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2016年12月20日 (火)

後楽園ホール・12月19日

 

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「足が無くても若干寄り目でも可愛いことは可愛いでしょ。」

 

 

 

少し前にジャパネット・タカタの高田社長が退いた後、

男女2名で代役を務めて何とか前社長の路線を踏襲しようとしてるんだけど、

これがまあひたすらがなるだけで不自然というか何となく嘘っぽいんだよなあ……。

 

 

 

第一試合開始当初の観客席はいつもより空きが目立ってたんだけど、

セミの福原力也さんの引退試合やメインが近づくにつれ一気の埋まり方で、

色んなジムのボクサー達や業界関係者達の多くが集結してたんだわ。

 

 

 

① 小嶋夏生君(石神井S)×松本章汰(青木)……SB 4R

1勝(1KO)0敗の24歳・新潟県と、1勝0敗の22歳・茨城県。

 

<1R>

お互い、距離を詰め合ってのいきなりの乱闘系だったんだけど、開始28秒、

ショートの打ち合いの際に弾かれた松本君がオットットットって後ずさりダウン。

 

小嶋君にはそれほどのスピードは無かったんだけど、

リスタート後も手を止めなくて、松本君はディフェンスするだけの一杯一杯で、

残り1分、小嶋君にまたもやのワンツーを貰ってしまって2回目のダウン。

 

1回目より直撃度が大きくてそのまま仰向けに大きく倒れ込んでしまって、

ダメージに配慮したレフェリーが即のストップエンドだったんだわ。

ってことで、勢い勝ちだった小嶋君が2分丁度のTKO勝ち。

 

 

 

② 小泉雅也君(小熊)×渡辺和幸君(稲毛)……SFe 4R

デビュー戦の36歳・東京都と、デビュー戦の29歳・千葉県。

 

この試合は仕事で負ったケガのせいで小泉君が棄権して、

その間の事情は小熊会長から詳しく教えて貰ったんだけど、

その小泉君は来年1月1日に37歳になるってことで、

デビューし切れないままの引退になってしまったんだわ。

 

ただ、例え思い出ボクシングをするにしろ、それならそれで、

もう少し余裕を持って試合に臨むべきじゃなかったのかなあとも思ったんだけどね。

 

ってことで渡辺君が2分2Rのスパーリングをすることになって、

先日デビューしたばかりの内藤律樹さんの弟の未来君が相手をしたんだけど、

正直二人共、遠慮がちの今一の出来で中途半端な4分間だったなあ。

 

 

 

③ 大塚隆太さん(鴻巣茂野)×清瀬天太君(姫路木下)

                           ………B 8R

16勝(6KO)9敗(4KO)2分のランク10位、埼玉県と、

10勝(3KO)2敗1分のOPBF3位、20歳・兵庫県。

 

日本10位とOPBF3位とでは一体どっちが格上というか強いのかってことで、

自分は経験の差で大塚さんが押し切るんじゃないかって思ってたんだけどね。

 

清瀬君はウェアやトランクスにスポンサーシールが満載だったなあ。

 

<1R>

清瀬君は仕掛けが多少デカ過ぎで全体に少し硬い感じがしたんだけど、

それでも力強くてかつカッチリ系のボクサーで、

それに大塚さんが上体の柔らかさで対応しながらジャブを綺麗に当て込んで、

右の有効打には繋げられてなかったんだけど、まずは僅差ポイントゲット。

 

<2R>

清瀬君が更にプレスを強めていったんだけど、

基本的にはKO率の低いパワー系って感じのままでスピード的にも今一で、

こりゃやっぱり大塚さんが勝ちそうだなって予感がしてたんだけど、

中盤以降大塚さんの手数が減った途端に大きく様相が一変して、

早くも清瀬君の逆襲が始まってワンツー被弾で大塚さんの左目上が赤くなって、

大塚さん、相手に攻め込みのタイミングを簡単に与え過ぎだと思ったなあ。

 

<3R>

左は相変わらずいいんだけど大塚さん、見栄えのいい右に繋ぎきれないままで、

そこのところを突いて清瀬さんが益々攻勢を強めていって積極積極。

 

大塚さんは傷めてるのかって思うほど右ショットが少なくて、

ここに来てリズムも崩してこの日の出来の悪さが明らかになってきて、

それはもうちょっと見てられないほど自分が知ってる大塚さんとは違ってて、

このラウンドが終わったら一旦離席だなって思ってた残り22秒、

清瀬君の強烈なワンツーの2発共をまともに貰ってしまって大塚さんがダウン。

 

