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2017年1月 2日 (月)

2016年年末ボクシング巡礼

 

 

Img_1009

ご来光ってことで新年オメデトゴザイマスなんだわ。

 

 

 

自分の事に限って言えば、

去年と余り変わらない今年であって欲しいと思ってるんだけど……。

 

こういう人間でありたい、こういう男でありたいって思ってる姿というか、

描いてるイメージを余りに高いところに置き過ぎるせいか、

自分は永遠の見掛け倒しに終わってしまいそうなまた1年の始まりで……。

 

 

 

年末のボクシングは12月30日の有明コロシアムでのテレビボクシングからで、

原隆二さんが山本浩也さんに78-74、78-75、77-75の3-0で勝って、

井上浩樹君がランク11位の宇佐美太志さんに3RTKO勝ちした後、

村田諒太さんの試合からのオンエアで……。

 

 

ああそうだ、このブログは3興行分をまとめて書くから、

結構膨大なモノになると思うから、読む方にもそこそこの覚悟が要るんだよね。

 

 

☆ 村田諒太さん(帝拳)×ブルーノ・サンドバル……162P 10R

11勝(9KO)0敗のWBC5位、WBA4位、WBO3位、IBF3位の30歳・奈良県と、

19勝(15KO)0敗1分の25歳・メキシコ。

 

追い込まれる場面が殆どないまま、村田さんが3RKO勝ちしたんだけど、

元々格下感の強い相手を力づくで強引に殴り倒したって感じだったなあ。

 

上体の使い方とか柔らかさは却って相手のボクサーの方が上回ってて、

いつも感じるんだけど村田さんは全体にガキゴキ硬い印象が抜けなくて、

4団体ともいつでも世界戦が出来るような位置にはいるんだけど、

あの動きで十分対抗しうるのかって若干気になってるんだわ。

 

一発当て込んでからの追い込みには流石の迫力があって、

火が付いた時の村田さんはほぼ無敵だと思うんだけど、

大きく当てられた際の耐久力に関してはまだ未知だし、

ハンドスピードにフットワークが追い付いてないようにも感じるんだけどね……。

 

 

自分がこの試合で成程ねって感心したのは全く別の点で、

3Rのダウン劇でのレフェリーの的確な対処に関してで、

村田さんに右ストレートを直撃されたサンドバルがロープに飛ばされて、

一瞬の時間差で倒れ込むのと村田さんの追撃に伴う接触が重なってしまって、

サンドバルがズルズルっと村田さんにもたれながら崩れ落ちたのを、

レフェリーがスリップ扱いにして抱き起そうとしたんだけど、

アレレッてほどダメージが深いのを見て、そこからのダウン裁定と判断して、

自らカウントの数え始めを決定させたことだったんだわ。

 

その際のタイムキーパーとの連携も実にスムースで中々ああはいかないんだよね。

あの場面を最初スリップ扱いにしたのは止むを得ないところであって、

そこからの臨機応変な軌道修正だったと思ったんだよね。

 

 

そして次、この日のセミファイナルは……。

 

 

☆ 八重樫東さん(大橋)×サマートレック・ゴーキャットジム

               ………IBF LF タイトル戦 12R

24勝(12KO)5敗(2KO)のチャンピオン、33歳・岩手県と、

31勝(12KO)4敗(1KO)のランク8位、32歳・タイ。

 

この日の八重樫さんのメインテーマはどんな勝ち方をするかっていうか、

なるべく顔面を傷めないままに勝ち切るってことだなって、

自分で勝手に決めてたんだけど、

何となく八重樫さん自身も同じように思ってたような感じの試合運びで、

序盤から中盤にかけてはもっと行けそうなのに敢えて激闘を避けてる感じだったね。

 

そこから8R以降、それまでに蓄積されたダメージ差を見計らっての攻勢攻勢で、

そのまま判定に持ち込まれてたら何となく消化不良に終わってしまいそうなところ、

最終12Rに右ストレートから気合の入った手際のいい連打に繋げて、

相手の反攻がすっかり止まってしまったところでのストップエンドだったんだわ。

 

最終ラウンドまで行ってはしまったけど、

大差判定勝ちとTKO勝ちとではやっぱり全く印象が違うんだよなあ。

 

 

 

☆ 井上尚弥さん(大橋)×河野公平さん(ワタナベ)

               ………WBO SF タイトル戦 12R

11勝(9KO)0敗のチャンピオン、23歳・神奈川県と、

32勝(13KO)9敗1分のランク10位、36歳・東京都。

 

この試合は6R、河野さんがダウン喰らって何とかリスタートはしたんだけど、

その殆どすぐ後にストップされて井上さんのTKO勝ちだったね。

 

自分的には正直河野さんに勝って欲しかったんだけど、

同じく正直に言うと1Rのジャブの差し合いだけを見ただけで、

こりゃとても勝てそうにない感じがしたんだよね。

 

この日の井上さんは右アッパーが効果的な挟み込みショットになってて、

アッパーはガードが大きく開きがちになるから危険なショットでもあるんだけど、

オーソドックス同士の場合はそれを利き手で打つ方がいいと自分では思ってて、

河野さんから利き手のカウンターを合わされる危険が少ないからで、

試合中何度か河野さんの頭は見栄えの良くない跳ね上げられ方をしてたんだわ。

 

