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2016年12月15日 (木)

後楽園ホール・12月14日

 

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「奥さんが逃げたことと私は全く関係が有りませんよお。」

 

 

 

今日ロシアのプーチン大統領が来日するんだけど、

北方4島の返還を望むっていうのは元々無理な話だと思うんだよね。

 

ロシアは少し前にクリミア半島を武力併合して、

世界中から色んな経済制裁を受けてるんだけど、

中国と同様、共産主義っていうのはやたらと覇権拡大に拘るものらしくて、

一旦領有した土地を返還するってことなんか全く考えられないんだよね。

 

沖縄が戻ってきた要領で北方4島の返還を期待する声が納まらないんだけど、

ロシアの戦略的な観点からもそれは絶対有り得ないって断言するね。

 

 

 

少し前に “スターウォーズ・シリーズ” を“ファントム・メナス” から

“フォースの覚醒” までの7本を一気見したんだよね。

 

公開は4→5→6→1→2→3→7っていう順番で、

確か4、5、6以外はジョージ・ルーカスは直接手掛けてないんだよね。

 

一番納得がいかなかったのはやっぱり最新作の “フォースの覚醒” で、

30年ほど経ってルーク・スカイウォーカーが60歳を過ぎてるっていうのに、

共和国軍の戦闘機は以前のままだし、その他兵隊の装備も全く昔のままで、

要するに以前のモノを安直に使い回してるっていう印象だったんだよね。

 

その上何より、生き残った最後のジェダイはルークとレイヤだけで、

ダースベイダーと共にダークサイドの皇帝を葬ってチャンチャンだった筈なのに、

またしても新たなダークサイドの親分がそれも突然の登場で、

ソイツの誕生の過程が描かれないまま殆ど全く唐突の極みで、

だからエピソードは更にⅧからⅩくらいまでは十分続きそうな終わり方をしてて、

もういい加減にしろよなって感じしかしなかったんだよね。

 

それからね、例のライトセイバーを使っての格闘シーンについてなんだけど、

最初はかなり刺激的だったけど、そんなのを使って危険な接近戦をするより、

遠方からビーム銃で攻撃した方が絶対効果が大きいと思うんだけどね。

 

それにしてもエピドードⅥで皇帝がダースベイダーに投げ落とされる場面、

ジェダイ系の皇帝ともあろう存在がそのまま落下してエンドっていうのも、

如何にも簡単過ぎで、もしかしたらその時に実は死んで無かった皇帝が

今回復活したってことにするのかなあ……。

 

 

 

ジム生達の応援に来てた小原佳太さんとコンチワしたんだけど、

彼、一見普通のブラウン系のチェック柄のネルシャツを着てたんだけど、

よく見ると、その肩身の生地が左右幅違いに仕上げてあって、

中々凝ったデザインだなあって思いながら始まり始まり……。

 

 

 

① 針生健克君(REBOOT)×恒松武志君(山龍)

                          ………SFe 4R

デビュー戦のサウスポー、29歳・東京と、デビュー戦の26歳・大分県。

 

コンチワって寄ってくれたのは宮田ジムの上田有吾君で並んで観戦。

 

<1R>

まだまだ不慣れなタイムキーパーのスカ系のゴングで開始して、

デビュー同士の二人はいきなり結構粗っぽかったんだけど、

10㎝ほどデカイ恒松君に対して針生君がシッカリ詰め詰めして、

中々バランスのいい動きをしてたし、相手の打ち終わりも狙えてたんだわ。

 

<2R>

恒松君は威力を秘めた腕振りをしてたんだけど基本的にストロークがデカくて、

一見迫力はあるんだけど動き自体に無駄が多かったんだよね。

 

残り50秒から一気の殴り合いに突入して、手数的には針生君だったんだけど、

一発一発の有効性で恒松君が辛うじてポイントゲットだったかなあ。

針生君がかなり消耗したような感じのまま終了ゴング。

 

