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2017年3月23日 (木)

後楽園ホール・3月22日

 

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梅が咲きました。

 

 

 

4~5年前のエジプトでの話なんだけど、

プロサッカーの試合でサポーター同士のケンカがあって、

結果74人が死亡した事件があったんだけど、

最近、ホームサポーター達の中の首謀者10人に死刑判決が下されたんだわ。

 

他39人に5年から15年の懲役刑が課せられたんだけど、

連中は事前に刃物を用意してたってことで、その悪質さが裁かれたんだけど、

因縁の試合だったのかも知れないんだけど、サッカー観戦に刃物持参って……。

 

 

 

昨日の後楽園ボクシングはタイトル戦にも勿論期待感があったんだけど、

4連敗中の2人と3連敗中のボクサーの勝敗の行方が気になって気になって、

成り行きによっては彼らの見納めになってしまうかも知れないって、

個人的にはそういう緊張感も満々だったんだよね。

 

 

 

① 白鳥光芳君(T&T)×鈴木拓也君(レイS)……50㎏ 4R

3勝(2KO)2敗1分のサウスポー・29歳・神奈川県と、

3勝(2KO)2敗1分の23歳・東京都。

 

右と左の違いと年齢差はあるんだけど、KO率含めて全く同じ戦績の二人。

 

<1R>

まず先に仕掛けて行ったのは鈴木君で、

気持ちが整ってなかったような白鳥君は完全に立ち遅れてしまって、

いい場面を作るどころか腕振り自体も自信無さ気だったんだわ。

 

鈴木君も終始振りがデカ過ぎてたから、

白鳥君はその打ち終わりを狙ってるのかとも思ったんだけど、

そうでもないみたいなまま明らかに勢い敗けしたまま終了ゴング。

 

 

技術が無いなら気持ちを見せるっていう最低限のレベルにも達してなくて、

こりゃ勝負あったなってことでここで一旦休憩タイム。

 

 

4R中盤に戻ってみたらブリーチした白鳥君の髪の毛が血に染まってて、

あるジムの会長に 「どんな感じですか?」 って聞いたら、

「その後赤コーナーが結構頑張って悪くてもイーブンじゃないかなあ。」 って、

あれれれって感じの答えが返ってきて、発表スコアを聞いてたら、

39-37×2、39-38ってことで何となんと白鳥君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

白鳥君に付いてた血は実は相手の返り血だったみたいで、

周囲の人達には面白い試合を見逃したなってからかわれてしまったんだわ。

 

試合後少し経ってから本木会長と白鳥君が一緒のところに行き合ったもんで、

見てなかった事を平謝りしたんだけど白鳥君は薄々自分の事を知ってるみたいで、

スロースターターぶりは本人も自覚してるところだったんだわ。

 

 

 

② 氏原文男君(F赤羽)×山口拓也君(W日立)……60㎏ 6R

4勝(3KO)6敗(2KO)の30歳・高知県と、

3勝(2KO)6敗(1KO)2分の31歳・茨城県。

 

相手は岩原慶君、永田翔君×2、正木脩也君っていう強豪達ばかりだったけど、

氏原君は現在4連敗中で、この試合に負けたら流石に……って、

見てた自分も試合前から緊張感に満ちてたんだわ。

 

一方の山口君も大きく負け越してはいるんだけど、

前回は1RTKO勝ちして3連敗を払拭して気合が入るところだったんだよね。

 

<1R>

氏原君よりガタイの太い山口君が思ってた通りのブルドーザーボクシングで、

とにかく前詰めからのブン回し系だったんだけど、

氏原君は大きく被弾することなく正確な当て込みで終始優勢を保ってたんだわ。

 

このまま氏原君のポイントゲットで終わると思われた残り7秒、

大きく振り出した右フックがヒットして山口君が逆転ポイントゲット。

 

<2R>

気を良くした山口君が更にゴリゴリ度を上げていったんだけど、

氏原君も焦って巻き込まれることなくの奮闘だったラウンド中盤、

一瞬の距離が出来たその瞬間を氏原君が見逃さなくて、

とっても効果的なワンツーを連続ヒットさせて、

山口君の左目上を大きくヒットカットさせたんだわ。

 