試合半分近くを何とか無事に消化し終えた河野さんにも、

終盤に向けてスタミナ勝負に持ち込む可能性が見えてきて、

いよいよ盛り返すかって場面も折々にあって、

井上さんをロープ際に追い詰めてラッシュラッシュの左右フックを打ってたんだけど、

見てて若干腕がたわんでたし、連打の際に上体と首が揺れ過ぎて、

井上さんのそれとは正確性とか有効性の点で大きく見劣りしてたんだわ。

 

問題の6R、前の回から徐々に河野さん得意の流れが出来そうだったんだけど、

更に詰め寄って打ち合ったその瞬間、

井上さんが右ショート2発から返した左フックを綺麗に直撃させてダウンゲット。

 

驚いてしまったのはその場面を間近で見てたはずの解説者の一人が、

「やっぱり左をちゃんと出してたから右が当たったんですよ。」 って言ってた事で、

すぐ後に別の解説者が訂正してたんだけど節穴の程度を超えてて、

もういい加減昔の名前で出ています的な無能系のゲストを呼ぶのは止めるべきで、

後日のテレビ解説にもギャアギャア騒ぐだけのが出てたんだけど、

聞いてて恥ずかしくなってしまうのは自分だけなんだろうかなあ。

 

とにかくいずれにしても、この左フックの直撃度はこの日一番のショットで、

目を泳がせながら何とか立ち上がった河野さんだったんだけど、

何の為に立ち上がったのかが腑に落ちないままのリスタートは過酷過ぎで、

そこからほんの数秒に井上さんの決着連打に耐えうるべくも無くの連続ダウンで、

誰が見ても続行不能の中、レフェリーが即のストップエンドだったんだわ。

 

 

河野さんにとっても誰にとっても今の井上さんはハード過ぎる相手なんだけど、

あれだけ完璧な形で倒されてしまうと河野さんは今後どうするかってことで……。

 

初めてWBAチャンピオンになった2012年のテーパリット戦よりも、

やっぱり自分はデンカオセーン・カオウィチットとの試合の方が印象深くて、

あれは2014年の後楽園ホールでのことで、

あの時、帝拳ジムの本田会長が河野さんの勝ちをキッパリ見事に予想してて、

自分はデンカオセーン押しだったんだけど、

その試合で河野さんは8RにテンカウントKO勝ちしたんだよね。

 

 

 

12月31日、例年通り頼んでおいたお節を受け取りに行った後、

大田区総合体育館に着いたのは2時半前頃で、

受付にいた渡辺会長の奥様に挨拶した後、

先日引退した福原力也さんにお疲れ様でしたを伝えて自分の席をチェック。

リングサイド最前列は第一試合開始時点ではまだスッカスカで、

赤コーナーのすぐ前の席の隣りに山川豊さんが座って始まり始まり……。

 

 

 

① 中山佳祐君(ワタナベ)×セーンゲン・何チャラ……SF 8R

7勝(3KO)2敗1分のサウスポー、28歳・佐賀県と、

10勝(3KO)8敗の24歳・タイ。

 

中山君のセコンドは小口さん、高橋さん、梅津さんで……。

 

<1R>

相手のタイボクサーは結構力強く右を振り出してくるボクサーで、

小技は持ち合わせてないようだったんだけど直撃されたら危険度は十分で、

さあどうする中山君って見てたんだけど彼、左のショートアッパーが中々良くて、

まあまあ大丈夫かなあって見てた残り40秒、

相手の打ち終わりに右フックを被せ打って幸先のいいダウンゲット。

 

<2R>

セーンゲンはスムースなボクシングをするタイプではなくポキポキしてたんだけど、

一方の中山君も相手に合わせてしまった様な若干ガキゴキした動きで、

お互いのフルショットがちょっと大げさに交差してたんだけど、

強めのプレス含めて常に中山君が試合の主導権を握ってたね。

 

<3R>

開始1分過ぎの青ポスト前、中山君が更に攻勢を強めていって、

ワンツースリーフォーを一気に畳み掛けて最後のボディブローが効いてしまったか、

セーンゲンがバッタンダウンしてしまったんだわ。

 

カウントナインで何とかリスタートしたセーンゲンだったんだけど、

どう見てもダメそうな感じのまま中山君が更に更にの左右ボディを連続打ち込みで、

気持ちも切れてしまったようにセーンゲンが崩れ落ちて結局1分49秒、

中山君のテンカウントアウトKO勝ちで九州のジムから移籍してきてこれで2戦2勝。

 

 

 

この後、3つのプレマッチが組まれてて要するに、

プロライセンスを持たない練習生の為に協会が主催するスパーリング大会で、

10count ジムの鳥海会長とか中屋ジムの一生会長、

それに三迫ジムの加藤トレーナー達がお揃いのジャージを着てて、

何事かと思ってたんだけど、来年から立ち上げるプロジェクトってことで、

正直自分にとっては女子ボクシングなんかと同じ違うフィールドのモノなんだけど、

ボクシングの裾野を広げるのには有効かも知れないんだわ。

 

