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2016年9月17日 (土)

テレビボクシング・9月16日

 

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“じゃりン子チエ”

 

沢山の大阪の芸人がアテレコをやってて、

その若干の素人っぽさが却って登場人物の現実味を増してるんだよね。

 

こんなガサツなオッサンが何故あんな上品で繊細な女性と結婚できるのかって、

とっても不思議に思ったもんだったんだけど、

尖がったキャラクターをしてても全員が基本的な優しさを持ってるもんで、

ユッタリした気持ちで見れるんだよね。

 

 

 

ボクシング観戦は現場でなくちゃっていう考え方を自分は全く持って無くて、

周囲に邪魔されることなく自由な時間と体勢が確保できて、

一番見易い距離感で見れるテレビボクシングは結構大歓迎なんだわ。

 

ただ、通常の場合、全部の試合を通して見ることが出来ないのが最大の欠点で、

それと後は解説っていうのが自分の集中を途切れさすことが多いもんで、

音声オフが基本的スタイルなんだよね。

(そう言えば他のスポーツ中継も全て音声オフのことが多いんだよね。)

 

 

 

☆ 山中慎介さん(帝拳)×アンセルモ・モレノ

                        ………WBC B タイトル戦 12R

25勝(17KO)0敗2分のチャンピオン、サウスポー、34歳・滋賀県と、

36勝(12KO)4敗1分のランク1位、サウスポー、31歳・パナマ。

 

<1R>

前回の二人の試合はお互いに納得し難い結果だってことで、

山中さんはゴチャゴチャ言われないようにKO勝ちを目指してたんだろうし、

アンセルモにしてもやっぱりアウェイでは倒さなければって思ってただろうし、

お互い、既に手合わせも済んでるってことで距離の近いところで始めてたんだわ。

 

最初のジャブヒットは山中さんだったんだけど、

その後のアンセルモの右の方が遥かに力強かったし、

見極めにくい角度からの右フックも混ぜ込んで危険度満々だったんだわ。

 

で、1分が過ぎた頃、アンセルモの右、左、右が連続ヒットして、

山中さんが思わず大きく体勢を崩してしまったところをアンセルモが一気攻勢で、

アレレレーッて10秒後、アンセルモが更に追撃度を上げて来るところに山中さん、

丁度相手が右ボディを打ち込もうとするところに左ショートフックを合わせたんだわ。

 

それが実にタイミングのいいカウンターになって、

アンセルモの右肩でちょっと弾んで右顎に強烈ヒットして見事なダウンゲット。

 

アンセルモはおおまかな上体移動はそこそこ巧みなんだけど、

基本的には硬い身体をしてて特に膝の柔軟性の無さは見た目にも明らかで、

だから被弾の衝撃を逃がすことは余り巧くなくてだから、

山中さんと共に観客をとっても気持ち良くさせる劇的な倒れ方だったんだわ。

 

ただ、アンセルモにとって致命的なダメージでは無かったし、

残り21秒のことだったもんで再開後は仕切り直し系のまま終了ゴング。

 

<2R~3R>

お互い、それほどのダメージを残さないまま、

そこそこ危険なタイミングでのパンチが交換されてたんだけど、

やっぱりアンセルモの膝の硬さが目に付いて目に付いて……。

 

<4R>

やったり取ったりの2R、3Rを経ていい感じを掴み始めたのは山中さんの方で、

距離感もパンチの緩急についても自信に満ち溢れてきた残り37秒、

お互いの左、右が一瞬の交差を見せたその刹那、

一瞬早く的確に届いたのはアンセルモの右フックで、

今度は山中さんが大きく仰向けにひっくり返ってしまったんだわ。

 

大きなダメージを悟られることなく再開は出来たんだけど山中さん、

それほどの過信があったとは思わないんだけど、

自信を持ったその瞬間こそに危険が潜んでるのも事実な訳で……。

 

山中さんにとって幸運だったのは残り時間がそれほど多くなかったことと、

アンセルモの追撃が思いの外慎重だったことだったんだわ。

 

発表されたここまでのスコアは38-37×2、37-37ってことで、

山中さんの2-0優位だったんだけど自分は37-37だったね。

 

<5R>

気が付けば二人共、顔面必殺系にパンチに終始してることが多くて、

見栄え良く効果的なボディブローは少なかったなあ。

 

って見てた残り1分11秒、ポイントを決める山中さんの左、左が決まった直後、

アンセルモの逆襲左ストレートを貰ってしまってまたもや山中さんがオットットット。

 

この場面、膝の硬いアンセルモだったら多分踏ん張り切れなかったと思うけど、

山中さんはあと少しで左手を着いてしまいそうなところで踏ん張って、

その後のアンセルモの追撃がまたもや手緩かったかもんで凌ぎ切ったんだわ。

 

この日のアンセルモは自分的にはどうも追撃が甘かったんだけど、

それは山中さんの打ち返しのカウンターを警戒してたからかなあ……。

 

<6R>

山中さんの方が気合が入ってるなあって見てた1分過ぎ、

山中さんの左ストレートがこの日一番美しい大直撃で、

アンセルモは一瞬の間を置いて赤コーナー前でスットンダウンしてしまったんだわ。

 

