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2017年2月 5日 (日)

後楽園ホール・2月4日

 

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「左フックは体を左に傾けながらこんな感じでブロックして……。」

 

 

 

昨日のホールは “ダイナミック・グローブ” だったもんで、

帝拳ジムの長野マネにご挨拶した後、

渡辺会長ママに生姜飴を貰ったんだけど、

これがまあそこそこ強烈で喉の刺激が半端じゃなかったんだわ。

 

 

昨日は全部で6試合、行き合えば挨拶を交わすボクサーが4人ってことで……。

 

 

① KCプラチャンダ(角海老)×田中和泉君(10count)

                           ………SB 4R

0勝1敗(1KO)の21歳・ネパールと、デビュー戦の21歳・神奈川県。

 

田中君のラメトランクスはジムの村越マネのお手製なんだよね。

 

<1R>

これが2戦目のプラチャンダ君だったんだけど、まだまだ動きが硬かったし、

必ずしも気持ちが緩んでた訳ではないと思うんだけど、

戦う気持ちが伝わってくるボクシングが出来てないって感じだったんだよね。

 

一方の田中君はコーナー周辺からの声援を背に気合満々で、

様子見からの1分半前までにはシッカリプレスを掛けていって、

相手の消極的な性格を早くも見破ったみたいだったんだわ。

 

<2R>

攻撃の一段落が解り易いプラチャンダ君はファールカップがずれてるみたいで、

行くような行かないような何となく中途半端な攻撃を繰り返してたし、

同じような被弾でもより大きいダメージを負ってるような感じだったなあ。

 

残り41秒、相手の間隙を突いて田中君が綺麗な右ストレートをヒットさせて、

青コーナー前の西ロープ際でプラチャンダ君からダウンゲット。

 

プラチャンダ君のワンツーはそこそこ鋭いし中々いい形はしてるんだけど、

そのタイミングだけを大事にするボクシングに終始してて、

攻撃の幅の狭さを相手に見極められると実に辛いんだよね。

 

左目上をカットしながらのリスタートだったプラチャンダ君、

終了ゴングまで何とか凌いだんだけど、長いこと無さそうだったなあ。

 

<3R>

開始18秒、プラチャンダ君のワンツーがヒットして田中君はいきなりの鼻血。

 

そこそこ顔面を赤く染めてたのを見てプラチャンダ君も若干気分よく盛り返して、

途端に田中君の単調さが目に付き始めたんだけど、

流れが大きく変わるってところまでは行かなくて、

1分過ぎ、顔面の下半分を真っ赤にしながら田中君の一気の立て直しで、

プラチャンダ君を北西ポストまでワンツーからの右で追い詰めて、

最後は右、右、右って打ち込んだところでレフェリーストップエンド。

 

1分21秒ってことだったんだけど、田中君の気持勝ちって感じだったなあ。

 

 

 

② 椎名善聴君(八王子中屋)×柴沼智樹君(KG大和)

                            ………LF 4R

1勝1敗(1KO)の23歳・茨城県と、

1勝2敗(1KO)のサウスポー、30歳・神奈川県。

 

<1R>

椎名君の方がプレスを掛け気味にスタートしたんだけど、

そこから先手を取り切れないまま柴沼君が簡単に主導権を握ってたね。

 

椎名君は相手を警戒し過ぎる余りか殆ど何も仕掛けないままで、

年齢が逆じゃないかと思われるほど若さに欠ける印象が強くて、

柴沼君もそれほど器用なボクサーではなかったんだけど、

離れ際の左フックを懸命に頑張ってたし、

踏み込みざまの左ストレートボディで何とか活路をって感じが見て取れたんだよね。

 

<2R>

相変わらず椎野君からはどういうボクシングをしたいのかが伝わって来ないままで、

技術的にはともかく明らかに気持ち負けしてしまってるみたいで、

これでいいんだなって感じで柴沼君が自信に満ちて弾けてたんだわ。

 

 

ってことで自分の中では勝負あったってことで一旦離席したんだけど、

後でスコアを確かめたら結局あのままだったみたいで、

40-36×3ってことで柴沼君のパーフェクト3-0勝ちだったね。

 

