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2016年12月 6日 (火)

後楽園ホール・12月5日

 

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「ヒッ ヒエーッ! 3連単で200万ですかあ……。」

 

 

 

ホール入口前で周囲にとどろく様な着信音が鳴ったもんで見やったら、

なんと久高寛之さんだったんだわ。

 

 

 

試合前にアップするのはボクサーだけじゃなくて、

この日は3人のレフェリーがリング上で足元の確認なんかしてたんだけど、

ふと思いついて彼らのシューズのことを聞いてみたんだわ。

 

基本的には黒のボクサーシューズが多いんだけど普通のスニーカーでもOKで、

ただし踝(くるぶし)がしっかりカバーされてることが条件ってことで、

理由を聞いたら試合中に脱げないようにする為なんだってさ。

 

リングっていうのは後楽園ホールと地方ではかなり違うことが多いらしくて、

だからあるレフェリーなんかはホール用とそれ以外とを履き分けてるんだってさ。

 

 

 

この日は関西方面のJBCの試合役員の田中さんの自分が知り得る限り、

後楽園でのレフェリーデビューってことでいきなり第一試合だったんだわ。

 

 

昨日はデビューボクサーが8人もいたんだけど、

彼らを含めて4回戦ボクサーの殆どが活き活き弾けたパフォーマンスを見せて、

そりゃ勿論巧くは無かったんだけど実に気持ち良くさせてくれたんだわ。

 

途中の6回戦は中弛んでたんだけどファイナルは稀に見る激闘だったもんで、

ボクシングの面白さ楽しさを改めて感じさせてくれたんだよね。

 

 

 

① 山口成也君(厚木ワタナベ)×山崎雄大君(レイS)……Fe 4R

デビュー戦の24歳・神奈川県と、デビュー戦の22歳・千葉県。

 

<1R>

試合開始直後からいい感じで進めてたのは山口君だったんだけど、

開始29秒、山崎君の右からの返しの左フックが直撃して山口君がダウン。

 

逆ワンツーは山口君の予想を超えてたみたいだったんだけど、

殆どダメージを残さないままの冷静なリスタートで、今度は1分10秒の山口君、

大きく攻勢をかけての左右フックの直後の連打でダウンを取り返したんだわ。

 

お互い、へこたれない一からの出直しってことで、

残り30秒からは山崎君の盛り返しが目立ってて、

このまま山崎君優勢のまま終了ゴングかって思われた残り3秒、

山口君の再逆襲がとっても印象的だったんだわ。

 

ってことで正式スコアは10-10だったんだろうけど、

自分的には8-8からの8-7で山口君だったんだよね。

 

<2R>

まずは山崎君が得意の左フック2発で先行したんだけど開始1分10秒、

山崎君の出鼻に山口君がチョン打ち左フックをヒットさせて2度目のダウンゲット。

 

リスタート後の山崎君もメゲルことなくの踏ん張る踏ん張るではあったんだけど、

その左右フックは如何にもストロークが大き過ぎだったし、

決めパンチの合間を繋ぐジャブが打ててなかったんだよなあ。

 

<3R>

ここまで山ほどの当てっこ競争が続いたもんで二人共、動きにキレが無くなって、

特に山崎君は打ち終わりにバランスを崩すようになってきたんだけど、

それでも二人の頑張りには目覚ましいものがあったんだよね。

 

結局大きな手数差は無かったんだけど、

山崎君の打たれ方の形の悪さが目立ってたんだよね。

 

<4R>

お互い、ヘロヘロの中、まずは山崎君が右を2発ヒットさせて先行したんだけど、

かなり疲れてきたか彼のショートフックは殆どがオープン気味だったんだよね。

 

山崎君の頑張りに気圧されたか山口君は強く打ち出し切れなかったんだけど、

残り25秒、山崎君が大きく一段落した直後に必死に巻き返して、

見栄えのいい右ストレートと右フックを打ち返してたんだわ。

 