ライトヘビー級の太った40代のオッサンとか、

子供が3人もいる49歳の母ちゃんボクサーなんかも出てきて、

何だか色物のような感じがしない訳でも無かったんだけど、

其々には其々のボクシングがあってもいいと思ったけどね……。

 

 

なんやかやで小一時間の休み時間を終えた後は、

ワタナベジムの大学アマエリートのMm級ランカーが揃っての登場で、

いつも一緒に居る関西出身の二人がつるんでの試合だったんだわ。

 

二人共、関西出身の井上トレーナーが担当してるんだけど、

トランクスのスポンサーワッペンの数が半端じゃなかったんだよね。

 

 

 

② 谷口将隆さん(ワタナベ)×ビセンテ・バウティスタ・Jr

                        ………107P 6R

5勝(4KO)0敗の日本ランク8位、OPBF2位、サウスポー、22歳・兵庫県と、

5勝(1KO)6敗3分の23歳・フィリピン。

 

タイボクサーと違ってフィリピンからの出張ボクサーは殆どがほぼマジで、

この日のバウティスタも巧くは無かったんだけど全てがフルショットで、

中々危険度の高い腕振りをして谷口さんのOPBFランクを獲りに来てたんだわ。

 

それでも谷口さんのボクシングのクオリティの方が断然だったもんで、

ほぼ安心の展開は6Rまでかかりそうに無かったんだけど、

バイティスタの打たれ強さというか、必死の踏ん張りも想像以上だったんだわ。

 

で、結局フルラウンドまで進んでの60-54×3ってことで、

勿論谷口さんのパーフェクト3-0勝ちだったんだけど、

谷口さんが最後まで全く緩むことなくフルラウンドをシッカリ動き切れてたのが、

自分的な成果だったんだわ。

 

 

 

③ 京口紘人さん(ワタナベ)×ジュヌエル・ラカール

                        ………107P 6R

4勝(4KO)0敗の日本ランク6位、OPBF1位、23歳・大阪府と、

7勝(5KO)3敗3分のサウスポー、24歳・フィリピン。

 

この試合は3R0分46秒、京口さんのKO勝ちに終わったんだけど、

ひたすら彼のテキパキ感が目立ってたなあ。

 

立ち上がりの京口さんはサウスポーが得意じゃないような感じも見せてたんだけど、

1R終盤から充分な対応が出来るようになってからはほぼ一方的で、

相手とは比較にならないほどのハンドスピードと、

一発一発に込められたパワーを武器に圧倒したままの3R、

連続の左ショートアッパーを最後に右フックに繋げて見事なダウンゲット。         

カウント途中でラカール陣営からタオル投入ってことでのKOエンドだったんだわ。

 

 

谷口さんと京口さんはOPBFでも日本でもほぼ並んでランキングされてて、

二人が試合をするところをぜひ見たいんだけど、勿論それは叶う訳もなくて、

今後、谷口さんは日本チャンピオンを目指して、

京口さんの方はOPBF王者を目指すんじゃないかと思ってるんだけどね。

 

ただ、この二人は一体どっちが強いのか気になるところでもあったもんで、

どっちが強いの? って京口さんの試合中に谷口さんに聞いたら、

成程って答えがあったんだけど、一度彼らのスパーを見せて貰えないかなあ。

 

 

 

④ 伊藤雅雪さん(伴流)×渡邉卓也さん(青木)

   ………OPBF&WBO A・P SFe 王座統一戦 12R

19勝(9KO)1敗1分のOPBFチャンピオン、25歳・東京都と、

30勝(16KO)6敗1分のWBOアジア・パシフィックチャンピオン、27歳・東京都。

 

この試合にはかなりの期待感を持ってたんだけど、正直ハズレだったなあ。

結局、伊藤さんが巧いこと戦っての118-110、117-111×2ってことで、

圧倒3-0ではあったんだけどね……。

 

<1R~3R>

この日の立ち上がりの伊藤さんはいきなり勝負がかってて、

強いプレスからのジャブが圧倒的で、

渡邊さんの方が慎重なスタートを意識してたせいか、

応じてたジャブも半端な感じがしてて若干の気後れ感も漂ってたんだわ。

 

伊藤さんの迷いの無い自信に満ちた攻め込みが目立ってて、

2Rにはいきなりいい場面を2回ほど作って渡邊さんの顔面を赤くしていって、

渡邊さんからは少し呑まれてるような感じさえ漂ってたんだわ。

 

伊藤さんは3Rに入ると試合をしてるというよりは倒しに行ってる感じさえしてきて、

更に力感を増していったんだわ。

 

中々先攻めし切れてなかった渡邊さんも右ストレートを初めてヒットさせて、

いい感じを見せてたんだけど、まだまだ吹っ切れてないような感じだったんだよね。

 

<4R~6R>

伊藤さんが繋ぎのパンチでも多彩さを見せて、

一旦攻勢に出た時の迫力も更に更に増していって、

何だか6Rくらいまでには終わらせようとしてるかのようだったんだわ。

 

