« 日記 (3/16) | トップページ | クアドラス、ゴンサレス、ゴロフキン。 »

2017年3月18日 (土)

後楽園ホール・3月17日

 

Img_1028

「ハーイ、先生、その問題僕解けま~す。」

 

 

 

朝食後の食器洗いは自分の役目で、

二人暮らしだから大したことはなくて、

お湯を使うまでも無くてチャチャッと水で洗ってるんだけど、

その水の冷たさが随分違ってきて、春が近いことを知らされるんだわ。

 

 

 

渡世の義理や人に誠を欠く人間は何処にでもいるものなんだけど、

身近でそういうのと出会うと元々スルー出来ない性分で、

相手の悪質度によるんだけど、今関わってる相手は抹殺に相当するもんで、

そいつを追い詰めるべく色々と画策中ってことで……。

 

 

 

① 若原義敬君(協栄)×デシエルト長池君(青木)

                        ………Mm 8R

8勝(4KO)6敗(3KO)の35歳・兵庫県と、

8勝(1KO)2敗1分の30歳・東京都。

 

若原君はキャリア12年、長池君は2年って随分経験差はあるんだけど、

二人共、技を見せるタイプではなくて気持ちを見せるタイプのボクサーで、

フルラウンドになるのは必至なんだけど飽きさせないんだよね。

それにしても入場曲の段取りがちょっと間抜けだったなあ。

 

<1R>

予想通り迫力には欠けるんだけど、30男の頑張り合いで、

距離を潰した打ち合いはまずは若原君が手数で圧倒して、

終了ゴング寸前に長池君も中々いい右ストレートを打ち込んでたんだけど、

中盤過ぎに鼻血を見舞わせるほどの手数差で若原君が先行ポイントゲット。

 

<2R>

一から出直しってことで長池君も飛ばしていって、

最初の1分間は手数的にはほぼイーブンだったんだけど、

当たりの正確さでは若原君優位に推移してて、

その後、長池君のボディショットが見栄えが良かったんだけど、

顔面への打撃の精度はやっぱり若原君だったなあ。

 

<3R>

お互い、一方的にさせない踏ん張り合いで、

追い込まれそうになったところからの必死の盛り返しに気持ちが溢れてて、

気が付けばいつの間にか若原君の顔面もそこそこ赤くなってきたんだわ。

 

<4R>

延々の接近戦の割には二人共、全くクリンチの無い綺麗な戦い方をしてて、

今更画期的な戦法は出て来ないんだけど、一方では全く劣化も見せてなくて、

試合序盤にペースを獲られかけた長池君の挽回が際立ってこれでイーブン。

 

<5R>

体力と気力の削り合いの中、若干の手数差で若原君が盛り返し。

 

<6R>

長池君の鼻血も止まり切らなかったんだけど、

若原君は両目横の腫れも目立ってきて、ついに右目上をヒットカットされたんだわ。

 

ラウンド半ばでのその若原君の一段落の際に長池君も攻め切れなくて、

ちょっと混沌としてきた中、それでも残り30秒からのヒットヒットで長池君。

 

<7R>

ポイントの振り分けが難しいラウンドが続いてたんだけど、

このラウンドも序盤は長池君、1分半からは若原君って感じだったんだけど、

残り1分からの頑張りで僅かながら長池君かなあ……。

 

<8R>

二人に相手を揺らがせるパンチを期待するのが難しくなってきて、

そうなるとやっぱり手数勝負しかなくなる訳で、

それはお互いに解ってたような歯喰いしばっての最後の踏ん張り合いで、

長池君も左目上を薄くヒットカットされてたんだけど、

ラウンド全体を振り返ってみれば長池君の打数勝ちだったかなあ……。

 

 

ってことで自分は77-75で長池君だったんだけど結局、

77-75、77-76、76-77ってことで長池君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

あるボクサーの彼女さんにコンニチワって挨拶されたんだけど、

すぐには思い出せなくて、「えーと……。」 ってドギマギしてたら、

もう4回も顔を合わせてるってことで、

ボクサーと一緒に居たところで話した記憶が徐々に戻ってきたんだけど、

そういう時は自分、やっぱりボクサーとの話の方に集中してるせいか、

結果的に周囲の人達に失礼をしてしまうことが多いみたいなんだよね。

 

 

 

② コーヤ佐藤君(伴流)×藤井貴博君(金子)……SF 8R

8勝(2KO)4敗1分の27歳・岩手県と、

9勝(3KO)5敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・東京都。

 