それは清瀬君コーナーのすぐ前だったんだけど、

とっても立ち上がれそうにないのを見てレフェリーがほぼ即のストップエンドで、

2分44秒、去年の新人王戦以来の後楽園ホールで清瀬君がTKO勝ち。

 

試合後に松村マネジャーや泉トレーナーとも大塚さんについて話したんだけど、

自分を含めてみんな納得がいかない表情をしてたんだわ。

 

 

 

④ 藤原陽介さん(ドリーム)×渡部大介さん(ワタナベ)

                         ………56㎏ 8R

15勝(4KO)4敗(2KO)のランク4位、30歳・島根県と、

4勝(3KO)2敗(1KO)のランク5位、25歳・北海道。

 

渡部さんの上昇度は疑いの無いところなんだけど、

この試合に限っては経験差で藤原君さんの勝ちだって思ってたんだけどね……。

 

自分の横にEBIS K’BOXの加山会長と山川豊さんが座って始まり始まり……。

 

<1R>

やっぱりジャブのクオリティーは藤原さんの方が圧倒的だったんだけど、

開始1分に二人が大きくバッティングしてしまって、

左目上にダメージを負ってしまった藤原さんに若干の休憩タイム。

 

後で思い返してみればこの場面が殆ど全てで、

藤原さんは試合開始すぐに大きなハンデを背負ってしまったんだよね。

 

リスタート後の渡部さんは攻めのバリエーションを増やしていって、

ショートパンチの多彩さで見てる者を楽しませてくれたんだわ。

 

<2R>

キッチリ打ててたのは渡部さんで、開始26秒の赤コーナー近くの南ロープ際、

鋭い左右フックの右がクロス気味にヒットして藤原さんがダウン。

 

この辺りになると藤原さんの右目上は相当痛そうな状況になってて、

リスタート後は藤原さんも吹っ切ったように殴り合いに応じていったんだけど、

ジャブからの右ストレートや返しの左が不発のままで苦戦苦戦。

 

渡部さんは最初の踏み込みによる攻撃がままならない場合でも、

即二次踏み込みからの追撃が出来てたし、

ちょっと振り過ぎじゃないかなあって思う場面もあったんだけど、

それでもバランスを崩さないシッカリ感が備わってたんだよね。

 

<3R>

渡部さんは益々絶好調で、タイミングを遅らせてのいきなりの左フックとか、

相手のジャブに合わせて右ストレートをクロス気味に合わせ打ってみたり、

とにかく見ててスリルに富んだワクワクするような攻め込みで、

藤原さんのいいところを全て封じ込んでたんだわ。

 

<4R>

お互いに潔い(いさぎよい)打ち合いに突入していったんだけど、

藤原さんはずっと左目上を気にしてて、そこはもう明らかなタンコブになってて、

途中いい感じの右を1発当ててはいたんだけど、

渡部君のワンツーの方が圧倒的に効果的で、

残り20秒からは藤原さんの消耗が一気に目立っていったんだわ。

 

<5R>

視界は維持出来てたみたいだったんだけど、

藤原さんのタンコブは大きくなるばかりで、開始23秒にドクターチェック。

 

その後も辛そうだった中、1分28秒に再度のドクターチェック後の即ストップで、

自分は50-44だったんだけど結局、50-45、49-45×2ってことで、

勿論渡部さんの圧倒TD3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合直後の渡部さんは 「予想をひっくり返しましたよ。」 って満面の笑みで、

小口トレーナーも 「多少大振りのところもあったけど……。」 って言いながら、

それでもほぼ会心のパフォーマンスに嬉しそうにしてたなあ。

 

 

暫くして、二人のお子さんと奥様が一緒のところの藤原さんとも出喰わして、

お互い、ちょっと苦笑いだったんだけど、今日は若干事故絡みってことで……、

それにしても藤原さんの左目は既に見えないほどに腫れ上がってしまってて、

面白がった友人に写メ撮られてたんだけど、仕事の方は大丈夫かなあ。

 

 

 

⑤ 小浦翼さん(E&Jカシアス)×ジェフリー・ガレロ

                        ………Mm 8R

8勝(5KO)0敗のランク10位、22歳・神奈川県と、

14勝(7KO)2敗の26歳・フィリピン。

 

