した人が何年振りかで復帰してて、

少し金回りが良くなったのかなあって思ったね。

 

 

 

④ 源大輝さん(ワタナベ)×何チャラ・トンブ……58㎏ 8R

12勝(10KO)5敗(2KO)のランク3位、26歳・大分県と、

9勝(3KO)3敗1分の19歳・タイ。

 

<1R>

二人のリズム感がかなり違ってて、

相手が細かく刻んでくるもんで若干やり難そうなスタートを切った源さん、

ラウンド半分を過ぎる頃にはアジャスト出来てて、

相手からは殆ど怖さのようなモノが伝わって来なかったし、

これなら3Rくらいまでだなってってことで1R終了時点で休憩タイムゲット。

 

結局次の2R2分16秒、きっちり仕事をこなした源さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 阿部麗也さん(KG大和)×ジョー・ミサコ(三迫)……Fe 8R

13勝(7KO)2敗のOPBF8位、日本ランク11位のサウスポー、23歳・福島県と、

11勝(4KO)1敗1分のOPBF4位、サウスポー、21歳・フィリピン。

 

ジョーMは勿論初見だったんだけど、日本ランク11位とOPBF4位とでは

どっちが強いのかって興味深かったんだけどね。

 

<1R>

フィリピンボクサーっていうのはガタイが野太いのが多いんだけど、

ジョーMはホッソリ型で如何にもキレが良さそうな感じだったんだけど、

実は思ってたほどキレのいいボクサーではなくて、

上体を巧いこと動かして遠いところからのジャブが武器の様にも見えたんだけど、

それほどの威力も感じさせなかったんだわ。

 

開始1分までに其々の左を1発づつヒットさせてたんだけど、

ジャブのクオリティはジョーMで、合間の狙い撃ちは阿部さんって感じで、

ごく僅かなヒット差でジョーMだったかなあ……。

 

<2R>

一瞬の打撃センスには抜群のモノがある阿部さんなんだけど、

若干相手にきっかけを求め過ぎる傾向が強くなっていって、

中々自らのタイミングで攻め切れてなくて、

タイミング感とリズムの違いに戸惑ってるって感じがしたんだよなあ。

 

一方のジョーMの方もこれといった必殺パターンが見えて来なくて、

お互い何となく中途半端なやり取りに終始してて退屈系に突入。

 

 

その後は殆ど真面目に見てなくて、

ジョーMは相変わらずジャブは良かったんだけど、

ここぞの右フックがデカ過ぎのまま返しの右を一切フォローしてなかったし、

阿部さんにしても3Rまでに倒すっていうのは豪語だけって感じの大人しさで、

“大和の雷神” とは程遠いパフォーマンスに終始してたんだわ。

 

お互い、上下の打ち分けも不十分なまま、

ジョーMはこんなものなのか、阿部さんはこんなもんじゃないだろうって、

そういうストレスが充満したままの終了ゴングだったんだけど、

終盤にかけての阿部さんは自らに苛立ってたか、集中を欠いてしまってたか、

被弾すると、そんなの何でもありませんよおポーズなんかしてたもんなあ……。

 

 

それでも何となく阿部さんの勝ちだろうなあって感じだったんだけど結局、

78-75、77-75、77-76ってことで阿部さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

今は引退してしまった宮田ジムの田部井要君と暫く一緒に見てたんだけど、

止めたらボクシングに興味を失うかと思ってたら、

現役時代とは別の角度で試合が見ることが出来て面白いって言ってたなあ。

 

 

 

⑥ 京口紘人さん(ワタナベ)×アルマン・デラクルズ

          ………OPBF Mm 王座決定戦 12R

5勝(5KO)0敗のOPBF1位、日本ランク4位、23歳・大阪府と、

25勝(11KO)14敗(4KO)3分のOPBF2位、サウスポー、32歳・フィリピン。

 

42戦目で32歳の相手に6戦目の23歳が挑むって形だったんだけどね……。

その京口さんには井上さんと小口さん、それに石原さんが付いてたね。

 

<1R>

デラクルズはスタンスを広く取って低く構えて始めてたんだけど、

上体の動きも中々良くて的を絞らせないって感じで、

開始1分半頃の最初のクリーンヒットをゲットしてたんだけど、

3発~4発目にまで力を込めてた京口さんの連打の方に可能性を感じたんだわ。

 

<2R>

5戦5KO勝ちっていう攻撃力の方に目が行きがちになるんだけど、

自分は京口さんの極上のディフェンスに惚れ惚れする訳で、

打ち出した腕の引き戻しが抜群に早いし、

打ち終わりの頭と体の位置に常に配慮してるような感じがしてて、

この日も危険なタイミングでの被弾を徹底的に避けてたんだよね。

 