こういうスコアっていうのは実は両方にとってちょっと恥ずかしくて、

柴沼君は倒し切れなかったのかってことだし、

椎名君にはそもそも公衆の面前で殴り合うってことが、

どんなに非日常的なイベントなのかが解ってなかったのかってことでもあるんだよね。

 

 

 

③ 波田大和君(帝拳)×橋本拓也君(ワイルドB)……SFe 6R

3勝(3KO)0敗のサウスポー、20歳・埼玉県と、

5勝(5KO)5敗(5KO)の26歳・兵庫県。

 

ワイルドビートっていうジムは記憶になくてどこにあるのかなあ……。

 

波田君は3戦3KO勝ちの無敗だし、

橋本君も勝ちも負けも全てKO決着ってことで……。

 

<1R>

多少突っ立ち気味の橋本君に対して波田君が最初に左ストレートをヒット。

 

10㎝近い上背と長いリーチの橋本君なんだけど、

ジャブから組み立てるって感じではなくて、右ストレート一本狙いなんだなあ。

 

踏み込み鋭い波田君にとってはとってもやり易い相手ってことで、

後半にかけても左ストレートをそれほど工夫することなく簡単に当て込んでたね。

 

<2R>

波田君は必殺系で放ってた左にも必ず右をフォローしてた一方、

橋本君はあくまで右ストレート命って感じでワンツーを突っ突いてたんだけど、

中々見栄えのいい打ち込みには恵まれないままだったなあ。

 

<3R>

1分16秒の北西ポスト前、波田君が一気の追い込みで、

ショート連打からの左ストレートを直撃させて橋本君からダウンゲット。

 

波田君にも2次3次の踏み込み追撃が欲しいところだったんだけど、

リスタート後の橋本君はショートブローも強く打てなくて、

ちょっと勝負の行方が見えてきてしまったモンで連続の休憩タイム。

 

 

そんなに長い時間はかかりそうに思えなかったんだけど、

案の定次の4Rの途中でストップエンドコールがロビーに聞こえてきて、

やっぱり終わってしまったかって思ったら倒されたのは何となんと波田君の方で、

最初のダウン喰らった後のリスタートして2分04秒、

赤コーナーからタオルが投入されてしまったんだわ。

 

 

あそこまでの展開からの橋本君の逆転TKO勝ちも立派だと思うけど、

それよりは波田君の油断の方が問題だったんじゃないかって思ったんだけどね。

 

 

 

④ 末吉大さん(帝拳)×アラン・バレスピン……SFe 10R

13勝(8KO)1敗の国内5位、OPBF6位、26歳・東京都と、

9勝(8KO)0敗の国内チャンピオン、OPBF11位、22歳・フィリピン。

 

そもそもフィリピンボクサーのこの戦績は油断ならないし、

バレスピンはついこの間、小國以載さんが世界戦に挑戦する際に、

スパーリングパートナーに呼ばれてたガツガツ乱暴系でもあるんだよね。

 

リングに向かう末吉さんとグローブタッチして始まり始まり……。

 

<1R>

バレスピンは31日に荒川仁人さんと対戦したフィリピンボクサーと体型が似てて、

上腕二頭筋とふくらはぎの太さが圧倒的で、

初っ端からの詰め詰めガンガンファイターだったのも似てて、

7~8㎝ほど上背のある末吉さんが若干慎重というか気後れ気味のスタートで、

その優しい風貌に付け込まれてるような感じさえあったんだよね。

 

<2R>

末吉さんのそのジャブとフットワークだけでは距離を取り難い感じのままで、

短躯なバレスピンにはボディブローを打ち込むスペースさせ見い出し難くて、

相手の右を退いて交わすばかりでその打ち終わりを狙えてもいないし、

さあ末吉さんの活路はどこにあるのかってことで……。

 

その末吉さんは残り35秒、意を決したようなワンツーをやっとヒットさせて、

残り10秒でもいい感じの左フック当て込んで感じを出し始めたんだわ。

 

<3R>

それまでは 「おいおい、大丈夫かよ末吉。」 って声が周囲からも出てたんだけど、

前の回までガンガン飛ばしまくってたバレスピンの入りが何だか緩くなって、

途端に末吉さんの動きにキレが増していって距離も取れてきたんだわ。

 