二人は丁度1年前に対戦してて、その時は僅差の2-1で藤井君が辛勝して、

今回は佐藤君のリベンジマッチだったんだけど、

正直、刺激的な内容だったとは言い難くて、

二人共、自分が思ってた以前のイメージとは随分かけ離れてしまって、

何だかとっても大雑把なボクシングになってしまってたんだわ。

 

佐藤君が大きく振り込んできたもんで、藤井君も巻き込まれてしまった感じで、

お互いにペースを取り切れないまま勝敗の分かれ目は6Rだったんだわ。

 

残り1分24秒辺りのことだったんだけど、

佐藤君の大きく振り込んだ左フックがヒットして、

その振り終わりが若干押すような感じではあったんだけど、

とにかく当たったことは間違いのないところで、

足元を踏ん張り切れなかった藤井君が横倒れしてしまってダウン。

 

結局この試合は最終ラウンドまでいっての77-75、76-75×2ってことで、

佐藤君の3-0勝ちだったから、あのダウン劇さえなければ引き分けだった訳で、

終盤にかけては藤井君も鬼の追撃を垣間見せてたんだけど、

佐藤君の方が真っ向勝負を避けてるような感じさえ漂わせてたもんで、

劇的場面までには至らずのままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

試合全体を振り返ってみれば中々見栄えのいい左を当ててた佐藤君も、

頭を下げながらのことが多かったせいか、

そこからのフォローパンチが出てなくて単発に終わってたし、

藤井君の方ももっと直線的な鋭い踏み込みが出来る筈だって思ったし、

内側内側からの連続追撃もいつもほどのことは無かったんだよね。

 

 

この試合が終わった後、偶然二人と話す機会があって、

そんなような感想を伝えたんだけど、

いずれにしてもこれで1勝1敗な訳で次は決着をつけるべきなんだわ。

 

 

 

③ 秋山泰幸さん(ヨネクラ)×細川チャーリー忍君(金子)

                            ………M 8R

10勝(8KO)7敗(3KO)1分のランク3位、37歳・神奈川県と、

6勝(5KO)2敗の32歳・宮崎県。

 

秋山さんはランカーだから定年延長に関しては配慮されると思うんだけど、

事前の情報を色々集めたところでは、

この試合に負けたら止めるっていう話が伝わって来てたんだわ。

 

バレンタインの弟でもあるし細川君、

ここをひと踏ん張りすれば憧れのハイランカーも夢じゃなくて、

そうなれば年末にはタイトル戦も挑めそうでもある訳で、

ってことでそのモチベーションは半端じゃなかったと思ってたんだけど、

自分が4Rで離席してしまったほどの実に残念なテイタラクさで、

見かけ倒しの肉体が却って寂しく写るほどだったんだわ。

 

一緒に見てたボクサーが細川君は力が入り過ぎじゃないかって言ってたほど、

1Rの入りは気持ちが充実してたようだったんだけど、

自分が見ててそれは明らかに振り過ぎで、

3Rに左目上をヒットカットされてからのメッキリさは尋常じゃなくて、

やたら傷を気にしながらの距離置きボクシングに終始してたんだわ。

 

4R以降の細川君はスタミナ切れで休んでるのか、

それともビビッてしまって戦い切れてないのか、

やたらリングをグルグル回って、それはまるでメリーゴーラウンドのようであって、

一体どうやってポイントを取るつもりなのかっていう展開が延々で、

キッチリ詰め切れない秋山さんの方にも大いに問題はあったんだけど、

足の速さだけは人並み以上の細川君に追い付ける筈も無くて、

最前列で見てた人は首が痛くなる一方じゃなかったのかなあ。

 

 

細川さんは拳でも痛めたか、どこか骨でも折ってしまったんじゃないかって

そう思いながらの4Rまでの観戦だったんだけど間違いなく心は折れてたんだわさ。

 

 

ブラブラ歩きまわって何人かの人と話した後、判定結果を聞いてたら、

77-75×2、76-76ってことで秋山さんの2-0勝ちだったんだけどね。

 

 

 

④ 尹文鉉さん(ドリーム)×藤中周作さん(金子)……W 8R

17勝(4KO)4敗3分のランク3位、33歳・栃木県と、

15勝(10KO)6敗(3KO)2分のランク5位、30歳・宮崎県。

 

OPBF戦の大竹さんの相手の事は全く知らないもんで、

この試合が自分的メインイベントってことで……。

 

<1R>

腕の長さは尹さんで、太さは藤中さんってそのままのボクシングで、

藤中さんがいきなり力任せに大きく振りかぶる中、

尹さんは細かく差し込んで正確なヒッティングに心掛けてたんだわ。

 

<2R>

藤中さんは最初の1~2発だけで勝負し過ぎで、

大きく振り込んだのをフェイクに使って次のショットを狙えないのかってことで、

仕掛けを控えてるような尹さんのショットの正確さばかりが目立ってたんだわ。

 