 

ってことで自分は37-34だったんだけど結局、

39-36、39-37、38-37ってことでやっぱり山口君の3-0勝ちだったね。

 

 

それにしても第一試合から掴みはOKって感じの大盛り上がりだったなあ。

 

田中レフェリーは途中一度だけボクサーと接触はしてたけど、

概ね的確な捌きで終えることが出来てたね。

 

 

 

② 周而立君(F赤羽)×丸谷雄亮君(高崎)……63㎏ 4R

デビュー戦の28歳・中国と、デビュー戦の27歳・群馬県。

 

<1R>

お互い、ノーガードの乱闘に近いボクシングから始まったんだけど、

上背とか手足の長さとか理想的な体型の丸谷君に対して周君、

中華料理店で働いてる豆タンクのようなあくまで突貫接近系ボクサーで、

お互い、代わり番この被弾を繰り返してたんだけど、

徐々に周君の鬼詰めに丸谷君が対処し切れなくなってしまったんだわ。

 

で、残り40秒ほどからは丸谷君が危ない危ないの下がる下がるで、

止め時が気になるままの残り6秒、最後は青コーナーに追い詰められて、

ボコボコ打ちされてしまって腰を落とした瞬間にストップエンドだったんだわ。

 

 

正式には2分55秒、周君のTKO勝ちだったんだけど、

デビューボクサーはああいう極端な戦い方をされると対応し切れない訳で、

一方の周君にしてもその汽車汽車シュッポッポボクシングがどこまで通じるのか、

ってことでもあるんだよね。

 

 

 

③ 長岡大樹君(F赤羽)×佐達崇君(全日本P)……B 4R

デビュー戦のサウスポー、33歳・埼玉県と、

デビュー戦のサウスポー、33歳・東京都。

 

比較的高齢デビューの33歳のサウスポー同士で、

思い出系の試合かと思ってたら……。

 

<1R>

二人共、初っ端から実に戦闘的だったんだけど、

長岡君がリーチ優位をシッカリ活かしたボクシングに徹底し始めた以降は、

状況がハッキリしてしまって佐達君が明らかに気後れしてしまってたんだわ。

 

その佐達君、もう少し深い前傾姿勢が必要だったし、

相手の長い手を掻い潜る度胸とか踏ん切りを付けないと新しい展開は望めなくて、

長岡君を気持ち良くさせるばかりだったんだわ。

 

余裕が出てきたか長岡君はデビューボクサーとは思えないパンチの多彩さで、

基本のワンツーやいきなりの右の中に、3発目にボディとか混ぜ込んでて、

佐達君を戸惑わせまくってたんだわ。

 

<2R>

セコンドに檄を飛ばされたか佐達君、この回は少し攻撃度を上げてきたんだけど、

それも30秒ほどしか続けられずまた元の木阿弥で、

ショットそのものにも柔らかさを欠いたまますぐに一段落してしまってたんだわ。

 

長岡君は多分目が良くないと思うんだけど終始しかめ面で、

まるで雨の中で試合をしてるような感じさえあっったんだけど、

ボクシングそのものは実に堅実で早くも佐達君の右目下を腫れさせてたんだわ。

 

 

ここに及んで佐達君の気持ち負けがハッキリしてしまって、

このままどうにもなりそうになかったもんでここで離席ってことで……。

 

結局40-36×3ってことで長岡君のパーフェクト勝ちだったんだわ。

 

 

ブラブラしてたらカシアスジムのボクサー達がいたもんで、

「今日の4回戦は面白いねえ、もしかしたら先週の律樹さんの試合よりも……、」

って話してるところにいきなり内藤律樹さんが現れて、何だこりゃってことで、

自分は素直に話してた内容を白状したら律樹さんは笑いながらの受け答えで、

そのままあの試合のレビューに付き合ってくれて、

途中で彼の知り合いが来たもんで自分が離れたんだけど、

そっちが一段落したら、話が途中だったからって彼がまた近寄ってくれたんだわ。

 