まだまだとっても難しいとは思うんだけど、

この階級のボクサー達は何とか内山高志さんの後継者を目指したいって、

そう考えてるんじゃないかって思ってるんだけど、

伊藤さんからはそこに割り込みたいっていう強い意思が感じられたんだよね。

6Rを終えての中間スコアは59-55、58-56×2ってことで、

勿論伊藤さんのほぼ圧倒の3-0優勢だったんだわ。

 

<7R~12R>

それまで少しばかり消極的な印象だった渡邊さんが積極反攻を仕掛けていって、

もう少し波状的な攻撃が欲しいところもあったんだけど、

それでも陣営からのアドバイスに的確に反応しての詰め返しで、

距離を縮めての打ち合いを挑むようになって、

特別大きな効果は得られなかったんだけど、それでも的確なギアアップだったね。

 

それと比較すると伊藤さんの攻撃にはマンネリが見え隠れしてきて、

それまでに決め切れなかったことによる一段落感が目立ってきて、

後半にかけてもそこそこ見栄えのいい左フックを何度も当ててはいたんだけど、

ちゃんとナックルが返ってない半端なオープン系が多くて効果を上げられなくて、

当初の試合のテーマとか気持ちを徐々に失ってしまったかのようで、

最後の方は何だか詰まらなそうに試合してたって感じだったんだよね。

 

一方の渡邊さんにしても、以降もポイント差が更に増したのを知ってか知らずか、

終盤にかけても攻撃に鬼気迫るような感じが見受けられず、

最終ラウンドに余力を残してるようじゃとても挽回は難しかったんだよね。

 

お互いに40%ちょっとのKO率だから、

戦いとしては本来こんな感じなのかも知れなかったんだけど、

それでも自分には二人の必死感が伝わり難かったんだよね、正直……。

 

 

 

この頃になると自分の左右の席は殆ど埋まってきて、

大橋会長と三迫会長、本田会長達がゴッソリ並んで、

少し離れて山川豊さんが北島三郎と一緒に座ってたんだわ。

 

大橋会長に前日の井上尚弥さんの試合の話しを聞かせて貰ってたら、

少し後に井上さんが2席隣に座ったもんで周囲の皆でオメデトを伝えたんだよね。

 

前後して三迫会長からはアジアのボクシング事情につい色々教えて貰ったんだわ。

 

 

本田会長はこの日は岐阜からのトンボ返りだったんだけど、

テレビ放送の関係で時間が空いた際にホワイエで話をすることが出来て、

下田昭文さんと林翔太さんとの日本タイトル戦の話を聞かせて貰ったんだけど、

94-97、94-95×2の0-3負けっていう結果は既に知ってたもんで、

日頃自分が信用しかねてる所謂中部判定だったのかって確かめたんだけど、

本田会長の答えはそんな事はないってことで、

そういう微妙な試合をしてしまったこと自体にダメ出しをしてるみたいだったなあ。

 

その後ちょっと前の尾川堅一さんと内藤律樹さんの試合のレビューとかもね……。

 

そう言えばマナベジムの真鍋会長も岐阜からの転戦組だったんだよね。

 

 

試合後暫くして団会長の奥様と御嬢さんとバッタリしたもんで、

伊藤さんの試合の感想を伝えた後、薄暗い場所で一人黄昏てたら、

バギーにシュン君を乗せたRK蒲田の柳光会長の奥様に見つかってしまって、

「何してんですかあこんな所で……。」 的なことを言われてしまったんだわ。

 

「ちょっと元気出ないんですよ。」 って答えてたら柳光会長がやって来て、

自分的秘密の場所で一緒に煙草を吸ったんだわさ。

柳光会長のところからはこの会場には歩いて来れるんだってさ。

 

 

 

⑤ 田口良一さん(ワタナベ)×カルロス・カニサレス

          ………WBA LF タイトル戦 12R

25勝(11KO)2敗1分のチャンピオン、29歳・東京都と、

16勝(13KO)0敗のランク3位、23歳・ベネズエラ。

 

結局この試合は田口さんから見て、

116-112、112-116、114-114の1-1ドローってことだったんだけど、

実は自分は余りの詰まらなさに7Rに離席してしまったから、

この判定のバラつきがどの程度デタラメなのかは言い切れないんだけど、

それでもいい加減にしろって思うほどのデタラメの域だったんだわ。

 

キリストとアラー程の差が出てしまった理由はひとえにカニサレスにあって、

正面から打ち合うのは不利だと思ったカニサレスが延々の当て逃げチョンチョンで、

それをどう評価するかが全てだったんだけど、

自分にはまるで下手クソなメイウェザー以上には見えなくて、

ロープ周辺をグルグル回りながらの終始マラソンボクシングで、

そんなことやってて楽しいか、そんなにまでして勝ちたいか殴られたくないのか、

って感じしかしなかったんだけどね。

 

殆ど当たって無かったにも関わらず、

一瞬踏み込んでのカニサレスの連打に攻勢点を渡すっていうのは、

とっても簡単な採点方法で当たってるパンチより出してる手数重視ってことで、

それを解った上でか知らずでか、田口さんも最後まで追い込み切れず、

捉えられないままストレスが溜まる一方の様にも見えなくも無かったんだけど、

自分のストレスは頂点に達してしまって、後はたまに遠くから眺めてたんだよね。

 