ガレロはWBOの地域ランカーでもあるし戦績も生半可じゃなくて、

「こういう相手を乗り越えないとね……。」 って内藤会長と話した後、

律樹さんとも並んで観戦だったんだわ。

 

<1R>

ガレロはかなり慎重なボクサーでいきなり大きく仕掛けてくるタイプではなくて、

そこを早めに見極めた小浦さんがいきなりの積極戦法で、

特にフェイントからの右や左フックが面白いように当たってたんだわ。

 

ガレロは戦績ほどのことがなくて、パンチ力も無さそうだったし、

特徴的変則的な動きで小浦さんを戸惑わせるってこともなかったんだよね。

 

<2R>

大振りをするな、ボディを攻めろ、頭を動かせ、気を抜くなって、

小浦君には陣営から沢山の要望というか指示が飛んでたんだけど、

試合運びにかなり余裕の出てきた小浦君はその其々に機敏に対応してて、

後はガレロのいきなりの右大フックに注意してれば大丈夫そうだったんだわ。

 

残り1分25秒、その右ショットをいきなり貰ってしまった小浦君だったんだけど、

一瞬ヒヤッとしたその後は立て直しての再攻勢で残り20秒、

青コーナーの近くの北ロープ際のところで左、右、左を連続ヒットさせて、

右フックを強烈に貰ってしまったガレロが1発昏倒ダウン。

 

カウントが開始されたんだけど、こりゃ続行は無理そうだってことで、

レフェリーが途中ストップしての2分44秒、小浦君の手際のいいTKO勝ち。

 

 

試合後に話した時の小浦君は試合直後と思えないほど綺麗な顔をしてたなあ。

 

 

 

⑥ 福原力也さん(ワタナベ)×アルビン・バイス……58㎏ 6R

31勝(23KO)9敗(5KO)1分の38歳・東京都と、

15勝(4KO)7敗1分の28歳・フィリピン。

 

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写真はこの日の試合直前の彼にとって、高橋トレーナーにとって、

それから自分にとってもこれが最後の福原さんのミット打ち。

 

結局、福原さんは2R2分39秒って実に絶妙な時間帯でのKO勝ちで、

すぐに引退式に移行したんだけど、

この日は大晦日に試合を控えてる内山高志さんと田口良一さん以外、

現や旧のワタナベジムボクサーの殆どが総出で福原さんの為に駆け付けて来て、

自分は渡辺会長の奥様に席を譲って、

若干遠目から大川泰弘さんと話しながらセレモニーを見てたんだけど、

彼の試合後の挨拶も渡辺会長の話も実にグッドグッドで、

DANGANから特別製のミニベルトもプレゼントされてたんだわ。

 

メインが終わってから暫く経ってもホールロビーの人混みは尋常じゃなくて、

最後の福原さんと写真を撮りたがってた人達で溢れてたんだわ。

 

もし自分があれだけ顔も体もイケメンの上の強いボクサーだったら、

確実に人生が変わってたと思うんだけど当の福原さんは、

それでも奢るというかエラそうにするってことが全く無い人で、

っていうより却って普通のボクサー以上に謙虚な性格をしてるんだよね。

 

自分が真面目にボクシングを見るようになった2005年には福原さんは

既にもうSB級の日本チャンプになってて、自分にとってはキラッキラの存在で、

リングに登場するたびに女子達の溜息を誘い続けてたんだけど、

そこからズーッと最前線に居続けたっていうのは凄いとしか言いようがないんだわ。

 

試合前に最後の声掛けをして控室に戻る際にもグローブタッチしたんだけど、

これからの新しい人生とか生活をどうぞ楽しく過ごして下さいなってことで……。

 

 

 

⑦ 土屋修平さん(角海老)×野口将志さん(船橋D)

               ………日本 L 王座決定戦 10R

21勝(17KO)4敗(3KO)のランク1位、30歳・愛知県と、

12勝(6KO)5敗(4KO)1分のランク2位、27歳・山口県。

 

試合前の土屋さんには会えなかったんだけど小堀トレーナーがいて、

つい最近生まれた子供の話になって、まだ名前を決めてないらしいんだけど、

あの小堀さんが父親になったってことで感慨深かったんだよね。

 

リングに登場した土屋さんは派手なウェアやトランクスを新調してたんだけど、

リングシューズはブーツ系ではなくてスニーカーみたいだったんだわ。

 