自分は話の続きより、話が途中だったからって戻って来てくれた事に驚いて、

両親にキッチリ育てられたんだろなあってつくづく思ったんだよね。

 

 

 

④ 椿英寿君(山龍)×山岡健介君(レイS)……Mm 4R

デビュー戦の24歳・東京都と、0勝1敗の23歳・千葉県。

 

<1R>

細い椿君と太めの山岡君の一戦は予想通り山岡君の詰め詰めで、

接近戦命ってスタイルを徹底されて椿君、距離を取り切れなくての苦戦苦戦で、

残り1分08秒の赤コーナー近くの北ロープ前、

スリー目かフォー目の右フックを直撃ヒットされてしまっていきなりダウン。

 

何とか立ち上がってリスタートはしたんだけど椿君、

殆ど回復出来てないまま山岡君の鬼追撃に晒されてしまって、

殆どリスタート後の場所から動けないままの即の20秒後だったんだけど、

耐え切れそうにないまま2分12秒のトップエンドだったんだわ。

 

後で聞いたら山岡君、4年以上振りの試合だったんだってさ。

 

 

 

⑤ 大黒福太君(F赤羽)×小笠原証君(全日本P)……Fe 4R

0勝2敗(2KO)の30歳・埼玉県と、デビュー戦の17歳・東京都。

 

<1R>

大黒君は若干目線を切るのが早い中、いきなりの奮闘は小笠原君で、

とにかく一旦詰め寄った際の連打が物凄かったんだわ。

 

ただ大黒君の方も残り1分02秒には右ストレートをきっかけにしての逆襲で、

二人共、顔真っ赤にしての激闘だったんだんだわ。

 

終盤にかけて大黒君も何発か当て込んではいたんだけど、

ラウンドトータルのヒット数では小笠原君じゃなかったかなあ。

 

<2R>

小笠原君はジャブ無し詰め詰めからの密着連打系のまま、

相手より13歳差もある若さを全面に押し出しての凄い手数だったんだけど、

2分過ぎまで苦戦気味だった大黒君も残り25秒からは大きく巻き返してたね。

 

<3R>

まだまだ厳しく詰め寄る小笠原君が攻勢を強めてた中の開始39秒、

3発ほど打ち返したボディブローの直後の大黒君の右、右が強烈ヒットして、

最後のパンチの前に既に効いてしまってたと思うんだけど小笠原君、

青コーナーの真ん前でドッタンって横向きに倒れ込んでしまったんだわ。

 

その倒れ方がそこそこ激しかったもんで即のストップエンドってことで、

0分42秒、大黒君の初勝利TKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 高木秀明君(F赤羽)×齋藤建夫君(マナベ)……SFe 4R

3勝2敗2分の31歳・埼玉県と、2勝3敗(1KO)の30歳・埼玉県。

 

故郷に帰ってる筈の宮崎辰也君が齋藤君のセコンドに付いてたんだわ。

 

<1R>

最初っからしっかりプレスを掛けてたのは齋藤君の方で、

開始30秒、右左のボディフックの直後に顔面への右フックへ繋げてたんだわ。

高木君も左右のフック連打に力強さを見せてたんだけどね……。

 

<2R>

高木君はいつの間にか右目下が腫れてきて、

齋藤君の比較的地味な攻勢が効果を上げていったんだけど、

返しの左までの配慮には欠けてたんだよね。

 

高木君はまだエンジンが温まってないって感じが続いてるんだけど大丈夫なのか。

 

<3R>

お互いがお互いのパターンにハマってしまったって感じで、

展開が大きく変わらないままではあったんだけど、

齋藤君の一休みが目立った分、若干高木君だったかなあ。

 

<4R>

いずれにしても相当拮抗してた最終ラウンドだった訳で、

二人の思いの強さの差が結果に影響するって感じだったんだけど、

終始齋藤君の必死感の方が明らかに上回ってて、

ここに及んで返しの左フックが出るようになってきたし、

相変わらずグッドグッドのボディブローを放ってたんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37で齋藤君だったんだけど結局、