 

こんなのを見せられると、世界戦なんていうのは最早どうでもよくて、

目の前の勝負そのものよりもカネを含めて色んな思惑が絡むのはもうウンザリで、

後楽園ホールでの真剣な試合と真剣なジャッジの試合を見てれば充分って感じで、

自分の中ではそれでいいっていう思いが強くなるんだよね。

 

こういう気持ちはこの後の内山さんの試合でも、

小國さんのタイトル戦でも感じたんだけど、

結局は試合をし切ってる連中のクオリティが低過ぎると思うんだよね。

 

 

 

⑥ ジェスレル・コラレス×内山高志さん(ワタナベ)

               ………WBA SFe タイトル戦 12R

20勝(8KO)1敗1NCのスーパー・チャンピオン、スイッチ、25歳・パナマと、

24勝(20KO)1敗(1KO)1分のランク2位、37歳・埼玉県。

 

<1R~4R>

自分にはコラレスがデニス・ロッドマンにしか見えなかったんだけど、

先回不覚を負った内山さんはとっても慎重な立ち上がりだったんだけど、

冷静に見てもコラレスはやっぱり実にやり難そうなサウスポーで、

広いスタンスで更に懐を深くしつつ、一瞬の飛び込みからの連打が凄まじくて、

その連打のどの一発を貰ってもそれだけで終わってしまいそうだったんだわ。

 

コラレスは色んな体勢から打ち出して来るもんでパンチの出所が見極めにかったし、

内山さんの方も少し真正面に立ち過ぎるきらいはあったんだけど、

それでも常に冷静なパフォーマンスで大きな被弾は避けてたんだわ。

 

ってことで、ここまでで自分のスコアは39-37でコラレス。

 

<5R~8R>

5Rの最初の目立ったカウンターショットはコラレスの左ストレートで、

一瞬内山さんが揺らいでしまった後、何とか立て直したんだけど、

それでも10:8.5ほどもの差は付いてしまったかなあって思われた残り16秒、

自分からは縦位置だったもんでちょっと見難くかったんだけど、

内山さんの左フックからの右のショートストレートがタイミング良くヒットして、

ダメージは大したことのないフラッシュ系だったんだけど見事なダウンゲット。

 

その後相手慣れしてきた内山さんがコラレスの強烈ワンツーを余裕で交わして、

相手の左に右を被せる踏ん切りも見せてきたんだわ。

 

徐々に内山さんのプレスが勝っていったんだけど、

コラレスの意外なほど巧みなチョン打ちショートブローも目立って、

8R終わっての自分のスコアは76-75で内山さんが逆転リード。

 

 

ただ残念ながらここまでの内山さんは、

相手にダメージを与えるほどの左ボディが打ち切れてなくて、

コラレスの方の対策も結構シッカリしてたんだよね。

 

<9R~12R>

ふと気が付くとコラレスのウエストラインは内山さんとは随分違ってて、

トランクスのベルトライントップと自身のウエストとは3㎝以上もの段差があって、

内山さんのベルトトップの感じとの違和感が著しくて、

明らかにベルト部分がぶ厚くなってるファールカップを装着してて、

それはまるで相撲のまわしのようだったんだよね。

 

そばにいた大橋会長に聞いたんだけど、

試合前にはグローブと同時にファールカップのチェックもやるらしいんだけど、

その後の履き替え含めてインチキは無かったのかなあ……。

 

コラレスのボクシングは何となくエドウィン・バレロを彷彿とさせるんだけど、

バレロのファールカップはいつも右側がせり上がってきて、

如何にも相手の左ボディショットを防ぎたいっていうのが見え見えで、

右側のゴムを切ってたって未だに思ってるんだけど、

中南米のボクサーは色々ちょっと信用出来ないところがあるんだよね。

 

 

10Rに入って待ちに待ってた内山さんのまずは右ボディが強烈喰い込みで、

それ1発で明らかにコラレスは効いてしまって場内歓喜のくの字くの字で

その後の追撃の左ボディを嫌がる嫌がるのコラレスは別人のようだったんだわ。

 

爆発すれば内山さんの劇的勝利も見えてきた11R、

コラレスは接近戦で頑張りを見せてたんだけど基本的には消極的で、

何度も何度もクリンチ逃げを繰り返してて、

ここが間違いなく内山さんにとっての勝負どころだと思ったんだけど、

残念、残念、残念、ホントに残念ながらその内山さんは飛ばし切れないままで、

それまでそれほど印象的な直撃は受けていなかったんだけど、

それでもコラレスのパンチはガードの上からでもハードはハードだったみたいで、

本人含めて会場全体の消化不良感を募らせてしまったんだわ。

 

11Rの終了ゴングが鳴った時、より消耗が進んでたのはコラレスの方で、

自分らはその様子を間近に見つめてたんだけど、

コラレスがセコンドに何やら耳打ちした直後、開始ゴングが鳴る寸前、

そのセコンドが何となんとナント、ホントに間近に見たのは初めてだったんだけど、

コラレスのリングシューズの紐とマジックテープをわざと解いたんだわ。

 