<3R>

針生君がシッカリ立て直して再度の激闘一気で、

二人共、ガードが緩くてヒヤヒヤだったし、ショットも雑ではあったんだけど、

リング上に気持ちを溢れさせて中々見応えがあったんだわ。

 

<4R>

このラウンドを踏ん張った方が勝ちだなっていう雰囲気の中、

序盤の30秒を針生君が征した後に恒松君が頑張り直しての反撃反撃で、

お互い、中盤以降はヘトヘトの中での力を振り絞っての消耗戦だったもんで、

終了ゴングが鳴った時、場内からは二人に大きな拍手が送られたんだわ。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

40-37、39-38×2ってことで恒松君の3-0勝ちだったんだわ。

まあ個人的には40-37はないと思ったけどね……。

 

 

 

② 伊佐春輔君(川崎新田)×大島滉平君(三迫)……Mm 4R

1勝(1KO)0敗の18歳・神奈川県と、1勝3敗の21歳・福岡県。

 

<1R>

大島君は強めのプレスから時折中々の右ストレートを打ってたんだけど、

全体のスピード感とパンチの多彩さでは伊佐君が目立ってたなあ。

 

それでも大島君の当たりの強さの方が伊佐君の手数を上回ってたかな。

 

<2R>

大島君が右に頼り過ぎてそこからの返しに対する配慮に欠けてきた中、

伊佐君がショートフックに力を込め始めて、

刺激的なパンチは少なかったんだけど、それでも手数勝負を征したんだわ。

 

<3R>

大島君は右の打ち出しや打ち終わりに合わされることが多くなって、

中盤以降は立て直してはいたんだけど、ラウンド序盤の被弾が多過ぎだったなあ。

 

<4R>

大島君は打った後がルーズになるところに見栄えの良くない被弾を重ねて、

ここは一気に伊佐君の勝負どころだったんだけど、

その伊佐君も力を余して飛ばし切れないままの終了ゴング。

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40-36、39-38×3で伊佐君の妥当3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 滝澤優太君(REBOOT)×渡辺顕哉君(小熊)

                         ………SFe 4R

0勝1敗(1KO)の19歳・東京都と、デビュー戦のサウスポー、26歳・福島県。

 

<1R>

多少乱雑ではあったんだけど滝澤君の先行仕掛けが目立ってて、

まだまだ体を絞れそうな感じだった渡辺君が明らかに出遅れてしまって、

早くも右目下をヒットカットされてしまったんだわ。

 

<2R>

相変わらず渡辺君は気持ちが整ってないような感じで、

こりゃもう勝負あったなあって印象だったもんで一旦休憩タイムゲット。

 

 

その後4Rに戻ってみたらいつの間にか滝澤君もメッキリになってて、

二人共、まずはスタミナ強化だなあって思ってた残り30秒のグズグズ戦、

滝澤君のワンツーが突然ヒットした途端、渡辺君がガックリ効いてしまって、

瞬間に元気を取り戻した滝澤君の一気攻めに耐え切れず、

最後は赤コーナーポスト前だったんだけど、

ヘロヘロになって腰が伸び切ってしまったところでレフェリーストップエンド。

 

 

2分41秒、滝澤君のTKO勝ちだったんだけど、

負けた渡辺君は真っ直ぐコーナーに戻れないほど消耗してしまってたなあ。

 

 

 

④ 龍神佳輝君(ワタナベ)×東真也君(三迫)……L 4R

2勝3敗の20歳・山口県と、デビュー戦の21歳・徳島県。

 

龍神君は “リュウジン” じゃなくて “タツガミ” っていうんだよね。

 

<1R>

まずは龍神君が積極的な仕掛けだったし、

試合慣れしてる分、クリンチ際もシツコク巧みだったんだわ。

 

まだ絞れそうな体をしてたこの日がデビューの東君、

少しこなれた終盤にかけては立て直して、

相手が入って来るところに左フックを合わせ打ってたんだけど、

それでも接近戦は得意じゃないみたいだったんだわ。

 