自分は正直、1R~2Rでもそれほど心配はしてなくて、

末吉さんは一見頼りなさそうな優しい表情も見せながらガードも下がるんだけど、

ああ見えて相当負けん気が強いスロースターターって前から思ってたからね。

 

一方、バレスピンが何故かスローダウンしてきた中、

末吉さんが中々いい感じなって来たって思ってた開始48秒の南東ポスト前、

一休み終えたバレスピンが間欠泉的に攻め込んできたその瞬間、

ロープ際に詰められた末吉さんの右フックが強烈カウンターの大直撃で、

バレスピンが一発仰向けバッタンダウンしてしまったんだわ。

 

当たり方と倒れ方が相当強烈だったもんで、

0分50秒、レフェリーが即のストップエンドだったんだよね。

 

 

末吉さんの1敗っていうのは4年前で、

新人王戦であの伊藤雅雪さんに1-2負けしたものなんだけど、

お互いにそこそこの進歩を遂げた今、

ノンタイトル戦でいいから再度お互いを確かめ合うっていうのはどうかなあ。

 

 

 

この日は12月度の月間賞の表彰式があって、尾川堅一さん(MVP)の他、

土屋修平さん(敢闘賞)と小浦翼さん(新鋭賞)が来てて、

ダークスーツ姿にベルトがキラキラ輝いてて土屋さんがカッコ良かったなあ。

 

其々の賞金はいつの間にか中途半端な金額に下げられてしまったんだけど、

あれは元に戻した方がいいって思ってるんだけどそんなに金欠なのかなあ……。

 

 

尾川さんは奥様と一緒だったんだけど、自分の白のGショックが故障してしまって、

若いボクサーの誰に聞いてもアジャスト出来なかったのに、

彼の傍にいただけで急に針が動き出したのには驚いてしまって、

やっぱりチャンピオンになるようなボクサーからは何か出てるんだね、多分。

 

 

 

⑤ 比嘉大吾さん(白井具志堅)×ディオネル・ディオスコ

                          ………SF 10R

11勝(11KO)0敗のOPBFチャンピオン、21歳・沖縄県と、

10勝(3KO)1敗3分の国内8位、23歳・フィリピン。

 

戦績のいいフィリピンボクサーには油断が禁物なんだけど、

比嘉さんにしてもこんなところで手間取ってはいられないんだよね。

 

<1R>

やっぱり比嘉さんのプレスは半端じゃなくて、

踏み込んでの接近戦では初っ端から圧倒圧倒なんだわ。

 

比嘉さんはグローブの上からでも力強い打ち込みを見せてたし、

ジャブや左ボディとかショットのバランスも良くて、

頭の位置にも配慮出来てたね。

 

<2R>

ディオコスは比嘉さんの連打の最後に合わせて右フックを打ってきて、

それが唯一危険なパンチだったんだけど、

お互いの右フックが交換されるとダメージは明らかにディオコスの方で、

相手がかなり乱雑なボクシングスタイルだったせいか比嘉さん、

それならってことで思いっ切り叩きのめしてやるって感じが全面に出てて、

多少乱暴過ぎるような攻撃が目立って、

無暗に打ちまくって拳を傷めないかって心配も湧いてきたんだけど、

とにかく止まない手数は圧巻だったんだわ。

 

<3R>

ディオコスには他に怖いパンチも無く、意表を突いてくる攻撃方法も無いみたいで、

更にはフィジカル面でも後れを取ってる事を認めつつあったみたいで、

残り50秒辺りからは殊更メッキリになってしまって、

絡みつくのが一杯一杯になってきたんだわ。

 

で結局、当然の如く次の4R2分29秒で比嘉さんのTKO勝ち。

 

 

彼は練習してたことが出せなかったとか、色々反省してたみたいだったんだけど、

ああいう雑で荒っぽい相手に細かい色々を試す必要はない訳で、

力づくでブッ倒してしまえばいいんだわって自分は思ったんだけどね……。

 

 

試合後、谷口将隆さん達と話してた比嘉さんは、

少し申し訳無さそうにしてたんだけど、自分の中では全くノープロブレムで、

髭のせいでちょっとだけファン・マヌエル・マルケスに似てたんだけど、

「あんな感じのまま10R飛ばし切れる自信あるの?」 って聞いたら、

「多分……。」 って笑顔で答えてくれたんだわ。                                                                                                               

 