被弾してしまった山口君も怯むことなくの即の反撃だったんだけど、

それでもやっぱり細かいショットの正確性で氏原君が上回り続けたんだわ。

 

<3R>

お互いに重量感はあるんだけどスピード不足が拭えない中、

山口君の体勢とパンチが流れてしまうのが目立ってきて、

大きな仕掛けがアダになって更に被弾を増やしてしまってた開始33秒、

山口君のカット傷にドクターチェックが入ってそのまま即のストップエンド。

 

 

ってことで正式には0分35秒、氏原君のTKO勝ちだったんだけど、

彼にとってはほぼ1年半ぶりの勝ち星ってことで、

試合後暫くして古里トレーナーと会った時の喜び方も半端じゃなかったんだわ。

 

 

 

③ 新座宏君(F赤羽)×窪田晃則君(SRS)……Fe 6R

4勝(2KO)2敗(1KO)の35歳・埼玉県と、

4勝(2KO)2敗のサウスポー、29歳・岐阜県。

 

この試合の二人も勝ち負け数が全く同じ同士の一戦。

 

この試合に関しては勝敗の行方はセコンドの果たす役割が大きいと思うって、

試合前にSRSジムの坂本会長に話してたんだけどね……。

 

<1R>

同じような体型の細身の二人は確かこれが初の6回戦だったんだけど、

お互いに、もう少し距離の感覚が欲しいところで、

力の入り難い距離での迫力に欠ける絡み合いに終始してたんだけど、

残り58秒、窪田君の左の打ち終わりに新座君が右を当て込んで、

全体を通して殆ど目立った有効打が無かった中で唯一のアピールだったね。

 

<2R>

お互いに、中間距離では殆ど攻め手を欠いたままで、

正しくセコンドが勝たせるような試合になってしまったんだけど、

二人共、接近戦でも突っ突くような弱々しいパンチしか打ててなかったんだけど、

辛うじてこのラウンドは窪田君が手数勝ちしたんだわ。

 

 

お互いに冷静な距離感を失ったままだったし、

一方では無我夢中さも欲しかったところでもあって、

自分が求めてるボクシングとちょっとかけ離れてしまったもんで一旦離席。

 

 

結局、59-55、58-56、58-57って結構散らばったんだけど、

それでも窪田君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 土屋浄司君(F赤羽)×関根翔馬君(ワタナベ)……SL 6R

5勝(5KO)4敗(3KO)2分の23歳・東京都と、

3勝(1KO)4敗(2KO)2分の30歳・東京都。

 

<1R>

最初の1分間、関根君はガードを固めたまま詰め詰めしてたんだけど、

その間殆ど手を出さないまま、土屋君の方が下がりながらもよく手が出てて、

殆どがグローブの上からではあったんだけど、とにかく攻勢を取ってたんだわ。

 

接近しないと手を出さない関根君は上体が硬く固まってしまったみたいで、

スムースな腕振りからは程遠いし、このままではポイントの取りようが無くて……。

 

<2R>

フルガードしてる時は絶対打って来ないって土屋君が見切ったみたいで、

1Rと殆ど変わらない状況が続いたんだけど、

1分15秒、関根君の左フックがやっとのことのヒットだったんだけど、

もう少し小さなストロークで早く打てないのかなあって感じでもあったんだわ。

 

一方の土屋君もいきなり口を開き始めて疲れたのかって雰囲気が漂ってきて、

そう言えば何となく強く打ち切れなくなってきたんだわ。

 

<3R>

関根君にも可能性が見えてきて更にゴリゴリ度を上げていって、

そこそこのボディブローを打ってたんだけど、

ラウンドトータルの印象では辛うじて土屋君の手数が上回ってると思ったなあ。

 

<4R>

関根君の強い前詰めはまだまだ健在で、

度々相手をコーナーに追い込むんだけど、そこからの手遅れが目立って、

土屋君も必ずしも正確なヒットには繋げられなかったんだけど、

それでも関根君の手数の少なさと比べるとまだ優位を保ってたんだよね。

 