開始49秒の青ポストの真ん前、

京口さんが強烈な左アッパーから右をフォローしてデラクルズからダウンゲット。

 

デラクルズのガードもそれほどルーズではなかったのに、

隙間の無いところをよくぞの左アッパーだったんだわ。

 

リスタート後の京口さんは更に迫力を増していったんだけど、

セコンドからの 「まだ効いてないぞ、一から一から!」 ってアドバイスに忠実で、

実に冷静な攻守を見せながら残り1分10秒で、

右ショートストレートを綺麗にカウンターヒットさせてたんだわ。

 

その後もボディブローを組み合わせてのコンビネーションが圧巻で、

強連打しても下半身のバランスを全く崩すことが無かったんだわ。

このラウンドは10:7.5程もの差があったなあ。

 

<3R>

デラクルズはひたすら大きな左を当てたがってたんだけど、

それに至るまでが如何にも雑で京口さんに見切られてしまってるみたいで、

二人の力量差はランク1位と2位にはとっても見えなくなってしまったんだわ。

 

ここまでの折々のボディブローは明らかにデラクルズを消耗させてたんだけど、

残り1分08秒での赤コーナー前でのそれは殆ど破壊的で、

それはミニマム級のそれと思えないほど強烈で、

続けざまに2発打ち込まれたデラクルズは思わずヘタレ込んでしまって、

最後の左ボディはとっても耐えられなかったみたいで、

グローブで腹を押さえながら悶絶してのテンカウントアウトだったんだわ。

 

ってことで2分02秒、京口さんの見事なKO勝ちで、

デビューして僅か10ヶ月、6戦目にしてOPBFチャンピオンってことで、

兄さんを遥かに超えてしまったんだわ。

 

 

この日の京口さんのボクシングはまるでバンタム級くらいの迫力があって、

キレでは全盛期のイーグル・デーン・ジュンラパンにはまだ敵わないと思うけど、

パワーでは比類なくて、もしかしたら現役の世界王者より上かも知れなくて、

まだ22歳なんだけど人柄も抜群だし、

暫く追っかけていいボクサーだってシミジミ思ったんだわ。

 

 

リング上では大きく見えた京口さんもリングを降りたらまるでマスコットのようで、

OPBFベルトを肩にかけて控室に戻るところで、

「いいね、実にいいね。」 って声を掛けたら可愛らしくニッカニカで、

とても大学ボクシング部の主将だったようには見えなかったなあ……。

 

 

 

ロビーを歩いてたらマナベジムの長嶺克則さんとバッタリで、

多分勿論、メインイベントの真剣偵察だね、きっと……。

 

その後右目の下を帯状に黒くしてた三迫ジムの藤北誠也さんと行き合って、

それはまるでアイシャドーのようだったんだけど、

拳四朗さんとのスパーでフルフェイスのヘッドギアだったにもかかわらず、

お互いの右が激突した結果だったって言ってたんだわ。

どうせなら左目下にもラインを入れたらバランス取れるんじゃないかって……。

 

 

 

⑦ ユータ松尾さん(ワールドS)×黒田雅之さん(川崎新田)

            ………日本 F 暫定王座決定戦 10R

12勝(6KO)2敗1分のランク1位、27歳・青森県と、

25勝(15KO)7敗(1KO)3分のランク2位、29歳・東京都。

 

試合前トイレでワールドSジムの斎田会長とバッタリで、

ちょっと言葉を交わした直後に今度は黒田さんともバッタリで、

それまで何人かの人に勝負の行方を聞かれて、

もし5R~6Rまでに決着が付くとすればそれは松尾さんのKO勝ちで、

そうならずに長引けば黒田さんが勝つんじゃないかって答えてたんだけどね。

 

松尾さんにとっては初めてのタイトル挑戦ではあったんだけど、

ここに至るまで半端なメンバー相手のこの戦績ではないから、

勢いからすれば十分な可能性があるって思いもしてたんだけど、

それでもやっぱり個人的にはここは黒田さんに踏ん張って貰って、

粉川さんとの雪辱戦を見たいっていう気持ちの方が強かったんだよね。

川崎新田ジムの西田光さんとか古橋岳也さんと言葉交わして始まり始まり……。

 

<1R>

黒田さんの方が5㎝ほど上背があるんだけど、

松尾さんはそれもリーチ差も殆ど感じさせなくて、

っていうより黒田さんが接近戦も厭わないってタイプだから、

開始ゴングと同時に緊迫感が漲ってて、

まずは黒田さんの先制攻撃から始まったんだわ。

 