 

 

⑥ 石本康隆さん(帝拳)×久我勇作さん(ワタナベ)

                ……日本 SB タイトル戦 10R

29勝(8KO)8敗(1KO)のチャンピオン、35歳・香川県と、

13勝(9KO)2敗1分のランク1位、26歳・東京都。

 

つい最近計算し終わった全国有力ジムランキングの1位2位対決、

帝拳ジム対ワタナベジムのタイトル戦だったもんで、

両ジムから沢山のボクサー達が応援に来てたんだわ。

 

村田諒太さんとか亀海喜寛さん、粟生隆寛さん、尾川堅一さん、梶楓さん、

佐々木洵樹さん、中澤将信さん……。

荒川仁人さん、阿知和賢さん、木村隼人さん、京口紘人さんと谷口将隆さん、

田口良一さん、源大輝さん、山元浩嗣君、渡部大介さん……。

 

 

何となく長いラウンドになりそうな感じもあって、

自分は石本さんの方が優勢じゃないかって思ってたんだけどね。

 

<1R>

最初の仕掛けは久我さんの方で、結構大きく殴りに行ってて、

それでも石本さんの殴り返しに遭わないように体の位置には気遣ってるみたいで、

先を見てる石本さんがやり過ごすって感じで始まったんだけど、

1分05秒、二人が多少ガチャッと寄ったその瞬間、

久我さんの右ショートフックが当たっていきなり石本さんがダウンしてしまったんだわ。

 

ダメージが残るようなダウンではなくて、足元がもつれたというか、

躓いてしまった様な感じだったんだけどダウンはダウンってことで……。

 

リスタート後、石本さんも相手の一方的にはさせなかったんだけど、

それにしても返しの左のショットも久我さんの方が精度も威力も上だったし、

上下の打ち分けも丁寧だったし力もこもってたんだわ。

 

<2R>

最初のショットはやっぱり久我さんで、

そこからの飛ばしも半端じゃなくて、そのペースで持つのかってほどで、

先を見据えてるような石本さんが何となく置いてきぼりを喰らったみたいで、

それにしても久我さんの左ボディは絶妙の喰い込みを見せ続けてたんだわ。

 

その久我さんは残り50秒までに右を2発左を1発貰いはしてたんだけど、

石本さんの一段落を見逃さない即の逆襲で、

この日一番の左ボディをきっかけにしての一気ラッシュで、

石本さんに西ロープを背負わせながらの連打連打だったんだわ。

 

石本さんはシンドそうに体を屈めながらディフェンスに専念ってことで、

あと11秒で終了ゴングだった2分49秒、

赤コーナーサイドから白いバスタオルがバサバサッと投げ入れられたんだわ。

 

比較的早く止める傾向が強いそのレフェリーさえが継続させてた中、

タイトル戦でもあったんだけど、あと11秒も持ちそうにないって判断したのか、

自分も場内も早過ぎる感じのタオルインに若干戸惑い気味だったんだけど、

自分の方からは縦位置の後ろ姿だったし、

もしかしたらホントにダメそうな表情になってたのかも知れないんだけどね。

 

 

この日の久我さんは以前の対戦を参考にして秘めるところがあったみたいで、

どこまで行けるか解らないけど、とにかく最初から全力で飛ばすって、

そう決めてたかのような全く迷いのない全力スタートで、

石本さんは若干中途半端なままそれを受け止め損ねたって感じだったんだよね。

 

控室に戻る久我さんと両手タッチをした後、

渡辺会長とも握手したんだけど返して来た右手には随分力が込められてたんだわ。

それにしても真面目な左ボディは幸福を招くってことで……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 久我勇作さん

② 比嘉大吾さん

③ 末吉大さん

 

 

 

【村木田渾身競馬】

2月最初の昨日の競馬は4レースに参加してスカスカで、

まあ20レースほどは外れまくるのは普通に覚悟の上なんだけどね。

全くメゲルことなく今日は以下の2レースってことで、3連単各22点。

 

・東京12R……⑤⑮→⑤⑨⑬⑮→⑤⑥⑭⑮⑯

・京都12R……⑥⑮→⑥⑨⑩⑮→③④⑥⑭⑮

 

 

 

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