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2016年12月17日 (土)

全日本新人王決定戦予想

 

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「おいらが2016年キャット級の新人王なんだわ!」

 

 

 

ボクサーの原点は帝政ローマ時代におけるグラデュエイターだと自分は信じてて、

ボクシングも人対人の殺し合いをその起源にしてるって思ってるんだよね。

 

その後時代が進むにつれ幾らなんでも殺し合いは拙いでしょってことになって、

倒し合いに移行していったんだけど、それでも延々勝負がつかないというか、

決着するまでに余りに長い時間を要することも多かったもんで、

次の妥協案として出てきたのが判定でも勝負を決めるっていうアイデアで、

予めラウンド数とか時間を設定した上でのポイント勝負も有りってことになって、

見る方の興味の幅もそれなりに増していったんだけど、

それでもボクシングの基本は倒し合いの中にあるべきだ、

っていう自分のスタンスは変わることがないんだよね。

 

だから倒せるのに敢えて倒しに行かなかったメイウェザーは嫌いなんだわさ。

 

 

 

2016年度の全日本新人王決定戦は12月23日(祝)の14時から、

例年通り後楽園ホールで開催されるんで、今日はその勝敗予想をね……。

 

東軍代表のボクサー達の試合は殆ど見てるから頭に入ってるんだけど、

西軍代表の方は決勝戦の1試合だけしか見てなくて、

其々その試合がこれまでのベストだったのか、ほぼほぼいつも通りだったのか、

それとも不調の中、相手に助けられた結果だったのかが全く解らないもんで、

勝敗予想と言っても初見の印象だけなもんで自ずと限界があるんだよね。

 

階級ごとの対戦表を眺めながら予想しても、どちらが勝つかっていうより、

東軍が勝てるのかっていう視点、つまりどうしても東軍寄りに考えてしまって、

若干公平性を欠くところもあると思うもんで多少割り引いて読んで下さいな。

 

東軍西軍の代表戦は其々決勝戦って称してるんだけど、

全日本新人王戦だけは決定戦っていうんだわ。

 

東西合計24名のボクサー達はその後の体調管理は巧くいってるのか、

仕事上のトラブルに見舞われたり、彼女に振られたり親とケンカしたり、

カネに困ってたり、兎に角何やかや色々抱えながらの決定戦だと思うんだけど、

その一瞬だけは全てを忘れて全力を注入して相手を倒しに行ってくれ!

 

 

 

≪2016年度全日本新人王決定戦勝敗予想≫

*いつものように左側が勝者予想ってことで……。

 

 

【ミニマム級】

富岡達也君(REBOOT)×冨田大樹君(堺東ミツキ)

5勝(2KO)1敗の19歳・埼玉県と、7勝(1KO)0敗の18歳・?県。

 

冨田君は上背もリーチも十分にあってちょっとタイミングが掴みにくいボクサーで、

中間距離からの右ストレートにいいものを持ってるんだけど、

接近戦は余り得意そうじゃないんだよね。

 

そんなに手数が多い方ではないんだけど冨田君は一旦打ち出すと回転力あるし、

当て勘も良くて全体に抜かりなくやれるんだけど、

山場作りに対する意識は希薄だし、ポイントリードを守る為に最後は逃げてて、

敢えて倒しには行かない若干面白味に欠ける部類のボクサーだったなあ。

 

ってことで、ここは中間距離も接近戦も両方こなせて、

コンビネーションの多彩さで圧倒的な富岡君に期待ってことで……。

 

 

 

【ライトフライ級】

戸谷彰宏君(蟹江)×郡司勇也君(帝拳)

5勝(1KO)2敗(1KO)の21歳・愛知県と、2勝0敗1分の20歳・茨城県。

 

戸谷君からは派手さとか怖さは感じられないし、

決勝戦は手数の少ない相手にほぼ余裕の展開だったんだけど、

豊富なアマ経験を感じさせるカッチリしたボクシングをするし、

右ストレートが実に魅力的なんだわ。

 

郡司君がパワーとスタミナでどれだけ対抗できるかにかかってるんだけど、

全体に動きが硬いから戸谷君の的になり易いんじゃないかなあ……。

 

 

 

【フライ級】

中谷潤人君(M・T)×矢吹正道君(薬師寺)