40-37、39-37×2ってことで齋藤君が3-0勝ちだったんだわ。

 

 

こういうお互いにそれほどのパンチ力の無い同士の当てっこ競争っていうのは、

セコンドの役割が大きいって思ってるんだけど、

ヘルプに入った宮崎君のアドバイスはとっても的確で、

ああしろこうしろって言うよりはボクサーを褒めて気持ち良くさせてたと思うし、

残り時間の伝達もシッカリ出来てて、功績大だと思ったんだよね。

 

試合後の齊藤君は久し振りの勝ち星に勿論笑顔笑顔のグローブタッチだったね。

 

 

 

⑦ 山中章弘君(F赤羽)×阿部義樹君(元気)……F 6R

5勝(2KO)5敗(1KO)1敗の29歳・東京都と、

4勝(1KO)4敗3分の30歳・宮城県。

 

この二人の対決は正直退屈系のフルラウンドじゃないかって思って、

1Rの攻防では山中君の方がより細かく正確に打ち込んでたもんで、

多分山中君じゃないかなあって思いながらの休憩タイムだったんだけど、

直後の2Rにその山中君の右のロングフックが大直撃して阿部君が昏倒ダウン。

 

ってそこまでは一力ジムの鈴木マネジャーに教えて貰ったんだけど、

遠目にダウン後を見てたら阿部君が赤コーナー前で何とか立ち上がったんだけど、

アレレッて感じでふらつきながらロープにもたれ掛ってしまったモンで、

2分10秒のストップエンドで山中君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑧ 小山哲也君(横田S)×宮川大吾君(日東)……Fe 6R

6勝(2KO)8敗(1KO)の35歳・神奈川県と、

3勝5敗(2KO)2分の24歳・東京都。

 

この試合もさほど興味を惹かれなかったもんで再度の休憩タイムだったんだけど、

フルラウンドの経緯を聞いたら、1R、2Rを獲った宮川君がその後タレてしまって、

3R~6Rの全部を獲られてしまっての解り易い58-56×3ってことで、

小山君の逆転3-0勝ちだったんだってさ。

 

 

 

ロビーで 「チワッ。」 って声掛けてくれたのがホントに久し振りの長瀬慎弥さんで、

元所属ジムボクサーの応援だったんだよね。

 

 

 

⑨ 土屋浄司君(F赤羽)×大久保大騎君(E&Jカシアス)

                            ………SL 6R

4勝(4KO)4敗(3KO)2分の23歳・東京都と、

6勝(4KO)5敗(5KO)の30歳・神奈川県。

 

この試合は自分の中では結構必見で、

お互いの勝率の中でのKO勝ち数やKO負け数が半端じゃないんだわ。

 

見ればすぐ解るんだけど、お互いの長所と欠点が剥き出しなんだよね。

 

可哀相に土屋君はパンフのプロフィールが完全に間違ってて、

名前の読み仮名から始まって戦績や年齢、出身地の全てが二つ前の試合の

山中章弘君のモノがコピーされてて、度を超えたミスだったんだわ。

 

<1R>

重心を後ろ足に置いてそっくり返り気味にジャブを打つ土屋君なんだけど、

そのヘナチョコジャブに騙されると大変なことになる訳で、

一旦攻勢に出る際の振り回し方には常人を超えたモノがあって、

いきなり危険度が増してしまうんだよね。

 

大久保君としては相手の出方を慎重に見極めて、

まずはカウンターのタイミングを計ればいいって思ってたんだけど、

開始僅か26秒の赤コーナー前だったなあ、

左フックをカウンターで貰った直後の右ストレートを直撃されてしまってダウン。

 

リスタート後の土屋君は相手をバカにするような安っぽい仕草をしてて、

基本的には大したボクサーではないのに無駄な反感を買ってたなあ。

 