<5R>

このままだとズルズル負けが見えてきてしまいそうな関根君、

どこかで弾けないとマズイと思ってたんだけど、

彼の希望する密着戦になった際でも肘を畳んで角度を工夫しながら、

粘り強く小ヒットを捻じ込んでたのは終始土屋君だったんだわ。

 

<6R>

顔面の傷みは関根君の方が進んでて、特に右目下の腫れが目立ってきて、

ここにきて今更逆転のビッグパンチも望めそうにもなくて、

ってことで一旦離席したんだけど結局、

59-56×2、58-56ってことでやっぱり土屋君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

⑤ 戸高達君(L玉熊)×太田輝君(五代)……50㎏ 8R

5勝(1KO)1敗1分の27歳・東京都と、6勝(2KO)6敗(3KO)の21歳・兵庫県。

 

太田君はここんとこ3連敗中で、テキパキしたいいボクシングはするんだけど、

決定力に欠けるところがあるし、打たれ込むと簡単にヘタレてしまうところもあって、

まだまだ若いんだけど、この先も続ける為には違うところも見せる必要もあって、

優秀な勝率の相手にどれだけ出来るかが試される試合だったんだわ。

 

<1R>

相手が様子見加減の中、まずは太田君が鋭くて正確なジャブジャブで先攻して、

中々いい立ち上がりだったんだけど、くれぐれも調子に乗り過ぎないことで、

打ち終わりを狙われないように集中が必要なんだよね。

 

若干前振り無しのいきなり系ではあったんだけど戸高君、

残り10秒からのハードヒットには中々の迫力があったんだわ。

 

微妙なスコアだったんだけど、ラウンド中盤過ぎまでのヒット数で太田君かなあ。

 

<2R>

中盤までは太田君の頑張り手数勝ちで、

右アッパーを混ぜ込んだコンビネーションがとっても見栄えが良かったんだけど、

残り1分28秒の南東ポスト近く、戸高君が連打の最後の右フックをヒットさせて、

若干押しこむようなフォローで太田君からダウンゲット。

 

この一発で太田君は左目上をヒットカットしてしまったんだけど、

大きくダメージを引きずることないリスタートが出来てて、

その後は却って手数で上回ってたんだけど、どうも当たりが軽かったんだよね。

 

<3R>

一つ一つのショットの力強さに差が見えるようになって、

カウンターを狙い切れてない太田君にはシンドイ展開になりつつあったんだわ。

 

<4R>

踏ん切りを付けたか太田君が一気の飛ばしで、

それに応じた戸高君との間でいきなりの激闘激闘が始まって、

太田君は正面から受け止め過ぎじゃないかって思ったんだけど、

リング中央南東寄りのところで太田君の右ストレートがヒットして、

若干頭も当たってたような感じが無くもなかったんだけど、

とにかく戸高君の左目上を大きくヒットカット出血させたんだわ。

 

<5R>

太田君のカット傷からの出血はとっくに治まってたんだけど、

戸高君のそれは止まりそうになくて、

だから戸高君はストップ負けにならないようにっていきなりの飛ばし飛ばしで、

太田君も正面からそれに応じての血みどろ戦が始まって、

残り52秒で戸高君のカット傷にドクターチェックが入った後は更に激化して、

二人共、そんなんであと3ラウンド分持つのかって程の正しく死闘だったんだわ。

 

<6R>

驚くべきことに二人はまだまだ元気満々で、

お互いの目の色には何の迷いがないような凶暴な真剣さに溢れてて、

場内からは惜しみない拍手が鳴ってた中、

流石に戸高君の出血は続行し難い状況にまで進展してしまって、

開始32秒、再度のドクターチェック後即のストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

あの傷の中、ストップされるより先に相手を倒すことに全力出ししてた戸高君は、

それこそ本物のボクサーって感じのパフォーマンスだったし、

死にもの狂いの反撃をしてた太田君も絶賛モノでとっても感動したんだよね。

 

 