8勝(7KO)0敗のサウスポー、18歳・三重県と、

3勝(3KO)0敗の24歳・三重県。

 

たった1R分しか見てないんだけど矢吹君のカウンターのセンスは抜群で、

その右ストレートの打ち出しのタイミングが常にとっても良かったんだけど、

たったこれだけで判断するのはとっても無理で、

やっぱりズーッと見てる中谷君の方に傾いてしまうんだよね。

 

それにしてもこんなところで三重県人同士の対決だし、

それより何よりも東西のMVP対決でもあるんだわ。

 

 

 

【スーパーフライ級】

福永亮次君(帝拳)×藤本耕太君(江見)

7勝(7KO)2敗(1KO)のサウスポー、30歳・大阪府と、

6勝(2KO)0敗の18歳・?県。

 

藤本君は西軍の敢闘賞ボクサーで、

仕掛けはデカイながらそこそこのスピードの持ち主で、

感じられるパワーは中々魅力的ではあるんだけど、

パワフルさの比較では福永君の方が圧倒的で、

一回りの年齢差のある一戦は結構微妙だと思ってるんだけど、

同じような力量の場合ならサウスポーの方が優位ってことで……。

 

 

 

【バンタム級】

新島聖人君(帝拳)×城後響君(井岡)

5勝(4KO)1敗の20歳・沖縄県と、4勝(3KO)0敗の22歳・?県。

 

城後君は西日本のMVPってことなんだけどそんなにスピードは無かったね。

 

彼は比較的距離を取って戦いたがるタイプに見えたんだけど、

全体のバランスが取れてて打ち出しのタイミングもいいんだよね。

 

ただ決勝戦の勝ち方がとっても微妙な2-1だったもんで、

スピードとパンチの多彩差で新島君が圧倒するんじゃないかなあ。

 

 

 

【スーパーバンタム級】

松本竜也君(角海老)×岡本文太君(井岡)

7勝(2KO)2敗(1KO)の22歳・福島県と、

5勝(2KO)0敗のサウスポー、22歳・?県。

 

岡本君はスタンスを広くとって低く構えるもんで懐が深くて、

その上ちょっと独特のリズムを持ってるもんでやり易い相手ではないし、

中間距離からの一瞬の踏み込みからの左ストレートには要注意なんだけど、

充分なポイントリードと見ると途端に手を抜く消極系だったし、

4R、5Rにはメッキリ感が強くなって元々スタミナに課題を抱えてるみたいで、

試合序盤だけを見てたら松本君の苦戦が予想されたんだけど、

その松本君がフルラウンドを見据えて戦えば十分な勝ち目があると思ったね。

 

 

 

【フェザー級】

木村吉光君(白井具志堅)×澤井剛志君(Gツダ)

6勝(3KO)0敗の20歳・香川県と、

2勝(2KO)1敗1分のサウスポー、22歳・奈良県。

 

澤井君はアマ出身らしくカッチリしたボクシングをしてたんだけど、

基本的にとっても慎重で、つまりはごく普通のボクサー以上には見えなくて、

木村君が調子を戻して鋭いワンツーを基本にして、

冷静なボクシングが出来ればほぼ圧倒するんじゃないかって思ってるんだわ。

 

 

 

【スーパーフェザー級】

粟田祐之君(KG大和)×上田隆司君(奈良)

7勝(3KO)3敗(1KO)のサウスポー、25歳・神奈川県と、

7勝(1KO)0敗のサウスポー、23歳・大阪府。

 

決勝戦での上田君は正直、積極的なボクサーとは言えず攻撃も実に単調で、

倒し屋でもないのに手数が少ない左ストレートのカウンター一本狙いだったなあ。

 

初回にダウン喰らったっていうのに上田君、そこからの挽回意識も低くて、

ほぼ1ポイント差のギリギリの2-1で勝者にはなったんだけどね。

 

実は粟田君の方もそれほど飛び抜けたボクサーとは思ってなくて、

決勝戦は上田君と同じ2-1勝ちではあったんだけど、

その相手は自分の中での圧倒的な優勝候補だったもんで、

其々の決勝戦の相手の力量差を見て粟田君の勝利っていう予想なんだわ。

 

 

 

【ライト級】

小田翔夢君(琉球)×石井龍輝君(船橋D)