今の見ましたって感じで周囲に確認したら自分は間違ってなくて、

案の定、開始ゴング後それを見咎めたレフェリーが結び直しを命じて、

要するにコラレスには合計2分間程の休みが与えられたことになる訳で、

その瞬間自分は自分の気持ちを抑えきれなくなってしまって、

思わず目の前にいたそのセコンドの背中を突っ突いて日本語と英語で、

「お前らは何て卑怯なんだ、恥かしくないのかこのインチキ野郎!」 って、

どやしたんだけど連中の公用語はスペイン語だから通じなくて、

だからジェスチャーで示したんだけど、そんな事知るかって素振りだったんだわ。

 

試合後にテレ東のカメラマンにそのことを伝えたら、

写ってるかどうか後で確認してみますって言ってたけどね……。

 

 

その最終12Rに入ってもコラレスのクリンチ逃げとホールディングが目立ってて、

レフェリーも注意がこれで2度目だか3度目だかって示してたんだけど、

一体何回の注意で減点するのかって感じの半端半端で、

コイツらみんなグルなのかって思ったんだよね。

 

 

腹立たしいままの終了ゴング後の自分の採点はそれでも114-113で、

ギリギリ内山さんだったんだけど発表されたスコアは、

117-110、115-113、113-114ってことでコラレスの2-1勝ちで、

ジャッジの一人は自分と同じで、別の一人は本田会長と同じだったんだけど、

残りの一人は最初っからコラレスに勝たせる役割を担ってたとしか言いようがなくて、

自分はリングにパンフを投げ入れるのを必死で堪えてたんだわさ。

 

 

それにしても本田会長は全てを見通してるようなスコアリングだった訳で、

色んな意味を含めての改めてその凄みを感じさせられたんだわ。

ってことで最後に用意されてた予備カードを見る気はスッカリ失せてしまって……。

 

田口さんにしろ内山さんにしろ、もうそろそろWBAは切り上げて、

それと更には中南米も切り上げたらどうなのかなあ……。                                                            

 

 

(予備)坂井祥吾君(久米川木内)×木村哲史君(18古河)

                        ………56㎏ 4R

4勝(2KO)4敗(1KO)1分の27歳・東京都と、

3勝(2KO)3敗(3KO)1分のサウスポー、32歳・埼玉県。

 

折角だから後で確認した結果だけ書いておくけど結局、

坂井君から見て、39-37、38-39、38-38ってことで1-1ドローだってね。

 

 

京都の試合の結果は既に解ってたし録画もしておいたんだけど、

大晦日には見る気に慣れなくて、やっと昨日見たんだよね。

 

メインイベントは井岡さんの試合の筈だったんだけど、

試合の劇的さ加減ってことで小國さんの方が後放映になってたんだわ。

 

 

 

☆ 井岡一翔さん(井岡)×スタンプ・ギャット二ワット

             ……WBA F 王座統一戦 12R

20勝(12KO)1敗の正規王者、27歳・大阪府と、

15勝(6KO)0敗の暫定王者、18歳・タイ。

 

井岡さん周辺には雰囲気の良くない取り巻きが幅を利かせてるもんで、

中々素直に応援し切れないんだけどボクサー個人として見れば好きなタイプで、

まあこの程度の相手なら楽勝でしょって見てたんだけどね……。

 

この試合のレフェリーをしてたのはラファエル・ラモスで、

あの小堀佑介さんがホセ・アルファロからベルトを奪取した試合のレフェリーで、

あれからもう8年も経ってるもんで髪の毛もそれなりになってたなあ。

 

 

普通に始まった試合の2Rの開始30秒、二人のパンチが交錯した刹那、

スタンプの左ボディから返した右フックがカウンターで井岡さんに直撃して、

アレレレーッて感じで井岡さんが思わず尻餅ダウンしてしまったんだわ。

 

決して油断してた結果だとは思わないんだけど、

更に集中力を高めたその後は殆ど安心して見ていられた訳で、

スタンプはメチャ振りしたのが運よくヒットしただけだってことが判明したんだよね。

 

4R~5Rにかけて幾つか強烈なボディブローを喰らってからはスタンプ、

目に見えてメッキリ感が増していって腕振り自体明らかに鈍くなっていったし、

6Rには体を屈めることが多くなって軸の無いショットは凄みが皆無で、

井岡さんのやりたい放題に近くなってコンビネーションの見栄えが抜群だったね。

 

7R0分47秒、井岡さんがショート連打から最後は左ボディに繋げた途端、

リングほぼ中央でスタンプがヘナヘナって力なくその場に崩れ落ちダウン。

 

その時点で試合は殆ど終わってたんだけど立ち上がって来たからリスタートで、

そこから10秒経つか経たないかのうちにさっきと殆ど変らないコンビブローで、

1回目のダウンと殆ど同じ場所でスタンプが四つん這いダウンしてしまって、

続行無理と判断されて2分51秒、井岡さんのTKO勝ちだったんだけど、

どういう経緯でスタンプが暫定王者になったかは知らないんだけど、

6回戦くらいにしか見えないほど井岡さんの巧さと強さが光ってたんだわ。

 

 

 

☆ ジョナタン・グスマン×小國以載さん(角海老)