<2R>

東君はもう少し自分から仕掛けた方がいいんじゃないかって感じのままで、

龍神君にイッセノセのタイミングを簡単に与えてしまってたし、

幾度かは踏み込みながらのワンツーを打ち始めてはいたんだけど、

それを打ち外した際がことのほか淡泊で、

もう一回それを繰り返してみると大分違ってくるんじゃないのかなあ。

 

お互いに技術的には今一なんだから、

もう少し戦う気持ちを前面に見せて欲しいもんだなあって思いながら一旦離席。

 

 

4Rに戻って見たら二人共、やっと吹っ切れたか割に前後不覚系にやってて、

やれば出来るんじゃんと思いながらの終了ゴングで結局、

39-38、38-39、38-38って絵に描いたような1-1ドローだったんだわ。

 

 

 

⑤ 守屋優介君(小熊)×本郷智史君(輪島S)……B 4R

3勝(1KO)2敗(1KO)2分の26歳・宮城県と、

3勝(1KO)5敗(3KO)の26歳・東京都。

 

お互いにB級昇格を目指した一戦だったんだけど……。

 

<1R>

守屋君が3-0勝ちした後のダイレクトリマッチだったんだけど、

この日も本郷君はその自信の無さが浮き出てしまって、

どういうボクシングがしたいのかが全く見えて来なかったんだわ。

 

そういう感じは相手にも簡単に見透かされてしまう訳で、

守屋君がいきなり余裕のパフォーマンスだったなあ。

 

で、残り5秒、右フックをまともに貰ってしまって本郷君がダウン。

 

<2R>

いい感じで攻め込んでた守屋君だったんだけど、

実は彼もそれほど手際のいいボクサーではなくて、

もっと一気攻めしてもいい状況だったんだけど何故か手緩くて、

お互い、非日常性からは程遠くなってしまったもんでまたもや休憩タイム。

 

 

結局4R2分53秒、そのかなり前から足元が覚束なくなってた本郷君が、

最後はほぼボロカスに打たれ込まれてのストップエンドだったんだわ。

 

 

赤の他人が見つめてる中、リングに上がって人を殴り倒そうとするっていう、

どう考えても普通じゃない状況に置かれてるんだから本郷君、

もっと普通じゃない行動を取るべきだと思うんだけどなあ……。

 

 

 

⑥ 山本智哉君(宮田)×中島珠旗君(三迫)……Mm 4R

デビュー戦の19歳・東京都と、0勝1敗(1KO)の20歳・東京都。

 

少し前まで一緒に見てた上田有吾君が 「彼は強いですよお。」 って言ってたのが、

この日デビューの山本君だったんだわ。

 

一方の中島君の応援の為に自分の横には小原佳太さんと麻生興一さん、

それに岩井大さんがズラッと並んで声を枯らせてたんだわ。

 

<1R>

少し力みが目立ってはいたんだけど、山本君の先制攻撃には迫力があって、

強いプレスからのストレート主体の伸びのいい攻め込みだったんだわ。

 

一方の中島君も下がりながらも全く臆するところなく、

相手の動きを見極めた上でその打ち終わりをシッカリ狙えてたし、

若干タイミングをずらせた左フックがこの日の特別仕様の武器だったんだわ。

 

残り12秒のところで山本君のワンツーを貰って中島君、

一瞬バランスを崩してしまったんだけど、それまでのポイントで十分で、

初回は中島君の左フックの有効性の方が上回ってたんだわ。

 

<2R>

山本君の右ストレートと中島君の左フックの戦いっていう様相だったんだけど、

体がこなれてきたか山本君の動きにスムースさが増してバランスもグッドグッドで、

返しの左にまで配慮が及ぶようになっての巻き返しだったなあ。

 