それにしても大久保さんはその後もいとも簡単に貰い過ぎるのは問題があって、

実は既に最初の一発で効いてしまってた訳で、

残り1分頃には再び危うくなってきて、残り50秒のまたもや赤コーナー前で、

右フックをまともに貰ってしまってこの回2度目のダウン。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど全く反撃姿勢を取れないまま、

右ストレートを薄くヒットされて頭がのけ反ってしまったところでストップエンド。

 

 

自分の左側には内藤律樹さん、右側には小浦翼さんが控えてて、

最初のダウン後から必死の大声でアドバイスを送り続けてたんだけどね。

 

 

全部の試合が終わった後、大久保君が帰るところに出くわしたもんで、

ちょっとばかり反省会だったんだけどね。

 

 

 

⑩ 村中優さん(F赤羽)×久高寛之さん(仲里)……53㎏ 8R

24勝(8KO)2敗1分のランク8位、31歳・鹿児島県と、

24勝(10KO)15敗(2KO)1分のランク11位、31歳・大阪府。

 

同い年で同じ勝利数なんだけど、村中さんは12勝1敗ペースであるのに対して、

久高さんは5勝3敗ペースの戦績な訳で、いつも思うんだけど久高さん、

確かにその一発一発には迫力と威力が十分込められてはいるんだけど、

その一発一発に込める力をもっと落として、

出来た余力を打数に注いだ方がいいんじゃないかってホントにいつも思うんだわ。

 

そうした方が結果的には緩急のある効果的な打撃を実現できると思うし、

一段落の時間の多さで簡単に相手に攻め込むタイミングを与えなくて済むしね。

彼のボクシングはフェザー級のそれのようなんだよね。

 

<1R>

まずは村中さんが積極プレスの中、結構早め強めの仕掛けだったんだわ。

 

勿論、久高さんのショットも相変わらずシッカリしてたんだけど、

ポイントになるヒット数としては村中さんが圧倒してて、

いい感じのリズムを掴んだって感じだったんだよね。

 

<2R>

肩の肉付き含めて体全体の逞しさは久高さんが凌駕してて、

1分24秒でのショートワンツーも実に実に力強かったんだわ。

 

お互いに相手の腕を掻い潜って打ち込むのがとっても巧くて見所満載で、

終盤にかけての村中さんの反撃も印象的ではあったんだけど、

序盤の攻め込みで久高さんのポイントだったなあ。

 

<3R>

久高さんはやっぱりどうしても手数の見劣り感が付きまとってて、

開始1分までのショート戦は明らかに村中さんが征してて、

ボディへの打ち分けも十分以上だったなあ。

 

久高さんも踏み込みざまの左フックが良かったんだけど、

畳み掛ける攻撃の見栄えでやっぱり村中さんだったなあ。

 

<4R>

何だか久高さんが休み休みになってきた中、村中さんが追う追うの打つ打つで、

久高さんが1発打ち込むと、村中さんが3~4発打ち返すって感じで、

何だか久高さんはボディが効いてきたような感じさえあって、

残り40秒からはそこそこ盛り返してはいたんだけど、

このラウンドは自分の中では10:8.5ほどもの差が出てしまったんだわ。

 

<5R>

ラウンド全部を飛ばし切れなくなったか久高さん、

残り1分とか残り30秒からなら頑張れるって感じがし始めたんだけど、

それにしてもまあボディを攻めないなあって見てた残り1分20秒、

突然の激闘が始まっての残り51秒、若干優勢だった久高さんの右がヒットして、

思わず村中さんがダウンしてしまったんだわ。

 

レフェリーはスリップって裁定をしたんだけど、

例え足が絡まったとは言え、久高さんが内掛けにいった訳でもなくて、

打撃戦の末被弾しても足が絡んだらセーフっていうのはどう考えても変で、

絡んで倒れ掛かった時に殴られたのならスリップが妥当だと思うけど、

被弾と足の絡まりがほぼ同時だったり、被弾直後の絡まりだったのなら、

それはもう明らかにダウンだと思うんだけどなあ……。

 