             ………IBF SB タイトル戦 12R

22勝(22KO)0敗1NCのチャンピオン、27歳・ドミニカと、

18勝(6KO)1敗(1KO)1分のランク5位、28歳・兵庫県。

 

小國さんは3年ほど前のOPBF戦で和氣慎吾さんに10RTKO負けしたんだけど、

その頃の小國さんは既にボクシングを続けるモチベーションを失ってて、

それはもう可哀相としか言いようが無いほど不幸なボクサーだった訳で、

色々あって一転移籍してからのボクシングに取り組む姿勢は半端じゃなくて、

持ち前の明るい人柄が沢山の人を惹き付けてるんだよね。

 

小國さんにTKO勝ちした和氣さんがボロカスにやられてしまったもんで、

小國さんの勝ちを予想した人は10:1ほどもいなかったんだけど、

必ずしも倒し屋ではない小國さんの方がむしろ可能性があるんじゃないか、

最近の充実度を見ても充分対等の試合をするんじゃないかって思ってたんだわ。

 

業界の関係者達の意見も否定的なものが多かったのは事実で、

無敗の22戦22KO勝ちっていう戦績だけを眺めただけで、

こっちまでビビりそうだったんだけど、

自分は小國さんのこれまでの個人的事情を多少知ってるもんで、

応援の気持ちには少しも揺るぎなかったんだよね。

 

現役のみならず元角海老所属だったボクサー達も沢山駆け付けてたんだけど、

小國さんの気持ちを一番リラックスさせたのは岡田博喜さんだったんだってね。

 

この試合の経緯はリアルタイムでラウンドバイの情報が入って来てて、

それは内山高志さんの試合の真っ最中でもあったんだけど、

初めに目を疑ったのは3Rに小國さんがダウンを奪ったっていう連絡で、

周囲はグスマンの間違いじゃないのかって大いに驚嘆してたんだよね。

 

その後も入ってきた適宜の連絡では小國さん若干優勢のままだったんだけど、

試合が終わって採点が発表された途端、

本田会長とか三迫会長のスマホが鳴り出して、

みんなシッカリした連絡網を持ってるんだなあって感心してしまったんだわ。

 

自分が小國さんを押してたのはみんな知ってたからヨカッタネ的な声を掛けられて、

何だか自分の事のように嬉しかったんだわさ。

 

<1R>

グスマンが黒、小國さんがブルーのレイジェスだったんだけど、

小國さんはレイジェスを使ったことがあるのかなあって思いながらの始まりで、

肌の色の違いで小國さんの方がフレーム的にはデカく見えたんだけど、

一見エディ・マーフィっぽい風貌のグスマンの肩から上腕二頭筋は尋常じゃなくて、

いきなり緊張感が満々だったんだわ。

 

小國さんはそれほど硬くなってるっていう印象はしなくて、

伸びのいいジャブがグスマンの小さい頭をシッカリ目がけてたんだわ。

 

最初のクリーンヒットは1分08秒、小國さんの右ストレートで、

その後も意外に思えたほど結構スンナリ当て込んでてちょっと驚いたね。

 

基本的なプレスも終始小國さん優位だったんだけど、

それでも一旦攻勢に出た時のグスマンの迫力はやっぱり半端じゃなかったんだわ。

 

<2R>

開始41秒のグスマンの左ボディは明らかにローブローだったにもかからわず、

レフェリーは普通にスルーしてて、この後の11Rでの小國さんのボディショットを、

ほぼ正面から見てたにも関わらず正規のショットと認めなかったのと比較すると、

著しく公平さを欠いてたと言わざるを得なかったんだよね。

 

グスマンはもっとガンガン行くボクサーだと思ってたんだけど意外に慎重で、

淡泊な攻撃なら小國さんも十分対応出来てて、

1Rと同様、またまたポイントゲットかと思われた終了ゴング寸前、

かなり強烈な左フックをクリーンヒットされてしまったんだわ。

 

この日のグスマンはこの左の方がヤバくて、

試合が終盤に進むにつれ、小國さんは右顔面目の下が腫れていったんだよね。

 

<3R>

開始31秒、小國さんが左ボディで先行したんだけど直後にグスマンの逆襲で、

小國さんをロープ際に詰めて左右ショットを振り放った直後、

グローブの隙間からシッカリ見極めてた小國さんが渾身の左ボディを打ち込んで、

それ一発でグスマンが歯を喰いしばりながら四つん這いダウンしてしまったんだわ。

 

覚悟してない場面でのみぞおち直撃だったから効いたのは間違いなくて、

リスタート後も休みたがってたのは明らかだったんだけど、

この場面、小國さんは意外に思うほど無理には行かない作戦で、

この辺が基本的には倒し屋ではないボクサーの動きではあったんだけど、

まだまだグスマンも一発の余力は残してたから却って正解だったかも知れなくて、

残り16秒でも更なる左ボディを決め込んでたんだわ。

 

またもやのボディブローを喰らったグスマンは両手を拡げて、

効いてないですよおポーズを取ってたんだけど、

それはつまり効いてることを白状してるのと同じなんだよね。

 