それと共に中島くんの顔面が一気に赤く腫れてきたんだけど、

この日の中島君は左フックが信じられないほどのヒット確率の上の踏ん張りで、

お互い、実に危険なタイミングのパンチを交差させて、

終盤にかけては中島君の精度が上回ってたんだけど、

ラウンド中盤までの山本君の凄い手数とヒット数を自分は評価したんだよね。

 

<3R>

ラウンド半分頃まではほぼイーブンだったんだけど、

残り30秒からは中島君の勢い落ちと消耗の方が目立ってて、

あれだけの手数の中、山本君のスタミナには目をみはるものがあったんだわ。

 

<4R>

比べ見してみれば山本君の顔面は殆ど傷みが見られなくて、

激しい打ち合いが続いた中、意外なほど直撃被弾が少なかったみたいだったし、

相変わらず時折綺麗にヒットしてた中島君の左フックも効果を上げ切れず、

思い返してみれは見た目以上にオープン気味だったみたいだったんだわ。

 

その中島君も右ボディから左顔面フックって逆ワンツーフックが良かったんだけど、

開始24秒で貰った右ストレートが明らかに効いてしまってたし、

58秒でも殆ど同じタイミングで右ストレートを貰ってしまって、

更にまた残り1分04秒でもだったんだよなあ……。

 

それでも中島君は最後の最後まで力を振り絞って応援団の声援に応えてて、

彼を見知らない人達の熱気までも誘って大拍手の中での終了ゴング。

 

 

ってことで自分のスコアは39-37だったんだけど結局、

39-37×2、38-38の2-0で山本君の判定勝ちだったんだわ。

 

 

それにしても山本君の留まらない連打っていうかスタミナは殆ど驚異的な領域で、

デビュー戦だっていうのに最後まで全くヘタレることがなくて、

攻撃のみならずディフェンスのセンスも抜群で、

とっても見栄えのいいボクシングをするから次の試合も期待する訳で、

このまま新人王戦に進むならMm級の優勝候補の一人に間違いないね。

 

 

 

⑦ 馬庭大樹君(ONE TWO)×前川祐亮君(ランド)

                         ………SB 4R

2勝(1KO)1敗1分の19歳・東京都と、2勝(1KO)1敗の31歳・岩手県。

 

ほぼ同じ戦績なんだけど、干支的には一回りもの年齢差があるんだわ。

 

<1R>

上背とリーチで多少上回ってる前川君なんだけど、そこはかとなくひ弱そうで、

やたらのスイッチは本人さえこんがらがる程でバランスを崩してて、

構え方が定まらないままの突っ立ち気味は如何にも危なっかしかったんだわ。

 

一方の馬庭君は対照的なイデタチで見栄えでも勝ってたんだけど、

残り53秒、イエローのリングシューズの紐が解けてしまったのは実に拙くて、

それまでいい攻めをしてたところで相手に休息時間を与えてしまったからね。

 

それでもリスタートして約30秒後の馬庭君、

右からの返しの左フックをまるでアニメの様に直撃させて実に見事なダウンゲット。

 

何とかリスタートした前川君だったんだけど負ったダメージは拭い切れなくて、

それを見計った馬庭君の一気の猛追撃の前に為す術も無く、

そのまま北ロープに詰められての正に残り時間との争いで、

何とか凌ぐかって思われた残りホントの僅か1秒、

馬庭君の強烈ワンツーを貰ってのけ反ってしまったところでストップエンド。

 

 

で、2分59秒、馬庭君の手際の良さが光った一戦だったんだけど、

正直、この日の前川君が弱過ぎたって印象も強かったんだよね。

 

 

 

⑧ 山口結人君(K&W)×伊島史紘君(三迫)……B 6R

4勝(1KO)7敗(2KO)1分の23歳・栃木県と、

5勝3敗(1KO)の22歳・東京都。

 

<1R>

山口君はシッカリ感はあるんだけどスムースさに欠けてて、

弾ける感じが薄い印象のボクサーなんだよね。

 