で、初めに顔面を赤くしてたのは藤中さんの方だったんだけど、

1分半過ぎからの接近戦では本領発揮しての重い左右フックを上下に散らして、

尹さんも終盤にかけては角度のいいボディブローを打ち込んでたんだけど、

それでもこの時の鬼ラッシュで藤中さんがポイントバック。

ただ藤中さん、もう少し上体を柔らかく使えるといいんだけどなあ……。

 

<3R>

この辺りからの二人はお互い長いラウンドを見据えての動きではなくなって、

直面した殴り合いを如何に征するかの瞬間全力噴出系になっていって、

まずは藤中さんが最初の30秒間を飛ばして一段落した後、

尹さんが大きく逆襲をかけていって、再度藤中さんが盛り返すっていう展開で、

目まぐるしい中、弱みを見せたらお終いだっていう気持ちに溢れてたんだわ。

 

お互いの一段落の中でそれがより解り易かったのは藤中さんの方で、

残り30秒から尹さんに手数で圧倒されながらも、

残り7秒からの反撃はそりゃ凄まじかったんだけど、

若干手打ちになってたし、足元も踏ん張り切れてなかったんだよね。

 

<4R>

どこかで一発剛腕を叩き込めばそれでOKっていうボクシングは、

その通りではあるし、藤中さんにはその力量もあるんだけど、

余りにも前振りの無いいきなり系では見切られ易い訳で、

もう少し硬軟というか緩急が要ると思ったんだけどなあ。

 

序盤に山を作り加減だった藤中さんは残り1分からは消耗が目立ってきて、

そりゃ全てのショットをあれだけ万振りしてれば疲れはしてくる訳で、

そこのところを尹さんに突かれて強烈な左ボディを喰らってたなあ。

 

尹さんのボディブローは藤中さんより遥かに上質で、

フック系よりアッパーに近い角度の喰い込み方をしてて、

もしそれを外しても少なくとも胸の強打は叶ってるって感じだったんだわ。

 

藤中さんが相当弱ってしまった一番の原因は、

この尹さんの左ボディブローだったことに間違いなくて、

それを効かされたところから立ち直るのはとっても難しいんだけど、

危ない危ないってところから藤中さんの必死の反撃はやっぱり流石のランカーで、

まだまだ可能性のあるところも見せてたんだわ。

 

<5R>

お互いに消耗系の打撃戦になっていって、

タイミングのいいパンチを強く打てる状況ではなくなったんだけど、

攻防のバランスが良くてディフェンスがシッカリしてた尹さんが直撃を避けてて、

途中、藤中さんも歯を喰いしばって左フックを6連打してたんだけど、

その後の尹さんの左ボディの方が圧倒的に効果的だったんだわ。

 

<6R>

お互いに前掛かりになることが更に多くなってきた開始34秒、

大きくバッティングして尹さんの右目上がカット出血。

 

すぐにドクターチェックが入ったんだけど、

これがまあ如何にも経験の浅いインターンみたいなドクターで、

あれだけ延々判断を待たされたことは今までなくて、

ついにインスペクターがまだ大丈夫だって続行を催促するほどで……。

 

その際ニュートラルコーナーでスタンばってた藤中さんが、

「あと1回!」 って声出してたんだけど、

リスタート後に飛ばしまくるって決めてたのは明らかにその藤中さんの方で、

この日一番のラッシュラッシュで1分40秒までを圧倒しまくったんだわ。

 

それでもやっぱり藤中さんの消耗は火急の問題だったような一段落で、

休み休みしないと飛ばせなくなった相手に対して尹さんが見計らった様な反撃で、

藤中さんはもうハァーハァーで、残り32秒からは体を屈めるようになって、

この時は勝負あったかと思われるほど打ち込まれてしまったんだわ。

 

やっぱりボディブローが一番辛そうだったんだけど、

この時の藤中さんの踏ん張りは見てて感動的でさえあったんだわ。

 

<7R>

ただ、勝負の流れとしては如何ともし難くて、

一休み後は飛ばしてた藤中さんだったんだけどこの回は大人しいままで、

まだ休憩が要るのかって感じがしたんだけど残り55秒、

またしても二人が大きくバッティングしてしまったんだわ。

 

元々の古傷が多い尹さんが今度は左目上をカット出血してしまって、

2回目のドクターチェックが入ったんだけど、

周囲で見てた人達はもう止め時なんじゃないかっていう判断で一致してて、

正直、自分も藤中さんの挽回反撃も前の回で尽きてたような感じがしてたし、

ってことで残り1分弱のところで負傷ストップエンドだったんだわ。

 