<4R>

小國さんはジャブでも打ち負けてなくて、1分15秒には左フックを当て込んで、

相手の連打をシッカリガードしながら左ボディのチャンスを窺ってたんだわ。

 

それにしてもこの日の小國さんはフットワークとかポジショニングが抜群で、

大きく被弾しないような動きがシッカリ出来てたんだよね。

 

小國さん優勢のままに推移してたんだけど、

中盤以降はグスマンが大きな仕掛けから見栄えのヒットヒットに繋げてたんだわ。

 

それにしてもグスマンの右ショットは別の意味でとっても危険を孕んでて、

打ち終わった手を変な角度で肘まで伸ばし切るもんで、

ショット自体を外しても肘で肩なんかを強打される場面も想定されたんだよね。

 

<5R>

グスマンの攻撃の流れは決してスムースではないんだけど、

一瞬の迫力はそのままでこのラウンドは中盤までは左右のストレートがヒットして、

久し振りに小國さんの劣勢が目立ってたんだけど、

終盤にかけての彼のリカバリーは実に目覚ましかったんだわ。

 

小國さんの表情は開始当初と殆ど変わりなかったんだけど、

グスマンの目の色からは凶暴さが失せてしまった様な感じがしてきたんだよね。

 

赤コーナーのリングサイド2列目ほどのところにメガネ姿の岩佐亮祐さんがいて、

彼の方が余程鋭い視線を放ってたんだわ。

 

<6R>

ほぼ対等な打ち合いに終始してたんだけど、

お互いに効果的なパンチが無かった中、手数的にはグスマンだなあって、

そう思ってた残り10秒、グスマンのパンチが薄くヒットして、

思わず左足をもつれさせてしまった小國さんがオットットッてなってしまって、

そこにロープがあったから助かってたけど、あれは危なかったなあ。

 

全く効いてなかったとしても相手のグローブが触れた後にヨレたのは拙くて、

もしあのまま倒れ込んでしまえばダウンと取られてしまう訳で、

この時はホント、リングロープ様様だったんだわ。

 

<7R>

右ストレートをきっかけに始めの1分半をグスマンが飛ばしていったんだけど、

グスマンはまだ十分なスピードをキープ出来てて、

ここは小國さんの引き締め直しが要るところだったんだわ。

 

<8R>

今度は逆に小國さんの攻勢から始まってグスマンが下がる下がるで、

コーナーに詰められてボディ連打を喰らうと如何にも辛そうで、

口は空いてきたし手数自体も減ってきて、

最後は右目上をヒットカットされて一段落感が募っていったんだわ。

 

小國さんの方も右目下の腫れが更に目立つようになってきたんだけどね。

 

<9R>

グスマンの傷はドクターチェックが必要なほどではなかったにも関わらず、

それでもっていうならインターバル中に出来たにもかからわず、

最初っからグスマン寄りのレフェリーだったみたいで、

開始ゴングが鳴った途端にストップさせてのドクターチェックだったんだわ。

 

これは明らかにグスマンを休ませる為の共同作戦に見えないこともなくて、

自分はこの日あっちこっちで中南米の連中に対しての不信感を募らせたんだわ。

 

グスマンのトランクスも内山さんと戦ったコラレスと同じような仕様で、

下のファーカップのベルトラインがまるでまわしの様に厚くなってて、

ホントにそれはインチキではないのかって感じを拭えなかったんだよね。

 

<10R>

グスマンは長い時間は飛ばし切れなくなってはいたんだけど、

流石に見せ場作りの意識は失ってなかったし、

狭いところでの打ち合いに際しての右のショートアッパーが素晴らしかったんだわ。

 

<11R>

最終スコアで余裕があったから良かったものの、

この回のダウンor スリップの裁定の如何では暴動が起こりかねなかった訳で、

2分29秒、小國さんの実に見事な左ボディ2連発でグスマンがダウン、

って思われた途端レフェリーがローブロー裁定っていうコールで、

レフェリー、あんた何処の何を見てたのかってことで、

充分視界内の中、微妙な喰い込み位置でもなかったのに、

丸っきり節穴としか言いようのないミス裁定の極致だったもんで思わず、

あんたはグスマン陣営からカネを貰ってるのかって思ってしまったんだよね。

 

グスマンにはまたもや不当な休憩時間が与えられて、

俺は十分職務を果たしてますよって感じのレフェリーだったんだけど、

折角の温情に応えるだけの余力は最早グスマンには残ってなかったみたいで、

その後の来い来いってジェスチャーがそれを如実に語ってたんだよね。

 

<12R>

事ここに至ってもまだ打たれないボクシングを主体にやってたグスマンは、

自分には何を考えてるのか全く理解不能で、

要するに自分の思い通りに事が運ばなかったら単なるビビリに過ぎなくて、

最後は何となくオドオドした感じだったもんなあ……。

 

 

ってことで自分は11Rを10-8にしたもんで115-111だったんだけど、

この試合のジャッジだけは唯一正義を貫いた感じで結局、

115-112×3ってことで勿論小國さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

【12月30日~31日のベスト3ボクサー】

① 小國以載さん

② 井上尚弥さん

③ 谷口将隆さん

 

 

 

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