最近の野口さんは伸長著しい引き分け挟んでの8連勝中なもんで、

1年前ならいざ知らず、土屋さんも楽な展開ではないんじゃないかって、

そう思ってたんだけどね……。

 

<1R>

勿論、事前からの作戦だったと思うんだけど、

キッチリプレスを掛けながらも若干様子見からスタートした土屋さんに対して

野口さんはいきなりのチャカチャカボクシングで、

スイッチを多用しながら動きに変化を付けて相手を惑わそうとしまくってて、

遠目からのロングアッパーなんか見せながら、

とにかく要するにひたすらチャカチャカしてたんだわ。

 

そういう感じの相手に対して土屋さんは時折狙い澄ましたように右を強振して、

その殆どを大きく外してはいたんだけどタイミングとしては合ってたもんで、

野口さんに警戒感を持たせるには十分だったと思ったんだよね。

 

綺麗に当て切れないままではあったんだけど、

土屋さんの右クロスが2発ほど薄くヒットして、大差無い中まずはポイントゲット。

 

<2R>

野口さんのスイッチは何だか無駄というか弊害にしか見えなくて、

却って自らのバランスを崩して力の入らないところでのヒッティングを繰り返してて、

何だか触ってるに過ぎないようなパンチに終始してたんだわ。

 

野口君が徐々に動き切れなくなると同時に土屋さんの詰めが一段と鋭さを増して、

開始42秒には右のクロス、1分11秒には右のショートフックをヒットヒット。

 

更に残り1分05秒には野口さん、直後に右アッパーを打ち返してはいたけど、

その直前の土屋さんの左右フックの方が比較にならないほどの直撃度で、

これが明らかに効いてしまったみたいで、土屋さんは更なる追撃を重ねて、

残り18秒、最後は右ストレートを打ち下ろして強烈なダウンゲットで、

野口さんは何だか地に足が付いてないようなボクシングになってたんだわ。

 

野口さん陣営のセコンド周辺には訳解らないのが何人か寄って来て、

訳解らないアドバイスをしてたんだけど、こういうのはまず無用なんだよね。

 

<3R>

「打ち合っちゃダメだ!」 って指示が青コーナー周辺から飛んでたんだけど、

逃げ回っててもそのうち詰められるのは目に見えてたんだから、

いっそのこと勝負を懸けて正面から打ち合うべきじゃないかって、

それにそもそも打ち合うなっていうのはその時点でボクシングじゃ無くなる訳で、

ダメージを残すほど被弾してしまって凌ぐのならそれも有りだと思うんだけど、

ラウンド開始した途端のそれじゃ全く勝ち目がないって降参してるのと同じで、

この時点でもう既に決着は時間の問題化してしまったんだよね。

 

野口さんも得意のアッパーを混ぜ込んでの反撃を見せてたんだけど、

土屋さんは完全に見切ってしまったというか相打ちでも十分と判断したみたいで、

積極的な仕掛けから野口さんを南ロープ方面へ追い詰めながらのヒットヒットで、

直後に密着系になった刹那に右ボディを強烈に喰い込ませたんだわ。

 

複合効果で大きく効いてしまった野口さんは土屋さんにもたれ掛るようにして、

そのまま絡み合いながら北ロープに向かってダダダーッてなだれ込んで、

その間の土屋さんの左ボディが致命的だったのかも知れないんだけど、

自分にはその前のショット群の方で既に野口さんが参ってたように見えて、

ついに引き倒しを喰らったかのように北ロープ前にバッタリで、

うつ伏せになったまま実に苦しそうにしながらテンカウントを聞かされてたんだわ。

 

勝っても負けてもKOっていう試合はやっぱり見てて解り易くてワクワクで、

ってことで、1分58秒、土屋さんにとって久し振りに会心の試合はタイトル戦で、

岡田博喜さんと高山樹延さんが返上して日本チャンピオンが居なくなった

角海老ジムの空白みたいなものを見事に埋めたんだよね。

それにしても土屋さんはディフェンスもかなり良くなってきたよなあ。

 

 

 

本日のベスト3ボクサー】

① 土屋修平さん

② 渡部大介さん

③ 小浦翼さん

 

 

 

帰り際、加藤善孝さんが寄ってくれて、ちょっとスニーカーの話しをして、

そしたら渡部大介さんがまた声を掛けてくれて、

そのあと10count の村越マネジャーとサヨナラの挨拶をしたんだよね。

 

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