若干のプレスが黒田さんだった中、

中間距離での突っ突き合いの優劣はその黒田さんだったなあ。

 

<2R>

激しさが増していって、お互いヒットヒットではあったんだけど、

それほどの効果を上げ切れないまま、

序盤はいい場面を作りかけた松尾さんだったんだけど、

終盤にかけての黒田さんの巻き返しの方が印象的だったんだわ。

 

<3R>

先に仕掛けてたのはやっぱり黒田さんで、

コンビネーションからのボディブローの見栄えが良かったんだけど、

松尾さんの方も距離の潰れたところでのシツコサで十分さを見せてたんだわ。

 

<4R>

開始30秒までの密着ボディ戦は黒田さんが征してて、

松尾さんのボディブローもそこそこだったんだけど、

角度的には黒田さんの方が圧倒効果的だったんだわ。

 

ラウンド全体を通しての黒田さんの手数はそれこそ根性モノの域で、

ここまでのラウンドの中で一番差が付いたんじゃないかなあ……。

 

<5R>

松尾さんも決して手数落ちしてた訳じゃないんだけど、

正確性では若干の見劣り感は免れないなあって見てたら、

後半に入ってからは黒田さんの打ち終わりに集中させた攻勢がグッドグッドで、

一方的になってしまいそうなところをキッチリ踏ん張ってたんだわ。

 

ってことで自分の中間スコアは49-46で黒田さんだったんだけど、

発表されたものは49-46、48-47、48-48ってことで、

黒田さんの2-0だったんだわ。

 

<6R>

まだまだ両方に充分な可能性が残されてた中、

スコアを聞いた二人がどうするかってことで、

案の定、距離を縮めての粘打戦が展開されていって、

こういう感じは結局最終ラウンドまで続いたもんで、

遠目からだと少し退屈になったかも知れないんだけど、

二人の表情を間近に見てたら、そりゃ必死感が伝わってきたんだわ。

 

<7R>

前のラウンドとほぼ同じような展開が続いて、正しく我慢比べ。

 

<8R>

それまで相当ボディを打たれ込んでた松尾さんの方が大きく巻き返して、

相手に流れを渡さないようにって、

それは何とか何とかっていう気持ちが伝わって来るようで、

山場を作り切るまでにはいかなかったんだけど、

黒田さんの右目上をヒットカットさせてたし、

ここに来ての下半身の踏ん張りは明らかに黒田さんを上回ってたんだわ。

 

<9R>

黒田さん側のセコンドワークが手間取るようになって、

ここのジムは往々にして劣勢になるとそういう傾向が強くなるから解り易くて、

で、ホントの意味でいよいよこれからだったんだけど、

黒田さんの消耗の方が進んでるように自分には見えて、

それまで負けてなかった押し合いにも押され気味になってきてたし、

打ち終わりに体が流れるようにもなってきたんだわ。

 

大きく打ち込まれるってことはなかったんだけど黒田さん、

少なくとも攻勢っていう点では松尾さんに後れを取ってたなあ。

 

それでも最終ラウンドを残して自分のスコアは86-85でまだ黒田さんで、

松尾さんが勝ち切るにはダウンゲットが必要だったんだよね。

 

<10R>

松尾さんもそういうつもりで臨んでいたとは思うんだけど、

最後の気持ちを出し切ってたのは圧倒的に黒田さんの方で、

1分30秒前後に一瞬盛り返しそうではあったんだけど松尾さん、

それ以外の全ての時間帯で黒田さんの後塵を拝してて、

最後いきなりメッキリしてしまって勝負あったの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は96-94で黒田さんだったんだけど結局、

97-93、97-94、96-94ってことでやっぱり黒田さんの3-0勝ちだったね。

 

 

そんなに酷くは打たれてなかったように見えてた黒田さん、

控室に引き上げるところで言葉を交わしたんだけど、

そりゃ例の笑顔だらけではあったんだけど、

肩とか胸とかがまるで棒でひっぱたかれたかのような痣だらけになってて、

正しく激闘の跡まざまざだったんだわ。

 

黒田さんは今から10年前の2006年の全日本新人王のMVPで、

行き合うと顔中がまるで笑顔だらけになる好青年なんだけど、

10年以上もずっと第一線でやってるんだからマジで凄いんだわ。

 

 

 

本日のベスト3ボクサー】

① 京口紘人さん

② 黒田雅之さん

③ 特にナシ

 

 

 

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