正式には0分33秒で太田君のTKO勝ちだったんだけど、

この先もこの二人のボクサーは見逃さない方がいいって思ったなあ。

 

 

戸高君は薄っすら自分のことを知ってたみたいで、

自分の感想を真面目に聞いてくれたんだけど、

太田君の方もそれこそ満面の笑みで1年半ぶりの勝利に弾けてて、

控室への帰り道、血だらけのまま両手を拡げて抱き付かんばかりで、

申し訳なかったんだけど自分、危ういところだったんだわ。

 

 

 

⑥ 稲垣孝君(F赤羽)×垂水稔朗君(協栄)……W 8R

18勝(8KO)14敗(5KO)2分の31歳・東京都と、

5勝(3KO)3敗(1KO)3分の23歳・愛媛県。

 

現在日本人ボクサーには4連敗中の稲垣君は仮にも元ランカーだし、

3倍ほどの試合キャリアもあるってことで迷いはしたんだけど、

稲垣君が何とか勝つんじゃないかっていうのが事前の予想だったんだけど、

試合が近づくにつれその予想が大きく揺らぎつつあって、だから、

試合前にちょっとだけ話をしたのは垂水君の方で……。

 

<1R>

二人のジャブには随分とクオリティー差があって、

垂水君はそこから戦い方の全般をしっかり組み立ててた一方、

稲垣君はジャブには次の右を振る為の単なる前振りの役目しか与えてなくて、

垂水君は距離キープのジャブから次のショットへの繋がりもスムースで、

リズム感を掴んだみたいで残り30秒からのショートブローでも圧倒してたんだわ。

 

<2R>

稲垣君は得意のいきなりガァーッと力づくで仕掛け始めてたんだけど、

開始43秒、垂水君は相手のその大きな仕掛け終わりに綺麗に右を合わせて、

ショートストレートだったんだけど抜群のタイミングだったんだわ。

 

稲垣君は更に距離を詰めてガチャガチャさせていったんだけど、

有効ヒットの殆どは垂水君だったんだよね。

 

垂水君にはもっとボディブローが欲しいところでもあったし、

もう少し巧いこと足を使えるといいのにとか、

ショートの打ち合いの際にはもっと前傾した方がいいのにとも思ったんだけどね。

 

<3R>

開始38秒、垂水君の右フックがここまでで一番のクリーンヒットを見せて、

稲垣君の足元を明らかにバタつかせたんだわ。

 

垂水君は残り55秒でも右ストレートを綺麗に打ち込んでたし、

焦りが浮き出てきた稲垣君はやたら雑な大振りが目立ってきたんだよね。

 

<4R>

密着戦になった際に稲垣君のシツコサに負けないことだって思ってたのが、

その密着戦で延々シツコク打ち込んでたのは垂水君の方で、

接近戦でも常に先攻されてしまってる稲垣君は正に暗中模索って感じで、

今更中間距離でやり直すっていうのも危険度が高過ぎるしなあ……。

 

<5R>

開始23秒、お互いがイッセノセで右を振りかざした際、

大きくバッティングして垂水君が眉間をカットしたみたいでドクターチェック。

 

大事にならずにリスタートしてからは何だか垂水君の左が当たりまくって、

稲垣君はダメージを悟られることのないように踏ん張ってはいたんだけど、

得意の密着戦でもゴリゴリし切れず、腕振りにも鋭さがなくなりつつあって、

明るい見通しを見つけ難い状況になってしまったんだわ。

 

<6R>

ラウンドが進むにつれ稲垣君からは以前の面影が薄れていって、

繋ぎのジャブさえ打てなくなったまま、力を溜めて一瞬の間を狙って、

エイヤッて一発大きく振りかざすだけになってしまってて、

元々一発必殺系ではないから大逆転KOっていうのも予想し難くて、

このラウンドは垂水君の山ほどのジャブで頭を跳ね上げられまくってたんだわ。

 