お互い、ジャブにいいモノを見せられないまま勝負は右の精度になっていって、

その当たりの正確さでまずは伊島君がポイントゲット。

 

<2R>

やっぱり山口君はクールなままで、たまにはハッチャケた方がいいいのに、

って思いながら見てたんだけど、倒し屋じゃないんだからもっと手数な訳で……。

 

勝負は益々正確な当てっこ競争になっていった残り1分08秒、

リングほぼ中央で伊島君の右ストレートがいきなりの大直撃ヒットで、

山口君が一発大の字ダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートはしたんだけど山口君が続行するのはとっても無理そうで、

って思った途端に陣営からタオルが投げ入れられたんだけど、

背中側だったレフェリーがそれに気が付かないで、

西側ロープの真ん前だったにも関わらず、

ジャッジもインスペクターも知らん振りのままで、

山口君に余計で無駄でかつ実に危険な2度目のダウンを強いてしまったんだわ。

 

ああいう場合にはジャッジにしろインスペクターにしろ、

体を乗り出して目の前のリングマットをバンバン叩いて知らせるべきであって、

明らかに怠慢だったと思ったけどなあ。

 

 

 

昨日は貴志会長が海外出張中だった中での三迫ジムの主催だったんだけど、

4人の三迫ボクサーのうち最初の3人の結果が2敗1分だったもんで、

他人事ながら若干気になってたんだけど、

2分10秒、伊島君のTKO勝ちで何とか格好が付いたって感じだったね。

 

 

 

⑨ 富岡樹君(REBOOT)×篠塚辰樹君(ワタナベ)

                          ………SFe 6R

デビュー戦の19歳・埼玉県と、デビュー戦の18歳・茨城県。

 

B級デビュー同士の一戦で自分が結構楽しみにしてた試合だったんだわ。

 

富岡君は例の富岡哲也、達也君兄弟の従兄弟にあたるってことで、

達也君とは同年齢なんだけど、彼らには其々中学生の弟がいて、

その弟達も半端じゃなく強いってことで、

こうなると競走馬と同じで富岡家の血統ってことになる訳で、

規模としても大橋ジムの井上一家を上回るんだわ。

富岡君の名前は “いずき” って読むんだってさ。

 

篠塚君の方には京口紘人さんと谷口将隆さんが応援に来てたんだけど、

ホールで見掛ける際には二人はいつも一緒につるんでるんだよね。

 

<1R>

比較的スタンスの広い富岡君なんだけど、

これがまあ極上のジャブの持ち主で、あんなのを見るのは久し振りで、

今のランカー達と比較しても決して遜色ないくらいだったんだわ。

 

そのジャブで度肝を抜かれた感じの篠塚君が若干立ち遅れてしまったんだけど、

中盤から立て直して、近寄ってからの右フックの危険性を見せ付けてたんだわ。

 

それでも富岡君は全体のスピードでも圧倒的に上回ってたし反応も抜群で、

殆ど被弾することなくほぼやりたいことが出来てたって感じだったんだけど、

特に驚いてしまったのはラウンド中盤での左手の使い方で、

まずジャブを鋭く放って引いた直後、今度はその左をフックで打ち込んで、

最後にまたジャブをストレート気味に打ってた左の3連発で、

こんなことをデビュー戦で出来るっていうのはホント半端じゃないんだわ。

 

<2R>

テクニック系とパワー系っていう図式が何となく出来上がったんだけど、

二人が放つ緊迫感は尋常じゃなくてっもうスリル満々だったんだわ。

 

富岡君が左右のボディフックを打ち込むと、そのすぐ後に篠塚君も

同じパンチを打ち込んで対抗意識丸出しなのも見てて気持ち良かったなあ。

 