4勝(4KO)0敗の18歳・沖縄県と、

4勝(3KO)1敗(1KO)のサウスポー、19歳・千葉県。

 

小田君は黒人とのハーフの西軍技能賞ボクサーで、

ショートフック連打のコンビネーションが抜群で、

そこにアッパーを混ぜ込んで上下に打ち分けるもんで、

一旦エンジンがかかるとちょっと防ぎようが無いんだわ。

 

その小田君の決勝戦の相手はプロ2戦目で、

石井君よりかなりレベルが低かったんだけど、

それでも小田君の動きが頭から離れないんだよね。

 

石井君も東軍の技能賞ボクサーだし、一方的にはさせないと思うけどね……。

 

 

 

【スーパーライト級】

大野俊人君(石川)×吉開右京君(島袋)

5勝(5KO)0敗の20歳・東京都と、4勝(3KO)0敗の19歳・沖縄県。

 

吉開君はユッタリ構えたところから攻撃に移る際のスピードが抜群なんだけど、

ジャブから丁寧に組み立てる方ではなくて全てが万振りフルショットなんだわ。

 

途中でサウスポーチェンジも見せながら迫力的には満点系ではあるんだけど、

一方では相対的にガードが低いし、それ程スタミナがあるとも思えなくて、

5回戦も経験してない中、試合後半になればなるほど、

休み休みというか攻撃が間欠泉的になってしまう弱点も持ってたんだわ。

 

一方の大野君は東軍の敢闘賞ボクサーで、

吉開君と同型の迫力系なんだけど、負けないほどの勢いとパンチ力自慢だし、

それにスタミナでは上回ってると思うから、ここは大野君勝利ってことで……。

 

いずれにしても無敗の倒し屋同士の激闘必至が予想されるんだよね。

 

 

 

【ウェルター級】

豊嶋亮太君(帝拳)×西原成紀君(仲里)

5勝(4KO)1敗1分の20歳。福岡県と、

2勝1敗1分の22歳・?県。

 

西原君の決勝の相手は8勝0敗1分だったんだけど、

上背とリーチのある相手を西原君は全く苦にしてなくて、

スピード感と距離感が良くてその出入りの鋭さは魅力的で、

一旦自分の距離に入った時の連打のアピール性は高かったんだけど、

基本的にはパンチ力があるようには見えなかったし、

3R以降は何だかグズグズになってしまってのスタミナ不足だったんだわ。

 

で、安定感があって必殺系のパンチを備えて力強いパフォーマンスが出来て、

試合経験もより豊富な豊嶋君の方がかなり優勢だと思ってるんだよね。

 

 

 

【ミドル級】

浅原亮弘君(駿河男児)×あぐ~マサル君(鉄拳8)

5勝(1KO)3敗2分のサウスポー、28歳・静岡県と、

5勝(2KO)1敗1分の36歳・神奈川県。

 

浅原君の決勝戦の相手はプロ2戦目のチャカチャカボクサーで、

若干リズムを壊されてたようなところもあったんだけど、

自分のリズムやタイミングでやれたら、かなりいいボクシングをしそうだったね。

 

浅原君はあくまで正統派で安定感も感じられたんだけど、

ちょっとガードが緩いところがあるから、そこがあぐ~君の狙い目だと思うし、

彼はこの試合に勝てばまだボクシングを続けられる36歳だし、

何とか応援したいっていう思いもあるんだけど、

あぐ~君の若干のムラッ気がどう出るかに懸かってるんだわさ。

 

 

 

ってことで結局東軍の9勝3敗ってことになったんだけど、

冒頭に書いたように若干東軍寄りの予想ってことで……。

 

無敗ボクサーは東軍が3名なのに対して西軍には倍の6名いるんだけど、

それは元々相手有りきのことだと思ってるからそんなに重視してないんだよね。

 

MVPの選出基準は東西共に同じみたいで、

其々中谷潤人君と矢吹正道君が選ばれたんだけど、

それはつまりどれだけ早く決着させたかだけで決まる実に安直な選択な訳で、

自分は全く納得してなくて、東軍MVPには大野俊人君を選んだんだけど、

西軍決勝戦を見た範囲では断然小田翔夢君だったんだよね。

 

 

 

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