垂水君は全く手数落ちの兆候も無かったし、

猛牛系の相手に対してもフィジカル負けしそうにもなかったし、

ってことで最早勝負あったってことで離席したんだけど、

後でスコアを確かめたら79-73、79-74、77-75ってことで、

勿論垂水さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

最後までキッチリ見てた訳ではないから言い切れないんだけど、

77-75っていうスコアにはちょっと首を傾げた訳で、

そういえばこのレフェリーは最近、こういう事が多くて、

つまり他のジャッジとかけ離れたスコアリングをすることが目立ってて、

先週もその前にも理解し難いイーブン裁定をしたことがあって、

ちょっと前までは自分と近いことの方が多かったもんでとっても不思議なんだよね。

 

 

自分が相手の勝ちだって事前予想してたのを知ってか知らずでか、

試合後の垂水君は気持ちよくグローブタッチしてくれたんだわさ。

 

垂水君の応援には天笠尚さんとか宮崎辰也君も来てたんだけど、

瀬藤幹人さんも久し振りの後楽園ホールだったんだわ。

 

 

メインの試合の前に村中優さんの世界挑戦に関するお披露目があったんだけど、

それが終わった後に彼が声を掛けてくれて、色々頑張ってねってことで……。

 

 

 

⑦ 中川健太さん(レイS)×船井龍一さん(ワタナベ)

               ………日本 SF タイトル戦 10R

13勝(9KO)2敗1分のチャンピオン、サウスポー、31歳・東京都と、

26勝(18KO)7敗(3KO)のランク1位、31歳・東京都。

 

この試合も迷った末中川さんの勢い勝じゃないかって予想だったんだけど……。

 

殆どの人は知ってると思うけど、この二人は高校の同級生で、

二人でその高校にボクシング部を作った仲であった訳で、

1年遅れでプロデビューした中川さんは一旦身を引いた後、

その後の船井さんの活躍を目にして再度チャレンジってことで、

だから二人の試合数には倍ほどもの差があるんだよね。

 

でもその少ない試合数の中川さんの方が先にチャンピオンになって、

船井さんの心は揺れに揺れた訳で、ケガも多かった12年目な訳で、

そういうのは何だかアニメのストーリーみたいな訳で……。

 

二人を知ってる自分としては少し離れた所に移って、

一人静かに試合の行方を見守るしかなかったんだよね。

 

試合開始前のボクサー紹介の際には船井さんへの声援の方が大きかったね。

 

<1R>

中川さんはかなりの倒し屋なんだけど、それは単に一発屋ってことではなくて、

長くて届きのいい必殺系の左ストレートを素早いコンビネーションに混ぜ込んで、

それを相手を眩惑させるようなフットワークの中に潜ませるもんで、

中々攻撃を見極めさせない魔術師系なんだよね。

 

っていうような動きを予想してたんだけど、少なくとも試合の立ち上がり、

中川さんはいつもの魔術師系は封印してたみたいで、

まずはごく普通のボクサーで始めてた中、船井さんはいつも通りで、

相手から一発だけ左ストレートを薄く貰ってはいたけど、

その他、ジャブの届きと精度で上回ってたし、

有効性はそれほどではなかったけど、それでも数発の右ヒットでポイントゲット。

 

終盤、バッティングがあって中川さんの眉間が薄くカットしてたね。

 

<2R>

慎重というか二人共、まだまだ其々のリズム感を確認しながら、

相手との間合いと踏み込みのタイミングを計り合うことに長い時間を使ってて、

そろそろかなって思い始めてた残り1分08秒、

船井さんの被せ打つような左フックが直撃して、

一瞬中川さんが大きくヨロケてしまったんだわ。

 

そこに至るまでは中川さんの素軽いフットワークが目立ってたんだけど、

この日の中川さんにはいつもの迫力が無いなあって思ってたところで、

船井さんの無駄の無い動きの方に安定感を感じてたんだけどね。

 

<3R>

若干攻勢を強めていった中川さんがまずは左ストレートを当て込んで、

さあどうなるって見てたら船井さんは思いの外見てる時間が長くて、

殆ど目ぼしい攻撃をしないままだったんだわ。

 