ただ基本的に篠塚君が右に頼り過ぎて繋ぎのパンチが不足してたのに対して、

繋ぎの多彩さというかその見栄えで富岡君が圧したままで、

一瞬のショートのコンビネーションなんかも実に美しかったんだよね。

 

<3R>

篠塚君からもそろそろどうにかしたい感が漂ってきて、

更に馬力勝負に出ていって殺気に満ちた鋭いワンツーを放ってたんだけど、

このラウンドでも左ボディから左顔面フックって、

富岡君の左ダブルフックがやっぱり際立ってたんだよね。

 

<4R>

篠塚君が更にプレスを強めていったんだけど、

富岡君の左手が邪魔で邪魔で中々思う通りのパフォーマンスが叶わなくて、

どこかで大きく当て込めば、富岡君の顎はそれ程打たれ強そうには見えないから、

いつでも大きく挽回が出来そうな感じはあるんだけど、

とにかく延々当てさせて貰えなかったんだわ。

 

<5R>

篠塚君の左ボディもそこそこの食い込みだったんだけど、

富岡君の4発~5発連続打ち込みのほうがやっぱりとっても見栄えが良くて……。

 

感じを掴んで余裕が出てきたか富岡君、

いいのを当てるとその都度両手を挙げる動作が多くなってきたんだけど、

そういう所作は見ててウザいというか、いちいち安っぽ過ぎだし、

相手や観客から無用な反感を買ってしまうこともあるし、

そもそもジャッジにもいい印象を与えないから絶対止めるべきで、

強いけどクソ生意気となると、強いよりはクソ生意気の方が先行してしまうからね。

 

<6R>

ここまで追い込まれると篠塚君にはどうしてもダウンゲットが欲しかったんだけど、

動き自体は落ちてなかったんだけど相変わらず篠塚君のパンチは単調で、

もう少し緩急が欲しい一本調子過ぎだったし、捨てパンチも使わなかったし、

誘い系の動きも不十分だったと言わざるを得なかったんだわ。

 

篠塚君の一瞬の踏み込みからの左右ショットの鋭さは水準以上だったんだけど、

それでもそれのいきなりを延々続けてたら相手に見極められる訳で、

フィニッシュに持ち込むまでの前振りが足りてなかったように思ったんだわ。

 

 

ってことで自分は3R、5Rを篠塚君のラウンドだって判断したもんで、

58-56で富岡君だったんだけど結局、59-55、59-56、58-57ってことで、

いずれにしても富岡君の3ー0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑩ 本田正二郎君(10count)×嶋崎俊君(輪島S)……Fe 8R

6勝(4KO)7敗(5KO)の26歳・神奈川県と、

7勝(2KO)8敗(1KO)1分の25歳・埼玉県。

 

お互い、何とかイーブン戦績に戻したい同士の結構なマジ戦だったんだわ。

 

自分の横には斉藤幸伸丸さんと勅使河原弘晶さんが並んで、

声枯らせての懸命のアドバイスだったんだわ。

 

<1R>

最初のジャブの相打ちで弾け下がってたのは本田君だったんだけど、

その後のジャブの差し合いではその本田君の方が鋭さで勝ってて、

早くも嶋崎君の右顔面が赤くなってたんだわ。

 

甲乙付け難い中、若干嶋崎君優勢で進んでた残り45秒、

嶋崎君の右ストレートが綺麗にヒットして思わず本田君がヨロけてしまって、

ここが攻め時だって一気に前掛かりになって攻め込んでいった嶋崎君、

陣営周辺からも大きな声が上がったんだけど、その一瞬に隙があったみたいで、

ここでも行けると思ったその瞬間にこそ罠が仕掛けられてたみたいで、

元々正面に立ち過ぎるきらいはあったんだけど嶋崎君、

何気に出した本田君の右ストレートをまともにカウンターで貰ってしまって、

アレレレーッて感じで後ずさりしながらの腰砕けダウンしてしまったんだわ。

 

お互い、若干のダメージを抱えながらのリスタートだったんだけど、

明らかに本田君の方が元気を取り戻してたんだよね。

 