リスタート後の村中さんは明らかに効いてしまってて、

見計らった久高さんも一気の追撃だったんだけど、

村中さんが凌ぎ凌ぎしまくったんだわ。

ってことで自分のスコアとしてはこの回は10:8で久高さん。

 

<6R>

元気を取り戻したか、久高さんがいきなり元気満々の攻め込みだったんだけど、

この回最初のクリーンヒットは村中さんの右フックだったんだわ。

 

直後の久高さんも怯むことなく即の反撃で村中さんの被弾数が増えてきたんだわ。

 

1分40秒、久高さんの一段落を突いて村中さんが逆襲したんだけど、

そのまた直後には久高さんの再逆襲って、実に目まぐるしかったんだけど、

ヒット数と有効度の点で久高さんだったなあ。

 

ってところで手元を確かめてみたらここまで48-47で久高さんで、

より顔面が腫れてるのは村中さんの方だったなあ。

 

<7R>

久高さんの右のショートカウンター対村中さんのボディショットっていう様相で、

一発のパワーでは見劣りする村中さんのパンチも積み重ねられればそれなりで、

何だか久高さんに疲労の色が著しくなって残り1分05秒、にわかに怪しくなって、

こりゃ決着も見えてきそうだって感じさえあったんだよね。

 

ただ歴戦の勇士の久高さんの気持ちを込めた盛り返しも流石の流石で、

その後、ラスト30秒からは再度村中さんが踏ん張り返してって、

正しく混沌混沌だったんだけど、自分は村中さんに優勢ポイントを振ったんだわ。

 

<8R>

ポイントを勝ち越してるっていう意識は多分お互いに無かったと思う最終回で、

久高さんも最後の気持ちを込めて飛ばして来たんだけど、

村中さんの山ほどの手数はそれこそ圧巻で、

若干の疲労感を伴ったままではあったんだけど、

角度に工夫したショートブローの打ち分けは信じ難いほどだったんだわ。

 

ってことで、最初の1分半を村中さんが征してたんだけど、

その後、残り1分08秒からの久高さんの巻き返しはそこそこ強烈で、

まだまだシッカリ腕が振れてのほぼイーブン戻しだったんだけど、

ヘバったところからの頑張りに関してはやっぱり村中さんの方が上回ってて、

残り30秒までの若干の劣勢を残り12秒からのヒットヒットで打ち勝ってたんだわ。

 

 

自分的にはこの最後の最後でのもうひと頑張りの差が試合を決めた訳で、

76-75で村中さんだったんだけど結局、

77-75、77-76、76-76ってことで村中さんの2-0勝ちだったんだわ。

 

久高さん陣営からは5Rのあれがダウン裁定だったら勝ってたって言ってたけど、

気持ちは解らないでもなかったけど、例えそうだったとしても、

76-75、75-76、76-76の1-1ドローなんだけどね……。

 

 

こういう試合になるとボクサーには申し訳ないけど、

スコアはどうでもいいって感じがしないでもなくて、

いい試合を見た時の独特の高揚感にひたすら二人に感謝なんだよね。

 

 

「最後まで見てくれましたか?」 って試合直後に村中さんに聞かれたんだけど、

自分の感想を伝えたら満面の笑顔だったんだわ。

 

その後、古里トレーナーとガッシリした握手を交わした後、

村中さんが二人の子供達とかその沢山の友達に囲まれて、

まるで保育園の先生みたいになってた横で、

外し終えたばかりのバンデージを見せて貰ったんだけど、

これがまあ見たことがないほど綺麗な巻き方のバンデージで、

自分は古里さんのこだわりを聞かせて貰って古里巻きと命名したんだわさ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 村中優さん

② 久高寛之さん

③ 齋藤建夫君

 

 

 

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