<4R>

船井さんの消極的なところが目に付き始めて、

カウンター狙いにしても極端過ぎじゃないかって、結果的には後手後手で、

慎重なのか変な遠慮があるのかって思いも湧いてきてた残り35秒、

お互いのパンチが一瞬交錯した刹那、中川さんが大きく弾き飛ばされて、

それは必ずしも直撃パンチの効果ではなかったと思ったんだけど、

それでも見た目の印象的には大いに船井さんに味方したんだわ。

 

<5R>

いつどちらが飛ばすのか、大きく仕掛けるのかって感じだったんだけど、

タイトルが懸かってればそう無暗にいけないことも解る訳で、

何かが起こる前の静けさのようでもあって、

これだけの強打者同士の試合が平穏に終わる筈がない訳で、

それでもお互い、まだ単発のやり取りに終始してて、

ボディブローのコンビネーションさえ見せてくれなかったんだわ。

 

試合の半分を終えたところでの中間採点は49-46×2、47-48ってことで、

これまた何てとっ散らかったスコアなんだってことだったんだけど、

とにかく船井さんの2-1リードってことだったんだわ。

ちなみに自分は48-47で船井さんだったんだけどね。

 

<6R>

中間スコアを聞いて飛ばすのは中川さんだなって思ってたんだけど、

元気を得た船井さんの方が初っ端からの積極策で、

まずは中川さんをロープ際に追い詰めてのボディラッシュで

勿論その際中川さんも打ち返してたんだけど、

右ショートフックの殆どがオープン気味だったし、

接近戦でのフィジカル競争では船井さんが圧倒してたんだわ。

 

距離を含めて中川さんの若干中途半端な戦い方が続いた中、

残り30秒、ショート戦の精度と強さでは敵わないと思ったか、

何と中川さんが自分から下がってたんだよね。

 

<7R>

気が付けば顔面のダメージは中川さんの方が進んでて、

赤味も腫れもかなり目立つようになってきて、

気が付けばいつもの溌剌さというか迫力の微塵も感じられなくて、

全くいいところを見せられないままだった残り1分04秒だったんだわ。

 

それ程の強打には見えなかったんだけど船井さんの右ストレートがヒットして、

一瞬怯んだ感じの中川さんに対して船井さんがここぞの一気ラッシュで、

そのまま西ロープに追い込んでのボディラッシュを上に繋げて、

一気に決着が付いてしまいつつあったのが残り16秒、

そこからまたもや同じような攻撃の末の残り9秒、

最後は再々目の右ストレートだったんだけど、

中川さんが右方向へ逃れようとしたところに大直撃で、

堪らず中川さんが赤コーナーの真ん前で倒れ込んでしまったんだわ。

 

中川さんは反射的に立ち上がろうとロープを掴んだんだけど、

踏ん張り切れず再度崩れ落ちてしまってカウントが進む中、

ついに陣営からタオルが投げ込まれてストップエンドで2分59秒、

船井さんのKO勝ちだったんだけど、ほぼカウントアウトだったんだよね。

 

 

思い返して見ればフィニッシュの右ショットのもっと前の右で、

既に決着は付いてた訳なんだけど、仲間のボクサー達から聞いてた通り、

船井さんはナチュラルのスーパー・ハードパンチャーだったんだわ。

 

 

控え室に戻る船井さんとグータッチしたんだけど、

アドレナリンの噴出がまだ納まってなかったみたいで、

そりゃもうエライ勢いで弾き飛ばされてしまったんだわ。

 

船井さんの応援には福原力也さん、佐藤洋輝さん、久我勇作さん、金城智哉さん、

河野公平さん、麻生興一さん、荒川仁人さん、京口紘人さん、木村隼人さんって、

沢山の現役や元ボクサー達が集結して大騒ぎだったんだけど、

大川泰弘さんも 「俺が止めてからワタナベジムに風が吹いてきたぜ。」 って、

カッカッカッて笑ってたんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 船井龍一さん 

② 太田輝君と戸高達君

③ 垂水稔朗君、氏原文男君

 

 

 

途中でパソコンがフリーズしてしまったし、

例の籠池氏の証人喚問を見てたりもして遅くなってしまって悪しからずです。

 

 

 

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