 

自分は68-65だったんだけど結局、69-64、68-65、67-67ってことで、

尹さんの2-0勝ちだったんだけど、これで67-67かあって感じが拭えなくて、

そう判断したレフェリーは実は先週の試合でも同じようなイーブン判定があって、

自分は少し首を傾げてしまったんだけど、難しいもんだよなあ……。

 

 

試合後暫くしてすれ違った尹さんは例のように冷静で淡々としてて、

笑顔だけを交わしたんだけど、藤中さんの方はやたら元気が良くて、

「ボロカスに書いてください。」 って言ってたんだわ。

 

そうなんだわ藤中さん、貴方はもう30歳のオヤジなんだし、

もう少し頭を使えないのかってことなんだけど、

それでも貴方の全く迷いのない一本気のムチャ殴りと、

最後の最後まで踏ん張り切る気持ちの強さは魅力でもあるんだよね。

 

 

 

⑤ 大竹秀典さん(金子)×ジェルビルト・ゴメラ

             ………OPBF SB タイトル戦 12R

27勝(12KO)2敗3分のOPBF1位、35歳・福島県と、

12勝(6KO)1敗のOPBF2位、サウスポー、24歳・フィリピン。

 

相手のゴメラは全く知らないボクサーだったんだけど、

無理矢理に階級を上げたような小さな体をしてたんだよね。

 

<1R~2R>

ゴメラの方が初っ端から吹っ切ったような先仕掛けで、

小さいながらそこそこパワフルだったし、

ロングショットだけじゃなくて狭いところも意外に強く打てて、

若干様子見スタートの大竹さんを圧倒するような感じさえあって、

左ストレートのヒットが目立ってたし、左アッパーにも可能性を見せてたんだわ。

 

<3R>

2ポイントを先行された大竹さんだったんだけど、

徐々にエンジンが温まってきたみたいで動きがスムースになった残り37秒、

ゴメラを西ロープ際に詰めたところでこの日最初の怒涛の攻め込みで、

一瞬対応の遅れたゴメラに左右ボディ連打を最後は右ストレートに繋げて、

綺麗なタイミングでのダウンゲットだったんだわ。

 

<4R>

感じを掴んだ大竹さんが攻勢度を上げていって、

ゴメラもめげずに頑張ってたんだけど下がらされる場面が増えていったんだわ。

 

ってことでここまでの中間採点はジャッジ3人全員が38-37だったんだわ。

 

<5R>

残り1分、左ボディをきっかけに大竹さんが一気の大攻勢だったんだけど、

2度目のダウンかって思わせたところからのゴメラの必死踏ん張りは立派で、

最後の最後で強烈なボディブローを打ち返してたんだけど、

あれは結構効いてたんじゃないかなあ、大竹さん。

 

<6R>

1分05秒から大竹さんがまたもやのボディラッシュだったんだけど、

その後残り1分15秒、大竹さんの右ボディでゴメラが明らかに弱ってしまって、

南東ポストに追い込まれて最後は右ストレートだったんだけど、

この時はホントに危なくて、体を揺らがせたゴメラが辛うじて凌いだんだわ。

 

<7R>

大竹さんの右ストレートを警戒するあまりか左アッパーが出なくなって、

前にも出難くなってしまったゴメラにはポイントの取りようがなくなってしまって、

大竹さんの方には全く劣化の兆しさえ見えないもんで八方塞なんだわ。

 

<8R>

それにしても大竹さん、若干ガチャついた中で見栄えのいいのを当てるのが巧くて、

元々接近戦で力を発揮しそうだったゴメラだったんだけど、

かなり消耗が進んでしまったかその接近戦を生かしきれなくなってたんだわ。

 

 

ってことで自分のここまでのスコアは78-73だったんだけど、

発表されたものは78-73、77-74、76-75って、

いずれにしても大竹さんの3-0リードだったんだけど、

外国人ジャッジが入ってたもんでこんなもんかってことで、

そこそこのKO率のゴメラでもこの先正確に当て切るのは難しそうで、

途中KO決着か大差判定で大竹さんの勝利は疑いのないところだったもんで、

自分はここで帰宅したんだわ。

 

で、後でチェックしてみたら結局116-111、115-112×2って事で、

大竹さんの3-0勝ちではあったんだけど、

自分の予想してたスコアとはずいぶん違ってて、その後の大竹さん、

残りの4ラウンド分はほぼイーブンに近い戦いになってしまったみたいだね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 尹文鉉さん

② デシエルト長池君

③ 特にナシ

 

 

 

« 日記 (3/16) | トップページ | クアドラス、ゴンサレス、ゴロフキン。 »