カウントが数え始められた途端、大和トレーナーがニュートラルへ行けって、

大きな身振りを繰り返してたんだけど山中さん、

以前と同じくこの時も若干舞い上がってしまってか指示に従い切れてなくて、

あの折には対戦相手の休憩時間を無駄に増やしてしまったことがあって、

本田会長が怒りの檄を飛ばしたことがあったんだよね。                     

その本田会長はこの日は立ち上がって檄を飛ばしまくって、、

更なる鬼追撃へのゴーサインを出してたんだわ。

 

リスタート後のアンセルモは負ってしまったダメージを隠しきれないまま、

山中さんのここぞの追撃にひたすらクリンチ逃げするのが精一杯だったんだけど、

山中さんももっと軽い連打で十分なところ、あくまでもキツイ左を狙い過ぎで、

結局決着を先延ばしにしてしまったんだわ。

 

<7R>

アンセルモの目の色からは既に倒し屋の雰囲気がすっかり霧消してしまってて、

この回こそっていう山中さんの勢いを止め切れそうになかった開始25秒、

お互いの左が相打ち系になった刹那、山中さんの方が明らかなハードヒットで、

吹っ飛ばされてしまったアンセルモはロープ最下段に頭を乗せて大の字ダウン。

 

流石にもうダメだろうなあって見てたらアンセルモは根性根性のリスタートで、

この時のアンセルモは実に共感を呼ぶような踏ん張り直しだったんだけど、

結局最後は山中さんの嵐のような追撃に全く反攻が叶わないまま、

青ポストに押し付けられて左ストレートを貰ってしまって崩れ落ちた1分09秒、

レフェリーがノーカウントのストップエンドだったんだけど、

その最後の左はこの日の試合で一番優しいというか軽い当たりだったんだよね。

 

 

 

日テレがダブル世界戦に対して1時間枠しか割いてなかったって事は、

山中さんとアンセルモの再戦は激闘が期待されたけど、

多くの予想のように穂積さんはルイスには敵わないって、

そういう判断からだったと思ったなあ。

 

ってことで自分が見たのは超ダイジェスト版の1R、5R、9Rだけだったんだけどね。

 

 

 

☆ ウーゴ・ルイス×長谷川穂積さん(真正)

               ………WBC SB タイトル戦 12R

36勝(32KO)3敗(2KO)のチャンピオン、29歳・メキシコと、

35勝(15KO)5敗(3KO)のランク5位、サウスポー、35歳・兵庫県。

 

<1R>

通算戦績もKO率も圧倒してて年齢差もあるし、

そもそもルイスはフレーム的にも穂積さんを圧倒してて、

リーチ的にもそれなりのハンデを負った穂積さんの不利は免れない感じがして、

心配して見てたんだけど、ルイスはジャブで穂積さんの踏み込みを防ぐでもなく、

動き全体も何だかトロくさかったし、腕振りは恐怖感に満ちてはいたんだけど、

もっともっと恐ろしいボクサーだと思ってたらそれ程のことは無かったんだわ。

 

<5R>

穂積さんには以前ほどのキレキレ感は無かったんだけど、

この日のルイスにはそれで十分なような感じがしてきて、

ルイスはその不器用さを徐々に際立たされていったんだわ。

 

<9R>

8Rまでの中間スコアでは形勢は大きく穂積さんに傾いていったみたいで、

ここまでお互いにバッティングで減点を交換してたんだけど、

試合序盤のルイスの鼻っ柱からの出血は止まってて、

反対に穂積さんの左目上からの出血が目立ってたんだよね。

 

ラウンド中盤過ぎ、ルイスから左、右、左の連打を貰ってしまった穂積さんが、

思わず一瞬揺らいでしまったのを勿論ルイスは見逃さなくて残り1分12秒、

穂積さんをロープ際に追い込んでの一気一気だったんだわ。

 

その瞬間穂積さんもロープから逃れるよりここで打ち合うことを心に決めたようで、

そこからの10秒弱の間、お互いに14~15発を思いっ切りの打ち込みで、

コノヤロコノヤロって感じの実に激しい打ち合いが続いたんだけど、

倒し切ってしまおうとするパワフルなルイスが優勢かと思ったら、

交差してたフック系の当たりの正確さは圧倒的に穂積さんで、

相手のパンチを回避すべく頭の位置に配慮しながらの冷静なケンカボクシングで、

頭の位置をそのままにして力づくで振りまくってたルイスをブチのめしたんだわ。

 

ルイスはその殴り合いから自ら身を引いてその後も引き気味になってしまって、

相当打たれ込んでしまった結果は彼の右目下の腫れにも明らかになってたし、

彼の鼻っ柱からは再び鮮血が溢れてしまってたんだわ。

 

穂積さんも顔面を血に染めながらではあったんだけど、

負けたら即引退の気持ちを剥き出しにした大反攻は実に圧巻だったんだわ。

 

次のラウンド、劇的な決着が期待された中、

ルイスはゴングが鳴っても椅子を立たない棄権申し入れで、

こういうことは中南米のボクサーにはよくあることなんだけど、

次の試合の為にダメージを深めるよりはってことだったんだろうけど、

それでもアンセルモは踏ん張っただろうがって感じが強かったんだよね。

 

 

意外な程のヘタレエンディングだったルイスには失望したんだけどそれでも、

あの場面での冷静さを維持しながらの穂積さんの男殴りはやっぱり感動的で、

あの剛腕ウーゴ・ルイスに打ち勝った功績は実に見事で、

一旦頂点を極めたところからの巻き返しの見本のようなパフォーマンスだったね。

 

 

 

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