<2R>

この日の本田君はホントにジャブがグッドグッドで、

変に攻め急ぐと嶋崎君も危険な訳で確実な立て直しが必要だったんだけど、

目立ったヒットは左フック一発だけで、トータルのヒット数では本田君で、

彼、しっかりジャブで組み立てるって心を固めたみたいだったんだわ。

 

<3R>

嶋崎君は真っ直ぐの出入りが目立つし、そんなに頭も動かさないもんで、

相手の的になってしまいそうな危険を孕んだままだったんだけど、

アレッて気が付くと本田君は嶋崎君のボディショットをかなり嫌がってるみたいで、

徐々にガードが下がり始めたんだわ。

 

<4R>

開始45秒、このラウンドの最初のクリーンヒットは嶋崎君の右ストレートで、

打ち込まれた本田君は北ロープまで飛ばされてのバタバタで、

そこからは流れは一気に嶋崎君に移ったんだけど、

セコンド周辺からの 「ボディ! ボディ!」 とか 「上下に!」 の指示を全く無視で、

彼はひたすら右ストレート一本頼りって感じだったんだよね。

 

で、そのままの残り50秒、一瞬のフェイントからの右ストレートが、

相手の打ち終わりに完璧なタイミングでヒットして華麗なダウンゲット。

 

「今日の俺の右ストレートはキレッキレですから。」 って感じで、

リスタート後のこういう場面こそ上下の打ち分けが有効だと思ったんだけど、

その後も嶋崎君は幸伸丸さんと勅使河原さんのアドバイスを聞き入れなくて、

それは殆ど耳に届いてないようにも見えたんだけど、

少なくとも勅使河原さんの声は東席の最後列までは簡単に届くほどなんだけど、

とにかく嶋崎君はひたすら無視しまくってたんだわ。

 

<5R>

頑固者の嶋崎君はこのラウンドも残り46秒のところで、

またしても本田君の打ち終わりに正確に合わせ打つことが出来て、それはまるで、

岡田博喜さんのような一瞬のフェイントからの右ストレートだったんだけど、

またまたの直撃ヒットで本田君から腰からのスットンダウンをゲットしたんだわ。

 

この試合2度目のダウンを喰らった本田君だったんだけど、

それでもまだまだ力は残ってて腕振りの鋭さを失わないまま、

リスタート後にそこそこの右ストレートを当て返してたんだよね。

 

<6R>

余りに前掛かりになり過ぎると嶋崎君も初回のような目に遭わされる訳で、

本田君は動きの劣化も少なくてまだまだ必死に右を合わせてきてるし、

油断大敵っていうのは正にこういうケースを言うんだよなあって見てたんだけど、

開始1分05秒、またしても嶋崎君の右ストレートがヒットしたんだわ。

 

確かにこの日の嶋崎君の右はキレッキレではあったんだけど、

本田君の方も当てられ過ぎじゃないかって思ったんだよね。

 

頑張ってはいたんだけど本田君のダメージの蓄積はついに無視できないレベルで、

大きく挽回出来ないままの残り29秒、

これでもかこれでもかっていう嶋崎君の右ストレートがまたしてもヒットして、

直撃されてしまった本田君が力なく西ロープ前に倒れ込んでしまったところで、

流石にレフェリーがストップエンドさせたんだわ。

 

 

2分34秒でのTKO勝ちだったんだけど嶋崎君、

くれぐれも自らを倒し屋だと勘違いしないようにってことだし、

この日の度を超えたアドバイス無視は素直に反省しないとってことでもあって、

じゃないと次の試合は誰も何も言ってくれなくなってしまうからね。

 

試合後の嶋崎君にそんなような事を伝えたんだけど、

ニッカニカ弾ける笑顔を見るのはホントいいモノなんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 富岡樹君

② 山本智哉君

③ 嶋崎俊君

 

 

 

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